説明

走行記録管理システム、走行記録管理方法及び走行記録管理プログラム

【課題】高度な技術やコストを要せず、個人車載機と個人ユースのパーソナルコンピュータ等を用いて、簡易に車両の現在走行中の位置の把握や車両の走行軌跡を確認、管理することが可能な走行記録管理システム、走行記録管理方法及び走行記録管理プログラムを提供する
【解決手段】走行記録管理システム1は、車両に搭載された車載機2と、この車載機2と通信ネットワークを通じて接続されるサーバシステム3と、このサーバシステム3と通信ネットワークを通じて接続され、サーバシステム3の提供する情報の閲覧、編集が可能なクライアントシステム4と、から構成される。車載機2から車両の走行軌跡データをサーバシステム2へ随時アップロードし、サーバシステム3はこれに基づき軌跡データを地図上に重ね合わせてウェブページを構成する。クライアントシステム4からサーバシステムのウェブブラウザにログインして、この軌跡データの閲覧が可能となる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両の走行軌跡を、自宅のパーソナルコンピュータ等のクライアントシステムにおいて閲覧や確認を行なうことのできる走行記録管理システムの改良に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、自動車の普及と電子技術の発達に伴い、車両に搭載して道案内を行う車載用ナビゲーション装置が急速に普及している。ナビゲーション装置は、道路や各種施設などの情報に基づき、現在地等の出発地から指定された目的地までの経路を計算し設定し、GPSなどで自車位置を検出しながら、経路に沿った地図や自車位置の画面表示などにより経路誘導を行うものである。
【0003】
また、GPSを利用して、企業の車両を対象とした運航管理システムが普及している。これらは、センター側での車両位置の把握はもちろん、車両への業務指示の伝達、さらにはその道で、車両からセンターへの業務情報の送信など、その業態向けにカスタマイズされた、高度なシステムである(例えば、特許文献1,2参照)。さらに、子供の防犯などを目的としてGPS機能付き携帯電話の位置を家族の携帯電話、またはパーソナルコンピュータ(以下、PCという。)から確認できるシステムなども普及している(例えば、特許文献3参照)。
【0004】
一方、個人ユースのカーナビゲーションでは、走行軌跡のデータをサーバ側に送信し、サーバ側にてそれを解析する事によって、その結果をユーザのルート計算に反映させるなどのシステムがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2003−269988号公報
【特許文献2】特開2007−265453号公報
【特許文献3】特開2002−329294号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、個人ユースのカーナビゲーションにおいても、個人が自宅のPCで位置を確認できれば、例えば、家族の移動を常時確認することができ、安否に対する懸念を解消するなど、便利な場合もある。また、運転者から見れば、自分の走った走行軌跡を後日、閲覧でき、ドライブの付加情報などを走行軌跡に追加して管理できれば、自己の走行記録として保存することも可能となる。
【0007】
しかしながら、これらを実現するために、従来の企業向け運航管理システムと同等の技術を導入するのは、機器や通信費など、機能に見合わないコストがかかる。また、個人ユースゆえ、そこまで、厳密、正確なシステムは必要なく、無駄な場合が多い。
【0008】
本発明は、上記のような従来技術の課題を解決するもので、その目的は、高度な技術やコストを要せず、個人車載機と個人ユースのパーソナルコンピュータ等を用いて、簡易に車両の現在走行中の位置の把握や車両の走行軌跡を確認、管理することが可能な走行記録管理システム、走行記録管理方法及び走行記録管理プログラムを提供することができる。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の目的を達成するために、請求項1の発明は、車両に搭載された車載機と、前記車載機と通信ネットワークを介して接続されたサーバシステムとにおける情報の演算及び出力により、クライアントシステムで車両の走行軌跡の閲覧や確認を行なう走行記録管理システムにおいて、前記車載機は、通信ネットワークへの接続が可能な車載機通信手段と、車両の現在位置を検出する測位手段と、情報を記憶する車載機記憶手段と、前記測位手段によって検出される車両の現在位置を走行軌跡情報として逐次記録する走行軌跡記録手段と、前記走行軌跡に当該車載機固有の識別情報を付加した軌跡データを、前記車載機通信手段を通じて、サーバシステムへ逐次送信する軌跡データ送信手段と、を備え、前記サーバシステムは、通信ネットワークへの接続が可能なサーバ通信手段と、道路地図データを含む情報を記憶するサーバ記憶手段と、前記車載機から送られる前記軌跡データを受け取り、当該軌跡データの前記識別情報を判別する識別手段と、前記識別情報ごとに、前記軌跡データを前記サーバ記憶手段に記憶し、記憶した軌跡データを必要に応じて読み出す軌跡データ管理手段と、前記軌跡データ管理手段により読み出された軌跡データに、前記車載機より逐次送信されてくる軌跡データに更新する軌跡データ更新手段と、逐次更新される前記サーバ記憶手段に記憶された軌跡データを、前記軌跡データの更新に合わせて、前記道路地図データ上に重ねて所定のアプリケーション画面を逐次構成する画面構成手段と、この構成されたアプリケーション画面を、クライアントシステムの求めに応じて、前記サーバ通信手段を通じて当該クライアントシステムへ、前記軌跡データの更新に合わせて逐次送信するサーバ送信手段と、を備えたことを特徴とする。この発明は、請求項5又は9に記載されるように、走行記録管理方法又は走行記録管理プログラムとして捉えることも可能である。
【0010】
以上のような態様によれば、クライアントシステムを操作するユーザは、サーバシステムから送られ、クライアントインタフェースを通じてユーザ名等を入力してログインすると、画面構成手段において構成されるアプリケーション画面を閲覧することで、車載機を搭載した車両の軌跡データを閲覧することが可能となる。
【0011】
ここで、この軌跡データは、車両の現在位置を記録し、集積したデータであるので、従来の走行記録管理システムのように、完全なリアルタイムの情報ではなく、多少のタイムラグのある情報ではあるものの、車載機からサーバシステムへ情報を逐次更新することで、ほぼリアルタイムの情報の閲覧が可能となり、クライアントシステムにおいて、随時車両の最新位置と、どんな経路をたどっているのかを、視覚的に把握することが可能となる。
【0012】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記軌跡データ送信手段により、サーバシステムへ逐次送信される軌跡データについて、前記軌跡データ記録手段において記録されるデータを、ある一定量又は一定時間ごとにまとめて送信するようにその量又は時間を設定する軌跡データ送信タイミング設定手段を備え、前記軌跡データ送信手段は、設定された量又は時間に基づいて、前記軌跡データをまとめてサーバシステムへ送信することを特徴とする。この発明は、請求項6又は10に記載されるように、走行記録管理方法又は走行記録管理プログラムとして捉えることも可能である。
【0013】
以上のような態様によれば、ある一定量、一定時間ごとに、まとめてサーバシステムへ送信する間隔を設定することが可能となる。この場合、一定量とは、例えば、一つの座標における軌跡データが10ポイント(座標)分記録された段階であったり、一定時間とは、例えば、1分、3分又は5分間隔といったものであり、このような設定を可能とすることで、送信するデータ量と、軌跡データとしてサーバシステムを介してクライアントシステムにおいて閲覧するに際して、通信や情報処理を行なうハードウェアに負担を掛けない範囲での調整と、リアルタイム性を失わない範囲での調整とが可能となる。
【0014】
請求項3の発明は、請求項1又は2の発明において、前記走行軌跡情報は、車両の現在位置を逐次記録した座標情報と、その座標を記録した時刻情報とを含むことを特徴とする。この発明は、請求項7又は11に記載されるように、走行記録管理方法又は走行記録管理プログラムとして捉えることも可能である。
【0015】
以上のような態様によれば、走行軌跡情報に時刻情報を含ませることで、例えば、再表示の際、軌跡の先頭ポイントの日時を表示するような処理が可能となり、いつ時点の位置なのかを把握することが可能となる。
【0016】
請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の発明において、前記軌跡データ管理手段は、前記サーバ記憶手段に、前記軌跡データ更新手段により更新された軌跡データを更新する場合に、従前の軌跡データについて、過去の軌跡データとして区別して保存することを特徴とする。この発明は、請求項8又は12に記載されるように、走行記録管理方法又は走行記録管理プログラムとして捉えることも可能である。
【0017】
以上のような態様によれば、更新前の軌跡データを過去の軌跡データとして保存し、サーバシステムに保持しておくことにより、例えば、クライアントシステムにおいて、過去の軌跡データを表示させた後、特定のポイントにコメントを付けたり、画像を添付するなどができる機能をもたせることで、走行記録を過去の旅行記録等としてより充実したものにすることも可能となる。また、過去の軌跡データにタイトルを付したものを、例えば、ウェブ上で、他のユーザに公開できる設定にすることにより、他のユーザと旅の記録を情報交換することも可能となる。
【発明の効果】
【0018】
以上のような本発明によれば、高度な技術やコストを要せず、個人車載機と個人ユースのパーソナルコンピュータ等を用いて、簡易に車両の現在走行中の位置の把握や車両の走行軌跡を確認、管理することができる走行記録管理システム、走行記録管理方法及び走行記録管理プログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の実施形態の構成を示す機能ブロック図。
【図2】本発明の実施形態におけるデータベース及び表示画面例を示すイメージ図。
【図3】本発明の実施形態における車載機の作用を示すフローチャート図。
【図4】本発明の実施形態におけるサーバシステムの作用を示すフローチャート図。
【図5】本発明の実施形態におけるサーバシステムの作用を示すフローチャート図。
【発明を実施するための形態】
【0020】
次に、本発明を実施するための最良の実施形態について、図面を参照して説明する。
[1.本実施形態]
[1−1.構成]
本実施形態に係る走行記録管理システムの構成について、図1を参照して説明する。
本実施形態の走行記録管理システム1は、車両に搭載された車載機2と、この車載機2と通信ネットワークを通じて接続されるサーバシステム3と、このサーバシステム3と通信ネットワークを通じて接続され、サーバシステム3の提供する情報の閲覧、編集が可能なクライアントシステム4と、から構成される。
【0021】
車載機2は、目的地の設定や経路計算並びに経路案内等の通常のナビゲーション機能に加え、以下の機能を有する。なお、ここでは、本実施形態に関連する処理や構成以外については、説明を省略する。すなわち、車載機2は、通常のナビゲーション処理のほか、本実施形態特有の処理を実行する処理部2Aと、この処理に基づいて、サーバシステム3との間で通信を制御する無線通信部2Bと、その他、測位部26、車載機記憶部27、およびユーザインタフェース28のハードウェアとから構成される。なお、車載機2におけるこの走行記録管理システム1は、軌跡の記録及び送信機能のオン/オフを切り替えるインタフェースを、例えばユーザインタフェース28に持っており、この機能がオンされる場合に、以下の構成を示す各手段が機能して、自動で、サーバシステム3への軌跡データのアップロードを行なうものである。
【0022】
処理部2Aは、所定の間隔で車両の走行軌跡を記録する走行軌跡記録部21と、この走行軌跡についてサーバシステム3に送信する間隔を、ユーザの入力又は予め設定値にて決定する軌跡送信タイミング設定部22と、記憶された軌跡データを軌跡送信タイミング設定部22によって設定された間隔で、後述する無線通信部2Bを制御してサーバシステム3に向けて送信する軌跡データ送信部23と、を備える。
【0023】
走行軌跡記録部21は、図2のイメージ図に示すように、後述する測位部26から得られる車両の現在位置情報に基づいて、車両の通行した位置について、通過時刻と座標値とをセットにして軌跡データとして、車載機記憶部27に記憶する手段である。この軌跡データの記録間隔は、例えば200mごとや500mごとなど、記録するデータ量と、軌跡データとして、サーバシステム3を介してクライアントシステム4において閲覧するに際して、ある程度のリアルタイム性を失わない範囲において設定可能である。
【0024】
軌跡送信タイミング設定部22は、後述するユーザインタフェース28におけるユーザの設定又は予めの設定値として、走行軌跡記録部21において車載機記憶部27に記憶された軌跡データを、ある一定量、一定時間ごとに、まとめてサーバシステム3へ送信する間隔を設定する手段である。この場合、一定量とは、例えば、一つの座標における軌跡データが10ポイント(座標)分記録された段階であったり、一定時間とは、例えば、1分、3分又は5分間隔といったものであり、上記同様、送信するデータ量と、軌跡データとしてサーバシステム3を介してクライアントシステム4において閲覧するに際して、ある程度のリアルタイム性を失わない範囲において設定可能である。
【0025】
軌跡データ送信部23は、軌跡送信タイミング設定部22からの入力に基づいて、無線通信部2Bを制御して、軌跡データとその軌跡の時刻及び座標情報を、一定量まとめて、サーバシステム3へ向けて送信する手段である。
【0026】
無線通信部2Bは、通信制御部24と、携帯電話等の通信端末25とからなる。通信制御部24は、処理部2Aの軌跡データ送信部23から入力される軌跡データに、サーバシステム3へのアクセスの際に要求されるユーザID並びにパスワード等のユーザ認証情報を付加して、サーバシステム3へ送信するための情報を生成する手段である。通信端末25は、電話回線やインターネット回線等の通信回線(通信ネットワークN)にアクセスして、通信制御部24から送られる情報を、サーバシステム3へ送信する手段である。なお、通信制御部24が、ユーザ認証情報を付加して送信することは、本発明の本質的な要素ではなく、付加してもしなくても発明は成立する任意な構成であるが、車両の走行軌跡という個人的な情報を扱う以上、サーバシステム3へのアクセスに際して何らかの認証情報は要求するのが、好ましい。
【0027】
測位部26は、測位技術(例えば、GPS、ジャイロ、地磁気センサ、加速度センサ、車速パルスなど)により、現在地、進行方位、車速など自車の挙動に関する航法情報を得る測位部である。すなわち、この測位部26より、ジャイロや車速パルスを用いた自立航法、およびGPS等を用いた電波航法から、自車位置と自車進行方向を計算することで、車両がどの道路リンクを走行しているか推定するものである。本実施形態においては、この測位部26により、自車位置を検出し、それに基づき、上述の走行軌跡記録部21において、それを軌跡として記録するものである。
【0028】
車載機記憶部27は、一般のナビゲーション装置と同様に、HDD、DVD−ROM、CD−ROMなどのドライブを用いて、道路地図データ(典型的には、経路探索用データや地図表示用データ)、その他の検索データや地図関連データなどを記録する地図データの記憶装置も兼ねるが、本実施形態においては、走行軌跡記録部21から入力される軌跡データを、通過時刻と座標値とをセットとして記憶する手段である。この軌跡データにおける座標値は、車載機記憶部27に格納された地図データにおける座標値と一致しており、また、後述するサーバシステム3におけるサーバ記憶部36に格納された地図関連データの座標値とも一致するようになっている。なお、車載機記憶部27に記憶される軌跡データは、軌跡データ送信部23が、一定量又は一定時間溜まった軌跡データを、サーバシステム3へ送信した際に、そのまま保持するようにしても良いし、その段階で、送信した軌跡データについては削除するようにしてもよい。
【0029】
ユーザインタフェース28は、情報や操作の入力を受け付け、地図、経路などの情報を描画及び表示するユーザインタフェースであり、操作スイッチやタッチパネルなどからの入力を検出する制御装置であるとともに、液晶表示パネルなどの表示画面を持つ。本発明では、そのユーザインタフェースとしてタッチパネル機能を備えたディスプレイを用いる。なお、ユーザインタフェースの構成や種類は自由で、表示パネルと一体のタッチセンサのほか、表示パネルの周囲に配置される操作スイッチ類、リモコンユニット、などを単独、又は自由に組み合わせて用いればよい。
【0030】
サーバシステム3は、サーバ処理部3Aと、通信部35及びサーバ記憶部36とからなる。このうち、サーバ処理部3Aは、識別部31と、データ管理部32と、データ更新部33と、画面構成部34の4つの構成要素を備える。
【0031】
識別部31は、車載機2がサーバシステム3へのアクセスの際に要求されるユーザID並びにパスワード等のユーザ認証情報の送信を受け、この認証を行なう手段である。また、クライアントシステム4からの通信部35へのアクセスに対して、クライアントシステムに対して、ユーザID並びにパスワード等のユーザ認証情報を要求する手段である。データ管理部32は、当該ユーザIDに基づき後述するサーバ記憶部36から、車載機2に関連する軌跡データを読み出し、又は、ユーザIDに紐付けされた軌跡データをサーバ記憶部36に保存する手段である。
【0032】
データ更新部33は、データ管理部32によって読み出されたユーザIDに相当する軌跡データベースの編集を行ない、編集後のデータについて、データ管理部32に返し、このデータ管理部32が当該編集後のデータをサーバ記憶部36に保存する手段である。この際、データ更新部33は、処理の簡略化のため、ユーザIDに紐付けされた通信部35から提供される新しい軌跡データを、当該ユーザの軌跡データとして、上書き保存するようになっている。
【0033】
画面構成部34は、後述するクライアントシステム4が、車載機2における車両の軌跡データの照会があった際に、これをクライアントシステム4のインタフェースに表示できるように、所定のウェブブラウザに基づいて、軌跡データを地図画面上に重ね合わせてウェブページを構成する手段である。
【0034】
通信部35は、電話回線やインターネット回線等の通信回線(通信ネットワークN)経由で、車載機2の通信端末25並びにクライアントシステム4のクライアント通信部41との通信を行なう手段である。
【0035】
サーバ記憶部36は、各車載機2から、軌跡データとして、所定の間隔で断続的に送られてくる車両の一連のルート情報である軌跡データにつき、図2にイメージ図に示すように、それが記録された時刻及びその座標情報を、ユーザID及びパスワードとともに保存する手段である。また、サーバ記憶部36には、道路地図データ(典型的には、経路探索用データや地図表示用データ)、その他の検索データや地図関連データなどを記録する地図データの記憶装置も兼ねるが、
【0036】
クライアントシステム4は、少なくとも、電話回線やインターネット回線等の通信回線(ここでは、通信ネットワークN)に接続可能なクライアント通信部41と、CPU等のクライアント処理部42と、メモリやハードディスク等の情報の記憶を行なうクライアント記憶部43と、情報を表示するとともに、ユーザの操作を受付けるクライアントインタフェース44とを備える一般的なパーソナルコンピュータにより構成される。すなわち、このクライアントシステム4は、サーバシステム3の画面構成部34により所定のウェブブラウザを用いて構成されるウェブページが閲覧、操作、編集可能な手段を有するものであれば良く、特に本実施形態において特有の構成を有するものではない。
【0037】
[1−2.作用効果]
以上のような構成からなる本実施形態の作用について説明する。
[車載機の作用]
上述のように、車載機2におけるこの走行記録管理システム1は、軌跡の記録及び送信機能のオン/オフを切り替えるインタフェースを、例えばユーザインタフェース28に持っており、この機能がオンされる場合に、以下の構成を示す各手段が機能して、自動で、サーバシステム3への軌跡データのアップロードを行なう。そして、図3に示すように、機能がオンされた場合には(START)、まず、通信制御部24は、通信手段25により車載機2が通信ネットワークNにアクセスすることが可能であるかを確認する(S301)。すなわち、車載機2が通信ネットワークNに接続されていることが、車載機2における以下の処理の開示条件とされる。したがって、車載機2と通信ネットワークNの接続が確認されない場合には(S301のNO)、処理を終了する(END)。
【0038】
次に、走行軌跡記録部21は、測位部26から得られる車両の現在位置情報に基づいて、車両の通行した位置について、図2のイメージ図に示すように、通過時刻と座標値とをセットにして軌跡データとして、例えば200mごとに車載機記憶部27に記憶する(S302)。
【0039】
軌跡送信タイミング設定部22は、軌跡データが設定された一定量に達したり、又は前回の軌跡データの送信から一定時間が経過したかを確認し(S303)、その旨を軌跡データ送信部23へ送る(S303のYES)。上述の通り、一定量とは、例えば、一つの座標における軌跡データが10ポイント(座標)分記録された段階であったり、一定時間とは、例えば、3分や5分間隔といったものである。なお、軌跡データが設定された一定量に達せず、又は前回の軌跡データの送信から一定時間が経過していない場合には(S303のNO)、S302に戻って走行軌跡の記録を続ける。
【0040】
軌跡データ送信部23は、軌跡送信タイミング設定部22からの入力に基づいて、無線通信部2Bを制御して、軌跡データとその軌跡の時刻及び座標情報を、一定量まとめて、サーバシステム3へ向けて送信するために、軌跡データ送信部23にこれを入力する(S304)。この際、軌跡データ送信部23により、サーバシステム3へ向けて送信された軌跡データは、車載機記憶部27にそのまま保持するようにしても良いし、その段階で、削除するようにしてもよい。
【0041】
無線通信部2Bの通信制御部24は、処理部2Aの軌跡データ送信部23から入力される軌跡データに、サーバシステム3へのアクセスの際に要求されるユーザIDを付加して、サーバシステム3へ送信するための情報を生成する。通信端末25は、通信制御部24から送られる情報を、通信ネットワークNにアクセスして、サーバシステム3へ送信する(S305)。そして、S301に戻って、上述の処理を繰り返す。
【0042】
[サーバシステムの作用]
サーバシステム3では、図4に示すように、車載機2からの情報の送信を受けて処理を開始する(S401)。まず、識別部31が、車載機2からのユーザIDの識別を行なう(S402)。識別が完了した場合には(S402のYES)、データ管理部32が、図2のイメージ図に示すデータベースのようにして記憶されたサーバ記憶部36から、当該ユーザIDに基づき、車載機2に関連する軌跡データをメモリに読み出す(S403)。
【0043】
続いて、データ更新部33は、データ管理部32によって読み出されたユーザIDに相当する軌跡データの編集を行ない、編集後のデータをデータ管理部32に返し、データ管理部32が当該編集後のデータをサーバ記憶部36に保存する(S404)。これにより、サーバ記憶部36内における車載機2の車両の軌跡データが随時更新されることとなる。なお、データ更新部33は、処理の簡略化のため、ユーザIDに紐付けされた通信部35から提供される新しい軌跡データを、当該ユーザの軌跡データとして、上書き保存する。
【0044】
このような状態において、図5に示すように、クライアントシステム4において、ユーザがクライアントインタフェース44における操作により、クライアント通信部41を介して、サーバシステム3へ、車載機2における車両の軌跡データの閲覧を要求する(S501)。
【0045】
クライアントシステム4におけるクライアント通信部41からのサーバシステム3へのアクセスに対して、サーバシステム3の通信部35がこれに応答し、識別部31へアクセスがあった旨を入力する(S501のYES)。
【0046】
これに基づいて、識別部31は、クライアントシステム4からの通信部35へのアクセスに対して、クライアントシステムに対して、ユーザID並びにパスワード等のユーザ認証情報を、通信部35を介して要求する(S502)。
【0047】
ユーザがこれに基づき、クライアントインタフェース44から、ユーザID及びパスワード等のユーザ認証情報を入力すると、通信部35を通じて識別部31がユーザ認証情報の確認を行い、認証に成功した場合には(S502のYES)、データ管理部32に、ユーザIDを通知する。一方、識別部31が、認証に失敗した場合には(S502のNO)、処理を終了する(END)。
【0048】
データ管理部32は、通知された当該ユーザIDに基づきサーバ記憶部36から、車載機2に関連する軌跡データを読み出し、これを画面構成部34へ通知する(S503)。
【0049】
画面構成部34は、データ管理部32から通知された車載機2の軌跡データをクライアントシステム4のインタフェースに表示できるように、所定のウェブブラウザに基づいて、当該軌跡データを掲載したウェブページを構成し、これを通信部35へ送る(S504)。
【0050】
通信部35は、これを、通信ネットワークNを通じて、クライアントシステム4のクライアント通信部41へ通信する(S505)。クライアントシステム4は、所定のブラウザを通じて、画面構成部34において構成されたウェブページを、クライアントインタフェース44において表示する。その後、データ更新部33により軌跡情報の更新を監視し、更新がある場合には(S506のYES)、S503以降の処理を繰り返し、更新がない場合には(S506のNO)、処理を終了する(END)。
【0051】
以上のような本実施形態によれば、クライアントシステム4を操作するユーザは、サーバシステム3から送られ、クライアントインタフェース44を通じてユーザ名、パスワードを入力してログインすると、画面構成部34において構成されるウェブページにより、車載機2を搭載した車両の軌跡データを閲覧することが可能となる。
【0052】
この軌跡データは、車載機2から、サーバシステム3へ随時更新される軌跡データに基づき、画面構成部34が、その更新される軌跡データをウェブページに反映して、通信部35を通じて、クライアントシステム4において閲覧可能とする。そのため、クライアントシステム4において、完全なリアルタイムの情報ではないものの、随時車両の最新位置と、どんな経路をたどっているのかを、視覚的に把握することが可能となる。また、再表示の際、軌跡の先頭ポイントの日時を表示することによって、いつ時点の位置なのかを把握することも可能である。
【0053】
以上のように本実施形態によれば、高度な技術やコストを要せず、個人車載機と個人ユースのパーソナルコンピュータ等を用いて、簡易に車両の現在走行中の位置の把握や車両の走行軌跡を確認、管理することができる。
【0054】
[2.他の実施形態]
本発明は、上記の実施形態で示した内容に限定されるものではなく、例えば、次のような実施形態も包含するものである。例えば、上記実施形態においては、データ更新部33は、処理の簡略化のため、ユーザIDに紐付けされた通信部35から提供される新しい軌跡データを、当該ユーザの軌跡データとして、上書き保存するように構成しているが、本発明は、このような態様に限られず、サーバシステム3のサーバ記憶部36において保存されている、軌跡データのうち、最新の日時のデータを確認し、これよりも新しいポイントのみを追加保存することによって、これまでの走行軌跡を永続的にサーバ上に保持する態様も含まれる。
【0055】
このようなデータ更新部33の処理により、これまでの軌跡データのすべてがサーバシステム3に記録として残るので、画面構成部34について、次のような2つの機能を含ませることも可能となる。すなわち、1つは「現在位置を見る」という機能により、現在随時更新される軌跡データを用いてウェブページを構成させる機能であり、もう1つは「過去の軌跡を見る」という機能により、過去のある時点における軌跡データにより、ウェブページを構成させる機能である。
【0056】
より具体的な処理を説明すると、例えば、「現在位置を見る」という機能を選択した場合、保存された軌跡データから最新の数百、もしくは数千のポイントを表示させ、上記実施形態と同様、いつでも最新軌跡データを確認することが可能である。一方、「過去の軌跡を見る」という機能を選択した場合、例えば、画面構成部34は、始点の日時と終点の日時を入力できるフォームを表示し、それぞれに日時を入力するとそれに該当する軌跡を表示することができるようになる。
【0057】
さらに、「過去の軌跡を見る」という機能においては、指定した始点日時と終点日時のセットに対して、タイトルを付けることを可能とするデータベース構造とすることによって、画面構成部34に、当該タイトルのリスト表示する画面を構成する機能を持たせることで、クライアントシステム4におけるユーザが当該タイトルを選択することによって、タイトルに該当する始点と終点を含む軌跡データを呼び出して表示することも可能となる。
【0058】
また、上記のような処理により、過去の軌跡データを表示させた後、特定のポイントにコメントを付けたり、画像を添付するなどができる機能をもたせることで、走行記録を過去の旅行記録等としてより充実したものにすることも可能となる。また、過去の軌跡データにタイトルを付したものを、例えば、ウェブ上で、他のユーザに公開できる設定にすることにより、他のユーザと旅の記録を情報交換することも可能となる。
【符号の説明】
【0059】
1…走行記録管理システム
2…車載機
2A…処理部
2B…無線通信部
21…走行軌跡記録部
22…軌跡送信タイミング設定部
23…軌跡データ送信部
24…通信制御部
25…通信端末
26…測位部
27…車載機記憶部
28…ユーザインタフェース
3…サーバシステム
3A…サーバ処理部
31…識別部
32…データ管理部
33…データ更新部
34…画面構成部
35…通信部
36…サーバ記憶部
4…クライアントシステム
41…クライアント通信部
42…クライアント処理部
43…クライアント記憶部
44…クライアントインタフェース
N…通信ネットワーク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両に搭載された車載機と、前記車載機と通信ネットワークを介して接続されたサーバシステムとにおける情報の演算及び出力により、クライアントシステムで車両の走行軌跡の閲覧や確認を行なう走行記録管理システムにおいて、
前記車載機は、
通信ネットワークへの接続が可能な車載機通信手段と、
車両の現在位置を検出する測位手段と、
情報を記憶する車載機記憶手段と、
前記測位手段によって検出される車両の現在位置を走行軌跡情報として逐次記録する走行軌跡記録手段と、
前記走行軌跡に当該車載機固有の識別情報を付加した軌跡データを、前記車載機通信手段を通じて、サーバシステムへ逐次送信する軌跡データ送信手段と、を備え、
前記サーバシステムは、
通信ネットワークへの接続が可能なサーバ通信手段と、
道路地図データを含む情報を記憶するサーバ記憶手段と、
前記車載機から送られる前記軌跡データを受け取り、当該軌跡データの前記識別情報を判別する識別手段と、
前記識別情報ごとに、前記軌跡データを前記サーバ記憶手段に記憶し、記憶した軌跡データを必要に応じて読み出す軌跡データ管理手段と、
前記軌跡データ管理手段により読み出された軌跡データに、前記車載機より逐次送信されてくる軌跡データに更新する軌跡データ更新手段と、
逐次更新される前記サーバ記憶手段に記憶された軌跡データを、前記軌跡データの更新に合わせて、前記道路地図データ上に重ねて所定のアプリケーション画面を逐次構成する画面構成手段と、
この構成されたアプリケーション画面を、クライアントシステムの求めに応じて、前記サーバ通信手段を通じて当該クライアントシステムへ、前記軌跡データの更新に合わせて逐次送信するサーバ送信手段と、
を備えたことを特徴とする走行記録管理システム。
【請求項2】
前記軌跡データ送信手段により、サーバシステムへ逐次送信される軌跡データについて、前記軌跡データ記録手段において記録されるデータを、ある一定量又は一定時間ごとにまとめて送信するようにその量又は時間を設定する軌跡データ送信タイミング設定手段を備え、
前記軌跡データ送信手段は、設定された量又は時間に基づいて、前記軌跡データをまとめてサーバシステムへ送信することを特徴とする請求項1記載の走行記録管理システム。
【請求項3】
前記走行軌跡情報は、車両の現在位置を逐次記録した座標情報と、その座標を記録した時刻情報とを含むことを特徴とする請求項1又は2記載の走行記録管理システム。
【請求項4】
前記軌跡データ管理手段は、前記サーバ記憶手段に、前記軌跡データ更新手段により更新された軌跡データを更新する場合に、従前の軌跡データについて、過去の軌跡データとして区別して保存することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の走行記録管理システム。
【請求項5】
車両に搭載された車載機と、前記車載機と通信ネットワークを介して接続されたサーバシステムとにおける情報の演算及び出力により、クライアントシステムで車両の走行軌跡の閲覧や確認を行なう走行記録管理方法において、
通信ネットワークへの接続が可能な車載機通信手段と、車両の現在位置を検出する測位手段と、情報を記憶する車載機記憶手段と、を備えた前記車載機により、
前記測位手段によって検出される車両の現在位置を走行軌跡情報として逐次記録する走行軌跡記録処理と、
前記走行軌跡に当該車載機固有の識別情報を付加した軌跡データを、前記車載機通信手段を通じて、サーバシステムへ逐次送信する軌跡データ送信処理と、を実行し、
通信ネットワークへの接続が可能なサーバ通信手段と、道路地図データを含む情報を記憶するサーバ記憶手段と、を備えた前記サーバシステムにより、
前記車載機から送られる前記軌跡データを受け取り、当該軌跡データの前記識別情報を判別する識別処理と、
前記識別情報ごとに、前記軌跡データを前記サーバ記憶手段に記憶し、記憶した軌跡データを必要に応じて読み出す軌跡データ管理処理と、
前記軌跡データ管理処理により読み出された軌跡データに、前記車載機より逐次送信されてくる軌跡データに更新する軌跡データ更新処理と、
逐次更新される前記サーバ記憶手段に記憶された軌跡データを、前記軌跡データの更新に合わせて、前記道路地図データ上に重ねて所定のアプリケーション画面を逐次構成する画面構成処理と、
この構成されたアプリケーション画面を、クライアントシステムの求めに応じて、前記サーバ通信手段を通じて当該クライアントシステムへ、前記軌跡データの更新に合わせて逐次送信するサーバ送信処理と、
を実行することを特徴とする走行記録管理方法。
【請求項6】
前記軌跡データ送信処理により、サーバシステムへ逐次送信される軌跡データについて、前記軌跡データ記録処理において記録されるデータを、ある一定量又は一定時間ごとにまとめて送信するようにその量又は時間を設定する軌跡データ送信タイミング設定処理を備え、
前記軌跡データ送信処理は、設定された量又は時間に基づいて、前記軌跡データをまとめてサーバシステムへ送信することを特徴とする請求項5記載の走行記録管理方法。
【請求項7】
前記走行軌跡情報は、車両の現在位置を逐次記録した座標情報と、その座標を記録した時刻情報とを含むことを特徴とする請求項5又は6記載の走行記録管理方法。
【請求項8】
前記軌跡データ管理処理は、前記サーバ記憶手段に、前記軌跡データ更新処理により更新された軌跡データを更新する場合に、従前の軌跡データについて、過去の軌跡データとして区別して保存することを特徴とする請求項5〜7のいずれか1項に記載の走行記録管理方法。
【請求項9】
車両に搭載された車載機と、前記車載機と通信ネットワークを介して接続されたサーバシステムとにおける情報の演算及び出力により、クライアントシステムで車両の走行軌跡の閲覧や確認を行なわせる走行記録管理プログラムにおいて、
前記プログラムは、通信ネットワークへの接続が可能な車載機通信手段と、車両の現在位置を検出する測位手段と、情報を記憶する車載機記憶手段と、を備えた前記車載機に、
前記測位手段によって検出される車両の現在位置を走行軌跡情報として逐次記録する走行軌跡記録機能と、
前記走行軌跡に当該車載機固有の識別情報を付加した軌跡データを、前記車載機通信手段を通じて、サーバシステムへ逐次送信する軌跡データ送信機能と、を実現させ、
前記プログラムは、通信ネットワークへの接続が可能なサーバ通信手段と、道路地図データを含む情報を記憶するサーバ記憶手段と、を備えた前記サーバシステムに、
前記車載機から送られる前記軌跡データを受け取り、当該軌跡データの前記識別情報を判別する識別機能と、
前記識別情報ごとに、前記軌跡データを前記サーバ記憶手段に記憶し、記憶した軌跡データを必要に応じて読み出す軌跡データ管理機能と、
前記軌跡データ管理機能により読み出された軌跡データに、前記車載機より逐次送信されてくる軌跡データに更新する軌跡データ更新機能と、
逐次更新される前記サーバ記憶手段に記憶された軌跡データを、前記軌跡データの更新に合わせて、前記道路地図データ上に重ねて所定のアプリケーション画面を逐次構成する画面構成機能と、
この構成されたアプリケーション画面を、クライアントシステムの求めに応じて、前記サーバ通信手段を通じて当該クライアントシステムへ、前記軌跡データの更新に合わせて逐次送信するサーバ送信機能と、
を実現させることを特徴とする走行記録管理プログラム。
【請求項10】
前記プログラムは、前記車載機に、前記軌跡データ送信機能により、サーバシステムへ逐次送信される軌跡データについて、前記軌跡データ記録機能において記録されるデータを、ある一定量又は一定時間ごとにまとめて送信するようにその量又は時間を設定する軌跡データ送信タイミング設定機能を実現させ、
前記軌跡データ送信機能は、設定された量又は時間に基づいて、前記軌跡データをまとめてサーバシステムへ送信するものであることを特徴とする請求項9記載の走行記録管理プログラム。
【請求項11】
前記走行軌跡情報は、車両の現在位置を逐次記録した座標情報と、その座標を記録した時刻情報とを含むことを特徴とする請求項9又は10記載の走行記録管理プログラム。
【請求項12】
前記軌跡データ管理機能は、前記サーバ記憶手段に、前記軌跡データ更新機能により更新された軌跡データを更新する場合に、従前の軌跡データについて、過去の軌跡データとして区別して保存するものであることを特徴とする請求項9〜11のいずれか1項に記載の走行記録管理プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2010−185794(P2010−185794A)
【公開日】平成22年8月26日(2010.8.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−30394(P2009−30394)
【出願日】平成21年2月12日(2009.2.12)
【出願人】(000001487)クラリオン株式会社 (1,722)
【Fターム(参考)】