説明

車両および蓄電装置の温度調整方法

【課題】部品点数の増加や消費エネルギーの増大を抑制しつつ蓄電装置の充放電性能の低下を防止することができる車両を提供する。
【解決手段】冷却空気が滞留する冷却空気室30と、内燃機関の排熱により温められた加温空気が滞留する加温空気室32と、バッテリユニット10を収納する収納室18と、冷却空気室30の冷却空気を収納室18へ導いてバッテリユニット10を冷却する冷却経路と、加温空気室32の加温空気を収納室18へ導いてバッテリユニット10を加温する加温経路と、バッテリユニット10の温度を検出する蓄電装置温度検出手段と、該蓄電装置温度検出手段の検出結果に基づいて冷却経路と加温経路とを切替えて加温空気と冷却空気との何れか一方を収納室18へ導く冷却フラップ54、加温フラップ45および、吸引ファンからなる流体切替手段とを備えることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、内燃機関と蓄電装置とを備えた車両および蓄電装置の温度調整方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
駆動源として内燃機関と電動発電機とを備えたハイブリッド車両等の車両にあっては、電動発電機を駆動する電力を供給すると共に電動発電機によって回生された電力を蓄電する蓄電装置を備えている。この種の車両として従来、車室内スペースを有効利用するためにセンターコンソールに蓄電装置を配置したものがあるが、充放電が繰り返されると蓄電装置の温度が上昇するため、この温度上昇を抑制するためにセンターコンソール内に空調風を導いて冷却するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−254607号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上述した従来の車両にあっては、蓄電装置が温度上昇した場合に空調風により適温まで冷却することができるものの、例えば極低温の車両起動時などには、蓄電装置の充放電性能が低下してしまう。この蓄電装置の温度を上昇させるためには、電気ヒータ等により暖めることが考えられるが、部品点数が増加するとともに消費エネルギーが増大して蓄電装置の負担が増加してしまうという課題がある。
【0005】
この発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、部品点数の増加や消費エネルギーの増大による蓄電装置の負担を抑制しつつ蓄電装置の充放電性能の低下を防止することができる車両および蓄電装置の温度調整方法を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の課題を解決するために、請求項1に記載した発明は、内燃機関(例えば、実施形態における内燃機関2)と蓄電装置(例えば、実施形態におけるバッテリユニット10)とを備えた車両(例えば、実施形態における車両1)において、冷却流体(例えば、実施形態における冷却空気)が滞留する冷却流体室(例えば、実施形態における冷却空気室30)と、前記内燃機関の排熱により温められた加温流体(例えば、実施形態における加温空気)が滞留する加温流体室(例えば、実施形態における加温空気室32)と、前記蓄電装置を収納する収納室(例えば、実施形態における収納室18)と、前記冷却流体室の前記冷却流体を前記収納室へ導いて前記蓄電装置を冷却する冷却経路(例えば、実施形態における冷却経路58)と、前記加温流体室の前記加温流体を前記収納室へ導いて前記蓄電装置を加温する加温経路(例えば、実施形態における加温経路57)と、前記蓄電装置の温度を検出する蓄電装置温度検出手段(例えば、実施形態における温度センサ38)と、前記蓄電装置温度検出手段の検出結果に基づいて前記冷却経路と前記加温経路とを切替えて前記加温流体と前記冷却流体との何れか一方を前記収納室へ導く流体切替手段(例えば、実施形態における吸気ファン26、冷却フラップ44、および、加温フラップ45で構成される)とを備えることを特徴とする。
【0007】
請求項2に記載した発明は、請求項1に記載の発明において、前記流体切替手段は、前記冷却経路を開閉するフラップ(例えば、実施形態における冷却フラップ44)および加温経路を開閉するフラップ(例えば、実施形態における加温フラップ45)と、前記冷却流体を前記収納室へ供給するとともに前記冷却流体を前記収納室から排出する冷却流体供給排出手段(例えば、実施形態における吸気ファン26)とを備え、前記冷却流体供給排出手段による前記冷却流体の供給および排出を行うことで発生する前記収納室の圧力変化によって前記フラップの開閉を行い、前記収納室へ供給される前記加温流体と前記冷却流体とを切替えることを特徴とする。
【0008】
請求項3に記載した発明は、請求項2に記載の発明において、前記冷却流体供給排出手段は、少なくとも前記蓄電装置の電力を用いて作動され、前記冷却経路を開閉する前記フラップは、前記冷却流体供給排出手段が作動していないときに重力によって常時閉となる一方、前記冷却流体供給排出手段が作動しているときに前記圧力変化によって開放され、前記加温経路を開閉する前記フラップは、前記冷却流体供給排出手段が作動していないときに重力によって常時閉となる一方、前記冷却流体供給排出手段が作動しているときに前記圧力変化によって閉塞されることを特徴とする。
【0009】
請求項4に記載した発明は、請求項1乃至3の何れか一項に記載の発明において、前記冷却流体室と前記加温流体室とが連通していることを特徴とする。
【0010】
請求項5に記載した発明は、請求項1乃至4の何れか一項に記載の発明において、前記加温流体室は、前記内燃機関の排ガス配管(例えば、実施形態における排ガス配管12)を内包するフロア(例えば、実施形態におけるトンネル部50)に当接して設けられることを特徴とする。
【0011】
請求項6に記載した発明は、請求項1に記載の車両に搭載された蓄電装置の温度調整方法であって、前記蓄電装置の温度に基づき、前記蓄電装置の冷却が必要となる所定温度以上か否かを判定して、前記蓄電装置の温度が前記所定温度以上であると判定された場合に、前記流体切換手段により前記加温経路に切替えて前記加温流体を前記収納室へ導く一方、前記蓄電装置の温度が前記所定温度より低い場合に、前記切替え手段により前記冷却経路に切替えて前記冷却流体を前記収納室へ導くことを特徴とする。
【0012】
請求項7に記載した発明は、請求項6に記載の発明において、前記流体切替手段は、前記冷却流体を前記収納室へ供給すると共に前記冷却流体を前記収納室から排出する冷却流体供給排出手段と、該冷却流体供給排出手段が作動していないときに重力によって前記加温経路を常時開とする一方、前記冷却流体供給排出手段が作動しているときに前記収納室の圧力変化によって前記加温経路を閉塞する加温フラップと、前記冷却流体供給排出手段が作動していないときに重力によって前記冷却経路を常時閉とする一方、前記冷却流体供給排出手段が作動しているときに前記収納室の圧力変化によって前記冷却経路を開放する冷却フラップと、を備え、前記蓄電装置の温度が前記所定温度以上であると判定された場合に、前記冷却流体供給排出手段の流量を増加させることで前記冷却フラップを開放すると共に前記加温フラップを閉塞し、前記蓄電装置の温度が前記所定温度より低い場合に、前記冷却流体供給排出手段の流量を減少することで前記冷却フラップを閉塞すると共に前記加温フラップを開放することを特徴とする。
【0013】
請求項8に記載した発明は、請求項6に記載の発明において、前記流体切替手段は、前記冷却流体を前記収納室へ供給すると共に前記冷却流体を前記収納室から排出する冷却流体供給排出手段と、少なくとも前記蓄電装置の電力で駆動するアクチュエータによって前記冷却経路を開閉する冷却フラップおよび前記アクチュエータによって前記加温経路を開閉する加温フラップと、を備え、前記蓄電装置の温度が前記所定温度以上であると判定された場合に、前記冷却流体供給排出手段を作動させ、次いで前記冷却フラップを開放して前記加温フラップを閉塞する一方、前記蓄電装置の温度が前記所定温度より低い場合に、前記冷却流体供給排出手段を停止または所定流量より減少させ、次いで前記加温フラップを開放して前記冷却フラップを閉塞することを特徴とする請求項6に記載の蓄電装置の温度調整方法。
【発明の効果】
【0014】
請求項1に記載した発明によれば、流体切替手段によって冷却流体を収納室に導くことで温度が上昇した蓄電装置を適温まで冷却することができると共に、蓄電装置が低温時には内燃機関の排熱により加温された加温流体を収納室に導くことで内燃機関の排熱を有効利用して蓄電装置を加温することができる。したがって、蓄電装置を加温する電気ヒータ等の追加装置を用いる場合と比較して部品点数の増加およびエネルギー消費の増大による蓄電装置の負担増加を抑制しつつ蓄電装置の充放電性能低下を防止することができる効果がある。
【0015】
請求項2に記載した発明によれば、請求項1の効果に加え、冷却流体供給排出手段による冷却流体の供給および排出を行うことでフラップが開閉するので、アクチュエータなど流体を切替えるために電動切替装置を設けることなしに冷却経路から加温経路へと流体の経路を切替えることができるため、更なる省エネルギー化を図ることができる効果がある。
【0016】
請求項3に記載した発明によれば、請求項2に記載の効果に加え、冷却流体供給排出手段が作動していないときに加温経路を開閉するフラップが重力により常時開となることで、加温経路を開閉するフラップの状態を開放状態で維持するための電力が不要となり蓄電装置を暖機するための消費エネルギーを抑制することができるため、とりわけ蓄電装置の温度が低く十分な充放電性能が得られないときに蓄電装置の電力消費を抑制して蓄電装置の負担を軽減することができる効果がある。
【0017】
請求項4に記載した発明によれば、請求項1乃至3の何れか一項の効果に加え、バッテリ温度が上昇して冷却流体を収納室へ供給しているときに加温流体室の加温流体が排熱により温め続けられることとなるが、冷却流体室と加温流体室とが連通していることで加温流体室に滞留する加温流体が冷却流体室を介して排出されるため、例えば、車室内や蓄電装置への加温流体室の過熱による熱害を防止することができる。
【0018】
請求項5に記載した発明によれば、請求項1乃至4の何れか一項の効果に加え、内燃機関の排熱配管を内包するフロアに当接して加温流体室が設けられることで、排熱配管の熱を効率よく加温流体室へ伝導させることができるため、効率よく流体を加温して蓄電装置の暖機性能を向上させることができる効果がある。
【0019】
請求項6に記載した発明によれば、蓄電装置の冷却が必要な場合には冷却流体を収納室へ導いて蓄電装置を冷却することができ、また、蓄電装置の冷却が必要ない場合には内燃機関の排熱により加温された加温流体を収納室へ導いて蓄電装置を加温することができるため、蓄電装置を加温する電気ヒータ等の追加装置を用いる場合と比較して部品点数の増加およびエネルギー消費の増大による蓄電装置の負担増加を抑制しつつ蓄電装置の充放電性能低下を防止することができる効果がある。
【0020】
請求項7に記載した発明によれば、請求項6の効果に加え、蓄電装置の冷却が必要な場合には、冷却流体供給排出手段の流量を増加させて冷却フラップを開放すると共に加温フラップを閉塞することで冷却経路のみ開放して蓄電装置の冷却を行うことができ、また、蓄電装置の冷却が必要ない場合には、冷却流体供給排出手段の流量を減少させて冷却フラップを閉塞すると共に加温フラップを開放して加温経路のみ開放して蓄電装置の加温を行うことができる。したがって、冷却フラップの開放および加温フラップの閉塞を維持するための電力を要することなく蓄電装置の温度調整を行うことができる効果がある。
【0021】
請求項8に記載した発明によれば、請求項6の効果に加え、蓄電装置の冷却が必要な場合には、冷却流体供給排出手段を作動してアクチュエータによって冷却フラップを開放すると共に加温フラップを閉塞して冷却経路のみ開放することで蓄電装置の冷却を行うことができ、また、蓄電装置の冷却が必要ない場合には、冷却流体供給排出手段の作動を停止または所定流量より減少させてアクチュエータによって冷却フラップが閉塞すると共に加温フラップが開放して加温経路のみを開放することで蓄電装置の加温を行うことができる。そして、イグニッションオフ時などに加温経路を開放した状態にすれば、その後アクチュエータの電力消費が無く、イグニッションオン時には開放された加温経路を用いて即座に蓄電装置の加温を開始することができるため、電気ヒータを用いる場合と比較してエネルギー消費を抑制しつつ、蓄電装置の温度調整を行うことができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本発明の実施形態における車両の概略構成図である。
【図2】バッテリユニットを加温および冷却するための吸気ダクト、収納室、排気ダクトおよび、吸気ファンの斜視図である。
【図3】本発明の実施形態における図2におけるA−A線に沿う断面図である。
【図4】加温経路の開放状態を示す図3に相当する断面図である。
【図5】冷却経路の開放状態を示す図3に相当する断面図である。
【図6】本発明の実施形態におけるバッテリユニットの加温・冷却制御処理を示すフローチャートである。
【図7】本発明の実施形態の他の態様におけるバッテリユニットの加温・冷却制御処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0023】
次に、この発明の実施形態における車両について図面を参照しながら説明する。
図1は、この実施形態における車両1の概略構成を示している。この図1に示すように、車両1は、駆動源として内燃機関(ENG)2と電動発電機(MOT)3とを備えたいわゆるハイブリッド車両である。これら内燃機関2および電動発電機3は、車両1の前部に画成されたエンジンルーム4内に配置されている。
【0024】
車室5の前方側には車両幅方向に並んで運転席6と助手席(図示略)とが配置され、これら運転席6と助手席との間には、箱状のセンターコンソール7が設けられている。このセンターコンソール7内にはバッテリユニット(蓄電装置)10が設置されている。
バッテリユニット10は、図示略のパワードライブユニット等を介して電動発電機3へ駆動電力を供給する一方、電動発電機3で回生された電力を蓄電する。
【0025】
センターコンソール7にはバッテリユニット10を収納する収納室18が形成され、この収納室18に吸気ダクト19と排気ダクト20とがそれぞれ連通している。図3に示すように、バッテリユニット10は、複数の電池モジュール22により構成されており、これら電池モジュール22は、電池モジュール22間に空気が流過可能な所定間隔を空けて不図示の電池ホルダにより組みつけられている。またバッテリユニット10には、各電池モジュール22の温度を検出する温度センサ38が取り付けられている。この温度センサ38の温度情報は、制御装置(ECU)40へ入力される。なお、電池モジュール22の配列は図3に示す配列に限られるものではなく、流過する空気が電池モジュール22へ接触しやすい配列であれば適宜の配列を用いればよい(以下、図4,5も同様)。
【0026】
吸気ダクト19には、車両1の前方に向かって開口して車室5内の空気を吸気する吸気口23が形成されている。排気ダクト20は、収納室18からトランクルーム15へ延びてトランクルーム15内に排気口24を備えている。この排気ダクト20のセンターコンソール7と排気口24との間には吸気ファン(FAN)26が介装されている。吸気ファン26は、バッテリユニット10の電力により駆動されてセンターコンソール7からトランクルーム15に向かって排気ダクト20内の空気を送風する。
【0027】
制御装置40は、入力された温度情報に基づき、専用のドライバ等を介して吸気ファン26の回転数を制御し、吸気ファン26の風量を調節する。ここで、詳細は後述するが、上述の吸気ファン26を作動させることで、車室5内の空気が吸気口23から吸い込まれて収納室18内へ導かれ、バッテリユニット10の電池モジュール22に接触して電池モジュール22の熱を奪った後、排気ダクト20を介して吸気ファン26に至り最終的に排気口24から押し出されてトランクルーム15内に放出される。
【0028】
他方、内燃機関2には排ガス配管12(図1参照)が接続されており、この排ガス配管12が車両1のフロアパネル13に形成されたトンネル部50(図3参照)に内包されて配索されている。トンネル部50は、センターコンソール7の下方に位置するフロアパネル13が、その底面47側から車両前後方向に沿って車両上方に向かって断面凹状に形成されたものである。このように排ガス配管12をトンネル部50内に配索させることで排ガス配管12の側方および上方がトンネル部50により囲まれるため、内燃機関2の排熱である排ガス配管12の熱が対流現象によりトンネル部50に効率よく伝達されるようになる。このトンネル部50に内包されて配索される排ガス配管12は、図1に示すように、センターコンソール7の下方を車両後方に延びてトランクルーム15の下方を通り、排気口16が車両後方を臨んでいる。
【0029】
図2,3に示すように、吸気ダクト19には、縦長で略矩形に形成された吸気口23から収納室18側に延びて、収納室18の一方の側壁28の外側に接する冷却空気室(冷却流体室)30と、吸気口23の下部から収納室18の側壁29に向かって徐々に拡幅して収納室18の下壁31の下面に接する加温空気室(加温流体室)32とが形成され、これら冷却空気室30と加温空気室32とが連通して設けられている。吸気ダクト19は、上述した冷却空気室30と加温空気室32との配置により、収納室18の下壁31から収納室18の側壁28の外側に回り込む断面略L字状を呈している(図3参照)。
【0030】
加温空気室32は、その下壁51がトンネル部50の車室内側面52に当接して配置されている。これにより、内燃機関2が駆動されている間は、トンネル部50に伝達された排ガス配管12の熱によって加温空気室32の下壁51が加熱され、加温空気室32内の空気が加温されることとなる。
【0031】
排気ダクト20には、収納室18の上壁33上面に接する加温空気排出室34と収納室18の側壁29外側に接する冷却空気排出室35とが形成されている。この排気ダクト20も上述した吸気ダクト19と同様に収納室18の上壁33上面から収納室18の側壁29外側に回り込む断面略L字状を呈している。
【0032】
さらに排気ダクト20は、加温空気排出室34および冷却空気排出室35と吸気ファン26とを接続する排気通路36(図2参照)を備え、この排気通路36を介して、加温空気排出室34へ排出された加温空気および冷却空気排出室35へ排出された冷却空気が吸気ファン26を経由してそれぞれトランクルーム15の排気口24から排出可能になっている。ここで、加温空気排出室34および冷却空気排出室35側の排気通路36の流路断面積と、吸気ファン26の入口側の排気通路36の流路断面積とが異なるため、吸気ファン26の入口で排気通路36の流路断面積と吸気ファン26の入口面積とが略同一になるように、排気通路36の流路断面積が調整されている。なお、図2において、図示都合上、排気通路36の長さを短縮して示している。
【0033】
図3に示すように、収納室18の側壁28には収納室18と冷却空気室30とを連通させる複数の開口部42が形成され、同様に、収納室18の側壁29には収納室18と冷却空気排出室35とを連通させる複数の開口部42が形成されている。
また、収納室18の下壁31には、収納室18と加温空気室32とを連通させる複数の開口部43が形成され、同様に、収納室18の上壁33には、収納室18と加温空気排出室34とを連通させる複数の開口部43が形成されている。
【0034】
各開口部42,43は略矩形に形成されて、側壁28,29の開口部42には冷却フラップ44が取り付けられ、上下壁31,33の開口部43には加温フラップ45が取り付けられている。なお、図3において、図示都合上、冷却フラップ44および加温フラップ45が全て開放状態となっているが、実際には冷却フラップ44および加温フラップ45の何れか一方のみが開放される。
【0035】
冷却フラップ44は、略矩形に形成された開口部42の周縁のうち上方に位置する周縁部分に揺動自在に支持されている。また、加温フラップ45は、略矩形に形成された開口部43の周縁のうち適宜の一方向の周縁部分に揺動自在に支持されている。これら冷却フラップ44および加温フラップ45は、硬質樹脂板や軟質樹脂シート等、開口部42,43を閉塞可能な素材で形成され、後述する収納室18を通過する気流、排気ダクト20の内圧および収納室18の内圧に応じて開口部42,43を開閉する。ここで、上述した開口部42,43の開口面積および個数は、冷却フラップ44および加温フラップ45を開閉可能とするために、吸気ファン26の吸気能力に応じて設定される。
【0036】
収納室18の側壁28,29に取り付けられた冷却フラップ44は、吸気ファン26の風量が減少するほど、その端部54が重力によって下方に変位し、所定の風量を下回るとその外縁部分が開口部42の周縁に当接する閉塞位置に至る。
【0037】
また、吸気ファン26の風量が増加すると、吸気口23から流入して排気口24へ向かう空気流量が増加して開口部42における流速が増加するため、側壁28,29に取り付けられた冷却フラップ44は、吸気ファン26の風量が増加するほど、その端部54側が気流に従って上方に変位されて開口部42を開放する。開口部42が開放された状態では、吸気ファン26による空気の吸引によって排気ダクト20および収納室18内が負圧になる。
【0038】
ここで、開口部42の開口面積は吸気ダクト19および排気ダクト20の各流路断面積よりも小さく設定されており、この開口部42が設けられていることで、吸気ダクト19内に生じる負圧よりも収納室18内に生じる負圧が大となり、さらに、収納室18内に生じる負圧よりも排気ダクト20に生じる負圧が大となる。
【0039】
収納室18の上壁33に取り付けられた加温フラップ45は、吸気ファン26の風量が減少するほど、その端部55が重力によって下方に変位して開口部43を開放する。また吸気ファン26の風量が増加するほど開口部43における流速が増加するため、上壁33に取り付けられた加温フラップ45は、その端部55が気流に従って上方すなわち上壁33側へ向かって変位して、吸気ファン26の風量が所定の風量を超えると開口部43の周縁にその外縁部分が当接する閉塞位置に至り、この状態で、上述した収納室18内の負圧と排気ダクト20内の負圧との圧力差により維持される。
【0040】
同様に収納室18の下壁31に取り付けられた加温フラップ45は、吸気ファン26の風量が減少するほど、その端部55が重力によって下方に変位して開口部43を開放する。また下壁31に取り付けられた加温フラップ45は、上壁33の加温フラップ45と同様に、吸気ファン26の風量が増加するほど、その端部55が気流に従って上方すなわち下壁31側へ向かって変位して、吸気ファン26の風量が所定の風量を超えると開口部43の周縁にその外縁部分が当接する閉塞位置に至り、この状態で、上述した収納室18の負圧と加温空気室32の負圧との圧力差により維持される。
【0041】
ここで、上述した下壁31およびこの下壁31に取り付けられた加温フラップ45には、それぞれ断熱材(図示略)が取り付けられており、この断熱材を備えた加温フラップ45によって、断熱材を備える下壁31に形成された開口部43が閉塞状態とされることで、加温空気室32に滞留する加温空気の熱が収納室18へ伝わるのを防止している。なお、加温フラップ45および下壁31に断熱材を取り付ける場合について説明したが、断熱作用が得られればこの構成に限られるものではなく、例えば、収納室18および加温フラップ45自体を断熱性に優れた部材で成形するようにしてもよい。なお、図3〜図5においては、図示都合上、断熱材を省略して下壁31および加温フラップ45の厚さ寸法を増加させている。
【0042】
すなわち、吸気ファン26の風量が所定の風量を下回っている場合には、図4に示すように、収納室18の上壁33の開口部43と下壁31の開口部43とに取り付けられた加温フラップ45が重力によって開口部43を開放し、収納室18の側壁28の開口部42と側壁29の開口部42に取り付けられた冷却フラップ44が重力によって開口部42を閉塞する。これにより、加温空気室32から収納室18を介して加温空気排出室34へと通じる加温経路57のみが開放されることとなる。
この加温経路57の開放には吸気ファン26の作動が不要であり、さらに、排ガス配管12の熱により加温された加温空気が対流現象によって加温経路57を上昇してその上昇途中でバッテリユニット10の電池モジュール22を温めるため、バッテリユニット10の加温時には何ら電力が必要とならない。
【0043】
他方、吸気ファン26の風量が所定の風量を上回っている場合には、図5に示すように、収納室18の側壁28,29の開口部42に取り付けられた冷却フラップ44が吸気ファン26による気流に従って開放される。また、収納室18の上壁33に取り付けられた加温フラップ45が上壁33の開口部43の気流によって閉塞されて、加温空気排出室34と収納室18との圧力差によって閉塞位置に維持され、さらに、収納室18の下壁31に取り付けられた加温フラップ45が、下壁31の開口部43を通過する気流によって閉塞されて、加温空気室32と収納室18との圧力差によって閉塞位置に維持される。これにより、冷却空気室30から収納室18を介して冷却空気排出室35へと通じる冷却経路58のみが開放されて、吸気ダクト19の吸気口23から流入した車室5内の空気が、冷却空気室30、収納室18、冷却空気排出室35、排気ダクト20を介して吸気ファン26に至り、最終的に排気口24からトランクルーム15に排出されることとなる。
【0044】
また、加温フラップ45により加温経路57が閉塞されているときであっても、加温空気室32が冷却空気室30に連通されているので、加温空気室32の加温空気が少しずつ冷却空気室30を介して排出されて、加温空気室32の加温空気の過熱により車室5内へ熱害が生じたり、加温空気室32側に配置された電池モジュール22に対する冷却性能が低下するのを防止することが可能になっている。
【0045】
次に、上述した制御装置40におけるバッテリユニット10の加温・冷却制御処理について図6を参照しながら説明する。
まず、温度センサ38によってバッテリユニット10の電池モジュール22の温度を検出する(ステップS01)。
次いで、バッテリユニット10の電池モジュール22の温度が冷却を必要とする所定の温度以上か否かを判定する(ステップS02)。
この判定の結果、電池モジュール22の温度が所定温度以上の場合には(ステップS02でYES)、冷却経路58を開放するために吸気ファン26の風量を増加して冷却フラップ44を開放位置、加温フラップ45を閉塞位置へ維持し(ステップS04)、本ルーチンの実行を一旦終了する。
一方、バッテリユニット10の電池モジュール22の温度が所定温度以上ではない場合(ステップS02でNO)、吸気ファン26の風量を減少又は「0」にして、冷却フラップ44を閉塞位置、加温フラップ45を開放位置へ維持し(ステップS03)、本ルーチンの実行を一旦終了する。
【0046】
したがって、上述した実施形態の車両1によれば、吸気ファン26、冷却フラップ44および加温フラップ45によって車室5内の空気を収納室18に導くことで温度が上昇したバッテリユニット10を適温まで冷却することができると共に、バッテリユニット10が低温時には内燃機関2の排熱により加温された加温空気を収納室18に導くことで、内燃機関2の排熱を有効利用してバッテリユニット10を加温することができ、この結果、バッテリユニット10を加温する電気ヒータ等の追加装置を用いる場合と比較して部品点数の増加およびエネルギー消費の増大によるバッテリユニット10の負担増加を抑制しつつバッテリユニット10の充放電性能低下を防止することができる。
【0047】
さらに、吸気ファン26による冷却空気の供給および排出を行うことで冷却フラップ44および加温フラップ45の開閉が行われるので、冷却フラップ44および加温フラップ45を切替えるアクチュエータなどの電動の切替装置を設けずに冷却経路58から加温経路57へと空気の流過する経路を切替えることができるため、更なる省エネルギー化を図ることができる。
【0048】
そして、吸気ファン26が作動していないときに加温経路57を開閉する加温フラップ45が重力により開放されることで、加温経路57を開閉する加温フラップ45の状態を開放状態で維持するための電力が不要となり、バッテリユニット10を暖機するための消費エネルギーを抑制することができるため、とりわけバッテリユニット10の温度が低く十分な充放電性能が得られないときにバッテリユニット10の電力消費を抑制してバッテリユニット10の負担を軽減することができる。
【0049】
また、電池モジュール22の温度が上昇して冷却空気を収納室18へ供給しているときに加温空気室32の加温空気が排熱により温め続けられたとしても、冷却空気室30と加温空気室32とが連通していることで加温空気室32に滞留する加温空気が冷却空気室30を介して排出されるため、車室5内やバッテリユニット10への加温空気の過熱による熱害を防止することができる。
【0050】
さらに、内燃機関2の排ガス配管12を内包するフロアパネル13のトンネル部50に当接して加温空気室32が設けられることで、排ガス配管12の熱を効率よく加温空気室32へ伝導させることができるため、加温空気室32内の空気を効率よく加温してバッテリユニット10の暖機性能を向上させることができる。
【0051】
なお、上述した実施形態の車両1では、冷却フラップ44および加温フラップ45を吸気ファン26の風量に応じて開閉させる場合について説明したが、この構成に限られず、他の態様として例えば、冷却フラップ44および加温フラップ45の開閉作動を、制御装置40により駆動制御されバッテリユニット10の電力で駆動するアクチュエータ(図示略)で行うようにしてもよい。
以下、このアクチュエータを用いる他の態様における制御装置40により行われるバッテリユニット10の加温・冷却に係る制御処理について図7を参照しながら説明する。なお、上述した実施形態と同一部分に同一符号を付して説明する。
【0052】
まず、温度センサ38によってバッテリユニット10の電池モジュール22の温度を検出する(ステップS21)。
次いで、バッテリユニット10の電池モジュール22の温度が冷却を必要とする所定の温度以上か否かを判定する(ステップS22)
この判定の結果、電池モジュール22の温度が所定温度以上の場合には(ステップS22でYES)電池モジュール22の温度(Batt温度)が高く冷却が必要と判定して、吸気ファン(FAN)26を作動させて所定の風量以上に設定するとともに(ステップS27)、アクチュエータを駆動して冷却フラップ44を開放(ステップS28)、加温フラップ45を閉塞して(ステップS29)、本ルーチンの実行を一旦終了する。これにより冷却経路58が開放されて吸気ファンにより車室5内の空気が冷却空気室30を介して収納室18へ導入されて電池モジュール22が冷却される。
【0053】
一方、バッテリユニット10の電池モジュール22の温度が冷却を必要とする所定の温度以上ではない場合には(ステップS22でNO)、電池モジュール22の温度(Batt温度)が低く加温が必要と判定して、吸気ファン26が作動している(ON)か否かを判定して(ステップS23)、吸気ファン26が作動している場合は(ステップS23でYES)、吸気ファン26を停止又は風量を所定の風量より減少させる(ステップS26)。
【0054】
そして、吸気ファン26が作動していない(ステップS23でNO)か、吸気ファン26が(ステップS26により)停止又は風量を減少されると、アクチュエータを駆動して加温フラップ45を開放(ステップS24)、冷却フラップ44を閉塞して(ステップS25)、本ルーチンの実行を一旦終了する。これにより加温経路57が開放されて、排ガス配管12の熱により加温された加温空気室32の加温空気が収納室18内に対流現象により導入されてバッテリユニット10が加温される。以下、上述した他の態様における制御装置40の加温フラップ45、冷却フラップ44および吸気ファン26の制御テーブルを示す。
【0055】
【表1】

【0056】
ここで、制御テーブル中のFAN風量における「無」、「極小」は上述した所定の風量よりも小さい風量であり、「中」、「大」は上述した所定の風量以上の風量である。なお、「Batt温度」とは電池モジュール22の温度の判定結果を示しており、「判定」とは加温又は冷却の何れを行うかの判定結果を示している。
【0057】
上述した他の態様によれば、アクチュエータで加温フラップ45および冷却フラップ44の開閉を制御する構成であっても、上述した実施形態と同様に、内燃機関2の駆動による排熱を有効利用できるとともに、加温時に吸気ファン26の作動が必要なく、また、イグニッションオフ時などに冷却経路58を閉塞して加温経路57を開放すれば、その後アクチュエータによる電力消費もないため、電気ヒータを用いる場合と比較して、エネルギー消費を抑制しつつ、バッテリユニット10の充放電性能低下を防止することができる。
【0058】
なお、上述した実施形態および他の態様においてはフロアパネル13のトンネル部50に排ガス配管12を内包させる場合について説明したが、この構成に限られず、トンネル部50には内燃機関2の排熱を伝達できるものが内包されればよく、例えば、トンネル部50に不図示の蓄熱部材を内包させて、この蓄熱部材に排ガス配管12の熱などを蓄熱するようにしてもよい。
【0059】
なお、上述した実施形態および他の態様における車両1は内燃機関2と電動発電機3を備えるハイブリッド車両を一例に説明したが、内燃機関2とバッテリユニット10が搭載された車両であれば、ハイブリッド車両に限られるものではない。
【符号の説明】
【0060】
1 車両
2 内燃機関
10 バッテリユニット(蓄電装置)
12 排ガス配管
18 収納室
26 吸気ファン(流体切替手段、冷却流体供給排出手段)
30 冷却空気室(冷却流体室)
32 加温空気室(加温流体室)
38 温度センサ(蓄電装置温度検出手段)
44 冷却フラップ(流体切替手段、フラップ)
45 加温フラップ(流体切替手段、フラップ)
50 トンネル部(フロア)
57 加温経路
58 冷却経路

【特許請求の範囲】
【請求項1】
内燃機関と蓄電装置とを備えた車両において、
冷却流体が滞留する冷却流体室と、
前記内燃機関の排熱により温められた加温流体が滞留する加温流体室と、
前記蓄電装置を収納する収納室と、
前記冷却流体室の前記冷却流体を前記収納室へ導いて前記蓄電装置を冷却する冷却経路と、
前記加温流体室の前記加温流体を前記収納室へ導いて前記蓄電装置を加温する加温経路と、
前記蓄電装置の温度を検出する蓄電装置温度検出手段と、
前記蓄電装置温度検出手段の検出結果に基づいて前記冷却経路と前記加温経路とを切替えて前記加温流体と前記冷却流体との何れか一方を前記収納室へ導く流体切替手段とを備えることを特徴とする車両。
【請求項2】
前記流体切替手段は、
前記冷却経路を開閉するフラップおよび加温経路を開閉するフラップと、
前記冷却流体を前記収納室へ供給するとともに前記冷却流体を前記収納室から排出する冷却流体供給排出手段とを備え、
前記冷却流体供給排出手段による前記冷却流体の供給および排出を行うことで発生する前記収納室の圧力変化によって前記フラップの開閉を行い、前記収納室へ供給される前記加温流体と前記冷却流体とを切替えることを特徴とする請求項1に記載の車両。
【請求項3】
前記冷却流体供給排出手段は、少なくとも前記蓄電装置の電力を用いて作動され、
前記冷却経路を開閉する前記フラップは、前記冷却流体供給排出手段が作動していないときに重力によって常時閉となる一方、前記冷却流体供給排出手段が作動しているときに前記圧力変化によって開放され、
前記加温経路を開閉する前記フラップは、前記冷却流体供給排出手段が作動していないときに重力によって常時閉となる一方、前記冷却流体供給排出手段が作動しているときに前記圧力変化によって閉塞されることを特徴とする請求項2に記載の車両。
【請求項4】
前記冷却流体室と前記加温流体室とが連通していることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の車両。
【請求項5】
前記加温流体室は、前記内燃機関の排ガス配管を内包するフロアに当接して設けられることを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の車両。
【請求項6】
請求項1に記載の車両に搭載された蓄電装置の温度調整方法であって、
前記蓄電装置の温度に基づき、前記蓄電装置の冷却が必要となる所定温度以上か否かを判定して、前記蓄電装置の温度が前記所定温度以上であると判定された場合に、前記流体切換手段により前記加温経路に切替えて前記加温流体を前記収納室へ導く一方、前記蓄電装置の温度が前記所定温度より低い場合に、前記切替え手段により前記冷却経路に切替えて前記冷却流体を前記収納室へ導くことを特徴とする蓄電装置の温度調整方法。
【請求項7】
前記流体切替手段は、
前記冷却流体を前記収納室へ供給すると共に前記冷却流体を前記収納室から排出する冷却流体供給排出手段と、
該冷却流体供給排出手段が作動していないときに重力によって前記加温経路を常時開とする一方、前記冷却流体供給排出手段が作動しているときに前記収納室の圧力変化によって前記加温経路を閉塞する加温フラップと、
前記冷却流体供給排出手段が作動していないときに重力によって前記冷却経路を常時閉とする一方、前記冷却流体供給排出手段が作動しているときに前記収納室の圧力変化によって前記冷却経路を開放する冷却フラップと、を備え、
前記蓄電装置の温度が前記所定温度以上であると判定された場合に、前記冷却流体供給排出手段の流量を増加させることで前記冷却フラップを開放すると共に前記加温フラップを閉塞し、前記蓄電装置の温度が前記所定温度より低い場合に、前記冷却流体供給排出手段の流量を減少することで前記冷却フラップを閉塞すると共に前記加温フラップを開放することを特徴とする請求項6に記載の蓄電装置の温度調整方法。
【請求項8】
前記流体切替手段は、
前記冷却流体を前記収納室へ供給すると共に前記冷却流体を前記収納室から排出する冷却流体供給排出手段と、
少なくとも前記蓄電装置の電力で駆動するアクチュエータによって前記冷却経路を開閉する冷却フラップおよび前記アクチュエータによって前記加温経路を開閉する加温フラップと、を備え、
前記蓄電装置の温度が前記所定温度以上であると判定された場合に、前記冷却流体供給排出手段を作動させ、次いで前記冷却フラップを開放して前記加温フラップを閉塞する一方、前記蓄電装置の温度が前記所定温度より低い場合に、前記冷却流体供給排出手段を停止または所定流量より減少させ、次いで前記加温フラップを開放して前記冷却フラップを閉塞することを特徴とする請求項6に記載の蓄電装置の温度調整方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2011−25812(P2011−25812A)
【公開日】平成23年2月10日(2011.2.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−173044(P2009−173044)
【出願日】平成21年7月24日(2009.7.24)
【出願人】(000005326)本田技研工業株式会社 (23,863)
【Fターム(参考)】