説明

車両用情報提供装置、車両用情報提供システム、車両用情報提供方法および車両用情報提供プログラム

【課題】犯罪発生データを有効利用して、安全な場所への車両駐車を支援すること。
【解決手段】目的地設定部11に目的地が指定された場合に、駐車場所探索要求を生成し、地図データベース32から目的地周辺の駐車場所を検索するとともに、過去に車上狙いなどの車犯罪が発生した場所を蓄積した犯罪発生データベース31を参照して駐車場所の安全性を評価し、安全な駐車場所を経路の終端として経路探索を行なうことで、犯罪が発生しにくい安全な駐車場に誘導する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、施設情報を提供する車両用情報提供技術に関し、特に車両からの盗難を防止する車両用情報提供装置、車両用情報提供システム、車両用情報提供方法および車両用情報提供プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、車両にカーナビゲーション装置などの高機能かつ高価な設備を搭載することが一般的となっている。これに伴い、車両からの盗難事件(車上荒らし、車上狙い)で車載装置が狙われるケースが増加している。
【0003】
そこで従来、警察などが車両からの物品盗難、部品盗難、車両自体の盗難等の車犯罪のデータを整備してホームページ上で公開し、地域住民に注意を促してきた。また、車犯罪の多発ポイントをカーナビゲーション装置に収録し、多発ポイントに接近すると警告する技術や、ナビゲーション装置から多発ポイントを閲覧可能する技術が考えられてきた。
【0004】
また、強盗などが発生する危険地帯に進入するとドアロックを行なう技術(例えば特許文献1参照。)や、危険地帯を避けて経路探索を行なう技術(例えば特許文献2参照。)も考えられている。
【0005】
【特許文献1】特開2004−45291号公報
【特許文献2】特開2005−337833号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述した特許文献1や特許文献2が開示した技術は、走行中(通過地点)で犯罪被害にあうことを回避するものであり、駐車中の盗難被害の回避については考慮されていない。特に日本国内では通過中よりも駐車中の犯罪が多く、その被害の大多数は駐車場で発生している。
【0007】
この車犯罪の犯罪発生データが必要になるのは乗車中であるので、ホームページで公開しただけでは有効に利用することができない。また、車犯罪の情報が必要になるのは、駐車する場所を決定するタイミングであり、走行中に単に通過する地点について車犯罪に関する注意を促すことには意味が薄く、またユーザにわずらわしく感じられて車載装置からの情報自体を聞き流す要因となる可能性がある。これに加え、目的地周辺など、ユーザにとって土地勘の無い場所で車犯罪が発生した住所を閲覧しても、有効に利用することは困難である。
【0008】
また、車犯罪の発生中、すなわち盗難が試みられている途中段階を車体の振動などで検知し、威嚇や通知を行なう防犯装置も考えられているが、ドアのこじ開けや窓ガラスの破損などの被害を受け、盗難を防止しても車両修理費用が必要となる。また、防犯装置を無効化する手口も存在する。
【0009】
そこで、駐車中の車両に対する犯罪を被害が全く無い状態で防止するためは、駐車時に犯罪発生データを有効活用し、犯罪が発生しにくい安全な駐車場に誘導することが求められる。
【0010】
本発明は、上述した従来技術における問題点を解消し、課題を解決するためになされたものであり、犯罪発生データを有効利用して、安全な場所への車両駐車を支援する車両用情報提供装置、車両用情報提供システム、車両用情報提供方法および車両用情報提供プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上述した問題を解決し、目的を達成するため、本発明にかかる車両用情報提供装置、車両用情報提供システム、車両用情報提供方法および車両用情報提供プログラムは、車両を駐車可能な場所である駐車場所の探索要求を受け付けた場合に、駐車場所位置情報と、過去に犯罪が発生した場所を示す犯罪発生データとを用い、駐車場所探索要求が指定する場所周辺に存在する駐車場所を示す駐車場所情報と安全性を示す安全性情報を作成し、表示部に地図情報とともに表示して情報提供する。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、駐車時に犯罪発生データを有効活用し、犯罪が発生しにくい安全な場所への車両駐車を支援する車両用情報提供装置、車両用情報提供システム、車両用情報提供方法および車両用情報提供プログラムを得ることができるという効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下図面を参照して、本発明に係る車両用情報提供装置、車両用情報提供システム、車両用情報提供方法および車両用情報提供プログラムについて説明する。
【実施例1】
【0014】
図1は、本発明の実施例1である車載用のナビゲーション装置1の概要構成を示す概要構成図である。同図に示したようにナビゲーション装置1は、その内部に主制御部10、入出力制御部20、スイッチ21、タッチパネル22、ディスプレイ23(表示部に相当)、スピーカ24、犯罪発生データベース31(犯罪発生データ保持手段に相当)、地図データベース32、現在位置取得部33、犯罪発生データ更新部40(更新手段に相当)、通信処理部41(更新データ取得手段に相当)、メモリカードスロット42(更新データ取得手段に相当)、携帯電話接続部43(更新データ取得手段に相当)を有する。
【0015】
入出力制御部20は、スイッチ21、タッチパネル22、ディスプレイ23、スピーカ24によって実現されるユーザインタフェースを制御する制御部である。
【0016】
具体的には、スイッチ21およびタッチパネル22は、ユーザである車両乗員、例えば運転者からの操作入力を受け付ける入力手段であり、ディスプレイ23はユーザに対して表示出力を、スピーカ24はユーザに対して音声出力をそれぞれ行う出力手段である。なお入出力制御部20で実現されるユーザインタフェースの制御は、主制御部10で行なっても良い。
【0017】
犯罪発生データベース31は、過去に駐車車両からの物品盗難、部品盗難、車両自体の盗難などの犯罪(以下、車犯罪と称す)が発生した場所の緯度経度情報(犯罪発生データに相当)を保持する(すなわち記憶する)犯罪発生データ保持手段である。また、地図データベース32は、車両を駐車できる場所の緯度経度情報(駐車場所位置情報に相当)と、飲食店や駅などの目的地となり得る各種施設の情報と、その他の地理に関する地理情報とからなる地図情報を保持する駐車場所位置情報保持手段である。なお、犯罪発生データ、駐車場所位置情報は、緯度経度情報ではなく、住所などの地図情報に対応する位置が特定できるものであればよい。駐車場所としては、有料の駐車場や店舗に設けられた駐車場など駐車のために設けられた設備の他、車両を駐車することが可能な任意のスペースを駐車場所として登録することができる。
【0018】
現在位置取得部33は、ナビゲーション装置1が搭載された車両の位置情報を取得する手段であり、例えばGPS(Global Positioning System)を用いて(より好適にはGPSに車両の速度情報を加えて)自車両の現在位置を特定する。
【0019】
犯罪発生データ更新部40は、犯罪発生データベース31の内容を更新する処理を行なう。車犯罪の発生状況に関する最新情報は、サーバ2が犯罪発生データ2aとして提供している。このサーバ2は、例えば警察などから直接情報提供用に設置したものであってもよいし、犯罪発生状況の情報提供サービスを行なう業者が設置したものであってもよい。
【0020】
犯罪発生データ更新部40は、通信処理部41、メモリカードスロット42、携帯電話接続部43などを介してサーバ2から犯罪発生データ2aを取得する。通信処理部41は、サーバ2と直接通信して犯罪発生データ2aを取得する処理部である。メモリカードスロット42は、可搬性記録媒体であるメモリカードからデータを読み出す処理部であり、予めサーバ2から犯罪発生データ2aをダウンロードし、メモリカードに記憶させておくことで犯罪発生データ2aを読み出すことが可能になる。携帯電話接続部43は携帯電話2bと通信接続し、携帯電話2b経由でサーバ2と通信することで犯罪発生データ2aを取得する。なお、ここでは、ナビゲーション装置1が通信処理部41、メモリカードスロット42、携帯電話接続部43を備える構成を例示しているが、このいずれか一つがあれば犯罪発生データの更新は可能である。また、データの取得方法は、ここで説明してもの以外の任意の方法を用いることができる。
【0021】
主制御部10は、ナビゲーション装置1を全体制御する処理部であり、その内部に目的地設定部11(目的地設定手段に相当)、駐車場所探索要求受付部(駐車場所探索要求受付手段に相当)12、経路探索部13(駐車場所情報提供手段に相当)、経路誘導部14を有する。
【0022】
目的地設定部11は、スイッチ21、タッチパネル22からユーザによる目的地の指定を受け付けると、入力された目的地を経路探索部13に出力する。目的地設定部11は、スイッチ21、タッチパネル22から目的地周辺の駐車場所の探索要求を受け付けると、目的地周辺の駐車場所の探索要求を駐車場所探索要求受付手段12に出力する。
【0023】
なお、目的地設定部11は、スイッチ21、タッチパネル22から目的地周辺の駐車場所の探索要求を受け付けた場合に目的地周辺の駐車場所の探索要求を駐車場所探索要求受付手段12に出力する構成に限定するものではなく、予めユーザが設定しておくことで、スイッチ21、タッチパネル22からユーザによる目的地の指定を受け付けると、入力された目的地周辺の駐車場所の探索要求を駐車場所探索要求受付手段12に出力する構成であってもよい。
【0024】
駐車場所探索要求受付部12は、駐車場所探索要求を受け付けた場合に、経路探索部13に対して駐車場所探索要求を受けたことを通知する受信通知および探索基点である目的地の位置情報の通知を行なう。
【0025】
経路探索部13は、目的地設定部11および駐車場所探索要求受付部12から駐車場所探索要求の受信通知および目的地の位置情報を受け、目的地までの走行経路を探索する。経路の始端は、現在位置取得部33が取得した現在位置もしくはユーザに指定された指定位置(既に設定された経路の経由地点を含む)である。経路の終端は、地図データベース32および犯罪発生データベース31を参照し、駐車場所の安全性を考慮して決定する(後述で詳しく説明する)。そして、経路の始端から終端までの経路については地図データベース32から探索する。
【0026】
具体的には経路探索部13は、指定された目的地が駐車場所を有し、かつ当該駐車場所が安全である(たとえば過去に車犯罪が発生したことが無い)場合には指定された目的地を終端とする経路を探索して経路情報を作成する。また、目的地が安全な駐車場所を持たない(駐車場所がない、もしくは駐車場所はあるが安全ではない)場合には周辺の駐車場所情報と当該駐車場所の安全性を示す情報をユーザに提供し、経路の終端を指定するユーザ入力を受け付ける。なお、ここでは経路の終端地点で駐車場所を探索する場合を例に説明を行なっているが、これはあくまで一例であり、本発明を経由地点での駐車場所探索に用いることを妨げるものではない。また、ここでは目的地に安全な駐車場所がある場合にもディスプレイに安全な駐車場所があることを表示するよう構成してもよい。このように経路探索部13は、駐車場所情報と前記安全性情報を提供することで駐車場所情報提供手段として機能する。
【0027】
経路誘導部14は、経路探索部13が作成した経路情報と、現在位置取得部33が取得した車両の現在位置情報、および地図データベース32から読み出した地図情報を用いて、車両が予定した経路の通りに走行するように表示および音声による誘導処理を実行する。
【0028】
つぎに、図2のフローチャートを参照し、主制御部10による経路探索処理について具体的に説明する。図2に示したように、主制御部10がスイッチ21やタッチパネル22から目的地入力を受け付ける(ステップS101,Yes)と、目的地設定部11は駐車場所探索要求があったか否かを判定する(ステップS102)。その結果、駐車場所探索要求があれば(ステップS102,Yes)、ステップS103に移行し、駐車場所探索要求がなければ(ステップS102,No)、ステップS105に移行する。なお、駐車場所探索要求は、ユーザが目的地を入力した場合に、駐車場所探索要求を入力するか否かをユーザに確認し、ユーザから駐車場所探索要求の入力を受けるようにしても良いし、ユーザが目的地を入力した場合に、自動的に駐車場所探索要求を発生させる(ステップS102が常にYes)ようにしてもよい。
【0029】
ステップS103では、経路探索部13は、地図データベース32を参照して目的地となる施設に駐車場が設置されているか否かを判定する。その結果、目的地に駐車場がある場合(ステップS103,Yes)、経路探索部13は、犯罪発生データベース31を参照して目的地の駐車場が安全であるか否かを判定する安全判定処理を行なう(ステップS104)。この安全判定処理では図3に示したように、過去に車犯罪が発生したことの無い駐車場所を「安全」と判定し、過去に車犯罪が発生したことのある駐車場所を「安全でない」と判断する。この判定処理方法は一例であり、例えば過去半年以上車犯罪が無い場合に安全とする、など任意の判定基準によって判定することができる。
【0030】
安全判定処理の結果、安全である場合(ステップS104,Yes)、および駐車場所探索要求がない場合(ステップS102,No)、経路探索部13は、入力された目的地までの経路を探索して(ステップS105)、処理を終了する。一方、目的地に駐車場が無い場合(ステップS103,No)、経路探索部13は目的地周辺(例えば目的地から半径500m以内。ユーザにより設定変更可能)に駐車場があるか否かを探索し(ステップS106)、目的地周辺に駐車場が無ければ(ステップS106,No)、案内できる駐車場が無いことをユーザに通知し(ステップS107)、入力された目的地までの経路を探索して(ステップS105)、処理を終了する。
【0031】
目的地周辺に駐車場がある場合(ステップS106,Yes)、そして目的地の駐車場が安全でない場合(ステップS104,No)、経路探索部13は、目的地周辺の駐車場を地図データから検索する(ステップS108)。そして得られた駐車場について、犯罪発生データベース31を参照して安全性を評価する安全性評価処理(処理の詳細については後述で詳しく説明する)を行なう(ステップS109)。
【0032】
その後、経路探索部13は、目的地周辺の駐車場をユーザに提示し(ステップS110)、ユーザが指定した駐車場までの経路を探索して(ステップS111)、処理を終了する。
【0033】
つぎに、駐車場所の安全性評価処理とユーザへの提示について具体例を挙げて説明する。図3は駐車場所の安全性評価処理における評価指標の具体例を示している。同図に示した評価指標では、安全性を4段階に分類し、過去に車犯罪が発生したことが無い駐車場所に最も安全性が高いことを示す3つ星を、1年に1〜5件の車犯罪が発生した駐車場所に次に安全性が高いことを示す2つ星を、1年に6〜10件の車犯罪が発生した駐車場所にその次に安全性が高いことを示す1つ星を付し、1年に11〜30件の車犯罪が発生した駐車場所を無印としている。
【0034】
なお、この評価指標はあくまで一例であり、適宜設定変更可能である。例えば、過去1年で車犯罪が発生したことが無い駐車場所に最も安全性が高いことを示す3つ星を、年に数件の車犯罪が発生した駐車場所に次に安全性が高いことを示す2つ星を、月に数件の車犯罪が発生した駐車場所にその次に安全性が高いことを示す1つ星を付し、週に数件の車犯罪が発生した駐車場所を無印としてもよい。
【0035】
図4に示した例では、目的地から500m以内に5つの駐車場所Pa,Pb,Pc,Pd,Peが存在する。ここで、Paは目的地の駐車設備であり、Pb,Pc,Pd,Peはそれぞれ有料駐車場である。また、駐車場所Pa,Pb,Pc,Pd,Peは、この順に目的地に近い。この目的地周辺の駐車場所をユーザに提示する画面の具体例を図5に示す。図5では、画面の左側に地図表示M1を、画面の右側に一覧表示L1を表示している。地図表示M1は、目的周辺の地図に目的地を示すマーカー(Pa〜Pe)と、駐車場所の存在を示すマーカーとを表示している。また、一覧表示L1には、各駐車場所を目的地からの距離に応じてソートして表示している。さらに一覧表示L1では、駐車場所の名称、目的地からの距離、駐車可能な上限台数、費用に関する情報に加え、安全性の評価結果を表示し、ユーザが安全性を考慮した上で駐車場所を選択できるようにしている。
【0036】
図6は、ディスプレイへの一覧表示の変形例である。同図に示した一覧表示L2は、まず安全性ランクでソートし、安全性が同ランクの駐車場所についてはさらに距離でソートして表示している。そのため、安全ランクが最も高い駐車場所Pdが一覧最上段に表示され、安全ランクが2つ星で距離の近い駐車場所Pbを2段目に、安全ランクは同じく2つ星だが距離の遠い駐車場所Pcを3段目に、安全ランク1つ星の駐車場所Paを4段目に、安全ランクが最も低い駐車場所Peを5段目に表示している。
【0037】
また、一覧表示L3では、犯罪発生データのみ基づいてソート表示しており、安全ランクがともに2つ星の駐車場所Pb,Pcについては、犯罪発生率の低い駐車場所Pcを上位に表示している。このように、一覧表示L1に表示される駐車場所の順位付けはユーザによる設定によって適宜変更可能である。
【0038】
図7は、地図表示の変形例である。同図に示した地図表示M2は、地図上で駐車場所を示すマーカーの表示態様を安全性ランクごとに異なるものとすることで、地図表示のみで各駐車場所の安全性をユーザが確認することができるようにしている。なお、表示態様としては、マーカーや文字の大きさ、色、修飾など、任意の表示態様を単独で、もしくは組み合わせて使用することができる。また、ディスプレイに表示される駐車場所に対応付けて、所定期間(ユーザによる設定可)に発生した車犯罪の件数を表示しても良い。
【0039】
同様に、地図表示M3は、地図上で駐車場所を示すマーカーの近傍に、安全性に関する情報を示すマーカーを表示することで、地図表示のみで各駐車場所の安全性をユーザが確認することができるようにしている。
【0040】
ここで、安全性に関する情報を示すマーカーは、駐車場所を示すマーカーと対応させて表示位置を決定してもよいし、車犯罪がどの住所で発生したかのみによって(駐車場所マーカーとは独立に)表示位置を決定してもよい。
【0041】
仮に、駐車場所を示すマーカーと犯罪発生場所を示すマーカーとを独立に表示制御しても、各々の住所が同一もしくは近傍であるため、ユーザは駐車場所を示すマーカーと犯罪発生場所を示すマーカーとの関係を容易に認識可能である。同図に示した例では、画面表示M3は、犯罪発生データをそのまま表示しており、その近くの駐車場では車犯罪が発生する可能性があることをユーザが確認できる。従って、ユーザは安全性を考慮して駐車することが可能となる。
【0042】
図8は、ナビゲーション装置の他の構成例について説明する説明図である。同図に示した構成では、ナビゲーション装置5は、車載装置、サーバ2,3と通信接続することで車両用情報提供システムを構築している。
【0043】
車載装置4は、入出力制御部20、スイッチ21、タッチパネル22、ディスプレイ23、スピーカ24、現在位置取得部25、通信処理部51を有し、ユーザからの入力および現在位置を通信処理部51によって送信し、また通信処理部51の受信結果に基づいてユーザに対する出力を行う。
【0044】
サーバ2は、犯罪発生データ2aをネットワーク経由で提供するサーバであり、サーバ3は、地図データ3aをネットワーク経由で提供するサーバである(犯罪発生データサーバに相当)。
【0045】
ナビゲーション装置5は、目的地設定部11、駐車場所探索要求受付部12、経路探索部13、経路誘導部14および通信処理部52を有し、通信処理部52を介してユーザからの目的地の指定を受け付け、同じく通信処理部52を介して犯罪発生データ2aと地図データ3aを取得して目的地周辺の駐車場所の検索、駐車場所の安全性評価、経路の探索を行なう。また、ユーザに対する駐車場所と安全性の提示、経路誘導についても通信処理部52を介して行なう。
【0046】
以上説明してきたように、本実施例1にかかるナビゲーション装置は、目的地を指定された場合に駐車場所探索要求を生成し、目的地周辺の駐車場所を検索するとともに目的地周辺における犯罪発生データを参照して駐車場所の安全性を評価し、安全な駐車場所を経路の終端として経路探索を行なうことで、犯罪が発生しにくい安全な駐車場に誘導することができる。
【0047】
また、目的地に安全な駐車場がある場合にはそのまま目的地まで案内し、目的地に安全な駐車がない場合に目的地周辺の駐車場と安全性の評価結果をユーザに提示していずれの駐車場を利用するかを選択させることで、不要な情報提供を抑制し、必要な場合にのみ情報提供を行なうことができる。ここで、目的地周辺の駐車場と安全性評価結果の提示は、犯罪発生件数の少ない順に並び替える、安全性のランク順に並び替えるなど、安全性情報に基づいて表示順位を制御することで、ユーザに駐車場の安全性をわかりやすく提示することができる。
【0048】
さらに、外部サーバから犯罪発生データの最新版を取得して犯罪発生データベースを更新することで、新たに発生した車犯罪にも対応することができる。
【0049】
また、本実施例1に示したカーナビゲーション装置は、車載装置と別体に構成する、地図情報や犯罪発生データを外部から取得して利用する、など、その構成を適宜変形して実施することが可能である。そのため、例えば本実施例1に示した処理動作を携帯電話などの可搬型コンピュータ上で動作するプログラムとして実施することもできる。
【実施例2】
【0050】
図9は、本発明の実施例2である車載用のナビゲーション装置6の概要構成を示す概要構成図である。同図に示したようにナビゲーション装置6は、その内部に主制御部60、入出力制御部20、スイッチ21、タッチパネル22、ディスプレイ23、スピーカ24、犯罪発生データベース31、地図データベース32、現在位置取得部33、犯罪発生データ更新部40、通信処理部41、メモリカードスロット42、携帯電話接続部43を有する。
【0051】
ここで、主制御部60以外の構成および動作については図1に示したナビゲーション装置1と同様であるので、同一の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
【0052】
主制御部60は、ナビゲーション装置6を全体制御する処理部であり、その内部にパークキング探索要求受付部61、駐車場所情報作成部62、目的地設定部63、経路設定部64、経路誘導部65を有する。
【0053】
駐車場所探索要求受付部61は、ユーザからの入力指示として駐車場所探索要求を受け付ける。この駐車場所探索要求は、例えば「現在地周辺の駐車場表示」、「現在地周辺の全施設表示」、「現在表示中の地図における駐車場表示」、「現在表示中の地図における全施設表示」などの入力である。
【0054】
駐車場所情報作成部62は、駐車場所探索要求受付部61が駐車場所探索要求を受け付けた場合に、地図データベース32から駐車場所の情報を検索するとともに、犯罪発生データベース31を参照して各駐車場の安全性を評価し、駐車場所の情報と安全性に関する情報とをユーザに対して出力する。
【0055】
目的地設定部63は、ユーザから目的地を指定する入力、たとえば駐車場所情報作成部62が提示した駐車場を目的地として指定する入力を受けた場合に、指定された目的地を終端とする走行経路を探索する。経路の始端は、現在位置取得部33が取得した現在位置もしくはユーザに指定された指定位置(既に設定された経路の経由地点として設定する場合を含む)である。
【0056】
経路誘導部65は、経路探索部64が作成した経路情報と、現在位置取得部33が取得した位置情報、および地図データベース32から読み出した地図情報を用いて、車両が予定した経路の通りに走行するように表示および音声による誘導処理を実行する。
【0057】
つぎに、図10のフローチャートを参照し、主制御部60による駐車場所情報の提示について具体的に説明する。図10に示したように、駐車場所探索要求受付部61が駐車場所探索要求を受け付ける(ステップS201)と、駐車場所情報作成部62は現在地(もしくは指定位置)周辺の駐車場所を地図データから検索する(ステップS202)。さらに、駐車場所情報作成部62は、車犯罪の発生データから、駐車場の安全性を評価し(ステップS203)、駐車場所の検索結果に安全性の評価結果を加えて表示し(ステップS204)、処理を終了する。
【0058】
図11は、駐車場検索結果の表示例を説明する説明図である。同図に示した地図表示M11は、地図上で駐車場所を示すマーカーの表示態様を安全性ランクごとに異なるものとすることで、地図表示のみで各駐車場所の安全性をユーザが確認することができるようにしている。なお、表示態様としては、マーカーや文字の大きさ、色、修飾など、任意の表示態様を単独で、もしくは組み合わせて使用することができる。
【0059】
同様に、地図表示M12は、地図上で駐車場所を示すマーカーの近傍に、安全性に関する情報を示すマーカーを表示することで、地図表示のみで各駐車場所の安全性をユーザが確認することができるようにしている。
【0060】
ここで、安全性に関する情報を示すマーカーは、駐車場所を示すマーカーと対応させて表示位置を決定してもよいし、車犯罪がどの住所で発生したかのみによって(駐車場所マーカーとは独立に)表示位置を決定してもよい。
【0061】
仮に、駐車場所を示すマーカーと犯罪発生場所を示すマーカーとを独立に表示制御しても、各々の住所が同一もしくは近傍であるため、ユーザは駐車場所を示すマーカーと犯罪発生場所を示すマーカーとの関係を容易に認識可能である。同図に示した例では、画面表示M12は、犯罪発生データをそのまま表示しており、その近くの駐車場では車犯罪が発生する可能性があることをユーザが確認できる。
【0062】
さらに、駐車場所と安全性をユーザに通知した後、ユーザが安全性の低い駐車場所を目的地として設定した場合、安全性が低いこととを通知する音声出力や、その駐車場所に案内してもよいことをユーザに確認して入力させる処理を行なってもよい。また、車内にものを置かず、高額な車載装置を隠すなどの配慮をユーザに促す通知を行なってもよい。
【0063】
また、目的地として指定されていない場合であっても、自車両が安全性の低い駐車場所に駐車されたことを認識した場合に、駐車時点で安全性が低いことを通知したり、防犯上の配慮を促すことができる。
【0064】
さらに、自車両が安全性の低い駐車場所に駐車されたことを認識した場合、安全性のランクに応じて車両の防犯装置を制御することとしてもよい。この防犯装置の制御としては、「車体の振動を検知した場合には次回始動時に暗証番号を要求する」、「自動でセキュリティモードに移行する」、「感知レベルを強化する」などを用いることができる。
【0065】
図12は、ナビゲーション装置の他の構成例について説明する説明図である。同図に示した構成では、ナビゲーション装置8は、車載装置7、サーバ2,3と通信接続することで車両用情報提供システムを構築している。
【0066】
車載装置7は、入出力制御部20、スイッチ21、タッチパネル22、ディスプレイ23、スピーカ24、現在位置取得部25、通信処理部71を有し、ユーザからの入力および現在位置を通信処理部71によって送信し、また通信処理部71の受信結果に基づいてユーザに対する出力を行う。
【0067】
サーバ2は、犯罪発生データ2aをネットワーク経由で提供するサーバであり、サーバ3は、地図データ3aをネットワーク経由で提供するサーバである。
【0068】
ナビゲーション装置8は、パークキング探索要求受付部61、駐車場所情報作成部62、目的地設定部63、経路設定部64、経路誘導部65および通信処理部72を有し、通信処理部72を介してユーザからの駐車場所探索要求を受け付け、同じく通信処理部72を介して犯罪発生データ2aと地図データ3aを取得して目的地周辺の駐車場所の検索、駐車場所の安全性評価、経路の探索を行なう。また、ユーザに対する駐車場所と安全性の提示、経路誘導についても通信処理部72を介して行なう。
【0069】
以上説明してきたように、本実施例2にかかるナビゲーション装置は、駐車場所探索要求を受信した場合に指定された場所周辺の駐車場所を検索するとともに指定された場所の周辺における犯罪発生データを参照して駐車場所の安全性を評価して検索結果と評価結果をユーザに提示することで、ユーザが犯罪の発生しにくい安全な駐車場を選択して駐車できるように支援する。
【0070】
また、本実施例2に示したカーナビゲーション装置は、車載装置と別体に構成する、地図情報や犯罪発生データを外部から取得して利用する、など、その構成を適宜変形して実施することが可能である。そのため、例えば本実施例2に示した処理動作を携帯電話などの可搬型コンピュータ上で動作するプログラムとして実施することもできる。
【0071】
なお、上述した実施例では、車両からの物品盗難を例に説明をおこなったが、車両からの部品の盗難や車両自体の盗難など他の犯罪発生データについても同様に駐車場所の提示に使用することができる。この場合、犯罪の種別ごとに安全性評価や情報提供を行なうようにしても良いし、各種犯罪を統合して安全性評価や情報提供を行なうようにしてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0072】
以上のように、本発明にかかる車両用情報提供装置、車両用情報提供システム、車両用情報提供方法および車両用情報提供プログラムは、車両からの盗難や車両自体の盗難防止に有用であり、特に安全な駐車場所への誘導に適している。
【図面の簡単な説明】
【0073】
【図1】本発明の実施例1にかかるナビゲーション装置の概要構成を示す概要構成図である。
【図2】図1に示した主制御部10による経路探索処理について説明するフローチャートである。
【図3】駐車場所の安全性の評価指標について説明する説明図である。
【図4】駐車場所の提示について説明する説明図である。
【図5】目的地周辺の駐車場所をユーザに提示する画面について説明する説明図である。
【図6】一覧表示の変形例について説明する説明図である。
【図7】地図表示の変形例について説明する説明図である。
【図8】実施例1の他の構成例について説明する説明図である。
【図9】本発明の実施例2にかかるナビゲーション装置の概要構成を示す概要構成図である。
【図10】図9に示した主制御部60による駐車場所の提示について説明するフローチャートである。
【図11】駐車場検索結果の表示例を説明する説明図である。
【図12】実施例2の他の構成例について説明する説明図である。
【符号の説明】
【0074】
1,5,6,8 ナビゲーション装置
2,3 サーバ
4,7 車載装置
2a 犯罪発生データ
2b 携帯電話
3a 地図データ
10,60 主制御部
11 目的地設定部
12,61 駐車場所探索要求受付部
13 経路探索部
14,65 経路誘導部
20 入出力制御部
21 スイッチ
22 タッチパネル
23 ディスプレイ
24 スピーカ
31 犯罪発生データベース
32 地図データベース
33 現在位置取得部
40 犯罪発生データ更新部
41 通信処理部
42 メモリカードスロット
43 携帯電話接続部
51,52,71,72 通信処理部
62 駐車場所情報作成部
63 目的地設定部
64 経路設定部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
地図情報を提供する表示部を備えた車両用情報提供装置であって、
車両を駐車可能な場所である駐車場所の探索要求を受け付ける駐車場所探索要求受付手段と、
前記駐車場所の位置を示す駐車場所位置情報を保持する駐車場所位置情報保持手段と、
過去に犯罪が発生した場所を示す犯罪発生データを保持する犯罪発生データ保持手段と、
前記駐車場所探索要求受付手段から前記車両を駐車可能な駐車場所の探索要求を受け付けた場合に、前記駐車場所位置情報と前記犯罪発生データとに基づいて、前記駐車場所探索要求が指定する場所周辺に存在する駐車場所を示す駐車場所情報と安全性を示す安全性情報とを作成し、前記表示部に前記駐車場所情報および/または前記安全性情報を提供する駐車場所情報提供手段と、
を備えたことを特徴とする車両用情報提供装置。
【請求項2】
前記駐車場所情報提供手段は、複数の駐車場所を一覧表示する際に、前記安全性情報に基づいて表示順位を制御することを特徴とする請求項1に記載の車両用情報提供装置。
【請求項3】
前記駐車場所情報提供手段は、複数の駐車場所を一覧表示する際に、表示対象の駐車場所の犯罪発生件数を参照し、前記犯罪発生件数の少ない順に並び替えて表示順位を決定する事を特徴とする請求項2に記載の車両用情報提供装置。
【請求項4】
前記駐車場所情報提供手段は、複数の駐車場所を一覧表示する際に、表示対象の駐車場所を前記安全性情報に基づいてランク分けし、前記ランクに基づいて並び替え、同一ランクの駐車場所については前記駐車場所探索要求が指定する場所からの距離に基づいて並び替えて表示順位を決定する事を特徴とする請求項2に記載の車両用情報提供装置。
【請求項5】
前記駐車場所情報提供手段は、所定期間に発生した犯罪発生件数に基づいて前記ランク分けを行うことを特徴とする請求項4に記載の車両用情報提供装置。
【請求項6】
目的地の設定を受け付ける目的地設定手段をさらに備え、
前記目的地設定手段は、前記目的地の設定を受け付けた場合に、前記目的地を指定した駐車場所探索要求を出力し、
前記駐車場所情報提供手段は、前記目的地周辺の駐車場所情報と安全性情報に基づいて走行予定経路の終端地点および/または経由地点を選択して経路探索を行なうことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の車両用情報提供装置。
【請求項7】
前記駐車場所情報提供手段は、前記目的地設定手段が受け付けた目的地が駐車場所を有し、かつ当該駐車場所が前記犯罪発生データから安全であると判断された場合には当該目的地を終端地点および/または経由地点とする経路を探索し、前記目的地が安全な駐車場所を持たない場合には周辺の駐車場所情報と安全性情報をユーザに提供し、情報提供後のユーザ入力に基づいて前記経路の終端地点および/または経由地点決定して経路探索行なうことを特徴とする請求項6に記載の車両用情報提供装置。
【請求項8】
前記駐車場所探索要求はユーザ入力によって発生し、前記駐車場所情報提供手段は、前記ユーザ入力によって指定された場所周辺の駐車場所情報と安全性情報とをユーザに通知することを特徴とすることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一つに記載の車両用情報提供装置。
【請求項9】
前記犯罪発生データ用の更新データを取得する更新データ取得手段と、前記更新データを用いて前記犯罪発生データを更新する更新手段と、を更に備えたことを特徴とする請求項1〜8のいずれか一つに記載の車両用情報提供装置。
【請求項10】
前記犯罪発生データは、駐車車両からの物品盗難、部品盗難、車両自体の盗難のうち少なくともいずれかの発生状況を示す情報であることを特徴とする請求項1〜9のいずれか一つに記載の車両用情報提供装置。
【請求項11】
前記駐車場所情報提供手段は、前記駐車場所の情報を地図上に表示する際に、前記安全性情報に基づいて駐車場所を示す表示の表示態様を異ならせることを特徴とする請求項1〜10のいずれか一つに記載の車両用情報提供装置。
【請求項12】
前記駐車場所情報提供手段は、前記駐車場所の情報を地図上に表示する際に、駐車場所を示す表示の近傍に前記安全性情報を表示することを特徴とする請求項1〜11のいずれか一つに記載の車両用情報提供装置。
【請求項13】
地図情報を提供する表示部を備えた車両用情報提供システムであって、
過去に犯罪が発生した場所を示す犯罪発生データを提供する犯罪発生データサーバと、
車両を駐車可能な場所である駐車場所の探索要求を受け付ける駐車場所探索要求受付手段と、
前記前記駐車場所探索要求受付手段から前記車両を駐車可能な駐車場所の探索要求を受け付けた場合に、前記駐車場所の情報を検索するとともに、前記犯罪発生データサーバと通信して犯罪発生データを取得し、当該駐車場所探索要求が指定する場所周辺に存在する駐車場所を示す駐車場所情報と安全性を示す安全性情報とを作成し、前記表示部に前記駐車場所情報および/または前記安全性情報を提供する駐車場所情報提供手段と、
を備えたことを特徴とする車両用情報提供システム。
【請求項14】
地図情報を表示部に表示する車両用情報提供方法であって、
車両を駐車可能な場所である駐車場所の探索要求を受け付ける駐車場所探索要求受付工程と、
前記駐車場所探索要求受付工程が前記車両を駐車可能な駐車場所の探索要求を受け付けた場合に、当該駐車場所探索要求が指定する場所周辺に存在する駐車場所を駐車場所位置情報データベースから検索するとともに、当該駐車場所探索要求が指定する場所周辺において過去に発生した犯罪を犯罪発生データベースから検索し、駐車場所を示す駐車場所情報と安全性を示す安全性情報を作成し、前記表示部に前記駐車場所情報および/または前記安全性を提供する駐車場所情報提供工程と、
を含んだことを特徴とする車両用情報提供方法。
【請求項15】
地図情報を表示部に表示する車両用情報提供プログラムであって、
車両を駐車可能な場所である駐車場所の探索要求を受け付ける駐車場所探索要求受付ステップと、
前記駐車場所探索要求受付ステップが前記車両を駐車可能な駐車場所の探索要求を受け付けた場合に、当該駐車場所探索要求が指定する場所周辺に存在する駐車場所を駐車場所位置情報データベースから検索するとともに、当該駐車場所探索要求が指定する場所周辺において過去に発生した犯罪を犯罪発生データベースから検索し、駐車場所を示す駐車場所情報と安全性を示す安全性情報を作成し、前記表示部に前記駐車場所情報および/または前記安全性を提供する駐車場所情報提供ステップと、
をコンピュータに実行させることを特徴とする車両用情報提供プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2009−258025(P2009−258025A)
【公開日】平成21年11月5日(2009.11.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−109498(P2008−109498)
【出願日】平成20年4月18日(2008.4.18)
【出願人】(000237592)富士通テン株式会社 (3,383)
【Fターム(参考)】