説明

車載情報端末装置及び情報端末システム

【課題】車載端末装置に搭載された磁気記録媒体の動作状態を把握し、磁気記録媒体に記録されたプログラムデータやシステム起動に必要な情報が破壊されても車載情報端末装置を起動することができると共に磁気記録場体を元の状態に復元することができる車載情報端末装置及び情報端末システムを提供する。
【解決手段】車載情報端末装置に備えられた磁気記録媒体の記録データを診断手段で診断し診断手段の診断結果で磁気記録媒体が異常であると診断されると、臨時起動動作プログラム保存手段に保存された臨時起動動作プログラムから車載情報端末装置を起動させるように構成しているので、磁気記録媒体が読み取り不可能や起動動作プログラムが壊れたことによって車載情報端末装置が起動しなくなっても、自動的に臨時プログラムに切替えて車載情報端末装置を起動させて使用することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両に搭載される磁気記録媒体などのストレージ制御技術分野に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、大容量のデータを取り扱うことができるHDD(ハードディスク)等の磁気記録媒体が多くの製品に利用されている。特に、磁気記録媒体は大容量のデータを保存することができるため、パーソナルコンピュータやカーナビゲーション装置等の車載情報端末装置に多く用いられている。
【0003】
このような磁気記録媒体は、磁気記録媒体が故障した時のために磁気記録媒体に記録したデータをバックアップする方法が取られており、磁気記録媒体のデータをバックアップをするためには、磁気ディスク装置とバックアップ用磁気ディスク装置とディスクエラー検出回路とバックアップ制御回路で構成し、磁気ディスク装置内のデータを、アクセスエラー発生状況により判断し、バックアップ用磁気ディスク装置へのバックアップを実施することにより、障害発生前にデータをバックアップするものが知られている(例えば、特許文献1)。
【特許文献1】特開平09−6545号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、パーソナルコンピュータのような磁気記録媒体では、磁気記録媒体に障害が発生した時にはバックアップしたハードディスクに交換したり、バックアップファイルからファイルを復元して使用することができるが、車載情報端末では、簡単にハードディスクを交換することが難しく、特に、車載情報端末装置のハードディスク等の磁気記録媒体に記録されているプログラムデータやシステム起動に必要な情報が読み取れなくなってしまうと、車載情報端末装置によって制御しているナビゲーション機能、エアコン、カーオディオ等の操作ができなくなってしまうおそれがあった。
【0005】
そこで本発明は、車載端末装置に搭載された磁気記録媒体の動作状態を把握し、磁気記録媒体に記録されたプログラムデータやシステム起動に必要な情報が破壊されても車載情報端末装置を起動することができると共に磁気記録場体を元の状態に復元することができる車載情報端末装置及び情報端末システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
そこで、本発明の車載情報端末装置は、起動動作プログラムが保存された磁気記録媒体を備えた車載情報端末装置であって、前記磁気記録媒体の動作状態の診断を行う診断手段と、前記診断手段の診断と同時に前記磁気記録媒体の記録データの複製を保存する複製保存手段と、前記磁気記録媒体の異常時に前記車載情報端末を起動させる臨時起動動作プログラムが保存された臨時起動動作プログラム保存手段と、前記診断手段の診断結果に基づいて前記臨時起動動作プログラム保存手段から臨時起動動作プログラムを読み出し前記車載情報端末装置を起動させる起動制御手段と、を備えて構成されている。
【0007】
このように構成された車載情報端末装置によれば、車載情報端末装置に備えられた磁気記録媒体の記録データを診断手段で診断すると共に前記磁気記録媒体の記録データの複製を複製保存手段に保存し、診断手段の診断結果で磁気記録媒体が異常であると診断されると、臨時起動動作プログラム保存手段に保存された臨時起動動作プログラムから車載情報
端末装置を起動させるように構成しているので、磁気記録媒体が読み取り不可能や起動動作プログラムが壊れたことによって車載情報端末装置が起動しなくなっても、自動的に臨時プログラムに切替えて車載情報端末装置を起動させて使用することができ、複製保存手段に保存された記録データを用いて使用することができると共に起動動作プログラムを修復した後に複製保存手段に保存された記録データを取り込むことで、故障する前の状態で車載情報端末装置を使用することができる。なお、起動動作プログラムとは、エアコン(空調)、燃費、オーディオ等を起動させて操作することができるプログラムであり、各機器毎に起動及び操作することが可能な起動動作プログラムとして構成してもよい。
【0008】
また、本発明の車載情報端末装置は、起動動作プログラムが保存された磁気記録媒体を備えた車載情報端末装置であって、前記磁気記録媒体の動作状態の診断を行う診断手段と、前記診断手段の診断と同時に前記磁気記録媒体の記録データの複製を保存する複製保存手段と、前記磁気記録媒体の異常時に前記車載情報端末を起動させる臨時起動動作プログラムが保存された臨時起動動作プログラム保存手段と、前記診断手段の診断結果に基づいて前記臨時起動動作プログラム保存手段から臨時起動動作プログラムを読み出し前記車載情報端末装置を起動させる起動制御手段と、前記診断手段の診断結果と前記磁気記録媒体の記録データを外部に送受信を行う送受信手段と、を備えて構成されている。
【0009】
このように構成された車載情報端末装置によれば、車載情報端末装置に備えられた磁気記録媒体の記録データを診断手段で診断すると共に前記磁気記録媒体の記録データの複製を複製保存手段に保存し、診断結果において磁気記録媒体が異常であると診断されると、臨時起動動作プログラム保存手段に保存された臨時起動動作プログラムから車載情報端末装置を起動させると共に、送信手段を用いて外部のサーバや記録媒体に複製保存手段に保存された記録データを転送することができるように構成しているので、磁気記録媒体が読み取り不可能や起動動作プログラムが壊れたことによって車載情報端末装置が起動しなくなっても、自動的に臨時プログラムに切替えて車載情報端末装置を起動させて使用することができ、また、磁気記録媒体の記録データを送信手段を用いて外部のサーバや記録媒体に記録データを転送することができ、起動動作プログラムを修復後に外部のサーバや記録媒体に保存された記録データを読み込み故障するまえの状態に戻すことができる。
【0010】
また、本発明の車載情報端末装置は、経路案内手段を備えると共に前記経路案内手段に用いる地図データが前記磁気記録媒体に保存されて構成されている。
【0011】
このように構成された車載情報端末装置によれば、車載情報端末装置の機能として、エアコン(空調調節)、オーディオ、燃費計算等の他に磁気記録媒体に地図データが保存され、目的地を設定して現在位置から目的地までの経路案内を行えるナビゲーション機能を備えた車載情報端末装置であり、このような機能を起動し制御するプログラムが起動動作プログラムに保存されており、磁気記録媒体から起動動作プログラムの読み込みができないときや、起動動作プログラムが故障してしまったときでも、臨時起動動作プログラムで車載情報端末装置を起動させて車載情報端末装置の機能を利用することができる。
【0012】
また、本発明の情報端末システムは、車載情報端末装置と情報端末サーバとの間で通信を行う情報端末システムであって、前記車載情報端末装置は、起動動作プログラムが保存された磁気記録媒体と、前記車載情報端末装置を臨時に起動させる臨時起動動作プログラムが保存された臨時起動動作プログラム保存手段と、前記磁気記録媒体の記録データの診断を行う診断手段と、前記診断手段の診断結果を前記情報端末装置に送信すると共に前記情報端末サーバの動作指示に基づき前記磁気記録媒体の記録データを送信する送信手段と、前記情報端末サーバから送信された動作指示を受信する受信手段と、前記受信手段で受信した動作指示に基づき前記臨時起動動作プログラムで前記車載情報端末装置を起動させる起動制御手段とを備え、前記情報端末サーバは、前記車載情報端末装置と送受信を行う
送受信手段と、前記送信手段から送信された診断結果から前記磁気記録媒体の動作状態を判定する動作判定手段と、前記動作判定手段の判定結果に基づいて前記磁気記録媒体の記録データを前記情報端末サーバに転送させる動作指示を行う動作指示手段と、前記車載情報端末から送信された前記記録データを保存する記録データ保存手段と、を備えて構成されている。
【0013】
このように構成された情報端末システムによれば、車載情報端末装置に備えた磁気記録媒体に記録されている記録データの読取が正常にできるか否かの診断、読取時間の診断、読取エラーの回数の診断等を行い、診断を行った結果を情報端末サーバに送信し、動作判断手段を用いて磁気記録媒体の動作状態を判断し、磁気記録媒体の動作状態が好ましくないと判断されると、情報端末サーバから車載情報端末装置に磁気記録媒体の記録データを転送させるように動作指示を送信し、動作指示を受信した車載情報端末装置は、磁気記録媒体に保存されている記録データを転送し情報端末サーバの記録データ保存手段に保存するので、車載情報端末装置の磁気記録媒体が壊れる前に記録されている記録データを情報端末サーバにバックアップを作成するので、磁気記録媒体が故障する前に予測することができると共に、磁気記録媒体が故障して起動動作プログラムが読み込めなくなったときでも、臨時起動動作プログラムを用いて起動させることができる。
【0014】
また、本発明の情報端末システムの前記車載情報端末装置は、経路案内手段を備えると共に前記経路案内手段に用いる地図データが前記磁気記録媒体に保存されて構成されている。
【0015】
このように構成された情報端末システムによれば、エアコン(空調)、オーディオ、燃費の計算等の機能の他に目的地を設定して経路案内を行うことができる経路案内手段を備えた一体型の車載情報端末装置でも、磁気記録媒体に保存されている各起動動作プログラムで起動できないときでも、臨時起動動作プログラムで車載情報端末装置を起動させて車載情報端末装置の機能を利用することができ、経路案内手段で使用した目的地や履歴情報等を情報端末サーバに磁気記録媒体の記録データとして保存することができる。
【0016】
また、本発明の情報端末システムの前記情報端末サーバは、外部ネットワークと通信可能に構成されている。
【0017】
このように構成された情報端末システムによれば、車載情報端末装置の磁気記録媒体の起動動作プログラムが故障した場合でも、情報端末サーバに設けられた外部ネットワークを利用して車載情報端末装置の新しい起動動作プログラムをネットワーク上からダウンロードして、車載情報端末装置の起動動作プログラムを書き換えることができると共に起動動作プログラムを書き換えた後に記録データ保存手段に保存された磁気記録媒体の記録データを転送して使用することができる。なお、外部ネットワークとは、WAN(wide
area network)やLAN(local area network)等を利用することができるように構成されており、WANやLANから車載情報端末装置向けのコンテンツを必要に応じてダウンロードできる。
【0018】
さらに、本発明の情報端末システムは、車載情報端末装置と情報端末サーバとの間で通信を行う情報端末システムであって、前記車載情報端末装置は、起動動作プログラムが保存された磁気記録媒体と、前記車載情報端末装置を臨時に起動させる臨時起動動作プログラムが保存された臨時起動動作プログラム保存手段と、前記磁気記録媒体の記録データの診断を行う診断手段と、前記診断手段の診断と同時に前記磁気記録媒体の記録データの複製を保存する複製保存手段と、前記診断手段の診断結果を前記情報端末装置に送信すると共に前記情報端末サーバの動作指示に基づき前記磁気記録媒体の記録データを送信する送信手段と、前記情報端末サーバから送信された動作指示を受信する受信手段と、前記受信
手段で受信した動作指示に基づき前記臨時起動動作プログラムで前記車載情報端末装置を起動させる起動制御手段とを備え、前記情報端末サーバは、前記車載情報端末装置と送受信を行う送受信手段と、前記送信手段から送信された診断結果から前記磁気記録媒体の動作状態を判定する動作判定手段と、 前記動作判定手段の判定結果に基づいて前記磁気記録媒体の記録データを前記情報端末サーバに転送させる動作指示を行う動作指示手段と、前記車載情報端末から送信された前記記録データを保存する記録データ保存手段と、を備えて構成されている。
【0019】
このように構成された情報端末システムによれば、車載情報端末装置に設けられた磁気記録媒体の記録データの診断を行うと共に前記磁気記録媒体の記録データの複製を複製保存手段に保存し、診断結果を情報端末サーバに送信して動作判定手段を用いて磁気記録媒体の動作状態を判定し、動作状態が悪いと判定すると磁気記録媒体に記録された記録データを情報端末サーバに送信させて記録データ保存手段に保存すると共に臨時起動動作プログラムで車載情報端末装置を起動させることができるので、車載情報端末装置の磁気記録媒体の起動動作プログラムで起動できなくなる前に、磁気記録媒体の記録データを情報端末サーバに転送して保存することができると共に車載情報端末装置が起動動作プログラムで起動できなくても臨時起動動作プログラムから車載情報端末装置を起動させて利用することができる。
【0020】
また、本発明の情報端末システムの前記車載情報端末装置は、経路案内手段を備えると共に前記経路案内手段に用いる地図データが前記磁気記録媒体に保存されて構成されている。
【0021】
このように構成された情報端末システムによれば、エアコン(空調)、オーディオ、燃費の計算等の機能の他に目的地を設定して経路案内を行うことができる経路案内手段を備えた一体型の車載情報端末装置でも、磁気記録媒体に保存されている各起動動作プログラムで起動できないときでも、臨時起動動作プログラムで車載情報端末装置を起動させて車載情報端末装置の機能を利用することができ、経路案内手段で使用した目的地や履歴情報等を情報端末サーバに磁気記録媒体の記録データとして保存することができる。
【0022】
また、本発明の情報端末システムの前記情報端末サーバは、外部ネットワークと通信可能に構成されている。
【0023】
このように構成された情報端末システムによれば、車載情報端末装置の磁気記録媒体の起動動作プログラムが故障した場合でも、情報端末サーバに設けられた外部ネットワークを利用して車載情報端末装置の新しい起動動作プログラムをネットワーク上からダウンロードして、車載情報端末装置の起動動作プログラムを書き換えることができると共に起動動作プログラムを書き換えた後に記録データ保存手段に保存された磁気記録媒体の記録データを転送して使用することができる。
【発明の効果】
【0024】
このように構成された本発明は、車載情報端末装置の磁気記録媒体の記録データの診断を診断手段で行い、起動動作プログラムが故障又は破壊した場合でも、臨時起動動作プログラムで車載情報端末装置を起動することができる。また、診断手段を用いて磁気記録媒体の記録データの診断を行い、その診断結果を情報端末サーバに送信して磁気記録媒体の動作状態を判定して、磁気記録媒体の動作が悪いと判断したときには、磁気記録媒体の記録データを車載情報端末装置から情報端末サーバの記録データ保存手段に転送して保存し、臨時起動動作プログラムで車載情報端末装置を起動させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
(第1の実施の形態)
以下、本発明の第1の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態における車載情報端末装置の構成を示すブロック図である。
【0026】
図1に示すように本発明の車載情報端末装置Nは、車載情報端末装置Nの情報を表示する表示部1と、車載情報端末装置Nを制御するCPU2(診断手段、起動制御手段)と、車載情報端末装置Nを動作させるアプリケーションデータ、ソフトウエアデータが保存されたHDD3(磁気記録媒体)と、車載情報端末装置の動作時に使用するメモリ4と、HDD3のデータをCPU2の指示に基づいて保存する第一記録部5(複製保存手段)と、CPU2の指示に基づいて臨時に車載情報端末装置Nを起動させるプログラムを備えた第二記録部6(臨時起動動作プログラム保存手段)とを備えて構成されている。
【0027】
ここで、表示部1は、車載情報端末装置Nの機能としてあるエアコン、オーディオ、テレビ、ナビゲーション等の動作に関しての設定項目を表示すると共に、表示された項目を選択して設定することができるようにタッチパネル式による入力ができるように構成されている。また、表示部1は、エアコンの温度表示や、吹き出し口の表示、ラジオの表示、オーディオソースの選択画面の表示、楽曲選択の表示、ナビゲーションによる地図表示等ができるように構成されている。
【0028】
CPU2は、車載情報端末装置Nを制御すると共に、HDD3に保存されているエアコン、オーディオ、テレビ、ナビゲーション等の起動動作プログラムを読み出して、車載情報端末装置の各機能を動作させることができるように構成されている。また、CPU2には、HDD3に記録されている記録データを診断する診断部を備えており、CPU2からHDD3との間で記録データの読取の失敗回数や読取時間の変動や読み取り不可等を診断部で監視すると共に診断時にHDD3の記録データを第一記録部5に複製(コピー)するように構成している。また、読取の失敗回数が10回以上生じた場合や、読取時間が遅くなった場合や読取ができないときは、HDD3からのデータの読み込みをやめ、第二記録部6に保存されている臨時起動動作プログラムから車載情報端末装置Nを起動させるように構成されている。なお、本発明の実施の形態において、CPU2の診断部の処理として読取の失敗回数が10回以上としたきに、HDD3が異常があると判断するものとして説明する。
【0029】
HDD3は、車載情報端末装置Nにある機能のエアコン、オーディオ、テレビ、ナビゲーション等の起動動作プログラムや動作プログラム等の起動動作プログラムや、各機能で設定した設定項目などが保存されている。また、オーディオに使用する音楽CDからリッピングした音楽データや、ナビゲーション機能に使用する地図データや走行履歴等も保存可能に構成されている。
【0030】
メモリ4は、車載情報端末装置Nの動作時に一時的にHDD3のデータやCPU2のデータを保存するものであり、特に限定されるものではない。
【0031】
第一記録部5は、CPU2の診断部の指示に基づき、HDD3に記録している記録データの複製を保存することができるように構成されており、第一記録部5として、フラッシュメモリ、ハードディスクドライブ等の記録媒体を使用することができる。また、CDやDVD等のドライブ及び記録媒体を備えておき、複製する際にCDやDVDに記録データを書き込むように構成してもよい。
【0032】
第二記録部6は、診断部の診断結果においてHDD3から読み込みを止めた(停止)時に、車載情報端末装置Nを起動させるための臨時起動動作プログラムが保存されている。なお、第二記録部6としてどのような記録媒体を用いることができ、例えば、ROM等の
記録媒体に臨時起動動作プログラムを保存しておくよう構成してもよい。
【0033】
次に、車載情報端末装置Nの動作についてフロー図を用いて詳細に説明する。
図2は、第一の実施の形態における車載情報端末装置の動作を示すフロー図である。
【0034】
図2に示すように、車載情報端末装置Nに電源が投入(車のイグニッションキーON又はACC電源ON)されると(S1)、車載情報端末装置NのHDD3から車載情報端末装置Nを動作させるための起動動作プログラムが読み込むこまれる(S2)。そして、CPU2の診断部で起動動作プログラムの診断と共にHDD3の記録データを第一記録部5に複製して保存する(S3)。このとき、HDD3から起動動作プログラムの読み込みに失敗すると(S4、NO)、再度、HDD3から起動動作プログラムの読み込みを繰り返し、読み込み失敗回数が10回未満で読み込めたか否かで判断する(S5)。なお、。HDD3から起動動作プログラムが問題なく読み込めたときは(S4,YES)、HDD3を使って車載情報端末装置Nを動作させる。
【0035】
このとき、HDD3から読み込み失敗回数が10回以上となった場合(S5、NO)、HDD3からの読み込めを停止し(S6)、CPU2は、第二記録部6に保存されている臨時起動動作プログラムを読み込み(S7)、臨時起動動作プログラムで車載情報端末装置Nを起動させて動作させる(S8)。
【0036】
なお、HDD3からの起動動作プログラムの読み込み回数が10回未満で読み込みができたときは(S5、YES)、CPU2の診断部がHDD3の動作が不安定であるか否かを診断する(S9)。この時、HDD3の動作が不安定でない(S9、YES)と診断すると、HDD3は異常なしと診断しHDD3を使って車載情報端末装置Nを動作させる。
【0037】
また、CPU2の診断部が、HDD3の動作が不安定であると診断すると(S9、NO)、HDD3からの読み込めを停止し(S6)、CPU2は、第二記録部6に保存されている臨時起動動作プログラムを読み込み(S7)、臨時起動動作プログラムで車載情報端末装置Nを起動させて動作させる(S8)。
【0038】
このように構成された車載情報端末装置Nは、車載情報端末装置Nに電源が投入されると、HDD3に保存されている起動動作プログラムを読み込みを行い、HDD3の記録データを第一記録部5に複写すると共にHDD3の動作状態を診断するので、HDD3に保存されている起動動作プログラムが読み込めなくても(起動できなくても)、第二記録部6から臨時起動動作プログラムを読み出して起動することができる。また、HDD3の起動動作プログラムが読み込みができなくなる前までの記憶データが第一記録部5に保存されているので、臨時起動プログラムから車載情報端末装置Nを起動させて第一記録部5に複製した記憶データをHDD3に転送して車載情報端末装置Nを使用することができる。
【0039】
(第2の実施の形態)
次に、第2の実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。なお、第1の実施の形態と同様の箇所は同じ符号を付し、詳細な説明は省略する。
図3は、本発明の第2の実施の形態における車載情報端末装置と情報端末サーバで構成された情報端末システムの構成を示すブロック図である。図4は、第2の実施の形態における車載情報端末装置の読み込み処理を示すフロー図である。
【0040】
図3に示すように、情報端末システムWは、車載情報端末装置Nと情報端末サーバSから構成されている。
車載情報端末装置Nは、車載情報端末装置Nの情報を表示する表示部1と、車載情報端末装置Nを制御するCPU2(診断手段、起動制御手段)と、車載情報端末装置Nを動作
させるアプリケーションデータ、ソフトウエアデータ等の起動動作プログラムが保存されたHDD3(磁気記録媒体)と、車載情報端末装置の動作時に使用するメモリ4と、CPU2の指示に基づいて臨時に車載情報端末装置Nを起動動作させるプログラムを備えた第二記録部6(臨時起動動作プログラム保存手段)と、情報端末サーバSと通信を行う通信部7(送信手段、受信手段)を備えて構成されている。
【0041】
ここで、通信部7は情報端末サーバSや外部の通信網と通信が行えるように構成されており、CPU2の診断部で診断結果を通信部7を介して情報端末サーバSに送信したり、HDD3の記録データを情報端末サーバSに送信することができるように構成されている。なお、通信方式としては特に限定されるものではなく、車載情報端末装置Nと情報端末サーバSが通信を行うことができるものであればよく、例えば、無線通信、光通信、携帯電話等用いて通信を行うことができるように構成されている。
【0042】
情報端末サーバSは、車載情報端末装置Nの通信部7から送信するCPU2の診断部の診断結果の受信や、HDD3の記憶データの受信や、CPU2に動作指示を通信部7と送受信を行う送受信部8と、車載情報端末装置Nから転送されてきたHDD3の記憶データを保存するバックアップ記憶部9(記録データ保存手段)と、車載情報端末装置NのCPU2の診断部での診断結果からHDD3の動作状態を判断すると共にCPU2にHDD3の記憶データを情報端末サーバSに転送するように動作指示を行う判断部10(動作判定手段、動作指示手段)を備えて構成されている。なお、送受信部8は、インターネットや他の情報サーバ等の外部のネットワークと接続可能に構成してもよい。
【0043】
次に、情報端末システムWの動作についてフロー図を用いて詳細に説明する。
図4は、第2の実施の形態における車載情報端末装置の動作を示すフロー図である。
【0044】
図4に示すように、車載情報端末装置Nに電源が投入(車のイグニッションキーON又はACC電源ON)されると(S10)、車載情報端末装置NのHDD3から車載情報端末装置Nを動作させるための起動動作プログラムが読み込むこまれる(S11)。このとき、HDD3から起動動作プログラムの読み込みに失敗すると(S12、NO)、読み込みに失敗した診断結果を情報端末サーバSに送信する(S13)。そして送受信部8で車載情報端末装置Nの通信部7から送信されてきた診断結果を受信し、受信した診断結果から判断部10でHDD3の動作状態を判断する(S14)。
【0045】
このとき、判断部10は受信した診断結果から読み込み失敗回数が10回未満で読み込むことができたか否かで判断し(S15)、診断結果において読み込み失敗回数が10回以上となった結果がある場合には(S15、NO)、情報端末サーバSの判断部10は送受信部8を介して車載情報端末装置NのHDD3の記憶データを情報端末サーバSに転送するよう動作指示を行う(S16)。
【0046】
車載情報端末装置Nは、HDD3の記憶データを情報端末サーバSに転送するよう動作指示を受信すると、HDD3の記憶データを情報端末サーバSのバックアップ記憶部9に転送する(S17)。そして、HDD3の記憶データが全てバックアップ記憶部9に転送されたとCPU2が判断すると、バックアップ記憶部9にHDD3の記憶データの転送を終了する(S18)。
【0047】
そして、車載情報端末装置NはHDD3から起動動作プログラムの読み込みを停止し(S19)、第二記録部6に保存されている臨時起動動作プログラムから(S20)、車載情報端末装置Nを起動させる(S21)。
【0048】
なお、診断結果においてHDD3からの起動動作プログラムの読み込み回数が10回未満
で読み込みができたときは(S15、YES)、次に判断部10は、HDD3の動作が不安定であるか否かを診断結果から判断する(S22)。この時、HDD3の動作が安定していると判断すると(S22、YES)、HDD3に対して判断部10は異常ないと判断し、送受信部8から車載情報端末装置Nに動作指示が送信され、受信した車載情報端末装置Nは、HDD3を使って車載情報端末装置Nを動作させる。
【0049】
また、判断部10が、HDD3の動作が不安定であると判断すると(S22、NO)、判断部10は送受信部8を介して車載情報端末装置NのHDD3の記憶データを情報端末サーバSに転送するよう動作指示を行う(S16)。
【0050】
そして、車載情報端末装置NがHDDの記憶データを情報端末サーバに転送するよう動作指示を受信すると、CPU2がHDD3の記憶データを情報端末サーバSのバックアップ記憶部9に転送する(S17)。そして、HDD3の記憶データが全てバックアップ記憶部9に転送されたとCPU2が判断すると(S18)、バックアップ記憶部9にHDD3の記憶データの転送を終了する(S19)。
【0051】
そして、車載情報端末装置NはHDD3から起動動作プログラムの読み込みを停止し(S19)、第二記録部6に保存されている臨時起動動作プログラムを読み込み(S20)、臨時起動動作プログラムで車載情報端末装置Nを起動させて動作させる(S21)。
【0052】
このように構成された情報端末システムWは、車載情報端末装置Nに電源が投入されると、HDD3に保存されている起動動作プログラムを読み込みを行い、HDD3に保存されている起動動作プログラムが読み込みを失敗したときの診断結果を情報端末サーバSの判断部10に送信する。そして、判断部10でHDD3から起動動作プログラムの読み込み失敗回数が10回以上であると判断すると、HDD3の記憶データをバックアップ記憶部9に転送して保存し、HDD3の起動動作プログラムで起動できなくても臨時起動プログラムを用いて車載情報端末装置Nを使用することができる。また、HDD3に保存されている起動動作プログラムを修復した後に、バックアップ記憶部9に保存されている記憶データをHDD3に転送することで、元の状態に戻して車載情報端末装置Nを使用することができる。
【0053】
以上、第一の実施の形態及び第二の実施形態を用いて本発明について説明してきたが、本発明を限定するものではなく、種々の変更をしても同様の効果を得ることができる。図5は、他の実施の形態の情報端末システムを示すブロック図である。また、図6は、図5で示した他の実施の形態の情報端末システムのフロー図である。
【0054】
例えば、図5に示すように、情報端末システムWを車載情報端末装置Nと情報端末サーバSから構成してもよい。具体的には、車載情報端末装置Nは、車載情報端末装置Nの情報を表示する表示部1と、車載情報端末装置Nを制御するCPU2と、車載情報端末装置Nを動作させるアプリケーションデータ、ソフトウエアデータが保存されたHDD3と、車載情報端末装置の動作時に使用するメモリ4と、HDD3のデータをCPU2の指示に基づいて保存する第一記録部5と、CPU2の指示に基づいて臨時に車載情報端末装置Nを起動させるプログラムを備えた第二記録部6と、情報端末サーバSと通信を行う通信部7(送信手段、受信手段)を備えて構成し、情報端末サーバSは実施の形態2で示した構成を用いて情報端末システムWを構成しても同様の効果を得ることができる。
【0055】
図6に示すように、車載情報端末装置Nに電源が投入(車のイグニッションキーON又はACC電源ON)されると(S30)、車載情報端末装置NのHDD3から車載情報端末装置Nを動作させるための起動動作プログラムが読み込むこまれる(S31)。そして、CPU2の診断部で起動動作プログラムの診断と共にHDD3の記録データを第一記録
部5に複製して保存する(S32)。このとき、HDD3から起動動作プログラムの読み込みに失敗すると(S33、NO)、読み込みに失敗した診断結果を情報端末サーバSに送信する(S34)。そして送受信部8で車載情報端末装置Nの通信部7から送信されてきた診断結果を受信し、受信した診断結果から判断部10でHDD3の動作状態を判断する(S35)。
【0056】
このとき、判断部10は受信した診断結果から読み込み失敗回数が10回未満で読み込むことができたか否かで判断し(S36)、診断結果において読み込み失敗回数が10回以上となった結果がある場合には(S36、NO)、情報端末サーバSの判断部10は送受信部8を介して車載情報端末装置NのHDD3の記憶データを情報端末サーバSに転送するように動作指示を行う(S37)。
【0057】
車載情報端末装置Nは、HDD3の記憶データを情報端末サーバSに転送するよう動作指示を受信すると、HDD3の記憶データを情報端末サーバSのバックアップ記憶部9に転送する(S38)。そして、HDD3の記憶データが全てバックアップ記憶部9に転送されたとCPU2が判断すると、バックアップ記憶部9にHDD3の記憶データの転送を終了する(S39)。
【0058】
そして、車載情報端末装置NはHDD3から起動動作プログラムの読み込みを停止し(S40)、第二記録部6に保存されている臨時起動動作プログラムから(S41)、車載情報端末装置Nを起動させる(S42)。
【0059】
なお、診断結果においてHDD3からの起動動作プログラムの読み込み回数が10回未満で読み込みができたときは(S36、YES)、判断部10がHDD3の動作が不安定であるか否かを診断結果から判断する(S43)。この時、HDD3の動作が安定していると判断すると(S43、YES)、HDD3に対して判断部10は異常ないと判断し、送受信部8から車載情報端末装置Nに動作指示が送信され、受信した車載情報端末装置Nは、HDD3を使って車載情報端末装置Nを動作させる。
【0060】
また、判断部10が、HDD3の動作が不安定であると判断すると(S43、NO)、判断部10は送受信部8を介して車載情報端末装置NのHDD3の記憶データを情報端末サーバSに転送するよう動作指示を行う(S37)。
【0061】
そして、車載情報端末装置NがHDDの記憶データを情報端末サーバに転送するよう動作指示を受信すると、CPU2がHDD3の記憶データを情報端末サーバSのバックアップ記憶部9に転送する(S38)。そして、HDD3の記憶データが全てバックアップ記憶部9に転送されたとCPU2が判断すると、バックアップ記憶部9にHDD3の記憶データの転送を終了する(S39)。
【0062】
そして、車載情報端末装置NはHDD3から起動動作プログラムの読み込みを停止し(S40)、第二記録部6に保存されている臨時起動動作プログラムを読み込み(S41)、臨時起動動作プログラムで車載情報端末装置Nを起動させて動作させる(S42)。
【0063】
このように構成された情報端末システムは、HDD3の記憶データを第一記録部5とバックアップ記憶部9の両方に複製して保存するので、臨時起動動作プログラムで車載情報端末装置Nを動作している状態で、HDD3に保存されている起動動作プログラムを修正又は修復した後に、情報端末システムWと車載情報端末装置Nとの間の通信状態に影響を受けることなく元の状態に戻して車載情報端末装置Nを使用することができる。
【産業上の利用可能性】
【0064】
以上のように、本発明にかかる車載情報端末装置及び情報端末システムは、車載情報端末装置の磁気記録媒体に保存されている起動動作プログラムの読み込みができなくなったとしても、臨時起動プログラムで車載情報端末装置を起動させることができると共に、磁気記録媒体の記録データを車載端末装置内や情報端末サーバにバックアップしているので、磁気記録媒体の起動動作プログラムを修復後に元の状態に戻して使用することができる車載情報端末装置及び情報端末システムとして有用である。
【図面の簡単な説明】
【0065】
【図1】本発明の第1の実施の形態における車載情報端末装置の構成を示すブロック図
【図2】第一の実施の形態における車載情報端末装置の動作を示すフロー図
【図3】本発明の第2の実施の形態における車載情報端末装置と情報端末サーバで構成された情報端末システムの構成を示すブロック図
【図4】第2の実施の形態における車載情報端末装置の読み込み処理を示すフロー図
【図5】他の実施の形態の情報端末システムを示すブック図
【図6】図5で示した他の実施の形態の情報端末システムのフロー図
【符号の説明】
【0066】
1 ・・・ 表示部
2 ・・・ CPU(集積回路)
3 ・・・ HDD(ハードディスク)
4 ・・・ メモリ
5 ・・・ 第一記録部
6 ・・・ 第二記録部
7 ・・・ 通信部
8 ・・・ 送受信部
9 ・・・ バックアップ記憶部
10 ・・・ 判断部
N ・・・ 車載情報端末装置
S ・・・ 情報端末サーバ
W ・・・ 情報端末システム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
起動動作プログラムが保存された磁気記録媒体を備えた車載情報端末装置であって、
前記磁気記録媒体の動作状態の診断を行う診断手段と、
前記診断手段の診断と同時に前記磁気記録媒体の記録データの複製を保存する複製保存手段と、
前記磁気記録媒体の異常時に前記車載情報端末を起動動作させる臨時起動動作プログラムが保存された臨時起動動作プログラム保存手段と、
前記診断手段の診断結果に基づいて前記臨時起動動作プログラム保存手段から臨時起動動作プログラムを読み出し前記車載情報端末装置を起動させる起動制御手段と、を備えることを特徴とする車載情報端末装置。
【請求項2】
起動動作プログラムが保存された磁気記録媒体を備えた車載情報端末装置であって、
前記磁気記録媒体の動作状態の診断を行う診断手段と、
前記診断手段の診断と同時に前記磁気記録媒体の記録データの複製を保存する複製保存手段と、
前記磁気記録媒体の異常時に前記車載情報端末を起動させる臨時起動動作プログラムが保存された臨時起動動作プログラム保存手段と、
前記診断手段の診断結果に基づいて前記臨時起動動作プログラム保存手段から臨時起動動作プログラムを読み出し前記車載情報端末装置を起動させる起動制御手段と、
前記診断手段の診断結果と前記磁気記録媒体の記録データを外部に送受信を行う送受信手段と、
を備えることを特徴とする車載情報端末装置。
【請求項3】
前記車載情報端末は、経路案内手段を備えると共に前記経路案内手段に用いる地図データが前記磁気記録媒体に保存されていることを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれか一項に記載の車載情報端末装置。
【請求項4】
車載情報端末装置と情報端末サーバとの間で通信を行う情報端末システムであって、
前記車載情報端末装置は、
起動動作プログラムが保存された磁気記録媒体と、
前記車載情報端末装置を臨時に起動させる臨時起動動作プログラムが保存された臨時起動動作プログラム保存手段と、
前記磁気記録媒体の記録データの診断を行う診断手段と、
前記診断手段の診断結果を前記情報端末装置に送信すると共に前記情報端末サーバの動作指示に基づき前記磁気記録媒体の記録データを送信する送信手段と、
前記情報端末サーバから送信された動作指示を受信する受信手段と、
前記受信手段で受信した動作指示に基づき前記臨時起動動作プログラムで前記車載情報端末装置を起動させる起動制御手段とを備え、
前記情報端末サーバは、
前記車載情報端末装置と送受信を行う送受信手段と、
前記送信手段から送信された診断結果から前記磁気記録媒体の動作状態を判定する動作判定手段と、
前記動作判定手段の判定結果に基づいて前記磁気記録媒体の記録データを前記情報端末サーバに転送させる動作指示を行う動作指示手段と、
前記車載情報端末から送信された前記記録データを保存する記録データ保存手段と、を備えて構成されることを特徴とする情報端末システム。
【請求項5】
前記車載情報端末装置は、経路案内手段を備えると共に前記経路案内手段に用いる地図データが前記磁気記録媒体に保存されていることを特徴とする請求項4に記載の情報端末システム。
【請求項6】
前記情報端末サーバは、外部ネットワークと通信可能に構成されたことを
特徴とする請求項4又は請求項5に記載の情報端末システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2007−226284(P2007−226284A)
【公開日】平成19年9月6日(2007.9.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−43380(P2006−43380)
【出願日】平成18年2月21日(2006.2.21)
【出願人】(000005821)松下電器産業株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】