車載用表示装置及びその表示制御方法
【課題】共通の表示パネル上で異なる視野からそれぞれ画像を視認できるマルチビュー表示装置において、各画面に対する操作のための操作ボタンを増加させることなく、各画面を独立に操作する際の操作性を向上させる。
【解決手段】タッチパネル120又は操作ボタン151が運転席側及び助手席側のいずれの操作者により操作されたかを検出し(ステップST2)、運転席側の操作者により操作されたと判断した場合には運転席用画面への画像の表示を制御し(ステップST3)、助手席側の操作者により操作されたと判断した場合には助手席用画面への画像の表示を制御する(ステップST4)。
【解決手段】タッチパネル120又は操作ボタン151が運転席側及び助手席側のいずれの操作者により操作されたかを検出し(ステップST2)、運転席側の操作者により操作されたと判断した場合には運転席用画面への画像の表示を制御し(ステップST3)、助手席側の操作者により操作されたと判断した場合には助手席用画面への画像の表示を制御する(ステップST4)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、車両の運転席と助手席との間等に設けられて運転席側と助手席側とから操作される車載用表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
共通の表示パネル上で異なる視野からそれぞれ画像を視認できる、いわゆるマルチビュー表示装置としては、例えば、液晶パネルの前に視差バリアを設け、1ピクセルごとにバックライトからの光の進行方向を振り分けることで、左右において異なる情報(画像)を表示できるものが知られている(例えば、特許文献1等参照)。このような表示装置を車両に搭載することにより、運転者がナビゲーション画像を観ている間に助手席の搭乗者がテレビ等の他の画像を観ることが可能となる。
ナビゲーション装置では、車両の走行中に運転者が表示画面に基づいて自由に操作可能な状態にあると、安全性の観点から好ましくないので、走行中は、いわゆる走行規制をかけて、操作が制限されるようになっているのが通例である。この走行規制中においては、運転者だけでなく、助手席の乗員もナビゲーション装置の操作が規制されるので不便である。このため、装置を操作した者が運転者であるのか助手席の乗員であるのかを検知して、運転者の場合は操作を受け付けない技術が開示されている(特許文献2等参照)。
【特許文献1】特開2005−78080号公報
【特許文献2】特開平11−248466号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、上記したようなマルチビュー表示装置では、運転席に着座する乗員(運転者)と助手席に着座する乗員とがそれぞれ運転席側画面の画像と助手席側画面の画像とを独立して操作(変更等)するには、例えば、運転席側専用の操作ボタン及び助手席側専用の操作ボタンを設ける、あるいは、運転席側画面の操作及び助手席側画面の操作のいずれか一方に操作優先権を設定するための操作ボタンを設ける等の方法が考えられる。
しかしながら、運転席側専用の操作ボタン及び助手席側専用の操作ボタンを設けると、必要な操作ボタンの数が一画面表示装置に比べて大幅に増加してしまう。また、操作優先権を設定するための操作ボタンを設けた場合には、優先権を設定するための専用の操作ボタンが必要になると共に、操作優先権の切替のための操作が必要であり、操作が煩雑となる。
【0004】
本発明は、上記の事情に鑑みて成されたものであり、その目的とするところは、共通の表示パネル上で異なる視野からそれぞれ画像を視認できるマルチビュー表示装置において、各画面に対する操作のための操作ボタンを増加させることなく、操作性が向上した車載用表示装置及びその表示制御方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明に係る車載用表示装置は、共通の表示部に形成されて運転席側の視野と助手席側の視野からそれぞれ視認できる運転席用画面及び助手席用画面にそれぞれ画像を表示する表示手段と、運転席用画面及び助手席用画面を用いた各種機能を操作するための操作手段とを有する車載用表示装置であって、操作手段が運転席側及び助手席側のいずれの操作者により操作されたかを検出し、操作手段が運転席側の操作者により操作されたことを検出した場合と操作手段が助手席側の操作者により操作されたことを検出した場合とでそれぞれ異なる制御を実行する、ことを特徴としている。
この構成によれば、操作手段に対する操作が運転席側の操作者であるのか助手席側の操作者であるのかを自動的に判断し、判別した操作者に応じて装置に備わる各種機能の制御が実行される。これにより、操作手段(操作ボタン)を増加させる必要がなく、また、操作優先権の切替などの操作も不要となる。
【0006】
上記構成において、操作手段は、運転席用画面及び助手席用画面への画像の表示を操作するためのものであり、操作手段が運転席側の操作者により操作されたことを検出した場合と操作手段が助手席側の操作者により操作されたことを検出した場合とでそれぞれ異なる表示制御を実行する、構成を採用できる。
この構成によれば、判別した操作者に応じて画像の表示を制御する画面が選択される。
【0007】
上記構成において、操作手段は、操作ボタンから構成され、共通の操作ボタンが運転席側の操作者により操作された場合と助手席側の操作者により操作された場合とでそれぞれ異なる制御を実行する、構成を採用できる。
この構成によれば、共通の操作ボタンに運転席側と助手席側とでそれぞれ異なる機能を持たせることができる。
【0008】
上記構成において、操作手段は、表示部に設けられたタッチパネルにより形成されている、構成を採用できる。
この構成によれば、運転席用画面の画像表示を操作するための操作手段(操作ボタン)及び助手席用画面の画像表示を操作するための操作手段(操作ボタン)の双方をタッチパネルに形成した場合に、運転席用画面の操作ボタン及び助手席用画面の操作ボタンをそれぞれ運転席及び助手席の操作者が操作した場合にのみ操作が可能となる。また、タッチパネルの重複する領域に運転席用画面の操作ボタン及び助手席用画面の操作ボタンが形成されている場合にも、いずれの操作者であるかを識別できるので、各操作ボタンの適切な操作が可能となる。
【0009】
上記構成において、運転席側及び助手席側でそれぞれ発生させた信号を操作者を介してセンサにより検出することにより、運転席側及び助手席側のいずれの操作者により操作されたかを検出する、構成を採用できる。
【0010】
本発明に係る車載用表示装置の表示制御方法は、共通の表示部に形成されて運転席側の視野と助手席側の視野からそれぞれ視認できる運転席用画面及び助手席用画面にそれぞれ画像を表示する表示手段と、前記運転席用画面及び助手席用画面を用いた各種機能を操作するための操作手段とを有する車載用表示装置であって、前記操作手段が前記運転席側及び前記助手席側のいずれの操作者により操作されたかを検出し、前記操作手段が前記運転席側の操作者により操作されたことを検出した場合と前記操作手段が前記助手席側の操作者により操作されたことを検出した場合とでそれぞれ異なる制御を実行する、ことを特徴としている。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、共通の表示パネル上で異なる視野からそれぞれ画像を視認できるマルチビュー表示装置において、各画面に対する操作のための操作ボタンを増加させることなく、各画面を独立に操作する際の操作性が向上する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明の最良の実施形態について、添付図面を参照しつつ説明する。
図1は本発明の一実施形態に係る車両用マルチビュー表示装置の基本構成を説明するための図である。
この車載用表示装置は、図1に示すように、表示制御部10、表示部100等から構成されている。
表示制御部10は、第1の画像ソース300Aから画像データ(画像信号)DT1が供給されると共に第2の画像ソース300Bから画像データ(画像信号)DT2が供給されて、これら第1及び第2の画像データDT1,DT2からなる画像データ(画像信号)ADTを共通の表示部100へ出力する。尚、表示制御部10の具体的な構成については後述する。
また、第1及び第2の画像ソース300A,300Bは、後述するカメラ、TV受信部、DVD再生部、HD再生部、ナビゲーション部等の複数のソースで構成される。
【0013】
表示部100は、後述するように、液晶パネル、バックライト、視差バリア等から構成されており、第1の画像データDT1に基づく第1の画像IM1を右方向から観察者OBRが視認できると共に第2の画像データDT2に基づく第2の画像IM2を左方向から観察者OBLが視認できるように共通の表示画面に表示する。尚、表示部100の具体的な構成については後述する。
【0014】
図2は本発明の一実施形態に係る車載用表示装置の外観斜視図、図3は本発明の一実施形態に係る車載用表示装置の表示部の正面図である。
図2に示す車載用表示装置の装置本体100Aは、車両のダッシュボード部分に内蔵されると共に、表示部100は、図2に示すように運転席DSと助手席ASとの間に配置される。
また、運転席DSに着席した乗員が上記の観察者OBRとなり、助手席ASに着席した乗員が上記の観察者OBLとなる。そして、これらの搭乗者は、それぞれ運転席DS側又は助手席AS側から表示部100に表示された異なる第1の画像IM1及び第2の画像IM2を同時に観ることができる。
【0015】
表示部100は、図3に示すように、後述する液晶パネル110及びタッチパネル130の両側に、複数の操作ボタン151、切替ボタン152、外部機器接続端子155等が設けられている。
複数の操作ボタン151は、表示装置の各種操作のためのボタンである。
切替ボタン152は、運転席DS側の画面と助手席AS側の画面にそれぞれ異なる画像を表示するデュアル表示モードと、同じ画像を表示させるためのシングル表示モードとを切り替えるためのボタンである。
尚、複数の操作ボタン151及び切替ボタン152は、後述する操作部150を構成している。
外部機器接続端子155は、例えば、音楽や画像等の再生装置などからなる外部機器を接続するための端子である。
【0016】
図4ないし図10は本発明の一実施形態に係る表示装置の具体的な構成を示す図であって、図4は表示装置の機能ブロック図、図5は制御部の構成を示す機能ブロック図、図6は第1及び第2の画質調整回路の機能ブロック図、図7は画像出力部の機能ブロック図、図8は液晶パネルの断面構造及び作用を説明するための図、図9は液晶パネルの正面図、及び図10はTFT基板の回路図である。
【0017】
この表示装置は、図4に示すように、表示部100に加えて、制御部20、分配回路30、第1及び第2の画質調整回路50A,50B、画像出力部70等から構成されている。尚、上記した表示制御部10は、制御部20、分配回路30、第1及び第2の画質調整回路50A,50B、画像出力部70等から構成される。
【0018】
制御部20は、図5に示すように、プロセッサ(CPU)21、インターフェース22、ROM23、RAM24等から構成され、ROM23に記憶されたプログラムに従って表示装置を総合的に制御する。
また、制御部20は、後述するように、表示部100に表示される第1の画像IM1及び第2の画像IM2の重なりにより互いに隔てられた第1の画像IM1の可視範囲と第2の画像IM1の可視範囲とを、第1の画像IM1及び第2の画像IM2の少なくとも一方の画質を調整して所定範囲になるように制御する。
【0019】
制御部20は、図4に示すように、車両に搭載されて画像や音声を供給する供給源としての、車両の周囲等を撮像するカメラ310、音楽や画像を再生するCD/MD(コンパクトディスク/ミニディスク)再生部320、アンテナからラジオ放送波を受信するラジオ受信部330、アンテナからセレクタを介してTV放送波を受信するTV受信部340、DVD(ディジタルバーサタイルディスク)から音楽情報や画像を再生するDVD再生部350、HD(ハードディスク)に記録された画像や音楽情報を再生するHD再生部360、VICS情報受信部371が受信した道路情報やGPS情報受信部372が受信した地理情報に基づいて地図やルート案内画像を出力するナビゲーション部370等と接続されて、これらとの間でデータを授受すると共にこれらをコントロールする。
また、制御部20には、各種データを記憶する外部メモリ140、表示装置を操作するための操作部150、車両に備わるライトスイッチや光センサで構成されて車両内の明るさを検知する明るさ検知センサ190、運転席や助手席に設けられる感圧センサ等で構成されて車両の乗員を検出する乗員検知センサ200等が接続され、制御部20は、これらから得られる各種データに基づいて各種制御が可能となっている。
尚、操作部150に対しては、後述する操作者検出部162が設けられている。
【0020】
分配回路30は、図4に示すように、上記したカメラ310、CD/MD再生部320、ラジオ受信部330、TV受信部340、DVD再生部350、HD再生部360、ナビゲーション部370等から供給される音声データや画像データを、制御部20からの制御指令に応じて、音声調整回路60、第1の画質調整回路50A、あるいは、第2の画質調整回路50Bへ分配する。
【0021】
音声調整回路60は、図4に示すように、分配回路30から供給された音声データを調整してスピーカ61へ出力する。
【0022】
第1及び第2の画質調整回路50A,50Bは、図6に示すように、それぞれコントラスト調整部51、輝度調整部52、色調調整部53、ガンマ値調整部54等から構成され、制御部20からの制御指令に応じて、第1及び第2の画像データの画質(コントラスト、輝度、色調、ガンマ値)をそれぞれ調整する。
【0023】
画像出力部70は、図7に示すように、第1及び第2の画質調整回路50A,50Bにおいてそれぞれ画質調整された第1及び第2の画像データがそれぞれ書き込まれる第1及び第2の書込回路71,72、VRAM(Video RAM)73、液晶パネル駆動部74等から構成されている。
第1及び第2の書込回路71,72は、第1及び第2の画質調整回路50A,50Bで画質調整された第1及び第2の画像データを合成すべく、VRAM73の所定アドレスにそれぞれ書き込む。
VRAM73は、第1及び第2の画像データを合成した画像データを保持する。この合成した画像データは、表示部100の各画素にそれぞれ対応している。
液晶パネル駆動部74は、後述する液晶パネル110を駆動する回路であり、VRAM73に保持されている合成画像データに基づいて、液晶パネル110の対応する画素を駆動する。
【0024】
表示部100は、図4に示すように、液晶パネル110、液晶パネル110の背面側から照明光を当てるバックライト120、表示装置を操作する信号を入力するためのタッチパネル130等から構成されている。
タッチパネル130は、図示しないが、透明なシート状に形成されて液晶パネル110の前面に貼着される。このタッチパネル130に対しては、後述する操作者検出部161が設けられている。
【0025】
液晶パネル110は、図8に示すように、バックライト120側から順に配置された、偏光板111、TFT(Thin Film Transistor)基板112、液晶層113、RGBの3原色の画素をもつカラーフィルタ基板114、視差バリア115、ガラス板116、偏光板117等から構成された周知の構造を有する。
この液晶パネル110は、図8及び図9に示すように、例えば、水平方向に800画素、垂直方向に480画素が配列された表示画面を有すると共に、この表示画面には、水平方向において左側表示用画素118(以下、助手席側表示用画素118ともいう。)と右側表示用画素119(以下、運転席側表示用画素119ともいう。)とが交互に配列されて構成されている。
【0026】
視差バリア115は、図8及び図9に示すように、ストライプ状に形成されて遮蔽部と透光部を有し、その遮蔽部は隣接する左側表示用画素118と右側表示用画素119との間に配置される。視差バリア115をカラーフィルタ基板114の前面に配置することにより、左側表示用画素118を透過した照明光は、左側に向かう照明光のみ選択的に視差バリア115の透光部を通過し、右側表示用画素119を透過した照明光は、右側に向かう照明光のみが選択的に視差バリア115の透光部を通過する。これにより、図8に示すように、液晶パネル110の右側(運転席側)からは第1の画像IM1が視認でき、左側(助手席側)からは第2の画像IM2が視認できるようになっている。
尚、視差バリア115は、特開平10−123461号公報や特開平11−84131号公報等に開示されているものと同様のものを使用できる。
【0027】
TFT基板112は、図10に示すように、データ線駆動回路DR1、走査線駆動回路DR2、垂直方向に配列された走査線SCL、水平方向に配列されたデータ線DTL、走査線SCLとデータ線DTLとの交差する領域毎に形成されたTFT素子EL、に対応して形成された画素電極EP等を備え、走査線SCL及びデータ線DTLで囲まれた各領域がサブピクセルSBPを構成しており、データ線DTLに沿う各列のサブピクセルSBPは交互に左側表示用画素118と右側表示用画素119とに割り当てられる。
データ線駆動回路DR1は、液晶パネル駆動部74によりその駆動タイミングを制御されて、画素電極EPへの印加電圧を制御する。
走査線駆動回路DR2は、液晶パネル駆動部74によりその駆動タイミングを制御されて、TFT素子ELを選択走査する。
【0028】
ここで、液晶の一例としてTN(Twisted Nematic)型液晶の駆動原理について図11及び図12を参照して説明すると、TN型液晶では、図11(a)に示すように、光が通らないように偏光方向を直交させた2枚の偏光フィルタFa,Fb(偏光板)の間にねじれた液晶を挟むと、上から入った光は液晶分子の隙間に沿って90度ねじれるので、下の偏光フィルタFbを通過できる。図11(b)に示すように、液晶に電圧を印加すると、液晶分子が直立してねじれが取れ、上から入った光は、そのまま下に向かうので、下のフィルタFbを通過できない。すなわち、図12に示すように、液晶分子に電圧を印加していない状態では光が透過し、電圧を印加すると光が遮断されて画面上では黒くなり、電圧により液晶が光のシャッターの機能を果たす。このことから、液晶への印加電圧の制御により、輝度制御が可能となる。また、左側用表示画像と右側用表示画像に対応する液晶への印加電圧をそれぞれ制御することにより、左側用、右側用それぞれの画像の輝度制御が可能となる。
【0029】
メモリ140は、例えば、フラッシュメモリ等の電気的書き換え可能な不揮発性メモリ又はバッテリバックアップされた揮発性メモリにより構成されており、制御部20による制御に必要なデータ等を記憶している。車両のハンドル位置等の車両情報を記憶保持する。
【0030】
ここで、上記した操作者検出部161,162について説明する。
操作者検出部161は、タッチパネル130を操作した者が運転席DS側の操作者であるのか、あるいは、助手席AS側の操作者であるのかを検出し、その検出信号を制御部20へ出力する。
操作者検出部162は、各種操作ボタン151や切替ボタン152で構成される操作部150を操作した者が運転席DS側の操作者であるのか、あるいは、助手席AS側の操作者であるのかを検出し、その検出信号を制御部20へ出力する。
すなわち、操作者検出部161,162は、運転席DS側及び助手席PS側でそれぞれ発生させた信号を操作者を介してセンサにより検出することにより、運転席DS側及び助手席PS側のいずれの操作者により操作されたかを検出する。
【0031】
タッチパネル130や操作部150の操作者の検出は、例えば、運転席DS側の操作者と助手席AS側の操作者にそれぞれ異なる周波数のパルス状の電気信号や振動を与えて、それぞれの操作者がタッチパネル130や操作部150に触れた際に、電気信号や振動の周波数を制御部20で識別することにより可能である。また、このような方法に限定されることなく、例えば、特開平11−248466号に開示されたような検出方法を採用することも可能である。
【0032】
次に、操作者検出部161、162による操作者の検出を利用した制御部20による表示制御処理の一例について図13及び図14を参照して説明する。
図13は制御部20による表示制御処理の一例を示すフローチャートであり、図14は運転席用画面及び助手席用画面に表示される画像の一例を示す図である。
また、制御部20は、操作部150及びタッチパネル130のからの入力操作に応じて運手席DS側の画像(D席画像)及び助手席AS側の画像(P席画像)を決定する。これにより、操作入力に応じた理想的な画像の表示を行うことができる。詳しくは以下に説明する。尚、図13に示す処理は、所定時間毎に繰り返し実行されるものとする。
【0033】
制御部20は、各種操作ボタン151又はタッチパネル130からの信号に基づいて、車載用表示装置に対して操作がなされたかどうかを判定し(ステップST1)、操作がされていない場合は、この処理を終了する。
各種操作ボタン151又はタッチパネル130が操作された場合には、その操作が運転席側の操作者(D席操作者)か助手席側の操作者(P席操作者)かを判断(検出)する(ステップST2)。この判断(検出)は、操作者検出部161,162からの検出信号に基づいて行われる。
【0034】
D席操作者により操作された場合には、その操作内容に応じたD席画像を表示し(ステップST3)、P席操作者により操作された場合には、その操作内容に応じたP席画像を表示する(ステップST4)。
例えば、図14(a)に示すように、P席画像IM2としてテレビ画像が選択表示され、D席画像IM1としてナビゲーション画像が選択表示されている状態において、D席操作者によりD席画像IM1に形成された各種操作ボタンが操作されると、例えば、図14(b)に示すような目的地を設定する画像や、図14(c)に示すようなナビゲーションメニューや、図14(d)に示すようなオーディオメニューの画像が、D席画像IM1として表示される。
このとき、例えば、P席操作者が、D席画像IM1に形成された各種操作ボタンに触れても、D席画面の画像は変化しない。
一方、D席操作者が、P席画像IM2を操作するために各種操作ボタン151に触れたとしても、制御部20は、操作者がP席操作者ではないので操作を受け付けない。
【0035】
このように、各種操作ボタン151又はタッチパネル130の操作者を検出することにより、D席画像IM1とP席画像IM2をそれぞれ独立に操作することができる。
例えば、図15に示すように、D席画像IM1としてナビゲーション画像の目的地設定のための操作画面が表示されると共に、P席画像IM2としてオーディオ選択操作のための画像が表示されたような場合に、操作手段としてのD席画像IM1の各操作ボタンとP席画像IM2の各操作ボタンとは重複した領域に形成される。このような場合に、P席操作者がD席画像IM1の操作ボタンに触れても、D席画像IM1は変化することがなく、D席操作者がP席画像IM2の操作ボタンに触れても、P席画像IM1は変化することがない。すなわち、共通の操作手段に異なる機能を持たせることができる。このことは、タッチパネル130に限られず、操作部150を構成する各種操作ボタン151についても同様である。
【0036】
次に、車両が走行中であるときの制御部20による表示制御処理の一例について図16及び図17を参照して説明する。
図16は制御部20による表示制御処理の一例を示すフローチャートであり、図17は運転席用画面及び助手席用画面に表示される画像の一例を示す図である。尚、図16に示す処理は、所定時間毎に繰り返し実行されるものとする。
また、本例では、走行規制中の処理について説明する。走行規制とは、一般的に、走行中においては、運転席用画面にナビゲーション画像が表示されている場合に、目的地検索や目的地設定に関する操作を実行することは安全走行の観点から好ましくないことから、走行状態において一定の操作が規制されることをいう。オーディオ等の他の画像も同様でる。
【0037】
制御部20は、図16に示すように、車速センサ210からの信号に基づいて車両が走行中かどうかを判定し(ステップST21)、走行中でない場合は、図13において示した処理を実行する。
【0038】
制御部20は、操作部150やタッチパネル130が操作されたかを判断し(ステップST22)、操作された場合には、それがD席操作者かP席操作者かを判断する(ステップST23)。
【0039】
D席操作者による操作の場合には、操作を受け付けず、処理を終了する。
P席操作者による操作の場合には、その操作内容に応じたP席画像IMをP席用画面に表示させる(ステップST24)。
【0040】
例えば、車両が走行中に図17(a)に示すように、P席画像としてテレビ画像を表示し、D席画像としてナビゲーション画像を表示している状態において、P席操作者が操作した場合には、図17(b),(c)に示すように、助手席用画面にはその操作入力に対応するP席画像IMが表示される。一方、運転席用画面のD席画像IMはナビゲーション画像の表示が維持される。
このように、車両が走行中の場合であっても、P席操作者はP席用画像を操作することができると共に、D席操作者による操作は規制することができ、安全走行を確保できる。
【0041】
上記実施形態では、いわゆるマルチビュー表示装置において、D席操作者とP席操作者とを検出し、それに応じて各画面の表示制御処理を実行する構成とした。一方、例えば、シングルビュー表示装置においては、D席操作者とP席操作者との検出を利用して、D席操作者とP席操作者とが共用する操作ボタン(スイッチやタッチパネル)の機能をD席操作者とP席操作者とで異ならせることが可能である。
【0042】
上記実施形態では、D席操作者及びP席操作者の一方が操作した場合を例に挙げて説明したが、例えば、D席操作者及びP席操作者がほぼ同時に各種操作ボタンを操作することも考えられる。この場合には、その状況に応じて、D席操作者及びP席操作者の一方に予め操作優先権を与えておく等の処理が可能である。
【0043】
上記実施形態では、操作ボタン(操作手段)の操作により、画面への表示を制御する場合について説明したが、これに限定されるわけではなく、表示装置の表示機能以外の例えば、音声出力機能、音量調整機能等の各種機能を操作する場合にも本発明を適用できるのは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】本発明の一実施形態に係る表示装置の基本構成を説明するための図である。
【図2】表示装置の車両への適用例を示す斜視図である。
【図3】表示装置の正面図である。
【図4】表示装置の構成を示す機能ブロック図である。
【図5】制御部の構成を示す機能ブロック図である。
【図6】第1及び第2の画質調整回路の構成を示す機能ブロック図である。
【図7】画像出力部の構成を示す機能ブロック図である。
【図8】表示部の断面構造を示す図である。
【図9】液晶パネルの正面図である。
【図10】TFT基板の回路図である。
【図11】液晶の動作原理を説明するための図である。
【図12】シャッターとしての液晶の機能を説明するための図である。
【図13】制御部による表示制御処理の一例を示すフローチャートである。
【図14】運手席用画面及び助手席用画面に表示される画像の一例を示す図である。
【図15】運手席用画面及び助手席用画面に表示される画像の他の例を示す図である。
【図16】車両が走行中であるときの制御部による表示制御処理の一例を示すフローチャートである。
【図17】運手席用画面及び助手席用画面に表示される画像のさらに他の例を示す図である。
【符号の説明】
【0045】
10…表示制御部
20…制御部
30…分配回路
50A,50B…第1及び第2の画質調整回路
60…音声調整回路
70…画像出力部
100…表示部
110…液晶パネル
120…バックライト
130…タッチパネル
140…メモリ
150…操作部
151…操作ボタン
152…切替ボタン
161,162…操作者検出部
190…明るさ検知センサ
200…乗員検知センサ
300A,300B…画像ソース
310…カメラ
320…CD/MD再生部
330…ラジオ受信部
340…TV受信部
350…DVD再生部
360…HD再生部
370…ナビゲーション部
DS…運転席(D席)
AS…助手席(P席)
IM1…D席画像
IM2…P席画像
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、車両の運転席と助手席との間等に設けられて運転席側と助手席側とから操作される車載用表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
共通の表示パネル上で異なる視野からそれぞれ画像を視認できる、いわゆるマルチビュー表示装置としては、例えば、液晶パネルの前に視差バリアを設け、1ピクセルごとにバックライトからの光の進行方向を振り分けることで、左右において異なる情報(画像)を表示できるものが知られている(例えば、特許文献1等参照)。このような表示装置を車両に搭載することにより、運転者がナビゲーション画像を観ている間に助手席の搭乗者がテレビ等の他の画像を観ることが可能となる。
ナビゲーション装置では、車両の走行中に運転者が表示画面に基づいて自由に操作可能な状態にあると、安全性の観点から好ましくないので、走行中は、いわゆる走行規制をかけて、操作が制限されるようになっているのが通例である。この走行規制中においては、運転者だけでなく、助手席の乗員もナビゲーション装置の操作が規制されるので不便である。このため、装置を操作した者が運転者であるのか助手席の乗員であるのかを検知して、運転者の場合は操作を受け付けない技術が開示されている(特許文献2等参照)。
【特許文献1】特開2005−78080号公報
【特許文献2】特開平11−248466号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、上記したようなマルチビュー表示装置では、運転席に着座する乗員(運転者)と助手席に着座する乗員とがそれぞれ運転席側画面の画像と助手席側画面の画像とを独立して操作(変更等)するには、例えば、運転席側専用の操作ボタン及び助手席側専用の操作ボタンを設ける、あるいは、運転席側画面の操作及び助手席側画面の操作のいずれか一方に操作優先権を設定するための操作ボタンを設ける等の方法が考えられる。
しかしながら、運転席側専用の操作ボタン及び助手席側専用の操作ボタンを設けると、必要な操作ボタンの数が一画面表示装置に比べて大幅に増加してしまう。また、操作優先権を設定するための操作ボタンを設けた場合には、優先権を設定するための専用の操作ボタンが必要になると共に、操作優先権の切替のための操作が必要であり、操作が煩雑となる。
【0004】
本発明は、上記の事情に鑑みて成されたものであり、その目的とするところは、共通の表示パネル上で異なる視野からそれぞれ画像を視認できるマルチビュー表示装置において、各画面に対する操作のための操作ボタンを増加させることなく、操作性が向上した車載用表示装置及びその表示制御方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明に係る車載用表示装置は、共通の表示部に形成されて運転席側の視野と助手席側の視野からそれぞれ視認できる運転席用画面及び助手席用画面にそれぞれ画像を表示する表示手段と、運転席用画面及び助手席用画面を用いた各種機能を操作するための操作手段とを有する車載用表示装置であって、操作手段が運転席側及び助手席側のいずれの操作者により操作されたかを検出し、操作手段が運転席側の操作者により操作されたことを検出した場合と操作手段が助手席側の操作者により操作されたことを検出した場合とでそれぞれ異なる制御を実行する、ことを特徴としている。
この構成によれば、操作手段に対する操作が運転席側の操作者であるのか助手席側の操作者であるのかを自動的に判断し、判別した操作者に応じて装置に備わる各種機能の制御が実行される。これにより、操作手段(操作ボタン)を増加させる必要がなく、また、操作優先権の切替などの操作も不要となる。
【0006】
上記構成において、操作手段は、運転席用画面及び助手席用画面への画像の表示を操作するためのものであり、操作手段が運転席側の操作者により操作されたことを検出した場合と操作手段が助手席側の操作者により操作されたことを検出した場合とでそれぞれ異なる表示制御を実行する、構成を採用できる。
この構成によれば、判別した操作者に応じて画像の表示を制御する画面が選択される。
【0007】
上記構成において、操作手段は、操作ボタンから構成され、共通の操作ボタンが運転席側の操作者により操作された場合と助手席側の操作者により操作された場合とでそれぞれ異なる制御を実行する、構成を採用できる。
この構成によれば、共通の操作ボタンに運転席側と助手席側とでそれぞれ異なる機能を持たせることができる。
【0008】
上記構成において、操作手段は、表示部に設けられたタッチパネルにより形成されている、構成を採用できる。
この構成によれば、運転席用画面の画像表示を操作するための操作手段(操作ボタン)及び助手席用画面の画像表示を操作するための操作手段(操作ボタン)の双方をタッチパネルに形成した場合に、運転席用画面の操作ボタン及び助手席用画面の操作ボタンをそれぞれ運転席及び助手席の操作者が操作した場合にのみ操作が可能となる。また、タッチパネルの重複する領域に運転席用画面の操作ボタン及び助手席用画面の操作ボタンが形成されている場合にも、いずれの操作者であるかを識別できるので、各操作ボタンの適切な操作が可能となる。
【0009】
上記構成において、運転席側及び助手席側でそれぞれ発生させた信号を操作者を介してセンサにより検出することにより、運転席側及び助手席側のいずれの操作者により操作されたかを検出する、構成を採用できる。
【0010】
本発明に係る車載用表示装置の表示制御方法は、共通の表示部に形成されて運転席側の視野と助手席側の視野からそれぞれ視認できる運転席用画面及び助手席用画面にそれぞれ画像を表示する表示手段と、前記運転席用画面及び助手席用画面を用いた各種機能を操作するための操作手段とを有する車載用表示装置であって、前記操作手段が前記運転席側及び前記助手席側のいずれの操作者により操作されたかを検出し、前記操作手段が前記運転席側の操作者により操作されたことを検出した場合と前記操作手段が前記助手席側の操作者により操作されたことを検出した場合とでそれぞれ異なる制御を実行する、ことを特徴としている。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、共通の表示パネル上で異なる視野からそれぞれ画像を視認できるマルチビュー表示装置において、各画面に対する操作のための操作ボタンを増加させることなく、各画面を独立に操作する際の操作性が向上する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明の最良の実施形態について、添付図面を参照しつつ説明する。
図1は本発明の一実施形態に係る車両用マルチビュー表示装置の基本構成を説明するための図である。
この車載用表示装置は、図1に示すように、表示制御部10、表示部100等から構成されている。
表示制御部10は、第1の画像ソース300Aから画像データ(画像信号)DT1が供給されると共に第2の画像ソース300Bから画像データ(画像信号)DT2が供給されて、これら第1及び第2の画像データDT1,DT2からなる画像データ(画像信号)ADTを共通の表示部100へ出力する。尚、表示制御部10の具体的な構成については後述する。
また、第1及び第2の画像ソース300A,300Bは、後述するカメラ、TV受信部、DVD再生部、HD再生部、ナビゲーション部等の複数のソースで構成される。
【0013】
表示部100は、後述するように、液晶パネル、バックライト、視差バリア等から構成されており、第1の画像データDT1に基づく第1の画像IM1を右方向から観察者OBRが視認できると共に第2の画像データDT2に基づく第2の画像IM2を左方向から観察者OBLが視認できるように共通の表示画面に表示する。尚、表示部100の具体的な構成については後述する。
【0014】
図2は本発明の一実施形態に係る車載用表示装置の外観斜視図、図3は本発明の一実施形態に係る車載用表示装置の表示部の正面図である。
図2に示す車載用表示装置の装置本体100Aは、車両のダッシュボード部分に内蔵されると共に、表示部100は、図2に示すように運転席DSと助手席ASとの間に配置される。
また、運転席DSに着席した乗員が上記の観察者OBRとなり、助手席ASに着席した乗員が上記の観察者OBLとなる。そして、これらの搭乗者は、それぞれ運転席DS側又は助手席AS側から表示部100に表示された異なる第1の画像IM1及び第2の画像IM2を同時に観ることができる。
【0015】
表示部100は、図3に示すように、後述する液晶パネル110及びタッチパネル130の両側に、複数の操作ボタン151、切替ボタン152、外部機器接続端子155等が設けられている。
複数の操作ボタン151は、表示装置の各種操作のためのボタンである。
切替ボタン152は、運転席DS側の画面と助手席AS側の画面にそれぞれ異なる画像を表示するデュアル表示モードと、同じ画像を表示させるためのシングル表示モードとを切り替えるためのボタンである。
尚、複数の操作ボタン151及び切替ボタン152は、後述する操作部150を構成している。
外部機器接続端子155は、例えば、音楽や画像等の再生装置などからなる外部機器を接続するための端子である。
【0016】
図4ないし図10は本発明の一実施形態に係る表示装置の具体的な構成を示す図であって、図4は表示装置の機能ブロック図、図5は制御部の構成を示す機能ブロック図、図6は第1及び第2の画質調整回路の機能ブロック図、図7は画像出力部の機能ブロック図、図8は液晶パネルの断面構造及び作用を説明するための図、図9は液晶パネルの正面図、及び図10はTFT基板の回路図である。
【0017】
この表示装置は、図4に示すように、表示部100に加えて、制御部20、分配回路30、第1及び第2の画質調整回路50A,50B、画像出力部70等から構成されている。尚、上記した表示制御部10は、制御部20、分配回路30、第1及び第2の画質調整回路50A,50B、画像出力部70等から構成される。
【0018】
制御部20は、図5に示すように、プロセッサ(CPU)21、インターフェース22、ROM23、RAM24等から構成され、ROM23に記憶されたプログラムに従って表示装置を総合的に制御する。
また、制御部20は、後述するように、表示部100に表示される第1の画像IM1及び第2の画像IM2の重なりにより互いに隔てられた第1の画像IM1の可視範囲と第2の画像IM1の可視範囲とを、第1の画像IM1及び第2の画像IM2の少なくとも一方の画質を調整して所定範囲になるように制御する。
【0019】
制御部20は、図4に示すように、車両に搭載されて画像や音声を供給する供給源としての、車両の周囲等を撮像するカメラ310、音楽や画像を再生するCD/MD(コンパクトディスク/ミニディスク)再生部320、アンテナからラジオ放送波を受信するラジオ受信部330、アンテナからセレクタを介してTV放送波を受信するTV受信部340、DVD(ディジタルバーサタイルディスク)から音楽情報や画像を再生するDVD再生部350、HD(ハードディスク)に記録された画像や音楽情報を再生するHD再生部360、VICS情報受信部371が受信した道路情報やGPS情報受信部372が受信した地理情報に基づいて地図やルート案内画像を出力するナビゲーション部370等と接続されて、これらとの間でデータを授受すると共にこれらをコントロールする。
また、制御部20には、各種データを記憶する外部メモリ140、表示装置を操作するための操作部150、車両に備わるライトスイッチや光センサで構成されて車両内の明るさを検知する明るさ検知センサ190、運転席や助手席に設けられる感圧センサ等で構成されて車両の乗員を検出する乗員検知センサ200等が接続され、制御部20は、これらから得られる各種データに基づいて各種制御が可能となっている。
尚、操作部150に対しては、後述する操作者検出部162が設けられている。
【0020】
分配回路30は、図4に示すように、上記したカメラ310、CD/MD再生部320、ラジオ受信部330、TV受信部340、DVD再生部350、HD再生部360、ナビゲーション部370等から供給される音声データや画像データを、制御部20からの制御指令に応じて、音声調整回路60、第1の画質調整回路50A、あるいは、第2の画質調整回路50Bへ分配する。
【0021】
音声調整回路60は、図4に示すように、分配回路30から供給された音声データを調整してスピーカ61へ出力する。
【0022】
第1及び第2の画質調整回路50A,50Bは、図6に示すように、それぞれコントラスト調整部51、輝度調整部52、色調調整部53、ガンマ値調整部54等から構成され、制御部20からの制御指令に応じて、第1及び第2の画像データの画質(コントラスト、輝度、色調、ガンマ値)をそれぞれ調整する。
【0023】
画像出力部70は、図7に示すように、第1及び第2の画質調整回路50A,50Bにおいてそれぞれ画質調整された第1及び第2の画像データがそれぞれ書き込まれる第1及び第2の書込回路71,72、VRAM(Video RAM)73、液晶パネル駆動部74等から構成されている。
第1及び第2の書込回路71,72は、第1及び第2の画質調整回路50A,50Bで画質調整された第1及び第2の画像データを合成すべく、VRAM73の所定アドレスにそれぞれ書き込む。
VRAM73は、第1及び第2の画像データを合成した画像データを保持する。この合成した画像データは、表示部100の各画素にそれぞれ対応している。
液晶パネル駆動部74は、後述する液晶パネル110を駆動する回路であり、VRAM73に保持されている合成画像データに基づいて、液晶パネル110の対応する画素を駆動する。
【0024】
表示部100は、図4に示すように、液晶パネル110、液晶パネル110の背面側から照明光を当てるバックライト120、表示装置を操作する信号を入力するためのタッチパネル130等から構成されている。
タッチパネル130は、図示しないが、透明なシート状に形成されて液晶パネル110の前面に貼着される。このタッチパネル130に対しては、後述する操作者検出部161が設けられている。
【0025】
液晶パネル110は、図8に示すように、バックライト120側から順に配置された、偏光板111、TFT(Thin Film Transistor)基板112、液晶層113、RGBの3原色の画素をもつカラーフィルタ基板114、視差バリア115、ガラス板116、偏光板117等から構成された周知の構造を有する。
この液晶パネル110は、図8及び図9に示すように、例えば、水平方向に800画素、垂直方向に480画素が配列された表示画面を有すると共に、この表示画面には、水平方向において左側表示用画素118(以下、助手席側表示用画素118ともいう。)と右側表示用画素119(以下、運転席側表示用画素119ともいう。)とが交互に配列されて構成されている。
【0026】
視差バリア115は、図8及び図9に示すように、ストライプ状に形成されて遮蔽部と透光部を有し、その遮蔽部は隣接する左側表示用画素118と右側表示用画素119との間に配置される。視差バリア115をカラーフィルタ基板114の前面に配置することにより、左側表示用画素118を透過した照明光は、左側に向かう照明光のみ選択的に視差バリア115の透光部を通過し、右側表示用画素119を透過した照明光は、右側に向かう照明光のみが選択的に視差バリア115の透光部を通過する。これにより、図8に示すように、液晶パネル110の右側(運転席側)からは第1の画像IM1が視認でき、左側(助手席側)からは第2の画像IM2が視認できるようになっている。
尚、視差バリア115は、特開平10−123461号公報や特開平11−84131号公報等に開示されているものと同様のものを使用できる。
【0027】
TFT基板112は、図10に示すように、データ線駆動回路DR1、走査線駆動回路DR2、垂直方向に配列された走査線SCL、水平方向に配列されたデータ線DTL、走査線SCLとデータ線DTLとの交差する領域毎に形成されたTFT素子EL、に対応して形成された画素電極EP等を備え、走査線SCL及びデータ線DTLで囲まれた各領域がサブピクセルSBPを構成しており、データ線DTLに沿う各列のサブピクセルSBPは交互に左側表示用画素118と右側表示用画素119とに割り当てられる。
データ線駆動回路DR1は、液晶パネル駆動部74によりその駆動タイミングを制御されて、画素電極EPへの印加電圧を制御する。
走査線駆動回路DR2は、液晶パネル駆動部74によりその駆動タイミングを制御されて、TFT素子ELを選択走査する。
【0028】
ここで、液晶の一例としてTN(Twisted Nematic)型液晶の駆動原理について図11及び図12を参照して説明すると、TN型液晶では、図11(a)に示すように、光が通らないように偏光方向を直交させた2枚の偏光フィルタFa,Fb(偏光板)の間にねじれた液晶を挟むと、上から入った光は液晶分子の隙間に沿って90度ねじれるので、下の偏光フィルタFbを通過できる。図11(b)に示すように、液晶に電圧を印加すると、液晶分子が直立してねじれが取れ、上から入った光は、そのまま下に向かうので、下のフィルタFbを通過できない。すなわち、図12に示すように、液晶分子に電圧を印加していない状態では光が透過し、電圧を印加すると光が遮断されて画面上では黒くなり、電圧により液晶が光のシャッターの機能を果たす。このことから、液晶への印加電圧の制御により、輝度制御が可能となる。また、左側用表示画像と右側用表示画像に対応する液晶への印加電圧をそれぞれ制御することにより、左側用、右側用それぞれの画像の輝度制御が可能となる。
【0029】
メモリ140は、例えば、フラッシュメモリ等の電気的書き換え可能な不揮発性メモリ又はバッテリバックアップされた揮発性メモリにより構成されており、制御部20による制御に必要なデータ等を記憶している。車両のハンドル位置等の車両情報を記憶保持する。
【0030】
ここで、上記した操作者検出部161,162について説明する。
操作者検出部161は、タッチパネル130を操作した者が運転席DS側の操作者であるのか、あるいは、助手席AS側の操作者であるのかを検出し、その検出信号を制御部20へ出力する。
操作者検出部162は、各種操作ボタン151や切替ボタン152で構成される操作部150を操作した者が運転席DS側の操作者であるのか、あるいは、助手席AS側の操作者であるのかを検出し、その検出信号を制御部20へ出力する。
すなわち、操作者検出部161,162は、運転席DS側及び助手席PS側でそれぞれ発生させた信号を操作者を介してセンサにより検出することにより、運転席DS側及び助手席PS側のいずれの操作者により操作されたかを検出する。
【0031】
タッチパネル130や操作部150の操作者の検出は、例えば、運転席DS側の操作者と助手席AS側の操作者にそれぞれ異なる周波数のパルス状の電気信号や振動を与えて、それぞれの操作者がタッチパネル130や操作部150に触れた際に、電気信号や振動の周波数を制御部20で識別することにより可能である。また、このような方法に限定されることなく、例えば、特開平11−248466号に開示されたような検出方法を採用することも可能である。
【0032】
次に、操作者検出部161、162による操作者の検出を利用した制御部20による表示制御処理の一例について図13及び図14を参照して説明する。
図13は制御部20による表示制御処理の一例を示すフローチャートであり、図14は運転席用画面及び助手席用画面に表示される画像の一例を示す図である。
また、制御部20は、操作部150及びタッチパネル130のからの入力操作に応じて運手席DS側の画像(D席画像)及び助手席AS側の画像(P席画像)を決定する。これにより、操作入力に応じた理想的な画像の表示を行うことができる。詳しくは以下に説明する。尚、図13に示す処理は、所定時間毎に繰り返し実行されるものとする。
【0033】
制御部20は、各種操作ボタン151又はタッチパネル130からの信号に基づいて、車載用表示装置に対して操作がなされたかどうかを判定し(ステップST1)、操作がされていない場合は、この処理を終了する。
各種操作ボタン151又はタッチパネル130が操作された場合には、その操作が運転席側の操作者(D席操作者)か助手席側の操作者(P席操作者)かを判断(検出)する(ステップST2)。この判断(検出)は、操作者検出部161,162からの検出信号に基づいて行われる。
【0034】
D席操作者により操作された場合には、その操作内容に応じたD席画像を表示し(ステップST3)、P席操作者により操作された場合には、その操作内容に応じたP席画像を表示する(ステップST4)。
例えば、図14(a)に示すように、P席画像IM2としてテレビ画像が選択表示され、D席画像IM1としてナビゲーション画像が選択表示されている状態において、D席操作者によりD席画像IM1に形成された各種操作ボタンが操作されると、例えば、図14(b)に示すような目的地を設定する画像や、図14(c)に示すようなナビゲーションメニューや、図14(d)に示すようなオーディオメニューの画像が、D席画像IM1として表示される。
このとき、例えば、P席操作者が、D席画像IM1に形成された各種操作ボタンに触れても、D席画面の画像は変化しない。
一方、D席操作者が、P席画像IM2を操作するために各種操作ボタン151に触れたとしても、制御部20は、操作者がP席操作者ではないので操作を受け付けない。
【0035】
このように、各種操作ボタン151又はタッチパネル130の操作者を検出することにより、D席画像IM1とP席画像IM2をそれぞれ独立に操作することができる。
例えば、図15に示すように、D席画像IM1としてナビゲーション画像の目的地設定のための操作画面が表示されると共に、P席画像IM2としてオーディオ選択操作のための画像が表示されたような場合に、操作手段としてのD席画像IM1の各操作ボタンとP席画像IM2の各操作ボタンとは重複した領域に形成される。このような場合に、P席操作者がD席画像IM1の操作ボタンに触れても、D席画像IM1は変化することがなく、D席操作者がP席画像IM2の操作ボタンに触れても、P席画像IM1は変化することがない。すなわち、共通の操作手段に異なる機能を持たせることができる。このことは、タッチパネル130に限られず、操作部150を構成する各種操作ボタン151についても同様である。
【0036】
次に、車両が走行中であるときの制御部20による表示制御処理の一例について図16及び図17を参照して説明する。
図16は制御部20による表示制御処理の一例を示すフローチャートであり、図17は運転席用画面及び助手席用画面に表示される画像の一例を示す図である。尚、図16に示す処理は、所定時間毎に繰り返し実行されるものとする。
また、本例では、走行規制中の処理について説明する。走行規制とは、一般的に、走行中においては、運転席用画面にナビゲーション画像が表示されている場合に、目的地検索や目的地設定に関する操作を実行することは安全走行の観点から好ましくないことから、走行状態において一定の操作が規制されることをいう。オーディオ等の他の画像も同様でる。
【0037】
制御部20は、図16に示すように、車速センサ210からの信号に基づいて車両が走行中かどうかを判定し(ステップST21)、走行中でない場合は、図13において示した処理を実行する。
【0038】
制御部20は、操作部150やタッチパネル130が操作されたかを判断し(ステップST22)、操作された場合には、それがD席操作者かP席操作者かを判断する(ステップST23)。
【0039】
D席操作者による操作の場合には、操作を受け付けず、処理を終了する。
P席操作者による操作の場合には、その操作内容に応じたP席画像IMをP席用画面に表示させる(ステップST24)。
【0040】
例えば、車両が走行中に図17(a)に示すように、P席画像としてテレビ画像を表示し、D席画像としてナビゲーション画像を表示している状態において、P席操作者が操作した場合には、図17(b),(c)に示すように、助手席用画面にはその操作入力に対応するP席画像IMが表示される。一方、運転席用画面のD席画像IMはナビゲーション画像の表示が維持される。
このように、車両が走行中の場合であっても、P席操作者はP席用画像を操作することができると共に、D席操作者による操作は規制することができ、安全走行を確保できる。
【0041】
上記実施形態では、いわゆるマルチビュー表示装置において、D席操作者とP席操作者とを検出し、それに応じて各画面の表示制御処理を実行する構成とした。一方、例えば、シングルビュー表示装置においては、D席操作者とP席操作者との検出を利用して、D席操作者とP席操作者とが共用する操作ボタン(スイッチやタッチパネル)の機能をD席操作者とP席操作者とで異ならせることが可能である。
【0042】
上記実施形態では、D席操作者及びP席操作者の一方が操作した場合を例に挙げて説明したが、例えば、D席操作者及びP席操作者がほぼ同時に各種操作ボタンを操作することも考えられる。この場合には、その状況に応じて、D席操作者及びP席操作者の一方に予め操作優先権を与えておく等の処理が可能である。
【0043】
上記実施形態では、操作ボタン(操作手段)の操作により、画面への表示を制御する場合について説明したが、これに限定されるわけではなく、表示装置の表示機能以外の例えば、音声出力機能、音量調整機能等の各種機能を操作する場合にも本発明を適用できるのは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】本発明の一実施形態に係る表示装置の基本構成を説明するための図である。
【図2】表示装置の車両への適用例を示す斜視図である。
【図3】表示装置の正面図である。
【図4】表示装置の構成を示す機能ブロック図である。
【図5】制御部の構成を示す機能ブロック図である。
【図6】第1及び第2の画質調整回路の構成を示す機能ブロック図である。
【図7】画像出力部の構成を示す機能ブロック図である。
【図8】表示部の断面構造を示す図である。
【図9】液晶パネルの正面図である。
【図10】TFT基板の回路図である。
【図11】液晶の動作原理を説明するための図である。
【図12】シャッターとしての液晶の機能を説明するための図である。
【図13】制御部による表示制御処理の一例を示すフローチャートである。
【図14】運手席用画面及び助手席用画面に表示される画像の一例を示す図である。
【図15】運手席用画面及び助手席用画面に表示される画像の他の例を示す図である。
【図16】車両が走行中であるときの制御部による表示制御処理の一例を示すフローチャートである。
【図17】運手席用画面及び助手席用画面に表示される画像のさらに他の例を示す図である。
【符号の説明】
【0045】
10…表示制御部
20…制御部
30…分配回路
50A,50B…第1及び第2の画質調整回路
60…音声調整回路
70…画像出力部
100…表示部
110…液晶パネル
120…バックライト
130…タッチパネル
140…メモリ
150…操作部
151…操作ボタン
152…切替ボタン
161,162…操作者検出部
190…明るさ検知センサ
200…乗員検知センサ
300A,300B…画像ソース
310…カメラ
320…CD/MD再生部
330…ラジオ受信部
340…TV受信部
350…DVD再生部
360…HD再生部
370…ナビゲーション部
DS…運転席(D席)
AS…助手席(P席)
IM1…D席画像
IM2…P席画像
【特許請求の範囲】
【請求項1】
共通の表示部に形成されて運転席側の視野と助手席側の視野からそれぞれ視認できる運転席用画面及び助手席用画面にそれぞれ画像を表示する表示手段と、前記運転席用画面及び助手席用画面を用いた各種機能を操作するための操作手段とを有する車載用表示装置であって、
前記操作手段が前記運転席側及び前記助手席側のいずれの操作者により操作されたかを検出し、前記操作手段が前記運転席側の操作者により操作されたことを検出した場合と前記操作手段が前記助手席側の操作者により操作されたことを検出した場合とでそれぞれ異なる制御を実行する、
ことを特徴とする車載用表示装置。
【請求項2】
前記操作手段は、前記運転席用画面及び助手席用画面への画像の表示を操作するためのものであり、前記操作手段が前記運転席側の操作者により操作されたことを検出した場合と前記操作手段が前記助手席側の操作者により操作されたことを検出した場合とでそれぞれ異なる表示制御を実行する、ことを特徴とする請求項1に記載の車載用表示装置。
【請求項3】
前記操作手段は、操作ボタンから構成され、共通の前記操作ボタンが前記運転席側の操作者により操作された場合と前記助手席側の操作者により操作された場合とでそれぞれ異なる制御を実行する、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の車載用表示装置。
【請求項4】
前記操作手段は、前記表示部に設けられたタッチパネルにより形成された操作ボタンを含むことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の車載用表示装置。
【請求項5】
前記運転席側及び前記助手席側でそれぞれ発生させた信号を前記操作者を介してセンサにより検出することにより、前記運転席側及び前記助手席側のいずれの操作者により操作されたかを検出する、ことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の車載用表示装置。
【請求項6】
共通の表示部に形成されて運転席側の視野と助手席側の視野からそれぞれ視認できる運転席用画面及び助手席用画面にそれぞれ画像を表示する表示手段と、前記運転席用画面及び助手席用画面を用いた各種機能を操作するための操作手段とを有する車載用表示装置の表示制御方法であって、
前記操作手段が前記運転席側及び前記助手席側のいずれの操作者により操作されたかを検出し、前記操作手段が前記運転席側の操作者により操作されたことを検出した場合と前記操作手段が前記助手席側の操作者により操作されたことを検出した場合とでそれぞれ異なる制御を実行する、
ことを特徴とする車載用表示装置の表示制御方法。
【請求項1】
共通の表示部に形成されて運転席側の視野と助手席側の視野からそれぞれ視認できる運転席用画面及び助手席用画面にそれぞれ画像を表示する表示手段と、前記運転席用画面及び助手席用画面を用いた各種機能を操作するための操作手段とを有する車載用表示装置であって、
前記操作手段が前記運転席側及び前記助手席側のいずれの操作者により操作されたかを検出し、前記操作手段が前記運転席側の操作者により操作されたことを検出した場合と前記操作手段が前記助手席側の操作者により操作されたことを検出した場合とでそれぞれ異なる制御を実行する、
ことを特徴とする車載用表示装置。
【請求項2】
前記操作手段は、前記運転席用画面及び助手席用画面への画像の表示を操作するためのものであり、前記操作手段が前記運転席側の操作者により操作されたことを検出した場合と前記操作手段が前記助手席側の操作者により操作されたことを検出した場合とでそれぞれ異なる表示制御を実行する、ことを特徴とする請求項1に記載の車載用表示装置。
【請求項3】
前記操作手段は、操作ボタンから構成され、共通の前記操作ボタンが前記運転席側の操作者により操作された場合と前記助手席側の操作者により操作された場合とでそれぞれ異なる制御を実行する、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の車載用表示装置。
【請求項4】
前記操作手段は、前記表示部に設けられたタッチパネルにより形成された操作ボタンを含むことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の車載用表示装置。
【請求項5】
前記運転席側及び前記助手席側でそれぞれ発生させた信号を前記操作者を介してセンサにより検出することにより、前記運転席側及び前記助手席側のいずれの操作者により操作されたかを検出する、ことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の車載用表示装置。
【請求項6】
共通の表示部に形成されて運転席側の視野と助手席側の視野からそれぞれ視認できる運転席用画面及び助手席用画面にそれぞれ画像を表示する表示手段と、前記運転席用画面及び助手席用画面を用いた各種機能を操作するための操作手段とを有する車載用表示装置の表示制御方法であって、
前記操作手段が前記運転席側及び前記助手席側のいずれの操作者により操作されたかを検出し、前記操作手段が前記運転席側の操作者により操作されたことを検出した場合と前記操作手段が前記助手席側の操作者により操作されたことを検出した場合とでそれぞれ異なる制御を実行する、
ことを特徴とする車載用表示装置の表示制御方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【公開番号】特開2007−145158(P2007−145158A)
【公開日】平成19年6月14日(2007.6.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−341802(P2005−341802)
【出願日】平成17年11月28日(2005.11.28)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.VICS
【出願人】(000237592)富士通テン株式会社 (3,383)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成19年6月14日(2007.6.14)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年11月28日(2005.11.28)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.VICS
【出願人】(000237592)富士通テン株式会社 (3,383)
【Fターム(参考)】
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