説明

道路地図情報修正システム及び道路地図情報修正方法,道路地図情報修正用プログラム

【課題】ナビゲーションユーザに対して実際の地理に対応した最新の道路地図情報を事前に提供する。
【解決手段】広い範囲に存在する複数の移動端末2が、自端末の位置情報を検出して既存の道路地図情報と照合し、既存の道路地図情報と一致しない自端末の位置情報を新規道路位置情報としてサーバ1へ出力する。そして、サーバ1は、複数の移動端末2から送信される新規道路位置情報を随時受信し、その新規道路位置情報に基づいて地図情報を更新し常に最新の地図情報を保持する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、道路地図情報を実際の地理に対応するように修正する道路地図情報修正システム及び道路地図情報修正方法,道路地図情報修正用プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、カーナビゲーション装置は、車載センサやGPS(Global Positioning System)を利用して自車の位置情報及び進行方向を算出し、この算出した情報と地図情報とを照合することで、自車の位置を地図上に示して画面に表示する。
【0003】
従来のカーナビゲーション装置において、地図情報の更新には、航空写真や衛星写真を使用する等、調査に莫大な費用と時間,労力を要し、このため、地図情報が更新される頻度は低くなり、地図情報と実際の地理との相違が大きくなるという問題があった。地図情報と実際の地理との相違が大きくなるとカーナビゲーション装置が本来の機能を十分発揮できないだけでなく、運転者へ間違った情報を与えることになり危険を生じる可能性があった。
【0004】
このような問題を鑑みて、地図情報に含まれる道路地図情報を修正する装置が特許文献1及び2で開示されている。特許文献1の装置は、実際の道路を走行して得られる軌跡データに合わせて道路地図情報を修正する。また、特許文献2の装置は、保持している地図情報に登録されていない未登録道路を走行して得られる走行軌跡データを地図情報と同じフォーマットに変換して未登録道路情報として記憶する。
【0005】
【特許文献1】特開2005‐2211419号公報
【特許文献2】特開平6‐88733号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に開示された道路情報の修正装置は、既に地図情報に登録されている道路データについて修正するのみで、現実の地理において新しく造られた道路の情報を地図情報に追加するような修正はできないという不都合があった。
【0007】
また、特許文献2に開示された車両用ナビゲーション装置は、新しく造られた道路を走行した車両に搭載されている場合に、その新規道路の情報を未登録道路情報として記憶するのみで、新規道路を走行していない他車両に搭載されている場合は新規道路の情報を得ることができないという不都合があった。
[目的]
そこで、本発明は、上記従来技術の不都合を改善し、ナビゲーションユーザに対して事前に最新の道路地図情報を提供することができる道路地図情報修正システムを提供することを、その目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するため、本発明の道路地図情報修正システムは、複数の移動端末と、道路上の位置情報からなる道路地図情報を記憶した道路地図記憶手段を備えたサーバとが接続された構成の道路地図情報修正システムであって、移動端末は、自端末の位置情報を検出する位置検出手段と、サーバの道路地図記憶手段から道路地図情報を読み込む地図読込手段と、地図読込手段により読み込まれた道路地図情報と位置検出手段により検出された自端末の位置情報とを照合し両情報が一致するか否かを判定するマッチング手段と、マッチング手段により両情報が一致していないと判定されるとその判定対象である自端末の位置情報を新規道路位置情報としてサーバへ出力する情報提供手段とを備え、サーバは、複数の移動端末から提供される新規道路位置情報を道路地図記憶手段に記憶された前記道路地図情報に追加する道路地図更新手段を備えたことを特徴とする。
【0009】
このような道路地図情報修正システムによれば、移動端末が個別に新規道路位置情報を検出し、サーバが各移動端末から新規道路位置情報を随時取得して道路地図情報を更新する。これにより、サーバに記憶されている道路地図情報は複数の移動端末からの情報に応じて更新され、常に最新の道路地図情報とすることができる。
【0010】
また、この道路地図情報修正システムをナビゲーションシステムに利用すれば、新規道路を走行していない移動体であっても、他の移動体が走行した新規道路の情報を得ることができ、ナビゲーションユーザに対して事前に最新の道路地図情報を提供することができる。
【0011】
また、上記の道路地図情報修正システムにおいて、上述した移動端末の位置検出手段が予め設定された時間間隔で自端末の位置情報を検出する機能を備えてもよい。このようにすると、移動端末の移動軌跡を特定することができる。
【0012】
また、上記の道路地図情報修正システムにおいて、上述した移動端末のマッチング手段が、位置検出手段により自端末の位置情報が検出される毎にこの検出される位置情報と地図情報読込手段により読み込まれた道路地図情報とを照合し、両情報の不一致を予め設定された回数連続して検知した場合に両情報が一致していないと判定する機能を備えてもよい。
【0013】
このようにすると、GPSの誤差等の要因で生じる移動端末位置と道路位置の不一致による誤判定を防止することができる。
【0014】
また、上記の道路地図情報修正システムにおいて、上述した移動端末のマッチング手段が、位置検出手段により自端末の位置情報が検出される毎にこの検出された位置情報と地図情報読込手段により読み込まれた道路地図情報とを照合し、両情報の不一致を予め設定された時間内に予め設定された回数検知した場合に両情報が一致していないと判定する機能を備えてもよい。このようにしても、GPSの誤差等の要因で生じる移動端末位置と道路位置の不一致による誤判定を防止することができる。
【0015】
次に本発明の道路地図情報修正方法は、サーバに予め記憶された道路上の位置情報からなる道路地図情報を複数の移動端末それぞれが読み込む道路地図読込工程と、複数の移動端末それぞれが各自の位置情報を検出する位置検出工程と、各移動端末が位置検出工程により検出された各自の位置情報と読み込んだ道路地図情報とを照合し一致するか否かを判定するマッチング工程と、マッチング工程により移動端末の位置情報が道路地図情報と一致していないと判定された場合に、この判定対象である移動端末の位置情報を新規道路位置情報として前記サーバが記憶し前記道路地図情報を更新する道路地図情報更新工程とを設けたことを特徴とする。
【0016】
また、上記の道路地図情報修正方法において、上述した位置検出工程では、予め設定された時間間隔で複数の移動端末それぞれが各自の位置情報を検出してもよい。
【0017】
また、上記の道路地図情報修正方法において、上述したマッチング工程では、各移動端末が各自の位置情報を検出する毎にこの検出された位置情報と読み込んだ道路地図情報とを照合し、両情報の不一致を予め設定された回数連続して検知した場合に当該移動端末の位置情報が道路地図情報と一致していないと判定してもよい。
【0018】
また、上記の道路地図情報修正方法において、上述したマッチング工程では、各移動端末が各自の位置情報を検出する毎にこの検出された位置情報と読み込んだ道路地図情報とを照合し、両情報の不一致を予め設定された時間内に予め設定された回数検知した場合に当該移動端末の位置情報が道路地図情報と一致していないと判定してもよい。
【0019】
このような道路地図情報修正方法によれば、複数の移動端末が個別に新規道路位置情報を検出し、各移動端末からの新規道路位置情報を追加してサーバに記憶されている道路地図情報を更新する。これにより、サーバは、常時最新の道路地図情報を保持することができる。
【0020】
次に、本発明の道路地図情報修正用プログラムは、道路上の位置情報からなる道路地図情報を記憶したサーバと接続された複数の移動端末の1つを制御するコンピュータに、道路地図情報をサーバから読み込む道路地図読込処理と、予め設定された時間間隔で検出される自端末の位置情報と道路地図読込処理により読み込んだ道路地図情報とを照合し両情報の不一致を予め設定された回数連続して検知した場合にその自端末の位置情報が道路地図情報と一致していないと判定するマッチング処理と、マッチング処理により自端末の位置情報が道路地図情報と一致していないと判定した場合に、この判定対象である自端末の位置情報を新規道路位置情報としてサーバへ送信する情報提供処理とを実行させることを特徴とする。
【0021】
このような道路地図情報修正用プログラムによれば、複数の移動端末が個別に新規道路位置情報を検出してサーバに送信することができ、さらには、GPSの誤差等の要因で生じる移動端末位置と道路位置の不一致による新規道路位置情報の誤検出を防止することができる。
【0022】
また、本発明の道路地図情報修正用プログラムは、道路上の位置情報からなる道路地図情報を記憶したサーバと接続された複数の移動端末の1つを制御するコンピュータに、道路地図情報をサーバから読み込む道路地図読込処理と、予め設定された時間間隔で検出される自端末の位置情報と道路地図読込処理により読み込んだ道路地図情報とを照合し両情報の不一致を予め設定された時間内に予め設定された回数検知した場合にその自端末の位置情報が道路地図情報と一致していないと判定するマッチング処理と、マッチング処理により自端末の位置情報が道路地図情報と一致していないと判定した場合に、この判定対象である自端末の位置情報を新規道路位置情報としてサーバへ送信する情報提供処理とを実行させることを特徴とする。
【0023】
このような道路地図情報修正用プログラムでも同様に、複数の移動端末が個別に新規道路位置情報を検出してサーバに送信することができ、さらには、GPSの誤差等の要因で生じる移動端末位置と道路位置の不一致による新規道路位置情報の誤検出を防止することができる。
【0024】
また、本発明の道路地図情報修正用プログラムは、道路上の位置情報からなる道路地図情報を記憶したサーバを制御するコンピュータに、複数の移動端末から個別に送信される新規道路位置情報を入力する新規情報入力処理と、随時入力される新規道路位置情報を道路地図情報に追加して記憶する道路地図更新処理とを実行させることを特徴とする。
【0025】
このような道路地図情報修正用プログラムによれば、複数ある移動端末が個別に検出した新規道路位置情報を一括して入力することで広範囲の新規道路位置情報を得ることができ、これら新規道路位置情報を記憶することで常時最新の道路地図情報を保持することができる。
【発明の効果】
【0026】
本発明は以上のように構成され機能するため、これにより、複数の移動端末が個別に検出した新規道路位置情報を予め記憶されている道路地図情報に追加して、常に最新の道路地図情報を保持することができる。よって、この道路地図情報をナビゲーション端末がダウンロードすることで、ナビゲーションユーザに対して事前に最新の道路地図情報を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0027】
以下、本発明における一実施形態を、図面を参照して説明する。
【0028】
図1は、本実施形態の道路地図情報修正システムの全体構成を示すブロック図である。本実施形態の道路地図情報修正システムは、図1に示すように、サーバ1と、複数の移動端末2とが通信ネットワーク3を介して接続された構成である。
【0029】
図2は、図1に示すサーバ1の構成を示すブロック図である。サーバ1は、図2に示すように、通信ネットワーク3からの情報を送受信する通信手段11と、道路上の位置を示す座標データからなる道路地図情報を含む地図情報を記憶した道路地図記憶手段12と、主制御部13とを備えて構成されており、主制御部13は、道路地図記憶手段12に記憶されている地図情報を移動端末2へ要求に従って送信する地図提供手段14と、移動端末2それぞれから送信される新規道路位置情報を入力し道路地図記憶手段12に記憶された地図情報に追加する道路地図更新手段15とを備えている。
【0030】
ここで、上述した道路地図記憶手段12,地図提供手段14,道路地図更新手段15については、この機能内容をプログラム化してコンピュータに実行させるように構成してもよい。
【0031】
図3は、図1に示す移動端末2の構成を示すブロック図である。移動端末2は、図3に示すように、通信ネットワーク3からの情報を無線通信を利用して送受信する通信手段21と、地図読込手段22により読み込まれた地図情報を記憶する地図記憶手段23と、自端末の位置情報を検出する位置検出手段24と、主制御部28とを備えて構成されており、主制御部28は、サーバ1の道路地図記憶手段12から道路地図情報を含む地図情報を読みこむ地図読込手段22と、地図情報における道路地図情報を抽出する道路位置抽出手段25と、位置検出手段24により検出された位置情報と道路位置抽出手段25により抽出された道路地図情報とを照合し両情報が一致するか否かを判定するマッチング手段26と、マッチング手段26により両情報が一致していないと判定された場合に、この判定対象である自端末の位置情報を新規道路位置情報としてサーバ1へ送信する情報提供手段27とを備えている。
【0032】
地図読込手段22は、予め設定された時間間隔でサーバ1へ地図情報の出力要求を送信し、その要求に従って送信された地図情報を読み込む機能を有している。例えば、1日に一回や1週間に一回、電源投入時毎などの間隔で出力要求を送信する。このように、決まった時間間隔で地図情報を読み込み記憶することで、常に新しい地図情報を保持することができる。
【0033】
位置検出手段24は、予め設定された時間間隔で自端末の位置情報を検出する機能を有している。例えば、0.5秒に1回の間隔でGPSを利用して自端末の位置情報を座標データで検出する。道路位置抽出手段25は、位置検出手段24が自端末の位置情報である座標データを検出するタイミングで、地図記憶手段23に記憶されている地図情報から道路地図情報を抽出する機能を有している。
【0034】
マッチング手段26は、位置検出手段24により自端末の位置情報が検出される毎に、位置検出手段24により検出された位置情報である座標データと道路位置抽出手段25により抽出された道路地図情報である座標データ群とを照合し、予め設定された時間内に予め設定された回数の座標不一致を検知した場合にはじめて両情報が一致していないと判定する機能を有している、例えば、位置検出手段24が0.5秒に1回の間隔で自端末の位置情報を検出する場合は、5秒間に9回の座標不一致を検知した場合に両情報が一致していないと判定する。判定に条件を設定することで、GPSの誤差等の要因で生じる自端末の位置と道路位置との不一致による誤判定を防止することができる。
【0035】
情報提供手段27は、マッチング手段26により両情報が一致していないと判定された場合に、道路地図情報と一致していなかった移動端滅の位置情報である座標データ全てを新規道路位置情報として通信手段21を介してサーバ1へ送信する機能を備えている。情報提供手段27が送信した新規道路位置情報は、サーバ1の道路地図更新手段15に入力され、サーバ1の道路地図記憶手段12に記憶された地図情報が更新される。
【0036】
ここで、上述した地図読込手段22,マッチング手段26,情報提供手段27については、この機能内容をプログラム化してコンピュータに実行させるように構成してもよい。
【0037】
次に、本実施形態の道路地図情報修正システムの全体の動作について説明する。図4は、本実施形態の道路地図情報修正システムの全体の動作を示すシーケンス図である。ここで、本発明の道路地図情報修正方法についてもこの各工程を示して同時に説明する。
【0038】
まず、図4のステップS1に示すように、移動端末2のいずれかにおいて、地図読込手段22によりサーバ1へ地図情報の読み込み要求が送信される。この読み込み要求送信は、例えば、1日に一回や1週間に一回、電源投入時などに実行される。
【0039】
図4のステップS2に示すように、地図情報の出力要求を受信したサーバ1では、地図提供手段14によって、要求元の移動端末2へ道路地図記憶手段12に記憶されている地図情報が送信される。そして、図4のステップS3に示すように、地図情報を受信した移動端末2においては、この地図情報が地図読込手段22によって読み込まれ地図記憶手段23に記憶される(道路地図読込工程)。
【0040】
続いて、図4のステップS4に示すように、移動端末2では、位置検出手段24により自端末の位置情報が検出される(位置検出工程)。そして、図4のステップS5に示すように、位置検出手段24が自端末の位置情報である座標データを検出するタイミングで、道路位置抽出手段25により地図記憶手段23に記憶されている地図情報から道路地図情報が抽出される。
【0041】
続いて、図4のステップS6に示すように、移動端末2において、位置検出手段24が検出した位置情報である座標データと道路位置抽出手段25が抽出した道路地図情報である座標データ群との照合がマッチング手段26によって実行される(マッチング工程)。
【0042】
マッチング手段26により両座標が一致していないと判定された場合には、図4のステップS7に示すように、道路地図情報と一致していなかった自端末の位置情報である座標データ全てが情報提供手段27によって新規道路位置情報として通信手段21を介してサーバ1へ送信される(情報提供工程)。
【0043】
そして、図4のステップS8に示すように、サーバ1においては、移動端末2からの新規道路位置情報が道路地図更新手段15に入力され、道路地図記憶手段12に記憶された地図情報が道路地図更新手段15により更新される(道路地図情報更新工程)。
【0044】
本実施形態における移動端末2及びサーバ1がこのように動作することで、サーバ1は、移動端末2の個々が走行データから得た新規の道路地図情報を、複数の移動端末2それぞれから入力して地図情報を更新できる。
【0045】
ここで、本実施形態においては、移動端末2のマッチング手段26は、予め設定された時間内に予め設定された回数の座標不一致を検知した場合にはじめて両情報が一致していないと判定するが、これに限らず、移動端末2のマッチング手段26は、予め設定された回数連続で座標不一致を検知した場合にはじめて両情報が一致していないと判定するようにしてもよい。
【0046】
本実施形態の道路地図情報修正システムは上記のように構成されているので、図5に示すように広い範囲に散らばっている車両それぞれに移動端末2を搭載すれば、新規開通もしくはルート変更により発生した新規道路の位置情報を実際に車両が道路を走行することで検出し、サーバ1は、複数の移動端末2から新規道路位置情報を随時受信し地図情報を更新する。これにより、衛星写真、航空写真、測量を実施しなくても、サーバ1は最新の道路地図情報を蓄積する事が可能となる。
【0047】
本実施形態の道路地図情報修正システムをナビゲーションシステムに用いることで、複数のユーザが最新の道路地図情報を共有できるシステムを提供することができる。すなわち、車両に搭載もしくは歩行者に携帯させるナビゲーション端末に移動端末2を装備させ、ナビゲーション端末がサーバ1に記憶されている道路地図情報をダウンロードすることで、新規道路を走行していない移動体に対しても、他の移動体が走行して得た新規道路の情報を提供することができる。
【0048】
ここで、ナビゲーション端末の画面に図6に示すような画像が表示されるようにしてもよい。図6に示す画面60の画像は、走行中の車両位置情報を矢印で示し(図6の61)、既に記録されている道路地図情報が示すルートを実線(図6の62)、記録されていない未知の道路地図情報と判定されたルートを点線(図6の63)で示している。
【産業上の利用可能性】
【0049】
本発明の道路地図情報修正システム及び道路地図情報修正方法,道路地図情報修正用プログラムは、カーナビゲーションシステムにおいて、既存の道路地図情報に記録されていない新規の道路情報を新たに登録するといった用途に適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】本発明における一実施形態の道路地図情報修正システムの全体構成を示す図である。
【図2】図1に示す実施形態におけるサーバの構成を示すブロック図である。
【図3】図1に示す実施形態における移動端末の構成を示すブロック図である。
【図4】図1に示す実施形態の道路地図情報修正システムの全体動作を示すシーケンス図である。
【図5】図1に示す実施形態の道路地図情報修正システムの概要を示す説明図である。
【図6】図1に示す実施形態における移動端末を搭載したナビゲーション端末の画面に表示される画像の一例を示す図である。
【符号の説明】
【0051】
1 サーバ
2‐1,〜,2‐N 移動端末
3 通信ネットワーク
11 通信手段
12 道路地図記憶手段
13 主制御部
14 地図提供手段
15 道路地図更新手段
21 通信手段
22 地図読込手段
23 地図記憶手段
24 位置検出手段
25 道路位置抽出手段
26 マッチング手段
27 情報提供手段
28 主制御部
60 ナビゲーション端末の画面
61 自端末の位置
62 既存の道路地図情報が示すルート
63 新規の道路地図情報と判定されたルート

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の移動端末と、道路上の位置情報からなる道路地図情報を記憶した道路地図記憶手段を備えたサーバとが接続された構成の道路地図情報修正システムであって、
前記移動端末は、自端末の位置情報を検出する位置検出手段と、前記サーバの道路地図記憶手段から道路地図情報を読み込む地図読込手段と、前記地図読込手段により読み込まれた道路地図情報と前記位置検出手段により検出された自端末の位置情報とを照合し両情報が一致するか否かを判定するマッチング手段と、前記マッチング手段により両情報が一致していないと判定されるとその判定対象である自端末の位置情報を新規道路位置情報として前記サーバへ出力する情報提供手段とを備え、
前記サーバは、前記複数の移動端末から提供される新規道路位置情報を前記道路地図記憶手段に記憶された道路地図情報に追加する道路地図更新手段を備えたことを特徴とする道路地図情報修正システム。
【請求項2】
前記請求項1に記載の道路地図情報修正システムにおいて、
前記移動端末の位置検出手段が予め設定された時間間隔で自端末の位置情報を検出する機能を備えたことを特徴とする道路地図情報修正システム。
【請求項3】
前記請求項1又は2に記載の道路地図情報修正システムにおいて、
前記移動端末のマッチング手段が、前記位置検出手段により自端末の位置情報が検出される毎にこの検出される位置情報と前記道路地図情報読込手段により読み込まれた道路地図情報とを照合し、両情報の不一致を予め設定された回数連続して検知した場合に両情報が一致していないと判定する機能を備えたことを特徴とする道路地図情報修正システム。
【請求項4】
前記請求項1又は2に記載の道路地図情報修正システムにおいて、
前記移動端末のマッチング手段が、前記位置検出手段により自端末の位置情報が検出される毎にこの検出された位置情報と前記道路地図情報読込手段により読み込まれた道路地図情報とを照合し、両情報の不一致を予め設定された時間内に予め設定された回数検知した場合に両情報が一致していないと判定する機能を備えたことを特徴とする道路地図情報修正システム。
【請求項5】
サーバに予め記憶された道路上の位置情報からなる道路地図情報を複数の移動端末それぞれが読み込む道路地図読込工程と、
複数の移動端末それぞれが各自の位置情報を検出する位置検出工程と、
前記各移動端末が前記検出された各自の位置情報と前記読み込んだ道路地図情報とを照合し一致するか否かを判定するマッチング工程と、
前記マッチング工程により前記移動端末の位置情報が前記道路地図情報と一致していないと判定された場合に、この判定対象である移動端末の位置情報を新規道路位置情報として前記各移動端末が前記サーバへ出力する情報提供工程と、
前記サーバが前記各移動端末からの新規道路位置情報を前記道路地図情報に追加して記憶する道路地図情報更新工程とを設けたことを特徴とする道路地図情報修正方法。
【請求項6】
前記請求項5に記載の道路地図情報修正方法において、
前記位置検出工程では、予め設定された時間間隔で複数の移動端末それぞれが各自の位置情報を検出することを特徴とする道路地図情報修正方法。
【請求項7】
前記請求項5又は6に記載の道路地図情報修正方法において、
前記マッチング工程では、各移動端末が各自の位置情報を検出する毎にこの検出された位置情報と前記読み込んだ道路地図情報とを照合し、両情報の不一致を予め設定された回数連続して検知した場合に当該移動端末の位置情報が前記道路地図情報と一致していないと判定することを特徴とする道路地図情報修正方法。
【請求項8】
前記請求項5又は6に記載の道路地図情報修正方法において、
前記マッチング工程では、各移動端末が各自の位置情報を検出する毎にこの検出された位置情報と前記読み込んだ道路地図情報とを照合し、両情報の不一致を予め設定された時間内に予め設定された回数検知した場合に当該移動端末の位置情報が前記道路地図情報と一致していないと判定することを特徴とする道路地図情報修正方法。
【請求項9】
道路上の位置情報からなる道路地図情報を記憶したサーバと接続された複数の移動端末の1つを制御するコンピュータに、
前記道路地図情報を前記サーバから読み込む道路地図読込処理と、予め設定された時間間隔で検出される自端末の位置情報と前記道路地図読込処理により読み込んだ道路地図情報とを照合し両情報の不一致を予め設定された回数連続して検知した場合にその自端末の位置情報が前記道路地図情報と一致していないと判定するマッチング処理と、前記マッチング処理により前記自端末の位置情報が前記道路地図情報と一致していないと判定した場合に、この判定対象である自端末の位置情報を新規道路位置情報として前記サーバへ送信する情報提供処理とを実行させることを特徴とする道路地図情報修正用プログラム。
【請求項10】
道路上の位置情報からなる道路地図情報を記憶したサーバと接続された複数の移動端末の1つを制御するコンピュータに、
前記道路地図情報を前記サーバから読み込む道路地図読込処理と、予め設定された時間間隔で検出される自端末の位置情報と前記道路地図読込処理により読み込んだ道路地図情報とを照合し両情報の不一致を予め設定された時間内に予め設定された回数検知した場合にその自端末の位置情報が前記道路地図情報と一致していないと判定するマッチング処理と、前記マッチング処理により前記自端末の位置情報が前記道路地図情報と一致していないと判定した場合に、この判定対象である自端末の位置情報を新規道路位置情報として前記サーバへ送信する情報提供処理とを実行させることを特徴とする道路地図情報修正用プログラム。
【請求項11】
道路上の位置情報からなる道路地図情報を記憶したサーバを制御するコンピュータに、
複数の移動端末から個別に送信される新規道路位置情報を入力する新規情報入力処理と、随時入力される前記新規道路位置情報を前記道路地図情報に追加して記憶する道路地図更新処理とを実行させることを特徴とする道路地図情報修正用プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2008−170277(P2008−170277A)
【公開日】平成20年7月24日(2008.7.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−3789(P2007−3789)
【出願日】平成19年1月11日(2007.1.11)
【出願人】(000168285)エヌイーシーコンピュータテクノ株式会社 (572)
【Fターム(参考)】