説明

遠隔監視システム

【課題】センサネットワークの各監視装置間で多量のデータを送受信することができる遠隔監視システムを提供することを目的とする。
【解決手段】各監視装置は、通信制御専用のCPU1とその他のCPU2、CPU3、・・・に分けて構成し、CPU1は、主として、データ中継処理を実行し、その他のCPU2、CPU3、・・は、データ中継処理以外の処理を実行する。通信相手の他の監視装置との送受信には、少なくとも2系統以上の双方向の光無線の通信装置25A,25Bを備え、手動あるいは自動の光軸調整手段を有している。これにより、各監視装置間で多量のデータを送受信することができ、多数の監視装置を有するセンサネットワークを容易に構築できる。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
監視対象に対して間隔を開けて複数配備され、自己の監視情報を外部に通信する通信手段と、外部からの通信を中継する中継手段とを備えた監視装置を有するとともに、前記監視装置から離れた位置にて各前記監視装置との間で指令及び/又は監視情報を通信情報として送受信するホスト通信設備を有する遠隔監視システムにおいて、
前記監視装置は、少なくとも自己の監視情報を取得あるいは送信するための自分宛ての指令に対する処理を実行する自己処理手段と、自分以外の前記監視装置宛てあるいは前記ホスト通信設備宛ての前記通信情報を中継するための処理を実行する中継処理手段とを備えて、各前記監視装置が前記指令を含む通信情報に送信先を識別するための識別情報を含ませ、
前記監視装置の前記中継処理手段は、前記通信情報に含まれる識別情報を参照することによって自分宛ての指令か自分以外の前記監視装置宛てあるいは前記ホスト通信設備宛ての通信情報かを識別して自分以外の前記監視装置宛てあるいは前記ホスト通信設備宛ての通信情報の場合に中継し、
前記監視装置は、前記中継処理手段を、第1の制御部に配備し、前記自己処理手段を、前記第1の制御部とは別の第2の制御部に配備し、前記第2の制御部をひとつ又は複数有する
ことを特徴とする遠隔監視システム。
【請求項2】
前記監視装置の通信情報の通信手段として、少なくとも2系統以上の双方向の光無線による通信手段を有する
ことを特徴とする請求項1に記載の遠隔監視システム。
【請求項3】
前記監視装置の通信情報の通信手段は、少なくとも1系統以上の電波による無線通信手段を有する
ことを特徴とする請求項2に記載の遠隔監視システム。
【請求項4】
前記監視装置の通信情報の通信手段は、手動あるいは自動の光軸調整手段を有する
ことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の遠隔監視システム。
【請求項5】
前記光無線の光の強度は、少なくとも2種類以上に切り替える手段を有する
ことを特徴とする請求項2から請求項4のいずれか1項に記載の遠隔監視システム。
【請求項6】
前記光無線の光の発光部と受光部を有する受発光ユニットは、パンチルト雲台機構と、発光部あるいは受光部の光軸まわりのねじり機構と、を有する
ことを特徴とする請求項2から請求項5のいずれか1項に記載の遠隔監視システム。
【請求項7】
前記光無線の双方向通信は、異なる波長を用い、同軸上に受発光の光を投射して双方向通信を行なう
ことを特徴とする請求項2から請求項6のいずれか1項に記載の遠隔監視システム。
【請求項8】
前記光軸の自動の光軸調整手段は、前記光軸の探索範囲を徐々に広げて、送信相手の監視装置を探索する
ことを特徴とする請求項4から請求項7のいずれか1項に記載の遠隔監視システム。
【請求項9】
前記光軸の自動調整手段は、所定の時刻あるいは所定の時間間隔で自動調整が実行される
ことを特徴とする請求項4から請求項8のいずれか1項に記載の遠隔監視システム。
【請求項10】
前記光軸の自動調整手段は、最初にカメラで撮影した画像を処理する画像処理装置で周囲の監視装置の概略方向を検出し、光無線の受発光部を前記概略方向に向けて光軸の自動調整を行なう
ことを特徴とする請求項4から請求項9のいずれか1項に記載の遠隔監視システム。
【請求項11】
前記通信手段は、周囲の監視装置と光軸調整を行なって双方の通信が確立したとき、相手側の監視装置の識別番号と対応させて自分から見た相手側監視装置の方向を記録しておく
ことを特徴とする請求項2から請求項10のいずれか1項に記載の遠隔監視システム。
【請求項12】
前記通信手段は、所定の通信相手との光通信が確立しないときに、所定の通信相手との電波による無線通信を行なう回路をONさせる
ことを特徴とする請求項3から請求項11のいずれか1項に記載の遠隔監視システム。
【請求項13】
前記監視装置が、少なくとも自分自身の周囲の監視装置の識別番号の情報を相互に情報交換し、前記監視装置が全体のネットワーク状態を認識し、あらかじめ設定される所定ルールに従って通信経路を確立させる
ことを特徴とする請求項1から請求項12のいずれか1項に記載の遠隔監視システム。
【請求項14】
前記ホスト通信設備は、各監視装置へ通信経路を指令で与える
ことを特徴とする請求項1から請求項13のいずれか1項に記載の遠隔監視システム。
【請求項15】
前記監視装置の電源部は、監視対象部位の明るさあるいは監視対象部位を照らす照明スイッチのON状態を検出する照明状態検出ユニット、あるいはタイマー、あるいは通信情報の有無を検出する通信状態検出ユニット、あるいは外界センサ検出ユニット、あるいは電源状態検出ユニットのいずれか、あるいはそれらの複数手段の組合せによる電源ON/OFF回路を有し、
前記タイマーによりONした場合には、ホスト通信設備からの指令あるいは各監視装置の監視情報の処理結果により電源ON/OFF回路のON時間を延長する手段、あるいは、タイマーによりOFFする直前の状態を記録して次にタイマーによりONしたときには前にタイマーによりOFFした状態から継続処理する手段を設けた
ことを特徴とする請求項1から請求項14のいずれか1項に記載の遠隔監視システム。
【請求項16】
前記電源ON/OFF回路のON時間を、ON時間を延長する手段により延長した場合、あるいは、通信情報の有無を検出する通信状態検出ユニットにより前記電源ON/OFF回路をONした場合には、ホスト通信設備からの指令によりOFFさせる手段を設けた
ことを特徴とする請求項15に記載の遠隔監視システム。
【請求項17】
前記通信状態検出ユニットにより前記電源ON/OFF回路をONした場合、ホスト通信設備からの指令によりOFFさせる際に、前記監視装置のホスト通信設備側からの指令の届く順番に電源をOFFさせる手段を設ける
ことを特徴とする請求項16に記載の遠隔監視システム。
【請求項18】
各前記監視装置の少なくとも1台は、前記監視装置1台の全体を1つの密閉したカプセルに収納した
ことを特徴とする請求項1から請求項17のいずれか1項に遠隔監視システム。
【請求項19】
前記カプセルは、監視や通信のために光を通過させる必要のある窓部の外側面に、水や汚れの付かないコーティングが施される
ことを特徴とする請求項18に記載の遠隔監視システム。
【請求項20】
前記カプセルは、監視や通信のために光を通過させる必要のある窓部の外側面に、自律式の清掃ロボットを設置する
ことを特徴とする請求項18又は請求項19に記載の遠隔監視システム。
【請求項21】
前記カプセルは、内部の部品が独立して鉛直方向に対して所定の姿勢になる姿勢制御機構を有する
ことを特徴とする請求項18から請求項20のいずれか1項に記載の遠隔監視システム。
【請求項22】
前記カプセルは、カプセル外表面から突出する突起がでるアーム機構を有する
ことを特徴とする請求項18から請求項21のいずれか1項に記載の遠隔監視システム。
【請求項23】
前記カプセルは、カプセル外表面に、カプセル内部の機器の外部操作手段を有する
ことを特徴とする請求項18から請求項22のいずれか1項に記載の遠隔監視システム。
【請求項24】
前記監視装置は、前記通信手段へ電力を供給する通信系電源部と監視装置本体部分の監視系電源部とを別に設け、通信系電源部とは独立して監視系電源部をON/OFFできる
ことを特徴とする請求項1から請求項23のいずれか1項に記載の遠隔監視システム。
【請求項25】
前記監視装置は、電源部に、前記監視装置毎に蓄電装置を用いるとともに、少なくとも太陽電池あるいは風力発電装置を含む複数の種類の発電装置の電力が、前記蓄電装置に蓄電されるように接続される
ことを特徴とする請求項1から請求項24のいずれか1項に記載の遠隔監視システム。
【請求項26】
前記監視装置は、電源部に、前記監視装置毎に蓄電装置を用いるとともに、レーザー光あるいはマイクロ波のエネルギーを電気エネルギーへ変換して前記蓄電装置へ蓄電する手段を有する
ことを特徴とする請求項1から請求項25のいずれか1項に記載の遠隔監視システム。
【請求項27】
前記ホスト通信設備は、複数備えた
ことを特徴とする請求項1から請求項26のいずれか1項に記載の遠隔監視システム。
【請求項28】
前記監視装置が、監視対象の異常を検知した場合、監視対象に対して威嚇装置あるいは排除装置あるいは消火装置の能動的対処を行なう手段を有する
ことを特徴とする請求項1から請求項27のいずれか1項に記載の遠隔監視システム。
【請求項29】
前記監視装置が、監視対象の異常を検知した場合、監視情報を連続して記録する手段を有する
ことを特徴とする請求項1から請求項28のいずれか1項に記載の遠隔監視システム。
【請求項30】
前記監視装置が、監視対象の異常を検知した場合、監視情報をホスト通信設備へ知らせる手段を有する
ことを特徴とする請求項1から請求項29のいずれか1項に記載の遠隔監視システム。
【請求項31】
前記監視装置が、監視対象の異常を検知した場合、他の各監視装置へ監視情報を送信する手段と他監視装置からの監視情報を記憶する手段とを有する
ことを特徴とする請求項1から請求項30のいずれか1項に記載の遠隔監視システム。
【請求項32】
前記監視装置が、監視対象の監視情報を定期的に他の各監視装置と情報交換を行い、前記監視装置は、自分以外の他の監視装置の監視情報も記録する手段を有する
ことを特徴とする請求項1から請求項31のいずれか1項に記載の遠隔監視システム。
【請求項33】
前記ホスト通信設備は、少なくとも1台は原子力発電所の格納容器内のように閉鎖された空間の内外を貫通する電気あるいは光ペネトレーションを介して、外側に設置可能とするとともに、内側には少なくとも1台以上の前記監視装置、あるいは1台以上の前記監視装置との通信を可能とする通信装置を接続可能とする端末を設置する
ことを特徴とする請求項1から請求項32のいずれか1項に記載の遠隔監視システム。
【請求項34】
前記ホスト通信設備は、携帯用移動端末である
ことを特徴とした請求項1から請求項33のいずれか1項に記載の遠隔監視システム。
【請求項35】
前記ホスト通信設備は、各前記監視装置の1次元センサあるいは2次元センサによる監視点検に係わる処理結果を時系列のグラフ表示する
ことを特徴とした請求項1から請求項34のいずれか1項に記載の遠隔監視システム。
【請求項36】
各前記監視装置の一部は、有線で電力が供給されるように基幹系統を構成する
ことを特徴とした請求項1から請求項35のいずれか1項に記載の遠隔監視システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【図40】
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【図41a】
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【図41b】
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【図42】
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【図43】
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【図44】
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【図45】
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【図46】
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【図47】
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【図48】
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【図49】
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【図50】
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【図51】
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【図52】
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【図53】
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【図54】
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【図55】
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【図56】
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【図57】
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【図58】
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【図59】
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【図60】
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【図61】
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【図62】
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【図63】
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【図64】
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【図65】
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【図66】
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【公開番号】特開2008−28756(P2008−28756A)
【公開日】平成20年2月7日(2008.2.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−199850(P2006−199850)
【出願日】平成18年7月21日(2006.7.21)
【出願人】(000005108)株式会社日立製作所 (27,607)
【Fターム(参考)】