説明

電界効果型半導体装置における容量素子の動的制御

電界効果型装置はキャパシタのプレートをそれぞれ形成する複数のセグメントを有する少なくとも1つのセグメント化されたフィールド・プレートを含んでおり、選択されたセグメントを動的に接続してゲート−ドレイン間容量及びドレイン−ソース間容量を選択的に設定する電子素子に電界効果型装置が接続されている。トランスデューサを送信モードスイッチング装置と、受信モードスイッチング装置との間でスイッチングするスイッチング装置に結合されたトランスデューサを超音波装置が含んでおり、このスイッチング装置は電界効果型装置を含んでいる。

【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
シリコンベースの金属酸化膜半導体電界効果型トランジスタ(MOSFET)等の電界効果型装置の様々な素子の容量は、この装置の性能に影響を及ぼす可能性がある。例えば、様々な素子の容量は、この装置のスイッチング速度、及び従ってこの装置の過渡応答に影響を及ぼす可能性がある。それ故に、この装置のこれらの素子の容量を制御することが有用である。
【0002】
さらに、一部の用途では、電界効果型トランジスタの個々の素子の容量を動的に制御できることが有益である。例えば、HV(high voltage高電圧)トランジスタにおいては、ゲート−ドレイン間容量(CGD)若しくはドレイン−ソース間容量(CDS)、又はこれらの両方を動的に変化させ、あるいは一方又は両方の容量素子を変更することにより、CGD/CDSの比率(以降ではしばしば「比率」と称する)を変化させることが有益なこともある。
【0003】
この比率を動的に変更することが有用となり得る1つの用途は超音波技術に基づいた撮像装置等の超音波装置におけるものである。この技術は医学検査装置においてしばしば使用される。多数の超音波ベースの撮像装置では、電子送信機及び電子受信機に結合されたトランスデューサが存在する。これらのトランスデューサは比較的高電圧の装置であり、この受信機は画像の分解能を高めるために多くの場合に必然的に非常に感度が良い。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
この感度は画像分解能を改善する際には役に立つが、この感度により、受信機は過渡電気パルスの影響を受けやすくなる。この影響の受けやすさに対処するためには、比較的高いHV伝送信号の伝送中に受信機が確実に分離されるようにすることが必要である。さらに、スイッチが受信機をスイッチ「オン」するときに、このスイッチからのパルスがあまり大きくなりすぎず、それ故に望ましくない画像が回避されるようにするために、スイッチ自体が制御される必要がある。これを実現するためには、このMOSFETベースのHVスイッチの製造中に上記比率を制御することが必要である。
【0005】
知られているように、各トランスデューサはそれ自体の電気特性を有しており、トランスデューサが特定の用途のために変更される場合には、この比率についてもまた変更される必要がある。知られている技術では、上記比率は静的な値である。残念ながら、知られているHV電界効果型装置中における比率の値は、この装置配置によって決定され、この装置設計者によってはほとんど又は全く制御されない。それ故に、この比率は固定されているので、その過渡応答を含めて、この装置のスイッチング動作は、特定のトランスデューサについて最適化することが困難となる。
【0006】
従って、比率(CGD/CDS)の動的な変化が可能な電界効果型装置が必要になっている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
実施形態の一例によれば、キャパシタのプレートをそれぞれ形成する複数のセグメントを有する少なくとも1つのセグメント化されたフィールド・プレートを電界効果型装置が含んでおり、ここでは、選択されたセグメントを動的に接続してゲート−ドレイン間容量とドレイン−ソース間容量とを選択的に設定する電子素子に電界効果型装置が接続される。
【0008】
実施形態の一例によれば、送信モードスイッチング装置と受信モードスイッチング装置の間でトランスデューサをスイッチングするスイッチング装置に結合されたこのトランスデューサを超音波装置が含んでおり、ここでは、キャパシタのプレートをそれぞれ形成する複数のセグメントを有する少なくとも1つのセグメント化されたフィールド・プレートを含む電界効果型装置をスイッチング装置が含んでおり、またここでは、選択されたセグメントを動的に接続してゲート−ドレイン間容量とドレイン−ソース間容量とを選択的に設定する電子素子に電界効果型装置が接続される。
【0009】
本発明については、添付図面と併せ読むときに、以降の詳細な説明から最も良く理解される。様々な特徴については、必ずしも縮尺するように描かれるとは限らないことが強調される。実際に、これらの寸法は、説明を明確にするために自由裁量で拡大され、縮小されていることもある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以降の詳細な説明においては、例証の目的のためであり限定する目的ではなく、個々の詳細を開示する実施形態の各例が本発明を完全に理解するために述べられている。しかし、本発明は本明細書中で開示されるこれらの特定の詳細を逸脱した他の実施形態においても実行することができることが本開示の恩恵に浴する当業者には明らかであろう。さらに、よく知られている装置、方法、及び材料についての説明は、本発明の説明をあいまいにすることがないように省略されることもある。
【0011】
簡単に言えば、これらの実施形態の例は、動的に可変なCGD及びCDSと、それによって動的に可変な比率CGD/CDSとを有するスイッチング素子としての電界効果型装置と、その実装に関する。この動的な可変性はゲート及びソースに対する諸セグメントの選択的な接続によってもたらされる。この選択的な接続は、多重化装置又は同様な装置の使用によって実現される。実施形態の一例においては、このスイッチング素子は、超音波トランスデューサの送信機能と受信機能との間でスイッチングする際に使用される。特徴としては、スイッチング素子は2つの状況において使用することができる。第1の状況では、比率CGD/CDSは、このスイッチング素子のターンオン中に変更して電荷注入を最小にすることができ、第2の状況では、トランスデューサごとに特定のCGD/CDSを動的に選択して、このトランスデューサからの受信信号の品質を最適化することができる。これら及び他の詳細については、実施形態の各例について本説明が継続されるにつれて、より明らかになるはずである。
【0012】
図1は実施形態の一例による電界効果型装置100を示している。図1の実施形態の一例においては、この装置はシリコンベースのHVセミコンダクタ・オン・インシュレータ(SOI)である。これは、単に例示的なものにすぎず、他の模範実施形態は、他の材料/技術からのものでもよいことに留意されたい。例えば、この装置は図に示されるような横型2重拡散MOS(LDMOS)構造であってもよい。代わりに、この装置は横型接合FET又はダイオード等他のタイプのHV電界効果型構造であってもよい。これらの装置の半導体ベースは、シリコン、シリコン−ゲルマニウム(Si−Ge)、又はGaAs等のIII−V材料であってもよい。最後に、これらの実施形態の例の概念は、約100Vより大きな絶縁破壊電圧を有する装置についても使用することができる。
【0013】
装置100の多くのアスペクトが半導体装置及びその製造技術における当業者によく知られている。従って、それ以外に説明していない限り、当業者によく知られている製造技法、材料及びドーピング・レベルについては、これらの実施形態の説明をあいまいにしないようにするために省略される。
【0014】
装置100は単結晶シリコン等の基板101を含んでいる。装置100がSOI装置であることから、埋込み酸化物層が基板101上に配置され、標準的な製造方法によって形成される。バルクSi層103がSOI層102上に配置され、これは、例示の装置100のn形ドリフト領域となる。フィールド酸化膜104がnドリフト層103上に配置される。p形ボディ105は、このpボディ105とコンタクトして形成されるpボディ・コンタクト106を有する。pボディ・コンタクト106に隣接して、図に示されるようなソース金属配線110を有するnソース107が存在する。n+ドレイン108が図に示されるように配置され、その上にドレイン金属配線112を有する。フィールド・プレート109は上述のようにセグメント化され、セグメント114を有し、例としては金属であり、またゲートのドープ・ポリシリコン(ポリ)フィールド・プレート111も同様にセグメント化され、セグメント115を有する。最後に、窒化ケイ素等の誘電体層113がポリ・フィールド・プレート111の下に配置される。
【0015】
これらのセグメントは知られているパターン形成技法及びエッチング技法によって製造される。例としては、セグメント114間及びセグメント115間の間隔116は、およそ2.0μmの程度であり、この装置の動作が悪化することなしにソース・コンタクト又はゲート・コンタクトへの接続を可能にしている。これらのセグメント114及び115は、約50μm程度の(セグメント化されていない)一体フィールド・プレートの幅より小さな約2.0μm程度の幅を有することができる。セグメント114及び115の数が各CGD及びCDSの容量値の可変性並びにその最大値を決定する。ゲートに電気的に接続されたセグメント114はCGDに寄与することになるが、ソースに接続されたセグメント115はCDSに寄与することになる。
【0016】
本明細書中で、さらに詳細に説明されるように、フィールド・プレート109及びポリ・フィールド・プレート111はセグメント化されて、これらのフィールド・プレートの各セグメントの、ドレイン・コンタクト112又はソース・コンタクト110に対する選択的接続を可能にする。これらのセグメント114及び115の選択的接続は、それぞれ容量性要素CGD及びCDSの制御を可能にする。もちろん、これにより、このキャパシタのプレートの面積を増大させることによってこれらの要素の一方又は両方の選択的な増加が可能になる。当然のことながら、比率CGD/CDSは、この選択により変更することができる。
【0017】
図2は、実施形態の一例による、装置100等の電界効果型装置のコンタクト・パターン200の平面図である。もちろん実際には、複数のかかる装置が単一チップ上に存在していてもよい。明確にするために1つの装置が詳細に説明される。ソース・コンタクト201、ゲート・コンタクト202、及びドレイン・コンタクト203が示されている。半導体装置処理及び設計における当業者の範囲内においては、セグメント化されたゲート・フィールド・プレート204は、例としてはドープ・ポリシリコンであり、セグメント化されたフィールド・プレート205は、例としては適切なコンタクト金属である。CGD若しくはCDSのある値及び/又はこの比率の特定の値を実現するための、セグメント化されたフィールド・プレート204及び205の選択されたセグメントに対する接続が、それぞれコンタクト206及び207を介してもたらさせる。これらのコンタクト206及び207は、図2には示されていないが制御回路に接続されており、この制御回路がこれらの選択的な接続をもたらす。
【0018】
図3は、電界効果型装置のフィールド・プレートのあるセグメントに対する接続をもたらして、容量CGD、CDS及び/又はこの比率の特定値を動的に制御する際に有効である例示の制御回路300の概略図を示している。ゲート301、ドレイン302及びソース303は図1に示されるようになっている。ゲートのセグメント化されたフィールド・プレート(例えば、セグメント化されたフィールド・プレート115)に対するコンタクトの接続は、(図2のコンタクト206に対応する)コンタクト306によってもたらされ、このゲート上のセグメント化されたフィールド・プレート(例えば、セグメント化されたフィールド・プレート114)に対する接続は、(コンタクト207に対応する)コンタクト307によってもたらされる。これらのコンタクト306及び307は、マルチプレクサ304(MUX)によって選択的に接続され、このマルチプレクサは、セレクタ305から入力を受け取る。MUX305は、例としては、通常14Vであるゲート−ソース間電圧より大きな絶縁破壊電圧を有するトランジスタを含んでいる。
【0019】
MUX304の複数のスイッチ素子308のうちのどれが接続されるべきか、またどのコンタクトに対して所望の値のCGD、CDS及び/又はこの比率の特定値がもたらされるかについての接続情報をセレクタ305が受け取る。セレクタ305に対する入力が超音波装置のトランスデューサからのものである例示の実施形態においては、トランスデューサ電子回路がセレクタ305に対して接続情報を提供するようにされている。
【0020】
実施形態の一例においては、CGDの値は、かなりの程度まで最小化される。これは、装置100がスイッチング機能を実施する用途においては非常に有利である。これに際しては、CGDの値が大きくなればなるほどスイッチング損失がより顕著になる。知られているように、スイッチング損失は装置及び/又はチップの加熱をもたらす可能性があり、回路性能を制限する可能性がある。それ故に、CGDの値を許容可能なレベルまで低下させることが有用であり、これは、接続先のセグメント114の数を少なくすることにより、フィールド・プレート109の面積を減少させることによって実現できる。
【0021】
他の実施形態の一例においては、CGDを増大させCDSを減少させることにより、この比率CGD/CDSを最適化することが有利である。もちろん、この最適化は、比較的少ないセグメント114と比較的多くのセグメント115とに接続することによってもたらされる。この実施形態は、例としては、送信モードへスイッチングし、そして、送信モードをターンオフして送信機の動作中に受信機を保護するのに適用できる。さらに、スイッチによって放出され得るHVパルスは、この実施形態によりかなり低下させることができ、それによって受信機における誤った受信を減少させることができる。
【0022】
上記比率の最適化が有利となる一実施例は、超音波撮像の分野におけるものである。上述されるように、受信機へのダメージ及び誤った画像は、この比率を制御することによって実質的に回避することができる。電界効果型装置100は送信/受信(TR)スイッチ回路中で使用することもできる。各トランスデューサの周波数応答は異なるので、実施形態の一例によれば、比率CGD/CDSはトランスデューサ素子ごとに変化させられ、その結果、実質的に最適な比率は、トランスデューサが最適に機能できるように個々のトランスデューサごとに選択される。これは、最終的には、超音波装置の受信機をターンオンさせてトランスデューサからの信号を受け取ることが望ましいときに、スイッチが「オン」状態にターンオンさせられるときに、このスイッチによって送信され得る誤ったHVパルスを低下させる。もちろん、この信号は受信機の電子素子によって電気信号に変換され、この信号を使用してトランスデューサによって検出された対象物の画像を形成する。
【0023】
実施形態の一例による超音波撮像装置400が図4中に概略形式で示されている。装置400の送信、受信及び撮像の詳細は、大部分について本開示の範囲外であることに留意されたい。しかし、本実施形態の一例のスイッチの電界効果型装置の重要な利点は、上記比率を制御することにより、誤ったHVパルスをこの電界効果型装置によって放出されないようにかなり低下させることができる機能にある。実施形態の一例において、これは、CGDを増大させCDSを減少させることにより達成されるが、他の実施形態の一例においては、この比率はトランスデューサごとに最適化される。その結果、1つのスイッチング装置と共に、それぞれが異なる周波数応答とスイッチについての比率要件を有する複数のトランスデューサが使用されてもよい。従って、トランスデューサが異なる状況について置き換えられるときに、受信信号の品質について、又は超音波装置と共に使用することができるトランスデューサ数を不必要に制限することについて妥協する必要性がある。
【0024】
超音波撮像装置400は、超音波電子モジュール401と、撮像ディスプレイ402と、トランスデューサ403と、キーボード/エントリ装置405とを含んでいる。超音波電子モジュール401は、送信機と、受信機と、スイッチング素子と、このスイッチング素子用の制御回路とを含んでいる。このスイッチング素子は上述の電界効果型装置100等の半導体装置を組み込んだ送信/受信(TR)スイッチを含んでいてもよい。この電子モジュールの様々な素子は、様々な実施形態の例に関連して前述されたようなものである。トランスデューサ403は、これらの実施形態の例と調和させて使用することが可能な複数の交換可能なトランスデューサのうちの1つである。以上で詳細に説明されるように、各トランスデューサ403は、上記比率及び/又はその要素についてのある種の必要条件を有する。これらの必要条件が前述のようにこの制御回路に入力されて、トランスデューサ及び受信機の性能を最適化する。最後に、撮像ディスプレイ402は超音波撮像において知られている装置である。
【0025】
これらの実施形態の例については、例示の実施形態の説明に関連して詳細に説明してきたが、本発明の変更形態については、本開示の恩典を有している当業者には明らかとなることが明白である。かかる変更形態及び変形形態は、添付の特許請求の範囲の範囲内に含まれる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】実施形態の一例による電界効果型トランジスタの断面図である。
【図2】実施形態の一例による接続パターンの平面図である。
【図3】実施形態の一例による回路の等価回路図である。
【図4】実施形態の一例による超音波装置の概略図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
キャパシタのプレートをそれぞれ形成する複数のセグメントを有する少なくとも1つのセグメント化されたフィールド・プレートを備え、選択された複数のセグメントを動的に接続してゲート−ドレイン間容量(CGD)とドレイン−ソース間容量(CDS)とを選択的に設定する電子装置に接続される電界効果型装置。
【請求項2】
前記少なくとも1つのセグメント化されたフィールド・プレートが、第1のセグメント化されたフィールド・プレートと第2のセグメント化されたフィールド・プレートとをさらに備える請求項1に記載の電界効果型装置。
【請求項3】
前記電界効果型装置が金属酸化膜半導体電界効果型トランジスタである請求項1に記載の電界効果型装置。
【請求項4】
前記第2のフィールド・プレートが前記第1のフィールド・プレート上に少なくとも部分的に配置される請求項2に記載の電界効果型装置。
【請求項5】
前記第2のフィールド・プレートが前記第1のフィールド・プレートと部分的にオーバーラップする位置において、前記第1のセグメント化されたフィールド・プレートと前記第2のセグメント化されたフィールド・プレートとの間に誘電体層が配置される請求項4に記載の電界効果型装置。
【請求項6】
前記電界効果型装置がシリコン・オン・インシュレータ構造である請求項3に記載の電界効果型装置。
【請求項7】
前記電界効果型装置が半導体トランジスタであり、前記半導体が、シリコン、シリコン−ゲルマニウム、又はIII−V半導体材料のうちの1つである請求項1に記載の電界効果型装置。
【請求項8】
GDのCDSに対する比率が前記電子装置によって選択的に動的に制御される請求項1に記載の電界効果型装置。
【請求項9】
前記比率が約0.3から約0.9よりも小さい範囲内に存在する請求項8に記載の電界効果型装置。
【請求項10】
電界効果型装置が電気スイッチの要素である請求項1に記載の電界効果型装置。
【請求項11】
送信モードと受信モードの間でトランスデューサをスイッチングするスイッチング装置に結合されたトランスデューサを備え、キャパシタのプレートをそれぞれ形成する複数のセグメントを有する少なくとも1つのセグメント化されたフィールド・プレートを含む電界効果型装置を前記スイッチング装置が含み、選択された複数のセグメントを動的に接続してゲート−ドレイン間容量(CGD)とドレイン−ソース間容量(CDS)とを選択的に設定する電子装置に前記電界効果型装置が接続される超音波装置。
【請求項12】
前記トランスデューサがCGDのCDSに対する特定の比率において最適に動作し、前記電子装置が前記選択された複数のセグメントを接続して前記特定の比率を実現する請求項11に記載の超音波装置。
【請求項13】
GDのCDSに対する特定の比率のうちの1つでそれぞれ最適に動作する複数のトランスデューサのどれかに前記超音波装置が接続されるようになっており、前記超音波装置と共に使用されるときに、前記電子装置が前記選択された複数のセグメントを接続して前記複数のトランスデューサのうちの1つについての特定の比率を実現する請求項11に記載の超音波装置。
【請求項14】
前記少なくとも1つのセグメント化されたフィールド・プレートが、第1のセグメント化されたフィールド・プレートと第2のセグメント化されたフィールド・プレートとをさらに備える請求項11に記載の超音波装置。
【請求項15】
前記電界効果型装置が金属酸化膜半導体電界効果型トランジスタである請求項11に記載の超音波装置。
【請求項16】
前記第2のセグメント化されたフィールド・プレートが前記第1のフィールド・プレート上に少なくとも部分的に配置される請求項13に記載の超音波装置。
【請求項17】
前記第2のフィールド・プレートが前記第1のフィールド・プレートと部分的にオーバーラップする位置において、前記第1のセグメント化されたフィールド・プレートと前記第2のセグメント化されたフィールド・プレートとの間に誘電体層が配置される請求項15に記載の超音波装置。
【請求項18】
前記電界効果型装置がシリコン・オン・インシュレータ構造である請求項14に記載の超音波装置。
【請求項19】
前記電界効果型装置が半導体トランジスタであり、前記半導体が、シリコン、シリコン−ゲルマニウム、又はIII−V半導体材料のうちの1つである請求項11に記載の超音波装置。
【請求項20】
前記トランスデューサからの入力を受け取り、前記入力に基づいて前記動的選択に影響を及ぼすマルチプレクサを前記電子装置が含む請求項11に記載の超音波装置。
【請求項21】
GDがCDSよりも小さい請求項11に記載の超音波装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公表番号】特表2007−506287(P2007−506287A)
【公表日】平成19年3月15日(2007.3.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−527546(P2006−527546)
【出願日】平成16年9月21日(2004.9.21)
【国際出願番号】PCT/IB2004/051809
【国際公開番号】WO2005/029586
【国際公開日】平成17年3月31日(2005.3.31)
【出願人】(590000248)コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ (12,071)
【Fターム(参考)】