説明

3,6−二置換キサンチリウム塩

本発明は、広く、本願明細書にさらに定義される特定のキサンチリウム化合物(式(I)および式(II)の化合物を含む)を利用するプロセス、使用、方法および物質に関する。これらの化合物は、例えばアルツハイマー病などのタウオパチーの処置における薬物として有用である。
【化1】


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
治療によるヒトまたは動物の体の処置または予防の方法における使用のための化合物であって、前記化合物は式(I)、式(II)または式(III)の化合物:
【化1】

(式中、
は対イオンであり、
Zが存在する場合、
YはOであり、かつZはNもしくはC−Rであるか、または
YはNHであり、かつZはNであるか、または
YはSであり、かつZはC−Rであり、
Zが存在しない場合、
YはOまたはSであり、
−R、および−Rは、各々独立に、飽和C1〜6アルキルであるか、またはRおよびRは、それらが結合する窒素原子と一緒に、飽和C3〜7複素環を形成し、
−Rおよび−Rは、各々独立に、飽和C1〜6アルキルであるか、またはRおよびRは、それらが結合する窒素原子と一緒に、飽和C3〜7複素環を形成し、
−R、および−R10は、各々独立に、飽和C1〜6アルキルであるか、または−Rおよび−R10は、それらが結合する窒素原子と一緒に、飽和C3〜7複素環を形成し、
−R11および−R12は、各々独立に、飽和C1〜6アルキルであるか、または−R11および−R12は、それらが結合する窒素原子と一緒に、飽和C3〜7複素環を形成し、
−Rは独立に、−H、または非置換であるかもしくは1以上の置換基−R5Aで置換されている飽和C1〜6アルキル、または非置換であるかもしくは1以上の置換基−R5Aで置換されているフェニルであり、
各−R5Aは独立に、−F、−Cl、−Br、−I、−OH、−OR、−SH、−SR、−CN、−NO、−NH、−NHR、−NR、−NHC(=O)R、−NRC(=O)R、−C(=O)OR、−OC(=O)R、−C(=O)NH、−C(=O)NHR、および−C(=O)NR、−C(=O)R、−C(=O)OH、−S(=O)R、−S(=O)、および−S(=O)OHから選択され、
各−Rは独立に、飽和脂肪族C1〜4アルキル、フェニル、またはベンジルであり、
−Rおよび−Rは、各々独立に、−H、飽和C1〜4アルキル、C2〜4アルケニル、およびハロゲン化C1〜4アルキルから選択され、
加えて、ZがC−RでありかつRがフェニルである場合、−Rおよび−Rは、各々独立に、前記Rに結合されている架橋基、Wであってもよく、
WはO、NR17、S、またはC(R17であり、各R17は独立に、H、飽和脂肪族C1〜4アルキル、およびR5Aから選択され、
−R13a、−R13b、−R14a、−R14b、−R15a、−R15b、−R16a、および−R16bは、各々独立に、Hおよび飽和脂肪族C1〜4アルキルから選択される)
であるが、
ただし前記化合物は3,6−ビス−ジメチルアミノキサンチリウム塩化物(DMAXC)ではない、化合物。
【請求項2】
は、NO、ClO、F、Cl、Br、I、ZnCl、FeClおよびPFからなる群から選択される、請求項1に記載の使用のための化合物。
【請求項3】
−Rは独立に、−H、または非置換であるかもしくは1以上の置換基−R5Aで置換されている飽和脂肪族C1〜6アルキルである、請求項1または請求項2に記載の使用のための化合物。
【請求項4】
−Rは−Hである、請求項1または請求項2に記載の化合物。
【請求項5】
−Rは、非置換であるかまたは1以上の置換基−R5Aで置換されている飽和脂肪族C1〜4アルキルである、請求項1または請求項2に記載の化合物。
【請求項6】
−Rは、1以上の置換基−R5Aで置換されている飽和脂肪族C1〜4アルキルである、請求項1または請求項2に記載の化合物。
【請求項7】
各−R5Aは独立に、−F、−Cl、−Br、または−Iから選択される、請求項5に記載の化合物。
【請求項8】
−Rは−CFである、請求項6に記載の化合物。
【請求項9】
−Rは、非置換であるかまたは1以上の置換基−R5Aで置換されているフェニルである、請求項1または請求項2に記載の化合物。
【請求項10】
−Rは、1以上の置換基−R5Aで置換されているフェニルである、請求項1または請求項2に記載の化合物。
【請求項11】
各−R5Aは独立に、NHおよびNOから選択される、請求項9または請求項10に記載の化合物。
【請求項12】
−Rは非置換の飽和脂肪族C1〜4アルキルである、請求項1または請求項2に記載の化合物。
【請求項13】
−Rは−Etである、請求項12に記載の化合物。
【請求項14】
前記化合物は式(I)の化合物である、請求項1から請求項13のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項15】
前記化合物は、式(Ic)の化合物:
【化2】

(式中、XおよびRは式(I)の化合物について定義されるとおりである)
である、請求項14に記載の化合物。
【請求項16】
前記化合物は、以下からなる群から選択される、請求項15に記載の化合物。
【表1】

【表2】

【請求項17】
前記化合物は、以下からなる群から選択される、請求項14に記載の化合物。
【表3】

【請求項18】
前記化合物は式(II)の化合物である、請求項1から請求項13のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項19】
−R、−R、−Rおよび−Rは、各々独立に、飽和脂肪族C1〜6アルキルである、請求項18に記載の化合物。
【請求項20】
−Rおよび−Rは、各々独立に、−H、飽和C1〜4アルキル、C2〜4アルケニル、およびハロゲン化C1〜4アルキルから選択される、請求項18または請求項19に記載の化合物。
【請求項21】
前記化合物は式(IIa)の化合物:
【化3】

(式中、
は対イオンであり、
−R、および−R10は、各々独立に、飽和C1〜6アルキルであるか、または−Rおよび−R10は、それらが結合する窒素原子と一緒に、飽和C3〜7複素環を形成し、
−R11および−R12は、各々独立に、飽和C1〜6アルキルであるか、または−R11および−R12は、それらが結合する窒素原子と一緒に、飽和C3〜7複素環を形成し、
−Rは、式(II)の化合物に従って定義されるとおりである)
である、請求項18から請求項20のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項22】
、−R10、−R11および−R12は、各々独立に、飽和C2〜6アルキルである、請求項21に記載の化合物。
【請求項23】
−R、−R10、−R11および−R12の各々は独立に、飽和脂肪族C2〜6アルキルである、請求項22に記載の化合物。
【請求項24】
−Rおよび−R10のうちの1つ、および−R11および−R12のうちの1つは−Etである、請求項23に記載の化合物。
【請求項25】
−R、−R10、−R11および−R12は、各々−Etである、請求項24に記載の化合物。
【請求項26】
およびR10は、それらが結合する窒素原子と一緒に、飽和C3〜7複素環を形成し、R11およびR12は、それらが結合する窒素原子と一緒に、独立に飽和C3〜7複素環を形成する、請求項21に記載の化合物。
【請求項27】
およびR10によって形成される前記飽和C3〜7複素環ならびにR11およびR12によって形成される前記飽和C3〜7複素環は、独立に、モルホリン、ピペリジン、およびピロリジンから選択される、請求項26に記載の化合物。
【請求項28】
前記化合物は、以下からなる群から選択される、請求項21に記載の化合物。
【表4】

【表5】

【請求項29】
前記化合物は、以下からなる群から選択される、請求項21に記載の化合物。
【表6】

【表7】

【請求項30】
式(IIb):
【化4】

(式中、
YはOもしくはNHであり、かつZはNであるか、または
YはSであり、かつZはC−Rであり、
、−R、−R、−R、−R、−R、−Rおよび−Rは、式(II)の化合物に従って定義されるとおりである)
の、請求項18から請求項20のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項31】
−R、−R、−R、および−Rは、各々−Meである、請求項30に記載の化合物。
【請求項32】
YはSであり、かつZはC−Rである、請求項30または請求項31に記載の化合物。
【請求項33】
YはOまたはNHであり、かつZはNである、請求項30または請求項31に記載の化合物。
【請求項34】
−Rおよび−Rの各々は、独立に、−H、飽和C1〜4アルキルまたはハロゲン化C1〜4アルキルである、請求項30から請求項33のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項35】
−Rおよび−Rの各々は、−Hである、請求項30から請求項33のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項36】
前記化合物は、以下からなる群から選択される、請求項30に記載の化合物。
【表8】

【表9】

【請求項37】
式(VI):
【化5】

(式中、X、Y、W、−R、−R、−R、−Rおよび−R5Aは、式(II)の化合物に従って定義されるとおりである)
の、請求項18から請求項20のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項38】
各Wは独立に、O、NHまたはSから選択される、請求項37に記載の化合物。
【請求項39】
各Wは独立にOである、請求項38に記載の化合物。
【請求項40】
式(VIa)の化合物:
【化6】

(式中、X、−R、−R、−R、−R、−Rおよび−R5Aは、式(VI)の化合物に従って定義されるとおりである)
である、請求項39に記載の化合物。
【請求項41】
前記化合物は、以下からなる群から選択される、請求項37に記載の化合物。
【表10】

【請求項42】
前記化合物は式(III)の化合物である、請求項1から請求項13のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項43】
−R、−R10、−R11および−R12の各々は独立に、飽和脂肪族C2〜6アルキルである、請求項42に記載の化合物。
【請求項44】
−R、−R10、−R11および−R12は、各々−Etである、請求項43に記載の化合物。
【請求項45】
前記化合物は、
【表11】

である、請求項42に記載の化合物。
【請求項46】
およびR10は、それらが結合する窒素原子と一緒に、飽和C3〜7複素環を形成し、R11およびR12は、それらが結合する窒素原子と一緒に、独立に飽和C3〜7複素環を形成する、請求項42に記載の化合物。
【請求項47】
およびR10によって形成される前記飽和C3〜7複素環ならびにR11およびR12によって形成される前記飽和C3〜7複素環は独立に、モルホリン、ピペリジン、およびピロリジンから選択される、請求項46に記載の化合物。
【請求項48】
前記化合物は、以下からなる群から選択される、請求項42に記載の化合物。
【表12】

【請求項49】
患者におけるタウオパチー状態の処置または予防の方法における使用のための化合物であって、前記化合物は請求項1から請求項48のいずれか1項に記載の化合物である、化合物。
【請求項50】
患者におけるタウタンパク質凝集の疾患の処置または予防の方法における使用のための化合物であって、前記化合物は請求項1から請求項48のいずれか1項に記載の化合物である、化合物。
【請求項51】
患者におけるアルツハイマー病(AD)、ピック病、進行性核上麻痺(PSP)、前頭側頭型認知症(FTD)、17番染色体に連鎖しパーキンソニズムを伴う前頭側頭型認知症(FTDP−17)、脱抑制−認知症−パーキンソニズム−筋萎縮複合症(DDPAC)、淡蒼球−橋−黒質変性(PPND)、グアム−ALS症候群、淡蒼球−黒質−ルイ体変性(PNLD)、大脳皮質基底核変性症(CBD)、嗜銀性グレイン型認知症(AgD)、ボクサー認知症(DP)、ダウン症候群(DS)、レビー小体型認知症(DLB)、亜急性硬化性汎脳炎(SSPE)、MCI、ニーマン−ピック病C型(NPC)、サンフィリッポ症候群B型、ムコ多糖症III B型(MPS III B)、筋緊張性ジストロフィー(DM)、DM1もしくはDM2、または慢性外傷性脳障害(CTE)の処置または予防の方法における使用のための化合物であって、前記化合物は請求項1から請求項48のいずれか1項に記載の化合物である、化合物。
【請求項52】
患者におけるアルツハイマー病(AD)の処置または予防の方法における使用のための化合物であって、前記化合物は請求項1から請求項48のいずれか1項に記載の化合物である、化合物。
【請求項53】
前記化合物は、20〜300mgの量の前記化合物、および薬学的に許容できる担体、希釈剤、または賦形剤を含む投薬単位の形態で与えられる、請求項1から請求項52のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項54】
前記処置または予防は、以下の用量・用法:約50または約75mg、1日3回または4回、に従う前記化合物の投与を含む、請求項1から請求項53のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項55】
前記処置または予防は、以下の用量・用法:約100または約125mg、1日2回、に従う前記化合物の投与を含む、請求項1から請求項53のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項56】
前記処置または予防は前記化合物の経口投与を含む、請求項1から請求項55のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項57】
前記処置または予防は、コリンエステラーゼ阻害剤を用いた処置をさらに含む、請求項1から請求項56のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項58】
前記処置または予防は、ドネペジル(アリセプト(商標))、リバスチグミン(エクセロン(商標))、またはガランタミン(レミニール(商標))を用いた処置をさらに含む、請求項1から請求項56のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項59】
前記処置または予防は、NMDA受容体拮抗薬を用いた処置をさらに含む、請求項1から請求項56のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項60】
前記処置または予防は、メマンチン(エビクサ(商標)、ナメンダ(商標))を用いた処置をさらに含む、請求項1から請求項56のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項61】
前記処置または予防は、ムスカリン受容体刺激薬を用いた処置をさらに含む、請求項1から請求項56のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項62】
前記処置または予防は、βアミロイドへのアミロイド前駆体タンパク質のプロセシングの阻害剤を用いた処置をさらに含む、請求項1から請求項56のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項63】
患者におけるタウオパチー状態の処置または予防の方法における使用のための医薬の製造における化合物の使用であって、前記化合物は請求項1から請求項48のいずれか1項に記載の化合物である、使用。
【請求項64】
患者におけるタウタンパク質凝集の疾患の処置または予防の方法における使用のための医薬の製造における化合物の使用であって、前記化合物は請求項1から請求項48のいずれか1項に記載の化合物である、使用。
【請求項65】
患者におけるアルツハイマー病(AD)、ピック病、進行性核上麻痺(PSP)、前頭側頭型認知症(FTD)、17番染色体に連鎖しパーキンソニズムを伴う前頭側頭型認知症(FTDP−17)、脱抑制−認知症−パーキンソニズム−筋萎縮複合症(DDPAC)、淡蒼球−橋−黒質変性(PPND)、グアム−ALS症候群、淡蒼球−黒質−ルイ体変性(PNLD)、大脳皮質基底核変性症(CBD)、嗜銀性グレイン型認知症(AgD)、ボクサー認知症(DP)、ダウン症候群(DS)、レビー小体型認知症(DLB)、亜急性硬化性汎脳炎(SSPE)、MCI、ニーマン−ピック病C型(NPC)、サンフィリッポ症候群B型、ムコ多糖症III B型(MPS III B)、筋緊張性ジストロフィー(DM)、DM1もしくはDM2、または慢性外傷性脳障害(CTE)の処置または予防の方法における使用のための医薬の製造における化合物の使用であって、前記化合物は請求項1から請求項48のいずれか1項に記載の化合物である、使用。
【請求項66】
患者におけるアルツハイマー病(AD)の処置または予防の方法における使用のための医薬の製造における化合物の使用であって、前記化合物は請求項1から請求項47のいずれか1項に記載の化合物である、使用。
【請求項67】
前記医薬は、20〜300mgの量の前記化合物および薬学的に許容できる担体、希釈剤、または賦形剤を含む、投薬単位である、請求項63から請求項66のいずれか1項に記載の使用。
【請求項68】
前記処置または予防は、以下の用量・用法:約50または約75mg、1日3回または4回、に従う前記化合物の投与を含む、請求項63から請求項67のいずれか1項に記載の使用。
【請求項69】
前記処置または予防は、以下の用量・用法:約100または約125mg、1日2回、に従う前記化合物の投与を含む、請求項63から請求項67のいずれか1項に記載の使用。
【請求項70】
前記処置または予防は前記化合物の経口投与を含む、請求項63から請求項69のいずれか1項に記載の使用。
【請求項71】
前記処置または予防は、コリンエステラーゼ阻害剤を用いた処置をさらに含む、請求項63から請求項70のいずれか1項に記載の使用。
【請求項72】
前記処置または予防は、ドネペジル(アリセプト(商標))、リバスチグミン(エクセロン(商標))、またはガランタミン(レミニール(商標))を用いた処置をさらに含む、請求項63から請求項71のいずれか1項に記載の使用。
【請求項73】
前記処置または予防は、NMDA受容体拮抗薬を用いた処置をさらに含む、請求項63から請求項72のいずれか1項に記載の使用。
【請求項74】
前記処置または予防は、メマンチン(エビクサ(商標)、ナメンダ(商標))を用いた処置をさらに含む、請求項63から請求項73のいずれか1項に記載の使用。
【請求項75】
前記処置または予防は、ムスカリン受容体刺激薬を用いた処置をさらに含む、請求項63から請求項74のいずれか1項に記載の使用。
【請求項76】
前記処置または予防は、βアミロイドへのアミロイド前駆体タンパク質のプロセシングの阻害剤を用いた処置をさらに含む、請求項63から請求項75のいずれか1項に記載の使用。
【請求項77】
タウタンパク質の凝集を逆戻りさせるまたは阻害する方法であって、前記凝集体またはタンパク質を請求項1から請求項48のいずれか1項に記載の化合物と接触させることを含む、方法。
【請求項78】
哺乳動物の脳の中でのタウタンパク質の凝集を調節する方法であって、前記凝集は、タウタンパク質凝集の疾患と関連し、前記哺乳動物に、予防上または治療上有効量の請求項1から請求項48のいずれか1項に記載の化合物を投与する工程を含む、方法。
【請求項79】
哺乳動物の脳の中でのタンパク質凝集体の産生を阻害する方法であって、前記哺乳動物に、予防上または治療上有効量の請求項1から請求項48のいずれか1項に記載の化合物を投与する工程を含む、方法。
【請求項80】
患者におけるタウオパチー状態の処置または予防の方法であって、前記患者に、請求項1から請求項48のいずれか1項に記載の化合物を投与することを含む、方法。
【請求項81】
患者におけるタウタンパク質凝集の疾患の処置または予防の方法であって、前記患者に、請求項1から請求項48のいずれか1項に記載の化合物を投与することを含む、方法。
【請求項82】
患者におけるアルツハイマー病(AD)、ピック病、進行性核上麻痺(PSP)、前頭側頭型認知症(FTD)、17番染色体に連鎖しパーキンソニズムを伴う前頭側頭型認知症(FTDP−17)、脱抑制−認知症−パーキンソニズム−筋萎縮複合症(DDPAC)、淡蒼球−橋−黒質変性(PPND)、グアム−ALS症候群、淡蒼球−黒質−ルイ体変性(PNLD)、大脳皮質基底核変性症(CBD)、嗜銀性グレイン型認知症(AgD)、ボクサー認知症(DP)、ダウン症候群(DS)、レビー小体型認知症(DLB)、亜急性硬化性汎脳炎(SSPE)、MCI、ニーマン−ピック病C型(NPC)、サンフィリッポ症候群B型、ムコ多糖症III B型(MPS III B)、筋緊張性ジストロフィー(DM)、DM1もしくはDM2、または慢性外傷性脳障害(CTE)の処置または予防の方法であって、前記患者に、請求項1から請求項48のいずれか1項に記載の化合物を投与することを含む、方法。
【請求項83】
患者におけるアルツハイマー病(AD)の処置または予防の方法であって、前記患者に、請求項1から請求項48のいずれか1項に記載の化合物を投与することを含む、方法。
【請求項84】
タウタンパク質症の診断または予後診断の方法における使用のための化合物であって、前記化合物は請求項1から請求項48のいずれか1項に記載の化合物であり、前記化合物は、1以上の検出可能な標識を組み込み、これらに接合され、これらとキレート化され、またはこれらと別の態様で結合されている、化合物。
【請求項85】
患者のタウタンパク質症の診断または予後診断における使用のための診断用または予後診断用試薬の製造における化合物の使用であって、前記化合物は請求項1から請求項48のいずれか1項に記載の化合物であり、前記化合物は、1以上の検出可能な標識を組み込み、これらに接合され、これらとキレート化され、またはこれらと別の態様で結合されている、使用。
【請求項86】
タウタンパク質または凝集したタウタンパク質を標識する方法であって、
前記タウタンパク質または凝集したタウタンパク質を、請求項1から請求項48のいずれか1項に記載の化合物と接触させる工程であって、前記化合物は、1以上の検出可能な標識を組み込み、これらに接合され、これらとキレート化され、またはこれらと別の態様で結合されている工程、
を含む方法。
【請求項87】
タウタンパク質または凝集したタウタンパク質を検出する方法であって、
前記タウタンパク質または凝集したタウタンパク質を、請求項1から請求項48のいずれか1項に記載の化合物と接触させる工程であって、前記化合物は、1以上の検出可能な標識を組み込み、これらに接合され、これらとキレート化され、またはこれらと別の態様で結合されている工程と、
タウタンパク質(または凝集したタウタンパク質)に結合された前記化合物の存在および/または量を検出する工程と、
を含む方法。
【請求項88】
タウタンパク質症に罹患していると考えられる対象におけるタウタンパク質症の診断または予後診断の方法であって、
(i)前記対象に、請求項1から請求項48のいずれか1項に記載の化合物を導入する工程であって、前記化合物は、1以上の検出可能な標識を組み込み、これらに接合され、これらとキレート化され、またはこれらと別の態様で結合されている、工程と、
(ii)前記対象の脳の中のタウタンパク質または凝集したタウタンパク質に結合された前記化合物の存在および/または量を測定する工程と、
(iii)(ii)でなされた測定の結果を前記対象の病状と相関させる工程と、
を含む方法。
【請求項89】
式(I)の化合物:
【化7】

(式中、X、R、−R13a、−R13b、−R14a、−R14b、−R15a、−R15b、−R16a、および−R16bは、請求項14から請求項17のいずれか1項に記載されたとおりである)
であるが、ただし前記化合物は、
2,3,6,7,12,13,16,17−オクタヒドロ−1H,5H,11H,15H−ジキノリジノ[1,9−bc:1’,9’−hi]キサンチリウム塩化物(「化合物A」)、
8−(トリフルオロメチル)−2,3,5,6,11,12,14,15−オクタヒドロ−1H,4H,10H,13H−ジキノリジノ[9,9a,1−bc;9’,9a’1’−hi]キサンチリウム過塩素酸塩(「化合物C」)、または
2,3,6,7,12,13,16,17−オクタヒドロ−1H,5H,11H,15H−ジキノリジノ[1,9−bc:1’,9’−hi]キサンチリウム過塩素酸塩(「化合物X」)
ではない、化合物。
【請求項90】
式(Ic)の化合物:
【化8】

(式中、XおよびRは、請求項14から請求項16のいずれか1項に記載のとおりである)
であるが、ただし前記化合物は、
2,3,6,7,12,13,16,17−オクタヒドロ−1H,5H,11H,15H−ジキノリジノ[1,9−bc:1’,9’−hi]キサンチリウム塩化物(「化合物A」)、
8−(トリフルオロメチル)−2,3,5,6,11,12,14,15−オクタヒドロ−1H,4H,10H,13H−ジキノリジノ[9,9a,1−bc;9’,9a’1’−hi]キサンチリウム過塩素酸塩(「化合物C」)、または
2,3,6,7,12,13,16,17−オクタヒドロ−1H,5H,11H,15H−ジキノリジノ[1,9−bc:1’,9’−hi]キサンチリウム過塩素酸塩(「化合物X」)
ではない、化合物。
【請求項91】
式(II)の化合物:
【化9】

(式中、X、Y、Z、R、R、R、R、RおよびRは、請求項18から請求項41のいずれか1項に記載のとおりである)
であるが、ただし前記化合物は、
3,6−ビス(ジメチルアミノ)チオキサンチリウムトリクロロ亜鉛酸塩(「化合物LZ」)、
3,6−ビス(ジメチルアミノ)チオキサンチリウム過塩素酸塩(「化合物LP」)、
3,7−ビス(ジメチルアミノ)フェナジニウム塩化物(「化合物MC」)、
3,7−ビス(ジメチルアミノ)フェナジニウム過塩素酸塩(「化合物MP」)、
3,7−ビス(ジメチルアミノ)オキサジニウム塩化物(「化合物O」)、
3,6−ビス−ジエチルアミノキサンチリウム塩化物(「化合物E」)、
3,6−ビス−ジエチルアミノキサンチリウムテトラクロロ鉄酸塩(「化合物G」)、
3,6−ビス−ジエチルアミノキサンチリウムトリクロロ亜鉛酸塩(「化合物Y」)、
9−(2−カルボキシエチル)−3,6−ビス−ジメチルアミノキサンチリウム塩化物(「化合物AA」)、
3,6−ビス−ジメチルアミノキサンチリウム塩化物(DMAXC)、
2,6,10−トリス−ジエチルアミノ−4,8,12−トリオキサトリアンギュレウムヘキサフルオロリン酸塩(「化合物AL」)
ではない、化合物。
【請求項92】
式(IIa)の請求項89に記載の化合物:
【化10】

(式中、X、R、R、R10、R11およびR12は、請求項21から請求項29のいずれか1項に記載のとおりである)
であるが、ただし前記化合物は、
3,6−ビス−ジエチルアミノキサンチリウム塩化物(「化合物E」)、
3,6−ビス−ジエチルアミノキサンチリウムテトラクロロ鉄酸塩(「化合物G」)、
3,6−ビス−ジエチルアミノキサンチリウムトリクロロ亜鉛酸塩(「化合物Y」)、
3,6−ビス−ジメチルアミノキサンチリウム塩化物(「DMAXC」)
ではない、化合物。
【請求項93】
式(IIb)の請求項89に記載の化合物:
【化11】

(式中、X、Y、Z、R、R、R、R、RおよびRは、請求項30から請求項36のいずれか1項に記載のとおりである)
であるが、ただし前記化合物は、
3,6−ビス(ジメチルアミノ)チオキサンチリウムトリクロロ亜鉛酸塩(「化合物LZ」)、
3,6−ビス(ジメチルアミノ)チオキサンチリウム過塩素酸塩(「化合物LP」)、
3,7−ビス(ジメチルアミノ)フェナジニウム塩化物(「化合物MC」)、
3,7−ビス(ジメチルアミノ)フェナジニウム過塩素酸塩(「化合物MP」)、または
3,7−ビス(ジメチルアミノ)オキサジニウム塩化物(「化合物O」)
ではない、化合物。
【請求項94】
式(VI)の請求項89に記載の化合物:
【化12】

(式中、X、Y、W、−R、−R、−R、−Rおよび−R5Aは、請求項37から請求項41のいずれか1項に記載のとおりである)
であるが、ただし前記化合物は、
2,6,10−トリス−ジエチルアミノ−4,8,12−トリオキソトリアンギュレウムヘキサフルオロリン酸塩
ではない、化合物。
【請求項95】
式(VIa)の請求項89に記載の化合物:
【化13】

(式中、X、Y、W、−R、−R、−R、−Rおよび−R5Aは、請求項39または請求項40に記載のとおりである)
であるが、ただし前記化合物は、
2,6,10−トリス−ジエチルアミノ−4,8,12−トリオキソトリアンギュレウムヘキサフルオロリン酸塩
ではない、化合物。
【請求項96】
式(III)の化合物:
【化14】

(式中、Y、X、R、R、R10、R11およびR12は、請求項42から請求項48のいずれか1項に記載のとおりであるが、ただし前記化合物は、
3,6−ビス−ジエチルアミノキサンテン二塩酸塩(「化合物H」)
ではない、化合物。

【公表番号】特表2012−511560(P2012−511560A)
【公表日】平成24年5月24日(2012.5.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−540197(P2011−540197)
【出願日】平成21年12月10日(2009.12.10)
【国際出願番号】PCT/GB2009/002865
【国際公開番号】WO2010/067078
【国際公開日】平成22年6月17日(2010.6.17)
【出願人】(510090737)ウィスタ ラボラトリーズ リミテッド (5)
【Fターム(参考)】