説明

PDFインヒビター

本発明はペプチジルデホルミラーゼ(PDF)のインヒビターである新規化合物に関する。該化合物は抗菌剤および抗生物質として有用である。本発明化合物はMMPなど他のメタロプロティナーゼと対比して、ペプチジルデホルミラーゼの選択的阻害を発揮する。該化合物の製造法およびその使用についても開示している。


Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298

【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I):
【化1】

[式中、
nは1または2であり;
XはCH、SまたはCHFであり;
R1は−N(OH)CHOまたは−C(O)NH(OH)であり;
R2はアルキル、アルキルシクロアルキルもしくはアルキルアリールであるか、またはR2はシクロアルキル基を表し、ここで、カルボニル基に隣接する炭素はシクロアルキル環の一部を形成し;
R3は式(a)もしくは(b)で示される置換基、またはテトラゾリル、2−ペリミジニルもしくは4−フェニルイミダゾール−2−イルであり;
【化2】

式中、
YはNH、O、SまたはNR4であり;
A、B、DおよびEはそれぞれ独立して、CH、NもしくはCR5から選択されるか;またはAおよびEはCHであり、BおよびDはアリール環または5員もしくは6員の窒素へテロ環に縮合し、その一部を形成し;
R4はヒドロキシアルキル、アルキルまたはヘテロアルキルであり;
R5はハロアルキル、アルキル基で所望により置換されているヘテロ環、ハロゲン、アルキル、アミノ、シアノ、ニトロ、アリール、アルコキシ、ハロアルコキシ、−COR7、−SOR8、−NHC(O)R9もしくは−NHSOR9であるか;または2つのR5基が一緒になって、1個以上のハロゲンで所望により置換されており、置換基(a)の6員環に縮合する6員の酸素含有へテロ環を形成し;
R6はアミノまたはアルコキシであり;
R7はH、アルキル、NHR10、NR10R11またはNHであり;
R8はアリール、へテロ環、アルキルまたはアミノであり;
R9はヘテロアリールまたはアリールであり;そして
R10およびR11はそれぞれ独立して、アルキル、アルケニル、アルキニルまたはアリール基である]
で示される化合物またはその医薬的に許容される塩、エステルもしくはプロドラッグ。
【請求項2】
nが1である、請求項1記載の化合物またはその医薬的に許容される塩、エステルもしくはプロドラッグ。
【請求項3】
R1が−N(OH)CHOである、請求項1または請求項2に記載の化合物またはその医薬的に許容される塩、エステルもしくはプロドラッグ。
【請求項4】
XがCHまたはCHFである、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の化合物またはその医薬的に許容される塩、エステルもしくはプロドラッグ。
【請求項5】
R3が式(a)で示される、置換基である請求項1ないし4のいずれか1項に記載の化合物またはその医薬的に許容される塩、エステルもしくはプロドラッグ。
【請求項6】
R2が低級アルキル、低級アルキルシクロアルキルまたは低級アルキルアリールである請求項1ないし5のいずれか1項に記載の化合物またはその医薬的に許容される塩、エステルもしくはプロドラッグ。
【請求項7】
R2がn−プロピル、n−ブチル、n−ペンチル、シクロペンチルメチルもしくはベンジルであるか、またはR2がシクロヘキシル基であって、カルボニル基に隣接する炭素がシクロヘキシル環の一部を形成する、請求項6記載の化合物またはその医薬的に許容される塩、エステルもしくはプロドラッグ。
【請求項8】
R2がn−ブチルである、請求項7記載の化合物またはその医薬的に許容される塩、エステルもしくはプロドラッグ。
【請求項9】
R3が式(a)で示される置換基であり、YがOまたはNHである請求項1ないし8のいずれか1項に記載の化合物またはその医薬的に許容される塩、エステルもしくはプロドラッグ。
【請求項10】
R3が式(a)で示される置換基であり、R5がトリフルオロメチル、4−Me−ピペリジン−1−イル、フルオロ、クロロ、メトキシ、アミノ、メチル、シアノ、t−ブチル、フェニル、ニトロ、トリフルオロメトキシ、−SONH、−SO(モルホリノ)、−SOEt、−COMe、−COEt、−NHC(O)(2−ピラジニル)もしくは−NHSOPhであるか、または2つのR5基が一緒になって置換基(i)もしくは(ii):
【化3】

を形成する、請求項1ないし9のいずれか1項に記載の化合物またはその医薬的に許容される塩、エステルもしくはプロドラッグ。
【請求項11】
BおよびDがフェニル環またはピラゾール環に縮合する、請求項1ないし9のいずれか1項に記載の化合物またはその医薬的に許容される塩、エステルもしくはプロドラッグ。
【請求項12】
R3が式(b)で示される置換基であり、R6がアミノまたはエトキシである、請求項1ないし8のいずれか1項に記載の化合物またはその医薬的に許容される塩、エステルもしくはプロドラッグ。
【請求項13】
R4がアルコキシ置換基を有するアルキル基である、請求項1ないし12のいずれか1項に記載の化合物またはその医薬的に許容される塩、エステルもしくはプロドラッグ。
【請求項14】
R4がヒドロキシエチル、メトキシエチルまたはメチルである、請求項1ないし12のいずれか1項に記載の化合物またはその医薬的に許容される塩、エステルもしくはプロドラッグ。
【請求項15】
式(I'):
【化4】

[式中、
R2はn−プロピル、n−ブチル、n−ペンチル、シクロペンチルメチル、またはベンジルであり;
XはCHまたはCHFであり;
YはNH、OまたはSであり;そして
A、B、DおよびEはそれぞれ独立して、CH、NもしくはCR5である;ただし、R5は請求項1に定義したとおりである]
で示される化合物またはその医薬的に許容される塩、エステルもしくはプロドラッグ。
【請求項16】
R2がn−ブチルである、請求項15記載の化合物またはその医薬的に許容される塩、エステルもしくはプロドラッグ。
【請求項17】
YがNHまたはOである、請求項15または請求項16に記載の化合物またはその医薬的に許容される塩、エステルもしくはプロドラッグ。
【請求項18】
AがNである、請求項1ないし17のいずれか1項に記載の化合物またはその医薬的に許容される塩、エステルもしくはプロドラッグ。
【請求項19】
BおよびEが共にNである、請求項1ないし10または12ないし17のいずれか1項に記載の化合物またはその医薬的に許容される塩、エステルもしくはプロドラッグ。
【請求項20】
XがCHである、請求項1ないし19のいずれか1項に記載の化合物またはその医薬的に許容される塩、エステルもしくはプロドラッグ。
【請求項21】
XがCHFである、請求項1ないし19のいずれか1項に記載の化合物またはその医薬的に許容される塩、エステルもしくはプロドラッグ。
【請求項22】
請求項1ないし21のいずれか1項に記載の化合物またはその医薬的に許容される塩、エステルもしくはプロドラッグを、医薬的に許容される添加剤、賦形剤または担体と共に含む、医薬組成物。
【請求項23】
ペプチジルデホルミラーゼインヒビターによる処置に適する(amenable)疾患または障害を処置および/または予防する方法であって、それを必要とする対象に、請求項1ないし21のいずれか1項に記載の化合物またはその医薬的に許容される塩、エステルもしくはプロドラッグのペプチジルデホルミラーゼ阻害有効量を投与することを含む、方法。
【請求項24】
該疾患または障害が細菌感染である請求項23記載の方法。
【請求項25】
該細菌感染がマイコバクテリウム感染である請求項24記載の方法。
【請求項26】
該マイコバクテリウム感染が結核菌(Mycobacterium tuberculosis)を原因とするものである請求項25記載の方法。
【請求項27】
該マイコバクテリウム感染が結核菌(Mycobacterium tuberculosis)の多剤耐性菌を原因とするものである請求項26記載の方法。

【公表番号】特表2009−522232(P2009−522232A)
【公表日】平成21年6月11日(2009.6.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−547967(P2008−547967)
【出願日】平成18年12月28日(2006.12.28)
【国際出願番号】PCT/EP2006/070234
【国際公開番号】WO2007/077186
【国際公開日】平成19年7月12日(2007.7.12)
【出願人】(597011463)ノバルティス アクチエンゲゼルシャフト (942)
【Fターム(参考)】