SYK又はJAKキナーゼ阻害剤としての2,6−ジアミノ−ピリミジン−5−イル−カルボキサミド類
本発明は、sykキナーゼを阻害する式I-IVの化合物及びそれらの互変異性体又はそれらの薬学的に許容される塩、エステル及びプロドラッグを提供する。また本発明は、そのような化合物の製造における中間体、そのような化合物の製剤、そのような化合物を含む医薬組成物、sykキナーゼ活性の阻害方法、血小板凝集阻害の方法、及び、例えば望ましくない血栓症及び非ホジキンリンパ腫のような、少なくとも一部にsykキナーゼ活性化が関わっている多くの病態の予防又は治療に向けられている。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I):
【化1】
の化合物又はそれらの互変異性体、又はそれらの薬学的に許容される塩
(ここで:
Y1は、
【化2】
からなる群から選択され;
ZはO又はS;
D1は、以下からなる群から選択され:
(a) R5で置換されたフェニルであり、ここで、フェニルはさらに任意に1ないし2の置換基R7aによって置換されていてもよく、独立してC1-8アルキル、C1-8アルコキシ、ハロゲン、C1-8アルキルスルホニル及びヘテロサイクリルからなる群から選択され;
R5は、以下からなる群から選択され:
(i) ヘテロアリール;
(ii) ヘテロサイクリル;
(iii) C1-8アルキレンヘテロサイクリル;
(iv) フェニレンヘテロアリール
(v) フェニレンヘテロサイクリル
(vi) -L-フェニル;
(vii) -L-ヘテロサイクリル;及び
(viii) アセトキシ;
Lは、-CO-、-O-、-SO2-、-CONH-及び-CONHCH2-からなる群から選択され;
R5はそれぞれさらに独立して任意に1ないし2の以下の群からなる置換基で置換されていてもよく;C1-8アルキル、ヒドロキシC1-8アルキル-、アミノC1-8アルキル、C1-8アルキルアミノ、C1-8アルキルカルボニル、アミノカルボニル、シアノ、ヒドロキシ、オキソ、ハロゲン、ハロゲン化C1-8アルキル、アミノスルホニル、C3-8シクロアルキル及びアリール;
(b) R7b置換基で置換されたナフチルであり、ハロゲン、C1-8アルキルカルボニル、C1-8アルキルスルホニル、アミノスルホニル、ヘテロサイクリルカルボニル及びアミノカルボニルからなる群から選択され;
(c) C3-8シクロアルキルであり、任意に1ないし2の置換基R7cによって置換されていてもよく、独立して、C1-8アルキル、C1-8アルコキシ、ハロゲン、C1-8アルキルスルホニル及びヘテロサイクリルからなる群から選択され;
(d) ヘテロアリール; 任意に1ないし2の置換基R7dによって置換されていてもよく、以下からなる群から選択され: C1-8アルキル、アミノ、ヒドロキシル、オキソ、ハロゲン、C1-8 アルコキシ、ヒドロキシC1-8アルキル-、アミノC1-8アルキル、C1-8アルキルカルボニル、ハロゲン化C1-8アルキル、C3-8シクロアルキル、C1-8アミノシクロアルキル、アミノC1-8アルキレンカルボニル、アミノカルボニル、C1-8アルキレンアミノC1-8アルキレンカルボニル、C1-8アルコキシC1-8アルキレンカルボニル、ヒドロキシC1-8アルキレンカルボニル、ヒドロキシC1-8アルコキシカルボニル、C1-8アルコキシカルボニルアミノ、アリール、アリールC1-8アルコキシカルボニルアミノ、C1-8アルキルスルホニル、アミノC1-8アルキレンスルホニル、アミノスルホニル、C1-8アルキレンアミノC1-8アルキレンスルホニル、C1-8アルコキシC1-8アルキレンスルホニル、ヒドロキシC1-8アルキレンスルホニル、ヒドロキシC1-8アルコキシスルホニル、アミノスルホニル、及びC1-8アルキルヘテロサイクリル;及び
(e) ヘテロサイクリル;1ないし2の置換基R7eを有し、独立してC1-8アルキル、C1-8アルコキシ、ハロゲン、C1-8アルキルスルホニル及びヘテロサイクリルからなる群から選択され;
E1は、それぞれ独立してC1-8アルキル、C2-8アルケニル、C2-8アルキニル、C1-8アルコキシ、C1-8アルキルチオ、アミノカルボニル、C1-8アルコキシカルボニルC1-8アルキレン、C1-8アルコキシカルボニルC1-8C1-8アルコキシ、C1-8アルコキシカルボニルアミノ、オキソ、ハロゲン、シアノ、ハロゲン化C1-8アルキル、ハロゲン化C1-8アルコキシ、アミノスルホニル、ヘテロアリールスルフィニル; アミノ、ヒドロキシル、C1-8アリールアルキレン、フェニル、アミノC1-8アルキル、アミノC3-8シクロアルキル、ヘテロサイクリル、ヘテロアリール及びヘテロサイクリルC1-8アルキレンからなる群から選択され;
R1a、R1b及びR1cは、それぞれ独立して以下からなる群から選択され: H、C1-8アルキル、ヒドロキシC1-8アルキル、C1-8ハロアルキル、アミノ、C1-8アルキルアミノ、C1-8アルコキシカルボニルアミノC1-8アルキレン、C3-8シクロアルキル、ヘテロアリール、C1-8アルキルC3-8シクロアルキル、C1-8アルキルチオC1-8アルキル、C1-8アルキルスルホニルC1-8アルキレン、アミノカルボニル、C1-8アルコキシC1-8アルキル、ハロゲン化C1-8アルキル、アリール及びヘテロサイクリル;ここで、アリールは、任意にヒドロキシル、C1-8アルコキシ、ハロゲン又はハロゲン化C1-8アルキルで置換されていてもよく;又はR3及びそれらが結合する原子と一緒になってC3-8シクロアルキル又はヘテロシクロアルキル環を形成してもよく;
R2は、H、アミノ、C1-8アルキルアミノ、ヒドロキシカルボニルアミノC1-8アルコキシカルボニルアミノ、アリールC1-8アルコキシカルボニルアミノ及びヒドロキシルからなる群から選択され;
R3は、以下からなる群から選択され:H、C1-8アルキル、C1-8アルキルアミノ、アミノ、アミノC1-8アルキル、カルボキシ、C1-8アルキルアミノC1-8アルキル、C1-8アルコキシC1-8アルキル、ヒドロキシC1-8アルキル; カルボキシC1-8アルキル、C3-8シクロアルキルC1-8アルキル、アリールオキシC1-8アルキル、アリールC1-8アルキル、ヘテロアリールC1-8アルキル、及びヒドロキシC1-8アルコキシ及びヒドロキシC1-8アルコキシ;又は、R1c又はR4及びそれらが結合している原子と一緒になってC3-8シクロアルキル又はヘテロサイクリル環を形成してもよく;
R4は、H又はアルキル、又はR3及びそれらが結合している原子と一緒になって、C3-8シクロアルキル又はヘテロサイクリル環を形成してもよく;
下付のnは、0、1、2、3又は4;及び
下付のmは、1、2又は3の整数であり; 及び波線は、分子の他の部分との結合点を示す)。
【請求項2】
Y1が
【化3】
である請求項1記載の化合物。
【請求項3】
Y1が
【化4】
である請求項1記載の化合物。
【請求項4】
ZがSである前述の請求項のいずれかに記載の化合物。
【請求項5】
ZがOである前述の請求項のいずれかに記載の化合物。
【請求項6】
ZがSである請求項1ないし3のいずれかに記載の化合物。
【請求項7】
D1がフェニルである前述の請求項のいずれかに記載の化合物。
【請求項8】
R5がヘテロアリールである請求項7に記載の化合物。
【請求項9】
R5がヘテロサイクリルである請求項7に記載の化合物。
【請求項10】
R5がC1-8アルキレンヘテロサイクリルである請求項7に記載の化合物。
【請求項11】
R5がフェニレンヘテロアリールである請求項7に記載の化合物。
【請求項12】
R5がフェニレンヘテロサイクリルである請求項7に記載の化合物。
【請求項13】
R5が-L-フェニルである請求項7に記載の化合物。
【請求項14】
R5が-L-ヘテロサイクリルである請求項7に記載の化合物。
【請求項15】
Lが-CO-である請求項13又は14に記載の化合物。
【請求項16】
Lが-O-である請求項13又は14に記載の化合物。
【請求項17】
Lが-SO2-である請求項13又は14に記載の化合物。
【請求項18】
Lが-CONH-である請求項13又は14に記載の化合物。
【請求項19】
Lが-CONHCH2-である請求項13又は14に記載の化合物。
【請求項20】
R5がアセトキシである請求項7に記載の化合物。
【請求項21】
D1がナフチルである請求項1ないし3のいずれかに記載の化合物。
【請求項22】
請求項1ないし3のいずれかに記載の化合物
(ここで、D1-は、
【化5】
からなる群から選択され、Xはハロゲンである)。
【請求項23】
D1がC3-8シクロアルキルである請求項1ないし3のいずれかに記載の化合物。
【請求項24】
D1が、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル及びシクロヘキシルからなる群から選択される請求項1ないし3のいずれかに記載の化合物。
【請求項25】
D1がヘテロアリールである請求項1ないし3のいずれかに記載の化合物。
【請求項26】
D1がヘテロサイクリルである請求項1ないし3のいずれかに記載の化合物。
【請求項27】
前述の請求項のいずれかに記載の化合物(ここで、ヘテロアリール基は、単独で、又はヘテロアリール部分を含む基の一部である場合には、以下からなる群から選択され:
【化6】
それぞれ任意に独立して1ないし2の、以下からなる群から選択される置換基で置換されていてもよく: C1-8アルキル、アミノ、ヒドロキシル、オキソ、ハロゲン、C1-8アルコキシ、ヒドロキシC1-8アルキル-、アミノC1-8アルキル、C1-8アルキルカルボニル、ハロゲン化C1-8アルキル、C3-8シクロアルキル、C1-8アミノシクロアルキル、アミノC1-8アルキレンカルボニル、アミノカルボニル、C1-8アルキレンアミノC1-8アルキレンカルボニル、C1-8アルコキシC1-8アルキレンカルボニル、ヒドロキシC1-8アルキレンカルボニル、ヒドロキシC1-8アルコキシカルボニル、C1-8アルコキシカルボニルアミノ、アリール、アリールC1-8アルコキシカルボニルアミノ、C1-8アルキルスルホニル、アミノC1-8アルキレンスルホニル、アミノスルホニル、C1-8アルキレンアミノC1-8アルキレンスルホニル、C1-8アルコキシC1-8アルキレンスルホニル、ヒドロキシC1-8アルキレンスルホニル、ヒドロキシC1-8アルコキシスルホニル、アミノスルホニル、及びC1-8アルキルヘテロサイクリル)。
【請求項28】
前述の請求項のいずれかに記載の化合物(ここで、ヘテロアリール基は、単独で、又はヘテロアリール部分を含む基の一部である場合には、以下からなる群から選択され:
【化7】
任意に独立して1ないし3の、以下からなる群から選択されるR7d置換基で置換されていてもよく:C1-8アルキル、C1-8アルキルカルボニル、C1-8アミノシクロアルキル、アミノC1-8アルキレンカルボニル、アミノカルボニル、C1-8アルキレンアミノC1-8アルキレンカルボニル、C1-8アルコキシC1-8アルキレンカルボニル、ヒドロキシC1-8アルキレンカルボニル、ヒドロキシC1-8アルコキシカルボニル、アミノカルボニル、アミノ、C1-8アルコキシカルボニルアミノ、アリール、アリールC1-8アルコキシカルボニルアミノ、ヒドロキシル、C1-8アルコキシ、C1-8アルキルスルホニル、アミノC1-8アルキレンスルホニル、アミノスルホニル、C1-8アルキレンアミノC1-8アルキレンスルホニル、C1-8アルコキシC1-8アルキレンスルホニル、ヒドロキシC1-8アルキレンスルホニル、ヒドロキシC1-8アルコキシスルホニル、アミノスルホニル、オキソ、ハロゲン、フェニル及びC1-8アルキルヘテロサイクリル;及び波線は結合が他の分子と結合する点を示す)。
【請求項29】
請求項1ないし3のいずれかに記載の化合物(ここで、R5は、以下からなる群から選択され:
【化8】
それぞれ任意に独立して1ないし2の、以下からなる群から選択される置換基で置換されていてもよく:C1-8アルキル、ヒドロキシC1-8アルキル-、アミノC1-8アルキル、C1-8アルキルカルボニル、アミノカルボニル、ヒドロキシ、オキソ、ハロゲン、ハロゲン化C1-8アルキル、アミノスルホニル及びC3-8シクロアルキル)。
【請求項30】
請求項29に記載の化合物(ここで、R5は、以下からなる群から選択され:
【化9】
それぞれ任意に独立して1ないし2の、以下からなる群から選択される置換基で置換されていてもよく:C1-8アルキル、ヒドロキシC1-8アルキル-、アミノC1-8アルキル、C1-8アルキルカルボニル、アミノカルボニル、ヒドロキシ、オキソ、ハロゲン、ハロゲン化C1-8アルキル、アミノスルホニル及びC3-8シクロアルキル)。
【請求項31】
R5が、
【化10】
からなる群から選択される請求項29に記載の化合物。
【請求項32】
D1が二環式ヘテロアリールである請求項1ないし3のいずれかに記載の化合物。
【請求項33】
請求項32記載の化合物(ここで、D1は、以下からなる群から選択され:
【化11】
任意に独立して1ないし3の、以下からなる群から選択されるR7d置換基で置換されていてもよく:C1-8アルキル、C1-8アルキルカルボニル、アミノC1-8アルキレンカルボニル、アミノカルボニル、C1-8アルキレンアミノC1-8アルキレンカルボニル、C1-8アルコキシC1-8アルキレンカルボニル、ヒドロキシC1-8アルキレンカルボニル、ヒドロキシC1-8アルコキシカルボニル、アミノカルボニル、アミノ、C1-8アルコキシカルボニルアミノ、アリールC1-8アルコキシカルボニルアミノ、ヒドロキシル、C1-8アルコキシ、C1-8アルキルスルホニル、アミノC1-8アルキレンスルホニル、アミノスルホニル、C1-8アルキレンアミノC1-8アルキレンスルホニル、C1-8アルコキシC1-8アルキレンスルホニル、ヒドロキシC1-8アルキレンスルホニル、ヒドロキシC1-8アルコキシスルホニル、アミノスルホニル、オキソ、ハロゲン、フェニル及びC1-8アルキルヘテロサイクリル;及び波線は、分子の他の部分との結合点を示す)。
【請求項34】
請求項33記載の化合物(ここで、D1は、以下からなる群から選択され:
【化12】
及び波線は分子の他の部分との結合点を示す)。
【請求項35】
請求項34記載の化合物(ここで、D1は、以下からなる群から選択され:
【化13】
及び波線は分子の他の部分との結合点を示す)。
【請求項36】
請求項34記載の化合物(ここで、D1は、以下からなる群から選択され:
【化14】
及び波線は分子の他の部分との結合点を示す)。
【請求項37】
【化15】
からなる群から選択される請求項36記載の化合物。
【請求項38】
請求項1ないし3のいずれかに記載の化合物(ここで、E1は、それぞれ独立してC1-8アルキル、ヘテロアリール、ヘテロサイクリル、ハロゲン、C1-8ハロアルキル、C1-8アルコキシ、C1-8アシル、アミノC1-8アルキル、アミノスルホニル、C1-8アルキルスルホニル及びアシルアミノからなる群から選択される)。
【請求項39】
E1が、それぞれ独立して
【化16】
からなる群から選択される請求項38記載の化合物。
【請求項40】
E1が、それぞれ独立して
【化17】
からなる群から選択される請求項38記載の化合物。
【請求項41】
R2がアミノ基である、前述の請求項のいずれかに記載の化合物。
【請求項42】
請求項2記載の化合物(ここで、部分:
【化18】
ここで、X及びYはそれぞれ独立して、CH2、NH、NCOCH3及びSからなる群から選択される)。
【請求項43】
請求項2記載の化合物(ここで、部分:
【化19】
は、以下からなる群から選択され:
【化20】
ここで、R8a及びR8bはそれぞれ独立して、H、ヒドロキシル、ハロゲン、又は隣り合う炭素に結合している場合には、それらが結合する原子と一緒になって縮合ベンゼン環を形成していてもよく;及び
R9a及びR9bは、それぞれ独立してH、ヒドロキシル、ハロゲン、又は隣り合う炭素に結合している場合には、それらが結合する原子と一緒になって縮合ベンゼン環を形成していてもよく; 及び波線は、分子の他の部分との結合点を示す)。
【請求項44】
請求項2記載の化合物(ここで、部分:
【化21】
ここで、R8a及びR8bはそれぞれ独立して、H、又はそれらが結合する原子と一緒になって縮合ベンゼン環を形成していてもよく; 及び波線は、分子の他の部分との結合点を示す)。
【請求項45】
化合物が、式:
【化22】
(ここで、X及びYはそれぞれ独立して、CH2、NH、NCOCH3及びSからなる群から選択される)である請求項2記載の化合物。
【請求項46】
化合物が、式:
【化23】
である請求項2記載の化合物。
【請求項47】
化合物が、式:
【化24】
(ここで、X及びYはそれぞれ独立して、CH2、NH、NCOCH3及びSからなる群から選択される)である請求項2記載の化合物。
【請求項48】
化合物が、式:
【化25】
である請求項2記載の化合物。
【請求項49】
化合物が、式:
【化26】
である請求項2記載の化合物。
【請求項50】
化合物が、式:
【化27】
からなる群から選択される請求項2記載の化合物。
【請求項51】
化合物が、式:
【化28】
からなる群から選択される請求項2記載の化合物
(ここで、X及びYはそれぞれ独立して、CH2、NH、NCOCH3及びSからなる群から選択される)。
【請求項52】
化合物が、式:
【化29】
からなる群から選択される請求項2記載の化合物。
【請求項53】
化合物が、式:
【化30】
からなる群から選択される請求項2記載の化合物
(ここで、X及びYはそれぞれ独立して、CH2、NH、NCOCH3及びSからなる群から選択される)。
【請求項54】
化合物が、
【化31】
からなる群から選択される請求項46記載の化合物。
【請求項55】
化合物が、
【化32】
【化33】
【化34】
からなる群から選択される請求項46記載の化合物。
【請求項56】
化合物が、式:
【化35】
である請求項54記載の化合物。
【請求項57】
式:
【化36】
である請求項54記載の化合物。
【請求項58】
式:
【化37】
である請求項54記載の化合物。
【請求項59】
請求項3記載の化合物(ここで、部分:
【化38】
及び波線は、分子の他の部分との結合点を示す)。
【請求項60】
化合物が、式:
【化39】
である請求項59記載の化合物。
【請求項61】
化合物が、式:
【化40】
である請求項59記載の化合物。
【請求項62】
化合物が、式:
【化41】
からなる群から選択される請求項59記載の化合物。
【請求項63】
R1aが、C1-8アルキル、C3-8シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール及びヘテロサイクリルからなる群から選択される請求項59記載の化合物。
【請求項64】
部分:
【化42】
が:
【化43】
からなる群から選択される請求項2記載の化合物。
【請求項65】
式IIa-c:
【化44】
からなる群から選択される構造を有する化合物又はそれらの互変異性体又はそれらの薬学的に許容される塩(ここで、
E2aは、C1-8アルコキシ、C1-8アルキルC3-8シクロアルキルカルボニルアミノ、C1-8アルコキシC1-8アルキレンカルボニルアミノ-、C1-8アルコキシカルボニルアミノ及びC1-8アルキルカルボニルアミノからなる群から選択され;
R3は、H、ハロゲン、C1-8アルキル及びC1-8アルコキシからなる群から選択され;及び
R4は、H、C1-8アルキル及びC1-8アルコキシC1-8アルキレンからなる群から選択される)。
【請求項66】
式(IId):
【化45】
の化合物又はそれらの互変異性体又はそれらの薬学的に許容される塩
(ここで、R3はH又はC1-8アルキルである)。
【請求項67】
式:
【化46】
の化合物。
【請求項68】
式(IIe):
【化47】
(ここで、D2は二環式アリール基である)の化合物。
【請求項69】
請求項68記載の化合物(ここで、D2はナフチルであり、任意に1ないし2の置換基E2bによって置換されていてもよく、E2bは独立してハロゲン、C1-8アルコキシ及びC1-8アルキルアミノカルボニルからなる群から選択される)。
【請求項70】
請求項68記載の化合物(ここで、D2は
【化48】
及び波線は分子の他の部分との結合点を示す)。
【請求項71】
請求項68記載の化合物(ここで、D2は
【化49】
及び波線は分子の他の部分との結合点を示す)。
【請求項72】
請求項68記載の化合物(ここで、D2は以下からなる群から選択され:
【化50】
;及び波線は分子の他の部分との結合点を示す)。
【請求項73】
式:
【化51】
である請求項68記載の化合物。
【請求項74】
実施例に見られる構造を有する化合物。
【請求項75】
表に見られる構造を有する化合物。
【請求項76】
図面に見られる構造を有する化合物。
【請求項77】
前述の請求項のいずれかに記載の化合物と、薬学的に許容される担体又は希釈剤を組み合わせることを含む組成物。
【請求項78】
前述の請求項のいずれか1つに記載の化合物を、細胞と接触させることを含む、少なくとも一部をsykキナーゼ活性が介在する、syk又はJAKキナーゼ又はシグナル伝達経路の阻害方法。
【請求項79】
そのような治療を必要とする対象に、請求項77記載の組成物の治療上の有効量を投与するステップ含む、少なくとも一部をsykキナーゼ活性が介在する、対象における病態又は疾患を治療する方法。
【請求項80】
該病態又は疾患が、循環器疾患、炎症性疾患及び自己免疫疾患及び細胞増殖性疾患からなる群から選択される請求項79記載の方法。
【請求項81】
該循環器疾患が、再狭窄、血栓症、免疫性血小板減少性紫斑病、ヘパリン起因性血小板減少症、拡張型心筋症、鎌状赤血球病、アテローム性動脈硬化症、心筋梗塞、血管炎症、不安定狭心症及び急性冠症候群からなる群から選択される請求項79記載の方法。
【請求項82】
該炎症性疾患が、アレルギー、喘息、関節リウマチ、B細胞介在性疾患、例えば非ホジキンリンパ腫、抗リン脂質症、尋常性狼瘡、乾癬、多発性硬化症及び末期腎不全からなる群から選択される請求項79記載の方法。
【請求項83】
該循環器疾患が、血栓症、免疫性血小板減少性紫斑病、及びヘパリン起因性血小板減少症からなる群から選択される請求項79記載の方法。
【請求項84】
該炎症性疾患が、関節リウマチ又は非ホジキンリンパ腫である請求項79記載の方法。
【請求項85】
該鎌状赤血球病が、鎌状赤血球貧血、鎌状赤血球ヘモグロビンC症、鎌状赤血球βプラスサラセミア、及び鎌状赤血球βゼロサラセミアからなる群から選択される請求項79記載の方法。
【請求項86】
該免疫関連疾患が、T細胞介在性疾患、自己免疫疾患、宿主対移植片反応、移植片対宿主反応、IV型過敏症及び同種移植拒絶からなる群から選択される請求項79記載の方法。
【請求項87】
該自己免疫疾患が、溶血性貧血、免疫性血小板減少性紫斑病、多発性硬化症、シェーグレン症候群、糖尿病、関節リウマチ、尋常性狼瘡及び乾癬からなる群から選択される請求項79記載の方法。
【請求項88】
該細胞増殖性疾患が、白血病、リンパ腫、骨髄増殖性疾患、血液悪性腫瘍、及び慢性特発性骨髄線維症である請求項79記載の方法。
【請求項89】
該疾患が急性骨髄性白血病、慢性リンパ球性白血病、又は非ホジキンリンパ腫である請求項79記載の方法。
【請求項90】
請求項77の組成物、包装、及び使用のための説明を含むキット。
【請求項1】
式(I):
【化1】
の化合物又はそれらの互変異性体、又はそれらの薬学的に許容される塩
(ここで:
Y1は、
【化2】
からなる群から選択され;
ZはO又はS;
D1は、以下からなる群から選択され:
(a) R5で置換されたフェニルであり、ここで、フェニルはさらに任意に1ないし2の置換基R7aによって置換されていてもよく、独立してC1-8アルキル、C1-8アルコキシ、ハロゲン、C1-8アルキルスルホニル及びヘテロサイクリルからなる群から選択され;
R5は、以下からなる群から選択され:
(i) ヘテロアリール;
(ii) ヘテロサイクリル;
(iii) C1-8アルキレンヘテロサイクリル;
(iv) フェニレンヘテロアリール
(v) フェニレンヘテロサイクリル
(vi) -L-フェニル;
(vii) -L-ヘテロサイクリル;及び
(viii) アセトキシ;
Lは、-CO-、-O-、-SO2-、-CONH-及び-CONHCH2-からなる群から選択され;
R5はそれぞれさらに独立して任意に1ないし2の以下の群からなる置換基で置換されていてもよく;C1-8アルキル、ヒドロキシC1-8アルキル-、アミノC1-8アルキル、C1-8アルキルアミノ、C1-8アルキルカルボニル、アミノカルボニル、シアノ、ヒドロキシ、オキソ、ハロゲン、ハロゲン化C1-8アルキル、アミノスルホニル、C3-8シクロアルキル及びアリール;
(b) R7b置換基で置換されたナフチルであり、ハロゲン、C1-8アルキルカルボニル、C1-8アルキルスルホニル、アミノスルホニル、ヘテロサイクリルカルボニル及びアミノカルボニルからなる群から選択され;
(c) C3-8シクロアルキルであり、任意に1ないし2の置換基R7cによって置換されていてもよく、独立して、C1-8アルキル、C1-8アルコキシ、ハロゲン、C1-8アルキルスルホニル及びヘテロサイクリルからなる群から選択され;
(d) ヘテロアリール; 任意に1ないし2の置換基R7dによって置換されていてもよく、以下からなる群から選択され: C1-8アルキル、アミノ、ヒドロキシル、オキソ、ハロゲン、C1-8 アルコキシ、ヒドロキシC1-8アルキル-、アミノC1-8アルキル、C1-8アルキルカルボニル、ハロゲン化C1-8アルキル、C3-8シクロアルキル、C1-8アミノシクロアルキル、アミノC1-8アルキレンカルボニル、アミノカルボニル、C1-8アルキレンアミノC1-8アルキレンカルボニル、C1-8アルコキシC1-8アルキレンカルボニル、ヒドロキシC1-8アルキレンカルボニル、ヒドロキシC1-8アルコキシカルボニル、C1-8アルコキシカルボニルアミノ、アリール、アリールC1-8アルコキシカルボニルアミノ、C1-8アルキルスルホニル、アミノC1-8アルキレンスルホニル、アミノスルホニル、C1-8アルキレンアミノC1-8アルキレンスルホニル、C1-8アルコキシC1-8アルキレンスルホニル、ヒドロキシC1-8アルキレンスルホニル、ヒドロキシC1-8アルコキシスルホニル、アミノスルホニル、及びC1-8アルキルヘテロサイクリル;及び
(e) ヘテロサイクリル;1ないし2の置換基R7eを有し、独立してC1-8アルキル、C1-8アルコキシ、ハロゲン、C1-8アルキルスルホニル及びヘテロサイクリルからなる群から選択され;
E1は、それぞれ独立してC1-8アルキル、C2-8アルケニル、C2-8アルキニル、C1-8アルコキシ、C1-8アルキルチオ、アミノカルボニル、C1-8アルコキシカルボニルC1-8アルキレン、C1-8アルコキシカルボニルC1-8C1-8アルコキシ、C1-8アルコキシカルボニルアミノ、オキソ、ハロゲン、シアノ、ハロゲン化C1-8アルキル、ハロゲン化C1-8アルコキシ、アミノスルホニル、ヘテロアリールスルフィニル; アミノ、ヒドロキシル、C1-8アリールアルキレン、フェニル、アミノC1-8アルキル、アミノC3-8シクロアルキル、ヘテロサイクリル、ヘテロアリール及びヘテロサイクリルC1-8アルキレンからなる群から選択され;
R1a、R1b及びR1cは、それぞれ独立して以下からなる群から選択され: H、C1-8アルキル、ヒドロキシC1-8アルキル、C1-8ハロアルキル、アミノ、C1-8アルキルアミノ、C1-8アルコキシカルボニルアミノC1-8アルキレン、C3-8シクロアルキル、ヘテロアリール、C1-8アルキルC3-8シクロアルキル、C1-8アルキルチオC1-8アルキル、C1-8アルキルスルホニルC1-8アルキレン、アミノカルボニル、C1-8アルコキシC1-8アルキル、ハロゲン化C1-8アルキル、アリール及びヘテロサイクリル;ここで、アリールは、任意にヒドロキシル、C1-8アルコキシ、ハロゲン又はハロゲン化C1-8アルキルで置換されていてもよく;又はR3及びそれらが結合する原子と一緒になってC3-8シクロアルキル又はヘテロシクロアルキル環を形成してもよく;
R2は、H、アミノ、C1-8アルキルアミノ、ヒドロキシカルボニルアミノC1-8アルコキシカルボニルアミノ、アリールC1-8アルコキシカルボニルアミノ及びヒドロキシルからなる群から選択され;
R3は、以下からなる群から選択され:H、C1-8アルキル、C1-8アルキルアミノ、アミノ、アミノC1-8アルキル、カルボキシ、C1-8アルキルアミノC1-8アルキル、C1-8アルコキシC1-8アルキル、ヒドロキシC1-8アルキル; カルボキシC1-8アルキル、C3-8シクロアルキルC1-8アルキル、アリールオキシC1-8アルキル、アリールC1-8アルキル、ヘテロアリールC1-8アルキル、及びヒドロキシC1-8アルコキシ及びヒドロキシC1-8アルコキシ;又は、R1c又はR4及びそれらが結合している原子と一緒になってC3-8シクロアルキル又はヘテロサイクリル環を形成してもよく;
R4は、H又はアルキル、又はR3及びそれらが結合している原子と一緒になって、C3-8シクロアルキル又はヘテロサイクリル環を形成してもよく;
下付のnは、0、1、2、3又は4;及び
下付のmは、1、2又は3の整数であり; 及び波線は、分子の他の部分との結合点を示す)。
【請求項2】
Y1が
【化3】
である請求項1記載の化合物。
【請求項3】
Y1が
【化4】
である請求項1記載の化合物。
【請求項4】
ZがSである前述の請求項のいずれかに記載の化合物。
【請求項5】
ZがOである前述の請求項のいずれかに記載の化合物。
【請求項6】
ZがSである請求項1ないし3のいずれかに記載の化合物。
【請求項7】
D1がフェニルである前述の請求項のいずれかに記載の化合物。
【請求項8】
R5がヘテロアリールである請求項7に記載の化合物。
【請求項9】
R5がヘテロサイクリルである請求項7に記載の化合物。
【請求項10】
R5がC1-8アルキレンヘテロサイクリルである請求項7に記載の化合物。
【請求項11】
R5がフェニレンヘテロアリールである請求項7に記載の化合物。
【請求項12】
R5がフェニレンヘテロサイクリルである請求項7に記載の化合物。
【請求項13】
R5が-L-フェニルである請求項7に記載の化合物。
【請求項14】
R5が-L-ヘテロサイクリルである請求項7に記載の化合物。
【請求項15】
Lが-CO-である請求項13又は14に記載の化合物。
【請求項16】
Lが-O-である請求項13又は14に記載の化合物。
【請求項17】
Lが-SO2-である請求項13又は14に記載の化合物。
【請求項18】
Lが-CONH-である請求項13又は14に記載の化合物。
【請求項19】
Lが-CONHCH2-である請求項13又は14に記載の化合物。
【請求項20】
R5がアセトキシである請求項7に記載の化合物。
【請求項21】
D1がナフチルである請求項1ないし3のいずれかに記載の化合物。
【請求項22】
請求項1ないし3のいずれかに記載の化合物
(ここで、D1-は、
【化5】
からなる群から選択され、Xはハロゲンである)。
【請求項23】
D1がC3-8シクロアルキルである請求項1ないし3のいずれかに記載の化合物。
【請求項24】
D1が、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル及びシクロヘキシルからなる群から選択される請求項1ないし3のいずれかに記載の化合物。
【請求項25】
D1がヘテロアリールである請求項1ないし3のいずれかに記載の化合物。
【請求項26】
D1がヘテロサイクリルである請求項1ないし3のいずれかに記載の化合物。
【請求項27】
前述の請求項のいずれかに記載の化合物(ここで、ヘテロアリール基は、単独で、又はヘテロアリール部分を含む基の一部である場合には、以下からなる群から選択され:
【化6】
それぞれ任意に独立して1ないし2の、以下からなる群から選択される置換基で置換されていてもよく: C1-8アルキル、アミノ、ヒドロキシル、オキソ、ハロゲン、C1-8アルコキシ、ヒドロキシC1-8アルキル-、アミノC1-8アルキル、C1-8アルキルカルボニル、ハロゲン化C1-8アルキル、C3-8シクロアルキル、C1-8アミノシクロアルキル、アミノC1-8アルキレンカルボニル、アミノカルボニル、C1-8アルキレンアミノC1-8アルキレンカルボニル、C1-8アルコキシC1-8アルキレンカルボニル、ヒドロキシC1-8アルキレンカルボニル、ヒドロキシC1-8アルコキシカルボニル、C1-8アルコキシカルボニルアミノ、アリール、アリールC1-8アルコキシカルボニルアミノ、C1-8アルキルスルホニル、アミノC1-8アルキレンスルホニル、アミノスルホニル、C1-8アルキレンアミノC1-8アルキレンスルホニル、C1-8アルコキシC1-8アルキレンスルホニル、ヒドロキシC1-8アルキレンスルホニル、ヒドロキシC1-8アルコキシスルホニル、アミノスルホニル、及びC1-8アルキルヘテロサイクリル)。
【請求項28】
前述の請求項のいずれかに記載の化合物(ここで、ヘテロアリール基は、単独で、又はヘテロアリール部分を含む基の一部である場合には、以下からなる群から選択され:
【化7】
任意に独立して1ないし3の、以下からなる群から選択されるR7d置換基で置換されていてもよく:C1-8アルキル、C1-8アルキルカルボニル、C1-8アミノシクロアルキル、アミノC1-8アルキレンカルボニル、アミノカルボニル、C1-8アルキレンアミノC1-8アルキレンカルボニル、C1-8アルコキシC1-8アルキレンカルボニル、ヒドロキシC1-8アルキレンカルボニル、ヒドロキシC1-8アルコキシカルボニル、アミノカルボニル、アミノ、C1-8アルコキシカルボニルアミノ、アリール、アリールC1-8アルコキシカルボニルアミノ、ヒドロキシル、C1-8アルコキシ、C1-8アルキルスルホニル、アミノC1-8アルキレンスルホニル、アミノスルホニル、C1-8アルキレンアミノC1-8アルキレンスルホニル、C1-8アルコキシC1-8アルキレンスルホニル、ヒドロキシC1-8アルキレンスルホニル、ヒドロキシC1-8アルコキシスルホニル、アミノスルホニル、オキソ、ハロゲン、フェニル及びC1-8アルキルヘテロサイクリル;及び波線は結合が他の分子と結合する点を示す)。
【請求項29】
請求項1ないし3のいずれかに記載の化合物(ここで、R5は、以下からなる群から選択され:
【化8】
それぞれ任意に独立して1ないし2の、以下からなる群から選択される置換基で置換されていてもよく:C1-8アルキル、ヒドロキシC1-8アルキル-、アミノC1-8アルキル、C1-8アルキルカルボニル、アミノカルボニル、ヒドロキシ、オキソ、ハロゲン、ハロゲン化C1-8アルキル、アミノスルホニル及びC3-8シクロアルキル)。
【請求項30】
請求項29に記載の化合物(ここで、R5は、以下からなる群から選択され:
【化9】
それぞれ任意に独立して1ないし2の、以下からなる群から選択される置換基で置換されていてもよく:C1-8アルキル、ヒドロキシC1-8アルキル-、アミノC1-8アルキル、C1-8アルキルカルボニル、アミノカルボニル、ヒドロキシ、オキソ、ハロゲン、ハロゲン化C1-8アルキル、アミノスルホニル及びC3-8シクロアルキル)。
【請求項31】
R5が、
【化10】
からなる群から選択される請求項29に記載の化合物。
【請求項32】
D1が二環式ヘテロアリールである請求項1ないし3のいずれかに記載の化合物。
【請求項33】
請求項32記載の化合物(ここで、D1は、以下からなる群から選択され:
【化11】
任意に独立して1ないし3の、以下からなる群から選択されるR7d置換基で置換されていてもよく:C1-8アルキル、C1-8アルキルカルボニル、アミノC1-8アルキレンカルボニル、アミノカルボニル、C1-8アルキレンアミノC1-8アルキレンカルボニル、C1-8アルコキシC1-8アルキレンカルボニル、ヒドロキシC1-8アルキレンカルボニル、ヒドロキシC1-8アルコキシカルボニル、アミノカルボニル、アミノ、C1-8アルコキシカルボニルアミノ、アリールC1-8アルコキシカルボニルアミノ、ヒドロキシル、C1-8アルコキシ、C1-8アルキルスルホニル、アミノC1-8アルキレンスルホニル、アミノスルホニル、C1-8アルキレンアミノC1-8アルキレンスルホニル、C1-8アルコキシC1-8アルキレンスルホニル、ヒドロキシC1-8アルキレンスルホニル、ヒドロキシC1-8アルコキシスルホニル、アミノスルホニル、オキソ、ハロゲン、フェニル及びC1-8アルキルヘテロサイクリル;及び波線は、分子の他の部分との結合点を示す)。
【請求項34】
請求項33記載の化合物(ここで、D1は、以下からなる群から選択され:
【化12】
及び波線は分子の他の部分との結合点を示す)。
【請求項35】
請求項34記載の化合物(ここで、D1は、以下からなる群から選択され:
【化13】
及び波線は分子の他の部分との結合点を示す)。
【請求項36】
請求項34記載の化合物(ここで、D1は、以下からなる群から選択され:
【化14】
及び波線は分子の他の部分との結合点を示す)。
【請求項37】
【化15】
からなる群から選択される請求項36記載の化合物。
【請求項38】
請求項1ないし3のいずれかに記載の化合物(ここで、E1は、それぞれ独立してC1-8アルキル、ヘテロアリール、ヘテロサイクリル、ハロゲン、C1-8ハロアルキル、C1-8アルコキシ、C1-8アシル、アミノC1-8アルキル、アミノスルホニル、C1-8アルキルスルホニル及びアシルアミノからなる群から選択される)。
【請求項39】
E1が、それぞれ独立して
【化16】
からなる群から選択される請求項38記載の化合物。
【請求項40】
E1が、それぞれ独立して
【化17】
からなる群から選択される請求項38記載の化合物。
【請求項41】
R2がアミノ基である、前述の請求項のいずれかに記載の化合物。
【請求項42】
請求項2記載の化合物(ここで、部分:
【化18】
ここで、X及びYはそれぞれ独立して、CH2、NH、NCOCH3及びSからなる群から選択される)。
【請求項43】
請求項2記載の化合物(ここで、部分:
【化19】
は、以下からなる群から選択され:
【化20】
ここで、R8a及びR8bはそれぞれ独立して、H、ヒドロキシル、ハロゲン、又は隣り合う炭素に結合している場合には、それらが結合する原子と一緒になって縮合ベンゼン環を形成していてもよく;及び
R9a及びR9bは、それぞれ独立してH、ヒドロキシル、ハロゲン、又は隣り合う炭素に結合している場合には、それらが結合する原子と一緒になって縮合ベンゼン環を形成していてもよく; 及び波線は、分子の他の部分との結合点を示す)。
【請求項44】
請求項2記載の化合物(ここで、部分:
【化21】
ここで、R8a及びR8bはそれぞれ独立して、H、又はそれらが結合する原子と一緒になって縮合ベンゼン環を形成していてもよく; 及び波線は、分子の他の部分との結合点を示す)。
【請求項45】
化合物が、式:
【化22】
(ここで、X及びYはそれぞれ独立して、CH2、NH、NCOCH3及びSからなる群から選択される)である請求項2記載の化合物。
【請求項46】
化合物が、式:
【化23】
である請求項2記載の化合物。
【請求項47】
化合物が、式:
【化24】
(ここで、X及びYはそれぞれ独立して、CH2、NH、NCOCH3及びSからなる群から選択される)である請求項2記載の化合物。
【請求項48】
化合物が、式:
【化25】
である請求項2記載の化合物。
【請求項49】
化合物が、式:
【化26】
である請求項2記載の化合物。
【請求項50】
化合物が、式:
【化27】
からなる群から選択される請求項2記載の化合物。
【請求項51】
化合物が、式:
【化28】
からなる群から選択される請求項2記載の化合物
(ここで、X及びYはそれぞれ独立して、CH2、NH、NCOCH3及びSからなる群から選択される)。
【請求項52】
化合物が、式:
【化29】
からなる群から選択される請求項2記載の化合物。
【請求項53】
化合物が、式:
【化30】
からなる群から選択される請求項2記載の化合物
(ここで、X及びYはそれぞれ独立して、CH2、NH、NCOCH3及びSからなる群から選択される)。
【請求項54】
化合物が、
【化31】
からなる群から選択される請求項46記載の化合物。
【請求項55】
化合物が、
【化32】
【化33】
【化34】
からなる群から選択される請求項46記載の化合物。
【請求項56】
化合物が、式:
【化35】
である請求項54記載の化合物。
【請求項57】
式:
【化36】
である請求項54記載の化合物。
【請求項58】
式:
【化37】
である請求項54記載の化合物。
【請求項59】
請求項3記載の化合物(ここで、部分:
【化38】
及び波線は、分子の他の部分との結合点を示す)。
【請求項60】
化合物が、式:
【化39】
である請求項59記載の化合物。
【請求項61】
化合物が、式:
【化40】
である請求項59記載の化合物。
【請求項62】
化合物が、式:
【化41】
からなる群から選択される請求項59記載の化合物。
【請求項63】
R1aが、C1-8アルキル、C3-8シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール及びヘテロサイクリルからなる群から選択される請求項59記載の化合物。
【請求項64】
部分:
【化42】
が:
【化43】
からなる群から選択される請求項2記載の化合物。
【請求項65】
式IIa-c:
【化44】
からなる群から選択される構造を有する化合物又はそれらの互変異性体又はそれらの薬学的に許容される塩(ここで、
E2aは、C1-8アルコキシ、C1-8アルキルC3-8シクロアルキルカルボニルアミノ、C1-8アルコキシC1-8アルキレンカルボニルアミノ-、C1-8アルコキシカルボニルアミノ及びC1-8アルキルカルボニルアミノからなる群から選択され;
R3は、H、ハロゲン、C1-8アルキル及びC1-8アルコキシからなる群から選択され;及び
R4は、H、C1-8アルキル及びC1-8アルコキシC1-8アルキレンからなる群から選択される)。
【請求項66】
式(IId):
【化45】
の化合物又はそれらの互変異性体又はそれらの薬学的に許容される塩
(ここで、R3はH又はC1-8アルキルである)。
【請求項67】
式:
【化46】
の化合物。
【請求項68】
式(IIe):
【化47】
(ここで、D2は二環式アリール基である)の化合物。
【請求項69】
請求項68記載の化合物(ここで、D2はナフチルであり、任意に1ないし2の置換基E2bによって置換されていてもよく、E2bは独立してハロゲン、C1-8アルコキシ及びC1-8アルキルアミノカルボニルからなる群から選択される)。
【請求項70】
請求項68記載の化合物(ここで、D2は
【化48】
及び波線は分子の他の部分との結合点を示す)。
【請求項71】
請求項68記載の化合物(ここで、D2は
【化49】
及び波線は分子の他の部分との結合点を示す)。
【請求項72】
請求項68記載の化合物(ここで、D2は以下からなる群から選択され:
【化50】
;及び波線は分子の他の部分との結合点を示す)。
【請求項73】
式:
【化51】
である請求項68記載の化合物。
【請求項74】
実施例に見られる構造を有する化合物。
【請求項75】
表に見られる構造を有する化合物。
【請求項76】
図面に見られる構造を有する化合物。
【請求項77】
前述の請求項のいずれかに記載の化合物と、薬学的に許容される担体又は希釈剤を組み合わせることを含む組成物。
【請求項78】
前述の請求項のいずれか1つに記載の化合物を、細胞と接触させることを含む、少なくとも一部をsykキナーゼ活性が介在する、syk又はJAKキナーゼ又はシグナル伝達経路の阻害方法。
【請求項79】
そのような治療を必要とする対象に、請求項77記載の組成物の治療上の有効量を投与するステップ含む、少なくとも一部をsykキナーゼ活性が介在する、対象における病態又は疾患を治療する方法。
【請求項80】
該病態又は疾患が、循環器疾患、炎症性疾患及び自己免疫疾患及び細胞増殖性疾患からなる群から選択される請求項79記載の方法。
【請求項81】
該循環器疾患が、再狭窄、血栓症、免疫性血小板減少性紫斑病、ヘパリン起因性血小板減少症、拡張型心筋症、鎌状赤血球病、アテローム性動脈硬化症、心筋梗塞、血管炎症、不安定狭心症及び急性冠症候群からなる群から選択される請求項79記載の方法。
【請求項82】
該炎症性疾患が、アレルギー、喘息、関節リウマチ、B細胞介在性疾患、例えば非ホジキンリンパ腫、抗リン脂質症、尋常性狼瘡、乾癬、多発性硬化症及び末期腎不全からなる群から選択される請求項79記載の方法。
【請求項83】
該循環器疾患が、血栓症、免疫性血小板減少性紫斑病、及びヘパリン起因性血小板減少症からなる群から選択される請求項79記載の方法。
【請求項84】
該炎症性疾患が、関節リウマチ又は非ホジキンリンパ腫である請求項79記載の方法。
【請求項85】
該鎌状赤血球病が、鎌状赤血球貧血、鎌状赤血球ヘモグロビンC症、鎌状赤血球βプラスサラセミア、及び鎌状赤血球βゼロサラセミアからなる群から選択される請求項79記載の方法。
【請求項86】
該免疫関連疾患が、T細胞介在性疾患、自己免疫疾患、宿主対移植片反応、移植片対宿主反応、IV型過敏症及び同種移植拒絶からなる群から選択される請求項79記載の方法。
【請求項87】
該自己免疫疾患が、溶血性貧血、免疫性血小板減少性紫斑病、多発性硬化症、シェーグレン症候群、糖尿病、関節リウマチ、尋常性狼瘡及び乾癬からなる群から選択される請求項79記載の方法。
【請求項88】
該細胞増殖性疾患が、白血病、リンパ腫、骨髄増殖性疾患、血液悪性腫瘍、及び慢性特発性骨髄線維症である請求項79記載の方法。
【請求項89】
該疾患が急性骨髄性白血病、慢性リンパ球性白血病、又は非ホジキンリンパ腫である請求項79記載の方法。
【請求項90】
請求項77の組成物、包装、及び使用のための説明を含むキット。
【図1】
【図2】
【図4A−1】
【図4A−2】
【図4A−3】
【図4A−4】
【図4A−5】
【図4A−6】
【図4A−7】
【図4A−8】
【図4A−9】
【図4A−10】
【図4A−11】
【図4A−12】
【図4A−13】
【図4A−14】
【図4A−15】
【図4A−16】
【図4A−17】
【図4A−18】
【図4A−19】
【図4A−20】
【図4A−21】
【図4A−22】
【図4A−23】
【図4A−24】
【図4A−25】
【図4A−26】
【図4A−27】
【図4A−28】
【図4A−29】
【図4A−30】
【図4A−31】
【図4A−32】
【図4A−33】
【図4A−34】
【図4A−35】
【図4A−36】
【図4A−37】
【図4A−38】
【図4A−39】
【図4A−40】
【図4A−41】
【図4A−42】
【図4A−43】
【図4B−1】
【図4B−2】
【図4C−1】
【図4C−2】
【図4C−3】
【図4C−4】
【図4C−5】
【図4C−6】
【図4C−7】
【図4C−8】
【図4C−9】
【図4C−10】
【図4C−11】
【図4C−12】
【図4C−13】
【図4C−14】
【図4C−15】
【図4C−16】
【図4C−17】
【図4C−18】
【図4C−19】
【図4C−20】
【図4C−21】
【図4C−22】
【図4C−23】
【図4C−24】
【図4C−25】
【図5−1】
【図5−2】
【図5−3】
【図5−4】
【図5−5】
【図6−1】
【図6−2】
【図6−3】
【図6−4】
【図6−5】
【図6−6】
【図6−7】
【図6−8】
【図6−9】
【図6−10】
【図6−11】
【図6−12】
【図6−13】
【図6−14】
【図6−15】
【図6−16】
【図6−17】
【図6−18】
【図6−19】
【図6−20】
【図6−21】
【図6−22】
【図6−23】
【図6−24】
【図6−25】
【図6−26】
【図6−27】
【図6−28】
【図6−29】
【図6−30】
【図6−31】
【図6−32】
【図6−33】
【図6−34】
【図6−35】
【図6−36】
【図6−37】
【図6−38】
【図6−39】
【図7A−1】
【図7A−2】
【図7A−3】
【図7A−4】
【図7A−5】
【図7A−6】
【図7A−7】
【図7A−8】
【図7B−1】
【図7B−2】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13−1】
【図13−2】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図2】
【図4A−1】
【図4A−2】
【図4A−3】
【図4A−4】
【図4A−5】
【図4A−6】
【図4A−7】
【図4A−8】
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【図4A−10】
【図4A−11】
【図4A−12】
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【図4A−40】
【図4A−41】
【図4A−42】
【図4A−43】
【図4B−1】
【図4B−2】
【図4C−1】
【図4C−2】
【図4C−3】
【図4C−4】
【図4C−5】
【図4C−6】
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【図4C−20】
【図4C−21】
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【図4C−25】
【図5−1】
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【図5−5】
【図6−1】
【図6−2】
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【図6−6】
【図6−7】
【図6−8】
【図6−9】
【図6−10】
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【図6−37】
【図6−38】
【図6−39】
【図7A−1】
【図7A−2】
【図7A−3】
【図7A−4】
【図7A−5】
【図7A−6】
【図7A−7】
【図7A−8】
【図7B−1】
【図7B−2】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13−1】
【図13−2】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【公表番号】特表2011−518157(P2011−518157A)
【公表日】平成23年6月23日(2011.6.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−505030(P2011−505030)
【出願日】平成21年4月16日(2009.4.16)
【国際出願番号】PCT/US2009/002401
【国際公開番号】WO2009/136995
【国際公開日】平成21年11月12日(2009.11.12)
【出願人】(506109155)ポートラ ファーマシューティカルズ, インコーポレイテッド (19)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成23年6月23日(2011.6.23)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年4月16日(2009.4.16)
【国際出願番号】PCT/US2009/002401
【国際公開番号】WO2009/136995
【国際公開日】平成21年11月12日(2009.11.12)
【出願人】(506109155)ポートラ ファーマシューティカルズ, インコーポレイテッド (19)
【Fターム(参考)】
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