説明

アミノピリミジン誘導体およびそれらの医学的使用

本発明は、式I
【化1】


(可変部は明細書中に定義の意味を有する)の化合物、その薬学的に許容される塩、エステルまたはプロドラッグに関する。さらに、本発明は、式Iの化合物を使用したIKK活性を阻害する方法、式Iの化合物を使用したTNFの生産を阻害する方法、医薬として使用するための式Iの化合物、式Iの化合物を含んでなる医薬組成物、および免疫抑制剤または抗炎症剤として使用するための医薬の製造における式Iの化合物の使用に関する。


Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298

【特許請求の範囲】
【請求項1】
式I
【化1】

〔式中、
R1はHまたは所望により置換された(低級アルキル、アリールもしくはアリール−低級アルキル、ヘテロシクロアルキルもしくはヘテロシクロアルキル−低級アルキル、−C(O)−Rx、−S(O)−Rx、−S(O)−Rx、−CH−O−Rxまたは−NH−C(O)−Rx[ここで、Rxは所望により低級アルキル、アリール、アリール−低級アルキル、ヘテロシクロアルキルもしくはヘテロシクロアルキル−低級アルキルによりモノ−もしくはジ置換されたOH、低級アルコキシ、アリールオキシ、アリール−低級アルコキシ、またはNHである])であり;
R2は所望により置換されたアリールであり、ここで、アリールは4−(4−フルロフェニル)−1(1−メチルピペリジン−4−イル)イミダゾールではなく;
R3およびR4はそれぞれ独立して、H、または所望により置換された低級アルキル、CN、ハロ、ヒドロキシ、低級アルコキシであり;
R6からR13はそれぞれ独立してHまたは所望により置換された(低級アルキル、低級アルコキシ、−CH−O−Rx、−C(O)−Rx、−O−C(O)−Rx、−S(O)−Rx、−O−S(O)−Rx、−O−S(O)−Rx、−CH−O−Rxまたは−NH−C(O)−Rx[ここで、Rxは上記定義の通りである])であり、そして
ここで、置換基R6からR13の少なくとも1個はHではないか、または
R6からR13のいずれかのペアは、結合して、所望により置換されたCからC架橋を形成し、ここで1個以上の該架橋の原子は、所望によりO、SまたはNRy[ここで、RyはHまたは所望により置換された(低級アルキル、−CH−O−Rx、−C(O)−Rx、−S(O)−Rx、−S(O)−Rx、−CH−O−Rxまたは−NH−C(O)−Rx(ここで、Rxは上記定義のとおりである))である]により置換されている〕
の化合物またはその薬学的に許容される塩、エステルまたはプロドラッグ。
【請求項2】
式II
【化2】

〔式中、
R1’はH、OH、−C(O)−Rx、−S(O)−Rx、−S(O)−Rxまたは−CH−O−Rx[ここで、Rxは上記定義の通りであるかまたは所望により置換された低級アルキル(ここで、該所望の置換基は、好ましくは、所望により低級アルキル、アリール、アリール−低級アルキル、ヘテロシクロアルキルまたはヘテロシクロアルキル−低級アルキルによりモノ−またはジ置換された、OH、低級アルコキシ、アリール、CNまたはNHから選択される1または2個の置換基である)である]であり;
R2’は、簡便には3から10個の環員を含み、縮合環ヘテロアリール(たとえば、所望により置換されたピロール、チオフェン、ベンゾチオフェン、テトラヒドロベンゾチオフェン、フラン、チエノピリジン、ピリジン、ピリミジン、ピラジン、トリアジン、イミダゾール、チアゾール、オキサゾール、インドール、アザインドール、チオインドール、オキサインドール、プリン、キノリンまたはイソキノリン(ここで、所望により置換されたイミダゾールは4−(4−フルオロフェニル)−1(1−メチルピペリジン−4−イル)イミダゾールではない)を含む、所望により置換されたフェニル、またはヘテロアリールであり;
R3’およびR4’はそれぞれ独立してH、CN、ハロ、ヒドロキシ、低級アルキルまたは低級アルコキシであり;
R8’、R9’、R10’およびR11’はそれぞれ独立してH、低級アルキル、低級アルコキシ、−CH−O−Rx、−C(O)−Rx、−O−C(O)−Rx、−S(O)−Rx、−O−S(O)−Rx、−CH−O−Rxまたは−NH−C(O)−Rx(ここで、Rxは上記定義の通りである)であり;
ここで、置換基R8’からR11’の少なくとも1個は、Hではなく;またはR8およびR10がいずれもHであり、そしてR9およびR11が結合して所望により置換されたCからCの架橋を形成し、ここで1個以上の該架橋の原子は所望によりO、SまたはNRy(ここで、RyはHもしくは所望により置換された低級アルキル、−C(O)−Rx、−O−C(O)−Rx、−S(O)−Rx、−O−S(O)−Rx、−CH−O−Rxまたは−NH−C(O)−Rx(ここでRxは上記定義のとおりである)である)により置換されている〕
の、請求項1の化合物またはその薬学的に許容される塩、エステルまたはプロドラッグ。
【請求項3】
式IIIaまたはIIIb
【化3】

〔式中、
R2”は所望により置換されたフェニル、チオフェニル、ベンズチオフェニル、ピリジニル、ナフタレニルまたはインドリルアリール(ヘテロアリールを含む)であり、
ここで、R2”は、独立してOH、ハロゲン、CN、NO、または所望により置換された(低級アルキル(シクロアルキルを含む)、低級アルケン、低級アルキン、低級アルコキシ、低級アルケニルオキシ、低級アルキニルオキシ、アリール、ヘテロアリールまたはヘテロシクロアルキル、NH[所望により低級アルキル、アリール、ヘテロアリール、アリール−低級アルキル、ヘテロシクロアルキルまたはヘテロシクロアルキル−低級アルキルによりモノ−またはジ置換された]、または−C(O)−Rx、−O−C(O)−Rx、−S(O)−Rx、−S(O)−Rx、−CH−O−Rxまたは−NH−C(O)−Rx[ここで、Rxは上記定義の通りである])から選択される、1個以上の置換基R20により所望により置換されており、
ここで、R20は独立して、OH、ハロゲン、CN、NO、または所望により置換された(低級アルキル(シクロアルキルを含む)、低級アルケン、低級アルキン、低級アルコキシ、低級アルケニルオキシ、低級アルキニルオキシ、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル、NH[所望により低級アルキル、アリール、アリール−低級アルキル、ヘテロシクロアルキルまたはヘテロシクロアルキル−低級アルキルによりモノ−またはジ置換された]、または−C(O)−Rx、−O−C(O)−Rx、−S(O)−Rx、−O−S(O)−Rx、−CH−O−Rxまたは−NH−C(O)−Rx[ここで、Rxは上記定義の通り])から選択される、1個以上の置換基R21により所望により置換されており、そして
ここで、R21は、独立してOH、ハロゲン、CN、NO、または低級アルキル(シクロアルキルを含む)、低級アルコキシ、アリール、ヘテロアリールまたはヘテロシクロアルキル、NH[所望により低級アルキル、アリール、アリール−低級アルキル、ヘテロシクロアルキルまたはヘテロシクロアルキル−低級アルキルによりモノ−またはジ置換された]、または−C(O)−Rx、−O−C(O)−Rx、−S(O)−Rx、−O−S(O)−Rx、−CH−O−Rxまたは−NH−C(O)−Rx[ここで、Rxは上記定義の通りである])から選択される、1個以上の置換基R22により所望により置換されている〕
の、請求項1の化合物またはその薬学的に許容される塩、エステルまたはプロドラッグ。
【請求項4】
実施例1から226の化合物およびその薬学的に許容される塩、エステルまたはプロドラッグから選択される、化合物。
【請求項5】
式I
【化4】

[式中、置換基Rは上記定義の通りである]
の本発明の物質を製造するための方法であって、
(i)式IVのピリミジン誘導体、たとえばクロロ−ピリミジン、メタンスルホニル−ピリミジンまたはメタンスルフィニル−ピリミジンと、式Vのピペリジン−4−イルアミンをカップリングさせること
【化5】

[式中、置換基Rは上記定義の通りであり、Xはハロ、−SO−CHまたは−SO−CHである];
(ii)式VIIの(4−ハロ−ピリミジン−2−イル)−ピペリジン−4−イル−アミンと、式Xのアリールボロン酸をカップリングさせること
【化6】

[式中、Rの記号は上記定義の通りであり、Yはハロである];または
(iii)R2がN原子を介してピリミジン環と結合したN−ヘテロアリールである、式Iの本発明の物質を製造するために、式X
【化7】

[式中、Rの記号は上記定義の通りでありYはハロ、たとえばClである]
の(4−ハロ−ピリミジン−2−イル)−ピペリジン−4−イル−アミンと、N−ヘテロアリール化合物のアルカリ金属塩、たとえばナトリウム塩もしくはカリウム塩をカップリングさせること
を含んでなる方法。
【請求項6】
IKKが介在する疾患を有する患者においてIKK活性を阻害する方法であって、該患者に有効量の請求項1の化合物を投与することを含んでなる、方法。
【請求項7】
処置を必要とする対象(すなわち哺乳類、とりわけヒト)において、TNF、とりわけTNFα、IL−1、COX−2、または他の炎症性メディエーターの生産を阻害する方法、または炎症を減少する方法であって、かかる方法が該対象に有効量の本発明の物質を投与することを含む方法、またはいずれかの上記状態を処置する方法、とりわけ炎症性または自己免疫性疾患または状態、たとえばリウマチ性関節炎を処置する、癌の処置、臓器拒絶の予防またはいずれかの上記状態の1またはそれ以上の症状を改善する、方法。
【請求項8】
医薬として使用するための、たとえば免疫抑制剤または抗炎症剤として使用するための、または上記疾患または状態のいずれか、たとえば自己免疫性または炎症性疾患または状態の予防、改善または処置に使用するための、本発明の物質。
【請求項9】
薬学的に許容される希釈剤または担体と共に本発明の物質を含む、たとえば免疫抑制剤または抗炎症剤として使用するための、または上記疾患または状態のいずれか、たとえば自己免疫性または炎症性疾患または状態の予防、改善または処置に使用するための、医薬組成物。
【請求項10】
免疫抑制剤または抗炎症剤として使用するための、または上記疾患または状態のいずれか、たとえば自己免疫性または炎症性疾患または状態の予防、改善または処置に使用するための、医薬の製造における本発明の物質の使用。
【請求項11】
実質的に実施例に記載された、すべての新規な化合物、プロセス、方法および使用。


【公表番号】特表2006−522768(P2006−522768A)
【公表日】平成18年10月5日(2006.10.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−505087(P2006−505087)
【出願日】平成16年4月8日(2004.4.8)
【国際出願番号】PCT/EP2004/003819
【国際公開番号】WO2004/089913
【国際公開日】平成16年10月21日(2004.10.21)
【出願人】(597011463)ノバルティス アクチエンゲゼルシャフト (942)
【Fターム(参考)】