説明

エクセキューショナー・プロカスパーゼ3、6および7のアクチベーター

本発明は、プロカスパーゼ3、6および/または7のアクチベーターとしての化合物および関連誘導体、その医薬上許容される塩、それらの使用方法、ならびにこれらの化合物の製造方法を提供する。一の態様では、当該化合物は、癌および腫瘍性疾患の治療に有用である。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I'):
【化1】

[式中、
下付のmは、0または1であり;
Wは、=O、=N−ORaまたは=Sであるか、または、結合している炭素原子と一緒になってCRaaを形成し、ここで、各Raは、独立して、−H、C1-6アルキル、アリール−C1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニルまたは−C3-8シクロアルキルであるか、または2つのRa置換基が、それらが結合している炭素原子と一緒になって、O、NまたはSから選択される0〜2個の環ヘテロ原子を有する5員環または6員環を形成してもよく、ここで、Raの脂肪族部分は、1〜3個のRh置換基で置換されていてもよく;
Qは、−O−またはN−Raであり;
Xは、結合であるか、または、−C(=W1)NH−、−C(=W1)−C0-4アルキレン−、−SO2NH−、−C0-4アルキレン−NHC(=W1)−、−C0-4アルキレン−NH(C=W1)O−、−C0-4アルキレン−NH(C=W1)NH−および−C0-4アルキレン−C(=W1)−からなる群から選択され、ここで、各W1は、独立して、O、N−ORaまたはSであるか、または、結合している炭素原子と一緒になってCRaaを形成し;
1、Y2、Y3、Y4、Y5およびY6は、各々独立して、C−R2またはNであり、ここで、各R2は、独立して、−H、アリール−C1-6アルキル、−C1-6アルキル、−OC1-6アルキル、−OH、ハロ、アリール−C1-6アルキル−NH−および−NHC1-6アルキルからなる群から選択され;
1は、独立して、−H、C1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニルまたは−C3-8シクロアルキルであり;
Aは、−C1-6アルキル−R3であるか、または、(i)、(ii)および(iii):
【化2】

からなる群から選択される構造であり;
ここで、R3、R4およびR5は、各々独立して、−H、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、C1-6アルキルアミノ、−NH(C=O)Rb、−NHRb、−ORbおよび−Rb、−(C=O)Rbおよび−(C=O)NHRbからなる群から選択され、ここで、Rbは、O、NまたはSから選択される1〜4個の環ヘテロ原子を有するヘテロアリールもしくはヘテロシクリル、またはアリールであり、ここで、Rbのアリールまたはヘテロアリールは、1〜3個のRkメンバーで置換されていてもよく、ここで、Rkは、独立して、C1-4アルキル、アリール−C1-4アルキル、ハロ、ハロアルキル、−ORc、−SRc、−CN、−NO2、NRcd、オキソ、C1-4アルキル(C=O)NH−、ハロアルコキシ、−C(=O)C1-4アルキル、OC(=O)C1-4アルキル、−C(=O)ORc、S(O)C1-4アルキル、S(O)2ヘテロシクロアルキルおよびS(O)21-4アルキルからなる群から選択されるか、または2つの隣接するRk置換基が、それらが結合している原子と一緒になって、環原子としてOまたはNから選択される1〜2個のヘテロ原子を有する置換されていてもよい縮合5員または6員ヘテロアリールまたはヘテロシクロアルキル環を形成してもよく;ここで、RcおよびRdは、各々独立して、−H、C1-6アルキル、−Re、−NHC1-6アルキルおよび−NH(C=O)Reからなる群から選択され、ここで、Reは、O、NまたはSから選択される1〜4個の環ヘテロ原子を有するヘテロアリールもしくはヘテロシクリル、またはアリールであり、ここで、該アリールまたはヘテロアリールは、さらに、1〜3個のRfで置換されていてもよく、ここで、Rfは、ハロ、ハロアルキル、−OH、−ORg、−SRg、−CN、−NO2、NRgg、オキソ、ハロアルコキシ、−C(=O)C1-4アルキル、OC(=O)C1-4アルキル、−C(=O)ORg、S(O)C1-4アルキルおよびS(O)21-4アルキルからなる群から選択され、ここで、Rgは、C1-6アルキルであり;さらに、ここで、下付のnは、各々独立して、0、1、2または3から選択される整数であり;
ここで、
【化3】

は、単結合または二重結合であり;
1、R2、R3、R4およびR5の脂肪族部分は、各々独立して、1〜3個のRh置換基で置換されていてもよい(ここで、Rhは、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C1-6ハロアルコキシ、C3-8シクロアルキルからなる群から選択される)か、またはC2-6アルケニルは、C1-6ハロアルキル、ハロ、OH、C1-4アルコキシ、−NHC1-4アルキル、N(C1-4アルキル)2、−CN、−N3、−O(C=O)C1-4アルキル、C3-6シクロアルキル、−NH2、−NHC(=O)C1-4アルキル、−C(=O)C1-4アルキル、ORc、SRc、CN、−NO2、NRcd、C(=O)OC1-4アルキル、S(O)C1-4アルキルおよびS(O)21-4アルキルで置換されていてもよい;
ただし、Xが−(C=O)−である場合、R3は、−H、アルキルまたはRbではなく、下付のnは0ではない]
で示される化合物またはその医薬上許容される塩。
【請求項2】
式I:
【化4】

[式中、
Wは、=O、=N−ORaまたは=Sであるか、または、結合している炭素原子と一緒になってCRaaを形成し、ここで、各Raは、独立して、−H、C1-6アルキル、アリール−C1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニルまたは−C3-8シクロアルキルであるか、または、2つのRa置換基が、それらが結合している炭素原子と一緒になって、O、NまたはSから選択される0〜2個の環ヘテロ原子を有する5員環または6員環を形成してもよく、ここで、Raの脂肪族部分は、1〜3個のRh置換基で置換されていてもよく;
Qは、−O−またはN−Raであり;
Xは、結合であるか、または、−C(=W1)NH−、−C(=W1)−C0-4アルキレン−、−SO2NH−、−C0-4アルキレン−NHC(=W1)−、−C0-4アルキレン−NH(C=W1)O−、−C0-4アルキレン−NH(C=W1)NH−および−C0-4アルキレン−C(=W1)−からなる群から選択され、ここで、各W1は、独立して、O、N−ORaまたはSであるか、または、結合している炭素原子と一緒になってCRaaを形成し;
1、Y2、Y3、Y4、Y5およびY6は、各々独立して、C−R2またはNであり、ここで、各R2は、独立して、−H、アリール−C1-6アルキル、−C1-6アルキル、−OC1-6アルキル、−OH、ハロ、アリール−C1-6アルキル−NH−および−NHC1-6アルキルからなる群から選択され;
1は、独立して、−H、C1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニルまたは−C3-8シクロアルキルであり;
Aは、−C1-6アルキル−R3であるか、または、(i)、(ii)および(iii):
【化5】

からなる群から選択される構造であり;
ここで、R3、R4およびR5は、各々独立して、−H、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、C1-6アルキルアミノ、−NH(C=O)Rb、−NHRb、−ORbおよび−Rb、−(C=O)Rbおよび−(C=O)NHRbからなる群から選択され、ここで、Rbは、O、NまたはSから選択される1〜4個の環ヘテロ原子を有するヘテロアリールもしくはヘテロシクリル、またはアリールであり、ここで、Rbのアリールまたはヘテロアリールは、1〜3個のRkメンバーで置換されていてもよく、ここで、Rkは、独立して、C1-4アルキル、アリール−C1-4アルキル、ハロ、ハロアルキル、−ORc、−SRc、−CN、−NO2、NRcd、オキソ、C1-4アルキル(C=O)NH−、ハロアルコキシ、−C(=O)C1-4アルキル、OC(=O)C1-4アルキル、−C(=O)ORc、S(O)C1-4アルキル、S(O)2ヘテロシクロアルキルおよびS(O)21-4アルキルからなる群から選択されるか、または2つの隣接するRk置換基が、それらが結合している原子と一緒になって、環原子としてOまたはNから選択される1〜2個のヘテロ原子を有する置換されていてもよい縮合5員または6員ヘテロアリールまたはヘテロシクロアルキル環を形成してもよく;ここで、RcおよびRdは、各々独立して、−H、C1-6アルキル、−Re、−NHC1-6アルキルおよび−NH(C=O)Reからなる群から選択され、ここで、Reは、O、NまたはSから選択される1〜4個の環ヘテロ原子を有するヘテロアリールもしくはヘテロシクリル、またはアリールであり、ここで、該アリールまたはヘテロアリールは、さらに、1〜3個のRfで置換されていてもよく、ここで、Rfは、ハロ、ハロアルキル、−OH、−ORg、−SRg、−CN、−NO2、NRgg、オキソ、ハロアルコキシ、−C(=O)C1-4アルキル、OC(=O)C1-4アルキル、−C(=O)ORg、S(O)C1-4アルキルおよびS(O)21-4アルキルからなる群から選択され、ここで、Rgは、C1-6アルキルであり;さらに、ここで、下付のnは、各々独立して、0、1、2または3から選択される整数であり;
ここで、
【化6】

は、単結合または二重結合であり;
1、R2、R3、R4およびR5の脂肪族部分は、各々独立して、1〜3個のRh置換基で置換されていてもよい(ここで、Rhは、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C1-6ハロアルコキシ、C3-8シクロアルキルからなる群から選択される)か、またはC2-6アルケニルは、C1-6ハロアルキル、ハロ、OH、C1-4アルコキシ、−NHC1-4アルキル、N(C1-4アルキル)2、−CN、−N3、−O(C=O)C1-4アルキル、C3-6シクロアルキル、−NH2、−NHC(=O)C1-4アルキル、−C(=O)C1-4アルキル、ORc、SRc、CN、−NO2、NRcd、C(=O)OC1-4アルキル、S(O)C1-4アルキルおよびS(O)21-4アルキルで置換されていてもよい;
ただし、Xが−(C=O)−である場合、R3は、−H、アルキルまたはRbではなく、下付のnは0ではない]
で示される請求項1記載の化合物またはその医薬上許容される塩。
【請求項3】
式Ia:
【化7】

で示される、請求項2記載の化合物。
【請求項4】
式Ib:
【化8】

で示される、請求項3記載の化合物。
【請求項5】
式Ib−1:
【化9】

[式中、R3はヘテロアリールまたはヘテロシクリルである]
で示される、請求項4記載の化合物。
【請求項6】
式Ib−2:
【化10】

で示される、請求項5記載の化合物。
【請求項7】
式Ib−3:
【化11】

で示される、請求項6記載の化合物。
【請求項8】
式Ic:
【化12】

[式中、R2a、R2bおよびR2cは、各々独立して、−H、−C1-6アルキル、−OC1-6アルキル、−OH、ハロおよび−NHC1-6アルキルである]
で示される、請求項4記載の化合物。
【請求項9】
式Id:
【化13】

[式中、R2a、R2bおよびR2cは、各々独立して、−H、−C1-6アルキル、−OC1-6アルキル、−OH、ハロまたは−NHC1-6アルキルであり、Y5、Y6およびR3は、上記定義と同じである]
で示される、請求項3記載の化合物。
【請求項10】
式Id−1:
【化14】

で示される、請求項9記載の化合物。
【請求項11】
式Ie:
【化15】

で示される、請求項3記載の化合物。
【請求項12】
式(If):
【化16】

で示される、請求項3記載の化合物。
【請求項13】
2a、R2bおよびR2cが、各々独立して、−HまたはC1-6アルコキシである、請求項8または9記載の化合物。
【請求項14】
2が−HまたはC1-6アルコキシである、請求項1〜12いずれか1項の記載の化合物。
【請求項15】
1が−Hである、請求項2または3記載の化合物。
【請求項16】
1、Y2、Y3およびY4が各々独立してCR2である、請求項1、2または3記載の化合物。
【請求項17】
1がCR2である、請求項16記載の化合物。
【請求項18】
Qが−O−またはNRaである、請求項1、2または3記載の化合物。
【請求項19】
Qが−O−である、請求項18記載の化合物。
【請求項20】
QがNRaである、請求項18記載の化合物。
【請求項21】
Wが=O、=Sまたは=N−OC1-6アルキルである、請求項1、2または3記載の化合物。
【請求項22】
Xが−C(=O)NH−である、請求項1、2または3記載の化合物。
【請求項23】
2が−HまたはC1-6アルコキシである、請求項4〜12いずれか1項の記載の化合物。
【請求項24】
3が−Hまたはヘテロアリールであり、ここで、該ヘテロアリールが1〜3個のRhで置換されていてもよい、請求項4〜5、8〜10および12のいずれか1項の記載の化合物。
【請求項25】
3が1〜3個のRhで置換されていてもよいヘテロ(C3-8)アリールである、請求項24記載の化合物。
【請求項26】
hが、−CF3、CF3O、ハロ、OH、C1-4アルコキシ、−NHC1-4アルキル、N(C1-4アルキル)2、−CN、−N3、−O(C=O)C1-4アルキル、C3-6シクロアルキル、−NH2、−NHC(=O)C1-4アルキル、−C(=O)C1-4アルキル、−ORe、−O(C1-6アルキル)、−SRe、−S(C1-6アルキル)、−CN、−NO2、−NRee、−N(C1-6アルキル)2、C(=O)OC1-4アルキル、S(O)C1-4アルキルおよびS(O)21-4アルキルからなる群から選択される、請求項25記載の化合物。
【請求項27】
5およびY6が各々独立してCHまたはNである、請求項4、8または9記載の化合物。
【請求項28】
Aが構造(i):
【化17】

である、請求項1、2または3記載の化合物。
【請求項29】
請求項1〜12いずれか1項の記載の化合物および医薬上許容される担体または賦形剤を含む、医薬組成物。
【請求項30】
エクセキューショナー・プロカスパーゼ3、6および/または7を活性化する方法であって、エクセキューショナー・プロカスパーゼ3、6および7を活性化するのに十分な条件下で請求項1〜12いずれか1項の記載の化合物をエクセキューショナー・プロカスパーゼ3、6および/または7受容体と接触させることを含む、方法。
【請求項31】
哺乳動物における疾患の治療方法であって、該方法が該哺乳動物に請求項1〜12いずれか1項の記載の化合物またはその医薬上許容される塩の治療上有効な量を投与することを含み、エフェクター・プロカスパーゼ3、6および/または7の活性によって、該疾患が予防されるか、または該疾患の重篤度が軽減される、方法。
【請求項32】
疾患が腫瘍性疾患または癌である、請求項31記載の方法。

【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公表番号】特表2011−509939(P2011−509939A)
【公表日】平成23年3月31日(2011.3.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−542395(P2010−542395)
【出願日】平成21年1月9日(2009.1.9)
【国際出願番号】PCT/US2009/030680
【国際公開番号】WO2009/089508
【国際公開日】平成21年7月16日(2009.7.16)
【出願人】(592130699)ザ リージェンツ オブ ザ ユニバーシティ オブ カリフォルニア (364)
【氏名又は名称原語表記】The Regents of The University of California
【Fターム(参考)】