説明

オキサゾールチロシンキナーゼ阻害剤

本発明は、式(1)


[式中、
aは、0または1であり、
bは、0または1であり、
ただし、aとbの合計は、0または1であり、
Tは、OまたはNHであり、
Arは、O、N、およびSから選択される4個までのヘテロ原子を含み、所望により1個以上の置換基Rにより置換されていてもよい、単環式または二環式の5〜10員のアリールまたはヘテロアリール基であり、
Arは、O、N、およびSから選択される4個までのヘテロ原子を含み、所望により1個以上の置換基Rにより置換されていてもよい、単環式または二環式の5〜10員のアリールまたはヘテロアリール基であり、
およびRは、請求項で定義の通りである。]
で示されるアミド、またはその塩、溶媒和物、N−オキシドもしくは互変異性体である化合物を提供する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(1):
【化1】


[式中、aは、0または1であり、
bは、0または1であり、
ただし、aとbとの合計は、0または1であり、
Tは、OまたはNHであり、
Arは、O、N、およびSから選択される4個までのヘテロ原子を含み、所望により1個以上の置換基Rにより置換されていてもよい、単環式または二環式の5〜10員のアリールあるいはヘテロアリール基であり、
Arは、O、N、およびSから選択される4個までのヘテロ原子を含み、所望により1個以上の置換基Rにより置換されていてもよい、単環式または二環式の5〜10員のアリールあるいはヘテロアリール基であり、
は、ハロゲン;シアノ;ニトロ;基R−R;あるいはO、N、およびSから選択される4個までのヘテロ原子を含み、所望により1個以上の置換基Rにより置換されていてもよい3〜8員の炭素環式またはヘテロ環式環であり、
は、結合、O、CO、XC(X)、C(X)X、XC(X)X、S、SO、SO、NR、SONR、またはNRSOであり、
は、
・水素、あるいは
・O、N、およびSから選択される4個までのヘテロ原子を含み、所望により1個以上の置換基Rにより置換されていてもよい3〜8員の炭素環式またはヘテロ環式環、あるいは、
・ヒドロキシ;オキソ;ハロゲン;シアノ;ニトロ;カルボキシ;アミノ;N(R;ならびにO、N、およびSから選択される4個までのヘテロ原子を含み、所望により1個以上の置換基Rにより置換されていてもよい3〜8員の炭素環式またはヘテロ環式環から選択される、所望により1個以上の置換基により置換されていてもよいC1−12非環式炭化水素基であり(ここで前記C1−12非環式炭化水素基の1〜3個の炭素原子(ただし全ての炭化水素ではない)は、所望によりO、CO、XC(X)、C(X)X、XC(X)X、S、SO、SO、NR、SONR、もしくはNRSOにより置換されていてもよい)、
は、水素またはC1−4炭化水素基であり、
は、O、S、またはNRであり、
は、=O、=S、または=NRであり、
は、ハロゲン、シアノ、ニトロ、または基R−Rであり、
は、水素;所望により1個以上のフッ素原子により置換されていてもよいC1−4アルキル基;またはベンジル基であり(ここで前記ベンジル基のベンゼン環は、ハロゲン、シアノ、C1−4アルキル、およびC1−4アルコキシから選択される1〜3個の置換基で所望により置換されていてもよく、ここで前記ベンゼン環上のC1−4アルキルおよびC1−4アルコキシ置換基はそれぞれ、所望により1個以上のフッ素原子で置換されていてもよい)、
は、X;ハロゲン;シアノ;ニトロ;基R−R;またはO、N、およびSから選択される4個までのヘテロ原子を含み、所望により基Rにより置換されていてもよい3〜7員の炭素環式もしくはヘテロ環式環であり、
は、
−水素、あるいは
−ヒドロキシ;オキソ;ハロゲン;シアノ;ニトロ;カルボキシ;アミノ;およびN(Rから選択される1個以上の置換基により所望により置換されていてもよいC1−6非環式炭化水素基(ここで前記C1−6非環式炭化水素基の1〜3個の炭素原子(ただし全ての炭化水素ではない)は、所望によりO、S、SO、SO、NR、XC(X)、C(X)X、もしくはXC(X)Xにより置換されていてもよい)、または
−ベンジル基(ここで前記ベンジル基のベンゼン環は、ハロゲン、シアノ、C1−4アルキル、およびC1−4アルコキシから選択される1〜3個の置換基で所望により置換されていてもよく、ここで前記C1−4アルキルおよびC1−4アルコキシ基はそれぞれ、1個以上のフッ素原子で所望により置換されていてもよい)であり、そして
は、ハロゲン、シアノ、ニトロ、および基R−Rから選択され、
ただし、aが0のとき、Arは2−アミノピリジン−4−イルまたは2−アミノ−ピリミジン−4−イル基以外であり(ここで前記2−アミノ部分は所望により置換されていてもよい)、
Ar−(NH)−およびAr−(NH)−のいずれも、所望により置換されていてもよいキノキサリン−4−イルアミノ基を形成せず、そして
aが1で、bが0であるとき、Arは、6員の非芳香性炭素環式環と縮合したピロールまたはピラゾール環を含む二環式基以外である(ここでArの結合点は、前記ピロールまたはピラゾール環の窒素原子である)]
で示されるアミド、またはその塩、溶媒和物、N−オキシドもしくは互変異性体である化合物であって、
2,5−ジフェニル−1H−イミダゾール−4−カルボン酸アミドおよびその互変異性体、
2−(4−フルオロフェニル)−5−(4−メトキシフェニル)−1H−イミダゾール−4−カルボン酸アミドおよびその互変異性体、
2−フェニル−5−チオフェン−2−イル−1H−イミダゾール−4−カルボン酸アミドおよびその互変異性体、
2−フェニル−5−(3,4,5−トリメトキシ−フェニル)−オキサゾール−4−カルボン酸アミド、
2,5−ジフェニル−オキサゾール−4−カルボン酸アミド、ならびに
2−(4−メチルフェニル)−5−フェニル−オキサゾール−4−カルボン酸アミドを除く化合物。
【請求項2】
式(1a):
【化2】


[式中、aは、0または1であり、
bは、0または1であり、
ただし、aとbとの合計は、0または1であり、
Tは、OまたはNHであり、
Arは、O、N、およびSから選択される4個までのヘテロ原子を含み、所望により1個以上の置換基Rにより置換されていてもよい、単環式または二環式の5〜10員のアリールあるいはヘテロアリール基であり、
Arは、O、N、およびSから選択される4個までのヘテロ原子を含み、所望により1個以上の置換基Rにより置換されていてもよい、単環式または二環式の5〜10員のアリールあるいはヘテロアリール基であり、
は、ハロゲン;シアノ;ニトロ;基R−R;あるいはO、N、およびSから選択される4個までのヘテロ原子を含み、所望により1個以上の置換基Rにより置換されていてもよい3〜7員の炭素環式またはヘテロ環式環であり、
は、結合、O、CO、XC(X)、C(X)X、XC(X)X、S、SO、SO、NR、SONR、またはNRSOであり、
は、
・水素、
・O、N、およびSから選択される4個までのヘテロ原子を含み、所望により1個以上の置換基Rにより置換されていてもよい3〜7員の炭素環式またはヘテロ環式環、または
・ヒドロキシ;オキソ;ハロゲン;シアノ;ニトロ;カルボキシ;アミノ;N(R;ならびにO、N、およびSから選択される4個までのヘテロ原子を含み、所望により1個以上の置換基Rにより置換されていてもよい3〜7員の炭素環式もしくはヘテロ環式環;から選択される1個以上の置換基により所望により置換されていてもよいC1−12非環式炭化水素基であり(ここで前記C1−12非環式炭化水素基の1〜3個の炭素原子(ただし全ての炭化水素ではない)は、所望によりO、CO、XC(X)、C(X)X、XC(X)X、S、SO、SO、NR、SONR、もしくはNRSOにより置換されていてもよい)、
は、水素またはC1−4炭化水素基であり、
は、O、S、またはNRであり、
は、=O、=S、または=NRであり、
は、ハロゲン、シアノ、ニトロ、または基R−Rであり、
は、水素または所望により1個以上のフッ素原子により置換されていてもよいC1−4アルキル基であり、
は、X;ハロゲン;シアノ;ニトロ;基R−R;またはO、N、およびSから選択される4個までのヘテロ原子を含み、所望により基Rにより置換されていてもよい3〜7員の炭素環式もしくはヘテロ環式環であり、
は、
−水素、または
−ヒドロキシ;オキソ;ハロゲン;シアノ;ニトロ;カルボキシ;アミノ;およびN(Rから選択される1個以上の置換基により所望により置換されていてもよいC1−6非環式炭化水素基(ここで前記C1−6非環式炭化水素基の1〜3個の炭素原子(ただし全ての炭化水素ではない)は、所望によりO、S、SO、SO、NR、XC(X)、C(X)X、またはXC(X)Xにより置換されていてもよい)であり、そして
は、ハロゲン、シアノ、ニトロ、および基R−Rから選択され、
ただし、aが0のとき、Arは2−アミノピリジン−4−イルまたは2−アミノ−ピリミジン−4−イル基以外であり(ここで前記2−アミノ部分は所望により置換されていてもよい)、そして
Ar−(NH)−およびAr−(NH)−のいずれも、所望により置換されていてもよいキノキサリン−4−イルアミノ基を形成しない]
で示されるアミド、またはその塩、溶媒和物、N−オキシドもしくは互変異性体である請求項1に記載の化合物であって、
2,5−ジフェニル−1H−イミダゾール−4−カルボン酸アミドおよびその互変異性体、
2−(4−フルオロフェニル)−5−(4−メトキシフェニル)−1H−イミダゾール−4−カルボン酸アミドおよびその互変異性体、
2−フェニル−5−チオフェン−2−イル−1H−イミダゾール−4−カルボン酸アミドおよびその互変異性体、
2−フェニル−5−(3,4,5−トリメトキシ−フェニル)−オキサゾール−4−カルボン酸アミド、
2,5−ジフェニル−オキサゾール−4−カルボン酸アミド、ならびに
2−(4−メチルフェニル)−5−フェニル−オキサゾール−4−カルボン酸アミドを除く化合物。
【請求項3】
式中、aは、0または1であり、
bは、0または1であり、
ただし、aとbとの合計は、0または1であり、
Tは、OまたはNHであり、
Arは、O、N、およびSから選択される4個までのヘテロ原子を含み、所望により1個以上の置換基Rにより置換されていてもよい、単環式または二環式の5〜10員のアリールあるいはヘテロアリール基であり、
Arは、O、N、およびSから選択される4個までのヘテロ原子を含み、所望により1個以上の置換基Rにより置換されていてもよい、単環式または二環式の5〜10員のアリールあるいはヘテロアリール基であり、
は、ハロゲン;シアノ;ニトロ;基R−R;あるいはO、N、およびSから選択される2個までのヘテロ原子を含み、所望により1個以上の置換基Rにより置換されていてもよい3〜7員の炭素環式またはヘテロ環式環であり、
は、結合、O、CO、XC(X)、C(X)X、XC(X)X、S、SO、SO、NR、SONR、またはNRSOであり、
は、
・水素、あるいは
・O、N、およびSから選択される4個までのヘテロ原子を含み、所望により1個以上の置換基Rにより置換されていてもよい3〜7員の炭素環式またはヘテロ環式環、あるいは
・ヒドロキシ;オキソ;ハロゲン;シアノ;ニトロ;カルボキシ;アミノ;N(R;ならびにO、N、およびSから選択される2個までのヘテロ原子を含み、所望により1個以上の置換基Rにより置換されていてもよい3〜7員の炭素環式もしくはヘテロ環式環;から選択される1個以上の置換基により所望により置換されていてもよいC1−12非環式炭化水素基であり(ここで前記C1−12非環式炭化水素基の1〜3個の炭素原子(ただし全ての炭化水素ではない)は、所望によりO、CO、XC(X)、C(X)X、XC(X)X、S、SO、SO、NR、SONR、もしくはNRSOにより置換されていてもよい)、
は、水素またはC1−4炭化水素基であり、
は、O、S、またはNRであり、
は、=O、=S、または=NRであり、
は、ハロゲン、シアノ、ニトロ、または基R−Rであり、
は、水素または所望により1個以上のフッ素原子により置換されていてもよいC1−4アルキル基であり、
は、X;ハロゲン;シアノ;ニトロ;基R−R;またはO、N、およびSから選択される2個までのヘテロ原子を含み、所望により基Rにより置換されていてもよい3〜7員の炭素環式もしくはヘテロ環式環であり、
は、
−水素、あるいは
−ヒドロキシ;オキソ;ハロゲン;シアノ;ニトロ;カルボキシ;アミノ;およびN(Rから選択される1個以上の置換基により所望により置換されていてもよいC1−6非環式炭化水素基であり(ここで前記C1−6非環式炭化水素基の1〜3個の炭素原子(ただし全ての炭化水素ではない)は、所望によりO、S、SO、SO、NR、XC(X)、C(X)X、またはXC(X)Xにより置換されていてもよい)、そして
は、ハロゲン、シアノ、ニトロ、および基R−Rから選択される、
請求項2に記載の化合物。
【請求項4】
式(2):
【化3】


[式中、T、Ar、およびArは、請求項1または請求項2または請求項3に定義の通りである]
で示されるアミド、またはその塩、溶媒和物、N−オキシドもしくは互変異性体である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の化合物であって、
2,5−ジフェニル−1H−イミダゾール−4−カルボン酸アミドおよびその互変異性体、
2−(4−フルオロフェニル)−5−(4−メトキシフェニル)−1H−イミダゾール−4−カルボン酸アミドおよびその互変異性体、
2−フェニル−5−チオフェン−2−イル−1H−イミダゾール−4−カルボン酸アミドおよびその互変異性体、
2−フェニル−5−(3,4,5−トリメトキシ−フェニル)−オキサゾール−4−カルボン酸アミド、
2,5−ジフェニル−オキサゾール−4−カルボン酸アミド、ならびに
2−(4−メチルフェニル)−5−フェニル−オキサゾール−4−カルボン酸アミドを除く化合物。
【請求項5】
式(2a):
【化4】


[式中、ArおよびArは、請求項4に定義の通りである]
で示されるアミド、またはその塩、溶媒和物、N−オキシドもしくは互変異性体である、請求項4に記載の化合物であって、
2,5−ジフェニル−1H−イミダゾール−4−カルボン酸アミドおよびその互変異性体、
2−(4−フルオロフェニル)−5−(4−メトキシフェニル)−1H−イミダゾール−4−カルボン酸アミドおよびその互変異性体、ならびに
2−フェニル−5−チオフェン−2−イル−1H−イミダゾール−4−カルボン酸アミドおよびその互変異性体を除く化合物。
【請求項6】
式(2b):
【化5】


[式中、ArおよびArは、請求項4に定義の通りである]
で示されるアミド、またはその塩、溶媒和物、N−オキシドもしくは互変異性体である、請求項4に記載の化合物であって、
2−フェニル−5−(3,4,5−トリメトキシ−フェニル)−オキサゾール−4−カルボン酸アミド、
2,5−ジフェニル−オキサゾール−4−カルボン酸アミド、および
2−(4−メチルフェニル)−5−フェニル−オキサゾール−4−カルボン酸アミドを除く化合物。
【請求項7】
式(2c):
【化6】


[式中、ArおよびArは、請求項4に定義の通りである]
で示されるアミド、またはその塩、溶媒和物、N−オキシドもしくは互変異性体である、請求項4に記載の化合物。
【請求項8】
式(3):
【化7】


[式中、T、Ar、およびArは、請求項1または請求項2または請求項3に定義の通りである]
で示されるアミド、またはその塩、溶媒和物、N−オキシド、もしくは互変異性体である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項9】
式(3a):
【化8】


[式中、ArおよびArは、請求項8に定義の通りである]
で示されるアミド、またはその塩、溶媒和物、N−オキシド、もしくは互変異性体である、請求項8に記載の化合物。
【請求項10】
式(4):
【化9】


[式中、T、Ar、およびArは、請求項1または請求項2または請求項3に定義の通りである]
で示されるアミド、またはその塩、溶媒和物、N−オキシドもしくは互変異性体である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項11】
式(4a):
【化10】


[式中、ArおよびArは、請求項10に定義の通りである]
で示されるアミド、またはその塩、溶媒和物、N−オキシドもしくは互変異性体である、請求項10に記載の化合物。
【請求項12】
Arが、O、N、およびSから選択される2個までのヘテロ原子を含む置換された単環式の5および6員のアリールならびにヘテロアリール環から選択され、前記アリールならびにヘテロアリール環はそれぞれ所望により1個以上の置換基Rにより置換されていてもよい、請求項1〜11のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項13】
前記所望により置換されていてもよい単環式の5および6員のアリールならびにヘテロアリール環が、O、N、およびSから選択される1個までのヘテロ原子を含む、請求項12に記載の化合物。
【請求項14】
Arが、所望により置換されていてもよいフェニル、チオフェン、フラン、ピリジン、およびピラゾール環から選択される、請求項13に記載の化合物。
【請求項15】
Arが、フェニル、2−チエニル、3−チエニル、2−フリル、3−フリル、2−ピリジル、3−ピリジル、および4−ピリジル環から選択され、それぞれ所望により1個以上の置換基Rにより置換されていてもよい、請求項14に記載の化合物。
【請求項16】
Arが、所望により1個以上の置換基Rにより置換されていてもよいフェニルである、請求項14に記載の化合物。
【請求項17】
前記アリールまたはヘテロアリール環Arが、0、1または2個の置換基Rにより置換されている、請求項1〜16のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項18】
前記アリールまたはヘテロアリール環Arが、0または1個の置換基Rにより置換されている、請求項17に記載の化合物。
【請求項19】
が、ハロゲン;シアノ;または基Raa−Rbbから選択され、
aaは、結合、O、CO、OC(O)、C(O)O、NRccC(O)、C(O)NRcc、NRcc、OC(O)O、NRccC(O)O、OC(O)NRcc、NRccC(O)NRcc、S、SO、SO、SONRcc、またはNRccSOであり、
bbは、
・水素、あるいは
・O、N、およびSから選択される2個までのヘテロ原子を含み、所望により1個以上の置換基R3aにより置換されていてもよい、3〜8員の非芳香族炭素環式またはヘテロ環式環、あるいは
・O、N、およびSから選択される4個まで(例えば、2個まで)のヘテロ原子を含み、所望により1個以上の置換基R3aにより置換されていてもよい、5もしくは6員のアリールまたはヘテロアリール基、あるいは
・下記:
−ヒドロキシ、
−オキソ、
−ハロゲン、
−シアノ、
−カルボキシ、
−N(Rcc
−O、N、およびSから選択される2個までのヘテロ原子を含み、所望により1個以上の置換基R3aにより置換されていてもよい、3〜8員の非芳香族炭素環式またはヘテロ環式環、
−それぞれ、O、N、およびSから選択される4個まで(例えば、2個まで)のヘテロ原子を含み、所望により1個以上の置換基R3aにより置換されていてもよい、5もしくは6員のアリールまたはヘテロアリール基、
から選択される1個以上の置換基により所望により置換されていてもよいC1−12非環式炭化水素基であり、
ここで前記C1−12非環式炭化水素基の1〜3個の炭素原子(ただし全ての炭化水素ではない)は、所望によりO、CO、OC(O)、NRccC(O)、OC(NRcc)、C(O)O、C(O)NRcc、NRcc、OC(O)O、NRccC(O)O、OC(NRcc)O、OC(O)NRcc、NRccC(O)NRcc、S、SO、SO、NRcc、SONRcc、およびNRccSOで置換されていてもよく、
ccは、水素または飽和C1−4炭化水素基であり、
3aは、オキソ;ハロゲン;シアノ;基Raa−Ree;あるいはO、N、およびSから選択される2個までのヘテロ原子を含み、所望によりC1−4アルキル、C1−4アシル、C1−4アルコキシカルボニル、もしくはC1−4アルキルスルホニルにより置換されていてもよい、3〜8員の炭素環式またはヘテロ環式環であり、
eeは、
・水素、あるいは
・ヒドロキシ、オキソ、ハロゲン、シアノ、カルボキシ、およびN(Rccから選択される1個以上の置換基により所望により置換されていてもよいC1−6非環式飽和炭化水素基、あるいは
・ベンジル基(ここで前記ベンジル基のベンゼン環は、ハロゲン、シアノ、C1−4アルキル、およびC1−4アルコキシから選択される1〜3個の置換基で所望により置換されていてもよく、ここで前記C1−4アルキルおよびC1−4アルコキシ基はそれぞれ、所望により1個以上のフッ素原子で置換されていてもよい)である、請求項1〜18のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項20】
が、ハロゲン、シアノ、または基Raa−Rbb’から選択され、
aaは、結合、O、CO、OC(O)、C(O)O、NRccC(O)、C(O)NRcc、NRcc、OC(O)O、NRccC(O)O、OC(O)NRcc、NRccC(O)NRcc、S、SO、SO、SONRcc、またはNRccSOであり、
bb’は、
・水素、あるいは
・O、N、およびSから選択される2個までのヘテロ原子を含み、所望により1個以上の置換基R3aにより置換されていてもよい、3〜7員の非芳香族炭素環式またはヘテロ環式環、あるいは
・O、N、およびSから選択される4個まで(例えば、2個まで)のヘテロ原子を含み、所望により1個以上の置換基R3aにより置換されていてもよい、5もしくは6員のアリールまたはヘテロアリール基、あるいは
・下記:
−ヒドロキシ、
−オキソ、
−ハロゲン、
−シアノ、
−カルボキシ、
−N(Rcc
−O、N、およびSから選択される2個までのヘテロ原子を含み、所望により1個以上の置換基R3aにより置換されていてもよい、3〜7員の非芳香族炭素環式またはヘテロ環式環、
−それぞれ、O、N、およびSから選択される4個まで(例えば、2個まで)のヘテロ原子を含み、所望により1個以上の置換基R3aにより置換されていてもよい、5もしくは6員のアリールまたはヘテロアリール基、
から選択される1個以上の置換基により所望により置換されていてもよいC1−12非環式炭化水素基であり、
ここで、前記C1−12非環式炭化水素基の1〜3個の炭素原子(ただし全ての炭化水素ではない)は、所望によりO、CO、OC(O)、NRccC(O)、OC(NRcc)、C(O)O、C(O)NRcc、NRcc、OC(O)O、NRccC(O)O、OC(NRcc)O、OC(O)NRcc、NRccC(O)NRcc、S、SO、SO、NRcc、SONRcc、およびNRccSOで置換されていてもよく、
ccは、水素または飽和C1−4炭化水素基であり、
3aは、オキソ;ハロゲン;シアノ;基Raa−Ree’;あるいはO、N、およびSから選択される2個までのヘテロ原子を含み、所望によりC1−4アルキル、C1−4アシル、C1−4アルコキシカルボニル、もしくはC1−4アルキルスルホニルにより置換されていてもよい、3〜7員の炭素環式またはヘテロ環式環であり、
ee’は、水素;あるいはヒドロキシ、オキソ、ハロゲン、シアノ、カルボキシ、およびN(Rccから選択される1個以上の置換基により所望により置換されていてもよいC1−6非環式飽和炭化水素基である、請求項19に記載の化合物。
【請求項21】
が、
ハロゲン、
CO(Rは水素またはC1−6アルキル)、
SO
1−4アルキル(所望によりヒドロキシまたはC1−2アルコキシまたは1個以上のフッ素原子により置換されていてもよい)、
1−4アルコキシ(所望によりヒドロキシまたはC1−2アルコキシまたは1個以上のフッ素原子により置換されていてもよい)、あるいは
基Q、C(O)NHQ、HNC(O)Q、C(O)NH−Alk−Q、HNC(O)−Alk−Q、NH−Alk−Q、CHQ、S(O)Q、SOQ、C(O)Q、またはO−Alk(OH)−Q(ここでAlkは、2〜5個の炭素原子を有する直鎖または分枝鎖アルキレン基であり、pは0または1であるが、ただしOとQ、またはOHとQ、またはOとOHの間には少なくとも2個の炭素原子が並んで存在する)から選択され、そして
Qが、
−窒素環員を含みそしてO、N、およびSから選択されるさらなるヘテロ原子環員を所望により含む飽和または部分的不飽和の4〜8員(例えば、4〜7員)を有するヘテロ環Het(ここで前記ヘテロ環Hetは、=O、OH、C1−4アルキル、ヒドロキシ−C1−4アルキル、アミノ−C1−4アルキル、モノ−もしくはジ−C1−4アルキルアミノ−C1−4アルキル、アミノ、モノ−もしくはジ−C1−4アルキルアミノ、C1−4アシル、C1−4アルコキシカルボニル、C1−4アルキルスルホニル、アミノカルボニル、ならびにモノ−およびジ−C1−4アルキルアミノカルボニルから選択される1個以上の置換基により所望により置換されていてもよい)、
−ヒドロキシ、
−NR(ここでRは、水素またはC1−4アルキルであり;Rは、水素、C1−4アルキル、SOまたはCORであり、前記C1−4アルキル部分はそれぞれのとき、OH、アミノ、モノ−またはジ−C1−4アルキルアミノ、あるいはフェニルにより所望により置換されていてもよい)、
−O−Alk−Q’(ここでAlkは、上に定義した通りであり、Q’は、上に定義した所望により置換されていてもよい4〜8員(例えば、4〜7員)の飽和ヘテロ環式環Hetまたは基NR)、
−O−Q''(ここでQ''は、窒素環員を含みそしてO、N、およびSから選択されるさらなるヘテロ原子環員を所望により含む飽和または部分的不飽和の4〜8員(例えば、4〜7員)を有するヘテロ環Hetであり、前記ヘテロ環Hetは、=O、OH、C1−4アルキル、ヒドロキシ−C1−4アルキル、アミノ−C1−4アルキル、モノ−もしくはジ−C1−4アルキルアミノ−C1−4アルキル、アミノ、モノ−もしくはジ−C1−4アルキルアミノ、C1−4アシル、C1−4アルコキシカルボニル、C1−4アルキルスルホニル、アミノカルボニル、ならびにモノ−およびジ−C1−4アルキルアミノカルボニルから選択される1個以上の置換基により場合により置換されていてもよい)、
−O、N、およびSから選択される1〜4個のヘテロ原子環員(この中で少なくとも1個はNである)を含む5または6員の単環式ヘテロアリール環(前記ヘテロアリール環は、OH、ハロゲン、CN、CF、C1−4アルキル、ヒドロキシ−C1−4アルキル、アミノ−C1−4アルキル、モノ−もしくはジ−C1−4アルキルアミノ−C1−4アルキル、アミノ、モノ−もしくはジ−C1−4アルキルアミノ、C1−4アシル、C1−4アルコキシカルボニル、C1−4アルキルスルホニル、アミノカルボニル、ならびにモノ−もしくはジ−C1−4アルキルアミノカルボニルから選択される1個以上の置換基により所望により置換されていてもよい)から選択され、
が、O、N、およびSから選択される2個までのヘテロ原子を含む5もしくは6員のアリールまたはヘテロアリール基により所望により置換されていてもよいC1−4アルキル(ここで前記アリールおよびヘテロアリール基は、所望によりC1−4アルキル、ハロゲン、C1−4アルコキシ、またはシアノにより置換されている)である、請求項1〜20のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項22】
が、
ハロゲン、
CO(RはC1−6アルキルである)、
SO
1−4アルキル(所望によりヒドロキシまたはC1−2アルコキシにより置換されていてもよい)、
1−4アルコキシ(所望によりヒドロキシまたはC1−2アルコキシにより置換されていてもよい)、あるいは
基Q、CHQ、S(O)Q、SOQ、C(O)Q、またはO−Alk(OH)−Q(ここでAlkは、2〜5個の炭素原子を有する直鎖または分枝鎖アルキレン基であり、pは、0または1であるが、ただしOとQ、またはOHとQ、またはOとOHの間には少なくとも2個の炭素原子が並んで存在する)から選択され、そして
Qが、
−窒素環員を含みそしてO、N、およびSから選択されるさらなるヘテロ原子環員を所望により含む飽和または部分的不飽和の4〜7員のヘテロ環Het(ここで前記ヘテロ環Hetは、=O、OH、C1−4アルキル、ヒドロキシ−C1−4アルキル、アミノ−C1−4アルキル、モノ−もしくはジ−C1−4アルキルアミノ−C1−4アルキル、アミノ、モノ−もしくはジ−C1−4アルキルアミノ、C1−4アシル、C1−4アルコキシカルボニル、C1−4アルキルスルホニル、アミノカルボニル、ならびにモノ−およびジ−C1−4アルキルアミノカルボニルから選択される1個以上の置換基により所望により置換されていてもよい)、
−ヒドロキシ、
−NR(ここでRは、水素またはC1−4アルキルであり;Rは、水素、C1−4アルキル、SO、またはCORであり、前記C1−4アルキル部分はそれぞれのとき、OH、アミノ、モノ−もしくはジ−C1−4アルキルアミノ、またはフェニルにより所望により置換されていてもよい)、
−O−Alk−Q’(ここでAlkは、上に定義した通りであり、Q’は、上に定義した所望により置換されていてもよい4〜7員の飽和ヘテロ環式環Hetまたは基NRである)、
−O−Q''(ここでQ''は、窒素環員を含みそしてO、N、およびSから選択されるさらなるヘテロ原子環員を所望により含む飽和または部分的不飽和の4〜7員のヘテロ環Hetであり、前記ヘテロ環Hetは、=O、OH、C1−4アルキル、ヒドロキシ−C1−4アルキル、アミノ−C1−4アルキル、モノ−もしくはジ−C1−4アルキルアミノ−C1−4アルキル、アミノ、モノ−もしくはジ−C1−4アルキルアミノ、C1−4アシル、C1−4アルコキシカルボニル、C1−4アルキルスルホニル、アミノカルボニル、ならびにモノ−およびジ−C1−4アルキルアミノカルボニルから選択される1個以上の置換基により所望により置換されていてもよい)、
−O、N、およびSから選択される1〜4個のヘテロ原子環員(この中で少なくとも1個はNである)を含む5もしくは6員の単環式ヘテロアリール環(前記ヘテロアリール環は、OH、ハロゲン、CN、CF、C1−4アルキル、ヒドロキシ−C1−4アルキル、アミノ−C1−4アルキル、モノ−もしくはジ−C1−4アルキルアミノ−C1−4アルキル、アミノ、モノ−もしくはジ−C1−4アルキルアミノ、C1−4アシル、C1−4アルコキシカルボニル、C1−4アルキルスルホニル、アミノカルボニル、ならびにモノ−およびジ−C1−4アルキルアミノカルボニルから選択される1個以上の置換基により所望により置換されていてもよい)から選択され、
が、O、N、およびSから選択される2個までのヘテロ原子を含む5もしくは6員のアリールまたはヘテロアリール基により場合により置換されていてもよいC1−4アルキル(ここで前記アリールおよびヘテロアリールの基は、所望によりC1−4アルキル、ハロゲン、C1−4アルコキシ、またはシアノにより置換されている)である、請求項1〜21のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項23】
が、
ハロゲン、
CO5a(R5aはC1−6アルキル)、
SO5a
1−4アルキル(所望によりヒドロキシまたはC1−2アルコキシにより置換されていてもよい)、
1−4アルコキシ(所望によりヒドロキシまたはC1−2アルコキシにより置換されていてもよい)、あるいは
基Q、CHQ、S(O)Q、SOQ、C(O)Q、またはO−Alk−Q(ここでAlkは、2〜5個の炭素原子を有する直鎖または分枝鎖アルキレン基であるが、ただしOとQの間には少なくとも2個の炭素原子が並んで存在する)から選択され、そして
Qが、
−窒素環員を含みそしてO、N、およびSから選択されるさらなるヘテロ原子環員を所望により含む4〜7員の飽和ヘテロ環Het(ここで前記ヘテロ環Hetは、C1−4アルキル、C1−4アシル、C1−4アルコキシカルボニル、C1−4アルキルスルホニル、アミノカルボニル、ならびにモノ−およびジ−C1−4アルキルアミノカルボニルから選択される1個以上の置換基により所望により置換されていてもよい)、
−ヒドロキシ、
−NR(Rは、水素またはC1−4アルキルであり;Rは、水素、C1−4アルキル、SO、またはCORである)、
−O−Alk−Q’(Alkは、上に定義した通りであり、Q’は、上に定義した所望により置換されていてもよい4〜7員の飽和ヘテロ環式環Hetまたは基NRである)から選択され、
が、O、N、およびSから選択される2個までのヘテロ原子を含む5もしくは6員のアリールまたはヘテロアリール基により所望により置換されていてもよいC1−4アルキル(ここで前記アリールおよびヘテロアリールの基は、C1−4アルキル、ハロゲン、C1−4アルコキシ、またはシアノにより所望により置換されていてもよい)である、請求項21または22に記載の化合物。
【請求項24】
が基O−Alk(OH)−Qである、請求項21〜23のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項25】
pが1である、請求項24に記載の化合物。
【請求項26】
pが0である、請求項24に記載の化合物。
【請求項27】
が基O−Alk−Qであり、前記部分Alkが、CHCH、CHCHCH、CHCH(Me)、CHCMe、CHCHCH(Me)、およびCHCHCMeから選択される、請求項26に記載の化合物。
【請求項28】
前記部分Alkが、CHCHおよびCHCHCHから選択される、請求項27に記載の化合物。
【請求項29】
Qが、
−ピロリジン、モルホリン、ピペリジン、およびピペラジン(それぞれ、C1−4アルキル、C1−4アシル、C1−4アルコキシカルボニル、C1−4アルキルスルホニル、アミノカルボニル、ならびにモノ−およびジ−C1−4アルキルアミノカルボニルから選択される1個以上の置換基により所望により置換されていてもよい)から選択される5または6員の飽和ヘテロ環式環、
−SO5a
−ヒドロキシ、および
−NR(ここでRは、水素またはC1−4アルキルであり;Rは、水素、C1−4アルキル、SO、またはCORである)から選択される、請求項21〜28のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項30】
Qが、
−ピロリジン、モルホリン、ピペリジン、およびピペラジン(それぞれ、C1−4アルキル、C1−4アシル、C1−4アルコキシカルボニル、C1−4アルキルスルホニル、アミノカルボニル、ならびにモノ−およびジ−C1−4アルキルアミノカルボニルから選択される1個以上の置換基により所望により置換されていてもよい)から選択される5または6員の飽和ヘテロ環式環、
−ヒドロキシ、および
−NR(ここでRは、水素またはC1−4アルキルであり;Rは、水素、C1−4アルキル、SO、またはCORである)から選択される、請求項29に記載の化合物。
【請求項31】
が式:
【化11】


[式中、アスタリスクは、基Arへの結合部位を示し、
Yは、結合、O−Alk−(ここでAlkは上に定義の通りである)、またはC1−3アルキレン基であり、
Bは、O、NH、CH、または基NR10であり、そして
10は、C1−4アルキル、C1−4アシル、カルバモイル、モノ−およびジ−C1−4アルキルカルバモイル、C1−4アルコキシカルボニル、ならびにC1−4アルキルスルホニルから選択される]
で表される部分である、請求項1〜30のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項32】
Arが、O、N、およびSから選択される2個までのヘテロ原子を含む所望により置換されていてもよい単環式5および6員のアリールおよびヘテロアリール環、ならびにO、N、およびSから選択される3個までのヘテロ原子を含む所望により置換されていてもよい6.5縮合環から選択される、請求項1〜31のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項33】
前記所望により置換されていてもよい単環式5および6員のアリールおよびヘテロアリール環ならびに所望により置換されていてもよい6.5縮合環が、O、N、およびSから選択されるヘテロ原子を1個まで含む、請求項32に記載の化合物。
【請求項34】
前記アリールおよびヘテロアリール環が、
(a)フェニル、チオフェン、フラン、インドール、インダゾール、ベンゾイミダゾール、ベンゾフラン、ピリジン、ピロロピリジン、およびピラゾール環(それぞれ所望により1個以上の置換基Rにより置換されていてもよい)からなる群、あるいは
(b)フェニル、チオフェン、フラン、インドール、インダゾール、ベンゾイミダゾール、ベンゾフラン、ピリジン、およびピラゾール環(それぞれ所望により1個以上の置換基Rにより置換されていてもよい)からなる群、
から選択される、請求項33に記載の化合物。
【請求項35】
前記アリールおよびヘテロアリール環が、
(a)フェニル、2−チエニル、3−チエニル、2−フリル、3−フリル、3−ピラゾール、4−ピラゾール、2−ピリジル、3−ピリジル、4−ピリジル、3−インドリル、4−インドリル、3−インダゾリル、4−インダゾリル、ベンゾイミダゾール−4−イル、3−ベンゾフラニル、および4−ベンゾフラニル環(それぞれ所望により1個以上の置換基Rにより置換されていてもよい)からなる群、あるいは
(b)フェニル、2−チエニル、3−チエニル、2−フリル、3−フリル、3−ピラゾール、4−ピラゾール、5−ピラゾール、2−ピリジル、3−ピリジル、4−ピリジル、3−インドリル、4−インドリル、5−インドリル、6−インドリル、3−インダゾリル、4−インダゾリル、5−インダゾリル、6−インダゾリル、ベンゾイミダゾール−4−イル、3−ベンゾフラニル、4−ベンゾフラニル、およびピロロ[2,3−b]ピリジン環(それぞれ所望により1個以上の置換基Rにより置換されていてもよい)からなる群、
から選択される、請求項34に記載の化合物。
【請求項36】
前記アリールおよびヘテロアリール環が、フェニル、チオフェン、フラン、インドール、ベンゾフラン、ピリジン、およびピラゾール環から選択され、それぞれ所望により1個以上の置換基Rにより置換されていてもよい、請求項34に記載の化合物。
【請求項37】
前記アリールおよびヘテロアリール環が、フェニル、2−チエニル、3−チエニル、2−フリル、3−フリル、3−ピラゾール、4−ピラゾール、2−ピリジル、3−ピリジル、4−ピリジル、3−インドリル、4−インドリル、3−ベンゾフラニル、および4−ベンゾフラニル環から選択され、それぞれ所望により1個以上の置換基Rにより置換されていてもよい、請求項36に記載の化合物。
【請求項38】
Arが、所望によりに置換されていてもよいフェニル環である、請求項32〜37のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項39】
Arが、所望によりに置換されていてもよい1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン基である、請求項32に記載の化合物。
【請求項40】
前記アリールまたはヘテロアリール環Arが、0、1または2個の置換基Rにより置換されている、請求項1〜39のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項41】
前記アリールまたはヘテロアリール環が非置換である、請求項40に記載の化合物。
【請求項42】
前記アリールまたはヘテロアリール環が1個の置換基Rにより置換されている、請求項40に記載の化合物。
【請求項43】
前記アリールまたはヘテロアリール環が2個の置換基Rにより置換されている、請求項40に記載の化合物。
【請求項44】
が、ハロゲン、シアノ、ニトロ、または基R−R(ここでRは、結合、O、CO、XC(X)、C(X)X、XC(X)X、S、SO、SO、NR、SONR、またはNRSOであり;Rは、水素、あるいは所望により1個以上のフッ素原子により置換されていてもよいC1−4アルキル基である)である、請求項1〜43のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項45】
が存在しないか、あるいは、ハロゲン、所望により1個以上のフッ素原子で置換されていてもよいC1−4アルキル、所望により1個以上のフッ素原子で置換されていてもよいC1−4アルコキシ、シクロプロピル、シクロプロポキシ、シアノ、CONH、C1−4アルキルスルホニル、C1−4アシルアミノ、C1−4アルキルスルホニルアミノから選択される、請求項44に記載の化合物。
【請求項46】
が存在しないか、あるいは、フッ素、塩素、臭素、所望により1個以上のフッ素原子で置換されていてもよいメチル、所望により1個以上のフッ素原子で置換されていてもよいメトキシ、シアノ、メチルスルホニル、アセチルアミノ、およびメチルスルホニルアミノから選択される、請求項45に記載の化合物。
【請求項47】
Arが、非置換であるか、フッ素;塩素;臭素;所望により1個以上のフッ素原子で置換されていてもよいメチル;所望により1個以上のフッ素原子で置換されていてもよいメトキシ;シアノ;メチルスルホニル;アセチルアミノ;およびメチルスルホニルアミノから選択される1、2または3個の置換基により置換されているフェニル基である、請求項1〜38および40〜46のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項48】
1個の置換基がフェニル環上に存在し、この置換基が環上のオルト位に存在する、請求項47に記載の化合物。
【請求項49】
2個の置換基がフェニル環上に存在し、少なくとも1個が環上のオルト位に存在する、請求項47に記載の化合物。
【請求項50】
両方の置換基が環上のオルト位に存在する、請求項49に記載の化合物。
【請求項51】
Arが、フェニル、2,6−ジフルオロフェニル、2−クロロフェニル、2−フルオロフェニル、2−クロロ−6−フルオロフェニル、2,6−ジクロロフェニル、2,6−ジメチルフェニル、3−インドリル、4−インドリル、3−ピラゾリル、4−ピラゾリル、2−チエニル、および3−チエニルである、請求項47に記載の化合物。
【請求項52】
Arが、フェニル、2,6−ジフルオロフェニル、2−クロロフェニル、2−フルオロフェニル、3−インドリル、4−インドリル、3−ピラゾリル、4−ピラゾリル、2−チエニル、および3−チエニルである、請求項51に記載の化合物。
【請求項53】
式(5):
【化12】


[式中、Arは、請求項1〜52のいずれか一項に定義の通りであり、
は、C(O)、C(O)NH、またはHNC(O)であり、そして
(i)GがC(O)であるとき、GはOHおよび基Het(ここでHetは、窒素原子環員を含みそしてO、N、およびSから選択されるさらなる1個のヘテロ原子環員を所望により含む5〜7員の非芳香族ヘテロ環式環であり、前記基Hetは、窒素環員によりC(O)基に結合されており、C1−4アルキル、ヒドロキシ−C1−4アルキル、ヒドロキシ、アミノ−C1−4アルキル、およびモノもしくはジ−C1−2−アルキルアミノ−C1−4アルキルから選択される1個または2個の置換基により所望により置換されている)から選択されるか、または
(ii)GがC(O)NHまたはHNC(O)であるとき、Gは、
・窒素原子環員を含みそしてO、N、およびSから選択されるさらなる1個のヘテロ原子環員を所望により含む5〜8員の非芳香族ヘテロ環式環Het’(前記ヘテロ環式環は、C1−4アルキル、ヒドロキシ−C1−4アルキル、ヒドロキシ、アミノ−C1−4アルキル、およびモノもしくはジ−C1−2−アルキルアミノ−C1−4アルキルから選択される1個または2個の置換基により所望により置換されている)、および
・基Het’または基NRで置換されたC1−4アルキル(RおよびRは同一または異なり、それぞれ水素またはC1−4アルキルであり、Het’は、上に定義の通りである)から選択される]
で表される請求項8に記載の化合物、またはその塩、溶媒和物もしくは互変異性体。
【請求項54】
塩形態である、請求項1〜53のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項55】
溶媒和物形態である、請求項1〜53のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項56】
N−オキシド形態である、請求項1〜53のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項57】
塩でもN−オキシドでもない、請求項1〜53および55のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項58】
医薬における使用のための、請求項1〜57のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項59】
請求項1〜57のいずれか一項に記載の化合物および薬学的に許容される担体を含む、医薬組成物。
【請求項60】
FLT3、FLT4、およびオーロラキナーゼから選択されるキナーゼにより仲介される病態もしくは症状の予防または治療で用いるための、請求項1〜57のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項61】
FLT3、FLT4、およびオーロラキナーゼから選択されるキナーゼの異常な発現を特徴とする病態もしくは症状の予防または治療に用いるための、請求項1〜57のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項62】
FLT3、FLT4、およびオーロラキナーゼから選択されるキナーゼにより仲介される病態もしくは症状の予防または治療用医薬の製造のための、請求項1〜57のいずれか一項に記載の化合物の使用。
【請求項63】
FLT3、FLT4、およびオーロラキナーゼから選択されるキナーゼの異常な発現を特徴とする病態もしくは症状の予防または治療用医薬の製造のための、請求項1〜57のいずれか一項に記載の化合物の使用。
【請求項64】
FLT3、FLT4、およびオーロラキナーゼから選択されるキナーゼにより仲介される病態もしくは症状の予防または治療方法であって、請求項1〜57のいずれか一項に記載の化合物を、その必要のある対象に投与することを含む方法。
【請求項65】
FLT3、FLT4、およびオーロラキナーゼから選択されるキナーゼの異常な発現を特徴とする病態もしくは症状の予防または治療方法であって、請求項1〜57のいずれか一項に記載の化合物を、それを必要とする対象に投与することを含む方法。
【請求項66】
FLT3、FLT4、およびオーロラキナーゼから選択されるキナーゼにより仲介される病態もしくは症状の罹患率の緩和または低減方法であって、請求項1〜57のいずれか一項に記載の化合物を、それを必要とする対象に投与することを含む方法。
【請求項67】
FLT3、FLT4、およびオーロラキナーゼから選択されるキナーゼの阻害方法であって、前記キナーゼと請求項1〜57のいずれか一項に記載のキナーゼ阻害化合物を接触させることを含む方法。
【請求項68】
請求項1〜57のいずれか一項に記載の化合物を使用して、FLT3、FLT4、およびオーロラキナーゼから選択されるキナーゼの活性を阻害することによる、細胞過程の調節方法。
【請求項69】
癌などの増殖性疾患の予防または治療で用いるための、請求項1〜57のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項70】
癌などの増殖性疾患の予防または治療で用いるための医薬の製造のための、請求項1〜57のいずれか一項に記載の化合物の使用。
【請求項71】
対象における癌などの増殖性疾患の治療方法であって、前記対象(例えば、ヒトなどの哺乳類)に請求項1〜57のいずれか一項に記載の化合物を投与することを含む方法。
【請求項72】
異常な細胞増殖を含む、もしくはそれに起因する疾病または症状の予防あるいは治療に用いるための、請求項1〜57のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項73】
異常な細胞増殖を含む、もしくはそれに起因する疾病または症状の予防あるいは治療で用いるための医薬の製造のための、請求項1〜57のいずれか一項に記載の化合物の使用。
【請求項74】
哺乳類における異常な細胞増殖を含む、もしくはそれに起因する疾病または症状の治療方法であって、請求項1〜57のいずれか一項に記載の化合物を異常な細胞増殖を阻害するのに有効な量で前記哺乳類に投与することを含む方法。
【請求項75】
哺乳類における異常な細胞増殖を含む、もしくはそれに起因する疾病または症状の罹患率の緩和あるいは低減方法であって、請求項1〜57のいずれか一項に記載の化合物を異常な細胞増殖を阻害するのに有効な量で前記哺乳類に投与することを含む方法。
【請求項76】
請求項1〜57のいずれか一項に記載の式(1)の化合物の製造方法であって、
(a)式(6A)
【化13】


(式中Rは、水素またはC1−4アルキル基(好ましくは、メチルまたはエチル))の化合物とアンモニアの、第一級アミド基の形成に適切な条件下での反応、あるいは
(b)式(6B)
【化14】


の化合物の部分加水分解、あるいは
(c)aが0のとき、式(6C)
【化15】


(式中LGは、塩素、臭素、ヨウ素、またはトリフルオロメタンスルホン酸である)の化合物と、基Arの導入に適当なボロン酸またはボロン酸エステルまたは有機金属試薬(例えば、有機スズ試薬)の、金属触媒(特にパラジウム触媒)の存在下における(例えば、スズキカップリングまたはスティル反応条件下での)反応、あるいは
(d)aが1のとき、式(6C)
【化16】


(式中LGは、塩素、臭素、ヨウ素、またはトリフルオロメタンスルホン酸である)の化合物と式NH−Arのアミンの、金属触媒(特にパラジウム触媒)の存在下における反応、あるいは
(e)bが0のとき、式(6D)
【化17】


(式中LGは、塩素、臭素、ヨウ素、またはトリフルオロメタンスルホン酸である)の化合物と、基Arの導入に適切なボロン酸またはボロン酸エステルまたは有機金属試薬(例えば、有機スズ試薬)の、金属触媒(特にパラジウム触媒)の存在下における反応、あるいは
(f)bが1のとき、式(6D)
【化18】


(式中LGは、塩素、臭素、ヨウ素、またはトリフルオロメタンスルホン酸である)の化合物と式NH−Arのアミンの、金属触媒(特にパラジウム触媒)の存在下における反応、ならびに
(g)所望により、式(1)のある化合物を式(1)の別の化合物へ変換することを含む、方法。

【公表番号】特表2010−526800(P2010−526800A)
【公表日】平成22年8月5日(2010.8.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−506999(P2010−506999)
【出願日】平成20年5月9日(2008.5.9)
【国際出願番号】PCT/GB2008/001612
【国際公開番号】WO2008/139161
【国際公開日】平成20年11月20日(2008.11.20)
【出願人】(509310716)サリアム・リミテッド (1)
【氏名又は名称原語表記】SAREUM LIMITED
【Fターム(参考)】