説明

コンバインの走行姿勢制御装置

【課題】刈取機を所定高さ位置へ上昇操作して、旋回操作したときには、機体が左右に傾斜すると、左右両側のクローラは昇降制御されることにより、機体が転倒して危険であった。
【解決手段】穀稈を刈取る刈取機8と、穀稈を脱穀する脱穀機9とを設け、所定のスイッチ12の「ON」操作で、刈取機8と、脱穀機9のフィードチェン10との作動を自動停止し、機体1aの左右傾斜と、前後傾斜を検出するローリングセンサ6と、ピッチングセンサ7とを設け、刈取機8が所定高さ位置まで上昇させて停止させると、機体1aをローリング装置4でのローリング制御を停止制御する構成である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
穀稈を刈取る刈取機と、穀稈を脱穀する脱穀機とを設け、所定のスイッチの「ON」操作で、刈取機と脱穀機のフィードチェンとの作動を自動停止を行うと共に、機体の左右傾斜と、前後傾斜とを検出するローリングセンサと、ピッチングセンサとを設け、刈取機を所定の高さ位置まで上昇させて停止させると、機体をローリング装置でローリング制御を停止させる構成であり、コンバインの走行姿勢制御装置として利用できる。
【背景技術】
【0002】
コンバインで穀稈の収穫作業は、走行装置の上側へ設けた走行車台の前方部の刈取機で穀稈は刈取りされ、この刈取り穀稈は、脱穀機へ供給されて脱穀される。
上述の収穫作業のときは、機体の下側へ設けた走行装置の左右両側へ昇降自在に設けたクローラには、機体の左右傾斜を検出する傾斜センサを設けている。この傾斜センサの検出値に基づき、各クローラを昇降作動させて、機体の姿勢を予め設定した左右傾斜角(略水平状態)に制御して、走行させる。又、機体を旋回中は、各クローラの昇降作動を停止するように制御して、旋回走行をさせる。
【特許文献1】実開平2-63285号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
昇降自在に設けた左右両側のクローラを、旋回操作したときには、機体が傾斜しても、昇降制御が行われないが、刈取機を所定高さ位置へ上昇操作して、旋回操作したときには、機体が左右に傾斜すると、左右両側のクローラは昇降制御されることにより、機体が転倒すること等が発生して、危険であったり、又、機体が前後に傾斜したときは、左右両側のクローラは、前後に傾斜しても、前後傾斜の昇降制御は行われない構成であり、刈取機の前部が圃場へ突込むことがあったが、この発明により、これらの問題点を解決しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
このために、この発明は、請求項1に記載の発明においては、左右両側に左・右走行クローラ(3a).(3b)を設けた走行装置(3)上側の走行車台(2)と、該走行車台(2)の前方部に立毛穀稈を刈取る刈取機(8)と、上側には、刈取り穀稈の供給を受けて脱穀する脱穀機(9)を載置して設け、又、所定のスイッチ(12)の「ON」操作で刈取機(8)を所定高さ位置まで上昇させる自動停止と、脱穀機(9)の穀稈を移送するフィードチェン(10)の自動停止とを行うと共に、更に機体(1a)の左右傾斜及び前後傾斜を検出するローリングセンサ(6)と、ピッチングセンサ(7)等とを設けたコンバインにおいて、前記刈取機(8)を所定の停止高さ位置まで上昇させて停止させると、この停止に基づいて機体1aをローリング装置(4)でのローリング制御を停止する制御装置(11c)を設けたことを特徴とするコンバインの走行姿勢制御装置としたものである。
【0005】
コンバインで穀稈の収穫作業は、左右両側の左・右走行クローラ(3a)、(3b)を有する走行装置(3)を設け、この走行装置(3)の上側の走行車台(2)の前方部の刈取機(8)で穀稈は刈取りされ、この刈取り穀稈は、この刈取機(8)で上部へ移送され、走行車台(2)の上側へ設けた脱穀機(9)で引継ぎされ、フィードチェン(10)で脱穀機(9)内を移送中に脱穀される。
【0006】
上述の収穫作業のときに、所定のスイッチ(12)の「ON」操作により、この操作に基づいて制御装置(11c)により、刈取機(8)を所定高さ位置まで上昇させて自動停止制御する。同時に脱穀機9の穀稈を移送するフィードチェン(10)の回転駆動も自動停止制御する。この状態のときは、非収穫作業状態である。
【0007】
上述の状態のときに、機体(1a)の左右傾斜、及び前後傾斜を検出すべく設けたローリングセンサ(6)と、ピッチングセンサ(7)との内の、このローリングセンサ(6)が機体(1a)が左右傾斜状態であると検出して、この検出に基づいて、制御装置(11c)により、ローリング装置(4)を作動させて、ローリング制御中であっても、制御装置(11c)でローリング装置(4)の作動を停止させて、ローリング制御を停止する。又、所定のスイッチ(12)の「OFF」操作により、コンバインは、収穫作業状態へ復元され、制御装置(11c)により、ローリング制御も再開始される。
【0008】
請求項2に記載の発明においては、前記機体(1a)の旋回を検出すべく設けた旋回センサ(27a)が機体(1a)の旋回の検出に基づいて、機体(1a)をピッチング装置(5)でのピッチング制御を停止する制御装置(11c)を設けたことを特徴とする請求項1に記載のコンバインの走行姿勢制御装置としたものである。
【0009】
前記所定のスイッチ(12)の「ON」操作により、刈取機(8)が所定の高さ位置で、脱穀機(9)のフィードチェン(10)の回転駆動が停止状態のときに、機体(1a)の旋回を検出する旋回センサ(27a)が、機体(1a)が旋回中であると検出されると、この検出に基づいて、制御装置(11c)により、ピッチング装置(5)を作動させて、ピッチング制御中であっても、制御装置(11c)でピッチング装置(5)の作動を停止させて、ピッチング制御を停止する。又、所定のスイッチ(12)の「OFF」操作により、コンバインは、収穫作業状態へ復元され、制御装置(11c)により、ピッチング制御も再開始される。
【発明の効果】
【0010】
請求項1に記載の発明においては、所定のスイッチ(12)の「ON」操作により、刈取機(8)が所定の高さ位置まで上昇して、停止状態であり、又、脱穀機9のフィードチェン(10)の回転駆動が停止状態のときには、機体(1a)の左右傾斜を検出するローリングセンサ(6)が左右傾斜を検出して、ローリング装置(4)でローリング制御中であっても、制御装置(11c)でローリング装置(4)の作動が停止され、ローリング制御を停止することにより、この状態のときには、非収穫作業状態であり、ローリング制御を停止することにより、機体(1a)の不用な作動を減少することができる。このために、この機体(1a)の水平制御の各部品の耐久性を向上させることができる。又、ピッチング制御のみが行われることにより、湿田、及び後進時の後傾斜によるバランス修正が行えることで、湿田性能が確保できる。
【0011】
請求項2に記載の発明においては、前記刈取機(8)が所定の高さ位置まで上昇して、停止状態であり、又、脱穀機9のフィードチェン(10)の回転駆動が停止状態のときには、機体(1a)が旋回センサ(27a)で旋回中であると検出されて、ピッチング装置(5)でピッチング制御中であっても、制御装置(11c)でピッチング装置(5)の作動を停止させて、ピッチング制御を行わないことにより、旋回時の遠心力による誤作動を防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。
コンバイン1の走行車台2の下側には、左右両側に左・右走行クローラ3a.3bを設けた走行装置3を設けると共に、前方部には、立毛穀稈を刈取り後方上部へ移送する刈取機8を設け、又、上側面には、刈取り穀稈の供給を受けて、この穀稈を移送するフィードチェン10を設け、このフィードチェン10で移送中に脱穀する脱穀機9等を設け、コンバイン1の機体1aを形成した構成である。この機体1aの走行車台2には、機体1aの左右傾斜、及び前後傾斜を検出するローリングセンサ6と、ピッチングセンサ7とを走行車台2へ設けると共に、これらローリングセンサ6と、ピッチングセンサ7との検出により、走行車台2の左右方向の傾斜を略水平状態に変更するローリング装置4と、前後方向の傾斜を略平行状態に変更するピッチング装置5とを設けた構成である。又、コンバイン1を始動、及び停止操作する操作装置11aへ設けた所定のスイッチ12である。例えば、刈取自動停止スイッチ12aと、オートリフトスイッチ12bとを「ON」操作により、刈取機8を所定の高さ位置へ上昇させて停止させ、又、同時に脱穀機9のフィードチェン10の回転駆動を停止させた状態のときに、左右傾斜、及び前後傾斜を検出したときであっても、ローリング制御、及びピッチング制御を、操作装置11aへ内装して設けた制御装置11cにより、停止制御する構成である。走行車台2のローリング制御、及びピッチング制御を主に図示して説明する。
【0013】
前記コンバイン1の詳細は後述する走行車台2の下側の左右両側には、図1〜図3で示す如く土壌面を走行する、詳細は後述する左右一対の左・右走行クローラ3a、3bを張設した走行装置3を配設し、走行車台2の上側には、脱穀機9を載置した構成である。走行車台2の前方部へ設けた刈取機8で立毛穀稈を刈取りし、この刈取り穀稈は、この刈取機8で後方上部へ移送され、脱穀機9の左外側部へ設けたフィードチェン10と、挟持杆10aとで引継ぎされて、脱穀機9内を挟持移送されながら脱穀される。脱穀済みで選別済み穀粒は、脱穀機9の右横側に配設した穀粒貯留タンク13内へ一時貯留される。この穀粒貯留タンク13内の底部には、穀粒をこのタンク13外へ移送するタンク移送螺旋13aを軸支した構成である。
【0014】
前記走行装置3の左・右走行クローラ3a,3bは、図1、及び図2で示す如く走行車台2の前端部へ装着して設けた、走行用のミッションケース14へ内装した、伝動機構14aから動力を伝達する左右両側の走行車軸14bの外側端部には、駆動輪14cを軸支して設けると共に、左右両側のクローラフレーム15の後端上部側には、左右の後部転輪15aを前後移動可能に、後部転輪受15bへ軸支して設け、又、クローラフレーム15の下部側には、複数個の下接地輪15cを遊動自在に軸支して設け、これらに左・右走行クローラ3a、3bを掛け渡した構成である。15eは補助転輪である。
【0015】
前記走行車台2と、走行装置3との接合は、図1、及び図2で示す如く走行車台2は、角パイプ材等により、略長方形状に形成し、外周フレーム2aと、この外周フレーム2aの適宜位置には、横方向を接合する複数の横中フレーム2bを設け、これら外周フレーム2aと、横中フレーム2bとの各下部面には、縦方向で中央寄り左右位置には、縦主フレーム2cを装着して設けた構成である。
【0016】
前記走行車台2の左右の縦主フレーム2cの前側下部面には、箱形状の各前部支持枠16を固着して設け、この各前部支持枠16の下側面には、各前部ローリングメタル16aを装着して設け、この各前部ローリングメタル16aには、左右の前部ローリング軸17cの内外両端部に、各々上部アーム17aと、下部アーム17bとを側面視略く字形状に分割して、左右の前部ローリングアーム17を形成して設けた構成である。この下部アーム17bの下端部は、支持ピン17dでクローラフレーム15へ装着して設けた構成である。
【0017】
前記走行車台2の左右の縦主フレーム2cの後側下部面には、各ピッチングメタル18を装着して設け、この各ピッチングメタル18に各ピッチング軸18aを軸支して設け、この各ピッチング軸18aの左右両端部には、各々左右のピッチングアーム19の一端部を軸支すると共に、他端部と、平面視略H字状の各連結アーム20の上端部とを、各ピン19aで連結して設けた構成である。
【0018】
前記各連結アーム20の下端部には、左右の後部ローリング軸20aを軸支して設けると共に、この各後部ローリング軸20aの内外両端部には、各々上部アーム21aと、下部アーム21bとを、側面視略く字状に分割して、左右の後部ローリングアーム21を形成した構成である。この下部アーム21bの下端部は、支持ピン21cでクローラフレーム15へ装着して設けた構成である。
【0019】
前記ピッチングアーム19の一方側を上方へ延長して設け、このピッチングアーム19の上端部と、走行車台2の後部側上面に設けた、油圧等によって伸縮作用する。ピッチング装置5のピッチングシリンダ5aの前先端部とを装着すると共に、後先端を横中フレーム2bの上側面へ固着して設けた、取付板2dへ装着した構成である。
【0020】
前記左右の前部ローリングアーム17の各上部アーム17aの上端部と、左右の後部ローリングアーム21の各上部アーム21aの上下方向の中間部とを、各々4点平行リンクを形成すべく左右の連結杆17eを設けて、接続した構成である。
【0021】
前記左右の後部ローリングアーム21の各上部アーム21aを、連結杆17eの連結位置部より、更に上方部側へ延長して設け、その上端部と、油圧等によって伸縮作用する。左右のローリング装置4のローリングシリンダ4aの後先端部とを装着して設けると共に、この各ローリングシリンダ4aの前側端部と、ピッチングアーム19の前側端の突出部とを、保持板22により、各々両側より挟む状態でピン22aにより、接続して設けた構成である。左右のローリングシリンダ4aの前端部は、リンク22bを介して、横中フレーム2bへ設けた受板2eへ装着した構成である。
【0022】
前記左右の前部・後部ローリングアーム17、21と、左右のローリング装置4の各ローリングシリンダ4aの作動により、機体1aの走行車台2を昇降、又は左右傾斜させるローリング機構(制御)と、ピッチングアーム19と、ピッチング装置5のピッチングシリンダ5aの作動により、機体1aの走行車台2を前後傾斜させるピッチング機構(制御)とを行う操作装置11aには、制御装置11cを内装して設けた構成である。
【0023】
前記ピッチング装置5のピッチングシリンダ5aの伸縮ストロークを検出するストロークセンサ7aを、ピッチングシリンダ5aの下部側へ設け、このストロークセンサ7aの作用アームと、ピッチングアーム19の上下方向の略中間部とを、ロット7bにより、接続した構成であると共に、左右のローリング装置4のローリングシリンダ4aの伸縮ストロークを検出する左右のストロークセンサ6aを、左右のローリング装置4の各ローリングシリンダ4aの上部へ設け、この各ストロークセンサ6aの作用アームと、後部ローリングアーム21の上部アーム21aの上端部とを、ロット6aにより、接続した構成である。
【0024】
前記機体1aの走行車台2の前後傾斜を検出するピッチングセンサ7と、左右傾斜を検出するローリングセンサ6とは、図2で示す如く走行車台2の後方右側へ装着した構成である。
【0025】
前記ピッチングセンサ7が検出する、機体1aの走行車台2の前後傾斜の検出によるピッチング制御は、ピッチング装置5のピッチングシリンダ5aの伸縮作動により、行う構成である。この伸縮作動量の検出は、ストロークセンサ7aで検出されて、前後傾斜を略水平状態に制御する構成である。又、ローリングセンサ6が検出する、機体1aの走行車台2の左右傾斜の検出によるローリング制御は、ローリング装置4のローリングシリンダ4aの伸縮作動により、行う構成である。この伸縮作動量の検出は、ストロークセンサ6aで検出されて、左右傾斜を略水平状態に制御する構成である。
【0026】
上述のピッチング制御、及びローリング制御以外に前記刈取機8の上昇位置で停止したとき、及び脱穀機9のフィードチェン10が停止したときのローリング制御、又、機体1aが旋回したときのピッチング制御の詳細は、後述する。
【0027】
前記走行車台2の前方部には、図1で示す如く前端位置から立毛穀稈を分離するナローガイド23a、及び各分草体23bと、立毛穀稈を引起す各引起装置23cと、引起された穀稈を掻込みする穀稈掻込移送装置24の各掻込装置24aと、掻込された穀稈を刈取る刈刃装置23dと、刈取りされた穀稈を挟持移送して、脱穀機9のフィードチェン10と、挟持杆10aとへ受渡しする穀稈掻込移送装置24の根元・穂先移送装置24b・24c等からなる刈取機8を設けている。該刈取機8は、油圧駆動による伸縮シリンダ25により、土壌面に対して、昇降自在に移動する構成である。
【0028】
前記刈取機8の前方下部から後方上部へ傾斜する支持杆26aの上端部には、左右方向に支持パイプ杆26bを設け、この支持パイプ杆26bを走行車台2の上側面に設けた支持装置26cで回動自在に支持させて、伸縮シリンダ25の作動により、刈取機8は支持パイプ杆26bを回動中心として、上下に回動する構成である。
【0029】
前記刈取機8の穀稈掻込移送装置24によって形成される穀稈移送経路中には、刈取られて移送される穀稈に接触作用することにより、脱穀機9へ穀稈の供給の有無を検出する穀稈センサ8aを設けた構成である。
【0030】
前記穀粒貯留タンク13側の前部には、図3で示す如くコンバイン1を始動、停止、及び各部を調節等の操作を行う制御装置11cを内装した操作装置11aと、これら操作を行う作業者が搭乗する操縦席11bとを設け、この操縦席11bの下側で、走行車台2の上側面には、エンジン25aを載置すると共に、後方部には、穀粒貯留タンク13を配設する。これら走行装置3と、刈取機8と、脱穀機9と、エンジン25a等により、コンバイン1の機体1aを形成した構成である。
【0031】
前記操作装置12の表面板の外側には、各種スイッチと本発明に関係する、所定のスイッチ12を設け、このスイッチ12は、「ON」−「0FF」方式の刈取自動停止スイッチ12aと、オートリフトスイッチ12b等とよりなる構成である。これら刈取自動停止スイッチ12aと、オートリフトスイッチ12bとを「ON」操作することにより、刈取機8は、制御装置11cへ設定して記憶させた、所定の高さ位置へ伸縮シリンダ25が始動されて、伸張作動され、上昇制御されて、所定の高さ位置で自動停止制御されると共に、この制御と同時に、脱穀機9のフィードチェン10の回転駆動が自動停止制御される構成である。
【0032】
前記走行車台2の前端部に装架した走行用のミッションケース14内の伝動機構14aの伝動経路中には、その出力に基づいて、走行車速を検出するポテンションメータ方式の車速センサ14bと、左右両側へ設けた走行車軸27c、27cの減速回転、及び回転停止を検出して、いずれか一方側へ旋回する旋回を検出する旋回センサ27a、27aを設けた構成である。
【0033】
前記操作装置11aへ設けたスイッチ12の刈取自動停止スイッチ12aと、オートリフトスイッチ12bとを「ON」操作すると、操作装置11aの制御装置11cにより、伸縮シリンダ25が作動され、この制御装置11cへ設定して記憶させた所定の高さ位置まで、刈取機8が上昇制御され、所定の高さ位置で刈取機8が自動停止制御されると共に、脱穀機9のフィードチェン10の回転駆動が自動停止制御される構成である。
【0034】
上述の両者が停止状態のときには、前記コンバイン1の機体1aの走行車台2の左右傾斜をローリングセンサ6で検出され、この左右傾斜を、ローリング装置4のローリングシリンダ4aの作動により、通常は略水平状態にローリング制御するが、このローリング制御を制御装置11cで停止して、ローリング制御を行わない構成である。刈取機8は所定高さ位置へ上昇されて停止状態であり、又、脱穀機9のフィードチェン10の回転駆動が停止状態のときには、穀稈を収穫作業状態でないことにより、ローリング制御を行わないほうが安全である。又、スイッチ12の「OFF」操作により、コンバイン1は、収穫作業状態へ復元され、制御装置11cにより、ピッチング制御も再開始される構成である。
【0035】
前記所定のスイッチ12の「ON」操作により、刈取機8が所定の高さ位置まで上昇して、停止状態であり、又、脱穀機9のフィードチェン10の回転駆動が停止状態のときには、機体1aの左右傾斜を検出するローリングセンサ6が左右傾斜を検出して、ローリング装置4が作動され、ローリング制御中であっても、制御装置11cでローリング装置4の作動が停止制御され、ローリング制御を停止することにより、機体1aの不用な作動を減少することができる。このために、この機体1aの水平制御用の各部品の耐久性を向上させることができる。又、ピッチング制御のみは行われることにより、湿田、及び後進時の後傾斜によるバランス修正が行えることで、湿田性能が確保できる。
【0036】
前記操作装置11aへ設けたスイッチ12の刈取自動停止スイッチ12aと、オートリフトスイッチ12bとを「ON」操作すると、操作装置11aの制御装置11cにより、伸縮シリンダ25が作動され、この制御装置11cへ設定して記憶させた所定の高さ位置まで、刈取機8が上昇制御され、所定の高さ位置で刈取機8が自動停止制御されると共に、脱穀機9のフィードチェン10の回転駆動が自動停止制御される構成である。
【0037】
上述の両者が停止状態のときで、ミッションケース14へ軸支した左右両側の走行車軸14b、14bの回転を検出して、いずれか一方側が停止状態であるか、又は超低速回転であることを検出する旋回センサ27aを個別に設け、この旋回センサ27aでいずれか一方側が旋回中であると検出する構成である。この検出で、機体1aが旋回状態であると、制御装置11cで判定されると、これら両者の停止状態と、旋回状態であるとの判定されたときには、通常は前記コンバイン1の機体1aの走行車台2の前後傾斜をピッチングセンサ6で検出すると、この前後傾斜を、ピッチング装置5のピッチングシリンダ5aの作動により、略水平状態にピッチング制御するが、このピッチング制御を制御装置11cで停止して、ピッチング制御を行わない構成である。又、スイッチ12の「OFF」操作により、コンバイン1は、収穫作業状態へ復元され、制御装置11aにより、ピッチング制御も再開始される構成である。
【0038】
前記刈取機8が所定の高さ位置まで上昇して、停止状態であり、又、脱穀機9のフィードチェン10の回転駆動が停止状態のときで、更に、機体1aの走行車台2が旋回センサ27aで旋回中であると検出されて、ピッチング装置5のピッチングシリンダ5aでピッチング制御中であっても、制御装置11cでピッチングシリンダ5aの作動を停止させて、ピッチング制御を行わせないことにより、旋回時の遠心力による誤作動を防止することができる。
【0039】
前記走行車台2は、図2で示す如く各外周フレーム2aで略長方形状に形成すると共に、これら各外周フレーム2a、2a間には、図4で示す如く複数個の横中フレーム2bを設けた構成である。走行車台2の前端部より、所定距離後部位置には、エンジン25aを受ける横中フレーム2bを所定間隔を設けて装着した構成である。
【0040】
前記前部ローリングアーム17の上部アーム17aの上端部と、後部ローリングアーム21の上部アーム21aの上下方向の略中間部との間には、図4で示す如く連結杆17eを設けて接続した構成である。
【0041】
前記連結杆17eは、図4で示す如く前後両側には、前・後連結杆28a、28bを設け、これら前・後連結杆28a、28b間には、前後両側に螺旋ネジ部を有する調節ロット28cを設け、これら両側の螺旋ネジ部を、前・後連結杆28a、28bへ螺挿入して、全長を調節可能にした構成である。
【0042】
前記走行車台2へ載置するエンジン25aを受ける後側の横中フレーム2bの所定距離(L1)後方部位置に、連結稈17eの前連結杆28aの後端部を位置させて設けた構成である。
【0043】
これにより、前記前連結杆28aと、調節ロット28cとの接続部が、エンジン25aの下部にないことにより、調節、及び固定が容易である。又、これらが破損しても、このエンジン25aを受ける横中フレーム2bが、調節ロット28c等をガードすることにより、エンジン25aの破損を防止できる。
【0044】
前記スイッチ12の刈取自動停止スイッチ12aと、オートリフトスイッチ12bとの「ON」操作により、刈取機8は所定の高さ位置まで上昇制御されて、自動停止すると共に、脱穀機9のフィードチェン10の回転駆動が停止制御され、これらに連動して、機体1aを水平制御に変更を停止する構成において、刈取機8を下げ操作し、この刈取機8が作動高さ(この刈取機8の回転が開始される高さ)まで下降制御されると、機体1aの水平制御が開始される構成である。
【0045】
又、前記刈取機8を所定高さ位置へ上昇状態で、操作装置11aへ、図3で示す如く設けた機体水平自動スイッチ12cを「ON」操作し、脱穀機9のフィードチェン10の回転駆動が開始されると、機体1aは制御装置11cにより、水平制御が開始される構成である。
【0046】
これにより、前記コンバイン1の機体1aの水平制御は、穀稈を収穫作業のときのみ必要であり、収穫作業を行なっていない状態では、制御が不用であり、このために、機体1aの不要な作動を減少させて、この機体1aの水平制御用の各部品の耐久性の向上を図ることができる。又、刈取機8が上昇時の旋回時には、ピッチング制御が停止されることにより、旋回時の誤作動を防止することができる。
【0047】
前記ローリングアーム17のローリング支点であるローリング軸17cには、図5で示す如く清掃装置29の前支持杆29aの上端部を回動自在に軸支して設けると共に、後部ローリングアーム21のローリング支点であるローリング軸20aには、後支持杆29bの上端部を回動自在に軸支して設けた構成である。これら前・後支持杆29a、29bの下端部に設けた、前・後支持ピン29d、29eで支持台29cを回動自在に軸支した構成である。
【0048】
前記ピッチングアーム19の後方下部のピッチング軸18aと、後支持杆29bの下端部の後支持ピン29eとの間には、油圧駆動による清掃用シリンダ30を設けた構成である。この清掃シリンダ30の作動により、支持台29cを下降回動移動させて、走行装置3を上昇させて、左・右走行クローラ3a、3bと、圃場面との間に隙間を設け、これら左・右走行クローラ3a、3bを回転駆動させて、表面へ付着した泥等を除去し、その後に、コンバイン1を圃場より、路上へ走行移動させる構成である。
【0049】
これにより、前記走行クローラ3a、3bを圃場面より、上昇させた後に、回転駆動させて、走行クローラ3a、3bへ装着した泥を除去することにより、構成が簡単である。圃場内で付着した泥を除去後に、路上走行させることにより、路上へ泥が落ちることがない。又、左・右走行クローラ3a、3bの着脱が容易である。
【0050】
前記クローラフレーム15には、図6で示す如くパンタグラフ方式の清掃装置29の略X形状のパンタグラフ杆31aを支持軸31bで回動自在に軸支した構成である。このパンタグラフ杆31aの前側の上部は、保持板22へ前ピン31cで、回動自在に軸支すると共に、下部は、支持台29cへ前ピン31cで、回動自在に軸支した構成である。
【0051】
前記パンタグラフ杆31aの後方上部は、清掃用シリンダ30へ後ピン31dで、回動自在に装着した構成である。後方下部は、支持台29cへ後ピン31dで、回動自在に軸支して設けた構成である。清掃シリンダ30は、走行車台2と略平行状態に設けると共に、左・右走行クローラ3a、3bより、上部へ位置させて設けた構成である。
【0052】
前記清掃用シリンダ30を作動させて、清掃装置29のパンタグラフ杆31a,31aを開状態にして、左・右走行クローラ3a、3bと、圃場面との間に隙間を設け、これら左・右走行クローラ3a、3bを回転駆動させて、表面へ装着した泥等を除去し、その後に、コンバイン1を圃場より、路上へ走行移動させる構成である。
【0053】
これにより、前記左・右走行クローラ3a、3bの泥等を除去して、路上を走行させることにより、路上へ泥等を落すことがなくなった。
前記コンバイン1の緊急停止制御は、緊急停止ラインである配線、及びスイッチ等が断線したときには、運転作業者に、操作装置11aへ、図3で示す如く設けたモニタ(モニタランプ)等12fで報知させる構成である。その後に作業状態、例えば、脱穀クラッチ(図示せず)等を「入」にすると、エンジン25aが停止する構成である。又、脱穀クラッチ「切」であれば、このエンジン25aは始動して、走行する構成である。
【0054】
これにより、運転作業者にモニタ(モニタランプ)等12fで報知させて不具合であることを認知させることができる。
前記エンジン25aのギャラリ25cと、燃料タンク32とを接続する戻りパイプ32aは、図7で示す如くギャラリ25c側は、所定距離上方へ上昇させて、所定角度に傾斜させ、燃料タンク32内へ戻す構成であり、上方へ上昇させた垂直部箇所より、油が下がることがなく、エアーのたまりを防止する構成である。32bは供給パイプである。
【0055】
これにより、前記戻りパイプ32a内へエアーがたまることがなくなり、始動性不良を防止することができる。
前記エンジン25aのギャラリ25cと、燃料タンク32とを接続する戻りパイプ32aの戻り側の終端部側で、燃料タンク32の上側には、図8で示す如く逆流防止バルブ32cを設けた構成である。
【0056】
これにより、始動性不良を防止することができる。
前記コンバイン1の上部位置には、図9で示す如く吸気装置(プレークリーナ)33を設け、この吸気装置33の吸気用支持パイプ33aは上下移動用モータ(図示せず)により、上下移動自在な構成である。操作装置11aへ設けた副変速レバー12eを路上走行位置へ操作により、上下移動用モータが逆回転始動されて、吸気装置33は最下部位置へ移動制御される構成である。又、副変速レバー12eを収穫作業位置へ操作により、上下移動用モータが正回転始動されて、吸気装置33は最上部位置へ移動制御される構成である。収穫作業中に発生する塵埃、及び藁屑等の吸入量を減少させる構成である。
【0057】
これにより、前記吸気装置33が収穫作業時には、最上部位置へ上昇制御されることにより、収穫作業時でも吸入する空気がきれいになり、このために、図4で示す如くエンジン25a、及びエアークリーナ25b等の耐久の性向を図ることができる。路上走行時には、最下部位置へ下降制御されることにより、安全に走行できる。又、上下移動の操作忘れを防止できる。
【0058】
前記コンバイン1には、図10で示す如くミッションケース27の上側には、走行装置3と、刈取機8とを回転駆動する交流同期の走刈用モータ34aを設けると共に、穀粒貯留タンク13のタンク移送螺旋13aを回転駆動する交流同期の穀粒貯留タンク13の前側板に設けた、タンク排出モータ34aとは、操作装置11aへ内装して設けたインバータ11dへ入力されて、インバータ制御され、このインバータ11dを経て、この操作装置11aへ内装して設けた制御装置11cへ入力される構成である。又、脱穀機9を回転駆動する脱穀駆動入力部には、定回転用の脱穀用モータ34cは、直接制御装置11cへ入力される構成である。この制御装置11cにより、走行装置3と、刈取機8との回転駆動と、又、タンク移送螺旋13aの回転駆動と、更に脱穀用スイッチ9aを介して、脱穀クラッチ装置(図示せず)が始動されて、脱穀機9が回転駆動する構成である。脱穀用モータ34cもインバータ11dへ入力させて、インバータ制御後に、制御装置11cへ入力させる構成とするもよい。
【0059】
これにより、前記穀粒貯留タンク13内の穀粒排出回転が容易に可変となり、制御も可能となり、これにより、穀粒条件の合せて変更ができ、穀粒の詰り等が防止できる。又、例えば、穀粒貯留タンク13を右側方外側へ後部を回動中心として、回動自在な構成であっても、この回動自在なメンテナンスが容易である。
【0060】
前記ミッションケース14内には、図11で示す如く駆動ブレーキ装置27bを内装して設けた構成である。又、走行車台2の上側部で、操作装置11aの下方部には、ブレーキペタル35aをブレーキメタル35bへ装着して設け、このブレーキメタル35bは、ブレーキ軸35cで回動自在に軸支した構成である。ブレーキメタル35bと、ミッションケース14内の駐車ブレーキ装置27bとは、ワイヤ27cで接続した構成である。ブレーキペタル35aの踏み込み操作により、ワイヤ27c等を介して、駐車ブレーキ装置27bが作動され、駐車ブレーキが負荷される構成である。又、ブレーキメタル35bの回動により、「ON」―「OFF」する「ON」―「OFF」スイッチ方式の始動安全スイッチ35dを設けた構成である。
【0061】
前記ミッションケース27の一方側には、図11で示す如く油圧式無断変速装置37を設けた構成である。この油圧式無断変速装置37の上部には、検圧ポート37a、37aを設けた構成である。
【0062】
前記駐車ブレーキペタル35aの踏込み操作により、始動安全スイッチ35dが「ON」制御され、この「ON」が操作装置11aの制御装置11cへ入力され、この入力に基づいて、ソレノイド36aが作動され、この作動により、切替バルブ36bが作動されて、「開」状態のニュートラル状態となり、油圧式無段変速装置37が駆動停止制御されて、機体1aを停止させると共に、駐車ブレーキ装置27bで駐車ブレーキが負荷される構成である。
【0063】
又、前記駐車ブレーキペタル35aの踏込み解除操作により、始動安全スイッチ35dが「OFF」されて、切替バルブ36bが作動されて、「閉」状態の駆動状態になり、油圧式無断変速装置37が駆動開始制御されると共に、駐車ブレーキ装置27bの駐車ブレーキが解除される構成である。
【0064】
これにより、確実に駐車ブレーキを負荷させることができる。
前記穀粒貯留タンク13内に貯留した穀粒を機外へ排出するこの穀粒貯留タンク13の後側には、タンク移送螺旋13aで移送される穀粒を引継ぎ移送する、縦移送螺旋38aを内装した排出支持筒38を略垂直姿勢で旋回自在に装着して設け、この排出支持筒38の上端部には、その全長がコンバイン1の前後長に亘る機外へ穀粒を排出する排出螺旋39aを伸縮自在に内装した排出オーガ39を伸縮自在、上下回動自在、及び左右旋回自在に前後方向に配設した、これら排出支持筒38と、排出オーガ39とよりなる穀粒移送排出装置40を設けた構成である。
【0065】
前記コンバイン1の機体1aの各種センサをチェックできる、チェック機能を設け、センサチェック判定用の本機用ホーン(図示せず)を設けた構成において、穀粒移送排出装置40の各センサー等のチェックを行うときは、本機用ホーンを取り外して、穀粒移送排出装置40用のハーネスへこの本機用ホーンを取付けして、必要時のみチェックする構成である。
【0066】
前記本機用ホーンを穀粒移送排出装置40用のハーネスへ装着により、穀粒移送排出装置40用の各種スイッチ、及び各種操作(上下回動、左右回動、伸縮移動等)したときの不具合等をチェックする構成である。
【0067】
これにより、前記穀粒移送排出装置40の伸縮回路には、ホーン装置は不用であるため、センサ等のチェック時のみ本機用ホーンを使用することにより、コスト低減になる。又、不具合発生時に、不具合発生箇所のチェックが即時可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0068】
【図1】走行車台部と、走行装置部との拡大側面図
【図2】走行車台部と、走行装置部との拡大平面図
【図3】コンバインの左側全体側面図
【図4】他の実施例を示す図で、走行車台部と、走行装置部との拡大側面図
【図5】他の実施例を示す図で、清掃装置部と、走行装置部との拡大側面図
【図6】他の実施例を示す図で、清掃装置部と、走行装置部との拡大側面図
【図7】他の実施例を示す図で、エンジンと、燃料タンクとの拡大側面図
【図8】他の実施例を示す図で、エンジンと、燃料タンクとの拡大側面図
【図9】他の実施例を示す図で、吸気装置部の拡大背面図
【図10】他の実施例を示す図で、コンバインの各種モータの回路図
【図11】他の実施例を示す図で、ブレーキペタルと、油圧式無段変速装置との拡大側面図
【符号の説明】
【0069】
(1a) 機体
(2) 走行車台
(3) 走行装置
(3a) 左走行クローラ
(3b) 右走行クローラ
(4) ローリング装置
(5)ピッチング装置
(6)ローリングセンサ
(7)ピッチングセンサ
(8)刈取機
(9)脱穀機
(10) フィードチェン
(11c)制御装置
(12) スイッチ
(27a)旋回センサ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
左右両側に左・右走行クローラ(3a).(3b)を設けた走行装置(3)上側の走行車台(2)と、該走行車台(2)の前方部に立毛穀稈を刈取る刈取機(8)と、上側には、刈取り穀稈の供給を受けて脱穀する脱穀機(9)を載置して設け、又、所定のスイッチ(12)の「ON」操作で刈取機(8)を所定高さ位置まで上昇させる自動停止と、脱穀機(9)の穀稈を移送するフィードチェン(10)の自動停止とを行うと共に、更に機体(1a)の左右傾斜及び前後傾斜を検出するローリングセンサ(6)と、ピッチングセンサ(7)等とを設けたコンバインにおいて、前記刈取機(8)を所定の停止高さ位置まで上昇させて停止させると、この停止に基づいて機体1aをローリング装置(4)でのローリング制御を停止する制御装置(11c)を設けたことを特徴とするコンバインの走行姿勢制御装置。
【請求項2】
前記機体(1a)の旋回を検出すべく設けた旋回センサ(27a)が機体(1a)の旋回の検出に基づいて、機体(1a)をピッチング装置(5)でのピッチング制御を停止する制御装置(11c)を設けたことを特徴とする請求項1に記載のコンバインの走行姿勢制御装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2006−204171(P2006−204171A)
【公開日】平成18年8月10日(2006.8.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−19912(P2005−19912)
【出願日】平成17年1月27日(2005.1.27)
【出願人】(000000125)井関農機株式会社 (3,813)
【Fターム(参考)】