ゴルフカーおよび多用途車用の合成車体
合成車体(58)を有するゴルフカー(10)または多用途車。本発明のいくつかの態様において、ゴルフカーまたは多用途車は、前部クラムシェル形組立体(62)および後部シェル状車体(64)を備えている。他の実施態様においては、ゴルフカーまたは多用途車は、周辺部(118)および一つ以上の装飾車体パネル(106、108)を有する合成車体組立体を備え、前記装飾車体パネルは周辺部に関してパネルへの衝撃を防止するために、合成車体組立体に対して内方に凹まされている。本発明は、従来のゴルフカーに比べて強度が高く、安全性が向上していると共に組立てが容易で、かつ美観的にも優れている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ゴルフカーおよび多用途車に関し、さらに詳しくいえば、本発明は、そのようなゴルフカーまたは多用途車の車体に関する。
【背景技術】
【0002】
車両(例えばゴルフカーおよび多用途車)は、通常はフレーム、フレームに回転可能に取り付けられた複数の車輪およびフレームに取り付けられた車体を備えている。車体は、基本的に、モータ、駆動装置の構成要素、動力源(例えば電池または燃料タンク)、車軸アセンブリなどの車両の構成要素をおおうかまたは囲むように働く。一般に、そのような車両の車体は、フレームに取り付けられる多数のパネルまたは類似の構造部材で形成されている。
【特許文献1】なし
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の目的は、ゴルフカーおよび多用途車において、従来のものより強度が高く、安全性に富み、美観も優れ、なお組立てが容易な構造のものを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
一つの態様では、本発明は、フレーム、およびフレームに取り付けられ、フレームの剛性を高めるように構成された合成車体組立体から成っているゴルフカーである。合成車体組立体は、前車体セクション、および後部車体セクションを備えている。前車体セクションは、クラムシェル形組立体を形成するように接ぎ合わされた最低2枚の成形パネルを備え、成形パネルは各々繊維強化ポリマーで形成されている。後部車体セクションは、成形繊維強化ポリマーで形成されている。別の態様においては、本発明は、ゴルフカーの上述の要素から成る多用途車である。
【0005】
更なる態様において、本発明は、少なくとも一つの成形繊維強化ポリマーパネルから形成され、周辺部を有する高強度成形合成車体組立体から成っているゴルフカーである。複数の車輪が車体を地面に沿って動くために支持する。更に、少なくとも一つの装飾車体パネルが合成車体組立体と接続されている。装飾車体パネルは、合成車体組立体がパネルとの衝突を防止するために装飾胴板の外方に伸びるように合成車体組立体の周辺部に対して内方へ凹まされている。
【0006】
さらに他の態様では、本発明は、フレームを用意するステップと、2枚の繊維強化ポリマーパネルをクラムシェル形組立体にするように接続するステップと、フレームのクラムシェル形組立体を前部分に取り付け、フレームの後部車体セクションを後部分に取り付けるステップからなる車両を製作するための方法である。後部合成車体は、繊維強化ポリマーおよびクラムシェル形組立体から形成され、後部車体セクションおよびフレームはかなり堅い高強度のフレームおよび車体組立体を形成する。
【0007】
更なる態様では、本発明は、また、フレームおよびフレームに取り付けられ、フレームの剛性を高めるように構成された合成車体組立体から成っているゴルフカーである。車体組立体は、前車体セクション、および後部車体セクションを備えている。前車体セクションには大体ボックス状のフレームを形成するように接なぎ合わされた上下のパネルがある。更に、後部車体セクションは、開放下端および内部室を少なくとも一部分囲んでいるシェルを備えている。
【発明の効果】
【0008】
本発明は、ゴルフカーは、フレーム、およびフレームに取り付けられ、フレームの剛性を高めるように構成された合成車体組立体から成っており、合成車体組立体は、前車体セクション、および後部車体セクションを備え、前車体セクションは、クラムシェル形組立体を形成するように接ぎ合わされた最低2枚の成形パネルを備え、成形パネルは各々繊維強化ポリマーで形成されているので、従来のゴルフカーに比べて強度が高く、安全性が向上していると共に組立てが容易で、かつ美観的にも優れている。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
次に、類似の番号が類似の要素を一貫して示すために用いられている図面を詳細に参照すると、車両10、好ましくはゴルフカー10または多用途車10の現在好ましい実施例が図1−17に示されている。車両10は、フレーム組立体またはフレーム12(図2)、車体14、前輪16a、および後輪16bを備えている。車両10は、キャノピー17、キャノピー支持18、シート19、背もたれ21、肘掛け22、ハンドル23、床板パネル24、サイドパネル26、ゴルフ・バッグ支持帯金物27を備えている構造付属品台(SAM)25および前バンパーを更に備えるのが好ましい。
【0010】
フレームアセンブリまたはフレーム12(図2に最もよく示されている)は、車両10に対する支持および構造安定性を与える。フレーム12は、また、後述のように、車両10のいくつかの領域に衝突抵抗を与える。フレーム12(図2に示されている)は、2本の縦に伸びて横に間隔を置いたレール31、および2本のレール31の間に伸びてそれらのレールを接続する少なくとも1本の横桁34を備えている。フレーム12は、また、レール31と接続されたダッシュボード支持バー32、後枠組構造体36および後部車体支持構造物38を備えるのが好ましい。
【0011】
2本の細長いフレーム・レール31(図3に最もよく示されている)は車両10に対して大体縦に伸び、各フレーム・レール31が車両10の外側部分に沿って伸びて、その部分を支持するように横距離Xだけ間隔を離されている。フレーム・レール31は、車両10の前部10aの方へ内方に湾曲し、それによって車両の前部における2本のフレーム・レール31の間の距離を横距離Yに減少させ、フレーム・レールの前方部分の外側に前輪16a(図2)用の空間を作っている。フレーム・レール31の前方突出端部31aは、ステアリングおよびサスペンション組立体33(図2)を支持できる。ステアリングおよびサスペンション組立体33は、フレーム・レール31の前方突出端部31aに取り付けられた単体モジュール組立体であり、次に、前輪16aはステアリングおよびサスペンション組立体33に取り付けられている。フレーム・レール31の後方突出端部31bは、横距離Xだけ間隔を離され、上方に曲げられて後輪16b(図2)のための空間を作る。図3に最もよく示されているように、一対の支持ブランケット39および2対の取付けブラケット41a、41bが他の車両構成要素のための取付け面および/または支持を与えるためにフレーム・レール31の後部に取り付けられている(例えば、溶接、ボルト締めなどで)。さらに詳しくいえば、支持ブランケット39は、横に離されて、各々2本のフレーム・レール31の別々のものの後方突出端部31bの上側湾曲部に固定されている。支持ブランケット39は、各々二つの後部車体支持38の一方をフレーム12に固定するための大体平坦な取付け面となる。更に、取付けブラケット41aの第1の対は、各々フレーム・レール31の別々のものの中心部から下方へ伸び、一対の後取付けブラケット41bは、フレーム・レール31の後端31bから下方へ伸びている。取付けブラケット41a、41bは、後述のように、一対の板ばね42をフレーム12に接続するように構成されている。
【0012】
ダッシュボード支持バー32の構造支持を行う支持構造37(図3)は、フレーム・レール31の前方突出端部31aの内方へ湾曲した部分に固定的に取り付けられている。支持構造37は、フレーム・レール31の内方に湾曲した部分にボルト締めまたはその他の方法で固定された二つの大体三角形の側壁セクション37aおよび三角板37aの内方へ面する縁を中央で結合するために前方突出端部31aの間に横距離Yにわたっている大体矩形の中央壁セクション37bを備えている。支持構造体37は、主に、ダッシュボード支持バー32に、したがってまた、後述のように、それに接続されたステアリングコラム70に構造支持を与えるため、およびフレーム・レール31の前方突出端部31aをつなぎ合わせるための両方の機能を行う。構造体37は一体構成のものであるのが好ましく、3つの壁セクション37aおよび37bを一体に形成するが、代わりに任意の適当な手段(例えば溶接、鋲、その他)によって別々の部片をつなぎ合わせて形成してもよい。
【0013】
ダッシュボード支持バー32(図3に最もよく示されている)は、ある垂直距離フレーム・レール31より上に配置されて、支持構造体37によって支えられている。ダッシュボード支持バー32は、ボルト締めまたはその他の方法で支持構造体37に固定される。ダッシュボード支持バー32は、大体U字形であって、ほぼ水平な直線部分32aは、車両10の一方の側から他方の側へ直線部分32aだけ横方向に伸びており、二つの湾曲部分32bは直線部分32aに対して下方に伸びている。図3に示すように、湾曲部分32bは、直線部分32aに対してほぼ垂直に湾曲している。できれば、ダッシュボード支持バー32は、管状バーから形成されるのがよいが、強固なバーまたは他の任意の構造要素で形成されてもよい。
【0014】
図3に最もよく例示されているように、横桁34は任意の適当な手段(例えば鋲、ボルト、溶接材料、その他)によってフレーム・レール31の各々と接続されている。横桁34は、ほぼ水平に配置され、Iビームのように大体形づくられ、ほぼ垂直にフレーム・レール31まで伸びている。横桁34は、車両10の中央部分の支えとなり、各フレーム・レール31の中央部分を他方のレール31の対応する部分に接合する役をしている。横桁34は、二つのフレーム・レール31の中心部の間の横距離X全体にわたっている。横桁34は、各々が、横桁34をレール31に接続するために、フレーム・レール31の上下の表面上に横方向に伸びて、それらに取り付けられた対向端を持っている上下のプレート部分34aおよび34bを備えている。横桁の上プレート・セクション34aは、また、車体14の各セクションをフレーム12上に正しく位置決めするのを助けるロケータまたは案内として機能する(詳細は後述する)。
【0015】
後部枠組み36(図3に最もよく例示されているように)は、フレーム・レール31の後方突出端部31bに任意の適当な手段によって取り付けられる(例えば、ねじ付き固定具、溶接、などによって)。後部枠組み36は、フレーム・レール31の後方突出端部31bと嵌合する前向き開口36aを有する。後部枠組み36には、後部湾曲部分36cと一体に形成されたほぼ矩形の凹部36bがある。後部枠組み36(特に矩形の凹部分36b)は、車体14の種々の車両構成要素およびセクションのための取付け面として役立つ。後部枠組み36は、また、車両10に後部衝突の発生時に、衝突抵抗を与える。後部湾曲部分36cは、矩形凹部36aの各側面を越える横距離を伸びる後向き平坦面を備え、それによって衝突に対する保護を高める。
【0016】
フレーム・レール31の後方へ伸びている端31bは、板ばね42を備える後部サスペンション組立体40を支えている(図2参照)。2対の取付けブラケット41a、41bは、車両10に対してフレーム・レール31の中央に置かれた前方ブラケット41aからレール31bの後端部に最も近くにある後部ブラケット41bまで大体縦に伸びる板ばね42の取付け面となる。板ばね42は後車軸44を支え、後車軸44は後輪16b、モータ46および関連のモータ構成要素を支える。このように、モータ46および駆動構成要素(変速機47b(図2を参照)を有する電気モータ47aまたは伝動装置48b(図5を参照)を有する内燃機関48aを含んでいてもよい)は、フレーム・レール31の後方突出端部部31bの間のほぼ中央に置かれている。後部車体支持体38(図2に最もよく示されている)は、フレーム・レール31の後方突出端部31bに固定されている。
【0017】
後部車体支持体38は、フレーム・レール31の上方に湾曲した部分に沿って縦に、そしてフレーム・レール31より上に垂直に伸びて、フレーム12の高さを増やす。後部車体支持体38は、各々フレーム・レール31の湾曲部分に隣接した湾曲面38bから湾曲面38bおよびフレーム・レール31の上方へある距離配置されたほぼ平坦で水平な上側表面38cまで伸びる大体平行なリブ38aを備えている。上側水平表面38cおよび大体垂直な後方面38dは、各々他の車両構成要素および車体14の諸部分を接続するための取付け面をとなる(後述のように)。
【0018】
ダッシュボード支持バー32、支持構造体37、横桁34、後枠組み36、後部車体支持体38、支持ブランケット39および取付けブラケット41a、41bは、全て、フレーム・レール31と(上述のように)任意の従来の方法(例えば、溶接材料もしくは溶接、ボルトやねじなどのねじ付き固定具によって、リベットによっておよび/または任意の他の適当な手段によって)によって接続される。フレーム・レール31、ダッシュボード支持バー32および横桁34は、市販の管またはバーのカット長から押し出しまたは形成されてもよいし、アルミニウム、鋼および/または他の高強度金属もしくはポリマーで形成されてもよい。後部枠組み36、支持構造体37、支持ブランケット39付き後部車体支持体38、および取付けブラケット41a、41bは、各々成形ポリマー材料でまたは鋳造、打ち抜き、鍛造、および/または機械加工された金属的材料で作られてもよい。本発明の好ましい形態では、フレーム・レール31および横桁34は押出加工アルミニウムで形成され、ダッシュボード支持バー32は押出加工鋼で形成され、支持構造体37は鋼で形成され、後部枠組み36および後部車体支持38は圧縮成形された繊維強化ポリマーで形成されている。具体的には、後部枠組み36は、30%のガラス繊維強化ポリプロピレン・ホモポリマーで形成されるのが好ましく、後部車体支持体38は、30%のガラス充填化学結合インパクト・ポリプロピレン共重合体[POLFORT RC FPP 1606(A.Schulman社から入手可能)]で形成されるのが好ましい。
【0019】
合成車体組立体58(図4および6)は、フレーム12に取り付けられ、フレーム12と接続されるとき、高強度のフレームおよび車体組立体35となる。合成車体組立体58は、車両10の強度および剛性を大きくするためにフレーム12の剛性を大きくするように構成されている。さらに、合成車体組立体58は、電池または燃料供給バケット66、SAM25用の支持ブレース68および後述のその他の構成要素を含む多数の車両構成要素の支持および取付け面を与える。本発明の好ましい形態では、合成車体組立体58は、30%のガラス繊維強化ポリプロピレン共重合体で形成されている。
【0020】
図4および6に示すように、合成車体組立体58は、前車体セクション60a(好ましくはクラムシェル形組立体62として形成された(後で詳述する))、および後部車体セクション60b(好ましくは一体型ハウジングまたはシェル64として形成された(後述する))を備えている。前部クラムシェル形組立体62および後部車体シェル64は、フレーム12に独立に取り付け可能で、つなぎ合わせる必要はない。クラムシェル形組立体62は、車両10の前部および中央部分を支持する。前部クラムシエル形組立体62は、車両10の前方へ上向きに湾曲する大体ボックス状のフレームであって(図4に最もよく示されているように)、前部車輪16aのための一対の横に間隔をあけた前前輪格納室71となる。クラムシェル形組立体62は、前縁65(フレーム12と接続されるとき、前車軸およびステアリングおよびサスペンションアセンブリ33より上に垂直に間隔を取っている)からフレーム・レール31にある支持ブラケット41a(図3)にほぼ最も近い後縁67まで大体縦に後方に伸びているので、後輪16bより前にある。更に、クラムシェル形組立体62は、車両10のダッシュボード62aおよび床板サポート62bを備えている。
【0021】
より詳しく言えば、ダッシュボード62aはクラムシェル形組立体62のほぼ垂直部分62cを介して床板サポート62bと一体に形成されて、床板62bより上に垂直に距離を開けて配置される(フレーム12によって示された構造に続いて)。ダッシュボード62aおよび床板支持体62bの両方の上面は、ほぼ水平で、車両10の各側面上に直角にフレーム12を越えて伸びている。クラムシェル形組立体62のダッシュボード部分62aは、ダッシュボード支持バー32に取り付けられ、床板支持部分62bは横桁34によって支えられてフレーム・レール31に取り付けられている。ダッシュボード62aは、更に、額部102を車両10(図11−15および17)の前部に取り付けるためのみぞ穴および/または面62eを備えている(この詳細は後述する)。床板サポート62bは、床板サポート62bに対して垂直に上方に伸びている隆起縁62dを備えている。
【0022】
隆起縁62dは、電池または燃料供給バケット66の安全な場所を画成するために電池または燃料供給バケット66の周縁形状にマッチするように曲げられている。図4および6に示すように、クラムシェル形組立体62は、フレーム・レール31およびダッシュボード支持バー32に取り付けられるのが好ましい。
【0023】
上述のように、後部車体セクション60bは、開放下端57を有し、少なくとも内部室59を一部分囲んでいる大体シェル状の車体またはシェル64を備えている。
後部車体シェル64は、前縁75と後縁77の間を縦に伸び、前縁75は、クラムシェル形後端部67に隣接しおり、後縁77は、車体セクションがフレーム12に載せられるとき、後輪16bの後に置かれる。フレーム・レール31の構造に従って、後部車体シェル64は、上方に湾曲し、後輪16bのための一対の横に間隔を置いた車輪格納室71bを形成する。後部車体シェル64は、上部64aと下部64bを有し、各々周辺部がある。上部64aの周辺部は、下部64bのものに対して内方へ凹まされている。図4と6に示すように、後部車体シェル64は、ボルトで締めまたはその他の方法で後部車体支持体38および後部枠組み36に固定されている。上部64aは、SAMサポート・ブレース68を車両10に取り付けるためのほぼ水平な取付け上側面80を更に形成している。
【0024】
図7および8は、クラムシェル形組立体62をより詳細に例示している。図7および8に示すように、クラムシェル形組立体62は、上方パネル61と下方パネル63を備えている。図6は、上、下のパネル61と63が一つに結合されているクラムシェル形組立体62を例示している。本発明の好ましい形態において、上、下のパネル61と63は、振動溶接でクラムシェル形組立体62を形成している。図7に示すように、クラムシェル形組立体62は、いくつかの車両構成要素のための隙間開口と取付け面を設けており、それらには、ステアリングコラム組立体70のための第1の隙間開口74a、モジュラ・ペダル・グループ組立体(図示せず)のための第2の開口76aと取付け面76bおよび電池または燃料供給バケット66のための第3の開口78aと取付け面78bがある。クラムシェル形組立体62のダッシュボード部分62aは、主に上方パネル61から形成されている。ダッシュボード部分62aは、乗客携帯品および私物(書類入れ、財布、体育バッグ、自動車のキー、などのための収納場所を含む)のための上方に開く成形貯蔵区画79を備えている。貯蔵区画79は、クラムシェル形組立体62のダッシュボード部分62aに一体に成形され、より詳しくは、上方パネル61の前上部に成形されている。
【0025】
図8は、前部クラムシェル形組立体62の分解図を示す。図8に図示されているように、繊維強化ポリマーで形成された2枚のパネル61、63は、車両10に対して一連の縦に伸びているチャネル63aを形成するように成形されて(例えば圧縮成形で)、それらが結合されるとき、接続されたパネル61、63はパネル61と63の間に複数の縦の空胴を形成するようにしている。縦の空胴は、開放空間をパネル61と63の間に画成し、そのような空胴はクラムシェル形組立体62に強度と耐久性を与える。空胴は、空気で満たされるのが好ましいが、空胴は、代わりに流体で満たしてクラムシェル形組立体62の材料衝突抵抗、強度および耐久性を変えることができる。
【0026】
下方パネル63は、上方パネル61にある向かい合った面と嵌合する複数の平坦面69を更に備えている(図8に示すように)。上述のように、下方パネル63は、アクセル・ペダルおよび/またはブレーキ・ペダルを収納するためのサポートまたは取付け面76bを有する凹んだ部分、好ましくは、ペダル(図示せず)を備えているモジュラ・ペダル・グループ組立体を備え、前車体セクション60aが構成されるように一つ以上のペダルを支持するようになっている。下方パネル63は、更に車両10に側方支持材73を備えて、サイドパネル26(図1)を支えてそのための取付け面となる(図1)。下方パネル63は、また、クラムシェル形組立体62全体をフレーム12に、特に、フレーム・レール31とダッシュボード支持バー32に取り付けるための一つ以上の取付け面72を設けている。代わりに、上方パネル61は、下方パネル取付け面72に加えて、またはその代わりにクラムシェル形組立体62をフレーム12に取り付けるための一つ以上の取付け面を備えることができる。
【0027】
図9と10は、合成車体組立体58を形成するために前部クラムシェル形組立体62に隣接して配置された後部車体シェル64を示している。上述のように、前部クラムシェル形組立体62と後部車体シェル64は、フレーム12に取り付けられる前に一つに接続されないのが好ましい。後部車体シェル64は、一体成形構成、すなわち、単一または単体構成で形成されるのが好ましい。例示の実施例は、後部車体シェル64を繊維強化ポリマーからなる単体圧縮成形部品として示している。本発明の好ましい形態では、繊維強化ポリマーは、ガラス繊維強化ポリプロピレンである。
【0028】
後部車体セクション60bがフレーム12に配置されると、シェル64は、そのようなその後車軸44、モータ46および関連した駆動システム構成要素、すなわち、変速機47b付き電気モータ47aまたは伝動装置48付き内燃機関48aとのいずれかが後部車体セクション60bの内部室59の中に少なくとも一部分は配置されるように位置決めされる。後部車体シェル64は、また、支持ブレース68および構造付属品台(SAM)25のための取付け面80を備えている。後部車体シェル64は、また、衝突を吸収するために配置された後部バンパー82を備えている(図9に示すように)。更に、後部車体シェル64(図10に示した)は、また、ゴルフ・バッグ・サポートまたはウェル84(後部車体シェル64の一体の凹み部分であって、ベースおよび一つ以上の壁を備えている)。ゴルフ・バッグ・サポートまたはウェル84は、ゴルフ・バッグを収納、支持および輸送するために用いられる。後部車体シェル64は、従って、二つ以上のゴルフ・バッグの重量を支えるための高い強度および構造安定性並びに後部衝突の場合に後部バンパー82として役立つための高い衝突抵抗を持っている。図9に示したように、後部車体シェル64は、また、保守および修理のために、モータ46および/または駆動構成要素4(図2および4)への接近を容易にするために配置されたアクセス開口86および後部車体セクション60bに配置されたとき、アクセス開口86をふさぐ(すなわち、おおう)ように構成された着脱可能なパネル87を備えている。
【0029】
図11、12および13は、額部102およびボルトで締められかまたは、他の方法で車両10の前部分に固定的に取り付けられたフェーシア(鼻隠し部材)104を例示している。額部102は、射出成形繊維強化ポリマーで形成され、クラムシェル形組立体62の上方パネル61に固定されるのが好ましい。本発明の好ましい形態では、額部102は、20%CaCO3充填、紫外線安定ポリプロピレン共重合体、POLYFORTC FPP 3708U(エイ・シュルマン(A.Schulman)社から入手可能)で構成されている。額部102は、最上部のアーチ102bから最低部のアーチ102cまで伸びる複数の離間したほぼ平行なリブ102aを備えており、リブ102aは、それらの間に一連のチャネルを102dを画成している。前部装飾車体パネル106(図14、15および17)は、車両10に美感を与えるために、額部102に被せて取り付けられるように形成されている。チャネル102dは、前部装飾車体パネル106と額部102の間に形成された空胴を画成する。上述のクラムシェル形組立体62の上、下のパネル61と63の間に画成された空胴と同様に、これらの空胴は、開放空間であってもよいし、または、代わりに、流体または材料(例えば弾性、衝突吸収材料)で満たされてもよい。空胴は、従って、車両10の前部10aを構造的支持する。
【0030】
図11、12および13に示すように、フェーシア104は、ボルト締めまたは別の方法で額部102に固定されて、額部102から前方へ伸びている。フェーシア104は、一つの比較的まっすぐな直線部104aおよび直線部104aに対して後方に伸びてほぼ直線部104aに垂直に曲っている二つの湾曲部分104bを有する湾曲形状をしている。フェーシアは普通の車両バンパーに似ていて、車両10の前部の幅にわたって横方向に伸びている。特に図13を参照すると、フェーシア104は、後述の車体パネル106のタブ106aによって係合可能な複数のみぞ穴104dおよび湾曲部分104bは、クラムシェル形組立体62にある対向するみぞ穴62eに嵌合するタブ104cを備えている。フェーシア104は、周辺部105を有し、前部装飾車体パネル106(図14、15および17)はフェーシア104によって損傷を受けないように、周辺部105から内方に凹まされている。しかし、フェーシア104は、高い衝突抵抗材料で構成される必要がなく、それは、一つ以上の追加のバンパー(例えば図1に示されるバンパー28)をフェーシア104の下およびステアリングとサスペンションアセンブリ33の前に配置して、正面からの衝突の場合に車両10に追加の保護を行うことができるからである。
【0031】
図13は、額部102のダッシュボード62aへの組立ておよびフェーシア104の額部102およびクラムシェル形組立体62への組立てのクローズアップを示している。具体的には、額部102およびフェーシア104は、クラムシェル形組立体62の上方パネル61に取り付け可能である。図12および13に最もよく示されているように、額部102はまたダッシュボード62aのためのカバーおよび/または泥除けとして働き、それによって、貯蔵区画79内に収容された部材のための保護を行う。
【0032】
装飾車体パネル106および108は、美学的に気持ちの良い外観を与えるためと、いくつかのの車両構成要素(後述)を囲むための両方で、車両10に追加される。装飾車体パネル106および108は、各々単一の成形パネルで作られるのが好ましい。本発明の好ましい形態において、装飾車体パネル106および108は、サーリン(SURLYN)(商標)リフレクション(REFLECTION)シリーズ(例えばSURSG201)(デュポン社から入手可能)の超光沢(super-gloss)成形合金で構成されている。
【0033】
図14、15および17に図示されているように、前部装飾車体パネル106は、 額部102の下にある構造体とマッチしておおうために丸みをつけられている。前部装飾車体パネルは、図14、15および17に示すように、会社のロゴまたは車両識別子107を設けることができる。図14は、前部装飾車体パネル106の額部102への組立てを例示している。前部装飾車体パネル106は、前部装飾車体パネル106の下端縁から伸びている複数の間隔を置おいたタブ106aを備えている。タブ106aは、フェーシア104のみぞ穴104dおよびクラムシェル形組立体62のダッシュボード62aに形成されたみぞ穴62fと係合可能である。前部装飾車体パネル106は、タブ106aを整列配置して対応スロット104dまたは62fに挿入すること、およびボルト締めまたは別の方法で前部装飾車体パネル106の上縁を覆うアーチ103を額部102および/またはクラムシェル形組立体62に固定することによって組立てられる。
【0034】
後部装飾車体パネル108は、図15および16に例示されている。後部装飾車体パネル108は、単一のパネル、すなわち、ワンピース構成のものであって、基本的に前壁セクション109、二つの側壁セクション110A、110Bおよび横部材またはバー111を備えている。横バー111は前壁セクション109の後方へ離間されて、側壁セクション110A、110Bの間に伸びてそれらを接続し、パネル108がほぼ剛性構造体になるようにしている。後部車体パネル108は、射出成形の高光沢ポリマーで構成されるのが好ましいが、代わりに、圧縮成形されるか、または、別の方法で任意の他の適当な材料で形成されて構成されてもよい。
【0035】
更に、後部装飾車体パネル108は、外周118を有し、クラムシェル形組立体62の後部および後部車体セクションの下部64bの上にはめるのに適応している。クラムシェル形組立体62および後部車体シェル64の上に配置されるとき、車体パネル108は、電池または燃料供給バケット66および後部合成車体上部64a(図9および10)の周りに配置されてそれらを囲む。このように、後部車体パネル108は、合成車体組立体58の構造体の一部分を形成し、単にまたは主に装飾的構成要素であるのではない。後部装飾車体パネル108は、電池または燃料供給バケット66の部分および後部合成材料車体上部64aのまわりにそれぞれ嵌めるように設計された開口112および113を備えており、横バー111は、二つの開口112および113を画成してそれらを離している。
【0036】
図1、15および16に図示したように、後部装飾車体パネル108が合成車体組立体58の残部に配置されるとき、後部車体シェル64の下部64bは見える。後部合成ボディ下部64bは、後部パネル108を衝突摩損または他の好ましくない接触から守るために、後部装飾車体パネル108の周辺部118に対してすべての側面に外方に伸びるか又は間隔をあけた周辺部114を備えている。換言すれば、装飾108が後部合成車体下部64bから内方へ凹まされているので、他の車両または障害物(例えば木、フェンスの柱、その他)が衝突の間に後部車体セクション60bに最初に接触し、車体パネル108との衝突は、ほぼ防げるようになる。
【産業上の利用可能性】
【0037】
本発明は、ゴルフカーなどの小型特殊車両の分野に利用できる。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】ゴルフカーまたは多用途車を具体化している本発明の斜視図である。
【図2】フレームおよび後部車体支持体を備えているフレーム組立体を示している図1のゴルフカーの斜視図である。
【図3】図2に示されたゴルフカーのフレームの斜視図である。
【図4】合成車体組立体およびフレーム組立体を例示している図1に示されたゴルフカーの側面斜視図である。
【図5】フレームを接続された内燃機関および関連の構成要素を示すゴルフカー・フレームの後面斜視図である。
【図6】ゴルフカー合成車体組立体の前部斜視図である。
【図7】クラムシェル形組立体を形成するために結合された2枚の成形パネルの斜視図である。
【図8】図7内に例示されたクラムシェル形組立体の分解図である。
【図9】合成車体組立体の後面斜視図である。
【図10】合成車体組立体の前部斜視図である。
【図11】ゴルフカーの合成車体組立体、額部およびフェーシアの前部斜視図である。
【図12】図11に示された合成車体組立体、額部およびフェーシアの後面斜視図である。
【図13】図11−12に示された合成車体組立体、額部およびフェーシアの分解図である。
【図14】ゴルフカーの前部装飾車体パネルの分解図である。
【図15】図1に示されたゴルフカーの合成車体組立体および装飾車体パネルの斜視図である;
【図16】図15に示された合成車体組立体および後部装飾車体パネルの背立面図である。および、
【図17】図15に示された合成車体組立体および前部装飾車体パネルの正面図である。
【符号の説明】
【0039】
10 ゴルフカー、車両
12 フレーム
14 車体
35 高強度フレームおよび車体組立体
58 合成車体組立体
61、63 パネル
62 クラムシェル組立体
64 後部シェル車体
102 額部
106,108 装飾車体パネル
【技術分野】
【0001】
本発明は、ゴルフカーおよび多用途車に関し、さらに詳しくいえば、本発明は、そのようなゴルフカーまたは多用途車の車体に関する。
【背景技術】
【0002】
車両(例えばゴルフカーおよび多用途車)は、通常はフレーム、フレームに回転可能に取り付けられた複数の車輪およびフレームに取り付けられた車体を備えている。車体は、基本的に、モータ、駆動装置の構成要素、動力源(例えば電池または燃料タンク)、車軸アセンブリなどの車両の構成要素をおおうかまたは囲むように働く。一般に、そのような車両の車体は、フレームに取り付けられる多数のパネルまたは類似の構造部材で形成されている。
【特許文献1】なし
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の目的は、ゴルフカーおよび多用途車において、従来のものより強度が高く、安全性に富み、美観も優れ、なお組立てが容易な構造のものを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
一つの態様では、本発明は、フレーム、およびフレームに取り付けられ、フレームの剛性を高めるように構成された合成車体組立体から成っているゴルフカーである。合成車体組立体は、前車体セクション、および後部車体セクションを備えている。前車体セクションは、クラムシェル形組立体を形成するように接ぎ合わされた最低2枚の成形パネルを備え、成形パネルは各々繊維強化ポリマーで形成されている。後部車体セクションは、成形繊維強化ポリマーで形成されている。別の態様においては、本発明は、ゴルフカーの上述の要素から成る多用途車である。
【0005】
更なる態様において、本発明は、少なくとも一つの成形繊維強化ポリマーパネルから形成され、周辺部を有する高強度成形合成車体組立体から成っているゴルフカーである。複数の車輪が車体を地面に沿って動くために支持する。更に、少なくとも一つの装飾車体パネルが合成車体組立体と接続されている。装飾車体パネルは、合成車体組立体がパネルとの衝突を防止するために装飾胴板の外方に伸びるように合成車体組立体の周辺部に対して内方へ凹まされている。
【0006】
さらに他の態様では、本発明は、フレームを用意するステップと、2枚の繊維強化ポリマーパネルをクラムシェル形組立体にするように接続するステップと、フレームのクラムシェル形組立体を前部分に取り付け、フレームの後部車体セクションを後部分に取り付けるステップからなる車両を製作するための方法である。後部合成車体は、繊維強化ポリマーおよびクラムシェル形組立体から形成され、後部車体セクションおよびフレームはかなり堅い高強度のフレームおよび車体組立体を形成する。
【0007】
更なる態様では、本発明は、また、フレームおよびフレームに取り付けられ、フレームの剛性を高めるように構成された合成車体組立体から成っているゴルフカーである。車体組立体は、前車体セクション、および後部車体セクションを備えている。前車体セクションには大体ボックス状のフレームを形成するように接なぎ合わされた上下のパネルがある。更に、後部車体セクションは、開放下端および内部室を少なくとも一部分囲んでいるシェルを備えている。
【発明の効果】
【0008】
本発明は、ゴルフカーは、フレーム、およびフレームに取り付けられ、フレームの剛性を高めるように構成された合成車体組立体から成っており、合成車体組立体は、前車体セクション、および後部車体セクションを備え、前車体セクションは、クラムシェル形組立体を形成するように接ぎ合わされた最低2枚の成形パネルを備え、成形パネルは各々繊維強化ポリマーで形成されているので、従来のゴルフカーに比べて強度が高く、安全性が向上していると共に組立てが容易で、かつ美観的にも優れている。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
次に、類似の番号が類似の要素を一貫して示すために用いられている図面を詳細に参照すると、車両10、好ましくはゴルフカー10または多用途車10の現在好ましい実施例が図1−17に示されている。車両10は、フレーム組立体またはフレーム12(図2)、車体14、前輪16a、および後輪16bを備えている。車両10は、キャノピー17、キャノピー支持18、シート19、背もたれ21、肘掛け22、ハンドル23、床板パネル24、サイドパネル26、ゴルフ・バッグ支持帯金物27を備えている構造付属品台(SAM)25および前バンパーを更に備えるのが好ましい。
【0010】
フレームアセンブリまたはフレーム12(図2に最もよく示されている)は、車両10に対する支持および構造安定性を与える。フレーム12は、また、後述のように、車両10のいくつかの領域に衝突抵抗を与える。フレーム12(図2に示されている)は、2本の縦に伸びて横に間隔を置いたレール31、および2本のレール31の間に伸びてそれらのレールを接続する少なくとも1本の横桁34を備えている。フレーム12は、また、レール31と接続されたダッシュボード支持バー32、後枠組構造体36および後部車体支持構造物38を備えるのが好ましい。
【0011】
2本の細長いフレーム・レール31(図3に最もよく示されている)は車両10に対して大体縦に伸び、各フレーム・レール31が車両10の外側部分に沿って伸びて、その部分を支持するように横距離Xだけ間隔を離されている。フレーム・レール31は、車両10の前部10aの方へ内方に湾曲し、それによって車両の前部における2本のフレーム・レール31の間の距離を横距離Yに減少させ、フレーム・レールの前方部分の外側に前輪16a(図2)用の空間を作っている。フレーム・レール31の前方突出端部31aは、ステアリングおよびサスペンション組立体33(図2)を支持できる。ステアリングおよびサスペンション組立体33は、フレーム・レール31の前方突出端部31aに取り付けられた単体モジュール組立体であり、次に、前輪16aはステアリングおよびサスペンション組立体33に取り付けられている。フレーム・レール31の後方突出端部31bは、横距離Xだけ間隔を離され、上方に曲げられて後輪16b(図2)のための空間を作る。図3に最もよく示されているように、一対の支持ブランケット39および2対の取付けブラケット41a、41bが他の車両構成要素のための取付け面および/または支持を与えるためにフレーム・レール31の後部に取り付けられている(例えば、溶接、ボルト締めなどで)。さらに詳しくいえば、支持ブランケット39は、横に離されて、各々2本のフレーム・レール31の別々のものの後方突出端部31bの上側湾曲部に固定されている。支持ブランケット39は、各々二つの後部車体支持38の一方をフレーム12に固定するための大体平坦な取付け面となる。更に、取付けブラケット41aの第1の対は、各々フレーム・レール31の別々のものの中心部から下方へ伸び、一対の後取付けブラケット41bは、フレーム・レール31の後端31bから下方へ伸びている。取付けブラケット41a、41bは、後述のように、一対の板ばね42をフレーム12に接続するように構成されている。
【0012】
ダッシュボード支持バー32の構造支持を行う支持構造37(図3)は、フレーム・レール31の前方突出端部31aの内方へ湾曲した部分に固定的に取り付けられている。支持構造37は、フレーム・レール31の内方に湾曲した部分にボルト締めまたはその他の方法で固定された二つの大体三角形の側壁セクション37aおよび三角板37aの内方へ面する縁を中央で結合するために前方突出端部31aの間に横距離Yにわたっている大体矩形の中央壁セクション37bを備えている。支持構造体37は、主に、ダッシュボード支持バー32に、したがってまた、後述のように、それに接続されたステアリングコラム70に構造支持を与えるため、およびフレーム・レール31の前方突出端部31aをつなぎ合わせるための両方の機能を行う。構造体37は一体構成のものであるのが好ましく、3つの壁セクション37aおよび37bを一体に形成するが、代わりに任意の適当な手段(例えば溶接、鋲、その他)によって別々の部片をつなぎ合わせて形成してもよい。
【0013】
ダッシュボード支持バー32(図3に最もよく示されている)は、ある垂直距離フレーム・レール31より上に配置されて、支持構造体37によって支えられている。ダッシュボード支持バー32は、ボルト締めまたはその他の方法で支持構造体37に固定される。ダッシュボード支持バー32は、大体U字形であって、ほぼ水平な直線部分32aは、車両10の一方の側から他方の側へ直線部分32aだけ横方向に伸びており、二つの湾曲部分32bは直線部分32aに対して下方に伸びている。図3に示すように、湾曲部分32bは、直線部分32aに対してほぼ垂直に湾曲している。できれば、ダッシュボード支持バー32は、管状バーから形成されるのがよいが、強固なバーまたは他の任意の構造要素で形成されてもよい。
【0014】
図3に最もよく例示されているように、横桁34は任意の適当な手段(例えば鋲、ボルト、溶接材料、その他)によってフレーム・レール31の各々と接続されている。横桁34は、ほぼ水平に配置され、Iビームのように大体形づくられ、ほぼ垂直にフレーム・レール31まで伸びている。横桁34は、車両10の中央部分の支えとなり、各フレーム・レール31の中央部分を他方のレール31の対応する部分に接合する役をしている。横桁34は、二つのフレーム・レール31の中心部の間の横距離X全体にわたっている。横桁34は、各々が、横桁34をレール31に接続するために、フレーム・レール31の上下の表面上に横方向に伸びて、それらに取り付けられた対向端を持っている上下のプレート部分34aおよび34bを備えている。横桁の上プレート・セクション34aは、また、車体14の各セクションをフレーム12上に正しく位置決めするのを助けるロケータまたは案内として機能する(詳細は後述する)。
【0015】
後部枠組み36(図3に最もよく例示されているように)は、フレーム・レール31の後方突出端部31bに任意の適当な手段によって取り付けられる(例えば、ねじ付き固定具、溶接、などによって)。後部枠組み36は、フレーム・レール31の後方突出端部31bと嵌合する前向き開口36aを有する。後部枠組み36には、後部湾曲部分36cと一体に形成されたほぼ矩形の凹部36bがある。後部枠組み36(特に矩形の凹部分36b)は、車体14の種々の車両構成要素およびセクションのための取付け面として役立つ。後部枠組み36は、また、車両10に後部衝突の発生時に、衝突抵抗を与える。後部湾曲部分36cは、矩形凹部36aの各側面を越える横距離を伸びる後向き平坦面を備え、それによって衝突に対する保護を高める。
【0016】
フレーム・レール31の後方へ伸びている端31bは、板ばね42を備える後部サスペンション組立体40を支えている(図2参照)。2対の取付けブラケット41a、41bは、車両10に対してフレーム・レール31の中央に置かれた前方ブラケット41aからレール31bの後端部に最も近くにある後部ブラケット41bまで大体縦に伸びる板ばね42の取付け面となる。板ばね42は後車軸44を支え、後車軸44は後輪16b、モータ46および関連のモータ構成要素を支える。このように、モータ46および駆動構成要素(変速機47b(図2を参照)を有する電気モータ47aまたは伝動装置48b(図5を参照)を有する内燃機関48aを含んでいてもよい)は、フレーム・レール31の後方突出端部部31bの間のほぼ中央に置かれている。後部車体支持体38(図2に最もよく示されている)は、フレーム・レール31の後方突出端部31bに固定されている。
【0017】
後部車体支持体38は、フレーム・レール31の上方に湾曲した部分に沿って縦に、そしてフレーム・レール31より上に垂直に伸びて、フレーム12の高さを増やす。後部車体支持体38は、各々フレーム・レール31の湾曲部分に隣接した湾曲面38bから湾曲面38bおよびフレーム・レール31の上方へある距離配置されたほぼ平坦で水平な上側表面38cまで伸びる大体平行なリブ38aを備えている。上側水平表面38cおよび大体垂直な後方面38dは、各々他の車両構成要素および車体14の諸部分を接続するための取付け面をとなる(後述のように)。
【0018】
ダッシュボード支持バー32、支持構造体37、横桁34、後枠組み36、後部車体支持体38、支持ブランケット39および取付けブラケット41a、41bは、全て、フレーム・レール31と(上述のように)任意の従来の方法(例えば、溶接材料もしくは溶接、ボルトやねじなどのねじ付き固定具によって、リベットによっておよび/または任意の他の適当な手段によって)によって接続される。フレーム・レール31、ダッシュボード支持バー32および横桁34は、市販の管またはバーのカット長から押し出しまたは形成されてもよいし、アルミニウム、鋼および/または他の高強度金属もしくはポリマーで形成されてもよい。後部枠組み36、支持構造体37、支持ブランケット39付き後部車体支持体38、および取付けブラケット41a、41bは、各々成形ポリマー材料でまたは鋳造、打ち抜き、鍛造、および/または機械加工された金属的材料で作られてもよい。本発明の好ましい形態では、フレーム・レール31および横桁34は押出加工アルミニウムで形成され、ダッシュボード支持バー32は押出加工鋼で形成され、支持構造体37は鋼で形成され、後部枠組み36および後部車体支持38は圧縮成形された繊維強化ポリマーで形成されている。具体的には、後部枠組み36は、30%のガラス繊維強化ポリプロピレン・ホモポリマーで形成されるのが好ましく、後部車体支持体38は、30%のガラス充填化学結合インパクト・ポリプロピレン共重合体[POLFORT RC FPP 1606(A.Schulman社から入手可能)]で形成されるのが好ましい。
【0019】
合成車体組立体58(図4および6)は、フレーム12に取り付けられ、フレーム12と接続されるとき、高強度のフレームおよび車体組立体35となる。合成車体組立体58は、車両10の強度および剛性を大きくするためにフレーム12の剛性を大きくするように構成されている。さらに、合成車体組立体58は、電池または燃料供給バケット66、SAM25用の支持ブレース68および後述のその他の構成要素を含む多数の車両構成要素の支持および取付け面を与える。本発明の好ましい形態では、合成車体組立体58は、30%のガラス繊維強化ポリプロピレン共重合体で形成されている。
【0020】
図4および6に示すように、合成車体組立体58は、前車体セクション60a(好ましくはクラムシェル形組立体62として形成された(後で詳述する))、および後部車体セクション60b(好ましくは一体型ハウジングまたはシェル64として形成された(後述する))を備えている。前部クラムシェル形組立体62および後部車体シェル64は、フレーム12に独立に取り付け可能で、つなぎ合わせる必要はない。クラムシェル形組立体62は、車両10の前部および中央部分を支持する。前部クラムシエル形組立体62は、車両10の前方へ上向きに湾曲する大体ボックス状のフレームであって(図4に最もよく示されているように)、前部車輪16aのための一対の横に間隔をあけた前前輪格納室71となる。クラムシェル形組立体62は、前縁65(フレーム12と接続されるとき、前車軸およびステアリングおよびサスペンションアセンブリ33より上に垂直に間隔を取っている)からフレーム・レール31にある支持ブラケット41a(図3)にほぼ最も近い後縁67まで大体縦に後方に伸びているので、後輪16bより前にある。更に、クラムシェル形組立体62は、車両10のダッシュボード62aおよび床板サポート62bを備えている。
【0021】
より詳しく言えば、ダッシュボード62aはクラムシェル形組立体62のほぼ垂直部分62cを介して床板サポート62bと一体に形成されて、床板62bより上に垂直に距離を開けて配置される(フレーム12によって示された構造に続いて)。ダッシュボード62aおよび床板支持体62bの両方の上面は、ほぼ水平で、車両10の各側面上に直角にフレーム12を越えて伸びている。クラムシェル形組立体62のダッシュボード部分62aは、ダッシュボード支持バー32に取り付けられ、床板支持部分62bは横桁34によって支えられてフレーム・レール31に取り付けられている。ダッシュボード62aは、更に、額部102を車両10(図11−15および17)の前部に取り付けるためのみぞ穴および/または面62eを備えている(この詳細は後述する)。床板サポート62bは、床板サポート62bに対して垂直に上方に伸びている隆起縁62dを備えている。
【0022】
隆起縁62dは、電池または燃料供給バケット66の安全な場所を画成するために電池または燃料供給バケット66の周縁形状にマッチするように曲げられている。図4および6に示すように、クラムシェル形組立体62は、フレーム・レール31およびダッシュボード支持バー32に取り付けられるのが好ましい。
【0023】
上述のように、後部車体セクション60bは、開放下端57を有し、少なくとも内部室59を一部分囲んでいる大体シェル状の車体またはシェル64を備えている。
後部車体シェル64は、前縁75と後縁77の間を縦に伸び、前縁75は、クラムシェル形後端部67に隣接しおり、後縁77は、車体セクションがフレーム12に載せられるとき、後輪16bの後に置かれる。フレーム・レール31の構造に従って、後部車体シェル64は、上方に湾曲し、後輪16bのための一対の横に間隔を置いた車輪格納室71bを形成する。後部車体シェル64は、上部64aと下部64bを有し、各々周辺部がある。上部64aの周辺部は、下部64bのものに対して内方へ凹まされている。図4と6に示すように、後部車体シェル64は、ボルトで締めまたはその他の方法で後部車体支持体38および後部枠組み36に固定されている。上部64aは、SAMサポート・ブレース68を車両10に取り付けるためのほぼ水平な取付け上側面80を更に形成している。
【0024】
図7および8は、クラムシェル形組立体62をより詳細に例示している。図7および8に示すように、クラムシェル形組立体62は、上方パネル61と下方パネル63を備えている。図6は、上、下のパネル61と63が一つに結合されているクラムシェル形組立体62を例示している。本発明の好ましい形態において、上、下のパネル61と63は、振動溶接でクラムシェル形組立体62を形成している。図7に示すように、クラムシェル形組立体62は、いくつかの車両構成要素のための隙間開口と取付け面を設けており、それらには、ステアリングコラム組立体70のための第1の隙間開口74a、モジュラ・ペダル・グループ組立体(図示せず)のための第2の開口76aと取付け面76bおよび電池または燃料供給バケット66のための第3の開口78aと取付け面78bがある。クラムシェル形組立体62のダッシュボード部分62aは、主に上方パネル61から形成されている。ダッシュボード部分62aは、乗客携帯品および私物(書類入れ、財布、体育バッグ、自動車のキー、などのための収納場所を含む)のための上方に開く成形貯蔵区画79を備えている。貯蔵区画79は、クラムシェル形組立体62のダッシュボード部分62aに一体に成形され、より詳しくは、上方パネル61の前上部に成形されている。
【0025】
図8は、前部クラムシェル形組立体62の分解図を示す。図8に図示されているように、繊維強化ポリマーで形成された2枚のパネル61、63は、車両10に対して一連の縦に伸びているチャネル63aを形成するように成形されて(例えば圧縮成形で)、それらが結合されるとき、接続されたパネル61、63はパネル61と63の間に複数の縦の空胴を形成するようにしている。縦の空胴は、開放空間をパネル61と63の間に画成し、そのような空胴はクラムシェル形組立体62に強度と耐久性を与える。空胴は、空気で満たされるのが好ましいが、空胴は、代わりに流体で満たしてクラムシェル形組立体62の材料衝突抵抗、強度および耐久性を変えることができる。
【0026】
下方パネル63は、上方パネル61にある向かい合った面と嵌合する複数の平坦面69を更に備えている(図8に示すように)。上述のように、下方パネル63は、アクセル・ペダルおよび/またはブレーキ・ペダルを収納するためのサポートまたは取付け面76bを有する凹んだ部分、好ましくは、ペダル(図示せず)を備えているモジュラ・ペダル・グループ組立体を備え、前車体セクション60aが構成されるように一つ以上のペダルを支持するようになっている。下方パネル63は、更に車両10に側方支持材73を備えて、サイドパネル26(図1)を支えてそのための取付け面となる(図1)。下方パネル63は、また、クラムシェル形組立体62全体をフレーム12に、特に、フレーム・レール31とダッシュボード支持バー32に取り付けるための一つ以上の取付け面72を設けている。代わりに、上方パネル61は、下方パネル取付け面72に加えて、またはその代わりにクラムシェル形組立体62をフレーム12に取り付けるための一つ以上の取付け面を備えることができる。
【0027】
図9と10は、合成車体組立体58を形成するために前部クラムシェル形組立体62に隣接して配置された後部車体シェル64を示している。上述のように、前部クラムシェル形組立体62と後部車体シェル64は、フレーム12に取り付けられる前に一つに接続されないのが好ましい。後部車体シェル64は、一体成形構成、すなわち、単一または単体構成で形成されるのが好ましい。例示の実施例は、後部車体シェル64を繊維強化ポリマーからなる単体圧縮成形部品として示している。本発明の好ましい形態では、繊維強化ポリマーは、ガラス繊維強化ポリプロピレンである。
【0028】
後部車体セクション60bがフレーム12に配置されると、シェル64は、そのようなその後車軸44、モータ46および関連した駆動システム構成要素、すなわち、変速機47b付き電気モータ47aまたは伝動装置48付き内燃機関48aとのいずれかが後部車体セクション60bの内部室59の中に少なくとも一部分は配置されるように位置決めされる。後部車体シェル64は、また、支持ブレース68および構造付属品台(SAM)25のための取付け面80を備えている。後部車体シェル64は、また、衝突を吸収するために配置された後部バンパー82を備えている(図9に示すように)。更に、後部車体シェル64(図10に示した)は、また、ゴルフ・バッグ・サポートまたはウェル84(後部車体シェル64の一体の凹み部分であって、ベースおよび一つ以上の壁を備えている)。ゴルフ・バッグ・サポートまたはウェル84は、ゴルフ・バッグを収納、支持および輸送するために用いられる。後部車体シェル64は、従って、二つ以上のゴルフ・バッグの重量を支えるための高い強度および構造安定性並びに後部衝突の場合に後部バンパー82として役立つための高い衝突抵抗を持っている。図9に示したように、後部車体シェル64は、また、保守および修理のために、モータ46および/または駆動構成要素4(図2および4)への接近を容易にするために配置されたアクセス開口86および後部車体セクション60bに配置されたとき、アクセス開口86をふさぐ(すなわち、おおう)ように構成された着脱可能なパネル87を備えている。
【0029】
図11、12および13は、額部102およびボルトで締められかまたは、他の方法で車両10の前部分に固定的に取り付けられたフェーシア(鼻隠し部材)104を例示している。額部102は、射出成形繊維強化ポリマーで形成され、クラムシェル形組立体62の上方パネル61に固定されるのが好ましい。本発明の好ましい形態では、額部102は、20%CaCO3充填、紫外線安定ポリプロピレン共重合体、POLYFORTC FPP 3708U(エイ・シュルマン(A.Schulman)社から入手可能)で構成されている。額部102は、最上部のアーチ102bから最低部のアーチ102cまで伸びる複数の離間したほぼ平行なリブ102aを備えており、リブ102aは、それらの間に一連のチャネルを102dを画成している。前部装飾車体パネル106(図14、15および17)は、車両10に美感を与えるために、額部102に被せて取り付けられるように形成されている。チャネル102dは、前部装飾車体パネル106と額部102の間に形成された空胴を画成する。上述のクラムシェル形組立体62の上、下のパネル61と63の間に画成された空胴と同様に、これらの空胴は、開放空間であってもよいし、または、代わりに、流体または材料(例えば弾性、衝突吸収材料)で満たされてもよい。空胴は、従って、車両10の前部10aを構造的支持する。
【0030】
図11、12および13に示すように、フェーシア104は、ボルト締めまたは別の方法で額部102に固定されて、額部102から前方へ伸びている。フェーシア104は、一つの比較的まっすぐな直線部104aおよび直線部104aに対して後方に伸びてほぼ直線部104aに垂直に曲っている二つの湾曲部分104bを有する湾曲形状をしている。フェーシアは普通の車両バンパーに似ていて、車両10の前部の幅にわたって横方向に伸びている。特に図13を参照すると、フェーシア104は、後述の車体パネル106のタブ106aによって係合可能な複数のみぞ穴104dおよび湾曲部分104bは、クラムシェル形組立体62にある対向するみぞ穴62eに嵌合するタブ104cを備えている。フェーシア104は、周辺部105を有し、前部装飾車体パネル106(図14、15および17)はフェーシア104によって損傷を受けないように、周辺部105から内方に凹まされている。しかし、フェーシア104は、高い衝突抵抗材料で構成される必要がなく、それは、一つ以上の追加のバンパー(例えば図1に示されるバンパー28)をフェーシア104の下およびステアリングとサスペンションアセンブリ33の前に配置して、正面からの衝突の場合に車両10に追加の保護を行うことができるからである。
【0031】
図13は、額部102のダッシュボード62aへの組立ておよびフェーシア104の額部102およびクラムシェル形組立体62への組立てのクローズアップを示している。具体的には、額部102およびフェーシア104は、クラムシェル形組立体62の上方パネル61に取り付け可能である。図12および13に最もよく示されているように、額部102はまたダッシュボード62aのためのカバーおよび/または泥除けとして働き、それによって、貯蔵区画79内に収容された部材のための保護を行う。
【0032】
装飾車体パネル106および108は、美学的に気持ちの良い外観を与えるためと、いくつかのの車両構成要素(後述)を囲むための両方で、車両10に追加される。装飾車体パネル106および108は、各々単一の成形パネルで作られるのが好ましい。本発明の好ましい形態において、装飾車体パネル106および108は、サーリン(SURLYN)(商標)リフレクション(REFLECTION)シリーズ(例えばSURSG201)(デュポン社から入手可能)の超光沢(super-gloss)成形合金で構成されている。
【0033】
図14、15および17に図示されているように、前部装飾車体パネル106は、 額部102の下にある構造体とマッチしておおうために丸みをつけられている。前部装飾車体パネルは、図14、15および17に示すように、会社のロゴまたは車両識別子107を設けることができる。図14は、前部装飾車体パネル106の額部102への組立てを例示している。前部装飾車体パネル106は、前部装飾車体パネル106の下端縁から伸びている複数の間隔を置おいたタブ106aを備えている。タブ106aは、フェーシア104のみぞ穴104dおよびクラムシェル形組立体62のダッシュボード62aに形成されたみぞ穴62fと係合可能である。前部装飾車体パネル106は、タブ106aを整列配置して対応スロット104dまたは62fに挿入すること、およびボルト締めまたは別の方法で前部装飾車体パネル106の上縁を覆うアーチ103を額部102および/またはクラムシェル形組立体62に固定することによって組立てられる。
【0034】
後部装飾車体パネル108は、図15および16に例示されている。後部装飾車体パネル108は、単一のパネル、すなわち、ワンピース構成のものであって、基本的に前壁セクション109、二つの側壁セクション110A、110Bおよび横部材またはバー111を備えている。横バー111は前壁セクション109の後方へ離間されて、側壁セクション110A、110Bの間に伸びてそれらを接続し、パネル108がほぼ剛性構造体になるようにしている。後部車体パネル108は、射出成形の高光沢ポリマーで構成されるのが好ましいが、代わりに、圧縮成形されるか、または、別の方法で任意の他の適当な材料で形成されて構成されてもよい。
【0035】
更に、後部装飾車体パネル108は、外周118を有し、クラムシェル形組立体62の後部および後部車体セクションの下部64bの上にはめるのに適応している。クラムシェル形組立体62および後部車体シェル64の上に配置されるとき、車体パネル108は、電池または燃料供給バケット66および後部合成車体上部64a(図9および10)の周りに配置されてそれらを囲む。このように、後部車体パネル108は、合成車体組立体58の構造体の一部分を形成し、単にまたは主に装飾的構成要素であるのではない。後部装飾車体パネル108は、電池または燃料供給バケット66の部分および後部合成材料車体上部64aのまわりにそれぞれ嵌めるように設計された開口112および113を備えており、横バー111は、二つの開口112および113を画成してそれらを離している。
【0036】
図1、15および16に図示したように、後部装飾車体パネル108が合成車体組立体58の残部に配置されるとき、後部車体シェル64の下部64bは見える。後部合成ボディ下部64bは、後部パネル108を衝突摩損または他の好ましくない接触から守るために、後部装飾車体パネル108の周辺部118に対してすべての側面に外方に伸びるか又は間隔をあけた周辺部114を備えている。換言すれば、装飾108が後部合成車体下部64bから内方へ凹まされているので、他の車両または障害物(例えば木、フェンスの柱、その他)が衝突の間に後部車体セクション60bに最初に接触し、車体パネル108との衝突は、ほぼ防げるようになる。
【産業上の利用可能性】
【0037】
本発明は、ゴルフカーなどの小型特殊車両の分野に利用できる。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】ゴルフカーまたは多用途車を具体化している本発明の斜視図である。
【図2】フレームおよび後部車体支持体を備えているフレーム組立体を示している図1のゴルフカーの斜視図である。
【図3】図2に示されたゴルフカーのフレームの斜視図である。
【図4】合成車体組立体およびフレーム組立体を例示している図1に示されたゴルフカーの側面斜視図である。
【図5】フレームを接続された内燃機関および関連の構成要素を示すゴルフカー・フレームの後面斜視図である。
【図6】ゴルフカー合成車体組立体の前部斜視図である。
【図7】クラムシェル形組立体を形成するために結合された2枚の成形パネルの斜視図である。
【図8】図7内に例示されたクラムシェル形組立体の分解図である。
【図9】合成車体組立体の後面斜視図である。
【図10】合成車体組立体の前部斜視図である。
【図11】ゴルフカーの合成車体組立体、額部およびフェーシアの前部斜視図である。
【図12】図11に示された合成車体組立体、額部およびフェーシアの後面斜視図である。
【図13】図11−12に示された合成車体組立体、額部およびフェーシアの分解図である。
【図14】ゴルフカーの前部装飾車体パネルの分解図である。
【図15】図1に示されたゴルフカーの合成車体組立体および装飾車体パネルの斜視図である;
【図16】図15に示された合成車体組立体および後部装飾車体パネルの背立面図である。および、
【図17】図15に示された合成車体組立体および前部装飾車体パネルの正面図である。
【符号の説明】
【0039】
10 ゴルフカー、車両
12 フレーム
14 車体
35 高強度フレームおよび車体組立体
58 合成車体組立体
61、63 パネル
62 クラムシェル組立体
64 後部シェル車体
102 額部
106,108 装飾車体パネル
【特許請求の範囲】
【請求項1】
フレームおよびフレームに取り付けられてフレームの剛性を高めるように構成された合成車体組立体を備え、前記合成車体組立体は、クラムシェル形組立体を形成するように一つに接続された少なくとも2枚の成形パネルを備える前部車体セクション、および成形繊維強化ポリマーで形成された後部車体セクションを備え、前記成形パネルは、各々繊維強化ポリマーで形成されているゴルフカー。
【請求項2】
前部および後部車体部は、各々圧縮成形されたポリマーで形成されている請求項1に記載のゴルフカー。
【請求項3】
前記フレームは、アルミニウムおよび鋼の少なくとも一方で形成されている請求項1に記載のゴルフカー。
【請求項4】
前記フレームは、2本の縦に伸びて、横に間隔を置いたレールおよび2本のレールの間に伸びてそれらを接続している少なくとも1本の横桁を備える請求項lに記載のゴルフカー。
【請求項5】
前記フレームは、2本のレールと接続されたダッシュボード支持バーを更に備える請求項4に記載のゴルフカー。
【請求項6】
前部および後部車体セクションは、各々独立にフレームに取り付けできる請求項1に記載のゴルフカー。
【請求項7】
前記後部車体セクションは、一体のゴルフ・バッグ・サポートを備える請求項1に記載のゴルフカー。
【請求項8】
前記後部車体セクションは、ゴルフカーに衝突抵抗を与えるために一体の後部バンパーを備える請求項1に記載のゴルフカー。
【請求項9】
前記後部車体セクションは、モータおよび関連の駆動構成要素への接近を容易にするために設けられているアクセス開口および後部車体セクションに配置されたときアクセス開口をふさぐように構成された着脱可能なパネルを有する請求項1に記載のゴルフカー。
【請求項10】
前記後部車体セクションは開放下端を有するシェルを備え、前記シェルは内部室を少なくとも一部分囲んでいる請求項1に記載のゴルフカー。
【請求項11】
前記フレームと接続されて、後部車体セクションの内部室内に少なくとも一部分は配置されているモータおよび関連の駆動システム構成要素を更に備える請求項11に記載のゴルフカー。
【請求項12】
前記クラムシェル形組立体は、パネルの少なくとも一つに一体に形成された少なくとも一つの貯蔵区画を備える請求項1に記載のゴルフカー。
【請求項13】
クラムシェルは、一体の床板付きダッシュボードを備える請求項1に記載のゴルフカー。
【請求項14】
前部および後部車体セクションは、各々着脱自在にフレームと接続されている請求項1に記載のゴルフカー。
【請求項15】
合成ボディ組立体に装着可能で、合成ボディ組立体の周辺部に対して内方へ凹んだ少なくとも一つの装飾車体パネルを更に備え、装飾車体パネルとの衝突を防止している請求項1に記載のゴルフカー。
【請求項16】
前記装飾車体パネルは、高光沢ポリマーで構成されている請求項15に記載のゴルフカー。
【請求項17】
少なくとも一つの成形繊維強化ポリマーパネルから形成され、周辺部を有する高強度成形合成車体組立体、地面に沿って動くために車体を支える複数の車輪、および合成車体組立体に配置された少なくとも一つの装飾車体パネルを備え、前記車体パネルは、車体パネルとの衝突を防止するために車体組立体が装飾車体パネルの外方に伸びるように、合成車体組立体の周辺部に対して内方へ凹まされていることを特徴とするゴルフカー。
【請求項18】
車輪および合成車体組立体が取り付けられるフレームを更に備える請求項17に記載のゴルフカー。
【請求項19】
前記フレームは、アルミニウムおよび鋼のうちの少なくとも一方で形成される請求項18に記載のゴルフカー。
【請求項20】
前記フレームは2本の縦に伸びて、横に間隔を置いたレールおよび2本のレールの間に伸びてそれらを接続する少なくとも1本の横桁を備える請求項18に記載のゴルフカー。
【請求項21】
前記フレームは、2本のレールと接続されて、ゴルフカーのダッシュボードを支えるように構成されたダッシュボード支持バーを更に備える請求項20に記載のゴルフカー。
【請求項22】
前記合成車体組立体は、少なくとも一つの圧縮成形されたパネルで形成される請求項17に記載のゴルフカー。
【請求項23】
前記合成車体組立体は、前部車体セクションおよび繊維強化ポリマーで形成された後部車体セクションを備え、前記前部車体セクションはクラムシェル形組立体を形成するためにつなぎ合わされた少なくとも二つの成形繊維強化ポリマーパネルを備える請求項17に記載のゴルフカー。
【請求項24】
クラムシェル形組立体および後部合成ボディは、各々独立にフレームに取り付け可能である請求項23に記載のゴルフカー。
【請求項25】
前記クラムシェル形組立体は、一体のダッシュボードおよび床板を備える請求項23に記載のゴルフカー。
【請求項26】
前記後部車体セクションは、一体のゴルフ・バッグ・サポートを備える請求項23に記載のゴルフカー。
【請求項27】
前記後部車体セクションは、衝突抵抗をゴルフカーに与えるために一体のバンパーを備える請求項23に記載のゴルフカー。
【請求項28】
後部車体セクションは、モータおよび変速機の少なくとも一方へのアクセスを容易にするために後部アクセス・パネルを備える請求項23に記載のゴルフカー。
【請求項29】
前記前部車体セクションは、一体に形成されたダッシュボードおよび床板を備える請求項17に記載のゴルフカー。
【請求項30】
前記合成車体組立体は、少なくとも一つの成形繊維強化ポリマーパネルで一体に形成された貯蔵区画を備える請求項17に記載のゴルフカー。
【請求項31】
前記装飾車体パネルは、高光沢のポリマーで形成されている請求項17に記載のゴルフカー。
【請求項32】
フレームおよびフレームに取り付け可能でフレームの剛性を高めるように構成された合成車体組立体を備え、前記合成車体組立体は、前部クラムシェル形組立体を形成するように一つに接続された少なくとも2枚の成形繊維強化ポリマーパネルを備える前部車体セクションおよび成形繊維強化ポリマーで形成された後部車体セクションを備え、前部および後部車体部分はフレームに独立で取り付け可能であることを特徴とする多用途車。
【請求項33】
高光沢ポリマーで形成された装飾車体パネルを更に備え、前記装飾車体パネルは、合成車体組立体が装飾車体パネルを保護するために、装飾車体パネルの外方に伸びるように合成車体組立体に取り付けられて、合成車体組立体の周辺部に対して内方へ凹まされている請求項32に記載の多用途車。
【請求項34】
前記合成車体組立体は、圧縮成形ポリマーで形成されている請求項32に記載の多用途車。
【請求項35】
前記フレームは、アルミニウムおよび鋼の内の少なくとも一方で形成されている請求項32に記載の多用途車。
【請求項36】
前記フレームは、2本の縦に伸びて、横に間隔を置いたレールおよび2本のレール間に伸びてそれらを接続している少なくとも1本の横桁を備える請求項32に記載の多用途車。
【請求項37】
前部および後部車体部は、各々着脱自在にフレームと接続されている請求項32に記載の多用途車。
【請求項38】
前記クラムシェル形組立体は、一体の床板付きダッシュボードを備える請求項32に記載の多用途車。
【請求項39】
前記クラムシェル形組立体は、パネルの少なくとも一つに一体に形成された少なくとも一つの貯蔵区画を備える請求項32に記載の多用途車。
【請求項40】
前記後部車体セクションは、一体に形成されたバンパーを備え、前記バンパーは少なくともある程度の衝撃を吸収する請求項32に記載の多用途車。
【請求項41】
後部合成車体は、モータおよび駆動構成要素のうちの少なくとも一つへのアクセスをできるように配置された後部アクセス・パネルを備える請求項32に記載の多用途車。
【請求項42】
フレームを用意するステップ2枚の成形繊維強化ポリマーパネルをクラムシェル形組立体を形成するように接続するステップ、クラムシェル形組立体をフレームの前部に取り付けるステップ、および後部車体セクションをフレームの後部に取り付けるステップからなり、前記後部車体セクションは、繊維強化ポリマーで形成され、クラムシェル形組立体、後部車体セクションおよびフレームはかなり堅い強度のフレームおよび車体組立体を形成することを特徴とする車両製作方法。
【請求項43】
追加の装飾車体パネルをフレームとボディの組立体に接続するステップを更に備え、前記装飾車体パネルは、フレームとボディの組立体が装飾車体パネルを損傷から守るように、フレームとボディの組立体の周辺部に対して内方へ凹まされている請求項42に記載の方法。
【請求項44】
前記車両は、ゴルフカーおよび多用途車のうちの一方である請求項42に記載の方法。
【請求項45】
フレーム、フレームに取り付けられ、フレームの剛性を高めるように構成された合成車体組立体、および後部車体セクションを備え、前記車体組立体は、前部車体セクションを備え、前記前部車体セクションは大体箱上のフレームを形成するように一つに接続された上、下のパネルを備え、そして、前記後部車体セクションは、開放下端を有し、内部室を少なくとも一部分囲んでいるシェルとして形成されていることを特徴とするゴルフカー。
【請求項46】
前記フレームは、2本の縦に伸びて、横に間隔を置いたレールおよび2本のレール間に伸びてそれらを接続している少なくとも1本の横桁を備える請求項45に記載のゴルフカー。
【請求項47】
前記フレームは、2本のレールと接続されたダッシュボード支持バーを更に備える請求項46に記載のゴルフカー、
【請求項48】
フレームと接続されて、後部車体セクションの内部室に少なくとも一部分は配置されているモータおよび関連の駆動システム構成要素を更に備える請求項45に記載のゴルフカー。
【請求項49】
動力源は、少なくとも燃料タンクおよび電池のうちの一方を備える請求項48に記載のゴルフカー。
【請求項50】
後部車体セクションは、ワンピース構成のものである請求項45に記載のゴルフカー。
【請求項51】
後部車体セクションは、一体のゴルフ・バッグ・サポートを備える請求項45に記載のゴルフカー。
【請求項52】
前記後部車体セクションは、衝突抵抗体をゴルフカーに与えるための一体の後部バンパーを備える請求項45に記載のゴルフカー。
【請求項53】
前記後部車体セクションは、シェルを貫通し、モータおよび関連の駆動構成要素への接近を容易にするように設けられたアクセス開口を備える請求項45に記載のゴルフカー。
【請求項54】
前記前部車体セクションは、2枚のパネルの少なくとも一枚に一体に形成された少なくとも一つの貯蔵区画を備える請求項45に記載のゴルフカー。
【請求項55】
前記前部車体セクションは、一体に形成されたダッシュボードおよび床板を備える請求項45に記載のゴルフカー。
【請求項56】
前記前部および後部車体セクションは、各々フレームに着脱自在に取り付けられる請求項45に記載のゴルフカー。
【請求項57】
合成車体組立体に装着可能で、合成ボディ組立体の周辺部に対して内方へ凹んだ少なくとも一つの装飾車体パネルを更に備え、装飾車体パネルとの衝突を防止している請求項45に記載のゴルフカー。
【請求項58】
前記装飾車体パネルは、高光沢ポリマーで構成されている請求項57に記載のゴルフカー。
【請求項59】
前部、後部のボディセクションの各々は、繊維強化ポリマーで形成されている請求項45に記載のゴルフカー。
【請求項60】
前記前部車体セクションは、アクセル・ペダル組立体およびブレーキ・ペダル組立体の少なくとも一方を支えるように構成されている請求項45に記載のゴルフカー。
【請求項1】
フレームおよびフレームに取り付けられてフレームの剛性を高めるように構成された合成車体組立体を備え、前記合成車体組立体は、クラムシェル形組立体を形成するように一つに接続された少なくとも2枚の成形パネルを備える前部車体セクション、および成形繊維強化ポリマーで形成された後部車体セクションを備え、前記成形パネルは、各々繊維強化ポリマーで形成されているゴルフカー。
【請求項2】
前部および後部車体部は、各々圧縮成形されたポリマーで形成されている請求項1に記載のゴルフカー。
【請求項3】
前記フレームは、アルミニウムおよび鋼の少なくとも一方で形成されている請求項1に記載のゴルフカー。
【請求項4】
前記フレームは、2本の縦に伸びて、横に間隔を置いたレールおよび2本のレールの間に伸びてそれらを接続している少なくとも1本の横桁を備える請求項lに記載のゴルフカー。
【請求項5】
前記フレームは、2本のレールと接続されたダッシュボード支持バーを更に備える請求項4に記載のゴルフカー。
【請求項6】
前部および後部車体セクションは、各々独立にフレームに取り付けできる請求項1に記載のゴルフカー。
【請求項7】
前記後部車体セクションは、一体のゴルフ・バッグ・サポートを備える請求項1に記載のゴルフカー。
【請求項8】
前記後部車体セクションは、ゴルフカーに衝突抵抗を与えるために一体の後部バンパーを備える請求項1に記載のゴルフカー。
【請求項9】
前記後部車体セクションは、モータおよび関連の駆動構成要素への接近を容易にするために設けられているアクセス開口および後部車体セクションに配置されたときアクセス開口をふさぐように構成された着脱可能なパネルを有する請求項1に記載のゴルフカー。
【請求項10】
前記後部車体セクションは開放下端を有するシェルを備え、前記シェルは内部室を少なくとも一部分囲んでいる請求項1に記載のゴルフカー。
【請求項11】
前記フレームと接続されて、後部車体セクションの内部室内に少なくとも一部分は配置されているモータおよび関連の駆動システム構成要素を更に備える請求項11に記載のゴルフカー。
【請求項12】
前記クラムシェル形組立体は、パネルの少なくとも一つに一体に形成された少なくとも一つの貯蔵区画を備える請求項1に記載のゴルフカー。
【請求項13】
クラムシェルは、一体の床板付きダッシュボードを備える請求項1に記載のゴルフカー。
【請求項14】
前部および後部車体セクションは、各々着脱自在にフレームと接続されている請求項1に記載のゴルフカー。
【請求項15】
合成ボディ組立体に装着可能で、合成ボディ組立体の周辺部に対して内方へ凹んだ少なくとも一つの装飾車体パネルを更に備え、装飾車体パネルとの衝突を防止している請求項1に記載のゴルフカー。
【請求項16】
前記装飾車体パネルは、高光沢ポリマーで構成されている請求項15に記載のゴルフカー。
【請求項17】
少なくとも一つの成形繊維強化ポリマーパネルから形成され、周辺部を有する高強度成形合成車体組立体、地面に沿って動くために車体を支える複数の車輪、および合成車体組立体に配置された少なくとも一つの装飾車体パネルを備え、前記車体パネルは、車体パネルとの衝突を防止するために車体組立体が装飾車体パネルの外方に伸びるように、合成車体組立体の周辺部に対して内方へ凹まされていることを特徴とするゴルフカー。
【請求項18】
車輪および合成車体組立体が取り付けられるフレームを更に備える請求項17に記載のゴルフカー。
【請求項19】
前記フレームは、アルミニウムおよび鋼のうちの少なくとも一方で形成される請求項18に記載のゴルフカー。
【請求項20】
前記フレームは2本の縦に伸びて、横に間隔を置いたレールおよび2本のレールの間に伸びてそれらを接続する少なくとも1本の横桁を備える請求項18に記載のゴルフカー。
【請求項21】
前記フレームは、2本のレールと接続されて、ゴルフカーのダッシュボードを支えるように構成されたダッシュボード支持バーを更に備える請求項20に記載のゴルフカー。
【請求項22】
前記合成車体組立体は、少なくとも一つの圧縮成形されたパネルで形成される請求項17に記載のゴルフカー。
【請求項23】
前記合成車体組立体は、前部車体セクションおよび繊維強化ポリマーで形成された後部車体セクションを備え、前記前部車体セクションはクラムシェル形組立体を形成するためにつなぎ合わされた少なくとも二つの成形繊維強化ポリマーパネルを備える請求項17に記載のゴルフカー。
【請求項24】
クラムシェル形組立体および後部合成ボディは、各々独立にフレームに取り付け可能である請求項23に記載のゴルフカー。
【請求項25】
前記クラムシェル形組立体は、一体のダッシュボードおよび床板を備える請求項23に記載のゴルフカー。
【請求項26】
前記後部車体セクションは、一体のゴルフ・バッグ・サポートを備える請求項23に記載のゴルフカー。
【請求項27】
前記後部車体セクションは、衝突抵抗をゴルフカーに与えるために一体のバンパーを備える請求項23に記載のゴルフカー。
【請求項28】
後部車体セクションは、モータおよび変速機の少なくとも一方へのアクセスを容易にするために後部アクセス・パネルを備える請求項23に記載のゴルフカー。
【請求項29】
前記前部車体セクションは、一体に形成されたダッシュボードおよび床板を備える請求項17に記載のゴルフカー。
【請求項30】
前記合成車体組立体は、少なくとも一つの成形繊維強化ポリマーパネルで一体に形成された貯蔵区画を備える請求項17に記載のゴルフカー。
【請求項31】
前記装飾車体パネルは、高光沢のポリマーで形成されている請求項17に記載のゴルフカー。
【請求項32】
フレームおよびフレームに取り付け可能でフレームの剛性を高めるように構成された合成車体組立体を備え、前記合成車体組立体は、前部クラムシェル形組立体を形成するように一つに接続された少なくとも2枚の成形繊維強化ポリマーパネルを備える前部車体セクションおよび成形繊維強化ポリマーで形成された後部車体セクションを備え、前部および後部車体部分はフレームに独立で取り付け可能であることを特徴とする多用途車。
【請求項33】
高光沢ポリマーで形成された装飾車体パネルを更に備え、前記装飾車体パネルは、合成車体組立体が装飾車体パネルを保護するために、装飾車体パネルの外方に伸びるように合成車体組立体に取り付けられて、合成車体組立体の周辺部に対して内方へ凹まされている請求項32に記載の多用途車。
【請求項34】
前記合成車体組立体は、圧縮成形ポリマーで形成されている請求項32に記載の多用途車。
【請求項35】
前記フレームは、アルミニウムおよび鋼の内の少なくとも一方で形成されている請求項32に記載の多用途車。
【請求項36】
前記フレームは、2本の縦に伸びて、横に間隔を置いたレールおよび2本のレール間に伸びてそれらを接続している少なくとも1本の横桁を備える請求項32に記載の多用途車。
【請求項37】
前部および後部車体部は、各々着脱自在にフレームと接続されている請求項32に記載の多用途車。
【請求項38】
前記クラムシェル形組立体は、一体の床板付きダッシュボードを備える請求項32に記載の多用途車。
【請求項39】
前記クラムシェル形組立体は、パネルの少なくとも一つに一体に形成された少なくとも一つの貯蔵区画を備える請求項32に記載の多用途車。
【請求項40】
前記後部車体セクションは、一体に形成されたバンパーを備え、前記バンパーは少なくともある程度の衝撃を吸収する請求項32に記載の多用途車。
【請求項41】
後部合成車体は、モータおよび駆動構成要素のうちの少なくとも一つへのアクセスをできるように配置された後部アクセス・パネルを備える請求項32に記載の多用途車。
【請求項42】
フレームを用意するステップ2枚の成形繊維強化ポリマーパネルをクラムシェル形組立体を形成するように接続するステップ、クラムシェル形組立体をフレームの前部に取り付けるステップ、および後部車体セクションをフレームの後部に取り付けるステップからなり、前記後部車体セクションは、繊維強化ポリマーで形成され、クラムシェル形組立体、後部車体セクションおよびフレームはかなり堅い強度のフレームおよび車体組立体を形成することを特徴とする車両製作方法。
【請求項43】
追加の装飾車体パネルをフレームとボディの組立体に接続するステップを更に備え、前記装飾車体パネルは、フレームとボディの組立体が装飾車体パネルを損傷から守るように、フレームとボディの組立体の周辺部に対して内方へ凹まされている請求項42に記載の方法。
【請求項44】
前記車両は、ゴルフカーおよび多用途車のうちの一方である請求項42に記載の方法。
【請求項45】
フレーム、フレームに取り付けられ、フレームの剛性を高めるように構成された合成車体組立体、および後部車体セクションを備え、前記車体組立体は、前部車体セクションを備え、前記前部車体セクションは大体箱上のフレームを形成するように一つに接続された上、下のパネルを備え、そして、前記後部車体セクションは、開放下端を有し、内部室を少なくとも一部分囲んでいるシェルとして形成されていることを特徴とするゴルフカー。
【請求項46】
前記フレームは、2本の縦に伸びて、横に間隔を置いたレールおよび2本のレール間に伸びてそれらを接続している少なくとも1本の横桁を備える請求項45に記載のゴルフカー。
【請求項47】
前記フレームは、2本のレールと接続されたダッシュボード支持バーを更に備える請求項46に記載のゴルフカー、
【請求項48】
フレームと接続されて、後部車体セクションの内部室に少なくとも一部分は配置されているモータおよび関連の駆動システム構成要素を更に備える請求項45に記載のゴルフカー。
【請求項49】
動力源は、少なくとも燃料タンクおよび電池のうちの一方を備える請求項48に記載のゴルフカー。
【請求項50】
後部車体セクションは、ワンピース構成のものである請求項45に記載のゴルフカー。
【請求項51】
後部車体セクションは、一体のゴルフ・バッグ・サポートを備える請求項45に記載のゴルフカー。
【請求項52】
前記後部車体セクションは、衝突抵抗体をゴルフカーに与えるための一体の後部バンパーを備える請求項45に記載のゴルフカー。
【請求項53】
前記後部車体セクションは、シェルを貫通し、モータおよび関連の駆動構成要素への接近を容易にするように設けられたアクセス開口を備える請求項45に記載のゴルフカー。
【請求項54】
前記前部車体セクションは、2枚のパネルの少なくとも一枚に一体に形成された少なくとも一つの貯蔵区画を備える請求項45に記載のゴルフカー。
【請求項55】
前記前部車体セクションは、一体に形成されたダッシュボードおよび床板を備える請求項45に記載のゴルフカー。
【請求項56】
前記前部および後部車体セクションは、各々フレームに着脱自在に取り付けられる請求項45に記載のゴルフカー。
【請求項57】
合成車体組立体に装着可能で、合成ボディ組立体の周辺部に対して内方へ凹んだ少なくとも一つの装飾車体パネルを更に備え、装飾車体パネルとの衝突を防止している請求項45に記載のゴルフカー。
【請求項58】
前記装飾車体パネルは、高光沢ポリマーで構成されている請求項57に記載のゴルフカー。
【請求項59】
前部、後部のボディセクションの各々は、繊維強化ポリマーで形成されている請求項45に記載のゴルフカー。
【請求項60】
前記前部車体セクションは、アクセル・ペダル組立体およびブレーキ・ペダル組立体の少なくとも一方を支えるように構成されている請求項45に記載のゴルフカー。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【公表番号】特表2006−518306(P2006−518306A)
【公表日】平成18年8月10日(2006.8.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−502942(P2006−502942)
【出願日】平成16年1月23日(2004.1.23)
【国際出願番号】PCT/US2004/001760
【国際公開番号】WO2004/067360
【国際公開日】平成16年8月12日(2004.8.12)
【出願人】(505283153)クラブ カー インコーポレーテッド (4)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成18年8月10日(2006.8.10)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年1月23日(2004.1.23)
【国際出願番号】PCT/US2004/001760
【国際公開番号】WO2004/067360
【国際公開日】平成16年8月12日(2004.8.12)
【出願人】(505283153)クラブ カー インコーポレーテッド (4)
【Fターム(参考)】
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