説明

ナビゲーション装置及び目的地設定受付方法

【課題】誤って、現在走行中の車線側から利用できない施設を目的地として設定してしまうことを抑止する「ナビゲーション装置及び目的地設定受付方法」を提供する。
【解決手段】検索地域内のSA/PAを一覧を表した施設一覧画面500を表示し施設一覧画面500の「目的地に設定」ボタン705が操作されたならば、一覧中で選択されている施設であるSA/PAが、高速道路の路線の自車の進行方向側の区間である自車進行方向側区間に接続するSA/PAであるかどうかを調べ、そうでなければ選択施設を本当に目的地に設定するか否かを確認する確認画面510を表示する。ここで、この確認画面510では、図示するように、選択施設が、自車進行方向側区間に接続するSA/PAでなく、選択施設を現在の進行方向側からは利用できないことをユーザに警告するメッセージの表示を含めるようにする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車に搭載されるナビゲーション装置における施設検索の技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
自動車に搭載されるナビゲーション装置における施設検索の技術としては、予め複数の施設について、その施設の名称や、その施設のパーキングエリアやサービスエリアやレストランといったカテゴリや、その施設の位置を登録した施設情報を用意しておくと共に、ユーザから目的とする施設の名称や地域やカテゴリによる検索条件を受け付けて、受け付けた検索条件にマッチする施設情報を探索し、探索した施設の名称などの情報の一覧を表示し、表示した一覧中から目的地とする施設の選択を受け付ける技術が知られている(たとえば、特許文献1)。
【0003】
また、ナビゲーション装置における施設情報提示の技術としては、高速道路走行中に進行方向前方にある、現在位置最寄りの所定数のパーキングエリアやサービスエリアなどの施設を探索し、探索した施設の情報を表示する技術なども知られている(たとえば、特許文献2)。
【特許文献1】特開2001-50768号公報
【特許文献2】特開平9-61186号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前記ユーザから受け付けた検索条件にマッチした施設の情報の一覧を表示する技術を適用する場合、サービスエリアやパーキングエリアなどの高速道路に付随する施設については、前記施設の情報の一覧中に、各施設が上り方向車線側から利用できる施設であるのか下り方向車線側から利用できる施設であるの表示を含めることが一般的である。しかしながら、このような表示を行っても、ユーザが、高速道路のいずれに向かう方向が上り方向でいずれに向かう方向が下り方向かを把握できないような不慣れな地域においては、当該ユーザは、前記一覧によって表示されたサービスエリアやパーキングエリアが、今後走行する車線から利用できる施設であるのか否かを識別することができず、今後走行する車線から利用できないサービスエリアやパーキングエリアを、今後走行する車線から利用できるサービスエリアやパーキングエリアとして誤認して目的地として設定してしまうことがある。
【0005】
一方で、前記高速道路走行中に進行方向前方にあるパーキングエリアやサービスエリアなどの施設を探索し、探索した施設の情報を表示する技術によれば、走行中の高速道路の進行方向前方にある、比較的近くのパーキングエリアやサービスエリアの情報しか提示されず、他のパーキングエリアやサービスエリアについては、これをユーザは探索することができない。
【0006】
そこで、本発明は、ユーザが、誤って、今後の走行中に走行する車線側から利用できない施設を目的地として設定してしまうことを抑止することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題達成のために、本発明は、自動車に搭載されるナビゲーション装置に、高速道路に付属する施設毎に対応して設けられた、対応する施設の名称を表す施設名称と、対応する施設の位置を示す施設位置と、高速道路を構成する上り方向の路線と下り方向の路線を各々路線として、対応する施設が接続する路線とが登録された施設情報を記憶した施設情報記憶部と、前記自動車の現在位置を算出する現在位置算出部と、ユーザから指定された検索条件にマッチする施設を前記施設情報に基づいて探索する施設探索部と、前記施設探索部が探索した各施設の当該施設に対応する前記施設情報に登録された施設名称を含む情報の一覧である探索施設情報一覧を表示する探索施設情報一覧表示部と、前記探索施設情報一覧表示部が表示した前記探索施設情報一覧上で、目的地に設定する施設の選択を受け付ける、施設選択受付部と、前記現在位置算出部が算出した現在位置と前記施設情報に登録された施設位置とに基づいて、前記施設選択受付部が選択を受け付けた施設が、高速道路を構成する路線の前記自動車の進行方向側の区間である自車進行方向側区間に接続する施設であるか否かを判定する判定部と、前記判定部が、前記施設選択受付部が選択を受け付けた施設が、自車進行方向側区間に接続していないと判定した場合に、その旨をユーザに警告する警告部とを備えたものである。
【0008】
このようなナビゲーション装置によれば、ユーザが、施設の情報の一覧である前記探索施設情報一覧上で目的地とする施設を選択した場合に、選択した施設が高速道路を構成する路線の前記自動車の進行方向側の区間に接続している施設でない場合には、その旨がユーザに警告される。よって、ユーザが、誤って、高速道路を構成する路線の前記自動車の進行方向側の区間に接続しておらず、今後の走行中に走行する車線側から利用できない施設を目的地として設定してしまうことなどを抑止することができる。
【0009】
ここで、このようなナビゲーション装置には、前記判定部が、前記施設選択受付部が選択を受け付けた施設が、自車進行方向側区間に接続していると判定した場合と、前記警告部が前記警告を行った後に、前記施設選択受付部が選択を受け付けた施設の目的地への設定をユーザ指示された場合とに、前記施設選択受付部が選択を受け付けた施設を目的地に設定する目的地設定部を備えるようにしてもよい。
【0010】
また、以上のナビゲーション装置において、前記判定部は、前記施設選択受付部が選択を受け付けた施設が、前記現在位置が位置する路線を含む高速道路を構成する路線に接続しているときには、当該施設が、前記現在位置より、前記現在位置が位置する路線が向かう方向側において、前記現在位置が位置する路線に接続していない場合に、当該施設が前記自車進行方向側区間に接続していないと判定するようにしてもよい。また、ナビゲーション装置に、ユーザによって選択された目的地までのルートを探索し、当該ルートに沿った走行を案内するルート案内部を設け、前記判定部において、前記施設選択受付部が選択を受け付けた施設が、前記ルートが通る路線を含む高速道路を構成する路線に接続しているときには、当該施設が、前記ルートの当該高速道路上の始点位置より、前記ルートが通る路線が向かう方向側において、前記ルートが通る路線に接続していない場合に、当該施設が前記自車進行方向側区間に接続していないと判定するようにしてもよい。
【0011】
また、以上のナビゲーション装置において、前記判定部は、前記施設選択受付部が選択を受け付けた施設までのルートである第1のルートと、当該施設が接続する路線と同じ高速道路を構成する当該施設が接続する路線と反対方向に向かう路線上の当該最寄り地点までのルートである第2のルートとを探索し、第1のルートが第2のルートよりも短い場合に、当該施設が前記自車進行方向側区間に接続していると判定するようにしてもよい。また、以上のナビゲーション装置において、前記判定部は、前記施設選択受付部が選択を受け付けた施設に接続する路線上の当該施設周辺の地点である第1地点よりも、当該第1地点から当該路線を当該路線の方向に進んだ地点である第2地点が、前記現在位置からの距離がより大きい場合に、当該施設が前記自車進行方向側区間に接続していると判定するようにしてもよい。また、以上のナビゲーション装置に、ユーザによって選択された目的地までのルートを探索し、当該ルートに沿った走行を案内するルート案内部を設け、前記判定部で、前記施設選択受付部が選択を受け付けた施設に接続する路線上の当該施設周辺の地点である第1地点よりも、当該第1地点から当該路線を当該路線の方向に進んだ地点である第2地点が、前記現在位置からの距離がより大きく、前記目的地からの距離がより小さい場合に、当該施設が前記自車進行方向側区間に接続していると判定するようにしてもよい。
【0012】
また、前記課題達成のために、本発明は、自動車に搭載されるナビゲーション装置に、高速道路に付属する施設毎に対応して設けられた、対応する施設の名称を表す施設名称と、対応する施設の位置を示す施設位置と、高速道路を構成する上り方向の路線と下り方向の路線を各々路線として、対応する施設が接続する路線とが登録された施設情報を記憶した施設情報記憶部と、前記自動車の現在位置を算出する現在位置算出部と、ユーザから指定された検索条件にマッチする施設を前記施設情報に基づいて探索する施設探索部と、前記施設探索部が探索した各施設の当該施設に対応する前記施設情報に登録された施設名称を含む情報の一覧である探索施設情報一覧を表示する探索施設情報一覧表示部と、前記探索施設情報一覧表示部が表示した前記探索施設情報一覧上で、施設の選択を受け付ける施設選択受付部と、前記施設選択受付部が前記施設の選択を受け付けたときに、当該施設と前記現在位置とを含む範囲の地図上に、当該施設の位置と、前記現在位置と、当該施設が接続する路線または当該路線を含む高速道路と、当該施設が接続する路線の向かう方向とを表した案内画面を表示する案内画面表示部を設けたものである。
【0013】
このようなナビゲーション装置によれば、ユーザが、施設の情報の一覧である前記探索施設情報一覧上で施設を選択すると、選択した施設と前記現在位置とを含む範囲の地図上に、当該施設の位置と、前記現在位置と、当該施設が接続する路線または当該路線を含む高速道路と、当該施設が接続する路線の向かう方向とを表した案内画面が表示される。
【0014】
したがって、ユーザは、この案内画面より、現在位置と選択した施設との、当該施設が接続する高速道路上の位置関係や、当該施設が接続する路線の向かう方向を直ちに把握することができ、これにより当該施設が今後の走行中に走行する車線側から利用できる施設であるのか否かなどを容易に識別することができる。よって、ユーザが、誤って、今後の走行中に走行する車線側から利用できない施設を目的地として設定してしまうことなどを抑止することができる。
【0015】
なお、以上の各ナビゲーション装置において、前記高速道路に付属する施設は、サービスエリアとパーキングエリアであってよい。
【発明の効果】
【0016】
以上のように、本発明によれば、ユーザが、誤って、今後の走行中に走行する車線側から利用できない施設を目的地として設定してしまうことを抑止できるようになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明の実施形態について説明する。
図1に、本実施形態に係るナビゲーションシステムの構成を示す。
ナビゲーションシステムは自動車に搭載される装置であり、図示するように、ナビゲーション装置1と、操作部2と、表示装置3と、車両状態センサ4と、GPS受信機5とを備えて構成される。ここで、車両状態センサ4は、角加速度センサや地磁気センサなどである方位センサや、車速パルスセンサを用いて構成された車速センサなどの車両の各種状態を検出するセンサ群である。
【0018】
そして、ナビゲーション装置1は、地図を表す地図データを記憶したDVDドライブやHDDなどの記憶装置である地図データ記憶部11、現在状態算出部12、操作部2や表示装置3を用いたGUIをユーザに提供するGUI制御部13、ルート探索部14、メモリ15、制御部16、案内画像生成部17を有する。
【0019】
但し、以上のナビゲーション装置1は、ハードウエア的には、マイクロプロセッサや、メモリや、その他のグラフィックプロセッサやジオメトリックプロセッサ等の周辺デバイスを有する一般的な構成を備えたCPU回路であって良く、この場合、以上に示したナビゲーション装置1の各部は、マイクロプロセッサが予め用意されたプログラムを実行することにより具現化するプロセスとして実現されるものであって良い。また、この場合、このようなプログラムは、記録媒体や適当な通信路を介して、ナビゲーション装置1に提供されるものであって良い。
【0020】
次に、図2に地図データ記憶部11に記憶される地図データの内容を示す。
図示するように、地図データは、地図データのバージョンなどを記述した管理データ、地図を表す基本地図データ、路線データ、施設データを含んで構成される。
そして、基本地図データは、道路網を表す道路ユニットと、表示地図を規定する描画ユニットとを有する。
次に、道路ユニットは道路網を表すデータであり、ノードリストと、リンクテーブルと、接続データとを有する。
ここで、道路ユニットでは、道路の各路線を直線であるリンクの集合として表現しており、この各リンクの端点がノードである。そして、ノードリストは、各ノードの座標や、各ノードの交差点に相当するノードであるか等を表す属性などを示すデータである。また、リンクテーブルは、各リンクの両端のノードの識別や、各リンクの距離や方位や、各リンクに与えた経路探索用のコストであるリンクコストや、リンクの属する路線の路線番号等を示すデータである。そして、接続データは、ノードやリンクの接続、対応関係を記述したデータである。なお、少なくとも、高速道路については、上り方向と下り方向のそれぞれについて、それぞれを一つの路線として、各路線を構成するリンクが各々設けられている。ただし、本実施形態では、有料道路その他の上り車線と下り車線が分離された自動車専用道路を、まとめて、高速道路と表記している。
【0021】
次に、描画ユニットは、地形図形や道路図形や建物図形などの地図の地理的な表示要素となる各図形を規定する図形ユニットと、建物名称や道路名称や交差点名称などの地図上に表示する各文字列を規定する文字列ユニットと、駐車場やガソリンスタンド等の施設の存在を表すために地図上に表示するマークであるアイコンを規定するアイコンユニットとを有する。
【0022】
次に、地図データに含まれる路線データは、各道路路線毎に設けられた路線レコードを有し、各路線レコードには、路線の識別子である路線番号や、各路線の高速道路、国道、県道などの路線種別や、各路線の路線名称が記述される。ここで、本実施形態では、高速道路については、高速道路の上り方向と下り方向のそれぞれを一つの路線と見なして、それぞれについて路線レコードを設ける。そして、高速道路の上り/下り方向毎の路線には、異なる路線番号と、高速道路上りまたは高速道路下りの路線種別を登録する。また、同じ高速道路の上り/下り方向毎の路線の路線番号は、枝番のみが異なるものとして、両路線が同じ高速道路を構成するものであることを対応づけられるようにしている。
【0023】
また、地図データの施設データは、地図データ制作者が地図データにプリセットした各施設についての情報を示すものであり、サービスエリアやパーキングエリアなどの高速道路に付随する施設の情報を表す高速道路施設データと、それ以外の施設の情報を表す一般施設データとを含む。
【0024】
そして、高速道路施設データは、サービスエリアやパーキングエリアなどの高速道路に付随する施設毎に設けた高速道路施設レコードを有し、各高速道路路線レコードには、施設のサービスエリアやパーキングエリアといった種別を表す施設種別、施設の名称を表す施設名称、施設の位置を表す施設位置と、施設が付随する高速道路の路線の路線番号を表す付属路線情報、施設と高速道路との接続位置を表す道路接続情報と、施設が備える設備などを表す詳細情報とが登録される。
【0025】
さて、このような構成において、ナビゲーション装置1の現在状態算出部12は、以下の処理を繰り返し行う。
すなわち、現在状態算出部12は、車両状態センサ4やGPS受信機5の出力から推定される現在位置に対して、地図データ記憶部11から読み出した地図データの基本地図の道路ユニットが示す前回決定した現在位置の周辺の地図とのマップマッチング処理などを施して、現在位置として最も確からしい座標と、現在の進行方向として最も確からしい方向とを、それぞれ現在位置、現在進行方位として決定し、メモリ15に設定する。
【0026】
また、制御部16は、ユーザの目的地設定要求に応じて、ユーザから操作部2、GUI制御部13を介して、中間目的地や最終目的地などの目的地の設定を受け付け、これをメモリ15にセットする。この目的地として、サービスエリアやパーキングエリアを設定する動作については後に詳述する。
【0027】
そして、制御部16は、目的地の設定を受け付けたならば、中間目的地を経由して最終目的地に到る推奨ルートをルート探索部14に探索させる。ルート探索部14は、必要地理的範囲の道路ユニットのデータを地図データ記憶部11から読み出し、メモリ15に設定されている現在位置から最終目的地までの中間目的地を経由する最小コストの経路を、距離最小などの所定のコストモデルに基づいて推奨ルートとして算出し、算出した推奨ルートの経路データを、メモリ15にセットする。
【0028】
また、制御部16は、メモリ15にセットされた現在位置が最終目的地近傍となったならば、目的地到着と判定し、メモリ15にセットされている目的地と推奨ルートをクリアする処理も行う。
そして、案内画像生成部17は、メモリ15にセットされた現在位置もしくはユーザがカーソルで指定したポイントと、その時点で設定されている地図の表示縮尺に従って制御部16が算定した地図表示範囲の地図画像を、地図データ記録部に記憶された地図データの描画ユニットに基づいて描画する。また、描画した地図画像上に、メモリ15にセットされている現在位置や推奨ルートや目的地を表す図形を描画した案内画像を生成しGUI制御部13を介して表示装置3に表示する。
【0029】
図3aは、このようにして表示装置3に表示される案内画像300の例を示すものであり、図示した例では、現在位置を基準に地図の表示範囲が定められている。また、案内画像300は、現在位置周辺の地図画像301上に、現在位置を表す現在位置マーク302などが表されたものとなっている。なお、推奨ルートが設定されている場合には、案内画像300において、地図表示範囲内の推奨ルートを表すルート図形が地図画像301の上に表され、さらに、表示範囲内に目的地が含まれる場合には、目的地を表す目的地マークも地図画像301の上に表されることになる。
【0030】
また、制御部16は、このような案内画像300の下部に、GUI制御部13を介して、ユーザの各種指示を受け付けるコマンドボタンを表示し、操作部2を介したユーザのコマンドボタンの操作に応じた処理を行う。たとえば、図3aでは、このコマンドボタンのセット305として、地図縮尺変更用の広域ボタン及び詳細ボタン3051と、各種メニュー呼出用のメニューボタン3052と、目的地設定用の目的地ボタン3053とのセット305を設けている。
【0031】
以下、前述したように、このようなナビゲーション装置1における、サービスエリア(SA)やパーキングエリア(PA)を目的地として設定する処理の詳細について説明する。
制御部16は、目的地ボタン3053が操作されると、まず、図3bに示すジャンル受け付け用のジャンル検索画面310をGUI制御部13を介して表示装置3に表示し、ユーザから目的地に設定する施設のジャンルを検索ジャンルとして受け付ける。ここで、このジャンル検索画面310では、制御部16は、ジャンル一覧311に施設種別の一覧を表示し、設定ボタン312が操作されたときに、ジャンル一覧311中で選択されている施設種別を検索ジャンルとして受け付ける。
【0032】
ここで、ユーザは、サービスエリア(SA)またはパーキングエリア(PA)を目的地として設定する場合には、「SA/PA」を検索ジャンルとして設定する。
そして、検索ジャンルを受けたならば、ジャンル検索画面310の表示を消去して、図3cに示す地域受け付け用の地域検索画面320をGUI制御部13を介して表示装置3に表示し、ユーザから目的地に設定する施設の位置する地域を検索地域として受け付ける。ここで、この地域検索画面320では、制御部16は、地域一覧321に都道府県の一覧を表示し、設定ボタン322が操作されたときに、地域一覧321中で選択されている都道府県を検索地域として受け付ける。
【0033】
そして、検索地域を受け付けたならば地域検索画面320の表示を消去する。そして、検索ジャンルとして「SA/PA」が設定されている場合、制御部16は、図4に示すSA/PA検索処理を実行する。
図示するように、このSA/PA検索処理では、まず、サービスエリアとパーキングエリアのいずれかが施設種別に登録されており、検索地域として設定された都道府県内の施設位置が登録されている高速道路施設レコードを地図データより探索する(ステップ402)。
そして、高速道路施設レコードを探索した各SA/PAの施設名称の一覧を表した、施設一覧画面500をGUI制御部13を介して表示装置3に表示する(ステップ404)。
【0034】
ここで、この施設一覧画面500は、たとえば、図5aに示すように、施設一覧エリア501と、詳細情報エリア502と、「キャンセル」ボタン503と、「目的地に設定」ボタン504を設けたものとする。
そして、施設一覧エリア501には、高速道路施設レコードを探索した各SA/PAの施設名称の一覧を表示する。
そして、このような施設一覧画面500を表示したならば、施設一覧エリア501中でのSA/PAの施設名称の選択操作の発生(ステップ406)と、「キャンセル」ボタン503の操作の発生(ステップ408)と、「目的地に設定」ボタン504の操作の発生(ステップ410)とを監視する。
【0035】
そして、施設一覧画面500の施設一覧エリア501中でのSA/PAの施設名称の選択操作が発生したならば(ステップ406)、施設名称を選択されたSA/PAを選択施設に設定し(ステップ418)、詳細情報エリア502に、図5a、bに示すように、選択施設の案内地図5021と、選択施設の高速道路施設レコードに登録されている、選択施設の付属設備などの詳細情報5022を表示し、ステップ406-410の監視に戻る。ここで、案内地図5021は、選択施設と現在位置とを含む範囲の地図50211上に、現在位置50212と、選択施設位置50213と、SA/PAである選択施設が接続している高速道路50214と、選択施設が接続している路線の通行方向(上り路線であれば上り方向、下り路線であれば下り方向)を表す矢印50215を描画したものとする。
【0036】
ここで、このような案内地図5021によれば、ユーザが、現在位置と選択施設との、選択施設が接続する高速道路上の位置関係や、選択施設が接続する路線の向かう方向を直ちに把握することができ、これにより、選択施設が今後走行する車線側に接続していない施設であるのか否かなどを容易に識別することができる。よって、ユーザが、誤って、今後の走行中に走行する車線側から利用できない施設を目的地として選択してしまうことなどを抑止することができるようになる。
【0037】
次に、図4に戻り、施設一覧画面500の「キャンセル」ボタン503の操作が発生した場合には、施設一覧画面500の表示を消去し(ステップ416)、SA/PA検索処理を終了する。
次に、施設一覧画面500の「目的地に設定」ボタン705の操作が発生した場合には(ステップ412)、その時点で選択施設に設定されているSA/PAが、高速道路の路線の自車の進行方向側の区間である自車進行方向側区間に接続するSA/PAであるかどうかを調べ(ステップ412)、そうであれば、ステップ414に進む。ここで、このSA/PAが、自車進行方向側区間に接続する否かの判定動作の詳細については後述する。
【0038】
一方、選択施設に設定されているSA/PAが、自車進行方向側区間に接続するSA/PAでない場合には、図5cに示すように、選択施設を本当に目的地に設定するか否かを確認する確認画面510を表示する(ステップ422)。ここで、この確認画面510では、図示するように、選択施設が、自車進行方向側区間に接続するSA/PAでなく、選択施設を現在の進行方向側からは利用できないことをユーザに警告するメッセージの表示を含めるようにする。
【0039】
ここで、ユーザが、高速道路を構成する路線の前記自動車の進行方向側の区間に接続していない施設を目的地として設定しようとしたときに、このようなメッセージを含む確認画面510を表示することによりユーザが、誤って、高速道路を構成する路線の前記自動車の進行方向側の区間に接続しておらず、したがって、今後の走行中に走行する車線側から利用できない施設を目的地として設定してしまうことなどを抑止することができるようになる。
【0040】
そして、確認画面510の「戻る」ボタン511が操作されたならば(ステップ424)、確認画面510を消去し、ステップ406-410の監視に戻る。一方、確認画面510の「設定」ボタン512が操作されたならば(ステップ426)、ステップ414に進む。
【0041】
そして、ステップ412またはステップ426からステップ414に進んだならば、その時点で選択施設に設定されてるSA/PAを、中間目的地にするか最終目的地に設定するかを、図5dに示すような問合画面520を用いて、ユーザに問い合わせ、問合画面520の「中間目的地にする」ボタン521の操作が発生した場合には選択施設を中間目的地に設定し、「最終目的地にする」ボタン522の操作が発生した場合には選択施設を最終目的地に設定し(ステップ414)、問合画面520と施設一覧画面500の表示を消去し(ステップ416)、SA/PA検索処理を終了する。
【0042】
以下、上述したステップ412で行う、選択施設に設定されているSA/PAが、高速道路の路線の自車の進行方向側の区間である自車進行方向側区間に接続するSA/PAであるかどうかの判定動作の詳細について説明する。
まず、選択施設が、現在位置が、その上にある路線である走行中路線を含む高速道路を構成する路線に接続している場合には、次のように自車進行方向側区間に接続しているか否かを判定する。
すなわち、選択施設が、現在位置がその上にある路線の現在位置より当該路線の通行方向側の区間に接続している場合には、自車進行方向側区間に接続していると判定し、他の場合には、自車進行方向側区間に接続していないと判定する。
これにより、たとえば、図6aに示すように、現在位置が、上り方向路線601と下り方向路線602より構成される高速道路の下り側の路線602上の位置603にある場合には、下り側の路線602の現在位置603から路線602の終点Eまでの区間604中で、選択施設が、路線602に接続していれば、選択施設が前記自車進行方向側区間に接続していると判定され、選択施設が、下り側の路線602の現在位置603から路線802の始点Sまでの区間中で路線602に接続している場合や、選択施設が上り側の路線601に接続している場合には、選択施設が前記自車進行方向側区間に接続してないと判定される。
【0043】
次に、選択施設が、現在位置がその上にある路線を含む高速道路以外の高速道路であって、推奨ルートが通過する高速道路を構成する路線に接続している場合には、次のように、選択施設が前記自車進行方向側区間に接続しているかどうかを判定する。
すなわち、まず、推奨ルートの高速道路の通過開始点となる地点を始点地点として、当該始点地点を含む路線を走行予定路線として求める。そして、走行予定路線の、始点地点より通行方向側に区間に選択施設が接続している場合には、自車進行方向側区間に接続していると判定し、他の場合には、自車進行方向側区間に接続していないと判定する。
【0044】
これにより、たとえば、図6bに示すように、現在位置611からの推奨ルート612が設定されており、推奨ルート612が、地点613から、上り方向路線614と下り方向路線615より構成される高速道路の上り方向の路線614の利用を開始するものである場合、路線614が走行予定路線となり地点613が始点地点となる。そして、路線614の始点地点613から、路線614の終点Eまでの区間616中で、選択施設が路線614に接続している場合には、選択施設が前記自車進行方向側区間に接続していると判定する。一方、選択施設が、上り側の路線614の始点地点613から路線614の始点Sまでの区間中で路線614に接続している場合や、選択施設が、下り側の路線615に接続している場合には、選択施設が前記自車進行方向側区間に接続していないと判定する。
【0045】
次に、選択施設が接続する高速道路が、現在位置がその上にある路線を含む高速道路でもなく、推奨ルートも通過しない高速道路である場合には、次のように選択施設が自車進行方向側区間に接続しているかどうかを判定する。
すなわち、選択施設までのルートをルート探索部14に探索させる。そして、次に選択施設が接続する路線と同じ高速道路の反対車線を構成する路線上の、その選択施設の最寄り地点を求め、求めた最寄り地点までのルートをルート探索部14に探索させる。
そして、その選択施設までのルートの方が、最寄り地点までのルートよりも道程距離が短い場合には、選択施設が自車進行方向側区間に接続していると判定し、最寄り地点までのルートの方が道程距離が短い場合には、選択施設が自車進行方向側区間に接続していないと判定する。
【0046】
これによりたとえば、図7a1のように、選択施設701が、上り方向路線702と下り方向路線703より構成される高速道路の上り方向の路線702に接続している場合には、現在位置704から選択施設701までのルート706と、下り方向路線703上選択施設701の最寄り地点705までの現在位置704からのルート707が求められる。そして、図示した例では、最寄り地点705までの現在位置704からのルート707の方が道程距離が短いので、選択施設701が自車進行方向側区間に接続していないと判定される。
【0047】
一方、図7a2のように、選択施設711が、上り方向路線712と下り方向路線713より構成される高速道路の下り方向の路線713に接続している場合には、現在位置714から選択施設711までのルート716と、上り方向路線712上の選択施設711の最寄り地点715までの現在位置714からのルート717が求められる。そして、この例では、選択施設711までの現在位置714からのルート716の方が道程距離が短いので、選択施設711は、選択施設が自車進行方向側区間に接続していると判定される。
【0048】
ところで、選択施設が接続する高速道路が、現在位置がその上にある路線を含む高速道路でもなく、推奨ルートも通過しない高速道路である場合には、次のように選択施設が自車進行方向側区間に接続しているかどうかを判定するようにしてもよい。
すなわち、図7b1、b2に示すように、選択施設721が接続する路線の、選択施設721よりも、道程距離D分路線を路線の通行方向と逆方向に戻った地点P1と、選択施設721よりも、道程距離D分路線を路線の通行方向に進んだ地点P2を求め、P1がP2よりも現在位置722に近い場合に、選択施設721が自車進行方向側区間に接続していると判定し、P2がP1よりも現在位置722に近い場合には、選択施設721が自車進行方向側区間に接続していないと判定するようにしてもよい。なお、図7b1に示した場合は、P2がP1よりも現在位置722に近いので、選択施設721が自車進行方向側区間に接続していないと判定され、図7b2に示した場合は、P1がP2よりも現在位置722に近いので、選択施設721が自車進行方向側区間に接続していると判定される。
【0049】
また、選択施設が接続する高速道路が、現在位置がその上にある路線を含む高速道路でもなく、推奨ルートも通過しない高速道路である場合に、最終目的地が設定されている場合には、次のように選択施設が自車進行方向側区間に接続しているかどうかを判定するようにしてもよい。
【0050】
すなわち、図8a、b、c、dに示すように、選択施設801が接続する路線の、選択施設801よりも、道程距離D分路線を路線の通行方向と逆方向に戻った地点P1と、選択施設801よりも、道程距離D分路線を路線の通行方向に進んだ地点P2を求め、P1がP2よりも現在位置802に近く、かつ、P2がP1よりも最終目的地803に近い場合に、選択施設801が自車進行方向側区間に接続していると判定し、その他の場合には、選択施設801が自車進行方向側区間に接続していないと判定するようにしてもよい。
【0051】
なお、図8aに示した場合は、P2がP1よりも現在位置802に近く、P1がP2よりも最終目的地803に近いので、選択施設801が自車進行方向側区間に接続していないと判定される。また、図8bに示した場合は、P2がP1よりも最終目的地803に近いが、P2がP1よりも現在位置802に近いので、選択施設801が自車進行方向側区間に接続していないと判定される。また、図8cに示した場合は、P1がP2よりも現在位置802に近いが、P1がP2よりも最終目的地803に近いので、選択施設801が自車進行方向側区間に接続していないと判定される。そして、図8dに示した場合は、P1がP2よりも現在位置802に近く、P2がP1よりも最終目的地803に近いので、選択施設801が自車進行方向側区間に接続していると判定される。
【0052】
以上、本発明の実施形態について説明した。
なお、以上の実施形態では、SA/PAを検索する場合について示したが、インターチェンジやジャンクションなどの高速道路付属施設を検索する場合にも、本実施形態は同様に適用することができる。
また、高速道路以外の一般道に接続する各種施設を検索する場合にも、本実施形態は適用することができる。すなわち、この場合には、各施設が面する車線を当該施設が接続する道路として、本実施形態を適用すればよい。
【図面の簡単な説明】
【0053】
【図1】本発明の実施形態に係るナビゲーション装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施形態に係る地図データの内容を示す図である。
【図3】本発明の実施形態に係るナビゲーション装置の表示例を示す図である。
【図4】本発明の実施形態においてに係るSA/PA検索処理を示すフローチャートである。
【図5】本発明の実施形態に係るナビゲーション装置の表示例を示す図である。
【図6】本発明の実施形態に係る選択施設が自車進行方向側区間に接続しているか否かの判定例を示す図である。
【図7】本発明の実施形態に係る選択施設が自車進行方向側区間に接続しているか否かの判定例を示す図である。
【図8】本発明の実施形態に係る選択施設が自車進行方向側区間に接続しているか否かの判定例を示す図である。
【符号の説明】
【0054】
1…ナビゲーション装置、2…操作部、3…表示装置、4…車両状態センサ、5…GPS受信機、11…地図データ記憶部、12…現在状態算出部、13…GUI制御部、14…ルート探索部、15…メモリ、16…制御部、17…案内画像生成部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
自動車に搭載されるナビゲーション装置であって、
高速道路に付属する施設毎に対応して設けられた、対応する施設の名称を表す施設名称と、対応する施設の位置を示す施設位置と、高速道路を構成する上り方向の路線と下り方向の路線を各々路線として、対応する施設が接続する路線とが登録された施設情報を記憶した施設情報記憶部と、
前記自動車の現在位置を算出する現在位置算出部と、
ユーザから指定された検索条件にマッチする施設を前記施設情報に基づいて探索する施設探索部と、
前記施設探索部が探索した各施設の当該施設に対応する前記施設情報に登録された施設名称を含む情報の一覧である探索施設情報一覧を表示する探索施設情報一覧表示部と、
前記探索施設情報一覧表示部が表示した前記探索施設情報一覧上で、目的地に設定する施設の選択を受け付ける、施設選択受付部と、
前記現在位置算出部が算出した現在位置と前記施設情報に登録された施設位置とに基づいて、前記施設選択受付部が選択を受け付けた施設が、高速道路を構成する路線の前記自動車の進行方向側の区間である自車進行方向側区間に接続する施設であるか否かを判定する判定部と、
前記判定部が、前記施設選択受付部が選択を受け付けた施設が、前記自車進行方向側区間に接続していないと判定した場合に、その旨をユーザに警告する警告部とを有することを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項2】
請求項1記載のナビゲーション装置であって、
前記施設選択受付部が選択を受け付けた施設が、自車進行方向側区間に接続していると、前記判定部が判定した場合と、前記警告部が前記警告を行った後に、前記施設選択受付部が選択を受け付けた施設の目的地への設定をユーザ指示された場合とに、前記施設選択受付部が選択を受け付けた施設を目的地に設定する目的地設定部を有することを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項3】
請求項1記載のナビゲーション装置であって、
前記判定部は、前記施設選択受付部が選択を受け付けた施設が、前記現在位置が位置する路線を含む高速道路を構成する路線に接続しているときには、当該施設が、前記現在位置より、前記現在位置が位置する路線が向かう方向側において、前記現在位置が位置する路線に接続していない場合に、当該施設が前記自車進行方向側区間に接続していないと判定することを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項4】
請求項1記載のナビゲーション装置であって、
ユーザによって選択された目的地までのルートを探索し、当該ルートに沿った走行を案内するルート案内部を有し、
前記判定部は、前記施設選択受付部が選択を受け付けた施設が、前記ルートが通る路線を含む高速道路を構成する路線に接続しているときには、当該施設が、前記ルートの当該高速道路上の始点位置より、前記ルートが通る路線が向かう方向側において、前記ルートが通る路線に接続していない場合に、当該施設が前記自車進行方向側区間に接続していないと判定することを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項5】
請求項1記載のナビゲーション装置であって、
前記判定部は、前記施設選択受付部が選択を受け付けた施設までのルートである第1のルートと、当該施設が接続する路線と同じ高速道路を構成する当該施設が接続する路線と反対方向に向かう路線上の当該最寄り地点までのルートである第2のルートとを探索し、第1のルートが第2のルートよりも長い場合には、当該施設が前記自車進行方向側区間に接続していないと判定することを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項6】
請求項1記載のナビゲーション装置であって、
前記判定部は、前記施設選択受付部が選択を受け付けた施設に接続する路線上の当該施設周辺の地点である第1地点よりも、当該第1地点から当該路線を当該路線の方向に進んだ地点である第2地点が、前記現在位置からの距離がより小さい場合には、当該施設が前記自車進行方向側区間に接続していないと判定することを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項7】
請求項1記載のナビゲーション装置であって、
ユーザによって選択された目的地までのルートを探索し、当該ルートに沿った走行を案内するルート案内部を有し、
前記判定部は、前記施設選択受付部が選択を受け付けた施設に接続する路線上の当該施設周辺の地点である第1地点よりも、当該第1地点から当該路線を当該路線の方向に進んだ地点である第2地点が、前記現在位置からの距離がより小さいか、前記第1地点よりも前記第2地点が、前記目的地からの距離がより大きい場合には、当該施設が前記自車進行方向側区間に接続していないと判定することを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項8】
請求項1記載のナビゲーション装置であって、
前記高速道路に付属する施設は、サービスエリアとパーキングエリアであることを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項9】
自動車に搭載されるナビゲーション装置であって、
高速道路に付属する施設毎に対応して設けられた、対応する施設の名称を表す施設名称と、対応する施設の位置を示す施設位置と、高速道路を構成する上り方向の路線と下り方向の路線を各々路線として、対応する施設が接続する路線とが登録された施設情報を記憶した施設情報記憶部と、
前記自動車の現在位置を算出する現在位置算出部と、
ユーザから指定された検索条件にマッチする施設を前記施設情報に基づいて探索する施設探索部と、
前記施設探索部が探索した各施設の当該施設に対応する前記施設情報に登録された施設名称を含む情報の一覧である探索施設情報一覧を表示する探索施設情報一覧表示部と、
前記探索施設情報一覧表示部が表示した前記探索施設情報一覧上で、施設の選択を受け付ける施設選択受付部と、
前記施設選択受付部が前記施設の選択を受け付けたときに、当該施設と前記現在位置とを含む範囲の地図上に、当該施設の位置と、前記現在位置と、当該施設が接続する路線または当該路線を含む高速道路と、当該施設が接続する路線の向かう方向とを表した案内画面を表示する案内画面表示部を有することを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項10】
請求項9記載のナビゲーション装置であって、
前記高速道路に付属する施設は、サービスエリアとパーキングエリアであることを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項11】
自動車に搭載されるコンピュータによって読みとられ実行されるコンピュータプログラムであって、
前記コンピュータを、
高速道路に付属する施設毎に対応して設けられた、対応する施設の名称を表す施設名称と、対応する施設の位置を示す施設位置と、高速道路を構成する上り方向の路線と下り方向の路線を各々路線として、対応する施設が接続する路線とが登録された施設情報を記憶した施設情報記憶部と、
前記自動車の現在位置を算出する現在位置算出部と、
ユーザから指定された検索条件にマッチする施設を前記施設情報に基づいて探索する施設探索部と、
前記施設探索部が探索した各施設の当該施設に対応する前記施設情報に登録された施設名称を含む情報の一覧である探索施設情報一覧を表示する探索施設情報一覧表示部と、
前記探索施設情報一覧表示部が表示した前記探索施設情報一覧上で、目的地に設定する施設の選択を受け付ける、施設選択受付部と、
前記現在位置算出部が算出した現在位置と前記施設情報に登録された施設位置とに基づいて、前記施設選択受付部が選択を受け付けた施設が、高速道路を構成する路線の前記自動車の進行方向側の区間である自車進行方向側区間に接続する施設であるか否かを判定する判定部と、
前記判定部が、前記施設選択受付部が選択を受け付けた施設が、自車進行方向側区間に接続していないと判定した場合に、その旨をユーザに警告する警告部として機能させることを特徴とするコンピュータプログラム。
【請求項12】
請求項11記載のコンピュータプログラムであって、
前記コンピュータを、さらに、前記施設選択受付部が選択を受け付けた施設が、自車進行方向側区間に接続していると、前記判定部が判定した場合と、前記警告部が前記警告を行った後に、前記施設選択受付部が選択を受け付けた施設の目的地への設定をユーザ指示された場合とに、前記施設選択受付部が選択を受け付けた施設を目的地に設定する目的地設定部として機能させることを特徴とするコンピュータプログラム。
【請求項13】
請求項11記載のコンピュータプログラムであって、
前記判定部は、前記施設選択受付部が選択を受け付けた施設が、前記現在位置が位置する路線を含む高速道路を構成する路線に接続しているときには、当該施設が、前記現在位置より、前記現在位置が位置する路線が向かう方向側において、前記現在位置が位置する路線に接続していない場合に、当該施設が前記自車進行方向側区間に接続していないと判定することを特徴とするコンピュータプログラム。
【請求項14】
請求項11記載のコンピュータプログラムであって、
当該コンピュータプログラムは、前記コンピュータを、さらに、ユーザによって選択された目的地までのルートを探索し、当該ルートに沿った走行を案内するルート案内部として機能させると共に、
前記判定部は、前記施設選択受付部が選択を受け付けた施設が、前記ルートが通る路線を含む高速道路を構成する路線に接続しているときには、当該施設が、前記ルートの当該高速道路上の始点位置より、前記ルートが通る路線が向かう方向側において、前記ルートが通る路線に接続していない場合に、当該施設が前記自車進行方向側区間に接続していないと判定することを特徴とするコンピュータプログラム。
【請求項15】
自動車に搭載されるコンピュータによって読みとられ実行されるコンピュータプログラムであって、
前記コンピュータを、
高速道路に付属する施設毎に対応して設けられた、対応する施設の名称を表す施設名称と、対応する施設の位置を示す施設位置と、高速道路を構成する上り方向の路線と下り方向の路線を各々路線として、対応する施設が接続する路線とが登録された施設情報を記憶した施設情報記憶部と、
前記自動車の現在位置を算出する現在位置算出部と、
ユーザから指定された検索条件にマッチする施設を前記施設情報に基づいて探索する施設探索部と、
前記施設探索部が探索した各施設の当該施設に対応する前記施設情報に登録された施設名称を含む情報の一覧である探索施設情報一覧を表示する探索施設情報一覧表示部と、
前記探索施設情報一覧表示部が表示した前記探索施設情報一覧上で、施設の選択を受け付ける施設選択受付部と、
前記施設選択受付部が前記施設の選択を受け付けたときに、当該施設と前記現在位置とを含む範囲の地図上に、当該施設の位置と、前記現在位置と、当該施設が接続する路線または当該路線を含む高速道路と、当該施設が接続する路線の向かう方向とを表した案内画面を表示する案内画面表示部として機能させることを特徴とするコンピュータプログラム。
【請求項16】
自動車に搭載されるナビゲーション装置において目的地に設定する施設を受け付ける目的地設定受付方法であって、
ナビゲーション装置が、前記自動車の現在位置を算出する現在位置算出ステップと、
ナビゲーション装置が、高速道路に付属する施設毎に対応して設けられた、対応する施設の名称を表す施設名称と、対応する施設の位置を示す施設位置と、高速道路を構成する上り方向の路線と下り方向の路線を各々路線として、対応する施設が接続する路線とが登録された施設情報に基づいて、ユーザから指定された検索条件にマッチする施設を前記施設情報に基づいて探索する施設探索ステップと、
ナビゲーション装置が、前記施設探索ステップで探索した各施設の当該施設に対応する前記施設情報に登録された施設名称を含む情報の一覧である探索施設情報一覧を表示する探索施設情報一覧表示ステップと、
ナビゲーション装置が、前記探索施設情報一覧表示ステップで表示した前記探索施設情報一覧上で、目的地に設定する施設の選択を受け付ける、施設選択受付ステップと、
ナビゲーション装置が、前記現在位置算出ステップで算出した現在位置と前記施設情報に登録された施設位置とに基づいて、前記施設選択受付ステップで受け付けた施設が、高速道路を構成する路線の前記自動車の進行方向側の区間である自車進行方向側区間に接続する施設であるか否かを判定する判定ステップと、
ナビゲーション装置が、前記判定ステップにおいて、前記施設選択受付ステップで選択を受け付けた施設が、自車進行方向側区間に接続していないと判定した場合に、その旨をユーザに警告する警告ステップとを有することを特徴とする目的地設定受付方法。
【請求項17】
請求項16記載の目的地設定受付方法であって、
前記ナビゲーション装置が、前記施設選択受付ステップで選択を受け付けた施設が前記自車進行方向側区間に接続していると前記判定ステップで判定された場合と、前記警告ステップで前記警告を行った後に前記施設選択受付ステップで選択を受け付けた施設の目的地への設定をユーザ指示された場合とに、当該施設を目的地に設定する目的地設定ステップを有することを特徴とする目的地設定受付方法。
【請求項18】
請求項16記載の目的地設定受付方法であって、
前記判定ステップは、前記施設選択受付ステップで選択を受け付けた施設が、前記現在位置が位置する路線を含む高速道路を構成する路線に接続しているときには、当該施設が、前記現在位置より、前記現在位置が位置する路線が向かう方向側において、前記現在位置が位置する路線に接続していない場合に、当該施設が前記自車進行方向側区間に接続していないと判定することを特徴とする目的地設定受付方法。
【請求項19】
請求項16記載の目的地設定受付方法であって、
ナビゲーション装置が、ユーザによって選択された目的地までのルートを探索し、当該ルートに沿った走行を案内するルート案内ステップを有し、
前記判定ステップは、前記施設選択受付ステップで選択を受け付けた施設が、前記ルートが通る路線を含む高速道路を構成する路線に接続しているときには、当該施設が、前記ルートの当該高速道路上の始点位置より、前記ルートが通る路線が向かう方向側において、前記ルートが通る路線に接続していない場合に、当該施設が前記自車進行方向側区間に接続していないと判定することを特徴とする目的地接地方法。
【請求項20】
自動車に搭載されるナビゲーション装置において目的地に設定する施設を受け付ける目的地設定受付方法であって、
ナビゲーション装置が、前記自動車の現在位置を算出する現在位置算出ステップと、
ナビゲーション装置が、高速道路に付属する施設毎に対応して設けられた、対応する施設の名称を表す施設名称と、対応する施設の位置を示す施設位置と、高速道路を構成する上り方向の路線と下り方向の路線を各々路線として、対応する施設が接続する路線とが登録された施設情報に基づいて、ユーザから指定された検索条件にマッチする施設を前記施設情報に基づいて探索する施設探索ステップと、
ナビゲーション装置が、前記施設探索ステップで探索した各施設の当該施設に対応する前記施設情報に登録された施設名称を含む情報の一覧である探索施設情報一覧を表示する探索施設情報一覧表示ステップと、
ナビゲーション装置が、前記探索施設情報一覧表示ステップで表示した前記探索施設情報一覧上で、施設の選択を受け付ける施設選択受付ステップと、
前記施設選択受付ステップで施設の選択を受け付けたときに、当該施設と前記現在位置とを含む範囲の地図上に、当該施設の位置と、前記現在位置と、当該施設が接続する路線または当該路線を含む高速道路と、当該施設が接続する路線の向かう方向とを表した案内画面を表示する案内画面表示ステップとを有することを特徴とする目的地設定受付方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate


【公開番号】特開2010−54288(P2010−54288A)
【公開日】平成22年3月11日(2010.3.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−218368(P2008−218368)
【出願日】平成20年8月27日(2008.8.27)
【出願人】(000101732)アルパイン株式会社 (2,424)
【Fターム(参考)】