説明

ナビゲーション装置

【課題】旋回動作の多い駐車場内でも、精度よく車両方位を求めるナビゲーション装置を提供する。
【解決手段】ナビゲーション装置は、駐車場内の誘導路や駐車スペースが、一般的に、隣接する道路方位αに対して同じ向きか、又はα+90°、α+180°若しくはα+270°であることを利用して車両方位を修正する。具体的には、ナビゲーション装置は、方位の変位を積算して車両方位を求める車両方位算出手段と、現在位置が駐車場内に在るか否かを判定する手段と、現在位置が駐車場内に在ると判定された場合、当該駐車場に入る前に現在位置が存在した道路の方位α、α+90°、α+180°及びα+270°のうち車両方位算出手段で算出した車両方位に最も近い方位に当該車両方位を修正する手段とを備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ナビゲーション装置に関し、特に車載用ナビゲーション装置の車両方位の算出技術に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、車両方位の変位をジャイロセンサにより検出し、検出した方位変位を積算することにより、現在の車両方位を求める車載用ナビゲーション装置が記載されている。
【0003】
【特許文献1】特開平7−92389号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、駐車場内など、車両の旋回動作が多いと、車両方位の精度が低下する場合がある。
【0005】
本発明の目的は、駐車場内でも、より精度よく車両方位を求める技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決すべく、本発明のナビゲーション装置は、駐車場内の誘導路の向きや駐車スペースの向きを利用して、車両方位を修正する。
【0007】
例えば、本発明のナビゲーション装置は、駐車場に入る前の道路の方位αを取得する手段と、駐車場内における車両方位を、前記α、α+90°、α+180°及びα+270°のいずれか用いて算出する手段とを備えている。
【0008】
より具体的には、本発明のナビゲーション装置は、方位の変位を検出する方位変位検出手段と、前記方位変位検出手段で検出した方位の変位を積算して車両方位を求める車両方位算出手段と、現在位置が駐車場内に在るか否かを判定する駐車場判定手段と、前記駐車場判定手段により現在位置が駐車場内に在ると判定された場合、当該駐車場に入る前に現在位置が存在した道路の方位α、α+90°、α+180°及びα+270°のうち、前記車両方位算出手段で算出した車両方位に最も近い方位に当該車両方位を修正する車両方位修正手段とを備えていてもよい。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下に、本発明の一実施形態について、図面を参照して説明する。
【0010】
図1は、本発明の一実施形態が適用された車載用ナビゲーション装置100の概略構成図である。図示するように、車載用ナビゲーション装置100は、演算処理部1と、ディスプレイ2と、記憶装置3と、音声入出力装置4と、入力装置5と、車輪速センサ6と、地磁気センサ7と、ジャイロセンサ8と、GPS(Global Positioning System)受信装置9と、車内LAN装置11と、FM多重放送受信装置12と、ビーコン受信装置13と、を備えている。
【0011】
演算処理部1は、様々な処理を行う中心的ユニットである。例えば各種センサ6〜8やGPS受信装置9から出力される情報を基にして現在地を検出する。また、得られた現在地情報に基づいて、表示に必要な地図データを記憶装置3から読み出す。また、読み出した地図データをグラフィックス展開し、そこに現在地を示すマークを重ねてディスプレイ2へ表示する。また、記憶装置3に記憶されている地図データおよびFM多重放送局やビーコンから受信した交通情報を用いて、ユーザから指示された目的地と現在地(出発地)とを結ぶ最適な経路(推奨経路)を探索する。また、音声入出力装置4やディスプレイ2を用いてユーザを誘導する。
【0012】
ディスプレイ2は、演算処理部1で生成されたグラフィックス情報を表示するユニットである。ディスプレイ2は、CRTや液晶ディスプレイなどで構成される。演算処理部1とディスプレイ2との間の信号S1は、RGB信号やNTSC(National Television System Committee)信号で接続するのが一般的である。
【0013】
記憶装置3は、CD-ROMやDVD-ROMやHDDやICカードといった記憶媒体で構成されている。この記憶媒体には、地図データが記憶されている。
【0014】
地図データは、地図上の区画された領域であるメッシュの識別コード(メッシュID)ごとに、そのメッシュ領域に含まれる道路を構成する各リンクのリンクデータを含む。リンクデータは、リンクIDごとに、リンクを構成する2つのノード(開始ノード、終了ノード)の座標情報、リンクを含む道路の種別情報、リンクの長さを示すリンク長情報、リンク旅行時間、2つのノードにそれぞれ接続するリンクのリンクID(接続リンクID)などを含む。なお、ここでは、リンクを構成する2つのノードについて開始ノードと終了ノードとを区別することで、同じ道路の上り方向と下り方向とを、それぞれ別のリンクとして管理するようにしている。
【0015】
なお、地図データには、対応するメッシュ領域に含まれている道路以外の駐車場などの構成物の情報(位置、大きさなど)も含まれている。
【0016】
音声入出力装置4は、演算処理部1で生成したユーザへのメッセージを音声信号に変換し出力する。また、ユーザが発した声を認識し演算処理部1にその内容を転送する処理を行う。
【0017】
入力装置5は、ユーザからの指示を受け付けるユニットである。入力装置5は、スクロールキー、縮尺変更キーなどのハードスイッチ、ジョイスティック、ディスプレイ上に貼られたタッチパネルなどで構成される。
【0018】
センサ6〜8およびGPS受信装置9は、車載用ナビゲーション装置100で現在地(自車位置)を検出するために使用されるものである。車輪速センサ6は、車輪の円周と計測される車輪の回転数の積から距離を測定し、さらに対となる車輪の回転数の差から移動体が曲がった角度を計測する。地磁気センサ7は、地球が保持している磁場を検知し、移動体が向いている方角を検出する。ジャイロ8は、光ファイバジャイロや振動ジャイロ等で構成され、移動体が回転した角度を検出するものである。GPS受信装置9は、GPS衛星からの信号を受信し移動体とGPS衛星間の距離と距離の変化率を3個以上の衛星に対して測定することで移動体の現在位置、進行速度および進行方位を測定する。
【0019】
車内LAN装置11は、車載用ナビゲーション装置100が搭載された車両の様々な情報、例えばドアの開閉情報、ライトの点灯状態情報、エンジンの状況や故障診断結果などを受ける。
【0020】
FM多重放送受信装置12は、FM多重放送信号としてFM多重放送局から送られてくる概略現況交通情報、規制情報、SA/PA(サービスステーション/パーキング)情報、駐車場情報、天気情報などを受信する。
【0021】
ビーコン受信装置13は、ビーコンから送られてくる現況交通情報、規制情報、SA/PA情報、駐車場情報などを受信する。
【0022】
図2は、演算処理部1の機能ブロック図である。
【0023】
図示するように、演算処理部1は、ユーザ操作解析部41と、経路探索部42と、経路誘導部43と、車両方位算出部44と、現在位置算出部45と、情報記憶部46と、表示処理部47と、を備えている。
【0024】
ユーザ操作解析部41は、入力装置5に入力されたユーザからの要求を受け、その要求内容を解析して、その要求内容に対応する処理が実行されるように演算処理部1の各部を制御する。例えば、ユーザが推奨経路の探索を要求したときは、目的地を設定するため、地図をディスプレイ2に表示する処理を表示処理部47に要求する。また、現在地(出発地)から目的地までの経路を演算する処理を経路探索部42に要求する。
【0025】
車両方位算出部44は、ジャイロ8で計測される角加速度データS7を積分した結果得られる角度データを時間軸で積分していくことにより、車両方位の変位を求め、基準となる初期の車両方位に加算して現在の車両方位を求める。また、地磁気センサ7及びGPS受信装置9から得られる方位により、定期的に車両方位を補正する。さらに、駐車場内においては、後述するように、車両方位を修正する処理を行う。
【0026】
現在位置算出部45は、車輪速センサ6で計測される距離パルスデータS5を積分した結果得られる距離データを、時間軸で積分して移動距離を求め、この移動距離と、車両方位算出部44により求められた車両方位とを用いて、初期位置(X,Y)から走行後の位置である仮想現在位置(X′,Y′)を定期的に演算する。また、仮想現在位置を、マップマッチ処理により、形状の相関が最も高い道路(リンク)上に合わせ込み、現在位置(表示位置)を求める。
【0027】
経路探索部42は、ダイクストラ法等を用いて、指定された2地点(現在地、目的地)間を結ぶ経路のコスト(例えば、旅行時間)が最少となる経路を探索する。
【0028】
経路誘導部43は、経路探索部42で探索された経路を用いて経路誘導を行う。例えば、経路の情報と、現在地の情報とを比較し、交差点等を通過する前に直進すべきか、右左折すべきかを音声出入力装置4を用いて音声でユーザに知らせる。また、経路誘導部43は、ディスプレイ2に表示された地図上に進行すべき方向を表示して、ユーザに推奨経路を通知する。
【0029】
情報記憶部46は、経路探索部42により探索された誘導経路や、車両の走行軌跡を記憶する。
【0030】
表示処理部47は、ディスプレイ2への表示が要求される領域にある地図データを記憶装置3から受け取り、指定された縮尺、描画方式で、道路、その他の地図構成物や、現在地、目的地、推奨経路のための矢印といったマークを描画するように地図描画コマンドを生成する。そして、生成したコマンドを、ディスプレイ2に送信する。
【0031】
図3は、演算処理部1のハードウェア構成例を示す図である。
【0032】
図示するように、演算処理部1は、各デバイス間をバス32で接続した構成としてある。演算処理部1は、数値演算及び各デバイスを制御するといった様々な処理を実行するCPU(Central Processing Unit)21と、記憶装置3から読み出した地図データ、演算データなどを格納するRAM(Random Access Memory)22と、プログラムやデータを格納するROM(Read Only Memory)23と、メモリ間およびメモリと各デバイスとの間のデータ転送を実行するDMA(Direct Memory Access)24と、グラフィックス描画を実行し且つ表示制御を行う描画コントローラ25と、グラフィックスイメージデータを蓄えるVRAM(Video Random Access Memory)26と、イメージデータをRGB信号に変換するカラーパレット27と、アナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換器28と、シリアル信号をバスに同期したパラレル信号に変換するSCI(Serial Communication Interface)29と、パラレル信号をバスに同期させてバス上にのせるPIO(Parallel Input/Output)30と、パルス信号を積分するカウンタ31と、を有する。
【0033】
[動作の説明]次に、上記構成の車載用ナビゲーション装置100の動作について説明する。
【0034】
車載用ナビゲーション装置100の現在位置算出部45は、上述の通り、初期位置(前回求めた現在位置)を基準にして、車両の移動距離及び方位変位とからなる相対変位に基づき、仮想現在位置を求める。そして、仮想現在位置を、形状の相関が最も高い道路(リンク)上に合わせ込み(マップマッチ処理)、現在位置を算出する。このとき、現在位置算出部45は、車両方位と道路方位との差が所定値以内の場合に相関性があるとする。所定の範囲内に、車両方位と道路方位との差が所定値以内である道路が存在しない場合、現在位置算出部45は、道路上に現在位置を求めることはできないので、仮想現在位置をそのまま現在位置とする。
【0035】
このように、車両方位は、現在位置を求めるのに重要な役目を果たす。したがって、車載用ナビゲーション装置100は、車両方位をより正確に求める必要があるが、駐車場内では、車両の旋回が多く、車両方位の精度が低下し易い。また、駐車場内では、GPS信号を受信できない場合もあり、車両方位を補正できないこともある。
【0036】
本実施形態では、かかる駐車場内での問題を考慮して、駐車場内では、図4に示す処理により車両方位を修正する。
【0037】
ここで、予め、図4の処理により精度よく車両方位が求められる理由について説明する。
【0038】
図5は、一般的な駐車場500の形状を示す。一般的な駐車場500は、平面図において、長方形であることが多い。そして、駐車場内の駐車スペースまでの誘導路501は、駐車場の4辺の方位のいずれかに沿って設けられている。駐車場500は、通常、隣接する道路Rに沿って建設されるので、誘導路501は、隣接する道路Rの方位αに対して、平行若しくは垂直に配置されることになる。そして、車両Aは、駐車場500内を、軌跡Qのように走行し、駐車スペース502に駐車することになる。
【0039】
駐車場500内では、車両Aは、頻繁に旋回動作を行うので、車両方位の精度が落ち易い。一方で、車両方位βは、誘導路501の配置の関係から、隣接する道路の方位αと同じか、若しくはα+90°、α+180°又はα+270°に近似されると考えられる。
【0040】
そこで、本実施形態では、図4の処理フローで示す条件を満たす場合に限り、車両方位βを、これらの方位(駐車場の形状に従って定められる方位)に合わせ込み、旋回動作によるズレを防止し、精度よく車両方位を求めることとした。
【0041】
以下、図4の処理フローについて説明する。
【0042】
まず、車両方位算出部44は、車両が駐車場に進入したか否かを判定する。本実施形態では、車両方位算出部44は、現在位置が、地図データに含まれる駐車場の位置に位置する場合に、駐車場に進入したと判定する。ただし、駐車場に進入したか否かの判定の方法に、特に制限はない。駐車場に進入するときの特定の旋回動作を登録しておき、車両がこの特定の旋回動作を行った場合に、駐車場に進入したと判定するようにしてもよい。
【0043】
駐車場に進入したと判定されなかった場合(S102でNo)、車両方位算出部44は、車両方位の修正処理を終了する。
【0044】
一方、駐車場に進入したと判定された場合(S102でYes)、車両方位算出部44は、直前まで現在位置が存在していたリンクの道路方位αを、情報記憶部46に保存しておく(S104)。
【0045】
図5を用いて、説明する。図5において、車両Aは、軌跡Qに示すように、隣接道路Rに沿って走行し、駐車場500に進入したとする。車両Aが道路Rから離れ駐車場500に進入すると、現在位置算出部45は、道路上にない(道路にマッチングしていない)現在位置を求めることになる。このとき、車両方位算出部44は、地図データの駐車場500の位置を参照して、現在位置が駐車場500の位置に存在することを確認し、駐車場500に進入したと判定する(S102でYes)。さらに、最後にマッチングしていた道路Rの道路方位αを、地図データから取得し、情報記憶部46に記憶させておく。なお、地図データには、道路を構成するリンクの開始ノードと終了ノードの座標が含まれているので、リンクの方位から道路方位を求めることができる。
【0046】
次に、車両方位算出部44は、直進状態が予め定めた距離(例えば10m)、継続したか否か判定する(S106)。直進状態かどうかは、ジャイロセンサ8が車両の旋回を検出したかどうかで判定できる。なお、この判定を行うのは、直進状態が続く場合は、図5のような方形の一般的な駐車場であることが想定できるからである。
【0047】
直進状態が予め定めた距離継続しなかった場合(S106でNo)、車両方位算出部44は、S122に処理を移行する。なお、このように、直進状態が続かない場合に、車両方位の修正を行わないのは、図6に示すように、駐車場510内の誘導路511が曲線であるか、若しくは誘導路が定められていないような小さな駐車場である場合が考えられるからである。かかる場合、駐車場の4辺方向のいずれかに車両方位を合わせ込む処理を行わない方が良いからである。
【0048】
図4に戻って説明する。
【0049】
直線状態が所定距離継続した場合(S106でNo)、車両方位算出部44は、上記の方法で車両方位βを算出する(S108)。すなわち、基準となる方位(前回求めた車両方位)に、ジャイロセンサ8から求めた方位の変位を加算して、現在の車両方位βを求める。
【0050】
次に、車両方位算出部44は、i=0にセットする(S110)。さらに、車両方位算出部44は、式:θ={α+90×i}−βにより、車両方位βと駐車場の4辺方向との方位差θを求める。
【0051】
次に、車両方位算出部44は、θ<−30°又はθ>30°であるか否かを判定する(S114)。なお、この判定を行うのは、図7に示すように、方形でない駐車場520が存在するからである。方形でない駐車場520の場合、誘導路521の方位は、道路方位α、α+90°、α+180°及びα+270°のいずれでもないことがあり、車両方位βをこれらの方位に合わせ込むのは適当でないからである。
【0052】
θ<−30°又はθ>30°でない場合、すなわち−30≦θ≦30°である場合(S114でNo)、車両方位算出部44は、車両方位βを、駐車場の4辺方位のいずれかに合わせ込む。具体的には、車両方位β=(α+90×i)と設定する(S120)。その後、処理をS122に移行する。
【0053】
一方、θ<−30°又はθ>30である場合(S114でYes)、車両方位算出部44は、i<3か否か判定し(S110)、i<3の場合、iをインクリメントし(S118)、S112に戻って処理を続ける。i<3でない場合(S116でNo)、車両方位算出部44は、後述のS122の処理に移行する。
【0054】
こうして、車両方位は、道路方位α、α+90°、α+180°及びα+270°のいずれか近い値に合わせ込まれる。
【0055】
次に(S122の後、又はS106でNo)、車両方位算出部44は、現在位置算出部45により算出された最新の現在位置に基づいて、車両が駐車を脱出したか否かを判定する(S122)。具体的には、S102で駐車場への進入を判定したときのように、地図データの駐車場の位置から現在位置が外れたか否かで判定する。
【0056】
車両が駐車場を脱出していないと判定した場合(S122でNo)、車両方位算出部44は、S106に戻って処理を続ける。
【0057】
一方、車両が駐車場を脱出したと判定した場合(S122でYes)、車両方位算出部44は、方位修正処理を終了する。
【0058】
以上、車両方位の修正処理について説明した。現在位置算出部44は、駐車場を脱出後、こうして修正された車両方位を用いて、新たな現在位置を求めることになる。
【0059】
以上、本発明の一実施形態について説明した。
【0060】
本実施形態によれば、駐車場内で車両方位をより精度よく求めることができる。また、駐車場を脱出したときも、精度よく求められた車両方位を用いて、現在位置を算出することができる。
【0061】
本発明は、上記実施形態に限定されない。上記実施形態は、発明の要旨の範囲内で様々な変形が可能である。
【0062】
例えば、駐車場内の駐車スペース502の方位が、図5に示すように、通常、駐車場の4辺方位のいずれかであることを利用して、駐車における車両の停車時に、車両方位の修正処理を行ってもよい。具体的には、車両がバックして止まったときやエンジン停止を検知したときに、車両方位を、図4のS108〜S120の如く、直前にマッチングした道路の方位α、α+90°、α+180°、α+270°のいずれかに合わせ込むようにする。なお、エンジン始動時に車両方位を修正するようにしてもよい。
【0063】
なお、上記の実施形態では、本発明を車載用ナビゲーション装置に適用した例について説明したが、本発明は車載用以外のナビゲーション装置にも適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0064】
【図1】図1は、本発明の一実施形態が適用された車載用ナビゲーション装置の概略構成図である。
【図2】図2は、演算処理部1の機能構成を示す図である。
【図3】図3は、演算処理部1のハードウェア構成を示す図である。
【図4】図4は、駐車場内における車両方位修正処理のフロー図である。
【図5】図5は、駐車場の平面図。
【図6】図6は、駐車場の平面図。
【図7】図7は、駐車場の平面図。
【符号の説明】
【0065】
100…車載用ナビゲーション装置、
1…演算処理部、2…ディスプレイ、3…記憶装置、4…音声出入力装置、5…入力装置、6…車輪速センサ、7…地磁気センサ、8…ジャイロ、9…GPS受信機、11…車内LAN装置、12…FM多重放送受信装置、13…ビーコン受信装置、
21…CPU、22…RAM、23…ROM、24…DMA、25…描画コントローラ、26…VRAM、27…カラーパレット、28…A/D変換器、29…SCI、30…PIO、31…カウンタ、
41…ユーザ操作解析部、42…経路探索部、43…経路誘導部、44…車両方位算出部、45…現在位置算出部、46…情報記憶部、47…表示処理部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ナビゲーション装置であって、
駐車場に入る前の道路の方位αを取得する手段と、
駐車場内における車両方位を、前記α、α+90°、α+180°及びα+270°のいずれか用いて算出する手段と
を備えることを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項2】
ナビゲーション装置であって、
方位の変位を検出する方位変位検出手段と、
前記方位変位検出手段で検出した方位の変位を積算して車両方位を求める車両方位算出手段と、
現在位置が駐車場内に在るか否かを判定する駐車場判定手段と、
前記駐車場判定手段により現在位置が駐車場内に在ると判定された場合、当該駐車場に入る前に現在位置が存在した道路の方位α、当該α+90°、当該α+180°及び当該α+270°のうち、前記車両方位算出手段で算出した車両方位に最も近い方位に当該車両方位を修正する車両方位修正手段と
を備えることを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項3】
請求項2において、
前記車両が駐車場内で直進状態で所定距離走行したか否かを判定する直進判定手段を備え、
前記車両方位修正手段は、
前記直進判定手段により駐車場内を直進状態で所定距離走行したと判定された場合に、前記車両方位を修正する
ことを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項4】
請求項2において、
前記車両方位修正手段は、
前記α、α+90°、α+180°又はα+270°と、前記車両方位算出手段で算出した車両方位との差が、所定値以内の場合に、前記車両方位を修正する
ことを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項5】
ナビゲーション装置であって、
方位の変位を検出する方位変位検出手段と、
前記方位変位検出手段で検出した方位の変位を積算して車両方位を求める車両方位算出手段と、
現在位置が駐車場内で駐車したか否かを判定する駐車判定手段と、
前記駐車判定手段により現在位置が駐車場内で駐車した判定された場合、当該駐車場に入る前に現在位置が存在した道路の方位α、α+90°、α+180°及びα+270°のうち、前記車両方位算出手段で算出した車両方位に最も近い方位に当該車両方位を修正する車両方位修正手段と
を備えることを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項6】
請求項2又は5において、
前記車両方位修正手段により修正された車両方位を用いて現在位置を算出する手段を備えることを特徴とするナビゲーション装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2006−329866(P2006−329866A)
【公開日】平成18年12月7日(2006.12.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−155588(P2005−155588)
【出願日】平成17年5月27日(2005.5.27)
【出願人】(591132335)株式会社ザナヴィ・インフォマティクス (745)
【Fターム(参考)】