説明

ナビゲーション装置

【課題】自宅までの到着予想時刻を認識するために推奨経路を探索しても、ユーザが熟知している自宅までの推奨経路について、経路が表示されたり、経路誘導が行われたりして煩わしく感じさせることはないナビゲーション装置を提供する。
【解決手段】自宅までの推奨経路を探索し、その推奨経路に基づいて自宅までの到着予想時刻22を算出し、表示モニタ16の表示画面に表示する。自宅までの推奨経路については、表示画面に表示しない。また、推奨経路にしたがって経路誘導も行わない。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、帰宅時間を通知するナビゲーション装置に関する。
【背景技術】
【0002】
自宅に戻る帰宅経路を探索して表示するナビゲーション装置が従来技術として知られている(たとえば、特許文献1)。
【特許文献1】特開平11−230773号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ユーザは、自宅へ戻るときに自宅の到着予想時刻を知りたい場合がある。この場合、ナビゲーション装置は、自宅までの帰宅経路を探索することによって帰宅経路の所要時間を算出し、これより到着予想時刻を表示するとともに、帰宅経路を表示する。しかし、勤め先からの帰宅経路といったユーザが熟知している帰宅経路が表示されると却って煩わしく感じる場合がある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
(1)請求項1の発明のナビゲーション装置は、車両の現在地を検出する現在地検出手段と、車両の現在地から自宅までの推奨経路を探索する探索手段と、探索手段によって探索された推奨経路に基づいて自宅までの到着予想時刻、または自宅までの所要時間を算出する算出手段と、算出手段によって算出した到着予想時刻または所要時間を、推奨経路を表示することなく、かつ推奨経路の経路誘導を行うことなく表示モニタに表示する表示制御手段とを備えることを特徴とする。
(2)請求項2の発明は、請求項1に記載のナビゲーション装置において、探索手段は、車両のイグニッションスイッチがオンされた後、車両の自宅接近を検出すると、自宅までの推奨経路を探索することを特徴とする。
(3)請求項3の発明は、請求項2に記載のナビゲーション装置において、探索手段は、車両のイグニッションスイッチがオンされたとき、車両の現在地が自宅付近でなく、表示モニタに所定の目的地に至る推奨経路が表示されていない場合に、自宅までの推奨経路を探索することを特徴とする。
(4)請求項4の発明は、請求項1乃至3のいずれか1項に記載のナビゲーション装置において、さらに、交通情報を受信する受信手段と、交通情報の統計情報を記憶する記憶手段とを備え、受信手段によって受信した交通情報の数値と、数値に対応する統計情報の統計値とを比較し、その差分が所定値より大きい場合には、画面上に交通情報を表示することを特徴とする。
(5)請求項5の発明は、請求項1乃至3のいずれか1項に記載のナビゲーション装置において、さらに、交通情報を受信する受信手段と、交通情報の統計情報を記憶する記憶手段とを備え、受信手段によって受信した交通情報の数値と、数値に対応する統計情報の統計値とを比較し、その差分が所定値より小さい場合には、音声により交通情報を通知することを特徴とする。
(6)請求項6の発明は、請求項4または5に記載のナビゲーション装置において、表示または通知される交通情報は渋滞情報であることを特徴とする。
(7)請求項7の発明は、請求項1乃至3のいずれか1項に記載のナビゲーション装置において、交通情報を受信する受信手段と、受信手段によって受信した交通情報によって自宅までの推奨経路上の渋滞区間を検出すると、音声によって渋滞を通知する通知手段を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0005】
本発明のナビゲーション装置によれば、表示モニタに表示する自宅までの到着予想時刻や自宅までの所要時間を算出するために自宅までの推奨経路の経路探索を行うが、探索された推奨経路を表示せず、経路誘導も行わない。したがって、ユーザが熟知している自宅までの推奨経路について、推奨経路が表示されたり、経路誘導が行われたりして煩わしく感じることはない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
図1は、本発明の実施形態によるナビゲーション装置1を示す。このナビゲーション装置1は、自宅の到着予想時刻を表示モニタ16に表示する。ナビゲーション装置1は、制御回路11、ROM12、RAM13、現在地検出装置14、画像メモリ15、表示モニタ16、スピーカ17、入力装置18、VICS(道路交通情報システム)情報受信部19およびディスクドライブ110を有している。ディスクドライブ110には、地図データが記憶されたDVD−ROM111が装填されている。
【0007】
制御回路11は、マイクロプロセッサ及びその周辺回路からなり、RAM13を作業エリアとしてROM12に格納された制御プログラムを実行して各種の制御を行う。この制御回路11がDVD−ROM111に記憶された地図データに基づいて所定の経路探索処理を行うと、その処理結果が推奨経路として表示モニタ16に表示される。
【0008】
現在地検出装置14は車両の現在地を検出する装置である。現在地検出装置14は、振動ジャイロ14a、車速センサ14b、GPS(Global Positioning System)センサ14cなどからなる。振動ジャイロ14aは車両の進行方向を検出し、車速センサ14bは車速を検出し、GPSセンサ14cはGPS衛星からのGPS信号を検出する。ナビゲーション装置1は、この現在地検出装置14により検出された車両の現在地に基づいて、地図の表示範囲や経路探索開始点などを決定するとともに、地図上にその現在地を表示する。
【0009】
画像メモリ15は、表示モニタ16に表示するための画像データを格納する。この画像データは道路地図描画用データや各種の図形データからなり、それらはDVD−ROM111に記憶された地図データに基づいて、適宜生成される。ナビゲーション装置1は、このようにして生成された画像データを用いることによって地図表示などを行うことができる。
【0010】
ディスクドライブ110は、DVD−ROM111から地図データを読み出す。地図データは、地図表示用データ、経路探索用データなどを含む。地図表示用データおよび経路探索用データには、地図データに格納されている道路のリンク情報およびノード情報が含まれている。地図表示用データは、広域から詳細まで複数の縮尺の地図データを有し、ユーザの要求にしたがって、表示地図の縮尺を変更することができる。なお、DVD−ROM111以外の他の記録メディア、たとえばCD−ROMやハードディスクなどより地図データを読み出してもよい。
【0011】
表示モニタ16は、地図データなどの各種情報に基づいて、自車位置付近の道路地図などの各種情報を画面表示としてユーザに提供する。スピーカ17は、各種入力操作をユーザに指示したり、経路誘導したりするための音声を出力する。入力装置18は、ユーザが各種コマンドを設定するための入力スイッチを有し、操作パネルやリモコンなどによって実現される。ユーザは、表示モニタ16の表示画面の指示やスピーカ17からの音声指示にしたがって入力装置18を操作することにより、目的地を設定する。
【0012】
目的地がユーザにより設定されると、ナビゲーション装置1はGPSセンサ14cにより検出された現在地を出発地として目的地までの経路演算を所定のアルゴリズムに基づいて行う。このような経路演算を以下、経路探索と呼ぶ。このようにして求められた経路(以下、推奨経路という)は、表示形態、たとえば表示色などを変えることによって、ほかの道路とは区別して画面表示される。これにより、ユーザは地図上の推奨経路を画面上で認識することができる。ナビゲーション装置1は、推奨経路に従って車両が走行できるように、ユーザに対して画面や音声などによる進行方向指示を行い、車両を経路誘導する。
【0013】
自宅の到着予想時刻は、以下のようにして算出される。目的地を自宅として経路探索を行う。自宅の位置は予め登録されているので、改めて入力する必要はない。そして、探索された推奨経路の所要時間を現在の時刻に加算して自宅の到着予想時刻は算出される。
【0014】
VICS情報受信部19は、図示しないVICS情報センタから供給される渋滞情報などのVICS情報を受信し、制御回路11に出力する。このVICS情報は主に高速道路上に設置されている電波ビーコンや主に一般道路上に設置されている光ビーコン、またはFM多重放送によって送信される。電波ビーコンや光ビーコンは設置地付近を通過する車両に対してVICS情報を送信し、FM多重放送はそれらよりも広域の通信エリアをカバーする。ナビゲーション装置1は、これらによって送信されたVICS情報をVICS情報受信部19により受信する。VICS情報受信部19で受信した交通情報は、経路探索に反映される。たとえば、渋滞している区間の距離を2倍に重み付けした上で経路探索が行われる。
【0015】
次に、図2を参照して、本発明の一実施形態におけるナビゲーション装置1の自宅の到着予想時刻の表示について説明する。図2は、自車位置周辺の地図を表示した表示モニタ16の表示画面を示す図である。自車位置周辺の地図20に重ねて自車位置マーク21が表示されている。また、表示画面に左上部に自宅の到着予想時刻22が表示されている。自宅の到着予想時刻22は、自宅までの推奨経路を探索し、その経路を構成するリンクの旅行時間などに基づいて計算される。本発明によるナビゲーション装置1では、探索した帰宅推奨経路は表示画面には表示しないし、推奨経路の経路誘導も行わない。帰宅推奨経路以外の探索経路は、従来と同様、地図に重畳して表示し、経路誘導も行う。
【0016】
次に、本発明の一実施形態における自宅の到着予想時刻の表示処理について図3および図4のフローチャートを参照して説明する。図3および図4の処理は、イグニッションスイッチをオンするとスタートするプログラムを実行して制御回路11において行われる。
【0017】
ステップS301では、現在地検出装置14によって車両の現在地を検出する。ステップS302では、所定時間(たとえば、数分間)、現在地の検出を待機する。ステップS303では、現在地を検出する。ステップS304では、ステップS301で検出した現在地と、ステップS303で検出した現在地とを比較して、車両が自宅に近づいているかを判定する。これにより車両は自宅へ向かっていると判定する。自宅に近づいている場合はステップS304が肯定判定され、ステップS305へ進む。自宅に近づいていない場合はステップS304が否定判定され、図4のステップS401へ進む。
【0018】
ステップS305では、現在地から自宅までの推奨経路を探索する。ステップS306では、推奨経路の所要時間と現在の時刻とから自宅の到着予想時刻を算出する。ステップS307では、自宅の到着予想時刻を表示モニタ16の表示画面に表示する。
【0019】
ステップS308では、現在地を検出する。ステップS309では、車両はステップS305で探索した推奨経路上を走行しているかを判定する。車両が推奨経路上を走行している場合はステップS309が肯定判定され、ステップS310へ進む。車両が推奨経路上を走行していない場合はステップS309が否定判定され、ステップS305へ戻る。ステップS310では、車両は自宅に到着したかを判定する。到着した場合はステップS310が肯定判定され、処理は終了する。自宅に到達していない場合はステップS310が否定判定され、ステップS306に戻る。
【0020】
図4のステップS401では、入力装置18を操作して所定の目的地が設定されたかを判定する。設定された場合はステップS401が肯定判定され、ステップS402へ進む。目的地が設定されていない場合はステップS402が否定判定され、図3のステップS301へ戻る。ステップS402では、車両の現在地から所定の目的地までに至る推奨経路を探索する。ステップS403では、推奨経路を表示モニタ16に表示する。ステップS404では、経路誘導を行う。そして、処理を終了する。
【0021】
以上の実施形態によるナビゲーション装置1は次のような作用効果を奏する。
(1)表示モニタ16に表示する自宅の到着予想時刻を算出するために自宅までの推奨経路を探索するが、探索した推奨経路を表示しないし、経路誘導も行わない。したがって、ユーザが熟知している自宅までの経路が表示されたり経路誘導されたりして煩わしく感じることはない。
【0022】
(2)イグニッションスイッチをオンするだけで自宅の到着予想時刻が表示されるので、ユーザの利便性が向上する。
【0023】
(3)所定時間(たとえば数分)後の車両の位置が自宅に近づいているか否かを判断することによって、車両が帰宅中であるか否かを精度高く判定することができる。
【0024】
以上の実施の形態のナビゲーション装置1を次のように変形することができる。
(1)イグニッションスイッチをオンしたときの車両の位置が自宅付近ではなく、経路探索された所定の目的地に至る推奨経路が表示モニタ16に表示されていない場合に、自宅の到着予想時刻を表示するようにしてもよい。自宅付近であれば、自宅に近いので、自宅の到着予想時刻を表示する必要はない。また、イグニッションスイッチをオンにしたときに所定の目的地に至る推奨経路が表示モニタ16に表示されるのは、推奨経路を走行中に店などに立ち寄って一時的に駐車したためである。したがって、イグニッションスイッチをオンにした後、引き続き表示モニタ16に表示された推奨経路にしたがって走行する。この場合も設定した目的地に車両は進行するので、帰宅時間を表示する必要はない。このようにすることによって、自宅の到着予想時刻を表示する必要がないにもかかわらず、表示するのを防止することができる。
【0025】
上記のようにした場合の自宅の到着予想時刻の表示処理について図5のフローチャートを参照して説明する。図3の処理と共通するステップは共通の符号を付し、図3の処理と異なる部分を主に説明する。ステップS301で現在地を検出した後、ステップS501へ進む。ステップS501では、不図示の自宅到着予想時刻表示ボタンが押圧されて、自宅到着予想時刻を表示する自宅到着予想時刻モードになっているかを判定する。自宅到着予想時刻モードになっている場合はステップS501が肯定判定され、ステップS502へ進む。自宅到着予想時刻モードになっていない場合はステップS501が否定判定され、図4のステップS401へ進む。
【0026】
ステップS502では、現在地は自宅付近であるかを判定する。上述したように自宅の位置は予め登録されているので、改めて入力する必要はない。また、現在地は自宅付近であるか否かの判定は、自車位置が自宅から所定距離内に位置するか否かによって判定する。現在地が自宅付近である場合はステップS502が肯定判定され、図4のステップS401へ進む。現在地が自宅付近でない場合はステップS502が否定判定され、ステップS503へ進む。
【0027】
ステップS503では、経路探索された推奨経路が表示モニタ16に表示されているかを判定する。経路探索された推奨経路が表示されている場合は、表示されている推奨経路を優先し、自宅までの到着予想時刻を表示しない。経路探索された推奨経路が表示されている場合はステップS503が肯定判定され、図4のステップS404へ進む。経路探索された推奨経路が表示されていない場合はステップS503が否定判定され、ステップS305へ進む。
【0028】
(2)自宅までの推奨経路上で渋滞を検出した場合は、音声によって渋滞があることをユーザに通知するようにしてもよい。この渋滞情報はVICS情報受信部19より取得する。通知されたユーザは、渋滞情報を表示画面に表示して、渋滞に対する対応を取ることができる。ここで、音声によって通知するのは、慢性的な渋滞で、ユーザが渋滞について熟知していた場合、渋滞情報を表示画面に表示すると却って煩わしく感じるためである。
【0029】
(3)過去の交通情報を収集し、その情報を統計処理した情報(以下、統計情報と呼ぶ)をDVD−ROM111に記憶させる。そして、VICS情報受信部19から受信した交通情報と、そのVICS情報受信部19から受信した交通情報に対応する統計情報とを比較し、所定以上の違いがある場合は、VICS情報受信部19から受信した交通情報を表示モニタ16の表示画面に表示するようにしてもよい。VICS情報受信部19から受信した交通情報が統計情報とあまり変わらない場合は、VICS情報受信部19から受信した交通情報について、ユーザは経験的に認識しているものと考えられる。したがって、このような交通情報を表示モニタ16に表示すると上述したように却って煩わしく感じる。一方、VICS情報受信部19から受信した交通情報と統計情報の間に所定以上の違いがある場合は、VICS情報受信部19から受信した交通情報は、ユーザにとって想定外の交通情報であると考えられる。したがって、そのような情報をユーザに表示モニタ16に表示すると利便性が向上する。なお、自宅までの推奨経路上の交通情報のみを表示モニタ16の表示画面に表示するようにしてもよい。
【0030】
交通情報の統計情報の例を図6に示す。統計情報60には、日の種類61とリンクID62と各時間帯における平均車速の統計値63とが含まれている。ここで、各時間帯における平均車速の統計値62とは、VICSセンタなどが過去に収集した各道路を走行している車両の平均速度の情報を、日の種類別、リンクID別、時間帯別に分類し、統計処理(たとえば、平均化)して算出した値である。そして、同じ日の種類、同じリンクIDにおけるVICS情報受信部19から受信した車両の平均速度(たとえば、8km/h)と、統計値(たとえば、15km/h)との差分が所定値(たとえば、5km/h)より大きいとき、VICS情報受信部19から受信した交通情報(たとえば、渋滞)を表示モニタ16の表示画面に表示する。
【0031】
(4)VICS情報受信部19から受信した交通情報と、そのVICS情報受信部19から受信した交通情報に対応する統計情報とを比較し、所定以上の違いがない場合は、VICS情報受信部19から受信した交通情報を音声によって通知するようにしてもよい。VICS情報受信部19から受信した交通情報が統計情報とあまり変わらない場合は、VICS情報受信部19から受信した交通情報について、上述したようにユーザは経験的に認識しているものと考えられる。しかし、ユーザは忘れている場合もあるので、確認のためにVICS情報受信部19から受信した交通情報をユーザに音声によって通知すると利便性が向上する。なお、自宅までの推奨経路上の交通情報のみを音声によって通知するようにしてもよい。
【0032】
図6を参照して具体的に説明する。たとえば、VICS情報受信部19から受信した車両の平均速度(たとえば、14km/h)と、統計値(たとえば、15km/h)との差分が所定値(たとえば、5km/h)より小さいとき、VICS情報受信部19から受信した交通情報(たとえば、混雑)を音声によって通知する。
【0033】
(5)VICS情報受信部19から受信した交通情報と、そのVICS情報受信部19から受信した交通情報に対応する統計情報とを比較し、所定以上の違いがある場合は、VICS情報受信部19から受信した交通情報を表示モニタ16の表示画面に表示し、所定以上の違いがない場合は、VICS情報受信部19から受信した交通情報を音声によって通知するようにしてもよい。さらに、VICS情報受信部19から受信した交通情報と、そのVICS情報受信部19から受信した交通情報に対応する統計情報とを比較し、所定以上の違いがある場合は、VICS情報受信部19から受信した交通情報を表示モニタ16の表示画面に表示するとともに音声によって通知し、所定以上の違いがない場合は、VICS情報受信部19から受信した交通情報を表示モニタ16の表示画面に表示せずに音声のみによって通知するようにしてもよい。上述した変形例(3),(4)の効果を併せ持つことになり、利便性がさらに向上する。
【0034】
(6)自宅の到着予想時刻の代りに自宅までの所要時間を表示するようにしてもよい。
【0035】
以上の説明はあくまで一例であり、発明は、上記の実施形態に何ら限定されるものではない。
【0036】
特許請求の範囲の要素と実施の形態との対応関係を説明する。
本願発明の現在地検出手段は現在地検出装置14に対応し、探索手段、算出手段および表示制御手段は制御回路11に対応する。受信手段はVICS情報受信部19に対応し、通知手段は制御回路11およびスピーカ17に対応する。記憶手段はDVD−ROM111に対応する。なお、以上の説明はあくまで一例であり、発明を解釈する上で、上記の実施形態の構成要素と本発明の構成要素の対応関係になんら限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】本発明の一実施形態のナビゲーション装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態における自宅の到着予想時刻の表示を説明するための図である。
【図3】本発明の一実施形態の自宅の到着予想時刻の表示処理について説明するためのフローチャートである。
【図4】設定された目的地への経路誘導処理について説明するためのフローチャートである。
【図5】本発明の他の実施形態の自宅の到着予想時刻の表示処理について説明するためのフローチャートである。
【図6】交通情報の統計情報の例を示す図である。
【符号の説明】
【0038】
1 ナビゲーション装置
11 制御回路
14 現在地検出装置
16 表示モニタ
19 VICS情報受信部
20 地図
21 自車位置マーク
22 自宅の到着予想時刻

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両の現在地を検出する現在地検出手段と、
前記車両の現在地から自宅までの推奨経路を探索する探索手段と、
前記探索手段によって探索された推奨経路に基づいて自宅までの到着予想時刻、または自宅までの所要時間を算出する算出手段と、
前記算出手段によって算出した到着予想時刻または所要時間を、前記推奨経路を表示することなく、かつ前記推奨経路の経路誘導を行うことなく表示モニタに表示する表示制御手段とを備えることを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項2】
請求項1に記載のナビゲーション装置において、
前記探索手段は、前記車両のイグニッションスイッチがオンされた後、前記車両の自宅接近を検出すると、自宅までの推奨経路を探索することを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項3】
請求項2に記載のナビゲーション装置において、
前記探索手段は、車両のイグニッションスイッチがオンされたとき、前記車両の現在地が自宅付近でなく、前記表示モニタに所定の目的地に至る推奨経路が表示されていない場合に、自宅までの推奨経路を探索することを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれか1項に記載のナビゲーション装置において、
さらに、交通情報を受信する受信手段と、
交通情報の統計情報を記憶する記憶手段とを備え、
前記受信手段によって受信した交通情報の数値と、前記数値に対応する前記統計情報の統計値とを比較し、その差分が所定値より大きい場合には、画面上に前記交通情報を表示することを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項5】
請求項1乃至3のいずれか1項に記載のナビゲーション装置において、
さらに、交通情報を受信する受信手段と、
交通情報の統計情報を記憶する記憶手段とを備え、
前記受信手段によって受信した交通情報の数値と、前記数値に対応する前記統計情報の統計値とを比較し、その差分が所定値より小さい場合には、音声により前記交通情報を通知することを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項6】
請求項4または5に記載のナビゲーション装置において、
前記表示または通知される交通情報は渋滞情報であることを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項7】
請求項1乃至3のいずれか1項に記載のナビゲーション装置において、
交通情報を受信する受信手段と、
前記受信手段によって受信した交通情報によって前記自宅までの推奨経路上の渋滞区間を検出すると、音声によって渋滞を通知する通知手段を備えることを特徴とするナビゲーション装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2008−102028(P2008−102028A)
【公開日】平成20年5月1日(2008.5.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−285155(P2006−285155)
【出願日】平成18年10月19日(2006.10.19)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.VICS
【出願人】(591132335)株式会社ザナヴィ・インフォマティクス (745)
【Fターム(参考)】