交通メッセージに広告を与える方法、サポート装置、読み取り可能な媒体、及びデータ構造
【課題】交通チャンネルで広告を与える技術を提供する。
【解決手段】交通メッセージに広告を与える技術であって、道路網の位置記述の交通状態を有する交通データを得る(704)ことを含む技術が提供される。交通メッセージ供給者により指定された位置記述に関連した位置参照コードと、この位置参照コードに関連した広告参照コードが評価され(706), (714)、その後、広告参照コードが存在するかどうかの決定(716)がなされる。もしそうであれば、位置参照コード及び前記広告参照コードを有する交通メッセージが発生される(710)。
【解決手段】交通メッセージに広告を与える技術であって、道路網の位置記述の交通状態を有する交通データを得る(704)ことを含む技術が提供される。交通メッセージ供給者により指定された位置記述に関連した位置参照コードと、この位置参照コードに関連した広告参照コードが評価され(706), (714)、その後、広告参照コードが存在するかどうかの決定(716)がなされる。もしそうであれば、位置参照コード及び前記広告参照コードを有する交通メッセージが発生される(710)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般に、広告を与える技術に係り、より詳細には、交通チャンネルに広告を与える技術に係る。
【背景技術】
【0002】
都市エリア及び郊外では、交通及び道路状態情報の最新レポートを含むデータメッセージを放送するシステムが実施されている。これらのシステムは、データメッセージを連続的に、周期的に又は頻繁に発生する状態で放送する。受信器は、データメッセージをデコードして、交通及び道路情報の最新レポートを与える。
【0003】
交通データメッセージ放送システムは、単に音声交通レポートを放送するラジオ局に勝る多数の効果を有する。例えば、交通データメッセージ放送システムでは、運転者が交通情報を素早く得ることができる。運転者は、ラジオ局が交通レポートを放送するまで待つ必要がない。交通データメッセージ放送システムの別の効果は、自分の位置から離れたエリアの交通状態の説明を聞かなくてよいことである。交通データメッセージ放送システム更に別の効果は、より詳細なそしておそらくより最新の情報を提供できることである。これらの形式のシステムでは、データメッセージは、1つ以上の予め確立された仕様又はフォーマットに合致する。乗物搭載の受信器は、この予め確立された仕様又はフォーマットを使用して交通データメッセージをデコードする。
【0004】
交通及び道路状態情報を放送する1つのシステムは、「ラジオデータシステム−トラフィックメッセージチャンネル(RDS−TMC)(又は北アメリカではRBDS)」である。RDS−TMCシステムは、北アメリカ及びヨーロッパの幾つかの国々で使用されている。RDS−TMCメッセージは、規則的に又は変化する間隔で放送される。日本では、「ビヒクルインフォメーション・アンド・コミュニケーションシステム(VICS)センター」と称される別の交通システムも使用されている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
これらの種々の交通システムを使用すると、交通情報に関連した又は関連しない他の情報を提供する上で役立つ。しかし、これら他の情報の一体化は、ALERT−Cメッセージの既存のプロトコル及びRDS−TMCの帯域巾限界により複雑なものとなる。従って、現在の交通システムは、交通メッセージチャンネルシステムを使用して他の情報を効率的に且つ効果的に提供するように改良することができる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
これら及び他の目的を果たすために、本発明は、その一実施形態によれば、交通メッセージに広告を与える方法において、道路網の位置記述の交通状態を有する交通データを得た後に、交通メッセージ供給者により指定された位置記述に関連した位置参照コードと、この位置参照コードに関連した広告参照コードとを評価することを含む方法を提供する。次いで、広告参照コードが存在するかどうか決定され、もしそうであれば、位置参照コード及び広告参照コードを有する交通メッセージが発生される。
【0007】
別の実施形態によれば、位置参照コードを使用して広告メッセージを与える方法であって、位置記述の位置参照コードと、この位置参照コードに関連した広告参照コードとを評価することを含む方法が提供される。広告参照コードが存在するかどうか決定され、もしそうであれば、広告参照コードを有する広告メッセージが発生され、ナビゲーションシステムへ放送するために与えられる。
【0008】
一実施形態では、位置参照コードを使用して広告を与える方法であって、交通情報供給者からメッセージを受信した後に、位置参照コード及び広告参照コードがそのメッセージから評価される。広告参照コードが存在するかどうか決定され、もしそうであれば、広告参照コードに関連した少なくとも1つの広告が評価され、ナビゲーションシステムに出力するために与えられる。
【0009】
一実施形態によれば、位置参照コードを使用して広告を与える装置において、位置参照コード及び広告参照コードをもつメッセージを有するメモリと、このメモリに結合された広告プロバイダーであって、広告参照コードに関連した少なくとも1つの広告を評価する広告プロバイダーと、この広告プロバイダーに結合されたユーザインターフェイスであって、ナビゲーションシステムに出力するために広告参照コードに関連した1つ以上の広告を与えるユーザインターフェイスと、を備えた装置が提供される。
【0010】
一実施形態によれば、交通メッセージのデータ構造が提供される。このデータ構造は、交通メッセージ供給者により指定された道路セグメントにおける位置記述に関連した位置参照コードを有する第1フィールドと、この第1フィールドの位置参照コードに関連した広告参照コードを有する第2フィールドであって、広告参照コードが、ナビゲーションシステムに出力するための少なくとも1つの広告に関連付けられる第2フィールドと、を備えている。
【0011】
種々の教示の実施形態により、交通サービスを利用する広告技術であって、とりわけ、既存の交通サービスシステムにシームレスに一体化する広告技術が提供される。更に、交通メッセージの位置参照コードを使用して地理的エリアに基づき広告をカスタマイズすることができる。広告参照コードが設けられるので、最小限のデータ送信しか必要とされず、送信に必要な帯域巾が減少される。広告スペース及び時間に対して支払う広告主から収入を集めることにより定期的なユーザ契約料金を減少又は排除することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
個々の図面全体にわたり同じ又は機能的に同様の要素が同じ参照番号で示された添付図面は、これを参照して種々の実施形態を詳細に説明すると共に、本発明の種々の原理及び効果を説明する上で役立つものである。
【0013】
当業者であれば、図中の要素は、簡単化及び明瞭化のために示されたものであり、必ずしも正しいスケールで描かれていないことが明らかであろう。例えば、本発明の種々の実施形態の理解を改善するために、図中の幾つかの要素の大きさは、他の要素に比して誇張されている。又、商業的に実現可能な実施形態に有用な又は必要な、普通の、良く理解できる要素は、本発明の種々の実施形態を妨げなく容易に示すために、通常、描かれていない。
【0014】
必要とされるように、本発明の詳細な実施形態を以下に開示する。しかしながら、ここに開示する実施形態は、種々の形態で実施できる本発明を例示するものに過ぎないことを理解されたい。それ故、ここに開示する特定の構造及び機能的詳細は、それに限定されると解釈すべきでなく、特許請求の範囲の基礎であると共に、実質的に明らかな詳細構造で本発明を種々使用するように当業者に教示するための代表的な基礎として解釈すべきである。更に、ここに使用する語及び句も、それに限定されるものではなく、本発明の理解し得る説明を与えるためのものである。
【0015】
更に、ここに使用する用語「1つ(“a”又は“an”)」は、1つ又は1つより多くとして定義される。又、ここに使用する用語「複数“plurality”」は、2つ又は2つより多くとして定義される。又、ここに使用する用語「別の“another”」は、少なくとも第2又はそれ以上として定義される。又、ここに使用する用語「含む“including”」及び/又は「有する“having”」は、「備える“comprising”」(即ち、公開言語)として定義される。ここに使用する用語「結合された“coupled”」は、「接続された“connected”」として定義されるが、必ずしも直接的でなく、又、必ずしも機械的でない。又、ここに使用する用語「プログラム」、「ソフトウェアアプリケーション」、「ファームウェア」、「回路」、等は、コンピュータシステム上で実行するように設計された一連のインストラクションとして定義される。プログラム、コンピュータプログラム、ソフトウェアアプリケーション、ファームウェア、又は回路は、サブルーチン、ファンクション、手順、オブジェクトメソッド、オブジェクト実施、実行可能なアプリケーション、アプレット、サーブレット、ソースコード、サブジェクトコード、共有ライブラリー/ダイナミックロードライブラリー、及び/又はコンピュータシステム上で実行するように設計された他の一連のインストラクションを含む。更に、用語「評価“assess”」は、入手、アクセス、外挿、収集、計算、コンピューティング、検出、査定、決定、及び/又はサーチ(これらに限定されないが)の多数の例示的コンピュータファンクションを広く述べるのに使用される。又、別の用語「与える“provide”」は、表示、出力、及び送信(これらに限定されないが)の多数の例示的コンピュータファンクションを広く述べるのに使用される。
【0016】
I.地図データベース
A.地理的データベース
図1は、地域102の地図100を示す。地域102は、都市又は田園エリア、州、国、又はその組み合せ、或いは他のエリアに対応することができる。地域102に位置されているのは、物理的な地理的特徴物、例えば、道路、交差点(会社や市営の施設等を含む)湖、河川、鉄道、市営機関、等である。
【0017】
又、図1は、地域102の一部分106の拡大地図104も含む。この拡大地図104は、地域102における道路網108の一部分を示す。この道路網108は、とりわけ、地域102に位置する道路及び交差点を含む。部分106に示すように、地域102の各道路は、1つ以上の道路セグメント110で構成される。道路セグメント110は、道路の一部分を表わす。各道路セグメント110は、2つのノード112に関連するように示されており、一方のノードは、道路セグメントの一端のポイントを表わし、そして他方のノードは、道路セグメントの他端のポイントを表わす。道路セグメント110の各端におけるノード112は、道路が別の道路と合流する位置、即ち交差点、或いは道路が行き止りになる場所に対応する。
【0018】
図2を参照すれば、地理的データベース200は、図1に示す地域102における物理的な地理的特徴物の幾つかを表わすデータ202を含む。地理的データベース200に含まれるデータ202は、道路網108を表わすデータを含む。図2の実施形態では、地域102を表わす地理的データベース200は、地域102の各道路セグメント110に対する少なくとも1つの道路セグメントデータベースレコード204(「エンティティ」又は「エントリー」とも称される)を含む。又、地域102を表わす地理的データベース200は、地域102の各ノード112に対するノードデータベースレコード206(又は「エンティティ」又は「エントリー」)も含む。「ノード」及び「セグメント」という語は、これらの物理的な地理的特徴物を説明するための1つの用語を表わすに過ぎず、これらの特徴物を説明する他の用語も、これら概念の範囲内に包含されるものとする。
【0019】
地理的データベース200は、地域102に位置する種々の広告情報を表わす広告データレコード208を含む。例えば、広告データレコード208は、ナビゲーションシステムに音声出力、ビデオ出力、アイコン出力、及びテキスト出力として広告を表わすデータを含むことができる。又、地理的データベース200は、他の種類の地理的特徴部又は他のものを表わす他の種類のデータ210を含んでもよい。又、地理的データベース200は、インデックス212も含む。インデックス212は、異なる形式のデータを互いに関連付けるか、或いは地理的データベース200に含まれたデータの他の観点に関係した種々の形式のインデックスを含むことができる。例えば、インデックス212は、ノードデータレコード206のノードを、道路セグメントデータレコード204の道路セグメントの終了点に関連付けてもよい。
【0020】
B.道路セグメントデータレコード
図3は、地理的データベース200に含まれる道路セグメントデータレコード204の幾つかのコンポーネントを示す。道路セグメントデータレコード204は、地理的データベース200においてデータレコードを識別できるようにするセグメント識別(ID)204(1)を含む。各道路セグメントデータレコード204には、表わされた道路セグメントの特徴部を記述する情報(「属性」、「フィールド」等の)が関連付けられる。道路セグメントデータレコード204は、表わされた道路セグメントに許される乗物の走行方向に制約があれば、それを指示するデータ204(2)を含むことができる。道路セグメントデータレコード204は、表わされた道路セグメントにおける速度制限又は速度分類(即ち、最大許容乗物走行速度)を指示するデータ204(3)を含む。又、道路セグメントデータレコード204は、表わされた道路セグメントが、アクセスが制御された道路(例えば、高速道路)の一部分であるか、アクセスが制御された道路へのランプであるか、橋であるか、トンネルであるか、有料道路であるか、フェリーであるか、等々を表わすデータ204(4)を含むこともできる。
【0021】
又、道路セグメントデータレコード204は、表わされた道路セグメントの終了点の地理的座標(例えば、緯度及び経度)を与えるデータ204(5)も含む。一実施形態において、データ204(5)は、表わされた道路セグメントの終了点に対応するノードを表わすノードデータレコード206への参照204(6)である。又、道路セグメントデータレコード204は、表わされた道路セグメントの種々の他の属性を参照する他のデータ204(7)を含んでもよいし又はそれに関連してもよい。道路セグメントに関連される種々の属性は、単一の道路セグメントレコードに含まれてもよいし、又は互いにクロス参照する2つ以上の形式のレコードに含まれてもよい。例えば、道路セグメントデータレコード204は、道路セグメントにより表わされた道路部分の端における交差点に対応するノードの各々にどんな転回制約が存在するか識別するデータ、表わされた道路セグメントに知られた名前(1つ又は複数)、表わされた道路セグメントに沿ったストリートアドレス範囲、等々を含んでもよい。
【0022】
又、図3は、地理的データベース200に含まれたノードデータレコード206の幾つかのコンポーネントも示している。このノードデータレコード206の各々は、それに接続される道路セグメント(1つ又は複数)及び/又はその地理的位置(例えば、その緯度及び経度座標)の識別を許す関連情報(「属性」、「フィールド」、等)を有してもよい。図3に示す実施形態の場合に、ノードデータレコード206(1)及び206(2)は、そのノードに対する緯度及び経度座標206(1)(1)及び206(2)(1)を含む。又、ノードデータレコード206(1)及び206(2)は、そのノードの種々の他の属性を参照する他のデータ206(1)(2)及び206(2)(2)を含んでもよい。
【0023】
C.広告データレコード
図4は、地理的データベース200に含まれた広告データレコード208の幾つかのコンポーネントを示す。この広告データレコード208は、地域102に位置する種々の広告を表わす。一実施形態によれば、これらの広告は、ユーザのリアルタイム経験及び位置に対してカスタマイズされた広告を与えるために地域の特定位置に基づいて編成される。この実施形態では、広告は、地域の特定位置の関心のあるポイントに基づいて任意にカスタマイズすることができる。特定位置にリンクされない広告の他の実施形態も意図される。例えば、実質的に独特の識別を使用することにより適切な広告データレコード208が得られる。
【0024】
図示された実施形態では、広告データレコード208は、地理的データベース200においてデータレコードを識別できるようにする広告識別(ID)208(1)を備えている。又、広告データレコード208は、表わされた広告に関係するデータ特徴も含む。例えば、1つ以上の広告データレコードは、形式208(2)(例えば、位置、州、国、又は地域的広告)を含んでもよい。更に、広告データレコード208は、広告を識別するための名前208(3)も含む。多数の形式の広告が意図されるので、広告データレコード208は、音声データ208(4)、ビデオデータ208(5)、アイコンデータ208(5)、テキストデータ208(7)、及び/又は他の広告データ208(8)を表わす広告データを含んでもよい。
【0025】
1つの特定の実施形態によれば、乗物の位置及び/又はエンドユーザの構成に基づいて種々の言語で広告を与えるために、広告データ208(9)の言語への参照を含むこともできる。又、広告データレコード208は、含まれるべき他のデータ208(10)に対するフィールドも含む。当業者であれば、種々の特定の実施形態が容易に得られるので、広告データレコードのこれら種々の実施形態は、特別に図示しないが、ここに設けられた実施形態の範囲内に包含される。
【0026】
II.交通情報放送システム−概略
図5は、余すところのないものではなくて例示的な実施例を与えてこの説明を容易にする目的で、ナビゲーションシステムを使用する特定の動作規範を一般的に300で示している。しかしながら、当業者であれば、この特定の実施例は、本発明それ自体を特定するものではなく、ここに述べる教示は、様々な別の設定でも適用できることが理解でき、又、明らかであろう。従って、これら種々の討論及び通信の実施は、本発明の範囲内であり、これら多数の実施についての種々の実施形態が当業者により容易に理解され、又、明らかであろう。更に、交通情報の放送が実際の実施形態として使用されるが、種々の実施形態は、パーキングスポット利用データ又はガス価格データのような、交通以外の他の放送システムも意図している。
【0027】
図5に例示するナビゲーションネットワークを参照すれば、地域102を示す図が示されている。地域102は、多数の乗物302が走行する多数の道路セグメント110を含む道路網108を備えている。乗物302は、乗用車、トラック、バス、自転車、オートバイ、等を含んでもよい。地域102は、都市エリア、例えば、ニューヨークの都市エリア、シカゴの都市エリア、又は他の都市エリアでよい。或いは又、地域102は、州、省、又は国、例えば、カリフォルニア、イリノイ、フランス、イングランド、又はドイツでもよい。或いは又、地域102は、1つ以上の都市エリア、州、国、等の組み合せでもよい。
【0028】
交通情報放送システム304は、道路網108における交通及び道路状態に関する交通メッセージ306(1つが示されている)と、地域102における道路網の位置記述に関連した広告メッセージ308(2つが示されている)とを放送する。交通情報プロバイダー310が交通情報放送システム304を動作する。幾つか又は全ての乗物302が、交通情報放送システム304により送信装置312を経て放送された交通メッセージ306及び広告メッセージ308を受信できるようにする適当な装置を備えている。又、交通メッセージ306及び広告メッセージ308は、乗物に搭載されていないシステム(例えば、非乗物314)で受信されて使用されてもよい。これら非乗物314は、ワークステーション、パーソナルコンピュータ、パーソナルデジタルアシスタント、ネットワーク、ページャー、テレビジョン、ラジオ受信器、電話、等々を含んでもよい。交通メッセージ306及び広告メッセージ308を受信する非乗物314は、乗物と同様に、即ち放送によりそれらを得ることができる。或いは又、非乗物314は、電話線を経たり、インターネットを経たり、ケーブルを経たり、等々の他の手段により、交通メッセージ306及び広告メッセージ308を受信してもよい。交通メッセージ306及び広告メッセージ308を受信する乗物302又は非乗物314内のシステムは、当業者に知られた種々の異なるプラットホームを含むことができる。又、種々の技術は、セルラーシステムのような1対1の通信も意図する。従って、「放送」という語は、1対多の通信及び1対1の通信の両方をカバーするものとする。
【0029】
図6は、図5の交通情報放送システム304及び1つの乗物302のコンポーネントを概略的に示す。交通情報放送システム304は、交通及び道路状態に関するデータを収集し、その収集したデータから交通メッセージを発生し、そしてその交通メッセージ306を規則的及び連続的に地域102内の乗物302及び非乗物314へ送信する。
【0030】
交通情報放送システム304は、交通情報プロバイダー310により運営される中央ファシリティ400を備えている。この中央ファシリティ400は、地域102の交通及び道路状態に関するデータを種々のソース又は手動入力から収集するための装置及びプログラム400(1)を備えている。又、中央ファシリティ400は、その収集した交通及び道路状態データから交通メッセージ306を発生するための装置及びプログラム400(2)も備えている。更に、中央ファシリティ400は、地域102の位置記述に関連した広告メッセージ308を発生するための装置及びプログラム400(3)も備えている。別々に示されているが、広告メッセージ308は、種々の実施形態に基づいて、別々に放送することもできるし、及び/又は部分的又は完全に交通メッセージ306へと一体化することもできる。従って、中央ファシリティ400は、交通メッセージ306及び広告メッセージ308を放送するための適当な装置及びプログラム400(4)を備えている。
【0031】
交通メッセージ306を放送するために、交通情報放送システム304は、送信装置312を使用して、交通メッセージ306及び広告メッセージ308を放送する。送信装置312は、アンテナを含む1つ以上のFM送信器、又は他のワイヤレス送信器でよい。送信装置312は、地域102を通して交通メッセージ306及び広告メッセージ308を放送する。送信装置312は、交通情報放送システム304の一部分であってもよいし、或いは送信装置312は、セルラー又はページングシステム、衛星無線、FMラジオ局、等の、他の形式のシステムからの装置を使用して、交通メッセージ306をその地域内の乗物302及び非乗物314へ送信してもよい。一実施形態では、中央ファシリティ400は、交通メッセージ306及び広告メッセージ308を、メッセージを放送する放送局へ送信する。(この開示及び特許請求の範囲のために、交通メッセージの放送は、直接ワイヤレス送信を含む任意の形式の送信を包含することが意図される。)
【0032】
地域102の乗物302及び非乗物314は、交通メッセージ306及び広告メッセージ308を受信するための適当な装置を有する。一実施形態では、幾つかの乗物302には、交通及び広告メッセージ306、308を受信して使用することのできるナビゲーションシステム402がインストールされる。図6に示すように、ナビゲーションシステム402は、ハードウェア及びソフトウェアコンポーネントの組み合せである。一実施形態において、ナビゲーションシステム402は、プロセッサ404と、このプロセッサ404に接続されたドライブ406と、ナビゲーションアプリケーションソフトウェアプログラム410及びおそらくは他の情報を記憶するための不揮発性メモリ記憶装置408とを備えている。プロセッサ404は、ナビゲーションシステムに使用されるいかなる形式のものでもよい。
【0033】
又、ナビゲーションシステム402は、ポジショニングシステム412を含んでもよい。このポジショニングシステム412は、GPS型技術、推測航法(dead reckoning)型システム、或いはこれら及び他のシステムの組み合せを使用することができ、これらは、全て、既知のものである。ポジショニングシステム412は、乗物の走行距離、速度、方向、等を測定する適当な感知装置を含むことができる。又、ポジショニングシステム412は、この分野で知られたように、GPS信号を得るための適当な技術を含んでもよい。ポジショニングシステム412は、プロセッサ404へ信号を出力する。プロセッサ404で実行されるナビゲーションアプリケーションソフトウェアプログラム410は、ポジショニングシステム412からの信号を使用して、乗物302の位置、方向、速度、等を決定することができる。
【0034】
図6を参照すれば、乗物302は、交通メッセージ受信器414を備えている。この受信器414は、交通メッセージ306及び広告メッセージ308を放送するために交通情報放送システム304により使用される適当な周波数に同調された衛星無線又はFM受信器でよい。受信器414は、交通情報プロバイダー310から交通及び広告メッセージ306、308を受信する。(交通メッセージが、直接ワイヤレス送信により、例えば、セルラーワイヤレス送信を経て送信される別の態様では、乗物106の受信器414は、セルラー電話と同様又は同一でもよい。)受信器414は、プロセッサ404へ出力を与え、ナビゲーションシステム402の適当なプログラムが、以下に詳細に述べるように、ナビゲーションファンクションを遂行するときに、交通放送システム304により放送された交通及び広告メッセージ306、308を利用できるようにする。
【0035】
又、ナビゲーションシステム402は、エンドユーザ(例えば、運転者又は乗客)がナビゲーションシステムに情報を入力するのを許すユーザインターフェイス416も備えている。この入力情報は、記憶媒体420に記憶された地理的データベース200を使用するナビゲーションシステム402のナビゲーション特徴を使用するための要求を含んでもよい。この実施形態では、記憶媒体420がドライブ406にインストールされ、ナビゲーションシステム402により地理的データベース200を読み取って使用することができる。一実施形態では、地理的データベース200は、イリノイ州シカゴのNAVTEQ(登録商標)により発表された地理的データベースでよい。記憶媒体420及び地理的データベース200は、ナビゲーションシステム402の位置に物理的に設けられる必要はない。別の実施形態では、地理的データ200の若干又は全部が記憶される記憶媒体420は、ナビゲーションシステム402の残り部分から離れて位置され、地理的データの部分が必要に応じて通信リンクを経て供給されてもよい。
【0036】
1つの例示的形態のシステムでは、ナビゲーションアプリケーションソフトウェアプログラム410は、ナビゲーションシステム402を動作するために、不揮発性メモリ408から、プロセッサ404に関連したRAM422へロードされる。プロセッサ404は、ユーザインターフェイス416からも入力を受け取る。この入力は、ナビゲーション情報の要求を含んでもよい。ナビゲーションシステム402は、記憶媒体420に記憶された地理的データベース200を、おそらくポジショニングシステム412及び受信器414からの出力と共に使用して、種々のナビゲーション特徴及びファンクションを与える。ナビゲーションアプリケーションソフトウェアプログラム410は、これらの種々のナビゲーション特徴及びファンクションを与える個別のアプリケーション(又はサブプログラム)を含んでもよい。これらのファンクション及び特徴は、ルート計算424(エンドユーザにより識別された行先へのルートを決定する)、ルートガイダンス426(希望の行先へ到達するための詳細な方向を与える)、地図表示428、及び乗物ポジショニング430(例えば、地図マッチング)を含んでもよい。
【0037】
又、ナビゲーションシステム402のナビゲーションプログラム410には、位置参照プログラム432も含まれる。この位置参照プログラム432は、ナビゲーションファンクションを遂行するときに、交通メッセージ306に含まれたデータの使用を容易にする。この特徴を与えるための方法が、参考としてここに全開示を援用する“METHOD AND SYSTEM FOR USING REAL-TIME TRAFFIC BROADCASTS WITH NAVIGATION SYSTEMS”と題する米国特許第6,438,561号に開示されている。この米国特許第6,438,561号は、交通メッセージ306に使用される位置参照コードが、ナビゲーションシステム402により使用される地理的データに関連付けられて、交通メッセージの放送に含まれた情報を使用できるようにする方法及びシステムを開示している。放送された交通メッセージ306からのデータを地理的データベース200と一緒に使用することで、ナビゲーションシステム402は、希望の行先へのルートを決定するときに、最新の交通及び道路状態を考慮してルート計算を行なうことが許される。
【0038】
更に、ナビゲーションプログラム410は、交通メッセージ306及び広告メッセージ308に含まれたデータを使用してナビゲーションシステム402のエンドユーザへ広告を与える広告参照プログラム434も含む。一実施形態によれば、広告参照プログラム434は、交通情報プロバイダー310から送信されるデータを通して記憶媒体420に記憶された広告を評価する。特に、メッセージ306、308は、広告参照プログラム434が、メッセージからの参照を、記憶媒体420に記憶された広告にマッチングさせるところの広告の参照を含む。特定の実施形態では、メッセージ306、308は、位置に基づいてカスタマイズされた多数の広告参照を含んでもよい。この場合、広告は、広告参照及び位置参照に基づいて与えられる。
【0039】
国及び地域の広告の他の実施形態は、特定の位置にリンクすることが要求されないが、それでも、位置の参照は有用である。というのは、交通メッセージは、ローカルな地域に基づいて構成されるからである。これを解決する1つの方法として、全ての位置参照に広告参照を単純に指定することができる。別の実施形態では、国、州、郡、都市、郵便番号、等の地域の異なる部分に、個別の位置参照を指定することができる。例えば、国の広告を、米国を表わす位置参照に単純に関連付けることができる。
【0040】
別の実施形態では、メッセージから位置参照を完全にドロップさせることができる。一実施形態では、メッセージは、地理的データベース200(図4に示す)とは個別の又はその一部分である広告データベースに記憶された広告(1つ又は複数)又は広告の一部分を実質的に独特に識別する広告参照コードを含む。広告データベースは、次いで、ナビゲーションシステムに記憶される。広告参照コードを有するメッセージがナビゲーションシステムに受信されると、その広告参照コード及び広告データベースを使用してエンドユーザに広告が表示される。別の実施形態では、広告参照コードは、少なくとも広告の一部分を表わすリソースコードでよい。このメッセージは、実際の広告であるリソースコードと共に、交通チャンネルを経て放送するために、シリアルに送信することができる。この実施形態でも、位置参照は必要ない。両方の実施形態では、ラジオ局が、交通メッセージを放送する放送エリアを画成してもよい。
【0041】
別の実施形態では、広告は、交通情報プロバイダー310からナビゲーションシステム402へ直接送信することができ、この場合、広告参照プログラム434が単にデータを出力する。更に、多数の形式の位置参照が意図される。一実施形態では、位置参照を、交通メッセージの位置参照コード又は交通チャンネルのプロトコルに関連付けることができる。更に、位置参照は、道路セグメントのような地理的位置に制限されない。別の実施形態によれば、位置参照は、道路セグメント上の関心のあるポイントを指すこともできる。更に別の実施形態では、位置参照は、地理的位置にあるローカルデータ、例えば、ショッピングモールやビル構造物や学校の構内にある個々の店舗や施設を指すこともできる。地理的データベースの位置データ(例えば、店舗や施設)に関する発明は、参考としてその全体又は一部分をここに援用する2005年11月18日に出願された“Geographic Database with Detailed Local Data”と題するフィン氏等の特許出願第11/283,520号(代理人ドケット番号N0212US)に詳細に説明されている。これら及び他の種々の広告参照プログラム434の実施は、当業者に容易に明らかであろうから、それらは、ここに述べる種々の教示の範囲内に包含される。
【0042】
ナビゲーションシステム402には、他のファンクション及びプログラム436が含まれてもよい。ナビゲーションアプリケーションプログラム410は、適当なコンピュータプログラミング言語、例えば、Cで書くことができるが、他のプログラミング言語、例えば、C++又はJava(登録商標)も適当である。上述した全てのコンポーネントは、従来(又は従来以外)のものでよく、これらコンポーネントの製造及び使用は、当業者に良く知られている。
【0043】
III.交通メッセージを発生するシステム
A.一般的な概略
交通情報放送システム304は、交通及び道路状態並びに支払った広告を指示するデータを収集し、その収集したデータから交通及び広告メッセージ306、308を発生し、そしてそれらメッセージを地域102内の乗物302及び非乗物314へ規則的及び連続的に送信する。交通情報放送システム304は、このような交通及び広告メッセージ306、308を発生する中央ファシリティ400を備えている。中央ファシリティ400は、図3に示すように、交通及び広告メッセージ306、308を発生する適当な装置及びプログラム400(2)、400(3)を備えている。交通及び広告メッセージ306、308を発生する適当な装置及びプログラム400(2)、400(3)は、ハードウェア及びソフトウェアコンポーネントの組み合せである。図7に示す一実施形態では、中央ファシリティ400は、パーソナルコンピュータのようなコンピューティングプラットホーム500を備え、これは、プロセッサ502と、RAM504と、ユーザインターフェイス506と、通信システム508と、交通及び広告メッセージ306、308を発生する交通プログラム512を記憶するための不揮発性記憶装置510とを備えている。オペレータは、ユーザインターフェイス506を使用して、交通情報を手動で入力し編集することができる。又、中央ファシリティ400は、地域10の道路網12を表わす地理的データと、道路網に関連した広告とを含む地理的データベース514も含む。この地理的データベース514は、ナビゲーション関連アプリケーションに使用されるデータベース200とは対照的に、交通及び広告メッセージを与えるために使用される。従って、地理的データベース514は、地理的データベース200と同様でもよいし異なってもよい。又、地理的データベース514は、地理的データベース200の一部分を含んでもよい。一実施形態では、地理的データベース514は、イリノイ州シカゴのNAVTEQにより発表された地理的データを含んでもよい。
【0044】
特に、交通プログラム512は、交通レポーター516及び広告プロバイダー518を備え、これらは、交通位置テーブル520及び広告テーブル522と一緒に機能して、交通情報及び広告を与える。広告プロバイダー518は、交通プログラム512の一部分として一体化されるように示されているが、広告プロバイダー518は、交通レポーターとは独立したコンポーネントでもよい。更に、交通位置のデータ及び広告データを実施するためのテーブルの特定データ構造が図7に示されているが、他のデータ構造も考えられ、当業者にとって容易に明らかであろう。実際に、当業者に良く知られたように、使用するデータ構造の形式は、データベース設計のコンフィギュレーションに大きく依存する。ここに述べる種々の実施形態は、プラットホーム特有のものではないので、これら他のデータ構造も、ここに図示して説明する種々の教示の範囲内である。
【0045】
B.データフォーマット
中央ファシリティ400は、異なる放送局により送信されそして異なるエンドユーザにより使用するために種々の異なるフォーマットで交通メッセージ306を与えることができる。図8は、交通メッセージ306のデータコンポーネントの一例を示す。簡潔化のために、図示された次のフォーマットは、ALERT−Cプロトコルに合致するものであるが、他のデータフォーマットも意図され、種々の教示の範囲内である。交通メッセージ306は、次のデータコンポーネントを含む。即ち、事象記述306(1)、位置306(2)、方向306(3)、程度306(4)、時間巾306(5)、アドバイス306(6)、及び広告306(7)。別の実施形態では、交通メッセージ306は、他の情報306(8)を与えるコンポーネントを含むこともできる。
【0046】
事象記述コンポーネント306(1)は、交通状態のような交通事象形式306(1)(1)を記述するデータを、事象形式の厳しさレベル306(1)(2)を記述するデータと共に含むことができる。慣習により、交通メッセージ306の一部分306(2)は、交通の列が開始する位置を指定する。この位置は、一次位置又はヘッドと称されてもよい。又、交通メッセージ306は、二次位置又はテールも指示する。交通メッセージ306は、二次位置を間接的に指示し、即ち方向及び程度306(4)で指示する。程度306(4)は、交通メッセージ306で指示された厳しさレベル(即ち、306(1)(2))において一次位置からどれほど多くの位置コードが影響されるか指示する。方向コンポーネント306(3)は、影響される交通の方向を指示するデータを含む。時間巾コンポーネント306(5)は、交通状態がおそらく存在するであろう予想時間長さを与える。アドバイスコンポーネント306(6)は、ルートの迂回についての推奨を与える。広告コンポーネント306(7)は、交通チャンネルを、交通メッセージ306の一部分として、又は個別の広告メッセージ308として使用して、広告を与える。
【0047】
一実施形態によれば、交通メッセージ306は、RDS−TMCシステムで確立されたALERT−Cメッセージの標準フォーマットに合致する。例えば、RDS−TMCシステムでは、記述306(1)(1)及び厳しさ306(1)(2)を含む事象記述306(1)は、ALERT−C事象コードであり、そして時間巾306(5)は、ALERT−C時間巾コードである。RDS−TMCシステムでは、メッセージ306の位置306(2)部分は、RDS−TM位置参照コード600を含む。このRDS−TMC位置参照コード600は、位置番号600(1)と、位置テーブル番号600(2)と、国コード600(3)と、方向600(4)とを含む。位置番号600(1)は、1つの位置テーブル(番号のデータベース)に対応する地域内の独特の番号である。位置テーブル番号600(2)は、各個別の位置テーブルに指定された独特の番号である。国コード600(3)は、位置番号600(1)で参照される位置が所在する国を識別する番号である。方向600(4)は、両方向性を考慮するものである。
【0048】
ALERT−Cメッセージのこの実施形態では、広告コンポーネント306(7)も、同様に、広告番号602(1)及び広告テーブル番号602(2)を有するRDS−TMC広告参照コード602を含む。広告番号602(1)は、一実施形態により地理的データベース200に記憶される、ユーザに与えられるべき1つ以上の広告又は広告の一部分を識別するための実質的に独特の番号である。広告テーブル番号602(2)は、各個別の広告テーブルに指定される実質的に独特の番号である。交通メッセージ306のこのプロトコルにより、広告を既存の交通メッセージにシームレスに合体することができる。更に、図8に示す実施形態では、広告データが交通メッセージ306に一体化される。従って、交通レポートの一部分として、交通データ及び広告データは、ナビゲーションシステムのエンドユーザに同時に与えられる。
【0049】
広告番号602(1)は、ある実施形態として示されているが、広告参照コード602は、別の実施形態において、帯域巾がメッセージの送信を受け容れできる場合には広告又は広告の少なくとも一部分を表わすリソースコードを含むことができる。従って、広告参照コード602は、広告の少なくとも一部分を表わすリソースコード、又は交通メッセージの受信装置に記憶された広告の少なくとも一部分を識別する実質的に独特のコードを含むことができる。更に、交通システムに基づいて他のデータフォーマットも意図されるので、「位置参照コード」及び「広告参照コード」という用語は、ALERT−Cプロトコル以外のメッセージプロトコルを含む。従って、これらの用語は、位置参照コード及び広告参照コードに関して同様のファンクションを遂行するための他のメッセージプロトコルも含む。
【0050】
図9に示す別の実施形態を参照すれば、広告メッセージ308は、交通メッセージ306から個別のメッセージとして送信される。この実施形態では、広告メッセージは、RDS−TMCシステムを経て周期的に及び/又は選択的に送信される。ALERT−Cプロトコルは、位置特有であるから、位置特有の広告データを与えるために、位置コンポーネント308(1)及び方向コンポーネント308(2)が含まれる。更に、位置コンポーネント308(1)及び方向コンポーネント308(2)を使用する効果の1つは、ALERT−Cプロトコル構造へのシームレスな一体化を与えながら、特定の位置に基づいて広告をカスタマイズできることである。必要な広告データを与えるために、広告コンポーネント308(3)が更に含まれる。又、広告メッセージ308には、他の情報306(4)を与えるコンポーネントが含まれてもよい。
【0051】
RDS−TMCシステムに特有であるが、広告メッセージ308には、RDS−TMC位置参照コード604も含まれる。同様の位置番号604(1)、位置テーブル番号604(2)、国コード604(3)、及び方向604(4)が、RDS−TMC位置参照コード604に含まれる。又、広告コンポーネント308(3)も、それ自身のRDS−TMC広告参照コード606を含み、これも、広告番号606(1)及び広告テーブル番号606(2)を含む。ここでも、帯域巾が広告の送信を受け容れできる場合には、広告参照コード606は、交通メッセージの受信装置に記憶される広告を識別する実質的に独特のコードに代わって、広告を表わすリソースコードを含むことができる。
【0052】
図示されたように、中央ファシリティ400は、交通及び広告データを、RDS−TMCシステムに確立されるALERT−Cメッセージに対応する交通及び広告メッセージ306、308へとフォーマットすることができる。更に、異なる交通及び広告メッセージフォーマットも考えられる。これらのフォーマットは、Alert−Cプロトコル、Alert−Plusプロトコル、パケットベースのプロトコル、及びVICSメッセージプロトコルを含むが、これらに限定されない。適切なメッセージフォーマットは、通信システムに大きく依存するので、いかなる形式の通信システムに対して実施できるいかなるフォーマットも意図される。より詳細には、意図された現在利用できる通信の幾つかは、「ラジオデータシステム(RDS)」、「トラフィックメッセージチャンネル(TMC)」、「ラジオデータシステム−トラフィックメッセージチャンネル(RDS−TMC)」、「ビヒクルインフォメーション・アンド・コミュニケーションシステム」、デジタル無線、衛星無線、モバイルインターネット、モバイルページング、及び「汎用パケット無線サービス/モバイル用グローバルシステム(GPRS/GSM)」電話ネットワークを含むが、これらに限定されない。更に、広告参照コードも含まれる。
【0053】
C.位置参照番号の指定
図10は、位置参照番号をどのように指定するかの一例を示す。より詳細には、図10は、車道650の一部分を示すもので、交通情報放送システム304が交通渋滞を監視して、交通メッセージ306によりレポートするところの道路網108(図1)の多数の道路セグメントを表わしている。
【0054】
車道650に沿って交通渋滞が生じる位置を識別するために、位置参照番号(例えば、LR12005、LR12006、及びLR13297)が車道に沿った位置に予め指定される。これらの位置参照番号は、交通情報放送システム304に関連した道路当局又は他の者により指定される。交通情報放送システム304により放送される交通メッセージ306は、交通渋滞の位置を識別するときにこれらの位置参照番号を含む。
【0055】
RDS−TMCシステムのような交通情報放送システムでは、監視されていて交通メッセージが放送されるところの車道650は、通常、高速道路又は主要幹線道路である。小さい道路に沿った交通状態は、これらの種類の交通放送システムでは監視されない。従って、RDS−TMCシステムのような交通情報放送システムでは、高速道路及び主要幹線道路に沿った位置に位置参照番号が指定されるが、小さな道路に沿った位置には指定されない。
【0056】
図10は、3つの位置番号LR12005、LR12006、及びLR13297のみを示している。典型的な交通情報放送システムでは、位置テーブルにより表わされた各領域の位置には、数百、数千又はそれ以上の位置参照番号が指定されることを理解されたい。図10に示すように、位置参照番号は、車道650に沿ったインターチェンジに対応する。しかしながら、位置参照番号は、インターチェンジ間の位置を含む、車道650に沿ったいかなる位置に指定されてもよい。
【0057】
RDS−TMCシステムのような交通放送システムでは、方向を正又は負として定義することができる。例えば、RDS−TMCシステムでは、方向は、西から東及び南から北への走行方向に対して正である。位置参照番号は、道路セグメントに沿って連続的な順序で指定されるが、必ずしもそうでなくてよい。
【0058】
RDS−TMCシステムのような交通情報放送システムでは、各車道650にそれ自身の位置参照番号が指定される。1つの車道650の位置参照番号は、他の車道と共有されない。それ故、各々位置参照番号が指定される2つの車道間のインターチェンジでは、1つの位置参照番号が第1の車道650に対するインターチェンジに指定され、そして第2の異なる位置参照番号が第2の車道に対する同じインターチェンジに指定される。従って、単一のインターチェンジには、インターチェンジで合流する車道ごとに1つづつ、2つ以上の位置参照番号が指定される。
【0059】
上述したように、地理的データベースを使用するナビゲーションシステムに位置参照番号を使用することに関連した難題の1つは、位置参照番号が必ずしも物理的な車道特徴に関係していないことである。図10に示すように、車道650は、S101、S102、・・・S132で示す個々の道路セグメントで構成されるように示されている。これらの道路セグメントS101、S102、・・・S132は、車道650の個々の部分(即ち、セグメント)に対応している。例えば、車道650のこれら個々のセグメントの各々は、進入路(on-ramp)及び退出路(off-ramp)を含む、車道と他の道路との交差点間の車道部分で構成できる。地理的データベース200(図2)では、これら個別の道路セグメントS101、S102、・・・S132の各々は、少なくとも1つの個別のデータレコードにより表わされる。
【0060】
図10に示す道路セグメントでは、各方向に対して車道650のレーンに関連した個別の道路セグメントがある。これは、1つの方向に進むレーンが、他の方向に進むレーンから物理的に分離する典型的な高速道路構成を表わす。図10に示す車道650の部分のように、レーンが実際に互いに物理的に分離する場合には、一方向のレーン及び他方向のレーンに対して別々のセグメントデータ記録が地理的データベース200に存在することになる。車道650のレーンが互いに物理的に分離しない場合でも、それらは、地理的データベースにおいて個別のデータレコードで表わすことができる。或いは又、両方向における車道650の全てのレーンを表わす単一セグメントデータ記録がデータベースに含まれてもよい。データベースレコードは、それらが両方向におけるレーンを表わすか又は単一方向のレーンのみを表わすか指示する属性を含む。
【0061】
図10に示すように、車道650の多数のセグメントS101、S102、・・・S132が車道に沿った各位置に関連し、そこに位置参照番号(例えば、LR12005、LR12006、・・・)が指定されている。上述したように、車道650のこれら多数のセグメントの各々は、地理的データベース200における少なくとも1つのレコードで表わすことができる。更に、図10に示すように、車道650に沿ったインターチェンジ間に車道650の多数のセグメントが位置されて、それらに位置参照番号が指定されてもよい。インターチェンジ間の車道650のこれらセグメントの各々は、地理的データベース200における少なくとも1つのレコードで表わすことができる。しかしながら、これら個々の道路セグメントS101、S102、・・・S132は、いずれも、放送されるメッセージにおいて、交通放送システムにより位置参照番号に関連するものとして別々に識別されない。
【0062】
上述したように、ナビゲーションシステム402のルート計算ファンクション424(図6)を使用してルートを計算するときに、交通メッセージ306のデータを利用できれば、好都合であろう。交通メッセージのデータがナビゲーションシステムにより使用できる場合には、位置参照番号が指定された交通渋滞位置に関連したセグメントを、ルート計算ファンクションにより回避することができる。不都合なことに、図10に例示するように、交通放送システムの当局により指定された位置番号は、地理的データベース200内のデータレコードにより表わされる物理的な特徴に直接関係していない。更に、交通情報放送システム304により放送される交通メッセージは、必ずしも、地理的データベース200内のデータレコードにより表わされる実際の道路セグメントのいずれにも関係しない。
【0063】
ナビゲーションシステムのルート計算ファンクションにおいて交通放送システムにより放送される交通メッセージの使用を複雑にする更に別のファクタは、RDS−TMCシステムのようなシステムでは、交通渋滞の発生により影響される車道の長さが、図8を参照して上述したように、放送された交通メッセージに含まれる「程度」データ306(4)に関してレポートされることである。この「程度」データは、交通メッセージの位置参照番号により識別される車道に沿った位置に対して、交通渋滞状態により影響される位置番号で表わされる隣接位置の数に関して定義される。従って、「程度」データ360(4)は、地理的データベース内のデータレコードにより表わされる物理的特徴との直接的な関係を保持しない。交通メッセージに「程度」データを使用することは、交通情報放送メッセージ情報をナビゲーションシステム402のルート計算ファンクション424に合体する困難さを増すことになる。
【0064】
交通メッセージデータを使用してルート計算ファンクションをサポートするために、交通メッセージからの位置参照データを、ルート計算ファンクションにより使用される地理的データベースの地理的データ(セグメントデータレコードのような)に関係付ける方法が要求される。図6に示すファンクション424のようなルート計算ファンクションでは、出発位置から行先位置までの多数の潜在的な回答ルートを探求することによりルート計算を遂行してもよい。ルート計算ファンクション424は、潜在的な回答ルートの部分に沿った交差点から多数の考えられる経路を比較し、そしてあるコスト評価基準に基づいて、最良の全体的コストを有する経路を選択することにより、このプロセスを遂行することができる。これらの潜在的な回答ルート又はその部分を比較するために、これら潜在的な回答ルートにおける各道路セグメントを表わすデータレコードが検査される。これらのデータレコードは、潜在的な回答ルートの比較を行えるところの情報を含む。例えば、道路セグメントを表わすデータレコードは、表わされた道路セグメントに沿った速度制限、道路セグメントの終りに停止ライトがあるかどうか、等々を示す属性を含んでもよい。これらのデータを使用して、潜在的な回答ルートを互いに比較し、最良の回答ルート(例えば、全体的な走行時間が最速であるか又は全体的な距離が最短であるルート)を選択することができる。
【0065】
交通放送システムにより放送される交通メッセージ306のデータ、例えば、交通渋滞のエリアを識別するデータは、最良の全体的ルートの計算に関連したものであることが明らかである。交通データメッセージの情報をルート計算ファンクションに合体するためには、インターチェンジに関連した道路セグメントであって、交通情報放送システム304により位置参照番号が指定されたインターチェンジへ通じるものも含む道路セグメント、を表わすデータ記録を識別することが要求される。このファンクションを与えるために、ここに示す実施形態は、ナビゲーションシステム402のナビゲーションアプリケーションプログラム410が交通メッセージ306のデータを使用するのを許す特徴及び/又はコンポーネントの組み合せを包含する。交通メッセージの位置キーの詳細な説明が、参考としてここに全体及び/又は一部分を援用する、アイラニ氏等に発行されNAVTEQが所有する米国特許第6,438,561号に開示されている。
【0066】
IV.広告アプリケーション
図示されたプロセスは、図6に示す動作規範に示されたコンポーネントを特別に植え込んだものである。しかしながら、図示されたプロセス各々の他の実施も、システムの他のコンポーネント、特に、中央ファシリティ400及びナビゲーションシステム302には、良く適している。適切なプロセスは、システムのコンフィギュレーション及びリソースに著しく依存するので、特に説明されない他の実施も、当業者に容易に明らかであろう。更に、図示されたこれらのプロセスは、図6に示すシステム内のいずれかのコンポーネントにおいて完全に又は部分的に実施することができる。当業者に容易に明らかなように、図示されたいずれのプロセスも、ここに述べる種々の教示の同じファンクション及び結果を達成するように多数のやり方で変更することができる。その結果、ここに示すこれらのプロセスは、特別に図示されない多数の種々の実施形態のうちの一実施形態である。従って、図示されたプロセスは、システムに向けられ、そしてそれらの各々は、ナビゲーションネットワークにおけるいずれかのコンポーネントを受け容れるために若干変更されてもよい。しかしながら、これら他の実施形態は、ここに述べる種々の教示の範囲内に包含される。
【0067】
A.中央ファシリティ広告アプリケーション
図11を参照すれば、中央ファシリティ400で実施される交通メッセージプロセスのフローチャートが、種々の実施形態に基づいて図示され、一般的に700で示されている。この交通メッセージプロセス700は、702で開始し、そして704において、道路網上の位置記述の交通状態と共に交通データを得る。704で交通データが得られると、位置記述に関連した位置参照コードが706で評価され、その後、708において、Nがゼロより大きいとすれば、交通メッセージが、放送のためのN番目ごとのメッセージであるかどうかの決定がなされる。
【0068】
この決定708は、広告がエンドユーザへ侵入しないように広告の量を分割するために任意に実施することができる。交通システムのコンフィギュレーション及び交通状態に基づいて、最後の侵入である適当なN番目のメッセージが変化し得る。例えば、N番目のメッセージは、激しい状態の間には50である。というのは、乗物が非常に遅い速度で走行し、位置の変化がより静的なものとなるからである。別の例として、乗物が高速度で走行して、位置の変化が速くなる場合には、N番目のメッセージは、10にセットされ、一方、反対の極限では、乗物が完全にストップしたときに広告が100番目のメッセージごとに含まれる。N番目のメッセージが異なる状態に対してある範囲となるような他の実施形態も意図される。例えば、乗物の位置が非常に迅速に変化するときには10番目ないし25番目のメッセージごとに広告が与えられ、一方、乗物の位置がゆっくり変化するときには50番目ないし65番目のメッセージごとに、或いは乗物が完全に停止したときには100番目ないし150番目のメッセージごとに広告が与えられる。これらの種々の実施形態が意図され、種々の教示の範囲内に包含される。
【0069】
図11に戻ると、交通メッセージが、実際に、N番目のメッセージでない場合には、位置参照コードをもつ交通メッセージ(例えば、ALERT−Cメッセージ)が発生され(710)、そしてナビゲーションシステムへ放送するために与えられる(712)。他方、交通メッセージがN番目のメッセージである場合には、位置参照コードに関連した広告参照コードが評価される(714)。広告参照コードが実際に存在するかどうかの決定716がなされ、もし存在しなければ、位置参照コードをもつ交通メッセージが発生され(710)、そしてナビゲーションシステムへ放送するために与えられる(712)。
【0070】
図示されたこの実施形態によれば、位置参照コードに関連した広告がない場合には広告参照コードが生成されない。広告を空にするように設計された広告参照コードを含む他の実施形態も考えられる。特に、図示されたこの実施形態では、広告は、位置参照コードに基づいて販売される。例えば、地方フランチャイズ「マクドナルド」は、その地方フランチャイズ「マクドナルド」の半径2マイル以内の1つ以上の位置に広告を出すことしか関心がない。この場合に、地方フランチャイズ広告主は、道路セグメントのローカル記述に基づいて異なる位置を自由に選択する。地方フランチャイズ広告主が取り上げたテリトリーに基づいて、広告料金は、そのテリトリーの位置参照コードに基づいたものとなる。更に、位置は、異なる交通量及び市場価値を有するので、ある位置参照コードは、他のものよりコストが高い。その結果、種々の広告料金を参照する位置参照コードの使用は、大きな国家規模の広告主及び小さな地方の商人を受け容れられる、よりカスタマイズされた柔軟性のある料金をオファーすることができる。
【0071】
図11に戻ると、広告参照コードが存在する(例えば、この位置参照コードに対する広告が存在する)ときには(716)、位置参照コード及び広告参照コードを有する交通メッセージが発生され(718)、そして一実施形態によれば、ナビゲーションシステムへ放送するために与えられる(712)。別の実施形態では、広告参照コードは、位置参照コードで以前に発生された交通メッセージに追加されてもよい(720)。従って、これらの交通メッセージは、広告参照コードをもつものも、もたないものも、ナビゲーションシステムへ放送するために与えられ(712)、そしてこれらの交通メッセージが放送のために与えられると、プロセスは終了する(722)。
【0072】
図12を参照すれば、中央ファシリティ400において実施される広告メッセージプロセスのフローチャートが、種々の実施形態に基づいて図示され、一般的に800で示されている。一実施形態によれば、広告メッセージプロセス800は、802で開始し、804において各予め定められた時間巾が経過する。広告メッセージに対する各予め定められた時間巾のフィルタは、エンドユーザへの侵入を少なくするために任意に含ませることができる。更に、放送のためのN番目のメッセージごとの別の任意のフィルタ806を使用するか、又はこれら2つのフィルタの組み合せを使用して、エンドユーザがエンドレスの広告の衝撃を受けないように確保することもできる。フィルタリングプロセス804、806を通過した後に、位置記述の位置参照コード、及び位置参照コードに関連した広告参照コードが評価され(808、810)、そして広告参照コードが実際に存在するかどうかの決定812がなされる。もしそうでなければ(812)、プロセス800は、ループバックして、各予め定められた時間中、待機する(804)。しかしながら、広告参照コードが実際に存在する場合には、広告参照コードを有する広告メッセージ(例えば、ALERT−Cメッセージ)が発生され(814)、そしてナビゲーションシステムへ放送するために与えられる(816)。その後、プロセス800は、ループバックし、そして次の繰り返しのための待機804へと進む。
【0073】
B.ナビゲーションシステム広告アプリケーション
図13は、種々の実施形態に基づいてナビゲーションシステム402において実施され、一般的に900で示されたナビゲーションメッセージプロセスのフローチャートである。このナビゲーションメッセージプロセス900において、交通情報供給者からメッセージが受け取られると(902)、そのメッセージから位置参照コードが評価される(904)。ここに述べるこれらの種々の実施形態は、広告を伴うか又は伴わない交通メッセージ、及び交通情報を伴わない広告メッセージを与えるので、交通データが実際にメッセージに存在するかどうかの決定906がなされる。もしそうでなければ、広告参照コードがメッセージから評価される(908)。交通データが存在するときには、位置参照コードに基づく位置記述、及び位置記述に関連した交通データが、メッセージから評価され(910、912)、その後、広告参照コードの評価908が行なわれる。次いで、広告参照コードが存在するかどうか決定され(914)、もしそうでなければ、交通データがナビゲーションシステムに出力するために与えられる(916)。プロセスは、この点で終了となる(918)。他方、広告参照コードが実際にメッセージに存在する場合には、その広告参照コードに関連した広告が評価され(920)、そしてナビゲーションシステムに出力するために任意の入手可能な交通データと共に与えられ(922)、プロセスは918で終了となる。
【0074】
種々の教示の実施形態を通して、とりわけ、既存の交通サービスシステムへとシームレスに一体化される交通サービスを利用した広告技術が提供された。更に、交通メッセージの位置参照コードを使用して地域に基づいて広告をカスタマイズすることができる。広告参照コードが与えられるので、最小のデータ送信しか必要とされず、送信のリソースコストが減少される。動的な交通レポートのための広告に代わって毎月のサービスを排除してもよい。
【0075】
当業者であれば、本発明の精神及び範囲から逸脱せずに、前記実施形態に対して種々の変更や修正や組み合せがなされ、そしてこれらの変更や修正や組み合せは本発明の概念の範囲内であることが明らかであろう。
【図面の簡単な説明】
【0076】
【図1】ある地域の地図である。
【図2】種々の実施形態に基づく地理的データベースのブロック図である。
【図3】種々の実施形態に基づき、図2に示された地理的データベースに含まれたデータレコードのコンポーネントを示すブロック図である。
【図4】種々の実施形態に基づき、図2に示された地理的データベースに含まれた広告データレコードのブロック図である。
【図5】ある地域における交通放送システムのコンポーネントを示す図である。
【図6】図5に示すような交通放送システムのコンポーネント及びオンボードナビゲーションシステムを伴う1台の乗物を示すブロック図である。
【図7】図5及び6に示すような交通放送システムの中央施設のコンポーネントを示すブロック図である。
【図8】種々の実施形態に基づき1つの交通メッセージに含まれるデータコンポーネントを示す図である。
【図9】種々の実施形態に基づき1つの広告メッセージに含まれるデータコンポーネントを示す図である。
【図10】位置参照番号がどのように指定されるかを示す図である。
【図11】種々の実施形態に基づく交通メッセージプロセスのフローチャートである。
【図12】種々の実施形態に基づく広告メッセージプロセスのフローチャートである。
【図13】種々の実施形態に基づくナビゲーションメッセージプロセスのフローチャートである。
【符号の説明】
【0077】
100:地図
102:地域
104:拡大地図
108:道路網
110:道路セグメント
112:ノード
200:地理的データベース
202:データ
204:道路セグメントデータベースレコード
206:ノードデータベースレコード
208:広告データレコード
210:データ
212:インデックス
302:乗物
304:交通情報放送システム
306:交通メッセージ
308:広告メッセージ
310:交通情報プロバイダー
312:送信装置
314:非乗物
400:中央ファシリティ
402:ナビゲーションシステム
404:プロセッサ
406:ドライブ
408:不揮発性メモリ記憶装置
410:ナビゲーションアプリケーションソフトウェアプログラム
412:ポジショニングシステム
414:交通メッセージ受信器
416:ユーザインターフェイス
424:ルート計算
426:ルートガイダンス
428:ディスプレイ
430:乗物ポジショニング
432:位置参照プログラム
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般に、広告を与える技術に係り、より詳細には、交通チャンネルに広告を与える技術に係る。
【背景技術】
【0002】
都市エリア及び郊外では、交通及び道路状態情報の最新レポートを含むデータメッセージを放送するシステムが実施されている。これらのシステムは、データメッセージを連続的に、周期的に又は頻繁に発生する状態で放送する。受信器は、データメッセージをデコードして、交通及び道路情報の最新レポートを与える。
【0003】
交通データメッセージ放送システムは、単に音声交通レポートを放送するラジオ局に勝る多数の効果を有する。例えば、交通データメッセージ放送システムでは、運転者が交通情報を素早く得ることができる。運転者は、ラジオ局が交通レポートを放送するまで待つ必要がない。交通データメッセージ放送システムの別の効果は、自分の位置から離れたエリアの交通状態の説明を聞かなくてよいことである。交通データメッセージ放送システム更に別の効果は、より詳細なそしておそらくより最新の情報を提供できることである。これらの形式のシステムでは、データメッセージは、1つ以上の予め確立された仕様又はフォーマットに合致する。乗物搭載の受信器は、この予め確立された仕様又はフォーマットを使用して交通データメッセージをデコードする。
【0004】
交通及び道路状態情報を放送する1つのシステムは、「ラジオデータシステム−トラフィックメッセージチャンネル(RDS−TMC)(又は北アメリカではRBDS)」である。RDS−TMCシステムは、北アメリカ及びヨーロッパの幾つかの国々で使用されている。RDS−TMCメッセージは、規則的に又は変化する間隔で放送される。日本では、「ビヒクルインフォメーション・アンド・コミュニケーションシステム(VICS)センター」と称される別の交通システムも使用されている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
これらの種々の交通システムを使用すると、交通情報に関連した又は関連しない他の情報を提供する上で役立つ。しかし、これら他の情報の一体化は、ALERT−Cメッセージの既存のプロトコル及びRDS−TMCの帯域巾限界により複雑なものとなる。従って、現在の交通システムは、交通メッセージチャンネルシステムを使用して他の情報を効率的に且つ効果的に提供するように改良することができる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
これら及び他の目的を果たすために、本発明は、その一実施形態によれば、交通メッセージに広告を与える方法において、道路網の位置記述の交通状態を有する交通データを得た後に、交通メッセージ供給者により指定された位置記述に関連した位置参照コードと、この位置参照コードに関連した広告参照コードとを評価することを含む方法を提供する。次いで、広告参照コードが存在するかどうか決定され、もしそうであれば、位置参照コード及び広告参照コードを有する交通メッセージが発生される。
【0007】
別の実施形態によれば、位置参照コードを使用して広告メッセージを与える方法であって、位置記述の位置参照コードと、この位置参照コードに関連した広告参照コードとを評価することを含む方法が提供される。広告参照コードが存在するかどうか決定され、もしそうであれば、広告参照コードを有する広告メッセージが発生され、ナビゲーションシステムへ放送するために与えられる。
【0008】
一実施形態では、位置参照コードを使用して広告を与える方法であって、交通情報供給者からメッセージを受信した後に、位置参照コード及び広告参照コードがそのメッセージから評価される。広告参照コードが存在するかどうか決定され、もしそうであれば、広告参照コードに関連した少なくとも1つの広告が評価され、ナビゲーションシステムに出力するために与えられる。
【0009】
一実施形態によれば、位置参照コードを使用して広告を与える装置において、位置参照コード及び広告参照コードをもつメッセージを有するメモリと、このメモリに結合された広告プロバイダーであって、広告参照コードに関連した少なくとも1つの広告を評価する広告プロバイダーと、この広告プロバイダーに結合されたユーザインターフェイスであって、ナビゲーションシステムに出力するために広告参照コードに関連した1つ以上の広告を与えるユーザインターフェイスと、を備えた装置が提供される。
【0010】
一実施形態によれば、交通メッセージのデータ構造が提供される。このデータ構造は、交通メッセージ供給者により指定された道路セグメントにおける位置記述に関連した位置参照コードを有する第1フィールドと、この第1フィールドの位置参照コードに関連した広告参照コードを有する第2フィールドであって、広告参照コードが、ナビゲーションシステムに出力するための少なくとも1つの広告に関連付けられる第2フィールドと、を備えている。
【0011】
種々の教示の実施形態により、交通サービスを利用する広告技術であって、とりわけ、既存の交通サービスシステムにシームレスに一体化する広告技術が提供される。更に、交通メッセージの位置参照コードを使用して地理的エリアに基づき広告をカスタマイズすることができる。広告参照コードが設けられるので、最小限のデータ送信しか必要とされず、送信に必要な帯域巾が減少される。広告スペース及び時間に対して支払う広告主から収入を集めることにより定期的なユーザ契約料金を減少又は排除することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
個々の図面全体にわたり同じ又は機能的に同様の要素が同じ参照番号で示された添付図面は、これを参照して種々の実施形態を詳細に説明すると共に、本発明の種々の原理及び効果を説明する上で役立つものである。
【0013】
当業者であれば、図中の要素は、簡単化及び明瞭化のために示されたものであり、必ずしも正しいスケールで描かれていないことが明らかであろう。例えば、本発明の種々の実施形態の理解を改善するために、図中の幾つかの要素の大きさは、他の要素に比して誇張されている。又、商業的に実現可能な実施形態に有用な又は必要な、普通の、良く理解できる要素は、本発明の種々の実施形態を妨げなく容易に示すために、通常、描かれていない。
【0014】
必要とされるように、本発明の詳細な実施形態を以下に開示する。しかしながら、ここに開示する実施形態は、種々の形態で実施できる本発明を例示するものに過ぎないことを理解されたい。それ故、ここに開示する特定の構造及び機能的詳細は、それに限定されると解釈すべきでなく、特許請求の範囲の基礎であると共に、実質的に明らかな詳細構造で本発明を種々使用するように当業者に教示するための代表的な基礎として解釈すべきである。更に、ここに使用する語及び句も、それに限定されるものではなく、本発明の理解し得る説明を与えるためのものである。
【0015】
更に、ここに使用する用語「1つ(“a”又は“an”)」は、1つ又は1つより多くとして定義される。又、ここに使用する用語「複数“plurality”」は、2つ又は2つより多くとして定義される。又、ここに使用する用語「別の“another”」は、少なくとも第2又はそれ以上として定義される。又、ここに使用する用語「含む“including”」及び/又は「有する“having”」は、「備える“comprising”」(即ち、公開言語)として定義される。ここに使用する用語「結合された“coupled”」は、「接続された“connected”」として定義されるが、必ずしも直接的でなく、又、必ずしも機械的でない。又、ここに使用する用語「プログラム」、「ソフトウェアアプリケーション」、「ファームウェア」、「回路」、等は、コンピュータシステム上で実行するように設計された一連のインストラクションとして定義される。プログラム、コンピュータプログラム、ソフトウェアアプリケーション、ファームウェア、又は回路は、サブルーチン、ファンクション、手順、オブジェクトメソッド、オブジェクト実施、実行可能なアプリケーション、アプレット、サーブレット、ソースコード、サブジェクトコード、共有ライブラリー/ダイナミックロードライブラリー、及び/又はコンピュータシステム上で実行するように設計された他の一連のインストラクションを含む。更に、用語「評価“assess”」は、入手、アクセス、外挿、収集、計算、コンピューティング、検出、査定、決定、及び/又はサーチ(これらに限定されないが)の多数の例示的コンピュータファンクションを広く述べるのに使用される。又、別の用語「与える“provide”」は、表示、出力、及び送信(これらに限定されないが)の多数の例示的コンピュータファンクションを広く述べるのに使用される。
【0016】
I.地図データベース
A.地理的データベース
図1は、地域102の地図100を示す。地域102は、都市又は田園エリア、州、国、又はその組み合せ、或いは他のエリアに対応することができる。地域102に位置されているのは、物理的な地理的特徴物、例えば、道路、交差点(会社や市営の施設等を含む)湖、河川、鉄道、市営機関、等である。
【0017】
又、図1は、地域102の一部分106の拡大地図104も含む。この拡大地図104は、地域102における道路網108の一部分を示す。この道路網108は、とりわけ、地域102に位置する道路及び交差点を含む。部分106に示すように、地域102の各道路は、1つ以上の道路セグメント110で構成される。道路セグメント110は、道路の一部分を表わす。各道路セグメント110は、2つのノード112に関連するように示されており、一方のノードは、道路セグメントの一端のポイントを表わし、そして他方のノードは、道路セグメントの他端のポイントを表わす。道路セグメント110の各端におけるノード112は、道路が別の道路と合流する位置、即ち交差点、或いは道路が行き止りになる場所に対応する。
【0018】
図2を参照すれば、地理的データベース200は、図1に示す地域102における物理的な地理的特徴物の幾つかを表わすデータ202を含む。地理的データベース200に含まれるデータ202は、道路網108を表わすデータを含む。図2の実施形態では、地域102を表わす地理的データベース200は、地域102の各道路セグメント110に対する少なくとも1つの道路セグメントデータベースレコード204(「エンティティ」又は「エントリー」とも称される)を含む。又、地域102を表わす地理的データベース200は、地域102の各ノード112に対するノードデータベースレコード206(又は「エンティティ」又は「エントリー」)も含む。「ノード」及び「セグメント」という語は、これらの物理的な地理的特徴物を説明するための1つの用語を表わすに過ぎず、これらの特徴物を説明する他の用語も、これら概念の範囲内に包含されるものとする。
【0019】
地理的データベース200は、地域102に位置する種々の広告情報を表わす広告データレコード208を含む。例えば、広告データレコード208は、ナビゲーションシステムに音声出力、ビデオ出力、アイコン出力、及びテキスト出力として広告を表わすデータを含むことができる。又、地理的データベース200は、他の種類の地理的特徴部又は他のものを表わす他の種類のデータ210を含んでもよい。又、地理的データベース200は、インデックス212も含む。インデックス212は、異なる形式のデータを互いに関連付けるか、或いは地理的データベース200に含まれたデータの他の観点に関係した種々の形式のインデックスを含むことができる。例えば、インデックス212は、ノードデータレコード206のノードを、道路セグメントデータレコード204の道路セグメントの終了点に関連付けてもよい。
【0020】
B.道路セグメントデータレコード
図3は、地理的データベース200に含まれる道路セグメントデータレコード204の幾つかのコンポーネントを示す。道路セグメントデータレコード204は、地理的データベース200においてデータレコードを識別できるようにするセグメント識別(ID)204(1)を含む。各道路セグメントデータレコード204には、表わされた道路セグメントの特徴部を記述する情報(「属性」、「フィールド」等の)が関連付けられる。道路セグメントデータレコード204は、表わされた道路セグメントに許される乗物の走行方向に制約があれば、それを指示するデータ204(2)を含むことができる。道路セグメントデータレコード204は、表わされた道路セグメントにおける速度制限又は速度分類(即ち、最大許容乗物走行速度)を指示するデータ204(3)を含む。又、道路セグメントデータレコード204は、表わされた道路セグメントが、アクセスが制御された道路(例えば、高速道路)の一部分であるか、アクセスが制御された道路へのランプであるか、橋であるか、トンネルであるか、有料道路であるか、フェリーであるか、等々を表わすデータ204(4)を含むこともできる。
【0021】
又、道路セグメントデータレコード204は、表わされた道路セグメントの終了点の地理的座標(例えば、緯度及び経度)を与えるデータ204(5)も含む。一実施形態において、データ204(5)は、表わされた道路セグメントの終了点に対応するノードを表わすノードデータレコード206への参照204(6)である。又、道路セグメントデータレコード204は、表わされた道路セグメントの種々の他の属性を参照する他のデータ204(7)を含んでもよいし又はそれに関連してもよい。道路セグメントに関連される種々の属性は、単一の道路セグメントレコードに含まれてもよいし、又は互いにクロス参照する2つ以上の形式のレコードに含まれてもよい。例えば、道路セグメントデータレコード204は、道路セグメントにより表わされた道路部分の端における交差点に対応するノードの各々にどんな転回制約が存在するか識別するデータ、表わされた道路セグメントに知られた名前(1つ又は複数)、表わされた道路セグメントに沿ったストリートアドレス範囲、等々を含んでもよい。
【0022】
又、図3は、地理的データベース200に含まれたノードデータレコード206の幾つかのコンポーネントも示している。このノードデータレコード206の各々は、それに接続される道路セグメント(1つ又は複数)及び/又はその地理的位置(例えば、その緯度及び経度座標)の識別を許す関連情報(「属性」、「フィールド」、等)を有してもよい。図3に示す実施形態の場合に、ノードデータレコード206(1)及び206(2)は、そのノードに対する緯度及び経度座標206(1)(1)及び206(2)(1)を含む。又、ノードデータレコード206(1)及び206(2)は、そのノードの種々の他の属性を参照する他のデータ206(1)(2)及び206(2)(2)を含んでもよい。
【0023】
C.広告データレコード
図4は、地理的データベース200に含まれた広告データレコード208の幾つかのコンポーネントを示す。この広告データレコード208は、地域102に位置する種々の広告を表わす。一実施形態によれば、これらの広告は、ユーザのリアルタイム経験及び位置に対してカスタマイズされた広告を与えるために地域の特定位置に基づいて編成される。この実施形態では、広告は、地域の特定位置の関心のあるポイントに基づいて任意にカスタマイズすることができる。特定位置にリンクされない広告の他の実施形態も意図される。例えば、実質的に独特の識別を使用することにより適切な広告データレコード208が得られる。
【0024】
図示された実施形態では、広告データレコード208は、地理的データベース200においてデータレコードを識別できるようにする広告識別(ID)208(1)を備えている。又、広告データレコード208は、表わされた広告に関係するデータ特徴も含む。例えば、1つ以上の広告データレコードは、形式208(2)(例えば、位置、州、国、又は地域的広告)を含んでもよい。更に、広告データレコード208は、広告を識別するための名前208(3)も含む。多数の形式の広告が意図されるので、広告データレコード208は、音声データ208(4)、ビデオデータ208(5)、アイコンデータ208(5)、テキストデータ208(7)、及び/又は他の広告データ208(8)を表わす広告データを含んでもよい。
【0025】
1つの特定の実施形態によれば、乗物の位置及び/又はエンドユーザの構成に基づいて種々の言語で広告を与えるために、広告データ208(9)の言語への参照を含むこともできる。又、広告データレコード208は、含まれるべき他のデータ208(10)に対するフィールドも含む。当業者であれば、種々の特定の実施形態が容易に得られるので、広告データレコードのこれら種々の実施形態は、特別に図示しないが、ここに設けられた実施形態の範囲内に包含される。
【0026】
II.交通情報放送システム−概略
図5は、余すところのないものではなくて例示的な実施例を与えてこの説明を容易にする目的で、ナビゲーションシステムを使用する特定の動作規範を一般的に300で示している。しかしながら、当業者であれば、この特定の実施例は、本発明それ自体を特定するものではなく、ここに述べる教示は、様々な別の設定でも適用できることが理解でき、又、明らかであろう。従って、これら種々の討論及び通信の実施は、本発明の範囲内であり、これら多数の実施についての種々の実施形態が当業者により容易に理解され、又、明らかであろう。更に、交通情報の放送が実際の実施形態として使用されるが、種々の実施形態は、パーキングスポット利用データ又はガス価格データのような、交通以外の他の放送システムも意図している。
【0027】
図5に例示するナビゲーションネットワークを参照すれば、地域102を示す図が示されている。地域102は、多数の乗物302が走行する多数の道路セグメント110を含む道路網108を備えている。乗物302は、乗用車、トラック、バス、自転車、オートバイ、等を含んでもよい。地域102は、都市エリア、例えば、ニューヨークの都市エリア、シカゴの都市エリア、又は他の都市エリアでよい。或いは又、地域102は、州、省、又は国、例えば、カリフォルニア、イリノイ、フランス、イングランド、又はドイツでもよい。或いは又、地域102は、1つ以上の都市エリア、州、国、等の組み合せでもよい。
【0028】
交通情報放送システム304は、道路網108における交通及び道路状態に関する交通メッセージ306(1つが示されている)と、地域102における道路網の位置記述に関連した広告メッセージ308(2つが示されている)とを放送する。交通情報プロバイダー310が交通情報放送システム304を動作する。幾つか又は全ての乗物302が、交通情報放送システム304により送信装置312を経て放送された交通メッセージ306及び広告メッセージ308を受信できるようにする適当な装置を備えている。又、交通メッセージ306及び広告メッセージ308は、乗物に搭載されていないシステム(例えば、非乗物314)で受信されて使用されてもよい。これら非乗物314は、ワークステーション、パーソナルコンピュータ、パーソナルデジタルアシスタント、ネットワーク、ページャー、テレビジョン、ラジオ受信器、電話、等々を含んでもよい。交通メッセージ306及び広告メッセージ308を受信する非乗物314は、乗物と同様に、即ち放送によりそれらを得ることができる。或いは又、非乗物314は、電話線を経たり、インターネットを経たり、ケーブルを経たり、等々の他の手段により、交通メッセージ306及び広告メッセージ308を受信してもよい。交通メッセージ306及び広告メッセージ308を受信する乗物302又は非乗物314内のシステムは、当業者に知られた種々の異なるプラットホームを含むことができる。又、種々の技術は、セルラーシステムのような1対1の通信も意図する。従って、「放送」という語は、1対多の通信及び1対1の通信の両方をカバーするものとする。
【0029】
図6は、図5の交通情報放送システム304及び1つの乗物302のコンポーネントを概略的に示す。交通情報放送システム304は、交通及び道路状態に関するデータを収集し、その収集したデータから交通メッセージを発生し、そしてその交通メッセージ306を規則的及び連続的に地域102内の乗物302及び非乗物314へ送信する。
【0030】
交通情報放送システム304は、交通情報プロバイダー310により運営される中央ファシリティ400を備えている。この中央ファシリティ400は、地域102の交通及び道路状態に関するデータを種々のソース又は手動入力から収集するための装置及びプログラム400(1)を備えている。又、中央ファシリティ400は、その収集した交通及び道路状態データから交通メッセージ306を発生するための装置及びプログラム400(2)も備えている。更に、中央ファシリティ400は、地域102の位置記述に関連した広告メッセージ308を発生するための装置及びプログラム400(3)も備えている。別々に示されているが、広告メッセージ308は、種々の実施形態に基づいて、別々に放送することもできるし、及び/又は部分的又は完全に交通メッセージ306へと一体化することもできる。従って、中央ファシリティ400は、交通メッセージ306及び広告メッセージ308を放送するための適当な装置及びプログラム400(4)を備えている。
【0031】
交通メッセージ306を放送するために、交通情報放送システム304は、送信装置312を使用して、交通メッセージ306及び広告メッセージ308を放送する。送信装置312は、アンテナを含む1つ以上のFM送信器、又は他のワイヤレス送信器でよい。送信装置312は、地域102を通して交通メッセージ306及び広告メッセージ308を放送する。送信装置312は、交通情報放送システム304の一部分であってもよいし、或いは送信装置312は、セルラー又はページングシステム、衛星無線、FMラジオ局、等の、他の形式のシステムからの装置を使用して、交通メッセージ306をその地域内の乗物302及び非乗物314へ送信してもよい。一実施形態では、中央ファシリティ400は、交通メッセージ306及び広告メッセージ308を、メッセージを放送する放送局へ送信する。(この開示及び特許請求の範囲のために、交通メッセージの放送は、直接ワイヤレス送信を含む任意の形式の送信を包含することが意図される。)
【0032】
地域102の乗物302及び非乗物314は、交通メッセージ306及び広告メッセージ308を受信するための適当な装置を有する。一実施形態では、幾つかの乗物302には、交通及び広告メッセージ306、308を受信して使用することのできるナビゲーションシステム402がインストールされる。図6に示すように、ナビゲーションシステム402は、ハードウェア及びソフトウェアコンポーネントの組み合せである。一実施形態において、ナビゲーションシステム402は、プロセッサ404と、このプロセッサ404に接続されたドライブ406と、ナビゲーションアプリケーションソフトウェアプログラム410及びおそらくは他の情報を記憶するための不揮発性メモリ記憶装置408とを備えている。プロセッサ404は、ナビゲーションシステムに使用されるいかなる形式のものでもよい。
【0033】
又、ナビゲーションシステム402は、ポジショニングシステム412を含んでもよい。このポジショニングシステム412は、GPS型技術、推測航法(dead reckoning)型システム、或いはこれら及び他のシステムの組み合せを使用することができ、これらは、全て、既知のものである。ポジショニングシステム412は、乗物の走行距離、速度、方向、等を測定する適当な感知装置を含むことができる。又、ポジショニングシステム412は、この分野で知られたように、GPS信号を得るための適当な技術を含んでもよい。ポジショニングシステム412は、プロセッサ404へ信号を出力する。プロセッサ404で実行されるナビゲーションアプリケーションソフトウェアプログラム410は、ポジショニングシステム412からの信号を使用して、乗物302の位置、方向、速度、等を決定することができる。
【0034】
図6を参照すれば、乗物302は、交通メッセージ受信器414を備えている。この受信器414は、交通メッセージ306及び広告メッセージ308を放送するために交通情報放送システム304により使用される適当な周波数に同調された衛星無線又はFM受信器でよい。受信器414は、交通情報プロバイダー310から交通及び広告メッセージ306、308を受信する。(交通メッセージが、直接ワイヤレス送信により、例えば、セルラーワイヤレス送信を経て送信される別の態様では、乗物106の受信器414は、セルラー電話と同様又は同一でもよい。)受信器414は、プロセッサ404へ出力を与え、ナビゲーションシステム402の適当なプログラムが、以下に詳細に述べるように、ナビゲーションファンクションを遂行するときに、交通放送システム304により放送された交通及び広告メッセージ306、308を利用できるようにする。
【0035】
又、ナビゲーションシステム402は、エンドユーザ(例えば、運転者又は乗客)がナビゲーションシステムに情報を入力するのを許すユーザインターフェイス416も備えている。この入力情報は、記憶媒体420に記憶された地理的データベース200を使用するナビゲーションシステム402のナビゲーション特徴を使用するための要求を含んでもよい。この実施形態では、記憶媒体420がドライブ406にインストールされ、ナビゲーションシステム402により地理的データベース200を読み取って使用することができる。一実施形態では、地理的データベース200は、イリノイ州シカゴのNAVTEQ(登録商標)により発表された地理的データベースでよい。記憶媒体420及び地理的データベース200は、ナビゲーションシステム402の位置に物理的に設けられる必要はない。別の実施形態では、地理的データ200の若干又は全部が記憶される記憶媒体420は、ナビゲーションシステム402の残り部分から離れて位置され、地理的データの部分が必要に応じて通信リンクを経て供給されてもよい。
【0036】
1つの例示的形態のシステムでは、ナビゲーションアプリケーションソフトウェアプログラム410は、ナビゲーションシステム402を動作するために、不揮発性メモリ408から、プロセッサ404に関連したRAM422へロードされる。プロセッサ404は、ユーザインターフェイス416からも入力を受け取る。この入力は、ナビゲーション情報の要求を含んでもよい。ナビゲーションシステム402は、記憶媒体420に記憶された地理的データベース200を、おそらくポジショニングシステム412及び受信器414からの出力と共に使用して、種々のナビゲーション特徴及びファンクションを与える。ナビゲーションアプリケーションソフトウェアプログラム410は、これらの種々のナビゲーション特徴及びファンクションを与える個別のアプリケーション(又はサブプログラム)を含んでもよい。これらのファンクション及び特徴は、ルート計算424(エンドユーザにより識別された行先へのルートを決定する)、ルートガイダンス426(希望の行先へ到達するための詳細な方向を与える)、地図表示428、及び乗物ポジショニング430(例えば、地図マッチング)を含んでもよい。
【0037】
又、ナビゲーションシステム402のナビゲーションプログラム410には、位置参照プログラム432も含まれる。この位置参照プログラム432は、ナビゲーションファンクションを遂行するときに、交通メッセージ306に含まれたデータの使用を容易にする。この特徴を与えるための方法が、参考としてここに全開示を援用する“METHOD AND SYSTEM FOR USING REAL-TIME TRAFFIC BROADCASTS WITH NAVIGATION SYSTEMS”と題する米国特許第6,438,561号に開示されている。この米国特許第6,438,561号は、交通メッセージ306に使用される位置参照コードが、ナビゲーションシステム402により使用される地理的データに関連付けられて、交通メッセージの放送に含まれた情報を使用できるようにする方法及びシステムを開示している。放送された交通メッセージ306からのデータを地理的データベース200と一緒に使用することで、ナビゲーションシステム402は、希望の行先へのルートを決定するときに、最新の交通及び道路状態を考慮してルート計算を行なうことが許される。
【0038】
更に、ナビゲーションプログラム410は、交通メッセージ306及び広告メッセージ308に含まれたデータを使用してナビゲーションシステム402のエンドユーザへ広告を与える広告参照プログラム434も含む。一実施形態によれば、広告参照プログラム434は、交通情報プロバイダー310から送信されるデータを通して記憶媒体420に記憶された広告を評価する。特に、メッセージ306、308は、広告参照プログラム434が、メッセージからの参照を、記憶媒体420に記憶された広告にマッチングさせるところの広告の参照を含む。特定の実施形態では、メッセージ306、308は、位置に基づいてカスタマイズされた多数の広告参照を含んでもよい。この場合、広告は、広告参照及び位置参照に基づいて与えられる。
【0039】
国及び地域の広告の他の実施形態は、特定の位置にリンクすることが要求されないが、それでも、位置の参照は有用である。というのは、交通メッセージは、ローカルな地域に基づいて構成されるからである。これを解決する1つの方法として、全ての位置参照に広告参照を単純に指定することができる。別の実施形態では、国、州、郡、都市、郵便番号、等の地域の異なる部分に、個別の位置参照を指定することができる。例えば、国の広告を、米国を表わす位置参照に単純に関連付けることができる。
【0040】
別の実施形態では、メッセージから位置参照を完全にドロップさせることができる。一実施形態では、メッセージは、地理的データベース200(図4に示す)とは個別の又はその一部分である広告データベースに記憶された広告(1つ又は複数)又は広告の一部分を実質的に独特に識別する広告参照コードを含む。広告データベースは、次いで、ナビゲーションシステムに記憶される。広告参照コードを有するメッセージがナビゲーションシステムに受信されると、その広告参照コード及び広告データベースを使用してエンドユーザに広告が表示される。別の実施形態では、広告参照コードは、少なくとも広告の一部分を表わすリソースコードでよい。このメッセージは、実際の広告であるリソースコードと共に、交通チャンネルを経て放送するために、シリアルに送信することができる。この実施形態でも、位置参照は必要ない。両方の実施形態では、ラジオ局が、交通メッセージを放送する放送エリアを画成してもよい。
【0041】
別の実施形態では、広告は、交通情報プロバイダー310からナビゲーションシステム402へ直接送信することができ、この場合、広告参照プログラム434が単にデータを出力する。更に、多数の形式の位置参照が意図される。一実施形態では、位置参照を、交通メッセージの位置参照コード又は交通チャンネルのプロトコルに関連付けることができる。更に、位置参照は、道路セグメントのような地理的位置に制限されない。別の実施形態によれば、位置参照は、道路セグメント上の関心のあるポイントを指すこともできる。更に別の実施形態では、位置参照は、地理的位置にあるローカルデータ、例えば、ショッピングモールやビル構造物や学校の構内にある個々の店舗や施設を指すこともできる。地理的データベースの位置データ(例えば、店舗や施設)に関する発明は、参考としてその全体又は一部分をここに援用する2005年11月18日に出願された“Geographic Database with Detailed Local Data”と題するフィン氏等の特許出願第11/283,520号(代理人ドケット番号N0212US)に詳細に説明されている。これら及び他の種々の広告参照プログラム434の実施は、当業者に容易に明らかであろうから、それらは、ここに述べる種々の教示の範囲内に包含される。
【0042】
ナビゲーションシステム402には、他のファンクション及びプログラム436が含まれてもよい。ナビゲーションアプリケーションプログラム410は、適当なコンピュータプログラミング言語、例えば、Cで書くことができるが、他のプログラミング言語、例えば、C++又はJava(登録商標)も適当である。上述した全てのコンポーネントは、従来(又は従来以外)のものでよく、これらコンポーネントの製造及び使用は、当業者に良く知られている。
【0043】
III.交通メッセージを発生するシステム
A.一般的な概略
交通情報放送システム304は、交通及び道路状態並びに支払った広告を指示するデータを収集し、その収集したデータから交通及び広告メッセージ306、308を発生し、そしてそれらメッセージを地域102内の乗物302及び非乗物314へ規則的及び連続的に送信する。交通情報放送システム304は、このような交通及び広告メッセージ306、308を発生する中央ファシリティ400を備えている。中央ファシリティ400は、図3に示すように、交通及び広告メッセージ306、308を発生する適当な装置及びプログラム400(2)、400(3)を備えている。交通及び広告メッセージ306、308を発生する適当な装置及びプログラム400(2)、400(3)は、ハードウェア及びソフトウェアコンポーネントの組み合せである。図7に示す一実施形態では、中央ファシリティ400は、パーソナルコンピュータのようなコンピューティングプラットホーム500を備え、これは、プロセッサ502と、RAM504と、ユーザインターフェイス506と、通信システム508と、交通及び広告メッセージ306、308を発生する交通プログラム512を記憶するための不揮発性記憶装置510とを備えている。オペレータは、ユーザインターフェイス506を使用して、交通情報を手動で入力し編集することができる。又、中央ファシリティ400は、地域10の道路網12を表わす地理的データと、道路網に関連した広告とを含む地理的データベース514も含む。この地理的データベース514は、ナビゲーション関連アプリケーションに使用されるデータベース200とは対照的に、交通及び広告メッセージを与えるために使用される。従って、地理的データベース514は、地理的データベース200と同様でもよいし異なってもよい。又、地理的データベース514は、地理的データベース200の一部分を含んでもよい。一実施形態では、地理的データベース514は、イリノイ州シカゴのNAVTEQにより発表された地理的データを含んでもよい。
【0044】
特に、交通プログラム512は、交通レポーター516及び広告プロバイダー518を備え、これらは、交通位置テーブル520及び広告テーブル522と一緒に機能して、交通情報及び広告を与える。広告プロバイダー518は、交通プログラム512の一部分として一体化されるように示されているが、広告プロバイダー518は、交通レポーターとは独立したコンポーネントでもよい。更に、交通位置のデータ及び広告データを実施するためのテーブルの特定データ構造が図7に示されているが、他のデータ構造も考えられ、当業者にとって容易に明らかであろう。実際に、当業者に良く知られたように、使用するデータ構造の形式は、データベース設計のコンフィギュレーションに大きく依存する。ここに述べる種々の実施形態は、プラットホーム特有のものではないので、これら他のデータ構造も、ここに図示して説明する種々の教示の範囲内である。
【0045】
B.データフォーマット
中央ファシリティ400は、異なる放送局により送信されそして異なるエンドユーザにより使用するために種々の異なるフォーマットで交通メッセージ306を与えることができる。図8は、交通メッセージ306のデータコンポーネントの一例を示す。簡潔化のために、図示された次のフォーマットは、ALERT−Cプロトコルに合致するものであるが、他のデータフォーマットも意図され、種々の教示の範囲内である。交通メッセージ306は、次のデータコンポーネントを含む。即ち、事象記述306(1)、位置306(2)、方向306(3)、程度306(4)、時間巾306(5)、アドバイス306(6)、及び広告306(7)。別の実施形態では、交通メッセージ306は、他の情報306(8)を与えるコンポーネントを含むこともできる。
【0046】
事象記述コンポーネント306(1)は、交通状態のような交通事象形式306(1)(1)を記述するデータを、事象形式の厳しさレベル306(1)(2)を記述するデータと共に含むことができる。慣習により、交通メッセージ306の一部分306(2)は、交通の列が開始する位置を指定する。この位置は、一次位置又はヘッドと称されてもよい。又、交通メッセージ306は、二次位置又はテールも指示する。交通メッセージ306は、二次位置を間接的に指示し、即ち方向及び程度306(4)で指示する。程度306(4)は、交通メッセージ306で指示された厳しさレベル(即ち、306(1)(2))において一次位置からどれほど多くの位置コードが影響されるか指示する。方向コンポーネント306(3)は、影響される交通の方向を指示するデータを含む。時間巾コンポーネント306(5)は、交通状態がおそらく存在するであろう予想時間長さを与える。アドバイスコンポーネント306(6)は、ルートの迂回についての推奨を与える。広告コンポーネント306(7)は、交通チャンネルを、交通メッセージ306の一部分として、又は個別の広告メッセージ308として使用して、広告を与える。
【0047】
一実施形態によれば、交通メッセージ306は、RDS−TMCシステムで確立されたALERT−Cメッセージの標準フォーマットに合致する。例えば、RDS−TMCシステムでは、記述306(1)(1)及び厳しさ306(1)(2)を含む事象記述306(1)は、ALERT−C事象コードであり、そして時間巾306(5)は、ALERT−C時間巾コードである。RDS−TMCシステムでは、メッセージ306の位置306(2)部分は、RDS−TM位置参照コード600を含む。このRDS−TMC位置参照コード600は、位置番号600(1)と、位置テーブル番号600(2)と、国コード600(3)と、方向600(4)とを含む。位置番号600(1)は、1つの位置テーブル(番号のデータベース)に対応する地域内の独特の番号である。位置テーブル番号600(2)は、各個別の位置テーブルに指定された独特の番号である。国コード600(3)は、位置番号600(1)で参照される位置が所在する国を識別する番号である。方向600(4)は、両方向性を考慮するものである。
【0048】
ALERT−Cメッセージのこの実施形態では、広告コンポーネント306(7)も、同様に、広告番号602(1)及び広告テーブル番号602(2)を有するRDS−TMC広告参照コード602を含む。広告番号602(1)は、一実施形態により地理的データベース200に記憶される、ユーザに与えられるべき1つ以上の広告又は広告の一部分を識別するための実質的に独特の番号である。広告テーブル番号602(2)は、各個別の広告テーブルに指定される実質的に独特の番号である。交通メッセージ306のこのプロトコルにより、広告を既存の交通メッセージにシームレスに合体することができる。更に、図8に示す実施形態では、広告データが交通メッセージ306に一体化される。従って、交通レポートの一部分として、交通データ及び広告データは、ナビゲーションシステムのエンドユーザに同時に与えられる。
【0049】
広告番号602(1)は、ある実施形態として示されているが、広告参照コード602は、別の実施形態において、帯域巾がメッセージの送信を受け容れできる場合には広告又は広告の少なくとも一部分を表わすリソースコードを含むことができる。従って、広告参照コード602は、広告の少なくとも一部分を表わすリソースコード、又は交通メッセージの受信装置に記憶された広告の少なくとも一部分を識別する実質的に独特のコードを含むことができる。更に、交通システムに基づいて他のデータフォーマットも意図されるので、「位置参照コード」及び「広告参照コード」という用語は、ALERT−Cプロトコル以外のメッセージプロトコルを含む。従って、これらの用語は、位置参照コード及び広告参照コードに関して同様のファンクションを遂行するための他のメッセージプロトコルも含む。
【0050】
図9に示す別の実施形態を参照すれば、広告メッセージ308は、交通メッセージ306から個別のメッセージとして送信される。この実施形態では、広告メッセージは、RDS−TMCシステムを経て周期的に及び/又は選択的に送信される。ALERT−Cプロトコルは、位置特有であるから、位置特有の広告データを与えるために、位置コンポーネント308(1)及び方向コンポーネント308(2)が含まれる。更に、位置コンポーネント308(1)及び方向コンポーネント308(2)を使用する効果の1つは、ALERT−Cプロトコル構造へのシームレスな一体化を与えながら、特定の位置に基づいて広告をカスタマイズできることである。必要な広告データを与えるために、広告コンポーネント308(3)が更に含まれる。又、広告メッセージ308には、他の情報306(4)を与えるコンポーネントが含まれてもよい。
【0051】
RDS−TMCシステムに特有であるが、広告メッセージ308には、RDS−TMC位置参照コード604も含まれる。同様の位置番号604(1)、位置テーブル番号604(2)、国コード604(3)、及び方向604(4)が、RDS−TMC位置参照コード604に含まれる。又、広告コンポーネント308(3)も、それ自身のRDS−TMC広告参照コード606を含み、これも、広告番号606(1)及び広告テーブル番号606(2)を含む。ここでも、帯域巾が広告の送信を受け容れできる場合には、広告参照コード606は、交通メッセージの受信装置に記憶される広告を識別する実質的に独特のコードに代わって、広告を表わすリソースコードを含むことができる。
【0052】
図示されたように、中央ファシリティ400は、交通及び広告データを、RDS−TMCシステムに確立されるALERT−Cメッセージに対応する交通及び広告メッセージ306、308へとフォーマットすることができる。更に、異なる交通及び広告メッセージフォーマットも考えられる。これらのフォーマットは、Alert−Cプロトコル、Alert−Plusプロトコル、パケットベースのプロトコル、及びVICSメッセージプロトコルを含むが、これらに限定されない。適切なメッセージフォーマットは、通信システムに大きく依存するので、いかなる形式の通信システムに対して実施できるいかなるフォーマットも意図される。より詳細には、意図された現在利用できる通信の幾つかは、「ラジオデータシステム(RDS)」、「トラフィックメッセージチャンネル(TMC)」、「ラジオデータシステム−トラフィックメッセージチャンネル(RDS−TMC)」、「ビヒクルインフォメーション・アンド・コミュニケーションシステム」、デジタル無線、衛星無線、モバイルインターネット、モバイルページング、及び「汎用パケット無線サービス/モバイル用グローバルシステム(GPRS/GSM)」電話ネットワークを含むが、これらに限定されない。更に、広告参照コードも含まれる。
【0053】
C.位置参照番号の指定
図10は、位置参照番号をどのように指定するかの一例を示す。より詳細には、図10は、車道650の一部分を示すもので、交通情報放送システム304が交通渋滞を監視して、交通メッセージ306によりレポートするところの道路網108(図1)の多数の道路セグメントを表わしている。
【0054】
車道650に沿って交通渋滞が生じる位置を識別するために、位置参照番号(例えば、LR12005、LR12006、及びLR13297)が車道に沿った位置に予め指定される。これらの位置参照番号は、交通情報放送システム304に関連した道路当局又は他の者により指定される。交通情報放送システム304により放送される交通メッセージ306は、交通渋滞の位置を識別するときにこれらの位置参照番号を含む。
【0055】
RDS−TMCシステムのような交通情報放送システムでは、監視されていて交通メッセージが放送されるところの車道650は、通常、高速道路又は主要幹線道路である。小さい道路に沿った交通状態は、これらの種類の交通放送システムでは監視されない。従って、RDS−TMCシステムのような交通情報放送システムでは、高速道路及び主要幹線道路に沿った位置に位置参照番号が指定されるが、小さな道路に沿った位置には指定されない。
【0056】
図10は、3つの位置番号LR12005、LR12006、及びLR13297のみを示している。典型的な交通情報放送システムでは、位置テーブルにより表わされた各領域の位置には、数百、数千又はそれ以上の位置参照番号が指定されることを理解されたい。図10に示すように、位置参照番号は、車道650に沿ったインターチェンジに対応する。しかしながら、位置参照番号は、インターチェンジ間の位置を含む、車道650に沿ったいかなる位置に指定されてもよい。
【0057】
RDS−TMCシステムのような交通放送システムでは、方向を正又は負として定義することができる。例えば、RDS−TMCシステムでは、方向は、西から東及び南から北への走行方向に対して正である。位置参照番号は、道路セグメントに沿って連続的な順序で指定されるが、必ずしもそうでなくてよい。
【0058】
RDS−TMCシステムのような交通情報放送システムでは、各車道650にそれ自身の位置参照番号が指定される。1つの車道650の位置参照番号は、他の車道と共有されない。それ故、各々位置参照番号が指定される2つの車道間のインターチェンジでは、1つの位置参照番号が第1の車道650に対するインターチェンジに指定され、そして第2の異なる位置参照番号が第2の車道に対する同じインターチェンジに指定される。従って、単一のインターチェンジには、インターチェンジで合流する車道ごとに1つづつ、2つ以上の位置参照番号が指定される。
【0059】
上述したように、地理的データベースを使用するナビゲーションシステムに位置参照番号を使用することに関連した難題の1つは、位置参照番号が必ずしも物理的な車道特徴に関係していないことである。図10に示すように、車道650は、S101、S102、・・・S132で示す個々の道路セグメントで構成されるように示されている。これらの道路セグメントS101、S102、・・・S132は、車道650の個々の部分(即ち、セグメント)に対応している。例えば、車道650のこれら個々のセグメントの各々は、進入路(on-ramp)及び退出路(off-ramp)を含む、車道と他の道路との交差点間の車道部分で構成できる。地理的データベース200(図2)では、これら個別の道路セグメントS101、S102、・・・S132の各々は、少なくとも1つの個別のデータレコードにより表わされる。
【0060】
図10に示す道路セグメントでは、各方向に対して車道650のレーンに関連した個別の道路セグメントがある。これは、1つの方向に進むレーンが、他の方向に進むレーンから物理的に分離する典型的な高速道路構成を表わす。図10に示す車道650の部分のように、レーンが実際に互いに物理的に分離する場合には、一方向のレーン及び他方向のレーンに対して別々のセグメントデータ記録が地理的データベース200に存在することになる。車道650のレーンが互いに物理的に分離しない場合でも、それらは、地理的データベースにおいて個別のデータレコードで表わすことができる。或いは又、両方向における車道650の全てのレーンを表わす単一セグメントデータ記録がデータベースに含まれてもよい。データベースレコードは、それらが両方向におけるレーンを表わすか又は単一方向のレーンのみを表わすか指示する属性を含む。
【0061】
図10に示すように、車道650の多数のセグメントS101、S102、・・・S132が車道に沿った各位置に関連し、そこに位置参照番号(例えば、LR12005、LR12006、・・・)が指定されている。上述したように、車道650のこれら多数のセグメントの各々は、地理的データベース200における少なくとも1つのレコードで表わすことができる。更に、図10に示すように、車道650に沿ったインターチェンジ間に車道650の多数のセグメントが位置されて、それらに位置参照番号が指定されてもよい。インターチェンジ間の車道650のこれらセグメントの各々は、地理的データベース200における少なくとも1つのレコードで表わすことができる。しかしながら、これら個々の道路セグメントS101、S102、・・・S132は、いずれも、放送されるメッセージにおいて、交通放送システムにより位置参照番号に関連するものとして別々に識別されない。
【0062】
上述したように、ナビゲーションシステム402のルート計算ファンクション424(図6)を使用してルートを計算するときに、交通メッセージ306のデータを利用できれば、好都合であろう。交通メッセージのデータがナビゲーションシステムにより使用できる場合には、位置参照番号が指定された交通渋滞位置に関連したセグメントを、ルート計算ファンクションにより回避することができる。不都合なことに、図10に例示するように、交通放送システムの当局により指定された位置番号は、地理的データベース200内のデータレコードにより表わされる物理的な特徴に直接関係していない。更に、交通情報放送システム304により放送される交通メッセージは、必ずしも、地理的データベース200内のデータレコードにより表わされる実際の道路セグメントのいずれにも関係しない。
【0063】
ナビゲーションシステムのルート計算ファンクションにおいて交通放送システムにより放送される交通メッセージの使用を複雑にする更に別のファクタは、RDS−TMCシステムのようなシステムでは、交通渋滞の発生により影響される車道の長さが、図8を参照して上述したように、放送された交通メッセージに含まれる「程度」データ306(4)に関してレポートされることである。この「程度」データは、交通メッセージの位置参照番号により識別される車道に沿った位置に対して、交通渋滞状態により影響される位置番号で表わされる隣接位置の数に関して定義される。従って、「程度」データ360(4)は、地理的データベース内のデータレコードにより表わされる物理的特徴との直接的な関係を保持しない。交通メッセージに「程度」データを使用することは、交通情報放送メッセージ情報をナビゲーションシステム402のルート計算ファンクション424に合体する困難さを増すことになる。
【0064】
交通メッセージデータを使用してルート計算ファンクションをサポートするために、交通メッセージからの位置参照データを、ルート計算ファンクションにより使用される地理的データベースの地理的データ(セグメントデータレコードのような)に関係付ける方法が要求される。図6に示すファンクション424のようなルート計算ファンクションでは、出発位置から行先位置までの多数の潜在的な回答ルートを探求することによりルート計算を遂行してもよい。ルート計算ファンクション424は、潜在的な回答ルートの部分に沿った交差点から多数の考えられる経路を比較し、そしてあるコスト評価基準に基づいて、最良の全体的コストを有する経路を選択することにより、このプロセスを遂行することができる。これらの潜在的な回答ルート又はその部分を比較するために、これら潜在的な回答ルートにおける各道路セグメントを表わすデータレコードが検査される。これらのデータレコードは、潜在的な回答ルートの比較を行えるところの情報を含む。例えば、道路セグメントを表わすデータレコードは、表わされた道路セグメントに沿った速度制限、道路セグメントの終りに停止ライトがあるかどうか、等々を示す属性を含んでもよい。これらのデータを使用して、潜在的な回答ルートを互いに比較し、最良の回答ルート(例えば、全体的な走行時間が最速であるか又は全体的な距離が最短であるルート)を選択することができる。
【0065】
交通放送システムにより放送される交通メッセージ306のデータ、例えば、交通渋滞のエリアを識別するデータは、最良の全体的ルートの計算に関連したものであることが明らかである。交通データメッセージの情報をルート計算ファンクションに合体するためには、インターチェンジに関連した道路セグメントであって、交通情報放送システム304により位置参照番号が指定されたインターチェンジへ通じるものも含む道路セグメント、を表わすデータ記録を識別することが要求される。このファンクションを与えるために、ここに示す実施形態は、ナビゲーションシステム402のナビゲーションアプリケーションプログラム410が交通メッセージ306のデータを使用するのを許す特徴及び/又はコンポーネントの組み合せを包含する。交通メッセージの位置キーの詳細な説明が、参考としてここに全体及び/又は一部分を援用する、アイラニ氏等に発行されNAVTEQが所有する米国特許第6,438,561号に開示されている。
【0066】
IV.広告アプリケーション
図示されたプロセスは、図6に示す動作規範に示されたコンポーネントを特別に植え込んだものである。しかしながら、図示されたプロセス各々の他の実施も、システムの他のコンポーネント、特に、中央ファシリティ400及びナビゲーションシステム302には、良く適している。適切なプロセスは、システムのコンフィギュレーション及びリソースに著しく依存するので、特に説明されない他の実施も、当業者に容易に明らかであろう。更に、図示されたこれらのプロセスは、図6に示すシステム内のいずれかのコンポーネントにおいて完全に又は部分的に実施することができる。当業者に容易に明らかなように、図示されたいずれのプロセスも、ここに述べる種々の教示の同じファンクション及び結果を達成するように多数のやり方で変更することができる。その結果、ここに示すこれらのプロセスは、特別に図示されない多数の種々の実施形態のうちの一実施形態である。従って、図示されたプロセスは、システムに向けられ、そしてそれらの各々は、ナビゲーションネットワークにおけるいずれかのコンポーネントを受け容れるために若干変更されてもよい。しかしながら、これら他の実施形態は、ここに述べる種々の教示の範囲内に包含される。
【0067】
A.中央ファシリティ広告アプリケーション
図11を参照すれば、中央ファシリティ400で実施される交通メッセージプロセスのフローチャートが、種々の実施形態に基づいて図示され、一般的に700で示されている。この交通メッセージプロセス700は、702で開始し、そして704において、道路網上の位置記述の交通状態と共に交通データを得る。704で交通データが得られると、位置記述に関連した位置参照コードが706で評価され、その後、708において、Nがゼロより大きいとすれば、交通メッセージが、放送のためのN番目ごとのメッセージであるかどうかの決定がなされる。
【0068】
この決定708は、広告がエンドユーザへ侵入しないように広告の量を分割するために任意に実施することができる。交通システムのコンフィギュレーション及び交通状態に基づいて、最後の侵入である適当なN番目のメッセージが変化し得る。例えば、N番目のメッセージは、激しい状態の間には50である。というのは、乗物が非常に遅い速度で走行し、位置の変化がより静的なものとなるからである。別の例として、乗物が高速度で走行して、位置の変化が速くなる場合には、N番目のメッセージは、10にセットされ、一方、反対の極限では、乗物が完全にストップしたときに広告が100番目のメッセージごとに含まれる。N番目のメッセージが異なる状態に対してある範囲となるような他の実施形態も意図される。例えば、乗物の位置が非常に迅速に変化するときには10番目ないし25番目のメッセージごとに広告が与えられ、一方、乗物の位置がゆっくり変化するときには50番目ないし65番目のメッセージごとに、或いは乗物が完全に停止したときには100番目ないし150番目のメッセージごとに広告が与えられる。これらの種々の実施形態が意図され、種々の教示の範囲内に包含される。
【0069】
図11に戻ると、交通メッセージが、実際に、N番目のメッセージでない場合には、位置参照コードをもつ交通メッセージ(例えば、ALERT−Cメッセージ)が発生され(710)、そしてナビゲーションシステムへ放送するために与えられる(712)。他方、交通メッセージがN番目のメッセージである場合には、位置参照コードに関連した広告参照コードが評価される(714)。広告参照コードが実際に存在するかどうかの決定716がなされ、もし存在しなければ、位置参照コードをもつ交通メッセージが発生され(710)、そしてナビゲーションシステムへ放送するために与えられる(712)。
【0070】
図示されたこの実施形態によれば、位置参照コードに関連した広告がない場合には広告参照コードが生成されない。広告を空にするように設計された広告参照コードを含む他の実施形態も考えられる。特に、図示されたこの実施形態では、広告は、位置参照コードに基づいて販売される。例えば、地方フランチャイズ「マクドナルド」は、その地方フランチャイズ「マクドナルド」の半径2マイル以内の1つ以上の位置に広告を出すことしか関心がない。この場合に、地方フランチャイズ広告主は、道路セグメントのローカル記述に基づいて異なる位置を自由に選択する。地方フランチャイズ広告主が取り上げたテリトリーに基づいて、広告料金は、そのテリトリーの位置参照コードに基づいたものとなる。更に、位置は、異なる交通量及び市場価値を有するので、ある位置参照コードは、他のものよりコストが高い。その結果、種々の広告料金を参照する位置参照コードの使用は、大きな国家規模の広告主及び小さな地方の商人を受け容れられる、よりカスタマイズされた柔軟性のある料金をオファーすることができる。
【0071】
図11に戻ると、広告参照コードが存在する(例えば、この位置参照コードに対する広告が存在する)ときには(716)、位置参照コード及び広告参照コードを有する交通メッセージが発生され(718)、そして一実施形態によれば、ナビゲーションシステムへ放送するために与えられる(712)。別の実施形態では、広告参照コードは、位置参照コードで以前に発生された交通メッセージに追加されてもよい(720)。従って、これらの交通メッセージは、広告参照コードをもつものも、もたないものも、ナビゲーションシステムへ放送するために与えられ(712)、そしてこれらの交通メッセージが放送のために与えられると、プロセスは終了する(722)。
【0072】
図12を参照すれば、中央ファシリティ400において実施される広告メッセージプロセスのフローチャートが、種々の実施形態に基づいて図示され、一般的に800で示されている。一実施形態によれば、広告メッセージプロセス800は、802で開始し、804において各予め定められた時間巾が経過する。広告メッセージに対する各予め定められた時間巾のフィルタは、エンドユーザへの侵入を少なくするために任意に含ませることができる。更に、放送のためのN番目のメッセージごとの別の任意のフィルタ806を使用するか、又はこれら2つのフィルタの組み合せを使用して、エンドユーザがエンドレスの広告の衝撃を受けないように確保することもできる。フィルタリングプロセス804、806を通過した後に、位置記述の位置参照コード、及び位置参照コードに関連した広告参照コードが評価され(808、810)、そして広告参照コードが実際に存在するかどうかの決定812がなされる。もしそうでなければ(812)、プロセス800は、ループバックして、各予め定められた時間中、待機する(804)。しかしながら、広告参照コードが実際に存在する場合には、広告参照コードを有する広告メッセージ(例えば、ALERT−Cメッセージ)が発生され(814)、そしてナビゲーションシステムへ放送するために与えられる(816)。その後、プロセス800は、ループバックし、そして次の繰り返しのための待機804へと進む。
【0073】
B.ナビゲーションシステム広告アプリケーション
図13は、種々の実施形態に基づいてナビゲーションシステム402において実施され、一般的に900で示されたナビゲーションメッセージプロセスのフローチャートである。このナビゲーションメッセージプロセス900において、交通情報供給者からメッセージが受け取られると(902)、そのメッセージから位置参照コードが評価される(904)。ここに述べるこれらの種々の実施形態は、広告を伴うか又は伴わない交通メッセージ、及び交通情報を伴わない広告メッセージを与えるので、交通データが実際にメッセージに存在するかどうかの決定906がなされる。もしそうでなければ、広告参照コードがメッセージから評価される(908)。交通データが存在するときには、位置参照コードに基づく位置記述、及び位置記述に関連した交通データが、メッセージから評価され(910、912)、その後、広告参照コードの評価908が行なわれる。次いで、広告参照コードが存在するかどうか決定され(914)、もしそうでなければ、交通データがナビゲーションシステムに出力するために与えられる(916)。プロセスは、この点で終了となる(918)。他方、広告参照コードが実際にメッセージに存在する場合には、その広告参照コードに関連した広告が評価され(920)、そしてナビゲーションシステムに出力するために任意の入手可能な交通データと共に与えられ(922)、プロセスは918で終了となる。
【0074】
種々の教示の実施形態を通して、とりわけ、既存の交通サービスシステムへとシームレスに一体化される交通サービスを利用した広告技術が提供された。更に、交通メッセージの位置参照コードを使用して地域に基づいて広告をカスタマイズすることができる。広告参照コードが与えられるので、最小のデータ送信しか必要とされず、送信のリソースコストが減少される。動的な交通レポートのための広告に代わって毎月のサービスを排除してもよい。
【0075】
当業者であれば、本発明の精神及び範囲から逸脱せずに、前記実施形態に対して種々の変更や修正や組み合せがなされ、そしてこれらの変更や修正や組み合せは本発明の概念の範囲内であることが明らかであろう。
【図面の簡単な説明】
【0076】
【図1】ある地域の地図である。
【図2】種々の実施形態に基づく地理的データベースのブロック図である。
【図3】種々の実施形態に基づき、図2に示された地理的データベースに含まれたデータレコードのコンポーネントを示すブロック図である。
【図4】種々の実施形態に基づき、図2に示された地理的データベースに含まれた広告データレコードのブロック図である。
【図5】ある地域における交通放送システムのコンポーネントを示す図である。
【図6】図5に示すような交通放送システムのコンポーネント及びオンボードナビゲーションシステムを伴う1台の乗物を示すブロック図である。
【図7】図5及び6に示すような交通放送システムの中央施設のコンポーネントを示すブロック図である。
【図8】種々の実施形態に基づき1つの交通メッセージに含まれるデータコンポーネントを示す図である。
【図9】種々の実施形態に基づき1つの広告メッセージに含まれるデータコンポーネントを示す図である。
【図10】位置参照番号がどのように指定されるかを示す図である。
【図11】種々の実施形態に基づく交通メッセージプロセスのフローチャートである。
【図12】種々の実施形態に基づく広告メッセージプロセスのフローチャートである。
【図13】種々の実施形態に基づくナビゲーションメッセージプロセスのフローチャートである。
【符号の説明】
【0077】
100:地図
102:地域
104:拡大地図
108:道路網
110:道路セグメント
112:ノード
200:地理的データベース
202:データ
204:道路セグメントデータベースレコード
206:ノードデータベースレコード
208:広告データレコード
210:データ
212:インデックス
302:乗物
304:交通情報放送システム
306:交通メッセージ
308:広告メッセージ
310:交通情報プロバイダー
312:送信装置
314:非乗物
400:中央ファシリティ
402:ナビゲーションシステム
404:プロセッサ
406:ドライブ
408:不揮発性メモリ記憶装置
410:ナビゲーションアプリケーションソフトウェアプログラム
412:ポジショニングシステム
414:交通メッセージ受信器
416:ユーザインターフェイス
424:ルート計算
426:ルートガイダンス
428:ディスプレイ
430:乗物ポジショニング
432:位置参照プログラム
【特許請求の範囲】
【請求項1】
交通メッセージに広告を与える方法において、
道路網の位置記述の交通状態を有する交通データを得る段階と、
交通メッセージ供給者により指定された位置記述に関連した位置参照コードを評価する段階と、
前記位置参照コードに関連した広告参照コードを評価する段階と、
前記広告参照コードが存在するかどうか決定する段階と、
前記広告参照コードが存在するときには前記位置参照コード及び前記広告参照コードを有する交通メッセージを発生する段階と、
を備えた方法。
【請求項2】
交通サービスネットワークのサーバー側で実施される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記広告参照コードが存在しないときには前記位置参照コードを有する交通メッセージを発生する段階を更に備えた、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
ナビゲーションシステムへ放送するための交通メッセージを与える段階を更に備えた、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記交通メッセージは、「ラジオデータシステム(RDS)」、「トラフィックメッセージチャンネル(TMC)」、「ラジオデータシステム−トラフィックメッセージチャンネル(RDS−TMC)」、「ビヒクルインフォメーション・アンド・コミュニケーションシステム」、デジタル無線、衛星無線、モバイルインターネット、モバイルページング、及び「汎用パケット無線サービス/モバイル用グローバルシステム(GPRS/GSM)」電話ネットワークのグループから選択された1つ以上を使用して放送される、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記位置参照コードに関連した広告参照コードを評価する段階の前に、
前記交通メッセージが放送のための各所定数のメッセージのうちのメッセージであるかどうか決定する段階と、
前記交通メッセージが放送のための各所定数のメッセージのうちのメッセージであるときには前記位置参照コードを有する交通メッセージを発生する段階と、
を更に備えた請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記所定数のメッセージは、予め定められた時間巾、各10番目のメッセージ、各50番目のメッセージ、各100番目のメッセージ、各10番目から25番目のメッセージの範囲、各50番目から65番目のメッセージの範囲、及び各100番目から150番目のメッセージの範囲のグループから選択された1つ以上に少なくとも一部分基づく、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記交通メッセージは、Alert−Cプロトコル、Alert−Plusプロトコル、パケットベースのプロトコル、及び「ビヒクルインフォメーション・アンド・コミュニケーションシステム」メッセージプロトコルのグループから選択された1つ以上を使用する、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記位置参照コードは、地理的位置、関心のあるポイント、地理的位置のローカル位置のグループから選択された1つ以上を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記広告参照コードは、広告の少なくとも一部分を表わすリソースコード、及び交通メッセージの受信装置に記憶された広告の少なくとも一部分を識別する実質的に独特のコードのグループから選択された1つ以上を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記位置参照コードに関連した広告参照コードを評価する前記段階は、
現在時間を評価する段階と、
前記現在時間に少なくとも一部分基づいて前記広告参照コードを評価する段階と、
を更に含む請求項1に記載の方法。
【請求項12】
請求項1に記載の方法に基づいて記憶された実行可能なインストラクションを有するコンピュータ読み取り可能な媒体。
【請求項13】
請求項1に記載の方法に基づいて記憶された実行可能なインストラクションを有する装置。
【請求項14】
位置参照コードを使用して広告メッセージを与える方法において、
位置記述の位置参照コードを評価する段階と、
前記位置参照コードに関連した広告参照コードを評価する段階と、
前記広告参照コードを有する広告メッセージを発生する段階と、
ナビゲーションシステムへ放送するための広告メッセージを与える段階と、
を備えた方法。
【請求項15】
交通サービスネットワークのサーバー側で実施される、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記広告メッセージは、放送のための各所定数のメッセージごとに送信される、請求項14に記載の方法。
【請求項17】
前記所定数のメッセージは、予め定められた時間巾、各10番目のメッセージ、各50番目のメッセージ、各100番目のメッセージ、各10番目から25番目のメッセージの範囲、各50番目から65番目のメッセージの範囲、及び各100番目から150番目のメッセージの範囲のグループから選択された1つ以上に少なくとも一部分基づく、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記広告メッセージは、「ラジオデータシステム(RDS)」、「トラフィックメッセージチャンネル(TMC)」、「ラジオデータシステム−トラフィックメッセージチャンネル(RDS−TMC)」、「ビヒクルインフォメーション・アンド・コミュニケーションシステム」、デジタル無線、衛星無線、モバイルインターネット、モバイルページング、及び「汎用パケット無線サービス/モバイル用グローバルシステム(GPRS/GSM)」電話ネットワークのグループから選択された1つ以上を使用して放送される、請求項14に記載の方法。
【請求項19】
前記交通メッセージは、Alert−Cプロトコル、Alert−Plusプロトコル、パケットベースのプロトコル、及び「ビヒクルインフォメーション・アンド・コミュニケーションシステム」メッセージプロトコルのグループから選択された1つ以上を使用する、請求項14に記載の方法。
【請求項20】
前記位置参照コードは、地理的位置、関心のあるポイント、地理的位置のローカル位置のグループから選択された1つ以上を含む、請求項14に記載の方法。
【請求項21】
前記広告参照コードは、広告の少なくとも一部分を表わすリソースコード、及び広告メッセージの受信装置に記憶された広告の少なくとも一部分を識別する実質的に独特のコードのグループから選択された1つ以上を含む、請求項14に記載の方法。
【請求項22】
前記位置参照コードに関連した広告参照コードを評価する前記段階は、
現在時間を評価する段階と、
前記現在時間に少なくとも一部分基づいて前記広告参照コードを評価する段階と、
を更に含む請求項14に記載の方法。
【請求項23】
請求項14に記載の方法に基づいて記憶された実行可能なインストラクションを有するコンピュータ読み取り可能な媒体。
【請求項24】
請求項14に記載の方法に基づいて記憶された実行可能なインストラクションを有する装置。
【請求項25】
広告を与える方法において、
広告参照コードを有するメッセージを発生する段階と、
ナビゲーションシステムへ放送するために前記メッセージを与える段階であって、前記広告参照コードが、メッセージの受信装置に記憶されて表示される広告の少なくとも一部分を識別する実質的に独特のコードを含むものである段階と、
を備えた方法。
【請求項26】
交通サービスネットワークのサーバー側で実施される、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
交通チャンネルを経て広告を与える方法において、
広告を有するメッセージを発生する段階と、
前記交通チャンネルを経てナビゲーションシステムへ放送するために前記メッセージをシリアルに送信する段階と、
を備えた方法。
【請求項28】
交通サービスネットワークのサーバー側で実施される、請求項27に記載の方法。
【請求項29】
位置参照コードを使用して広告を与える方法において、
位置参照コード及び広告参照コードを含むメッセージを交通情報供給者から受信する段階と、
前記広告参照コードに関連した少なくとも1つの広告を評価する段階と、
前記位置参照コードに基づく位置においてナビゲーションシステムのユーザに少なくとも1つの広告を提示する段階と、
を備えた方法。
【請求項30】
交通サービスネットワークのクライアント側で実施される、請求項29に記載の方法。
【請求項31】
交通データがメッセージから与えられるかどうか決定する段階と、
前記位置参照コードに少なくとも一部分基づいて位置記述を評価する段階と、
前記位置記述に関連したメッセージから交通データを評価する段階と、
少なくとも1つの広告を交通データ広告と共にナビゲーションシステムのユーザへ提示する段階と、
を更に備えた請求項29に記載の方法。
【請求項32】
前記少なくとも1つの広告は、音声出力、ビデオ出力、アイコン出力、及びテキスト出力のグループから選択された1つ以上である、請求項29に記載の方法。
【請求項33】
前記メッセージは、「ラジオデータシステム(RDS)」、「トラフィックメッセージチャンネル(TMC)」、「ラジオデータシステム−トラフィックメッセージチャンネル(RDS−TMC)」、「ビヒクルインフォメーション・アンド・コミュニケーションシステム」、デジタル無線、衛星無線、モバイルインターネット、モバイルページング、及び「汎用パケット無線サービス/モバイル用グローバルシステム(GPRS/GSM)」電話ネットワークのグループから選択された1つ以上を使用して放送される、請求項29に記載の方法。
【請求項34】
前記メッセージは、Alert−Cプロトコル、Alert−Plusプロトコル、パケットベースのプロトコル、及び「ビヒクルインフォメーション・アンド・コミュニケーションシステム」メッセージプロトコルのグループから選択された1つ以上を使用する、請求項29に記載の方法。
【請求項35】
前記位置参照コードは、地理的位置、関心のあるポイント、地理的位置のローカル位置のグループから選択された1つ以上を含む、請求項29に記載の方法。
【請求項36】
前記広告参照コードは、広告の少なくとも一部分を表わすリソースコード、及び交通メッセージの受信装置に記憶された広告の少なくとも一部分を識別する実質的に独特のコードのグループから選択された1つ以上を含む、請求項29に記載の方法。
【請求項37】
請求項29に記載の方法に基づいて記憶された実行可能なインストラクションを有するコンピュータ読み取り可能な媒体。
【請求項38】
請求項29に記載の方法に基づいて記憶された実行可能なインストラクションを有する装置。
【請求項39】
位置参照コードを使用して広告を与える装置において、
位置参照コード及び広告参照コードをもつメッセージを有するメモリと、
前記メモリに結合された広告プロバイダーであって、前記広告参照コードに関連した少なくとも1つの広告を評価する広告プロバイダーと、
前記広告プロバイダーに結合されたユーザインターフェイスであって、ナビゲーションシステムに出力するために前記広告参照コードに関連した少なくとも1つの広告を与えるユーザインターフェイスと、
を備えた装置。
【請求項40】
前記ユーザインターフェイスに結合された交通レポーターであって、前記ユーザインターフェイスにより与えられた位置参照コードに関連した交通情報を評価する交通レポーターを更に備えた、請求項39に記載の方法。
【請求項41】
前記広告参照コードは、広告の少なくとも一部分を表わすリソースコード、及び交通メッセージの受信装置に記憶された広告の少なくとも一部分を識別する実質的に独特のコードのグループから選択された1つ以上を含む、請求項39に記載の方法。
【請求項42】
交通メッセージのデータ構造を含むメモリにおいて、前記データ構造は、
交通メッセージ供給者により指定された道路セグメントにおける位置記述に関連した位置参照コードを有する第1フィールドと、
前記第1フィールドの位置参照コードに関連した広告参照コードを有する第2フィールドであって、前記広告参照コードが、ナビゲーションシステムに出力するための少なくとも1つの広告に関連付けられる第2フィールドと、
を備えているメモリ。
【請求項1】
交通メッセージに広告を与える方法において、
道路網の位置記述の交通状態を有する交通データを得る段階と、
交通メッセージ供給者により指定された位置記述に関連した位置参照コードを評価する段階と、
前記位置参照コードに関連した広告参照コードを評価する段階と、
前記広告参照コードが存在するかどうか決定する段階と、
前記広告参照コードが存在するときには前記位置参照コード及び前記広告参照コードを有する交通メッセージを発生する段階と、
を備えた方法。
【請求項2】
交通サービスネットワークのサーバー側で実施される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記広告参照コードが存在しないときには前記位置参照コードを有する交通メッセージを発生する段階を更に備えた、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
ナビゲーションシステムへ放送するための交通メッセージを与える段階を更に備えた、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記交通メッセージは、「ラジオデータシステム(RDS)」、「トラフィックメッセージチャンネル(TMC)」、「ラジオデータシステム−トラフィックメッセージチャンネル(RDS−TMC)」、「ビヒクルインフォメーション・アンド・コミュニケーションシステム」、デジタル無線、衛星無線、モバイルインターネット、モバイルページング、及び「汎用パケット無線サービス/モバイル用グローバルシステム(GPRS/GSM)」電話ネットワークのグループから選択された1つ以上を使用して放送される、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記位置参照コードに関連した広告参照コードを評価する段階の前に、
前記交通メッセージが放送のための各所定数のメッセージのうちのメッセージであるかどうか決定する段階と、
前記交通メッセージが放送のための各所定数のメッセージのうちのメッセージであるときには前記位置参照コードを有する交通メッセージを発生する段階と、
を更に備えた請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記所定数のメッセージは、予め定められた時間巾、各10番目のメッセージ、各50番目のメッセージ、各100番目のメッセージ、各10番目から25番目のメッセージの範囲、各50番目から65番目のメッセージの範囲、及び各100番目から150番目のメッセージの範囲のグループから選択された1つ以上に少なくとも一部分基づく、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記交通メッセージは、Alert−Cプロトコル、Alert−Plusプロトコル、パケットベースのプロトコル、及び「ビヒクルインフォメーション・アンド・コミュニケーションシステム」メッセージプロトコルのグループから選択された1つ以上を使用する、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記位置参照コードは、地理的位置、関心のあるポイント、地理的位置のローカル位置のグループから選択された1つ以上を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記広告参照コードは、広告の少なくとも一部分を表わすリソースコード、及び交通メッセージの受信装置に記憶された広告の少なくとも一部分を識別する実質的に独特のコードのグループから選択された1つ以上を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記位置参照コードに関連した広告参照コードを評価する前記段階は、
現在時間を評価する段階と、
前記現在時間に少なくとも一部分基づいて前記広告参照コードを評価する段階と、
を更に含む請求項1に記載の方法。
【請求項12】
請求項1に記載の方法に基づいて記憶された実行可能なインストラクションを有するコンピュータ読み取り可能な媒体。
【請求項13】
請求項1に記載の方法に基づいて記憶された実行可能なインストラクションを有する装置。
【請求項14】
位置参照コードを使用して広告メッセージを与える方法において、
位置記述の位置参照コードを評価する段階と、
前記位置参照コードに関連した広告参照コードを評価する段階と、
前記広告参照コードを有する広告メッセージを発生する段階と、
ナビゲーションシステムへ放送するための広告メッセージを与える段階と、
を備えた方法。
【請求項15】
交通サービスネットワークのサーバー側で実施される、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記広告メッセージは、放送のための各所定数のメッセージごとに送信される、請求項14に記載の方法。
【請求項17】
前記所定数のメッセージは、予め定められた時間巾、各10番目のメッセージ、各50番目のメッセージ、各100番目のメッセージ、各10番目から25番目のメッセージの範囲、各50番目から65番目のメッセージの範囲、及び各100番目から150番目のメッセージの範囲のグループから選択された1つ以上に少なくとも一部分基づく、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記広告メッセージは、「ラジオデータシステム(RDS)」、「トラフィックメッセージチャンネル(TMC)」、「ラジオデータシステム−トラフィックメッセージチャンネル(RDS−TMC)」、「ビヒクルインフォメーション・アンド・コミュニケーションシステム」、デジタル無線、衛星無線、モバイルインターネット、モバイルページング、及び「汎用パケット無線サービス/モバイル用グローバルシステム(GPRS/GSM)」電話ネットワークのグループから選択された1つ以上を使用して放送される、請求項14に記載の方法。
【請求項19】
前記交通メッセージは、Alert−Cプロトコル、Alert−Plusプロトコル、パケットベースのプロトコル、及び「ビヒクルインフォメーション・アンド・コミュニケーションシステム」メッセージプロトコルのグループから選択された1つ以上を使用する、請求項14に記載の方法。
【請求項20】
前記位置参照コードは、地理的位置、関心のあるポイント、地理的位置のローカル位置のグループから選択された1つ以上を含む、請求項14に記載の方法。
【請求項21】
前記広告参照コードは、広告の少なくとも一部分を表わすリソースコード、及び広告メッセージの受信装置に記憶された広告の少なくとも一部分を識別する実質的に独特のコードのグループから選択された1つ以上を含む、請求項14に記載の方法。
【請求項22】
前記位置参照コードに関連した広告参照コードを評価する前記段階は、
現在時間を評価する段階と、
前記現在時間に少なくとも一部分基づいて前記広告参照コードを評価する段階と、
を更に含む請求項14に記載の方法。
【請求項23】
請求項14に記載の方法に基づいて記憶された実行可能なインストラクションを有するコンピュータ読み取り可能な媒体。
【請求項24】
請求項14に記載の方法に基づいて記憶された実行可能なインストラクションを有する装置。
【請求項25】
広告を与える方法において、
広告参照コードを有するメッセージを発生する段階と、
ナビゲーションシステムへ放送するために前記メッセージを与える段階であって、前記広告参照コードが、メッセージの受信装置に記憶されて表示される広告の少なくとも一部分を識別する実質的に独特のコードを含むものである段階と、
を備えた方法。
【請求項26】
交通サービスネットワークのサーバー側で実施される、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
交通チャンネルを経て広告を与える方法において、
広告を有するメッセージを発生する段階と、
前記交通チャンネルを経てナビゲーションシステムへ放送するために前記メッセージをシリアルに送信する段階と、
を備えた方法。
【請求項28】
交通サービスネットワークのサーバー側で実施される、請求項27に記載の方法。
【請求項29】
位置参照コードを使用して広告を与える方法において、
位置参照コード及び広告参照コードを含むメッセージを交通情報供給者から受信する段階と、
前記広告参照コードに関連した少なくとも1つの広告を評価する段階と、
前記位置参照コードに基づく位置においてナビゲーションシステムのユーザに少なくとも1つの広告を提示する段階と、
を備えた方法。
【請求項30】
交通サービスネットワークのクライアント側で実施される、請求項29に記載の方法。
【請求項31】
交通データがメッセージから与えられるかどうか決定する段階と、
前記位置参照コードに少なくとも一部分基づいて位置記述を評価する段階と、
前記位置記述に関連したメッセージから交通データを評価する段階と、
少なくとも1つの広告を交通データ広告と共にナビゲーションシステムのユーザへ提示する段階と、
を更に備えた請求項29に記載の方法。
【請求項32】
前記少なくとも1つの広告は、音声出力、ビデオ出力、アイコン出力、及びテキスト出力のグループから選択された1つ以上である、請求項29に記載の方法。
【請求項33】
前記メッセージは、「ラジオデータシステム(RDS)」、「トラフィックメッセージチャンネル(TMC)」、「ラジオデータシステム−トラフィックメッセージチャンネル(RDS−TMC)」、「ビヒクルインフォメーション・アンド・コミュニケーションシステム」、デジタル無線、衛星無線、モバイルインターネット、モバイルページング、及び「汎用パケット無線サービス/モバイル用グローバルシステム(GPRS/GSM)」電話ネットワークのグループから選択された1つ以上を使用して放送される、請求項29に記載の方法。
【請求項34】
前記メッセージは、Alert−Cプロトコル、Alert−Plusプロトコル、パケットベースのプロトコル、及び「ビヒクルインフォメーション・アンド・コミュニケーションシステム」メッセージプロトコルのグループから選択された1つ以上を使用する、請求項29に記載の方法。
【請求項35】
前記位置参照コードは、地理的位置、関心のあるポイント、地理的位置のローカル位置のグループから選択された1つ以上を含む、請求項29に記載の方法。
【請求項36】
前記広告参照コードは、広告の少なくとも一部分を表わすリソースコード、及び交通メッセージの受信装置に記憶された広告の少なくとも一部分を識別する実質的に独特のコードのグループから選択された1つ以上を含む、請求項29に記載の方法。
【請求項37】
請求項29に記載の方法に基づいて記憶された実行可能なインストラクションを有するコンピュータ読み取り可能な媒体。
【請求項38】
請求項29に記載の方法に基づいて記憶された実行可能なインストラクションを有する装置。
【請求項39】
位置参照コードを使用して広告を与える装置において、
位置参照コード及び広告参照コードをもつメッセージを有するメモリと、
前記メモリに結合された広告プロバイダーであって、前記広告参照コードに関連した少なくとも1つの広告を評価する広告プロバイダーと、
前記広告プロバイダーに結合されたユーザインターフェイスであって、ナビゲーションシステムに出力するために前記広告参照コードに関連した少なくとも1つの広告を与えるユーザインターフェイスと、
を備えた装置。
【請求項40】
前記ユーザインターフェイスに結合された交通レポーターであって、前記ユーザインターフェイスにより与えられた位置参照コードに関連した交通情報を評価する交通レポーターを更に備えた、請求項39に記載の方法。
【請求項41】
前記広告参照コードは、広告の少なくとも一部分を表わすリソースコード、及び交通メッセージの受信装置に記憶された広告の少なくとも一部分を識別する実質的に独特のコードのグループから選択された1つ以上を含む、請求項39に記載の方法。
【請求項42】
交通メッセージのデータ構造を含むメモリにおいて、前記データ構造は、
交通メッセージ供給者により指定された道路セグメントにおける位置記述に関連した位置参照コードを有する第1フィールドと、
前記第1フィールドの位置参照コードに関連した広告参照コードを有する第2フィールドであって、前記広告参照コードが、ナビゲーションシステムに出力するための少なくとも1つの広告に関連付けられる第2フィールドと、
を備えているメモリ。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2007−316648(P2007−316648A)
【公開日】平成19年12月6日(2007.12.6)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2007−146128(P2007−146128)
【出願日】平成19年5月2日(2007.5.2)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.VICS
【出願人】(504390584)ナヴテック ノース アメリカ リミテッド ライアビリティ カンパニー (12)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成19年12月6日(2007.12.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−146128(P2007−146128)
【出願日】平成19年5月2日(2007.5.2)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.VICS
【出願人】(504390584)ナヴテック ノース アメリカ リミテッド ライアビリティ カンパニー (12)
【Fターム(参考)】
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