説明

出力制御装置、その方法、そのプログラム、および、そのプログラムを記録した記録媒体

【課題】各種情報を適切に出力できるナビゲーション装置を提供する。
【解決手段】ナビゲーション装置200の処理部270は、コンテンツデータを取得して、出力装置400の表示部420で表示させる。処理部270は、出力装置400で出力させているコンテンツデータの番組連動データを取得する。処理部270は、この番組連動データの内容データが地点文字列情報の文字列を有していることを認識すると、この文字列で示される地点に対応する地図情報をコンテンツ関連地図情報として取得して、出力手段400の表示部420で表示させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、各種情報を出力する出力制御装置、その方法、そのプログラム、および、そのプログラムを記録した記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、放送波を利用して配信されるEPG(Electric Program Guide)データを取得して、このEPGデータに基づいて録画予約を設定できる記録再生装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
特許文献1に記載のものは、TS(Transport Stream)として配信されるSI(Service Information)に基づいてEPGテキストデータを作成する。そして、このEPGテキストデータに基づいて番組表を表示させる。さらに、この番組表の枠により仕切られた番組セルに、所定の時間帯に放送される番組のタイトルや概要などを表示させる。この後、利用者は、番組表上に移動可能に表示されたカーソルを所望の番組に対応する番組セルに移動させ、決定キーを押すことにより視聴予約を設定する。
【0004】
【特許文献1】特開2002−112142号公報(第4頁左欄−第13頁左欄)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述した特許文献1に記載のような記録再生装置では、番組毎の視聴予約しか設定できないため、例えば番組の特定の場面に関連する地点や、所定の地点に特有な情報が不明であるという不都合がある。このため、より良好な情報を出力できる構成が望まれている。
【0006】
本発明は、このような実情に鑑みて、各種情報を適切に出力可能な出力制御装置、その方法、そのプログラム、および、そのプログラムを記録した記録媒体を提供することを1つの目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1に記載の発明は、画像データを含む番組データを取得する番組データ取得手段と、前記番組データとともに配信される前記番組データの内容に関する内容データを取得する内容データ取得手段と、前記画像データを表示手段にて表示させる制御をする表示制御手段と、前記内容データから地点に関する地点情報を検索する検索手段と、前記検索した地点情報の地点を含む所定領域に対応する地図情報を取得する地図情報取得手段と、を具備し、前記表示制御手段は、前記取得した地図情報を前記表示手段にて表示させる制御をすることを特徴とした出力制御装置である。
【0008】
請求項11に記載の発明は、移動体が移動する経路近傍の地点に関する経路地点情報を取得する経路地点情報取得手段と、前記経路地点情報の地点を含む所定領域に対応する地図情報を取得する地図情報取得手段と、前記地図情報を表示手段にて表示させる制御をする表示制御手段と、画像データを含む番組データを取得する番組データ取得手段と、前記番組データとともに配信される前記番組データの内容に関する内容データを取得する内容データ取得手段と、前記内容データから前記経路地点情報を検索する検索手段と、を具備し、前記表示制御手段は、前記経路地点情報を検索できた前記内容データに対応する前記番組データの画像データを前記表示手段にて表示させる制御をすることを特徴とした出力制御装置である。
【0009】
請求項21に記載の発明は、演算手段により地図情報を表示手段にて表示させる制御をする出力制御方法であって、前記演算手段は、画像データを含む番組データを取得し、前記番組データとともに配信される前記番組データの内容に関する内容データを取得し、前記画像データを前記表示手段にて表示させる制御をし、前記内容データから地点に関する地点情報を検索し、この検索した地点情報の地点を含む所定領域に対応する前記地図情報を取得し、この取得した地図情報を前記表示手段にて表示させる制御をすることを特徴とする出力制御方法である。
【0010】
請求項22に記載の発明は、演算手段により画像データを含む番組データの前記画像データを表示手段にて表示させる制御をする出力制御方法であって、前記演算手段は、移動体が移動する経路近傍の地点に関する経路地点情報を取得し、前記経路地点情報の地点を含む所定領域に対応する地図情報を取得し、前記地図情報を前記表示手段にて表示させる制御をし、前記番組データを取得し、前記番組データとともに配信される前記番組データの内容に関する内容データを取得し、前記内容データから前記経路地点情報を検索し、前記経路地点情報を検索できた前記内容データに対応する前記番組データの画像データを前記表示手段にて表示させる制御をすることを特徴とする出力制御方法である。
【0011】
請求項23に記載の発明は、演算手段を、請求項1ないし請求項20のいずれかに記載の出力制御装置として機能させることを特徴とした出力制御プログラムである。
【0012】
請求項24に記載の発明は、請求項21または請求項22に記載の出力制御方法を演算手段に実行させることを特徴とした出力制御プログラムである。
【0013】
請求項25に記載の発明は、請求項23または請求項24に記載の出力制御プログラムが演算手段にて読取可能に記録されたことを特徴とした出力制御プログラムを記録した記録媒体である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
[第1の実施の形態]
以下に、本発明の第1の実施の形態を図面に基づいて説明する。この第1の実施の形態では、本発明の出力制御装置を有するナビゲーション装置を備えたナビゲーションシステムであって、移動体である例えば車両の走行を案内誘導するとともに、放送波を利用して送信されるテレビ番組などのコンテンツを出力させる構成を例示して説明する。また、コンテンツの特定の場面に対応する音声データや映像データと、この特定の場面に連動する後述する番組連動データと、が同期して出力される構成を例示して説明する。なお、ナビゲーションシステムとしては、車両の走行を案内誘導する構成に限らず、いずれの移動体の交通状況を報知する構成が対象となる。図1は、ナビゲーションシステムの概略構成を示すブロック図である。図2は、地図情報を構成する表示用データのテーブル構造を模式的に示す概念図である。図3は、地図情報を構成するマッチングデータのテーブル構造を模式的に示す概念図である。図4は、ナビゲーション装置を構成する処理部の概略構成を示すブロック図である。図5は、表示画面の一例を示す模式図である。図6は、表示画面の一例を示す模式図である。
【0015】
〔ナビゲーションシステムの構成〕
図1において、100はナビゲーションシステムである。このナビゲーションシステム100は、移動体である例えば車両の移動状況に対応して移動に関する案内を報知したり、例えば車両が移動する位置に関連するテレビ番組などのコンテンツやコンテンツに関連する地図を出力したりするシステムである。なお、移動体としては、車両に限らず航空機、船舶などいずれの移動体が対象となる。そして、ナビゲーションシステム100は、ナビゲーション装置200と、出力装置400と、撮像手段500と、などを備えている。
【0016】
出力装置400は、ナビゲーション装置200から入力される地図情報やコンテンツデータなどを受信して出力する。そして、この出力装置400は、音声出力部410と、表示手段である表示部420と、などを備えている。
【0017】
音声出力部410は、例えば図示しないスピーカなどの発音手段を有している。この音声出力部410は、ナビゲーション装置200から音声信号として送信される音声データを発音手段から音声として出力させる。ここで、音声により出力する情報としては、例えば車両の走行方向や走行状況、交通状況など車両の走行を案内する各種情報、コンテンツの音声などが例示できる。なお、発音手段は、例えば図示しないTV受信機で受信したTV音声データなどをも適宜出力可能である。また、音声出力部410は、発音手段を設けた構成に限らず、車両に配設されている発音手段を利用する構成としてもよい。
【0018】
表示部420は、ナビゲーション装置200から画像信号として送信される画像データを表示させる。ここで、表示させる情報としては、地図情報、検索情報、コンテンツの画像、コンテンツの特定の場面に連動する各種情報、データ放送、合成画像などが例示できる。この表示部420としては、例えば液晶表示パネルや有機EL(Electro Luminescence)パネル、PDP(Plasma Display Panel)、CRT(Cathode-Ray Tube)、FED(Field Emission Display)、電気泳動ディスプレイパネルなどが例示できる。なお、表示部420は、例えばTV受信機で受信したTV映像データなどをも適宜出力可能である。
【0019】
撮像手段500は、例えば車両の図示しないフロントガラス近傍に配設されている。なお、ここでは、撮像手段500がフロントガラス近傍に配設されている構成について例示するが、これに限らず例えば図示しない筐体の外周部などに配設する構成などとしてもよい。この撮像手段500は、車両の前方に位置する例えば方面看板などの車両の外部に存在する景観情報としての物体の映像(以下、外部映像と称す)を撮像する。そして、この撮像した外部映像を外部映像信号としてナビゲーション装置200へ送信する。
【0020】
ナビゲーション装置200は、移動体としての例えば車両に搭載される車載型、携帯型、PDA(Personal Digital Assistant)、携帯電話、PHS(Personal Handyphone System)、携帯型パーソナルコンピュータなどである。ナビゲーション装置200は、このナビゲーション装置200が有する地図情報に基づいて、目的地までのルート探索や最寄りの所定の店舗の検索などを実施する。また、探索したルートや検索した店舗に関する各種情報、現在位置や目的地に関する情報などを出力装置400で出力させる。さらに、ナビゲーション装置200は、TS(Transport Stream)として配信される音声データ、映像データ、データ放送用データなどを有するコンテンツデータを取得して出力装置400で出力させる。また、コンテンツデータとともに、このコンテンツデータに関連する地図情報を適宜出力させる。さらには、移動体が移動する地点に関する各種情報とともに、この地点に関連するコンテンツデータを適宜出力させる。ここで、コンテンツデータが有する音声データおよび映像データをまとめて表現する際には、これらを番組データとしてのコンテンツメインデータと称して説明する。そして、ナビゲーション装置200は、センサ部210と、VICS(Vehicle Information Communication System:道路交通情報通信システム)受信部220と、TS受信部230と、入力部240と、記憶手段250と、メモリ260と、演算手段としての処理部270と、などを備えている。
【0021】
センサ部210は、移動体である例えば車両の移動の状態、すなわち現在位置や走行状況などを検出して処理部270にセンサ信号として出力する。このセンサ部210は、例えば図示しないGPS(Global Positioning System)受信部と、図示しない速度センサ、方位角センサおよび加速度センサなどの各種センサなどにて構成されている。
【0022】
GPS受信部は、図示しない人工衛星であるGPS衛星から出力される航法電波を図示しないGPSアンテナにて受信する。そして、GPS受信部は、受信した航法電波に対応した信号に基づいて現在位置の擬似座標値を演算し、GPSデータとして処理部270に出力する。
【0023】
また、センサ部210のセンサである速度センサは、移動体である例えば車両に配設され、車両の走行速度に対応して変動する信号に基づいて、車両の走行速度や実際の加速度を検出する。この速度センサは、例えば車軸や車輪の回転により出力されるパルス信号や電圧値などを読み取る。そして、速度センサは、読み取ったパルス信号や電圧値などの速度検出情報を処理部270へ出力する。センサである方位角センサは、車両に配設され、図示しないいわゆるジャイロセンサを有し、車両の方位角すなわち車両が前進する走行方向を検出する。この方位角センサは、検出した走行方向に関する移動方向情報である走行方向情報を処理部270へ出力する。センサである加速度センサは、車両に配設され、車両の走行方向における加速度を検出する。この加速度センサは、検出した加速度を、例えばパルスや電圧などによる検出情報であるセンサ出力値に変換し、処理部270へ出力する。
【0024】
VICS受信部220は、図示しないVICSアンテナを有し、このVICSアンテナにより交通に関する情報を取得する。具体的には、図示しないVICSから、例えばビーコンやFM多重放送などにより、渋滞、交通事故、工事、交通規制などの交通情報(以下、VICSデータと称す)を取得する。そして、取得した交通に関する情報を処理部270にVICS信号として出力する。
【0025】
TS受信部230には、例えば地上波デジタル放送や衛星デジタル放送などの放送波を受信する図示しないTSアンテナが接続されている。このTS受信部230は、処理部270の制御により、TSアンテナからデジタル信号として送信される例えば複数のTSから、利用者により選択されたコンテンツに対応するTSを取得する。そして、取得したTSを処理部270にTS信号として出力する。
【0026】
ここで、TSとして配信されるデータ放送用データは、番組連動データおよび番組非連動データのうちのいずれか一方である。番組連動データは、コンテンツの特定の場面に連動する各種情報を、この場面と同期して出力装置400で出力させるためのデータである。この番組連動データとしては、例えば特定の場面の出演者や、特定の場面で紹介されている店舗や建造物、あるいは、コンテンツ中の特定の企画などに関する情報などを出力させるためのデータが例示できる。そして、番組連動データは、連動BML(Broadcast Markup Language)ファイルなどを備えている。この連動BMLファイルは、連動テキストデータと、連動付加データと、などを備えている。ここで、連動BMLファイルは、連動付加データを備えない構成となる場合もある。連動付加データは、コンテンツの特定の場面に連動する文字以外の情報、例えば画像や音声を出力させるためのデータである。連動テキストデータは、内容データと、同期情報と、などを備えている。内容データは、コンテンツの特定の場面の内容を示す文字を出力させるためのデータである。同期情報は、内容データや連動付加データと、コンテンツの特定の場面に対応するコンテンツメインデータと、の出力を同期させるための情報である。具体的には、同期情報は、この連動BMLファイルが有する各データの出力が開始される日時に関する連動データ出力開始情報と、これら各データが出力されている時間に関する連動データ出力時間情報と、を備えている。ここで、本実施の形態では、上述したように、特定の場面のコンテンツメインデータと、この特定の場面に連動する番組連動データと、が同期して出力されるので、連動データ出力開始情報にて本発明の配信開始日時情報が構成されている。また、連動データ出力開始情報および連動データ出力時間情報に基づいて求められる連動BMLファイルの各データの出力が終了する日時に関する情報にて本発明の配信終了日時情報が構成されている。
【0027】
番組非連動データは、コンテンツメインデータにより出力されるコンテンツに連動しない各種情報を出力装置400に出力させるためのデータである。この番組非連動データとしては、例えば天気予報やニュースを出力させるためのデータが例示できる。この番組非連動データは、非連動BMLファイルなどを備えている。そして、非連動BMLファイルは、非連動テキストデータと、非連動付加データと、などを備えている。非連動テキストデータは、コンテンツに連動しない内容を示す文字を出力させるためのデータである。非連動付加データは、非連動テキストデータにて示される内容に関連する例えば画像や音声を出力させるためのデータである。
【0028】
入力部240は、図示しないケース体の例えば正面に臨んで入力操作可能に配設された図示しない各種操作ボタンや操作つまみなどを有している。この操作ボタンや操作つまみの入力操作の内容としては、例えばナビゲーション装置200の動作内容の設定などの設定事項である。具体的には、取得する情報の内容や取得する条件などの設定、目的地の設定、情報の検索、車両の移動状況である走行状態を表示させる、TS受信部230で受信するTSの設定、後述する設定地点や外部映像に基づいて地図情報やコンテンツメインデータを出力させるモードである出力制御モードの設定などが例示できる。そして、入力部240は、設定事項の入力操作により、各種情報を操作信号として処理部270へ出力して設定させる。なお、入力部240としては、操作ボタンや操作つまみなどの入力操作に限らず、例えば出力装置400の表示部420に設けられたタッチパネルによる入力操作や、音声による入力操作など、各種設定事項を設定入力可能ないずれの構成が例示できる。また、図示しないリモートコントローラ(以下、リモコンと称す)より赤外線を介して送信される各種情報を受信して、この各種情報を操作信号として処理部270へ出力して設定させる構成などとしてもよい。
【0029】
記憶手段250は、例えば図2および図3に示すような地図情報などを記憶する地図情報記憶領域と、図示しない地点文字列対応座標情報を記憶する対応座標情報記憶領域と、などを備えている。なお、ここでは、記憶手段250がこれら2つの記憶領域を備えた構成について例示するが、この構成に限らず、例えばそれぞれを別体のデータベースとして構成したものや、さらに他の記憶領域を備えた構成などとしてもよい。そして、記憶手段250としては、HD(Hard Disk)などの磁気ディスク、DVD(Digital Versatile Disc)などの光ディスク、メモリカードなど、各種記録媒体に読み出し可能に記憶するドライブやドライバなどが例示できる。
【0030】
ここで、地図情報は、例えば図2に示すようないわゆるPOI(Point Of Interest)データである表示用データVMと、例えば図3に示すようなマッチングデータMMと、移動経路探索用地図データと、などを備えている。
【0031】
表示用データVMは、例えばそれぞれ固有の番号が付加された複数の表示用メッシュ情報VMxを備えている。すなわち、表示用データVMは、一部の領域に関する表示用メッシュ情報VMxに複数分割され、表示用メッシュ情報VMxが縦横に複数連続して構成されている。なお、表示用メッシュ情報VMxは、適宜一部の領域に関する下層の表示用メッシュ情報VMxにさらに複数分割されていてもよい。各表示用メッシュ情報VMxは、設定された一辺の長さ、すなわち実際の地形上の長さを地図の縮尺に応じて短縮した長さで矩形状に分割され、所定の角部分に地図情報の全体、例えば地球の地図における絶対座標ZPの情報を有している。
【0032】
そして、表示用メッシュ情報VMxは、例えば交差点の名称などの名称情報VMxAと、道路情報VMxBと、背景情報VMxCと、にて構成されている。名称情報VMxAは、その領域における他要素データである例えば交差点の名称や地域の名称などを絶対座標ZPとの位置関係で所定の位置に配置表示されるデータのテーブル構造に構成されている。道路情報VMxBは、その領域における道路要素データである道路を絶対座標ZPとの位置関係で所定の位置に配置表示させるデータのテーブル構造に構成されている。背景情報VMxCは、他要素データである著名な場所や建造物などを示すマークや、その著名な場所や建造物などを示す他要素データである画像情報などを絶対座標ZPとの位置関係で所定の位置に配置表示されるデータのテーブル構造に構成されている。
【0033】
一方、マッチングデータMMは、表示用データVMと同様に、例えばそれぞれ固有の番号が付加された一部の領域に関するマッチングメッシュ情報MMxに複数分割され、マッチングメッシュ情報MMxが縦横に複数連続して構成されている。なお、マッチングメッシュ情報MMxは、適宜一部の領域に関する下層のマッチングメッシュ情報MMxにさらに複数分割されていてもよい。各マッチングメッシュ情報MMxは、設定された一辺の長さ、すなわち実際の地形上の長さを地図の縮尺に応じて短縮した長さで矩形状に分割され、所定の角部分に地図情報の全体、例えば地球の地図における絶対座標ZPの情報を有している。なお、マッチングメッシュ情報MMxは、表示用メッシュ情報VMxと異なる領域を表すデータ構造、すなわち分割される領域の縮尺が異なっていてもよい。ここで、縮尺が同一であれば固有の番号の情報を用いてデータを関連付けておけばよく、また縮尺が異なる場合であれば例えば絶対座標ZPを用いてデータを関連付けるなどすればよい。
【0034】
そして、マッチングデータMMは、例えば車両の移動状態を地図情報に重畳させて表示させる際に、車両を表す表示が道路上ではなく建物上に位置するなどの誤表示を防止するため、車両を表す表示が道路上に位置するように表示を修正するマップマッチング処理に利用される。このマッチングデータMMは、複数のリンク列ブロック情報を有している。
【0035】
リンク列ブロック情報は、図3に示すように、道路を構成し地点を表すノードNを結ぶ線分であるリンクLが、所定の規則性で複数関連付けられたデータのテーブル構造である。具体的には、道路の所定の長さ例えば甲州街道や青梅街道などの連続する道路のように、リンクLが折れ線上にそれぞれ連なった連続するリンク列となるもので関連付けられている。そして、リンクLは、各リンクL毎に付加された固有の番号である線分固有情報(以下、リンクIDという。)と、リンクLが結ぶ2つのノードNを表す固有の番号などのノード情報とを有している。
【0036】
また、ノードNは、各道路の交差点や屈曲点、分岐点、合流点などの結節点に相当する。そして、ノードNに関する情報は、リンク列ブロック情報におけるノードN毎に付加された固有の番号である地点固有情報と、各ノードNが存在する位置の座標情報と、交差点や分岐点などの複数のリンクが交差する分岐位置か否かの分岐情報であるフラグ情報と、を有している。なお、ノードNには、単に道路の形状を表すためにフラグ情報を有しない地点固有情報および座標情報のみを有したものや、トンネルや道路の幅員などの道路の構成を表す情報である属性情報をさらに有したものもある。
【0037】
さらに、マッチングデータMMのリンク列ブロック情報には、道路の構成に関する情報、例えば車線数、本線か否か、国道や県道、有料道路などの種別やトンネル内などの構成などが関連付けられている。これら道路の構成に関する情報により、表示用データVMに対応して道路を地図表示可能となっている。
【0038】
また、移動経路探索用地図情報は、例えばマッチングデータMMと同様のテーブル構造、すなわち道路を表すノードNのように地点を表す情報とリンクLのように地点を結ぶ情報とを有したテーブル構造で、移動経路を探索するために道路を表すための情報構造となっている。
【0039】
地点文字列対応座標情報は、特定の地点や地域に対応する地図情報上の座標に関する情報である。そして、地点文字列対応座標情報は、図示しない、経路地点情報としても機能する地点情報としての地点文字列情報と、対応座標情報と、が1つのデータ構造として構成されたテーブル構造の情報である。
【0040】
地点文字列情報は、住所や緯度・経度などの特定の地点を示す文字列や、都市や地域を示す文字列、あるいは施設や店舗の名称を示す文字列に関する情報である。対応座標情報は、地点文字列情報により示される地点などの地図情報上の座標を示す情報である。この対応座標情報は、地点文字列情報の文字列が都市名や地域の場合など広範囲の領域を示す場合、例えばその都市や地域の中心部に対応する座標に関する情報となる。
【0041】
さらに、記憶手段250には、例えば地図情報における所定の地点の情報を取得するための検索情報が記憶されている。すなわち、検索情報は、地図情報上で順次細分化される領域となる都道府県名、市町村名、地区名、地点名などの内容やガイダンスなどの各種情報や、施設などに関する施設関連情報などで、例えば階層状に項目情報が関連付けられたツリー構造のテーブル構造となっている。
【0042】
なお、ここでは、記憶手段250に地点文字列対応座標情報を記憶させる対応座標情報記憶領域を設けた構成を例示したが、これに限らず対応座標情報記憶領域を設けずに、例えば検索情報の施設関連情報に対応座標情報を関連付けて記憶させる構成などとしてもよい。
【0043】
メモリ260は、入力部240で入力操作される設定事項、処理部270で取得したり生成した各種情報、音声データや画像データなどを適宜読み出し可能に記憶する。また、メモリ260は、ナビゲーション装置200全体を動作制御するOS(Operating System)上に展開される各種プログラムなどを記憶している。このメモリ260としては、例えば停電などにより突然電源が落ちた際にも記憶が保持される構成のメモリ、例えばCMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)メモリなどを用いることが望ましい。なお、メモリ260としては、HD、DVD、光ディスクなどの記録媒体に読み出し可能に記憶するドライブやドライバなどを備えた構成としてもよい。
【0044】
処理部270は、図示しない各種入出力ポート、例えば出力装置400が接続される出力制御ポート、撮像手段500が接続される撮像ポート、VICSアンテナが接続されるVICS受信ポート、GPS受信部が接続されるGPS受信ポート、各種センサがそれぞれ接続されるセンサポート、TSアンテナが接続されるTS受信ポート、入力部240が接続されるキー入力ポート、記憶手段250が接続される記憶ポート、メモリ260が接続されるメモリポートなどを有する。そして、処理部270は、各種プログラムとして、図4に示すように、ナビゲーション処理手段280と、コンテンツ処理手段290と、地点座標認識処理手段300と、地図情報取得手段である関連地図取得手段310と、番組データ取得手段、配信日時情報取得手段、および、表示制御手段としても機能する出力制御手段320と、などを備えている。
【0045】
ナビゲーション処理手段280は、車両の移動に関する各種情報を適宜生成する処理などをする。そして、ナビゲーション処理手段280は、現在位置認識手段281と、目的地認識手段282と、経路処理手段283と、マップマッチング手段284と、情報検索手段285と、などを備えている。
【0046】
現在位置認識手段281は、車両の現在位置を認識する。具体的には、現在位置認識手段281は、センサ部210の速度センサおよび方位角センサから出力される車両の速度データおよび方位角データに基づいて、車両の現在の擬似位置を複数算出する。さらに、現在位置認識手段281は、GPS受信部から出力される現在位置に関するGPSデータに基づいて、車両の現在の擬似座標値を認識する。そして、現在位置認識手段281は、算出した現在の擬似位置と、認識した現在の擬似座標値とを比較し、別途取得された地図情報上における車両の現在位置を算出し、現在位置を認識する。
【0047】
また、現在位置認識手段281は、加速度センサから出力される加速度データに基づいて、走行する道路の傾斜や高低差を判断し、車両の現在の擬似位置を算出し、現在位置を認識する。すなわち、立体交差点や高速道路など、平面上で重なる箇所でも、車両の現在位置を正確に認識できる。さらに、山道や坂道を走行する際に、速度データや方位角データのみから得る移動距離と、実際の車両の走行距離との誤差を、検出した道路の傾斜を用いて補正するなどにより正確な現在位置を認識する。なお、現在位置認識手段281は、現在位置として上述した車両の現在位置の他、入力部240にて設定入力された起点となる出発地点などを、擬似現在位置として認識可能である。そして、現在位置認識手段281で得られた現在位置情報は、メモリ260に適宜記憶される。
【0048】
目的地認識手段282は、例えば入力部240の入力操作により設定入力された目的地に関する目的地情報を取得し、目的地の位置を認識する。設定入力される目的地情報としては、例えば緯度・経度などの座標、住所、電話番号など、場所を特定するための各種情報が利用可能である。そして、目的地認識手段282で認識した目的地情報は、メモリ260に適宜記憶される。
【0049】
経路処理手段283は、利用者により設定入力される経路設定のための設定事項情報、VICS受信部220にて取得したVICSデータ、および、記憶手段250に記憶された地図情報などに基づいて、車両の移動経路を演算してルート探索する。
【0050】
具体的には、経路処理手段283は、現在位置情報、目的地情報、VICSデータ、および、設定事項情報を取得する。経路処理手段283は、各種情報を取得すると、これら各種情報に基づいて、地図情報の移動経路探索用地図情報を利用し、例えば車両が通行可能な道路を探索する。そして、所要時間が短い経路、あるいは移動距離が短い経路、または交通渋滞や交通規制場所を回避した経路などを設定した移動経路情報を生成する。なお、この移動経路を探索する際、移動経路探索用地図情報の他、地図情報のマッチングデータMMを用いる場合もある。例えば、裏道などの幅の狭い道路などの移動経路探索用地図情報ではない道路を利用して移動経路を探索する場合などである。また、移動経路情報は、例えば車両の走行の際に誘導して走行を補助する経路案内情報をも有する。この経路案内情報は、出力制御手段320の制御により、出力装置400で適宜音声出力あるいは適宜表示され、走行が補助される。なお、経路処理手段283で生成された移動経路情報は、メモリ260に適宜記憶される。
【0051】
マップマッチング手段284は、記憶手段250から取得する地図情報に基づいて、現在位置認識手段281にて認識した現在位置を適切に表示させるためのマップマッチング処理をする。このマップマッチング手段284は、上述したように、例えばマッチングデータMMを用い、現在位置を出力装置400で地図に重畳して表示される位置が、出力装置400で表示される地図を構成する要素である道路から逸脱しないように、現在位置情報を適宜修正すなわち補正して表示させるマップマッチング処理を実施する。
【0052】
情報検索手段285は、例えば入力部240にて設定入力された検索情報の検索要求により、記憶手段250に記憶された検索情報を、例えば店舗や施設などの項目情報などに基づいて階層状に検索して取得する。
【0053】
コンテンツ処理手段290は、TS受信部230で受信したTSをコンテンツデータに適宜復調する処理などをする。そして、コンテンツ処理手段290は、TS処理手段291と、パケット復調手段292と、などを備えている。
【0054】
TS処理手段291は、TS受信部230で取得したTSから利用者により選択されたコンテンツデータが組み込まれているTSパケットを分離して、パケット復調手段292へ適宜出力する。具体的には、TS処理手段291は、TS受信部230からTS信号として出力されるTSを取得する。さらに、このTSから利用者により選択されたコンテンツに対応する音声データが組み込まれたTSパケット(以下、音声パケットと称す)と、映像データが組み込まれたTSパケット(以下、映像パケットと称す)と、データ放送用データまたはEPGデータなどが組み込まれたTSパケット(以下、データパケットと称す)と、を分離する。そして、TS処理手段291は、これら分離した各パケットをパケット復調手段292へ適宜出力する。
【0055】
パケット復調手段292は、TS処理手段291からの各パケットをコンテンツデータに適宜復調する。具体的には、パケット復調手段292は、TS処理手段291から音声パケットを取得すると、この音声パケットに組み込まれた音声データを復調する。また、TS処理手段291から映像パケットやデータパケットを取得すると、各パケットに組み込まれた映像データやデータ放送用データあるいはEPGデータを復調する。そして、これら復調した各データを出力制御手段320へ適宜出力する。さらに、復調した番組連動データを地点座標認識処理手段300へ適宜出力する。
【0056】
地点座標認識処理手段300は、番組連動データや外部映像に含まれる地点などを示す文字列、あるいは、車両が移動する地点などを示す文字列に対応する座標を適宜認識する。そして、地点座標認識処理手段300は、内容データ取得手段および検索手段としても機能する連動データ地点座標認識手段301と、経路地点情報取得手段としても機能する設定地点座標認識手段302と、景観地点情報認識手段としても機能する外部映像地点座標認識手段303と、などを備えている。なお、連動データ地点座標認識手段301と、設定地点座標認識手段302と、外部映像地点座標認識手段303と、関連地図取得手段310と、出力制御手段320と、にて本発明の出力制御装置が構成されている。また、本発明の出力制御装置としては、設定地点座標認識手段302および外部映像地点座標認識手段303のうちの少なくともいずれか1つを備えない構成などとしてもよい。
【0057】
連動データ地点座標認識手段301は、番組連動データの内容データが地点文字列対応座標情報の地点文字列情報により示される文字列、すなわち特定の地点や都市名あるいは地域を示す文字列を有していることを認識すると、この文字列により示される地点などに対応する地図情報上の座標を認識する。ここで、内容データが有する文字列のうち地点文字列情報で示される文字列を、連動データ地点文字列と適宜称して説明する。また、連動データ地点文字列に対応する地図情報上の座標を、連動データ地点座標と適宜称して説明する。
【0058】
具体的には、連動データ地点座標認識手段301は、コンテンツ処理手段290で復調された番組連動データを取得する。さらに、この番組連動データの内容データから、記憶手段250に記憶された地点文字列情報の文字列を検索する。そして、内容データから地点文字列情報の文字列を検索できた、すなわち番組連動データが連動データ地点文字列を有していることを認識すると、この検索できた地点文字列情報に対応する対応座標情報の座標を連動データ地点座標として認識する。
【0059】
設定地点座標認識手段302は、ナビゲーション処理手段280で生成する車両が移動する地点や地域などに関する情報に基づいて、その地点や地域などに対応する地図情報上の座標を認識する。ここで、ナビゲーション処理手段280で生成された車両の移動に関する各種情報に基づいて特定される地点を、設定地点と適宜称して説明する。また、設定地点に対応する地図情報上の座標を、設定地点座標と適宜称して説明する。
【0060】
具体的には、設定地点座標認識手段302は、設定地点に関する設定地点情報を適宜取得する。ここで、設定地点としては、例えば車両の現在位置や目的地、これらの地点から半径1キロメートル圏内の地点、ナビゲーション処理手段280で設定された移動経路の周辺のうち現在位置から進行方向側の地点、進行方向仰角30度半径1キロメートル圏内の地点、現在位置から30分到達圏内の地点などのうちの少なくともいずれか1つの地点が例示できるがこれに限られない。そして、設定地点座標認識手段302は、この設定地点情報に基づいて、設定地点を特定するために利用する情報をナビゲーション処理手段280から取得する。例えば、設定地点座標認識手段302は、設定地点が現在位置に基づき特定される地点の場合、現在位置認識手段281から現在位置情報を取得する。また、目的地に基づき特定される地点の場合、目的地認識手段282から目的地情報を取得する。さらに、設定された移動経路に基づき特定される地点の場合、経路処理手段283から移動経路情報を取得する。そして、設定地点座標認識手段302は、この取得した情報に基づいて設定地点を特定する。さらに、地図情報などに基づいて、この特定した設定地点の設定地点座標を認識する。
【0061】
外部映像地点座標認識手段303は、撮像手段500で撮像した外部映像に地点文字列対応座標情報の地点文字列情報により示される文字列が存在することを認識すると、この文字列により示される地点などに対応する地図情報上の座標を認識する。ここで、以下において、外部映像に存在する文字列のうち地点文字列情報で示される文字列を、景観地点情報としての外部映像地点文字列と適宜称して説明する。また、外部映像地点文字列に対応する地図情報上の座標を、外部映像地点座標と適宜称して説明する。
【0062】
具体的には、外部映像地点座標認識手段303は、撮像手段500の動作を適宜制御して、外部映像を撮像させる。そして、この外部映像を取得し、この外部映像に存在する文字列から、記憶手段250に記憶された地点文字列情報の文字列を検索する。そして、外部映像の文字列から地点文字列情報の文字列を検索できた、すなわち外部映像に外部映像地点文字列が存在することを認識すると、この検索できた地点文字列情報に対応する対応座標情報の座標を外部映像地点座標として認識する。
【0063】
関連地図取得手段310は、記憶手段250の地図情報記憶領域から連動データ地点座標に対応する地図情報を適宜取得する。ここで、連動データ地点座標に対応する地図情報を、コンテンツ関連地図情報と適宜称して説明する。具体的には、関連地図取得手段310は、連動データ地点座標に対応する絶対座標ZPの情報を有する地図情報を地図情報記憶領域から検索する。そして、この検索した地図情報をコンテンツ関連地図情報として取得する。
【0064】
出力制御手段320は、出力装置400における各種情報の出力を適宜制御する。具体的には、出力制御手段320は、入力部240における入力操作に基づく操作信号により、車両の移動に関する地図情報を出力装置400で出力させるモードであるナビゲーションモードに設定されたことを認識すると、ナビゲーション処理手段280から各種情報を取得する。そして、この各種情報を出力装置400で出力させる。例えば、出力制御手段320は、メモリ260に記憶され、車両の走行状況に対応してあらかじめ取得した移動経路情報などに基づいて車両の移動に関する案内、例えば車両の走行を支援する内容の案内を、出力装置400の音声出力部410による発音や表示部420による画像表示にて出力する。具体的には、「700m先、○○交差点を△△方面右方向です。」、「移動経路から逸脱しました。」、「この先、渋滞です。」などの音声出力部410における音声により発音したり、所定の矢印や記号などを例えば図5に示すように表示部420の表示領域421に表示したり、することなどが例示できる。
【0065】
また、出力制御手段320は、入力部240における入力操作に基づく操作信号により、コンテンツデータを出力装置400で出力させるモードであるコンテンツモードに設定されたことを認識すると、コンテンツ処理手段290からコンテンツデータを取得する。そして、このコンテンツデータを出力装置400の音声出力部410における音声により発音したり、例えば図6に示すように表示部420の表示領域421に表示したりする。
【0066】
さらに、出力制御手段320は、車両の移動に関する地図情報とともに、この移動する地点に関連するコンテンツメインデータを出力装置400で適宜出力させる。具体的には、出力制御手段320は、ナビゲーションモードに設定された状態において、例えば設定地点に基づく出力制御モードに設定されたことを認識すると、以下のような処理をする。すなわち、連動データ地点座標認識手段301で認識した連動データ地点座標と、設定地点座標認識手段302で認識した設定地点座標と、が対応している、例えばこれらの座標間の距離が所定距離よりも短いか否かを判断する。ここで、外部映像に基づく出力制御モードに設定されていることを認識した場合、連動データ地点座標と、外部映像地点座標認識手段303で認識した外部映像地点座標と、が対応しているか否かを判断する。そして、これの座標が対応していると判断した場合、連動データ地点座標認識手段301で連動データ地点座標を認識する際に用いられた番組連動データの同期情報を取得する。さらに、この番組連動データを有するコンテンツデータを、コンテンツ処理手段290から取得する。そして、車両の移動に関する地図情報の出力を継続した状態で、このコンテンツデータのコンテンツメインデータを連動データ出力開始情報の日時から連動データ出力時間情報の時間だけ出力装置400で出力させる。具体的には、音声出力部410に音声データを音声により発音させる。また、例えば図5に示すように、表示領域421における右下部分に想像線で示すような略矩形状のサブ表示領域422を設ける。なお、ここでは、表示領域421における右下部分にサブ表示領域422を設ける構成について例示するが、これに限らず例えば表示領域421を2分割していずれか一方にサブ表示領域422を設ける構成など適宜他の構成などとしてもよい。そして、表示領域421で車両の移動に関する地図情報の表示を継続するとともに、サブ表示領域422で映像データを表示させる。ここで、表示領域421に映像データを表示させ、サブ表示領域422に移動に関する地図情報を表示させる構成としてもよい。
【0067】
また、出力制御手段320は、コンテンツデータとともに、コンテンツ関連地図情報を出力装置400で適宜出力させる。具体的には、出力制御手段320は、コンテンツモードに設定された状態において、例えば設定地点に基づく出力制御モードに設定されたことを認識すると、連動データ地点座標と、設定地点座標と、が対応しているか否かを判断する。ここで、外部映像に基づく出力制御モードに設定されていることを認識した場合、連動データ地点座標と、外部映像地点座標と、が対応しているか否かを判断する。そして、これらの座標が対応していることを認識すると、連動データ地点座標を認識する際に用いられた番組連動データの同期情報を取得する。さらに、関連地図取得手段310から、この連動データ地点座標に対応するコンテンツ関連地図情報を取得する。そして、出力制御手段320は、コンテンツデータの出力を継続した状態で、コンテンツ関連地図情報を連動データ出力開始情報の日時から連動データ出力時間情報の時間だけ出力装置400で出力させる。具体的には、例えば図6に示すように、表示領域421でコンテンツデータの表示を継続するとともに、サブ表示領域422でコンテンツ関連地図情報を表示させる。ここで、表示領域421にコンテンツ関連地図情報を表示させ、サブ表示領域422にコンテンツデータを表示させる構成としてもよい。
【0068】
なお、車両の移動に関する地図情報やコンテンツデータあるいはコンテンツ関連地図情報を表示させる形態については、図5や図6に示すような形態に限らず適宜他の形態としてもよい。
【0069】
〔ナビゲーションシステムの動作〕
次に、ナビゲーションシステム100の動作を図面を参照して説明する。
【0070】
(設定地点に基づく出力制御モード時の処理)
まず、ナビゲーションシステム100の動作として、設定地点に基づく出力制御モード時の処理について図7に基づいて説明する。図7は、設定地点に基づく出力制御モード時の処理を示すフローチャートである。
【0071】
まず、利用者は、ナビゲーション装置200にナビゲーションモードまたはコンテンツモードに基づく処理を実施させている状態において、入力部240の入力操作により、設定地点に基づく出力制御モードに設定する旨を設定入力する。ナビゲーション装置200は、図7に示すように、処理部270の出力制御手段320にて、設定地点に基づく出力制御モードに設定された旨の設定入力を認識すると(ステップS101)、設定地点情報の設定入力を促す旨を出力装置400で出力させる。この後、利用者は、入力部240の入力操作により、設定地点情報を適宜設定入力する。ナビゲーション装置200の処理部270は、設定地点座標認識手段302にて、この設定入力された設定地点情報を取得する(ステップS102)。さらに、処理部270は、連動データ地点座標認識手段301にて、コンテンツ処理手段290から利用者により選択されているコンテンツデータの番組連動データを取得する(ステップS103)。ここで、連動データ地点座標認識手段301は、ナビゲーションモードに設定されている場合、利用者により予め選択されているコンテンツデータの番組連動データを取得し、コンテンツモードに設定されている場合、出力制御手段320により出力装置400で出力させているコンテンツデータの番組連動データを取得する。そして、連動データ地点座標認識手段301は、この番組連動データの内容データが連動データ地点文字列を有しているか否かを判断する(ステップS104)。
【0072】
このステップS104において、処理部270は、連動データ地点座標認識手段301で連動データ地点文字列を有していないと判断した場合、出力制御手段320にて、設定地点に基づく出力制御モードを終了する旨の設定入力を認識したか否かを判断する(ステップS105)。そして、ステップS105において、設定地点に基づく出力制御モードを終了する旨の設定入力を認識していると判断すると、処理を終了する。一方、ステップS105において、出力制御手段320は、設定地点に基づく出力制御モードを終了する旨の設定入力を認識していないと判断した場合、ステップS103に戻る。
【0073】
また、ステップS104において、連動データ地点座標認識手段301は、連動データ地点文字列を有していると判断した場合、記憶手段250に記憶された地点文字列対応座標情報に基づいて、この連動データ地点文字列に対応する連動データ地点座標を認識する(ステップS106)。この後、処理部270は、設定地点座標認識手段302にて、ステップS102で取得した設定地点情報に基づいて、設定地点を認識する(ステップS107)。そして、設定地点座標認識手段302は、地図情報などに基づいて、この設定地点に対応する設定地点座標を認識する(ステップS108)。この後、処理部270は、出力制御手段320にて、連動データ地点座標および設定地点座標が対応しているか否かを判断する(ステップS109)。
【0074】
このステップS109において、連動データ地点座標および設定地点座標が対応していないと判断した場合、ステップS105の処理を実施する。一方、ステップS109において、出力制御手段320は、連動データ地点座標および設定地点座標が対応していると判断した場合、連動データ地点座標の認識時に用いられた番組連動データの同期情報を取得する(ステップS110)。そして、出力制御手段320は、ナビゲーションモードに設定されているか否かを判断する(ステップS111)。このステップS111において、ナビゲーションモードに設定されていると判断した場合、この番組連動データを有するコンテンツデータをコンテンツ処理手段290から取得する(ステップS112)。そして、出力制御手段320は、例えば図5に示すように、車両の移動に関する地図情報の出力を継続した状態で、このコンテンツデータのコンテンツメインデータを、同期情報の連動データ出力開始情報の日時から連動データ出力時間情報の時間だけ出力装置400で出力させ(ステップS113)、ステップS105の処理を実施する。
【0075】
一方、ステップS111において、処理部270は、出力制御手段320でナビゲーションモードではなくコンテンツモードに設定されていると判断した場合、関連地図取得手段310にて、連動データ地点座標に対応するコンテンツ関連地図情報を取得する(ステップS114)。そして、出力制御手段320は、例えば図6に示すように、コンテンツデータの出力を継続した状態で、このコンテンツ関連地図情報を連動データ出力開始情報の日時から連動データ出力時間情報の時間だけ出力装置400で出力させ(ステップS115)、ステップS105の処理を実施する。
【0076】
(外部映像に基づく出力制御モード時の処理)
次に、ナビゲーションシステム100の動作として、外部映像に基づく出力制御モード時の処理について図8に基づいて説明する。なお、設定地点に基づく出力制御モード時の処理と同様の処理については説明を簡略化する。図8は、外部映像に基づく出力制御モード時の処理を示すフローチャートである。
【0077】
まず、利用者は、ナビゲーション装置200にナビゲーションモードまたはコンテンツモードに基づく処理を実施させている状態において、入力部240の入力操作により、外部映像に基づく出力制御モードに設定する旨を設定入力する。ナビゲーション装置200は、図8に示すように、処理部270の出力制御手段320で外部映像に基づく出力制御モードに設定された旨の設定入力を認識すると(ステップS201)、連動データ地点座標認識手段301にて、利用者により選択されているコンテンツデータの番組連動データを取得する(ステップS202)。ここで、連動データ地点座標認識手段301は、ナビゲーションモードに設定されている場合、利用者により予め選択されているコンテンツデータの番組連動データを取得し、コンテンツモードに設定されている場合、出力制御手段320により出力装置400で出力させているコンテンツデータの番組連動データを取得する。そして、連動データ地点座標認識手段301は、この番組連動データの内容データが連動データ地点文字列を有しているか否かを判断する(ステップS203)。
【0078】
このステップS203において、処理部270は、連動データ地点座標認識手段301で連動データ地点文字列を有していないと判断した場合、出力制御手段320にて、外部映像に基づく出力制御モードを終了する旨の設定入力を認識したか否かを判断する(ステップS204)。そして、ステップS204において、外部映像に基づく出力制御モードを終了する旨の設定入力を認識していると判断すると、処理を終了する。一方、ステップS204において、出力制御手段320は、外部映像に基づく出力制御モードを終了する旨の設定入力を認識していないと判断した場合、ステップS202に戻る。
【0079】
また、ステップS203において、連動データ地点座標認識手段301は、連動データ地点文字列を有していると判断した場合、この連動データ地点文字列に対応する連動データ地点座標を認識する(ステップS205)。この後、処理部270は、外部映像地点座標認識手段303にて撮像手段500の動作を適宜制御して、外部映像を撮像させる。そして、外部映像地点座標認識手段303は、撮像手段500で撮像された外部映像を取得し(ステップS206)、この外部映像に外部映像地点文字列が存在するか否かを判断する(ステップS207)。
【0080】
このステップS207において、外部映像地点文字列が存在していないと判断した場合、ステップS204の処理を実施する。一方、ステップS207において、外部映像地点座標認識手段303は、外部映像地点文字列が存在していると判断した場合、記憶手段250に記憶された地点文字列対応座標情報に基づいて、この外部映像地点文字列に対応する外部映像地点座標を認識する(ステップS208)。この後、処理部270は、出力制御手段320にて、連動データ地点座標および外部映像地点座標が対応しているか否かを判断する(ステップS209)。
【0081】
このステップS209において、連動データ地点座標および外部映像地点座標が対応していないと判断した場合、ステップS204の処理を実施する。一方、ステップS209において、出力制御手段320は、連動データ地点座標および外部映像地点座標が対応していると判断した場合、連動データ地点座標の認識時に用いられた番組連動データの同期情報を取得する(ステップS210)。そして、出力制御手段320は、ナビゲーションモードに設定されているか否かを判断する(ステップS211)。このステップS211において、ナビゲーションモードに設定されていると判断した場合、この番組連動データを有するコンテンツデータを取得して(ステップS212)、例えば図5に示すように、このコンテンツデータのコンテンツメインデータを、同期情報の連動データ出力開始情報の日時から連動データ出力時間情報の時間だけ出力装置400で出力させ(ステップS213)、ステップS204の処理を実施する。
【0082】
一方、ステップS211において、処理部270は、出力制御手段320でコンテンツモードに設定されていると判断した場合、関連地図取得手段310にて、連動データ地点座標に対応するコンテンツ関連地図情報を取得する(ステップS214)。そして、出力制御手段320は、例えば図6に示すように、このコンテンツ関連地図情報を連動データ出力開始情報の日時から連動データ出力時間情報の時間だけ出力装置400で出力させ(ステップS215)、ステップS204の処理を実施する。
【0083】
〔第1の実施の形態の作用効果〕
上述したように、上記実施の形態では、ナビゲーション装置200の処理部270は、出力制御手段320にて、コンテンツモードに設定された旨の設定入力を認識すると、コンテンツ処理手段290からのコンテンツデータを取得して、出力装置400の表示部420で表示させる。この後、処理部270は、出力制御手段320で例えば設定地点に基づく出力制御モードに設定された旨の設定入力を認識すると、連動データ地点座標認識手段301にて、出力装置400で出力させているコンテンツデータの番組連動データを取得する。そして、処理部270は、連動データ地点座標認識手段301で番組連動データの内容データが地点文字列情報の文字列を有していることを認識すると、関連地図取得手段310にて、この文字列で示される地点に対応する地図情報をコンテンツ関連地図情報として取得する。この後、出力制御手段320は、コンテンツ関連地図情報を出力装置400の表示部420で表示させる。
【0084】
このため、ナビゲーション装置200は、任意の番組を出力させている状態において、特定の地点に関する場面に対応する番組連動データを取得すると、この特定の地点に対応するコンテンツ関連地図情報を出力装置400の表示部420で表示させることができる。したがって、ナビゲーション装置200は、表示部420で表示された例えば番組の特定の場面に関連する地点を、コンテンツ関連地図情報により利用者に認識させることができる。よって、ナビゲーション装置200は、各種情報を適切に出力できる。
【0085】
出力制御手段320は、コンテンツデータを表示している表示領域421の右下部分のサブ表示領域422にコンテンツ関連地図情報を表示させる。このため、利用者は、コンテンツデータの視聴が中断されることなく、コンテンツ関連地図情報を視認できる。したがって、ナビゲーション装置200は、各種情報をより適切に出力できる。
【0086】
地図情報は、絶対座標ZPの情報を有している。そして、関連地図取得手段310は、地点文字列情報の文字列で示される地点の座標に対応する情報を有する地図情報をコンテンツ関連地図情報として取得する。このため、関連地図取得手段310は、文字列に関する情報と比べて情報量が少ない絶対座標ZPの情報に基づいて、コンテンツ関連地図情報を特定できる。したがって、関連地図取得手段310は、コンテンツ関連地図情報を容易に特定できる。
【0087】
記憶手段250の地図情報記憶領域に、絶対座標ZPの情報を有する地図情報を記憶させている。また、記憶手段250の対応座標情報記憶領域に、特定の地点などを示す文字列に関する地点文字列情報と、この地点文字列情報により示される地点などの地図情報上の座標に関する対応座標情報と、が1つのデータ構造として構成された地点文字列対応座標情報を記憶させている。そして、連動データ地点座標認識手段301は、内容データから地点文字列情報の文字列を検索し、この検索した文字列の地点文字列情報に対応する対応座標情報の座標を連動データ地点座標として認識する。この後、関連地図取得手段310は、連動データ地点座標に対応する絶対座標ZPの情報を有する地図情報をコンテンツ関連地図情報として取得する。このため、地図情報と比べて情報量が少ない地点文字列対応座標情報を利用してコンテンツ関連地図情報を特定しているので、地点文字列対応座標情報の更新を地図情報と比べて容易にできる。したがって、ナビゲーション装置200を最新の状況に対応した状態に容易に更新できる。
【0088】
出力制御手段320は、コンテンツ関連地図情報を同期情報の連動データ出力開始情報の日時から連動データ出力時間情報の時間だけ出力させる。このため、ナビゲーション装置200は、例えば特定の地域に関する場面の出力開始とともにコンテンツ関連地図情報の出力を開始させ、この場面の出力終了とともにコンテンツ関連地図情報の出力を終了させることができる。したがって、ナビゲーション装置200は、各種情報をさらに適切に出力できる。
【0089】
処理部270は、出力制御手段320で例えば設定地点に基づく出力制御モードに設定された旨の設定入力を認識すると、設定地点座標認識手段302にて、利用者により設定入力された設定地点情報を取得する。そして、設定地点座標認識手段302は、設定地点情報に基づいて、車両の移動に関する各種情報に基づいて特定される地点である設定地点を認識する。この後、設定地点座標認識手段302は、この設定地点が例えば現在位置から半径1キロメートル圏内の地点であることを認識すると、現在位置認識手段281から現在位置情報を取得して、設定地点に対応する地点を特定する。そして、出力制御手段320は、出力装置400の表示部420で表示させているコンテンツデータに対応する内容データが、設定地点に対応する地点を示す文字列を有していることを認識すると、コンテンツ関連地図情報を表示させる。このため、ナビゲーション装置200は、任意の番組を表示させている状態において、例えば車両の現在位置から半径1キロメートル圏内の地点に関する場面に対応する番組連動データを取得すると、この地点に対応するコンテンツ関連地図情報を表示させることができる。したがって、ナビゲーション装置200は、車両の移動に対応した設定地点のコンテンツ関連地図情報を表示させることができ、各種情報をさらに適切に出力できる。
【0090】
外部映像地点座標認識手段303は、撮像手段500で撮像された外部映像を取得して、この外部映像に存在する文字列を認識する。そして、出力制御手段320は、コンテンツモードにおいて、出力装置400で出力させているコンテンツデータの内容データが外部映像の文字列に対応する文字列を有していることを認識すると、この内容データの文字列で示される地点に対応するコンテンツ関連地図情報を表示させる。このため、ナビゲーション装置200は、任意の番組を出力させている状態において、外部映像に存在する例えば方面看板に示された地点に関する場面に対応した番組連動データを取得すると、この地点に対応するコンテンツ関連地図情報を表示させることができる。したがって、ナビゲーション装置200は、外部に存在する方面看板などの文字列により示される地点のコンテンツ関連地図情報を表示させることができ、各種情報をさらに適切に出力できる。
【0091】
ナビゲーション装置200の処理部270は、出力制御手段320にて、ナビゲーションモードに設定された旨の設定入力を認識すると、ナビゲーション処理手段280からの車両の移動に関する地図情報を取得して、出力装置400の表示部420で表示させる。この後、処理部270は、出力制御手段320で例えば設定地点に基づく出力制御モードに設定された旨の設定入力を認識すると、設定地点座標認識手段302にて、設定地点情報を取得する。そして、設定地点座標認識手段302は、設定地点情報に基づいて設定地点を認識すると、ナビゲーション処理手段280から移動に関する各種情報を適宜取得して、設定地点に対応する地点を特定する。また、処理部270は、連動データ地点座標認識手段301にて、利用者により予め選択されているコンテンツデータの番組連動データを取得する。そして、処理部270は、連動データ地点座標認識手段301で番組連動データの内容データが設定地点に対応する地点を示す文字列を有していることを認識すると、出力制御手段320にて、この番組連動データに対応する、すなわち設定地点に対応するコンテンツメインデータを取得する。この後、出力制御手段320は、コンテンツメインデータを出力装置400の表示部420で表示させる。
【0092】
このため、ナビゲーション装置200は、車両の移動に関する地図情報を出力装置400の表示部420で表示させている状態において、例えば車両の現在位置から半径1キロメートル圏内の地点に関する場面に対応する番組連動データを取得すると、この地点に関する場面を表示部420で表示させることができる。したがって、ナビゲーション装置200は、表示部420で表示された地図情報の地点に特有な情報を、コンテンツメインデータにより利用者に視認させることができる。よって、ナビゲーション装置200は、各種情報を適切に出力できる。
【0093】
出力制御手段320は、車両の移動に関する地図情報を表示している表示領域421の右下部分のサブ表示領域422に設定地点に対応するコンテンツメインデータを表示させる。このため、利用者は、車両の移動に関する地図情報の表示が中断されることなく、設定地点に対応するコンテンツメインデータを視認できる。したがって、ナビゲーション装置200は、各種情報をより適切に出力できる。
【0094】
出力制御手段320は、設定地点に対応するコンテンツメインデータを同期情報の連動データ出力開始情報の日時から連動データ出力時間情報の時間だけ出力させる。このため、ナビゲーション装置200は、車両が移動する設定地点に関する場面の最初から最後までを確実に出力させることができる。したがって、ナビゲーション装置200は、各種情報をさらに適切に出力できる。
【0095】
出力制御手段320は、ナビゲーションモードにおいて、利用者により選択されたコンテンツデータの内容データが撮像手段500で撮像された外部映像の文字列に対応する文字列を有していることを認識すると、この内容データに対応するコンテンツメインデータを表示させる。このため、ナビゲーション装置200は、車両の移動に関する地図情報を表示させている状態において、外部映像に存在する例えば方面看板に示された地点に関する場面に対応した番組連動データを取得すると、この場面を表示させることができる。したがって、ナビゲーション装置200は、外部に存在する方面看板などの文字列により示される地点に関する番組の場面を表示させることができ、各種情報をさらに適切に出力できる。
【0096】
[第2の実施の形態]
以下に、本発明の第2の実施の形態を図面に基づいて説明する。この第2の実施の形態では、本発明の出力制御装置を有するコンテンツ処理装置を備えたコンテンツ処理システムであって、放送波を利用して送信されるテレビ番組などのコンテンツを出力させる構成を例示して説明する。また、コンテンツの特定の場面に対応する音声データや映像データと、この特定の場面に連動する後述する番組連動データと、が同期して出力される構成を例示して説明する。なお、第1の実施の形態と同様の構成については、説明を省略または簡略化する。図9は、コンテンツ処理システムの概略構成を示すブロック図である。図10は、コンテンツ処理装置を構成する処理部の概略構成を示すブロック図である。
【0097】
〔コンテンツ処理システムの構成〕
図9において、600はコンテンツ処理システムである。このコンテンツ処理システム600は、例えばテレビ番組などのコンテンツを取得して出力させるシステムである。そして、コンテンツ処理システム600は、コンテンツ処理装置700と、出力手段としての出力装置800と、図示しない地図情報記憶装置と、などを備えている。
【0098】
出力装置800は、第1の実施の形態の出力装置400と同様の構成を有している。この出力装置800は、コンテンツ処理装置700から入力される地図情報やコンテンツデータなどを受信して出力する。そして、この出力装置800は、音声出力部810と、表示手段である表示部820と、などを備えている。音声出力部810は、コンテンツ処理装置700から音声信号として送信される音声データを発音手段から音声として出力させる。表示部820は、コンテンツ処理装置700から画像信号として送信される画像データを表示させる。
【0099】
地図情報記憶装置は、図示しないネットワークを介してコンテンツ処理装置700に接続されている。この地図情報記憶装置は、図2に示すような表示用データVMなどを有する地図情報を適宜読み出し可能に記憶する。そして、地図情報記憶装置としては、HDなどの磁気ディスク、DVDなどの光ディスク、メモリカードなど、各種記録媒体に読み出し可能に記憶するドライブやドライバなどが例示できる。
【0100】
コンテンツ処理装置700は、TSとして配信される音声データ、映像データ、データ放送用データなどを有するコンテンツデータを取得して出力装置800で出力させる。また、コンテンツデータとともに、このコンテンツデータに関連するコンテンツ関連地図情報を適宜出力させる。そして、コンテンツ処理装置700は、通信部710と、入力部720と、記憶手段730と、メモリ740と、演算手段としての処理部750と、などを備えている。
【0101】
通信部710には、外部から入力されるTSや地図情報を適宜取得する。そして、通信部710は、図示しない、TS受信部と、インターフェース部と、などを備えている。TS受信部には、図示しないTSアンテナが接続されている。このTS受信部は、処理部750の制御により、TSアンテナからデジタル信号として送信される利用者により選択されたTSを取得して、処理部750にTS信号として出力する。インターフェース部は、高速データ処理が可能な例えばIEEE(Institute of Electrical and Electronic Engineers)1394規格のインターフェースなどである。このインターフェース部は、ネットワークを介して地図情報記憶装置に接続されている。そして、インターフェース部は、地図情報記憶装置から地図情報を適宜取得して、処理部750に地図情報信号として出力する。
【0102】
入力部720は、図示しないケース体の例えば正面に臨んで入力操作可能に配設された図示しない各種操作ボタンや操作つまみなどを有している。この操作ボタンや操作つまみの入力操作の内容としては、例えばコンテンツ処理装置700の動作内容の設定などの設定事項である。具体的には、通信部710で受信するTSの設定、コンテンツ関連地図情報を出力させるモードであるコンテンツ関連地図出力モードの設定などが例示できる。そして、入力部720は、設定事項の入力操作により、各種情報を操作信号として処理部750へ出力して設定させる。なお、入力部720としては、例えば出力装置800に設けられたタッチパネルによる入力操作や、音声による入力操作など、各種設定事項を設定入力可能ないずれの構成が例示できる。また、図示しないリモコンより赤外線を介して送信される各種情報を、操作信号として処理部750へ出力して設定させる構成などとしてもよい。
【0103】
記憶手段730は、図示しない地点文字列対応座標情報を適宜読み出し可能に記憶する。この地点文字列対応座標情報は、第1の実施の形態の記憶手段250に記憶された地点文字列対応座標情報と同様の情報である。そして、記憶手段730としては、HDなどの磁気ディスク、DVDなどの光ディスク、メモリカードなど、各種記録媒体に読み出し可能に記憶するドライブやドライバなどが例示できる。
【0104】
メモリ740は、入力部720で入力操作される設定事項、処理部750で取得したり生成した各種情報などを適宜読み出し可能に記憶する。また、コンテンツ処理装置700全体を動作制御するOS上に展開される各種プログラムなどを記憶している。このメモリ740としては、例えば停電などにより突然電源が落ちた際にも記憶が保持される構成のメモリ、例えばCMOSメモリなどを用いることが望ましい。なお、メモリ740としては、HD、DVD、光ディスクなどの記録媒体に読み出し可能に記憶するドライブやドライバなどを備えた構成としてもよい。
【0105】
処理部750は、図示しない各種入出力ポート、例えば出力装置800が接続される出力制御ポート、TSアンテナが接続されるTS受信ポート、インターフェース部が接続されるインターフェースポート、入力部720が接続されるキー入力ポート、記憶手段730が接続される記憶ポート、メモリ740が接続されるメモリポートなどを有する。そして、処理部750は、各種プログラムとして、図10に示すように、TS処理手段751と、パケット復調手段752と、内容データ取得手段および検索手段としても機能する連動データ地点座標認識手段753と、地図情報取得手段である関連地図取得手段754と、番組データ取得手段、配信日時情報取得手段、および、表示制御手段としても機能する出力制御手段755と、などを備えている。なお、連動データ地点座標認識手段753と、関連地図取得手段754と、出力制御手段755と、にて本発明の出力制御装置が構成されている。
【0106】
TS処理手段751は、TS受信部で取得したTSから利用者により選択されたコンテンツデータが組み込まれているTSパケットを分離する。そして、この分離したTSパケットをパケット復調手段752へ適宜出力する。
【0107】
パケット復調手段752は、TS処理手段751からTSパケットを適宜取得する。そして、このTSパケットに組み込まれたコンテンツデータを復調して、出力制御手段755へ適宜出力する。また、復調した番組連動データを連動データ地点座標認識手段753へ適宜出力する。
【0108】
連動データ地点座標認識手段753は、パケット復調手段752から番組連動データを取得する。そして、この番組連動データの内容データから記憶手段730に記憶された地点文字列情報の文字列を検索して、この検索した地点文字列情報に対応する対応座標情報の座標を連動データ地点座標として認識する。
【0109】
関連地図取得手段754は、連動データ地点座標認識手段753で認識した連動データ地点座標を有する地図情報を、ネットワークを介して地図情報記憶装置から検索する。そして、この検索した地図情報を、ネットワークを介してコンテンツ関連地図情報として取得する。
【0110】
出力制御手段755は、コンテンツデータとともに、コンテンツ関連地図情報を出力装置800で適宜出力させる。具体的には、出力制御手段755は、コンテンツデータが出力装置800から出力されている状態において、コンテンツ関連地図出力モードに設定されたことを認識すると、連動データ地点座標認識手段753における連動データ地点座標の認識時に用いられた番組連動データから連動データ出力時間情報を取得する。また、連動データ地点座標に対応するコンテンツ関連地図情報を、関連地図取得手段754から取得する。そして、出力制御手段755は、コンテンツデータの出力を継続した状態で、コンテンツ関連地図情報を連動データ出力時間情報の時間だけ出力装置800で出力させる。具体的には、例えば図6に示すように、表示領域821でコンテンツデータの表示を継続するとともに、サブ表示領域822でコンテンツ関連地図情報を表示させる。
【0111】
〔コンテンツ処理システムの動作〕
次に、コンテンツ処理システム600の動作として、コンテンツ関連地図出力モード時の処理について図11に基づいて説明する。図11は、コンテンツ関連地図出力モード時の処理を示すフローチャートである。
【0112】
まず、利用者は、コンテンツ処理装置700に所望のコンテンツに対応するコンテンツデータを出力させている状態において、入力部720の入力操作により、コンテンツ関連地図出力モードに設定する旨を設定入力する。コンテンツ処理装置700は、図11に示すように、処理部750の出力制御手段755でコンテンツ関連地図出力モードに設定された旨の設定入力を認識すると(ステップS301)、連動データ地点座標認識手段753にて、パケット復調手段752からコンテンツデータの番組連動データを取得する(ステップS302)。そして、連動データ地点座標認識手段753は、この番組連動データの内容データが連動データ地点文字列を有しているか否かを判断する(ステップS303)。
【0113】
このステップS303において、処理部750は、連動データ地点座標認識手段753で連動データ地点文字列を有していないと判断した場合、出力制御手段755にて、コンテンツ関連地図出力モードを終了する旨の設定入力を認識したか否かを判断する(ステップS304)。そして、ステップS304において、コンテンツ関連地図出力モードを終了する旨の設定入力を認識していると判断すると、処理を終了する。一方、ステップS304において、出力制御手段755は、コンテンツ関連地図出力モードを終了する旨の設定入力を認識していないと判断した場合、ステップS302に戻る。
【0114】
また、ステップS303において、連動データ地点座標認識手段753は、連動データ地点文字列を有していると判断した場合、記憶手段730に記憶された地点文字列対応座標情報に基づいて、この連動データ地点文字列に対応する連動データ地点座標を認識する(ステップS305)。そして、出力制御手段755は、連動データ地点座標の認識時に用いられた番組連動データの同期情報を取得する(ステップS306)。この後、処理部750は、関連地図取得手段754にて、地図情報記憶装置から連動データ地点座標に対応するコンテンツ関連地図情報を取得する(ステップS307)。そして、出力制御手段755は、例えば図6に示すように、コンテンツデータの出力を継続した状態で、このコンテンツ関連地図情報を同期情報の連動データ出力開始情報の日時から連動データ出力時間情報の時間だけ出力装置800の表示部820で出力させ(ステップS308)、ステップS304の処理を実施する。
【0115】
〔第2の実施の形態の作用効果〕
上述したように、上記実施の形態では、コンテンツ処理装置700の処理部750は、出力制御手段755にて、パケット復調手段752からのコンテンツデータを取得して、出力装置800の表示部820で表示させる。この後、処理部750は、出力制御手段755でコンテンツ関連地図出力モードに設定された旨の設定入力を認識すると、連動データ地点座標認識手段753にて、出力装置800で出力させているコンテンツデータの番組連動データを取得する。そして、処理部750は、連動データ地点座標認識手段753で番組連動データの内容データが地点文字列情報の文字列を有していることを認識すると、関連地図取得手段754にて、この文字列で示される地点に対応する地図情報をコンテンツ関連地図情報として取得する。この後、出力制御手段755は、コンテンツ関連地図情報を出力装置800の表示部820で表示させる。
【0116】
このため、コンテンツ処理装置700は、任意の番組を出力させている状態において、特定の地点に関する場面に対応する番組連動データを取得すると、この特定の地点に対応するコンテンツ関連地図情報を出力装置800の表示部820で表示させることができる。したがって、コンテンツ処理装置700は、例えば番組の特定の場面に関連する地点をコンテンツ関連地図情報により利用者に認識させることができる。よって、コンテンツ処理装置700は、各種情報を適切に出力できる。
【0117】
出力制御手段755は、コンテンツデータの表示している表示領域821の右下部分のサブ表示領域822にコンテンツ関連地図情報を表示させる。このため、コンテンツ処理装置700は、利用者にコンテンツデータの視聴を中断させることなくコンテンツ関連地図情報を視認させることができ、各種情報をより適切に出力できる。
【0118】
関連地図取得手段754は、地点文字列情報の文字列で示される地点の座標に対応する情報を有する地図情報をコンテンツ関連地図情報として取得する。このため、関連地図取得手段754は、文字列に関する情報と比べて情報量が少ない絶対座標ZPの情報に基づいてコンテンツ関連地図情報を特定でき、コンテンツ関連地図情報を容易に特定できる。
【0119】
連動データ地点座標認識手段753は、記憶手段730に記憶された地点文字列対応座標情報に基づいて、連動データ地点座標を認識する。そして、関連地図取得手段754は、この連動データ地点座標に基づいて、コンテンツ関連地図情報を特定する。このため、地図情報と比べて情報量が少ない地点文字列対応座標情報を利用してコンテンツ関連地図情報を特定しているので、地点文字列対応座標情報の更新を地図情報と比べて容易にでき、コンテンツ処理装置700を最新の状況に対応した状態に容易に更新できる。
【0120】
出力制御手段755は、コンテンツ関連地図情報を同期情報の連動データ出力開始情報の日時から連動データ出力時間情報の時間だけ出力させる。このため、コンテンツ処理装置700は、特定の地域に関する場面の出力開始とともにコンテンツ関連地図情報の出力を開始させ、この場面の出力終了とともにコンテンツ関連地図情報の出力を終了させることができ、各種情報をさらに適切に出力できる。
【0121】
[実施の形態の変形]
なお、本発明は、上述した一実施の形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲で以下に示される変形をも含むものである。
【0122】
出力制御手段320,755にて、コンテンツデータの表示を継続した状態でコンテンツ関連地図情報を表示させる構成について例示したが、コンテンツデータの表示を中断してコンテンツ関連地図情報のみを表示させる構成などとしてもよい。このような構成にすれば、ナビゲーション装置200やコンテンツ処理装置700は、コンテンツデータとコンテンツ関連地図情報とを同時に表示させる構成と比べて、利用者にコンテンツ関連地図情報を容易に認識させることができる。したがって、ナビゲーション装置200やコンテンツ処理装置700は、各種情報をさらに適切に出力できる。
【0123】
出力制御手段320にて、車両の移動に関する地図情報の表示を継続した状態で設定地点に対応するコンテンツメインデータを表示させる構成について例示したが、移動に関する地図情報の表示を中断してコンテンツメインデータのみを表示させる構成などとしてもよい。このような構成にすれば、ナビゲーション装置200は、車両の移動に関する地図情報とコンテンツデータとを同時に表示させる構成と比べて、利用者にコンテンツデータを容易に視認させることができる。したがって、ナビゲーション装置200は、各種情報をさらに適切に出力できる。
【0124】
連動データ地点座標認識手段301,753にて、地点文字列対応座標情報に基づいて連動データ地点座標を認識する構成について例示したが、これに限らず例えば以下のような構成などとしてもよい。すなわち、例えば表示用データVMの名称情報VMxAを本発明の地図地点文字データとして機能させる。そして、連動データ地点座標認識手段301,753にて、地図情報から内容データの文字列を有する名称情報VMxAを検索し、この検索した名称情報VMxAに対応する地図情報をコンテンツ関連地図情報として取得する構成などとしてもよい。このような構成にすれば、記憶手段250,730に地点文字列対応座標情報を記憶させる必要がなくなる。したがって、記憶手段250,730の容量を小さくでき、ナビゲーション装置200やコンテンツ処理装置700のコストを低減できる。
【0125】
出力制御手段320,755にて、コンテンツ関連地図情報や設定地点に対応するコンテンツメインデータを、連動データ出力開始情報の日時から連動データ出力時間情報の時間だけ表示させる構成について例示したが、これに限らず例えば以下のような構成などとしてもよい。すなわち、出力制御手段320,755にて、コンテンツ関連地図情報や設定地点に対応するコンテンツメインデータの表示を開始してから所定時間以上経過したことを認識した際に、これらの表示を終了させる構成などとしてもよい。このような構成にすれば、出力制御手段320,755に、連動データ出力時間情報を認識する機能を設ける必要がなくなる。したがって、出力制御手段320,755の構成を簡略化でき、ナビゲーション装置200やコンテンツ処理装置700のコストを低減できる。
【0126】
また、出力制御手段320,755にて、コンテンツ関連地図情報の表示を終了する旨の地図表示終了情報や、設定地点に対応するコンテンツメインデータの表示を終了する旨のデータ表示終了情報の設定入力を認識した際に、これらの表示を終了させる構成などとしてもよい。このような構成にすれば、利用者は、コンテンツ関連地図情報や設定地点に対応するコンテンツメインデータの表示を適宜強制終了させることができる。したがって、ナビゲーション装置200やコンテンツ処理装置700の使い勝手を向上できる。
【0127】
出力制御手段320,755にて、コンテンツ関連地図情報や設定地点に対応するコンテンツメインデータをサブ表示領域422,822で表示させる構成について例示したが、これに限らず例えば以下のような構成などとしてもよい。すなわち、出力制御手段320,755にて、例えばコンテンツ関連地図情報に関連付けられた地図関連付け情報としての関連地図表示アイコンを表示させる。そして、この関連地図表示アイコンを選択した旨の地図表示選択情報の設定入力を認識した際に、サブ表示領域422,822や図示しない関連地図表示領域にコンテンツ関連地図情報を表示させる構成などとしてもよい。また、設定地点に対応するコンテンツメインデータに関連付けられ番組関連付け情報としてのコンテンツ表示アイコンを表示させ、このコンテンツ表示アイコンを選択した旨のコンテンツ表示選択情報の設定入力を認識した際に、サブ表示領域422,822や図示しないコンテンツデータ表示領域に設定地点に対応するコンテンツメインデータを表示させる構成などとしてもよい。これらのような構成にすれば、利用者は、コンテンツ関連地図情報や設定地点に対応するコンテンツメインデータを適宜好みのタイミングで表示させることができる。したがって、ナビゲーション装置200やコンテンツ処理装置700の使い勝手をさらに向上できる。
【0128】
処理部270,750に、地図情報に対応する地点に関連する地図関連付け情報、例えばイベントや店舗に関する情報などを取得する地図関連付け情報取得手段を設ける。そして、出力制御手段320,755にて、コンテンツ関連地図情報の地点に関連する地図関連付け情報を表示させる構成などとしてもよい。このような構成にすれば、ナビゲーション装置200やコンテンツ処理装置700は、上記実施の形態の構成と比べて、表示部420で表示された場面に対応するより多くの情報を表示させることができる。したがって、ナビゲーション装置200やコンテンツ処理装置700は、各種情報をさらに適切に出力できる。
【0129】
ナビゲーション装置200に、コンテンツ関連地図情報および設定地点に対応するコンテンツメインデータを出力させる機能を設けた構成について例示したが、これに限らずいずれか一方の機能のみを設けた構成などとしてもよい。このような構成にすれば、出力制御手段320の構成を簡略化できる。したがって、ナビゲーション装置200のコストをより低減できる。
【0130】
出力制御手段320を本発明の内容データ出力制御手段として、出力装置400を本発明の内容データ出力手段として、それぞれ機能させる。そして、出力制御手段320にて、設定地点に対応するコンテンツメインデータに加え番組連動データを出力装置400で出力させる構成などとしてもよい。このような構成にすれば、ナビゲーション装置200は、コンテンツメインデータのみを出力させる構成と比べてより多くの情報を出力させることができる。したがって、ナビゲーション装置200は、各種情報をさらに適切に出力できる。
【0131】
出力制御手段320にて、利用者により選択されたコンテンツメインデータの非番組連動データが設定地点を示す文字列を有していることを認識した際に、移動に関する地図情報とともに、設定地点に対応する非番組連動データを出力させる構成などとしてもよい。また、コマーシャルを出力させるためのデータが設定地点を示す文字列を有していることを認識した際に、移動に関する地図情報とともに、設定地点に対応するコマーシャルを出力させる構成などとしてもよい。これらのような構成にすれば、ナビゲーション装置200は、設定地点に対応するコンテンツメインデータに加え番組非連動データやコマーシャルも出力させることができる。したがって、ナビゲーション装置200は、各種情報をさらに適切に出力できる。
【0132】
出力制御手段320に、撮像手段500で撮像された外部映像に存在する文字列を内容データが有していることを認識した際に、この内容データの文字列で示される地点に対応する例えばコンテンツ関連地図情報を出力させる機能を設けた構成について例示したが、このような機能を設けない構成などとしてもよい。このような構成にすれば、ナビゲーションシステム100に撮像手段500を設ける必要がなくなる。さらに、ナビゲーション装置200に、外部映像地点座標認識手段303を設ける必要がなくなる。したがって、ナビゲーションシステム100やナビゲーション装置200の構成を簡略化でき、これらのコストを低減できる。
【0133】
現在位置認識手段281を本発明の現在位置情報取得手段として、経路処理手段283を本発明の経路探索手段として、出力制御手段320を本発明の経路出力制御手段として、出力装置400を本発明の経路出力手段として、それぞれ機能させる。そして、経路処理手段283にて、車両の現在位置から内容文字データが有する地点文字列情報の地点までの移動経路を設定する。さらに、出力制御手段320にて、この設定した移動経路を出力装置400で出力させる構成などとしてもよい。このような構成にすれば、ナビゲーション装置200は、任意の番組の特定の場面に関連する地点までの移動経路を利用者に報知できる。したがって、ナビゲーション装置200の利便性を向上できる。
【0134】
処理部270,750に、特定の地点に関する場面のコンテンツメインデータとともに、この特定の地点に対応するコンテンツ関連地図情報を記憶手段250,730に記憶させる記憶制御手段を設ける構成などとしてもよい。また、処理部270に、地図情報とともに、この地図情報の任意の地点に関する場面のコンテンツメインデータを記憶手段250に記憶させる記憶制御手段を設ける構成などとしてもよい。これらのような構成にすれば、利用者は、特定の地点に関する場面とともに、この特定の地点に対応する地図情報を適宜好みのタイミングで視聴できる。したがって、ナビゲーション装置200やコンテンツ処理装置700の利便性をより向上できる。
【0135】
上述したような記憶制御手段を設けた構成において、出力制御手段320を本発明の地図対応番組出力制御手段として、出力装置400を本発明の地図対応番組出力手段として、それぞれ機能させる。さらに、処理部270に、表示部420で表示させている例えば経路処理手段283で設定した移動経路に関する地図情報を記憶手段250から検索し、この検索した地図情報とともに記憶されたコンテンツメインデータを取得する地図対応番組取得手段を設ける。そして、出力制御手段320にて、地図対応番組取得手段で取得したコンテンツメインデータを出力装置400で出力させる構成などとしてもよい。このような構成にすれば、ナビゲーション装置200は、表示部420で表示させている例えば移動経路の地点に関する場面が放送されていない時間帯であっても、この場面のコンテンツメインデータを記憶手段250から適宜取得して出力装置400で出力させることができる。したがって、ナビゲーション装置200の利便性をさらに向上できる。
【0136】
上述したような記憶制御手段を設けた構成において、出力制御手段320を本発明の現在位置対応番組出力制御手段として、出力装置400を本発明の現在位置対応番組出力手段として、それぞれ機能させる。さらに、処理部270に、現在位置情報の現在位置を含む地図情報を記憶手段250から検索し、この検索した地図情報とともに記憶されたコンテンツメインデータを取得する現在位置対応番組取得手段を設ける。そして、出力制御手段320にて、現在位置対応番組取得手段で取得したコンテンツメインデータを出力装置400で出力させる構成などとしてもよい。このような構成にすれば、ナビゲーション装置200は、現在位置に関する場面が放送されていない時間帯であっても、この場面のコンテンツメインデータを記憶手段250から適宜取得して出力装置400で出力させることができる。したがって、ナビゲーション装置200の利便性をさらに向上できる。
【0137】
本発明の出力制御装置をコンテンツデータを出力させるナビゲーション装置200やコンテンツ処理装置700に適用した構成について例示したが、これに限られない。例えば、データとしては、TV放送番組の他、ラジオ放送番組、衛星放送番組、さらにはネットワークを介して配信される映像データなども対象とすることができる。また、ナビゲーション装置200の記憶手段250、コンテンツ処理手段290、地点座標認識処理手段300、関連地図取得手段310などを、図示しないサーバ装置に設ける。そして、このサーバ装置から送信されるコンテンツデータ、地図情報、コンテンツ関連地図情報、設定地点に対応するコンテンツメインデータなどをナビゲーション装置200の制御により出力装置400で出力させる構成などとしてもよい。さらに、コンテンツ処理装置700の記憶手段730、TS処理手段751、パケット復調手段752、連動データ地点座標認識手段753、関連地図取得手段754などを、図示しないサーバ装置に設ける。そして、このサーバ装置から送信されるコンテンツデータ、地図情報、コンテンツ関連地図情報、設定地点に対応するコンテンツメインデータなどをコンテンツ処理装置700の制御により出力装置800で出力させる構成などとしてもよい。
【0138】
上述した各機能をプログラムとして構築したが、例えば回路基板などのハードウェアあるいは1つのIC(Integrated Circuit)などの素子にて構成するなどしてもよく、いずれの形態としても利用できる。なお、プログラムや別途記録媒体から読み取らせる構成とすることにより、取扱が容易で、利用の拡大が容易に図れる。
【0139】
その他、本発明の実施の際の具体的な構造および手順は、本発明の目的を達成できる範囲で他の構造などに適宜変更できる。
【0140】
[実施形態の作用効果]
上述したように、上記実施形態では、ナビゲーション装置200の処理部270は、出力制御手段320にて、コンテンツ処理手段290からのコンテンツデータを取得して、出力装置400の表示部420で表示させる。この後、処理部270は、連動データ地点座標認識手段301にて、出力装置400で出力させているコンテンツデータの番組連動データを取得する。そして、処理部270は、連動データ地点座標認識手段301で番組連動データの内容データが地点文字列情報の文字列を有していることを認識すると、関連地図取得手段310にて、この文字列で示される地点に対応する地図情報をコンテンツ関連地図情報として取得する。この後、出力制御手段320は、コンテンツ関連地図情報を出力装置400の表示部420で表示させる。
【0141】
このため、ナビゲーション装置200は、任意の番組を出力させている状態において、特定の地点に関する場面に対応する番組連動データを取得すると、この特定の地点に対応するコンテンツ関連地図情報を出力装置400の表示部420で表示させることができる。したがって、ナビゲーション装置200は、各種情報を適切に出力できる。
【0142】
また、ナビゲーション装置200の処理部270は、出力制御手段320にて、ナビゲーション処理手段280からの車両の移動に関する地図情報を取得して、出力装置400の表示部420で表示させる。この後、処理部270は、設定地点座標認識手段302にて、設定地点情報を取得する。そして、設定地点座標認識手段302は、設定地点情報に基づいて設定地点を認識すると、ナビゲーション処理手段280から移動に関する各種情報を適宜取得して、設定地点に対応する地点を特定する。また、処理部270は、連動データ地点座標認識手段301にて、利用者により予め選択されているコンテンツデータの番組連動データを取得する。そして、処理部270は、連動データ地点座標認識手段301で番組連動データの内容データが設定地点に対応する地点を示す文字列を有していることを認識すると、出力制御手段320にて、この番組連動データに対応する、すなわち設定地点に対応するコンテンツメインデータを取得する。この後、出力制御手段320は、コンテンツメインデータを出力装置400の表示部420で表示させる。
【0143】
このため、ナビゲーション装置200は、車両の移動に関する地図情報を出力装置400の表示部420で表示させている状態において、例えば車両の現在位置から半径1キロメートル圏内の地点に関する場面に対応する番組連動データを取得すると、この地点に関する場面を表示部420で表示させることができる。したがって、ナビゲーション装置200は、各種情報を適切に出力できる。
【0144】
さらに、コンテンツ処理装置700の処理部750は、出力制御手段755にて、パケット復調手段752からのコンテンツデータを取得して、出力装置800の表示部820で表示させる。この後、処理部750は、連動データ地点座標認識手段753にて、出力装置800で出力させているコンテンツデータの番組連動データを取得する。そして、処理部750は、連動データ地点座標認識手段753で番組連動データの内容データが地点文字列情報の文字列を有していることを認識すると、関連地図取得手段754にて、この文字列で示される地点に対応する地図情報をコンテンツ関連地図情報として取得する。この後、出力制御手段755は、コンテンツ関連地図情報を出力装置800の表示部820で表示させる。
【0145】
このため、コンテンツ処理装置700は、任意の番組を出力させている状態において、特定の地点に関する場面に対応する番組連動データを取得すると、この特定の地点に対応するコンテンツ関連地図情報を出力装置800の表示部820で表示させることができる。したがって、コンテンツ処理装置700は、各種情報を適切に出力できる。
【図面の簡単な説明】
【0146】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るナビゲーションシステムの概略構成を示すブロック図である。
【図2】前記第1の実施の形態および本発明の第2の実施の形態に係る地図情報を構成する表示用データのテーブル構造を模式的に示す概念図である。
【図3】前記第1の実施の形態における地図情報を構成するマッチングデータのテーブル構造を模式的に示す概念図である。
【図4】前記第1の実施の形態におけるナビゲーション装置を構成する処理部の概略構成を示すブロック図である。
【図5】前記第1の実施の形態における表示画面の一例を示す模式図である。
【図6】前記第1の実施の形態および前記第2の実施の形態における表示画面の一例を示す模式図である。
【図7】前記第1の実施の形態における設定地点に基づく出力制御モード時の処理を示すフローチャートである。
【図8】前記第1の実施の形態における外部映像に基づく出力制御モード時の処理を示すフローチャートである。
【図9】前記第2の実施の形態におけるコンテンツ処理システムの概略構成を示すブロック図である。
【図10】前記第2の実施の形態におけるコンテンツ処理装置を構成する処理部の概略構成を示すブロック図である。
【図11】前記第2の実施の形態におけるコンテンツ関連地図出力モード時の処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0147】
250,730 記憶手段
270,750 演算手段としての処理部
281 現在位置情報取得手段としても機能しうる現在位置認識手段
283 経路探索手段としても機能しうる経路処理手段
301,753 出力制御装置を構成する、内容データ取得手段および検索手段としても機能する連動データ地点座標認識手段
302 出力制御装置を構成する、経路地点情報取得手段としても機能する設定地点座標認識手段
303 出力制御装置を構成する、景観地点情報認識手段としても機能する外部映像地点座標認識手段
310,754 出力制御装置を構成する、地図情報取得手段である関連地図取得手段
320 出力制御装置を構成する、内容データ出力制御手段、経路出力制御手段、地図対応番組出力制御手段、および、現在位置対応番組出力制御手段としても機能しうる、番組データ取得手段、配信日時情報取得手段、および、表示制御手段としても機能する出力制御手段
400 内容データ出力手段、経路出力手段、地図対応番組出力手段、および、現在位置対応番組出力手段としても機能しうる出力装置
420,820 表示手段である表示部
755 出力制御装置を構成する、番組データ取得手段、配信日時情報取得手段、および、表示制御手段としても機能する出力制御手段
VMxA 地図地点文字データとしても機能しうる名称情報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像データを含む番組データを取得する番組データ取得手段と、
前記番組データとともに配信される前記番組データの内容に関する内容データを取得する内容データ取得手段と、
前記画像データを表示手段にて表示させる制御をする表示制御手段と、
前記内容データから地点に関する地点情報を検索する検索手段と、
前記検索した地点情報の地点を含む所定領域に対応する地図情報を取得する地図情報取得手段と、
を具備し、
前記表示制御手段は、前記取得した地図情報を前記表示手段にて表示させる制御をする
ことを特徴とした出力制御装置。
【請求項2】
請求項1に記載の出力制御装置であって、
前記表示制御手段は、前記表示手段にて表示される前記画像データの少なくとも一部に代えて前記地図情報を表示させる制御をする
ことを特徴とした出力制御装置。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の出力制御装置であって、
前記地図情報は、地点の座標に関する座標情報を有し、
前記地図情報取得手段は、前記検索した地点情報の地点に対応する前記座標情報を有する地図情報を取得する
ことを特徴とした出力制御装置。
【請求項4】
請求項1または請求項2に記載の出力制御装置であって、
前記地図情報は、地点を示す地図地点文字データを有し、
前記地図情報取得手段は、前記検索した地点情報の地点を示す前記地図地点文字データを有する地図情報を取得する
ことを特徴とした出力制御装置。
【請求項5】
請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の出力制御装置であって、
前記番組データの配信が開始される日時に関する配信開始日時情報および前記番組データの配信が終了する日時に関する配信終了日時情報を取得する配信日時情報取得手段を具備し、
前記表示制御手段は、前記配信開始日時情報の日時に前記地図情報の表示を開始させ、前記配信終了日情報の日時に前記地図情報の表示を終了させる制御をする
ことを特徴とした出力制御装置。
【請求項6】
請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の出力制御装置であって、
前記表示制御手段は、前記地図情報の表示を開始させてから所定時間以上経過したことを認識すると前記地図情報の表示を終了させる制御をする
ことを特徴とした出力制御装置。
【請求項7】
請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の出力制御装置であって、
前記表示制御手段は、前記地図情報に関連付けられ取得した地点に関連する地図関連付け情報を前記表示手段にて表示させる制御をする
ことを特徴とした出力制御装置。
【請求項8】
請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の出力制御装置であって、
移動体が移動する経路近傍の地点に関する経路地点情報を取得する経路地点情報取得手段を具備し、
前記検索手段は、前記経路地点情報を前記地点情報として認識し、この認識した地点情報を前記内容データから検索する
ことを特徴とした出力制御装置。
【請求項9】
請求項1ないし請求項8のいずれかに記載の出力制御装置であって、
移動体の外部の景観に関する景観情報を取得して、この取得した景観情報の景観に存在する地点に関する景観地点情報を認識する景観地点情報認識手段を具備し、
前記検索手段は、前記景観地点情報を前記地点情報として認識し、この認識した地点情報を前記内容データから検索する
ことを特徴とした出力制御装置。
【請求項10】
請求項1ないし請求項9のいずれかに記載の出力制御装置であって、
移動体の現在位置に関する現在位置情報を取得する現在位置情報取得手段と、
前記現在位置情報、前記検索手段で検索した地点情報、および、前記地図情報に基づいて前記現在位置から前記地点までの経路を探索する経路探索手段と、
前記探索した経路を経路出力手段にて出力させる制御をする経路出力制御手段と、
を具備したことを特徴とした出力制御装置。
【請求項11】
移動体が移動する経路近傍の地点に関する経路地点情報を取得する経路地点情報取得手段と、
前記経路地点情報の地点を含む所定領域に対応する地図情報を取得する地図情報取得手段と、
前記地図情報を表示手段にて表示させる制御をする表示制御手段と、
画像データを含む番組データを取得する番組データ取得手段と、
前記番組データとともに配信される前記番組データの内容に関する内容データを取得する内容データ取得手段と、
前記内容データから前記経路地点情報を検索する検索手段と、
を具備し、
前記表示制御手段は、前記経路地点情報を検索できた前記内容データに対応する前記番組データの画像データを前記表示手段にて表示させる制御をする
ことを特徴とした出力制御装置。
【請求項12】
請求項11に記載の出力制御装置であって、
前記表示制御手段は、前記表示手段にて表示される前記地図情報の少なくとも一部に代えて前記画像データを表示させる制御をする
ことを特徴とした出力制御装置。
【請求項13】
請求項11または請求項12に記載の出力制御装置であって、
前記番組データの配信が開始される日時に関する配信開始日時情報および前記番組データの配信が終了する日時に関する配信終了日時情報を取得する配信日時情報取得手段を具備し、
前記表示制御手段は、前記配信開始日時情報の日時に前記画像データの表示を開始させ、前記配信終了日情報の日時に前記画像データの表示を終了させる制御をする
ことを特徴とした出力制御装置。
【請求項14】
請求項11または請求項12に記載の出力制御装置であって、
前記表示制御手段は、前記画像データの表示を開始させてから所定時間以上経過したことを認識すると前記画像データの表示を終了させる制御をする
ことを特徴とした出力制御装置。
【請求項15】
請求項11ないし請求項14のいずれかに記載の出力制御装置であって、
前記表示制御手段は、前記番組データに関連付けられ取得した前記番組データに関連する番組関連付け情報を前記表示手段にて表示させる制御をする
ことを特徴とした出力制御装置。
【請求項16】
請求項11ないし請求項15のいずれかに記載の出力制御装置であって、
前記内容データを内容データ出力手段にて出力させる制御をする内容データ出力制御手段を具備した
ことを特徴とした出力制御装置。
【請求項17】
請求項11ないし請求項16のいずれかに記載の出力制御装置であって、
移動体の外部の景観に関する景観情報を取得して、この取得した景観情報の景観に存在する地点に関する景観地点情報を認識する景観地点情報認識手段を具備し、
前記検索手段は、前記景観地点情報を前記経路地点情報として認識し、この認識した経路地点情報を前記内容データから検索する
ことを特徴とした出力制御装置。
【請求項18】
請求項1ないし請求項17のいずれかに記載の出力制御装置であって、
前記番組データとともにこの番組データに対応する前記地図情報を記憶手段に記憶させる制御をする記憶制御手段を具備した
ことを特徴とした出力制御装置。
【請求項19】
請求項18に記載の出力制御装置であって、
前記表示手段にて表示された前記地図情報を前記記憶手段から検索し、この検索した地図情報に対応する番組データを取得する地図対応番組取得手段と、
この地図対応番組取得手段で取得した前記番組データを地図対応番組出力手段にて出力させる制御をする地図対応番組出力制御手段と、
を具備したことを特徴とした出力制御装置。
【請求項20】
請求項18または請求項19に記載の出力制御装置であって、
移動体の現在位置に関する現在位置情報を取得する現在位置情報取得手段と、
前記現在位置情報の現在位置を含む前記地図情報を前記記憶手段から検索し、この検索した地図情報に対応する前記番組データを取得する現在位置対応番組取得手段と、
この現在位置対応番組取得手段で取得した前記番組データを現在位置対応番組出力手段にて出力させる制御をする現在位置対応番組出力制御手段と、
を具備したことを特徴とした出力制御装置。
【請求項21】
演算手段により地図情報を表示手段にて表示させる制御をする出力制御方法であって、
前記演算手段は、
画像データを含む番組データを取得し、
前記番組データとともに配信される前記番組データの内容に関する内容データを取得し、
前記画像データを前記表示手段にて表示させる制御をし、
前記内容データから地点に関する地点情報を検索し、
この検索した地点情報の地点を含む所定領域に対応する前記地図情報を取得し、
この取得した地図情報を前記表示手段にて表示させる制御をする
ことを特徴とする出力制御方法。
【請求項22】
演算手段により画像データを含む番組データの前記画像データを表示手段にて表示させる制御をする出力制御方法であって、
前記演算手段は、
移動体が移動する経路近傍の地点に関する経路地点情報を取得し、
前記経路地点情報の地点を含む所定領域に対応する地図情報を取得し、
前記地図情報を前記表示手段にて表示させる制御をし、
前記番組データを取得し、
前記番組データとともに配信される前記番組データの内容に関する内容データを取得し、
前記内容データから前記経路地点情報を検索し、
前記経路地点情報を検索できた前記内容データに対応する前記番組データの画像データを前記表示手段にて表示させる制御をする
ことを特徴とする出力制御方法。
【請求項23】
演算手段を、請求項1ないし請求項20のいずれかに記載の出力制御装置として機能させる
ことを特徴とした出力制御プログラム。
【請求項24】
請求項21または請求項22に記載の出力制御方法を演算手段に実行させる
ことを特徴とした出力制御プログラム。
【請求項25】
請求項23または請求項24に記載の出力制御プログラムが演算手段にて読取可能に記録された
ことを特徴とした出力制御プログラムを記録した記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2006−17537(P2006−17537A)
【公開日】平成18年1月19日(2006.1.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−194220(P2004−194220)
【出願日】平成16年6月30日(2004.6.30)
【出願人】(000005016)パイオニア株式会社 (3,620)
【出願人】(595105515)インクリメント・ピー株式会社 (197)
【Fターム(参考)】