説明

包装機の物品供給装置

【課題】1列または2列で集合した物品の供給が切換え設定でき、また包装機の物品供給不良を改善し得るようにする。
【解決手段】移送コンベヤ10から整列用コンベヤ12に送り込まれた物品Wは、1列化すると共に縦向き姿勢で搬送される。整列用コンベヤ12からプールコンベヤ14に送り込まれた物品Wは、縦向き姿勢のまま搬送されて移送終端から上流側に所定数貯留される。プールコンベヤ14に貯留されている先頭の物品Wは、切出しコンベヤ20により横向き姿勢で1個づつ整列コンベヤ24に送り出される。整列コンベヤ24では、所定個数の物品Wを集合整列し、この整列物品Wを側部コンベヤ26に送り込む。側部コンベヤ26で搬送される整列物品Wは、横送り手段により横向き姿勢の整列状態のまま供給コンベヤ22に横送りされる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、横型製袋充填機等からなる包装機の供給コンベヤに複数の物品を整列状態で供給する物品供給装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
横型製袋充填機等からなる包装機の供給コンベヤに向けて、複数の物品を集合した集合物品を所定間隔毎に送り込む装置として、例えば特許文献1に開示の装置が提案されている。この装置は、物品を押せ押せ状態で搬送する累積コンベヤの下流側に、物品を一対の駆動ベルトで挟んで搬送する分割用コンベヤが接続されており、累積コンベヤと同一速度で運転している分割用コンベヤに所定個数の物品が受渡された際に、該分割用コンベヤの搬送速度を増速することで、所定個数の物品を累積コンベヤ上の物品から分離するよう構成される。また累積コンベヤ上の次の物品が駆動ベルトに挟まれる以前に、分割用コンベヤの搬送速度を累積コンベヤと同一速度に戻すことで、次の物品が上流側の物品から分離されないようにしてある。そして、分割用コンベヤで所定間隔毎に挟持して搬送される集合物品を、下流側に接続された供給コンベヤの各アタッチメント間に送り込むよう構成される。
【0003】
また、本件出願人の先の出願に係る特願2004−280378号では、複数の搬送コンベヤを直列に配置して構成されて、物品を1列で搬送する2基のアキューム部を並列に備え、上流側から供給される物品を、各アキューム部から所定個数単位毎に供給コンベヤに向けて送り出すことで、該供給コンベヤには複数の物品が2列で集合された集合物品が供給されるようになっている。
【特許文献1】特公平6−104490号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前記特許文献1の装置において、集合物品を分割用コンベヤから供給コンベヤに送り込む際に、分割用コンベヤと供給コンベヤの搬送速度が異なると、集合物品を構成する各物品が分離したり、物品相互が圧接されて潰れたり姿勢が崩れる恐れがある。従って、当該装置においては、分割用コンベヤから供給コンベヤに集合物品を送り込むときには、該集合物品における先頭の物品が分割用コンベヤの駆動ベルトから解放されるまでの間に、分割用コンベヤを供給コンベヤと同一の速度まで加速し、その後供給コンベヤと同一速度で集合物品を供給コンベヤに送り込み、次に分割用コンベヤが集合物品における最後尾の物品の送り出しを終了した後に、分割用コンベヤの減速を開始して次の集合物品が分割用コンベヤから送り出されない間に累積コンベヤと同一速度にすると云う、複雑な速度制御が必要であった。
【0005】
また特許文献1の装置では、物品を一対の駆動ベルトで挟むため、軟質の物品で個々の形状が一定になっていない、例えばロールパン等の物品に対しては、物品の潰れや姿勢変化等を招く等の問題から採用することができない。更に、前記分割用コンベヤは前述したような速度制御を必要とし、包装機の高速運転時においては、分割用コンベヤから所定個数単位となるよう物品を確実に切出して供給コンベヤに供給することができなくなる恐れがある。
【0006】
また後者の出願に係る装置によれば、上流側からアキューム部に供給された物品は、包装機の供給コンベヤに直線的に送り込まれるよう構成されている。このことから、縦横の寸法が異なる物品を、その長手方向が搬送方向と交差する姿勢として供給コンベヤに送り込んで、包装する物品を横向き姿勢とするためには、現状では供給コンベヤによる搬送中に人手によって物品の向きを手直しする作業が必要となる。更に、複数の搬送コンベヤを夫々運転制御することで所定個数の物品をアキューム部から切出す構成では、高速処理に際して物品の切出し数のカウントミスへの対応として、監視用員の配置が必要となっていた。
【0007】
なお、前記特許文献1および先の出願に係る装置に開示の何れの技術においても、1列と2列の集合物品を切換えて包装機の供給コンベヤに供給することについては開示されておらず、集合物品の列数を切換える技術が希求されている。
【0008】
すなわち本発明は、前述した従来の技術に内在している前記課題に鑑み、これを好適に解決するべく提案されたものであって、1列と2列の集合物品の供給が切換え設定でき、また物品供給不良を改善し得る包装機の物品供給装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前述した課題を解決し、所期の目的を達成するため、請求項1の発明に係る包装機の物品供給装置は、
搬送方向に所定間隔毎に配設された仕切部材間に、所定個数単位で1列または2列で集合した物品を載置して搬送する供給コンベヤと、
該供給コンベヤの側方に並設されて供給コンベヤと同方向に同速度で走行し、物品の長手方向が搬送方向と交差する横向き姿勢で所定個数単位の1列で整列した整列物品を所定間隔毎に載置して搬送する側部コンベヤと、
前記整列物品が側部コンベヤにおける前記供給コンベヤの各仕切部材間に対応する位置に載置されるように、側部コンベヤに整列物品を所定間隔毎に移送するよう走行制御される整列コンベヤと、
前記側部コンベヤと同方向に同速度で移動しつつ該側部コンベヤで搬送中の各整列物品単位で一括保持して、前記供給コンベヤの各仕切部材間に横送りするよう作動制御される横送り手段とからなり、
前記横送り手段は、前記供給コンベヤの各仕切部材間に載置して搬送する物品の搬送列数に応じて、前記整列物品を横送りする横送り距離を変更するよう作動制御されることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、整列物品を横送りする横送り手段の横送り距離を変更制御することで、機械的構成を変えることなく供給コンベヤに対する整列物品の1列と2列の供給切換えを簡単に行ない得る。また横送り手段は、整列物品を保持状態で側部コンベヤと同方向に同速度で移動しつつ側部コンベヤで搬送中の整列物品を供給コンベヤに供給するから、高速での供給においても物品の姿勢変化を防止することができる。
【0010】
前述した課題を解決し、所期の目的を達成するため、請求項2の発明に係る包装機の物品供給装置は、
搬送方向に所定間隔毎に配設された仕切部材間に、所定個数単位で集合した物品を載置して搬送する供給コンベヤと、
該供給コンベヤの左右両側に並設されて供給コンベヤと同方向に同速度で走行し、物品の長手方向が搬送方向と交差する横向き姿勢で所定個数単位の1列で整列した整列物品を所定間隔毎に載置して搬送する側部コンベヤと、
前工程から移送されてくる複数の物品を2列化し、各列の物品をその長手方向が搬送方向前後となる縦向き姿勢で所定数貯留するプールコンベヤを備える整列供給部と、
前記整列供給部における各列の搬送終端から、その搬送方向と直交する方向へ物品を1個づつ移送し、該物品をその長手方向が搬送方向と交差する横向き姿勢で送出する切出し手段と、
前記切出し手段で送出された物品を整列物品として側部コンベヤに移送するに際し、整列物品が側部コンベヤにおける前記供給コンベヤの各仕切部材間に対応する位置に載置されるように、側部コンベヤに整列物品を所定間隔毎に移送するよう走行制御される整列コンベヤと、
前記各側部コンベヤと同方向に同速度で移動しつつ該側部コンベヤで搬送される各整列物品単位で一括保持して、前記供給コンベヤの各仕切部材間に横送りするよう作動制御される横送り手段とから構成したことを特徴とする。
請求項2の発明によれば、前記請求項1と同様に、高速供給時における物品の姿勢変化を防止し得る。また、切出し手段で物品を1個づつ移送して整列コンベヤで複数個単位毎に1列に整列するよう集合するから、整列個数の過不足の発生が無く、確実に所望の個数単位の整列物品を供給コンベヤに供給できる。しかも供給される物品の姿勢を人手にて手直しすることなく、包装機で袋詰めされる物品を横向き姿勢とすることができ、切出し数の過不足の監視や物品の姿勢変化を手直しするための人員配置を不要として供給の自動化を達成し得る。更に、供給コンベヤを挟む両側の側部コンベヤから整列物品を供給し得るから、高速処理に対応することができる。
【0011】
請求項3に係る発明は、前記供給コンベヤは、各仕切部材間に搬送方向に沿う2列で集合した物品を載置して搬送するものであり、前記横送り手段は、同じ仕切部材間における供給コンベヤの搬送ライン中心を挟んで物品の各列が左右対称位置に位置決めされるよう対応する側の側部コンベヤから整列物品を1列づつ横送りするよう作動制御される。
請求項3の発明によれば、両側の横送り手段で整列物品を1列づつ供給コンベヤに横送りするから、両側部コンベヤからの物品処理数を均等化することができる。
【0012】
請求項4に係る発明は、前記供給コンベヤにおける各仕切部材間に載置して搬送される物品の集合数が奇数となる際には、前記整列コンベヤは、前記切出し手段で送出された物品の整列個数が偶数と奇数とが交互になると共に、一方の整列コンベヤから対応する側部コンベヤに移送された偶数個の整列物品の載置位置と対応する他方の側部コンベヤの同位置に他方の整列コンベヤから奇数個の整列物品が載置されるように移送するよう走行制御され、同じ仕切部材間には左右の側部コンベヤの一方から偶数個の整列物品が横送りされると共に他方から奇数個の整列物品が横送りされる。
請求項4の発明によれば、供給コンベヤにおける各仕切部材間に載置して搬送される物品の集合数が奇数に設定された際に、各側部コンベヤから偶数個の整列物品と奇数個の整列物品とを交互に供給するよう構成したから、各側部コンベヤへ送り込まれる物品数に対する処理数のバランスをとることができる。
【0013】
請求項5に係る発明は、前記供給コンベヤの各仕切部材間に載置される物品の搬送状態は、1列と2列とに切換え設定されるようになっており、前記横送り手段は、その設定された列数に応じて物品を保持して前記供給コンベヤの所定位置まで移動する横送り距離を変更するよう作動制御される。
請求項5の発明によれば、横送り手段の横送り距離を変更するだけで、供給コンベヤに対する整列物品の1列と2列の供給切換えを簡単に行ない得る。
【0014】
請求項6に係る発明は、前記供給コンベヤの各仕切部材間に載置される物品の搬送状態が1列に設定され、前記横送り手段は、左右の側部コンベヤから供給コンベヤへの整列物品の横送りを交互に行なうように作動制御される。
請求項6の発明によれば、両側部コンベヤへ送り込まれる物品数に対する処理数のバランスをとることができる。
【0015】
請求項7に係る発明は、前記供給コンベヤの各仕切部材間に載置して搬送される集合した物品を上流側に送って、その最後尾を搬送方向後方の仕切部材に当接させる移動手段を備える。
請求項7の発明によれば、集合した物品を移動手段により上流側に送って、その最後尾を搬送方向後方の仕切部材に当接させることができ、集合した物品の前後間隔を、仕切部材の前後間隔に一致させることができる。
【0016】
請求項8に係る発明は、前記供給コンベヤの搬送終端に、各仕切部材間に載置して搬送される物品が到来するタイミングに合わせて、集合した物品の先頭に当接する作動位置に切換え作動される前揃え手段が配設される。
請求項8の発明によれば、供給コンベヤでの搬送中に集合した物品の集合状態が崩れたとしても、前揃え手段により集合した物品を適正な集合状態に整えることができる。
【0017】
請求項9に係る発明は、前記供給コンベヤの各仕切部材間に載置して搬送される集合した物品の搬送方向長さに応じて各仕切部材の間隔を変更するように、各仕切部材を物品載置面上に臨む作動位置と臨まない退避位置とに切換えるよう制御される切換え手段を備える。
請求項9の発明によれば、集合した物品の搬送方向長さに応じて各仕切部材の間隔を変更することで、各種の集合した物品を仕切部材間に載置して搬送することができる。
【0018】
請求項10に係る発明は、前記横送り手段は、供給コンベヤに整列物品を横送りした後、側部コンベヤによる後続搬送物品に接触しない経路を経て初期位置に復帰するよう構成される。
請求項10の発明によれば、供給コンベヤに整列物品を横送りした横送り手段を、側部コンベヤ上の整列物品の位置に関係なく初期位置まで戻すことができるから、処理能力を向上し得る。
【0019】
請求項11に係る発明は、前記側部コンベヤに対応して複数基の横送り手段が配設されている。
請求項11の発明によれば、側部コンベヤで搬送される複数組の整列物品を同時に供給コンベヤに供給することができ、高速処理に対応し得る。
【0020】
請求項12に係る発明は、前記各側部コンベヤへの物品流入量に応じて、流入量の多い方に対応する前記横送り手段が選択されて作動制御される。
請求項12の発明によれば、物品流入量に応じて各側部コンベヤから物品をバランスよく供給コンベヤに供給し得る。
【0021】
請求項13に係る発明は、前記横送り手段は、整列物品の横送りに先立ち、前記側部コンベヤの下流側に高速で移動して物品同士を寄せた後に側部コンベヤと同速度となるよう作動制御される。
請求項13の発明によれば、側部コンベヤでの搬送中に物品同士が離間したとしても、横送り手段により物品同士を寄せて適正な整列状態で供給コンベヤに供給することができる。
【発明の効果】
【0022】
本発明に係る包装機の物品供給装置によれば、複数物品の整列供給に際して1列と2列の供給切換えを簡単に行なうことができると共に、人手を介することなく物品の姿勢を横向き姿勢で集合して供給することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
次に、本発明に係る包装機の物品供給装置につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら以下説明する。なお実施例では、物品として縦横の長さの異なるロールパンを例示してある。
【実施例】
【0024】
図1は、実施例に係る横型製袋充填機等からなる包装機の物品供給装置の全体構成を示すものであって、該物品供給装置では、物品Wの品種によって、所定個数の1列、2列で各列が同数となる偶数個、あるいは2列で各列の個数が異なって全体が奇数個となる何れかに整列集合された物品Wを、後述する筒状フィルムに向けて供給するようになっている。物品供給装置は、前工程から供給されてくる縦横の長さの異なる物品Wを移送する移送コンベヤ10の下流側に、該移送コンベヤ10に対して直列に接続される2基の整列用コンベヤ12,12が並列に配置され、各整列用コンベヤ12は、移送コンベヤ10からランダムな姿勢で受渡された複数の物品Wを、その搬送過程で搬送ライン中心に寄せて1列化すると共に、物品Wの長手方向が物品搬送方向の前後となる縦向き姿勢となるように整列するよう構成される。
【0025】
各整列用コンベヤ12の下流側には、ローラコンベヤからなるプールコンベヤ14が夫々接続され、整列用コンベヤ12からプールコンベヤ14にランダムな間隔で送り込まれた物品Wは、縦向き姿勢のまま搬送されて、その搬送終端部に物品Wの前後端部が軽接触状態で所定数貯留されるようになっている。またプールコンベヤ14は、その搬送経路の途中が90度カーブするよう構成される。なお実施例における2基の整列用コンベヤ12,12と2基のプールコンベヤ14,14とが整列供給部として構成される。前記移送コンベヤ10には、各整列用コンベヤ12に対応して、プールコンベヤ14での物品貯留量を図示しないセンサにより検出することで整列用コンベヤ12への物品流入量を調節するよう作動される排出手段16が夫々配設され、前工程から供給されてくる物品Wを系外に排出するよになっている。
【0026】
前記各プールコンベヤ14の搬送終端に対応して、図2に示す如く、無端ベルトに所定間隔毎に押送部材18を配設した切出し手段としての切出しコンベヤ20が、プールコンベヤ14の上方に夫々配設される。そして、切出しコンベヤ20の間欠走行に伴い前記押送部材18が前進移動し、プールコンベヤ14に1列で貯留されている先頭の物品Wを、プールコンベヤ14と直交して接続される後述の整列コンベヤ24に向けて個々に切り出すよう構成される。すなわち、プールコンベヤ14上で縦向き姿勢となっている物品Wは、その長手方向が後述する供給コンベヤ22の物品搬送方向と交差する横向き姿勢で送り出される。
【0027】
前記各プールコンベヤ14の下流端には、前記切出しコンベヤ20による物品送り方向に沿って所定長さで延在するベルトコンベヤからなる整列コンベヤ24が夫々直交して接続され、プールコンベヤ14から切出しコンベヤ20によって横向き姿勢で送り出された個々の物品Wを、該整列コンベヤ24で受け取って下流側に横向き姿勢のまま搬送するよう構成される。この整列コンベヤ24は、プールコンベヤ14から送り出された所定個数の物品Wの夫々における物品搬送方向の前後端部が軽接触状態となる1列で整列すると共に、その整列物品(以後、整列物品についても符号Wで示すこととする)を、後述する供給コンベヤ22の各仕切部材間に対応する位置に載置されるように、仕切部材44に関する位置信号に基づいて下流側に接続されたベルトコンベヤからなる側部コンベヤ26に所定間隔毎に移送するよう走行制御される。なお、プールコンベヤ14から物品Wを送り出す押送部材18が何ピッチ分動作したかがカウントされ、そのカウント値が予め設定された物品切出し数に対応する設定数に達したときに切出しコンベヤ20が停止し、整列コンベヤ24は側部コンベヤ26の物品搬送速度と同速度で整列物品Wを搬送して該側部コンベヤ26に送り込むよう走行速度が制御される。
【0028】
前記切出しコンベヤ20および整列コンベヤ24は、後述する供給コンベヤ22で各仕切部材間に物品搬送方向に沿う2列で集合した物品Wを搬送する際に、物品Wの集合個数が奇数に設定された場合は、整列コンベヤ24で整列する整列物品Wにおける物品Wの整列個数を、偶数と奇数とが交互となるよう走行制御され、前記側部コンベヤ26に偶数個の整列物品Wと奇数個の整列物品Wとが交互に送り込まれるよう構成される。また、一方の整列コンベヤ24から対応する側部コンベヤ26に送り込まれた偶数個の整列物品Wの載置位置に対し、他方の側部コンベヤ26における対応する同位置に、他方の整列コンベヤ24から奇数個の整列物品Wが載置されるように、両切出しコンベヤ20および整列コンベヤ24,24が走行制御される。
【0029】
前記切出しコンベヤ20の押送部材18は、図2に示す如く、プールコンベヤ14から物品Wを送り出した後は、下流側に向かうにつれて物品Wから離間するよう斜め上方に移動するよう構成されている。また前記整列コンベヤ24は、前記押送部材18が下流側に向かうにつれて上方移動するのに合わせて物品Wを斜め下方に移送するように、その下流端に向かうにつれて下方傾斜するよう配置され、整列コンベヤ24に移載された後の物品Wの後部を押送部材18で蹴り出して物品Wの姿勢を変化させることなく整列コンベヤ24へ送り出し得るようになっている。また整列コンベヤ24は、無端ベルトに吸引孔を走行方向に所定間隔毎に穿設すると共に、その物品載置面の下側に吸引源に接続する吸引チャンバを備えた吸着手段が設けられ、吸引孔を介して作用する吸引力によって物品Wを吸着保持して搬送するよう構成されている。
【0030】
横型製袋充填機における製袋手段で成形された筒状フィルムに向けて、その物品搬送方向に向けた1列または2列で集合した物品Wを搬送する供給コンベヤ22が配設され、該供給コンベヤ22を挟む両側方に側部コンベヤ26,26が並設されて、前記整列コンベヤ24から側部コンベヤ26へ受渡された整列物品Wを、供給コンベヤ22の物品搬送方向へ向けて該供給コンベヤ22の物品搬送速度と同速度で搬送するよう構成される。なお、各側部コンベヤ26と供給コンベヤ22との間に案内板27が夫々配設され、側部コンベヤ26に載置されている整列物品Wは、後述する横送り手段28により案内板27上を供給コンベヤ22へ向けて円滑に移動するようになっている。
【0031】
前記側部コンベヤ26に載置された整列物品Wを、その右側または左側の外側方から供給コンベヤ22に向けて横送りする横送り手段28が、各側部コンベヤ26に対応して夫々複数基(実施例では2基であるがこの数に限られない)づつ配設される。各側部コンベヤ26に配設される2基の横送り手段28は、物品搬送方向に所定間隔毎に配設されており、説明の便宜上、供給コンベヤ22に対してその物品搬送方向前方から視て右側に配設される2基の横送り手段28a,28bを、その前方から第1横送り手段、第2横送り手段と指称し、左側に配設される2基の横送り手段28c,28dを、その前方から第3横送り手段、第4横送り手段と指称する。また、各横送り手段28a〜28dの構成は同一であるので、主に第1横送り手段28aの構成についてのみ説明し、他の横送り手段28b〜28dの同一部材には同じ符号を付して示すこととする。なお、特定の横送り手段を指示しない場合に、符号「28」を付して示すものとし、図面には各横送り手段に対応する符号のみを付している。
【0032】
図3に示す如く、第1横送り手段28aは、前記側部コンベヤ26の外側方に配設されて供給コンベヤ22の物品搬送方向に沿って延在するガイドレール30に移動自在に配設される移動部材32を備え、該移動部材32はボールネジとサーボモータとからなる第1作動手段により供給コンベヤ22の物品搬送方向の前後に往復移動するよう構成され、物品搬送方向への移動速度は供給コンベヤ22の物品搬送速度と同速度に設定されるようサーボモータが駆動制御される。なお、ガイドレール30には複数基の移動部材32,32が物品搬送方向の前後に離間して共通的に配設されると共に、両移動部材32,32は第1作動手段により一体的に物品搬送方向の前後に往復移動するよう構成されている。すなわち実施例では、左右同一側に位置する2基の第1横送り手段28aと第2横送り手段28bまたは第3横送り手段28cと第4横送り手段28dは、供給コンベヤ22の物品搬送方向の前後に一体的に往復移動するようになっている。また図3に示す実施例では、供給コンベヤ22での物品Wの搬送列数が1列である場合において、第1横送り手段28aおよび第2横送り手段28bを作動した状態を示すものであって、供給コンベヤ22の全ての仕切部材44を後述する作動位置に突出した状態で、その仕切部材間に画成されて前後に位置する2つの区画に1基の横送り手段28で整列物品Wを1列づつ供給し得る間隔で、第1横送り手段28aと第2横送り手段28bまたは第3横送り手段28cと第4横送り手段28dとが位置するように、ガイドレール30に共通的に配設される移動部材32,32の間隔が位置決めされている。
【0033】
前記移動部材32には、図4に示す如く、供給コンベヤ22の物品搬送方向と直交する方向に水平に延在するガイド部材33が配設され、該ガイド部材33に沿ってスライド体34が移動自在に配設されて、該スライド体34は、ボールネジとサーボモータとからなる第2作動手段により進退移動するよう構成される。スライド体34には、アクチュータとしてのエアシリンダ36を介してホルダ38が上下動可能に配設され、該ホルダ38に保持具40が着脱自在に配設されている。実施例の保持具40は、前記仕切部材44の配設ピッチに対応した区画長よりも短かい長さに設定され、前後2つの区画を仕切っている仕切部材44と干渉しないように物品搬送方向に離間する複数(実施例では2つ)の保持部40b,40bを備え、各保持部40bには、物品Wの外形状に対応する形状で内側および下側に開放する凹部40aが、供給コンベヤ22の物品搬送方向に沿って複数(実施例では3つ)形成される(図6参照)。また保持具40は、エアシリンダ36によりホルダ38を上下動することで、側部コンベヤ上の整列物品Wに干渉しない上方の待機位置と、凹部40aに物品Wが収容保持される作動位置との間を上下動するよう設定され、第1作動手段により移動部材32を物品搬送方向に向けて移動しつつ保持具40を待機位置から作動位置に下降することで、各保持部40b,40bに、対応する区画へ供給する整列物品Wを夫々一括して保持し得るようになっている。そして、作動位置において各凹部40aに物品Wを夫々収容保持した保持具40を、第2作動手段によりスライド体34と共にガイド部材33に沿って供給コンベヤ22に向けて移動することで、側部コンベヤ26から供給コンベヤ22に向けて整列物品Wを横向き姿勢のまま横送りするよう構成される。なお、整列物品Wを横送りした保持具40は、前記エアシリンダ36により待機位置まで上昇した後、前記第1作動手段および第2作動手段により移動部材32およびスライド体34を逆方向に移動することで、側部コンベヤ26で搬送されてくる後続の物品Wと接触しない上方の経路を移動して、次の整列物品Wの横送りを待機する初期位置に復帰するよう設定される。また、保持具40は、整列物品Wにおける物品Wの集合個数等が変更された際には、その集合個数に応じた数の凹部40aが形成され、整列物品Wを前記仕切部材間に画成される区画の所定位置まで横送りし得るような適宜形状および寸法に設定されたものと交換し得るようになっている。
【0034】
前記スライド体34は、保持具40が側部コンベヤ26より外側方の退避位置と、側部コンベヤ上の整列物品Wを供給コンベヤ22の所定位置に横送りした横送り位置との間を移動するよう、前記第2作動手段により進退移動される。そして、後述するように供給コンベヤ22で1列に集合した物品Wを搬送する場合と2列に集合した物品Wを搬送する場合とに応じて、第2作動手段のサーボモータが回転制御されることで、第1横送り手段28による整列物品Wの横送り距離が変更される。すなわち、供給コンベヤ22での物品Wの搬送列数が1列である場合は、図4に示す如く、前記保持具40で保持した整列物品Wの幅方向(物品Wの長手方向)の中心が供給コンベヤ22の搬送ライン中心と略合致するまで横送りするようサーボモータの回転量が設定され、供給コンベヤ22での物品Wの搬送列数が2列である場合は、図5に示す如く、供給コンベヤ22の搬送ライン中心を挟む左右に物品Wが所定の隙間で臨むように各列が左右対称な位置に位置決めされる適宜位置まで横送りするようサーボモータの回転量が設定される。
【0035】
また図3に示す如く、供給コンベヤ22での物品Wの搬送列数が1列の場合には、供給コンベヤ22の一側方(右側)に位置する第1横送り手段28aおよび第2横送り手段28bの夫々が整列物品Wを供給コンベヤ22の前後2箇所で合計4箇所の仕切部材間(区画)に横送りし、その次の4箇所の仕切部材間(区画)に、他側方(左側)に位置する第3横送り手段28cおよび第4横送り手段28dで夫々整列物品Wを横送りするよう設定される。すなわち、左右の側部コンベヤ26,26から複数組づつの整列物品Wが交互に供給コンベヤ22に供給されるようになっている。
【0036】
前記供給コンベヤ22は、幅方向に離間して平行に循環走行する無端チェン等の一対の索体間に回動自在に架設されて走行方向に並設された搬送バーを有し、多数の搬送バーに集合した物品Wを載置して筒状フィルムに向けて搬送し得るよう構成される。供給コンベヤ22には、図6に示す如く、走行方向に一定間隔毎に支持部材42が配設され、該支持部材42に対して仕切部材44がスライド自在に支持されている。この仕切部材44は、供給コンベヤ22が走行するのに伴い、設定された品種で集合した物品Wの物品搬送方向の長さに応じて、その上端部が載置面上方に突出する作動位置と、載置面から突出しない退避位置とに図示しない切換え手段によって切換え制御され、物品搬送方向の前後で作動位置に臨む仕切部材間に画成される区画内に、1列または2列で集合した物品Wを収容するよう構成される。そして、物品Wの物品搬送方向長さに応じて、作動位置に突出させる仕切部材44の間隔を変更し得るようになっている。例えば、図3に示す実施例のように供給コンベヤ22での物品Wの搬送列数が1列で物品搬送方向長さが短かい場合は、全ての仕切部材44が作動位置に突出するよう制御され、また図1に示す実施例のように供給コンベヤ22での物品Wの搬送列数が2列で物品搬送方向長さが長い場合は、所定数置きに仕切部材44が作動位置に突出するよう制御される。
【0037】
なお、前記仕切部材44における載置面からの突出部が着脱交換可能に構成され、1列または2列で集合した物品Wの幅に応じて物品Wを保持し得る適宜長さのものが取着される。
【0038】
〔実施例の作用〕
次に、前述した実施例に係る包装機の物品供給装置の作用につき説明する。
【0039】
〔移送コンベヤから整列コンベヤまでについて〕
前記移送コンベヤ10からランダムな姿勢および間隔で各整列用コンベヤ12に送り込まれた物品Wは、該整列用コンベヤ12での搬送過程において、その搬送ライン中心に寄せられると共に、縦向き姿勢となるよう1列に整列される。各整列用コンベヤ12から縦向き姿勢で対応するプールコンベヤ14に送り込まれた物品Wは、プールコンベヤ14が90度カーブして整列コンベヤ24の搬送始端に直交するよう接続される搬送終端まで縦向き姿勢のまま搬送されると共に、その前後端が軽接触状態で搬送終端から上流側に順に貯留される。前記各切出しコンベヤ20の駆動により押送部材18が、プールコンベヤ14に貯留されている先頭の物品Wを直交方向に送り出すことで、該物品Wは横向き姿勢で整列コンベヤ24に移載される。プールコンベヤ14では、先頭の物品Wが送り出されることで、次の押送部材18が到来する前に次の物品Wが搬送終端まで搬送される。このとき整列コンベヤ24は、切出しコンベヤ20による物品送り出しタイミングに合わせて変速制御され、押送部材18で1個づつ送り出される物品Wは、その送り方向の前後端が軽接触状態で集合される。なお、前記切出しコンベヤ20の押送部材18は、プールコンベヤ14から物品Wを送り出した後は斜め上方に向けて移動し、また整列コンベヤ24に移載された物品Wは斜め下方に搬送されるよう構成してあるから(図2参照)、物品Wを高速で送り出す際にも各押送部材18で物品Wの後端を蹴り出して姿勢を乱すことはない。
【0040】
前記押送部材18のピッチ動作のカウント値が設定数に達し、予め設定された所定個数単位で物品Wが整列コンベヤ24に1列で整列されると、前記切出しコンベヤ20が停止すると共に、整列コンベヤ24は変速されて前記側部コンベヤ26の物品搬送速度と同速度で走行し、前記供給コンベヤ22の載置面から突出した各仕切部材44に関する位置信号に基づいて側部コンベヤ26に整列物品Wが送り込まれる。これにより、供給コンベヤ22の左右両側に並設された側部コンベヤ26,26の夫々には、供給コンベヤ22の各仕切部材44,44で画成される区画に対応した所定間隔毎に整列物品Wが離間した状態となるように送り込まれ、該整列物品Wは供給コンベヤ22の物品搬送速度と同速度で同方向に搬送される。なお、各整列コンベヤ24は、その載置面に整列物品Wを吸着保持して搬送するよう構成してあるから、整列コンベヤ24の変速時に各物品Wの姿勢が乱れることなく整列状態で搬送され、側部コンベヤ26には整列物品Wを適正な整列状態で受渡すことができる。
【0041】
ここで、前記供給コンベヤ22で1列に集合した物品Wを搬送するよう設定された場合は、一側方の整列コンベヤ24および切出しコンベヤ20により複数組(図3に示す実施例では4組)の整列物品Wを対応する側部コンベヤ26に送り出して停止し、他側方の整列コンベヤ24および切出しコンベヤ20により一側方と同数の整列物品Wを対応する側部コンベヤ26に送り出して停止する動作が繰返されるよう走行制御される。これにより、左右の側部コンベヤ26,26には、整列物品Wが複数組単位で千鳥状となるように受渡される。
【0042】
また前記供給コンベヤ22で2列に集合した物品Wを搬送するよう設定された場合で、物品Wの集合数が偶数となる際には、各整列コンベヤ24における物品Wの整列個数が同数となるよう、左右の切出しコンベヤ20,20および整列コンベヤ24,24が同じタイミングで走行制御されて、左右の側部コンベヤ26,26には、供給コンベヤ22を挟んで対称となる位置関係で整列物品Wが受渡される。これに対して、物品Wの集合数が奇数となる際には、整列コンベヤ24における物品Wの整列個数を、偶数と奇数とが交互となるよう切出しコンベヤ20および整列コンベヤ24が走行制御されると共に、一側方の整列コンベヤ24から対応する側部コンベヤ26に移送された偶数個の整列物品Wの載置位置と対応する他方の側部コンベヤ26の同位置に、他側方の整列コンベヤ24から奇数個の整列物品Wが載置されるよう各整列コンベヤ24が走行制御される。これにより例えば図1に示す実施例のように、右側の側部コンベヤ26には、4個の整列物品Wと5個の整列物品Wとが交互に送り込まれるのに対し、左側の側部コンベヤ26の対応する位置には、5個の整列物品Wと4個の整列物品Wとが交互に送り込まれる。
【0043】
〔供給コンベヤでの物品の搬送列数が1列の場合での、各側部コンベヤから供給コンベヤへの整列物品の供給について〕
前記供給コンベヤ22により1列で集合した物品Wを搬送するよう設定された場合には、一側方の側部コンベヤ26に、対応する整列コンベヤ24から複数組(実施例は4組)の整列物品Wが送り込まれた後、他側方の側部コンベヤ26に、対応する整列コンベヤ24から一側方と同数の整列物品Wが送り込まれる。また、前記供給コンベヤ22の仕切部材44は、該供給コンベヤ22の走行に伴い前記切換え手段によって全ての仕切部材44が作動位置に突出するよう制御される。
【0044】
前記一側方の側部コンベヤ26に送り込まれて前後に離間する複数組(実施例は4組)の整列物品Wの夫々が所定位置に到来するタイミングに合わせて、前記第2作動手段のサーボモータが制御されることにより各スライド体34が退避位置から前進移動しつつ、前記第1作動手段のサーボモータが制御されることにより前記第1横送り手段28aおよび第2横送り手段28bの移動部材32,32が供給コンベヤ22の物品搬送速度と同速度で前進移動すると共に、各保持具40がエアシリンダ36により作動位置まで下降されて、各物品Wは保持具40の各凹部40aに収容保持される。そして、各スライド体34が、保持具40で保持した整列物品Wの幅方向の中心が供給コンベヤ22の搬送ライン中心と略合致するまで移動することで(図3,図4参照)、第1横送り手段28aと第2横送り手段28bとの夫々の保持具40における両保持部40b,40bで保持されている夫々の整列物品W,Wは、供給コンベヤ22における仕切部材44,44で画成される前後4つの区画内の夫々に、横向き姿勢のまま収容される。また、他側方の第3横送り手段28cおよび第4横送り手段28dによっても、同様に、側部コンベヤ26に送り込まれて前後に離間する複数組(実施例は4組)の整列物品Wの夫々が、供給コンベヤ22の次の4つの区画に横向き姿勢のまま横送りされて収容される。
【0045】
整列物品Wを供給コンベヤ22の所定の横送り位置まで移送した後に、各保持具40は、エアシリンダ36により待機位置まで上昇され、この状態で第1作動手段および第2作動手段の各サーボモータが回転されてスライド体34および移動部材32が後退移動することで、各保持具40は対応する側部コンベヤ26で搬送されてくる後続の整列物品Wと接触することなく初期位置に復帰する。そして、前述した供給動作を繰返すことで、供給コンベヤ22の各区画には、その搬送ライン中心に沿って1列で集合した物品Wが収容されて、各集合した物品Wが筒状フィルムに向けて搬送される。
【0046】
すなわち、供給コンベヤ22に対して両側方から整列物品Wを複数組づつ交互に供給することで、前記両プールコンベヤ14,14の物品貯留量のバランスが大きく変わることなく物品供給を行ない得る。また切出しコンベヤ20から押出部材18で1個づつ切り出した物品Wを整列コンベヤ24で複数個単位毎に集合整列して側部コンベヤ26に送り込むので、集合個数の過不足が発生することなく、確実に所望の個数単位の整列物品Wを側部コンベヤ26から供給コンベヤ22に供給できる。更に、プールコンベヤ14から横向き姿勢で送り出された物品Wを、その横向き姿勢のまま集合して供給コンベヤ22に供給するから、物品Wの姿勢を人手にて手直しする作業者の配置を不要として物品供給の自動化を図り得る。しかも、側部コンベヤ26から供給コンベヤ22に供給される整列物品Wは、各横送り手段28の保持具40により一括して保持された状態で横送りされるから、その移送中に物品Wの姿勢が乱れて整列状態が変化することを抑制し得る。従って、供給コンベヤ22により搬送される1列で集合した物品Wは、包装機の製袋手段で成形される筒状フィルムに対して所定位置に位置決めされた状態で送り込むことができる。
【0047】
また、整列物品Wを供給コンベヤ22に横送りした保持具40を、側部コンベヤ26で搬送されてくる後続の整列物品Wに接触しない経路で初期位置に戻すようにしたから、側部コンベヤ26で搬送される整列物品Wの位置に関係なく、短時間で初期位置に戻して次の整列物品Wを横送りすることが可能となり、処理能力を向上し得る。しかも、実施例では左右各側部コンベヤ26から複数組の整列物品Wを供給コンベヤ22の複数の区画内に一括して供給するようにしてあるから、包装機の高速運転に対応することができる。
【0048】
ここで、前記供給コンベヤ22の載置面から突出する仕切部材44に、集合した物品Wの後端を当接させて揃えるようにすることが好ましい。このような場合は、集合した物品Wを載置している搬送バーの上方に接触可能な接触部材(移動手段)を所定範囲に亘って固定配置することで対応し得る。この構成によれば、接触部材に接触する各搬送バーには、供給コンベヤ22の走行に伴って載置面上の各物品Wを後方に移動する回転が付与されるから、集合した物品Wにおける最後尾の物品Wが後方に位置する仕切部材44に当接するまで送られる。すなわち、供給コンベヤ22の載置面に載置されて1列または2列で集合した物品Wを、作動位置に突出している各仕切部材44の前方に揃えて位置決めすることで、集合した物品Wを筒状フィルムに向けて一定間隔で位置ずれなく送り込むことができる。
【0049】
また、供給コンベヤ22の搬送終端部に、搬送されてきた物品Wに当接する作動位置と当接しない退避位置とに切換え作動される前揃え手段(図示せず)を配設し、集合した物品Wの先頭が到来するタイミングに合わせて前揃え手段を作動位置に切換えるよう作動させることで、物品Wの前進を一時的に妨げて前記接触部材と同様に集合した物品Wを各仕切部材44の前方に揃えて位置決めし得る。この前揃え手段を前記接触部材と共に配設することで、接触部材での揃え作用が不充分であった際に、作動位置に臨む前揃え手段により物品相互の間隔を縮めることができる。従って、所定タイミングで前揃え手段を退避位置に切換え作動することで、纏まった状態で集合した物品Wを確実な送り込みタイミングで筒状フィルムに送り込むことができる。
【0050】
〔供給コンベヤでの物品の整列数が2列の場合での、各側部コンベヤから供給コンベヤへの整列物品の供給について〕
次に、前記供給コンベヤ22により2列で集合した物品Wを搬送するよう設定された場合について、整列コンベヤ24から各側部コンベヤ26に同数の整列物品Wが送り込まれると共に、両側に夫々2基づつ配設された横送り手段28で1組づつの整列物品Wを横送りするものとして説明する。また2列で集合した物品Wの物品搬送方向長さは、前述した1列で集合した物品Wより長く、前記供給コンベヤ22の仕切部材44は、該供給コンベヤ22の走行に伴い前記切換え手段によって1つ置きに作動位置に突出するよう制御される。なお、各横送り手段28における保持具40については、整列物品Wにおける物品の整列個数に対応する数の凹部40aが形成されたものと交換される。
【0051】
前記左右の両側部コンベヤ26,26に送り込まれて前後に離間する整列物品Wの夫々が所定位置に到来するタイミングに合わせて、第1横送り手段28aと第2横送り手段28bおよび第3横送り手段28cと第4横送り手段28dが同時に移動し、供給コンベヤ22の物品搬送速度と同速度で前進移動する各保持具40で保持した2組の整列物品W,Wを供給コンベヤ22に向けて横送りする。そして、第1横送り手段28aおよび第3横送り手段28cでは、供給コンベヤ22の同じ区画に整列物品Wを1列づつ供給し、第2横送り手段28cおよび第4横送り手段28dでは、次の区画に整列物品Wを1列づつ供給する。これにより、各区画には、搬送ライン中心を挟んで各列が左右対称位置に位置決めされた2列で集合した物品Wが収容され(図5参照)、各2列で集合した物品Wが筒状フィルムに向けて搬送される。
【0052】
このように供給コンベヤ22に2列で集合した物品Wを供給する場合も、前述した1列で集合した物品Wを供給する場合と同様の作用効果を奏する。また、供給コンベヤ22の1つの区画に、左右両側から1列づつの整列物品Wを供給して2列で集合した物品Wとするので、各列の集合状態の乱れを最小限とすることができると共に、包装機の高速運転に対応し得る。
【0053】
そして、実施例の物品供給装置によれば、前述したように前記横送り手段28における保持具40の退避位置から整列物品Wを供給コンベヤ22の所定位置に横送りした位置が、供給コンベヤ22での搬送列数に応じた位置となるように第2作動手段のサーボモータの回転を変更制御することで、供給コンベヤ22で搬送する物品Wの1列または2列の列数の変更に簡単に対応することができる。
【0054】
なお、物品Wの集合個数が奇数となる場合は、前述した如く、一側方の側部コンベヤ26における偶数個の整列物品Wが載置される位置と対応する他方の側部コンベヤ26の同位置に奇数個の整列物品Wが載置されるよう、両側部コンベヤ26,26は偶数個と奇数個の整列物品Wが交互に搬送されており、前述したように各横送り手段28を動作させることで、供給コンベヤ22における1つの区画内には、例えば第1横送り手段28aにより偶数個の整列物品Wが供給されると共に、第3横送り手段28cにより奇数個の整列物品Wが供給されて全体として奇数個となる2列で集合された物品Wが夫々収容される(図1参照)。同様に、後続する区画内には、第2横送り手段28bで奇数個の整列物品Wが供給されると共に、第4横送り手段28dにより偶数個の整列物品Wが供給される。
【0055】
すなわち、各側部コンベヤ26から供給コンベヤ22へは、偶数個と奇数個または奇数個と偶数個の整列物品Wが交互に供給されるから、前記両プールコンベヤ14,14に貯留される物品量と、各側部コンベヤ26から供給コンベヤ22へ供給される処理量とのバランスを崩すことがない。
【0056】
なお、前記供給コンベヤ22で搬送する物品Wの列数が1列または2列の何れの場合であっても、各プールコンベヤ14の物品貯留量の割合が変化した場合は、その変化量に応じて左右の側部コンベヤ26,26への物品Wの供給量を変えることが好ましい。例えば、プールコンベヤ14の物品貯留量をセンサで検出し、貯留量が少ない側の側部コンベヤ26への物品Wの供給を一時的に休止し、貯留量が多い側の側部コンベヤ26にのみ物品Wを送り込んで、対応する側の横送り手段28のみを選択して供給コンベヤ22に整列物品Wを供給するようにする。この場合において、供給コンベヤ22で2列に集合した物品Wを搬送するよう設定されている際には、例えば側部コンベヤ26に対応して配設されている前側の横送り手段28による横送り距離を変更制御し、整列物品Wの横送り方向後端を供給コンベヤ22の搬送ライン中心の奥側の所定位置まで横送りし、同じ区画内に後側の横送り手段28で整列物品Wの横送り方向前端を搬送ライン中心の手前側の所定位置まで横送りするよう、横送り手段28の横送り動作を切換えることで対処し得る。そして、物品貯留量が均等化した後は、休止していた側部コンベヤ26への物品供給を再開すると共に、横送り手段28の動作を元に戻すよう切換えればよい。
【0057】
〔変更例〕
本願は前述した各実施例の構成に限定されるものでなく、その他の構成を適宜に採用することができる。
1.実施例では、供給コンベヤ22の左右両側に側部コンベヤ26を並設したが、左右何れか一側方にのみ並設するようにしてもよい。そして、このように側部コンベヤ26を1基とした場合において、供給コンベヤ22に2列で集合するように整列物品Wを供給する際には、各プールコンベヤ14の物品貯留量の割合が変化して一側方の横送り手段28,28が選択された場合と同様に、前後の横送り手段28,28の横送り距離を変更制御することで対応し得る。
2.実施例では、各側部コンベヤ26に対応して配設した複数基の横送り手段28を、供給コンベヤ22の物品搬送方向の前後に一体的に移動する場合で説明したが、各横送り手段28を独立して物品搬送方向の前後に移動する構成を採用することができる。
3.実施例では、各側部コンベヤ26に対応して複数基の横送り手段28を配設した場合で説明したが、各側部コンベヤ26に対応して配設される横送り手段28は1基であってもよい。
4.実施例では、供給コンベヤ22での物品Wの搬送列数が1列の場合に、各側部コンベヤ26から供給コンベヤ22へ整列物品Wを複数組づつ交互に供給する場合で説明したが、1組づつの交互供給であってもよい。あるいは、各側部コンベヤ26から供給コンベヤ22への処理バランスが大きく崩れない範囲であれば、例えば一方の側部コンベヤ26から1組の整列物品Wを供給すると共に、他方の側部コンベヤ26から2組の整列物品Wを供給する等、各側部コンベヤ26から1度に供給する整列物品Wの組数を左右で異ならせるものであってもよい。
5.実施例では、横送り手段28の保持具40に、物品Wの外形状に適応する形状の凹部40aを形成することで、物品Wの姿勢を乱すことなく横送りする構成としたが、物品Wを横送りする際に該物品Wを損傷しない程度に押さえて移送可能なスポンジ等の弾性部材で保持具を構成してもよい。あるいは、図7に示す如く、垂直部46aを介してホルダ38に配設される取付部材46と、垂直部46aの上端から略水平に延出する水平部46bにおける物品搬送方向の前後に離間する位置に配設されて垂下する保持部材48とから構成した保持具50を採用し得る。この保持具50を備える横送り手段28では、側部コンベヤ26で搬送される前後に離間する整列物品W,Wの間に各保持部材48が臨むように、側部コンベヤ26の上方の待機位置から保持具50を作動位置に下降しつつ側部コンベヤ26の下流側に高速で移動し、各整列物品Wにおける最後尾の物品Wに対応する保持部材48を当接して物品Wを下流側に移動することで物品同士を寄せた後、供給コンベヤ22と同速度で移動するよう制御する。これにより、側部コンベヤ26での搬送中に乱れた物品Wの姿勢を修正して、整列状態の整列物品W,Wを供給コンベヤ22の区画へ供給することができる。なお、保持具50が供給コンベヤ22と同速度で下流側に移動しつつ供給コンベヤ22に向けて移動する際には、保持部材48が整列物品Wの物品搬送方向の後端に当接すると共に、取付部材46の垂直部46aが整列物品Wの横送り方向後端(側端)に当接することで、該整列物品Wは一括して保持された状態で横送りされる。すなわち、保持具は、個々の物品Wを個別に保持するものに限らず、横送り中に物品Wの姿勢が乱れないよう整列物品Wの全体を保持し得るものであれば、前述した構成に限らずその他の構成を採用し得る。
また、図7に示す保持具50では、物品搬送方向の前側に位置する保持部材48は、水平部46bに配設されたエアシリンダ等の駆動手段52により物品Wに当接可能な垂下位置から水平部46aより上方位置の退避位置まで可動するよう構成され、物品Wの物品搬送方向長さに応じて垂下位置と退避位置とに切換えられ、前側の保持部材48を退避位置に可動した場合では、1基の横送り手段28で1組の整列物品Wを横送りすることができる。
6.横送り手段28における移動部材32、スライド体34および保持具40の夫々を移動する手段は、実施例の構成に限定されるものでなく、各部材32,34,40を適正に移動させることができるその他の構成を採用し得る。
7.実施例では、供給コンベヤ22に配設した仕切部材44を、集合した物品Wの物品搬送方向長さに応じて作動位置と退避位置とに自動切換えされる場合で説明したが、手動により作動位置と退避位置とに切換える構成等、他の方式を採用し得る。
【図面の簡単な説明】
【0058】
【図1】実施例に係る包装機の物品供給装置を示す概略平面図である。
【図2】実施例に係る物品供給装置の切出しコンベヤおよび整列コンベヤを示す概略正面図である。
【図3】実施例に係る供給コンベヤ、側部コンベヤおよび横送り手段を示す概略平面図である。
【図4】実施例に係る右側の横送り手段で整列物品を供給コンベヤの搬送ライン中心まで移動した状態で示す物品供給装置の要部概略側面図である。
【図5】実施例に係る左右両側の横送り手段で整列物品を供給コンベヤの搬送ライン中心を挟んで左右対称位置に移動した状態で示す物品供給装置の要部概略側面図である。
【図6】実施例に係る供給コンベヤと横送り手段を示す概略側面図である。
【図7】変更例に係る保持具を示す概略側面図である。
【符号の説明】
【0059】
12 整列用コンベヤ(整列供給部),14 プールコンベヤ(整列供給部)
20 切出しコンベヤ(切出し手段),22 供給コンベヤ,24 整列コンベヤ
26 側部コンベヤ,28 横送り手段,44 仕切部材,50 保持具
W 物品、整列物品

【特許請求の範囲】
【請求項1】
搬送方向に所定間隔毎に配設された仕切部材間に、所定個数単位で1列または2列で集合した物品(W)を載置して搬送する供給コンベヤ(22)と、
該供給コンベヤ(22)の側方に並設されて供給コンベヤ(22)と同方向に同速度で走行し、物品(W)の長手方向が搬送方向と交差する横向き姿勢で所定個数単位の1列で整列した整列物品(W)を所定間隔毎に載置して搬送する側部コンベヤ(26)と、
前記整列物品(W)が側部コンベヤ(26)における前記供給コンベヤ(22)の各仕切部材間に対応する位置に載置されるように、側部コンベヤ(26)に整列物品(W)を所定間隔毎に移送するよう走行制御される整列コンベヤ(24)と、
前記側部コンベヤ(26)と同方向に同速度で移動しつつ該側部コンベヤ(26)で搬送中の各整列物品単位で一括保持して、前記供給コンベヤ(22)の各仕切部材間に横送りするよう作動制御される横送り手段(28)とからなり、
前記横送り手段(28)は、前記供給コンベヤ(22)の各仕切部材間に載置して搬送する物品(W)の搬送列数に応じて、前記整列物品(W)を横送りする横送り距離を変更するよう作動制御される
ことを特徴とする包装機の物品供給装置。
【請求項2】
搬送方向に所定間隔毎に配設された仕切部材間に、所定個数単位で集合した物品(W)を載置して搬送する供給コンベヤ(22)と、
該供給コンベヤ(22)の左右両側に並設されて供給コンベヤ(22)と同方向に同速度で走行し、物品(W)の長手方向が搬送方向と交差する横向き姿勢で所定個数単位の1列で整列した整列物品(W)を所定間隔毎に載置して搬送する側部コンベヤ(26,26)と、
前工程から移送されてくる複数の物品(W)を2列化し、各列の物品(W)をその長手方向が搬送方向前後となる縦向き姿勢で所定数貯留するプールコンベヤ(14,14)を備える整列供給部(12,14)と、
前記整列供給部(12,14)における各列の搬送終端から、その搬送方向と直交する方向へ物品(W)を1個づつ移送し、該物品(W)をその長手方向が搬送方向と交差する横向き姿勢で送出する切出し手段(20,20)と、
前記切出し手段(20)で送出された物品(W)を整列物品(W)として側部コンベヤ(26)に移送するに際し、整列物品(W)が側部コンベヤ(26)における前記供給コンベヤ(22)の各仕切部材間に対応する位置に載置されるように、側部コンベヤ(26)に整列物品(W)を所定間隔毎に移送するよう走行制御される整列コンベヤ(24)と、
前記各側部コンベヤ(26)と同方向に同速度で移動しつつ該側部コンベヤ(26)で搬送される各整列物品単位で一括保持して、前記供給コンベヤ(22)の各仕切部材間に横送りするよう作動制御される横送り手段(28,28)とから構成した
ことを特徴とする包装機の物品供給装置。
【請求項3】
前記供給コンベヤ(22)は、各仕切部材間に搬送方向に沿う2列で集合した物品(W)を載置して搬送するものであり、前記横送り手段(28)は、同じ仕切部材間における供給コンベヤ(22)の搬送ライン中心を挟んで物品(W)の各列が左右対称位置に位置決めされるよう対応する側の側部コンベヤ(26)から整列物品(W)を1列づつ横送りするよう作動制御される請求項2記載の包装機の物品供給装置。
【請求項4】
前記供給コンベヤ(22)における各仕切部材間に載置して搬送される物品(W)の集合数が奇数となる際には、前記整列コンベヤ(24)は、前記切出し手段(20)で送出された物品(W)の整列個数が偶数と奇数とが交互になると共に、一方の整列コンベヤ(24)から対応する側部コンベヤ(26)に移送された偶数個の整列物品(W)の載置位置と対応する他方の側部コンベヤ(26)の同位置に他方の整列コンベヤ(24)から奇数個の整列物品(W)が載置されるように移送するよう走行制御され、同じ仕切部材間には左右の側部コンベヤ(26,26)の一方から偶数個の整列物品(W)が横送りされると共に他方から奇数個の整列物品(W)が横送りされる請求項3記載の包装機の物品供給装置。
【請求項5】
前記供給コンベヤ(22)の各仕切部材間に載置される物品(W)の搬送状態は、1列と2列とに切換え設定されるようになっており、前記横送り手段(28)は、その設定された列数に応じて物品(W)を保持して前記供給コンベヤ(22)の所定位置まで移動する横送り距離を変更するよう作動制御される請求項2記載の包装機の物品供給装置。
【請求項6】
前記供給コンベヤ(22)の各仕切部材間に載置される物品(W)の搬送状態が1列に設定され、前記横送り手段(28)は、左右の側部コンベヤ(26,26)から供給コンベヤ(22)への整列物品(W)の横送りを交互に行なうように作動制御される請求項2記載の包装機の物品供給装置。
【請求項7】
前記供給コンベヤ(22)の各仕切部材間に載置して搬送される集合した物品(W)を上流側に送って、その最後尾を搬送方向後方の仕切部材(44)に当接させる移動手段を備える請求項1または2記載の包装機の物品供給装置。
【請求項8】
前記供給コンベヤ(22)の搬送終端に、各仕切部材間に載置して搬送される物品(W)が到来するタイミングに合わせて、集合した物品(W)の先頭に当接する作動位置に切換え作動される前揃え手段が配設される請求項1または2記載の包装機の物品供給装置。
【請求項9】
前記供給コンベヤ(22)の各仕切部材間に載置して搬送される集合した物品(W)の搬送方向長さに応じて各仕切部材(44,44)の間隔を変更するように、各仕切部材(44)を物品載置面上に臨む作動位置と臨まない退避位置とに切換えるよう制御される切換え手段を備える請求項1または2記載の包装機の物品供給装置。
【請求項10】
前記横送り手段(28)は、供給コンベヤ(22)に整列物品(W)を横送りした後、側部コンベヤ(26)による後続搬送物品(W)に接触しない経路を経て初期位置に復帰するよう構成される請求項1または2記載の包装機の物品供給装置。
【請求項11】
前記側部コンベヤ(26)に対応して複数基の横送り手段(28)が配設されている請求項1または2記載の包装機の物品供給装置。
【請求項12】
前記各側部コンベヤ(26)への物品流入量に応じて、流入量の多い方に対応する前記横送り手段(28)が選択されて作動制御される請求項2記載の包装機の物品供給装置。
【請求項13】
前記横送り手段(28)は、整列物品(W)の横送りに先立ち、前記側部コンベヤ(26)の下流側に高速で移動して物品同士を寄せた後に側部コンベヤ(26)と同速度となるよう作動制御される請求項1または2記載の包装機の物品供給装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2007−131373(P2007−131373A)
【公開日】平成19年5月31日(2007.5.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−323932(P2005−323932)
【出願日】平成17年11月8日(2005.11.8)
【出願人】(000136387)株式会社フジキカイ (129)
【Fターム(参考)】