説明

半導体素子および半導体素子の製造方法

【課題】開口不良や形状の精度に優れたコンタクトホールを有する半導体素子の提供。
【解決手段】基板4と、基板4上に第1配線パターン2と、基板4の第1配線パターン2を有する側の面に層間絶縁膜6,8と、層間絶縁膜6,8上に第2配線パターンと、を有し、且つ層間絶縁膜6,8に第1配線パターン2および第2配線パターンを連結するためのコンタクトホールCHを備え、基板4の単位面積あたりにおいて第1配線パターン2が存在する比率(密度)が、より高い領域と、より低い領域とを有し、前記比率がより低い領域におけるコンタクトホールCHの開口面積が、より高い領域におけるコンタクトホールCHの開口面積よりも小さい半導体素子。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、特定のコンタクトホールの構造を有する半導体素子、および特定のコンタクトホール形成プロセスを有する半導体素子の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、半導体装置の高密度化、高集積化に対応するために、多層配線技術の進展が顕著である。多層配線技術は基板上に2層あるいはそれ以上の複数の層を積層する。それぞれの層は、個別の配線パターン等を形成し、コンタクトホールを利用して異なる層間で配線を結合する。
【0003】
このような多層配線構造を形成するには、図3−Aおよび図3−Bに示すように、基板4上の全面に配線パターン材料を堆積し、例えばフォトリソグラフィ技術によりパターニングして第1配線パターン2を形成する。さらに、第1配線パターン2の上に層間絶縁膜を形成し、層間絶縁膜にコンタクトホールCHを形成し、さらに層間絶縁膜の上全面に配線パターン材料を堆積し、フォトリソグラフィ技術により第2配線パターンを形成することによって形成される。
【0004】
尚、前記層間絶縁膜として、複数の絶縁層を積層する方法が試されている。具体的には、化学気相堆積法(CVD法)によりCVD絶縁層6(6Aおよび6B)を形成し、更に平坦性を上げる観点から回転塗布法によるSOG(スピン・オン・ガラス)層8を積層して全面エッチバック処理を行った層間絶縁膜が挙げられる(例えば特許文献1参照)。
【0005】
ここで、第1配線パターン(下層配線パターン)が形成された従来の半導体素子の平面図を、図1−A、図1−Bおよび図2−A、図2−Bに示す。半導体素子においては、回路の構成上、第1配線パターン(下層配線パターン)2の疎密が必ず存在する。
図1−Aは基板の単位面積あたりにおいて第1配線パターン2が存在する比率(密度)がより高い領域Hを示し、図1−Bはその密度が高い領域Hの拡大図である。一方、図2−Aは前記密度がより低い領域Lを示し、図2−Bはその密度が低い領域Lの拡大図である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開平10−223630号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、従来における上記の製造方法では、平坦性を上げるためにSOG層8を形成し全面エッチバックを行っても、基板4の単位面積あたりにおいて第1配線パターン2が存在する比率(密度)がより高い領域Hと、前記密度がより低い領域Lとでは、SOG層8の厚さが異なってしまう。前記密度がより高い領域HではSOG層8がより厚くなり、一方前記密度がより低い領域LではSOG層8が薄くなる。
従って、CVD絶縁層6並びにSOG層8を有する層間絶縁膜を形成した後、コンタクトホールCHを形成する際のエッチング処理において、エッチングされる層間絶縁膜の厚さが異なるため、層間絶縁膜が厚い領域(前記密度がより高い領域H)では、開口不良が発生する。一方、層間絶縁膜が薄い領域(前記密度がより低い領域L)では、オーバーエッチングとなり第1配線パターン2までもエッチングしてしまい、第1配線パターン2の材料の堆積が発生したり、あるいは第1配線パターン2の表面にバリア膜が形成されている場合には該バリア膜がエッチングされて、第1配線パターン2が露出するなど、コンタクトホールの形成精度に劣るとの欠点があった。
【0008】
従って、本発明の目的は、開口不良や形状の精度に優れたコンタクトホールを有する半導体素子、コンタクトホールの開口不良やオーバーエッチングによるコンタクトホールの形成精度の不良を抑制した半導体素子の製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的は、以下の本発明によって達成される。
即ち、本発明の第1実施形態に係る半導体素子は、
基板と、該基板上に第1配線パターンと、前記基板の第1配線パターンを有する側の面に層間絶縁膜と、該層間絶縁膜上に第2配線パターンと、を有し、且つ前記層間絶縁膜に前記第1配線パターンおよび前記第2配線パターンを連結するためのコンタクトホールを備え、
前記基板の単位面積あたりにおいて前記第1配線パターンが存在する比率(密度)が、より高い領域と、より低い領域とを有し、
前記比率がより低い領域における前記コンタクトホールの開口面積が、より高い領域における前記コンタクトホールの開口面積よりも小さいことを特徴とする。
【0010】
上記第1実施形態に係る半導体素子の作用について説明する。
第1実施形態に係る半導体素子では、前述の通り、前記比率(密度)がより低い領域における前記コンタクトホールの開口面積が、より高い領域における前記コンタクトホールの開口面積よりも小さい。前記比率(密度)がより低い領域ではコンタクトホールの開口面積がより小さいため、コンタクトホール形成の際のエッチング処理によるエッチングレートがより小さくなり、オーバーエッチングが抑制される。その結果、形成された半導体素子における前記比率(密度)がより低い領域のコンタクトホールは、精度に優れた形状を有する。
一方、前記比率(密度)がより高い領域ではコンタクトホールの開口面積がより大きいため、コンタクトホール形成の際のエッチング処理によるエッチングレートがより大きくなり、開口不良が抑制される。
【0011】
また、本発明の第2実施形態に係る半導体素子は、
基板と、該基板上に第1配線パターンと、前記基板の第1配線パターンを有する側の面に層間絶縁膜と、該層間絶縁膜上に第2配線パターンと、を有し、且つ前記層間絶縁膜に前記第1配線パターンおよび前記第2配線パターンを連結するためのコンタクトホールを備え、
前記第1配線パターン上における前記層間絶縁膜の厚さが、より厚い領域と、より薄い領域とを有し、
前記厚さがより薄い領域における前記コンタクトホールの開口面積が、より厚い領域における前記コンタクトホールの開口面積よりも大きいことを特徴とする。
【0012】
上記第2実施形態に係る半導体素子の作用について説明する。
第2実施形態に係る半導体素子では、前述の通り、前記厚さがより薄い領域における前記コンタクトホールの開口面積が、より厚い領域における前記コンタクトホールの開口面積よりも小さい。前記厚さがより薄い領域ではコンタクトホールの開口面積がより小さいため、コンタクトホール形成の際のエッチング処理によるエッチングレートがより小さくなり、オーバーエッチングが抑制される。その結果、形成された半導体素子における前記厚さがより薄い領域のコンタクトホールは、精度に優れた形状を有する。
一方、前記厚さがより厚い領域ではコンタクトホールの開口面積がより大きいため、コンタクトホール形成の際のエッチング処理によるエッチングレートがより大きくなり、開口不良が抑制される。
【0013】
また、本発明の第1実施形態に係る半導体素子の製造方法は、
基板上に、該基板の単位面積あたりにおいて存在する比率(密度)が、より高い領域と、より低い領域とができるように第1配線パターンを形成する第1配線パターン形成工程と、
前記基板および前記第1配線パターンを覆うように層間絶縁膜を形成する層間絶縁膜形成工程と、
前記比率がより低い領域における開口面積が、より高い領域における開口面積よりも小さくなるようにコンタクトホールを形成するコンタクトホール形成工程と、
前記コンタクトホールによって前記第1配線パターンと連結するように第2配線パターンを形成する第2配線パターン形成工程と、
を有することを特徴とする。
【0014】
上記第1実施形態に係る半導体素子の製造方法の作用について説明する。
第1実施形態に係る半導体素子の製造方法では、前述の通り、前記比率(密度)がより低い領域における前記コンタクトホールの開口面積が、より高い領域における前記コンタクトホールの開口面積よりも小さくなるよう形成される。前記比率(密度)がより低い領域ではコンタクトホールの開口面積がより小さくなるため、コンタクトホール形成の際のエッチング処理によるエッチングレートがより小さくなり、オーバーエッチングが抑制される。その結果、形成精度の不良が抑制される。
一方、前記比率(密度)がより高い領域ではコンタクトホールの開口面積がより大きくなるため、コンタクトホール形成の際のエッチング処理によるエッチングレートがより大きくなり、開口不良が抑制される。
【0015】
また、本発明の第2実施形態に係る半導体素子の製造方法は、
基板上に第1配線パターンを形成する第1配線パターン形成工程と、
前記基板および前記第1配線パターンを覆うように、前記第1配線パターン上における厚さが、より厚い領域と、より薄い領域とができるように層間絶縁膜を形成する層間絶縁膜形成工程と、
前記厚さがより薄い領域における開口面積が、より厚い領域における開口面積よりも小さくなるようにコンタクトホールを形成するコンタクトホール形成工程と、
前記コンタクトホールによって前記第1配線パターンと連結するように第2配線パターンを形成する第2配線パターン形成工程と、
を有することを特徴とする。
【0016】
上記第2実施形態に係る半導体素子の製造方法の作用について説明する。
第2実施形態に係る半導体素子の製造方法では、前述の通り、前記厚さがより薄い領域における前記コンタクトホールの開口面積が、より厚い領域における前記コンタクトホールの開口面積よりも小さくなるよう形成される。前記厚さがより薄い領域ではコンタクトホールの開口面積がより小さくなるため、コンタクトホール形成の際のエッチング処理によるエッチングレートがより小さくなり、オーバーエッチングが抑制される。その結果、形成精度の不良が抑制される。
一方、前記厚さがより厚い領域ではコンタクトホールの開口面積がより大きくなるため、コンタクトホール形成の際のエッチング処理によるエッチングレートがより大きくなり、開口不良が抑制される。
【0017】
尚、上記「コンタクトホールの開口面積」とは、層間絶縁膜の表面における開口部分の面積を表す。
【発明の効果】
【0018】
以上説明したように、本発明によれば、開口不良や形状の精度に優れたコンタクトホールを有する半導体素子、コンタクトホールの開口不良やオーバーエッチングによるコンタクトホールの形成精度の不良を抑制した半導体素子の製造方法が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1−A】基板の単位面積あたりにおいて第1配線パターンが存在する比率(密度)がより高い領域を示す平面図である
【図1−B】図1−Aにおける密度が高い領域の拡大図である。
【図2−A】基板の単位面積あたりにおいて第1配線パターンが存在する比率(密度)がより低い領域を示す平面図である
【図2−B】図2−Aにおける密度が低い領域の拡大図である。
【図3−A】従来の半導体素子の製造方法における途中過程の構造を示す断面図である。
【図3−B】従来の半導体素子の構造を示す断面図である。
【図4−A】本実施形態に係る半導体素子の製造方法における途中過程の構造を示す断面図である。
【図4−B】本実施形態に係る半導体素子の構造を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
<第1実施形態および第2実施形態>
以下、本発明の好ましい実施形態に係る半導体素子、および半導体素子の製造方法について、図面を参照しつつ説明する。
【0021】
図4−Bは、本実施形態に係る半導体素子を示す断面図である。但し、第2配線パターンは図示していない。
本実施形態に係る半導体素子は、基板4と、該基板4上に第1配線パターン(下層配線パターン)2と、前記基板4の第1配線パターン2を有する側の面に下層CVD絶縁層6A、上層CVD絶縁層6BおよびSOG層8からなる層間絶縁膜と、該層間絶縁膜上に第2配線パターンと、を有し、且つ前記層間絶縁膜に前記第1配線パターン2および前記第2配線パターンを連結するためのコンタクトホールCHを備えている。また、前記基板4の単位面積あたりにおいて前記第1配線パターン2が存在する比率(密度)が、より高い領域Hと、より低い領域Lとを有している。
【0022】
尚、前記密度がより高い領域Hと前記密度がより低い領域Lとでは、たとえSOG層8が形成されていたとしても、該SOG層8の厚さが異なってしまい、前記密度がより高い領域HではSOG層8がより厚くなり、一方前記密度がより低い領域LではSOG層8が薄くなる。
【0023】
本実施形態に係る半導体素子では、前記密度がより低い領域L(即ち層間絶縁層の厚さがより薄い領域)における前記コンタクトホールの開口面積(l)が、より高い領域H(即ち層間絶縁層の厚さがより厚い領域)における前記コンタクトホールの開口面積(h)よりも小さく制御されている。
【0024】
尚、本実施形態に係る半導体素子の種類は特に限定されず、バイポーラトランジスタ、MOSトランジスタ、MISトランジスタ、BiCMOSなどの全ての半導体素子に対して適用することができる。
【0025】
以下、本実施形態に係る半導体素子の製造方法および各部組成等について説明する。
本実施形態に係る半導体素子の製造方法は、以下の各工程を有する
(1)基板4上に、該基板4の単位面積あたりにおいて存在する比率(密度)が、より高い領域Hと、より低い領域Lとができるように第1配線パターン2を形成する第1配線パターン形成工程(図4−A参照)
(2)前記基板4および前記第1配線パターン2を覆うように下層CVD絶縁層6A、上層CVD絶縁層6BおよびSOG層8からなる層間絶縁膜を形成する層間絶縁膜形成工程(図4−A参照)
(3)前記比率がより低い領域Lにおける開口面積(l)が、より高い領域Hにおける開口面積(h)よりも小さくなるようにコンタクトホールCHを形成するコンタクトホール形成工程(図4−B参照)
(4)前記コンタクトホールCHによって前記第1配線パターン2と連結するように第2配線パターンを形成する第2配線パターン形成工程
【0026】
尚、前述の通り、前記密度がより高い領域Hと前記密度がより低い領域Lとでは、SOG層8の厚さが異なってしまうため、上記(2)層間絶縁膜形成工程では、前記第1配線パターン2上における厚さが、より厚い領域と、より薄い領域とができるように層間絶縁膜が形成される。
【0027】
まず、基板4について説明する。基板4としては、例えば、SOI基板(Si基板と表面Si層の間にSiOを挿入した構造の基板)やSi基板等を用いることができる。また、特に高耐圧および高温動作の観点から炭化珪素基板を用いてもよい。
また、基板4として、その表面にフィールド酸化膜を有する基板4を用いてもよい。
【0028】
(1)第1配線パターン形成工程
第1配線パターン2としては、特に限定されず、例えば基板4の上に積層されるゲート電極層、その他の電極層、多層配線層などで構成される。
ここで、第1配線パターン2としてメタル配線パターンを形成する場合の一例を挙げて説明すると、まず基板4表面にCVD法によってNSG膜を形成し、該NSG膜の表面全面にスパッタ法によりAl−Cu(メタル)膜を形成する。次いで、リソグラフィ技術およびドライエッチング技術によりAl−Cu配線(メタル配線)のパターンを形成する。最後にアッシング技術によりレジストを除去して、図4−Aに示す第1配線パターン2が基板4上に形成される。
【0029】
(2)層間絶縁膜形成工程
図4−Aおよび図4−Bにおいては、層間絶縁膜として、下層CVD絶縁層6A、上層CVD絶縁層6BおよびSOG層8からなる層間絶縁膜を示す。層間絶縁膜の総膜厚は、半導体素子の種類などに応じて決定され、適宜設定してよい。
【0030】
層間絶縁膜形成工程では、まず第1配線パターン2が形成された基板4の上に、下層CVD絶縁層6A、上層CVD絶縁層6BおよびSOG層8を順次成膜する。
【0031】
ここで、下層CVD絶縁層6Aとしては、例えばNSG(Nondoped Silicate Glass)膜、PSG(Phospho Silicate Glass)膜などが挙げられ、CVD法により成膜される。
【0032】
上層CVD絶縁層6Bは、例えばシランガスとアンモニアガスなどを用いた常圧CVD法、減圧CVD法、プラズマCVD法などで成膜される。
【0033】
SOG層8は、例えば回転塗布等の方法により成膜される。
【0034】
尚、前述の通り、基板4の単位面積あたりにおいて第1配線パターン2が存在する比率(密度)がより高い領域Hと前記密度がより低い領域Lとでは、SOG層8の厚さが異なってしまうため、前記第1配線パターン2上における層間絶縁層の厚さが、より厚い領域と、より薄い領域とが形成される。
【0035】
(3)コンタクトホール形成工程
上述のように形成された下層CVD絶縁層6A、上層CVD絶縁層6BおよびSOG層8からなる層間絶縁膜の所定位置に、コンタクトホールCHが形成される。
尚、本実施形態に係る半導体素子の製造方法では、基板4の単位面積あたりにおいて第1配線パターン2が存在する比率(密度)がより低い領域L(即ち層間絶縁層の厚さがより薄い領域)における開口面積(l)が、より高い領域H(即ち層間絶縁層の厚さがより厚い領域)における開口面積(h)よりも小さくなるよう、コンタクトホールCHが形成される。
以下、コンタクトホールの形成方法について説明する。
【0036】
(3−1)マスクパターン形成工程
コンタクトホール形成工程においては、まず、SOG層8の上に、レジスト膜を成膜し、リソグラフィ技術によりコンタクトホールCHを形成すべきパターンでレジスト膜に開口部を形成し、マスクパターンを形成する。
尚、上記マスクパターンの開口部の大きさを制御することによって、前述のコンタクトホールCHの開口面積(hおよびl)を調整することができる。
【0037】
(3−2)エッチング工程
次に、下層CVD絶縁層6A、上層CVD絶縁層6BおよびSOG層8からなる層間絶縁膜における、コンタクトホールCH形成部分にエッチング処理を施す。
エッチング処理としては、特に限定されず、ウェットエッチング処理、ドライエッチング処理が挙げられる。ウェットエッチング処理の方法としては、浸漬法、スプレー法等の公知の方法が適用され、用いるエッチング溶液としては、例えば、NHF/CHCOOH混合液等の溶液が好適に用いられる。ドライエッチング処理の方法としては、用いる装置として、例えばアノードカップルRIE装置等が挙げられる。用いるエッチングガスとしてはフロン系ガスとOガスとの混合ガスが挙げられる。
【0038】
この後、アッシング技術によりマスクパターンを除去することによって、コンタクトホールCHが形成される。
【0039】
(4)第2配線パターン形成工程
第2配線パターンとしては、特に限定されず、例えばSOG層8の上に積層されるゲート電極層、その他の電極層、多層配線層などで構成される。尚、第2配線パターンとしては、例えば、前述の第1配線パターン2に記載の方法によって形成することができる。
【符号の説明】
【0040】
2 第1配線パターン
4 基板
6 CVD絶縁層
6A 下層CVD絶縁層
6B 上層CVD絶縁層
8 SOG層
CH コンタクトホール
H 基板の単位面積あたりにおいて第1配線パターンが存在する比率(密度)がより高い領域
L 基板の単位面積あたりにおいて第1配線パターンが存在する比率(密度)がより低い領域

【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板と、該基板上に第1配線パターンと、前記基板の第1配線パターンを有する側の面に層間絶縁膜と、該層間絶縁膜上に第2配線パターンと、を有し、且つ前記層間絶縁膜に前記第1配線パターンおよび前記第2配線パターンを連結するためのコンタクトホールを備え、
前記基板の単位面積あたりにおいて前記第1配線パターンが存在する比率(密度)が、より高い領域と、より低い領域とを有し、
前記比率がより低い領域における前記コンタクトホールの開口面積が、より高い領域における前記コンタクトホールの開口面積よりも小さい半導体素子。
【請求項2】
基板と、該基板上に第1配線パターンと、前記基板の第1配線パターンを有する側の面に層間絶縁膜と、該層間絶縁膜上に第2配線パターンと、を有し、且つ前記層間絶縁膜に前記第1配線パターンおよび前記第2配線パターンを連結するためのコンタクトホールを備え、
前記第1配線パターン上における前記層間絶縁膜の厚さが、より厚い領域と、より薄い領域とを有し、
前記厚さがより薄い領域における前記コンタクトホールの開口面積が、より厚い領域における前記コンタクトホールの開口面積よりも小さい半導体素子。
【請求項3】
基板上に、該基板の単位面積あたりにおいて存在する比率(密度)が、より高い領域と、より低い領域とができるように第1配線パターンを形成する第1配線パターン形成工程と、
前記基板および前記第1配線パターンを覆うように層間絶縁膜を形成する層間絶縁膜形成工程と、
前記比率がより低い領域における開口面積が、より高い領域における開口面積よりも小さくなるようにコンタクトホールを形成するコンタクトホール形成工程と、
前記コンタクトホールによって前記第1配線パターンと連結するように第2配線パターンを形成する第2配線パターン形成工程と、
を有する半導体素子の製造方法。
【請求項4】
基板上に第1配線パターンを形成する第1配線パターン形成工程と、
前記基板および前記第1配線パターンを覆うように、前記第1配線パターン上における厚さが、より厚い領域と、より薄い領域とができるように層間絶縁膜を形成する層間絶縁膜形成工程と、
前記厚さがより薄い領域における開口面積が、より厚い領域における開口面積よりも小さくなるようにコンタクトホールを形成するコンタクトホール形成工程と、
前記コンタクトホールによって前記第1配線パターンと連結するように第2配線パターンを形成する第2配線パターン形成工程と、
を有する半導体素子の製造方法。

【図1−A】
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【図1−B】
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【図2−A】
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【図2−B】
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【図3−A】
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【図3−B】
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【図4−A】
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【図4−B】
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【公開番号】特開2011−44589(P2011−44589A)
【公開日】平成23年3月3日(2011.3.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−191857(P2009−191857)
【出願日】平成21年8月21日(2009.8.21)
【出願人】(308033711)OKIセミコンダクタ株式会社 (898)
【Fターム(参考)】