説明

半導体装置

【課題】耐圧を向上させることができる半導体装置を得る。
【解決手段】フィールド酸化膜19上にゲート電極20と第1フィールドプレート22a〜22d,23が設けられている。ゲート電極20及び第1フィールドプレート22a〜22d,23を絶縁膜24が覆っている。絶縁膜24上に高圧配線28が設けられている。最もソース側に位置する第1フィールドプレート22aと高圧配線28との間にシールド電極29が設けられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、MFFP(Multiple Floating Field-Plate)を採用した高耐圧の半導体装置に関し、特に耐圧を向上させることができる半導体装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
インバータに搭載されるIGBTなどの電力用半導体のゲート制御にHVIC(High-Voltage IC)が用いられている。HVICとして、LowサイドとHighサイドのゲートドライブ回路及び制御用のロジック回路が1チップに内蔵されているものがある。そして、HighサイドのIGBTのゲートを駆動するために、MFFP(Multiple Floating Field-Plate)を採用した高耐圧のレベルシフタ(半導体装置)を搭載したものが提案されている(例えば、特許文献1又は非特許文献1参照)。
【0003】
図11は従来の半導体装置を示す平面図であり、図12は図11のF−F´における断面図である。
【0004】
p型の半導体基板11上にn型の半導体層12がエピタキシャル成長されている。MOSトランジスタ102が配置される領域のほぼ中央部分における半導体層12の上面内に、n型のドレイン領域13が設けられている。そして、ドレイン領域13の下方では、半導体層12と半導体基板11との界面にn型の埋め込み層14及びn型の埋め込み層15が設けられている。半導体基板11の下面には裏面電極16が接続され、この裏面電極16は接地されている。
【0005】
半導体層12の上面内に、ドレイン領域13とは離間して、ドレイン領域13を取り囲むようにp型の不純物領域17が設けられている。そして、不純物領域17の上面内に、ドレイン領域13を取り囲むようにn型のソース領域18が設けられている。
【0006】
不純物領域17とドレイン領域13との間の半導体層12上にフィールド酸化膜19が設けられている。このフィールド酸化膜19上にはゲート電極20と第1フィールドプレート22a〜22d,23が設けられている。ゲート電極20と第1フィールドプレート22a〜22d,23は、ソース領域18からドレイン領域13に向かう方向に互いに離れて順に配置され、平面視上でドレイン領域13を中心に取り囲んでいる。第1フィールドプレート22a〜22d,23は、周囲から絶縁されたフローティング電極である。
【0007】
ゲート電極20は、フィールド酸化膜19から不純物領域17の方へも延びて、ソース領域18と半導体層12とで挟まれた不純物領域17の端部をゲート酸化膜21を介して覆っている。また、第1フィールドプレート23は、フィールド酸化膜19からドレイン領域13の方へ延びて、ドレイン領域13の端部を接触することなく覆っている。
【0008】
半導体層12及びフィールド酸化膜19上において、ゲート電極20及び第1フィールドプレート22a〜22d,23を絶縁膜24が覆っている。ソース電極25は絶縁膜24を貫通して不純物領域17及びソース領域18に電気的に接続され、ドレイン電極26は絶縁膜24を貫通してドレイン領域13に電気的に接続されている。
【0009】
絶縁膜24上に、第2フィールドプレート27a〜27eが設けられている。第2フィールドプレート27a〜27eは、周囲から絶縁されたフローティング電極である。第2フィールドプレート27a〜27eは、ゲート電極20及び第1フィールドプレート22a〜22d,23の間隙の上方にそれぞれ配置され、ソース領域18からドレイン領域13に向かう方向に互いに離れて順に配置されている。そして、第2フィールドプレート27a〜27eは、その下方に位置する互いに隣り合う2つの第1フィールドプレートの端部と平面視上で重なるように配置されている。第2フィールドプレート27a〜27eは、後述する高圧配線28が通る領域に切断箇所を有しており、当該切断箇所以外において平面視上でドレイン領域13をほぼ取り囲んでいる。
【0010】
絶縁膜24上には、外部の高電位ロジック回路101とドレイン電極26とを電気的に接続する高圧配線28が設けられている。高圧配線28は、ゲート電極20及び第1フィールドプレート22a〜22d,23の上方を通る。高圧配線28は、第2フィールドプレート27a〜27eとは離間している。
【0011】
ここで、第1フィールドプレート23はドレイン領域13上面と静電結合する。そして、ゲート電極20はフィールドプレートとして機能し、ゲート電極20、第1フィールドプレート22a〜22dは相互に静電結合するとともに半導体層12の上面とも静電結合する。これにより、ドレイン領域13とソース領域18との間の電位差に基づく半導体層12の上面での電界集中を緩和することができる。
【0012】
【特許文献1】特開2005−251903号公報
【非特許文献1】ISPSD 2004、379頁〜382頁
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
しかし、従来の半導体装置では、低電位でなければならない第1フィールドプレート22a〜22d,23の電位が、数百Vもの高電位が印加される高圧配線28の影響を受けて高くなっていた。特に、最もソース側に位置し、最も低電位でなければならない第1フィールドプレート22aに対する影響が大きかった。これにより、半導体層12上面付近で電界集中が起こり、空乏層の伸びが抑えられて耐圧が減少するという問題があった。
【0014】
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、その目的は、耐圧を向上させることができる半導体装置を得るものである。
【課題を解決するための手段】
【0015】
本発明に係る半導体装置は、第1導電型の半導体基板と、半導体基板上に設けられた第2導電型の半導体層と、半導体層の上面内に設けられ、半導体層よりも不純物濃度が高い第2導電型のドレイン領域と、ドレイン領域に電気的に接続されたドレイン電極と、半導体層の上面内に設けられた第1導電型の不純物領域と、不純物領域の上面内に設けられた第2導電型のソース領域と、不純物領域とドレイン領域との間の半導体層上に設けられた第1絶縁膜と、第1絶縁膜上において、ソース領域からドレイン領域へと向かう方向に互いに離れて設けられた複数の第1フィールドプレートと、ソース領域と半導体層とで挟まれた不純物領域の端部をゲート酸化膜を介して覆うゲート電極と、複数の第1フィールドプレート及びゲート電極を覆う第2絶縁膜と、第2絶縁膜上において、それぞれ複数の第1フィールドプレートの間隙の上方に設けられた複数の第2フィールドプレートと、第2絶縁膜上において複数の第2フィールドプレートとは離間して設けられ、複数の第1フィールドプレートの上方を通って、ドレイン電極に電気的に接続された高圧配線と、最もソース側に位置する第1フィールドプレートと高圧配線との間に設けられたシールド電極とを有する。本発明のその他の特徴は以下に明らかにする。
【発明の効果】
【0016】
本発明により、耐圧を向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る半導体装置を用いたHVICを示すブロック図である。低電位ロジック回路100と、高電位ロジック回路101と、本発明の実施の形態1に係る半導体装置であるnチャネル形のMOSトランジスタ102と、抵抗103とを備えている。
【0018】
低電位ロジック回路100は、数十Vの比較的低電位の電位VLをプラス電源として動作するロジック回路であって、マイナス電源として接地電位が印加される。また、高電位ロジック回路101は、数百Vの比較的高電位の電位VHをプラス電源として動作するロジック回路であって、マイナス電源としても数百Vが印加され、高電位ロジック回路101のプラス電源とマイナス電源との電位差は数十Vとなる。
【0019】
MOSトランジスタ102と抵抗103とは、低電位ロジック回路100から出力される低電位の信号を高電位にレベルシフトして高電位ロジック回路101に入力する。MOSトランジスタ102のゲートは低電位ロジック回路100に接続されており、そのソースには接地電位が印加される。また、MOSトランジスタ102のドレインには抵抗103の一端と、高電位ロジック回路101とが接続されている。そして、抵抗103の他端には電位VHが印加される。
【0020】
以上のような構成を成すHVICでは、MOSトランジスタ102がオフ状態のとき、高電位ロジック回路101には電位VHのHighレベル信号が入力される。そして、低電位ロジック回路100からHighレベル信号が出力されると、MOSトランジスタ102がオン状態となり、抵抗103に電流が流れる。そうすると、抵抗103で電圧降下が生じて、MOSトランジスタ102のドレイン電位が低下し、高電位ロジック回路101に入力される信号のレベルが変化する。これにより、低電位ロジック回路100から出力されるパルス信号が、それとは極性が異なる高電位のパルス信号に変換されて高電位ロジック回路101に入力される。従って、高電位ロジック回路101は、低電位ロジック回路100から出力される信号に基づいて動作することができる。
【0021】
図2は、本発明の実施の形態1に係る半導体装置を示す平面図であり、図3は図2のA−A´における断面図であり、図4は図2のB−B´における断面図である。
【0022】
p型の半導体基板11上にn型の半導体層12がエピタキシャル成長されている。MOSトランジスタ102が配置される領域のほぼ中央部分における半導体層12の上面内に、n型のドレイン領域13が設けられている。そして、ドレイン領域13の下方では、半導体層12と半導体基板11との界面にn型の埋め込み層14及びn型の埋め込み層15が設けられている。半導体基板11の下面には裏面電極16が接続され、この裏面電極16は接地されている。
【0023】
半導体層12の上面内に、ドレイン領域13とは離間して、ドレイン領域13を取り囲むようにp型の不純物領域17が設けられている。そして、不純物領域17の上面内に、ドレイン領域13を取り囲むようにn型のソース領域18が設けられている。
【0024】
不純物領域17とドレイン領域13との間の半導体層12上にフィールド酸化膜19(第1絶縁膜)が設けられている。このフィールド酸化膜19上にはゲート電極20と第1フィールドプレート22a〜22d,23が設けられている。ゲート電極20と第1フィールドプレート22a〜22d,23は、ソース領域18からドレイン領域13に向かう方向に互いに離れて順に配置され、平面視上でドレイン領域13を中心に取り囲んでいる。第1フィールドプレート22a〜22d,23は、周囲から絶縁されたフローティング電極である。
【0025】
ゲート電極20は、フィールド酸化膜19から不純物領域17の方へも延びて、ソース領域18と半導体層12とで挟まれた不純物領域17の端部をゲート酸化膜21を介して覆っている。また、第1フィールドプレート23は、フィールド酸化膜19からドレイン領域13の方へ延びて、ドレイン領域13の端部を接触することなく覆っている。
【0026】
半導体層12及びフィールド酸化膜19上において、ゲート電極20及び第1フィールドプレート22a〜22d,23を絶縁膜24(第2絶縁膜)が覆っている。ソース電極25は絶縁膜24を貫通して不純物領域17及びソース領域18に電気的に接続され、ドレイン電極26は絶縁膜24を貫通してドレイン領域13に電気的に接続されている。
【0027】
絶縁膜24上に、第2フィールドプレート27a〜27eが設けられている。第2フィールドプレート27a〜27eは、周囲から絶縁されたフローティング電極である。第2フィールドプレート27a〜27eは、ゲート電極20及び第1フィールドプレート22a〜22d,23の間隙の上方にそれぞれ配置され、ソース領域18からドレイン領域13に向かう方向に互いに離れて順に配置されている。そして、第2フィールドプレート27a〜27eは、その下方に位置する互いに隣り合う2つの第1フィールドプレートの端部と平面視上で重なるように配置されている。第2フィールドプレート27a〜27eは、後述する高圧配線28が通る領域に切断箇所を有しており、当該切断箇所以外において平面視上でドレイン領域13をほぼ取り囲んでいる。
【0028】
絶縁膜24上には、外部の高電位ロジック回路101とドレイン電極26とを電気的に接続する高圧配線28が設けられている。高圧配線28は、ゲート電極20及び第1フィールドプレート22a〜22d,23の上方を通る。高圧配線28は、第2フィールドプレート27a〜27eとは離間している。
【0029】
最もソース側に位置する第1フィールドプレート22aが高圧配線28と交差する部分において、第1フィールドプレート22aと高圧配線28との間にシールド電極29が設けられている。本実施の形態1に係るシールド電極29は、第1フィールドプレート22aよりも幅が広く、第1フィールドプレート22a全体を覆っている。また、シールド電極29は、高圧配線28の横でソース電極25に接続され、ソース電位に固定されている。ただし、これに限らず、シールド電極29の電位が第1フィールドプレート22aの電位より低くなればよい。従って、シールド電極29が接地されているか又はゲート電極20に接続されていてもよい。
【0030】
ここで、ゲート電極20、第1フィールドプレート22a〜22d及びシールド電極29は例えばポリシリコンからなり、第2フィールドプレート27a〜27e及び高圧配線28は例えばアルミニウムからなる。また、第1,第2フィールドプレートの本数は耐圧によって変わってくる。なお、絶縁膜24上には、ゲート電極20と電気的に接続された配線(不図示)も設けられている。この配線により、低電位ロジック回路100からの信号がMOSトランジスタ102のゲート電極20に入力される。
【0031】
以上の構造を有する本実施の形態1に係る半導体装置において、高圧配線28には数百Vもの電位VHが印加され、ソース電極25に接地電位が印加される。そして、低電位ロジック回路100から数十VのHighレベルの信号がゲート電極20に与えられると、MOSトランジスタ102がオン状態となり、ドレイン電極26から、ドレイン領域13、半導体層12、不純物領域17及びソース領域18を順に通って、ソース電極25に電流が流れる。
【0032】
上述のように高圧配線28に高電位が印加される。これに対し、第2フィールドプレート27a〜27eと、その下方に位置するゲート電極20及び第1フィールドプレート22a〜22d,23とが静電結合することにより、高圧配線28の電位に基づく半導体層12の上面での電界集中を緩和することができる。
【0033】
また、ドレイン領域13には電位VHが印加されるため、当該ドレイン領域13に最も近い第1フィールドプレート23は、ドレイン領域13の電位の影響を受けて電位VHに近い値となる。一方、ゲート電極20には数十Vの低電位が印加される。従って、ゲート電極20及び第1フィールドプレート22a〜22d,23及び第2フィールドプレート27a〜27eの電位は、それらの間の静電結合により、ソース領域18からドレイン領域13に近づくにつれて、数十Vの低電位から数百Vの高電位まで変化する。第1フィールドプレート22a〜22d,23のうち、最もソース側に位置する(最もゲート電極20に近い)のは第1フィールドプレート22aである。この第1フィールドプレート22aは低電位となるため、数百Vもの高電位が印加される高圧配線28との間に大きな電位差を生じる。
【0034】
そこで、本実施の形態では、この第1フィールドプレート22aと高圧配線28との間にシールド電極29を配置している。このシールド電極29の静電遮蔽効果により高圧配線28の影響を下げると共に、低電位のシールド電極29と容量結合させることで第1フィールドプレート22aの電位を引き下げることができる。これにより、高圧配線28の電位に基づく半導体層12上面付近での電界集中が緩和され、耐圧を向上させることができる。なお、第1フィールドプレート22aはシールド電極29からの影響は受けるが、電位差が非常に小さいので、高圧配線28からの影響に比べると影響は少ない。
【0035】
また、本実施の形態は、高圧配線28下にシールド電極29を設けただけであり、耐圧構造を決定する基本構造部分の修正を行う必要がないので、パターン設計効率が向上する。
【0036】
また、第1フィールドプレート22aだけでなく、より高電位側にある第1フィールドプレート22b〜22dと高圧配線28との間にシールド電極29を設けてもよい。
【0037】
実施の形態2.
図5は本発明の実施の形態2に係る半導体装置を示す平面図であり、図6は図5のC−C´における断面図である。
【0038】
本実施の形態2では、シールド電極29は、第1フィールドプレート22aよりも低電位側に高圧配線28に沿って引き回されている。即ち、第1フィールドプレート22aより低電位側にある高圧配線28の下には、シールド電極29が存在する。その他の構成は実施の形態1と同様である。
【0039】
これにより、実施の形態1と同様の効果を奏する他、高圧配線28による不純物領域17の反転も防止することができ、誤動作を防ぐことができる。
【0040】
実施の形態3.
図7は本発明の実施の形態3に係る半導体装置を示す平面図であり、図8は図7のD−D´における断面図である。
【0041】
本実施の形態3では、シールド電極29は、実施の形態1、2のように第1フィールドプレート22aを完全に遮蔽するのではなく、最もソース側に位置する第1フィールドプレート22aの一部のみと重なっている。シールド電極29の電位は、第1フィールドプレート22aの電位より低い電位に設定されている。その他の構成は実施の形態1と同様である。
【0042】
本実施の形態では、第1フィールドプレート22aとシールド電極29との重なり面積を調整することで、第1フィールドプレート22aの電位を所望の値に設定することができる。即ち、重なり面積を増やすと第1フィールドプレート22aの電位は低電位側にシフトし、減らすと高電位側にシフトする。これにより、安定した耐圧を保持することができる。
【0043】
実施の形態4.
図9は本発明の実施の形態4に係る半導体装置を示す平面図であり、図10は図9のE−E´における断面図である。
【0044】
本実施の形態4では、シールド電極29は、実施の形態3と同様に最もソース側に位置する第1フィールドプレートの一部のみと重なっている。その他の構成は実施の形態2と同様である。これにより、実施の形態2及び3の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1】本発明の実施の形態1に係る半導体装置を用いたHVICを示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態1に係る半導体装置を示す平面図である。
【図3】図2のA−A´における断面図である。
【図4】図2のB−B´における断面図である。
【図5】本発明の実施の形態2に係る半導体装置を示す平面図である。
【図6】図5のC−C´における断面図である。
【図7】本発明の実施の形態3に係る半導体装置を示す平面図である。
【図8】図7のD−D´における断面図である。
【図9】本発明の実施の形態4に係る半導体装置を示す平面図である。
【図10】図9のE−E´における断面図である。
【図11】従来の半導体装置を示す平面図である。
【図12】図11のF−F´における断面図である。
【符号の説明】
【0046】
11 半導体基板
12 半導体層
13 ドレイン領域
17 不純物領域
18 ソース領域
19 フィールド酸化膜(第1絶縁膜)
20 ゲート電極
21 ゲート酸化膜
22a−22d,23 第1フィールドプレート
24 絶縁膜(第2絶縁膜)
25 ソース電極
26 ドレイン電極
27a−27e 第2フィールドプレート
28 高圧配線
29 シールド電極

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1導電型の半導体基板と、
前記半導体基板上に設けられた第2導電型の半導体層と、
前記半導体層の上面内に設けられ、前記半導体層よりも不純物濃度が高い第2導電型のドレイン領域と、
前記ドレイン領域に電気的に接続されたドレイン電極と、
前記半導体層の上面内に設けられた第1導電型の不純物領域と、
前記不純物領域の上面内に設けられた第2導電型のソース領域と、
前記不純物領域と前記ドレイン領域との間の前記半導体層上に設けられた第1絶縁膜と、
前記第1絶縁膜上において、前記ソース領域から前記ドレイン領域へと向かう方向に互いに離れて設けられた複数の第1フィールドプレートと、
前記ソース領域と前記半導体層とで挟まれた前記不純物領域の端部をゲート酸化膜を介して覆うゲート電極と、
前記複数の第1フィールドプレート及び前記ゲート電極を覆う第2絶縁膜と、
前記第2絶縁膜上において、それぞれ前記複数の第1フィールドプレートの間隙の上方に設けられた複数の第2フィールドプレートと、
前記第2絶縁膜上において前記複数の第2フィールドプレートとは離間して設けられ、前記複数の第1フィールドプレートの上方を通って、前記ドレイン電極に電気的に接続された高圧配線と、
最もソース側に位置する前記第1フィールドプレートと前記高圧配線との間に設けられたシールド電極とを有することを特徴とする半導体装置。
【請求項2】
前記シールド電極の電位は、前記複数の第1フィールドプレートの電位より低いことを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
【請求項3】
前記シールド電極は、接地されていることを特徴とする請求項2に記載の半導体装置。
【請求項4】
前記シールド電極は、前記ゲート電極に接続されていることを特徴とする請求項2に記載の半導体装置。
【請求項5】
前記シールド電極は、前記複数の第1フィールドプレートよりも低電位側に前記高圧配線に沿って引き回されていることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の半導体装置。
【請求項6】
前記シールド電極は、最もソース側に位置する前記第1フィールドプレートの一部のみと重なっていることを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の半導体装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2008−218458(P2008−218458A)
【公開日】平成20年9月18日(2008.9.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−49445(P2007−49445)
【出願日】平成19年2月28日(2007.2.28)
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【Fターム(参考)】