説明

含窒素芳香環誘導体

【課題】血管新生の異常増殖を伴う各種疾患に対する予防および治療に有効な新規化合物、およびかかる新規化合物を含有してなる血管新生阻害剤、抗腫瘍剤などの医薬組成物を提供する。
【解決手段】一般式


[式中Aは、置換基を有していてもよい5ないし14員複素環式基などを意味する;Xは、−O−、−S−などを意味する;Yは、置換基を有していてもよいC6−14アリール基または5ないし14員複素環式基などを意味する;Tg1は、式


(式中、Eは、単結合または式−N(Rg2)−などを意味する。Rg1およびRg2はそれぞれ独立して水素原子、または置換基を有していてもよいC1−6アルキル基などを意味する。Zは、C1−8アルキル基、C3−8脂環式炭化水素基、C6−14アリール基などを意味する。)で表わされる基などを意味する。]で表される化合物もしくはその塩またはそれらの水和物。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
一般式
【化1】

[式中Aは、置換基を有していてもよいC6−14アリール基または置換基を有していてもよい5ないし14員複素環式基を意味する;Xは、単結合、−O−、−S−、C1−6アルキレン基、−SO−、−SO−または式−N(Rg3)−(式中、Rg3は水素原子、置換基を有していてもよいC1−6アルキル基または置換基を有していてもよいC2−7アシル基を意味する。)を意味する;Yは、それぞれ置換基を有していてもよいC6−14アリール基、5ないし14員複素環式基、C1−8アルキル基、C3−8脂環式炭化水素基、C6−14アリールC1−6アルキル基、5ないし14員ヘテロアリールC1−6アルキル基、式−(CHSO−(式中、gは1−8の整数を意味する)、式−(CHfa−CH=CH−(CHfb−(式中、faおよびfbはそれぞれ0、1、2または3を意味する)、式−(CHfa−CH=CH−(CHfb−SO−(式中、faおよびfbはそれぞれ0、1、2または3を意味する)、式−(CHfa−C≡C−(CHfb−(式中、faおよびfbはそれぞれ0、1,2または3を意味する)または式−(CHfa−C≡C−(CHfb−SO−(式中、faおよびfbはそれぞれ0、1、2または3を意味する)を意味する;Tg1は、(1)一般式
【化2】

{式中、Eは、単結合または式−N(Rg2)−を意味する。Rg2は水素原子、置換基を有していてもよいC1−6アルキル基、置換基を有していてもよいC2−6アルケニル基、置換基を有していてもよいC2−6アルキニル基、置換基を有していてもよいC3−8脂環式炭化水素基、置換基を有していてもよいC2−7アシル基または置換基を有していてもよいC2−7アルコキシカルボニル基を意味する。Rg1は水素原子、置換基を有していてもよいC1−6アルキル基、置換基を有していてもよいC2−6アルケニル基、置換基を有していてもよいC2−6アルキニル基、置換基を有していてもよいC3−8脂環式炭化水素基、置換基を有していてもよいC2−7アシル基または置換基を有していてもよいC2−7アルコキシカルボニル基を意味する。Zは、水素原子、置換基を有していてもよいC1−8アルキル基、置換基を有していてもよいC2−6アルケニル基、置換基を有していてもよいC2−6アルキニル基、置換基を有していてもよいC3−8脂環式炭化水素基、置換基を有していてもよいC6−14アリール基、置換基を有していてもよいC6−14アリールC1−6アルキル基、式−OR200、式−SR200、式−COR200、式−SO200(式中、R200は、水素原子、置換基を有していてもよいC1−8アルキル基、置換基を有していてもよいC3−8脂環式炭化水素基、置換基を有していてもよいC6−14アリール基、置換基を有していてもよいC6−14アリールC1−6アルキル基、置換基を有していてもよい5ないし14員複素環式基または置換基を有していてもよい5ないし14員複素環C1−6アルキル基を意味する。)、置換基を有していてもよい5ないし14員複素環式基または置換基を有していてもよい5ないし14員複素環C1−6アルキル基を意味する。}、または(2)一般式
【化3】

{式中、Rg1およびZは前記Rg1およびZと同意義を意味する。Zg1およびZg2は、それぞれ同一でも異なってもよく、(1)単結合(2)−O−、−S−および窒素原子から選ばれる1以上の原子を鎖の途中もしくは末端に有していてもよく、オキソ基で置換されていてもよいC1−6アルキレン基または(3)置換基を有していてもよいC2−6アルケニル基を意味する。}で表される基を意味する。]
で表される化合物(ただし、Aが置換基を有していてもよいキノリル基であり、かつXが−O−であり、かつYが置換基を有していてもよいフェニル基である化合物を除く。)もしくはその塩またはそれらの水和物。
【請求項2】
一般式
【化4】

[式中、Aは、置換基を有していてもよい5ないし14員芳香族複素環式基を意味する;Xは、酸素原子、硫黄原子、−SO−または−SO−を意味する;Yは、置換基を有していてもよいC6−14アリール基、置換基を有していてもよい5ないし14員芳香族複素環式基または置換基を有していてもよいC1−6アルキレン基を意味する;Eは、単結合または−NR−を意味する;RおよびRはそれぞれ独立して、水素原子、置換基を有していてもよいC1−6アルキル基、置換基を有していてもよいC2−6アルケニル基、置換基を有していてもよいC2−6アルキニル基、置換基を有していてもよいC3−8脂環式炭化水素基、置換基を有していてもよいC2−7アシル基または置換基を有していてもよいC2−7アルコキシカルボニル基を意味する;Zは、式−Z11−Z12(式中、Z11は単結合、酸素原子、硫黄原子、−CO−、−SO−または置換基を有していてもよいC1−6アルキレン基を意味し、Z12は水素原子、置換基を有していてもよいC1−6アルキル基、置換基を有していてもよいC2−6アルケニル基、置換基を有していてもよいC2−6アルキニル基、置換基を有していてもよいC3−8脂環式炭化水素基、置換基を有していてもよいC6−14アリール基、置換基を有していてもよい5ないし14員複素環式基、置換基を有していてもよい5ないし14員芳香族複素環式基または式
【化5】

(式中、Z31、Z33およびZ34は、それぞれ独立してメチレン基、−CO−、−NH−または−O−を意味する。Z32は単結合、メチレン基、−CO−、−NH−または−O−を意味する。)で表される基を意味する。)で表される基を意味する。ただし、Aは、(1)シアノ基、(2)ハロゲン原子、(3)ニトロ基および(4)式、−VX1−VX2−VX22−VX3(式中、VX1、VX2およびVX22は、それぞれ独立して、単結合、酸素原子、硫黄原子、−CO−、−SO−、−SO−、式−NRX1−、式−CONRX1−、式−NRX1CO−、式−SONRX1−、式−NRX1SO−、式−O−CO−、式−C(O)O−、式−NRX1C(O)O−、式−NRX1C(O)NRX2−、式−O−C(O)NRX1−、式−O−C(O)O−、置換基を有していてもよいC1−6アルキレン基、置換基を有していてもよいC2−6アルケニル基、置換基を有していてもよいC2−6アルキニル基、置換基を有していてもよいC3−8脂環式炭化水素基、置換基を有していてもよいC6−14アリール基、置換基を有していてもよい5ないし14員複素環式基または置換基を有していてもよい5ないし14員芳香族複素環式基を意味する;VX3、RX1およびRX2は、それぞれ独立して水素原子、置換基を有していてもよいC1−6アルキル基、置換基を有していてもよいC2−6アルケニル基、置換基を有していてもよいC2−6アルキニル基、置換基を有していてもよいC3−8脂環式炭化水素基、置換基を有していてもよいC6−14アリール基、置換基を有していてもよい5ないし14員複素環式基、置換基を有していてもよい5ないし14員芳香族複素環式基または置換基を有していてもよいC1−6アルコキシ基を意味する。)からなる群から選ばれる1ないし6個の基で置換されていてもよい。]
で表される化合物(ただし、Aが置換基を有していてもよいキノリル基であり、かつXが酸素原子であり、かつYが置換基を有していてもよいフェニル基である化合物を除く。)もしくはその塩またはそれらの水和物。
【請求項3】
Xが酸素原子または硫黄原子である、請求項2記載の化合物もしくはその塩またはそれらの水和物。
【請求項4】
Zが置換基を有していてもよいシクロプロピル基、置換基を有していてもよい2−チアゾリル基または式
【化6】

(式中、Z13はニトリル基、メチルスルホニル基または−NHCOCH基を意味する。)
で表される基である、請求項2または3記載の化合物もしくはその塩またはそれらの水和物。
【請求項5】
Eが式−NR−(式中、Rは請求項2におけるRと同意義を意味する。)で表される基であり、Yがそれぞれ置換基を有していてもよいフェニル基、ピリジル基または式
【化7】

(式中、W11およびW12は、それぞれ独立して置換基を有していてもよい炭素原子または窒素原子を意味する。)で表される基である、請求項2〜4のいずれか1項記載の化合物もしくはその塩またはそれらの水和物。
【請求項6】
Eが単結合であり、Yがさらに置換基を有していてもよい式
【化8】

(式中、W13は置換基を有していてもよい炭素原子または窒素原子を意味する。)で表される基である、請求項2〜4のいずれか1項記載の化合物もしくはその塩またはそれらの水和物。
【請求項7】
Aが、式
【化9】

[式中、Wは置換基を有していてもよい炭素原子または窒素原子を意味する;Ra13は水素原子、ハロゲン原子、置換基を有していてもよいC1−6アルキル基、置換基を有していてもよいC1−6アルコキシ基、アミノ基またはニトロ基を意味する;Ra12はシアノ基または式
【化10】

(式中、Va11は−CO−または−SO−を意味する;Va12、Va13およびVa14はそれぞれ独立して水素原子、置換基を有していてもよいC1−6アルキル基、置換基を有していてもよいC2−6アルケニル基、置換基を有していてもよいC2−6アルキニル基、置換基を有していてもよいC3−8脂環式炭化水素基、置換基を有していてもよいC6−14アリール基、置換基を有していてもよい5ないし14員複素環式基または置換基を有していてもよい5ないし14員芳香族複素環式基を意味する。)で表される基を意味する;Ra11は、式−Va21−Va22−Va23(式中、Va21は置換基を有していてもよいC1−6アルキレン基、単結合または式
【化11】

で表される基を意味する;Va22は単結合、酸素原子、硫黄原子、−CO−、−SO−、−SO−、式−CONRa14−、式−SONRa14−、式−NRa14SO−、式−NRa14CO−または式−NRa14−を意味する(式中、Ra14は水素原子、置換基を有していてもよいC1−6アルキル基または置換基を有していてもよいC3−8脂環式炭化水素基を意味する。);Va23は水素原子、置換基を有していてもよいC1−6アルキル基、置換基を有していてもよいC2−6アルケニル基、置換基を有していてもよいC2−6アルキニル基、置換基を有していてもよいC3−8脂環式炭化水素基、置換基を有していてもよいC6−14アリール基、置換基を有していてもよい5ないし14員複素環式基または置換基を有していてもよい5ないし14員芳香族複素環式基を意味する。)で表される基を意味する。]
で表される基である、請求項2〜6のいずれか1項記載の化合物もしくはその塩またはそれらの水和物。
【請求項8】
Aが、さらに置換基を有していてもよい式
【化12】

[式中、Wは置換基を有していてもよい炭素原子または窒素原子を意味する;Ab11は(1)置換基を有していてもよい5ないし14員複素環式基または(2)式
【化13】

(式中、Vb11およびVb12はそれぞれ独立して単結合、−SO−、−NHCO−または式−(CHb−CO−(式中bは0から6の整数を意味する。)で表される基を意味する;Rb13は単結合、置換基を有していてもよいC1−6アルキレン基、置換基を有していてもよいC3−8脂環式炭化水素基または置換基を有していてもよい5ないし14員複素環式基を意味する;Rb11およびRb12はそれぞれ独立して水素原子、水酸基、ハロゲン原子、置換基を有していてもよいC1−6アルキル基、置換基を有していてもよいC2−6アルケニル基、置換基を有していてもよいC2−6アルキニル基、置換基を有していてもよいC3−8脂環式炭化水素基、置換基を有していてもよいC6−14アリール基、置換基を有していてもよい5ないし14員芳香族複素環式基または置換基を有していてもよい5ないし14員複素環式基を意味する。)で表される基を意味する。]
で表される基である、請求項2〜6のいずれか1項記載の化合物もしくはその塩またはそれらの水和物。
【請求項9】
Aが、式
【化14】

[式中、Wは置換基を有していてもよい炭素原子または窒素原子を意味する;Rc13は、(1)水素原子、(2)シアノ基、(3)ハロゲン原子、(4)ホルミル基、(5)置換基を有していてもよいC1−6アルキル基、(6)式
【化15】

(式中、Vc21は−CO−またはメチレン基を意味する;Vc22およびVc23はそれぞれ独立して水素原子、置換基を有していてもよいC1−6アルキル基、置換基を有していてもよいC2−6アルケニル基、置換基を有していてもよいC2−6アルキニル基、置換基を有していてもよいC3−8脂環式炭化水素基、置換基を有していてもよい5ないし14員複素環式基、置換基を有していてもよい5ないし14員芳香族複素環式基または置換基を有していてもよいC6−14アリール基を意味する。)で表される基または(7)式−Vc21−O−Vc22(式中、Vc21およびVc22は前記Vc21およびVc22と同意義を意味する。)で表される基を意味する;Rc12は、水素原子、置換基を有していてもよいC1−6アルキル基または置換基を有していてもよいC3−8脂環式炭化水素基を意味する;Rc11は、式−Vc11−Vc12−Vc13(式中、Vc11は単結合、酸素原子、置換基を有していてもよいベンゼン環、置換基を有していてもよい5ないし14員芳香族複素環式基または−CO−を意味する;Vc12は単結合、酸素原子または置換基を有していてもよいC1−6アルキレン基を意味する;Vc13は(1)置換基を有していてもよいC1−6アルキル基、(2)置換基を有していてもよいC2−6アルケニル基、(3)置換基を有していてもよいC2−6アルキニル基、(4)置換基を有していてもよいC3−8脂環式炭化水素基(5)水酸基、(6)カルボキシル基、(7)置換基を有していてもよいC2−7アルコキシカルボニル基、(8)置換基を有していてもよい5ないし14員複素環式基、(9)置換基を有していてもよい5ないし14員芳香族複素環式基、(10)置換基を有していてもよいC6−14アリール基、(11)式−NRc21c22(式中、Rc21およびRc22はそれぞれ独立して水素原子または置換基を有していてもよいC1−6アルキル基を意味する。)で表される基または(12)水素原子を意味する。)で表される基を意味する。]
で表される基である、請求項2〜6のいずれか1項記載の化合物もしくはその塩またはそれらの水和物。
【請求項10】
一般式
【化16】

(式中Z21は水素原子、置換基を有していてもよいC1−6アルキル基、置換基を有していてもよいC2−6アルケニル基、置換基を有していてもよいC2−6アルキニル基または置換基を有していてもよいC3−8脂環式炭化水素基を意味する;
a120は、シアノ基または式
【化17】

(式中、Va15は置換基を有していてもよいC1−6アルキル基、置換基を有していてもよいC2−6アルケニル基、置換基を有していてもよいC2−6アルキニル基、置換基を有していてもよいC3−8脂環式炭化水素基を意味する。Va11、Va12、Va13およびVa14は請求項7におけるVa11、Va12、Va13およびVa14とそれぞれ同意義を意味する。)で表わされる基を意味する;
300およびR301はそれぞれ独立して水素原子、ハロゲン原子または置換基を有していてもよいC1−6アルキル基を意味する;Ra11は請求項7におけるRa11とそれぞれ同意義を意味する;ただし、Ra120が式
【化18】

(式中、Va11、Va12、Va13およびVa14は請求項7におけるVa11、Va12、Va13およびVa14とそれぞれ同意義を意味する。Va15は前記定義と同意義を意味する。)からなる群から選ばれる基を意味し、かつZ21が(a)C3−8脂環式炭化水素基、(b)5ないし10員複素環式基またはC5−10脂環式炭化水素基で置換されたC1−6アルキル基、(c)5ないし10員複素環式基またはC5−10脂環式炭化水素基で置換されたC2−6アルケニル基または(d)5ないし10員複素環式基またはC5−10脂環式炭化水素基で置換されたC2−6アルキニル基を意味する場合を除く。)
で表される化合物もしくはその塩またはそれらの水和物。
【請求項11】
一般式
【化19】

(式中、Z22は置換基を有していてもよいC6−14アリール基、置換基を有していてもよい5ないし14員複素環式基または置換基を有していてもよい5ないし14員芳香族複素環式基を意味する;R300およびR301は請求項10におけるR300およびR301とそれぞれ同意義を意味する;Vd13は式
【化20】

(式中、Va12およびVa13は請求項7におけるVa12およびVa13とそれぞれ同意義を意味する。)からなる群から選ばれる基を意味する;Vd11は置換基を有していてもよいC1−6アルキレン基、または式
【化21】

で表される基を意味する;Vd12は(1)式−NRd11d12(式中、Rd11およびRd12は水素原子、置換基を有していてもよいC1−6アルキル基、置換基を有していてもよいC3−8脂環式炭化水素基、置換基を有していてもよいC6−14アリール基、置換基を有していてもよい5ないし14員複素環式基または置換基を有していてもよい5ないし14員芳香族複素環式基を意味する。)で表される基または(2)置換基を有していてもよい5ないし14員複素環式基を意味する。)
で表される化合物もしくはその塩またはそれらの水和物。
【請求項12】
一般式
【化22】

(式中、R、RおよびZ12は請求項2におけるR、RおよびZ12とそれぞれ同意義を意味する;W11は置換基を有していてもよい炭素原子または窒素原子を意味する;R300は請求項10におけるR300と同意義を意味する;Ra11は請求項7におけるRa11と同意義を意味する;Ra120は請求項10におけるRa120と同意義を意味する;ただし、上記定義において以下の(1)の場合または(2)の場合の化合物は除かれる。(1)Ra120が式
【化23】

(式中、Va12およびVa13は請求項7におけるVa12およびVa13とそれぞれ同意義を意味する。)で表される基を意味し、RおよびRが水素原子を意味し、かつZ12がC6−14アリール基、6ないし14員複素環式基または6ないし14員芳香族複素環式基を意味する場合、(2)Ra120が式
【化24】

(式中、Va11、Va12、Va13およびVa14は請求項7におけるVa11、Va12、Va13およびVa14とそれぞれ同意義を意味する。Va15は請求項10におけるVa15と同意義を意味する。)からなる群から選ばれる基を意味し、Rが水素原子を意味し、かつZ12が(a)C6−14アリール基、(b)5ないし14員複素環式基、(c)5ないし14員芳香族複素環式基、(d)5ないし10員複素環式基またはC5−10脂環式炭化水素基で置換されたC1−6アルキル基、(e)5ないし10員複素環式基またはC5−10脂環式炭化水素基で置換されたC2−6アルケニル基、(f)5ないし10員複素環式基またはC5−10脂環式炭化水素基で置換されたC2−6アルキニル基または(g)5ないし10員複素環式基またはC5−10脂環式炭化水素基で置換されたC3−8脂環式炭化水素基を意味する場合。)
で表される化合物もしくはその塩またはそれらの水和物。
【請求項13】
一般式
【化25】

(式中、W41およびWはそれぞれ独立して置換基を有していてもよい炭素原子または窒素原子を意味する。ただしW41およびWがともに窒素原子である場合は除く;Xy1はそれぞれ置換基を有していてもよい式
【化26】

(式中、Z12は請求項2におけるZ12と同意義を意味する;W11は置換基を有していてもよい炭素原子または窒素原子を意味する。)からなる群から選ばれる基を意味する;Ab11は請求項8におけるAb11と同意義を意味する)
で表される化合物もしくはその塩またはそれらの水和物。
【請求項14】
一般式
【化27】

(式中、Rc13は請求項9におけるRc13と同意義を意味する。Xy2はそれぞれ置換基を有していてもよい式
【化28】

(式中、Z12、RおよびRは請求項2におけるZ12、RおよびRとそれぞれ同意義を意味する;W11は置換基を有していてもよい炭素原子または窒素原子を意味する。)からなる群から選ばれる基を意味する。Rc11およびRc12は、請求項9におけるRc11およびRc12とそれぞれ同意義を意味する。ただし、上記定義において以下の(1)の場合または(2)の場合の化合物は除かれる。(1)RおよびRが水素原子であり、Z12が(a)C6−14アリール基、(b)5ないし14員複素環式基、(c)5ないし14員芳香族複素環式基、5ないし10員複素環式基またはC5−10脂環式炭化水素基で置換されたC1−6アルキル基、(d)5ないし10員複素環式基またはC5−10脂環式炭化水素基で置換されたC2−6アルケニル基、(e)5ないし10員複素環式基またはC5−10脂環式炭化水素基で置換されたC2−6アルキニル基または(f)5ないし10員複素環式基またはC5−10脂環式炭化水素基で置換されたC3−8脂環式炭化水素基を意味する場合である場合、(2)Xy2が式
【化29】

(式中、Z12は(a)C6−14アリール基、(b)5ないし14員複素環式基、(c)5ないし14員芳香族複素環式基、(d)5ないし10員複素環式基またはC5−10脂環式炭化水素基で置換されたC1−6アルキル基、(e)5ないし10員複素環式基またはC5−10脂環式炭化水素基で置換されたC2−6アルケニル基、(f)5ないし10員複素環式基またはC5−10脂環式炭化水素基で置換されたC2−6アルキニル基または(g)C3−8脂環式炭化水素基を意味する。)で表される基である場合。)
で表される化合物もしくはその塩またはそれらの水和物。
【請求項15】
c11が、式
【化30】

(式中、Vf11は単結合、置換基を有していてもよいC1−6アルキレン基または式
【化31】

で表される基を意味する;Vf12は(1)水素原子、(2)水酸基、(3)置換基を有していてもよい5ないし14員複素環式基、(4)置換基を有していてもよい5ないし14員芳香族複素環式基、(5)置換基を有していてもよいC6−14アリール基または(6)式−NRf21f22(式中、Rf21およびRf22はそれぞれ独立して水素原子または置換基を有していてもよいC1−6アルキル基を意味する。)で表される基を意味する。)
で表される基である、請求項9または14記載の化合物もしくはその塩またはそれらの水和物。
【請求項16】
前記化合物が、4−(5−((アニリノカルボニル)アミノ)−2−ピリジルオキシ)−7−メトキシ−6−キノリンカルボキサミドである、請求項1または2記載の化合物もしくはその薬理学的に許容される塩またはそれらの水和物。
【請求項17】
前記化合物が、
6−カルバモイル−4−(1−エチルカルバモイル−1H−インドール−5−イルオキシ)−7−メトキシキノリン、
6−カルバモイル−7−メトキシ−4−(1−プロピルカルバモイル−1H−インドール−5−イルオキシ)キノリン、
6−カルバモイル−7−メトキシ−4−[1−(1−メチル)エチルカルバモイル−1H−インドール−5−イルオキシ]キノリン、
N4−(4−{4−[(アニリノカルボニル)アミノ]−3−クロロフェノキシ}−2−ピリジル)−1−メチル−4−ピペリジンカルボキサミド、
N1−フェニル−3−クロロ−5−[(2−{[(1−メチル−4−ピペリジル)カルボニル]アミノ}−4−ピリジル)オキシ]−1H−1−インドールカルボキサミド、
N4−[4−(3−クロロ−4−{[(4−フルオロアニリノ)カルボニル]アミノ}フェノキシ)−2−ピリジル]−1−メチル−4−ピペリジンカルボキサミド、
1−(2−クロロ−4−{6−[4−(2−ジエチルアミノエトキシ)−フェニル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルオキシ}フェニル)−3−シクロプロピルウレア、
1−{2−クロロ−4−[6−[4−((2R)−2−ヒドロキシ−3−ジエチルアミノプロポキシ)−フェニル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルオキシ]−フェニル}−3−シクロプロピルウレア、
1−(2−クロロ−4−{6−[4−((2R)−2−ヒドロキシ−3−ピロリジンノプロポキシ)−フェニル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルオキシ]−フェニル}−3−シクロプロピルウレア、および
1−(2−クロロ−4−{6−[4−(2−ジエチルアミノプロポキシ)−フェニル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルオキシ}フェニル)−3−シクロプロピルウレア
から選ばれるいずれか1の化合物である、請求項1または2記載の化合物もしくはその薬理学的に許容される塩またはそれらの水和物。
【請求項18】
請求項1〜17のいずれか1項記載の化合物、もしくはその薬理学的に許容される塩またはそれらの水和物を有効成分とする医薬。
【請求項19】
請求項1〜17のいずれか1項記載の化合物、もしくはその薬理学的に許容される塩またはそれらの水和物を有効成分とする血管新生阻害活性に基づく医薬。
【請求項20】
請求項1〜17のいずれか1項記載の化合物、もしくはその薬理学的に許容される塩またはそれらの水和物と、薬理学的に許容されうる担体とを含む医薬組成物。
【請求項21】
請求項1〜17のいずれか1項記載の化合物、もしくはその薬理学的に許容される塩またはそれらの水和物を有効成分とする、血管新生阻害作用が有効な疾患に対する予防・治療剤。
【請求項22】
請求項1〜17のいずれか1項記載の化合物、もしくはその薬理学的に許容される塩またはそれらの水和物を有効成分とする血管新生阻害剤。
【請求項23】
請求項1〜17のいずれか1項記載の化合物、もしくはその薬理学的に許容される塩またはそれらの水和物を有効成分とする抗腫瘍剤。
【請求項24】
請求項1〜17のいずれか1項記載の化合物、もしくはその薬理学的に許容される塩またはそれらの水和物を有効成分とする血管腫治療剤。
【請求項25】
請求項1〜17のいずれか1項記載の化合物、もしくはその薬理学的に許容される塩またはそれらの水和物を有効成分とする癌転移抑制剤。
【請求項26】
請求項1〜17のいずれか1項記載の化合物、もしくはその薬理学的に許容される塩またはそれらの水和物を有効成分とする網膜血管新生症または糖尿病性網膜症の治療剤。
【請求項27】
請求項1〜17のいずれか1項記載の化合物、もしくはその薬理学的に許容される塩またはそれらの水和物を有効成分とする炎症性疾患治療剤。
【請求項28】
前記炎症性疾患が、変形性関節炎、リューマチ性関節炎、乾せん、または遅延性過敏反応である請求項27記載の炎症性疾患治療剤。
【請求項29】
請求項1〜17のいずれか1項記載の化合物、もしくはその薬理学的に許容される塩またはそれらの水和物を有効成分とするアテローム性動脈硬化症治療剤。
【請求項30】
請求項1〜17のいずれか1項記載の化合物、もしくはその薬理学的に許容される塩またはそれらの水和物を有効成分とする、膵臓癌、胃癌、大腸癌、乳癌、前立腺癌、肺癌、腎癌、脳腫瘍、血液癌または卵巣癌の治療剤。

【公開番号】特開2009−215313(P2009−215313A)
【公開日】平成21年9月24日(2009.9.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−123432(P2009−123432)
【出願日】平成21年5月21日(2009.5.21)
【分割の表示】特願2005−124034(P2005−124034)の分割
【原出願日】平成13年10月19日(2001.10.19)
【出願人】(506137147)エーザイ・アール・アンド・ディー・マネジメント株式会社 (215)
【Fターム(参考)】