説明

情報端末装置、情報通信方法及び情報通信プログラム

【課題】複数の情報端末装置により構成される情報共有システムにおいて、ある情報端末装置が所持する情報を他の情報端末装置で共有し、有効に活用できるようにとする。
【解決手段】複数の情報端末装置は、通信ネットワークなどを介して相互に情報の送受信可能に設定されることにより、情報共有システムを構成する。情報提供側の端末装置として機能する場合、情報端末装置は、提供情報リストに含まれる提供情報のうち、情報提供者であるユーザが指定した指定提供情報を他の情報端末装置へ送信するとともに、指定提供情報の送信に合わせて、当該情報端末装置内において前記指定提供情報に関連付けられた処理を実行する。一方、情報受信側の端末装置として機能する場合、情報端末装置は、情報提供者の情報端末装置から前記指定提供情報を受信し、当該提供情報に関連付けられた処理を実行する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の情報端末装置間で情報を共有する手法に関する。
【背景技術】
【0002】
サーバや情報提供センタなどと通信することにより、地図データや経路誘導データなどを取得し、車両のナビゲーションを実行する通信型の車載用ナビゲーション装置が知られている。例えば、特許文献1には、携帯電話を通信手段として利用し、ネットワークを介してサーバから施設情報を取得可能なカーナビゲーション装置が開示されている。この文献では、移動体の現在位置近傍の情報を特定することで、実際の使用上、必要とならない情報をサーバが送信しないようにすることを特徴としている。
【0003】
【特許文献1】特開2002ー357433号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1は、情報の受信者である移動体(カーナビゲーション装置)と、サーバと、クライアント(店舗)からなるシステムを開示しているが、サーバ及びクライアントはその役割が固定化されており、複数の移動体が情報を相互に共有するような状況において適したシステムとは言い難い。例えば、ある楽曲のデータを複数の装置で共有するような環境には適用が難しい。
【0005】
また、複数の装置により情報を共有するシステムでは、各装置のユーザの意見を考慮して適切な情報提供がなされることが望ましい。
【0006】
本発明が解決しようとする課題としては、上記のものが一例として挙げられる。本発明は、複数の情報端末装置により構成される情報共有システムにおいて、ある情報端末装置が所持する情報を他の情報端末装置で共有し、有効に活用できるようにとすることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1に記載の発明は、情報共有システムを構成する情報端末装置であって、他の情報端末装置へ提供可能な提供情報及び提供情報リストを記憶する記憶手段と、前記提供情報リストに含まれる提供情報のうち、情報提供者であるユーザが指定した指定提供情報を他の情報端末装置へ送信する送信手段と、前記送信手段による前記指定提供情報の送信に合わせて、当該情報端末装置内において前記指定提供情報に関連付けられた処理を実行する実行手段と、情報提供者の情報端末装置から前記指定提供情報を受信し、当該提供情報に関連付けられた処理を実行する受信処理手段と、を備えることを特徴とする。
【0008】
請求項7に記載の発明は、情報共有システムを構成する情報端末装置において実行される情報通信方法であって、提供情報リストに含まれる提供情報のうち、情報提供者であるユーザが指定した指定提供情報を他の情報端末装置へ送信する送信工程と、前記送信手段による前記指定提供情報の送信に合わせて、当該情報端末装置内において前記指定提供情報に関連付けられた処理を実行する実行工程と、情報提供者の情報端末装置から前記指定提供情報を受信し、当該提供情報に関連付けられた処理を実行する受信処理工程と、を備えることを特徴とする。
【0009】
請求項8に記載の発明は、コンピュータを備え、情報共有システムを構成する情報端末装置において実行される情報通信プログラムであって、他の情報端末装置へ提供可能な提供情報及び提供情報リストを記憶する記憶手段、前記提供情報リストに含まれる提供情報のうち、情報提供者であるユーザが指定した指定提供情報を他の情報端末装置へ送信する送信手段、前記送信手段による前記指定提供情報の送信に合わせて、当該情報端末装置内において前記指定提供情報に関連付けられた処理を実行する実行手段、情報提供者の情報端末装置から前記指定提供情報を受信し、当該提供情報に関連付けられた処理を実行する受信処理手段、として前記コンピュータを機能させることを特徴とする。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
本発明の1つの実施形態では、情報共有システムを構成する情報端末装置は、他の情報端末装置へ提供可能な提供情報及び提供情報リストを記憶する記憶手段と、前記提供情報リストに含まれる提供情報のうち、情報提供者であるユーザが指定した指定提供情報を他の情報端末装置へ送信する送信手段と、前記送信手段による前記指定提供情報の送信に合わせて、当該情報端末装置内において前記指定提供情報に関連付けられた処理を実行する実行手段と、情報提供者の情報端末装置から前記指定提供情報を受信し、当該提供情報に関連付けられた処理を実行する受信処理手段と、を備える。
【0011】
複数の上記情報端末装置は、通信ネットワークなどを介して相互に情報の送受信可能に設定されることにより、情報共有システムを構成する。各情報端末装置は、他の情報端末装置へ情報を提供する情報提供側の端末装置として機能するとともに、情報提供側の端末装置から情報を受信する情報受信側の端末装置としても機能することができる。上記情報端末装置は、他の情報端末装置へ提供可能な情報である提供情報を内部のデータベースなどに記憶しているともに、その提供情報リストである提供情報リストを記憶している。
【0012】
情報提供側の端末装置として機能する場合、上記の情報端末装置は、提供情報リストに含まれる提供情報のうち、情報提供者であるユーザが指定した指定提供情報を他の情報端末装置へ送信するとともに、指定提供情報の送信に合わせて、当該情報端末装置内において前記指定提供情報に関連付けられた処理を実行する。
【0013】
一方、情報受信側の端末装置として機能する場合、上記の情報端末装置は、情報提供者の情報端末装置から前記指定提供情報を受信し、当該提供情報に関連付けられた処理を実行する。
【0014】
こうして、情報共有システムを構成する各情報端末装置は、情報提供者となるユーザが指定した提供情報を、他の情報端末装置に送信することができる。これにより、個々の情報端末装置が所持している情報を、全ての情報端末装置により共有することができ、情報の有効利用が可能となる。また、情報提供者の情報端末装置は指定提供情報に関連する処理を実行するとともに、情報受信者の情報端末装置は情報提供者の端末装置から送信された提供情報に関連する処理を実行する。よって、情報提供者及び情報受信者の双方の情報端末装置では、同一の提供情報に基づいて同一の処理が実行される。例えば、提供情報が楽曲データである場合、その楽曲データを提供した情報端末装置と、その楽曲データを受信した情報端末装置の双方が同一の楽曲データを再生することができる。
【0015】
上記の情報端末装置の一態様は、情報受信者の情報端末装置からの要求に応じて、前記提供情報リストを、前記情報受信者の情報端末装置を含む他の情報端末装置へ送信するリスト送信手段と、前記情報提供者の情報端末装置から前記提供情報リストを受信し、当該提供情報リストに含まれる提供情報のうち情報受信者であるユーザが指定した提供情報の要求を、前記情報提供者の情報端末装置へ送信する提供情報要求手段と、を備える。この態様では、情報提供者が所持する提供情報リストが情報受信者に送られ、情報受信者はその提供情報リストから、所望の提供情報の要求を情報提供者の情報端末装置へ送信する。よって、情報提供者は、情報受信者からの要求を考慮して、各情報端末装置へ送信する提供情報を決定することができる。
【0016】
上記の情報端末装置の他の一態様では、前記送信手段は、前記情報共有システムを構成する全ての情報端末装置に対して、前記指定提供情報を送信する。これにより、ある情報端末装置が所持する提供情報を、他の全ての情報端末装置が取得可能となる。
【0017】
上記の情報端末装置の他の一態様では、前記送信手段は、前記情報受信者から受信した提供情報の要求の数を、提供情報毎に集計して集計リストを生成し、表示装置に表示する手段を備える。これにより、情報提供者は、他の情報端末装置を所持する情報受信者が、自分が所持するどの提供情報を必要としているかを容易に知ることができ、情報受信者の要求に適合した情報提供が可能となる。
【0018】
好適な例では、前記提供情報は楽曲のデータとすることができる。これにより、ある1つの情報端末装置が所持する楽曲データを他の情報端末装置が共有し、自己の情報端末装置で再生することができる。
【0019】
他の好適な例では、前記提供情報は、地理上の地点に関連するデータとすることができる。これにより、例えばある1つの情報端末装置において設定された目的地などの地点情報を、他の情報端末装置で共有し、他の情報端末装置で同様に目的地に設定することができる。
【0020】
本発明の他の実施形態では、情報共有システムを構成する情報端末装置において実行される情報通信方法は、提供情報リストに含まれる提供情報のうち、情報提供者であるユーザが指定した指定提供情報を他の情報端末装置へ送信する送信工程と、前記送信手段による前記指定提供情報の送信に合わせて、当該情報端末装置内において前記指定提供情報に関連付けられた処理を実行する実行工程と、情報提供者の情報端末装置から前記指定提供情報を受信し、当該提供情報に関連付けられた処理を実行する受信処理工程と、を備える。
【0021】
この実施形態では、複数の情報端末装置が情報共有システムを構成している状態で、上記の情報通信方法を実行することにより、個々の情報端末装置が所持している情報を、全ての情報端末装置により共有することができ、情報の有効利用が可能となる。
【0022】
本発明のさらに他の実施形態では、コンピュータを備え、情報共有システムを構成する情報端末装置において実行される情報通信プログラムは、他の情報端末装置へ提供可能な提供情報及び提供情報リストを記憶する記憶手段、前記提供情報リストに含まれる提供情報のうち、情報提供者であるユーザが指定した指定提供情報を他の情報端末装置へ送信する送信手段、前記送信手段による前記指定提供情報の送信に合わせて、当該情報端末装置内において前記指定提供情報に関連付けられた処理を実行する実行手段、情報提供者の情報端末装置から前記指定提供情報を受信し、当該提供情報に関連付けられた処理を実行する受信処理手段、として前記コンピュータを機能させる。
【0023】
この実施形態では、複数の情報端末装置が情報共有システムを構成している状態で、情報端末装置上で上記の情報通信プログラムを実行することにより、個々の情報端末装置が所持している情報を、全ての情報端末装置により共有することができ、情報の有効利用が可能となる。なお、上記の情報通信プログラムは、記録媒体に記憶した状態で好適に取り扱うことができる。
【実施例】
【0024】
以下、図面を参照して本発明の好適な実施例について説明する。なお、以下の説明は、本発明を車両に搭載されるナビゲーション装置に適用した例を示す。即ち、ナビゲーション装置が本発明における情報端末装置を構成する。
【0025】
[ナビゲーション装置]
図1に、ナビゲーション装置1の構成を示す。図1に示すように、ナビゲーション装置1は、自立測位装置10、GPS受信機18、システムコントローラ20、ディスクドライブ31、データ記憶ユニット36、通信用インタフェース37、通信装置38、表示ユニット40、音声出力ユニット50及び入力装置60を備える。
【0026】
自立測位装置10は、加速度センサ11、角速度センサ12及び距離センサ13を備える。加速度センサ11は、例えば圧電素子からなり、車両の加速度を検出し、加速度データを出力する。角速度センサ12は、例えば振動ジャイロからなり、車両の方向変換時における車両の角速度を検出し、角速度データ及び相対方位データを出力する。距離センサ13は、車両の車輪の回転に伴って発生されているパルス信号からなる車速パルスを計測する。
【0027】
GPS受信機18は、複数のGPS衛星から、測位用データを含む下り回線データを搬送する電波19を受信する。測位用データは、緯度及び経度情報等から車両の絶対的な位置を検出するために用いられる。
【0028】
システムコントローラ20は、インタフェース21、CPU(Central Processing Unit)22、ROM(Read Only Memory)23及びRAM(Random Access Memory)24を含んでおり、ナビゲーション装置1全体の制御を行う。
【0029】
インタフェース21は、加速度センサ11、角速度センサ12及び距離センサ13並びにGPS受信機18とのインタフェース動作を行う。そして、これらから、車速パルス、加速度データ、相対方位データ、角速度データ、GPS測位データ、絶対方位データ等をシステムコントローラ20に入力する。CPU22は、システムコントローラ20全体を制御する。ROM23は、システムコントローラ20を制御する制御プログラム等が格納された図示しない不揮発性メモリ等を有する。RAM24は、入力装置60を介して使用者により予め設定された経路データ等の各種データを読み出し可能に格納したり、CPU22に対してワーキングエリアを提供したりする。
【0030】
システムコントローラ20、CD−ROMドライブ又はDVD−ROMドライブなどのディスクドライブ31、データ記憶ユニット36、通信用インタフェース37、表示ユニット40、音声出力ユニット50及び入力装置60は、バスライン30を介して相互に接続されている。
【0031】
ディスクドライブ31は、システムコントローラ20の制御の下、CD又はDVDといったディスク33から、音楽データ、映像データなどのコンテンツデータを読み出し、出力する。なお、ディスクドライブ31は、CD−ROMドライブ又はDVD−ROMドライブのうち、いずれか一方としてもよいし、CD及びDVDコンパチブルのドライブとしてもよい。
【0032】
データ記憶ユニット36は、例えばHDDなどにより構成され、地図データや施設データなどのナビゲーション処理に用いられる各種データを記憶するユニットである。
【0033】
通信装置38は、例えば、FMチューナやビーコンレシーバ、携帯電話や専用の通信カードなどにより構成され、通信用インタフェース37を介して、VICS(Vehicle Information Communication System)センタから配信される渋滞や交通情報などの道路交通情報、その他の情報を受信する。
【0034】
また、通信装置38は、インターネットその他のネットワークを通じてサーバと通信し、情報を送受信可能なように構成することができる。この場合、通信装置38は、サーバを介して、他の車両に搭載されたナビゲーション装置1と情報を送受信することができる。さらには、通信装置38は、他の車両に搭載されたナビゲーション装置1とピア・ツゥ・ピア(Peer-To-Peer:P2P)通信により直接的に情報を送受信可能なように構成することもできる。
【0035】
表示ユニット40は、システムコントローラ20の制御の下、各種表示データをディスプレイなどの表示装置に表示する。具体的には、システムコントローラ20は、データ記憶ユニット36から地図データを読み出す。表示ユニット40は、システムコントローラ20によってデータ記憶ユニット36から読み出された地図データを、ディスプレイなどの表示画面上に表示する。表示ユニット40は、バスライン30を介してCPU22から送られる制御データに基づいて表示ユニット40全体の制御を行うグラフィックコントローラ41と、VRAM(Video RAM )等のメモリからなり即時表示可能な画像情報を一時的に記憶するバッファメモリ42と、グラフィックコントローラ41から出力される画像データに基づいて、液晶、CRT(Cathode Ray Tube)等のディスプレイ44を表示制御する表示制御部43と、ディスプレイ44とを備える。ディスプレイ44は、例えば対角5〜10インチ程度の液晶表示装置等からなり、車内のフロントパネル付近に装着される。
【0036】
音声出力ユニット50は、システムコントローラ20の制御の下、CD−ROMドライブ31又はDVD−ROM32、若しくはRAM24等からバスライン30を介して送られる音声デジタルデータのD/A(Digital to Analog)変換を行うD/Aコンバータ51と、D/Aコンバータ51から出力される音声アナログ信号を増幅する増幅器(AMP)52と、増幅された音声アナログ信号を音声に変換して車内に出力するスピーカ53とを備えて構成されている。
【0037】
入力装置60は、各種コマンドやデータを入力するための、キー、スイッチ、ボタン、リモコン、音声入力装置等から構成されている。入力装置60は、車内に搭載された当該車載用電子システムの本体のフロントパネルやディスプレイ44の周囲に配置される。また、ディスプレイ44がタッチパネル方式である場合には、ディスプレイ44の表示画面上に設けられたタッチパネルも入力装置60として機能する。
【0038】
[情報共有システム]
次に、複数のナビゲーション装置1により構成される情報共有システムについて説明する。図2に、情報共有システムの構成例を示す。図2において、情報共有システム100は複数のナビゲーション装置1a〜1cにより構成される。各ナビゲーション装置1a〜1cは、図1に示す構成を有するものとする。即ち、各ナビゲーション装置1a〜1cは、通信装置38を利用してサーバ101又は他のナビゲーション装置1と通信する。
【0039】
基本的に、各ナビゲーション装置1a〜1cは、サーバ101に接続することにより情報を送受信することができる。例えばナビゲーション装置1aを操作するユーザAが他のユーザB及びCに対してある情報を提供する場合、ユーザAがその情報をサーバ101へアップロードし、ユーザB及びCがその情報をサーバ101から各ナビゲーション装置1b及び1cへダウンロードする。なお、各ナビゲーション装置1a〜1cがピア・ツゥ・ピア(以下、「P2P」と記す。)通信可能に構成されている場合、図2の破線107に示すように、ユーザA〜Cはサーバ101を経由することなく直接的に情報の送受信が可能である。
【0040】
各ユーザA〜Cは各ナビゲーション装置1a〜1cを操作して情報共有システム100を構成する通信ネットワークにログインし、情報共有システム100のメンバーとなることにより情報の共有が可能となる。具体的には、各ユーザは予め決められたユーザ名やパスワードなどをナビゲーション装置1において入力し、通信ネットワークにログインする。ログインしたナビゲーション装置1は、通信ネットワーク上で、既にログインしている他のナビゲーション装置1を認識し、また、他のナビゲーション装置1から認識される。これにより、そのユーザは、当該通信ネットワークからログアウトするまでの間、情報共有システム100のメンバーとなる。また、基本的な機能として、情報共有システムを構成している(即ち、ログイン中の)ナビゲーション装置1は、定期的に自己の車両の現在位置情報を他のメンバーのナビゲーション装置1に送信する。その結果、情報共有システムに参加中は、各メンバーは相互に他のメンバーの車両の現在位置を認識することができる。
【0041】
[情報送受信方法]
次に、情報共有システム100における基本的な情報の送受信方法について説明する。本実施例では、各ナビゲーション装置1は、情報共有システム100において、音声出力ユニット50により再生される楽曲データを相互に送受信することとする。即ち、楽曲データは本発明における提供情報の一例である。
【0042】
以下、楽曲データの送受信方法について具体的に説明する。いま、図2において、ナビゲーション装置1aを使用するユーザAが情報提供者(即ち、情報送信者)となり、ナビゲーション装置1b及び1cを使用するユーザB及びユーザCが情報受信者となって、楽曲データを送受信するものと仮定する。
【0043】
情報提供者であるユーザAのナビゲーション装置1aは、多数の楽曲データを記憶した楽曲DB110を備える。また、ナビゲーション装置1aは、楽曲DB110内に記憶されている多数の楽曲データのリストである楽曲リスト120を備える。なお、楽曲DB110及び楽曲リスト120は、図1に示すデータ記憶ユニット36内に記憶することができる。
【0044】
楽曲データの提供方法の基本的な流れを図3に示す。なお、この例では、ユーザBがユーザAに対して楽曲リスト及び楽曲のリクエストを行い、ユーザAがユーザBを含む全てのユーザに楽曲データを提供するものとする。
【0045】
まず、ユーザBが、自己のナビゲーション装置1bを操作して、情報提供者であるユーザAに対して楽曲リスト120を要求する(ステップS1)。これに対し、ユーザAのナビゲーション装置1aは楽曲リスト120を情報共有システム100の全メンバーのナビゲーション装置1へ送信する(ステップS2)。
【0046】
楽曲リスト120を受信した各ユーザは、楽曲リストを参照して、再生したい楽曲を選択し、その楽曲の送信要求(「リクエスト」とも呼ぶ。)を、ユーザAのナビゲーション装置1aへ送信する(ステップS3)。これに応答して、ユーザAのナビゲーション装置1aは、要求された楽曲の楽曲データをサーバ101へアップロードし(ステップS4)、情報共有システム100に参加中の全てのメンバーのナビゲーション装置1へ再生開始要求を送信する(ステップS5)。これに応答し、各ナビゲーション装置1は、サーバ101へアクセスし、楽曲データをストリーミング再生する(ステップS6)。これと同時に、ユーザAのナビゲーション装置1aは、自己の楽曲DB110から同一の楽曲データを再生する(ステップS6)。こうして、情報共有システム100に参加中のメンバーは、ユーザAのナビゲーション装置1に記憶されている楽曲データを共有することができ、情報提供者であるユーザAも含めて全てのユーザが同一の楽曲をほぼ同時に聞くことができる。
【0047】
図4に、楽曲データの送信処理のフローチャートを示す。この送信処理は、情報提供者であるユーザが使用するナビゲーション装置1のシステムコントローラ20が、予め用意されたプログラムを実行することにより実現される。いま、図2に例示するように、情報提供者がユーザAであり、情報受信者がユーザB及びCであると仮定する。
【0048】
まず、情報受信者であるユーザB又はCはナビゲーション装置1を操作して、情報提供者であるユーザAに対して楽曲リストを要求する。ユーザAのナビゲーション装置1aは、他のナビゲーション装置1から楽曲リストの要求があったか否かを判定する(ステップS11)。楽曲リストの要求が無かった場合、処理は終了する。楽曲リストの要求があった場合、ユーザAのナビゲーション装置1aは、情報共有システム100に参加している全メンバー(即ち、ログイン中の全ユーザ)のナビゲーション装置1へ楽曲リストを送信する(ステップS12)。この例では、ユーザB及びCのナビゲーション装置1b及び1cへ楽曲リストが送信される。
【0049】
次に、楽曲リストを受信したユーザが楽曲リストを見て、再生したい楽曲のリクエストを送信すると、情報提供者のナビゲーション装置はそれを受信し(ステップS13;Yes)、各楽曲に対するリクエスト数の集計結果をナビゲーション装置1aのディスプレイ44に表示する(ステップS14)。リクエストの集計結果とは、楽曲リスト中の各楽曲に対するリクエスト数を示したものである。そして、ユーザAは、リクエストの集計結果を見て、送信すべき楽曲を指定し、ナビゲーション装置1aはその指定を受け取る(ステップS15)。そして、ナビゲーション装置1aは、ユーザAが指定した楽曲データを全メンバーへ送信する(ステップS16)。こうして、情報共有システムのメンバーである特定のユーザが要求した楽曲が、全メンバーのナビゲーション装置1へ送信され、再生される。なお、ステップS16で各ナビゲーション装置1へ送信される楽曲データは、ストリームデータとすることができる。これにより、各ナビゲーション装置1のユーザは、送信された楽曲を即座に聞くことができる。
【0050】
図5に、楽曲データの受信処理のフローチャートを示す。この送信処理は、情報受信者であるユーザが使用するナビゲーション装置1のシステムコントローラ20が、予め用意されたプログラムを実行することにより実現される。なお、図2に例示するように、情報提供者がユーザAであり、情報受信者がユーザB及びCであると仮定する。
【0051】
まず、情報受信者であるユーザBがナビゲーション装置1bを操作し、ユーザAのナビゲーション装置1aに対して楽曲リストの要求を行い(ステップS21)、楽曲リストを受信する(ステップS22)。次に、ユーザBは、受信した楽曲リストを参照して、再生したい楽曲を指定すると(ステップS23;Yes)、ナビゲーション装置1bはその楽曲の再生要求をユーザAのナビゲーション装置1aに送信する(ステップS24)。そして、ユーザBのナビゲーション装置1bは、ユーザAのナビゲーション装置1aから送信された楽曲データを受信し、再生する。
【0052】
なお、情報提供者が全メンバーに楽曲データを送信するように設定されているので、ユーザCのナビゲーション装置1cも、ユーザBが要求した楽曲を受信し、再生できる。こうして、メンバー中のいずれかのユーザが情報提供者であるユーザに楽曲リストを要求し、楽曲リストを受信したいずれかのユーザが情報提供者であるユーザに楽曲の再生要求を行えば、情報共有システム100の全メンバーがその楽曲を取得することができる。また、楽曲データをストリームデータとして提供することにより、全メンバーがほぼ同時に同じ楽曲を聞くことができる。
【0053】
なお、上記の例では、ステップS12において情報提供者のナビゲーション装置1は全メンバーに楽曲リストを送信しているが、その代わりに、少なくともステップS11で楽曲リストを要求してきたメンバーを含む特定のメンバーのみに楽曲リストを送信することとしてもよい。
【0054】
また、上記の例では、ステップS14においてリクエストの集計結果を表示し、最終的にはその中からユーザが送信すべき楽曲を指定することとしている。その代わりに、情報提供者のナビゲーション装置1がリクエストの集計結果を表示することなく、リクエストされた楽曲全てを順に各メンバーへ送信することとしてもよい。また、リクエストがあった旨を情報提供者のナビゲーション装置1に表示して告知し、情報提供者であるユーザの確認が得られたリクエストに対してのみ、要求された楽曲の楽曲データ送信することとしてもよい。
【0055】
また、上記の例では、ステップS16において全メンバーに楽曲データを送信しているが、その代わりに、少なくとも楽曲のリクエストを行ったメンバーを含む特定のメンバーのみに楽曲データを送信することとしても構わない。
【0056】
次に、楽曲データの送受信操作中にユーザに対して表示される表示画面例について説明する。以下、ナビゲーション装置1の表示画面例を参照して、ユーザによる操作手順について説明する。
【0057】
図6(a)に、ユーザBが使用しているナビゲーション装置1aの表示画面例を示す。この例では、図2に示すようにユーザA〜Cがそれぞれナビゲーション装置1a〜1cを使用して通信ネットワークにログインして、情報共有システムのメンバーになっているものと仮定する。また、本例では、各ユーザA〜Cは、情報共有システム100の通信ネットワークを利用して、いわゆるチャットを行っているものとする。なお、チャットとは、一般的にインターネットやパソコン通信にアクセスしている複数のユーザ同士が画面上で文字を使ってリアルタイムに会話することを言う。本例では、ユーザがナビゲーション装置1を端末装置として使用して、他のナビゲーション装置を使用するユーザとの間でリアルタイムで文字列(テキスト)データの交換を行う。なお、あるユーザが入力した文字情報は、基本的にチャットに参加中の全てのユーザのナビゲーション装置1上に表示される。
【0058】
ユーザBのナビゲーション装置1bのディスプレイ44には、図6(a)に示すように表示画面130が表示されている。表示画面130は、地図と、各種の入力ボタンと、チャットのメッセージとを含む。具体的に、表示画面130には、地図上の道路131を含む車両の現在位置付近の地図が表示され、地図上には車両の現在位置を示す現在位置マーク132、現在案内中のルートを示す案内ルート133、及び、チャットに参加している他のメンバーの車両の現在位置マーク134a及び134cが表示されている。なお、現在位置マーク134aはナビゲーション装置1aを備えるユーザAの車両に対応し、現在位置マーク134cはナビゲーション装置1cを備えるユーザCの車両に対応する。さらに、表示画面130には、チャットのメッセージを示すメッセージウィンドウ145が表示されている。
【0059】
また、表示画面130の左右の位置には各種の入力ボタンが表示されている。楽曲リスト要求ボタン136は、情報受信者であるユーザが情報提供者であるユーザに対して、楽曲リストの送信を要求する際に使用される。楽曲リクエストボタン137は、情報受信者であるユーザが情報提供者であるユーザに対して楽曲のリクエストを行う際に使用される。リクエスト表示ボタン138は、情報提供者であるユーザが、他のユーザから送信された楽曲のリクエストの集計結果を表示し、楽曲データを送信する際に使用される。楽曲再生ボタン139は、情報提供者であるユーザが、情報受信者であるユーザからのリクエスト無しに、主体的に各メンバーに楽曲データを送信し、再生させる際に使用される。
【0060】
なお、本例では、情報提供者のナビゲーション装置は原則として情報共有システム100のメンバー全員に楽曲データを送信する。但し、情報提供者であるユーザAの選択などにより、特定のメンバーのみに楽曲データを送信することも可能である。
【0061】
まず、図6(a)に示す表示画面130において、情報受信者であるユーザBが楽曲リスト要求ボタン136を押すと、ナビゲーション装置1bからナビゲーション装置1aへ楽曲リストの要求が送られ、これに応答してナビゲーション装置1aからナビゲーション装置1bへ楽曲リストが送信される。楽曲リストを受信すると、図6(a)に示すように、ナビゲーション装置1bはその旨を例えばメッセージウィンドウ145に表示してユーザBに告知する。
【0062】
次に、ユーザBが楽曲リクエストボタン137を押すと、図6(b)に示す楽曲リスト画面140がナビゲーション装置1bのディスプレイ44に表示される。楽曲リスト画面140には、複数の楽曲を含む楽曲リストが表示され、ユーザはリモコンやタッチパネルなどの入力装置60を操作することにより、楽曲バー141を選択することができる。ユーザBが再生を希望する1つ又は複数の楽曲を選択し、その楽曲を楽曲バー141により選択し、送信ボタン142を押すと、ユーザBが選択した楽曲のリクエストがユーザAのナビゲーション装置1aへ送信される。その後、ナビゲーション装置1bのディスプレイ44には、図6(a)に示す表示画面130が表示される。
【0063】
ユーザAのナビゲーション装置1aは、ユーザBのナビゲーション装置1bから楽曲リクエストを受信すると、図7(a)に示すように、メッセージウィンドウ145内に楽曲リクエストを受信した旨のメッセージを表示する。ユーザAがリクエスト表示ボタン138を押すと、図7(b)に示すように、リクエストの集計結果を示す画面160がディスプレイ44に表示される。画面160では、各楽曲バー141内に、リクエスト数が表示される。ユーザAは、リクエストの集計結果を参照し、楽曲バー141を選択してメンバーに送信すべき楽曲を選択し、送信ボタン142を押す。これにより、ユーザAが選択した楽曲の楽曲データが、情報共有システム100の全メンバーのナビゲーション装置1へ送信され、再生される。
【0064】
なお、上記の実施例では、ユーザAが常に情報提供者となっているが、実際には情報提供者と情報受信者の役割は時々刻々と変化する。即ち、ある時点においては、情報共有システムを構成する複数のナビゲーション装置のユーザのうち、他のユーザから楽曲リストの要求を受信したユーザが情報提供者となり、それ以外の他のユーザ全員が情報受信者となる。次の時点で、別のユーザに対して楽曲リストの要求がなされた場合には、その要求を受信したユーザが情報提供者になる。従って、情報共有システムのメンバーは、必要に応じて、他のメンバーが所持する楽曲を要求し、自己のナビゲーション装置で再生することができる。
【0065】
以上のように、本実施例では、情報共有システムにおいて、情報受信者であるユーザが情報提供者であるユーザに対して楽曲リストを要求すると、情報共有システムを構成している全ユーザに対して楽曲リストが送信され、各ユーザが楽曲のリクエストを行うことが可能となる。また、各ユーザが楽曲のリクエストを行うと、情報提供者であるユーザのナビゲーション装置がリクエストの集計結果を表示する。リクエストの集計結果は、各ユーザに対する一種のアンケートであり、情報提供者であるユーザは集計結果を見て、メンバーが満足するような楽曲を送信することができる。
【0066】
[他の実施例]
上記の実施例では、情報提供者であるユーザAは、情報受信者からの楽曲のリクエストを考慮して、各情報受信者へ送信すべき楽曲を決定している。これに対して、以下の実施例では、情報提供者であるユーザAは、情報受信者からの楽曲のリクエストを得ることなく、各情報受信者へ送信すべき楽曲を決定し、配信を行う。これは、例えば、チャットなどにおいて既に意見交換がなされ、各情報受信者が求めている楽曲を情報送信者であるユーザAが既に理解している場合などに好適に利用できる。
【0067】
本実施例における楽曲データの送受信方法を、図8を参照して説明する。図8に示す情報共有システムの構成は図2に示すものと同様であり、情報提供者であるユーザAのナビゲーション装置1aと、情報受信者であるユーザB及びCのナビゲーション装置1b及び1cが相互に通信可能に構成されている。ここで、本実施例では、ユーザAが自己の楽曲DB110内に記憶されている楽曲から送信すべき楽曲を選択し、その楽曲データ125をナビゲーション装置1b及び1cへ送信する。なお、実際には図3に示したように、ナビゲーション装置1aが楽曲データ125をサーバ101へアップロードし、これをナビゲーション装置1b及び1cがそれぞれダウンロードしてストリーミング再生することになる。
【0068】
図9(a)及び9(b)に、本実施例において情報提供者であるユーザAが楽曲データの送信を行う場合の表示画面例を示す。いま、図9(a)に示すように、ユーザB及びCとのチャットを通じて、ユーザAは各ユーザへ配信すべき楽曲を知っているものとする。即ち、この例では、ユーザAはユーザB及びCのメッセージに基づいてSONG−7を配信する。この場合、ユーザAが楽曲再生ボタン139を押すと図9(b)に示すような楽曲リスト画面165がナビゲーション装置1aのディスプレイ44に表示される。ユーザAは、再生すべきSONG−7の楽曲バー141を選択し、送信ボタン142を押す。
【0069】
これにより、図3のステップS4〜S6と同様の処理が実行される。即ち、ナビゲーション装置1aは、楽曲DB110からSONG−7の楽曲データ125を読み出してサーバ101へアップロードするとともに、ユーザB及びCのナビゲーション装置1b及び1cへ再生開始要求を送信する。さらに、ユーザAのナビゲーション装置1aは、楽曲DB110から読み出したSONG−7の楽曲データを再生する。
【0070】
再生開始要求を受信したナビゲーション装置1b及び1cは、それぞれサーバ101へアクセスしてSONG−7の楽曲データをストリーミング再生する。こうして、ユーザA〜Cは、それぞれのナビゲーション装置1a〜1cによりほぼ同時にSONG−7を再生することができる。
【0071】
[変形例]
上記の例は、情報共有システムのメンバーが共有する情報として楽曲データを挙げたが、本発明はこの実施例には限定されない。例えば、ナビゲーション装置に登録すべき地点の情報などを共有することができる。例えば、情報提供者であるユーザが登録地点のリストを他のメンバーに提供し、各メンバーはその中から自分が行きたい目的地を選択して情報提供者にリクエストする。情報提供者は、リクエストの集計結果を参考として目的地を決定し、その目的地の位置情報及び/又はその目的地までのルート情報などを全メンバーのナビゲーション装置へ送信する。これにより、メンバーの全員のナビゲーション装置に、同一の目的地を設定することができる。
【0072】
なお、上記の実施例では、主としてサーバ経由で楽曲リスト及び楽曲のリクエスト、並びに、楽曲リスト及び楽曲データの送受信を行っているが、図2を参照して説明したように、サーバを経由せずP2P通信を利用してデータを送受信することも可能である。特に、楽曲リストの要求、楽曲データの送信要求、及び、楽曲リスト自体は、楽曲データと比較してデータ量が小さいので、P2Pにより送信するのに適している。
【図面の簡単な説明】
【0073】
【図1】実施例によるナビゲーション装置の概略構成を示すブロック図である。
【図2】複数のナビゲーション装置により構成される情報共有システムを示す。
【図3】楽曲データの基本的な送受信方法を示す。
【図4】楽曲データの送信処理のフローチャートである。
【図5】送信データの受信処理のフローチャートである。
【図6】楽曲データの送受信操作中の表示画面例である。
【図7】楽曲データの送受信操作中の表示画面例である。
【図8】他の実施例における楽曲データの送受信方法を示す。
【図9】他の実施例における楽曲データの送信操作中の表示画面例である。
【符号の説明】
【0074】
1 ナビゲーション装置
10 自立測位装置
18 GPS受信機
20 システムコントローラ
22 CPU
36 データ記憶ユニット
40 表示ユニット
60 入力装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報共有システムを構成する情報端末装置であって、
他の情報端末装置へ提供可能な提供情報及び提供情報リストを記憶する記憶手段と、
前記提供情報リストに含まれる提供情報のうち、情報提供者であるユーザが指定した指定提供情報を他の情報端末装置へ送信する送信手段と、
前記送信手段による前記指定提供情報の送信に合わせて、当該情報端末装置内において前記指定提供情報に関連付けられた処理を実行する実行手段と、
情報提供者の情報端末装置から前記指定提供情報を受信し、当該提供情報に関連付けられた処理を実行する受信処理手段と、を備えることを特徴とする情報端末装置。
【請求項2】
情報受信者の情報端末装置からの要求に応じて、前記提供情報リストを、前記情報受信者の情報端末装置を含む他の情報端末装置へ送信するリスト送信手段と、
前記情報提供者の情報端末装置から前記提供情報リストを受信し、当該提供情報リストに含まれる提供情報のうち情報受信者であるユーザが指定した提供情報の要求を、前記情報提供者の情報端末装置へ送信する提供情報要求手段と、を備えることを特徴とする請求項1に記載の情報端末装置。
【請求項3】
前記送信手段は、前記情報共有システムを構成する全ての情報端末装置に対して、前記指定提供情報を送信することを特徴とする請求項1又は2に記載の情報端末装置。
【請求項4】
前記送信手段は、前記情報受信者から受信した提供情報の要求の数を、提供情報毎に集計して集計リストを生成し、表示装置に表示する手段を備えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の情報端末装置。
【請求項5】
前記提供情報は楽曲のデータであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の情報端末装置。
【請求項6】
前記提供情報は、地理上の地点に関連するデータであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の情報端末装置。
【請求項7】
情報共有システムを構成する情報端末装置において実行される情報通信方法であって、
提供情報リストに含まれる提供情報のうち、情報提供者であるユーザが指定した指定提供情報を他の情報端末装置へ送信する送信工程と、
前記送信手段による前記指定提供情報の送信に合わせて、当該情報端末装置内において前記指定提供情報に関連付けられた処理を実行する実行工程と、
情報提供者の情報端末装置から前記指定提供情報を受信し、当該提供情報に関連付けられた処理を実行する受信処理工程と、を備えることを特徴とする情報通信方法。
【請求項8】
コンピュータを備え、情報共有システムを構成する情報端末装置において実行される情報通信プログラムであって、
他の情報端末装置へ提供可能な提供情報及び提供情報リストを記憶する記憶手段、
前記提供情報リストに含まれる提供情報のうち、情報提供者であるユーザが指定した指定提供情報を他の情報端末装置へ送信する送信手段、
前記送信手段による前記指定提供情報の送信に合わせて、当該情報端末装置内において前記指定提供情報に関連付けられた処理を実行する実行手段、
情報提供者の情報端末装置から前記指定提供情報を受信し、当該提供情報に関連付けられた処理を実行する受信処理手段、として前記コンピュータを機能させることを特徴とする情報通信プログラム。
【請求項9】
請求項8に記載の情報通信プログラムを記録したことを特徴とする記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2007−249284(P2007−249284A)
【公開日】平成19年9月27日(2007.9.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−68090(P2006−68090)
【出願日】平成18年3月13日(2006.3.13)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.VICS
【出願人】(000005016)パイオニア株式会社 (3,620)
【Fターム(参考)】