説明

搬送装置

【課題】昇降動作のストローク量を大きく確保するとともに装置全体の高さを低く抑えることができる、低床型の搬送装置を提供する。
【解決手段】固定ベース1と、旋回ベース2と、この旋回ベース2を固定ベース1に対して昇降させる昇降機構3と、旋回ベース2を鉛直状の旋回軸Os周りに旋回させる旋回機構と、旋回ベース2に支持された直線移動機構5と、直線移動機構5に支持され、直線移動機構5の作動によりワークWを水平直線状の移動行程に沿って搬送するハンド6A,6Bとを備えた搬送装置Aであって、昇降機構3は、固定ベース1に対してテレスコピック状に伸縮するように組み合わされた2段の昇降部材31,32と、各段の昇降部材をその下位段の部材に対して昇降させる第1および第2の昇降駆動機構33,34と、を備えて構成されており、かつ、旋回ベース2は、最上位段の昇降部材32に支持されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、搬送装置に関し、より詳しくは、基板等の薄板状のワークを直線状に搬送することができる搬送装置に関する。
【背景技術】
【0002】
薄板状のワークを搬送するための搬送装置としては、たとえば下記の特許文献1に開示されたものがある。この搬送装置は、旋回ベース上に一対のリンクアーム機構(直線移動機構)が設けられ、これらリンクアーム機構の各先端部に基板等の板状ワークを水平に保持可能なハンドが設けられたものである。旋回ベースは、固定ベースに対して昇降可能な円筒状の昇降ベース(昇降部材)に支持されており、この昇降ベースの昇降動作に応じて旋回ベースに支持されたハンドが所定の高さに配置される。固定ベース上で旋回ベースが鉛直状の旋回軸周りに旋回すると、それに伴って一対のリンクアーム機構が旋回させられ、リンクアーム機構が揺動すると、ハンドに保持された板状ワークが水平面内で直線的に移動させられる。これにより、板状ワークが所定位置から他の位置へと搬送させられる。
【0003】
このような直線移動機構を備えた搬送装置は、たとえば、半導体装置、あるいは液晶表示パネルの製造工程において、プロセスチャンバへワークを搬入し、あるいは搬出するために用いられる。各プロセスチャンバへのワークの搬入、搬出は、たとえば、大気搬送モジュールと各プロセスチャンバとの間に真空搬送モジュールを配置し、この真空搬送モジュールを介した搬送によって行われる。真空搬送モジュールは、周部に複数のプロセスチャンバが配置されたトランスポートチャンバと、大気搬送モジュールと上記トランスポートチャンバをつなぐロードロックとを備え、トランスポートチャンバ内に真空雰囲気下で作動可能なこの種の搬送装置が配置されて構成される。搬送装置は、ロードロック内のワークを受け取ってトランスポートチャンバ内に搬送し、そして、いずれかのプロセスチャンバ内にワークを搬入し、処理済みのワークをプロセスチャンバから受け取り、ロードロック内へ搬送するといった作動をする。ロードロック内にはワークを載置するためのステージが設けられ、このステージ上において、搬送装置のハンドによってワークの受け渡しが行われる。
【0004】
近年では、製造プロセスの処理効率の向上などの観点などから、上記ロードロック内のステージが上下に3段以上配列された構成のものもある。このような多段ステージを有するロードロックに上記搬送装置を適用する場合には、昇降ベースの移動ストローク量を大きく確保することが必要となる。しかしながら、上記ストローク量を大きくすると、昇降ベースの上下方向(高さ方向)の寸法が長大化するとともに、昇降ベースを支持する固定ベースの高さ方向の寸法も長大化する傾向にある。その結果、搬送装置全体が大型化する傾向にあり、好ましくない。
【0005】
【特許文献1】特開2005−186259号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、このような事情のもとで考え出されたものであって、昇降動作のストローク量を大きく確保するとともに装置全体の高さを低く抑えることができる、低床型の搬送装置を提供することをその課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決するため、本発明では、次の技術的手段を採用した。
【0008】
本発明によって提供される搬送装置は、固定ベースと、旋回ベースと、この旋回ベースを上記固定ベースに対して昇降させる昇降機構と、上記旋回ベースを鉛直状の旋回軸周りに旋回させる旋回機構と、上記旋回ベースに支持された直線移動機構と、この直線移動機構に支持され、この直線移動機構の作動によりワークを水平直線状の移動行程に沿って搬送するハンドとを備えた搬送装置であって、上記昇降機構は、上記固定ベースに対してテレスコピック状に伸縮するように組み合わされたN段(Nは2以上の整数。以下同じ。)の昇降部材と、各段の昇降部材をその下位段の部材に対して昇降させるN個の昇降駆動機構と、を備えて構成されており、かつ、上記旋回ベースは、最上位段の昇降部材に支持されていることを特徴としている。
【0009】
好ましくは、上記昇降機構を構成する昇降部材としては、下位段の第1の昇降部材および上位段の第2の昇降部材からなる2段とされており、上記昇降機構は、上記第1の昇降部材を上記固定ベースに対して昇降させる第1の昇降駆動機構と、上記第2の昇降部材を、上記第1の昇降部材の上記固定ベースに対する昇降を許容しつつ、上記第1の昇降部材に対して昇降させる第2の昇降駆動機構と、を備えて構成されている。
【0010】
好ましくは、上記第1の昇降駆動機構は、鉛直方向に沿うように上記固定ベースに支持されたネジ軸と、このネジ軸に螺合され、かつ上記第1の昇降部材に一体的に設けられたナット部材と、を備えて構成されている。
【0011】
好ましくは、上記第2の昇降駆動機構は、上記固定ベースに支持された回転軸と、この回転軸に対して平行に配置され、上記第1の昇降部材に支持されたネジ軸と、上記第1の昇降部材の下端部に軸方向相対移動不能に保持されるとともに上記回転軸に対して相対回転不能かつ軸方向相対移動可能に嵌合され、上記回転軸の回転を上記ネジ軸に伝達する伝達部材と、上記ネジ軸に螺合され、かつ上記第2の昇降部材に一体的に設けられたナット部材と、を備えて構成されている。
【0012】
好ましくは、上記回転軸はスプラインシャフトとして構成されており、上記伝達部材はこのスプラインシャフトと嵌合するスプラインボス部を有する。
【0013】
好ましくは、上記固定ベース内における底部近傍には、上記第1および第2の昇降駆動機構を駆動させるための第1および第2の駆動源が設けられている。
【0014】
好ましくは、上記第1の昇降駆動機構の上記ネジ軸は、その下端部に設けられたプーリに掛け回されたベルトを介して上記第1の駆動源に連係されている。
【0015】
好ましくは、上記第2の昇降駆動機構の上記回転軸は、その下端部に設けられたプーリに掛け回されたベルトを介して上記第2の駆動源に連係されている。
【0016】
好ましくは、上記第1の昇降駆動機構は、上記ネジ軸を複数備え、かつこれら複数のネジ軸は上記旋回軸の周方向にほぼ均等に分散して配置されており、上記第1の昇降部材には、複数の上記ネジ軸に対応する複数の上記ナット部材が設けられている。
【0017】
好ましくは、上記旋回機構は、上記固定ベースに支持された1次回転軸と、この1次回転軸に対して平行に配置され、上記第1の昇降部材に支持された2次回転軸と、この2次回転軸に対して平行に配置され、上記第2の昇降部材に支持された駆動回転軸と、上記第1の昇降部材に軸方向相対移動不能に保持されるとともに上記1次回転軸に対して相対回転不能かつ軸方向相対移動可能に嵌合され、上記1次回転軸の回転を上記2次回転軸に伝達する第1の伝達部材と、上記第2の昇降部材に軸方向相対移動不能に保持されるとともに上記2次回転軸に対して相対回転不能かつ軸方向相対移動可能に嵌合され、上記2次回転軸の回転を上記駆動回転軸に伝達する第2の伝達部材と、を備えて構成されている。
【0018】
好ましくは、上記固定ベースおよび上記第1の昇降部材の間には、上記固定ベースに対する上記第1の昇降部材の昇降移動にかかわらず上記固定ベースと上記第1の昇降部材との間を気密シールする第1のベローズが設けられ、上記第1の昇降部材および上記第2の昇降部材の間には、上記第1の昇降部材に対する上記第2の昇降部材の昇降移動にかかわらず上記第1の昇降部材と上記第2の昇降部材との間を気密シールする第2のベローズが設けられている。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、本発明に係る搬送装置の好ましい実施形態につき、図面を参照しつつ具体的に説明する。
【0020】
図1ないし図12は、本発明の実施形態に係る搬送装置を示している。搬送装置Aは、たとえば液晶表示パネル用の基板等といった薄板状のワークを搬送するためのものである。この搬送装置Aは、図1ないし図5に表れているように、固定ベース1と、旋回ベース2と、この旋回ベース2を固定ベース1に対して昇降させる昇降機構3と、旋回ベース2を旋回軸Os周りに旋回させる旋回機構4(図7ないし9を参照)とを備えている。旋回ベース2には、直線移動機構5が支持され、これらの直線移動機構5には、一対のハンド6A,6Bが各別に支持されている。ハンド6A,6Bは、上記薄板状のワークWを水平姿勢で保持するためのものである。
【0021】
図5によく表れているように、固定ベース1は、底壁部11と筒状の側壁部12と天井壁13とを備えた、略柱状の外形を有するハウジング1Aを備えており、天井壁13には、中心開口13Aが形成されている。底壁部11は、後述する駆動源としてのモータや昇降機構3や旋回機構4の各種軸を取り付けるための部分であり、中央に開口部11Aが形成されている。図7に表れているように、側壁部12には、上記モータの配置の容易化を図るとともに当該モータを外部からメンテナンス可能とするなどの目的で、適所に開口部12Aが形成されている。このハウジング1Aの側壁部12には、図8および図9に表れているように後述する第1の昇降部材31を上下スライド移動させるための上下方向の直線ガイドレール14が複数取り付けられている。
【0022】
昇降機構3は、固定ベース1に対してテレスコピック状に伸縮するように組み合わされた2段からなる第1および第2の昇降部材31,32と、これらの昇降部材31,32を各別に昇降させる第1および第2の昇降駆動機構33,34とを備えている。第1の昇降部材31は、旋回ベース2の上昇時において下位段に位置する部材であり、第2の昇降部材32は、当該上昇時において上位段に位置する部材である。
【0023】
第1の昇降部材31は、図5ないし図9に表れているように、上壁部311と、上下方向に所定の寸法を有する円筒状側壁部312と、円筒状側壁部312の下端に形成された環状の外向フランジ部313と、外向フランジ部313から垂下する下方円筒状壁部314と、外向フランジ部313ないし下方円筒状壁部314につながるウイング部315と、下方円筒状壁部314ないしウイング部315の下端につながる環状の底壁部316とを備えている。上壁部311には、中心開口311Aが形成されている。図7または図8に表れているように、円筒状側壁部312の径方向内方には、上壁部311よび底壁部316につながる部分筒状の支持壁部317が設けられており、この支持壁部317には、第2の昇降部材32を上下スライド移動させるための上下方向の直線ガイドレール318が複数取り付けられている。ウイング部315は、外向フランジ部313の中心を挟んで対向する2箇所に、固定ベース1のハウジング1Aに設けられた開口部12Aに臨む姿勢で設けられている。図8または図9に表れているように、ウイング部315には、複数のガイド部材319が設けられており、これらのガイド部材319が固定ベース1の側壁部12に設けられた上記複数の直線ガイドレール14に対して上下方向スライド移動可能に支持されている。また、円筒状側壁部312は、固定ベース1の天井壁13の上記中心開口13Aよりも小径の外径を有する。これにより、第1の昇降部材31は、固定ベース1に対し、図中上下方向に所定範囲内で移動可能であり、このとき、第1の昇降部材31の円筒状側壁部312がハウジング1Aの中心開口13Aから出没する。
【0024】
固定ベース1の天井壁13と第1の昇降部材31の外向フランジ部313との間には、この昇降部材31の円筒状側壁部312を取り囲むようにして配置されたベローズ360の両端が連結されており、このベローズ360は、第1の昇降部材31の上下方向の移動にかかわらず、固定ベース1の天井壁13と第1の昇降部材31の外向フランジ部313との間を気密シールする。
【0025】
第1の昇降駆動機構33は、固定ベース1に対して第1の昇降部材31を昇降させるためのものであり、図5に表れているように、鉛直方向に配置されたネジ軸331と、このネジ軸331に螺合されたナット部材332とからなるボールねじ機構330として構成されたものである。このボールねじ機構330は、好ましくは複数設けられており、本実施形態では、2組のボールねじ機構330が設けられている。これらボールねじ機構330は、旋回軸Osを挟んで対向し、かつ旋回軸Osからほぼ同じ距離隔てた位置に設けられている。
【0026】
ネジ軸331は、固定ベース1の底壁部11にベアリング333を介して回転可能に支持されている。ナット部材332は、第1の昇降部材31のウイング部315の外周部分に固定されている。2本のネジ軸331は、その下端部に設けられたプーリ334に掛け回されたベルト335によって、第1の駆動源としてのモータM1に連係されている。これにより、モータM1が駆動すると、2本のネジ軸331は正逆方向に同期して回転させられ、このようにして両ネジ軸331を回転させることにより、第1の昇降部材31が昇降させられる。ここで、第1の昇降部材31を昇降駆動させるボールねじ機構330は、旋回軸Osの周方向にほぼ均等に分散して配置されているため、第1の昇降部材31をスムーズに昇降させることができる。
【0027】
第2の昇降部材32は、図5に表れているように、上下方向に所定の寸法を有する円筒状の内側壁部321と、筒状の外側壁部322と、これら側壁部321,322の下端どうしをつなぐ底壁部323とを備え、内側壁部321の上部には円筒状のハウジング324が一体的に設けられている。外側壁部322には、図5および図8に表れているように、複数のガイド部325が設けられており、これらのガイド部材325が第1の昇降部材31の支持壁部317に設けられた上記複数の直線ガイドレール318に対して上下方向スライド移動可能に支持されている。また、内側壁部322は、第1の昇降部材31の上壁部311の上記中心開口311Aよりも小径の外径を有する。これにより、第2の昇降部材32は、第1の昇降部材に31に対し、図中上下方向に所定範囲内で移動可能であり、このとき、第2の昇降部材32の内側壁部321が第1の昇降部材31の中心開口311Aから出没する。
【0028】
第1の昇降部材31の上壁部311と第2の昇降部材32の底壁部323との間には、この第2の昇降部材32の内側壁部321を取り囲むようにして配置されたベローズ370の両端が連結されており、このベローズ370は、第2の昇降部材32の上下方向の移動にかかわらず、第1の昇降部材31の上壁部311と第2の昇降部材32の底壁部323との間を気密シールする。
【0029】
第2の昇降駆動機構34は、第2の昇降部材32を、第1の昇降部材31の固定ベース1に対する昇降を許容しつつ、第1の昇降部材31に対して昇降させるためのものである。第2の昇降駆動機構34は、図7、図8、または図10に表れているように、鉛直方向に配置された回転軸341と、この回転軸341に対して平行に配置されたネジ軸342と、回転軸341の回転をネジ軸342に伝達するためのギア343と、ネジ軸342に螺合されたナット部材344とを備えており、ネジ軸342およびナット部材344によりボールねじ機構を構成している。
【0030】
回転軸341は、図10によく表れているように、スプラインシャフトとして構成されており、固定ベース1の底壁部11にベアリング346を介して回転可能に支持されている。ギア343は、その内周がスプラインボス部として構成されており、上記回転軸341に対して上下スライド可能、かつ相対回転不能に嵌合されている。その一方、ギア343は、第1の昇降部材31の底壁部316に貫通状に支持されたスプライン軸受347に連結保持されており、このことにより、底壁部316に対して上下方向(軸方向)に相対移動不能となっている。
【0031】
ネジ軸342は、第1の昇降部材31の底壁部316にベアリング348を介して回転可能に支持されている。ネジ軸342の下端には、ギア349が設けられており、このギア349は、ギア343と噛み合っている。ナット部材344は、第2の昇降部材32の外側壁部322の外周部分に固定されている。回転軸341は、その下端部に設けられたプーリ351に掛け回されたベルト352によって、第2の駆動源としてのモータM2に連係されている(図7および図8参照)。これにより、モータM2が駆動すると、回転軸341は、正逆方向に回転させられる。この回転力がギア343,349を介してネジ軸342に伝達し、このネジ軸342が回転させられることにより、第2の昇降部材32が昇降させられる。ここで、上述したように、ギア343は、第1の昇降部材31に対して上下方向移動不能で、かつ回転軸341に対して上下スライド可能とされている。このため、回転軸341を回転させると、第1の昇降部材31の上下方向の位置にかかわらず、この第1の昇降部材31に対して第2の昇降部材32が昇降させられる。
【0032】
旋回ベース2は、図5に表れているように、上板21とその下方に一体的につながる円筒軸22とを備える。円筒軸22は、第2の昇降部材32のハウジング324の内部にベアリング23を介して鉛直状の旋回軸Osを中心として回転可能に支持されている。上記ハウジング324にはまた、円環状の減速機25が支持されており、この減速機25の入力軸にはギア26が連結されている。減速機25の出力軸は、円筒軸22の下端に連結されている。
【0033】
ハウジング324と円筒軸22との間には、ベアリング23よりも上位に位置するシール機構24が介装されている。シール機構24は、当該シール機構24よりも上方の空間と、シール機構24よりも下方の第2の昇降部材32の内側空間とを遮蔽して気密性を保持するものである。
【0034】
旋回機構4は、第1および第2の昇降部材31,32の上下方向の位置にかかわらず、旋回ベース2を旋回軸Os周りに旋回させるためのものであり、図8、図9または図11に表れているように、鉛直方向に配置された1次回転軸41と、この1次回転軸41に対して平行に配置された2次回転軸42と、この2次回転軸42に対して平行に配置された駆動回転軸43とを備えている。
【0035】
1次回転軸41は、図11によく表れているように、スプラインシャフトとして構成されており、固定ベース1の底壁部11にベアリング411を介して回転可能に支持されている。1次回転軸41には、内周がスプラインボス部として構成されたプーリ412が嵌合されており、このプーリ412は、1次回転軸41に対して上下スライド可能、かつ相対回転不能となっている。その一方、プーリ412は、第1の昇降部材31の底壁部316に貫通状に支持されたスプライン軸受413に連結保持されており、このことにより底壁部316に対して上下方向に相対移動不能となっている。
【0036】
2次回転軸42は、スプラインシャフトとして構成されており、第1昇降部材31の底壁部316にベアリング421を介して回転可能に支持されている。図9に表れているように、2次回転軸42の上端は、第1の昇降部材31の上壁部311から垂下する円筒状の支持筒326によって回転可能に支持されている。2次回転軸42の下端には、プーリ422が設けられており、このプーリ422および1次回転軸41に嵌合されたプーリ412には、ベルト44が掛け回されている。図9または図11に表れているように、2次回転軸42にはまた、内周がスプラインボス部として構成されたプーリ423が嵌合されており、このプーリ423は、2次回転軸42に対して上下スライド可能かつ相対回転不能となっている。その一方、プーリ423は、第2の昇降部材32の底壁部323に貫通状に支持されたスプライン軸受424に連結保持されており、このことにより底壁部323に対して上下方向に相対移動不能となっている。
【0037】
駆動回転軸43は、第2昇降部材32の底壁部323にベアリング431を介して回転可能に支持されている。駆動回転軸43の下端には、プーリ432が設けられており、このプーリ432および2次回転軸42に嵌合されたプーリ423には、ベルト45が掛け回されている。図7に表れているように、駆動回転軸43の上端には、ギア433が設けられており、このギア433は、減速機25の入力軸に連結されたギア26と噛み合っている。
【0038】
図8または図11に表れているように、1次回転軸41は、その下端部に設けられたプーリ414に掛け回されたベルト46によって、モータM3に連係されている。これにより、モータM3が駆動すると、1次回転軸41が回転させられ、この回転力がプーリ412,422およびベルト44を介して2次回転軸42に伝達される。ここで、上述したように、プーリ412は、第1の昇降部材31に対して上下方向移動不能で、かつ1次回転軸41に対して上下スライド可能とされている。このため、1次回転軸41が回転すると、第1の昇降部材31の上下方向の位置にかかわらず、2次回転軸42が回転させられる。これと同様にして2次回転軸42が回転するとプーリ423,432およびベルト45を介して駆動回転軸43が回転させられ、さらに、ギア433,26および減速機25を介して旋回ベース2の円筒軸22が回転させられる。このようにして、モータM3が駆動することにより、旋回ベース2は、第1および第2の昇降部材31,32の上下方向の位置にかかわらず旋回軸Os周りに旋回させられる。
【0039】
直線移動機構5は、ハンド6A,6Bを水平直線状の移動行程GLに沿って搬送するためのものであり、図5に表れているように、ガイド部材51と、このガイド部材51上に設けられたガイドレール52A,52Bと、ハンド6A,6Bに水平方向の駆動力を伝達する第1および第2の水平駆動機構53A,53Bと、これら水平駆動機構53A,53Bに駆動力を伝達するための第1ないし第4の伝動軸541,542,543,544とを有する。
【0040】
ガイド部材51は、水平方向に延びる長手軸線(移動行程GL)を有する平面視長矩形状をしているとともに、底壁511、側壁512、中壁513、およびカバー514を備えている。このガイド部材51はまた、旋回ベース2の上板21に一体的に支持されており、旋回ベース2が旋回させられると、これにともなって旋回する。内側の一対のガイドレール52Aは、中壁513に支持され、ハンド6Aは、支持アーム61aおよびスライダ521Aを介して一対のガイドレール52Aに支持されている。外側の一対のガイドレール52Bは、側壁512に支持され、ハンド6Bは、ハンド6Aの側方を迂回して、支持アーム61bおよびスライダ521Bを介して一対のガイドレール52Bに支持されている。各ガイドレール52A,52Bの上方は、カバー514により覆われている。ハンド6Aの支持アーム61aは、カバー514の上面に形成されたスリット514aを貫通しており、支持アーム61aには、連結部材62aが設けられている。連結部材62aは、中壁513に形成されたスリットを貫通して後述する第1の水平駆動機構53Aの出力ベルト534に連結されている。また、ハンド6Bにおいては、支持アーム61bは、カバー514の側面に形成されたスリット514bを貫通しており、支持アーム61bには、連結部材62bが設けられている。連結部材62bは、中壁513に形成されたスリットを貫通して第2の水平駆動機構53Bの出力ベルト534に連結されている。
【0041】
図1ないし図3によく表れているように、ハンド6A,6Bには、ガイド部材51の長手方向に延びる複数のホーク状の保持片63a,63bが一体形成されており、これらの保持片63a,63b上に上記薄板状のワークWが載置保持される。なお、図3以降の図面においては、図1および図2と異なり、ハンド6A,6Bの双方が固定ベース1の上方に位置する状態を示している。
【0042】
図5に表れているように、第1および第2の伝動軸541,542は、それぞれ、第2の昇降部材32の底壁部323ないし内側壁部321にベアリングを介して回転可能に支持されている。第1の伝動軸541の下端には、ギア541aが設けられており、このギア541aは、第2の昇降部材32の底壁部323に支持されたモータM4の出力軸に取り付けたギアと噛み合っている。第2の伝動軸542の下端には、ギア542aが設けられており、このギア542aは、上記底壁部323に支持されたモータM5の出力軸に取り付けたギアと噛み合っている。
【0043】
第3および第4の伝動軸543,544は、第2の昇降部材32の内側壁部321ないしガイド部材51の底壁511に同軸状に挿通されている。より具体的には、図6によく表れているように、第3の伝動軸543は、円筒状の軸とされ、第2の昇降部材32の内側壁部321および旋回ベース2の上板21に固定された軸受部211にベアリングを介して回転可能に支持されているとともに、この第3の伝動軸543の内部に、第4の伝動軸544がベアリングを介して回転可能に支持されている。この第4の伝動軸544の下端には、ギア544aが設けられており、このギア544aは、第2の伝動軸542の上端に設けられたギア542bと噛み合っている。第3の伝動軸543の下端には、ギア543aが設けられており、このギア543aは、第1の伝動軸541の上端に設けられたギア541bと噛み合っている。
【0044】
第1および第2の水平駆動機構53A,53Bは、ハンド6A,6Bを各別に移動行程GLに沿って移動させるためのものである。第1および第2の水平駆動機構53A,53Bは、同様の構成を有しているので、以下に第1の水平駆動機構53Aの構成について具体的に説明し、第2の水平駆動機構53Bについては適宜説明を省略する。
【0045】
第1の水平駆動機構53Aは、図5または図6に表れているように、伝動軸531,532と、減速機533と、出力ベルト534とを備え、ガイド部材51内に収容されている。伝動軸531は、ベアリングを介して回転可能に支持されている。伝動軸531の一端(図中左側)には、ベベルギア531aが設けられており、このベベルギア531は、第3の伝動軸543の上端に設けられたベベルギア543bと噛み合っている。伝動軸531の他端は減速機533の入力軸に連結されている。伝動軸532の一端は、減速機533の出力軸に連結されている。伝動軸532の他端(図中右側)には駆動プーリ535が設けられている。また、伝動軸532とガイド部材51との間には、シール機構536が介装されている。このシール機構536によって、ガイド部材51の内部から旋回ベース2を介して連通する第2の昇降部材32の内側空間は、ガイド部材51の外部に対して気密シールされている。
【0046】
図12に表れているように、出力ベルト534は、駆動プーリ535、およびプーリ536a〜536fに掛け回されている。プーリ536a,536bは、ガイド部材51の長手方向(移動行程GLに沿う方向)の両端部近傍に設けられている。一方、プーリ536c,536d,536e,536fは、駆動プーリ535の近傍に設けられており、そのうちのプーリ536e,536fは、出力ベルト534の外側に配置されている。これにより、出力ベルト534には、適度な張力が付与されている。そして、モータM4からの駆動力が第1および第3の伝動軸541,543を介して第1の水平駆動機構53Aに伝達されると、駆動プーリ535が回転させられ、この回転に伴って出力ベルト534が往復動する。
【0047】
プーリ536a,536bは、移動行程GLの平行線に沿って配置されている。そして、出力ベルト534におけるプーリ536a,536bの上方に位置する領域は、移動行程GLと平行な区間55aとなっており、出力ベルト534は、この区間55aにおいて往復動しうるように構成されている。出力ベルト534における上記区間55aの所定部位には、ハンド6Aの支持アーム61aから延びる連結部材62aが連結されている。これにより、ハンド6Aは、第1の水平駆動機構53Aの駆動により移動行程GLに沿って往復動自在とされている。
【0048】
第2の水平駆動機構53Bにおいては、図6に表れているように、伝動軸531の一端(図中右側)には、ベベルギア531aが設けられており、このベベルギア531aは、第4の伝動軸544の上端に設けられたベベルギア544bと噛み合っている。そして、モータM5からの駆動力が第2および第4の伝動軸542,544を介して第2の水平駆動機構53Bに伝達されると、駆動プーリ535が回転させられ、この回転に伴って出力ベルト534が往復動する。出力ベルト534における所定部位には、ハンド6Bの支持アーム61bから延びる連結部材62bが連結されている。これにより、ハンド6Bは、第2の水平駆動機構53Bにより移動行程GLに沿って往復動自在とされている。
【0049】
上記構成の搬送装置Aは、たとえば液晶表示パネルの製造工程において、プロセスチャンバへワークを搬入し、あるいは搬出するために用いられる。各プロセスチャンバへのワークの搬入、搬出は、たとえば大気搬送モジュールと各プロセスチャンバとの間に真空搬送モジュールを配置し、この真空搬送モジュールを介した搬送によって行われる。真空搬送モジュールは、周部に複数のプロセスチャンバが配置されたトランスポートチャンバと、大気搬送モジュールと上記トランスポートチャンバをつなぐロードロックとを備えている。本実施形態の搬送装置Aは、たとえば上記トランスポートチャンバ内に真空雰囲気下で配置される。搬送装置Aにおいては、プロセスチャンバに対してワークWを搬送する際には、旋回ベース2およびこれに支持された直線移動機構5を、昇降機構3および旋回機構4によって適宜昇降ないし旋回させて所定の姿勢で停止させ、直線移動機構5を駆動させることにより、上記複数のプロセスチャンバのうち任意のプロセスチャンバ内へとハンド6A,6Bを進入させて、ワークWの受け渡しを行うことができる。各プロセスチャンバ内では、各工程の高さに応じてワークWを適切に昇降させることができる。また、搬送装置Aは、大気搬送モジュールとつながる上記ロードロック内において未処理ワークや処理済みワークの受け渡しを行う。ロードロック内には、ワークWを載置するためのステージが設けられており、ステージとしては、たとえば処理効率向上などの観点から、上下に3段以上配列された構成のものがある。このような場合、ロードロック内においてワークの受け渡しを適切に行うには、比較的大きな昇降動作のストローク量が要求される。
【0050】
搬送装置Aにおいては、上述したように、昇降機構3は、第1および第2の昇降駆動機構33,34を備えており、当該昇降駆動機構33,34の駆動によって第1および第2の昇降部材31,32が上下方向にテレスコピック状に伸縮するように構成されている。これにより、昇降機構3を収容する固定ベース1の高さ方向の寸法を抑えつつ昇降動作のストローク量を大きく確保することができ、その結果、装置全体の高さを低く抑えることができる。このような構成の搬送装置Aは、製造装置の省スペース化や、製造工程の多機能化および高効率化を図るのに好適である。
【0051】
また、搬送装置Aにおいては、第1および第2の昇降駆動機構33,34、ならびに旋回機構4を駆動させるためのモータM1,M2,M3は、固定ベース1の底部近傍において周縁付近に効率よく配置されている。このような配置の工夫によって、これらモータM1,M2,M3が第1および第2の昇降部材31,32の昇降動作の妨げとなることはない。このような構成は、昇降動作のストローク量を大きく確保するとともに搬送装置A全体の高さを低く抑えるうえで、好適である。
【0052】
搬送装置Aにおいては、適所にベローズ360,370やシール機構24,536が設けられているため、真空雰囲気下で使用する場合においても、昇降機構3、旋回機構4および直線移動機構5による各部材の動作にかかわらず、モータ類が配置されている固定ベース1の底部近傍は、大気圧下に維持することができる。また、上記モータ類は、固定ベースの側壁部12に形成された開口部12Aに臨むように設けられているため、これらモータ類のメンテナンスを容易に行うことができる。
【0053】
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明の範囲は上記した実施形態に限定されるものではない。本発明に係る搬送装置の各部の具体的な構成は、発明の思想から逸脱しない範囲内で種々な変更が可能である。
【0054】
上記実施形態では、テレスコピック状の昇降機構として2段の昇降部材からなる構成について説明したが、これに限定されるものではなく、3段以上の昇降部材を備えた構成としてもよい。
【0055】
また、直線移動機構としては、上記実施形態のようにベルトによって駆動させる機構に代えて、リンクアーム機構を採用してもよい。また、ワークを載置するハンドとしては、上記実施形態のように2つのハンド6A,6Bを備えるものに限定されず、たとえば、1つのハンドのみを備えたいわゆるワンハンド式の構成としてもよい。
【0056】
上記実施形態では、真空雰囲気下で用いることを前提として説明をしたが、もちろん、本発明に係る搬送装置は、大気圧下で用いるものとして構成することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0057】
【図1】本発明の実施形態に係る搬送装置の全体斜視図である。
【図2】図1に示す搬送装置の平面図である。
【図3】図1に示す搬送装置の側面図である。
【図4】図1に示す搬送装置の正面図である。
【図5】図2のV−V線に沿う断面図である。
【図6】図5の部分拡大図である。
【図7】図2のVII−VII線に沿う部分断面図である。
【図8】図7のVIII−VIII線に沿う断面図である。
【図9】図8のIX−IX線に沿う部分断面図である。
【図10】第2の昇降駆動機構を説明するための図8のX−X線に沿う部分拡大断面図である。
【図11】旋回機構を説明するための図8のXI−XI線に沿う部分拡大断面図である。
【図12】図5のXII−XII線に沿う断面図である。
【符号の説明】
【0058】
A 搬送ロボット
GL 移動行程
M1 モータ(第1の駆動源)
M2 モータ(第2の駆動源)
Os 旋回軸
W ワーク
1 固定ベース
2 旋回ベース
3 昇降機構
4 旋回機構
5 直線移動機構
6A,6B ハンド
31 第1の昇降部材
32 第2の昇降部材
33 第1の昇降駆動機構
34 第2の昇降駆動機構
41 1次回転軸
42 2次回転軸
43 駆動回転軸
331 ネジ軸(第1の昇降駆動機構の)
332 ナット部材(第1の昇降駆動機構の)
341 回転軸
342 ネジ軸(第2の昇降駆動機構の)
343 ギア(第2の昇降駆動機構の伝達部材)
344 ナット部材(第2の昇降駆動機構の)
360 ベローズ(第1のベローズ)
370 ベローズ(第2のベローズ)
412 プーリ(旋回機構の第1の伝達部材)
423 プーリ(旋回機構の第2の伝達部材)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
固定ベースと、旋回ベースと、この旋回ベースを上記固定ベースに対して昇降させる昇降機構と、上記旋回ベースを鉛直状の旋回軸周りに旋回させる旋回機構と、上記旋回ベースに支持された直線移動機構と、この直線移動機構に支持され、この直線移動機構の作動によりワークを水平直線状の移動行程に沿って搬送するハンドとを備えた搬送装置であって、
上記昇降機構は、上記固定ベースに対してテレスコピック状に伸縮するように組み合わされたN段(Nは2以上の整数。以下同じ。)の昇降部材と、各段の昇降部材をその下位段の部材に対して昇降させるN個の昇降駆動機構と、を備えて構成されており、かつ、
上記旋回ベースは、最上位段の昇降部材に支持されていることを特徴とする、搬送装置。
【請求項2】
上記昇降機構を構成する昇降部材としては、下位段の第1の昇降部材および上位段の第2の昇降部材からなる2段とされており、
上記昇降機構は、上記第1の昇降部材を上記固定ベースに対して昇降させる第1の昇降駆動機構と、
上記第2の昇降部材を、上記第1の昇降部材の上記固定ベースに対する昇降を許容しつつ、上記第1の昇降部材に対して昇降させる第2の昇降駆動機構と、を備えて構成されている、請求項1に記載の搬送装置。
【請求項3】
上記第1の昇降駆動機構は、鉛直方向に沿うように上記固定ベースに支持されたネジ軸と、このネジ軸に螺合され、かつ上記第1の昇降部材に一体的に設けられたナット部材と、を備えて構成されている、請求項2に記載の搬送装置。
【請求項4】
上記第2の昇降駆動機構は、上記固定ベースに支持された回転軸と、この回転軸に対して平行に配置され、上記第1の昇降部材に支持されたネジ軸と、上記第1の昇降部材の下端部に軸方向相対移動不能に保持されるとともに上記回転軸に対して相対回転不能かつ軸方向相対移動可能に嵌合され、上記回転軸の回転を上記ネジ軸に伝達する伝達部材と、上記ネジ軸に螺合され、かつ上記第2の昇降部材に一体的に設けられたナット部材と、を備えて構成されている、請求項3に記載の搬送装置。
【請求項5】
上記回転軸はスプラインシャフトとして構成されており、上記伝達部材はこのスプラインシャフトと嵌合するスプラインボス部を有する、請求項4に記載の搬送装置。
【請求項6】
上記固定ベース内における底部近傍には、上記第1および第2の昇降駆動機構を駆動させるための第1および第2の駆動源が設けられている、請求項4に記載の搬送装置。
【請求項7】
上記第1の昇降駆動機構の上記ネジ軸は、その下端部に設けられたプーリに掛け回されたベルトを介して上記第1の駆動源に連係されている、請求項6に記載の搬送装置。
【請求項8】
上記第2の昇降駆動機構の上記回転軸は、その下端部に設けられたプーリに掛け回されたベルトを介して上記第2の駆動源に連係されている、請求項6に記載の搬送装置。
【請求項9】
上記第1の昇降駆動機構は、上記ネジ軸を複数備え、かつこれら複数のネジ軸は上記旋回軸の周方向にほぼ均等に分散して配置されており、上記第1の昇降部材には、複数の上記ネジ軸に対応する複数の上記ナット部材が設けられている、請求項3に記載の搬送装置。
【請求項10】
上記旋回機構は、上記固定ベースに支持された1次回転軸と、この1次回転軸に対して平行に配置され、上記第1の昇降部材に支持された2次回転軸と、この2次回転軸に対して平行に配置され、上記第2の昇降部材に支持された駆動回転軸と、上記第1の昇降部材に軸方向相対移動不能に保持されるとともに上記1次回転軸に対して相対回転不能かつ軸方向相対移動可能に嵌合され、上記1次回転軸の回転を上記2次回転軸に伝達する第1の伝達部材と、上記第2の昇降部材に軸方向相対移動不能に保持されるとともに上記2次回転軸に対して相対回転不能かつ軸方向相対移動可能に嵌合され、上記2次回転軸の回転を上記駆動回転軸に伝達する第2の伝達部材と、を備えて構成されている、請求項2に記載の搬送装置。
【請求項11】
上記固定ベースおよび上記第1の昇降部材の間には、上記固定ベースに対する上記第1の昇降部材の昇降移動にかかわらず上記固定ベースと上記第1の昇降部材との間を気密シールする第1のベローズが設けられ、
上記第1の昇降部材および上記第2の昇降部材の間には、上記第1の昇降部材に対する上記第2の昇降部材の昇降移動にかかわらず上記第1の昇降部材と上記第2の昇降部材との間を気密シールする第2のベローズが設けられている、請求項2ないし10のいずれかに記載の搬送装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2008−246644(P2008−246644A)
【公開日】平成20年10月16日(2008.10.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−92967(P2007−92967)
【出願日】平成19年3月30日(2007.3.30)
【出願人】(000000262)株式会社ダイヘン (990)
【Fターム(参考)】