説明

文字選択装置、ナビゲーション装置、及び文字選択プログラム

【課題】検索された対象から必要とされる対象を見付けやすくする。
【解決手段】ナビゲーション装置1は、読み入力欄61において検索語を読みにて受け付け、当該読みに対応する表示文字列を含む地点情報を検索して検索結果表示欄66に表示する。検索結果表示欄66には、例えば、読み「トウキ」に対して、「陶器」、「冬季」など、対応する各種の表示文字列を含むものが混在している。選択ボタン81には、読みに対応する各表示文字列が選択ボタン81a〜81eによって選択可能に表示されており、ユーザが意図する表示文字列を指定することができるようになっている。ナビゲーション装置1は、選択ボタン81a〜81eの何れかが選択されると、全検索結果から当該選択ボタンに対応づけられている表示文字列を含むものを抽出して検索結果表示欄66に表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願発明は、文字選択装置、ナビゲーション装置、及び文字選択プログラムに関し、例えば、読みによって対象を検索するものに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、ナビゲーション装置によって車両を誘導することが盛んに行われている。
ナビゲーション装置は、出発地から目的地までの経路を探索する機能、GPS(Global Positioning System)衛星やジャイロなどのセンサを用いて自車両の位置を検出する機能、及び目的地までの経路と自車両の現在位置を地図上に表示する機能などを備えている。
【0003】
そして、ナビゲーション装置は、地図を用いて経路案内するために、例えば、施設名、施設の位置といった地理的な情報を地点情報として記憶している。
地点情報を用いた地点の検索には、例えば、50音検索を用いたものがあり、これは、ユーザが施設などの名称の50音読みを検索語(キーワード)として入力すると、ナビゲーション装置が、これに一致する地点を検索するものである。
【0004】
このような50音読みを用いて名称の検索を行うナビゲーション装置として、次の特許文献1の「ナビゲーション装置及びこの装置に用いられる記憶媒体」がある。
この技術は、名称を所定の基準で絞り込み、絞り込まれた名称を上位に表示し、絞り込みに漏れた名称を下位に表示することにより、ユーザが結果を特定しやすくするものである。
【特許文献1】特開2002−310712公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、ナビゲーション装置で名称を50音検索した場合、検索語(キーワード)に対応する対象が多数ある場合、リスト件数が膨大になってしまい、ユーザが必要とする地点を探すのが困難な場合があった。
例えば、検索語として読み「とうき」を入力した場合、これに「陶器」、「登記」、「冬季」などの複数の文字列が対応し、「陶芸・陶器教室」、「○○登記事務所」、「○△自動車 冬季試験コース」などの多数の対象が検索されてしまっていた。
【0006】
そこで、本発明は、検索された対象から必要とされる対象を見付けやすくすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
(1)前記目的を達成するために、請求項1記載の発明では、検索語の読みの入力を受け付ける検索語受付手段と、前記受け付けた読みに対応する表示文字列を含む対象を検索する検索手段と、前記検索した対象に含まれ、前記読みに対応する表示文字列の候補の一覧を提示する候補提示手段と、前記提示した表示文字列の選択を受け付ける選択受付手段と、前記検索した対象から、前記選択を受け付けた表示文字列を含むものを抽出する抽出手段と、前記抽出した対象を出力する出力手段と、を具備したことを特徴とする文字選択装置を提供する。
(2)請求項2記載の発明では、前記選択受付手段は、表示候補の選択を受け付ける選択用ボタンを表示し、前記候補提示手段は、前記表示文字列の候補を前記選択用ボタン内に表示する、ことを特徴とする請求項1に記載の文字選択装置を提供する。
(3)請求項3記載の発明では、前記候補提示手段は、複数の候補表示欄に前記各表示文字列を表示し、前記選択受付手段は、押下される毎に隣の候補表示欄とその表示文字列を選択する隣ボタンで構成する、ことを特徴とする請求項1に記載の文字選択装置を提供する。
(4)請求項4記載の発明では、前記検索手段が検索した対象を提示する対象提示手段を具備し、当該対象提示手段は、前記出力手段が対象を出力した場合は、当該出力した対象を表示することを特徴とする請求項1、請求項2、又は請求項3に記載の文字選択装置を提供する。
(5)請求項5記載の発明では、前記選択受付手段は、更に前記提示した表示文字列の非選択を受け付け、前記選択受付手段が当該非選択を受け付けた場合、前記出力手段は、前記抽出手段で抽出されなかった対象を出力することを特徴とする請求項1から請求項4のうちのいずれか1の請求項に記載の文字選択装置を提供する。
(6)請求項6記載の発明では、前記対象提示手段は、前記入力された読みに対応する表示文字列の部分を強調表示して前記対象を提示することを特徴とする請求項4に記載の文字選択装置を提供する。
(7)請求項7記載の発明では、前記対象提示手段で提示された対象を選択する対象選択手段と、を備えたことを特徴とする請求項4、又は請求項6に記載の文字選択装置を提供する。
(8)請求項8記載の発明では、請求項7に記載された文字選択装置と、前記文字選択装置の対象選択手段で選択された対象を案内する案内手段と、を具備したことを特徴とするナビゲーション装置を提供する。
(9)請求項9記載の発明では、検索語の読みの入力を受け付ける検索語受付機能と、前記受け付けた読みに対応する表示文字列を含む対象を検索する検索機能と、前記検索した対象に含まれ、前記読みに対応する表示文字列の候補の一覧を提示する候補提示機能と、前記提示した表示文字列の選択を受け付ける選択受付機能と、前記検索した対象から、前記選択を受け付けた表示文字列を含むものを抽出する抽出機能と、前記抽出した対象を出力する出力機能と、をコンピュータで実現する文字選択プログラムを提供する。
【発明の効果】
【0008】
(1)請求項1及び請求項9に記載の発明では、検索語の読みに対応した表示文字列の選択を受け付けることにより、検索した対象を絞り込むことができ、これによって、ユーザが所望の対象を見付けやすくすることができる。
(2)請求項2に記載の発明では、表示文字列の候補を選択用ボタン内に表示することにより、ユーザが選択対象のボタンを見つけやすくなる。
(3)請求項3に記載の発明では、候補表示欄と別に隣ボタンを設けることにより、同一ボタンの押下で選択対象を変更することができる。
(4)請求項4に記載の発明では、絞り込んだ対象を表示することにより、ユーザが絞り込みの結果を視認することができる。
(5)請求項5に記載の発明では、選択を受け付けた表示文字列を含まない対象を提示することができ、対象の提示数が減り、ユーザが所望の対象を見付けやすくすることができる。
(6)請求項6に記載の発明では、読みに対応する表示文字列を強調表示することにより、検索された対象のどの部分がヒットしたのか分かりやすくなる。
(7)請求項7に記載の発明では、対象提示手段で希望する対象が提示されている場合に、すぐに対象選択手段で選択することができる。
(8)請求項8に記載の発明では、容易に対象を選択すると共に、選択した対象を案内することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
(1)実施の形態の概要
図3に示したように、本実施形態の文字選択装置が適用されるナビゲーション装置は、読み入力欄61において検索語を読みにて受け付け、当該読みに対応する表示文字列を含む地点情報を検索して検索結果表示欄66に表示する。検索結果表示欄66には、例えば、読み「トウキ」に対して、「陶器」、「冬季」など、対応する各種の表示文字列を含むものが混在している。
【0010】
選択ボタン81には、読みに対応する各表示文字列が選択ボタン81a〜81eによって選択可能に表示されており、ユーザが意図する表示文字列を指定することができるようになっている。
【0011】
ナビゲーション装置1は、選択ボタン81a〜81eの何れかが選択されると、全検索結果から当該選択ボタン81に対応づけられている表示文字列を含むものを抽出して検索結果表示欄66に表示する。
このようにして、検索結果を絞り込むことにより、ユーザは、より容易に意図した地点情報を探すことができる。
【0012】
(2)実施の形態の詳細
図1は本実施形態が適用されるナビゲーション装置1のシステム構成図である。
ナビゲーション装置1は、車両に搭載され、この図に示すように、現在位置検出装置10、情報処理制御装置20、入出力装置40及び情報記憶装置50を備えている。
まず、現在位置検出装置10は、以下のような構成を有している。
絶対方位センサ11は、例えば、磁石に基づいてN方向の検出から、車両が何れの方向に位置するかを検出する地磁気センサであり、絶対方向を検出する手段であればよい。
【0013】
相対方位センサ12は、例えば交差点を曲がったか否かを検出するものであり、ハンドルの回転部に取り付けた光学的な回転センサや回転型の抵抗ボリュームあるいは車輪部に取り付ける角度センサでもよい。また、角速度を利用して角度の変化を検出するジャイロセンサを用いてもよい。
つまり、基準角度(絶対方位)に対して、相対的に変化した角度を検出することができる手段であればよい。
距離センサ13は、例えば、車輪の回転を検出して計数するものや、加速度を検出して2回積分するものでもよい。つまり、車両の移動距離を計測できる手段であればよい。
【0014】
GPS受信装置14は、人工衛星からの信号を受信する装置であり、信号の発信時刻、受信装置の位置情報、受信装置の移動速度、受信装置の進行方向など様々な情報を得ることができる。
ビーコン受信装置15は、特定の地点に設置された送信装置より発信された信号を受信する装置である。
特に、VICS情報を入手することができ、渋滞情報、現在位置情報、駐車場情報等車両の走行に関する情報を入手することができる。
このように、ナビゲーション装置1は、現在位置取得(検出)手段を備えている。
【0015】
データ送受信装置16は、電話回線や電波を利用して車両外部と通信をし、情報の交換を行うための装置である。
例えば、自動車電話、ATIS、VICS、GPS補正、車両間通信など様々な利用方法があり、走行に関する情報を入出力することが可能である。
【0016】
次に、情報処理制御装置20は、現在位置検出装置10、入出力装置40から入力される情報及び情報記憶装置50に格納された情報に基づいて演算及び制御を行うとともに、演算結果をディスプレイ42、プリンタ43又はスピーカ44等の出力手段に出力するように制御する手段である。
【0017】
この情報処理制御装置20は、以下のような構成を有している。
中央処理装置(CPU)21は、ナビゲーション装置1全体の総括的な演算及び制御を行う。
第1ROM22は、ナビゲーションに関するプログラム、特に、目的地までの経路を案内するのに必要な地点情報の検索、及び検索した地点情報を画像表示や音声出力するためにRAM24などに出力したり、地点情報データファイル58などを用いて地点の名称を読みから検索したりするナビゲーションプログラムを格納している。
センサ入力インターフェイス23は、現在位置検出装置10からの情報を受け取る手段である。
【0018】
RAM24は、目的地の情報、通過地点の情報等の利用者が入力した情報を記憶すると共に、利用者の入力情報に基づいてCPU21により演算された結果や、経路探索された結果、又は情報記憶装置50から読み込まれた地図情報(地点情報も含まれる)を格納するための記憶手段である。
通信インターフェイス25は、現在位置検出装置10からの情報、特に外部から得られる情報を入出力するための手段である。
【0019】
第2ROM26は、ナビゲーションに関するプログラム、特に、音声案内に関するナビゲーションプログラムを格納している。
画像プロセッサ27は、CPU21で処理されたベクトル情報を画像情報に処理するための処理手段である。
時計28は、時刻を刻む。
画像メモリ29は、画像プロセッサ27により処理された画像情報を格納する手段である。
音声プロセッサ30は、情報記憶装置50から読み込まれた音声情報を処理し、スピーカ44に出力する。
【0020】
入出力装置40は、利用者により目的地、通過地点、探索条件等のデータを入力する入力装置41、画像や検索結果などを表示するディスプレイ42、情報を印刷するプリンタ43、音声を出力するスピーカ44より構成される。
入力装置41は、例えば、タッチパネル、タッチスイッチ、ジョイスティック、キースイッチ等で構成される。
【0021】
情報記憶装置50は、伝送路45を介して情報処理制御装置20に接続される。
情報記憶装置50は、地図データファイル51、交差点データファイル52、ノードデータファイル53、道路データファイル54、写真データファイル55、目的地データファイル56、案内地点データファイル57、地点情報データファイル58、検索語リストデータファイル59、その他のデータファイルを格納している。
この情報記憶装置50は、一般的には、書き換え可能な記憶媒体であるハードディスク、フラッシュメモリなどで構成されるが、CD−ROM、DVD−ROMなどのROMと併用してもよい。
【0022】
地図データファイル51には、全国道路地図、任意地域の道路地図又は住宅地図等の地図データが記憶されている。
道路地図は、主要幹線道路、高速道路、細街路(比較的狭い道路)等の各道路と地上目標物(施設等)から構成される。住宅地図は、地上建造物等の外形を表す図形、及び道路名称等が表示される市街図である。
【0023】
交差点データファイル52には、交差点の地理的位置座標や名称等の交差点に関するデータが記憶されている。
ノードデータファイル53には、地図上において経路探索に利用される各ノードの地理座標データ等が記憶される。
道路データファイル54には、道路の位置と種類及び車線数及び各道路間の接続関係等の道路に関するデータが記憶されている。
【0024】
写真データファイル55には、各種施設や観光地、又は主要な交差点等の視覚的表示が要求される場所を写した写真の画像データやコンピュータグラフィックス画像データなどが記憶されている。
目的地データファイル56には、主要観光地や建物、電話帳に記載されている企業・事業所等の目的地になる可能性の高い場所や施設等の位置と名称等のデータが記憶されている。
案内地点データファイル57には、道路に設置されている案内表示板の内容や分岐点の案内等の案内が必要とされる地点の案内データが記憶されている。
【0025】
地点情報データファイル58は、地点情報を格納したファイルである。地点情報は、POI(Point of Interest)情報とも呼ばれ、例えば、競技場、劇場、レストランやデパートなどの店舗、学校、行政施設、福祉施設、民間会社の本支社や営業所、観光地など、ユーザが経路案内などで興味を持つと考えられる地点の、地点の名称の表示文字列、表示文字列の読み、表示文字列と読みの対応情報、座標、住所、電話番号、その他の事項に関する情報である。地点情報は、検索の対象として機能している。
【0026】
これらの情報のうち、表示文字列は、例えば、「陶芸・陶器教室」などと、検索結果を表示するための文字列である。
表示文字列の読みは、「トウゲイ/トウキ/キョウシツ」などと、表示文字列の読みを文字列の区分と共に表している。なお、表示文字列中の「/」記号は表示文字の読み区分の区切りを表している。
【0027】
表示文字列と読みの対応情報は、表示文字列と、読みの区切りの対応を表す情報である。
上記の表示文字列「陶芸・陶器教室」と、読み「トウゲイ/トウキ/キョウシツ」の場合、対応情報は(1−2、4−5、6−7)となっており、「トウゲイ」に対応する表示文字列は1文字目から2文字目(即ち、「陶芸」)、「トウキ」に対応する表示文字列は4文字目から5文字目(即ち、「陶器」)、「キョウシツ」に対応する表示文字列は6文字目から7文字目(即ち、「教室」)であることを意味している。
【0028】
ナビゲーション装置1は、検索語として読みが入力されると、当該読みを地点情報の読みと対比して地点情報を検索する。
この際、ナビゲーション装置1は、入力された読みと、区分されている読みが一致する地点情報を検索し、検索した地点情報の名称の表示文字列を表示する。
このように、ナビゲーション装置1は、検索語として受け付けた読みに対応する表示文字列を含む対象(地点情報)を検索する検索手段を備えている。
【0029】
なお、ナビゲーション装置1は、表示文字列のうち、検索語として入力された読みに対応する部分を対応情報によって特定し、当該特定された部分をハイライト表示するなどして他の部分から識別できるように表示する。
このように、ナビゲーション装置1は、入力された読みに対応する表示文字列の部分を強調表示して対象を提示する対象提示手段を備えている。
【0030】
検索語リストデータファイル59は、検索語リストデータを格納したファイルである。検索語リストデータは、読みと表示文字列の対応を記憶しており、ユーザが検索語として入力した読みの表示文字列をユーザに指定させる際に使用する。
【0031】
図2は、検索語リストデータの論理的な構成の一例を示した図である。
検索語リストデータファイル59は、「読み」、「表示数」、「表示」などの項目から構成されている。
項目「読み」は、ユーザが検索語として入力した読みとマッチング(一致するものを特定)するための読みであって、例えば、「トウキ」、「トウキョウ」などと、地点情報データファイル58の読みの区切りと対応している。
【0032】
項目「表示数」は、次項目の「表示」の個数である。これはコンピュータに項目「表示」に記憶されているデータの個数を知らせるためのものである。
即ち、項目「表示」に記憶されているデータの個数は、例えば、「トウキ」に対しては「陶器」、「冬季」、「登記」の3つのデータが記憶されており、「トウキョウ」に対しては「東京」の1つのデータが記憶されている。
このように、項目「表示」に記憶されているデータの個数は項目「読み」ごとに異なるため、記憶媒体に記憶されているデータの配列のうち、どこの範囲が項目「読み」に対応するものであるかをコンピュータに知らせる必要があるのである。
【0033】
項目「表示」は、項目「読み」に対応する表示文字列を記憶している。
項目「表示」に記憶されている表示文字列は、地点情報データファイル58の地点名称の表示文字列に含まれているものであって、読み「トウキョウ」に対して、地点情報データファイル58に無い「東響」は登録されていない。
以上のように構成された検索語リストデータは、ユーザが入力した読みに対して表示文字列の候補を提示する際に使用される。
例えば、ユーザが検索語として「トウキ」を入力した場合、ナビゲーション装置1は、「陶器」、「冬季」、「登記」などを表示文字列の候補として表示し、ユーザが何れを意図したのかを指定することができる。
【0034】
図3は、地点名称検索画面60が検索されたディスプレイ42の外観の一例を示した図である。
ディスプレイ42の表面には、入力装置41(図1)を構成するタッチパネルが形成されており、ユーザがディスプレイ42に表示されたボタンなどをタッチすると、当該ボタンに対応する情報をナビゲーション装置1に入力することができるようになっている。
【0035】
読み入力欄61は、地点名称を検索するための読みを入力する欄である。読み入力欄61に入力された読みが検索語として使用される。
このように、ナビゲーション装置1は、読み入力欄61を介して検索語の読みの入力を受け付ける検索語受付手段を備えている。
【0036】
図示しないが、ディスプレイ42は、50音入力するための文字ボタンを表示し、ユーザがこれをタッチすることにより読みを入力できるようになっている。
図の例では、ユーザは「トウキ」と入力し、読み入力欄61には、読み「トウキ」が表示されている。
読み修正ボタン72は、地点名称の読みを入力した後にこれを修正する際にタッチするボタンである。
読み修正ボタン72をタッチすると、読み入力欄61に入力した読みが修正可能となる。
【0037】
エリア入力欄62は、地点名称を検索する検索エリアを設定する欄である。エリアには、例えば、全国を検索エリアとする「全エリア」や、都道府県を検索エリアとする「大阪府」、「愛知県」、「東京都」、・・・などがある。
図示しないが、地点名称検索画面60は、検索エリア設定メニューを備えており、ユーザが所望の検索エリアを選択できるようになっている。
【0038】
ナビゲーション装置1は、エリア入力欄62で設定されたエリアにて地点名称の検索を行う。
エリア修正ボタン73は、エリア入力欄62に設定された検索エリアを修正する際にタッチするボタンである。
エリア修正ボタン73をタッチすると、エリア入力欄62に設定されている検索エリアが修正可能となる。
【0039】
ジャンル入力欄64は、地点名称を検索するジャンルを設定する欄である。ジャンルには、例えば、「レストラン」、「ホテル」、「遊園地」、「観光地」、・・・などがある。
図示しないが、地点名称検索画面60は、ジャンル設定メニューを備えており、ユーザが所望のジャンルを選択できるようになっている。
【0040】
ナビゲーション装置1は、ジャンル入力欄64で設定されたジャンルにて地点名称の検索を行う。
ジャンル修正ボタン63は、ジャンル入力欄64に設定されたジャンルを修正する際にタッチするボタンである。
ジャンル修正ボタン63をタッチすると、ジャンル入力欄64に設定されているジャンルが修正可能となる。
以上のように、ナビゲーション装置1は、エリアとジャンルを用いて、検索対象とする地点名称を絞り込んでから検索を行うことにより、検索処理量を低減している。
【0041】
検索結果表示欄66は、検索された地点名称のリストを一覧表示するための欄である。図の例では、一度に5件まで表示することができる。
検索結果表示欄66は、検索手段が検索した対象を提示する対象提示手段として機能している。
なお、本実施の形態では、提示方法を表示としたが、例えば、音声によって提示することも可能である。
検索結果表示欄66の各欄は、各欄に表示された対象を選択する対象選択手段として機能しており、各欄に表示された地点名称をタッチすることで、その地点名称が入力された検索語に対応する検索結果、例えば、ナビゲーション装置における目的地検索であれば目的地として決定される。
【0042】
検索結果表示欄66に表示される地点名称は、キーワードに対応する表示文字が強調表示されている。
このため、ユーザは、自己が入力した検索語に対して、地点名称のどの部分が一致したのかを容易に認識することができる。
【0043】
この読みに対応する表示文字列の部分の特定は、先に説明した地点情報データファイル58の対応情報によって行うことができる。
なお、本実施の形態では、ユーザの視認性を向上させるために強調表示を行うこととしたが、これは必ずしも行わなくてもよい。
【0044】
詳細ボタン67は、地点名称ごとに表示され、ユーザが所望の地点名称の詳細ボタン67をタッチすると、ナビゲーション装置1は、当該地点名称に対応する地点情報を地点情報データファイル58から検索してディスプレイ42に表示する。
前ボタン74、次ボタン77は、それぞれ、検索結果表示欄66の地点名称を1件ずつスクロールダウン、スクロールアップするためのボタンである。
ページボタン75、76は、それぞれ、検索結果表示欄66の地点名称をページ単位でスクロールダウン、スクロールアップするためのボタンである。
【0045】
スクロールバー71は、全検索結果のうち、現在表示している結果の位置を表すと共に、スクロールバー71をタッチしてドラッグすることにより、スクロールアップやスクロールダウンを行うことができる。
件数表示欄65には、検索された地点名称の件数が表示される。この例では、3028件となっている。
【0046】
地点名称検索画面60の底部には、表示文字列選択エリア80が形成されており、当該エリアは、選択ボタン81a〜81eの5個のボタンが表示されている。以下、選択ボタン81a〜81eを特に区別しない場合は、単に選択ボタン81と記す。
各選択ボタン81には、読み入力欄61に入力された読みに対応する表示文字列が表示される。
これは、ナビゲーション装置1が、読みに対応する表示文字列を検索語リストデータファイル59で検索して表示したものである。
【0047】
選択ボタン81a〜81eは、検索した対象(地点情報)に含まれ、検索語として入力した読みに対応する表示文字列の候補の一覧を提示する候補提示手段、及び選択用ボタンとして機能している。
即ち、選択ボタン81a〜81eに表示される表示文字列は、ユーザが読みを入力した際に意図したと思われる表示文字列の候補である。
【0048】
なお、選択ボタン81は5個あるため、読みに一致する表示文字列の個数が5個未満である場合、ナビゲーション装置1は、更に、検索語リストデータファイル59で次の読みに対応する表示文字列も表示する。
【0049】
例えば、図3の例では、読み「トウキ」に対し、ナビゲーション装置1は、検索語リストデータファイル59で表示文字列「陶器」、「冬季」、「登記」を検索し、当該検索した表示文字列を検索した順に、選択ボタン81a、選択ボタン81b、選択ボタン81cに表示する。
【0050】
このように読み「トウキ」に対応する表示文字列は3個あり、選択ボタン81に2個の空きがあるため、ナビゲーション装置1は、更に、検索語リストデータファイル59で次の2個の表示文字列である「東急」と「東京」を検索して選択ボタン81d、選択ボタン81eに表示する。
【0051】
ユーザが何れかの選択ボタン81をタッチすると、タッチパネルがこれを検知するようになっており、これによってユーザは何れかの表示文字列を選択指定することができる。
ここで、選択ボタン81a〜81eは、提示した表示文字列の選択を受け付ける選択受付手段として機能している。
ナビゲーション装置1は、選択ボタン81が選択されると、当該選択ボタン81の表示文字列を、検索結果をフィルタリングするための要素として設定する。
【0052】
そして、ナビゲーション装置1は、選択ボタン81の選択によって、次のように検索結果をフィルタリングする。
ナビゲーション装置1は、選択ボタン81が1回タッチされると、全検索結果からその表示文字列を含む検索結果を抽出することにより絞り込みを行い、絞り込まれた検索結果を検索結果表示欄66に表示する。
【0053】
このようにナビゲーション装置1は、検索した対象(検索結果、即ち、検索された地点情報)から、選択ボタン81で選択を受け付けた表示文字列を含むものを抽出する抽出手段を備えており、当該抽出した対象を検索結果表示欄66に出力する出力手段を備えている。
なお、読みに一致する表示文字列の個数が5個以上である場合、選択ボタン81が1画面上に表示されないため、選択ボタン81の周辺にスクロールボタン又は切り替えボタンを設け、他の文字列表示を行うことも可能である。
【0054】
更に、ナビゲーション装置1は、同じ選択ボタン81が連続して2回タッチされると、全検索結果からその表示文字列を含まない検索結果を絞り込んで検索結果表示欄66に表示する。
この場合、選択ボタン81の2回目のタッチは、選択ボタン81に提示した表示文字列を選択しないとの非選択を受け付けることに該当し、ナビゲーション装置1は、全検索結果から当該表示文字列を含むものを除外して対象を出力する。即ち、ナビゲーション装置1は、1回目のタッチの際に抽出されなかった対象を出力する。
【0055】
更に、ナビゲーション装置1は、同じ選択ボタン81が連続して3回タッチされると、全検索結果を検索結果表示欄66に表示する。
このように、ナビゲーション装置1は、同じ選択ボタン81が選択されるごとに、全検索結果を表示する画面、表示文字列を選択した場合の画面、当該表示文字列を非選択とした場合の画面を循環的に表示する。
【0056】
例えば、「陶器」が表示された選択ボタン81aをユーザが1回タッチした場合、ナビゲーション装置1は、全検索結果から「陶器」を含むものを抽出して検索結果表示欄66に表示し、2回タッチした場合は、全検索結果から「陶器」を含まないものを抽出して検索結果表示欄66に表示し、3回タッチすると全検索結果を検索結果表示欄66に表示して初期状態に戻る。
なお、本実施の形態では、選択ボタン81を連続タッチすることにより、表示文字列の選択・非選択を設定したが、選択ボタンをタッチしている時間によって表示文字列の選択・非選択を受け付けてもよいし、選択・非選択を設定するボタンを設け、これによってユーザから表示文字列の選択・非選択を受け付けてもよい。
【0057】
図4は、「陶器」が表示された選択ボタン81aをユーザが1回タッチした場合の地点名称検索画面60aを示した図である。
図4に示したように、検索結果表示欄66には、「陶芸・陶器教室」、「加藤陶器教室」、「陶器販売センター」、・・・などと、全検索結果から表示文字列「陶器」を含むものが抽出されて表示されている。
そして、件数表示欄65は、329件となっており、3028件(図3)から329件に絞り込まれたことが分かる。
【0058】
また、選択ボタン81は、1回選択されたことが視認できるように、例えば、表示色が変化したり、点滅したりなど、表示状態が変化している。
なお、この状態で、選択ボタン81b〜選択ボタン81eが選択されると、ナビゲーション装置1は、全検索結果から選択された選択ボタン81の表示文字列を含むものを絞り込んで検索結果表示欄66に表示する。
【0059】
図5は、地点名称検索画面60a(図4)で「陶器」が表示された選択ボタン81aをユーザが再度タッチした場合の地点名称検索画面60bを示した図である。
図5に示したように、検索結果表示欄66には、「東京駅インフォメーションセンター」、「○○登記事務所」、「○△自動車 冬季試験コース」、・・・などと、全検索結果から表示文字列「陶器」を含まないものが抽出されて表示されている。
そして、件数表示欄65は、2699件となっており、地点名称検索画面60a(図4)の329件を加えると、地点名称検索画面60(図3)の3028件となる。
【0060】
また、選択ボタン81は、2回選択されたことが視認できるように、例えば、表示色が変化したり、点滅したりなど、表示状態が変化している。
なお、この状態で、選択ボタン81b〜選択ボタン81eが選択されると、ナビゲーション装置1は、全検索結果から選択された選択ボタン81の表示文字列を含むものを絞り込んで検索結果表示欄66に表示する。
選択ボタン81が再度選択されると、ナビゲーション装置1は、地点名称検索画面60(図3)を表示する。
【0061】
次に、図6のフローチャートを用いて、ナビゲーション装置1が行う検索処理について説明する。
まず、ナビゲーション装置1は、読み入力欄61で読みの入力を受け付けることにより、検索語の入力を受け付ける(ステップ5)。
検索語の入力が完了していない場合(ステップ10;N)、ナビゲーション装置1は、ステップ5に戻り、引き続き検索語の入力を受け付ける。
【0062】
一方、検索語の入力が完了した場合(ステップ10;Y)、ナビゲーション装置1は、当該読みを含む地点情報を地点情報データファイル58で検索する(ステップ15)。
次に、ナビゲーション装置1は、検索した地点情報から地点名称の表示文字列を読み込み(ステップ20)、これを地点名称検索画面60の検索結果表示欄66にリスト表示する(ステップ25)。
そして、ナビゲーション装置1は、地点名称検索画面60で選択ボタン81の選択を受け付けた場合(ステップ30;選択ボタン)、選択された選択ボタン81の表示文字列をフィルタの要素に設定する(ステップ35)。
【0063】
次に、ナビゲーション装置1は、当該選択ボタン81が選択されたのは何回目かを判断し、1回目である場合は、フィルタに設定した表示文字列を含む地点情報を抽出し、2回目である場合は当該表示文字列を含まない地点情報を抽出し、3回目である場合は検索結果から全ての地点情報を抽出することにより検索結果を絞り込む(ステップ40)。
【0064】
そして、ナビゲーション装置1は、ステップ25に戻り、絞り込んだ結果を用いて、地点名称検索画面60、地点名称検索画面60a、又は地点名称検索画面60bを表示する。
一方、ステップ30において、選択ボタン81が選択されず、他のボタンが選択された場合(ステップ30;他のボタン)、ナビゲーション装置1は、通常処理を行う。
【0065】
以上に説明した本実施の形態により次のような効果を得ることができる。
(1)検索語として入力された読みに対応する表示文字列の候補を選択可能に一覧表示することができる。
(2)表示文字列の候補が選択された場合に、全検索結果から当該表示文字列を含むものを絞り込むことができる。
(3)表示文字列の候補の非選択を選択することもでき、この場合、全検索結果から当該表示文字列を含まないものを絞り込むことができる。
(4)全検索結果の絞り込みにより検索される地点情報を削減することができ、ユーザはより容易に自身が意図する地点情報を見付けることができる。
(5)検索された対象をリスト表示するときにユーザが入力した条件(読み)を含む単語によるフィルタリング機能(指定されたものだけを表示/非表示にする機能)を提供することで、該当/非該当の地点情報を表示/消去することができ、リスト表示される件数を検索することができる。
【0066】
以上、本発明の文字選択手段、ナビゲーション装置、及び文字選択プログラムの1実施形態について説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、各種の変形が可能である。
例えば、説明した実施形態では、ディスプレイとタッチパネルで構成した選択ボタン81を、候補提示手段及び選択受付手段として機能するように構成した。
これに対して、候補提示手段と選択受付手段を別の構成とすることも可能である。
【0067】
図7は、第1変形例における地点名称検索画面を示した図である。
この図7に示されるように、この第1変形例では、候補提示手段として機能する候補欄82a〜82cが地点名称検索画面60の上部に表示されている。
図7の例では、実施形態の図3で例示した表示文字列「陶器」「冬季」「登記」「東急」「東京」…のうちの最初(上位)の3つの表示文字列「陶器」「冬季」「登記」がそれぞれ候補欄82a〜82cに表示されている。
【0068】
そして、地点名称検索画面60の左側中央に、選択受付手段及び隣ボタンとして機能する「次キーワード」ボタン90が配置されている。この「次キーワード」ボタン90をタッチ(押下)することで、候補欄82a〜候補欄82bの選択が行われる。すなわち、最初のタッチで候補欄82aの表示文字列が選択される。更に「次キーワード」ボタン90がタッチされると、次の候補表示欄82b、82cの表示文字列が順次選択される。
候補表示欄82cが選択されている状態で「次キーワード」ボタン90がタッチされると、候補表示欄82aの選択に戻る。その際、選択前に各候補表示欄82a〜cには、次の表示文字列「東急」「東京」…が表示される。
【0069】
図8は、図7の地点名称検索画面60で、ユーザが最初に「次キーワード」ボタン90をタッチした場合の画面を示した図である。
この図8に示されるように、最初に「次キーワード」90ボタンがタッチされると、候補欄82aに表示された「陶器」が選択される。
そして、選択された表示文字列「陶器」がフィルタリング要素に設定され、入力された読(キーワード)みに対応して検索した全検索結果(検索された地点名称)から「陶器」を含む地点名称(地点情報)が抽出され、検索結果表示欄66に表示される。
その結果、図3の地点名称検索画面60で、表示文字列「陶器」が表示されている選択ボタン81aをタッチした場合と同様に、検索結果表示欄66には、「陶芸・陶器教室」、「加藤陶器教室」、「陶器販売センター」、・・・などと、全検索結果から表示文字列「陶器」を含むものが抽出されて表示されている。
なお、全検索結果を表示文字列毎に並び替えて保持しておき、選択された候補表示文字列に該当する候補の数が検索結果表示欄66の表示可能数(本実施形態及び変形例では5)よりも少ない場合には、更に次の表示文字列の該当する候補を続けて表示するようにしてもよい。
【0070】
そして、選択されている候補欄82aは、表示されている表示文字列「陶器」が選択されていることを明示するために、他の候補欄82b、82cと区別して表示される。
図8の例では、選択されている候補欄82の表示枠を他よりも太く表示しているが、選択されている表示文字列を他の表示文字列と別の色で表示したり、候補欄82の枠を点滅させたり、頼りも高輝度で表示したりするようにしてもよい。
【0071】
図8の地点名称検索画面60で、ユーザが更に「次キーワード」ボタン90をタッチすると、次の候補欄82bに表示されている表示文字列「冬季」が選択される。
そして、この表示文字列「冬季」を含む地点名称が、全検索結果(検索された地点名称)から抽出され検索結果表示欄66に表示される。
【0072】
なお、この第1変形例による選択受付手段としての「次キーワード」ボタン90では、検索語リストデータファイル59から検索された表示文字列を先頭から順に選択し、最後の表示文字列の次に先頭の表示文字列に戻り、後方に循環するように順次選択する。
これに対して、逆方向(前方)に順次選択する「前キーワード」ボタンも併せて表示するようにしてもよい。
この場合、いずれの表示文字列も選択されていない図7の状態の場合、「次キーワード」ボタンと、「前キーワードボタン」のいずれを最初にタッチした場合も、候補欄82aの表示文字列が選択される。以降、タッチされた「次キーワード」ボタン又は「前キーワード」ボタンに従って、後方又は前方の表示文字列が選択される。
【0073】
図9は第2変形例における地点名称検索画面を示した図である。
この第2変形例では、図9に示すようにタブボタン83a〜83eを配設する。そしてタブボタン83に表示文字列「陶器」「冬季」…を表示すると共に、タッチパネルにより各タブボタン83を選択可能に構成することで、説明した実施形態と同様に候補提示手段及び選択受付手段として機能させる。また、タブボタン83は、選択用ボタンとしても機能する。
【0074】
各タブボタン83がタッチ(選択)されると、そのタブボタン83に表示されている表示文字列をフィルタリング要素として、全検索結果から地点名称が抽出される。
そして、選択されたタブボタン83のタブ領域が最上位に表示され、抽出された各地点名称が検索結果表示欄66に表示されると共に、タブ領域左側には前ボタン74、次ボタン77、ページボタン75、76が表示される。なお、前ボタン74、次ボタン77、ページボタン75、76は、共通ボタンとして、各タブ領域の外に配置するようにしてもよい。
【0075】
タブボタン83はp個(この第2変形例では図9に示されるように5個)表示される。
そして、入力された読み(キーワード)に対応する表示文字列の数がp個より多い場合、タブボタン83a〜eの両側には、前タブボタン85aと後タブボタン85bが選択可能に表示され、p個以下の場合には非表示または薄く表示され選択できないようになっている。
後タブボタン85b、又は前タブボタン85bがタッチされると、各タブボタン83には、次のp個の表示文字列が表示される。
【0076】
なお、図7から図8で説明した各変形例では、説明した実施形態と同様に、検索結果表示欄66に表示される各地点名称について、表示文字列を強調表示することことで、どの部分が入力と一致したのかを容易に認識することができるようになっている。
この強調表示も実施形態と同様に、行わずに他の文字と同様に表示するようにしてもよく、また、表示、非表示をユーザが選択できるようにしてもよい。
また、第1変形例において、非表示ボタンを配置し、次キーワードで選択されている表示文字列を含まない検索結果を抽出して検索結果表示欄66に表示するようにしてもよい。
【0077】
以上説明した第1実施形態、及び第2実施形態では、日本国内で使用されることを想定したナビゲーション装置(文字選択装置)について説明した。すなわち、キーワードを入力する入力装置41を入力を日本語の入力単位である50音キーで構成し、目的地データファイル56、キーワードデータファイル58に、日本国内の目的地検索に関するデータを記憶した日本仕様のナビゲーション装置について説明した。
しかしながら、ナビゲーション装置が用いられる環境は、日本国内に限定されるものではない。入力装置41や各データの仕様を地域に対応させることにより、上述したキーワードデータを利用した入力機能を諸外国において使用することができる。
【0078】
例えば、日本国外向けのナビゲーション装置(目的地入力装置)の一例として、英語(英字)入力に対応したアルファベットキーを備えた装置としても良い。
更に、ドイツ語、スペイン語、フランス語、アラビア語、中国語、韓国語、ロシア語など任意の言語入力に対応した装置とするようにしてもよい。例えば、中国語入力に対応したナビゲーション装置の場合、入力装置41は、中国語のピンイン入力に対応した入力キーボード422を備える。
【0079】
入力対象となる言語は、必ずしもナビゲーション装置の使用対象となる国(地域)に対応させる必要はない。例えば、ドイツ語入力対応のナビゲーション装置をフランス国内で使用できるようにしてもよい。この場合、目的地データファイル56やキーワードデータファイル58などにおける、目的地検索を行う際に検索対象となるデータ、即ち、入力文字と比較されるデータ(例えば、目的地の名称、キーワード、住所など)には、入力言語に対応したデータを記憶する。
なお、検索対象となるデータには、入力言語の他に、使用対象となる国(地域)の言語に対応したデータを記憶するようにしてもよい。
また、目的地検索を行う際に検索対象とならないデータ、例えば、付加情報のデータは、入力言語に対応したデータを記憶する必要はない。検索対象とならないデータには、例えば、入力言語に対応したデータを記憶しても、使用対象となる国(地域)の言語に対応したデータを記憶しても、また、入力言語と使用対象となる国(地域)の言語の両方の言語に対応したデータを記憶してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0080】
【図1】ナビゲーション装置のシステム構成図である。
【図2】検索語リストデータの論理的な構成の一例を示した図である。
【図3】地点名称検索画面の一例を示した図である。
【図4】選択ボタンをユーザが1回タッチした場合の地点名称検索画面を示した図である。
【図5】「陶器」が表示された選択ボタンをユーザが再度タッチした場合の地点名称検索画面を示した図である。
【図6】検索処理手順を説明するためのフローチャートである。
【図7】第1変形例における地点名称検索画面の一例を示した図である。
【図8】地点名称検索画面で、ユーザが最初に「次キーワード」ボタンをタッチした場合の画面を示した図である。
【図9】第2変形例における地点名称検索画面を示した図である。
【符号の説明】
【0081】
1 ナビゲーション装置
10 現在位置検出装置
20 情報処理制御装置
21 CPU
40 入出力装置
41 入力装置
50 情報記憶装置
58 地点情報データファイル
59 検索語リストデータファイル
61 読み入力欄
66 検索結果表示欄
81 選択ボタン
82 候補欄
83 タブボタン
85a 前タブボタン
85b 次タブボタン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
検索語の読みの入力を受け付ける検索語受付手段と、
前記受け付けた読みに対応する表示文字列を含む対象を検索する検索手段と、
前記検索した対象に含まれ、前記読みに対応する表示文字列の候補の一覧を提示する候補提示手段と、
前記提示した表示文字列の選択を受け付ける選択受付手段と、
前記検索した対象から、前記選択を受け付けた表示文字列を含むものを抽出する抽出手段と、
前記抽出した対象を出力する出力手段と、
を具備したことを特徴とする文字選択装置。
【請求項2】
前記選択受付手段は、表示候補の選択を受け付ける選択用ボタンを表示し、
前記候補提示手段は、前記表示文字列の候補を前記選択用ボタン内に表示する、
ことを特徴とする請求項1に記載の文字選択装置。
【請求項3】
前記候補提示手段は、複数の候補表示欄に前記各表示文字列を表示し、
前記選択受付手段は、押下される毎に隣の候補表示欄とその表示文字列を選択する隣ボタンで構成する、
ことを特徴とする請求項1に記載の文字選択装置。
【請求項4】
前記検索手段が検索した対象を提示する対象提示手段を具備し、
当該対象提示手段は、前記出力手段が対象を出力した場合は、当該出力した対象を表示することを特徴とする請求項1、請求項2、又は請求項3に記載の文字選択装置。
【請求項5】
前記選択受付手段は、更に前記提示した表示文字列の非選択を受け付け、
前記選択受付手段が当該非選択を受け付けた場合、前記出力手段は、前記抽出手段で抽出されなかった対象を出力することを特徴とする請求項1から請求項4のうちのいずれか1の請求項に記載の文字選択装置。
【請求項6】
前記対象提示手段は、前記入力された読みに対応する表示文字列の部分を強調表示して前記対象を提示することを特徴とする請求項4に記載の文字選択装置。
【請求項7】
前記対象提示手段で提示された対象を選択する対象選択手段と、
を備えたことを特徴とする請求項4、又は請求項6に記載の文字選択装置。
【請求項8】
請求項7に記載された文字選択装置と、
前記文字選択装置の対象選択手段で選択された対象を案内する案内手段と、
を具備したことを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項9】
検索語の読みの入力を受け付ける検索語受付機能と、
前記受け付けた読みに対応する表示文字列を含む対象を検索する検索機能と、
前記検索した対象に含まれ、前記読みに対応する表示文字列の候補の一覧を提示する候補提示機能と、
前記提示した表示文字列の選択を受け付ける選択受付機能と、
前記検索した対象から、前記選択を受け付けた表示文字列を含むものを抽出する抽出機能と、
前記抽出した対象を出力する出力機能と、
をコンピュータで実現する文字選択プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2009−53181(P2009−53181A)
【公開日】平成21年3月12日(2009.3.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−90823(P2008−90823)
【出願日】平成20年3月31日(2008.3.31)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.VICS
【出願人】(000100768)アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 (3,717)
【Fターム(参考)】