説明

新規フェニルピロール誘導体

【課題】優れたグルコキナーゼ活性化作用を有する化合物又はその薬理上許容される塩に関する。
【解決手段】一般式(I)


を有する化合物又はその薬理上許容される塩。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
一般式(I)
【化1】

[式中、
Aは、式=NORで表わされる基、酸素原子又は硫黄原子を示し、
は、水素原子又はC−Cアルキル基を示し、
は、C−Cアルキル基、C−Cアルコキシ基、C−Cハロゲン化アルキル基、C−Cハロゲン化アルコキシ基、アミノ基、モノ−C−Cアルキルアミノ基、モノ−C−Cハロゲン化アルキルアミノ基、ジ−(C−Cアルキル)アミノ基又はジ−(C−Cハロゲン化アルキル)アミノ基を示すか、又は、
A及びRが結合する炭素原子と一緒となって、置換基群αから選択される基で独立に1乃至3個置換されていてもよい複素環基を形成し、
は、置換基群αから選択される基で独立に1乃至5個置換されていてもよいフェニル基又は置換基群αから選択される基で独立に1乃至3個置換されていてもよい複素環基を示し、
は、ヒドロキシ基又はC−Cアルコキシ基を示し、
置換基群αは、ハロゲン原子、C−Cアルキル基、C−Cハロゲン化アルキル基、C−Cアルケニル基、C−Cアルキニル基、ヒドロキシ基、1又は2個のヒドロキシ基で置換されているC−Cアルキル基、C−Cアルコキシ基、C−Cハロゲン化アルコキシ基、(C−Cアルコキシ)−(C−Cアルキル)基、(C−Cアルコキシ)−(C−Cアルコキシ)基、ホルミル基、カルボキシル基、C−Cアルキルカルボニル基、C−Cアルコキシカルボニル基、C−Cアルキルカルボニルオキシ基、C−Cアルコキシカルボニルオキシ基、ニトロ基、アミノ基、モノ−C−Cアルキルアミノ基、ジ−(C−Cアルキル)アミノ基、C−Cアルキルチオ基、C−Cアルキルスルホニル基、C−Cシクロアルキルスルホニル基、C−Cヒドロキシアルキルスルホニル基、(C−Cアルコキシ)−(C−Cアルキルスルホニル)基、式−V−NRで表わされる基(Vは、カルボニル基又はスルホニル基を示し、R、Rは、同一又は異なって、水素原子又はC−Cアルキル基を示すか、R及びRが結合する窒素原子と一緒となって、C−Cアルキル基及びヒドロキシ基から選択される基で独立に1又は2個置換されていてもよい4乃至6員複素飽和環を形成する。4乃至6員複素飽和環は、更に1個の酸素原子又は窒素原子を含んでもよい。)、モノ−C−Cアルキルカルボニルアミノ基、モノ−C−Cアルキルアミノカルボニルオキシ基、ジ−(C−Cアルキル)アミノカルボニルオキシ基、モノ−C−Cアルコキシカルボニルアミノ基、モノ−C−Cアルキルスルホニルアミノ基、シアノ基、5位がC−Cアルキル基で置換されていてもよい1,3,4−オキサジアゾール−2−イル基、5位がC−Cアルキル基で置換されていてもよい1,3,4−チアジアゾール−2−イル基及びオキソ基からなる群を示す。]を有する化合物又はその薬理上許容される塩。
ただし、Aが酸素原子であり、Rがメチル基又は2−クロロエチルアミノ基であるか、又は、A及びRが結合する炭素原子と一緒となって形成する、置換基群αから選択される基で独立に1乃至3個置換されていてもよい複素環基が置換基群γから選択される基で独立に1乃至3個置換されていてもよい2−ピリジル基、5,6−ジヒドロ−4H−1,3−オキサジン−2−イル基、1,3−チアゾール−2−イル基、1,3−オキサゾール−2−イル基、1,3,4−オキサジアゾール−2−イル基、1,3,4−チアジアゾール−2−イル基、4,5−ジヒドロ−1,3−チアゾール−2−イル基、4,5−ジヒドロ−1,3−オキサゾール−2−イル基又は4,5−ジヒドロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル基であり、置換基群γがハロゲン原子、C−Cアルキル基、C−Cハロゲン化アルキル基、1又は2個のヒドロキシ基で置換されているC−Cアルキル基、C−Cアルコキシ基、カルボキシル基、モノ−C−Cアルキルアミノカルボニル基、ジ−(C−Cアルキル)アミノカルボニル基及びヒドロキシ基からなる群であり、Rが4−メチルスルホニルフェニル基、4−(1−アゼチジニル)カルボニル−2−フルオロフェニル基、2−フルオロ−4−(1−ピロリジニル)カルボニルフェニル基、5−(1−アゼチジニル)カルボニル−3−クロロ−2−ピリジル基、2−メチルスルホニル−5−ピリジル基、5−(4−メチル−1−ピペラジニル)カルボニル−2−ピラジニル基、2−メチルアミノカルボニル−5−ピリジル基、2−メチルアミノスルホニル−5−ピリジル基又は5−メチルスルホニル−2−ピラジニル基であり、Rがヒドロキシ基又はメトキシ基である化合物又はその薬理上許容される塩は除く。
【請求項2】
請求項1において、一般式(I)が、一般式(Ia)である化合物又はその薬理上許容される塩。
【化2】

【請求項3】
請求項1又は2において、Aが、酸素原子である化合物又はその薬理上許容される塩。
【請求項4】
請求項1乃至3から選択されるいずれか一項において、Rが、メチル基又は2−クロロエチルアミノ基である化合物又はその薬理上許容される塩。
【請求項5】
請求項1又は2において、A及びRが結合する炭素原子と一緒となって形成する、置換基群αから選択される基で独立に1乃至3個置換されていてもよい複素環基が、置換基群γから選択される基で独立に1乃至3個置換されていてもよい2−ピリジル基、5,6−ジヒドロ−4H−1,3−オキサジン−2−イル基、1,3−チアゾール−2−イル基、1,3−オキサゾール−2−イル基、1,3,4−オキサジアゾール−2−イル基、1,3,4−チアジアゾール−2−イル基、4,5−ジヒドロ−1,3−チアゾール−2−イル基、4,5−ジヒドロ−1,3−オキサゾール−2−イル基又は4,5−ジヒドロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル基である化合物又はその薬理上許容される塩。
置換基群γは、ハロゲン原子、C−Cアルキル基、C−Cハロゲン化アルキル基、1又は2個のヒドロキシ基で置換されているC−Cアルキル基、C−Cアルコキシ基、カルボキシル基、モノ−C−Cアルキルアミノカルボニル基、ジ−(C−Cアルキル)アミノカルボニル基及びヒドロキシ基からなる群を示す。
【請求項6】
請求項1又は2において、A及びRが結合する炭素原子と一緒となって形成する、置換基群αから選択される基で独立に1乃至3個置換されていてもよい複素環基が、1,3−チアゾール−2−イル基、5−メチル−1,3−チアゾール−2−イル基、5−メチル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル基、4,5−ジヒドロ−1,3−チアゾール−2−イル基、4,5−ジヒドロ−1,3−オキサゾール−2−イル基、(5S)−5−メチル−4,5−ジヒドロ−1,3−オキサゾール−2−イル基、(5R)−5−メチル−4,5−ジヒドロ−1,3−オキサゾール−2−イル基、5−ヒドロキシメチル−4,5−ジヒドロ−1,3−オキサゾール−2−イル基、(5R)−5−ヒドロキシメチル−4,5−ジヒドロ−1,3−オキサゾール−2−イル基、(4R)−4−メチル−4,5−ジヒドロ−1,3−オキサゾール−2−イル基、(4R)−4−エチル−4,5−ジヒドロ−1,3−オキサゾール−2−イル基、(4R)−4−ヒドロキシメチル−4,5−ジヒドロ−1,3−オキサゾール−2−イル基、(4S)−4−[(1R)−1−ヒドロキシエチル]−4,5−ジヒドロ−1,3−オキサゾール−2−イル基、(4S)−4−[(1S)−1−ヒドロキシエチル]−4,5−ジヒドロ−1,3−オキサゾール−2−イル基、(4R,5S)−4,5−ジメチル−4,5−ジヒドロ−1,3−オキサゾール−2−イル基、(5S)−4−ヒドロキシ−5−メチル−4,5−ジヒドロ−1,3−オキサゾール−2−イル基、(4R,5S)−4−ヒドロキシメチル−5−メチル−4,5−ジヒドロ−1,3−オキサゾール−2−イル基、(4R,5R)−5−ヒドロキシメチル−4−メチル−4,5−ジヒドロ−1,3−オキサゾール−2−イル基、5−カルボキシル−1,3−チアゾール−2−イル基、5−ジメチルアミノカルボニル−1,3−チアゾール−2−イル基、5−メチル−1,3,4−チアジアゾール−2−イル基又は5,6−ジヒドロ−4H−1,3−オキサジン−2−イル基である化合物又はその薬理上許容される塩。
【請求項7】
請求項1又は2において、A及びRが結合する炭素原子と一緒となって形成する、置換基群αから選択される基で独立に1乃至3個置換されていてもよい複素環基が、4,5−ジヒドロ−1,3−オキサゾール−2−イル基、(4R)−4−メチル−4,5−ジヒドロ−1,3−オキサゾール−2−イル基、(4R)−4−エチル−4,5−ジヒドロ−1,3−オキサゾール−2−イル基、(5S)−5−メチル−4,5−ジヒドロ−1,3−オキサゾール−2−イル基、(4R)−4−ヒドロキシメチル−4,5−ジヒドロ−1,3−オキサゾール−2−イル基、(5R)−5−ヒドロキシメチル−4,5−ジヒドロ−1,3−オキサゾール−2−イル基、(4S)−4−[(1R)−1−ヒドロキシエチル]−4,5−ジヒドロ−1,3−オキサゾール−2−イル基、(4S)−4−[(1S)−1−ヒドロキシエチル]−4,5−ジヒドロ−1,3−オキサゾール−2−イル基、(4R,5S)−4,5−ジメチル−4,5−ジヒドロ−1,3−オキサゾール−2−イル基、(4R,5S)−4−ヒドロキシメチル−5−メチル−4,5−ジヒドロ−1,3−オキサゾール−2−イル基又は(4R,5R)−5−ヒドロキシメチル−4−メチル−4,5−ジヒドロ−1,3−オキサゾール−2−イル基である化合物又はその薬理上許容される塩。
【請求項8】
請求項1乃至7から選択されるいずれか一項において、Rが、置換基群δから選択される基で独立に1乃至5個置換されていてもよいフェニル基又は置換基群δから選択される基で独立に1乃至3個置換されていてもよい2−ピリジル基、3−ピリジル基若しくは2−ピラジニル基である化合物又はその薬理上許容される塩。
置換基群δは、ハロゲン原子、C−Cアルキル基、C−Cハロゲン化アルキル基、1又は2個のヒドロキシ基で置換されているC−Cアルキル基、C−Cアルキルカルボニル基、C−Cアルコキシカルボニル基、C−Cアルキルスルホニル基、式−V−NRで表わされる基(Vは、カルボニル基又はスルホニル基を示し、R、Rは、同一又は異なって、水素原子又はC−Cアルキル基を示すか、R及びRが結合する窒素原子と一緒となって、C−Cアルキル基及びヒドロキシ基から選択される基で独立に1又は2個置換されていてもよい4乃至6員複素飽和環を形成する。4乃至6員複素飽和環は、更に1個の酸素原子又は窒素原子を含んでもよい。)、5位がC−Cアルキル基で置換されていてもよい1,3,4−オキサジアゾール−2−イル基及び5位がC−Cアルキル基で置換されていてもよい1,3,4−チアジアゾール−2−イル基からなる群を示す。
【請求項9】
請求項1乃至7から選択されるいずれか一項において、Rが、4−メチルスルホニルフェニル基、2−メチルスルホニル−5−ピリジル基、5−メチルスルホニル−2−ピラジニル基又は5−(1−アゼチジニル)カルボニル−3−クロロ−2−ピリジル基である化合物又はその薬理上許容される塩。
【請求項10】
請求項1乃至9から選択されるいずれか一項において、Rが、ヒドロキシ基又はメトキシ基である化合物又はその薬理上許容される塩。
【請求項11】
請求項1乃至10から選択されるいずれか一項に記載された化合物又はその薬理上許容される塩を有効成分として含有するグルコキナーゼ活性化剤。
【請求項12】
請求項1乃至10から選択されるいずれか一項に記載された化合物又はその薬理上許容される塩を有効成分として含有する医薬組成物。
【請求項13】
医薬組成物が、グルコキナーゼ活性化作用を有する請求項12に記載の医薬組成物。
【請求項14】
医薬組成物が、グルコキナーゼ活性化作用により、治療及び/又は予防される疾病の治療及び/又は予防のための請求項12に記載の医薬組成物。
【請求項15】
医薬組成物が、グルコキナーゼを活性化させ、グルコースの恒常性の維持又は血糖調節が達成されることにより、症状の治療、改善、軽減及び/又は予防がなされる疾病の治療及び/又は予防のための請求項12に記載の医薬組成物。
【請求項16】
医薬組成物が、糖尿病、耐糖能異常、妊娠糖尿病、糖尿病慢性合併症(糖尿病性末梢神経障害、糖尿病性腎症、糖尿病性網膜症、糖尿病性大血管症を含む)又はメタボリックシンドロームの治療及び/又は予防のための請求項12に記載の医薬組成物。
【請求項17】
医薬組成物が、糖尿病又は耐糖能異常の治療及び/又は予防のための請求項12に記載の医薬組成物。

【公開番号】特開2010−163449(P2010−163449A)
【公開日】平成22年7月29日(2010.7.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−53934(P2010−53934)
【出願日】平成22年3月11日(2010.3.11)
【分割の表示】特願2009−552480(P2009−552480)の分割
【原出願日】平成21年2月4日(2009.2.4)
【出願人】(307010166)第一三共株式会社 (196)
【Fターム(参考)】