説明

施設検索装置、施設検索方法、及び施設検索プログラム

【課題】施設検索において、個々のユーザにとっての経済性判断に役立つような情報を提供し、それに応じて適切な目的地を判断することが可能な施設検索装置、施設検索方法、及び施設検索プログラムを提供する。
【解決手段】ユーザが指定情報を入力すると、施設検索装置は指定情報に対応する指定店舗情報を検索し、サーバ装置から指定店舗情報取得する。指定店舗情報に基づいて、当該店舗を利用した場合の出費削減効果を示す出費削減効果情報を作成し、作成した出費削減効果情報を、各指定店舗情報と対応付けて一覧表示した検索結果画面を作成する。そして、検索結果画面を画面表示部に表示させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、店舗情報を提供する手法に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、携帯情報端末やカーナビゲーション装置などを利用した店舗情報提供の一例としては、ジャンル情報と店舗情報とを関連付け、ユーザがジャンルを指定すると、そのジャンルに属する店舗情報を表示させる方法が挙げられる。また、GPSの位置情報を利用して、現在地周辺の店舗情報を表示させる方法もある。
【0003】
また、特許文献1には、サーバに地域情報を地図とリンクして格納し、ユーザが持つ携帯情報機器が測定した位置情報と地域情報から特定の情報を抽出し、さらに、ユーザの嗜好、目的、利用度からなる実績情報を蓄積し、ユーザに合わせた地域情報を利用者の携帯情報機器に自動的配信する方法が記載されている。
【0004】
【特許文献1】特開2003−233752号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記のジャンルによる店舗検索、位置情報に基づく周辺店舗検索では、絞り込まれた店舗情報の中からさらにユーザが店舗を決定する判断材料がなかった。また、上記の地域情報の自動的配信方法でも、ユーザの嗜好、目的、利用度に応じて複数の地域情報を配信するという機能に留まっている。
【0006】
本発明が解決しようとする課題には、上記のものが例として挙げられる。本発明の目的は、ユーザが目的達成のためにユーザにとって有用な「その日・その時間帯の特売品が魅力的かどうか」といったような観点から、個々のユーザにとっての経済性判断に役立つような情報を提供し、それに応じて適切な目的地を判断することが可能な施設検索装置、施設検索方法、及び施設検索プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1に記載の発明は、店舗情報を記憶したサーバ装置と通信可能な施設検索装置であって、画面を表示する画面表示部と、ユーザが指定情報を入力するための指定情報入力手段と、前記店舗情報の中から前記指定情報に対応する指定店舗情報を検索する指定店舗情報検索手段と、前記指定店舗情報を前記サーバ装置から取得する指定店舗情報取得手段と、前記指定店舗情報に基づいて、当該店舗を利用した場合の出費削減効果を示す出費削減効果情報を作成する出費削減効果情報作成手段と、前記出費削減効果情報作成手段が作成した出費削減効果情報を、各指定店舗情報と対応付けて一覧表示した検索結果画面を作成する検索結果画面作成手段と、前記検索結果画面作成手段が作成した検索結果画面を画面表示部に表示させる出力手段と、を備える。
【0008】
請求項9に記載の発明は、施設検索方法であって、ユーザが指定情報を入力するための指定情報入力工程と、前記店舗情報の中から前記指定情報に対応する指定店舗情報を検索する指定店舗情報検索工程と、前記指定店舗情報を前記サーバ装置から取得する指定店舗情報取得工程と、前記指定店舗情報に基づいて、当該店舗を利用した場合の出費削減効果を示す出費削減効果情報を作成する出費削減効果情報作成工程と、前記出費削減効果情報作成工程が作成した出費削減効果情報を、各指定店舗情報と対応付けて一覧表示した検索結果画面を作成する検索結果画面作成工程と、前記検索結果画面作成工程が作成した検索結果画面を画面表示部に表示させる出力工程と、を備える。
【0009】
請求項10に記載の発明は、コンピュータを備える施設検索装置において実行される施設検索プログラムであって、ユーザが指定情報を入力するための指定情報入力手段、前記店舗情報の中から前記指定情報に対応する指定店舗情報を検索する指定店舗情報検索手段、前記指定店舗情報を前記サーバ装置から取得する指定店舗情報取得手段、前記指定店舗情報に基づいて、当該店舗を利用した場合の出費削減効果を示す出費削減効果情報を作成する出費削減効果情報作成手段、前記出費削減効果情報作成手段が作成した出費削減効果情報を、各指定店舗情報と対応付けて一覧表示した検索結果画面を作成する検索結果画面作成手段、前記検索結果画面作成手段が作成した検索結果画面を画面表示部に表示させる出力手段、として前記コンピュータを機能させる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
本発明の1つの観点では、店舗情報を記憶したサーバ装置と通信可能な施設検索装置は、画面を表示する画面表示部と、ユーザが指定情報を入力するための指定情報入力手段と、前記店舗情報の中から前記指定情報に対応する指定店舗情報を検索する指定店舗情報検索手段と、前記指定店舗情報を前記サーバ装置から取得する指定店舗情報取得手段と、前記指定店舗情報に基づいて、当該店舗を利用した場合の出費削減効果を示す出費削減効果情報を作成する出費削減効果情報作成手段と、前記出費削減効果情報作成手段が作成した出費削減効果情報を、各指定店舗情報と対応付けて一覧表示した検索結果画面を作成する検索結果画面作成手段と、前記検索結果画面作成手段が作成した検索結果画面を画面表示部に表示させる出力手段と、を備えることを特徴とする。このように、ユーザの指定情報に基づき抽出された店舗情報と対応付けて出費削減効果情報を一覧表示させることで、店舗選択時の経済性の面からの判断を容易にすることが可能となる。
【0011】
上記の施設検索装置の他の一態様では、前記出費削減効果情報作成手段は、現在地の位置情報を取得する位置情報取得手段と、前記指定店舗の買得情報を前記サーバ装置から取得する買得情報取得手段と、前記指定店舗情報と前記位置情報とに基づいて、現在地から指定店舗までの距離を計算する距離計算手段と、前記距離計算手段が計算した現在地から指定店舗までの距離に基づいて、消費燃費を計算する消費燃費計算手段とユーザが前記買得情報に基づいて買得金額を入力するための買得金額入力手段とを備え、前記検索結果画面作成手段は、前記消費燃費計算手段が計算した前記消費燃費と、ユーザが入力した前記買得金額とを各指定店舗情報と対応付けて一覧表示し、前記出力手段は、前記検索結果画面作成手段が作成した検索結果画面を画面表示部に表示させることを特徴とする。これにより、当該店舗を利用した場合の消費燃費と買得金額を比較することができ、店舗選択時の経済性の面からの判断を容易にすることが可能となる。
【0012】
上記の施設検索装置の他の一態様では、施設検索装置は前記消費燃費の昇順に前記指定店舗情報を並べ替える第1並べ替え手段と、前記所要時間の昇順に前記指定店舗情報を並べ替える第2並べ替え手段と、前記買得金額の降順に前記指定店舗情報を並べ替える第3並べ替え手段とをさらに備え、前記検索結果画面作成手段は、第1並べ替え手段、前記第2並べ替え手段及び第3並べ替え手段が並べ替えた順に前記指定店舗情報を一覧表示した検索結果画面を作成し、前記出力手段は、前記検索結果画面作成手段が作成した検索結果画面を画面表示部に表示させることを特徴とする。これにより、ユーザは自らが優先させたい条件に合わせて指定店舗情報を並べ替えることができ、指定店舗情報の比較が容易となる。
【0013】
上記の施設検索装置の他の一態様では、施設検索装置は前記店舗情報の中から前記指定店舗の近隣に存在する店舗の近隣店舗情報を検索する近隣店舗情報検索手段と、前記近隣店舗情報を前記サーバ装置から取得する近隣店舗情報取得手段をさらに備え、前記検索結果画面作成手段は、前記近隣店舗情報取得手段が取得した前記近隣店舗情報を、前記指定店舗情報とさらに対応付けて一覧表示した検索結果画面を作成し、前記出力手段は、前記検索結果画面作成手段が作成した検索結果画面を画面表示部に表示させることを特徴とする。これにより、併せて利用できる店舗を参照することができ、より利便性の高い店舗を選択することが容易となる。
【0014】
上記の施設検索装置の他の一態様では、施設検索装置は、前記指定店舗の画像情報を前記サーバ装置から取得する画像情報取得手段をさらに備え、前記検索結果画面作成手段は、前記画像情報取得手段が取得した前記画像情報を、前記指定店舗情報とさらに対応付けて一覧表示した検索結果画面を作成し、前記出力手段は、前記検索結果画面作成手段が作成した検索結果画面を画面表示部に表示させることを特徴とする。指定店舗の画像を取得し、参照することで、ユーザはより適切な店舗を選択することが容易となる。
【0015】
上記の施設検索装置の他の一態様では、施設検索装置は、ユーザが前記指定店舗一覧の中から目的地として店舗を選択する選択情報を入力するための選択情報入力手段と、ユーザが選択した店舗に来店したか否かを判定する判定手段と、前記判定手段が来店したと判定した場合、来店情報を前記サーバ装置に送信する来店情報送信手段とをさらに備えることを特徴とする。これにより、店舗側は、来店情報を参照することで、施設検索装置がユーザに提供する店舗情報による集客効果を客観的に判断することが可能となる。
【0016】
上記の施設検索装置の他の一態様では、前記来店情報は、ユーザの当該店舗での利用金額情報を含むことを特徴とする。これにより、店舗側は、施設検索装置がユーザに提供する店舗情報による売上効果を客観的に判断することが可能となる。
【0017】
本発明の他の観点では、ユーザが指定情報を入力するための指定情報入力工程と、前記店舗情報の中から前記指定情報に対応する指定店舗情報を検索する指定店舗情報検索工程と、前記指定店舗情報を前記サーバ装置から取得する指定店舗情報取得工程と、前記指定店舗情報に基づいて、当該店舗を利用した場合の出費削減効果を示す出費削減効果情報を作成する出費削減効果情報作成工程と、前記出費削減効果情報作成工程が作成した出費削減効果情報を、各指定店舗情報と対応付けて一覧表示した検索結果画面を作成する検索結果画面作成工程と、前記検索結果画面作成工程が作成した検索結果画面を画面表示部に表示させる出力工程と、を備えることを特徴とする施設検索方法によっても、店舗選択時の経済性の面からの判断を容易にすることが可能となる。
【0018】
本発明の他の観点では、コンピュータを備える施設検索装置において実行される施設検索プログラムは、ユーザが指定情報を入力するための指定情報入力手段、前記店舗情報の中から前記指定情報に対応する指定店舗情報を検索する指定店舗情報検索手段、前記指定店舗情報を前記サーバ装置から取得する指定店舗情報取得手段、前記指定店舗情報に基づいて、当該店舗を利用した場合の出費削減効果を示す出費削減効果情報を作成する出費削減効果情報作成手段、前記出費削減効果情報作成手段が作成した出費削減効果情報を、各指定店舗情報と対応付けて一覧表示した検索結果画面を作成する検索結果画面作成手段、前記検索結果画面作成手段が作成した検索結果画面を画面表示部に表示させる出力手段、として前記コンピュータを機能させることを特徴とする。このようなプログラムをサーバ装置上で実行することによっても店舗選択時の経済性の面からの判断を容易にすることが可能となる。なお、プログラムは、記録サービス提供媒体に記録した状態で好適に取り扱うことができる。
【実施例】
【0019】
以下、図面を参照して本発明の好適な実施例について説明する。なお、以下の説明は、本発明を車両用のナビゲーション装置に適用した例を示す。
[施設検索システムの概略構成]
図1に、施設検索システム100の概念図を示す。本実施例では、施設検索システム100は、ナビゲーション装置1と、サーバ装置3とがネットワーク2を通じて接続されることにより構成される。
【0020】
サーバ装置3は、店舗情報などを保持する。ナビゲーション装置1は、ユーザが指定情報を入力し、指定情報に対応する店舗情報(以下、指定店舗情報と呼ぶ。)を検索し、表示する施設検索装置を含む。検索結果画面の詳細については、後述する。具体的に、ユーザがナビゲーション装置1を使用して、指定情報を入力すると、ナビゲーション装置1は、サーバ装置3に記憶された店舗情報の中から指定店舗情報の検索を行う。そして、ナビゲーション装置1は、サーバ装置3から指定店舗情報を取得し、当該店舗情報に基づいて検索結果画面を作成し、表示する。
【0021】
[ナビゲーション装置]
図2に、ナビゲーション装置1の構成を示す。図2に示すように、ナビゲーション装置1は、自立測位装置10、GPS受信機18、システムコントローラ20、ディスクドライブ31、データ記憶ユニット36、インタフェース37、通信装置38、表示ユニット40、音声出力ユニット50及び入力装置60を備える。
【0022】
自立測位装置10は、加速度センサ11、角速度センサ12及び距離センサ13を備える。加速度センサ11は、例えば圧電素子からなり、車両の加速度を検出し、加速度データを出力する。角速度センサ12は、例えば振動ジャイロからなり、車両の方向変換時における車両の角速度を検出し、角速度データ及び相対方位データを出力する。距離センサ13は、車両の車輪の回転に伴って発生されているパルス信号からなる車速パルスを計測する。
【0023】
GPS受信機18は、複数のGPS衛星から、測位用データを含む下り回線データを搬送する電波19を受信する。測位用データは、緯度及び経度情報等から車両の絶対的な位置を検出するために用いられる。
【0024】
システムコントローラ20は、インタフェース21、CPU(Central Processing Unit)22、ROM(Read Only Memory)23及びRAM(Random Access Memory)24を含んでおり、ナビゲーション装置1全体の制御を行う。
【0025】
インタフェース21は、加速度センサ11、角速度センサ12及び距離センサ13並びにGPS受信機18とのインタフェース動作を行う。そして、これらから、車速パルス、加速度データ、相対方位データ、角速度データ、GPS測位データ、絶対方位データ等をシステムコントローラ20に入力する。CPU22は、システムコントローラ20全体を制御する。ROM23は、システムコントローラ20を制御する制御プログラム等が格納された図示しない不揮発性メモリ等を有する。RAM24は、入力装置60を介して使用者により予め設定された経路データ等の各種データを読み出し可能に格納したり、CPU22に対してワーキングエリアを提供したりする。
【0026】
システムコントローラ20、CD−ROMドライブ又はDVD−ROMドライブなどのディスクドライブ31、データ記憶ユニット36、通信用のインタフェース37、表示ユニット40、音声出力ユニット50及び入力装置60は、バスライン30を介して相互に接続されている。
【0027】
ディスクドライブ31は、システムコントローラ20の制御の下、CD又はDVDといったディスク33から、音楽データ、映像データなどのコンテンツデータを読み出し、出力する。なお、ディスクドライブ31は、CD−ROMドライブ又はDVD−ROMドライブのうち、いずれか一方としてもよいし、CD及びDVDコンパチブルのドライブとしてもよい。データ記憶ユニット36は、例えば、HDDなどにより構成され、地図データなどのナビゲーション処理に用いられる各種データを記憶するユニットである。通信装置38は、例えば、FMチューナやビーコンレシーバ、携帯電話や専用の通信カードなどにより構成され、VICS(Vehicle Information Communication System)センタなどから配信される情報を取得する。
【0028】
表示ユニット40は、システムコントローラ20の制御の下、各種表示データをディスプレイなどの表示装置に表示する。具体的には、システムコントローラ20は、データ記憶ユニット36から地図データを読み出す。表示ユニット40は、システムコントローラ20によってデータ記憶ユニット36から読み出された地図データなどを表示画面上に表示する。表示ユニット40は、バスライン30を介してCPU22から送られる制御データに基づいて表示ユニット40全体の制御を行うグラフィックコントローラ41と、VRAM(Video RAM )等のメモリからなり即時表示可能な画像情報を一時的に記憶するバッファメモリ42と、グラフィックコントローラ41から出力される画像データに基づいて、液晶、CRT(Cathode Ray Tube)等のディスプレイ44を表示制御する表示制御部43と、ディスプレイ44とを備える。ディスプレイ44は、情報表示部として機能し、例えば対角5〜10インチ程度の液晶表示装置等からなり、車内のフロントパネル付近に装着される。
【0029】
音声出力ユニット50は、システムコントローラ20の制御の下、CD−ROMドライブ31又はDVD−ROM32、若しくはRAM24等からバスライン30を介して送られる音声デジタルデータのD/A(Digital to Analog)変換を行うD/Aコンバータ51と、D/Aコンバータ51から出力される音声アナログ信号を増幅する増幅器(AMP)52と、増幅された音声アナログ信号を音声に変換して車内に出力するスピーカ53とを備えて構成されている。
【0030】
入力装置60は、各種コマンドやデータを入力するための、キー、スイッチ、ボタン、リモコン、音声入力装置等から構成されている。入力装置60は、車内に搭載された当該車載用電子システムの本体のフロントパネルやディスプレイ44の周囲に配置される。また、ディスプレイ44がタッチパネル方式である場合には、ディスプレイ44の表示画面上に設けられたタッチパネルも入力装置60として機能する。
【0031】
なお、図2におけるCPU22などは、本発明における施設検索装置に相当する。具体的には、CPU22などは、指定店舗情報検索手段、出費削減効果情報作成手段、検索結果画面作成手段、出力手段、に相当する。
【0032】
[施設検索装置]
次に、本発明による施設検索装置200について説明する。図3は、施設検索を実行するための施設検索装置200の機能構成を示す。なお、施設検索装置200は、実体的には、図2に示すナビゲーション装置1の構成要素により実現される。
【0033】
図3に示すように、施設検索装置200は、情報入力部201、情報検索部202、情報取得部203、計算部204、画面作成部205、画面出力部206、判定部207、情報送信部208、画面表示部209を備える。
【0034】
情報入力部201には、ユーザによって指定情報及び買得金額が入力される。指定情報とは、例えばジャンルやエリアなど、ユーザが希望する店舗情報を絞り込むための情報である。買得金額は、ユーザが買得情報に基づいて入力する金額であり、当該店舗で買い物をした場合の予想出費削減額である。また、情報入力部201には、ユーザによって指定店舗一覧の中から目的地として店舗を選択する選択情報が入力される。さらに、ユーザが選択情報を入力後、当該店舗を利用した場合に、来店情報が入力される。来店情報は、例えば、満足度や利用金額といった店舗に関する情報である。即ち、情報入力部201は、本発明における指定情報入力手段、買得金額入力手段、選択情報入力手段、来店情報入力手段、として機能する。
【0035】
情報検索部202は、情報入力部201に入力された指定情報に対応する指定店舗情報をサーバ装置3に記憶されている店舗情報の中から検索する。
【0036】
情報取得部203は、サーバ装置3から情報検索部202が検索した指定店舗情報を取得する。また、情報取得部203は、GPS受信機18から位置情報を取得する。また、情報取得部203は、サーバ装置3から、指定店舗の買得情報を取得する。また、情報取得部203は、サーバ装置3から、指定店舗の近隣に存在する店舗の店舗情報(以下、近隣店舗情報と呼ぶ。)を取得する。さらに、情報取得部203は、サーバ装置3から、指定店舗の画像情報を取得する。即ち、情報取得部203は、本発明における指定店舗情報取得手段、位置情報取得手段、買得情報取得手段、近隣店舗情報取得手段、画像情報取得手段、として機能する。
【0037】
計算部204は、情報取得部203が取得した指定店舗情報と位置情報とに基づいて、現在地から指定店舗までの距離を計算する。また、計算部204は、現在地から指定店舗までの距離に基づいて、消費燃費を計算する。具体的には、予め車両の燃費(km/L)と1L当たりのガソリン代を設定しておき、
消費燃費=
(現在地から指定店舗までの距離)÷(車両の燃費)×(1L当たりのガソリン代)
という演算により消費燃費を算出する方法などがある。さらに、計算部204は、現在地から指定店舗までの距離に基づいて、所要時間を計算する。具体的には、予め車両の平均速度を設定しておき、
所要時間=(現在地から指定店舗までの距離)÷(車両の平均速度)
という演算により所要時間を算出する方法などがある。即ち、計算部204は、本発明における距離計算手段、消費燃費計算手段、所要時間計算手段、として機能する。
【0038】
画面作成部205は、計算部204が計算した消費燃費及び所要時間と、情報入力部201にユーザが入力した買得金額と、情報検索部202が検索した近隣店舗情報及び画像情報と、を各指定店舗情報と対応付けて一覧表示した検索結果画面を作成する。また、画面作成部205は、消費燃費の昇順又は、所要時間の昇順又は、買得金額の降順に指定店舗情報を並べ替える。即ち、画面作成部205は、本発明における検索結果画面作成手段、第1並べ替え手段、第2並べ替え手段、第3並べ替え手段、として機能する。
【0039】
画面出力部206は、画面作成部205が作成した検索結果画面を画面表示部209に表示させる。
【0040】
判定部207は、ユーザが選択した店舗に来店したか否かを判定する。例えば、判定部207は、ユーザのナビゲーション装置1を搭載した車両の自車位置が、店舗の位置情報と一致したときに、ユーザがその店舗に来店したと判断する。
【0041】
情報送信部208は、ユーザが選択した店舗に来店したと判定部207が判定した場合、情報入力部201に対してユーザが入力した来店情報をサーバ装置3に送信する。
【0042】
画面表示部209は、例えばLCDなどの表示装置として構成され、画面作成部205が作成した検索結果画面を表示する。
【0043】
次に、本実施例における検索結果画面について図4乃至6を用いて説明する。図4は検索結果画面の表示例である。ユーザが情報入力部201に指定情報を入力すると、情報検索部202は指定店舗情報を検索し、情報取得部203が指定店舗情報を取得する。表示欄A1は、計算部204が指定店舗情報に基づいて計算した、現在地から店舗までの距離、店舗まで行った場合の消費燃費、店舗まで行った場合の所要時間を表し、指定店舗ごとに計算され、一覧表示されている。表示欄A2は、情報取得部203がサーバ装置3から取得した、近隣指定店舗情報と、買得情報と、画像情報とを表し、指定店舗ごとに一覧表示されている。近隣指定店舗情報、買得情報、画像情報がある場合、「あり」ボタンA3が表示される。ない場合は「なし」と表示される。
【0044】
近隣店舗情報の「あり」ボタンA3は、図5(a)の近隣店舗情報画面と対応付けられており、近隣店舗情報画面には、表示エリアB1に示すように近隣店舗情報が一覧表示される。近隣店舗情報画面は「戻る」ボタンB2を有しており、ユーザが「戻る」ボタンB2を押すと、検索結果画面に戻る。これにより、ユーザは指定店舗の近隣にあり、指定店舗と併せて利用できる店舗を参照することができ、より利便性の高い店舗を選択することが容易となる。
【0045】
図4における買得情報の「あり」ボタンA3は、図5(b)の買得情報画面と対応付けられており、買得情報画面には、表示エリアC1に示すように当該店舗のお買得品名及び単価といった買得情報が一覧表示される。ボタンC2は、買得金額を計算するための「金額入力」ボタンであり、ユーザが当該店舗を利用した場合、購入するであろうお買得品を想定し、買得金額を入力する。表示エリアC3にお買得金額の合計が表示され、検索結果画面にも反映され、表示される。買得情報画面は「戻る」ボタンC4を有しており、ユーザが「戻る」ボタンC4を押すと、検索結果画面に戻る。これにより、ユーザは当該店舗を利用した場合の消費燃費と買得金額を比較することができるようになり、店舗選択時の経済性の面からの判断を容易にする。
【0046】
図4における画像情報の「あり」ボタンA3は、図6(a)の画像情報画面と対応付けられており、画像情報画面には、表示エリアD1に示すように店内画像や駐車場画像といった指定店舗の画像が表示される。これにより、ユーザは混雑状況や品揃えなどを把握することが容易となる。表示エリアD2には、当該画像が撮影された日時が表示される。画像情報画面は「戻る」ボタンD3を有しており、ユーザが「戻る」ボタンD3を押すと、検索結果画面に戻る。
【0047】
図4の表示エリアA4には、左から順に、以下の条件A〜Cで指定店舗情報を並べ替える「並べ替え」ボタンが表示される。
【0048】
(条件A)消費燃費の金額の昇順、
(条件B)所要時間の昇順、
(条件C)買得金額の降順。
【0049】
これにより、ユーザは自らが優先させたい条件に合わせて指定店舗情報を並べ替えることができ、各指定店舗情報の比較が容易となる。
【0050】
以上のような、検索結果画面を表示することで、ユーザは、経済的判断材料や時間的判断材料に基づき、適切な目的地を選択することが可能となる。
【0051】
図4において、検索結果画面は指定店舗の「店名」ボタンA5を含む。ユーザは目的地とする店舗を選択する場合、当該指定店舗の「店名」ボタンA5を押す。例えば、ユーザが店舗Aの「店名」ボタンA5を押すと、図6(b)のような店舗選択後画面が表示される。店舗選択後画面は店舗Aの所在地を示す地図E1を表示しており、ユーザが「ここへ行く」ボタンE2を押すと、店舗Aが目的地として決定される。店舗選択後画面は「戻る」ボタンE3を有しており、ユーザが「戻る」ボタンE3を押すと、検索結果画面に戻る。また、店舗選択後画面は「ここを登録する」ボタンE4を有しており、ユーザが「ここを登録する」ボタンE4を押すと、当該店舗が登録地点として記憶されるようにしてもよい。
【0052】
次に、本実施例における来店情報入力/送信画面について図7を用いて説明する。図7(a)は来店時の来店情報入力/送信画面の表示例である。判定部207が、ユーザが選択した店舗に来店したと判定すると、画面表示部209に来店情報入力/送信画面が表示される。ボタンF1は、ユーザの当該店舗における利用金額を入力する「利用金額入力」ボタンである。ボタンF2は、当該店舗に対する満足度を入力する「満足度入力」ボタンである。また、入力内容表示領域F3が設けられ、ユーザは自らが入力した内容を確認できる。ボタンF4は入力した来店情報をサーバ装置3に送信する「送信」ボタンである。また、ボタンF4に示すように、来店情報をサーバ装置に送信することにユーザメリットを設け、送信ボタンの押下を促すこととしてもよい。来店情報入力/送信画面は、「地図画面に進む」ボタンF5を有しており、ユーザが「地図画面に進む」ボタンF5を押すと、地図画面に戻る。地図画面とはナビゲーション装置1の通常画面である。ユーザが来店情報を送信せずに地図画面に戻った場合、来店情報は未送信の来店情報として保存される。図7(b)は、未送信の来店情報がある場合に、画面表示部209に表示される来店情報入力/送信画面の表示例である。
【0053】
[施設検索処理]
次に、本実施例による施設検索処理について図8を参照して説明する。図8は施設検索処理のフローチャートである。施設検索装置200は、主としてナビゲーション装置1の構成要素により構成されるものであって、施設検索処理は、図2に示すCPU22がROM23などに記憶されたプログラムを実行することにより実現される。
【0054】
ユーザがまず、情報入力部201に指定情報を入力すると、情報取得部203がユーザの指定情報を取得する(ステップS1)。情報検索部202は、サーバ装置3に記憶した店舗情報の中から指定店舗情報を検索する(ステップS2)。情報取得部203がサーバ装置3から指定店舗情報を取得する(ステップS3)。次に、情報取得部203が現在地の位置情報をGPS受信機18から取得する(ステップS4)。計算部204は、指定店舗情報と現在地の位置情報とに基づいて、現在地から指定店舗までの距離を計算する(ステップS5)。また、計算部204は、現在地から指定店舗までの距離に基づいて、消費燃費を計算する(ステップS6)。さらに、計算部204は、現在地から指定店舗までの距離に基づいて、所要時間を計算する(ステップS7)。
【0055】
次に、画面作成部205は、現在地から指定店舗までの距離と消費燃費と所要時間とを、指定店舗情報と対応付けて表示した検索結果画面を作成する(ステップS8)。作成した検索結果画面を画面出力部206が画面表示部209に表示させる(ステップS9)。
【0056】
次に、施設検索装置200は情報表示処理を実行する(ステップS10)。情報表示処理の詳細は後述する。情報表示処理の実行後、情報取得部203は、「店名」ボタンが押されたか否かを判定する(ステップS11)。「店名」ボタンが押されなかった場合(ステップS11;No)、施設検索処理を終了する。「店名」ボタンが押された場合(ステップS11;Yes)、画面作成部205は当該店舗の指定店舗情報に対応する地図情報をデータ記憶ユニット36から呼び出し(ステップS12)、画面出力部206は店舗選択後画面を表示する(ステップS13)。
【0057】
次に、情報取得部203は、店舗選択後画面で「ここへ行く」ボタンが押されたか否かを判定し(ステップS14)、「ここへ行く」ボタンが押されなかった場合(ステップS14;No)、施設検索処理を終了する。一方、「ここへ行く」ボタンが押された場合(ステップS14;Yes)、情報取得部203はユーザの選択情報を受け取り(ステップS15)、情報送信部208は来店情報送信処理を実行する(ステップS16)。来店情報送信処理の詳細は後述する。そして、来店情報送信処理の実行後、施設情報検索処理を終了する。
【0058】
次に、本実施例による情報表示処理について図9を参照して説明する。図9は情報表示処理のフローチャートである。
【0059】
情報取得部203は、近隣店舗情報「あり」ボタンA3が押されたか否かを判定する(ステップS21)。近隣店舗情報「あり」ボタンA3が押された場合(ステップS21;Yes)、情報検索部202は、近隣店舗情報「あり」ボタンA3が押された指定店舗の近隣店舗情報をサーバ装置3から検索する(ステップS22)。情報取得部203は、サーバ装置3から近隣店舗情報を取得し(ステップS23)、画面出力部206は近隣店舗情報画面を表示する(ステップS24)。次に、情報取得部203は「戻る」ボタンB2が押されたか否かを判定する(ステップS25)。「戻る」ボタンB2が押された場合(ステップS25;Yes)、ステップS26の処理を実行する。一方、「戻る」ボタンB2が押されなかった場合(ステップS25;No)、ステップS25の処理を繰り返す。
【0060】
ステップS21で近隣店舗情報「あり」ボタンA3が押されなかった場合(ステップS21;No)、情報取得部203は画像情報「あり」ボタンA3が押されたか否かを判定する(ステップS26)。
【0061】
画像情報「あり」ボタンA3が押された場合(ステップS26;Yes)、情報検索部202は、画像情報「あり」ボタンA3が押された指定店舗の画像情報をサーバ装置3から検索する(ステップS27)。情報取得部203は、サーバ装置3から画像情報を取得し(ステップS28)、画面出力部206は画像情報画面を表示する(ステップS29)。次に、情報取得部203は「戻る」ボタンが押されたか否かを判定する(ステップS30)。「戻る」ボタンが押されなかった場合(ステップS30;No)、ステップS30の処理を繰り返す。「戻る」ボタンが押された場合(ステップS30;Yes)、ステップS31の処理を実行する。
【0062】
ステップS26で画像情報「あり」ボタンA3が押されなかった場合(ステップS26;No)、情報取得部203は買得情報「あり」ボタンA3が押されたか否かを判定する(ステップS31)。
【0063】
買得情報「あり」ボタンA3が押された場合(ステップS31;Yes)、情報検索部202は、買得情報「あり」ボタンA3が押された指定店舗の買得情報をサーバ装置3から検索する(ステップS32)。情報取得部203は、サーバ装置3から買得情報を取得し(ステップS33)、画面出力部206は買得情報画面を表示する(ステップS34)。次に、情報取得部203は「金額入力」ボタンC2が押されたか否かを判定する(ステップS35)。「金額入力」ボタンC2が押された場合(ステップS35;Yes)、情報取得部203はユーザの入力金額を受け取り(ステップS36)、計算部204は入力金額を反映して買得金額を更新する(ステップS37)。
【0064】
次に、情報取得部203は「戻る」ボタンC4が押されたか否かを判定する(ステップS38)。「戻る」ボタンC4が押されなかった場合(ステップS38;No)、ステップS35の処理を繰り返す。一方、「戻る」ボタンが押された場合(ステップS38;Yes)、ステップS39の処理を実行する。
【0065】
ステップS31で買得情報「あり」ボタンA3が押されなかった場合(ステップS31;No)、情報取得部203は図4の表示エリアA4に示す「並べ替え」ボタンが押されたか否かを判定する(ステップS39)。
【0066】
「並べ替え」ボタンが押された場合(ステップS39;Yes)、押された「並べ替え」ボタンの条件に従って、画面作成部205は各店舗の消費燃費又は所要時間又は買得金額のいずれか一の昇順又は降順で指定店舗情報を並べ替える(ステップS40)。画面作成部205は並べ替えを反映して検索結果画面を更新し、画面出力部206が画面表示部209に表示させる(ステップS41)。以上で、情報表示処理を終了する。
【0067】
次に、本実施例による来店情報送信処理について図10を参照して説明する。図10は来店情報送信処理のフローチャートである。
【0068】
施設検索装置200は、まず、現在地が、ユーザが店舗を選択した後の最新の目的地であるか否かを判定する(ステップS50)。即ち、ユーザが選択した店舗に来店しているか否かを判定する。現在地が、ユーザが店舗を選択した後の最新の目的地である場合(ステップS50;Yes)、画面出力部206は来店情報入力/送信画面を表示する(ステップS51)。
【0069】
次に、情報取得部203は、図7(a)に示す「地図画面に進む」ボタンF5が押されたか否かを判定し(ステップS52)、「地図画面に進む」ボタンF5が押された場合(ステップS52;Yes)、画面表示部209は地図画面を表示し(ステップS70)、来店情報送信処理を終了する。一方、「地図画面に進む」ボタンF5が押されなかった場合(ステップS52;No)、情報取得部203は「満足度入力」ボタンF2が押されたか否かを判定する(ステップS53)。「満足度入力」ボタンF2が押された場合(ステップS53;Yes)、情報取得部203は入力された満足度を記憶し(ステップS54)、画面作成部205は来店情報入力/送信画面の入力内容表示領域の満足度の表示を更新し(ステップS55)、次に、ステップS56処理を実行する。
【0070】
一方、「満足度入力」ボタンF2が押されなかった場合(ステップS53;No)、情報取得部203は「利用金額入力」ボタンF1が押されたか否かを判定する(ステップS56)。「利用金額入力」ボタンF1が押された場合(ステップS56;Yes)、情報取得部203は入力された利用金額を記憶し(ステップS57)、画面作成部205は来店情報入力/送信画面の入力内容表示領域の利用金額の表示を更新し(ステップS58)、ステップS59の処理を実行する。
【0071】
一方、「利用金額入力」ボタンF1が押されなかった場合(ステップS56;No)、情報取得部203は「送信」ボタンF4が押されたか否かを判定する(ステップS59)。「送信」ボタンF4が押された場合(ステップS59;Yes)、情報送信部208は来店情報をサーバ装置3に送信し(ステップS60)、ステップS70の処理を実行し、来店情報送信処理を終了する。「送信」ボタンF4が押されなかった場合(ステップS59;No)、判定部207は一定時間が経過したか否かを判定する(ステップS61)。一定時間が経過した場合(ステップS61;Yes)、ステップS70の処理を実行し、来店情報送信処理を終了する。
【0072】
一定時間が経過していない場合(ステップS61;No)、判定部207は車両が移動を開始したか否かを判定する(ステップS62)。車両が移動を開始した場合(ステップS62;Yes)、ステップS70の処理を実行し、来店情報送信処理を終了する。一方、車両が移動を開始していない場合(ステップS62;No)、判定部207は未送信の来店情報が保存されているか否かを判定する(ステップS63)。未送信の来店情報が保存されている場合(ステップS63;Yes)、画面出力部206は来店情報入力/送信画面を表示する(ステップS64)。
【0073】
次に、情報取得部203は、「地図画面に進む」ボタンF5が押されたか否かを判定し(ステップS65)、「地図画面に進む」ボタンが押された場合(ステップS65;Yes)、ステップS70の処理を実行し、来店情報送信処理を終了する。一方、「地図画面に進む」ボタンが押されなかった場合(ステップS65;No)、情報取得部203は「送信」ボタンが押されたか否かを判定する(ステップS66)。「送信」ボタンが押された場合(ステップS66;Yes)、情報送信部208は来店情報をサーバ装置3に送信し(ステップS67)、ステップS70の処理を実行し、来店情報送信処理を終了する。
【0074】
一方、「送信」ボタンが押されなかった場合(ステップS66;No)、判定部207は一定時間が経過したか否かを判定する(ステップS68)。一定時間が経過した場合(ステップS68;Yes)、ステップS70の処理を実行し、来店情報送信処理を終了する。一定時間が経過していない場合(ステップS68;No)、判定部207は車両が移動を開始したか否かを判定する(ステップS69)。車両が移動を開始していない場合(ステップS69;No)、ステップS65の処理を繰り返す。一方、車両が移動を開始した場合(ステップS69;Yes)、ステップS70の処理を実行し、来店情報送信処理を終了する。
【0075】
以上述べたように本実施例の施設検索装置によれば、個々のユーザにとっての経済性判断に役立つような情報を提供し、ユーザは、それに応じて適切な目的地を判断することが可能となる。
【0076】
[変形例]
上記の実施例における施設検索処理は、ナビゲーション装置に適用し、ユーザが商品を購買する店舗を検索する場面を想定していたが、本発明の適用はこの形態に限られない。例えば、ユーザが映画館を検索する場面では、ユーザの指定情報に対応する映画館の上映スケジュールを取得し、現在地から映画館までの距離に基づいて所要時間を計算し、上映開始までに間に合うかどうかを表示することとしてもよい。このように、指定店舗情報に対応付けて検索結果画面に一覧表示する情報は、近隣店舗情報、買得情報、画像情報に限られず、施設の種類に合わせて、混雑状況、利用開始時間、駐車場の進入方向、子供向けサービスの有無などを表示することとしても良い。
【図面の簡単な説明】
【0077】
【図1】施設検索システムの概略構成を示すブロック図である。
【図2】ナビゲーション装置の構成示すブロック図である。
【図3】施設検索装置の機能構成を示すブロック図である。
【図4】検索結果画面の例である。
【図5】(a)は近隣店舗情報画面の例であり、(b)買得情報画面の例である。
【図6】(a)は画像情報画面の例であり、(b)店舗選択後画面の例である。
【図7】(a)は来店時の来店情報入力/送信画面の例であり、(b)未送信の来店情報がある場合の来店情報入力/送信画面の例である。
【図8】施設検索処理のフローチャートである。
【図9】情報表示処理のフローチャートである。
【図10】来店情報送信処理のフローチャートである。
【符号の説明】
【0078】
1 ナビゲーション装置
3 サーバ装置
18 GPS受信機
20 システムコントローラ
22 CPU
36 データ記憶ユニット
100 施設検索システム
200 施設検索装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
店舗情報を記憶したサーバ装置と通信可能な施設検索装置であって、
画面を表示する画面表示部と、
ユーザが指定情報を入力するための指定情報入力手段と、
前記店舗情報の中から前記指定情報に対応する指定店舗情報を検索する指定店舗情報検索手段と、
前記指定店舗情報を前記サーバ装置から取得する指定店舗情報取得手段と、
前記指定店舗情報に基づいて、当該店舗を利用した場合の出費削減効果を示す出費削減効果情報を作成する出費削減効果情報作成手段と、
前記出費削減効果情報作成手段が作成した出費削減効果情報を、各指定店舗情報と対応付けて一覧表示した検索結果画面を作成する検索結果画面作成手段と、
前記検索結果画面作成手段が作成した検索結果画面を画面表示部に表示させる出力手段と、を備えることを特徴とする施設検索装置。
【請求項2】
前記出費削減効果情報作成手段は、
現在地の位置情報を取得する位置情報取得手段と、
前記指定店舗の買得情報を前記サーバ装置から取得する買得情報取得手段と、
前記指定店舗情報と前記位置情報とに基づいて、現在地から指定店舗までの距離を計算する距離計算手段と、
前記距離計算手段が計算した現在地から指定店舗までの距離に基づいて、消費燃費を計算する消費燃費計算手段と
ユーザが前記買得情報に基づいて買得金額を入力するための買得金額入力手段と、を備え、
前記検索結果画面作成手段は、前記消費燃費計算手段が計算した前記消費燃費と、ユーザが入力した前記買得金額とを各指定店舗情報と対応付けて一覧表示し、
前記出力手段は、前記検索結果画面作成手段が作成した検索結果画面を画面表示部に表示させることを特徴とする請求項1に記載の施設検索装置。
【請求項3】
前記距離計算手段が計算した現在地から指定店舗までの距離に基づいて、所要時間を計算する所要時間計算手段をさらに備え、
前記検索結果画面作成手段は、前記所要時間計算手段が計算した所要時間を、前記指定店舗情報とさらに対応付けて一覧表示した検索結果画面を作成し、
前記出力手段は、前記検索結果画面作成手段が作成した検索結果画面を画面表示部に表示させることを特徴とする請求項2に記載の施設検索装置。
【請求項4】
前記消費燃費の昇順に前記指定店舗情報を並べ替える第1並べ替え手段と、
前記所要時間の昇順に前記指定店舗情報を並べ替える第2並べ替え手段と、
前記買得金額の降順に前記指定店舗情報を並べ替える第3並べ替え手段と、をさらに備え、
前記検索結果画面作成手段は、第1並べ替え手段、前記第2並べ替え手段及び第3並べ替え手段が並べ替えた順に前記指定店舗情報を一覧表示した検索結果画面を作成し、
前記出力手段は、前記検索結果画面作成手段が作成した検索結果画面を画面表示部に表示させることを特徴とする請求項3に記載の施設検索装置。
【請求項5】
前記店舗情報の中から前記指定店舗の近隣に存在する店舗の近隣店舗情報を検索する近隣店舗情報検索手段と、
前記近隣店舗情報を前記サーバ装置から取得する近隣店舗情報取得手段と、をさらに備え、
前記検索結果画面作成手段は、前記近隣店舗情報取得手段が取得した前記近隣店舗情報を、前記指定店舗情報とさらに対応付けて一覧表示した検索結果画面を作成し、
前記出力手段は、前記検索結果画面作成手段が作成した検索結果画面を画面表示部に表示させることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の施設検索装置。
【請求項6】
前記指定店舗の画像情報を前記サーバ装置から取得する画像情報取得手段をさらに備え、
前記検索結果画面作成手段は、前記画像情報取得手段が取得した前記画像情報を、前記指定店舗情報とさらに対応付けて一覧表示した検索結果画面を作成し、
前記出力手段は、前記検索結果画面作成手段が作成した検索結果画面を画面表示部に表示させることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の施設検索装置。
【請求項7】
ユーザが前記指定店舗一覧の中から目的地として店舗を選択する選択情報を入力するための選択情報入力手段と、
ユーザが来店情報を入力するための来店情報入力手段と、
ユーザが選択した店舗に来店したか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段が来店したと判定した場合、前記来店情報を前記サーバ装置に送信する来店情報送信手段と、をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の施設検索装置。
【請求項8】
前記来店情報は、ユーザの当該店舗での利用金額情報を含むことを特徴とする請求項7に記載の施設検索装置。
【請求項9】
施設検索装置によって実行される施設検索方法であって、
ユーザが指定情報を入力するための指定情報入力工程と、
前記店舗情報の中から前記指定情報に対応する指定店舗情報を検索する指定店舗情報検索工程と、
前記指定店舗情報を前記サーバ装置から取得する指定店舗情報取得工程と、
前記指定店舗情報に基づいて、当該店舗を利用した場合の出費削減効果を示す出費削減効果情報を作成する出費削減効果情報作成工程と、
前記出費削減効果情報作成工程が作成した出費削減効果情報を、各指定店舗情報と対応付けて一覧表示した検索結果画面を作成する検索結果画面作成工程と、
前記検索結果画面作成工程が作成した検索結果画面を画面表示部に表示させる出力工程と、を備えることを特徴とする施設検索方法。
【請求項10】
コンピュータを備える施設検索装置において実行される施設検索プログラムであって、
ユーザが指定情報を入力するための指定情報入力手段、
前記店舗情報の中から前記指定情報に対応する指定店舗情報を検索する指定店舗情報検索手段、
前記指定店舗情報を前記サーバ装置から取得する指定店舗情報取得手段、
前記指定店舗情報に基づいて、当該店舗を利用した場合の出費削減効果を示す出費削減効果情報を作成する出費削減効果情報作成手段、
前記出費削減効果情報作成手段が作成した出費削減効果情報を、各指定店舗情報と対応付けて一覧表示した検索結果画面を作成する検索結果画面作成手段、
前記検索結果画面作成手段が作成した検索結果画面を画面表示部に表示させる出力手段、として前記コンピュータを機能させることを特徴とする施設検索プログラム。
【請求項11】
請求項10に記載の施設検索プログラムを記録したことを特徴とする記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2009−205534(P2009−205534A)
【公開日】平成21年9月10日(2009.9.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−48480(P2008−48480)
【出願日】平成20年2月28日(2008.2.28)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.VICS
【出願人】(000005016)パイオニア株式会社 (3,620)
【Fターム(参考)】