説明

自動原稿搬送装置及び画像形成装置

【課題】 紙詰まりや原稿破れ等の破損を防ぐことが可能な、自動原稿搬送装置及び画像形成装置の提供を目的としている。
【解決手段】 原稿台21と、原稿の1枚目を取り出す紙送りローラ25と、原稿の搬送方向の左右両側に原稿の搬送方向に沿って配置された複数個ずつのセンサからなる左右のセンサ群28,29と、センサ群28,29を構成する各センサ281,282,291,292が原稿を検知した時間を計測する計測手段61と、計測手段61が計測した時間から、搬送された原稿が綴じ原稿かどうかを判別する原稿判別手段62と、原稿判別手段62が綴じ原稿を判別した場合に、紙送りローラ25を停止する駆動制御手段66とを有し、原稿判別手段62が、センサ群28,29の隣接するセンサ間を通過する時間を比較し、左右の時間の差が所定の範囲外にあれば綴じ原稿と判別する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は綴じ具によって綴じられた綴じ原稿を検知することで、原稿の破損等を防ぐことが可能な自動原稿搬送装置及び画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
複合機等の画像形成装置は、自動原稿搬送装置を有している。自動原稿搬送装置は、原稿台に載置された原稿を1枚ずつ、原稿読取装置のスリットガラス上に搬送する装置である。
【0003】
原稿には、ステープラ等の綴じ具によって右上又は左上を綴じられた綴じ原稿がある。綴じ原稿は、綴じ具を外してから原稿台に載置する必要がある。もし、綴じ具を付けたまま原稿台に載置して原稿読取を行うと、綴じ原稿の1枚目だけが紙送りローラによって搬送され、残りの原稿は搬送されないため、1枚目の原稿が破れる等の破損が発生することがあった。また、紙詰まりの原因ともなる。
【0004】
上記のような問題を解決するものとして、原稿を検知するためのセンサを、搬送経路中の、原稿の両端が通過する位置に配置したものがある(例えば特許文献1参照)。これは、原稿を搬送するときに、原稿が両端のセンサを通過するときの時間差Tを求め、T<ΔTの場合には正常と判別し、ΔT<T<ΔT+αであるときはスキューと判別、T>ΔT+αであるときは綴じ原稿と判別する。綴じ原稿と判別した場合には、原稿の搬送を停止することで、原稿の破損を防止することができるとされている。
【特許文献1】特開平8−239141(段落0015以降、図3)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献1の場合、スキューと綴じ原稿とを誤判別しないためには、閾値であるαの値を大きくする必要がある。そのため、綴じ原稿を判別するためには、原稿がスキューの状態よりも斜めになった状態で搬送されている必要がある。そのため、綴じ原稿と判別できたときには、原稿が破損しているおそれがあった。
【0006】
そこで、本発明は、綴じ原稿を搬送した場合でも紙詰まりや原稿破れ等の破損を防ぐことが可能な、自動原稿搬送装置及び画像形成装置の提供を目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、請求項1記載の自動原稿搬送装置は、原稿を載置する原稿台と、前記原稿を取り出す紙送りローラと、前記原稿の搬送方向の左右両側に原稿の搬送方向に沿って配置された複数個ずつのセンサからなる左右のセンサ群と、前記左右のセンサ群を構成する各センサが原稿を検知した時間を計測する計測手段と、該計測手段が計測した時間から、搬送された原稿が綴じ原稿かどうかを判別する原稿判別手段と、該原稿判別手段が綴じ原稿と判別した場合に、前記紙送りローラを停止する駆動制御手段と、を有し、前記原稿判別手段は、前記左右のセンサ群の隣接するセンサ間を原稿が通過する時間を比較し、左右の時間の差が所定の範囲内にあれば正常な原稿と判別し、左右の時間の差が所定の範囲外にあれば綴じ原稿と判別することを特徴としている。
【0008】
請求項2記載の自動原稿搬送装置は、前記原稿判別手段が、綴じ原稿と判別した場合に、綴じ原稿を搬送したことを報知する報知手段を有することを特徴としている。
【0009】
請求項3記載の自動原稿搬送装置は、前記報知手段は、報知音を鳴らすことを特徴としている。請求項4記載の自動原稿搬送装置は、前記駆動制御手段は、前記原稿判別手段が綴じ原稿と判別した場合に、紙送りローラを逆転することを特徴としている。
【0010】
請求項5記載の自動原稿搬送装置は、前記原稿台は、前記原稿の搬送方向と直交する方向にスライド可能に取り付けられ、前記原稿の規制を行う規制板を有しており、前記規制板に前記左右のセンサ群が取り付けられていることを特徴としている。
【0011】
上記目的を達成するために、請求項6記載の画像形成装置は、スリットガラス上を搬送される原稿の画像を読み取る画像読取装置と、該画像読取装置へ原稿を搬送する自動原稿搬送装置と、表面に画像を担持する像担持体と、該像担持体に前記画像読取装置により読み込まれた画像を露光し、静電潜像を形成する画像書込み装置と、該画像書込み装置により形成された静電潜像を現像する現像装置と、該現像装置によって現像された画像を転写紙に転写する転写装置と、を有する画像形成装置において、前記自動原稿搬送装置は、前記いずれかの自動原稿搬送装置であることを特徴としている。
【0012】
次に作用について説明する。原稿台に載置された原稿が、紙送りローラによって搬送路に送り込まれるとき、左右のセンサ群を構成する各センサが原稿の通過を検知する。そして、計測手段が各センサが原稿を検知した時間を計測する。正常な原稿であれば左右のセンサ群のうち、隣接するセンサ間を原稿が通過する時間はほぼ一致する。一方綴じ原稿であれば、綴じ具によって綴じられた側は下の原稿に引かれて進まないため、左右のセンサ群で、隣接するセンサ間を原稿が通過する時間に大きな差がでてくる。原稿判別手段は、この時間差によって正常原稿か綴じ原稿かを判別する。原稿判別手段が綴じ原稿と判別した場合には、駆動制御手段が紙送りローラの駆動を停止する。
【発明の効果】
【0013】
請求項1記載の自動原稿搬送装置によれば、隣接するセンサ間を原稿が通過する時間を比較することで、原稿を破損することなく、正常な原稿と綴じ原稿とを判別することが可能となる。請求項2及び3記載の自動原稿搬送装置によれば、綴じ原稿が搬送されたときに報知手段によって報知されるので、操作者に綴じ原稿が搬送されたことを知らせることができる。
【0014】
請求項4記載の自動原稿搬送装置によれば、綴じ原稿が搬送された場合に、駆動制御手段が紙送りローラを逆転させるので、綴じ原稿の破損をより確実に防止することができる。請求項5記載の自動原稿搬送装置によれば、原稿台に設けられた規制板にセンサ群が取り付けられており、規制板に従動してセンサ群も左右にスライドするため、原稿のサイズによらずに、常に左右のセンサ群が原稿の側端部に位置した状態となり、原稿のより正確な判別が可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
次に、本発明の自動原稿搬送装置及び画像形成装置を図面を基に説明する。
図1は、本発明の画像形成装置の構成を示す図である。この画像形成装置10は、自動両面コピーのための再搬送手段を有するディジタル複写機である。画像形成装置10には画像処理部2、画像書込み装置42、画像形成部4、カセット給紙部5、定着装置6、排紙部7が備えられている。また、画像形成装置10の本体上部には自動原稿搬送装置20と原稿読取装置30が搭載されている。
【0016】
自動原稿搬送装置20の原稿台21には複写面を上向きにして図示しない原稿が載置され、紙送りローラ25により搬送路に送りこまれる。搬送路の最終端には原稿搬送部レジストローラ26が配置されており、原稿読取装置30の走査タイミングと同期して回転し、スリットガラス27上を通過させる。
【0017】
自動原稿搬送装置20に設けられた紙送りローラ25の近くには、原稿の有無を検知するセンサ281,282を有するセンサ群28が配置されている。センサ群28の奥側であって、紙送りローラ25の回転軸方向に平行な位置にも図示しないセンサ群が配置されている。
【0018】
原稿読取装置30はスリットガラス27を通して原稿を照射する光源とミラーからなる第1走査ユニット31、反射光をガイドする2枚のミラーを備えた第2走査ユニット32、結像レンズ33及びCCD等の撮像素子34から構成されている。
【0019】
原稿は原稿読取装置30の上部に配置されたスリットガラス27上を通過する際に、第1走査ユニット31によって読み取られ、第2走査ユニット32及び結像レンズ33を経て撮像素子34上に結像される。読み取られた原稿の画像情報は画像処理部2より処理され、ディジタル化された画像情報のデータは図示しない記憶手段に一時的に格納される。
【0020】
画像形成部4は、表面に静電潜像が形成される像担持体1を有しており、像担持体1の外周面にそって動作順に、この像担持体1の表面をほぼ一様に帯電する帯電装置41と、静電潜像の書き込みを行う画像書込み装置42と、静電潜像を現像してトナー像を形成する現像装置43と、像担持体1の表面上のトナー像を転写紙Pに転写する転写装置44、及び転写後の像担持体1の表面を清掃するクリーニング装置45が配置されている。
【0021】
一方、転写紙Pを収容する給紙カセット51には、板バネ等の付勢手段により常時その自由端が上方向に付勢される可動板52が配置され、その上に配置される転写紙Pの最上位のものがピックアップローラ53に接触するように構成されている。ピックアップローラ53に接触した転写紙Pは給紙カセット51から排出され、さばきローラ53Aによって1枚ずつ分離された後、複数の中間ローラ54にガイドされてレジストローラ55まで搬送される。
【0022】
転写紙Pはレジストローラ55により給紙タイミングがとられて転写装置44に送り込まれ、像担持体1上に形成されたトナー像が転写装置44において転写紙P上に一括転写される。トナー像の転写された転写紙Pは、定着装置6に搬送され定着処理される。その後転写紙Pは、排紙ローラ71に挟持されて機外に排出され、排紙台72上に載置される。
【0023】
画像形成装置10には給紙カセット51の他に、手差しトレイ56がある。使用頻度の高い転写紙Pは、給紙カセット51に収納し、使用頻度の低い転写紙Pは、使用するたびに手差しトレイ56に載置するのが一般的な使用方法となっている。
【0024】
また、画像形成装置10は、現在の画像形成モード等を表示する図示しない表示手段と、画像形成モードの指定や画像形成枚数の指定等を行うための図示しない入力手段を有している。
【0025】
図2は本発明のブロック図である。全体制御部60は、画像形成装置10に設けられた各装置を協動的に制御するものであり、CPU等の処理装置、記憶手段及び複数の制御プログラム等を有している。
【0026】
センサ281,282は、センサ群28を構成するセンサであり、センサ291,292はセンサ群29を構成するセンサである。センサ281,282,291,292としては、接触型のセンサや、フォトセンサ等の非接触型のセンサが使用できる。計測手段61は、センサ281,282及びセンサ291,292が原稿を検知した時間を計測する。ここでいう時間とは、紙送りローラ25が給紙動作を始めた時点等、ある基準となる時点からの経過時間の他、原稿を検知した時の時刻等である。
【0027】
原稿判別手段62は、計測手段61が計測した各センサ281,282,291,292が原稿を検知した時間から、綴じ原稿かどうかを判別する。報知手段63は原稿判別手段62が綴じ原稿と判別した場合に、画像形成装置10に設けられたスピーカ64から報知音を出したり、表示手段65に綴じ原稿である旨の報知メッセージを表示するものである。その他、画像形成装置10に報知ランプを設け、原稿判別手段62が綴じ原稿と判別した場合に、報知ランプを点灯又は点滅させて報知してもよい。駆動制御手段66は、原稿判別手段62が綴じ原稿と判別した時に、自動原稿搬送装置20の紙送りローラ25の駆動を停止又は反転する制御を行うものである。
【0028】
図3から図6までは、本発明の自動原稿搬送装置で綴じ原稿を搬送した状態を示す図である。図3から図6では、ステープラ等の綴じ具80によって左上を綴じられた、複数枚の原稿からなる綴じ原稿81が原稿台21に載置されている。本実施例では、センサ281とセンサ291及びセンサ282とセンサ292は、原稿の搬送方向の左右に、紙送りローラ25の回転軸に対して平行になるように配置されている。センサ281とセンサ291との間の距離と、センサ282とセンサ292間の距離は等しく、搬送できる最小サイズの原稿の幅よりも狭いものとなっている。また、センサ281とセンサ282間の距離と、センサ291とセンサ292間の距離も等しい。
【0029】
ただし、本発明は、このような実施例に限定するものではない。センサ281とセンサ291及びセンサ282とセンサ292が、紙送りローラ25の回転軸と平行に配置されていない構成や、センサ281とセンサ282の間とセンサ291とセンサ292の間の距離が等しくないような構成でもよい。しかし、上記実施例のような構成とすることで、原稿を判別するための計算を簡単なものにすることができる。
【0030】
正常な原稿の場合、下の原稿と綴じられているという状態ではないので、原稿の左端と右端は同じ速度で搬送される。従って、センサ281,282間を原稿が通過する時間と、センサ291,292間を原稿が通過する時間はほぼ等しくなる。
【0031】
一方綴じ原稿の場合、搬送動作が開始されると、綴じ原稿81の1枚目が紙送りローラ25によって図の矢印方向へ搬送される。しかし、綴じ具80で綴じられている側は、2枚目以降の原稿と一緒に綴じられているためほとんど搬送されず、綴じられていない側だけが搬送される。その結果、図3のように斜め送りの状態となる。そして最初に、センサ281が原稿を検知する。計測手段61は、センサ281が原稿を検知した時の時間Taを計測し、図示しない記憶手段に記憶する。
【0032】
紙送りローラ25による搬送をさらに続けると、図4に示すように綴じ具80によって綴じられた側が、綴じられていない側に遅れて矢印方向に移動し、センサ291が原稿を検知する。計測手段61は、センサ291が原稿を検知した時の時間Tbを計測し、記憶手段に記憶する。
【0033】
図5はさらに搬送を続けた状態を示している。図4の状態から搬送を続けると、綴じられていない側がさらに搬送されて、センサ282が原稿を検知する。この時の時間Tcを計測手段61は記憶手段に記憶する。その後、図6で示すように、綴じ具80で綴じられた側をセンサ292が検知する。計測手段61は、センサ292が検知した時の時間Tdを記憶手段に格納する。
【0034】
センサ281,282,291,292の全てが原稿を検知すると、原稿判別手段62が、各センサが原稿を検知した時間Ta,Tc,Tb,Tdを基に、搬送された原稿が綴じ原稿かどうかを判別する。
【0035】
判別の方法としては、T=(Td−Tb)/(Tc−Ta)を計算し、計算結果Tが所定の範囲に入っているかどうかで行う。Tが所定の範囲に入っている場合には、正常な原稿であると判別し、所定の範囲に入っていない場合には綴じ原稿と判別する。
【0036】
綴じ原稿81の1枚目を搬送する場合、綴じ具80で綴じられている側は、綴じられていない側よりも搬送のスピードが遅くなる。従って、原稿がセンサ281からセンサ282に到達するまでの時間と、センサ291からセンサ292に到達するまでの時間を比較し、両者が等しければ正常な原稿であり、等しくない場合には綴じ原稿と判別することができる。しかし、実際には測定時等に誤差が発生することがあるので、厳密にこの通りとすると正常な原稿を綴じ原稿と判別してしまうことがある。
【0037】
そのため、原稿判別手段62は、図7のようなテーブルを用いて判別を行うこととなる。図7は、綴じ原稿かどうかの判別基準を示す表である。ここで、αは正常な原稿と判別できる時間差から求められる値であり、予め記憶手段に格納されている。このαによって測定誤差等が吸収される。センサ群28側を綴じられている原稿の場合には、T>1となり、センサ群29側を綴じられている原稿の場合にはT<1となる。いずれの場合も正常な原稿と判別される時間差は同じなので、原稿判別手段62は、Tが1/(1+α)から1+αの間にあれば、正常な原稿であり、Tが1/(1+α)より小さいか、1+αよりも大きかった場合には綴じ原稿と判別することができる。
【0038】
本実施例では、センサ281,282間の距離とセンサ291,292間の距離が等しいため、各センサ間を原稿が通過する時間の比は、各センサ間を原稿が通過する速度の比の逆数と等しくなる。センサ281,282間の距離とセンサ291,292間の距離が等しくない構成の場合には、センサ281,282間の搬送速度と、センサ291,292間の搬送速度を求め、それを基に判別すればよい。
【0039】
原稿判別手段62により綴じ原稿と判別された場合、駆動制御手段66は紙送りローラ25を停止、又は反転させる。これと同時に、搬送路上に配置された紙送りローラの駆動を停止させてもよい。これにより、綴じ原稿81の破損が防止される。さらに報知手段63はスピーカ64から報知音等を出力し、同時に表示手段65に綴じ原稿がある旨の報知メッセージを表示する。これによって操作者は綴じ原稿が含まれていたことを知ることができる。
【0040】
図8は本発明の第2実施例を示す図である。規制板82は、原稿の幅方向を規制する物であり、ピニオンギア83によって図の左右方向にスライドする。センサ281,282,291,292は、規制板82の先端、原稿の搬送方向下流側に取り付けられた支柱84に取り付けられている。そのため、センサ281,282,291,292は、規制板82のスライドと連動する。
【0041】
なお、上記第1実施例及び第2実施例では、センサ群が有しているセンサがそれぞれ2つであったが、本発明は左右の各センサ群28,29にセンサが3つ以上あってもよい。その場合、原稿判別手段62は隣接したセンサとの間で、上記の計算結果Tを算出し、その値を基に綴じ原稿かどうかを判別する。例えば、左右のセンサ群28,29にそれぞれ第1から第3までの3つのセンサがあった場合、第1センサと第2センサとの間でTを算出し、それが正常原稿の範囲であれば、第2センサと第3センサで再度Tを算出する。その結果が正常原稿の範囲内であれば正常原稿として搬送を続ける。上記2回の判別結果のうち、いずれか一方が正常原稿の範囲外であった場合には、綴じ原稿と判別する。このように左右のセンサ群が3以上のセンサを有する構成とすると、搬送直後は綴じ原稿全体が移動して、その後1枚目だけが搬送されるような場合にも綴じ原稿を正しく検知することが可能となる。
また、本発明の画像形成装置は、カラー画像形成装置であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】本発明の画像形成装置の構成を示す図である。
【図2】本発明のブロック図である。
【図3】本発明の自動原稿搬送装置で綴じ原稿を搬送した状態を示す図である。
【図4】本発明の自動原稿搬送装置で綴じ原稿を搬送した状態を示す図である。
【図5】本発明の自動原稿搬送装置で綴じ原稿を搬送した状態を示す図である。
【図6】本発明の自動原稿搬送装置で綴じ原稿を搬送した状態を示す図である。
【図7】綴じ原稿かどうかの判別基準を示す表である。
【図8】本発明の第2実施例を示す図である。
【符号の説明】
【0043】
1 像担持体
10 画像形成装置
20 自動原稿搬送装置
21 原稿台
25 紙送りローラ
28,29 センサ群
30 原稿読取装置
42 画像書込み装置
43 現像装置
44 転写装置
61 計測手段
62 原稿判別手段
63 報知手段
65 表示手段
66 駆動制御手段
81 綴じ原稿
82 規制板
281,282,291,292 センサ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
原稿を載置する原稿台と、
前記原稿を取り出す紙送りローラと、
前記原稿の搬送方向の左右両側に原稿の搬送方向に沿って配置された複数個ずつのセンサからなる左右のセンサ群と、
前記左右のセンサ群を構成する各センサが原稿を検知した時間を計測する計測手段と、
該計測手段が計測した時間から、搬送された原稿が綴じ原稿かどうかを判別する原稿判別手段と、
該原稿判別手段が綴じ原稿と判別した場合に、前記紙送りローラを停止する駆動制御手段と、を有し、
前記原稿判別手段は、前記左右のセンサ群の隣接するセンサ間を原稿が通過する時間を比較し、左右の時間の差が所定の範囲内にあれば正常な原稿と判別し、左右の時間の差が所定の範囲外にあれば綴じ原稿と判別することを特徴とする自動原稿搬送装置。
【請求項2】
前記原稿判別手段が、綴じ原稿と判別した場合に、綴じ原稿を搬送したことを報知する報知手段を有することを特徴とする請求項1記載の自動原稿搬送装置。
【請求項3】
前記報知手段は、報知音を鳴らすことを特徴とする請求項2記載の自動原稿搬送装置。
【請求項4】
前記駆動制御手段は、前記原稿判別手段が綴じ原稿と判別した場合に、紙送りローラを逆転することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の自動原稿搬送装置。
【請求項5】
前記原稿台は、前記原稿の搬送方向と直交する方向にスライド可能に取り付けられ、前記原稿の規制を行う規制板を有しており、
前記規制板に前記左右のセンサ群が取り付けられていることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の自動原稿搬送装置。
【請求項6】
スリットガラス上を搬送される原稿の画像を読み取る画像読取装置と、
該画像読取装置へ原稿を搬送する自動原稿搬送装置と、
表面に画像を担持する像担持体と、
該像担持体に前記画像読取装置により読み込まれた画像を露光し、静電潜像を形成する画像書込み装置と、
該画像書込み装置により形成された静電潜像を現像する現像装置と、
該現像装置によって現像された画像を転写紙に転写する転写装置と、を有する画像形成装置において、
前記自動原稿搬送装置は、請求項1から5のいずれかの自動原稿搬送装置であることを特徴とする画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2006−298579(P2006−298579A)
【公開日】平成18年11月2日(2006.11.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−123351(P2005−123351)
【出願日】平成17年4月21日(2005.4.21)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】