説明

計測器

【課題】測定対象との距離の2次元分布、測定対象の傾斜角、測定対象の傾斜方向を求める。
【解決手段】計測器は、光ファイバ1と、光ファイバ1の入射軸に対して傾いた方向から走査用光を光ファイバの入射側端面に入射させる走査用レーザ3と、光ファイバ1からの光照射によって測定対象10上に現れる照射光形状を撮影するカメラ4と、カメラ4によって撮影された照射光形状の画像から、測定対象10との距離と測定対象10の傾斜角と測定対象10の傾斜方向のうち少なくとも1つを求める演算装置5とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光ファイバから測定対象に光を照射して、測定対象との距離、測定対象の傾斜角、測定対象の傾斜方向を求める計測器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、レーザによる光の干渉を利用した距離計として、レーザの出力光と測定対象からの戻り光との半導体レーザ内部での干渉(自己結合効果)を利用したレーザ計測器が提案されている(例えば、非特許文献1、非特許文献2、非特許文献3参照)。
また、発明者は、静止した測定対象との距離だけでなく、測定対象の速度も計測することができる距離・速度計を提案した(特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】特開2006−313080号公報
【非特許文献1】上田正,山田諄,紫藤進,「半導体レーザの自己結合効果を利用した距離計」,1994年度電気関係学会東海支部連合大会講演論文集,1994年
【非特許文献2】山田諄,紫藤進,津田紀生,上田正,「半導体レーザの自己結合効果を利用した小型距離計に関する研究」,愛知工業大学研究報告,第31号B,p.35−42,1996年
【非特許文献3】Guido Giuliani,Michele Norgia,Silvano Donati and Thierry Bosch,「Laser diode self-mixing technique for sensing applications」,JOURNAL OF OPTICS A:PURE AND APPLIED OPTICS,p.283−294,2002年
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、非特許文献1、非特許文献2、非特許文献3および特許文献1に開示されたレーザ計測器では、測定対象の特定の1点との距離を計測することはできても、レーザ計測器に対して測定対象が傾いている場合にその傾斜角度を計測することはできず、傾いた測定対象との距離の2次元分布を計測することもできないという問題点があった。
【0005】
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、測定対象との距離の2次元分布、測定対象の傾斜角および測定対象の傾斜方向を求めることができる計測器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の計測器は、測定対象に対して出射側端面から光を照射する光ファイバと、この光ファイバの入射軸に対して傾いた方向から走査用光を前記光ファイバの入射側端面に入射させる走査用光源と、前記光ファイバからの光照射によって前記測定対象上に現れる照射光形状を撮影するカメラと、このカメラによって撮影された照射光形状の画像から、前記測定対象との距離と前記測定対象の傾斜角と前記測定対象の傾斜方向のうち少なくとも1つを求める演算手段とを備えるものである。
【0007】
また、本発明の計測器の1構成例において、前記演算装置は、前記光ファイバの出射端と前記照射光形状の原点との距離L0を求め、この距離L0と前記光ファイバの入射軸に対する前記走査用光の入射角θに基づいて、前記光ファイバの出射軸に対して垂直で且つ前記原点を通る平面と前記光ファイバから出射した走査用光の延長線との交点と、前記原点との距離r’を算出し、前記カメラによって撮影された照射光形状の画像から、前記光ファイバから出射した走査用光が入射した測定対象上の照射点と前記原点との距離rを算出し、距離L0,r,r’に基づいて前記測定対象との距離と前記測定対象の傾斜角と前記測定対象の傾斜方向のうち少なくとも1つを求めるものである。
また、本発明の計測器の1構成例において、前記演算装置は、前記カメラによって撮影された照射光形状の画像と予め用意された比較用画像とを比較するパターンマッチングにより、前記測定対象との距離と前記測定対象の傾斜角と前記測定対象の傾斜方向のうち少なくとも1つを求めるものである。
また、本発明の計測器の1構成例は、さらに、前記光ファイバの入射軸に対して平行な方向から原点用光を前記光ファイバの入射側端面に入射させる原点用光源を備え、前記演算手段は、前記光ファイバから出射した原点用光が入射した測定対象上の点を前記原点とするものである。
また、本発明の計測器の1構成例において、前記走査用光源は、複数設けられるものである。
また、本発明の計測器の1構成例は、さらに、前記走査用光源を移動させて前記光ファイバの入射軸に対する前記走査用光の入射角を変化させる駆動機構を備えるものである。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、測定対象に対して出射側端面から光を照射する光ファイバと、光ファイバの入射軸に対して傾いた方向から走査用光を光ファイバの入射側端面に入射させる走査用光源と、光ファイバからの光照射によって測定対象上に現れる照射光形状を撮影するカメラと、演算手段とを設けることにより、測定対象との距離の2次元分布、測定対象の傾斜角および測定対象の傾斜方向を求めることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
[第1の実施の形態]
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は本発明の第1の実施の形態に係る計測器の構成を示すブロック図である。
計測器は、出射側端面が測定対象10と向かい合うように配置された光ファイバ1と、原点用レーザ光を光ファイバ1の入射側端面に入射させる原点用レーザ2(原点用光源)と、走査用レーザ光を光ファイバ1の入射側端面に入射させる走査用レーザ3(走査用光源)と、光ファイバ1からの光照射によって測定対象10上に現れる照射光形状を撮影するカメラ4と、カメラ4によって撮影された照射光形状の画像から、測定対象10との距離と測定対象10の傾斜角と測定対象10の傾斜方向のうち少なくとも1つを求める演算装置5と、演算装置5が求めた結果を表示する表示装置6と、走査用レーザ3を移動させる駆動機構7とを有する。
【0010】
原点用レーザ2は、光ファイバ1の入射軸方向から原点用レーザ光を光ファイバ1に入射させる。
一方、走査用レーザ3は、光ファイバ1の入射軸に対して角度θだけ傾いた方向から走査用レーザ光を光ファイバ1に入射させる。
【0011】
図2は原点用レーザ光と走査用レーザ光とこれらのレーザ光によって測定対象上に現れる照射光形状との関係を示す図である。本実施の形態では、光ファイバ1から照射された原点用レーザ光を法線とする基準面に対する測定対象10の角度を測定対象10の傾斜角とする。
【0012】
光ファイバ1の入射軸方向から光ファイバ1に入射した原点用レーザ光20は、光ファイバ1からその出射軸と平行な方向に原点用レーザ光22として出射し、測定対象10に到達する。この原点用レーザ2からのレーザ光22で照らされる測定対象10上の点を原点24と呼ぶ。
【0013】
一方、光ファイバ1の入射軸に対して角度θだけ傾いた方向から光ファイバ1に入射した走査用レーザ光21は、光ファイバ1からその出射軸に対して角度θだけ傾いた方向に走査用レーザ光23として出射し、測定対象10に到達する。このとき、光ファイバ1から出射する走査用レーザ光23は円錐状の形状となるので、測定対象10上には照射光形状25が現れる。
【0014】
基準面に対する測定対象10の傾斜角が0の場合、光ファイバ1側から測定対象10を観察すると、照射光形状25は図3(A)に示すように円形となる。一方、基準面に対して測定対象10が傾いた場合、照射光形状25は図3(B)に示すように歪んだ形状となる。図3(B)の例では、測定対象10の左側が光ファイバ1から遠くなり、右側が光ファイバ1に近づいている。
【0015】
カメラ4は、図3(A)、図3(B)のような照射光形状を測定対象10の上から撮影し、画像データを出力する。
演算装置5は、走査用レーザ3の出力光と測定対象10からの戻り光との走査用レーザ3内部での干渉の情報を利用すると共に、カメラ4から出力された画像データを処理して、測定対象10との距離、測定対象10の傾斜角および測定対象10の傾斜方向を求める。図4は演算装置5の構成例を示すブロック図である。演算装置5は、光ファイバ原点間距離算出部50と、照射点原点間距離算出部51と、測定対象距離算出部52と、測定対象傾斜角算出部53とを有する。
【0016】
図5は演算装置5の処理を説明するための断面図、図6は演算装置5の処理の流れを示すフローチャートである。図5は図2に示す光ファイバ1と測定対象10を光ファイバ1の出射軸と平行な面で切ったときの断面を示している。ただし、図5の例では、基準面に対する測定対象10の傾斜角が0でない場合を示している。図5において、26は走査用レーザ3からのレーザ光23が入射する測定対象10上の照射点、30は光ファイバ1の出射軸、31は光ファイバ1の出射軸と垂直な基準面である。
【0017】
まず、演算装置5の光ファイバ原点間距離算出部50は、光ファイバ1の出射端(図5の点c)と測定対象10上の原点24との距離L0を周知の自己結合型距離計の原理を用いて求める(図6ステップS1)。自己結合型距離計では、走査用レーザ3の出力光と測定対象10からの戻り光との走査用レーザ3内部での干渉の情報を利用して距離を算出する。なお、自己結合型距離計で得られる距離は、正確には走査用レーザ3と原点24との距離であるが、特開2006−322912号公報に開示されている方法を用いて、光ファイバ1の出射端と原点24との距離L0を求めることができる。
【0018】
続いて、照射点原点間距離算出部51は、光ファイバ1の出射軸30に対して垂直で且つ原点24を通る平面32と走査用レーザ光23の延長線との交点(図5の点a)と、原点24との距離r’を基準面31と平行な方向に沿った距離として次式のように算出する(ステップS2)。
r’=L0×tanθ ・・・(1)
前記のとおり、θは光ファイバ1の入射軸に対する走査用レーザ光の入射角θである。
【0019】
次に、照射点原点間距離算出部51は、カメラ4から出力された画像データを処理し、基準面31と平行な方向に沿って照射点26と原点24との距離rを算出する(ステップS3)。カメラ4が撮影した画像上では、照射点26と原点24が明るい輝点となって現れる。これらの輝点の座標を求め、輝点間の距離を求めて、この距離を実際の距離に換算すれば、距離rを算出することができる。距離の換算は、画像上の距離と実際の距離との対応関係を予め演算装置5に記憶させておけば、実現可能である。
【0020】
測定対象距離算出部52は、距離L0,r,r’から、基準面31と測定対象10の照射点26との距離Lを算出する(ステップS4)。点cと原点24と点aとを頂点とする三角形と、点cと点dと照射点26とを頂点とする三角形は、相似である。したがって、距離L0,r,r’から距離Lを算出することができる。なお、点dは、基準面31と平行で且つ照射点26を通る平面と、光ファイバ1の出射軸30との交点である。
【0021】
次に、測定対象傾斜角算出部53は、測定対象10の傾斜角φを次式のように算出する(ステップS5)。
φ=tan-1{(L0−L)/(r’−r)} ・・・(2)
【0022】
また、測定対象傾斜角算出部53は、測定対象10の傾斜方向を求める(ステップS6)。ステップS1〜S4によれば、測定対象10上の各照射点26についてそれぞれ距離Lを算出することができる。複数の照射点26について算出された距離rのうち距離rが最小値となる照射点を26a、原点24を挟んで照射点26aと反対側にある照射点を26bとすると、照射点26aと原点24と照射点26bとは1直線上に並ぶ。このとき、基準面31と照射点26aとの距離をLa、基準面31と照射点26bとの距離をLb(Lb≧La)とすると、図5の例では、照射点26a,26bとの距離La,Lbから、照射点26bが光ファイバ1から遠くなり、照射点26aが光ファイバ1に近づくように測定対象10が傾いていることが分かる。
【0023】
こうして、本実施の形態では、測定対象10の傾斜角φを算出することができ、また測定対象10の傾斜方向も求めることができる。
表示装置6は、演算装置5によって算出された測定対象10との距離r、測定対象10の傾斜角φおよび測定対象10の傾斜方向を表示する。
【0024】
なお、本実施の形態では、原点用レーザ2を用いているが、原点用レーザ2は必須の構成ではない。カメラ4が照射光がなす円錐形を、C点を基準として点対称(もしくは、基準面31を基準として線対称)にした円錐形(図7の斜線部)の内側にあれば、三角測量の原理で、原点用レーザ2は不要である。原点24は、カメラ4が撮影する画像上で既知の点として扱うことができる。この場合、カメラ4の撮影中心軸と光ファイバ1の出射軸とが一致すれば、計算が容易となる。
【0025】
また、本実施の形態では、自己結合型距離計と原点用レーザ2を用いているが、自己結合型距離計は必須の構成ではない。自己結合型距離計を用いない場合、カメラ4の撮影位置と点cの位置関係がわかれば、原点用のレーザ2は不要である。図7中の点dと点cと照射点26とを頂点とする三角形において、三角系の2辺のなす角θcと、前記の入射角θと、カメラ4の焦点と基準面31との距離Lcとから、三角形を同定できるため、角度を算出することができる。
また、本実施の形態では、光源として、原点用レーザ2と走査用レーザ3を用いているが、これらの代わりにLEDを用いることもできる。
【0026】
[第2の実施の形態]
第1の実施の形態では、光ファイバ1の入射軸に対する走査用レーザ光の入射角θを一定値としたが、これに限るものではない。駆動機構7は、入射角θを変化させてもよい。この場合、駆動機構7から演算装置5に対して入射角θを通知すれば、演算装置5は、通知された入射角θを用いて式(1)の計算を行うことができ、この通知された時点での測定対象10との距離Lを算出することができる。このように、駆動機構7が走査用レーザ3の位置と入射角θとを任意に変化させることにより、測定対象10の任意の点との距離を算出することができ、測定対象10との距離の2次元分布を求めることができる。
【0027】
なお、入射角θを変化させる代わりに、図示しない光ファイバ移動手段によって、光ファイバ1の出射端面を昇降させてもよい。これにより、測定対象10の任意の点を走査することができる。
また、第1、第2の実施の形態において、走査用レーザ3を複数用いてもよい。第1、第2の実施の形態では、ある瞬間において求めることができる測定対象10との距離は1点のみである。これに対して、走査用レーザ3を複数用いる場合、演算装置5は、測定対象10の複数の点との距離を同時に求めることができる。
【0028】
[第3の実施の形態]
第1、第2の実施の形態では、測定対象10との距離、測定対象10の傾斜角、および測定対象10の傾斜方向を計算で求めているが、カメラ4が撮影した画像と予め用意された複数の比較用画像とを比較するパターンマッチングによって、測定対象10との距離、測定対象10の傾斜角および測定対象10の傾斜方向を求めるようにしてもよい。
【0029】
測定対象10との距離、測定対象10の傾斜角、および測定対象10の傾斜方向に応じて、測定対象10上に現れる照射光形状は変化する。言い換えると、走査用レーザ光の入射角θが既知であれば、照射光形状から測定対象10との距離、測定対象10の傾斜角および測定対象10の傾斜方向を求めることができる。
【0030】
そこで、入射角θと測定対象10との距離と測定対象10の傾斜角と測定対象10の傾斜方向とを様々に変化させた照射光形状の画像を比較用画像として予め用意する。演算装置5は、比較用画像とカメラ4が撮影した画像とを比較して、撮影画像に最も近い比較用画像をパターンマッチングで探す。この撮影画像に最も近い比較用画像の生成条件(測定対象10との距離、測定対象10の傾斜角および測定対象10の傾斜方向)が求めたい情報である。こうして、演算装置5は、測定対象10との距離、測定対象10の傾斜角および測定対象10の傾斜方向を求めることができる。
【0031】
なお、第1〜第3の実施の形態における演算装置5は、例えばCPU、記憶装置およびインタフェースを備えたコンピュータとこれらのハードウェア資源を制御するプログラムによって実現することができる。このようなコンピュータを動作させるためのプログラムは、フレキシブルディスク、CD−ROM、DVD−ROM、メモリカードなどの記録媒体に記録された状態で提供される。CPUは、読み込んだプログラムを記憶装置に書き込み、このプログラムに従って第1〜第3の実施の形態で説明した処理を実行する。
【産業上の利用可能性】
【0032】
本発明は、測定対象との距離、測定対象の傾斜角、測定対象の傾斜方向を求める計測器に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る計測器の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態において原点用レーザ光と走査用レーザ光とこれらのレーザ光によって測定対象上に現れる照射光形状との関係を示す図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態において測定対象上に現れる照射光形状の例を示す平面図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係る計測器の演算装置の構成例を示すブロック図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態に係る計測器の演算装置の処理を説明するための断面図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態に係る計測器の演算装置の処理の流れを示すフローチャートである。
【図7】本発明の第1の実施の形態に係る計測器の演算装置の別の処理方法を説明するための断面図である。
【符号の説明】
【0034】
1…光ファイバ、2…原点用レーザ、3…走査用レーザ、4…カメラ、5…演算装置、6…表示装置、7…駆動機構、10…測定対象、 50…光ファイバ原点間距離算出部、51…照射点原点間距離算出部、52…測定対象距離算出部、53…測定対象傾斜角算出部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
測定対象に対して出射側端面から光を照射する光ファイバと、
この光ファイバの入射軸に対して傾いた方向から走査用光を前記光ファイバの入射側端面に入射させる走査用光源と、
前記光ファイバからの光照射によって前記測定対象上に現れる照射光形状を撮影するカメラと、
このカメラによって撮影された照射光形状の画像から、前記測定対象との距離と前記測定対象の傾斜角と前記測定対象の傾斜方向のうち少なくとも1つを求める演算手段とを備えることを特徴とする計測器。
【請求項2】
請求項1記載の計測器において、
前記演算装置は、前記光ファイバの出射端と前記照射光形状の原点との距離L0を求め、この距離L0と前記光ファイバの入射軸に対する前記走査用光の入射角θに基づいて、前記光ファイバの出射軸に対して垂直で且つ前記原点を通る平面と前記光ファイバから出射した走査用光の延長線との交点と、前記原点との距離r’を算出し、前記カメラによって撮影された照射光形状の画像から、前記光ファイバから出射した走査用光が入射した測定対象上の照射点と前記原点との距離rを算出し、距離L0,r,r’に基づいて前記測定対象との距離と前記測定対象の傾斜角と前記測定対象の傾斜方向のうち少なくとも1つを求めることを特徴とする計測器。
【請求項3】
請求項1記載の計測器において、
前記演算装置は、前記カメラによって撮影された照射光形状の画像と予め用意された比較用画像とを比較するパターンマッチングにより、前記測定対象との距離と前記測定対象の傾斜角と前記測定対象の傾斜方向のうち少なくとも1つを求めることを特徴とする計測器。
【請求項4】
請求項1記載の計測器において、
さらに、前記光ファイバの入射軸に対して平行な方向から原点用光を前記光ファイバの入射側端面に入射させる原点用光源を備え、
前記演算手段は、前記光ファイバから出射した原点用光が入射した測定対象上の点を前記原点とすることを特徴とする計測器。
【請求項5】
請求項1記載の計測器において、
前記走査用光源は、複数設けられることを特徴とする計測器。
【請求項6】
請求項1記載の計測器において、
さらに、前記走査用光源を移動させて前記光ファイバの入射軸に対する前記走査用光の入射角を変化させる駆動機構を備えることを特徴とする計測器。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate


【公開番号】特開2009−198241(P2009−198241A)
【公開日】平成21年9月3日(2009.9.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−38641(P2008−38641)
【出願日】平成20年2月20日(2008.2.20)
【出願人】(000006666)株式会社山武 (1,808)
【Fターム(参考)】