説明

車両停止補助装置

【課題】 アイドリングストップ時に車両の停止状態を維持する車両停止補助装置を提供する。
【解決手段】 アイドリングストップを実行する車両においてECUは車両停止補助処理を実行する。車両停止補助処理では、車両速度が0であり(S101)、かつパーキングブレーキが解除されており(S102)、かつブレーキ圧が閾値以上であり(S103)、かつアクセル開度が第1閾値以下である場合(S104)、ECUはマニュアルバルブのシフトレンジをパーキングレンジへ切り換える(S106)。その後、エンジンを停止する(S107)。エンジン停止後、運転者が操作するアクセル開度が第1閾値より小さい第2閾値以上になる(S108)とエンジンは再始動する。運転者が操作するアクセル開度が第1閾値以上になる(S110)とマニュアルバルブのシフトレンジをドライブレンジに変更する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両停止補助装置に関する。
【背景技術】
【0002】
車両停止時にエンジンを停止するアイドリングストップを行う車両では、アイドリングストップ時に運転者がフットブレーキをかけることで車両の停止状態を維持する。特許文献1には、車両停止時にブレーキペダルが所定の位置まで踏み込まれるとブレーキ制動圧力を保持して車両の移動を規制する車両停止補助装置が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−239034号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載の車両停止補助装置では、ブレーキ制動圧力を保持するための電磁弁が別途必要となる。また、電磁弁を制御するための制御回路が別途必要となる。結果として、装置構成が複雑になる。
【0005】
本発明の目的は、アイドリングストップ時に車両の停止状態を保持する車両停止補助装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に記載の発明によると、車両停止補助装置が備える制御手段は、車両速度検出手段により車両速度が0であると検出されると車両が停止していると判断する。このとき、ブレーキ操作量検出手段により検出されるブレーキペダルの操作量が所定の閾値以上であり、かつ、アクセル操作量検出手段により検出されるアクセルペダルの操作量が第1閾値以下である場合、制御手段はシフトバイワイヤアクチュエータによりマニュアルバルブのシフトレンジである機械シフトレンジをパーキングレンジへ切り換えるパーキングレンジ切換処理を実行する。これにより、運転者がフットブレーキをかけなくても車両は停止状態を維持する。
さらに、レンジ検出手段により運転者が選択しているシフトレンジである操作シフトレンジが車両の前進を可能にするレンジであることを検出した場合、制御手段は内燃機関の運転を停止する内燃機関停止処理、すなわちアイドリングストップ、を実行する。これにより、運転者がアイドリングストップ時にフットブレーキをかけていなくても車両は停止状態を維持することができる。したがって、アイドリングストップ時の運転者の負担を軽減することができる。また、既存のパーキングレンジ切換処理を用いてアイドリングストップ中の車両停止状態を維持することから、簡素な構成で車両停止を補助することができる。
【0007】
請求項2に記載の発明によると、請求項1に記載の車両停止補助装置はパーキングブレーキ検出手段を備えている。制御手段はパーキングブレーキ検出手段によりパーキングブレーキが解除されていると検出した場合、機械シフトレンジをパーキングレンジに切り換えるパーキングレンジ切換処理を実行する。これにより、パーキングブレーキがかかっている場合、車両停止補助装置はパーキングレンジへの切換処理をしなくなる。したがって、2種類のブレーキが同時にかけられることはなく、アイドリングストップからの再発進時の運転者の誤操作を防ぐことができる。
【0008】
請求項3に記載の発明によると、前述の内燃機関停止処理を実行した後、アクセル操作量検出手段により検出されるアクセルペダルの操作量が第1閾値より小さい第2閾値以上になった場合、制御手段は内燃機関の運転を開始する内燃機関運転処理を実行する。
請求項4に記載の発明によると、前述の内燃機関停止処理を実行した後、アクセル操作量検出手段により検出されるアクセルペダルの操作量が前述の第1閾値以上になった場合、パーキングレンジから車両の移動を可能にするレンジへ機械シフトレンジを変更するレンジ復帰処理を実行する。
アイドリングストップによる内燃機関停止後、運転者はアクセル操作により内燃機関を始動する。このとき、アクセルペダルの操作量は機械シフトレンジをパーキングレンジから車両の移動を可能にするレンジに切り換える第1閾値より小さい第2閾値を基準としている。これにより、運転者がアクセルペダルを第1閾値以上に操作したとき、機械シフトレンジはパーキングレンジの状態が保持されたまま内燃機関は始動することとなる。その後、運転者によるアクセル操作量が第1閾値以上になると、機械シフトレンジは車両の前進を可能にするレンジに変更され、車両は移動することができる。これにより、内燃機関始動時の車両の急発進を防ぐことができる。また、運転者はアクセル操作のみでアイドリングストップ状態から再発進することができる。
【0009】
請求項5に係る発明によると、プログラムは請求項1から4のいずれか一項に記載の車両停止補助装置が備える各手段としてコンピュータを機能させる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の実施形態による車両停止補助装置の構成を表す模式図である。
【図2】本発明の実施形態による車両停止補助装置の車両停止制御に関するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1に示すように車両停止補助装置1は、ECU10、車速センサ20、パーキングブレーキスイッチ30、ブレーキペダルセンサ40、アクセルペダルセンサ50、レンジセンサ60、シフトバイワイヤアクチュエータ70から構成されている。なお、車両停止補助装置1は、車両停止時にアイドリング状態を検知するとエンジンを停止するアイドリングストップ車に取り付けられている。
【0012】
ECU10は、車両停止補助装置1全体を制御する。このECU10は、いわゆるマイクロコンピュータシステムとして構成されており、CPU及び、ROM、RAM、I/O、バスライン等を備えている。ECU10は、後述する車速センサ20、パーキングブレーキスイッチ30、ブレーキペダルセンサ40、アクセルペダルセンサ50、レンジセンサ60およびシフトバイワイヤアクチュエータ70と電気的に接続されている。ECU10は、各センサより入力される信号に基づいて判断を行う。ECU10は、特許請求の範囲に記載の「制御手段」に相当する。
【0013】
車速センサ20は、車両の速度を検出するものであり、例えばドライブシャフトの外周部に取り付けられている。車速センサ20は、車両速度を示すパルス信号をECU10に入力する。車速センサ20は、特許請求の範囲に記載の「車両速度検出手段」に相当する。
【0014】
パーキングブレーキスイッチ30は、パーキングブレーキシステムのレバー部に配置されている。パーキングブレーキスイッチ30は、パーキングブレーキが作動している場合にはオン信号をECU10へ出力し、作動していない場合、すなわちパーキングブレーキが解除されている場合には、オフ信号をECU10へ出力する。パーキングブレーキスイッチ30は、特許請求の範囲に記載の「パーキングブレーキ検出手段」に相当する。
【0015】
ブレーキペダルセンサ40は、ブレーキペダルと接続している。ブレーキペダルセンサ40は、ブレーキペダルで操作するブレーキ圧を検出し、当該ブレーキ圧を電気信号としてECU10へ出力する。ブレーキペダルセンサ40は、特許請求の範囲に記載の「ブレーキ操作量検出手段」に相当する。
【0016】
アクセルペダルセンサ50は、アクセルペダルと接続している。アクセル開度を検出するアクセルペダルセンサ50は回転角センサであり、アクセル開度に対応した回転位置に応じてリニアな電圧信号を出力する。出力された電圧信号はECU10へ入力される。アクセルペダルセンサ50は、特許請求の範囲に記載の「アクセル操作量検出手段」に相当する。
【0017】
レンジセンサ60は、シフトバイワイヤアクチュエータ70とECU10とを接続する。レンジセンサ60は、シフトバイワイヤアクチュエータ70を介してマニュアルバルブ86のシフトレンジを検出し、ECU10へ出力する。一方、運転者が選択するシフトレンジは図示しないレンジスイッチを経由してECU10に入力される。レンジセンサ60およびECU10は、特許請求の範囲に記載の「レンジ検出手段」に相当する。
【0018】
シフトバイワイヤアクチュエータ70は、自動変速機を構成する伝達機構部80の駆動軸部材81と接続している。運転者が選択するシフトレンジがECU10に入力されると、ECU10と電気的に接続しているシフトバイワイヤアクチュエータ70は駆動軸部材81を回転駆動させシフトレンジを変更する。
【0019】
伝達機構部80は、図1に示すように駆動軸部材81、ディテントプレート82およびローラ83などを有している。駆動軸部材81は、シフトバイワイヤアクチュエータ70に接続し、シフトバイワイヤアクチュエータ70によって回転駆動される。ディテントプレート82は、駆動軸部材81から径方向外側に伸びて駆動軸部材81と一体に回転可能に取り付けられている。これにより、ディテントプレート82は、シフトバイワイヤアクチュエータ70によって回転駆動される。ディテントプレート82は、駆動軸部材81と平行に突出するピン84を有している。ピン84は、マニュアルバルブ86に接続している。その結果、ディテントプレート82が駆動軸部材81とともに回転することにより、マニュアルバルブ86は軸方向へ往復移動する。すなわち、伝達機構部80は、シフトバイワイヤアクチュエータ70の回転駆動力を直線運動に変換してマニュアルバルブ86に伝達する。
【0020】
ディテントプレート82は、径方向において駆動軸部材81と反対側の端部に複数のディテントプレート凹部831を有している。ディテントプレート凹部831は、それぞれ自動変速機のシフトレンジに対応している。ローラ83は、板ばね85の先端に支持されている。ローラ83がディテントプレート82のディテントプレート凹部831のいずれかに噛み合うことによって、マニュアルバルブ86の軸方向の位置が決定される。駆動軸部材81を経由してディテントプレート82に回転力が加わると、ローラ83は隣接する他のディテントプレート凹部831へ移動する。その結果、シフトバイワイヤアクチュエータ70によって駆動軸部材81を回転させることにより、マニュアルバルブ86の軸方向の位置が変化し、自動変速機はシフトレンジが変更される。
【0021】
パーキングロック部90は、パーキングギヤ91の外周部に形成されている凹部92にロックアーム93の爪94を噛み合わせることにより、自動変速機の出力軸の回転を規制する。パーキングロック部90のロッド95は、略L字形状に形成されている。ロッド95は、一端がディテントプレート82に固定され、他端がテーパコーン状のコーンヘッド96に接続している。コーンヘッド96は、スプリング97によって軸方向へ往復移動可能にロックアーム93に押し付けられている。ディテントプレート82の回転によってコーンヘッド96が軸方向へ往復移動することにより、コーンヘッド96はロックアーム93を図1の上下へ駆動する。ディテントプレート82のパーキングレンジに対応するディテントプレート凹部831とストッパ83とが噛み合う角度までディテントプレート82が回転すると、マニュアルバルブ86が「パーキングレンジ」に切り換えられるとともに、コーンヘッド96がロックアーム93を押し付け、ロックアーム93の爪94がパーキングギヤ91の凹部92に噛み合う。その結果、自動変速機の出力軸は機械的に回転が規制され、自動変速機のパーキングレンジが達成される。
【0022】
(作用)
次に本形態での車両停止補助処理を図2のフローチャートに基づき説明する。なお本形態での車両停止補助処理は、車速センサ20で検出する車両速度が所定の速度を下回っていると判断された場合、繰り返し実行される。
【0023】
最初のステップ(以下、「ステップ」を省略し、単に記号Sで示す)101において、車速センサ20が検出する車両速度が「0」であるか否かをECU10は判断する。ここで車両速度が「0」であると判断された場合、S102に移行する。一方、車両速度が「0」でないと判断された場合、すなわち走行中である場合には、以降の処理は実行せず、車両停止補助処理は終了する。
【0024】
S102では、パーキングブレーキスイッチ30が出力する信号からパーキングブレーキが解除されているか否かを判断する。上述したようにパーキングブレーキの使用中にはオン信号が入力されるため、オフ信号が入力された場合に肯定判断されることになる。ここでパーキングブレーキが解除されていると判断された場合、S103へ移行する。一方、パーキングブレーキが解除されていないと判断された場合、すなわちパーキングブレーキが作動中である場合には、以降の処理を実行せず、車両停止補助処理を終了する。
【0025】
S103では、ブレーキ圧が閾値以上であるか否かを判断する。ブレーキペダルで操作するブレーキ圧が閾値以上であると判断された場合、S104へ移行する。一方、ブレーキ圧が閾値より小さいと判断された場合、以降の処理を実行せず、車両停止補助処理を終了する。
【0026】
S104では、アクセル開度が第1閾値以下であるか否かを判断する。アクセル開度が第1閾値以下である場合、S105に移行する。一方、アクセル開度が第1閾値より大きい場合、以降の処理を実行せず、車両停止補助処理を終了する。
【0027】
S105では、運転者が選択しているシフトレンジ、例えばドライブレンジであることを記憶する。続くS106では、マニュアルバルブのシフトレンジをパーキングレンジに切り換える。パーキングレンジでは、図1に示すロックアーム93の爪94がパーキングギヤ91の凹部92に噛み合うことで機械的に車両は停止する。このとき、運転者が選択しているシフトレンジはドライブレンジのままである。続くS107では、エンジンを停止する。これにより、マニュアルバルブのレンジがパーキングレンジに切り替わった状態でエンジンの運転を停止するアイドリングストップが実行される。なお、運転者が選択しているシフトレンジは、特許請求の範囲に記載の「操作シフトレンジ」に相当する。また、マニュアルバルブのシフトレンジは、特許請求の範囲に記載の「機械シフトレンジ」に相当する。
【0028】
S108では、アクセル開度が第2閾値以上であるか否かを判断する。ここでアクセル開度の第2閾値は、第1閾値より小さい値に設定されている。アクセル開度が第2閾値より小さい場合、S109に移行せず、S108の判断処理を繰り返す。一方、アクセル開度が第2閾値以上である場合、S109に移行する。S109では、停止をしているエンジンを始動する。
【0029】
S110では、アクセル開度が第1閾値以上であるか否かを判断する。アクセル開度が第1閾値以上である場合、S111へ移行する。一方、アクセル開度が第1閾値より小さい場合、S110の判断処理を繰り返す。
S111では、S105においてECU10が記憶したシフトレンジ、すなわちマニュアルバルブのシフトレンジをドライブレンジに戻す。
【0030】
(効果)
次に本形態の車両停止補助装置1の効果について説明する。
(1)ECU10は、アイドリングストップが実行される前にシフトバイワイヤアクチュエータ70を介してマニュアルバルブのシフトレンジをパーキングレンジに変更する。その後、エンジンが停止し、アイドリングストップが実行される。これにより、運転者はアイドリングストップ実行中にブレーキペダルを操作しなくても車両は停止状態を維持するため、運転者の負担が軽減される。
【0031】
(2)すでに車両に搭載されているパーキングレンジ、アクセルペダルセンサ、ブレーキペダルセンサなどを利用することで、アイドリングストップ時に車両の停止状態を維持することができる。これにより、車両の停止を補助するための構成を簡素にすることができる。
【0032】
(3)マニュアルバルブのシフトレンジは、パーキングブレーキが解除されていることを条件としてパーキングレンジに変更される。これにより、パーキングブレーキとパーキングレンジによるブレーキとの2種類のブレーキが同時にかかることはない。したがって、アイドリングストップからの再発進時に運転手が操作を誤ることなく、エンジンの再始動および発進することができる。
【0033】
(4)エンジン停止後、車両を再発進するためには運転者はアクセルペダルを操作する。このとき、アクセル開度の閾値として、エンジンを再始動するための第1閾値とレンジ復帰処理のための第2閾値とが設けられている。このとき、第2閾値には第1閾値より小さい値が設定されている。これにより、運転者のアクセル操作によりパーキングブレーキがかかったままエンジンは再始動することとなる。したがって、エンジンを再始動するとき、エンジン回転数の急上昇による急発進を防ぐことができる。
【0034】
(5)運転者は、エンジン停止後、エンジンの再始動からシフトレンジの復帰によるドライブレンジへの変更までアクセルペダルの操作のみで車両を再発進することができる。これにより、再発進時の運転者の負担が軽減される。
【0035】
(その他の実施形態)
(ア)上述の実施形態では、運転者が選択するシフトレンジはドライブレンジとした。しかし、運転者が選択するシフトレンジはこれに限定されなくてもよい。ローレンジやセカンドレンジなど車両を前進させるレンジであればよい。
【0036】
以上、本発明はこのような実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の形態で実施可能である。
【符号の説明】
【0037】
10 ・・・ECU(制御手段、レンジ検出手段)、
20 ・・・車速センサ(車両速度検出手段)、
30 ・・・パーキングブレーキスイッチ(パーキングブレーキ検出手段)、
40 ・・・ブレーキペダルセンサ(ブレーキ操作量検出手段)、
50 ・・・アクセルペダルセンサ(アクセル操作量検出手段)、
60 ・・・レンジセンサ(レンジ検出手段)、
70 ・・・シフトバイワイヤアクチュエータ、
86 ・・・マニュアルバルブ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両速度を検出する車両速度検出手段と、
ブレーキペダルの操作量を検出するブレーキ操作量検出手段と、
アクセルペダルの操作量を検出するアクセル操作量検出手段と、
運転者が選択しているシフトレンジである操作シフトレンジとマニュアルバルブのシフトレンジである機械シフトレンジとを検出するレンジ検出手段と、
前記機械シフトレンジの切換を行うシフトバイワイヤアクチュエータと、
前記シフトバイワイヤアクチュエータを制御し前記機械シフトレンジの切換を行う制御手段と、
を備え、
前記制御手段は、前記車両速度検出手段により車両速度が0であると検出され、かつ、前記ブレーキ操作量検出手段にて検出される前記ブレーキペダルの操作量が所定の閾値以上であり、かつ、前記アクセル操作量検出手段にて検出される前記アクセルペダルの操作量が第1閾値以下である場合、
前記シフトバイワイヤアクチュエータにより前記機械シフトレンジを車両の移動が規制されるパーキングレンジへ切り換えるパーキングレンジ切換処理を実行し、
前記制御手段は、前記パーキングレンジ切換処理を実行した後、前記レンジ検出手段にて検出される前記操作シフトレンジが前記車両の前進を可能とするレンジであると検出された場合、内燃機関の運転を停止する内燃機関停止処理を実行することを特徴とする車両停止補助装置。
【請求項2】
請求項1に記載の車両停止補助装置において、
パーキングブレーキが解除されているか否かを検出するパーキングブレーキ検出手段を備え、
前記制御手段は、前記パーキングブレーキ検出手段にてパーキングブレーキが解除されていると検出された場合、前記パーキングレンジ切換処理を実行することを特徴とする車両停止補助装置。
【請求項3】
請求項1または2に記載の車両停止補助装置において、
前記制御手段は、前記内燃機関停止処理を実行した後、前記アクセル操作量検出手段にて検出される前記アクセルペダルの操作量が前記第1閾値より小さい第2閾値以上になった場合、内燃機関の運転を開始する内燃機関運転処理を実行することを特徴とする車両停止補助装置。
【請求項4】
請求項3に記載の車両停止補助装置において、
前記制御手段は、前記内燃機関運転処理を実行した後、前記アクセル操作量検出手段にて検出される前記アクセルペダルの操作量が前記第1閾値以上になると、前記パーキングレンジから前記車両の前進を可能とするレンジへ前記機械シフトレンジを変更するレンジ復帰処理を実行することを特徴とする車両停止補助装置。
【請求項5】
請求項1から4のいずれか一項に記載の車両停止補助装置の備える各手段としてコンピュータを機能させるプログラム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate


【公開番号】特開2012−107549(P2012−107549A)
【公開日】平成24年6月7日(2012.6.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−255751(P2010−255751)
【出願日】平成22年11月16日(2010.11.16)
【出願人】(000004260)株式会社デンソー (27,639)
【Fターム(参考)】