説明

車両用ナビゲーション装置

【課題】より正確且つ迅速な案内を行なうことが可能な車両用ナビゲーション装置を提供すること。
【解決手段】乗員により発せられた音声を収集する音声収集手段(20)と、収集された音声を車外設備に送信する音声送信手段(10、20)と、送信された音声に基づき車外設備(100)において作成される目的地情報を車外設備から受信する目的地情報受信手段(10)と、を備え、受信された目的地情報に基づく案内を行なう車両用ナビゲーション装置(1)であって、音声収集手段により収集された音声に対する音声認識を行なって、音声収集手段により収集された音声から目的地を抽出する目的地抽出手段(68)を備え、音声収集手段により音声が収集された後、目的地情報受信手段により目的地情報が受信されるまでは、目的地抽出手段により抽出された目的地に基づく案内を行なうことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、無線通信により車外設備において作成された目的地情報を受信して、これに基づく案内を行なう車両用ナビゲーション装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、車両の乗員が、遠隔の通信センターにいるオペレーターと通話して目的地を告げ、オペレーターがデータベースにアクセスして目的地に関する情報を検索し、目的地情報を車両に送信して、車両において受信した目的地情報に基づいて案内を行なう自動車用ナビゲーションシステムについての発明が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開平10−253377号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上記特許文献1に記載のシステムは、地図情報を格納する記憶媒体を車外設備である通信センターに設置しているため、車両に搭載された記憶媒体に記憶された地図情報にのみ基づいて案内を行なう場合に比して、精緻な案内を行なうことができるという利点を有する。車両に搭載可能な記憶媒体についてはサイズや費用に関する制約が大きいが、車外設備に記憶媒体を設置する場合にはこうした制約は小さく、大規模なデータベースを構築可能だからである。また、車外設備がコンテンツプロバイダー等と接続することにより、地図、及び目的地候補としての地名や建物名、その座標等の情報をより迅速に更新することが可能であるため、最新の情報に基づく案内を行なうことができる。
【0004】
ところが、車両と車外設備との通信(目的地を告げる際の通話と、電気的信号としての目的地情報の受信との双方を含む)は、ある程度の時間を要するものであるため、車両に搭載された記憶媒体に記憶された地図情報に基づいて案内を行なう場合に比して、案内が開始されるのが遅くなるという問題が生じる。このため、その間に車両が走行して、目的地とは逆の方向に移動してしまうような場面も想定し得る。
【0005】
本発明はこのような課題を解決するためのものであり、より正確且つ迅速な案内を行なうことが可能な車両用ナビゲーション装置を提供することを、主たる目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するための本発明の一態様は、乗員により発せられた音声を収集する音声収集手段と、音声収集手段により収集された音声を車外設備に送信する音声送信手段と、音声送信手段により送信された音声に基づき車外設備において作成される目的地情報を車外設備から受信する目的地情報受信手段と、を備え、目的地情報受信手段により受信された目的地情報に基づく案内を行なう車両用ナビゲーション装置であって、音声収集手段により収集された音声に対する音声認識を行なって、音声収集手段により収集された音声から目的地を抽出する目的地抽出手段を備え、音声収集手段により音声が収集された後、目的地情報受信手段により目的地情報が受信されるまでは、目的地抽出手段により抽出された目的地に基づく案内を行なうことを特徴とする、車両用ナビゲーション装置である。
【0007】
ここで、「目的地情報受信手段により目的地情報が受信されるまで」を、「目的地情報受信手段により受信された目的地情報に基づく案内が開始されるまで」、或いは「経路案内に係る推奨経路が生成されるまで」と置換してもよい。
【0008】
この本発明の一態様によれば、車外設備に対して送信された音声に基づき、車外設備において作成される目的地情報に基づく案内を行なうため、正確且つ最新の情報に基づいた経路案内を行なうことができる。車外設備においては地図情報を記憶する記憶媒体のサイズ及び費用の制約が小さく、迅速な情報収集及び情報更新が可能だからである。そして、通信に要する時間に起因して、車両において実際に案内が開始されるまでの空白時間が生じるが、この間は、車外設備に送信された音声に対する音声認識を行なって通話内容に含まれる目的地を抽出し、抽出した目的地を用いて暫定的な経路案内を行なうため、経路案内を迅速に開始することができる。従って、より正確且つ迅速な案内を行なうことができる。
【0009】
また、本発明の一態様において、目的地抽出手段は、例えば、音声収集手段により収集された音声をテキスト変換すると共に、テキスト変換された音声において、特定キーワードの前後に位置するテキスト情報を、目的地として抽出する手段である。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、より正確且つ迅速な案内を行なうことが可能な車両用ナビゲーション装置を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明を実施するための最良の形態について、添付図面を参照しながら実施例を挙げて説明する。
【実施例】
【0012】
以下、本発明の一実施例に係る車両用ナビゲーション装置1について説明する。
【0013】
[構成]
図1は、車両用ナビゲーション装置1の全体構成の一例を示す図である。車両用ナビゲーション装置1は、主要な構成として、無線通信装置10と、ハンズフリー通話システム20と、GPS受信機30と、メモリ40と、HMI(Human Machine Interface)50と、ナビゲーションコンピューター60と、を備える。図中の矢印は、多重通信線等を介してCAN(Controller Area Network)やBEAN、AVC−LAN、FlexRay等の適切な通信プロトコルを用いて行なわれる車両内の主要な情報通信の流れを示す。
【0014】
無線通信装置10は、例えば、無線基地局70及びネットワーク80を介して情報センター100との間で情報の送受信を行なう。無線通信装置10と無線基地局70との間では、携帯電話網、PHS(Personal Handy-phone System)網、無線LAN、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)、衛星電話、ビーコン等を利用した無線通信が行なわれる。また、無線基地局70と情報センター100を接続するネットワーク80は、例えば、公衆電話交換網(PSTN)やデジタル通信ネットワーク(ISDN)、光ファイバ等の有線ネットワークである(無線基地局70と情報センター100との間で無線通信が行なわれても構わない)。従って、無線通信装置10は、携帯電話と等価な機構を備えるものであってもよいし、市販の携帯電話が、連結、有線接続、又はBluetooth等の短距離無線伝送システムにより車両側と通信可能に接続されたものであってもよい。また、携帯電話以外の機構を有する装置であってもよいのは勿論である。本実施例では、無線通信装置10は、ナビゲーションコンピューター60により制御される。
【0015】
ここで、情報センター100は、例えば、ユーザー(運転者その他の乗員をいう)との契約により、ユーザー保有の車両に対して各種情報サービスを提供するための施設であり、データベース110及びセンター側通信装置120を備える。情報センター100は、例えば、自動車メーカーが運営する施設であり、を備え、ユーザーとの電話通話を行なうと共にデータベース110やセンター側通信装置120に対する各種の操作を行なうオペレーターを配置させている。
【0016】
ハンズフリー通話システム20は、例えば、車室内の天井部に配設された音声認識用マイクやスピーカー、電話スイッチ、及び携帯電話ケーブル等から構成され、携帯電話が接続されることにより、運転者が携帯電話を手に持つことなく車外との通話を可能にしたシステムである。なお、携帯電話がケーブルにより接続されるものに限らず、上記の無線通信装置10の機構の一部が共用されて車外との通話を行なうものであってもよい。本発明の適用上、情報センター100内のオペレーターと通話可能な構成であれば、如何なる構成であっても構わない。本実施例では、ハンズフリー通話システム20は、ナビゲーションコンピューター60により制御され、HMI50をユーザーインターフェースとするものとする。
【0017】
GPS受信機30は、GPS衛星から衛星の軌道と時刻のデータを含む電波信号を受信し、ナビゲーションコンピューター60に出力する。
【0018】
メモリ40は、例えば、HDD(Hard Disc Drive)やDVD(Digital Versatile Disk)、CD−ROM等の記憶媒体であり、地図情報が記憶されている。地図情報は、例えば、交差点等を示すノードと、各ノードを接続するリンクと、により道路形状が特定されており、目的地となり得る主要な建物や地名、各種施設等の座標(緯度、経度)が併せて記憶されている。
【0019】
HMI50は、ユーザーと車載ナビゲーション装置の間の入出力インターフェースとなる機器群であり、例えば、画像表示を行なうと共に、タッチパネルとしてユーザーによる種々の入力操作を可能に構成されたディスプレイ装置や、音声入出力のためのマイク、スピーカー、ブザー等からなる。HMI50の出力内容は、ナビゲーションコンピューター60により決定され、HMI50になされた入力操作は、ナビゲーションコンピューター60に入力される。
【0020】
ナビゲーションコンピューター60は、例えば、CPUを中心としてROMやRAM等がバスを介して相互に接続されたコンピューターユニットであり、その他、HDD(Hard Disc Drive)やDVD(Digital Versatile Disk)等の記憶媒体やI/Oポート、タイマー、カウンター等を備える。ROMには、CPUが実行するプログラムやデータが格納されている。また、ナビゲーションコンピューター60は、ROMに記憶されたプログラムをCPUがRAM上に展開(ロード)して実行することにより機能する主要な機能ブロックとして、現在位置特定部62と、推奨経路生成部64と、経路案内部66と、目的地抽出部68と、を備える。
【0021】
現在位置特定部62は、GPS受信機30が受信した電波信号の時間差に基づく演算により、自車両の現在位置(緯度、経度、高度)を特定する。また、自車両の現在位置は、車速センサーやジャイロセンサー等の各種センサーの出力や、ビーコン受信機及びFM多重放送受信機を介して受信される各種情報に基づいて補正されてよい。
【0022】
推奨経路生成部64は、目的地に至る推奨経路をダイクストラ法等により生成する。経路案内部66は、推奨経路に従って車両が走行できるようにHMI50を用いたナビゲーション表示や音声案内を行なう。
【0023】
目的地抽出部68の機能については後述する。
【0024】
[情報センター100に対する目的地検索の依頼]
本実施例において、経路案内に係る目的地は、HMI50に対してユーザーがタッチ操作等することにより設定される他、ハンズフリー通話システム20によって情報センター100内のオペレーターに目的地の検索を依頼することによっても設定可能となっている。
【0025】
これにより、メモリ40に記憶された地図情報にのみ基づいて案内を行なう場合に比して、正確且つ最新の情報に基づいた経路案内を行なうことを可能としている。車両に搭載されるメモリ40についてはサイズや費用に関する制約が大きいが、情報センター100に設置されるデータベース110についてはこうした制約は小さく、より大規模なデータベースとすることが可能だからである。また、情報センター100がコンテンツプロバイダー等と接続することにより、道路形状、及び目的地候補としての地名や建物名、その座標等の情報を迅速に更新することができるため、最新の情報に基づく案内を行なうことができる。更に、通話によって目的地を指定するため、機械操作に不慣れなユーザーであっても安心して装置の使用をすることができるという利点も有する。
【0026】
以下に、情報センター100に対する目的地検索の依頼の基本的手順を示す。まず、ユーザーが、HMI50に対して、センター接続のための所定の操作又は音声入力を行なうと、ナビゲーションコンピューター60が予め登録されている情報センター100の目的地検索依頼用ダイヤルに接続するように、無線通信装置10やハンズフリー通話システム20に指示する。
【0027】
情報センター100との接続が行なわれると、ユーザーは、情報センター100内のオペレーターに対して、所望の目的地を指定し、これを検索して目的地情報を自車両に送信するように依頼する。
【0028】
情報センター100内のオペレーターは、データベース110においてユーザーが指定した目的地を検索し、検索結果(目的地情報)を当該車両に対して電気的信号として返信する。
【0029】
そして、目的地情報を受信した車両においては、現在位置特定手段62が特定した現在位置から、情報センター100より受信した目的地の座標に至るまでの推奨経路を推奨経路生成部64が生成し、これに従って車両が走行するように経路案内部66がHMI50を用いたナビゲーション表示や音声案内を行なう。
【0030】
[問題点]
ところが、情報センター100に対する目的地検索の依頼を行なう場合、HMI50に対してユーザーがタッチ操作等する場合に比して、前述の利点の他に、経路案内が開始されるまでの空白時間が、通信等に要する時間に起因して長くなってしまうという問題点が存在する。このため、その間に車両が走行して、目的地とは逆の方向に移動してしまうような場面も想定し得る。
【0031】
従って、情報センター100に対する目的地検索の依頼に係る手順を開始してから、経路案内が開始されるまで(或いは目的地情報を受信するまで)の空白時間については、一時的に車両側で目的地を設定して暫定的な経路案内を行なうことが望まれる。
【0032】
しかしながら、当該空白時間の暫定的な経路案内のために、HMI50に対してユーザーがタッチ操作等して目的地を設定するのは非常に煩雑であり、二度手間である。
【0033】
[音声認識による暫定的な経路案内]
そこで、本実施例の車両用ナビゲーション装置1では、ユーザーが、センター接続のための所定の操作又は音声入力を行なった後、ハンズフリー通話システム20等を用いたなされた通話内容(音声データ)をナビゲーションコンピューター60に入力することとした。そして、目的地抽出部68が、入力された通話内容(音声データ)に対する音声認識を行なって、通話内容に含まれる目的地を抽出し、抽出した目的地を用いて推奨経路生成部64が一時的な推奨経路を作成し、これに基づく暫定的な経路案内を行なうこととした。
【0034】
音声データに対する音声認識、すなわち音声データをテキスト変換する処理については、既に種々の手法が公知となっているため、説明を省略する。
【0035】
テキスト変換された音声データからの目的地の抽出については、例えば、以下のような手法により行なうことができる。(1)「**に(へ)行きたい」、「**まで」、「**をお願いします」等、目的地の後に付けられることが多い特定のキーワードを予め複数用意しておき、そのキーワードの前(上記「**」に相当する部分)を、目的地として抽出する。また、(2)「目的地は××」、「今から××」等、目的地の前に付けられることが多い特定のキーワードを予め複数用意しておき、そのキーワードの後(上記「××」に相当する部分)を、目的地として抽出する。また、(1)及び(2)を組み合わせて目的地を抽出してもよい。
【0036】
また、これに限らず、音声データのうち目的地を示す部分の先頭及び末尾の区切りのタイミングにおいて、ユーザーに何らかのスイッチ操作、タッチ操作等を行なわせるものとしてもよい。こうすれば、より正確に音声データのうち目的地を示す部分を特定することができる。
【0037】
[制御の流れ]
図2は、ナビゲーションコンピューター60により実行される特徴的な処理の流れを示すフローチャートである。本フローは、ユーザーが、センター接続のための所定の操作又は音声入力を行なったときに開始される。
【0038】
まず、ナビゲーションコンピューター60は、無線通信装置10やハンズフリー通話システム20に対して、情報センター100への接続指示を行なう(S200)。
【0039】
情報センター100との接続が開始されると、前述の如くユーザーが情報センター100内のオペレーターと通話を開始する。ハンズフリー通話システム20に入力された音声データ(ユーザーの声)は、情報センター100にリアルタイム送信される(S210)と同時に、当該音声データは、ナビゲーションコンピューター60に入力される(S220)。
【0040】
音声データが入力されると、目的地抽出部68が前述の如く音声データから目的地を抽出し(S230)、情報センター100から目的地情報を受信するまでの間、目的地抽出部68が抽出した目的地に至る推奨経路を生成し、これに基づく経路案内を行なう(S240、S250、S260)。なお、この間、無線通信装置10は、目的地情報受信待機状態となっている。
【0041】
情報センター100において前述の検索処理等が行なわれた後、情報センター100から目的地情報を受信すると、目的地に到着するか、他の目的地を設定されるための手順(前述したセンター接続のための手順や、HMI50において目的地を設定する際の開始操作が相当する)が開始されるまでの間、情報センター100から受信した目的地に至る推奨経路を生成し、これに基づく経路案内を行なう(S270、S280、S290)。
【0042】
本実施例の車両用ナビゲーション装置1によれば、情報センター100に対して目的地検索を依頼することの有する利点を活かしつつ、通信に要する時間に起因して経路案内が開始されるまでの空白時間が長くなるという問題点を解消することができる。
【0043】
すなわち、情報センター100に対して目的地検索を依頼することにより、正確且つ最新の情報に基づいた経路案内を行なうことができ、通話によるため機械操作に不慣れなユーザーでも安心して使用できる。そして、経路案内が開始されるまでの空白時間については、通話内容に対する音声認識を行なって通話内容に含まれる目的地を抽出し、抽出した目的地を用いて暫定的な経路案内を行なうため、経路案内を迅速に開始することができる。また、その間に車両が走行して、目的地とは逆の方向に移動してしまうような場面が生じるのを抑制することができる。
【0044】
従って、より正確且つ迅速な案内を行なうことができる。
【0045】
[変形例]
以上、本発明を実施するための最良の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形及び置換を加えることができる。
【0046】
例えば、音声認識による暫定的な経路案内は、「情報センター100から目的地情報を受信するまでの間」行なうのに限らず、「目的地情報に基づき最初に推奨経路が生成されるまでの間」行なってもよいし、「目的地情報に基づく経路案内が開始されるまでの間」行なってもよい。
【0047】
また、目的地情報は、単に指定された目的地の座標のみを含むものに限らず、情報センター100において当該車両の現在位置から当該目的地までの推奨経路を生成し、当該生成した推奨経路を車両に送信するものであってもよい。この場合、車両から情報センター100に最初に接続する際、及び車両の移動に応じて逐次、現在位置特定手段62が特定した現在位置を情報センター100に送信する。
【0048】
また、情報センター100内の検索処理は、オペレーターを介さず、情報センター100内のコンピューターが音声認識を行なって抽出するものとしてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0049】
本発明は、自動車製造業や自動車部品製造業等に利用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】車両用ナビゲーション装置1の全体構成の一例を示す図である。
【図2】ナビゲーションコンピューター60により実行される特徴的な処理の流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0051】
1 車両用ナビゲーション装置
10 無線通信装置
20 ハンズフリー通話システム
30 GPS受信機
40 メモリ
50 HMI
60 ナビゲーションコンピューター
62 現在位置特定部
64 推奨経路生成部
66 経路案内部
68 目的地抽出部
70 無線基地局
80 ネットワーク
100 情報センター
110 データベース
120 センター側通信装置


【特許請求の範囲】
【請求項1】
乗員により発せられた音声を収集する音声収集手段と、該音声収集手段により収集された音声を車外設備に送信する音声送信手段と、該音声送信手段により送信された音声に基づき前記車外設備において作成される目的地情報を前記車外設備から受信する目的地情報受信手段と、を備え、前記目的地情報受信手段により受信された目的地情報に基づく案内を行なう車両用ナビゲーション装置であって、
前記音声収集手段により収集された音声に対する音声認識を行なって、前記音声収集手段により収集された音声から目的地を抽出する目的地抽出手段を備え、
前記音声収集手段により音声が収集された後、前記目的地情報受信手段により目的地情報が受信されるまでは、前記目的地抽出手段により抽出された目的地に基づく案内を行なうことを特徴とする、車両用ナビゲーション装置。
【請求項2】
請求項1に記載の車両用ナビゲーション装置であって、
前記目的地抽出手段は、前記音声収集手段により収集された音声をテキスト変換すると共に、該テキスト変換された音声において、特定キーワードの前後に位置するテキスト情報を目的地として抽出する手段である、
車両用ナビゲーション装置。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2008−256659(P2008−256659A)
【公開日】平成20年10月23日(2008.10.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−101934(P2007−101934)
【出願日】平成19年4月9日(2007.4.9)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Bluetooth
【出願人】(000003207)トヨタ自動車株式会社 (59,920)
【Fターム(参考)】