説明

車載器

【課題】サービス時間情報が付与されたコンテンツ情報について、容易にそのサービス時間を通知すること。
【解決手段】路側無線装置2を介してセンター装置1と無線通信を行うDSRC通信部522と、現在時刻を計時する計時部547と、DSRC通信部522を介して受信されたサービス提供元のサービス時間情報と計時部547により計時された現在時刻とを比較判別する制御部51と、制御部51による判別結果に基づいて、サービス時間情報に含まれる時間情報を出力させる制御部51と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車載器に関する
【背景技術】
【0002】
従来、路上に設置された路側無線装置と車両に搭載された車載器から構成され、路側無線装置と車載器の間で双方向の無線通信を行う路車間通信システムが知られている。この路車間通信システムでは、例えば、DSRC(Dedicated Short Range Communication)
と呼ばれる狭域通信方式が採用されている。
車載器は、路側無線装置と狭域無線通信を行い、当該路側無線装置を介してセンター装置から情報提供を受けることが可能となっている。すなわち、車両が路側無線装置の通信範囲内にある間のみ、車載器と路側無線装置との双方向通信が可能となり、この間にセンター装置から路側無線装置を介して車載器にコンテンツ情報が配信される。
【0003】
上述した路車間通信システムの利用形態の一つとして、センター装置(サービス事業者)から車載器に対して、路側無線装置周辺の特定地域において有用なコンテンツ情報(例えば、周辺にある店舗や駐車場、医療機関等の地域情報、広告等)を配信させることが提案されている。また、センター装置から配信されたコンテンツ情報を車載器で蓄積し、車載器が路側無線装置と通信できない環境(通信エリア外)においても、ユーザの操作により呼び出して、又は自動的に、蓄積されているコンテンツ情報を再生させる技術が提案されている(例えば、特許文献1)。
【特許文献1】特開2007−109032号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
コンテンツ情報には上述のように様々な情報(例えば、周辺にある店舗や駐車場、医療機関等の地域情報、広告等)が含まれる。このとき、コンテンツ情報に含まれる情報としてサービス時間情報(例えば、サービス提供時間情報、営業時間情報等)等を含めることも検討されている。このような蓄積されたコンテンツ情報にアクセスする方法として、コンテンツ情報に階層構造を持たせ、ユーザは、その階層構造を辿ることにより所望のコンテンツにすることが考えられるが、この方法では現在サービス時間中のコンテンツにどのようなものかを容易に知ることは困難であった。本発明では、サービス時間情報が付与されたコンテンツ情報について、容易にそのサービス時間を通知することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明の車載器は、
路側無線装置を介してセンター装置と無線通信を行う通信部と、
現在時刻を計時する計時部と、
前記通信部を介して受信されたサービス提供元のサービス時間情報と前記計時部により計時された現在時刻とを比較判別する判別部と、
前記判別部による判別結果に基づいて、前記サービス時間情報に含まれる時間情報を出力させる制御部と、
を備える。
【0006】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の車載器において、
前記サービス時間情報は、
サービス開始時間からサービス中断時間又は当該サービス開始時間からサービス終了時間までの時間を示すサービス時間期間を含み、
前記判別部は
前記現在時刻と前記サービス時間期間とを比較し、前記現在時刻が前記サービス時間期間中であるか否かを判別し、
前記制御部は、
前記判別部により前記現在時刻が前記サービス時間の期間中であると判別された場合は、前記サービス開始時間を出力させる。
【0007】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の車載器において、
前記サービス時間情報は、
サービス開始時間からサービス中断時間又は当該サービス開始時間からサービス終了時間までの時間を示すサービス時間期間を含み、
前記判別部は、
前記現在時刻、前記サービス開始時間及び予め定められた第1の規定時間を参照し、前記現在時刻から前記サービス開始時間までの時間が前記第1の規定時間内であるか否かを判別し、
前記制御部は、
前記判別部により前記現在時刻から前記サービス開始時間までの時間が前記第1の規定時間内であると判別された場合は、前記サービス開始時間を出力させる。
【0008】
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の車載器において、
前記判別部は、
前記現在時刻から前記サービス開始時間までの時間が前記第1の規定時間内でないと判別された場合に、前記現在時刻、前記サービス終了時間及び予め定められた第2の規定時間を参照し、前記現在時刻から前記サービス終了時間までの時間が前記第2の規定時間内であるか否かを判別し、前記第2の規定時間内であると判別された場合に、前記現在時刻、前記現在時刻以降のサービス開始時間及び予め定められた第3の規定時間を参照し、前記現在時刻から前記現在時刻以降のサービス開始時間までの時間が前記第3の規定時間内であるか否かを判別し、
前記制御部は、
前記判別部により前記現在時刻から前記現在時刻以降のサービス開始時間までの時間が前記第3の規定時間内であると判別された場合、前記サービス中断時間を出力させる。
【0009】
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の車載器において、
前記制御部は、
前記判別部により前記現在時刻から前記現在時刻以降のサービス開始時間までの時間が前記第3の規定時間以内でないと判別された場合、前記サービス終了時間を出力させる。
【0010】
請求項6に記載の発明は、請求項1に記載の車載器において、
現在位置情報を取得する現在位置取得部を備え、
前記判別部は、
前記通信部を介して受信されたサービス提供元の位置情報と前記現在位置取得部により取得された現在位置情報とを比較し、前記位置情報が前記現在位置情報から規定範囲外であるか否かを判別し、
前記制御部は、
前記位置情報が前記現在位置から規定範囲外であると判別された場合に、前記サービス時間情報を出力させない。
【0011】
請求項7に記載の発明は、請求項1に記載の車載器において、
情報を表示する表示部を備え、
前記サービス時間情報は、
サービス開始時間からサービス中断時間又は当該サービス開始時間からサービス終了時間までの時間を示すサービス時間期間を含み、
前記判別部は、
前記現在時刻と前記サービス時間期間とを比較し、前記現在時刻が前記サービス時間期間中であるか否かを判別し、
前記制御部は、
前記判別部により前記現在時刻が前記サービス時間期間中であると判別された場合は、サービス中の提供元がリストされたサービス中リストにサービス中の提供元を追加して前記表示部に表示させる。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、サービス時間情報を知るための煩雑な操作の手間をなくすことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
(第1の実施の形態)
以下、添付図面を参照して本発明に係る第1の実施の形態を詳細に説明する。ただし、発明の範囲は、図示例に限定されない。
【0014】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本実施形態に係る路車間通信システム100のシステム構成を示す説明図である。
図1に示すように、路車間通信システム100は、センター装置1、路側無線装置2、車両Cに搭載された車載器5を含んで構成される。なお、図1では、1台のセンター装置1のみ示しているが、センター装置1はコンテンツ情報を提供するサービス提供事業者毎に設けられる。
【0015】
路側無線装置2は、路上や駐車場等に複数設置され、各路側無線装置2はネットワークNを介してセンター装置1と接続されている。また、路側無線装置2は、車載器5と狭域通信(DSRC)により情報の送受信を行う。
すなわち、センター装置1は、路側無線装置2を介して車載器5にコンテンツ情報を提供可能となっている。そして、車載器5は、提供されたコンテンツ情報に再生処理を施し、このコンテンツ情報に基づく音声をスピーカから出力したり、映像をディスプレイに表示したりする。
【0016】
図2は、センター装置1及び路側無線装置2の内部構成を示すブロック図である。すなわち、センター装置1及び路側無線装置2は、図2に示す機能ブロックからなる処理装置(例えば、コンピュータ端末)を備えている。
【0017】
図2に示すように、センター装置1は、制御部11、ネットワーク通信部12、コンテンツ記憶部13、を備えて構成される。
制御部11は、CPU(Central Processing Unit)111、ROM(Read Only Memory)112、RAM(Random Access Memory)113を備える。CPU111は、RAM113を作業領域として、ROM112に記憶された制御プラグラムを実行することにより、各種演算を行うほか、ネットワーク通信部12を制御する。
【0018】
ネットワーク通信部12は、ネットワークNを介して路側無線装置2にコンテンツ情報を送信する。
コンテンツ記憶部13は、例えば、ハードディスクで構成され、車載器5に提供するためのコンテンツ情報を記憶する。このコンテンツ情報は、ユーザに提供するテキスト情報、画像情報、音楽情報等を含んで構成され、その内容としては、例えば、店舗の広告や駐車場、医療施設の案内、クーポン等、様々なものが挙げられる。また、コンテンツ情報は、後述する所定のフォーマット(複合コンテンツフォーマット)に従って構成される。
【0019】
路側無線装置2は、制御部21、DSRC通信部22、ネットワーク通信部23、を備えて構成される。
制御部21は、CPU211、ROM212、RAM213を備える。CPU211は、RAM213を作業領域として、ROM212に記憶された制御プラグラムを実行することにより、各種演算を行うほか、DSRC通信部22、ネットワーク通信部23を制御する。
【0020】
DSRC通信部22は、DSRCにより車両Cに搭載されている車載器5にコンテンツ情報を送信する。
ネットワーク通信部23は、ネットワークNを介してセンター装置1からのコンテンツ情報等を受信する。
路側無線装置2において、センター装置1から送信されたコンテンツ情報を受信すると、DSRC通信部22はコンテンツ情報を提供するためのDSRC電波を常時発信する。路側無線装置2と通信可能な範囲(路側エリア)を車両が通過した際に、この車両Cに搭載された車載器5に対してコンテンツ情報が配信されることとなる。
【0021】
図3は、路側無線装置2の通信可能範囲である路側エリアZの説明図である。
図3に示すように、路側無線装置2は、道路脇や道路上方に設置されたアンテナ2aから到達距離が限定されたDSRCの電波を放射し、路側無線装置近傍に路側エリアZを形成する。ここで、DSRCとは、5.8GHz帯の電波を使った狭域通信方式であり、その通信範囲は、例えば、数メートルから数十メートルとされる。
【0022】
路車間通信システム100では、複数の路側無線装置2が設置されるが、路側無線装置2からのDSRCの電波の出力は何れも同じ程度に設定されるので、複数の路側無線装置2がそれぞれ形成する路側エリアは設定場所に関係なく、ほぼ一定である。そして、路側無線装置2は、それぞれの路側エリア内にある車両Cに搭載された車載器5とだけ、双方向無線通信(路車間通信)が可能となる。
【0023】
図4は、車両Cに搭載される車載器5の一構成例を示すブロック図である。
車載器5は、ITS(Intelligent Transport Systems:高度道路交通システム)に適
用可能なITS車載器であり、路車間通信システム100において、センター装置1から路側無線装置2を介して配信されたコンテンツ情報等を受信し、再生・出力するものである。
【0024】
図4に示すように、車載器5は、判別部、制御部としての制御部51、DSRC部52、VICSモジュール53、カーナビ部54、を備えて構成されている。
【0025】
制御部51は、CPU511、ROM512、RAM513を備えて構成される。CPU511は、RAM513を作業領域として、ROM512に記憶された制御プラグラムを実行することにより、各種演算を行うほか、各部の集中制御を行う。
【0026】
具体的には、制御部51は、DSRC通信部522を介して受信されたサービス提供元のサービス時間情報と計時部547により計時された現在時刻とを比較判別し、当該判別結果に基づいて、サービス時間情報を出力させる。サービス時間情報とは、後述するサービス提供時間リスト71のサービス提供時間、営業時間のことをいう。サービス時間情報には、サービス時間期間、サービス提供開始時間、サービス提供中断時間、サービス提供終了時間、営業時間期間、営業開始時間、営業中断時間、営業終了時間等が含まれる。
例えば、制御部51は、現在時刻とサービス時間情報に含まれるサービス時間期間(サービス開始時間からサービス中断時間までの時間又はサービス開始時間からサービス終了時間までの時間)とを比較判別し、現在時刻がサービス時間期間中である場合は、サービス時間情報に含まれるサービス開始時間(サービス提供開始時間、又は営業開始時間)を出力させる。
サービス時間情報に含まれる時間情報を出力させるとは、サービス時間情報に含まれる時間情報を表示部545に表示させること又はサービス時間情報を発話部546により発話させることをいう。
【0027】
DSRC部52は、DSRC制御部521、通信部としてのDSRC通信部522、記憶部523、ETC処理部524、ICカードインターフェース525、を備えて構成され、路側無線装置2やETC基地局とDSRCにより通信するための処理を行う。
【0028】
DSRC制御部521は、CPU、ROM、RAM(何れも図示略)を備えて構成され、ROMに記憶されている制御プログラムとの協働によりDSRC部52の各部の動作を制御する。
例えば、ETCによる決済を行う際には、DSRC通信部522の通信動作を制御してETC基地局から決済情報を受信させる。また、ETC処理部524により決済情報をクレジットカード等のICに書き込む処理を行わせる。
また例えば、DSRC通信部522により、センター装置1から路側無線装置2を介して配信されたコンテンツ情報を受信した場合には、これを制御部51に転送する。
【0029】
DSRC通信部522は、車両Cのダッシュボード上でフロントガラス近傍に設置されたアンテナを備え、このアンテナを介して路側無線装置2やETC基地局と、DSRCによる通信を行う。
記憶部523は、例えば、不揮発メモリで構成され、車載器5に付番される車載器IDや、車載器5を搭載する車両Cの車両情報等を記憶する。
車載器IDは、製造時に個々の車載器に付番される車載器情報である。車両情報は、車載器5を搭載する車両Cのナンバープレート情報や、車種情報(大型車両、中型車両、小型車両、身障者運転者両など)を含み、車両Cに車載器5を搭載する際に登録される(セットアップ)。
【0030】
ETC処理部524は、ICカードインターフェース525に挿抜されるIC付きクレジットカード又はデビットカード等に対して、決済情報等の読み書きを行う。
ICカードインターフェース525は、クレジットカード等のスロットを備え、このスロットに挿入されたクレジットカード等のICとETC処理部524の間で情報のやりとりを仲介する。
【0031】
VICSモジュール53は、光通信用、FM通信用、2.4GHz電波通信用のアンテナをそれぞれ備え、VICS(Vehicle Information and Communication System:道路交通情報通信システム)センターと光通信、FM通信、電波通信を行う。VICSモジュール53は、VICSセンターから渋滞情報や道路交通情報等を受信し、制御部51に転送する。
【0032】
カーナビ部54は、カーナビ制御部541、現在地検出部542、地図記憶部543、操作部544、第1の表示部、第2の表示部、第3の表示部としての表示部545、発話部546、計時部547、記憶部548、ネットワーク通信部549、を備えて構成され、例えば、車両Cを案内経路へ誘導するための処理を行う。
【0033】
カーナビ制御部541は、現在地検出部542から取得した現在地の情報及び地図記憶部543に記憶された地図情報等に基づいて、車両Cの現在地から操作部544を介して設定された目的地までの案内経路を算出する。そして、地図記憶部543に記憶されている地図情報を用いて、算出した案内経路へ誘導するための地図画面を作成し、表示部545のディスプレイに表示させる。また、カーナビ制御部541は、センター装置1から配信されたコンテンツ情報を再生する再生部として機能する。
【0034】
現在地検出部542は、GPS(Global Positioning System:全地球測位システム)
、ジャイロセンサ等を備える。
GPSは、GPS衛星から送信されるGPS信号を受信し、これに基づいて自車位置(緯度、経度)を算出する。
ジャイロセンサは、移動方向の変化量を示す車の加速度(単位時間当たりの水平方向への回転速度)を検出する(角速度センサ)とともに、地磁気の検出を行い(方位センサ)、自車の絶対方位を検出する。
現在地検出部542は、GPSとジャイロセンサから取得した情報に基づいて車両の現在地を示す現在地情報(緯度、経度等の情報)や走行速度の情報を作成する。
【0035】
地図記憶部543は、ハードディスクやDVD等の記憶媒体で構成され、案内表示に必要な地図情報を記憶する。
【0036】
操作部544は、車載器本体に設けられるハードキー、表示部545のディスプレイに一体的に設けられたタッチパネル(ソフトキー)、又はリモコンで構成される。操作部544は、ユーザによってキー操作がなされたときに、この操作に対応する操作信号を作成し、制御部31に出力する。
【0037】
表示部545は、ディスプレイにより構成される。例えば、センター装置1から提供されたコンテンツ情報が再生されると、表示部545に当該コンテンツ情報に基づく表示案内が表示される。また、表示部545は、タッチパネル機能を有し、画面上に配置されたボタンが操作されると、ボタンに対応する制御が行われることとなる。
【0038】
発話部546は、スピーカにより構成される。例えば、センター装置1から提供されたコンテンツ情報が再生されると、発話部546により当該コンテンツ情報に基づく音声案内が出力される。
【0039】
計時部547は、図示しない発振回路部から入力される信号を計数して、現在時刻を計時する。そして当該現在時刻をCPU511に出力する。
【0040】
記憶部548は、例えば、読み書き可能な半導体メモリで構成される。記憶部548は、例えば、VICSモジュール53を介して受信されるガイド情報(道路情報、渋滞情報等)や車両の走行履歴等を記憶する。
また、センター装置1から配信されたコンテンツ情報を記憶したり、このコンテンツ情報をユーザに提示するために編成されたリストを記憶したりする。
【0041】
ネットワーク通信部549は、例えば、IP接続可能な路側無線装置2又はIP接続可能な携帯電話等を介してインターネットに接続する。例えば、コンテンツ情報に含まれるURL情報で指定されるサイトに接続する。接続されたサイトは、ウェブブラウザ等の所定のアプリケーションソフトによって表示部545のディスプレイに表示されることとなる。
【0042】
図5は、センター装置1から配信されるコンテンツ情報のデータ構造の一例について示す説明図である。図5に示すように、センター装置1からは一時に複数の情報グループが配信され、車載器5では複数の情報グループを受信して、再生又は記憶部548に蓄積することとなる。
ここで、図5における情報グループ1、2、・・nのそれぞれが1つのコンテンツ情報であり、車載器5においては情報グループを単位として再生処理が行われる。なお、本明細書では、情報グループとコンテンツ情報を同義として扱うものとする。
【0043】
図5に示すように、1つの情報グループは、内容により分類された複数の要素で構成される。各構成要素はID番号(00、01、・・等)と当該ID番号に対応して格納される実データからなる。図5において、情報グループ1には、ID=00(ID番号が“00”であることを示す、以下同じ)、ID=01、ID=02、ID=03、ID=04、ID=05、ID=10、ID=30で規定される情報が含まれていることを示している。
【0044】
図6は、情報グループを構成する各要素(ID番号及びこれに対応して格納されている実データ)の詳細内容の一例を示す説明図である。
ID=00には、情報グループを構成している複数の要素のID番号が記述される。例えば、図5に示す情報グループ1の場合、ID=00には、“00、01、02、03、04、05、10、30、・・”が記述される。車載器5は、情報グループのID=00に記述されている情報を参照することで、当該情報グループに含まれる情報の内容を確認できる。
【0045】
ID=01には、当該情報グループを含む複数の情報グループを配信するサービス事業者(センター装置1)に関する情報が記述される。具体的には、DSRCの運用を管理する機関で規定され、サービス事業者毎にユニークに割り付けられるサービス事業者コード、サービス事業者をユーザに視覚的に通知するためのサービス事業者表示テキスト、サービス事業者をユーザに音声で通知するためのサービス事業者表音文字列等が記述される。
【0046】
ID=02には、当該情報グループ(コンテンツ情報)に関する情報が記述される。具体的には、サービス事業者が配信する情報グループの提供元を示す情報提供企業コード、情報提供企業をユーザに視覚的に通知するための情報提供企業表示テキスト、情報提供企業をユーザに音声で通知するための情報提供企業表音文字列、サービス事業者が情報グループ毎にユニークに割り付ける情報コード、情報グループの名称をユーザに視覚的に通知するための情報表示テキスト、情報グループをユーザに音声で通知するための情報表音文字列、当該情報グループをカテゴリー分けするために用いる嗜好データカテゴリ等が記述される。
【0047】
ID=03には、当該情報グループ(コンテンツ情報)に関する情報が記述される。具体的には、受信した情報グループを受信完了後すぐに再生するか、通信エリア外でも利用可能に蓄積するかを表す即時再生/蓄積コード、情報グループを再生すべきエリア(情報提供地点)において当該情報グループを再生できない場合の挙動を規定する再生条件コードが記述される。
【0048】
ID=04には、当該情報グループの有効期限に関する情報(有効期限情報)が記述される。具体的には、有効期限開始日時(開始年月日時分秒)、有効期限終了日時(終了年月日時分秒)が記述される。有効期限開始日時が経過後に当該情報グループの再生が可能となる。また、有効期限終了日を経過すると当該情報グループの再生は不可能としてもよい。つまり、有効期限情報は、車載器5において当該情報グループを再生可能な期間を示す。
【0049】
ID=05には、当該情報グループの提供時間に関する情報が記述される。具体的には、後述するID=10で規定される対象地点(店舗等)の曜日毎の営業時間、当該情報グループを再生可能とする曜日毎の情報提供時間が記述される。
【0050】
ID=10には、当該情報グループによるサービス対象となる対象地点に関する情報が記述される。具体的には、サービス対象地点の緯度経度を表す対象地点座標、対象地点名称をユーザに視覚的に通知するための対象地点表示用テキスト等が記述される。
【0051】
ID=30には、当該情報グループの再生画面からの遷移先に関する情報(遷移情報)が記述される。具体的には、遷移先の情報グループの情報コード(ID=02に記述されている)からなる次再生情報コード1〜8が記述される。例えば、ID=30に次再生情報コード1〜8が記述されている場合、車載器5は、当該情報グループの再生画面上に、画面遷移用の1〜8の番号の付いたボタン(ソフトキー)を配置する。そして、ユーザによりボタンが操作されると、操作されたボタン番号に対応する次再生情報コード(遷移先の情報コード)で指定される情報グループに遷移し、この情報グループに基づく再生画面を表示する。
【0052】
ID=40には、複数の情報グループの中から所望の情報グループを検索するための詳細情報が記述される。具体的には、当該情報グループが提供するサービス内容をユーザが理解するためのキーワード等の詳細情報表示テキストが記述される。例えば、当該情報グループが、ユーザにとって有用なサービスを提供するためのサービス情報(例えば、クーポン情報、バーゲン情報)である場合には、このID=40にクーポン情報やバーゲン情報である旨が記述される。
【0053】
本実施形態に係る車載器5において、センター装置1から配信された複数の情報グループを受信すると、カーナビ部54の記憶部548には、情報グループ毎にそれぞれ図6に示す構成で情報が記憶され、蓄積されることとなる。なお、記憶部548に記憶される情報グループは、ID=03で蓄積コードが設定されている情報グループである。
【0054】
次に、図7を参照して、サービス提供時間通知リスト71について説明する。サービス提供時間通知リスト71は、記憶部548に記憶されている情報グループを適宜編成して作成される。サービス提供時間通知リスト71は、記憶部548に記憶される。
【0055】
具体的には、図7に示すサービス提供時間通知リスト71は、情報番号と、サービス事業者コードと、情報提供企業コードと、情報コードと、情報提供企業表示用テキストと、情報提供企業発話用表音文字列と、有効期限開始日と、有効期限終了日と、営業時間日曜日〜営業時間土曜日と、サービス提供時間日曜日〜サービス提供時間土曜日と、を含む。例えば、情報番号1においては、サービス事業者コードが“000001”、情報提供企業コードが“000001”、情報コードが“000001”、情報提供企業用表示用テキストが“○□△”、情報提供発話用表音文字列が“○□△”、有効期限開始日が“20008/1/1 9:00:00”、有効期限終了日が“2008/1/9 15:00:00”、営業時間日曜日が“10:00−20:00”、営業時間土曜日が“10:00−20:00”、サービス提供時間日曜日が“10:00−20:00”、サービス提供時間土曜日が“10:00−20:00”であることが登録されている。
【0056】
次に車載器5の動作を説明する。先ず、図8及び図9を参照して、第1のサービス提供時間通知リスト編成処理を説明する。第1のサービス提供時間通知リスト編成処理は、ユーザの操作に基づいて、サービス提供時間通知リスト71を編成する処理である。サービス提供時間通知リスト編成処理は、後述する第1の車載器処理と同時並行で実行される。
【0057】
例えば、ユーザにより操作部544を介して第1のサービス提供時間通知リスト編成処理の実行指示が入力がされたこと等をトリガとして、ROM512から読み出されて適宜RAM513に展開された第1のサービス提供時間通知リスト編成プログラムと、CPU511との協働により第1のサービス提供時間通知リスト編成処理が実行される。
予め、センター装置1から配信された情報グループに基づいて、サービス提供時間通知リスト71が作成され、記憶部548に記憶されているものとする。
【0058】
先ず、コンテンツ情報が表示部545に描画される(ステップS11)。例えば、図10に示すように、コンテンツ情報表示画面91において、コンテンツ情報表示部91Aが表示部545に描画される。そして、戻るボタンが描画される(ステップS12)。例えば、図10に示すように、戻るボタン91Bが表示部545に描画される。そして、サービス提供時間通知リスト71内から、現在表示中のコンテンツ情報のサービス事業者コード、情報提供企業コード、情報コードと一致する情報が検索される(ステップS13)。
【0059】
ステップS13の実行後、一致する情報があるか否かが判別される(ステップS14)。すなわち、サービス提供時間通知リスト71内に、現在表示中のコンテンツ情報のサービス事業者コード、情報提供企業コード、情報コードと一致する情報があるか否かが判別される。一致する情報がないと判別された場合(ステップS14;NO)、記憶部548が参照され、表示中のコンテンツ情報にID=01、02、04、05のデータがあるか否かが判別される(ステップS15)。例えば、図10に示すように、表示部545に○□△SCからのお得なサービス情報(○□△SCのコンテンツ情報)が表示されていた場合、○□△SCのコンテンツ情報にID=01、02、04、05のデータがあるか否かが判別される。
【0060】
ステップS15において、表示中のコンテンツ情報にID=01、02、04、05のデータ(具体的には、サービス事業者コード、情報提供企業コード、情報コード、情報提供企業表示用テキスト、情報提供企業発話用表音文字列、有効期限開始日、有効期限終了日、営業時間、情報提供時間)がないと判別された場合(ステップS15;NO)、後述するステップS19に移行される。表示中のコンテンツ情報にID=01、02、04、05のデータがあると判別された場合(ステップS15;YES)、サービス提供時間通知ボタンが描画される(ステップS16)。例えば、図11に示すように、サービス提供時間通知ボタン91Cが表示部545に描画される。
【0061】
ステップS14において、一致する情報があると判別された場合(ステップS14;YSE)、サービス提供時間通知リスト71から一致する情報の情報番号が取得される(ステップS17)。そして、通知キャンセルボタンが描画される(ステップS18)。例えば、図11に示すように、コンテンツ情報表示画面101において、通知キャンセルボタン101Aが表示部545に描画される。
【0062】
そして、ボタンが押下されたか否かが判別される(ステップS19)。ボタンとは、サービス提供時間通知ボタン91C、通知キャンセルボタン101A、又は戻るボタン91Bのことをいう。ボタンが押下されていないと判別された場合(ステップS19;NO)、ステップS19に移行される。ボタンが押下されたと判別された場合(ステップS19;YES)、押下されたボタンはサービス提供時間通知ボタン91Cであるか否かが判別される(ステップS20)。サービス提供時間通知ボタン91Cであると判別された場合(ステップS20;YES)、現在表示中のコンテンツ情報がサービス提供時間通知リスト71に追加される(ステップS21)。そして、現在表示中のコンテンツ情報のサービス提供時間通知リスト71での情報番号が取得される(ステップS22)。そして、サービス提供時間通知ボタン91Cが表示部545から削除される(ステップS23)。そして、通知キャンセルボタン101Aが描画される(ステップS24)。ステップS24の実行後、ステップS19に移行される。
【0063】
ステップS20において、サービス提供時間通知ボタン91Cでないと判別された場合(ステップS20;NO)、押下されたボタンは、通知キャンセルボタン101Aであるか否かが判別される(ステップS25)。通知キャンセルボタン101Aであると判別された場合(ステップS25;YES)、取得した情報番号の情報がサービス提供時間通知リスト71から削除される(ステップS26)。そして、通知キャンセルボタン101Aが表示部545から削除される(ステップS27)。そして、サービス提供時間通知ボタン91Aが表示部545に描画される(ステップS28)。ステップS28の実行後、ステップS19に移行される。
【0064】
ステップS25において、通知キャンセルボタン101Aでないと判別された場合(ステップS25;NO)、押下されたボタンは、戻るボタン91Bであるか否かが判別される(ステップS29)。戻るボタン91Bでないと判別された場合(ステップS29;NO)、ステップS19に移行される。戻るボタン91Bであると判別された場合(ステップS29;YES)、直前に表示していた画面が表示部545に表示される(ステップS30)。ステップS30の実行後、第1のサービス提供時間通知リスト編成処理は終了される。
【0065】
次に、図12を参照して、第1の車載器処理を説明する。第1の車載器処理は、サービス時間情報をユーザに知らせるための処理である。
【0066】
例えば、ユーザにより操作部544を介して車載器5の電源入力がされたこと等をトリガとして、ROM512から読み出されて適宜RAM513に展開された第1の車載器プログラムと、CPU511との協働により第1の車載器処理が実行される。予め、サービス提供時間通知リスト71が第1のサービス提供時間編成通知リスト編成処理により作成され、記憶部548に記憶されているものとする。
【0067】
先ず、車載器5の電源がオンされる(ステップS31)。具体的には、車載器5のエンジンを起動する電源制御が行われる。そして、車載器5のエンジン起動後、電源がオンされているか否かが判別される(ステップS32)。すなわち、車載器5のエンジン起動後、車載器5の電源が投入されているか否かが判別される。電源がオンされていない場合(ステップS32;NO)、第1の車載器処理は終了される。電源がオンされている場合(ステップS32;YES)、現在曜日が取得される(ステップS33)。具体的には、計時部547から現在の曜日が取得される。
【0068】
そして、第1の起動時サービス提供時間確認処理が実行される(ステップS34)。第1の起動時サービス提供時間確認処理については、後述する。そして、電源オンしているか否かが判別される(ステップS35)。すなわち、車載器5の電源が投入されているか否かが判別される。電源オンされていないと判別された場合(ステップS35;NO)、第1の車載器処理は終了される。電源オンしていると判別された場合(ステップS35;YES)、規定時間が経過しているか否かが判別される(ステップS36)。規定時間とは、ユーザにより予め設定された時間、又は車載器5に予め設定されている任意の時間のことをいう。以下に規定時間を例示して(例えば、規定時間を1時間として)説明するが、本実施例における規定時間は、これに限定されるものではなく、それぞれの規定時間において、異なる時間としてもよい。
【0069】
ステップS36において、規定時間が経過していないと判別された場合(ステップS36;NO)、ステップS35に移行される。ステップS36において、規定時間が経過していると判別された場合(ステップS36;YES)、通常サービス提供時間確認処理が実行される(ステップS37)。通常サービス提供時間確認処理については、後述する。通常サービス提供時間確認処理の実行後、ステップS35に移行される。
【0070】
次に、図13を参照して、第1の車載器処理のステップS34において実行される第1の起動時サービス提供時間確認処理について説明する。
【0071】
先ず、ステップS33の実行後、サービス提供時間通知リスト71が参照され、サービス提供時間通知リスト71にデータがあるか否かが判別される(ステップS41)。サービス提供時間通知リスト71にデータがないと判別された場合(ステップS41;NO)、第1の車載器処理のステップS35に移行される。サービス提供時間通知リスト71にデータがあると判別された場合(ステップS41;YES)、計時部547から現在日時が取得される(ステップS42)。そして、サービス提供時間通知リスト71の先頭データが参照される(ステップS43)。すなわち、サービス提供時間通知リスト71の情報番号1に関連付けられたデータが参照される。
【0072】
ステップS43の実行後、サービス提供時間通知リスト71の有効期限終了日が参照され、有効期限終了日を過ぎていないか否かが判別される(ステップS44)。有効期限終了日を過ぎていると判別された場合(ステップS44;NO)、サービス提供時間通知リスト71の情報提供企業表示用テキストを使用して、有効期限が切れたことが表示部545に表示される(ステップS45)。そして、サービス提供時間通知リスト71の情報提供企業発話用表音文字列を使用して、有効期限が切れたことが発話部546により発話される(ステップS46)。そして、参照中のデータがサービス提供時間通知リスト71から削除される(ステップS47)。例えば、サービス提供時間通知リスト71の情報番号1に関連付けられたデータがサービス提供時間通知リスト71から削除される。ステップS47の実行後、後述するステップS53に移行される。
【0073】
ステップS44において、有効期限終了日を過ぎていないと判別された場合(ステップS44;YES)、サービス提供時間通知リスト71の有効期限開始日が参照され、有効期限開始日を過ぎているか否かが判別される(ステップS48)。有効期限開始日を過ぎていないと判別された場合(ステップS48;NO)、後述するステップS53に移行される。有効期限開始日を過ぎていると判別された場合(ステップS48;YES)、現在時刻はサービス提供時間期間中(サービス提供時間中)であるか否かが判別される(ステップS49)。具体的には、計時部547から取得された現在時刻とサービス提供時間通知リスト71のサービス提供時間とが比較され、本ステップの判別が行われる。
【0074】
ステップS49において、現在時刻はサービス提供時間中でないと判別された場合(ステップS49;NO)、現在時刻はサービス提供開始時間の規定時間前であるか否かが判別される(ステップS50)。本ステップの規定時間は、第1の規定時間に該当する。具体的には、計時部547から取得された現在時刻、サービス提供時間通知リスト71のサービス提供時間及び規定時間が参照され、本ステップの判別が行われる。例えば、サービス提供開始時間が10:00、規定時間が1時間である場合、現在時刻からサービス提供開始時間(10:00)までの時間は規定時間(1時間)内であるか否かが判別される。現在時刻はサービス提供開始時間の規定時間前でないと判別された場合(ステップS50;NO)、後述するステップS53に移行される。現在時刻はサービス提供開始時間の規定時間前であると判別された場合(ステップS50;YES)、後述するステップS51に移行される。
【0075】
ステップS49において、現在時刻はサービス提供時間中であると判別された場合(ステップS49;YES)、サービス提供時間通知リスト71の情報提供企業表示用テキストを使用して、サービス提供が開始されている事が表示部545に表示される(ステップS51)。具体的には、サービス提供開始時間が10:00の場合、サービス提供開始時間が10:00であること(サービス提供が10:00に開始されていること)が表示部545に表示される。そして、情報提供企業発話用表音文字列を使用して、サービス提供が開始されていることが発話部546を介して発話される(ステップS52)。具体的には、サービス提供開始時間が10:00の場合、サービス提供開始時間が10:00であること(サービス提供が10:00に開始されていること)が発話部546により発話される。
【0076】
ステップS52の実行後、サービス提供時間通知リスト71にまだデータがあるか否かが判別される(ステップS53)。サービス提供時間通知リスト71にまだデータがあると判別された場合(ステップS53;YES)、次のサービス提供時間通知リスト71のデータが参照される(ステップS54)。ステップS54の実行後、ステップS44に移行される。
【0077】
ステップS53において、サービス提供時間通知リスト71にデータがないと判別された場合(ステップS53;NO)、第1の車載器処理のステップS35に移行される。
【0078】
次に、図14及び図15を参照して、第1の車載器処理のステップS37で実行される通常サービス提供時間確認処理について説明する。
【0079】
先ず、第1の車載器処理のステップS36;YESの実行後、サービス提供時間通知リスト71にデータがあるか否かが判別される(ステップS61)。サービス提供時間通知リスト71にデータがないと判別された場合(ステップS61;NO)、第1の車載器処理のステップS35に移行される。サービス提供時間通知リスト71にデータがあると判別された場合(ステップS61;YES)、計時部547から現在日時が取得される(ステップS62)。
【0080】
ステップS62の実行後、サービス提供時間通知リスト71の先頭データが参照される(ステップS63)。そして、サービス提供時間通知リスト71の有効期限開始日が参照され、有効期限開始日を過ぎているか否かが判別される(ステップS64)。有効期限開始日を過ぎていないと判別された場合(ステップS64;NO)、後述するステップS75に移行される。有効期限開始日を過ぎていると判別された場合(ステップS64;YES)、現在時刻が本日の曜日のサービス提供開始時間の規定時間前であるか否かが判別される(ステップS65)。本ステップの規定時間は、第1の規定時間に該当する。具体的には、計時部547から取得された現在時刻、サービス提供時間通知リスト71のサービス提供時間及び規定時間が参照され、本ステップの判別が行われる。例えば、本日の曜日が日曜日、サービス提供開始時間が10:00、規定時間が1時間である場合、現在時刻から日曜日のサービス提供開始時間(10:00)までの時間が規定時間(1時間)内であるか否かが判別される。
【0081】
ステップS65において、現在時刻が本日の曜日のサービス提供開始時間の規定時間前でないと判別された場合(ステップS65;NO)、現在時刻が本日の曜日のサービス提供終了時間の規定時間前であるか否かが判別される(ステップS66)。本ステップの規定時間は、第2の規定時間に該当する。具体的には、計時部547から取得された現在時刻、サービス提供時間通知リスト71のサービス提供時間及び規定時間が参照され、本ステップの判別が行われる。例えば、本日の曜日が日曜日、サービス提供終了時間が20:00、規定時間が1時間である場合、現在時刻から日曜日のサービス提供終了時間(20:00)までの時間が規定時間(1時間)内であるか否かが判別される。現在時刻が本日の曜日のサービス提供終了時間の規定時間前でないと判別された場合(ステップS66;NO)、後述するステップS75に移行される。
【0082】
ステップS66において、現在時刻が本日の曜日のサービス提供終了時間の規定時間前であると判別された場合(ステップS66;YES)、現在時刻以降に本日の曜日のサービス提供開始時間があるか否かが判別される(ステップS67)。現在時刻以降に本日の曜日のサービス提供開始時間がないと判別された場合(ステップS67;NO)、情報提供企業表示用テキストを使用して、サービス提供が終了したことが表示部545に表示される(ステップS68)。具体的には、サービス提供終了時間が20:00の場合、サービスサービス提供終了時間が20:00であること(サービス提供が20:00に終了したこと)が表示部545に表示される。そして、情報提供企業発話用表音文字列を使用して、サービス提供が終了したことが発話部546を介して発話される(ステップS69)。具体的には、サービス提供終了時間が20:00の場合、サービス提供終了時間が20:00であること(サービス提供が20:00に終了したこと)が発話部546により発話される。ステップS69の実行後、後述するステップS75に移行される。
【0083】
ステップS67において、現在時刻以降に本日の曜日のサービス提供開始時間があると判別された場合(ステップS67;YES)、現在時刻から本日の曜日のサービス提供開始時間まで規定時間内であるか否かが判別される(ステップS70)。本ステップの規定時間は第3の規定時間に該当する。具体的には、計時部547で取得された現在時刻、サービス提供時間通知リスト71のサービス提供時間及び規定時間が参照され、本ステップの判別が行われる。例えば、本日の曜日が日曜日、サービス提供開始時間が10:00、規定時間が1時間である場合、現在時刻から本日の曜日のサービス提供開始時間(10:00)までの時間が規定時間(1時間)内であるか否かが判別される。現在時刻から本日の曜日のサービス提供開始時間まで規定時間内でないと判別された場合(ステップS70;NO)、ステップS68に移行される。現在時刻から本日の曜日のサービス提供開始時間まで規定時間内であると判別された場合(ステップS70;YES)、情報提供企業表示用テキストを使用して、サービス提供中断中であることが表示部545に表示される(ステップS71)。具体的には、サービス提供中断時間が12:00−13:00の場合、サービス提供中断時間が12:00−13:00であること(サービス提供が12:00−13:00の間は中断中であること)が表示部545に表示される。そして、情報提供企業発話用表音文字列を使用して、サービス提供中断中であることが発話部546を介して発話される(ステップS72)。具体的には、サービス提供中断時間が12:00−13:00の場合、サービス提供中断時間が12:00−13:00であること(サービス提供が12:00−13:00の間は中断中であること)が発話部546により発話される。ステップS72の実行後、後述するステップS75に移行される。
【0084】
ステップS65において、現在時刻が本日の曜日のサービス提供開始時間の規定時間前であると判別された場合(ステップS65;YES)、現在時刻がサービス開始時間になると、情報提供企業表示用テキストを使用して、サービス提供が開始されたことが表示部545に表示される(ステップS73)。具体的には、サービス提供開始時間が10:00の場合、サービス提供開始時間が10:00であること(サービス提供が10:00に開始されたこと)が表示部545に表示される。そして、情報提供企業発話用表音文字列を使用して、サービス提供が開始されたことが発話部546を介して発話される(ステップS74)。具体的には、サービス提供開始時間が10:00の場合、サービス提供開始時間が10:00であること(サービス提供が10:00に開始されたこと)が発話部546により発話される。
【0085】
ステップS74の実行後、サービス提供時間通知リスト71にまだデータがあるか否かが判別される(ステップS75)。サービス提供時間通知リスト71にまだデータがあると判別された場合(ステップS75;YES)、次のサービス提供時間通知リスト71のデータが参照される(ステップS76)。ステップS76の実行後、ステップS64に移行される。
【0086】
ステップS75において、サービス提供時間通知リスト71にデータがないと判別された場合(ステップS75;NO)、第1の車載器処理のステップS35に移行される。
【0087】
次に、図16を参照して、サービス提供中リスト表示処理を説明する。サービス提供中リスト表示処理は、サービス中リストとしてのサービス提供中リスト161を表示部545に表示し、サービスを提供している店名等の情報をユーザに知らせる処理である。サービス提供中リスト表示処理は、第1の車載器処理と同時並行して実行される。
【0088】
例えば、ユーザにより操作部544を介してサービス提供中リスト表示処理の実行指示が入力がされたこと等をトリガとして、ROM512から読み出されて適宜RAM513に展開されたサービス提供中リスト表示プログラムと、CPU511との協働によりサービス提供中リスト表示処理が実行される。
【0089】
先ず、情報グループがあるか否かが判別される(ステップ91)。具体的には、センター装置1から配信された情報グループが記憶部548に記憶されているか否かが判別される。情報グループがないと判別された場合(ステップS91;NO)、受信データがないことが通知される(ステップS92)。具体的には、受信データがないことが表示部545に表示され、又は受信データがないことが発話部546を介して発話される。ステップS92の実行後、サービス提供中リスト表示処理は終了される。
【0090】
ステップS91において、情報グループがあると判別された場合(ステップS91;YES)、現在日時が取得される(ステップS93)。そして、受信データの情報グループ1が参照される(ステップS94)。そして、情報グループ1に含まれる有効期限終了日に基づいて、有効期限終了日を過ぎていないか否かが判別される(ステップS95)。有効期限終了日を過ぎていると判別された場合(ステップS95;NO)、後述するステップS100に移行される。有効期限終了日を過ぎていないと判別された場合(ステップS95;YES)、情報グループ1に含まれる有効期限開始日に基づいて、有効期限開始日を過ぎているか否かが判別される(ステップS96)。有効期限開始日を過ぎていないと判別された場合(ステップS96;NO)、後述するステップS100に移行される。
【0091】
ステップS96において、有効期限開始日を過ぎていると判別された場合(ステップS96;YES)、現在時刻はサービス提供時間中であるか否かが判別される(ステップS97)。具体的には、現在時刻及び情報グループ1に含まれるサービス提供時間が参照され、本ステップの判別が行われる。現在時刻はサービス提供時間中でないと判別された場合(ステップS97;NO)、現在時刻はサービス提供開始時間の規定時間前であるか否かが判別される(ステップS98)。本ステップの規定時間は、具体的には、現在時刻、情報グループ1に含まれるサービス提供開始時間及び規定時間が参照され、本ステップの判別が行われる。例えば、サービス提供開始時間が10:00、規定時間が1時間である場合、現在時刻からサービス提供開始時間(10:00)までの時間が規定時間(1時間)内であるか否かが判別される。
【0092】
ステップS98において、現在時刻はサービス提供開始時間の規定時間前でないと判別された場合(ステップS98;NO)、後述するステップS100に移行される。現在時刻はサービス提供開始時間の規定時間前であると判別された場合、後述するステップS99に移行される。
【0093】
ステップS97において、現在時刻はサービス提供時間中であると判別された場合(ステップS97;YES)、サービス提供時間リスト151に現在参照中の情報グループが追加される(ステップS99)。ここで、サービス提供時間リスト151とは、図17に示すリストのことをいう。
【0094】
具体的には、サービス提供時間リスト151は、情報番号と、サービス事業者コードと、情報提供コードと、情報コードと、情報表示用テキストと、本日のサービス提供時間と、を含む。例えば、情報番号1には、サービス事業者コードが“000001”、情報提供コードが“000001”、情報コードが“000001”、情報表示用テキストが“○□△SC○○店”、本日のサービス提供時間が“10:00−20:00”であることが登録されている。
【0095】
ステップS99の実行後、他にも情報グループがあるか否かが判別される(ステップS100)。具体的には、センター装置1から配信された他の情報グループが記憶部548に記憶されているか否かが判別される。他にも情報グループがあると判別された場合(ステップS100;YES)、次の情報グループが参照される(ステップS101)。ステップS101の実行後、ステップS95に移行される。
【0096】
ステップS100において、他に情報グループがないと判別された場合(ステップS100;NO)、サービス提供中リスト161が表示部545に表示される(ステップS102)。具体的には、図18に示すように、表示部545にサービス提供中リスト161が表示される。例えば、○□△SC○○店 〜20:00と表示部545に表示される。これは、○□△SC○○店は、20:00までサービスの提供を行っていることを示している。ステップS102の実行後、サービス提供中リスト表示処理は終了される。
【0097】
次に、図19及び図20を参照して、サービス提供予定リスト作成処理を説明する。サービス提供予定リスト作成処理は、サービス提供を予定している店名等の情報を含んだサービス予定リストとしてのサービス提供予定リスト181を作成する処理である。サービス提供予定リスト作成処理は、車載器処理と同時並行して実行される。
【0098】
例えば、ユーザにより操作部544を介してサービス提供予定リスト作成処理の実行指示の入力がされたこと等をトリガとして、ROM512から読み出されて適宜RAM513に展開されたサービス提供予定リスト作成プログラムと、CPU511との協働によりサービス提供予定リスト作成処理が実行される。
【0099】
ステップS111〜ステップS115は、サービス提供中リスト表示処理のステップS91〜95と同様である。ステップS115において、有効期限開始日を過ぎていないと判別された場合(ステップS115;NO)、後述するステップS122に移行される。ステップS115において、有効期限開始日を過ぎていると判別された場合(ステップS115;YES)、本日の曜日にサービス提供開始時間があるか否かが判別される(ステップS116)。
【0100】
ステップS116において、本日の曜日にサービス提供開始時間がないと判別された場合(ステップS116;NO)、後述するステップS122に移行される。ステップS116において、本日の曜日にサービス提供開始時間があると判別された場合(ステップS116;YES)、サービス提供予定リスト181に現在表示中の情報グループが追加される(ステップS117)。ここで、サービス提供予定リスト181とは、図21に示すリストのことをいう。
【0101】
具体的には、サービス提供予定リスト181は、情報番号と、サービス事業者コードと、情報提供コードと、情報コードと、情報表示用テキストと、本日のサービス提供時間と、サービス中判別情報としてのサービス提供中判別データと、を含む。例えば、情報番号1には、サービス事業者コードが“000001”、情報提供コードが“000001”、情報コードが“000001”、情報表示用テキストが“○□△SC○○店”、本日のサービス提供時間が“10:00−20:00”、サービス提供中判別データが“サービス提供中”であることが登録されている。
【0102】
ステップS118,S119は、サービス提供中リスト表示処理のステップS97,98と同様である。ステップS118において、現在時刻はサービス提供時間中であると判別された場合(ステップS118;YES)、サービス提供中判別データがサービス提供中に設定される(ステップS121)。
【0103】
ステップS119において、現在時刻はサービス提供開始時間の規定時間前でないと判別された場合(ステップS119;NO)、サービス提供中判別データがサービス提供中断中に設定される(ステップS120)。ステップS119において、現在時刻はサービス提供開始時間の規定時間前であると判別された場合(ステップS119;YES)、ステップS121に移行される。
【0104】
ステップS122,S123は、サービス提供中リスト表示処理のステップS100,101と同様である。ステップS123の実行後、ステップS114に移行される。
【0105】
ステップS122において、他に情報グループがないと判別された場合(ステップS122;NO)、サービス提供予定リスト作成処理は終了される。
【0106】
次に、図22を参照して、サービス提供予定リスト更新処理について説明する。サービス提供予定リスト更新処理は、サービス提供予定リスト181の更新を行う処理である。サービス提供予定リスト更新処理は、第1の車載器処理と同時並行して実行される。
【0107】
例えば、ユーザにより操作部544を介してサービス提供予定リスト更新処理の実行指示の入力がされたこと等をトリガとして、ROM512から読み出されて適宜RAM513に展開されたサービス提供予定リスト更新プログラムと、CPU511との協働によりサービス提供予定リスト更新処理が実行される。
【0108】
先ず、車載器5の電源がオンされているか否かが判別される(ステップS131)。電源がオンされていないと判別された場合(ステップS131;NO)、サービス提供予定リスト更新処理は終了される。電源がオンされていると判別された場合(ステップS131;YES)、規定時間が経過しているか否かが判別される(ステップS132)。規定時間が経過していないと判別された場合(ステップS132;NO)、ステップS131に移行される。規定時間が経過していると判別された場合(ステップS132;YES)、サービス提供予定リスト181が参照され、サービス提供予定リスト181にデータがあるか否かが判別される(ステップS133)。サービス提供予定リスト181にデータがないと判別された場合(ステップS133;NO)、ステップS131に移行される。サービス提供予定リスト181にデータがあると判別された場合(ステップS133;YES)、現在日時が取得される(ステップS134)。
【0109】
ステップS134の実行後、サービス提供予定リスト181の先頭データが参照される(ステップS135)。そして、現在時刻はサービス提供時間中であるか否かが判別される(ステップS136)。具体的には、計時部547から取得された現在時刻と、サービス提供予定リスト181の本日のサービス提供時間とが参照され、本ステップの判別が行われる。
【0110】
ステップS136において、現在時刻はサービス提供時間中でないと判別された場合(ステップS136;NO)、現在時刻はサービス提供開始時間の規定時間前であるか否かが判別される(ステップS137)。具体的には、計時部547から取得された現在時刻、サービス提供予定リスト181のサービス提供時間及び規定時間が参照され、本ステップの判別が行われる。例えば、サービス提供開始時間が10:00、規定時間が1時間である場合、現在時刻からサービス提供開始時間(10:00)までの時間が規定時間(1時間)内であるか否かが判別される。
【0111】
ステップS137において、現在時刻はサービス提供開始時間の規定時間前でないと判別された場合(ステップS137;NO)、サービス提供中判別データがサービス中断中に設定される(ステップS138)。ステップS138の実行後、後述するステップS140に移行される。ステップS137において、現在時刻はサービス提供開始時間の規定時間前であると判別された場合(ステップS137;YES)、後述するステップS139に移行される。
【0112】
ステップS136において、現在時刻はサービス提供時間中であると判別された場合(ステップS136;YES)、サービス提供中判別データがサービス提供中に設定される(ステップS139)。そして、サービス提供予定リスト181が参照され、サービス提供予定リスト181にまだデータがあるか否かが判別される(ステップS140)。サービス提供予定リスト181にデータがないと判別された場合(ステップS140;NO)、ステップS131に移行される。
【0113】
ステップS140において、サービス提供予定リスト181にまだデータがあると判別された場合(ステップS140;YES)、次のサービス提供予定リスト181のデータが参照される(ステップS141)。ステップS141の実行後、ステップS136に移行される。
【0114】
次に、図23を参照してサービス提供予定リスト表示処理を説明する。サービス提供予定リスト表示処理は、表示リスト211を表示部545に表示させる処理である。サービス提供予定リスト表示処理は、第1の車載器処理と同時並行して実行されてもよい。
【0115】
例えば、ユーザにより操作部544を介してサービス提供予定リスト表示処理の実行指示の入力がされたこと等をトリガとして、ROM512から読み出されて適宜RAM513に展開されたサービス提供予定リスト表示プログラムと、CPU511との協働によりサービス提供予定リスト表示処理が実行される。
【0116】
先ず、サービス提供予定リスト181が参照され、サービス提供予定リスト181にデータがあるか否かが判別される(ステップS151)。サービス提供予定リスト181にデータがないと判別された場合(ステップS151;NO)、本日のサービス提供予定情報がないことが通知される(ステップS152)。具体的には、本日のサービス提供予定情報がないことが表示部545に表示、又は本日のサービス提供予定情報がないことが発話部546を介して発話される。ステップS152の実行後、サービス提供予定リスト表示処理は終了される。
【0117】
ステップS151において、サービス提供予定リスト181にデータがあると判別された場合(ステップS151;YES)、サービス提供予定リスト181の先頭データが参照される(ステップS153)。そして、サービス提供予定リスト181の情報表示用テキストが表示リスト211として表示部545に表示される(ステップS154)。表示リスト211とは、例えば、図24に示すリストのことをいう。
【0118】
ステップS154の実行後、サービス提供予定リスト181のサービス提供中判別データが参照され、サービス提供中判別データはサービス提供中であるか否かが判別される(ステップS155)。例えば、現在時刻が12:00の場合、サービス提供予定リスト181の情報番号:「1」の○□△SC○○店のサービス判別データは“サービス提供中”となる。この場合、サービス提供判別データはサービス提供中断中と判別される。また、現在時刻が12:00の場合、サービス提供予定リスト181の情報番号「3」の○○スポーツクラブのサービス判別データは、“サービス提供中断中”となる。この場合、サービス提供判別データはサービス提供中断中と判別される。
サービス提供中判別データはサービス提供中でないと判別された場合(ステップS155;NO)、表示リスト211の背景色がサービス提供中断中の規定色に設定される(ステップS156)。例えば、図24の表示リスト211におけるサービス提供中断中と判別されたデータ(サービス中断表示部211A)の背景色が規定色(図24では網掛け部)に設定される。そして、サービス提供開始時間が表示リスト211に表示される(ステップS157)。例えば、図24の表示リスト211におけるサービス中断表示部211Aに示すように、サービス提供開始時間(例えば、○○○スポーツクラブの場合、13:00〜23:00)が表示リスト211に表示される。ここで、サービス提供開始時間のみ(例えば、○○○スポーツクラブの場合、13:00)が表示リスト211に表示されることとしてもよい。ステップS157の実行後、後述するステップS160に移行される。
【0119】
ステップS155において、サービス提供中判別データはサービス提供中であると判別された場合(ステップS155;YES)、表示リスト211の背景色がサービス提供中規定色に設定される(ステップS158)。例えば、図24の表示リスト211におけるサービス提供提供中と判別されたデータ(サービス提供表示部211B)の背景色が規定色(図24では反転で示されている)に設定される。そして、サービス提供終了時間が表示リスト211に表示される(ステップS159)。例えば、図21の表示リスト211におけるサービス提供表示部211Bに示すように、サービス提供終了時間(例えば、○□△SC○○店の場合、10:00〜20:00)が表示リスト211に表示される。ここで、サービス提供終了時間のみ(例えば、○○○スポーツクラブの場合、20:00)が表示リスト211に表示されることとしてもよい。
【0120】
ステップS159の実行後、サービス提供予定リスト181が参照され、サービス提供予定リスト181にまだデータがあるか否かが判別される(ステップS160)。サービス提供予定リスト181にまだデータがあると判別された場合(ステップS160;YES)、次のサービス提供予定リスト181のデータが参照される(ステップS161)。ステップS161の実行後、ステップS155に移行される。
【0121】
ステップS160において、サービス提供予定リスト181にデータがないと判別された場合(ステップS160;NO)、サービス提供予定リスト表示処理は終了される。
【0122】
以上、本実施の形態によれば、サービス提供時間と現在時刻との判別結果に基づいて、サービス提供時間に含まれる時間情報(サービス提供開始時間、サービス提供中断時間、サービス提供終了時間等)を表示部545に表示、又は発話部546に発話させる。これにより、ユーザは、サービス提供元のサービス時間(サービス提供開始時間、サービス提供中断時間、サービス提供終了時間等)を知るための煩雑な操作の手間をなくすことができる。
【0123】
また、現在時刻がサービス提供時間中であると判別された場合、又は現在時刻からサービス提供開始時間までの時間が規定時間内であると判別された場合は、サービス提供開始時間を表示部545に表示、又は発話部546に発話させる。これにより、ユーザは、サービス提供開始時間を知るための煩雑な操作の手間をなくすことができる。
【0124】
また、現在時刻から現在時刻以降のサービス提供開始時間までの時間が規定時間内であると判別された場合は、サービス提供中断時間を表示部545に表示、又は発話部546に発話させる。これにより、ユーザは、サービス提供中断時間を知るための煩雑な操作の手間をなくすことができる。
【0125】
また、現在時刻から現在時刻以降のサービス提供開始時間までの時間が規定時間内でないと判別された場合は、サービス終了時間を表示部545に表示、又は発話部546に発話させる。これにより、ユーザは、サービス終了時間を知るための煩雑な操作の手間をなくすことができる。
【0126】
また、現在時刻がサービス提供期間中であると判別された場合は、サービス提供中リスト161を表示部545に表示させる。これにより、ユーザは、サービス提供中リスト161を参照できるので、サービス中であるサービス元を知るための煩雑な操作の手間をなくすことができる。
【0127】
また、現在時刻からサービス提供開始時間までの時間が規定時間内であると判別された場合は、サービス提供中リスト161を表示部545に表示させる。これにより、ユーザは、サービス提供中リスト161を参照できるので、サービス中であるサービス提供元を知るための煩雑な操作の手間をなくすことができる。
【0128】
(変形例)
図25及び図26を参照して、本発明に係る第1の実施の形態の変形例を説明する。以下、車載器5と同様な部分には同一の符号を付し、その詳細な説明を援用し、異なる部分について説明する。
【0129】
図25及び図26に第2の起動時サービス提供時間確認処理を示す。第2の起動時サービス提供時間確認処理は、サービスを提供する店の位置情報を参照して、サービス提供時間をユーザに知らせる処理である。
【0130】
例えば、ユーザにより操作部544を介して第2の起動時サービス提供時間確認処理の実行指示の入力がされたこと等をトリガとして、ROM512から読み出されて適宜RAM513に展開された第2の起動時サービス提供時間確認プログラムと、CPU511との協働により第2の起動時サービス提供時間確認処理が実行される。
【0131】
ステップS201は、第1の起動時サービス提供時間確認処理のステップS41と同様である。ステップS201において、サービス提供時間通知リスト71にデータがあると判別された場合(ステップS201:YES)、現在日時及び現在位置情報が取得される(ステップS202)。ステップS203は、第1の起動時サービス提供時間確認処理のステップS43と同様である。
【0132】
ステップS203の実行後、対象地点座標は現在位置から規定範囲内であるか否かが判別される(ステップS204)。具体的には、情報データに含まれる対象地点座標、現在位置及び規定範囲値が参照され、本ステップの判別が行われる。対象地点座標とは、サービスの提供元の位置情報のことをいう。対象地点座標は現在位置から規定範囲内でないと判別された場合(ステップS204;NO)、参照中のデータをサービス提供時間通知リスト71から削除するか否かが判別される(ステップS205A)。具体的には、現在位置が対象地点座標から規定範囲よりも離れているか否かに基づいて、本ステップが判別される。例えば、現在位置が対象地点座標から規定範囲よりも離れている場合は、後述するステップS205Bに移行される。現在位置が対象地点座標から規定範囲よりも離れていない場合は、後述するステップS205Cに移行される。
ステップS205Aにおいて、参照中のデータをサービス提供時間通知リスト71から削除すると判別された場合(ステップS205A;YES)、参照中のデータがサービス提供時間通知リスト71から削除される(ステップS205B)。ステップS205Aにおいて、参照中のデータをサービス提供時間通知リスト71から削除しないと判別された場合(ステップS205A;NO)、参照中のデータがサービス提供時間通知リスト71に残される(ステップS205C)。ステップS205B又はステップS205Cの実行後、ステップS215に移行される。
【0133】
ステップS204において、対象地点座標は現在位置から規定範囲内であると判別された場合(ステップS204;YES)、ステップS206に移行される。
【0134】
ステップS206〜ステップS216は、第1の起動時サービス提供時間確認処理のステップS44〜S54と同様である。
【0135】
以上、本変形例によれば、サービス提供元の位置情報が現在位置から規定範囲外であると判別された場合に、サービス時間情報に含まれる時間情報(サービス提供開始時間、サービス提供中断時間、サービス提供終了時間等)を表示部545に表示、又は発話部546に発話させないことができる。
【0136】
なお、上記実施の形態及び変形例における記述は、本発明に係る車載器の一例であり、これに限定されるものではない。
【0137】
例えば、上記実施の形態及び変形例では、サービス時間情報に含まれる時間情報としてサービス提供開始時間、サービス提供中断時間、サービス提供終了時間等を表示部545に表示、又は発話部546に発話させることとして説明したが、これに限定されるものではない。例えば、営業開始時間、営業中断時間、営業終了時間等を表示部545に表示、又は発話部546に発話させることとしてもよい。また、サービス提供時間(サービス提供開始時間、サービス提供中断時間、サービス提供終了時間)と営業時間(営業開始時間、営業中断時間、営業終了時間)との両方が合致するもののみを表示部545に表示、又は発話部546に発話させることとしてもよい。
【0138】
その他、上記実施の形態における車載器5の細部構成及び詳細動作に関しても、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
【図面の簡単な説明】
【0139】
【図1】本発明に係る路車間通信システムのシステム構成を示す説明図である。
【図2】センター装置及び路側無線装置の内部構成を示すブロック図である。
【図3】路側無線装置の通信可能範囲である路側エリアの説明図である。
【図4】車載器の内部構成を示すブロック図である。
【図5】センター装置から配信されるコンテンツ情報のデータ構造の一例を示す図である。
【図6】情報グループを構成する各要素の詳細内容の一例を示す説明図である。
【図7】サービス提供時間通知リストの一例を示す説明図である。
【図8】第1のサービス提供時間通知リスト編成処理の流れを示すフローチャートである。
【図9】第1のサービス提供時間通知リスト編成処理の流れを示すフローチャートである。
【図10】コンテンツ情報表示画面の一例を示す図である。
【図11】コンテンツ情報表示画面の一例を示す図である。
【図12】第1の車載器処理の流れを示すフローチャートである。
【図13】第1の起動時サービス提供時間確認処理の流れを示すフローチャートである。
【図14】通常サービス提供時間確認処理の流れを示すフローチャートである。
【図15】通常サービス提供時間確認処理の流れを示すフローチャートである。
【図16】サービス提供中リスト表示処理の流れを示すフローチャートである。
【図17】サービス提供時間表示リストの一例を示す図である。
【図18】サービス提供中リストを表示する表示画面を示す図である。
【図19】サービス提供予定リスト作成処理の流れを示すフローチャートである。
【図20】サービス提供予定リスト作成処理の流れを示すフローチャートである。
【図21】サービス提供予定リストの一例を示す図である。
【図22】サービス提供予定リスト更新処理の流れを示すフローチャートである。
【図23】サービス提供予定リスト表示処理の流れを示すフローチャートである。
【図24】表示リストを表示する表示画面を示す図である。
【図25】第2の起動時サービス提供時間確認処理の流れを示すフローチャートである。
【図26】第2の起動時サービス提供時間確認処理の流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0140】
1 センター装置
2 路側無線装置
5 車載器
51 制御部
52 DSRC部
53 VICSモジュール
54 カーナビ部
541 カーナビ制御部
542 現在地検出部
543 地図記憶部
544 操作部
545 表示部
546 発話部
547 計時部
548 記憶部
549 ネットワーク通信部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
路側無線装置を介してセンター装置と無線通信を行う通信部と、
現在時刻を計時する計時部と、
前記通信部を介して受信されたサービス提供元のサービス時間情報と前記計時部により計時された現在時刻とを比較判別する判別部と、
前記判別部による判別結果に基づいて、前記サービス時間情報に含まれる時間情報を出力させる制御部と、
を備える車載器。
【請求項2】
前記サービス時間情報は、
サービス開始時間からサービス中断時間又は当該サービス開始時間からサービス終了時間までの時間を示すサービス時間期間を含み、
前記判別部は
前記現在時刻と前記サービス時間期間とを比較し、前記現在時刻が前記サービス時間期間中であるか否かを判別し、
前記制御部は、
前記判別部により前記現在時刻が前記サービス時間の期間中であると判別された場合は、前記サービス開始時間を出力させる請求項1に記載の車載器。
【請求項3】
前記サービス時間情報は、
サービス開始時間からサービス中断時間又は当該サービス開始時間からサービス終了時間までの時間を示すサービス時間期間を含み、
前記判別部は、
前記現在時刻、前記サービス開始時間及び予め定められた第1の規定時間を参照し、前記現在時刻から前記サービス開始時間までの時間が前記第1の規定時間内であるか否かを判別し、
前記制御部は、
前記判別部により前記現在時刻から前記サービス開始時間までの時間が前記第1の規定時間内であると判別された場合は、前記サービス開始時間を出力させる請求項1又は2に記載の車載器。
【請求項4】
前記判別部は、
前記現在時刻から前記サービス開始時間までの時間が前記第1の規定時間内でないと判別された場合に、前記現在時刻、前記サービス終了時間及び予め定められた第2の規定時間を参照し、前記現在時刻から前記サービス終了時間までの時間が前記第2の規定時間内であるか否かを判別し、前記第2の規定時間内であると判別された場合に、前記現在時刻、前記現在時刻以降のサービス開始時間及び予め定められた第3の規定時間を参照し、前記現在時刻から前記現在時刻以降のサービス開始時間までの時間が前記第3の規定時間内であるか否かを判別し、
前記制御部は、
前記判別部により前記現在時刻から前記現在時刻以降のサービス開始時間までの時間が前記第3の規定時間内であると判別された場合、前記サービス中断時間を出力させる請求項3に記載の車載器。
【請求項5】
前記制御部は、
前記判別部により前記現在時刻から前記現在時刻以降のサービス開始時間までの時間が前記第3の規定時間以内でないと判別された場合、前記サービス終了時間を出力させる請求項4に記載の車載器。
【請求項6】
現在位置情報を取得する現在位置取得部を備え、
前記判別部は、
前記通信部を介して受信されたサービス提供元の位置情報と前記現在位置取得部により取得された現在位置情報とを比較し、前記位置情報が前記現在位置情報から規定範囲外であるか否かを判別し、
前記制御部は、
前記位置情報が前記現在位置から規定範囲外であると判別された場合に、前記サービス時間情報を出力させない請求項1に記載の車載器。
【請求項7】
情報を表示する表示部を備え、
前記サービス時間情報は、
サービス開始時間からサービス中断時間又は当該サービス開始時間からサービス終了時間までの時間を示すサービス時間期間を含み、
前記判別部は、
前記現在時刻と前記サービス時間期間とを比較し、前記現在時刻が前記サービス時間期間中であるか否かを判別し、
前記制御部は、
前記判別部により前記現在時刻が前記サービス時間期間中であると判別された場合は、サービス中の提供元がリストされたサービス中リストにサービス中の提供元を追加して前記表示部に表示させる請求項1に記載の車載器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【公開番号】特開2009−198304(P2009−198304A)
【公開日】平成21年9月3日(2009.9.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−40064(P2008−40064)
【出願日】平成20年2月21日(2008.2.21)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.VICS
【出願人】(000003595)株式会社ケンウッド (1,981)
【Fターム(参考)】