説明

車載機器、車載機器の制御方法、及び、プログラム

【課題】エコ運転の実現状況を直感的、かつ、容易に認識させる。
【解決手段】車載機器1は、メインツリーシンボル71を表示可能な表示部16と、車両の運転に係る情報に基づいて、車両の運転におけるエコ運転の実現状況を検出し、検出したエコ運転の実現状況に応じて、表示部16に表示したメインツリーシンボル71の形状を変化させる表示制御部67と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エコ運転に係る情報を出力可能な車載機器、この車載機器の制御方法、及び、この車載機器を制御するためのプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、地球温暖化の促進、及び、石油に代表される天然資源の減少が進む中、排気ガスの排出を抑制し、また、ガソリンの消費量を抑制しつつ車両を運転させるエコ運転が求められる状況にある。これを踏まえ、適宜、現時点の燃費を表示し、燃費が良好な運転、換言すれば、ガスの排出、及び、ガソリンの消費量を抑制した運転を運転手に促す車載機器が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−58275号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、運転手にエコ運転の実現状況について容易、かつ、直感的に認識させることができれば、運転手に対してさらなるエコ運転を促すことができ、また、運転手がエコ運転を行うモチベーションともなる。このため、上述した車載機器のように運転手に対しエコ運転を促す車載機器では、エコ運転の実現状況を容易、かつ、直感的に運転手に認識させたいとするニーズがある。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、エコ運転の実現状況について、容易、かつ、直感的に認識させることが可能な車載機器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために、本発明は、所定の画像を表示可能な表示部と、車両の運転に係る情報に基づいて、前記車両の運転におけるエコ運転の実現状況を検出し、検出したエコ運転の実現状況に応じて、前記表示部に表示した前記所定の画像の形状を変化させる表示制御部と、を備えることを特徴とする。
【0006】
また、上記発明の車載機器において、動作モードとしてエコ運転に関する情報を前記表示部に表示するエコ運転モードを備え、前記表示制御部は、エコ運転モードへの移行が指示された場合に、前記表示部に前記所定の画像を表示することを特徴とする。
【0007】
また、上記発明の車載機器において、前記表示制御部は、前記車両の燃費に基づいて、前記車両の運転におけるエコ運転の実現状況を検出することを特徴とする。
【0008】
また、上記発明の車載機器において、前記表示制御部は、前記車両の燃費の傾向を加味した上で、前記車両の燃費に基づいて、前記車両の運転におけるエコ運転の実現状況を検出することを特徴とする。
【0009】
また、上記発明の車載機器において、前記表示制御部は、前回、車両を運転してからの経過日数に応じて、前記表示部に表示した所定の画像の形状の変化の態様を変えることを特徴とする。
【0010】
また、上記発明の車載機器において、前記表示部に表示された画面を、前記車両の運転におけるエコ運転の実現状況を、時間の経過と共に表示した画面に切り替え可能に構成したことを特徴とする。
【0011】
また、上記発明の車載機器において、前記表示部に表示された画面を、少なくとも一定速走行に係る情報を表示した画面に切り替え可能に構成したことを特徴とする。
【0012】
また、上記発明の車載機器において、前記表示部に表示された画面を、急加速及び急ブレーキの状況を模式的に示す画面に切り替え可能に構成したことを特徴とする。
【0013】
また、上記発明の車載機器において、前記表示部に表示された画面を、少なくともアイドリングに係る情報を表示した画面に切り替え可能に構成したことを特徴とする。
【0014】
また、上記発明の車載機器において、前記表示部に表示された画面を、前記車両の走行により、前記エコ運転の実現に寄与する所定の条件が成立した場合に、その表示内容が変化する画面に切り替え可能に構成したことを特徴とする。
【0015】
また、上記発明の車載機器において、前記表示部に表示された画面を、少なくとも過去との比較におけるエコ運転の達成度を示す情報を表示した画面に切り替え可能に構成したことを特徴とする。
【0016】
また、前記表示部に地図を表示可能に構成され、地図と同時並行的に、エコ運転に係る情報を表示可能に構成したことを特徴とする。
【0017】
また、上記目的を達成するために、本発明は、上記発明の車載機器において、所定の画像を表示可能な表示部を備える車載機器を制御して、車両の運転に係る情報に基づいて、前記車両の運転におけるエコ運転の実現状況を検出し、検出したエコ運転の実現状況に応じて、前記表示部に表示した前記所定の画像の形状を変化させることを特徴とする。
【0018】
また、上記目的を達成するために、本発明は、所定の画像を表示可能な表示部を備える車載機器を制御するコンピューターにより実行可能なプログラムであって、車両の運転に係る情報に基づいて、前記車両の運転におけるエコ運転の実現状況を検出させ、検出したエコ運転の実現状況に応じて、前記表示部に表示した前記所定の画像の形状を変化させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、エコ運転の実現状況について、容易、かつ、直感的に認識させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本実施形態に係る車載機器の機能的構成を示すブロック図である。
【図2】メイン画面を示す図である。
【図3】メインツリーシンボルの形状が変化する様子を示す図である。
【図4】車載機器の動作を示すフローチャートである。
【図5】設定画面を示す図である。
【図6】サブツリーシンボルが増えていく様子を示す図であり、図6(A)は、サブツリーシンボルが表示されておらず、一方、図6(B)は、複数のサブツリーシンボルが表示された様子を示す図である。
【図7】メインツリーシンボルの葉の量が変化する様子を示す図である。
【図8】データ書出画面を示す図である。
【図9】エコロジー度画面を示す図である。
【図10】加速減速画面を示す図である。
【図11】日指定画面を示す図である。
【図12】急加速急ブレーキ画面を示す図である。
【図13】運転時間画面を示す図である。
【図14】エコポイント画面を示す図である。
【図15】チェック画面を示す図である。
【図16】地図とエコ指数パラメーターが同時並行的に表示された画面を示す図である。
【図17】詳細解説画面を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係る車載機器1の機能的構成を示すブロック図である。
【0022】
制御部10は、車載機器1の各部を中枢的に制御するものであり、演算実行部としてのCPUや、このCPUに実行される基本制御プログラムをコンピューターに読み取り可能な形態で不揮発的に記憶するROM、CPUに実行されるプログラムやこのプログラムに係るデータ等を一時的に記憶するRAM、その他の周辺回路等を備えている。
制御部10が備える各部については、後述する。
制御部10は、例えばRTC(Real Time Clock)に接続される等して、現在日時(年月日、時刻)を計時可能である。
【0023】
絶対位置方位検出部11は、車載機器1が搭載された車両の現在位置すなわち自車位置について、地表での絶対的な位置座標や方位を計算するため、GPS衛生から送られてくるGPS電波をGPSアンテナやレシーバーなどで受信し、GPS電波に重畳されたGPS信号から、地表での絶対的な位置座標や方位を算出し、制御部10に出力する。
相対方位検出部12は、ジャイロセンサー等を使って、自車位置の相対的な方位を検出し、制御部10に出力する。
車速検出部13は、車両の速度を計算するため、車両より得られる車速パルスに基づいて車両の速度を算出し、制御部10に出力する。制御部10は、車速検出部13の検出値に基づいて車両の速度を検出する。
アクセル状態検出部14は、アクセルの状態を検出し、制御部10に出力する。
ブレーキ状態検出部15は、ブレーキの状態を検出し、制御部10に出力する。
エンジン状態検出部18は、エンジンの状態を検出し、制御部10に出力する。制御部10は、エンジン状態検出部18の出力値に基づいて、日ごとに、車両の走行が行われたか否かを示す情報を運転実績データ40として記憶部25に記憶する。すなわち、ある1日において1回でもエンジンが駆動した場合、その日は運転が行われたものとみなし、制御部10は、運転実績データ40において、その日を示す情報と、運転が行われたことを示す情報とを対応づけて記憶し、一方、ある1日において1回もエンジンが駆動しなかった場合、その日は運転が行われなかったものとみなし、制御部10は、運転実績データ40において、その日を示す情報と、運転が行われたことを示す情報とを対応づけて記憶する。
燃料状態検出部23は、所定のサンプリング周期で、燃料タンクに設けられた燃料の残量を検出するための各種センサーの検出値に基づいて、燃料の残量を検出し、制御部10に出力する。
走行距離検出部24は、車両の走行距離を検出し、制御部10に出力する。走行距離検出部24の出力値に基づいて、制御部10は、日ごとに、1日のトータルの走行距離を検出し、走行距離データ41として記憶部25に記憶し、また、週ごとに、週のトータルの走行距離を検出し、走行距離データ41として記憶部25に記憶する。以下の説明では、適宜、走行距離をドライブ距離と表現するものとする。
【0024】
表示部16は、液晶表示パネル等の表示パネル16aを備え、制御部10の制御の下、表示パネル16aに地図や、操作メニュー等の各種情報を表示する。
入力部17は、車載機器1に設けられた各種の入力スイッチ17aと、表示部16の表示パネルに重ねて配設されたタッチパネル17bを備え、ユーザーの入力スイッチ17aや、タッチパネル17bに対する操作を検出し、制御部10に出力する。なお、入力部17がリモートコントローラーを備える構成であってもよい。
【0025】
外部記録装置制御部20は、制御部10の制御の下、この車載機器1に接続された外部記録媒体に対してデータの記録・読み出しを行うものである。外部記録媒体には、例えば、SDカードや、USBメモリー等がある。
電話制御部22は、制御部10の制御の下、携帯電話と所定の近距離無線通信の規格に準拠した無線通信を行うものであり、携帯電話が固定電話や他の携帯電話から受信した受話音声を受信して、この受話音声を示す音声信号を制御部10に出力すると共に、ユーザーが発した送話音声に係る音声信号が制御部10から入力されると、この音声信号が示す送話音声を携帯電話に送信する。
さらに、本実施形態では、電話制御部22により制御される携帯電話は、無線基地局が接続された電話回線網、及び、インターネットを介して、インターネット上の所定の外部サーバーにアクセス可能であり、電話制御部22は、携帯電話を介して、インターネット上の所定の外部サーバーに対してアクセスすることができる。
【0026】
記憶部25は、ハードディスクやEEPROM等の不揮発性メモリーを備え、各種データを書き換え可能に記憶する。
記憶部25には、地図データ26、経路探索用データ27が記憶されている。
地図データ26は、地図に関するデータであり、車両の現在位置を表示する際や、後述する経路誘導時において、表示部16の表示パネル16aに表示される表示用のデータや、地図上の道路や店舗、施設等の情報に関するデータ等を含んでいる。
経路探索用データ27は、所定単位で区分された区間経路(リンク)に関するリンクデータ、及び、交差点(ノード)に関するノードデータを備えている。リンクデータ及びノードデータには道路種別、道路幅、車線数、一方通行か否か、及び、制限速度に関する情報や、各リンクのリンクコストを示すリンクコストデータが含まれている。各リンクのリンクコストは、リンク長やリンクの種別、平均旅行時間などから算出される。
【0027】
車載機器1は、経路探索機能を備えている。
経路探索機能では、入力部17の入力スイッチ17aやタッチパネル17bによって目的地までの経路の探索が指示された場合、制御部10は、目的地までの推奨経路を探索する。本実施形態では、制御部10は、基本的に、経路探索用データ27に基づいて、目的地に至るまでの連続したリンクにおいて、各リンクのリンクコストの総和が最小になるような経路を推奨経路として探索する。なお、制御部10は、推奨経路の探索後、表示部16の表示パネル16aに表示された地図上に、車両の現在位置、及び、車両が走行すべき経路を明示し、車両の運転手に対して経路誘導(ナビゲーション)を行う。経路誘導中、制御部10は、相対方位検出部12及び車速検出部13の検出値に基づいて自律航法により算出した自車位置を、絶対位置方位検出部11により検出された自車位置により補正するハイブリッド航法により、高精度に求めた自車位置を地図上に表示して、経路誘導を行う。
【0028】
次いで、制御部10が備える各部について説明する。
【0029】
燃費取得部43は、燃料状態検出部23からの入力値、及び、走行距離検出部24からの入力値に基づいて、1日の平均燃費を算出し、日ごとに燃費データ42として記憶部25に記憶し、また、週の平均燃費を算出し、週ごとに燃費データ42として記憶部25に記憶する。なお、燃料の残量の推移に係る情報等を制御部10が取得できない場合は、アイドリング時間や、一定速で走行した走行距離、加速時間、減速時間(いずれも詳細は後述)に基づいて、事前の実験や、シミュレーションの結果を反映した上で、燃費を算出するようにしてもよい。
なお、本実施形態では、燃費とは、単位燃料あたりの走行距離のことをいう。
【0030】
ドライブ時間取得部47は、エンジン状態検出部18の検出値に基づいて、1日のトータルのドライブ時間を検出し、日ごとのドライブ時間をドライブ時間データ49として記憶部25に記憶する。
【0031】
加速時間取得部50は、車速検出部13の検出値等に基づいて、車両の加速が行われたことを検出し、日ごとに、その日のトータルの加速が行われた時間の累計(加速時間)を算出し、加速時間データ51として記憶部25に記憶する。加速時間取得部50は、例えば、所定のサンプリング周期で、車速検出部13の加速度を算出し、加速度に基づいて加速が行われているか否かを判別する。このほか、アクセル状態検出部14の検出値に基づいて、車両の加速が行われたこと等を検出するようにしてもよい。
【0032】
減速時間取得部53は、車速検出部13の検出値等に基づいて、車両の減速が行われたことを検出し、日ごとに、その日のトータルの減速が行われた時間の累計(減速時間)を算出し、減速時間データ54として記憶部25に記憶する。減速時間取得部53は、例えば、所定のサンプリング周期で、車速検出部13の加速度を算出し、加速度に基づいて減速が行われているか否かを判別する。このほか、ブレーキ状態検出部15の検出値に基づいて、車両の加速が行われたこと等を検出するようにしてもよい。
【0033】
一定速走行時間取得部56は、車速検出部13の検出値等に基づいて、略一定速度(所定の範囲内の速度)で走行が継続された時間(一定速走行時間)を算出し、日ごとの一定速走行時間の累計を一定速走行時間データ57として記憶部25に記憶する。
【0034】
一定速走行割合取得部59は、ドライブ時間データ49、及び、一定速走行時間データ57に基づいて、日ごとに、1日のトータルのドライブ時間に占める一定速走行時間の割合(一定速走行割合)を算出し、日ごとの一定速走行割合を一定速走行割合データ60として記憶部25に記憶する。
【0035】
急加速情報取得部61は、車速検出部13の検出値等に基づいて、車両の急加速が行われたことを検出すると共に、急加速が開始された時刻、及び、急加速が行われた時間(急加速時間)を取得し、急加速データ62として記憶部25に記憶する。急加速情報取得部61は、例えば、所定のサンプリング周期で、車速検出部13の加速度を算出し、加速度が所定の閾値を超えている間は急加速が行われているものと判別する。
【0036】
急減速情報取得部63は、車速検出部13の検出値等に基づいて、車両の急減速が行われたことを検出すると共に、急減速が開始された時刻、及び、急減速が行われた時間(急減速時間)を取得し、急減速データ64として記憶部25に記憶する。急減速情報取得部63は、例えば、所定のサンプリング周期で、車速検出部13の加速度を算出し、加速度が所定の閾値を下回っている間は急減速が行われているものと判別する。
【0037】
アイドリング時間取得部65は、車速検出部13及びエンジン状態検出部18の検出値に基づいて、日ごとにアイドリングが行われた時間(アイドリング時間)を算出し、日ごとのアイドリング時間をアイドリング時間データ66として記憶部25に記憶する。
【0038】
本実施形態に係る車載機器1は、動作モードとして、複数の異なる観点からエコ運転に関する情報を表示するエコ運転モードを備えている。エコ運転とは、排気ガスの排出量の抑制、及び、ガソリンの消費量の抑制を実現した運転のことである。
以下、エコ運転モードについて詳述する。
【0039】
図2は、動作モードがエコ運転モードのときに、表示パネル16aに表示されるメイン画面70を示す図である。
図2に示すように、メイン画面70には、平地と、この平地に生えた木を示すメインツリーシンボル71とが描かれた背景72が表示されている。さらに、メイン画面70上には、設定ボタン73、データ書出ボタン74、エコロジー度ボタン75、運転時間ボタン80、加速減速ボタン77、急加速急ブレーキボタン78、エコポイントボタン81、及び、チェックボタン82が表示されている。これらボタンは、タッチ操作可能である。
本実施形態に係る車載機器1では、タッチパネル17b又は入力スイッチ17aに対する操作により、ユーザーが動作モードをエコ運転モードに移行させることを指示できる構成となっており、また、ユーザーによってエコ運転モードへの移行が指示された場合、表示パネル16aに表示される画面が、メイン画面70に切り替わる構成となっている。
【0040】
また、本実施形態では、エコ運転の実現状況に応じて、メイン画面70に表示されたメインツリーシンボル71の形状が変化する構成となっている。以下、メインツリーシンボル71の形状の変化の態様について詳述する。
【0041】
図3は、メインツリーシンボル71の形状が変化する様子を示す図である。図3では、背景72上に表示される各種ボタンを省略している。
本実施形態では、メインツリーシンボル71は、第1段階状態(図3(A)に示す状態)から、第12段階状態(図3(C)に示す状態)の間で、段階的に状態が変化する構成となっている。第1段階状態のメインツリーシンボル71はその大きさが最小であり、段階が上がるに従ってメインツリーシンボル71の大きさが大きくなり、第12段階状態のメインツリーシンボル71はその大きさが最大である。なお、図3(B)は、第1段階状態と第12段階状態の中間の第6段階状態のメインツリーシンボル71を示している。
メインツリーシンボル71の形状の段階的な変化は、制御部10が備える表示制御部67により以下のようにして行われる。
【0042】
図4は、メインツリーシンボル71を表示する際の表示制御部67の動作を示すフローチャートである。表示制御部67の機能は、制御部10のCPUがROMに記憶されたプログラムを読み出して実行する等、ハードウェアとソフトウェアとの協働によって実現される。
なお、動作のスタート時点では、動作モードがエコ運転モードでないものとする。
【0043】
表示制御部67は、ユーザーによって動作モードのエコ運転モードへの移行が指示されたか否かを監視する(ステップSA1)。エコ運転モードへの移行は、上述したように、ユーザーによるタッチパネル17bや入力スイッチ17aに対する操作をトリガーとして行われる。
エコ運転モードへの移行が指示された場合(ステップSA1:YES)、表示制御部67は、本日(現時点が属する日)、初めて、エコ運転モードへの移行が指示されたか否かを判別する(ステップSA2)。
本日、初めて、エコ運転モードへの移行が指示されたのではない場合、換言すれば、本日、既に、エコ運転モードへ移行したことがある場合(ステップSA2:NO)、表示制御部67は、本日、エコ運転モードへ移行したときにおける表示態様と同様の表示態様でメインツリーシンボル71を表示する(ステップSA3)。ステップSA3の処理の詳細は省略する。
一方、本日、初めて、エコ運転モードへの移行が指示された場合(ステップSA2:YES)、表示制御部67は、処理手順をステップSA4へ移行する。すなわち、ステップSA4以下の処理は、本日、初めてエコ運転モードへの移行が指示された場合に実行される。
【0044】
さて、本日、初めて、エコ運転モードへの移行が指示された場合(ステップSA2:YES)、表示制御部67は、記憶部25に記憶された運転実績データ40を参照し、本日(現時点が属する日)よりも前の日であって、車両の運転が行われた直近の日(以下、単に「直近日」という)を特定する(ステップSA4)。
次いで、表示制御部67は、特定した直近日のエコ指数Eを算出する(ステップSA5)。
ここで、エコ指数Eについて詳述する。
【0045】
エコ指数Eは、エコ運転がどれだけ実現できたかを評価する際の指標となる値のことである。本陣実施形態では、エコ指数Eは、理想燃費に対する実際の燃費の割合を示す値であり、具体的には、「(実際の燃費/理想燃費)×100」によって求められる値である。
「実際の燃費」とは、ステップSA4で特定された直近日における実際の燃費のことである。上述したように、記憶部25に記憶された燃費データ42には、日ごとに、1日の実際の燃費を示すデータが含まれているため、表示制御部67は、燃費データ42を参照することにより、直近日の実際の燃費を取得する。
「理想燃費」とは、車載機器1が搭載された車両について、エコ運転を最大限(又は最大限に近く)行った場合における燃費のことである。本実施形態では、理想燃費は、車両の搭乗人数や、車両の重量、排気量、予め測定された各種モード燃費の値、車両のボディタイプ等が考慮された上で、燃費が最も良いと想定される速度(例えば時速50km)を維持した状態で走行した場合における燃費のことであり、制御部10により所定のアルゴリズムが利用されて算出される。
【0046】
ここで、燃費が良ければ良いほど(=燃費の値が高ければ高いほど)、単位距離あたりの排気ガスの排出量が少なく、かつ、単位距離あたりのガソリンの消費量が少ないということであり、よりエコ運転を実現できている、と言うことができる。すなわち、エコ運転の実現の度合いが高いほど「実際の燃費」の値は高くなる。従って、理想燃費に対する実際の燃費の割合として定められるエコ指数Eは、エコ運転がより実現できていればいるほど高い値となり、一方、エコ運転が実現できていなければいないほど低い値となる。
【0047】
なお、本実施形態では、エコ指数Eは、理想燃費に対する実際の燃費の割合を示す値であるが、エコ指数Eの定め方はこれに限らない。すなわち、エコ指数Eは、ある程度の客観性をもってエコ運転がどれだけ実現できたかを評価する際の指標となると言えるような値であればよい。
【0048】
ここで、理想燃費の算出にあたって利用される車両の搭乗人数や、車両の重量、排気量、予め測定された各種モード燃費の値、車両のボディタイプ等の情報は、ユーザーによって入力される。具体的には、これら情報を入力する際、ユーザーは、メイン画面70上の設定ボタン73(図2参照)をタッチ操作し、メイン画面70を設定画面90(図5)に切り替え、設定画面90上の車両設定ボタン69をタッチ操作する。車両設定ボタン69がタッチ操作された場合、画面が車両設定画面(不図示)に切り替わる。この車両設定画面には、車両の搭乗人数や、車両の重量、排気量、予め測定された各種モード燃費の値、車両のボディタイプ等の情報を入力する欄があり、ユーザーは、タッチパネル17bや入力スイッチを操作して、各欄に対応する情報を入力する。
【0049】
なお、上述の例では、車両の搭乗人数や、車両の重量、排気量、予め測定された各種モード燃費の値、車両のボディタイプ等を考慮した上で、理想燃費を算出していたが、例えば、排気量だけを考慮した上で、理想燃費を算出するようにしてもよい。これにより、ユーザーが入力すべき情報が減少し、ユーザーの利便性が向上する。また、例として挙げた情報以外の情報を考慮した上で、理想燃費を算出するようにしてもよい。
【0050】
さて、前掲図4に戻り、ステップSA5において直近日のエコ指数Eを算出した後、表示制御部67は、基準値Kを算出する(ステップSA6)。
基準値Kとは、車載機器1が搭載された車両の標準的なエコ指数Eを示す値であり、具体的には、今日から遡って過去10日(運転をしていない日を除く)のエコ指数Eのうち、最大値より1つ小さいエコ指数Eと、最小値より1つ大きいエコ指数Eの中間値(「(最大値より1つ小さいエコ指数E+最小値より1つ大きいエコ指数E)÷2」により算出される値)である。
ここで、エコ指数Eはエコ運転がどれだけ実現できたかを評価する際の指標となる値であり、かつ、基準値Kは標準的なエコ指数Eを示す値であるため、直近日のエコ指数Eが基準値Kよりも大きい場合、直近日においては通常よりもエコ運転が実現できたと言うことができ、一方、直近日のエコ指数Eが基準値Kよりも小さい場合、直近日においては通常よりもエコ運転が実現できなかったと言うことができる。
【0051】
次いで、表示制御部67は、ステップSA5で算出した直近日のエコ指数E、及び、ステップSA6で算出した基準値Kに基づいて成長加速値Xを算出する(ステップSA7)。
【0052】
成長加速値Xとは、過去との比較における直近日のエコ運転の達成度の変化を示す値、換言すれば、運転手によるエコ運転の上達の度合いを示す値である。具体的には、本実施形態では、成長加速値Xは、直近に算出された成長加速値Xに対して、「直近日のエコ指数E−基準値K」により算出される値と対応づけられた値(以下、「対応値A」という)を付加した値である。すなわち、成長加速値Xは、「直近に算出された成長加速値X+対応値A」により算出される値である。
本実施形態では、「直近日のエコ指数E−基準値K」により算出される値のそれぞれと、これら値に対応する対応値Aのそれぞれとが関連づけて格納されたテーブルが記憶部25に記憶されている。当該テーブルでは、「直近日のエコ指数E−基準値K」により算出される値がプラスの場合は、これら値に対してプラスの値の対応値Aが関連づけて記憶され、かつ、「直近日のエコ指数E−基準値K」により算出される値がプラス側に大きければ大きいほど、対応値Aの値もプラス側に大きくなるよう関連づけて記憶されている。一方、「直近日のエコ指数E−基準値K」がマイナスの場合は、これら値に対してマイナスの値の対応値Aが関連づけて記憶され、かつ、「直近日のエコ指数E−基準値K」により算出される値がマイナス側に大きければ大きいほど、対応値Aの値もマイナス側に大きくなるよう関連づけて記憶される。一例を挙げると、「0≦直近日のエコ指数E−基準値K<3)」と、「対応値A=+1」とが関連づけて記憶されると共に「3≦直近日のエコ指数E−基準値K<6」と、「対応値A=(+2)」とが関連づけて記憶され、また、「−3≦直近日のエコ指数E−基準値K<0」と、「対応値=(−1)」とが関連づけて記憶されると共に、「−6≦直近日のエコ指数E−基準値K<−3」と、「対応値=(−2)」とが関連づけて記憶される。
【0053】
上述したように、直近日に通常よりもエコ運転が実現できた場合(=エコ運転の実現の度合いが高い場合)「直近日のエコ指数E−基準値K」はプラスの値となり、これに伴って、対応値Aもプラスの値となり、ステップSA7で算出される成長加速値Xは、「直近に算出された成長加速値X」を上回る値となる。特に、直近日におけるエコ運転の実現の度合いが高ければ高いほど、「直近日のエコ指数E−基準値K」はプラス側に大きな値となり、これに伴って、対応値Aもプラス側に大きな値となり、ステップSA7で算出される成長加速値Xは、「直近に算出された成長加速値X」をより大きく上回る値となる。
一方、直近日に通常よりもエコ運転が実現できなかった場合(=エコ運転の実現の度合いが低い場合)「直近日のエコ指数E−基準値K」はマイナスの値となり、これに伴って、対応値Aもマイナスの値となり、ステップSA7で算出される成長加速値Xは、「直近に算出された成長加速値X」を下回る値となる。特に、直近日におけるエコ運転の実現の度合いが低ければ低いほど、「直近日のエコ指数E−基準値K」はマイナス側に大きな値となり、これに伴って、対応値Aもマイナス側に大きな値となり、ステップSA7で算出される成長加速値Xは、「直近に算出された成長加速値X」をより大きく下回る値となる。
【0054】
このように、本実施形態では、成長加速値Xは、直近に求められた成長加速値Xに対して対応値Aを付加した値であり、直近日におけるエコ運転の実現の度合いのみならず、過去のエコ運転の実現の度合いが加味された値となっている。従って、ステップSA7で算出される成長加速値Xは、直近日におけるエコ運転の実現の状況のみに基づいて成長加速値Xを算出する場合と比較して、より現実の運転手によるエコ運転の上達の度合いを反映した値である、と言うことができる。
なお、本実施形態では、成長加速値Xは、「前回の成長加速値X+対応値A」により算出される値であるが、成長加速値Xの定め方はこれに限らない。すなわち、成長加速値Xは、過去との比較におけるエコ運転の達成度の変化を示す値、換言すれば、運転手によるエコ運転の上達の度合いを示す値であればよい。
【0055】
ここで、「直近日のエコ指数E−基準値K」について考える。
本実施形態では、基準値Kは、今日から遡って過去10日(運転をしていない日を除く)のエコ指数Eのうち、最大値より1つ小さいエコ指数Eと、最小値より1つ大きいエコ指数Eの中間値((最大値より1つ小さいエコ指数E+最小値より1つ大きいエコ指数E)÷2」により算出される値)である。すなわち、基準値Kは、予め定められた固定値ではなく、過去のエコ指数Eの推移に応じて変動する値である。
ところで、エコ指数Eは、「(実際の燃費/理想燃費)×100」によって求められる値であるが、1つの変数である「実際の燃費」は、車両が都会等の渋滞が多く発生する地域を運転される場合が多いか否かによってその値が異なってくるため、これに伴って、エコ指数Eの値も、車両が都会等の渋滞が多く発生する地域を運転される場合が多いか否かによってその値が異なってくる。具体的には、都会等の渋滞が多く発生する地域を運転される場合が多い場合、必然的に燃費が悪くなり(=燃費の値が低くなり)、これに伴ってエコ指数Eの値も低くなり、一方、渋滞が多く発生する地域を運転される場合が少ない場合、必然的に燃費が良くなり(=燃費の値が高くなり)、これに伴ってエコ指数Eの値も高くなる。
これを踏まえ、本実施形態では、基準値Kは、車両の実際のエコ指数Eに連動して適切に値が変化する構成となっており、これにより、「直近日のエコ指数E−基準値K」により算出される値は、車両が都会等の渋滞が多く発生する地域を運転される場合が多いか否かによって影響を受けないよう補正された適切な値となり、これにより、上述した対応値A、及び、成長加速値Xについても、車両が都会等の渋滞が多く発生する地域を運転される場合が多いか否かによって影響を受けないよう補正された適切な値となる。
なお、基準値Kを、最大のエコ指数Eと、最小のエコ指数Eとの中間値とせずに、最大値より1つ小さいエコ指数Eと、最小値より1つ大きいエコ指数Eとの中間値としたのは、例えば、交通事故に伴って発生した大渋滞に巻き込まれる等の特殊な事情により、エコ指数Eの値が極端な値となる場合があり、こういった極端な値を用いて基準値Kが算出されることをなるべく防止するためである。
【0056】
さて、前掲図4に戻り、ステップSA7において成長加速値Xを算出した後、表示制御部67は、直近に算出された成長値Y(後述)を取得する(ステップSA8)。直近に算出された成長値Yは、所定の記憶領域に記憶されている。
次いで、表示制御部67は、直近日(車両の運転が行われた直近の日)からの経過日数が2日以内か否かを判別する(ステップSA9)。経過日数が2日以内の場合(ステップSA9:YES)、表示制御部67は、以下の方法により、成長値Yを算出し(ステップSA10)、処理手順をステップSA14へ移行する。
【0057】
ここで、成長値Yとは、メインツリーシンボル71の段階を上げるか、又は、下げるかを判別する基準となる値のことであり、本実施形態では、この成長値Yが予め定められた閾値である上昇閾値を上回った場合、メインツリーシンボル71の段階を上げると判別され、また、成長値Yが予め定められた下降閾値を下回った場合、メインツリーシンボル71の段階を下げると判別される。より具体的には、ステップSA10では、成長値Yは、直近に算出された成長値Yに対して、ステップSA7で算出した成長加速値Xを付加した値、すなわち、「直近に算出された成長値Y+成長加速値X」によって算出される値とされる。
上述したように、成長加速値Xは、過去との比較におけるエコ運転の達成度の変化を示す値であるため、エコ運転の実現の度合いが高ければ成長値Yの値は蓄積的に増加し、一方、エコ運転の実現の度合いが低ければ成長値Yの値は低下する。
【0058】
一方で、ステップSA9において、経過日数が2日を超える場合(ステップSA9:NO)、表示制御部67は、直近日からの経過日数が、3日又は4日であるか否かを判別する(ステップSA11)。経過日数が3日又は4日である場合(ステップSA11:YES)、表示制御部67は、以下のようにして成長値Yを算出し(ステップSA12)、処理手順をステップSA14へ移行する。
すなわち、ステップSA12では、表示制御部67は、直近に算出された成長値Yに対して、ステップSA7で算出した成長加速値Xを付加し、さらに、第1補正値D1を加算した値、つまり、「直近に算出された成長値Y+成長加速値X+第1補正値D1」によって算出される値として、成長値Yを算出する。
【0059】
ここで、第1補正値D1について説明すると、成長値Yを、一律に、「直近に算出された成長値Y+成長加速値X」によって算出される値とした場合、成長値Yは、蓄積的に増加する性質を有するため、成長加速値Xがプラスの限りにおいて、車両が運転される頻度が高い方がより速いペースで大きくなることとなる。従って、上述したように、成長値Yは、メインツリーシンボル71の段階を上げるか、又は、下げるかを判別する基準となる値であるため、車両を運転する頻度が高いほど、メインツリーシンボル71の段階が上がるペースが速いこととなる。そして、詳細は後述するが、メインツリーシンボル71の段階が上がることは、運転手にエコ運転をさせるモチベーションとしての役割を果たしており、車両を運転する頻度が高いほど、メインツリーシンボル71の段階が上がるペースが速いこととした場合、車両を運転する頻度が低い運転手のエコ運転に対するモチベーションの低下ともなりかねない。これを踏まえ、経過日数が3日又は4日である場合、車両を運転する頻度が低い運転手である可能性があるものとみなし、このような場合には、第1補正値D1を利用して、成長値Yを補正している。
【0060】
一方、ステップSA11において、直近日からの経過日数が、3日又は4日でない場合、すなわち、直近日からの経過日数が5日以上である場合(ステップSA11:NO)、表示制御部67は、以下のようにして成長値Yを算出し(ステップSA13)、処理手順をステップSA14へ移行する。
すなわち、ステップSA13では、表示制御部67は、直近に算出された成長値Yに対して、ステップSA7で算出した成長加速値Xを付加し、さらに、第2補正値D2を加算した値、つまり、「直近に算出された成長値Y+成長加速値X+第2補正値D2」によって算出される値として、成長値Yを算出する。
なお、第2補正値D2は、上述した第1補正値D1と同様の目的を有する値であり、かつ、第1補正値D1よりも大きな値である。
【0061】
ステップSA14において、表示制御部67は、ステップSA10、ステップSA12、又は、ステップSA13で算出した成長値Yが、予め定められた上昇閾値を上回るか否かを判別する。
成長値Yが上昇閾値を上回る場合(ステップSA14:YES)、表示制御部67は、直近のメインツリーシンボル71が、最大の段階に対応する第12段階状態であるか否かを判別する(ステップSA15)。
第12段階状態でない場合(ステップSA15:NO)、表示制御部67は、直近のメインツリーシンボル71の段階を1つ上げ、その段階に対応した状態でメインツリーシンボル71を表示した上で、メイン画面70を表示する(ステップSA16)。このステップSA16では、今回のエコ運転モードへの移行の前の直近のエコ運転モード時において、メイン画面70上に表示されていたメインツリーシンボル71よりも1段階大きなメインツリーシンボル71が表示されることとなる。次いで、表示制御部67は、成長値Yを初期値とする(ステップSA17)。
一方で、直近のメインツリーシンボル71が、第12段階状態の場合(ステップSA15:YES)、表示制御部67は、メインツリーシンボル71を第1段階状態とすると共に、メインツリーシンボル71の後方に生えた木として表現されたサブツリーシンボル91を1本増やした状態で、メイン画面70を表示する(ステップSA18)。次いで、表示制御部67は、成長値Yを初期値とする(ステップSA19)。
【0062】
図6、サブツリーシンボル91が増えていく様子を示す図であり、図6(A)は、サブツリーシンボル91が表示されておらず、一方、図6(B)は、複数のサブツリーシンボル91が表示された様子を示す図である。
上述したように、第12段階状態を超えてメインツリーシンボル71の段階が上がった場合、サブツリーシンボル91が1本増えて表示される。サブツリーシンボル91を表示することによる効果は、後述する。
【0063】
ステップSA14において、成長値Yが上昇閾値を下回る場合(ステップSA14:NO)、表示制御部67は、成長値Yが下降閾値を下回るか否かを判別する(ステップSA20)。
成長値Yが下降閾値を下回る場合(ステップSA20:YES)、表示制御部67は、直近のメインツリーシンボル71の段階を1つ下げ、その段階に対応した状態でメインツリーシンボル71を表示した上で、メイン画面70を表示する(ステップSA21)。このステップSA21では、今回のエコ運転モードへの移行の前の直近のエコ運転モード時において、メイン画面70上に表示されていたメインツリーシンボル71よりも1段階小さなメインツリーシンボル71が表示されることとなる。次いで、表示制御部67は、成長値Yを初期値とする(ステップSA22)。
なお、直近のメインツリーシンボル71の段階が第1段階である場合、表示制御部67は、第1段階状態のメインツリーシンボル71が表示されたメイン画面70を表示する。
【0064】
ステップSA20において、成長値Yが下降閾値を下回らない場合(ステップSA20:NO)、表示制御部67は、直近の段階と同一の段階のメインツリーシンボル71が表示されたメイン画面70を表示する(SA23)。その際、表示制御部67は、成長値Yの値に応じて、メインツリーシンボル71の葉の量を変化させる。
【0065】
図7は、メインツリーシンボル71の葉の量が変化する様子を示す図である。
本実施形態では、成長値Yについて、上述した下降閾値と上昇閾値との間に、第1分量閾値と、この第1分量閾値よりも値が大きい第2分量閾値とが設けられている。そして、成長値Yが下降閾値と第1分量閾値との間に存在する場合、換言すれば、成長値Yが下降閾値に比較的近い値である場合、メインツリーシンボル71の葉の量が最も少なく表示され(図7(A))、また、成長値Yが第2分量閾値と上昇閾値との間に存在する場合、換言すれば、成長値Yが上昇閾値に比較的近い値である場合、メインツリーシンボル71の葉の量が最も多く表示され(図7(C))、また、成長値Yが第1分量閾値と第2分量閾値との間に存在する場合、換言すれば、成長値Yが下降閾値と上昇閾値との中間あたりの値である場合、メインツリーシンボル71の葉の量が、上述した最も少ない葉の量と最も多い葉の量との中間程度の量として表示される。
このように、成長値Yに応じて、メインツリーシンボル71の葉の量が変化することにより、ユーザーは、メインツリーシンボル71の葉の量を視認するという、簡易な動作を行うだけで、メインツリーシンボル71の段階がもうすぐ上がる状況にあるのか、また、もうすぐ下がる状況にあるのかを、直感的に、かつ、容易に認識することができる。
【0066】
このように、本実施形態では、エコ運転を実現すればするほど、メインツリーシンボル71が段階的に大きくなり、また、サブツリーシンボル91の本数が多くなる。このため、ユーザーは、メイン画面70におけるメインツリーシンボル71の状態や、サブツリーシンボル91の状態を視認するだけで、自身によるエコ運転の実現の状況を直感的、かつ、容易に認識できる。
さらに、ユーザーは、時間の経過と共にメインツリーシンボル71が段階的に大きくなり、また、サブツリーシンボル91の本数が多くなる様子を見ることにより、エコ運転を行っていることを実感として感じ取ることができ、このことがエコ運転を行うモチベーションとなる。
【0067】
ここで、本実施形態では、メイン画面70の表示後、成長加速値Xに基づいて、適宜、メインツリーシンボル71から葉が落ちていく様子を描写したアニメーションを表示する。
具体的には、成長加速値Xがマイナスの場合、すなわち、過去との比較においてエコ運転の実現の度合いが低下している状況の場合、メインツリーシンボル71から葉が落ちていく様子が描写されたアニメーションが表示される。特に、アニメーションにおいて、成長加速値Xがマイナス側に大きな値であればあるほど、メインツリーシンボル71から落ちる葉の量を多くする。
これにより、ユーザーは、メイン画面70のメインツリーシンボル71を視認するという簡易な動作により、過去との比較においてエコ運転の実現の度合いが低下している状況であることを直感的、かつ、容易に認識できる。
【0068】
次いで、メイン画面70上に表示された各種ボタンについて詳述する。
【0069】
図8は、メイン画面70上に表示されたデータ書出ボタン74がタッチ操作された場合に表示されるデータ書出画面95を示す図である。
本実施形態では、エコ指数Eや、成長値Y、後述する加速や、減速、燃費に関する情報を、インターネットを介してサーバーに出力し、また、SDカードに書き込むことが可能な構成となっており、ユーザーは、データ書出画面95を表示した上で、サーバーへの出力や、SDカードへの書込みを指示する。
【0070】
図9は、メイン画面70上に表示されたエコロジー度ボタン75がタッチ操作された場合に表示されるエコロジー度画面96を示す図である。
本実施形態では、日ごとに、1日のトータルのエコ指数Eが算出されると共に、算出されたエコ指数Eが日付を示す情報と対応づけて所定の記憶領域に記憶される。
そして、エコロジー度ボタン75がタッチ操作されると、制御部10は、過去7日(運転が行われていない日を除く)分のエコ指数Eを取得し、図9に示すように、エコロジー度画面96において、横軸が日付であり、縦軸がエコ指数E(図9では「エコロジー度」と表現)である棒グラフとして表示する。
図9に示すように、棒グラフの棒線のそれぞれの頭頂部には、単純化した顔を模した顔マーク97が表示されており、高いエコ指数Eを示す棒線については笑顔を示す顔マーク97が表示され、また、低いエコ指数Eを示す棒線については、悲しむ表情を示す顔マーク97が表示され、また、中程度のエコ指数Eを示す棒線については、無表情を示す顔マーク97が表示される。
【0071】
また、図9に示すように、棒グラフの下方には、解説欄98が設けられている。この解説欄98には、棒グラフの態様に対応して、エコ運転に関するアドバイスや解説等が表示される。例えば、時間の経過と共にエコ指数Eが上昇している態様の棒グラフであれば、エコ運転の実現の度合いが上昇している旨の解説が表示される。ここで、解説欄98に表示される文章として、予め複数の文章が用意されると共に、エコ指数Eの推移の態様と、文章のそれぞれとが対応づけて記憶されており、解説欄98には、エコ指数Eの推移の態様に応じて、適切な文章が選択され、表示される。
このように、エコロジー度画面96では、棒グラフを利用して過去7日分のエコ指数Eが表示されるため、ユーザーは、エコロジー度画面96を参照することにより、直感的、かつ、容易に、エコ指数Eの推移を認識できる。これにより、ユーザーは、自身のエコ運転の達成度を実感することができ、このことがさらなるエコ運転を実現しようとするモチベーションとなる。
さらに、棒グラフにおいて、棒線のそれぞれに顔マーク97が付されるため、ユーザーは、直感的、かつ、容易にエコ運転の実現の状況について把握することができる。
さらに、解説欄98には、棒グラフの態様に対応して、エコ運転に関するアドバイスや解説等が表示されるため、ユーザーは、解説欄98に表示された文章を参照することにより、エコ運転に関し自身にとって有益な情報を容易に取得できる。
【0072】
図10は、メイン画面70上の加速減速ボタン77がタッチ操作された場合に表示される加速減速画面106を示す図である。
加速減速画面106では、指定された日について、ドライブ時間、加速時間、減速時間、一定速走行割合、及び、一定走行時間に関する情報が表示される。
より詳細には、上述したように、ドライブ時間取得部47によって日ごとにトータルのドライブ時間が検出され所定の記憶領域に記憶されており、制御部10は、記憶された情報に基づいて、ドライブ時間表示欄108に、指定された日のドライブ時間を示す情報を表示する。
また、上述したように、加速時間取得部50によって日ごとにトータルの加速時間が検出され所定の記憶領域に記憶されており、制御部10は、記憶された情報に基づいて、加速時間表示欄109に、指定された日の加速時間を示す情報を表示する。
また、上述したように、減速時間取得部53によって日ごとにトータルの減速時間が検出され所定の記憶領域に記憶されており、制御部10は、記憶された情報に基づいて、減速時間表示欄110に、指定された日の減速時間を示す情報を表示する。
また、上述したように、一定速走行割合取得部59によって日ごとに一定速走行割合が検出され所定の記憶領域に記憶されており、制御部10は、記憶された情報に基づいて、一定速走行割合表示欄111に、指定された日の一定速走行割合を示す情報を表示する。
また、上述したように、一定速走行時間取得部56によって日ごとに一定速走行時間が検出され所定の記憶領域に記憶されており、制御部10は、記憶された情報に基づいて、一定速走行時間表示欄112に、指定された日の一定速走行時間を示す情報を表示する。
【0073】
加速減速画面106上で、ドライブ距離等の各種情報が表示される日は、以下のようにして指定される。
すなわち、日を指定する場合、ユーザーは、加速減速画面106上の日指定ボタン113をタッチ操作して、日指定画面114を表示する。
【0074】
図11は、日指定画面114を示す図である。
日指定画面114には、現在指定された日を示す情報が表示される指定日表示欄115が設けられると共に、指定日表示欄115に表示される日を変更する日変更ボタン116が設けられている。ユーザーは、指定日表示欄115に表示された日を示す情報を参照しつつ、日変更ボタン116を操作して、指定する日を選択し、決定ボタン117をタッチ操作する。この決定ボタン117に対するタッチ操作をトリガーとして、指定日が確定すると共に、画面が、上述した加速減速画面106に切り替わり、加速減速画面106において、指定された日についての、ドライブ距離等の各種情報が表示される。
また、図11に示すように、日指定画面114には、最新日選択ボタン118がタッチ操作可能に設けられており、この最新日選択ボタン118がタッチ操作された場合、本日(現時点が属する日)が選択される。
【0075】
また、図11に示すように、最新日選択ボタン118と、決定ボタン117との間には、評価欄119が設けられている。この評価欄119には、指定日表示欄115に表示されている日のエコ運転の実現状況に対する評価を示すコメントが表示される。上述したように、本実施形態では、エコ指数Eが日ごとに記憶されており、さらに、評価欄119に表示されるコメントとして、エコ運転の実現状況について肯定的なものから、否定的なものまで複数のコメントが予め用意されており、エコ指数が高い場合は、エコ運転の実現状況に対して肯定的なコメントが選択され表示され、一方、エコ指数が低い場合は、エコ運転の実現状況に対して否定的なコメントが選択され表示される。
【0076】
また、図11に示すように、評価欄119の下方には、直接指定マーク表示エリア120が形成されている。直接指定マーク表示エリア120には、本日から遡って29日前までの日(運転していない日を除く)をそれぞれ示す直接指定マーク121が、複数、表示されている。直接指定マーク121は、本日から何日前という観点で、直接、日を選択するためのボタンであり、直接指定マーク121のそれぞれには、当該マークが何日前の日を示すかが明記されている。例えば、直接指定マーク121aがタッチ操作された場合は、15日前に該当する日が選択され、一方、直接指定マーク121bがタッチ操作された場合は、16日前に該当する日が選択される。
ここで、直接指定マーク121にそれぞれは、直接指定マーク121が示す日のエコ指数Eに応じて、その色が変化する構成となっている。例えば、エコ指数Eが比較的高い日、換言すれば、エコ運転の実現の度合いが高い日を示す直接指定マーク121については、緑色で表示され、また、エコ指数Eが比較的低い日、換言すれば、エコ運転の実現の度合いが低い日を示す直接指定マーク121については、紫色で表示され、また、エコ指数Eが中間程度の日を示す直接指定マーク121については、灰色で表示される。
このように、直接指定マーク表示エリア120の直接指定マーク121を利用して、本日から何日前という観点で、直接、日を選択することが可能であるため、ユーザーの利便性が向上する。また、直接指定マーク表示エリア120において、エコ指数Eに応じて直接指定マーク121の色が変化するため、ユーザーは、直接指定マーク表示エリア120を参照することにより、エコ指数Eの推移を直感的、かつ、容易に把握することができる。
【0077】
このように、本実施形態に係る車載機器1では、画面を、加速減速画面106に切り替え可能である。そして、この加速減速画面106では、指定した日についての、ドライブ距離、ドライブ時間、加速時間、減速時間、一定速走行割合、及び、一定速走行時間を示す情報が表示される。従って、ユーザーは、加速減速画面106を参照することにより、日ごとに、より詳細なエコ運転に関する情報を取得することができる。
なお、図10及び図11に示すように、加速減速画面106及び日指定画面114のそれぞれの下部には、解説欄122及び解説欄123が設けられている。解説欄122には、加速減速画面106の表示内容に対応したアドバイス、解説が表示され、また、解説欄123には、日指定画面114の表示内容に対応したアドバイス、解説が表示される。
【0078】
図12は、メイン画面70上に表示された急加速急ブレーキボタン78がタッチ操作された場合に表示される急加速急ブレーキ画面130を示す図である。
この急加速急ブレーキ画面130では、現時点から過去30分間の急加速、及び、急ブレーキの状況が表示される。
具体的には、急加速急ブレーキ画面130上に、時間の経過を示す基準横軸131が表示されており、この基準横軸131に対して上方向に延びる棒線によって急加速の状況が表示されている。より詳細には、急加速が発生した場合、基準横軸131に対して上方向に延びる棒線としてその急加速が表現されると共に、急加速が継続した時間に応じて、棒線の長さが変化している。
また、基準横軸131に対して下方向に延びる棒線によって急ブレーキの状況が表示されている。より詳細には、急ブレーキが発生した場合、基準横軸131に対して下方向に延びる棒線としてその急ブレーキが表現されると共に、急ブレーキが継続した時間に応じて、棒線の長さが変化している。
なお、上述したように、急加速、急ブレーキが発生したこと、及び、急加速、急ブレーキの継続時間に関しては、上述した急加速情報取得部61及び急減速情報取得部63により取得され、所定の記憶領域にデータとして記憶されている。
また、急加速急ブレーキ画面130の下部には、解説欄133が形成されている。この解説欄133には、急加速急ブレーキ画面130における急加速及び急ブレーキの情報に対応して、予め用意された適切なアドバイスや解説が表示される。
【0079】
このように、本実施形態に係る車載機器1では、画面を、急加速急ブレーキ画面130に切り替え可能である。そして、この急加速急ブレーキ画面130では、現時点から過去30分間の急加速、及び、急ブレーキの状況が表示される。従って、ユーザーは、急加速急ブレーキ画面130を参照することにより、自身の運転における急加速や、急ブレーキの状況を直感的、かつ、容易に認識することができる。ここで、一般に、急加速や急ブレーキは、不必要に燃費を悪くすることがあり、急加速や急ブレーキが少ない方が、エコ運転を実現できていると言うことができる。これを踏まえ、本実施形態では、急加速急ブレーキ画面130により、ユーザーに対して、運転における急加速や、急ブレーキの状況を認識させることができ、かつ、不必要な急加速や急ブレーキを少なくすることを促すことができる。
【0080】
図13は、メイン画面70上に表示された運転時間ボタン80がタッチ操作された場合に表示される運転時間画面140を示す図である。
運転時間画面140では、指定された日について、その日のトータルのドライブ距離、ドライブ時間、及び、アイドリング時間に関する情報が表示される。
より詳細には、上述したように、制御部10は、走行距離データ41に基づいて、ドライブ距離表示欄141に、指定された日のドライブ距離を示す情報を表示する。
また、上述したように、ドライブ時間取得部47によって日ごとにトータルのドライブ時間が検出され所定の記憶領域に記憶されており、制御部10は、記憶された情報に基づいて、ドライブ時間表示欄142に、指定された日のドライブ時間を示す情報を表示する。
また、上述したように、アイドリング時間取得部65によって日ごとにトータルのアイドリング時間が検出され所定の記憶領域に記憶されており、制御部10は、記憶された情報に基づいて、アイドリング時間表示欄143に、指定された日のアイドリング時間を示す情報を表示する。
【0081】
運転時間画面140上で、ドライブ距離等の各種情報が表示される日は、上述した加速減速画面106での指定と同様の方法によって行われる。すなわち、運転時間画面140上の日指定ボタン144がタッチ操作されると、上述した日指定画面114と同様の画面が表示され、この日指定画面114を利用して日が指定される。
【0082】
このように、本実施形態に係る車載機器1では、画面を運転時間画面140に切り替えることができる。そして、運転時間画面140では、指定された日について、ドライブ距離、ドライブ時間、及び、アイドリング時間が表示される。従って、ユーザーは、運転時間画面140を参照することにより、これら情報を非常に容易に取得することができる。特に、アイドリング時間は、少なければ少ないほど、エコ運転を実現できているということができるが、運転時間画面140により、ユーザーに対し、運転に伴って発生したアイドリング時間の実態を把握させることができ、また、アイドリング時間の減少を促すことができる。
【0083】
図14は、メイン画面70上のエコポイントボタン81がタッチ操作された場合に表示されるエコポイント画面150を示す図である。
複数(図14では24個)のリーフシンボル151が表示されている。リーフシンボル151の初期状態の色は、灰色とされる。そして、各リーフシンボル151のそれぞれは、それぞれに設定された条件が成立したときに、その色が灰色から緑色に変わり、色が緑色に変わったリーフシンボル151については、予め設定された別の条件が成立したときに、その色が緑色から虹色に変化する構成となっている。
以下、一例を挙げて具体的に説明する。
【0084】
図14を参照し、例えば、24個のリーフシンボル151のうち、画面で左上に配置されたリーフシンボル151aについては、その色が灰色から緑色に変わる条件として、5日(運転していない日を除く)連続で、燃費が予め定められた閾値を上回ることという条件が設定され、かつ、その色が緑色から虹色に変わる条件として、10日連続で、当該閾値を上回るという条件が設定されているものとする。この場合において、5日連続で、燃費が予め定められた閾値を上回る状況が現出した場合、リーフシンボル151aの色が灰色から緑色に変化し、また、10日連続で、燃費が予め定められた閾値を上回る状況が現出した場合、リーフシンボル151aの色が緑色から虹色に変化する。
ここで、リーフシンボル151の色が変化する条件は、エコ運転の実現に寄与するような条件とされる。従って、エコ運転が実現されればされるほど、多くのリーフシンボル151の色が緑色に、さらには、虹色に変化する。
なお、各リーフシンボル151の色が変化する条件については、リーフシンボル151がタッチ操作されたときに、条件表示欄152に表示される構成となっている。
また、図14に示すように、エコポイント画面150上に達成度表示欄153が設けられている。この達成度表示欄153には、リーフシンボル151の色を変化させる条件について、全部の条件に対する、達成した条件の割合の目安を示す情報が表示される。
【0085】
このように、本実施形態に係る車載機器1では、画面をエコポイント画面150に切り替え可能である。そして、エコポイント画面150では、エコ運転の実現に寄与するような条件が成立する度にその色が変化するリーフシンボル151が表示される。
このような画面の存在により、ユーザーに対し、全てのリーフシンボル151について、条件を成立させてその色を変化させようとする要求を生じさせることができる。上述したように、条件のそれぞれは、エコ運転の実現に寄与するようなものであるため、結果として、ユーザーに対しエコ運転を促すことができる。
【0086】
図15は、メイン画面70上のチェックボタン82がタッチ操作された場合に表示されるチェック画面155を示す図である。
チェック画面155では、先月のエコ指数に対して今月のエコ指数がどれだけ改善し、又は、悪化したかを示す情報、先月の一定速走行割合に対して、今月の一定速走行割合がどれだけ改善し、又は、悪化したかを示す情報、及び、先月のCO2排出量に対して、今月のCO2排出量がどれだけ改善し、又は、悪化したかを示す情報が表示される。CO2排出量は、例えば、車両に搭載された機器から取得され、また、燃費に関する情報等の各種情報を利用して所定のアルゴリズムで算出され、また、実験やシミュレーションに基づいて予め定められた消費燃料とCO2排出量との関係を利用して算出される。
また、チェック画面155には、ツリーシンボル情報表示エリア156が形成されており、このツリーシンボル情報表示エリア156では、メインツリーシンボル71の成長の度合い、及び、サブツリーシンボル91の本数を示す情報が表示される。
チェック画面155の下部には、解説欄157が設けられている。
【0087】
このように、本実施形態では、チェック画面155において、先月のエコ指数に対して今月のエコ指数がどれだけ改善し、又は、悪化したかを示す情報、先月の一定速走行割合に対して、今月の一定速走行割合がどれだけ改善し、又は、悪化したかを示す情報、及び、先月のCO2排出量に対して、今月のCO2排出量がどれだけ改善し、又は、悪化したかを示す情報が表示される。このため、ユーザーは、自身のエコ運転の熟練度、達成度を実感することができ、さらに、このことがエコ運転を行うモチベーションとなる。
【0088】
ところで、本実施形態に係る車載機器1では、上述したように、表示パネル16aに車両の現在位置を中心とした地図を表示可能である。この地図は、例えば、上述した経路誘導に利用される。
そして、本実施形態では、地図と同時並行的に、エコ指数パラメーター160を表示することができる。
【0089】
図16は、エコ指数パラメーター160が表示された画面を示す図である。
エコ指数パラメーター160は、現在のエコ指数Eの目安を示すパラメーターであり、目盛り161の位置が上方であればあるほど、エコ指数Eが高いことを示し、一方、目盛り161の位置が下方であればあるほど、エコ指数Eが低いことを示している。本実施形態では、一定期間毎に、当該一定期間におけるエコ指数Eが算出され、算出されたエコ指数Eに基づいて、エコ指数パラメーター160における目盛り161が算出されたエコ指数Eを示す適切な位置に移動する構成となっている。なお、一定期間におけるエコ指数Eを算出するのではなく、その日のトータルでのエコ指数Eを算出するようにしてもよく、また、直近日等のエコ指数Eを算出するようにしてもよい。
なお、エコ指数パラメーター160は、タッチパネル17bや入力スイッチ17aに対して、エコ指数パラメーター160を表示する旨の操作がなされたことをトリガーとして表示される。
【0090】
このように、本実施形態では、地図と同時並行的にエコ指数パラメーター160を表示可能である。このため、動作モードをエコ運転モードへ移行させることなく、エコ運転の実現の状況について認識でき、さらなるエコ運転を促すことができる。また、地図の視認性を低下することなく、絶えず、エコ指数パラメーター160を画面上に表示することができ、ユーザーに対して、絶えず、エコ運転を意識させることができる。
【0091】
図17は、詳細解説画面138を示す図である。
上述したエコロジー度画面96(図9)、加速減速画面106(図10)、日指定画面114(図11)、急加速急ブレーキ画面130(図12)では、解説ボタン137がタッチ操作可能に表示されており、この解説ボタン137がタッチ操作された場合、画面が詳細解説画面138に切り替わり、詳細解説画面138においてより詳細なアドバイスや、解説が表示される。
【0092】
以上説明したように、本実施形態によれば、表示制御部67は、車両の運転に係る情報に基づいて、エコ指数Eを算出し(車両の運転におけるエコ運転の実現状況を検出し)、エコ指数Eに応じて、表示パネル16aに表示したメインツリーシンボル71(所定の画像)の形状を変化させる。
これによれば、ユーザーにエコ運転の実現状況について容易、かつ、直感的に認識させることができる。
【0093】
また、本実施形態では、動作モードとしてエコ運転に関する情報を表示パネル16aに表示するエコ運転モードを備えている。そして、表示制御部67は、エコ運転モードへの移行が指示された場合に、画面をメインツリーシンボル71が表示されたメイン画面70に切り替える。
これによれば、エコ運転モードへの切り替えと同時に、メインツリーシンボル71が表示されることとなるため、ユーザーは、メインツリーシンボル71を表示することなく、メインツリーシンボル71を参照し、エコ運転の実現状況について認識でき、ユーザーの利便性が向上する。
【0094】
また、本実施形態では、表示制御部67は、車両の燃費に基づいて、エコ指数E(車両の運転におけるエコ運転の実現状況)を算出する。
これにより適切にエコ指数Eを算出できる。
【0095】
また、本実施形態では、表示制御部67は、車両の燃費の傾向を加味した上で、車両の燃費に基づいて、車両の運転におけるエコ運転の実現状況を検出する。
詳述すると、本実施形態では、基準値Kは、今日から遡って過去10日(運転をしていない日を除く)のエコ指数Eのうち、最大値より1つ小さいエコ指数Eと、最小値より1つ大きいエコ指数Eの中間値((最大値より1つ小さいエコ指数E+最小値より1つ大きいエコ指数E)÷2」により算出される値)である。すなわち、基準値Kは、予め定められた固定値ではなく、過去のエコ指数Eの推移に応じて変動する値である。
ところで、エコ指数Eは、「(実際の燃費/理想燃費)×100」によって求められる値であるが、1つの変数である「実際の燃費」は、車両が都会等の渋滞が多く発生する地域を運転される場合が多いか否かによってその値が異なってくるため、これに伴って、エコ指数Eの値も、車両が都会等の渋滞が多く発生する地域を運転される場合が多いか否かによってその値が異なってくる。具体的には、都会等の渋滞が多く発生する地域を運転される場合が多い場合、必然的に燃費が悪くなり(=燃費の値が低くなり)、これに伴ってエコ指数Eの値も低くなり、一方、渋滞が多く発生する地域を運転される場合が少ない場合、必然的に燃費が良くなり(=燃費の値が高くなり)、これに伴ってエコ指数Eの値も高くなる。
これを踏まえ、本実施形態では、基準値Kは、車両の実際のエコ指数Eに連動して適切に値が変化する構成となっており、これにより、「直近日のエコ指数E−基準値K」により算出される値は、車両が都会等の渋滞が多く発生する地域を運転される場合が多いか否かによって影響を受けないよう補正された適切な値となり、これにより、上述した対応値A、及び、成長加速値Xについても、車両が都会等の渋滞が多く発生する地域を運転される場合が多いか否かによって影響を受けないよう補正された適切な値となる。
なお、基準値Kを、最大のエコ指数Eと、最小のエコ指数Eとの中間値とせずに、最大値より1つ小さいエコ指数Eと、最小値より1つ大きいエコ指数Eとの中間値としたのは、例えば、交通事故に伴って発生した大渋滞に巻き込まれる等の特殊な事情により、エコ指数Eの値が極端な値となる場合があり、こういった極端な値を用いて基準値Kが算出されることをなるべく防止するためである。
【0096】
また、本実施形態では、表示制御部67は、前回、車両を運転してからの経過日数に応じて、メインツリーシンボル71の形状の変化の態様を変える。
より詳細には、図4を参照し、ステップSA9において、表示制御部67は、直近日(車両の運転が行われた直近の日)からの経過日数が2日以内か否かを判別する。経過日数が2日以内の場合(ステップSA9:YES)、表示制御部67は、以下の方法により、成長値Yを算出し(ステップSA10)、処理手順をステップSA14へ移行する。
ここで、成長値Yとは、メインツリーシンボル71の段階を上げるか、又は、下げるかを判別する基準となる値のことであり、本実施形態では、この成長値Yが予め定められた閾値である上昇閾値を上回った場合、メインツリーシンボル71の段階を上げると判別され、また、成長値Yが予め定められた下降閾値を下回った場合、メインツリーシンボル71の段階を下げると判別される。より具体的には、ステップSA10では、成長値Yは、直近に算出された成長値Yに対して、ステップSA7で算出した成長加速値Xを付加した値、すなわち、「直近に算出された成長値Y+成長加速値X」によって算出される値とされる。
上述したように、成長加速値Xは、過去との比較におけるエコ運転の達成度の変化を示す値であるため、エコ運転の実現の度合いが高ければ成長値Yの値は蓄積的に増加し、一方、エコ運転の実現の度合いが低ければ成長値Yの値は低下する。
一方で、ステップSA9において、経過日数が2日を超える場合(ステップSA9:NO)、表示制御部67は、直近日からの経過日数が、3日又は4日であるか否かを判別する(ステップSA11)。経過日数が3日又は4日である場合(ステップSA11:YES)、表示制御部67は、以下のようにして成長値Yを算出し(ステップSA12)、処理手順をステップSA14へ移行する。
すなわち、ステップSA12では、表示制御部67は、直近に算出された成長値Yに対して、ステップSA7で算出した成長加速値Xを付加し、さらに、第1補正値D1を加算した値、つまり、「直近に算出された成長値Y+成長加速値X+第1補正値D1」によって算出される値として、成長値Yを算出する。
ここで、第1補正値D1について説明すると、成長値Yを、一律に、「直近に算出された成長値Y+成長加速値X」によって算出される値とした場合、成長値Yは、蓄積的に増加する性質を有するため、成長加速値Xがプラスの限りにおいて、車両が運転される頻度が高い方がより速いペースで大きくなることとなる。従って、上述したように、成長値Yは、メインツリーシンボル71の段階を上げるか、又は、下げるかを判別する基準となる値であるため、車両を運転する頻度が高いほど、メインツリーシンボル71の段階が上がるペースが速いこととなる。そして、詳細は後述するが、メインツリーシンボル71の段階が上がることは、運転手にエコ運転をさせるモチベーションとしての役割を果たしており、車両を運転する頻度が高いほど、メインツリーシンボル71の段階が上がるペースが速いこととした場合、車両を運転する頻度が低い運転手のエコ運転に対するモチベーションの低下ともなりかねない。これを踏まえ、経過日数が3日又は4日である場合、車両を運転する頻度が低い運転手である可能性があるものとみなし、このような場合には、第1補正値D1を利用して、成長値Yを補正している。
一方、ステップSA11において、直近日からの経過日数が、3日又は4日でない場合、すなわち、直近日からの経過日数が5日以上である場合(ステップSA11:NO)、表示制御部67は、以下のようにして成長値Yを算出し(ステップSA13)、処理手順をステップSA14へ移行する。
すなわち、ステップSA13では、表示制御部67は、直近に算出された成長値Yに対して、ステップSA7で算出した成長加速値Xを付加し、さらに、第2補正値D2を加算した値、つまり、「直近に算出された成長値Y+成長加速値X+第2補正値D2」によって算出される値として、成長値Yを算出する。
なお、第2補正値D2は、上述した第1補正値D1と同様の目的を有する値であり、かつ、第1補正値D1よりも大きな値である。
【0097】
また、本実施形態では、画面をエコロジー度画面96に切り替え可能である。エコロジー度画面96では、棒グラフを利用して過去7日分のエコ指数Eが表示されるため、ユーザーは、エコロジー度画面96を参照することにより、直感的、かつ、容易に、エコ指数Eの推移を認識できる。これにより、ユーザーは、自身のエコ運転の達成度を実感することができ、このことがさらなるエコ運転を実現しようとするモチベーションとなる。
さらに、棒グラフにおいて、棒線のそれぞれに顔マーク97が付されるため、ユーザーは、直感的、かつ、容易にエコ運転の実現の状況について把握することができる。
【0098】
また、本実施形態に係る車載機器1では、画面を、加速減速画面106に切り替え可能である。そして、この加速減速画面106では、指定した日についての、ドライブ時間、加速時間、減速時間、一定速走行割合、及び、一定速走行時間を示す情報が表示される。従って、ユーザーは、加速減速画面106を参照することにより、日ごとに、より詳細なエコ運転に関する情報を取得することができる。
【0099】
また、本実施形態に係る車載機器1では、画面を、急加速急ブレーキ画面130に切り替え可能である。そして、この急加速急ブレーキ画面130では、現時点から過去30分間の急加速、及び、急ブレーキの状況が表示される。従って、ユーザーは、急加速急ブレーキ画面130を参照することにより、自身の運転における急加速や、急ブレーキの状況を直感的、かつ、容易に認識することができる。ここで、一般に、急加速や急ブレーキは、不必要に燃費を悪くすることがあり、急加速や急ブレーキが少ない方が、エコ運転を実現できていると言うことができる。これを踏まえ、本実施形態では、急加速急ブレーキ画面130により、ユーザーに対して、運転における急加速や、急ブレーキの状況を認識させることができ、かつ、不必要な急加速や急ブレーキを少なくすることを促すことができる。
【0100】
また、本実施形態に係る車載機器1では、画面を運転時間画面140に切り替えることができる。そして、運転時間画面140では、指定された日について、ドライブ距離、ドライブ時間、及び、アイドリング時間が表示される。従って、ユーザーは、運転時間画面140を参照することにより、これら情報を非常に容易に取得することができる。特に、アイドリング時間は、少なければ少ないほど、エコ運転を実現できているということができるが、運転時間画面140により、ユーザーに対し、運転に伴って発生したアイドリング時間の実態を把握させることができ、また、アイドリング時間の減少を促すことができる。
【0101】
また、本実施形態に係る車載機器1では、画面をエコポイント画面150に切り替え可能である。そして、エコポイント画面150では、エコ運転の実現に寄与するような条件が成立する度にその色が変化するリーフシンボル151が表示される。
このような画面の存在により、ユーザーに対し、全てのリーフシンボル151について、条件を成立させてその色を変化させようとする要求を生じさせることができる。上述したように、条件のそれぞれは、エコ運転の実現に寄与するようなものであるため、結果として、ユーザーに対しエコ運転を促すことができる。
【0102】
また、本実施形態に係る車載機器1では、チェック画面155において、先月のエコ指数Eに対して今月のエコ指数Eがどれだけ改善し、又は、悪化したかを示す情報、先月の一定速走行割合に対して、今月の一定速走行割合がどれだけ改善し、又は、悪化したかを示す情報、及び、先月のCO2排出量に対して、今月のCO2排出量がどれだけ改善し、又は、悪化したかを示す情報が表示される。このため、ユーザーは、自身のエコ運転の熟練度、達成度を実感することができ、さらに、このことがエコ運転を行うモチベーションとなる。
【0103】
また、本実施形態では、地図と同時並行的にエコ指数パラメーター160を表示可能である。このため、動作モードをエコ運転モードへ移行させることなく、エコ運転の実現の状況について認識でき、さらなるエコ運転を促すことができる。また、地図の視認性を低下することなく、絶えず、エコ指数パラメーター160を画面上に表示することができ、ユーザーに対して、絶えず、エコ運転を意識させることができる。
【0104】
なお、上述した実施の形態は、あくまでも本発明の一態様を示すものであり、本発明の範囲内で任意に変形および応用が可能である。
【符号の説明】
【0105】
1 車載機器
10 制御部
16 表示部
67 表示制御部
71 メインツリーシンボル(所定の画像)
96 エコロジー度画面(画面)
106 加速減速画面(画面)
130 急加速急ブレーキ画面(画面)
140 運転時間画面(画面)
150 エコポイント画面(画面)
155 チェック画面(画面)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の画像を表示可能な表示部と、
車両の運転に係る情報に基づいて、前記車両の運転におけるエコ運転の実現状況を検出し、検出したエコ運転の実現状況に応じて、前記表示部に表示した前記所定の画像の形状を変化させる表示制御部と、を備えることを特徴とする車載機器。
【請求項2】
動作モードとしてエコ運転に関する情報を前記表示部に表示するエコ運転モードを備え、
前記表示制御部は、エコ運転モードへの移行が指示された場合に、前記表示部に前記所定の画像を表示することを特徴とする請求項1に記載の車載機器。
【請求項3】
前記表示制御部は、前記車両の燃費に基づいて、前記車両の運転におけるエコ運転の実現状況を検出することを特徴とする請求項1又は2に記載の車載機器。
【請求項4】
前記表示制御部は、前記車両の燃費の傾向を加味した上で、前記車両の燃費に基づいて、前記車両の運転におけるエコ運転の実現状況を検出することを特徴とする請求項3に記載の車載機器。
【請求項5】
前記表示制御部は、前回、車両を運転してからの経過日数に応じて、前記表示部に表示した所定の画像の形状の変化の態様を変えることを特徴とする請求項1又は2に記載の車載機器。
【請求項6】
前記表示部に表示された画面を、前記車両の運転におけるエコ運転の実現状況を、時間の経過と共に表示した画面に切り替え可能に構成したことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の車載機器。
【請求項7】
前記表示部に表示された画面を、少なくとも一定速走行に係る情報を表示した画面に切り替え可能に構成したことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の車載機器。
【請求項8】
前記表示部に表示された画面を、急加速及び急ブレーキの状況を模式的に示す画面に切り替え可能に構成したことを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の車載機器。
【請求項9】
前記表示部に表示された画面を、少なくともアイドリングに係る情報を表示した画面に切り替え可能に構成したことを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の車載機器。
【請求項10】
前記表示部に表示された画面を、前記車両の走行により、前記エコ運転の実現に寄与する所定の条件が成立した場合に、その表示内容が変化する画面に切り替え可能に構成したことを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載の車載機器。
【請求項11】
前記表示部に表示された画面を、少なくとも過去との比較におけるエコ運転の達成度を示す情報を表示した画面に切り替え可能に構成したことを特徴とする請求項1乃至10のいずれかに記載の車載機器。
【請求項12】
前記表示部に地図を表示可能に構成され、
地図と同時並行的に、エコ運転に係る情報を表示可能に構成したことを特徴とする請求項1乃至11のいずれかに記載の車載機器。
【請求項13】
所定の画像を表示可能な表示部を備える車載機器を制御して、
車両の運転に係る情報に基づいて、前記車両の運転におけるエコ運転の実現状況を検出し、検出したエコ運転の実現状況に応じて、前記表示部に表示した前記所定の画像の形状を変化させることを特徴とする車載機器の制御方法。
【請求項14】
所定の画像を表示可能な表示部を備える車載機器を制御するコンピューターにより実行可能なプログラムであって、
車両の運転に係る情報に基づいて、前記車両の運転におけるエコ運転の実現状況を検出させ、検出したエコ運転の実現状況に応じて、前記表示部に表示した前記所定の画像の形状を変化させることを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公開番号】特開2011−230561(P2011−230561A)
【公開日】平成23年11月17日(2011.11.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−100407(P2010−100407)
【出願日】平成22年4月23日(2010.4.23)
【出願人】(000001487)クラリオン株式会社 (1,722)
【Fターム(参考)】