説明

車載用情報処理装置、及び、その制御方法

【課題】 音声認識によって各種操作をする場合に、操作性の向上を図った車載用情報処理装置、及び、その制御方法を提供する。
【解決手段】 音声入力を行うためのスイッチと、このスイッチの操作に伴って音声入力されたコマンドを認識する音声認識手段とを備える車載用情報処理装置において、スイッチが操作され、音声認識手段が入力されたコマンドを認識し(ステップS2)、かつ、スイッチが操作されてから所定時間以上、継続して操作されている場合(ステップS3)に、コマンドに対応する所定動作を、当該スイッチの操作が解除されるまで、繰り返し実行させる(ステップS7、S8)構成とした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、音声入力を行うためのスイッチと、このスイッチの操作に伴い音声入力されたコマンドを認識する音声認識手段とを備えた車載用情報処理装置、及び、その制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、車両に配置されるナビゲーション装置には、音声入力を行うためのスイッチと、このスイッチの操作に伴い音声入力されたコマンドを認識する音声認識手段とを備え、この音声認識されたコマンドによって、目的地までの経路案内等の各種操作を可能としたものがある(例えば、特許文献1参照)。この種のものでは、例えば、1回「上スクロール」というコマンドが音声認識されると、表示パネルに表示された地図データ画面が上方向に連続的に移動し、この移動量が予め定められた量(例えば、1画面分)に達すると停止するようになっている。
【特許文献1】特開2002−340601号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、従来の構成では、1回の音声認識に対して、この音声認識されたコマンドに対応する所定動作が1回実行されるように構成されるものであった。このため、例えば、ユーザが、1回の音声認識に対して予め定められたスクロール量の3倍の距離をスクロールさせたい場合には、音声コマンドを3回入力する必要があり、操作性が悪いといった問題があった。また、この構成では、予め定められた量よりも少ない量をスクロールすることはできないため、ユーザが希望する位置でスクロールを停止することは難しいといった問題があった。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、音声認識によって各種操作をする場合に、操作性の向上を図った車載用情報処理装置、及び、その制御方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記目的を達成するために、本発明は、音声入力を行うためのスイッチと、このスイッチの操作に伴って音声入力されたコマンドを認識する音声認識手段とを備える車載用情報処理装置において、スイッチが操作され、音声認識手段が入力されたコマンドを認識し、かつ、スイッチが操作されてから所定時間以上、継続して操作されている場合に、コマンドに対応する所定動作を、当該スイッチの操作が解除されるまで、繰り返し実行させる制御手段を備えることを特徴とする。
【0005】
この場合において、所定動作を実行中に、スイッチの操作が解除された場合、制御手段は、当該所定動作を中断させる構成としても良い。また、所定動作を実行中に、音声認識手段がコマンドとは別個の新たなコマンドを認識した場合、制御手段は、コマンドに対応する所定動作に代えて、新たなコマンドに対応する所定動作を実行する構成としても良い。
【0006】
また、各種情報が表示される表示部を備え、制御手段は、所定動作として、表示部の画面制御を実行する構成としても良い。この場合において、画面制御は、画面のスクロール制御である構成としても良い。また、画面制御は、画面の倍率変更制御である構成としても良い。また、表示部に、複数の画面が1つずつ順次表示可能な場合において、画面制御は、これら複数の画面を、順送りに、もしくは逆送りに順次表示する表示制御である構成としても良い。
【0007】
また、オーディオ音声を出力する音楽再生部を備え、制御手段は、所定動作として、音楽再生部が出力するオーディオ音声の出力状態制御を実行する構成としても良い。この場合において、出力状態制御は、オーディオ音声のボリューム制御である構成としても良い。
【0008】
また、車載用情報処理装置は、目的地までの経路案内を行う経路案内手段を備えるナビゲーション装置として構成されている構成としても良い。
【0009】
本発明は、音声入力を行うためのスイッチと、このスイッチの操作に伴って音声入力されたコマンドを認識する音声認識手段とを備える車載用情報処理装置の制御方法において、スイッチの操作に伴い入力されたコマンドを認識するコマンド認識過程と、スイッチが操作されてから所定時間以上、継続して操作されている場合に、コマンドに対応する所定動作を、当該スイッチの操作が解除されるまで、繰り返し実行させる制御過程とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、音声認識によって各種操作をする場合に、操作性を向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本実施形態に係るナビゲーション装置(車載用情報処理装置)10の構成を示すブロック図である。このナビゲーション装置10は、車両に搭載されるものであり、音声認識によって、車両の経路案内を行うナビゲーション機能や施設検索機能を有する装置である。
ナビゲーション装置10は、GPS(Global Positioning System)ユニット11と、ジャイロユニット12と、車速検出部13と、FM受信部14と、ビーコン受信部15と、表示部16と、指示入力部17と、ユーザインターフェース部18と、音声認識部(音声認識手段)19と、制御部(制御手段)20と、情報記憶部21と、外部記録装置制御部22と、通信制御部23と、音楽再生部41とを備えている。
【0012】
GPSユニット11は、GPSアンテナ(レシーバでも良い)11Aを介してGPS衛星からのGPS電波を受信し、GPS電波に重畳されたGPS信号から、車両の現在地を示す位置座標と進行方向とを演算により取得すると共に、GPS信号に含まれる日時情報と車両の現在地の時差とから車両の現在地における日時情報(年、月、日、時、分等)を演算により取得し、これら情報を制御部20に出力する。
ジャイロユニット12は、ジャイロセンサにより車両の相対的な方位を検出して制御部20に出力し、車速検出部13は、車両の車速パルスPSに基づいて車両の速度を演算により求め、制御部20に出力する。
FM受信部14は、FMアンテナ14Aを介してFM多重放送波を受信し、FM多重放送波に重畳された交通情報(VICS(Vehicle Information and Communication System)情報)を取得し、所定の処理を施して制御部20に出力する。また、ビーコン受信部15は、ビーコン用アンテナ15Aを介してビーコン情報を受信し、所定の処理を施して制御部20に出力する。
【0013】
表示部16は、例えば、タッチパネル付きの液晶表示装置が適用され、制御部20の制御の下、上記表示部16に、検索された案内経路もしくは施設を示した地図情報など各種情報が表示される。指示入力部17は、ナビゲーション装置10が備える各種操作子やタッチパネルの操作を検出する操作検出部と、リモートコントローラ(図示せず)からの送信信号を受信する受信部等から構成され、ユーザからの各種指示を制御部20に出力する。ユーザインターフェース部18は、I/O制御回路やドライバ等であり、表示部16及び指示入力部17と、制御部20とを接続するインターフェースである。
【0014】
音声認識部19は、ユーザが音声入力するためのマイクロフォン25と、このマイクロフォン25による入力を許可する発話ボタン26(スイッチ)とを備え、マイクロフォン25を介して音声入力したコマンドを認識し、その認識結果を制御部20に出力する。本構成では、発話ボタン26を操作した場合に音声認識部19への音声入力が許可される。このナビゲーション装置10は、指示入力部17及び音声認識部19を介してユーザ指示を入力可能に構成されている。
音声入力されるコマンドには、メニュー画面を表示させるコマンド「メニュー」のように、表示部16に表示される画面を所定の状態に移行する状態遷移コマンドと、地図情報等を表示する画面を一定量だけスクロールさせるコマンド「上スクロール」及び「下スクロール」のような状態変化コマンドとがある。本構成では、この状態変化コマンドを実行させる場合の制御に特徴があり、状態変化コマンドとして「上スクロール」を例示する。
【0015】
制御部20は、このナビゲーション装置10全体を制御するものであり、本構成では、音声認識されたコマンドに対応する所定動作として、各種情報が表示される表示部16の画面制御を実行する。また、制御部20は、CPU及びその周辺回路から構成され、CPUは、ROM30に記憶された制御プログラム等の各種データを読み出し、指示入力部17及び音声認識部19を介して入力されたユーザ指示に応じて、ナビゲーション装置10の各部の制御処理を行う。また、DRAM31は、CPUのワークエリアに使用されるメモリであり、SRAM32は、不揮発性メモリであり、車両のアクセサリ電源等の本装置のメイン電源がオフの間も、電池等でバックアップされてメモリ内容を保持する。また、VRAM33は、表示部16の表示用データが格納されるメモリである。
【0016】
情報記憶部21は、地図データを記憶する記憶手段であり、具体的には、ハードディスク装置、CD−ROMやDVD−ROM等のディスク状記録媒体に記憶された上記各データを読み出し可能な読取装置等が適用される。
外部記録装置制御部22は、制御部20の制御の下、このナビゲーション装置10に接続された外部記録媒体に対してデータの記録・読み出しを行うものであり、外部記録媒体は、例えば、メモリースティック(登録商標)、メモリカード、CFカード(登録商標)が適用される。
通信制御部23は、制御部20の制御の下、このナビゲーション装置10に接続された無線通信機器(例えば、携帯電話機)40を介して情報センターやインターネットにアクセスし、無線通信ネットワークを介して各種情報を受信する。
【0017】
上記制御部20は、ユーザにより動作モードとしてナビゲーションモードへの移行が指示されると、CPUによりナビゲーションプログラムを実行し、表示部16に地図等を表示する。より具体的には、制御部20は、GPSユニット11とジャイロユニット12との検出結果に基づき車両の現在地及び進行方向を特定し、現在地周辺の地図を表示させる。また、制御部20は、目的地が設定された場合、目的地までの最適経路を計算し、表示地図中に表示して目的地まで経路案内処理を実行する経路案内手段として機能する。
【0018】
このナビゲーションモード中、制御部20は、FM受信部14やビーコン受信部15から各種交通情報を入力すると、その情報を表示する処理(例えば、渋滞情報等を文字表示、簡易図形表示或いは地図表示する処理)を行う。
また、制御部20は、ユーザにより動作モードとして検索モードへの移行が指示されると、検索用の制御プログラムを実行し、ユーザの希望する条件に適合する施設(観光名所、観光地、温泉、コンビニエンスストア、駐車場等)を検索する検索処理を実行する。
音楽再生部41は、スピーカ装置、アンプなどを有し、制御部20の制御下で各種楽曲の再生出力を行う。
【0019】
次に、音声認識操作によるナビゲーション装置10の動作について説明する。図2は、この操作手順を示したフローチャートである。
制御部20は、発話ボタン26が押されたか否かを判別する(ステップS1)。この判別において、発話ボタン26が押されていない場合には、音声入力が行われないため、この発話ボタン26が押されるまで待機する。一方、発話ボタン26が押された場合には、音声認識モードに入り、マイクロフォン26を通じて入力されたコマンドを音声認識する(ステップS2)。
【0020】
続いて、制御部20は、発話ボタン26が押されてから、この発話ボタン26が所定時間以上、継続して押されているか否かを判別する(ステップS3)。この判別において、発話ボタン26が所定時間以上、継続して押されていない場合には、制御部20は、ステップS2で音声認識されたコマンドに対応する所定動作を実行する(ステップS4)。この場合、例えば、このコマンドが「上スクロール」であった場合、制御部20は、現時点で表示部16に表示されている地図データよりも上方を示す地図データが当該表示部16に表示されるように、当該地図データをスクロールさせ、このスクロール量が予め定められた量(本実施形態では、1画面分)に達するとスクロール動作を停止する。
【0021】
一方、発話ボタン26が所定時間以上、継続して押されている場合には、制御部20は、このコマンドが上記状態変化コマンドであるか否かを判別する(ステップS5)。この判別において、上記コマンドが状態変化コマンドではない、すなわち、メニュー画面の表示状態に移行させるコマンド「メニュー」のような状態遷移コマンドである場合には、処理をステップS4に戻し、このコマンドに対応する所定動作を実行する。
【0022】
一方、上記上記コマンドが状態変化コマンドである場合には、このコマンドに対応する所定動作を実行させ(ステップS6)、制御部20は、発話ボタン26が押され続けているか否かを判別する(ステップS7)。この判別において、発話ボタン26が押され続けている場合には、処理をステップS6に戻して、ステップS6及びステップS7を繰り返し実行する。具体的には、図3に示すように、上記コマンドが「上スクロール」であった場合、制御部20は、現時点で表示部16に表示されている地図データよりも上方を示す地図データXが当該表示部16に表示されるように、当該地図データXをスクロールさせる。この地図データXは、DRAM31(図1)に一時的に格納されているものであり、表示部16に表示されているもの以外は視認できないが、スクロール操作の説明の便宜上、視認できない範囲は破線で囲むことにより、図3に記載している(以下、図4、図5に同じ)。そして、図4に示すように、発話ボタン26が押され続けている場合には、予め定められている量に至った場合であっても、スクロールを停止せずに繰り返し実行する。
【0023】
一方、ステップS7の判別において、発話ボタン26が押され続けていない、すなわち、この発話ボタン26の押下操作が解除されている場合には、ステップS6の動作を停止させる(ステップS8)。例えば、図5に示すように、「上スクロール」を実行中に、発話ボタン26から手を離すと、制御部20は、その時点でスクロール動作を中断する。このため、ユーザが見たい場所Aを表示部16の中心に位置させることができ、ナビゲーション装置10の視認性及び操作性が向上する。
【0024】
本実施形態では、発話ボタン26が押され、音声認識部19が入力された「上スクロール」コマンドを認識し、発話ボタン26が押されてから、この発話ボタン26が所定時間以上、継続して押された場合、この発話ボタン26から手が離されるまで、制御部20は、現時点で表示部16に表示されている地図データよりも上方を示す地図データが当該表示部16に表示されるように、当該地図データをスクロールさせている。このため、例えば、ユーザが希望するスクロール量が、1回の音声認識に対して予め定められたスクロール量に比べて大きい場合であっても、1回の操作で当該希望する位置までスクロールすることができるので、スクロール操作の回数が減るとともに、このスクロール操作が容易となり、ひいては、ナビゲーション装置10の操作性の向上を図ることができる。
また、本実施形態では、発話ボタン26から手を離すと、制御部20は、スクロール動作を中断するため、ユーザが見たい場所を表示部16の中心に位置させることができ、ナビゲーション装置10の視認性及び操作性の向上を図ることができる。
【0025】
以上、本実施形態を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、種々の変更が可能である。例えば、上述の実施形態では、発話ボタン26が押され、音声認識部19が入力されたコマンドを認識し、発話ボタン26が押されてから、この発話ボタン26が所定時間以上、継続して押された場合、このコマンドに対応する所定動作を、当該発話ボタン26の操作が解除されるまで、繰り返し実行させる構成としているが、上記所定動作を実行中に、音声認識部19が上記コマンドとは別個の新たなコマンドを認識した場合、制御部20は、上記コマンドに対応する所定動作に代えて、新たなコマンドに対応する所定動作を実行する構成としても良い。
具体的には、「上スクロール」を実行中に、音声認識部19が「下スクロール」コマンドを認識した場合、制御部20は、この「上スクロール」に代えて、「下スクロール」を実行する。この構成によれば、例えば、「上スクロール」を実行中、誤って希望する位置を過ぎてスクロールさせてしまった場合、そのまま「下スクロール」コマンドを入力することにより、地図データが逆方向にスクロールされ、ユーザの希望する位置にスクロールすることができる。このため、音声認識による操作の変更、もしくは修正が簡単にできることにより、ナビゲーション装置10の操作性の向上を図ることができる。
【0026】
また、上記実施形態では、表示部16に表示された地図データのスクロール操作について説明したが、これに限るものではなく、音声認識によって、地図データの倍率を段階的に変更して、表示部16に表示された地図データを縮小もしくは拡大する構成としても良い。この構成によれば、例えば、音声認識によって、「スクロール」と「拡大」とを実行することもでき、簡単な操作で、ユーザが希望する場所の拡大図を表示部16に表示することができ、ナビゲーション装置10の操作性の向上を図ることができる。
さらに、複数の画面が、表示部16に1つずつ順次表示可能な場合において、音声認識によって、これら複数の画面を、表示部16に、順送りに、もしくは逆送りに表示する構成としても良い。具体的には、ナビゲーション装置10の検索機能を用いて施設等を検索した結果を表示する複数の画面を、「次画面」もしくは「前画面」等と音声認識させることによって、簡単な操作で、順送りに、もしくは逆送りに表示することができ、ナビゲーション装置10の操作性の向上を図ることができる。
【0027】
また、本実施形態では、音声認識によって、各種情報が表示される表示部16の画面制御を行っているが、これに限るものではなく、音声認識によって、音楽再生部41が出力するオーディオ音声の出力状態制御、例えば、オーディオ音声のボリューム調整制御を実行する構成としても良い。この構成によれば、音楽再生部41が出力するオーディオ音声についても、音声認識によって制御可能となるため、ナビゲーション装置10の操作性の向上を図ることができる。なお、オーディオ音声の出力状態制御は、このオーディオ音声のボリューム調整制御に限るものではなく、音声認識によって、音声再生部41が出力する楽曲を順方向にスキップ(先の楽曲の頭出し)、もしくは逆方向にスキップ(演奏中の楽曲や前の楽曲の頭出し)させる制御を行う構成としても良い。この場合、単に楽曲をスキップするのではなく、各楽曲の初めの部分を所定時間演奏して、ユーザが当該楽曲をスキップするか否かを選択できるようにすることが望ましい。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】本実施形態に係るナビゲーション装置の機能的構成を示すブロック図である。
【図2】音声認識による操作手順を示したフローチャートである。
【図3】音声認識によるスクロール操作を説明するための図である。
【図4】音声認識によるスクロール操作を説明するための図である。
【図5】音声認識によるスクロール操作を説明するための図である。
【符号の説明】
【0029】
10 ナビゲーション装置(情報処理装置)
11 GPSユニット
12 ジャイロユニット
16 表示部
19 音声認識部(音声認識手段)
20 制御部(制御手段)
21 情報記憶部
23 通信制御部
26 発話ボタン(スイッチ)
40 無線通信機器
41 音楽再生部


【特許請求の範囲】
【請求項1】
音声入力を行うためのスイッチと、このスイッチの操作に伴って音声入力されたコマンドを認識する音声認識手段とを備える車載用情報処理装置において、
前記スイッチが操作され、前記音声認識手段が入力されたコマンドを認識し、かつ、前記スイッチが操作されてから所定時間以上、継続して操作されている場合に、前記コマンドに対応する所定動作を、当該スイッチの操作が解除されるまで、繰り返し実行させる制御手段を備えることを特徴とする車載用情報処理装置。
【請求項2】
前記所定動作を実行中に、前記スイッチの操作が解除された場合、前記制御手段は、当該所定動作を中断させることを特徴とする請求項1に記載の車載用情報処理装置。
【請求項3】
前記所定動作を実行中に、前記音声認識手段が前記コマンドとは別個の新たなコマンドを認識した場合、前記制御手段は、前記コマンドに対応する所定動作に代えて、前記新たなコマンドに対応する所定動作を実行することを特徴とする請求項1または2に記載の車載用情報処理装置。
【請求項4】
各種情報が表示される表示部を備え、
前記制御手段は、前記所定動作として、前記表示部の画面制御を実行することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の車載用情報処理装置。
【請求項5】
前記画面制御は、画面のスクロール制御であることを特徴とする請求項4に記載の車載用情報処理装置。
【請求項6】
前記画面制御は、画面の倍率変更制御であることを特徴とする請求項4に記載の車載用情報処理装置。
【請求項7】
前記表示部に、複数の画面が1つずつ順次表示可能な場合において、前記画面制御は、これら複数の画面を、順送りに、もしくは逆送りに順次表示する表示制御であることを特徴とする請求項4に記載の車載用情報処理装置。
【請求項8】
オーディオ音声を出力する音楽再生部を備え、
前記制御手段は、前記所定動作として、前記音楽再生部が出力するオーディオ音声の出力状態制御を実行することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の車載用情報処理装置。
【請求項9】
前記出力状態制御は、前記オーディオ音声のボリューム制御であることを特徴とする請求項8に記載の車載用情報処理装置。
【請求項10】
前記車載用情報処理装置は、目的地までの経路案内を行う経路案内手段を備えるナビゲーション装置として構成されていることを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載の車載用情報処理装置。
【請求項11】
音声入力を行うためのスイッチと、このスイッチの操作に伴って音声入力されたコマンドを認識する音声認識手段とを備える車載用情報処理装置の制御方法において、
前記スイッチの操作に伴い入力されたコマンドを認識するコマンド認識過程と、
前記スイッチが操作されてから所定時間以上、継続して操作されている場合に、前記コマンドに対応する所定動作を、当該スイッチの操作が解除されるまで、繰り返し実行させる制御過程とを備えることを特徴とする車載用情報処理装置の制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2006−268620(P2006−268620A)
【公開日】平成18年10月5日(2006.10.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−87835(P2005−87835)
【出願日】平成17年3月25日(2005.3.25)
【出願人】(000001487)クラリオン株式会社 (1,722)
【Fターム(参考)】