説明

電動機付き過給機を有する内燃機関の制御装置

【課題】 電動機の駆動量を精度良く制御することで、車両の燃費を向上させる。
【解決手段】 機関回転数NEが大きいほど、ベースアシスト量Dn(%)を小さく算出する(ステップ102)。変速段が低速段側であるほど、すなわち、変速比値が大きいほど、係数kを小さく設定する(ステップ104)。ベースアシスト量Dnと係数kとを乗算することにより、最終アシスト量Df(%)を算出する(ステップ106)。バッテリ電圧が所定値よりも大きい場合に、最終アシスト量Df(%)だけ電動機を駆動する(ステップ110)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電動機により駆動可能な過給機を有する内燃機関の制御装置に関する。
【背景技術】
【0002】
電動機により駆動可能な過給機を有する内燃機関が知られている(例えば、特許文献1参照。)。この内燃機関によれば、車両が急加速する前に、電動機を駆動して過給圧を上昇させておくことで、急加速時のターボラグを解消することができる。
【0003】
【特許文献1】特開平4−81531号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、良好な加速を実現するために電動機の駆動量を大きくすると、電動機による余分な電力消費が行われるため、車両の燃費が悪くなる可能性があった。よって、上記従来の内燃機関は、電動機の駆動量、すなわち、電動機による過給アシスト量を算出する点について未だ改良の余地を残すものであった。
【0005】
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、電動機の駆動量を精度良く制御することで、車両の燃費を向上させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の発明は、上記の目的を達成するため、内燃機関の吸気通路に設けられたコンプレッサと、該コンプレッサを駆動可能な電動機とを有する過給機と、
変速機の変速比値を取得する変速比値取得手段と、
前記変速比値取得手段により取得された変速比値が大きい場合には、変速比値が小さい場合に比べて前記電動機の駆動量を小さくする電動機制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0007】
また、第2の発明は、第1の発明において、内燃機関の機関回転数を検出する機関回転数検出手段を更に備え、
前記電動機制御手段は、前記機関回転数検出手段により検出された機関回転数が大きい場合には、機関回転数が小さい場合に比べて前記電動機の駆動量を小さくするものであることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
第1の発明によれば、変速機の変速比値が大きい場合には、変速比値が小さい場合に比べてコンプレッサの回転数が上昇しやすいため、電動機の駆動量を小さくする。このため、電動機の余分な駆動を抑えることができ、電動機を効率良く駆動させることができる。よって、車両の燃費を向上させることができる。
【0009】
第2の発明によれば、機関回転数が大きい場合には、機関回転数が小さい場合に比べてコンプレッサの回転数が上昇しやすいため、電動機の駆動量を小さくする。このため、電動機の余分な駆動を更に抑えることができ、電動機を更に効率良く駆動させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。尚、各図において共通する要素には、同一の符号を付して重複する説明を省略する。
【0011】
図1は、本発明の実施の形態によるシステム構成を示す図である。本実施の形態のシステムは、電動機付き過給機(モータアシストターボチャージャ)を有するディーゼルエンジンである。
本実施の形態のシステムは、複数の気筒2aを有するエンジン本体2を備えている。エンジン本体2には冷却水温センサ4が設けられている。図1に示すシステムにおいて、エンジン本体2は、4つの気筒2aに対応して、4つのインジェクタ6を有している。インジェクタ6は、高圧の燃料を気筒2a内に直接噴射するように構成されている。複数のインジェクタ6は、共通のコモンレール8に接続されている。コモンレール8は、サプライポンプ10を介して燃料タンク12に連通している。サプライポンプ10は、燃料タンク12から汲み上げた燃料を所定の圧力まで圧縮し、この圧縮された燃料をコモンレール8に供給するように構成されている。
【0012】
エンジン本体2には、吸気マニホールド14が接続されている。吸気マニホールド14には、過給圧センサ16が設けられている。過給圧センサ16は、後述するコンプレッサ26aによって過給された空気(以下「過給空気」という。)の圧力、すなわち、過給圧を測定するように構成されている。吸気マニホールド14には吸気通路18が接続されている。吸気マニホールド14と吸気通路18との接続部近傍には、吸気温度センサ20が設けられている。吸気温度センサ20は、過給空気の温度を測定するように構成されている。吸気通路18における吸気温度センサ20の上流には、吸気絞り弁22が設けられている。さらに、吸気絞り弁22の上流には、インタークーラ24が設けられている。インタークーラ24は、過給空気を冷却するように構成されている。
【0013】
インタークーラ24の上流には、電動機付きターボチャージャ(以下「MAT」という。)26のコンプレッサ26aが設けられている。コンプレッサ26aは、図示しない連結軸を介してタービン26bと連結されている。タービン26bは、後述する排気通路40に設けられている。このタービン26bが排気エネルギにより回転駆動されることによって、コンプレッサ26aが回転駆動される。
コンプレッサ26aとタービン26bの間には、電動機26cである交流モータが設けられている。電動機26cは、モータコントローラ28に接続されている。モータコントローラ28にはバッテリ29が接続されている。モータコントローラ28は、バッテリ29に蓄えられた電力を電動機26cに供給するように構成されている。さらに、モータコントローラ28は、電動機26cが回生発電した電力をバッテリ29に充電するように構成されている。バッテリ29には、該バッテリ29の電圧を検出するバッテリ電圧センサ29aが設けられている。電動機26cの駆動軸は、上記連結軸を兼ねている。よって、コンプレッサ26aは、電動機26cにより強制的に回転駆動可能に構成されている。
【0014】
コンプレッサ26aの上流にはエアフロメータ30が設けられている。エアフロメータ30は、大気中から吸気通路18内に吸入される空気の量(吸入空気量)を測定するように構成されている。エアフロメータ30の上流にはエアクリーナ32が設けられている。さらに、エアクリーナ32の上流は、大気に開放されている。
【0015】
コンプレッサ26aとエアフロメータ30との間には、吸気バイパス通路34の一端が接続されている。吸気バイパス通路34の他端は、コンプレッサ26aとインタークーラ24の間に接続されている。吸気通路18と吸気バイパス通路34の他端との接続部には、吸気バイパス弁36が設けられている。この吸気バイパス弁36が開弁されると、MAT26により過給された空気の一部が吸気バイパス通路34を通ってコンプレッサ26aの吸気側に戻される。これにより、コンプレッサ26aの圧力を低減することができる。
【0016】
また、エンジン本体2には、上記吸気マニホールド14と対向するように排気マニホールド38が接続されている。排気マニホールド38には排気通路40が接続されている。上述したように、排気通路40には、MAT26のタービン26bが設けられている。タービン26aは、排気通路40を流通する排気ガスのエネルギによって回転駆動されるように構成されている。
【0017】
排気通路40におけるタービン26bの下流には、排気ガスを浄化するための触媒42が設けられている。
【0018】
排気マニホールド38にはEGR通路44の一端が接続されている。EGR通路44の他端は、吸気マニホールド14と吸気通路18との接続部近傍に接続されている。吸気通路18とEGR通路44の他端との接続部近傍には、EGRバルブ46が設けられている。EGR通路44の途中には、EGR通路44を流れる排気ガスを冷却するEGRクーラ48が設けられている。このEGRバルブ46が開弁されると、排気ガスの一部がEGR通路44及びEGRクーラ48を通って吸気通路18に戻される。排気ガスは空気に比べて酸素量が少ないため、NOxの生成量を低減することができる。
【0019】
本実施の形態のシステムは、制御装置であるECU(Electronic Control Unit)60を備えている。
ECU60の入力側には、冷却水温センサ4、過給圧センサ16、吸気温度センサ20、バッテリ電圧センサ29a、エアフロメータ30のほか、クランク角センサ52、変速段検出センサ54等が接続されている。クランク角センサ52は、図示しないクランク軸の回転角度を検出するように構成されている。変速段検出センサ54は、変速機の変速段を検出するように構成されている。
また、ECU60の出力側には、インジェクタ6、ポンプ10、モータコントローラ28、吸気バイパス弁36、EGRバルブ46等が接続されている。
ECU60は、クランク角センサ52の出力に基づいて、機関回転数NEを算出する。
ECU60は、後述するように、電動機26cの駆動量(過給アシスト量)、つまり、MAT26への電力供給量を算出する。ECU60は、モータコントローラ28に対し、算出した電力を電動機26cに供給するように指示する。
【0020】
[実施の形態の特徴]
上記システムによれば、排気エネルギによるタービン26bの回転に伴うコンプレッサ26aの回転によって、過給圧を上昇させることができる。しかし、タービン26bが回転してからターボ回転数が上昇して過給圧が上昇するまでの時間差、すなわち、ターボラグが生じてしまうことが知られている。このターボラグを解消するため、上記システムは、電動機26cを用いてコンプレッサ26aを強制回転駆動させることができる。
【0021】
ところで、変速機の変速段が低い場合、つまり、変速機の変速比値が大きい場合には、コンプレッサ26aの回転数(以下「ターボ回転数」という。)が上昇しやすい。この場合、電動機26cの駆動量(アシスト量)が少なくても、つまり、電動機26cへの電力供給量が少なくても、ターボ回転数を十分上昇させることができ、過給圧を十分高めることができる。逆に、電動機26cの駆動量を多くすると、つまり、電動機26cへの電力供給量を多くすると、過給圧を十分高めることができるものの、車両の燃費が悪くなってしまう事態や、バッテリ29が早期に劣化してしまう事態が生じ得る。よって、変速機の変速比値が大きい場合には、過給圧を効率良く高めるために、電動機26cの駆動量をできるだけ少なくする必要がある。
一方、変速機の変速段が高い場合、つまり、変速機の変速比値が小さい場合には、ターボ回転数が上昇しにくい。この場合、電動機26cの駆動量が少ないと、ターボ回転数を十分上昇させることができず、過給圧の上昇が不十分となってしまう。よって、変速比値が小さい場合には、ターボ回転数を十分上昇させるために、電動機26cの駆動量を多くする必要がある。
【0022】
また、機関回転数NEが大きい場合には、排気エネルギによるタービン26bの回転によりコンプレッサ26aもある程度回転しているため、既にある程度ターボ回転数が高くなっていると推定できる。このため、電動機26cの駆動量が少なくても、ターボ回転数を十分上昇させることができ、過給圧を十分高めることができる。逆に、電動機26cの駆動量を多くすると、過給圧を十分高めることができるものの、車両の燃費が悪くなってしまう事態や、バッテリ29が早期に劣化してしまう事態が生じ得る。よって、機関回転数NEが大きい場合には、過給圧を効率良く高めるために、電動機26cの駆動量をできるだけ少なくする必要がある。
一方、機関回転数NEが小さい場合には、ターボ回転数が上昇しにくい。この場合、電動機26cの駆動量が少ないと、ターボ回転数を十分上昇させることができず、過給圧の上昇が不十分となってしまう。よって、機関回転数NEが小さい場合には、ターボ回転数を十分上昇させるために、電動機26cの駆動量を多くする必要がある。
【0023】
そこで、本実施の形態では、機関回転数NEが小さい場合、及び/又は、変速比値が大きい場合には、電動機26cの駆動量を大きくする。一方、機関回転数NEが大きい場合、及び/又は、変速比値が小さい場合には、電動機26cの駆動量を小さくする。つまり、ターボ回転数が上昇しにくい場合には電動機26cの駆動量を大きくし、ターボ回転数が上昇しにくい場合には電動機26cの駆動量を小さくする。これにより、電動機26cを効率良く駆動させつつ、ターボ回転数を十分上昇させることができる。よって、過給圧を十分上昇させることができると共に、車両の燃費を向上させることができる。
【0024】
また、寒冷地等の条件によってはバッテリ電圧が低下してしまう場合がある。この場合に、電動機26cを駆動させると、更にバッテリ電圧が低下してしまう。そこで、本実施の形態では、バッテリ電圧が所定値以下である場合には、電動機26cの駆動を禁止する。よって、過給圧の上昇よりも優先して、バッテリの更なる劣化を防止することができる。
【0025】
[実施の形態における具体的処理]
図2は、本実施の形態において、ECU60が実行するルーチンを示すフローチャートである。
図2に示すフローによれば、先ず、機関回転数NE(rpm)、変速段、バッテリ電圧(V)、過給圧の各値を取り込む(ステップ100)。ECU60は、過給圧が目標過給圧に達していないと判別する場合に、以下の処理を実行する。
【0026】
次に、図3に示すマップを参照して、機関回転数NEに応じたベースアシスト量Dn(%)を算出する(ステップ102)。ここで、ベースアシスト量Dn(%)は、電動機26cの駆動量を示す値であり、具体的には、電動機26cに対して最高出力の何%を出力させるかを示す値である。よって、ベースアシスト量Dnの値が大きいほど、電動機26cの駆動量が大きくなる。図3は、ベースアシスト量Dn(%)を算出するためにECU60が記憶しているマップの一例を示す図である。該マップでは、機関回転数NEが大きいほど、ベースアシスト量Dn(%)が小さくなるように設定されている。このマップによれは、機関回転数NEが大きい場合、すなわち、ターボ回転数が上昇しやすい場合には、電動機26cの駆動量が小さく設定される。一方、機関回転数NEが小さい場合、すなわち、ターボ回転数が上昇しにくい場合には、電動機26cの駆動量が大きく設定される。
【0027】
次に、図4に示すマップを参照して、変速段に応じた係数kを決定する(ステップ104)。ここで、係数kは、電動機26cの駆動量を補正するための係数である。この係数kの値が大きいほど、電動機26cの駆動量が大きくなる(つまり、電動機26cへの供給電力が大きくなる。)。図4は、係数kを決定するためにECU60が記憶しているマップの一例を示す図である。該マップでは、変速段が高速段側であるほど、つまり、変速比値が小さいほど、係数kが大きくなるように設定されている。このマップによれば、変速段が高速段側である場合(変速比値が小さい場合)、すなわち、ターボ回転数が上昇しやすい場合には、電動機26cの駆動量が小さく設定される。一方、変速段が低速段側である場合(変速比値が大きい場合)、すなわち、ターボ回転数が上昇しにくい場合には、電動機26cの駆動量が大きく設定される。また、図4に示すマップでは、変速段がReverse(後退)の場合には、係数kがゼロに設定されている。よって、車両が後退するときには、電動機26cの駆動は行われない。
【0028】
次に、最終アシスト量Df(%)を算出する(ステップ106)。この最終アシスト量Df(%)は、実際の電動機26cの駆動量を示す値であり、実際に電動機26cに対して最高出力の何%を出力させるかを示す値である。本ステップ106において、最終アシスト量Dfは、上記ステップ102で算出されたベースアシスト量Dnに、上記ステップ104で決定された係数kを乗算することにより求められる。よって、最終アシスト量Dfは、機関回転数NEと変速段とが考慮された値、すなわち、ターボ回転数の上昇しやすさが考慮された値である。
【0029】
次に、バッテリ電圧が所定値よりも大きいか否かを判別する(ステップ108)。このステップ108では、電動機26cの駆動を許容できるだけのバッテリ電圧であるか否かが判別される。この所定値は、車両の種類、或いは、車両に搭載されるバッテリ29の種類に応じて、予め定められた値である。ステップ108でバッテリ電圧が所定値よりも大きい場合には、ECU60からモータコントローラ28に電力供給指示が出される(ステップ110)。この電力供給指示により、バッテリ29から電動機26cに対して、上記ステップ106で算出された最終アシスト量Df(%)に対応する電力が供給され、電動機26cによってMAT26が強制駆動される(MATアシストON)。
【0030】
一方、ステップ108でバッテリ電圧が所定値よりも小さい場合、ECU60からモータコントローラ28に電力供給禁止指示が出される(ステップ112)。この電力供給禁止指示により、バッテリ29から電動機26cへの電力供給が禁止され、電動機26cの駆動が禁止される(MATアシスト禁止)。よって、更なるバッテリ電圧の低下が抑止される。
ECU60は、所定の周期毎に、以上説明した本ルーチンを実行する。
【0031】
以上説明したように、図2に示すルーチンによれば、機関回転数NEに応じてベースアシスト量Dnが算出され、変速機の変速段に応じて係数kが決定される。そして、ベースアシスト量Dnと係数kとを掛け合わせることにより、最終的なアシスト量Dfが算出される。よって、機関回転数NEと変速段とを考慮して電動機26cの駆動が実行される。具体的には、機関回転数NEが低い場合や変速段が高速段側である場合には、ターボ回転数が上昇しにくいため、電動機26cの駆動量が大きく算出される。これにより、確実にターボ回転数を十分上昇させることができる。一方、機関回転数NEが高い場合や変速段が低速段側である場合には、ターボ回転数が上昇しやすいため、電動機26cの駆動量が小さく算出される。これにより、電動機26cの余分な駆動、すなわち、電動機26cによる余分な電力消費を減らすことができる。よって、ターボ回転数の上昇しやすさを考慮して、電動機26cを効率良く駆動させることができるため、車両の燃費を向上させることができ、バッテリ29の早期の劣化を防止することができる。
また、本ルーチンによれば、バッテリ電圧が低い場合には、電動機26cの駆動が禁止される。これにより、バッテリ電圧が異常低下している場合、つまり、バッテリ29が劣化している場合には、バッテリ電圧の更なる低下を抑止することができる。
【0032】
ところで、本実施の形態では、ディーゼルエンジンのシステムについて説明したが、本発明を、MATを有するガソリンエンジンのシステムに対しても適用することができる。
また、本実施の形態では、変速段センサ54により変速段を検出し、変速比値を取得するシステムについて説明したが、変速機がオートマチックトランスミッションである場合には、ECU60が変速段を把握しているため、変速段センサを用いることなく変速比値を取得することができる。また、変速機が無段階変速機である場合にも、ECU60が変速比値を制御しているため、センサを用いることなく変速比値を取得することができる。
【0033】
尚、本実施の形態において、ECU60が、ステップ100の処理を実行することにより第1の発明における「変速比値取得手段」が、ステップ104の処理を実行することにより第1の発明における「電動機制御手段」が、それぞれ実現されている。
また、ECU60が、ステップ100の処理を実行することにより第2の発明における「機関回転数検出手段」が、ステップ102の処理を実行することにより第2の発明における「電動機制御手段」が、それぞれ実現されている。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】本発明の実施の形態によるシステム構成を示す図である。
【図2】本発明の実施の形態において、ECU60が実行するルーチンを示すフローチャートである。
【図3】ベースアシスト量Dnを算出するためにECU60が記憶しているマップの一例を示す図である。
【図4】係数kを決定するためにECU60が記憶しているマップの一例を示す図である。
【符号の説明】
【0035】
2 エンジン本体
2a 気筒
4 冷却水温センサ
6 インジェクタ
8 コモンレール
10 サプライポンプ
12 燃料タンク
14 吸気マニホールド
16 過給圧センサ
18 吸気通路
20 吸気温度センサ
22 吸気絞り弁
24 インタークーラ
26 ターボチャージャ
26a コンプレッサ
26b タービン
26c 電動機
28 モータコントローラ
29 バッテリ
29a バッテリ電圧センサ
30 エアフロメータ
32 エアクリーナ
34 吸気バイパス通路
36 吸気バイパス弁
38 排気マニホールド
40 排気通路
41 可変ノズル機構
42 触媒
44 EGR通路
46 EGRバルブ
48 EGRクーラ
52 クランク角センサ
54 変速段検出センサ
60 ECU

【特許請求の範囲】
【請求項1】
内燃機関の吸気通路に設けられたコンプレッサと、該コンプレッサを駆動可能な電動機とを有する過給機と、
変速機の変速比値を取得する変速比値取得手段と、
前記変速比値取得手段により取得された変速比値が大きい場合には、変速比値が小さい場合に比べて前記電動機の駆動量を小さくする電動機制御手段とを備えたことを特徴とする電動機付き過給機を有する内燃機関の制御装置。
【請求項2】
請求項1に記載の電動機付き過給機を有する内燃機関の制御装置において、
前記内燃機関の機関回転数を検出する機関回転数検出手段を更に備え、
前記電動機制御手段は、前記機関回転数検出手段により検出された機関回転数が大きい場合には、機関回転数が小さい場合に比べて前記電動機の駆動量を小さくするものであることを特徴とする電動機付き過給機を有する内燃機関の制御装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2006−299924(P2006−299924A)
【公開日】平成18年11月2日(2006.11.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−122803(P2005−122803)
【出願日】平成17年4月20日(2005.4.20)
【出願人】(000003207)トヨタ自動車株式会社 (59,920)
【Fターム(参考)】