説明

電気ヒューズおよび半導体装置

【課題】銅を構成材料として用いた電気ヒューズの切断を確実に行うとともに、切断された電気ヒューズの切断状態を良好に保つ。
【解決手段】電気ヒューズ100は、被切断配線102と、被切断配線102の両端にそれぞれ設けられた第1の端子120および第2の端子122とを含む。被切断配線102は、銅を主成分とするとともに(111)面に配向した第1の配向膜104と、第1の配向膜104中に、第1の配向膜104を分断するように、第1の端子120から第2の端子122に向かう方向に対して直角な方向の幅全体にわたって設けられた、銅を主成分とするとともに(511)面に配向した第2の配向膜106と、を含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電気ヒューズおよび半導体装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、半導体装置にヒューズを搭載しておき、ヒューズを切断することにより半導体装置で使用する抵抗の値を調整したり、不良素子を切り離して正常素子に置き換える等の処理を行う技術が知られている。
【0003】
ヒューズの切断方法としては、ヒューズの一部にレーザを照射することによりヒューズを切断する方式や、ヒューズを電流により切断する方式が知られている。
【0004】
特許文献1(特開2004−304002号公報)には、ヒューズ本体部と当該ヒューズ本体部によって連結されている2つのパッド部とを備えたヒューズと、これら2つのパッド部にそれぞれ接続されている2つの導電層とを含む半導体装置において、2つの導電層間に電気的ストレスを印加してヒューズを溶断したときに、導電層と重なる領域から離れたヒューズ本体部内の位置にヒューズの溶断部がくるように、ヒューズ本体部の長さを規定した技術が記載されている。これにより確実なヒューズ溶断を可能とするとされている。
【0005】
また、ヒューズを電流により切断する電気ヒューズの一例として、ヒューズを構成する材料がエレクトロマイグレーションにより移動する現象を利用するものが知られている(たとえば特許文献2(特開2005−39220号公報))。
【特許文献1】特開2004−304002号公報
【特許文献2】特開2005−39220号公報
【特許文献3】特開2001−68475号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、特許文献2に記載されたように、ヒューズを構成する材料がエレクトロマイグレーションにより移動する現象を用いてヒューズを切断した場合、ヒューズ切断後に半導体装置に熱処理が施されると、材料がエレクトロマイグレーションにより再度移動して、切断箇所で再接続が生じる可能性がある。もし、このような再接続が生じてしまうと、切断対象の電気ヒューズを切断しておいても、その電気ヒューズが切断されているか否かを検知する際に、正しい結果が得られないことになる。
【0007】
図7は、構成材料として銅を用いた電気ヒューズの一例を示す図である。
図7(a)は、切断前の電気ヒューズ10の構成を示す図である。電気ヒューズ10は、端子20と端子22と、端子20および端子22の間に設けられた被切断配線12とを含む。ここで、被切断配線12の幅は、端子20や端子22の幅よりも狭い。電気ヒューズ10の端子20から端子22の方向に電流を流すと、図7(b)に示すように、被切断配線12中で、電子が端子22から端子20の方向に移動する。電子の移動とともに、電気ヒューズ10を構成する銅がエレクトロマイグレーションにより移動して幅の狭い被切断配線12中にボイド30が生じる。しかし、エレクトロマイグレーションを利用して切断された被切断配線12のボイド30は、それほど大きくなく、また被切断配線12の幅全体に広がっていないことが多い。そのため、切断が不充分だったり、上述したように、電気ヒューズ10切断後に熱処理が加えられると、エレクトロマイグレーションによる再接続が生じることがある。
【0008】
以上のような再接続が生じる可能性はそれほど高くなく、通常の動作に用いる分には問題はないと考えられるが、半導体装置の信頼性が非常に高度に要求される場合や過酷な条件下で使用される場合等は、切断された電気ヒューズが切断状態を保持する保持特性をより高める必要がある。
【0009】
ところで、特許文献3(特開2001−68475号公報)には、銅または銅合金層を含む配線において、過半数の銅または銅合金結晶粒が双晶を形成するようにした処理が記載されている。このような銅系膜の双晶は、整合した双晶境界を形成し、このように整合した双晶境界では、エレクトロマイグレーション速度は小さく、双晶を形成する2つの結晶粒は、実質的に1つの大きな結晶粒とみなすことができるとされている。本発明者は、このような双晶を電気ヒューズに用いることにより、上記のような切断後の再接続を防ぐことができることを見出し、本発明に到達した。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明によれば、
被切断配線と、前記被切断配線の両端にそれぞれ設けられた第1の端子および第2の端子とを含む電気ヒューズであって、
前記被切断配線は、銅を主成分とするとともに(111)面に配向した第1の配向膜と、当該第1の配向膜中に、当該第1の配向膜を分断するように、前記第1の端子から前記第2の端子に向かう方向に対して直角な方向の幅全体にわたって設けられた、銅を主成分とするとともに(511)面に配向した第2の配向膜と、を含む電気ヒューズが提供される。
【0011】
また、本発明によれば、
基板と、前記基板上に形成された被切断配線、前記被切断配線の両端にそれぞれ設けられた第1の端子および第2の端子を含む電気ヒューズとを含む半導体装置であって、
前記被切断配線は、銅を主成分とするとともに(111)面に配向した第1の配向膜と、当該第1の配向膜中に、当該第1の配向膜を分断するように、前記第1の端子から前記第2の端子に向かう方向に対して直角な方向の幅全体にわたって設けられた、銅を主成分とするとともに(511)面に配向した第2の配向膜と、を含む半導体装置が提供される。
【0012】
電気ヒューズを切断するために第1の端子と第2の端子との間に電圧を印加した際に、第1の端子と第2の端子との間で電流が流れ、電子の流れに沿って銅原子が拡散する。以上の構成において、被切断配線を主に(111)配向粒で構成された銅ヒューズとするとともに、電流進行方向に対して直角な方向の幅全体にわたって(511)配向粒が存在するようになっているので、(511)配向粒により銅原子の流れが遮られる。このため、(511)配向粒により構成された第2の配向膜の下流側に電気ヒューズ幅いっぱいに広がった大きなボイドを形成することができる。これにより、その後の熱処理等により、電気ヒューズが再接続することを防ぐことができる。また、ボイドが電気ヒューズ幅一杯に広がり、電気ヒューズを確実に切断することができるので、電気ヒューズを切断するために必要なカット電圧のばらつきをなくすこともできる。
【0013】
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法、装置などの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、銅を構成材料として用いた電気ヒューズの切断を確実に行うとともに、切断された電気ヒューズの切断状態を良好に保つことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。尚、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
【0016】
図1は、本実施の形態における電気ヒューズの構成を示す平面図である。
電気ヒューズ100は、直線状の被切断配線102と、被切断配線102の両端にそれぞれ設けられた第1の端子120および第2の端子122とを含む。本実施の形態において、電気ヒューズ100は、銅を主成分として構成される。
【0017】
また、被切断配線102は、銅を主成分とするとともに(111)面に配向した第1の配向膜104と、第1の配向膜104中に設けられ、銅を主成分とするとともに(511)面に配向した第2の配向膜106とを含む。本実施の形態において、第2の配向膜106は、第1の配向膜104中に、第1の配向膜104を分断するように、第1の端子120から第2の端子122に向かう方向に対して垂直な方向の幅全体にわたって設けられている。つまり、第2の配向膜106は、直線状の被切断配線102中のある部分において、被切断配線102の幅方向全体にわたって設けられる。また、第1の端子120および第2の端子122は、主として第1の配向膜104により構成される。
【0018】
第1の配向膜104および第2の配向膜106は、銅以外の異種元素を含むこともできる。異種元素は、たとえば、Al、Ag、W、Mg、Be、Zn、Pd、Cd、Au、Hg、Pt、Si、Zr、Ti、または、Snから選択される一又は二以上の元素とすることができる。異種元素としてAlを用いた場合、電気ヒューズ表面にこれらの元素が析出するので、ヒューズが切れた際の銅の横方向への拡散を抑えることができる。異種元素としてBe、Mg、Zn、Pd、Ag、Cd、Au、PtまたはHgを用いた場合、銅含有金属膜の抵抗上昇率を抑えることができる。異種元素としてZrまたはTiを用いた場合、たとえば絶縁膜やバリアメタル膜等と金属膜との密着性を向上することができる。異種元素としてMg、Sn、Zn、Cd等、銅よりも酸化還元電位の低い金属を用いた場合、金属膜表面の腐食を阻止することができる。
【0019】
図2は、このような構成の電気ヒューズ100に電流を流して電気ヒューズ100を切断する手順を示す図である。
第1の端子120に高電圧を印加し、第2の端子122を接地して、第1の端子120から第2の端子122の方向に電流を流す。このとき、電子は電流と逆方向に流れるため、被切断配線102中で、第2の端子122から第1の端子120の方向に電子が移動する(図2(a))。この電子の流れに沿って、被切断配線102を構成する銅原子も拡散する。本実施の形態においては、銅の移動方向に対して垂直な方向(以下、ヒューズ幅ともいう)全面に(511)面に配向した銅である第2の配向膜106が存在している。そのため、銅原子が第2の端子122から第1の端子120の方向に拡散する際に、銅原子の流れが第2の配向膜106で遮られる。このため、図2(b)に示したように、銅原子の流れの第2の配向膜106下流側に、ヒューズ幅全面に広がった大きなボイド130が形成される。
【0020】
これにより、被切断配線102を切断するために必要なカット電圧のばらつきを低減することができるとともに、電気ヒューズ100切断後に熱処理が施されても、被切断配線102が再接続するのを防ぐことができる。
【0021】
次に、本実施の形態における電気ヒューズ100の製造手順を説明する。
図3は、図1のA−A’断面図およびB−B’断面図である。以下、各図の左側にA−A’断面図、右側にB−B’断面図を示す。
【0022】
ここでは、電気ヒューズ100が半導体基板202(基板)上に形成される場合を例として説明する。半導体装置200は、半導体基板202と、半導体基板202上に形成されたエッチング阻止膜204と、エッチング阻止膜204上に形成された層間絶縁膜206とを含む。半導体基板202は、たとえばシリコン基板とすることができる。
【0023】
まず、層間絶縁膜206に、電気ヒューズ100を形成するための凹部を形成する。ここで、第1の端子120(または第2の端子122)を形成するための端子用凹部208と被切断配線102を形成するための被切断配線用凹部210とを示す(図3(a))。端子用凹部208は、被切断配線用凹部210よりも幅が広くなるように形成される。たとえば、端子用凹部208の幅は、270nm〜600nm程度、被切断配線用凹部210の幅は、90nm〜200nm程度とし、端子用凹部208の幅は被切断配線用凹部210の幅の3倍程度とすることができる。また、端子用凹部208と被切断部用凹部210との深さは略同一とすることができる。
【0024】
つづいて、半導体基板202上の全面にバリアメタル膜212を形成する(図3(b))。バリアメタル膜212は、たとえばTi、W、Ta等の高融点金属を含むことができる。バリアメタル膜212は、たとえば、Ti、TiN、W、WN、Ta、TaN、およびこれらの積層膜等とすることができる。バリアメタル膜212としては、TaNおよびTaが積層したタンタル系バリアメタルが好ましく用いられる。このとき、配線幅の広い端子用凹部208においては、バリアメタル膜212が厚く形成される。そのため、バリアメタル膜212としてTaN膜を用いた場合に、バリアメタル膜212中の窒素含有量を高めることができる。これにより、その上に銅膜を形成して結晶成長させる際に(111)面配向としやすくすることができる。
【0025】
さらに、図示していないが、バリアメタル膜212上に、シードメタル膜を形成する。シードメタル膜は、たとえばスパッタリング等により形成することができる。ここで、シードメタル膜は、銅のみ、または銅と異種元素との合金とすることができる。
【0026】
次に、半導体基板202上の全面に、低レート(たとえば30A/sec)で、第1銅めっき膜214を形成する(図4(a))。第1銅めっき膜214は、たとえば硫酸銅水溶液を用いて、電解めっき法により形成することができる。このとき、ボトムアップ性を良好にすべく、硫酸銅水溶液中の添加剤濃度を高くするため、第1銅めっき膜214は、O等の不純物濃度が高い。
【0027】
つづいて、半導体基板202上の全面に高レート(たとえば300A/sec)で、第2銅めっき膜216を形成する(図4(b))。第2銅めっき膜216は、たとえば硫酸銅水溶液を用いて、電解めっき法により形成することができる。このとき、成長レートが高いので、第2銅めっき膜216は、第1銅めっき膜214よりもO等の不純物濃度が低い。ここで、凹部幅の狭い被切断配線用凹部210は、第1銅めっき膜214でほぼ全面が埋められてしまう。一方、凹部幅の広い端子用凹部208は、第1銅めっき膜214が凹部壁に形成されるだけで、大部分が第2銅めっき膜216により埋め込まれる。
【0028】
このような状態で、H/N混合ガス中で約250℃で5分程度アニールを行う(図5(a))。このように、水素ガス(H)等の還元性ガスを用いることにより、めっき膜中のとくにO等の不純物が還元されて、ピュアな銅膜が形成され、(111)面に配向しやすくなる。そのため、(111)面方位の銅膜とともに、その双晶である(511)面に配向した銅の面積も大きくなる。
【0029】
また、このとき、第1の端子120および第2の端子122においては、被切断配線102に比べて膜中の不純物濃度が低いため、第1の端子120および第2の端子122の方が被切断配線102に比べてグレイン成長が速くなる。この様子を図6に示す。
【0030】
図6(a)に示すように、グレインは、第1の端子120および第2の端子122から成長し始める。上述したように、バリアメタル膜212としてTaN膜を用いた場合、第1の端子120および第2の端子122においては、バリアメタル膜212中の窒素含有量も大きい。さらに、還元性ガスを照射しているため、第1の端子120および第2の端子122中の銅膜は、(111)面に配向しやすくなる。そのため、第1の端子120および第2の端子122中で、(111)面配向の結晶粒が成長し始め、それが被切断配線102の方に成長していき、結晶粒界が被切断配線102に存在するようになる。これにより、結晶粒界である(511)面に配向した銅が、被切断配線102に集中する。そのため、図6(b)に示すように、グレインの成長がぶつかる被切断配線102の中央部付近に、ヒューズ幅全体に広がった第2の配向膜106が形成される。
【0031】
図5に戻り、アニール後に、端子用凹部208および被切断配線用凹部210外部に露出しためっき膜を化学機械研磨(Chemical Mechanical Polishing:CMP)等により除去することにより、被切断配線102、第1の端子120、および第2の端子122(個々では不図示)により構成された電気ヒューズを形成する(図5(b))。
【0032】
さらにこの後、半導体装置200の全面にシランを照射することもできる。これにより、照射したシランが第1の配向膜104と第2の配向膜106との界面にとけ込み、電気ヒューズ100切断時に、第2の配向膜106が銅原子の流れを遮る効果を高めることができる。
【0033】
次に、本実施の形態における電気ヒューズ100の効果を説明する。
以上のように、被切断配線102のヒューズ幅全体にわたって第2の配向膜106を設けることにより、電気ヒューズ100を切断する際に、電子の流れに沿った第2の配向膜106の下流側にヒューズ幅全体に広がった大きなボイド130を形成することができる。これにより、電気ヒューズ100を確実に切断することができ、電気ヒューズ100のカット電圧のばらつきをなくすことができる。さらに、切断後の熱処理等により、電気ヒューズ100が再接続することも防ぐことができる。
【0034】
以上のように、電気ヒューズ100を電流により切断する際に、電気ヒューズ100を確実に切断するとともに、再接続を防ぐためには、電気ヒューズ100の被切断配線102のヒューズ幅全体にわたって、第2の配向膜106を形成する必要がある。上述したような本実施の形態における半導体装置200の製造手順により、第1の端子120および第2の端子122に(111)面に配向した第1の配向膜104を形成しやすく、さらに被切断配線102中に、被切断配線102のヒューズ幅全体にわたって第2の配向膜106を形成するようにすることができる。
【0035】
以上、図面を参照して本発明の実施形態について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】本発明の実施の形態における電気ヒューズの構成を示す平面図である。
【図2】本発明の実施の形態における電気ヒューズに電流を流して電気ヒューズを切断する手順を示す図である。
【図3】本発明の実施の形態における電気ヒューズを含む半導体装置の製造手順を示す工程断面図である。
【図4】本発明の実施の形態における電気ヒューズを含む半導体装置の製造手順を示す工程断面図である。
【図5】本発明の実施の形態における電気ヒューズを含む半導体装置の製造手順を示す工程断面図である。
【図6】電気ヒューズ形成時のグレインの成長速度を示す模式図である。
【図7】従来の電気ヒューズを切断したときの問題点を示すための模式図である。
【符号の説明】
【0037】
100 電気ヒューズ
102 被切断配線
104 第1の配向膜
106 第2の配向膜
120 第1の端子
122 第2の端子
130 ボイド
200 半導体装置
202 半導体基板
204 エッチング阻止膜
206 層間絶縁膜
208 端子用凹部
210 被切断配線用凹部
212 バリアメタル膜
214 第1銅めっき膜
216 第2銅めっき膜

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被切断配線と、前記被切断配線の両端にそれぞれ設けられた第1の端子および第2の端子とを含む電気ヒューズであって、
前記被切断配線は、銅を主成分とするとともに(111)面に配向した第1の配向膜と、当該第1の配向膜中に、当該第1の配向膜を分断するように、前記第1の端子から前記第2の端子に向かう方向に対して直角な方向の幅全体にわたって設けられた、銅を主成分とするとともに(511)面に配向した第2の配向膜と、を含む電気ヒューズ。
【請求項2】
請求項1に記載の電気ヒューズにおいて、
前記第1の端子および前記第2の端子は、前記被切断配線よりも幅広に形成され、
前記第1の端子および前記第2の端子は、主として前記第1の配向膜を含み、
前記被切断配線中における前記第2の配向膜の前記第1の配向膜に対する含有率が、前記第1の端子および前記第2の端子中における前記第2の配向膜の前記第2の配向膜に対する含有率よりも高い電気ヒューズ。
【請求項3】
請求項1または2に記載の電気ヒューズにおいて、
前記第2の配向膜は、銅とは異なる異種元素を含む電気ヒューズ。
【請求項4】
請求項1から3いずれかに記載の電気ヒューズにおいて、
前記第1の配向膜は、銅とは異なる異種元素を含む電気ヒューズ。
【請求項5】
基板と、前記基板上に形成された被切断配線、前記被切断配線の両端にそれぞれ設けられた第1の端子および第2の端子を含む電気ヒューズとを含む半導体装置であって、
前記被切断配線は、銅を主成分とするとともに(111)面に配向した第1の配向膜と、当該第1の配向膜中に、当該第1の配向膜を分断するように、前記第1の端子から前記第2の端子に向かう方向に対して直角な方向の幅全体にわたって設けられた、銅を主成分とするとともに(511)面に配向した第2の配向膜と、を含む半導体装置。
【請求項6】
請求項5に記載の半導体装置において、
前記第1の端子および前記第2の端子は、前記被切断配線よりも幅広に形成され、
前記第1の端子および前記第2の端子は、主として前記第1の配向膜を含み、
前記被切断配線中における前記第2の配向膜の前記第1の配向膜に対する含有率が、前記第1の端子および前記第2の端子中における前記第2の配向膜の前記第2の配向膜に対する含有率よりも高い半導体装置。
【請求項7】
請求項5または6に記載の半導体装置において、
前記第2の配向膜は、銅とは異なる異種元素を含む半導体装置。
【請求項8】
請求項5から7いずれかに記載の半導体装置において、
前記第1の配向膜は、銅とは異なる異種元素を含む半導体装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate


【公開番号】特開2010−45132(P2010−45132A)
【公開日】平成22年2月25日(2010.2.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−207361(P2008−207361)
【出願日】平成20年8月11日(2008.8.11)
【出願人】(302062931)NECエレクトロニクス株式会社 (8,021)
【Fターム(参考)】