説明

11β−HSD1阻害剤

本発明は式(I)
【化1】


(式中、A、Y、Z1、Z2、R1〜R3およびX1〜X4は本明細書で定義された意味を有する)の化合物に関する。例えば、Aは4'−フルオロビフェン−4−イルであり;Yは−S(O)2NH−であり;R1、R2はHであり;X1、X2、X4はCHであり;X3はC−Fであり;Z1は=Oであり;そしてZ2−R3はN(CH2CH3)2である。前記化合物は11β−HSD1阻害剤として有用である。本発明はまた、このような化合物の製造、並びに薬剤としての製造および使用に関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は特によく非インシュリン依存性糖尿病(NIDDM)と呼ばれる2型糖尿病やこの疾患と関連することの多い症状、例えばメタボリック症候群、肥満症および脂質障害の治療において治療用化合物として有用な化合物およびその薬学的に許容しうる塩を含む新規な11β−HSD1阻害剤に関する。本発明はまた、前記化合物の製造法に関する。
【背景技術】
【0002】
糖尿病は多数の原因から発生し、空腹時または経口ブドウ糖負荷試験のブドウ糖投与後に血漿グルコース値の上昇(高血糖)を示す疾患である。一般には2つのタイプの糖尿病が知られている。1型糖尿病、すなわちインシュリン依存性糖尿病(IDDM)では、患者はブドウ糖の利用を調節するホルモンであるインシュリンを殆んどまたは全く作ることができない。2型糖尿病、すなわち非インシュリン依存性糖尿病(NIDDM)では、インシュリンはまだ体内で作られる。患者は高インシュリン血症(非糖尿病患者と比較して同一またはむしろより高い血漿中インシュリン濃度)であることが多い;しかしながら、これらの患者は主要なインシュリン感受性組織、すなわち筋肉、肝臓および脂肪組織のグルコースおよび脂質代謝を刺激するインシュリン作用に対する抵抗性であるインシュリン抵抗性を引き起こしている。インシュリン抵抗性であるが糖尿病ではない患者は血清グルコース値が上昇しないようにインシュリン抵抗性を補う高いインシュリン値を示す。NIDDMの患者では、血漿中インシュリン濃度はそれらが上昇した時でも著しいインシュリン抵抗性を克服するのには不十分である。
【0003】
インシュリン抵抗性は主にインシュリン受容体数の減少によるものではなく、まだ十分に分かっていないが、インシュリン受容体結合後の欠陥が原因である。このインシュリン反応性に対する抵抗性はグルコース摂取、酸化および筋肉内貯蔵の不十分なインシュリン活性化、並びに脂肪組織での脂肪分解や肝臓でのグルコース産生および分泌(グルコース新生およびグリコーゲン分解)の不適切なインシュリン抑制をもたらす。
【0004】
糖尿病で起こる持続したまたはコントロール不良の高血糖は早期の罹患および死亡の増加と関連する。 異常なグルコース恒常性は直接的かつ間接的に肥満症、高血圧、並びに脂質、リポタンパク質およびアポリポタンパク質代謝の変化や他の代謝性および血行性疾患と関連することが多い。したがって、2型糖尿病の患者はアテローム性動脈硬化症、冠動脈性心疾患、卒中、末梢血管疾患、高血圧、腎症、神経障害および網膜症を含む大血管および微小血管合併症のリスクが特に高い。
【0005】
したがって、グルコース恒常性、脂質代謝、肥満症および高血圧の治療的コントロールは糖尿病およびメタボリック症候群の臨床管理および治療において非常に重要である。
【0006】
インシュリン抵抗性であるが2型糖尿病ではない患者の多くはX症候群と呼ばれることの多い一連の症状から選択される少なくとも幾つかの症状、すなわちメタボリック症候群を発現するリスクがある。
【0007】
この症候群はインシュリン抵抗性、腹部/内臓肥満症、高インシュリン血症、高血圧、低HDLおよび高VLDL(異常脂質血症)を特徴とする。これらの患者は顕性糖尿病を発現するかどうかに関わらず上記で挙げた2型糖尿病の大血管および微小血管合併症(例えばアテローム性動脈硬化症および冠動脈性心疾患/心臓血管疾患)のリスクが高い。
【0008】
メタボリック症候群は重大な内臓肥満症をもたらす継続した体重増加から始まることが多い。エネルギー貯蔵器官であるだけでなくホルモンを分泌し、分子をシグナル伝達する重要な内分泌器官でもある内臓脂肪組織の量の増加はメタボリック症候群、特に異常脂質血症、高血圧、インシュリン抵抗性およびβ−細胞機能障害と要約されている全疾患の発現に関する主な原因と考えられている。内臓肥満症の進行は耐糖能異常および最終的には2型糖尿病を引き起こすインシュリン抵抗性を誘発する。糖尿病、異常脂質血症および高血圧は心臓血管疾患の主要なリスク要因であり、西欧諸国では主要な死亡原因である。
【0009】
マウス脂肪組織の過剰発現は内臓肥満症および最終的にはヒトのメタボリック症候群を示す疾患状態を引き起こすために、脂肪細胞の増大した11β−HSD1活性は内臓脂肪組織量の増加に関与する根本的な要因の1つと考えられている(Masuzaki, H.ら、2001年)。さらに、内臓脂肪組織の増大した11β−HSD1活性は内臓肥満症および/または2型糖尿病の患者やメタボリック症候群の患者に見られる。
【0010】
一方、マウスにおける11β−HSD1活性の欠失は食餌性肥満および関連疾患、例えば耐糖能異常、インシュリン抵抗性、2型糖尿病およびメタボリック症候群から保護し(Kotelevtsev, Y.ら、1997年;Morton, NM.ら、2001年および2004年)、さらに加齢による学習障害を改善する(Yau, JLW.ら、2001年)。
【0011】
長年、2型糖尿病の可能な治療は実質的に変わらず、これらの治療には限界があると認識されている。運動と食餌療法によるカロリー摂取の減少は糖尿病の症状を劇的に改善することが多いが、この治療法のコンプライアンスは定着した体を動かすことの少ないライフスタイルや特に多量の糖分および飽和脂肪を含有する食品の食べ過ぎのため非常に良くない。膵臓β−細胞を刺激してより多くのインシュリンを分泌させるスルホニル尿素(例えばトルブタミドおよびグリピジド)またはメグリチニドの投与による、並びに/あるいはスルホニル尿素またはメグリチニドが有効でない場合のインシュリン注射による血漿中インシュリン濃度の増加はインシュリン抵抗性の高い組織を刺激するのに十分高いインシュリン濃度をもたらす。
【0012】
しかしながら、危険なほど低いレベルの血漿グルコース値はインシュリンまたはインシュリン分泌促進物質(スルホニル尿素またはメグリチニド)の投与により起こり得、さらに高い血漿中インシュリン濃度によりインシュリン抵抗性のレベルが上昇し得る。ビグアニドはインシュリン感受性を高めて高血糖を幾らか改善する。
【0013】
しかしながら、2種のビグアニド剤、フェンホルミンおよびメトホルミンは乳酸アシドーシスおよび吐き気/下痢を引き起こすことがある。メトホルミンはフェンホルミンより副作用が少なく、2型糖尿病の治療によく処方される。
【0014】
グリタゾン(すなわち5−ベンジルチアゾリジン−2,4−ジオン)は高血糖および他の2型糖尿病の症状を改善する可能性のある新しい化合物群である。これらの物質は幾つかの2型糖尿病の動物モデルにおいて筋肉内、肝臓および脂肪組織のインシュリン感受性を実質的に増加させて、上昇した血漿中グルコース濃度を低血糖が発生することなく部分的または完全に改善する。現在市販されているグリタゾンはペルオキシソーム増殖因子活性化受容体(PPAR)γサブタイプのアゴニストである。PPARγアゴニスト作用は一般にグリタゾンで観察されるインシュリン感受性の改善に関与すると考えられている。これらのプラス効果の他に、グリタゾンは脂肪細胞分化を促進して望ましくない体重増加をもたらす。2型糖尿病および/または異常脂質血症の治療のために開発されている新しいPPARアゴニストはPPARα、γおよびδサブタイプの1種またはそれ以上のアゴニストである。
【0015】
疾患を治療するための新しい方法が継続的に必要とされている。
【0016】
最近導入されたまたは開発中の新しい生化学的アプローチにはα−グルコシダーゼ阻害剤(例えばアカルボース)、プロテインチロシンホスファターゼ−1B(PTP−1B)阻害剤およびジペプチジルペプチダーゼ−IV(DPP−IV)酵素阻害剤による治療がある。アンチセンスオリゴヌクレオチドの使用によるPTP−1B発現の阻害もまた研究中である。
【0017】
文献で提案されている他の2型糖尿病の治療法は11−β−ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼ1型酵素(11β−HSD1)の阻害剤を使用してグルコースが代謝される組織で活性グルココルチコイドの量を減少させることである。
【0018】
単環式および二環式チアゾールスルホンアミドはWO−A 01/90090、WO−A 01/90091、WO−A 01/90092、WO−A 01/90093、WO−A 01/90094、WO−A 03/043999およびWO−A 2004/037251において開示されている。チオフェンおよびチアジアゾールスルホンアミドはWO−A 03/044009およびWO−A 03/044000から知られている。さらに、トリアゾール部分を含有する化合物はWO−A 03/065983およびWO−A 03/104208から知られている。
【0019】
アリールおよびヘテロアリールケトンはWO−A 04/011410から知られている。1,4−二置換ピペリジンはWO−A 04/033427から知られており、また2−オキソ−エタンスルホンアミドはWO−A 04/041264から知られている。アダマンチルアセトアミドはWO−A 04/056744およびWO−A 04/056745から知られている。アミド誘導体はWO−A 04/065351から知られている。
【0020】
同じ構造を持つが異なる技術分野に関連している化合物はWO 03/078398、R. ZiesselらのSynthesis, 14, 2145〜2154(2003年)およびY.A. AizinaらのRussian Journal of Organic Chemisty, 38, 235〜238(2002年)から知られている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0021】
このように、本発明の目的は2型糖尿病、メタボリック症候群および他の11β−HSD1変調疾患の治療において有効な11β−HSD1阻害剤としての新規な化合物群を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0022】
したがって、本発明は式(I)
【化1】

[式中、X1、X2、X3、X4は独立してNおよびCR4からなる群より選択され、前記R4は独立してH、ハロゲン、CN、C(O)OR4a、C(O)N(R4aR4b)、OR4a、N(R4aR4b)、フェニル、C1-6アルキルまたはC3-7シクロアルキルであり、前記C1-6アルキルおよびC3-7シクロアルキルは場合により1個またはそれ以上の同一または異なるハロゲンで置換され;
R4a、R4bは独立してH、C1-6アルキルおよびC3-7シクロアルキルからなる群より選択され;
R1、R2は独立してH、C1-6アルキル、C3-7シクロアルキルおよびハロゲンからなる群より選択され、前記C1-6アルキルおよびC3-7シクロアルキルは場合によりハロゲンで置換され;
場合によりR1、R2は一体化してオキソ(=O)を形成し;
【0023】
Yは−N(R1a)S(O)2−、−S(O)2N(R1b)−または−N(R1a)S(O)2N(R1b)−であり;
AはTまたはC1-6アルキルであり、前記C1-6アルキルは場合により1個またはそれ以上のR5で置換され、前記R5は独立してハロゲン、CN、COOR6、OR6、C(O)N(R6R6a)、S(O)2N(R6R6a)、S(O)N(R6R6a)、S(O)2R6、N(R6)S(O)2N(R6aR6b)、SR6、N(R6R6a)、OC(O)R6、N(R6)C(O)R6a、N(R6)S(O)2R6a、N(R6)S(O)R6a、N(R6)C(O)N(R6aR6b)、N(R6)C(CO)OR6a、OC(O)N(R6R6a)またはTであり;
R1a、R1bは独立してH、アリル、ベンジル、CH2−C(O)NH2、CH2−COOH、CH2−C(O)O−C1-6アルキル、C1-6アルキルおよびC3-7シクロアルキルからなる群より選択され、前記C1-6アルキルおよびC3-7シクロアルキルは場合により1個またはそれ以上のR1cで置換され、前記R1cは独立してハロゲン、C1-6アルキル、−CH=CH2、フェニル、C(O)NH2、COOH、C(O)O−C1-6アルキルまたはC3-7シクロアルキルであり;
場合によりAおよびR1aはそれらが結合している窒素と一緒になって、場合により1個またはそれ以上の同一または異なるR7で置換されるヘテロ環またはヘテロ二環を形成し;
R6、R6a、R6bは独立してH、C1-6アルキルおよびTからなる群より選択され、前記C1-6アルキルは場合により1個またはそれ以上の同一または異なるハロゲンで置換され;
TはC3-7シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロビシクリル、フェニル、ナフチル、インデニル、インダニル、テトラリニル、デカリニルまたはアダマンチルであり、前記Tは場合により1個またはそれ以上の同一または異なるR7で置換され;
R7は独立してハロゲン、CN、COOR8、OR8、C(O)N(R8R8a)、S(O)2N(R8R8a)、S(O)N(R8R8a)、S(O)2R8、N(R8)S(O)2N(R8aR8b)、SR8、N(R8R8a)、OC(O)R8、N(R8)C(O)R8a、N(R8)S(O)2R8a、N(R8)S(O)R8a、N(R8)C(O)N(R8aR8b)、N(R8)C(O)OR8a、OC(O)N(R8R8a)、オキソ(=O)(ここで、環は少なくとも部分的に飽和である)、C(O)R8、T1またはC1-6アルキルであり、前記C1-6アルキルは場合により1個またはそれ以上のR9で置換され;
R8、R8a、R8bは独立してH、T1およびC1-6アルキルからなる群より選択され、前記C1-6アルキルは場合により1個またはそれ以上のR10で置換され;
R9、R10は独立してハロゲン、CN、COOR11、OR11、C(O)R11、C(O)N(R11R11a)、S(O)2N(R11R11a)、S(O)N(R11R11a)、S(O)2R11、N(R11)S(O)2N(R11aR11b)、SR11、N(R11R11a)、OC(O)R11、N(R11)C(O)R11a、N(R11)SO2R11a、N(R11)S(O)R11a、N(R11)C(O)N(R11aR11b)、N(R11)C(O)OR11a、OC(O)N(R11R11a)およびT1からなる群より選択され;
R11、R11a、R11bは独立してH、C1-6 アルキルおよびT1からなる群より選択され;
【0024】
T1はC3-7シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロビシクリル、フェニル、ナフチル、インデニル、インダニル、テトラリニル、デカリニルまたはアダマンチルであり、前記T1は場合により1個またはそれ以上のR12で置換され、前記R12は独立してハロゲン、CN、COOR13、OR13、C(O)N(R13R13a)、S(O)2N(R13R13a)、S(O)N(R13R13a)、S(O)2R13、N(R13)S(O)2N(R13aR13b)、SR13、N(R13R13a)、OC(O)R13、N(R13)C(O)R13a、N(R13)S(O)2R13a、N(R13)S(O)R13a、N(R13)C(O)N(R13aR13b)、N(R13)C(O)OR13a、OC(O)N(R13R13a)、オキソ(=O)(ここで、環は少なくとも部分的に飽和である)、C(O)R13、C1-6 アルキル、フェニル、C3-7シクロアルキルまたはヘテロシクリルであり、前記C1-6アルキル、フェニル、C3-7シクロアルキルおよびヘテロシクリルは場合により1個またはそれ以上の同一または異なるハロゲンで置換され;
R13、R13a、R13bは独立してH、C1-6アルキル、フェニル、C3-7シクロアルキルおよびヘテロシクリルからなる群より選択され、前記C1-6アルキル、フェニル、C3-7シクロアルキルおよびヘテロシクリルは場合により1個またはそれ以上の同一または異なるハロゲンで置換され;
Z1は=Oまたは=Sであり;
場合によりZ1は=N−R15であり、またR15、R3はそれらが結合している原子と一緒になってヘテロ環またはヘテロ二環を形成し、前記ヘテロ環またはヘテロ二環は場合により1個またはそれ以上のR16で置換され;
Z2はO、SまたはN−R14であり;
R3、R14は独立してH、T2、C1-6アルキルからなる群より選択され、前記C1-6アルキルは場合により1個またはそれ以上のR17で置換されるが、但しR3およびR14の一方がHであって他方がエチルである場合、R17は−COOH以外であり;
場合によりR3、R14はそれらが結合している窒素と一緒になってヘテロ環またはヘテロ二環を形成し、前記ヘテロ環またはヘテロ二環は場合により1個またはそれ以上のR18で置換され;
T2はC3-7シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロビシクリル、フェニル、ナフチル、インデニル、インダニル、テトラリニル、デカリニルまたはアダマンチルであり、前記T2は場合により1個またはそれ以上の R19で置換されるが、但しAがフェニルであり、Yが−S(O)2NH−(ここで硫黄はAに結合している)であり、R1、R2はHであり、X1、X3、X4はCHであり、X2はC−R4であり、前記R4はOCH3であり、Z1は=Oであり、そしてZ2はNHである場合は、T2は未置換フェニル以外であり;
【0025】
R16、R18、R19は独立してハロゲン、CN、COOR20、OR20、C(O)N(R20R20a)、S(O)2N(R20R20a)、S(O)N(R20R20a)、S(O)2R20、N(R20)S(O)2N(R20aR20b)、SR20、N(R20R20a)、OC(O)R20、N(R20)C(O)R20a、N(R20)S(O)2R20a、N(R20)S(O)R20a、N(R20)C(O)N(R20aR20b)、N(R20)C(O)OR20a、OC(O)N(R20R20a)、オキソ(=O)(ここで、環は少なくとも部分的に飽和である)、C(O)R20、C1-6アルキル、フェニル、ヘテロシクリルおよびC3-7シクロアルキルからなる群より選択され、前記C1-6アルキル、フェニル、ヘテロシクリルおよびC3-7シクロアルキルは場合により1個またはそれ以上のR21で置換され;
R20、R20a、R20bは独立してH、フェニル、ヘテロシクリル、C3-7シクロアルキルおよびC1-6アルキルからなる群より選択され、前記フェニル、ヘテロシクリル、C3-7シクロアルキルおよびC1-6アルキルは場合により1個またはそれ以上の同一または異なるハロゲンで置換され;
R17、R21は独立してハロゲン、CN、COOR22、OR22、C(O)R22、C(O)N(R22R22a)、S(O)2N(R22R22a)、S(O)N(R22R22a)、S(O)2R22、N(R22)S(O)2N(R22aR22b)、SR22、N(R22R22a)、OC(O)R22、N(R22)C(O)R22a、N(R22)SO2R22a、N(R22)S(O)R22a、N(R22)C(O)N(R22aR22b)、N(R22)C(O)OR22a、OC(O)N(R22R22a)、C1-6アルキル、フェニル、ヘテロシクリルおよびC3-7シクロアルキルからなる群より選択され、前記C1-6アルキル、フェニル、ヘテロシクリルおよびC3-7シクロアルキルは場合により1個またはそれ以上のR23で置換され;
R22、R22a、R22bは独立してH、フェニル、ヘテロシクリル、C3-7シクロアルキルおよびC1-6 アルキルからなる群より選択され、前記フェニル、ヘテロシクリル、C3-7シクロアルキルおよびC1-6アルキルは場合により1個またはそれ以上のR23aで置換され;
R23、R23aは独立してハロゲン、CN、COOR24、OR24、C(O)R24、C(O)N(R24R24a)、S(O)2N(R24R24a)、S(O)N(R24R24a)、S(O)2R24、N(R24)S(O)2N(R24aR24b)、SR24、N(R24R24a)、OC(O)R24、N(R24)C(O)R24a、N(R24)SO2R24a、N(R24)S(O)R24a、N(R24)C(O)N(R24aR24b)、N(R24)C(O)OR24a、OC(O)N(R24R24a)およびC1-6アルキルからなる群より選択され、前記C1-6アルキルは場合により1個またはそれ以上の同一または異なるハロゲンで置換され;
R24、R24a、R24bは独立してH、C1-6アルキルからなる群より選択され、前記C1-6アルキルは場合により1個またはそれ以上の同一または異なるハロゲンで置換される]の化合物、またはその薬学的に許容しうる塩、プロドラッグもしくは代謝物を提供する。
【0026】
本発明の式(I)の化合物に関して、次の化合物が除外されることが好ましい:
・ヘテロ環が
【化2】

である場合、Z1は=N−R15であり、またR15、R3はそれらが結合している原子と一緒になってヘテロ環またはヘテロ二環を形成し、前記ヘテロ環またはヘテロ二環は場合により1個またはそれ以上のR16で置換される化合物;
・ヘテロ二環が未置、または3、6および/または7位が置換された1,2,3,4−テトラヒドロキノリンおよびその4−オキサ、チア、アザおよび/または8−アザ誘導体である場合、R3、R14はそれらが結合している窒素と一緒になってヘテロ環またはヘテロ二環を形成し、前記ヘテロ環またはヘテロ二環は場合により1個またはそれ以上のR18で置換される化合物;並びに
・N−[1−(3−アミノカルボニル−4−ヒドロキシフェニル)−2,2,2−トリクロロエチル]−4−クロロベンゼンスルホンアミド。
【0027】
薬剤として、さらに医薬組成物の活性成分としてのみ使用される本発明の式(I)の化合物に関して、次の化合物が除外されることが好ましい:
・ヘテロ二環が未置換、または3、6および/または7位が置換された1,2,3,4−テトラヒドロキノリンおよびその4−オキサ、チア、アザおよび/または8−アザ誘導体である場合、R3、R14はそれらが結合している窒素と一緒になってヘテロ環またはヘテロ二環を形成し、前記ヘテロ環またはヘテロ二環は場合により1個またはそれ以上のR18で置換される化合物。
【0028】
変数または置換基が種々の可変数または可変基から選択され、このような変数または置換基が2回以上存在する場合、それぞれの可変数または可変基は同一または異なるものである。
【0029】
本発明の定義に関して、各用語は次の通りに使用される:
「アルキル」は二重または三重結合を含有することがある直鎖状または分枝状の炭素鎖を意味する。一般に、アルキルは二重または三重結合を含有しないことが好ましい。アルキル炭素上の各水素は置換基に置き換えることができる。
【0030】
「C1-4アルキル」は1〜4個の炭素原子を有するアルキル鎖を意味し、例えば分子の末端に存在するならばメチル、エチル、−CH=CH2、−C(CH、n−プロピル、イソプロピル、−CH=CH−CH3、−CH2−CH=CH2、n−ブチル、イソブチル、−CH=CH−CH2−CH3、−CH=CH−CH=CH2、sec−ブチル、t−ブチル、あるいは分子の2つの部分がアルキル基により結合している場合は例えば−CH2−、−CH2−CH2−、−CH=CH−、−CH(CH3)−、−C(CH2)−、−CH2−CH2−CH2−、−CH(C2H5)−、−CH(CH3)2−である。C1-4アルキル炭素上の各水素は置換基に置き換えることができる。
【0031】
「C1-6アルキル」は1〜6個の炭素原子を有するアルキル鎖を意味し、例えば分子の末端に存在するならばC1-4アルキル、メチル、エチル、−CH=CH2、−C(CH、n−プロピル、イソプロピル、−CH=CH−CH3、−CH2−CH=CH2、n−ブチル、イソブチル、−CH=CH−CH2−CH3、−CH=CH−CH=CH2、sec−ブチル、t−ブチル、n−ペンタン、n−ヘキサン
、あるいは分子の2つの部分がアルキル基により結合している場合は例えば−CH2−、−CH2−CH2−、−CH=CH−、−CH(CH3)−、−C(CH2)−、−CH2−CH2−CH2−、−CH(C2H5)−、−CH(CH3)2−である。C1-6アルキル炭素上の各水素は置換基に置き換えることができる。
【0032】
「C3-7シクロアルキル」または「C3-7シクロアルキル環」は3〜7個の炭素原子を有する環状アルキル鎖、例えばシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘキセニル、シクロヘプチルを意味する。シクロアルキル炭素上の各水素は置換基に置き換えることができる。
【0033】
「ハロゲン」はフルオロ、クロロ、ブロモまたはヨードを意味する。一般に、ハロゲンはフルオロまたはクロロであることが好ましい。
【0034】
「ヘテロシクリル」または「ヘテロ環」は最大数までの二重結合を含有する環(完全にまたは部分的に飽和、または不飽和である芳香族または非芳香族環)であり、少なくとも1個の炭素原子から最大4個の炭素原子が硫黄(−S(O)−、−S(O)2−を含む)、酸素および窒素(=N(O)−を含む)からなる群より選択されるヘテロ原子により置換され、さらに前記環は炭素または窒素原子を通して分子の残りの部分と結合しているシクロペンタン、シクロヘキサンまたはシクロヘプタン環を意味する。ヘテロ環の例はフラン、チオフェン、ピロール、ピロリン、イミダゾール、イミダゾリン、ピラゾール、ピラゾリン、オキサゾール、オキサゾリン、イソオキサゾール、イソオキサゾリン、チアゾール、チアゾリン、イソチアゾール、イソチアゾリン、チアジアゾール、チアジアゾリン、テトラヒドロフラン、テトラヒドロチオフェン、ピロリジン、イミダゾリジン、ピラゾリジン、オキサゾリジン、イソオキサゾリジン、チアゾリジン、イソチアゾリジン、チアジアゾリジン、スルホラン、ピラン、ジヒドロピラン、テトラヒドロピラン、イミダゾリジン、ピリジン、ピリダジン、ピラジン、ピリミジン、ピペラジン、ピペリジン、モルホリン、テトラゾール、トリアゾール、トリアゾリジン、テトラゾリジン、アゼピンまたはホモピペラジンである。「ヘテロ環」はアゼチジンもまた包含する。
【0035】
「ヘテロビシクリル」または「ヘテロ二環」はフェニル、C3-7シクロアルキルまたは他のヘテロ環と縮合して二環式環系を形成するヘテロ環を意味する。二環式環を形成する「縮合」とは2個の環が2個の環原子を共有することにより互いに結合していることを意味する。ヘテロ二環の例はインドール、インドリン、ベンゾフラン、ベンゾチオフェン、ベンゾオキサゾール、ベンゾイソオキサゾール、ベンゾチアゾール、ベンゾイソチアゾール、ベンゾイミダゾール、ベンゾイミダゾリン、キノリン、キナゾリン、ジヒドロキナゾリン、キノリン、ジヒドロキノリン、テトラヒドロキノリン、デカヒドロキノリン、イソキノリン、デカヒドロイソキノリン、テトラヒドロイソキノリン、ジヒドロイソキノリン、ベンゾアゼピン、プリンまたはプテリジンである。
【0036】
好ましい式(I)の化合物はその中に含まれる1個またはそれ以上の基が下記の意味を有する化合物であり、好ましい置換基の定義の組合せはすべて本発明の範囲内である。すべての好ましい式(I)の化合物に関して、本発明はすべての互変異性体および立体異性体およびすべての比率のその混合物、並びにそれらの薬学的に許容しうる塩もまた包含する。
【0037】
本発明の好ましい態様において、式(I)の置換基A、Y、Z1、Z2、R1〜R3およびX1〜X4は独立して次の意味を有する。したがって、置換基A、Y、Z1、Z2、R1〜R3およびX1〜X4の1個またはそれ以上は下記の好ましいまたはより好ましい意味を有することができる。
【0038】
好ましくは、X1、X2、X3およびX4のうち3個以下がNであり;より好ましくはX1、X2、X3およびX4のうち1個以下がNである。
好ましくは、R1およびR2はHであるか、または一体化して=Oを形成する。
好ましくは、R4はF、Cl、Br、CH3、OCH3、NH2またはフェニルである。
好ましくは、Yは−*S(O)2−NH−または−*S(O2)−N(CH3)−であり、星印の付いた原子はAに結合している。
【0039】
好ましくは、Aはフェニル、アダマンチル、C3-7シクロアルキル、ヘテロシクリルまたはC1-6アルキルであり、前記C1-6アルキルは場合によりTで置換される。より好ましくは、Aはフェニル、シクロヘキシル、チオフェニル、ベンゾチオフェニル、ナフチル、ジアゾリルまたはピリジルである。
【0040】
また好ましくは、AはTであり、Tは場合により最大3個のR7で置換され、独立してF、Cl、CH3、OCH3、N(CH3)2、T1、OT1またはNHT1である。
【0041】
好ましくは、T1はフェニルであり、それは場合により最大3個のハロゲンで置換され、該ハロゲンは独立してFまたはClである。
また好ましくは、AはTであり、Tはヘテロビシクリルであり、より好ましくはTはデカヒドロキノリンまたはテトラヒドロイソキノリンであり、環窒素はYを表すスルホンアミド基の硫黄に直接結合している。
【0042】
好ましくは、Z1は=Oであり、Z2は−NR14である。
好ましくは、R14はHである。
好ましくは、R3はフェニル、ベンジル、ヘテロシクリル、C3-7シクロアルキルまたはC1-6アルキルであり、前記C1-6アルキルは場合によりO−C1-6アルキルまたはC3-7シクロアルキルで置換される。
【0043】
また好ましくは、R3はT2であり、T2は最大3個のR19で置換され、独立してF、Cl、CH3、OCH3、N(CH3)2、COOH、COOCH3、CF3またはC(O)NH2である。
【0044】
好ましくは、T2はフェニル、シクロヘキシルまたはピリジルである。
好ましくは、R3、R14は独立してH、または独立してエチル、イソプロピル、n−プロピル、n−ブチルからなる群より選択されるC1-6アルキルであり、前記C1-6アルキルは場合によりN(CH3)2またはN(C2H5)2で置換される。
【0045】
また好ましくは、Z1は=N−R15であり、またR15、R3は一緒になってヘテロ環を形成する。好ましくは、ヘテロ環はオキサゾール、オキサジアゾール、ジアゾールまたはトリアゾールであり、前記ヘテロ環は場合により1個のR16で置換され、該R16は場合によりN(CH3)2またはN(CH2CH3)2で置換されるC1-6アルキル、C3-7シクロアルキル、フェニルまたはヘテロシクリルである。
【0046】
より好ましくは、R16はメチル、エチル、イソプロピル、シクロヘキシル、フェニルまたはピペリジニルである。
【0047】
また好ましくは、R3、R14は一緒になってヘテロ環を形成する。好ましくは、ヘテロ環はピペラジン、モルホリン、ピペリジンまたはピロリジンであり、前記ヘテロ環は場合によりメチルで置換される。
【0048】
幾つかまたはすべての上記の基が好ましいかまたはより好ましい意味を有する式(I)の化合物もまた本発明の対象である。
【0049】
本発明の化合物のプロドラッグもまた本発明の範囲内である。
【0050】
「プロドラッグ」は生体内の生理条件下で酵素、胃酸などとの反応により、例えばそれぞれ酵素的に行なわれる酸化、還元、加水分解などにより本発明の化合物に変換される誘導体を意味する。プロドラッグの例は本発明の化合物のアミノ基がアシル化、アルキル化またはホスホリル化されて例えばエイコサノイルアミノ、アラニルアミノ、ピバロイルオキシメチルアミノを生成する、あるいはヒドロキシル基がアシル化、アルキル化またはホスホリル化されて例えばアセチルオキシ、パルミトイルオキシ、ピバロイルオキシ、スクシニルオキシ、フマリルオキシ、アラニルオキシを生成する、またはそのボレートに変換される、あるいはカルボキシル基がエステル化またはアミド化される化合物である。これらの化合物はよく知られている方法に従って本発明の化合物から製造することができる。
【0051】
式(I)の化合物の代謝物もまた本発明の範囲内である。
【0052】
一般式(I)の化合物について例えばケト−エノール互変異性のような互変異性が存在する場合、例えばケトおよびエノール形態のような個々の形態は、別々に存在しても、何れかの比率の混合物として一緒に存在してもよい。同じことが立体異性体、例えばエナンチオマー、シス/トランス異性体、配座異性体などにも当てはまる。
【0053】
所望ならば、異性体は当該技術分野でよく知られている方法により、例えば液体クロマトグラフィーにより分離することができる。同じことが例えばキラル固定相を使用することによりエナンチオマーにも当てはまる。さらに、エナンチオマーはそれらをジアステレオマーに変換することにより、すなわちエナンチオマー的に純粋な補助化合物と結合させ、得られるジアステレオマーを分離し、補助基を分解することにより単離することができる。別法として、式(I)の化合物のエナンチオマーは光学的に純粋な出発物質を使用して立体選択的な合成から得られる。
【0054】
式(I)の化合物が1個またはそれ以上の酸性または塩基性基を含有する場合、本発明はまたそれらの相当する薬学的にまたは毒物学的に許容しうる塩、特にそれらの薬学的に利用できる塩を包含する。したがって、酸性基を含有する式(I)の化合物は本発明で例えばアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩またはアンモニウム塩として使用することができる。このような塩のより明確な例はナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩、マグネシウム塩、あるいはアンモニアまたは有機アミン、例えばエチルアミン、エタノールアミン、トリエタノールアミンまたはアミノ酸との塩である。1個またはそれ以上の塩基性基、すなわちプロトン化できる基を含有する式(I)の化合物はそれらの無機または有機酸との付加塩の形態で存在し、本発明で使用することができる。適当な酸の例は塩化水素、臭化水素、リン酸、硫酸、硝酸、メタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、ナフタレンジスルホン酸、シュウ酸、酢酸、酒石酸、乳酸、サリチル酸、安息香酸、ギ酸、プロピオン酸、ピバル酸、ジエチル酢酸、マロン酸、コハク酸、ピメリン酸、フマル酸、マレイン酸、リンゴ酸、スルファミン酸、フェニルプロピオン酸、グルコン酸、アスコルビン酸、イソニコチン酸、クエン酸、アジピン酸および当業者に知られている他の酸である。式(I)の化合物が分子中に酸性および塩基性基を同時に含有する場合、本発明は上記の塩形態の他に分子内塩またはベタイン(両性イオン)もまた包含する。式(I)のそれぞれの塩は当業者に知られている慣用の方法により、例えばこれらを溶媒または分散剤中で有機または無機酸または塩基と接触させることにより、あるいは他の塩とのアニオン交換またはカチオン交換により得られる。本発明はまた、生理学的な適合性が低いため直接薬剤として使用するのに適していないが例えば化学反応の中間体としてまたは薬学的に許容しうる塩の製造のために使用することができる式(I)の化合物のすべての塩を包含する。
【0055】
本発明は11β−HSD1阻害剤としての一般式(I)の化合物を提供する。11β−HSD1酵素が関与する生化学的機序はWO−A 03/065983において第18頁から始まる段落「生化学的機序(Biochemical Mechanism)」でより詳細に記載されており、その段落は参照により本明細書に加入される。
【0056】
したがって、組織特異的11β−HSD1酵素およびそのカウンターパート11β−HSD2はグルココルチコイド濃度の調節に関与する。グルココルチコイド(コルチコステロイドとも呼ばれる)はヒトを含む哺乳動物で重要な役割を果たすステロイドホルモンである。グルココルチコイド活性の制御または調節は幅広い組織および器官の生理的過程を調整するのに重要である。11β−HSD1および11β−HSD2は異なる補酵素要求性および基質親和性を有する。11β−ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼ2型酵素(11β−HSD2)は一般に好ましい補酵素としてNAD+を使用する高い親和性の酵素であり、迅速に11β−ヒドロキシ−グルココルチコイド、例えばコルチゾールを脱水素化して11−ケトグルココルチコイド、例えばコルチゾンを与える。11β−ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼ1型酵素(11β−HSD1)は一般に補酵素としてNAD+ではなくNADP+/NADPHを使用する低い親和性の酵素である(AgarwalらのJ. Biol. Chem., 269:25959〜25962(1994年))。インビトロ試験から11β−HSD1はレダクターゼおよびデヒドロゲナーゼの両方として作用することができることがわかっている。したがって、選択性が11β−HSD1の阻害剤に関して重要となり得る。しかしながら、11β−HSD1は生体内で主として11−ケトグルココルチコイド、例えばコルチゾンを11β−ヒドロキシグルココルチコイド、例えばコルチゾールに変換するレダクターゼとして作用する。そのため、11β−HSD1はヒト、特に肝臓および脂肪組織のような代謝的に活性な組織においてインシュリンアンタゴニスト11β−ヒドロキシグルココルチコイド、例えばコルチゾールの細胞内プールを調整する。したがって、増大した11β−HSD1活性は2型糖尿病、メタボリック症候群および関連疾患、例えば肥満症、心臓血管疾患および高血圧の発症原因となりうる。
【0057】
11β−HSD1酵素が関連するまたは調節する疾患はまた、WO−A 03/065983において第20頁から始まる段落「有用性(Utilities)」でより詳細に記載されており、その段落は参照により本明細書に加入される。
【0058】
11β−HSD1酵素に関連する他の疾患はアルツハイマー病、および老化の共通点であるが現時点では治療不可能な軽度認知機能障害(MCI)である(Ritchie, K. & Touchon, J. 2000年)。MCIおよびアルツハイマー病は高齢者の不良な生活の質および自立の喪失と関係があり、巨額の社会経済コストをもたらす(Fillit, H.ら、2002年)。高齢の動物および人間において、認知機能の個体差は長期間のグルココルチコイド露出の変動によるものである(Lupien, S. J.ら、1998年;Seckl, J. R. & Olsson, T. 1995年)。海馬は長く持続する記憶の形成において中心的な役割を果たし、齧歯動物(Reul, J. M. H. M. & de Kloet, E. R. 1985年)および人間(Seckl, J. R.ら、1991年)においてグルココルチコイドの受容体を高く発現し、また慢性のグルココルチコイド過剰の有害な作用に対して特に感受性である(Landfield, P. W.ら、1978年;Meaney, M. J.ら、1995年)。上昇したグルココルチコイド濃度に対する慢性的に増加した海馬の暴露の原因となる視床下部−下垂体−副腎(HPA)軸の調節異常は海馬神経におけるグルココルチコイドの悪影響により加齢に伴なう認知機能低下の一因になると仮説を立てられている(McEwen, B. S. & Sapolsky, R. M. 1995年;McEwen, B. S. 1999年)。アルツハイマー病の人および正常な高齢者を含む人間集団では、より高いコルチゾール濃度はより悪い記憶力および海馬の収縮/神経欠損と関係がある(Lupien, S. J.ら、1998年;Newcomer, J. W.ら、1994年;de Leon, M. J.ら、1988年)。11β−HSDは成体ラット脳でもまた発現し(Moisan, M.−P.ら、1990年;Lakshmi, V.ら、1991年;Sakai, R. R.ら、1992年)、そこで11β−HSD1は豊富であるが、11β−HSD2は殆んど存在しない(Roland, B. L.ら、1995年)。単独に11β−HSD1イソ酵素を発現する初代培養の無傷のラット海馬細胞において、触媒される反応は還元である。このような11β−HSD1によるグルココルチコイドの再活性化はカイニン酸が誘発する神経毒性を増強するのに本質的に不活性な11−ケトステロイドに活性グルココルチコイドを模倣させることができる(Rajan, V.ら、1996年)。11β−HSDのイソ酵素を試験管内および生体内の両方で非特異的に阻害するカルベノキソロン(Stewart, P. M.ら、1990年)は11β−HSD1によるグルココルチコイドの再生を防止し、それにより初代培養の海馬細胞をグルココルチコイドが関与する興奮性アミノ酸神経毒性の悪化から保護する(Rajan, V.ら、1996年)。11β−HSD1ノックアアウトマウスはグルココルチコイドが関連する加齢に伴なう海馬機能障害から保護されるため、神経細胞内での11β−HSD1によるグルココルチコイドの再生は生体内で重要であると思われる(Yau, J. L. W.ら、2001年)。したがって、11β−HSD1の特異的な阻害はまた、加齢による認知障害を保護し得る。さらに、11β−HSD阻害剤カルベノキソロンの投与は健康な高齢者の言葉の流ちょうさを改善し、また2型糖尿病患者の言葉の記憶力を改善した(Sandeep T. C.ら、2004年)。
【0059】
ヒト免疫不全ウィルス(HIV)に感染した患者の強力な抗レトロウイルス療法(HAART)はクッシング症候群に似ているが、血漿コルチゾールが高くない、まだよく理解されていないリポジストロフィー症候群および高トリグリセリド血症の症候群に関連している。これらのHAART関連リポジストロフィー患者の脂肪組織において、11β−HSD1 mRNAは増加し、その濃度はインシュリン抵抗性と関係がある。したがって、強力な抗レトロウイルス療法(HAART)関連リポジストロフィーは酵素11β−HSD1により触媒される、脂肪組織内の不活性なコルチゾンからのコルチゾールの局所的な再生の増加により説明することができる(Sutinen J.ら、Diabetologia , Epub, 2004年9月29日)。
【0060】
11β−HSD1は骨芽細胞および破骨細胞の両方で発現する(J.W. Tomlinson、 Minerva Endocrinol, 第30巻, 37〜46(2005年))。その活性は初代培養の骨芽細胞において経時的に増加するため、加齢による骨量減少(骨粗鬆症)の発症に関ると思われる(M.S. Cooperら、J Bone Miner Res, 第17巻, 979〜86(2002年))。
【0061】
グルココルチコイドは未分化細胞の増殖や前駆体細胞の完全に分化した細胞への分化を調節することが知られている(T.M. Stulnigら、Diabetologica, 47, 1〜11(2004年))。したがって、11β−HSD1の活性はガン細胞の発現および腫瘍の増殖の一因となりうる。
【0062】
異常なコルチコステロイド濃度は特定の海馬神経細胞の脆弱性を高める。海馬のグルココルチコイド受容体免疫活性は発作抵抗性のアレチネズミと比較して発作感受性がより高いことがわかった(I.K. HwangらのNeurosci Res., 53, 14〜24(2005年))。したがって、11β−HSD1活性によりグルココルチコイド濃度を調節することはてんかんの治療に使用することができる。
【0063】
11β−HSD1活性は鬱病の治療に使用できることもまた考えられる(WO−A 2005/060963;WO−A 2005/047250;WO−A 2005/075471)。
【0064】
したがって、本発明は薬剤として使用される式(I)の化合物またはその薬学的に許容しうる塩を提供する。
【0065】
さらに、本発明は非インシュリン依存性糖尿病、高血糖、低耐糖能、インシュリン抵抗性、β−細胞機能障害、肥満症、脂質障害、異常脂質血症、高脂血症、高トリグリセリド血症、高コレステロール血症、低HDL濃度、高LDL濃度、アテローム性動脈硬化症およびその続発症、血管再狭窄、膵炎、腹部肥満症、神経変性疾患、網膜症、腎症、神経障害、X症候群、アルツハイマー病、骨粗鬆症、ガン、てんかん、鬱病、HAART関連リポジストロフィー、あるいはインシュリン抵抗性が関与する、または11β−HSD1酵素の阻害により治療することができる他の疾患および障害を治療または予防するための薬剤の製造における式(I)の化合物またはその薬学的に許容しうる塩の使用を提供する。
【0066】
本発明はまた、治療の必要な哺乳動物患者に治療的に有効な量の本発明の化合物またはその薬学的に許容しうる塩を投与することからなる、前記患者の非インシュリン依存性糖尿病の発病、高血糖、低耐糖能、インシュリン抵抗性、β−細胞機能障害、肥満症、脂質障害、異常脂質血症、高脂血症、高トリグリセリド血症、高コレステロール血症、低HDL濃度、高LDL濃度、アテローム性動脈硬化症およびその続発症、血管再狭窄、膵炎、腹部肥満症、神経変性疾患、網膜症、腎症、神経障害、X症候群、アルツハイマー病、骨粗鬆症、ガン、てんかん、鬱病、HAART関連リポジストロフィー、並びにインシュリン抵抗性が関与する、または11β−HSD1酵素の阻害により治療することができる他の疾患および障害からなる群より選択される1種またはそれ以上の疾患を治療、抑制、遅延または予防する方法を提供する。
【0067】
本発明は活性成分として式(I)の化合物またはその薬学的に許容しうる塩を薬学的に許容しうる担体と一緒に、場合により1種またはそれ以上の他の医薬組成物と組合せて含有する医薬組成物を提供する。
【0068】
「医薬組成物」とは1種またはそれ以上の活性成分と担体を構成する1種またはそれ以上の不活性成分、並びに2種またはそれ以上の成分の混合、錯体生成または凝集から、あるいは1種またはそれ以上の成分の解離から、あるいは1種またはそれ以上の成分の他のタイプの反応または相互作用から直接的または間接的に得られる製剤を意味する。したがって、本発明の医薬組成物は本発明の化合物および薬学的に許容しうる担体を混合することにより製造される組成物を包含する。
【0069】
本発明の医薬組成物は活性成分として組成物中の第1化合物ではない1種またはそれ以上の式(I)の化合物または他の11β−HSD1阻害剤のような1種またはそれ以上の追加化合物を含有することができる。
【0070】
他の活性成分は例えばWO−A 03/065983において第27頁から始まる段落「併用療法(Combination Therapy)」で記載されており、その段落は参照により本明細書に加入される。
【0071】
したがって、他の活性成分はDPP−IV阻害剤;インシュリン増感剤、例えばPPARアゴニストおよびビグアニド剤;インシュリンおよびインシュリン模倣剤;スルホニル尿素および他のインシュリン分泌促進剤;α−グルコシダーゼ阻害剤;グルカゴン受容体アンタゴニスト;GLP−1、GLP−1模倣剤およびGLP−1受容体アゴニスト;GIP、GIP模倣剤およびGIP受容体アゴニスト;PACAP、PACAP模倣剤およびPACAP受容体3アゴニスト;コレステロール低下剤、例えばHMG−CoAレダクターゼ阻害剤、金属イオン封鎮剤(sequestrant)、ニコチニルアルコール、ニコチン酸またはその塩、PPARγアゴニスト、PPARα/γデュアルアゴニスト、コレステロール吸収阻害剤、アシルCoA:コレステロールアシルトランスフェラーゼ阻害剤および抗酸化剤;PPARアゴニスト;抗肥満症化合物;回腸胆汁酸トランスポーター阻害剤;抗炎症剤;あるいはプロテインチロシンホスファターゼ−1B(PTP−1B)阻害剤であってよい。
【0072】
他の活性成分は抗高血圧化合物、または心臓血管疾患、特にアテローム性動脈硬化症を治療するための化合物であってよい。
【0073】
活性成分は1種またはそれ以上の異なる医薬組成物(医薬組成物の組合せ)に含まれてもよい。
【0074】
「薬学的に許容しうる塩」なる用語は無機塩基または酸および有機塩基または酸を含む非毒性の薬学的に許容しうる塩基または酸から製造される塩を意味する。
【0075】
本組成物は経口、経腸、局所、非経口(皮下、筋肉内および静脈内を含む)、眼内(点眼)、肺(鼻腔内または口腔内吸入)、あるいは鼻腔内投与に適した組成物を包含するが、各症例で最適な経路は治療する疾患の性質および重症度や活性成分の性質に依存する。これらは好都合には単位投与形態で存在し、製薬分野でよく知られている方法により製造することができる。
【0076】
実際の使用において、式(I)の化合物は活性成分として慣用の製薬法に従って薬用担体と密に混合して組み合わせることができる。担体は投与、例えば経口または非経口(静脈内を含む)投与に適した製剤の形態に応じて様々な形態をとることができる。経口投与形態のための組成物の製造において、例えば懸濁剤、エリキシル剤および液剤のような経口液体製剤の場合は通常の薬用媒体、例えば水、グリコール、油、アルコール、芳香剤、保存剤、着色剤など;あるいは粉末、硬質および軟質カプセル剤や錠剤のような経口固体製剤の場合はスターチ、糖、微結晶性セルロース、希釈剤、顆粒化剤、潤滑剤、結合剤、崩壊剤などのような担体を使用することができ、固体の経口製剤の方が液体製剤よりも好ましい。
【0077】
それらの投与の簡便性のため、錠剤およびカプセル剤は最も有利な経口投与単位形態であり、その場合は明らかに固体の薬用担体が使用される。必要に応じて、錠剤は標準的な湿式または乾式の方法によりコーティングすることができる。このような組成物および製剤は少なくとも0.1%の活性化合物を含有する。これらの組成物に含まれる活性化合物の割合はもちろん変動してもよく、好都合には投与単位の重量の約2%〜約60%である。このような治療的に有用な組成物中の活性化合物の量は有効投与量となるような量である。活性化合物は例えば液滴またはスプレーとして鼻腔内的に投与することもできる。
【0078】
錠剤、丸剤、カプセル剤などはさらにトラガカントガム、アカシア、コーンスターチまたはゼラチンのような結合剤;第2リン酸カルシウムのような賦形剤;コーンスターチ、ポテトスターチ、アルギン酸のような崩壊剤;ステアリン酸マグネシウムのような潤滑剤;およびスクロース、ラクトースまたはサッカリンのような甘味剤を含有することができる。投与単位形態がカプセル剤である場合、それは上記タイプの物質の他に脂肪油のような液体担体を含有することができる。
【0079】
他の様々な物質がコーティングとして、または投与単位の物理的形態を変えるために存在することができる。例えば、錠剤はセラック、糖または両方でコーティングすることができる。シロップ剤またはエリキシル剤は活性成分の他に甘味剤としてスクロース、保存剤としてメチルおよびプロピルパラベン、着色剤およびチェリーまたはオレンジフレーバーのような芳香剤を含有することができる。
【0080】
式(I)の化合物は非経口的に投与することもできる。これらの活性化合物の液剤または懸濁製剤はヒドロキシプロピル−セルロースのような界面活性剤と適当に混合した水中で製造することができる。分散製剤もまたグリセロール、液体ポリエチレングリコール、および油中のそれらの混合物中で製造することができる。通常の保存および使用条件下、これらの製剤は微生物の増殖を防止するために保存剤を含有する。
【0081】
注射剤として使用するのに適した製剤形態には無菌の水性液剤または分散製剤および即座に無菌の注射可能な液剤または分散製剤を製造するための滅菌粉末がある。すべての場合において、その形態は無菌でなければならず、また容易に注射できる(syringability)程流動性でなければならない。それは製造および保存条件下で安定でなければならず、バクテリアおよび菌類のような微生物の汚染作用に対して保存しなければならない。担体は例えば水、エタノール、ポリオール(例えばグリセロール、プロピレングリコールおよび液体ポリエチレングリコール)、それらの適当な混合物および植物油を含有する溶剤または分散媒であってよい。
【0082】
適当な投与経路を使用して哺乳動物、特にヒトに有効量の本発明の化合物を投与することができる。例えば、経口、経腸、局所、非経口、眼内、肺、鼻腔内投与などを行なうことができる。投与形態には錠剤、トローチ剤、分散製剤、懸濁製剤、液剤、カプセル剤、クリーム剤、軟膏剤、エアロゾル剤などがある。好ましくは、式(I)の化合物は経口的に投与される。
【0083】
使用される活性成分の有効投与量は使用される特定の化合物、投与方法、治療される疾患および治療される疾患の重症度に応じて変動する。このような投与量は当業者により容易に確定することができる。
【0084】
糖尿病および/または高血糖または高トリグリセリド血症または式(I)の化合物が適用される他の疾患を治療または予防する場合、満足度の高い結果が得られるのは一般に本発明の化合物を動物の体重1kgにつき約0.1mg〜約100mgの1日量で、好ましくは単回投与または1日に2〜6回の分割投与により、あるいは徐放性形態で投与することができる。殆んどの大型哺乳動物の場合、1日の全投与量は約1.0mg〜約1000mg、好ましくは約1mg〜約50mgである。70kgの成人の場合、1日の全投与量は一般に約7mg〜約350mgである。この投与量を調整して最適な治療効果を達成することができる。
【0085】
本明細書で使用される幾つかの略語は次の通りである。
略語
記号表示
Boc tブトキシカルボニル
Boc2O ジ−t−ブチル−ジカーボネート
nBuLi n−ブチルリチウム
DCM ジクロロメタン
DIPEA ジイソプロピルエチルアミン
DMAP ジメチルアミノピリジン
DMF N,N−ジメチルホルムアミド
DPPA ジフェニルホスホリルアジド
EDC 1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩
EtOAc 酢酸エチル
EtOH エタノール
FMPE 2−(4−ホルミル−3−メトキシフェノキシ)エチルポリスチレン
HOBt 1−ヒドロキシベンゾトリアゾール
MeOH メタノール
STAB トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム
TBTU 2−(1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウムテトラフルオロボレート
TEA トリエチルアミン
TFA トリフルオロ酢酸
THF テトラヒドロフラン
TMOF トリメチルオルトホルメート
TMSCHN2 (トリメチルシリル)ジアゾメタン
【0086】
本発明の好ましい態様の合成のために使用できる出発物質は式(II)のアミンおよび式(III)の塩化スルホニルである。これらはArray、Sigma、Aldrich、Fluka、ABCRのような商業的に入手できる製造業者から購入することができ、または当業者により合成することができる。
【0087】
一般に、好ましい式(I)の化合物
【化3】

(式中、各可変基は上記の意味を有する)は式(II)
【化4】

の化合物を還元し;そして得られるアミン(III)
【化5】

をA−Y−Cl(式中、AはTまたはC1-6アルキルである)、またはA−H(式中、AはT−N(R1c)−である)およびSO2Cl2と結合させることにより製造することができる。
【0088】
本発明の好ましい態様の化合物を製造するための具体的な経路をスキームA〜Iで説明する。
【0089】
スキームAの反応で例示した条件については実験部分に記載する−経路1
【化6】

【0090】
これらの化合物への別の経路が固相試薬を使用して研究されている(J. Comb. Chem., 2, 66〜74(2000年); Tetrahedron Lett., 43, 4741〜4745(2002年))。主要中間体1C(経路1に記載のようにして製造された)をベンズアルデヒド樹脂に負荷してから残りの反応を行なう(スキームB)。
【化7】

【0091】
スキームCの反応で例示した条件については実験部分に記載する(R4=F)−経路2
【化8】

【0092】
文献に記載の方法を使用して主要中間体1Cから出発してスルファミド部分を導入することができる(J. Med. Chem., 15, 5, 538(1972年))。
【化9】

【0093】
カルボン酸およびアミドキシムからのオキサジアゾールの合成はTetrahedron Lett., 42, 1495〜1498(2001年)およびJ. Org. Chem., 68, 7316〜7321(2003年)に記載されている。カルボン酸前駆体は経路1により製造することができる。
【化10】

【0094】
ベンジル(中心)環のピリジル置換
窒素が中心環の異なる位置を占める3シリーズの化合物を下記に示す。
【0095】
シリーズ1
主要なニトリル中間体は文献記載の手順に従ってピルビン酸エチルおよび4−シアノピリジンを反応させることにより合成することができる(Tet. Lett., 645(1973年))。残りの合成はすでに経路1で説明した方法を使用することが予想される。
【化11】

【0096】
シリーズ2
5−ブロモニコチン酸エチルをシアン化銅と反応させて臭素原子を置換してニトリルを導入することができる。ニトリルを手にして、残りの経路の方法は経路1に従う。
【化12】

【0097】
シリーズ3
これらの化合物の合成経路では出発物質が2−ブロモニコチン酸エチルであることを除けばシリーズ2と同じ条件を使用して合成することができる。その後の工程は経路1に従う。
【化13】

【0098】
ベンジル(中心)環のピリミジニル置換
本合成の主要中間体への経路は4−クロロ置換基のシアニド置換を包含し(Bioorg. Med.
Chem. Lett., 9, 1973〜1978(1999年))、その後加水分解およびメチルエステル生成により所望の官能基が得られる。加水分解中に、2−クロロ置換基もまた加水分解され、それはPOCl3を使用して再導入され、その後シアン化ナトリウムと第2の置換が行なわれる。その後、残りの経路は経路1と同じ方法を使用する。
【化14】

【実施例】
【0099】
〔実施例1〕
3−[(3−クロロ−2−メチルベンゼンスルホニルアミノ)−メチル]−N,N−ジエチルベンズアミドの製造(経路1)
【化15】

【0100】
1A. 3−シアノ−安息香酸メチルエステル
DCM/MeOH(80ml/20ml)中における3−シアノ安息香酸(7.35g、50ミリモル)の溶液にトリメチルシリルジアゾメタン(2Mエーテル溶液;1当量、50ミリモル)を加え、混合物を1時間撹拌した。黄色が消えるまで酢酸を滴加した。次に、溶媒を真空下で除去した。残留物をDCMに溶解し、水で洗浄した。有機相を乾燥(MgSO4)し、真空下で濃縮して表題化合物(5g、62%)を得た。LC/MS:93% MH+、m/z 非イオン化、Rt=1.14分。
1B. 3−(t−ブトキシカルボニルアミノメチル)安息香酸メチルエステル
500mlの圧力ボンベにおいて酢酸エチル(25ml)中における表題化合物1A、3−シアノ−安息香酸メチルエステル(5.80g、36.0ミリモル)の溶液にジ−t−ブチル−ジカーボネート(1.2当量、43.2ミリモル)および10%パラジウム/炭素(580mg)を加え、容器を5気圧の水素で満たし、一晩撹拌した。容器を再び水素で満たし、さらに5時間撹拌した。セライトに通して混合物をろ過し、ろ液を真空下で濃縮して表題化合物(10.01g、>100%、出発物質が残存)を得た。LC/MS:>75% MH+、m/z 非イオン化、Rt=1.36分。
1C. 3−アミノメチル−安息香酸メチルエステル
DCM(40ml)中における表題化合物1B、3−(t−ブトキシカルボニルアミノメチル)安息香酸メチルエステル(4g、15.1ミリモル)の溶液にジオキサン中の4M HCl(4当量、60.4ミリモル)を加え、混合物を室温で4.5時間撹拌した。溶媒を真空下で除去した。残留物をDCMに再溶解し、カーボネート樹脂を加え、混合物を室温で一晩撹拌した。混合物をろ過し、溶媒を真空下で除去して表題化合物を得、それを精製することなく使用した。LC/MS:86% MH+、m/z 166、Rt=0.69分。
1D. 3−[(3−クロロ−2−メチルベンゼンスルホニルアミノ)−メチル]−安息香酸メチルエステル
DCM(30ml)中における表題化合物1C、3−アミノメチル−安息香酸メチルエステル(1g、6.06ミリモル)および塩化3−クロロ−2−メチルフェニルスルホニル(1.1当量、6.66ミリモル)の溶液にピリジン(3当量、18.18ミリモル)を加えた。混合物を室温で16時間撹拌した。溶媒を真空下で除去した。残留物をDCMに再溶解し、水で洗浄した。有機層を1M HClで酸性にし、DCMで洗浄した。水相を1M NaOH溶液で塩基性にし、DCMで抽出した。有機相を乾燥(Na2SO4)し、真空下で濃縮して表題化合物(1.33g、62%)を得た。LC/MS:55% MH+、m/z 354、Rt=1.49分。
1E. 3−[(3−クロロ−2−メチルベンゼンスルホニルアミノ)−メチル]−安息香酸
THF/MeOH(3:2、50ml)中における表題化合物1D、3−[(3−クロロ−2−メチルベンゼンスルホニルアミノ)−メチル]−安息香酸メチルエステル(1.13g、3.2ミリモル)の溶液に水酸化リチウム(5当量、16.06ミリモル)を加え、混合物を50℃で32時間加熱した。冷却した後、溶媒を真空下で除去した。残留物を酢酸エチルおよび水に溶解した。水相を酢酸エチルで洗浄した。水相を2M HClで酸性にし、酢酸エチルで再抽出した。合一した有機相を乾燥(Na2SO4)し、真空下で濃縮して表題化合物(0.91g、83%)を得た。
1F. 3−[(3−クロロ−2−メチルベンゼンスルホニルアミノ)−メチル]−N,N−ジエチルベンズアミド
THF(9ml)中における表題化合物1E、3−[(3−クロロ−2−メチルベンゼンスルホニルアミノ)−メチル]−安息香酸(0.6g、1.77ミリモル)の溶液に塩化チオニル(4当量、7.07ミリモル)および数滴のDMFを加え、混合物を室温で撹拌した。反応終了後、その混合物を真空下で濃縮した。ジエチルアミン(1当量、0.42ミリモル)をDCM(2ml)に溶解し、DCM(3ml)中における酸塩化物(150mg、0.42ミリモル)の溶液を加え、混合物を室温で一晩撹拌した。反応混合物を真空下で濃縮した。粗生成物を溶離剤としてDCM/MeOH(グラジエント0〜2%)を使用するカラムクロマトグラフィーにより精製して表題化合物(77.6mg、47%)を得た。LC/MS:94% MH+、m/z 395、Rt=1.41分。
【0101】
〔実施例2〕
N,N−ジエチル−3−フルオロ−5−[(4'−フルオロ−ビフェニル−4−スルホニルアミノ)−メチル]−ベンズアミドの製造(経路2)
【化16】

【0102】
2A. 3−ブロモ−5−フルオロ安息香酸メチルエステル
DCM/MeOH(20ml/5ml)中における3−ブロモ−5−フルオロ安息香酸(2g、9.13ミリモル)の溶液にトリメチルシリルジアゾメタン(2Mエーテル溶液;1当量、9.13ミリモル)を加え、混合物を1時間撹拌した。黄色が消えるまで酢酸を滴加した。次に、溶媒を真空下で除去した。残留物をDCMに溶解し、K2CO3で洗浄した。有機相を乾燥(MgSO4)し、真空下で濃縮して表題化合物(1.5g、71%)を得た。LC/MS:91% MH+、m/z 非イオン化、Rt=1.55分。
2B. 3−シアノ−5−フルオロ安息香酸メチルエステル
シュレンク管中でガス抜きしたDMF(5ml)中における表題化合物2A、3−ブロモ−5−フルオロ安息香酸メチルエステル(1g、3ミリモル)の溶液にシアン化銅(1.1当量、3.3ミリモル)を加えた。混合物を160℃で18時間加熱した。冷却した後、反応混合物を1M K2C
O3および酢酸エチルに注いだ。分離を良くするためにNH4OH溶液(5ml)を加え、水相を酢酸エチルで再抽出した。合一した有機相を乾燥(MgSO4)し、真空下で濃縮した。粗生成物を溶離剤としてDCM/MeOH(99:1)を使用するカラムクロマトグラフィーにより精製して表題化合物(0.47g、60%)を得た。LC/MS:100% MH+、m/z 非イオン化、Rt=1.24分。
2C. 3−(t−ブトキシカルボニルアミノメチル)−5−フルオロ−安息香酸メチルエステル
酢酸エチル(20ml)中における表題化合物2B、3−シアノ−5−フルオロ安息香酸メチルエステル(0.8g、4.47ミリモル)の溶液にジ−t−ブチル−ジカーボネート(1.2当量、5.36ミリモル)および10%パラジウム/炭素(0.1当量)を加え、容器を水素で満たし、一晩撹拌した。容器を再び水素で満たし、さらに5時間撹拌した。セライトに通して混合物をろ過し、ろ液を真空下で濃縮した。粗生成物をヘプタン/酢酸エチル(85:15)を使用するカラムクロマトグラフィーにより精製して表題化合物(0.41g、32%)を得た。LC/MS:94% MH+、m/z 非イオン化、Rt=1.43分。
2D. 3−アミノメチル−5−フルオロ−安息香酸メチルエステル
DCM(10ml)中における表題化合物2C、3−(t−ブトキシカルボニルアミノメチル)−5−フルオロ−安息香酸メチルエステル(0.41g、1.45ミリモル)の溶液にジオキサン中の4M HCl(4当量、5.65ミリモル)を加え、混合物を室温で4.5時間撹拌した。溶媒を真空下で除去した。残留物をDCMに再溶解し、カーボネート樹脂を加え、混合物を室温で一晩撹拌した。混合物をろ過し、溶媒を真空下で除去して表題化合物(0.25g、94%)を得た。LC/MS:48% MH+、m/z 184、Rt=0.76分。
2E. 3−フルオロ−5−[(4'−フルオロ−ビフェニル−4−スルホニルアミノ)−メチル]安息香酸メチルエステル
DCM(10ml)中における表題化合物2D、3−アミノメチル−5−フルオロ−安息香酸メチルエステル(0.25g、1.37ミリモル)および塩化4−フルオロビフェニルスルホニル(1.0当量、1.37ミリモル)の溶液にDMAP(1.1当量、1.50ミリモル)を加えた。混合物を室温で16時間撹拌した。溶媒を真空下で除去して表題化合物(0.57g、100%)を得た。LC/MS:48% MH+、m/z 418、Rt=1.57分。
2F. 3−フルオロ−5−[(4'−フルオロ−ビフェニル−4−スルホニルアミノ)−メチル]安息香酸
THF/H2O(2:1、5ml:2.5ml)中における表題化合物2E、3−フルオロ−5−[(4'−フルオロ−ビフェニル−4−スルホニルアミノ)−メチル]安息香酸メチルエステル(0.57g、1.37ミリモル)の溶液に水酸化リチウム(2当量、2.73ミリモル)を加え、混合物を室温で5時間撹拌した。溶媒を真空下で除去した。残留物をDCMおよび水に溶解した。水相をDCMで洗浄した。水相を1M HClで酸性にしてpH=4とし、DCMで再抽出した。固体がDCM相から沈殿し、それをろ過により集めて表題化合物(0.16g、29%)を得た。LC/MS:100% MH+、m/z 404、Rt=1.40分。
2G. N,N−ジエチル−3−フルオロ−5−[(4'−フルオロ−ビフェニル−4−スルホニルアミノ)−メチル]−ベンズアミド
DCM(2ml)中における表題化合物2F、3−フルオロ−5−[(4'−フルオロ−ビフェニル−4−スルホニルアミノ)−メチル]安息香酸(0.08g、0.19ミリモル)の溶液にEDC(1当量、0.19ミリモル)およびHOBt(1当量、0.19ミリモル)を加えた。ジエチルアミン(1当量、0.19ミリモル)を加え、混合物を室温で18時間撹拌した。溶媒を真空下で除去した。粗生成物を溶離剤としてDCM/MeOH(グラジエント0.5〜1%)を使用するカラムクロマトグラフィーにより精製して表題化合物(22mg、25%)を得た。LC/MS:100% MH+、m/z 459、Rt=1.52分。
【0103】
〔実施例3〕
3−アミノメチル−安息香酸メチルエステル−中間体1Cの合成
【化17】

【0104】
1A. 3−シアノ−安息香酸メチルエステル
DCM/MeOH(80ml/20ml)中における3−シアノ安息香酸(7.35g、50ミリモル)の溶液にトリメチルシリルジアゾメタン(2Mエーテル溶液;1当量)を加え、混合物を1時間撹拌した。黄色が消えるまで酢酸を滴加した。次に、溶媒を真空下で除去した。残留物をDCMに溶解し、水で洗浄した。有機相を乾燥(MgSO4)し、真空下で濃縮して表題化合物(5g、62%)を得た。LC/MS:93% MH+、m/z 非イオン化、Rt=1.14分。
1B. 3−(t−ブトキシカルボニルアミノメチル)安息香酸メチルエステル
500mlの圧力ボンベにおいて酢酸エチル(25ml)中における表題化合物1A、3−シアノ−安息香酸メチルエステル(5.80g、36.0ミリモル)の溶液にジ−t−ブチル−ジカーボネート(1.2当量)および10%パラジウム/炭素(580mg)を加え、容器を5気圧の水素で満たし、一晩撹拌した。容器を再び水素で満たし、さらに5時間撹拌した。セライトに通して混合物をろ過し、ろ液を真空下で濃縮して表題化合物(10.01g、>100%、出発物質が残存)を得た。LC/MS:>75% MH+、m/z 非イオン化、Rt=1.36分。
1C. 3−アミノメチル−安息香酸メチルエステル
DCM(40ml)中における表題化合物1B、3−(t−ブトキシカルボニルアミノメチル)安息香酸メチルエステル(4g、15.1ミリモル)の溶液にジオキサン(4当量)中の4M HClを加え、混合物を室温で4.5時間撹拌した。溶媒を真空下で除去した。残留物をDCMに再溶解し、カーボネート樹脂を加え、混合物を室温で一晩撹拌した。混合物をろ過し、溶媒を真空下で除去して表題化合物を得、それを精製することなく使用した。LC/MS:86% MH+、m/z 166、Rt=0.69分。
【0105】
合成経路1−液相合成
【化18】

【0106】
方法D:スルホンアミド生成
DCM(30ml)中における3−アミノメチル−安息香酸メチルエステル1C(6.06ミリモル)および塩化スルホニル(1.2当量)の溶液にピリジン(20当量)を加え、混合物を室温で16時間撹拌した。溶媒を真空下で除去し、残留物をDCMに再溶解し、水で洗浄した。有機相を乾燥(Na2SO4)し、真空下で濃縮した。粗製混合物を溶離剤としてDCM/EtOAcを使用するカラムクロマトグラフィーにより精製して表題化合物を得た。
【0107】
方法E:ケン化
THF/H2O(3:2 50ml)中における表題中間体D(3.2ミリモル)の溶液に水酸化リチウム(2当量)を加え、混合物を50℃で5時間加熱した。冷却した後、溶媒を真空下で除去し、残留物を酢酸エチルおよび水に溶解した。水相を1M HClで酸性にしてpH=2にし、酢酸エチルで抽出した。合一した有機相を乾燥(MgSO4)し、真空下で濃縮して表題化合物を得た。
【0108】
方法F:アミド生成
THF(9ml)中における表題中間体E(1.77ミリモル)の溶液に塩化チオニル(4当量)および数滴のDMFを加え、混合物を室温で撹拌した。反応終了後、その混合物を真空下で濃縮した。アミン(1当量)をDCM(2ml)に溶解し、DCM(3ml)中における酸塩化物の溶液(0.42ミリモル)を加え、混合物を室温で一晩撹拌した。反応混合物を真空下で濃縮した。粗生成物を溶離剤としてDCM/MeOHを使用するカラムクロマトグラフィーにより精製して表題化合物を得た。
【0109】
方法G:アミド生成
DMF/DCM(1:2、4.5ml)中における表題中間体E(0.45ミリモル)の溶液にHBTU(1.2当量)およびHOBt(1.2当量)を加え、混合物を室温で10分間撹拌した。アミン(1.2当量)を加え、混合物を室温で一晩撹拌した。混合物をDCMで希釈し、ブラインで洗浄した。有機相を乾燥(Na2SO4)し、真空下で濃縮した。粗生成物を溶離剤としてDCM/MeOHを使用するカラムクロマトグラフィーにより精製して表題化合物を得た。
【0110】
方法H:アミド生成
DMF/DCM(1:2、4.5ml)中における表題中間体E(0.45ミリモル)の溶液にHBTU(1.2当量)およびHOBt(1.2当量)を加え、混合物を室温で10分間撹拌した。アミンのHCl塩(1.2当量)
およびDIPEA(1.2当量)を加え、混合物を室温で一晩撹拌した。混合物をDCMで希釈し、ブラインで洗浄した。有機相を乾燥(Na2SO4)し、真空下で濃縮した。粗生成物を溶離剤としてDCM/MeOHを使用するカラムクロマトグラフィーにより精製して表題化合物を得た。
【0111】
経路1により合成した化合物を下記に列挙する:
1D. 3−[(ビフェニル−4−スルホニルアミノ)−メチル]−安息香酸メチルエステル
方法Dを使用して化合物を合成して表題化合物1D(3.21g、32%)を得た。LC/MS:98%
MH+、m/z 382、Rt=1.56分。
1E. 3−[(ビフェニル−4−スルホニルアミノ)−メチル]−安息香酸
方法Eを使用して化合物を合成して表題化合物1E(3.67g、100%)を得た。LC/MS:100% MH+、m/z 368、Rt=1.40分。
1F1. 3−[(ビフェニル−4−スルホニルアミノ)−メチル]−N,N−ジエチルベンズアミド
方法Fを使用して化合物を合成して表題化合物1F1(10.5mg、6%)を得た。LC/MS:100% MH+、m/z 423、 Rt=1.51分。
1F2. ビフェニル−4−スルホン酸3−(モルホリン−4−カルボニル)−ベンジルアミド
方法Fを使用して化合物を合成して表題化合物1F2(15.8mg、9%)を得た。LC/MS:96% MH+、m/z 437、Rt=1.36分。
1F3. ビフェニル−4−スルホン酸 3−(4−メチル−ピペラジン−1−カルボニル)−ベンジルアミド
方法Fを使用して化合物を合成して表題化合物1F3(15.7mg、8%)を得た。LC/MS:100% MH+、m/z 450、Rt=1.17分。
2D. 3−[(3−クロロ−2−メチルベンゼンスルホニルアミノ)−メチル]−安息香酸メチルエステル
方法Dを使用して化合物を合成して表題化合物2D(0.34g、38%)を得た。LC/MS:96% MH+、m/z 354、Rt=1.55分。
2E. 3−[(3−クロロ−2−メチルベンゼンスルホニルアミノ)−メチル]−安息香酸
方法Eを使用して化合物を合成して表題化合物2E(0.14g、100%)を得た。LC/MS:84% MH+、m/z 340、Rt=1.35分。
2F1. 3−[(3−クロロ−2−メチルベンゼンスルホニルアミノ)−メチル]−N,N−ジエチルベンズアミド
方法Fを使用して化合物を合成して表題化合物2F1(10.7mg、6%)を得た。LC/MS:94% MH+、m/z 395、Rt=1.41分。
2G2. 3−[(3−クロロ−2−メチルベンゼンスルホニルアミノ)−メチル]−N−(4−トリフルオロメチル−ベンジル)−ベンズアミド
方法Fを使用して化合物を合成して表題化合物2G2(34.4mg、34%)を得た。LC/MS:96% MH+、m/z 497、Rt=2.41分。
2G3. 4−({3−[(3−クロロ−2−メチルベンゼンスルホニルアミノ)−メチル]−ベンゾイルアミノ}−メチル)−安息香酸メチルエステル
方法Gを使用して化合物を合成して表題化合物2G3(105.5mg、100%)を得た。LC/MS:65% MH+、m/z 486、Rt=2.13分。
【0112】
3D. 3−[(ナフタレン−2−スルホニルアミノ)−メチル]−安息香酸メチルエステル
方法Dを使用して化合物を合成して表題化合物3D(1.93g、42%)を得た。LC/MS:90% MH+、m/z 356、Rt=1.47分。
4D. 3−[(ベンゾ[b]チオフェン−2−スルホニルアミノ)−メチル]−安息香酸メチルエステル
方法Dを使用して化合物を合成して表題化合物4D(1.5g、41%)を得た。LC/MS:95%
MH+、m/z 362、Rt=1.54分。
5D. 3−[(5−クロロ−3−メチル−ベンゾ[b]チオフェン−2−スルホニルアミノ)−メチル]−安息香酸メチルエステル
方法Dを使用して化合物を合成して表題化合物5D(2.7g、44%)を得た。LC/MS:86%
MH+、m/z 非イオン化、Rt=1.68分。
5E. 3−[(5−クロロ−3−メチル−ベンゾ[b]チオフェン−2−スルホニルアミノ)−メチル]−安息香酸
方法Eを使用して化合物を合成して表題化合物5E(1.4g、>100%)を得た。LC/MS:76% MH+、m/z 396、Rt=1.50分。
5G1. 3−[(5−クロロ−3−メチル−ベンゾ[b]チオフェン−2−スルホニルアミノ)−メチル]−N,N−ジエチルベンズアミド
方法Gを使用して化合物を合成して表題化合物5G1(23mg、40%)を得た。LC/MS:100% MH+、m/z 451、Rt=2.35分。
5G2. 3−[(5−クロロ−3−メチル−ベンゾ[b]チオフェン−2−スルホニルアミノ)−メチル]−N−シクロヘキシル−ベンズアミド
方法Gを使用して化合物を合成して表題化合物5G2(22mg、37%)を得た。LC/MS:82% MH+、m/z 477、Rt=2.47分。
5G3. 4−({3−[(5−クロロ−3−メチル−ベンゾ[b]チオフェン−2−スルホニルアミノ)−メチル]−ベンゾイルアミノ}−メチル)−安息香酸メチルエステル
方法Gを使用して化合物を合成して表題化合物5G3(22mg、32%)を得た。LC/MS:98% MH+、m/z 543、Rt=2.38分。
【0113】
合成経路2
【化19】

【0114】
方法I:3−[(4−ブロモ−ベンゼンスルホニルアミノ)−メチル]−安息香酸メチルエステル
DCM(120ml)中における表題中間体1C(3g、14.88ミリモル)および塩化4−ブロモフェニルスルホニル(1.2当量)の溶液にピリジン(20当量)を加え、混合物を室温で16時間撹拌した。溶媒を真空下で除去し、残留物をDCMに再溶解し、水で洗浄した。有機相を乾燥(Na2SO4)し、真空下で濃縮した。粗製混合物を溶離剤としてDCMを使用するカラムクロマトグラフィーにより精製して表題化合物(2.51g、44%)を得た。LC/MS: 85% MH+、m/z 386、Rt=1.52分。
【0115】
方法J:Suzuki反応
トルエン/EtOH(2:1、2ml:1ml)中におけるスルホンアミド中間体I(110mg、0.29ミリモル)およびボロン酸(1.5当量)の溶液をアルゴン下でガス抜きした。Pd(PPh3)4(0.1当量)および炭酸カリウム(1.5当量)を加え、混合物をアルゴン下でガス抜きし、混合物を95℃で16時間加熱した。冷却した後、セライトに通して混合物をろ過し、真空下で濃縮した。粗製残留物を溶離剤としてDCMを使用するカラムクロマトグラフィーにより精製して表題化合物を得た。
【0116】
方法E:ケン化
合成経路1に記載のようにして中間体Eを得た。
【0117】
方法G:アミド生成
合成経路1に記載のようにして化合物Gを得た。
【0118】
経路2により合成した化合物を下記に列挙する:
6J. 3−[(4'−シアノ−ビフェニル−4−スルホニルアミノ)−メチル]−安息香酸メチルエステル
方法Jを使用して化合物を合成して表題化合物6J(0.76g、31%)を得た。LC/MS:60% MH+、m/z 407、Rt=2.16分。
6E. 3−[(4'−シアノ−ビフェニル−4−スルホニルアミノ)−メチル]−安息香酸
方法Eを使用して化合物を合成して表題化合物6E(0.24g、68%)を得た。MS:m/z 392
6G1. 3−[(4'−シアノ−ビフェニル−4−スルホニルアミノ)−メチル]−N,N−ジエチルベンズアミド
方法Gを使用して化合物を合成して表題化合物6G1(24mg、42%)を得た。LC/MS:100% MH+、m/z 448、Rt=2.20分。
6G2. 3−[(4'−シアノ−ビフェニル−4−スルホニルアミノ)−メチル]−N−シクロヘキシル−ベンズアミド
方法Gを使用して化合物を合成して表題化合物6G2(24mg、40%)を得た。LC/MS:100% MH+、m/z 474、Rt=2.30分。
6G3. 3−[(4'−シアノ−ビフェニル−4−スルホニルアミノ)−メチル]−N−シクロヘキシルメチル−ベンズアミド
方法Gを使用して化合物を合成して表題化合物6G3(31mg、50%)を得た。LC/MS:100% MH+、m/z 488、Rt=2.39分。
6G4. 4−({3−[(4'−シアノ−ビフェニル−4−スルホニルアミノ)−メチル]−ベンゾイルアミノ}−メチル)−安息香酸
方法Gを使用して化合物を合成して表題化合物6G4(24mg、36%)を得た。LC/MS:88% MH+、m/z 526、Rt=2.06分。
【0119】
合成経路3−固相合成
【化20】

【0120】
方法K:樹脂負荷
3−アミノメチル−安息香酸メチルエステル1CのHCl塩を飽和炭酸水素ナトリウムおよびDCMに溶解した。相を分離し、水相をDCMで抽出した。有機相を乾燥(MgSO4)し、真空下で濃縮して遊離アミンを遊離させた。
【0121】
THF(50ml)およびTMOF(5ml)中における3−アミノメチル−安息香酸メチルエステル1C(9.1ミリモル、1.5当量)、FMPE樹脂(1当量)および酢酸(1当量)の溶液を室温で45分間振騰した。STAB(1.5当量)を加え、混合物を室温で一晩振騰した。樹脂をろ過し、MeOH、水、DMF、[MeOH、DCM]×2で洗浄し、樹脂を真空下で乾燥した。
【0122】
方法L:スルホンアミド生成
DCM(4ml)およびピリジン(10当量)中における樹脂を負荷した3−アミノメチル−安息香酸メチルエステルK(0.13ミリモル)の懸濁液に塩化スルホニル(1.5当量)を加え、混合物を室温で一晩振騰した。少量試料の樹脂をDMF、MeOH、DCMで洗浄し、クロラニルで染色して遊離NHの存在を確認した。反応終了後、樹脂をろ過し、DCM、MeOH、[DMF、DCM、MeOH]×3、DCM、MeOHで洗浄し、樹脂を真空下で乾燥した。
【0123】
方法M:ケン化
1,4−ジオキサン(20ml)中における樹脂L(0.65ミリモル)の懸濁液に1M水酸化リチウム(20当量)を加え、混合物を50℃で一晩振騰した。少量試料の樹脂を60%TFA/DCMで分解し、LCMSで分析した。反応終了後、樹脂をろ過し、[水、DMF]×2、[DCM、MeOH]×3で洗浄し、樹脂を真空下で乾燥した。
【0124】
方法N:アミド生成
DMF(5ml)中における樹脂M(0.24ミリモル)の懸濁液にHBTU(5当量)およびHOBt(5当量)を加え、混合物を室温で10分間振騰した。アミン(5当量)を加え、混合物を室温で一晩振騰した。少量試料の樹脂をDCM中の40%TFAを使用して分解し、LCMSで分析した。反応が不完全な場合、さらに5当量のHBTU、HOBtおよびアミンを加え、振騰をさらに24時間続けた。反応終了後、樹脂をろ過し、DMF、5%Na2CO3(水性)、H2O、H2O/アセトン、MeOH、DCM、MeOH、DCM、MeOHで洗浄した。最終化合物をDCM(2ml、3回)中の60%TFAを使用して樹脂から分解し、得られた溶液を濃縮した。典型的には、粗製混合物を溶離剤としてDCM/EtOAC(20%以下のEtOAc)を使用するカラムクロマトグラフィーにより精製して最終化合物を得た。
【0125】
経路3を使用して合成した化合物を下記に列挙する:
7M. PS−3−[(ビフェニル−4−スルホニルアミノ)−メチル]−安息香酸
方法LおよびMを使用して化合物を合成して表題化合物7Mを得た。
7N1. ビフェニル−4−スルホン酸3−(ピペリジン−1−カルボニル)−ベンジルアミド
方法Nを使用して化合物を合成して表題化合物7N1(2.3mg、4%)を得た。LC/MS:100% MH+、m/z 435、Rt=1.55分。
7N2. N−ベンジル−3−[(ビフェニル−4−スルホニルアミノ)−メチル]−ベンズアミド
方法Nを使用して化合物を合成して表題化合物7N2〔1.9mg、3%)を得た。LC/MS:100% MH+、m/z 457、Rt=1.73分。
7N3. 3−[(ビフェニル−4−スルホニルアミノ)−メチル]−N−メチル−ベンズアミド
方法Nを使用して化合物を合成して表題化合物7N3(0.9mg、1%)を得た。LC/MS:100% MH+、m/z 381、Rt=1.45分。
7N4. 3−[(ビフェニル−4−スルホニルアミノ)−メチル]−N−(3−メトキシ−プロピル)−ベンズアミド
方法Nを使用して化合物を合成して表題化合物7N4(5.8mg、7%)を得た。LC/MS:100% MH+、m/z 439、Rt=1.38分。
7N5. 3−[(ビフェニル−4−スルホニルアミノ)−メチル]−N−シクロヘキシル−ベンズアミド
方法Nを使用して化合物を合成して表題化合物7N5(7mg、9%)を得た。LC/MS:100% MH+、m/z 449、Rt=1.57分。
7N6. 3−[(ビフェニル−4−スルホニルアミノ)−メチル]−N−シクロヘキシルメチル−ベンズアミド
方法Nを使用して化合物を合成して表題化合物7N6(2.6mg、3%)を得た。LC/MS:100% MH+、m/z 463、Rt=1.69分。
7N7. 3−[(ビフェニル−4−スルホニルアミノ)−メチル]−N−p−トリル−ベンズアミド
方法Nを使用して化合物を合成して表題化合物7N7(5.8mg、7%)を得た。LC/MS:95% MH+、m/z 457、Rt=2.21分。
7N8. 4−({3−[(ビフェニル−4−スルホニルアミノ)−メチル]−ベンゾイルアミノ}−メチル)−安息香酸
方法Nを使用して化合物を合成して表題化合物7N8(3.9mg、4%)を得た。LC/MS:95% MH+、m/z 501、Rt=1.45分。
7N9. 3−[(ビフェニル−4−スルホニルアミノ)−メチル]−N,N−ジメチル−ベンズアミド
方法Nを使用して化合物を合成して表題化合物7N9(7.7mg、10%)を得た。LC/MS:100% MH+、m/z 395、Rt=1.47分。
7N10. ビフェニル−4−スルホン酸3−(ピロリジン−1−カルボニル)−ベンジルアミド
方法Nを使用して化合物を合成して表題化合物7N10(10.6mg、13%)を得た。LC/MS:100% MH+、m/z 421、Rt=2.04分。
【0126】
8M. PS−3−[(3−クロロ−2−メチルベンゼンスルホニルアミノ)−メチル]−安息香酸
方法LおよびMを使用して化合物を合成して表題化合物8Mを得た。LC/MS:91% MH+、m/z 340、Rt=1.31分。
8N1. 3−[(3−クロロ−2−メチルベンゼンスルホニルアミノ)−メチル]−N−シクロヘキシル−ベンズアミド
方法Nを使用して化合物を合成して表題化合物8N1(10.6mg、13%)を得た。LC/MS:95% MH+、m/z 421、Rt=2.11分。
8N2. 3−[(3−クロロ−2−メチルベンゼンスルホニルアミノ)−メチル]−N−シクロヘキシルメチル−ベンズアミド
方法Nを使用して化合物を合成して表題化合物8N2(6.7mg、8%)を得た。LC/MS:100% MH+、m/z 435、Rt=2.43分。
9M. PS−3−[(ベンゾ[b]チオフェン−2−スルホニルアミノ)−メチル]−安息香酸
方法LおよびMを使用して化合物を合成して表題化合物9Mを得た。LC/MS:35% MH+、m/z 348、Rt=1.32分。
9N1. 3−[(ベンゾ[b]チオフェン−2−スルホニルアミノ)−メチル]−N,N−ジエチルベンズアミド
方法Nを使用して化合物を合成して表題化合物9N1(2.2mg、3%)を得た。LC/MS:100% MH+、m/z 403、Rt=2.03分。
9N2. ベンゾ[b]チオフェン−2−スルホン酸3−(4−メチル−ピペラジン−1−カルボニル)−ベンジルアミド
方法Nを使用して化合物を合成して表題化合物9N2(6.4mg、8%)を得た。LC/MS:100% MH+、m/z 430、Rt=1.74分。
9N3. 3−[(ベンゾ[b]チオフェン−2−スルホニルアミノ)−メチル]−N−シクロヘキシル−ベンズアミド
方法Nを使用して化合物を合成して表題化合物9N3(10.8mg、13%)を得た。LC/MS:100% MH+、m/z 429、Rt=2.12分。
9N4. 3−[(ベンゾ[b]チオフェン−2−スルホニルアミノ)−メチル]−N−シクロヘキシルメチル−ベンズアミド
方法Nを使用して化合物を合成して表題化合物9N4(9.7mg、11%)を得た。LC/MS:100% MH+、m/z 443、Rt=2.18分。
【0127】
10M. PS−3−[(トルエン−4−スルホニルアミノ)−メチル]−安息香酸
方法LおよびMを使用して化合物を合成して表題化合物10Mを得た。LC/MS:79% MH+、m/z 306、Rt=1.21分。
10N1. N,N−ジエチル−3−[(トルエン−4−スルホニルアミノ)−メチル]−ベンズアミド
方法Nを使用して化合物を合成して表題化合物10N1(9.8mg、14%)を得た。LC/MS:97% MH+、m/z 361、Rt=1.32分。
11M. PS−3−[(4−メトキシ−ベンゼンスルホニルアミノ)−メチル]−安息香酸
方法LおよびMを使用して化合物を合成して表題化合物11Mを得た。LC/MS:82% MH+、m/z 322、Rt=1.16分。
11N1. N,N−ジエチル−3−[(4−メトキシ−ベンゼンスルホニルアミノ)−メチル]−ベンズアミド
方法Nを使用して化合物を合成して表題化合物11N1(4.6mg、6%)を得た。LC/MS:100% MH+、m/z 377、Rt=1.27分。
11N2. 4−メトキシ−N−[3−(モルホリン−4−カルボニル)−ベンジル]−ベンゼンスルホンアミド
方法Nを使用して化合物を合成して表題化合物11N2(6.4mg、12%)を得た。LC/MS:100% MH+、m/z 391、Rt=1.12分。
12M. PS−3−[(4−クロロベンゼンスルホニルアミノ)−メチル]−安息香酸
方法LおよびMを使用して化合物を合成して表題化合物12Mを得た。LC/MS:98% MH+、m/z 326、Rt=1.25分。
12N1. 3−[(4−クロロベンゼンスルホニルアミノ)−メチル]−N,N−ジエチルベンズアミド
方法Nを使用して化合物を合成して表題化合物12N1(15.4mg、20%)を得た。LC/MS:100% MH+、m/z 381、Rt=1.35分。
【0128】
13M. PS−3−[(チオフェン−2−スルホニルアミノ)−メチル]−安息香酸
方法LおよびMを使用して化合物を合成して表題化合物13Mを得た。LC/MS:86% MH+、m/z 298、Rt=1.12分。
13N1. N,N−ジエチル−3−[(チオフェン−2−スルホニルアミノ)−メチル]−ベンズアミド
方法Nを使用して化合物を合成して表題化合物13N1(14.9mg、21%)を得た。LC/MS:100% MH+、m/z 353、Rt=1.24分。
14M. PS−3−[(3−クロロベンゼンスルホニルアミノ)−メチル]−安息香酸
方法LおよびMを使用して化合物を合成して表題化合物14Mを得た。LC/MS:96% MH+、m/z 326、Rt=1.27分。
14N1. 3−[(3−クロロベンゼンスルホニルアミノ)−メチル]−N,N−ジエチルベンズアミド
方法Nを使用して化合物を合成して表題化合物14N1(11.4mg、23%)を得た。LC/MS:100% MH+、m/z 381、Rt=1.98分。
15M. PS−3−[(トルエン−3−スルホニルアミノ)−メチル]−安息香酸
方法LおよびMを使用して化合物を合成して表題化合物15Mを得た。LC/MS:97% MH+、m/z 306、Rt=1.23分。
15N1. N,N−ジエチル−3−[(トルエン−3−スルホニルアミノ)−メチル]−ベンズアミド
方法Nを使用して化合物を合成して表題化合物15N1(11.7mg、24%)を得た。LC/MS:100% MH+、m/z 361、Rt=1.94分。
16M. PS−3−[(3−メトキシ−ベンゼンスルホニルアミノ)−メチル]−安息香酸
方法LおよびMを使用して化合物を合成して表題化合物16Mを得た。LC/MS:93% MH+、m/z 322、Rt=1.20分。
16N1. N,N−ジエチル−3−[(3−メトキシ−ベンゼンスルホニルアミノ)−メチル]−ベンズアミド
方法Nを使用して化合物を合成して表題化合物16N1(12.8mg、26%)を得た。LC/MS:100% MH+、m/z 377、Rt=1.90分。
17M. PS−3−(ベンゼンスルホニルアミノ−メチル)−安息香酸
方法LおよびMを使用して化合物を合成して表題化合物17Mを得た。LC/MS:98% MH+、m/z 292、Rt=1.16分。
17N1. 3−(ベンゼンスルホニルアミノ−メチル)−N,N−ジエチルベンズアミド
方法Nを使用して化合物を合成して表題化合物17N1(9.9mg、14%)を得た。LC/MS:97% MH+、m/z 347、Rt=1.88分。
【0129】
18M. PS−3−[(ナフタレン−2−スルホニルアミノ)−メチル]−安息香酸
方法LおよびMを使用して化合物を合成して表題化合物18Mを得た。LC/MS:100% MH+、m/z 342、Rt=1.31分。
18N1. N,N−ジエチル−3−[(ナフタレン−2−スルホニルアミノ)−メチル]−ベンズアミド
方法Nを使用して化合物を合成して表題化合物18N1(14.6mg、22%)を得た。LC/MS:100% MH+、m/z 397、Rt=2.03分。
18N2. ナフタレン−2−スルホン酸3−(モルホリン−4−カルボニル)−ベンジルアミド
方法Nを使用して化合物を合成して表題化合物18N2(4.4mg、6%)を得た。LC/MS:100% MH+、m/z 411、Rt=1.89分。
18N3. N−シクロヘキシル−3−[(ナフタレン−2−スルホニルアミノ)−メチル]−ベンズアミド
方法Nを使用して化合物を合成して表題化合物18N3(30mg、28%)を得た。LC/MS:88% MH+、m/z 423、Rt=2.28分。
18N4. N−シクロヘキシルメチル−3−[(ナフタレン−2−スルホニルアミノ)−メチル]−ベンズアミド
方法Nを使用して化合物を合成して表題化合物18N4(48mg、44%)を得た。LC/MS:94% MH+、m/z 437、Rt=2.36分。
18N5. 4−({3−[(ナフタレン−2−スルホニルアミノ)−メチル]−ベンゾイルアミノ}−メチル)−安息香酸
方法Nを使用して化合物を合成して表題化合物18N5(26mg、22%)を得た。LC/MS:90% MH+、m/z 475、Rt=2.02分。
18N6. 3−[(ナフタレン−2−スルホニルアミノ)−メチル]−N−p−トリル−ベンズアミド
方法Nを使用して化合物を合成して表題化合物18N6(20mg、19%)を得た。LC/MS:95% MH+、m/z 431、Rt=2.33分。
19M. PS−3−[(ナフタレン−1−スルホニルアミノ)−メチル]−安息香酸
方法LおよびMを使用して化合物を合成して表題化合物19Mを得た。LC/MS:100% MH+、m/z 342、Rt=1.28分。
19N1. N,N−ジエチル−3−[(ナフタレン−1−スルホニルアミノ)−メチル]−ベンズアミド
方法Nを使用して化合物を合成して表題化合物19N1(17.5mg、26%)を得た。LC/MS:100% MH+、m/z 397、Rt=2.00分。
19N2. ナフタレン−1−スルホン酸3−(モルホリン−4−カルボニル)−ベンジルアミド
方法Nを使用して化合物を合成して表題化合物19N2(15.7mg、23%)を得た。LC/MS:100% MH+、m/z 411、Rt=1.86分。
【0130】
20M. PS−3−[(4−フェノキシ−ベンゼンスルホニルアミノ)−メチル]−安息香酸
方法LおよびMを使用して化合物を合成して表題化合物20Mを得た。
20N1. N,N−ジエチル−3−[(4−フェノキシ−ベンゼンスルホニルアミノ)−メチル]−ベンズアミド
方法Nを使用して化合物を合成して表題化合物20N1(11.9mg、20%)を得た。LC/MS:100% MH+、m/z 439、Rt=1.49分。
20N2. N−[3−(モルホリン−4−カルボニル)−ベンジル]−4−フェノキシ−ベンゼンスルホンアミド
方法Nを使用して化合物を合成して表題化合物20N2(9.1mg、15%)を得た。LC/MS:100% MH+、m/z 453、Rt=1.98分。
21M. PS−3−[(6−フェノキシ−ピリジン−3−スルホニルアミノ)−メチル]−安息香酸
方法LおよびMを使用して化合物を合成して表題化合物21Mを得た。
21N1. N,N−ジエチル−3−[(6−フェノキシ−ピリジン−3−スルホニルアミノ)−メチル]−ベンズアミド
方法Nを使用して化合物を合成して表題化合物21N1(9.2mg、16%)を得た。LC/MS:100% MH+、m/z 440、Rt=1.40分。
21N2. 6−フェノキシ−ピリジン−3−スルホン酸3−(モルホリン−4−カルボニル)−ベンジルアミド
方法Nを使用して化合物を合成して表題化合物21N2(10.1mg、17%)を得た。LC/MS:100% MH+、m/z 454、Rt=1.28分。
22M. PS−3−[(4−フェニルアミノ−ベンゼンスルホニルアミノ)−メチル]−安息香酸
方法LおよびMを使用して化合物を合成して表題化合物22Mを得た。
22N1. N,N−ジエチル−3−[(4−フェニルアミノ−ベンゼンスルホニルアミノ)−メチル]−ベンズアミド
方法Nを使用して化合物を合成して表題化合物22N1(12.4mg、21%)を得た。LC/MS:100% MH+、m/z 438、Rt=1.47分。
22N2. N−[3−(モルホリン−4−カルボニル)−ベンジル]−4−フェニルアミノ−ベンゼンスルホンアミド
方法Nを使用して化合物を合成して表題化合物22N2(6.8mg、11%)を得た。LC/MS:100% MH+、m/z 452、Rt=1.29分。
【0131】
合成経路4
【化21】

【0132】
方法O:N−メチル化
THF(50ml)中における表題中間体D(4.2ミリモル)の溶液を0℃でTHF(30ml)中におけるNaH(1.5当量)の懸濁液に加え、混合物を1.5時間撹拌した。沃化メチル(2当量)を加え、混合物を室温で一晩撹拌した。反応混合物を水(40ml)でクエンチし、THFを真空下で除去した。残留物をEtOAcおよび水に分配し、水相をEtOAcで抽出した。合一した有機相を乾燥(MgSO4)し、真空下で濃縮して表題化合物を得た。N−メチル化反応によりN−メチル化メチルエステルおよびカルボン酸の混合物を得、それをさらに精製することなくケン化した。
【0133】
方法E:ケン化
合成経路1に記載のようにして中間体Eを得た。
【0134】
方法G:アミド生成
合成経路1に記載のようにして化合物Gを得た。
【0135】
経路4により合成した化合物を下記に列挙する:
23O. 3−{[(ビフェニル−4−スルホニル)−メチル−アミノ]−メチル}−安息香酸メチルエステル
方法Oを使用して中間体1Dから化合物を合成して表題化合物23O(0.52g、100%、エステルおよび酸の混合物)を得た。LC/MS:6%エステル:82%酸 MH+、m/z 395、Rt=1.71分。
23E. 3−{[(ビフェニル−4−スルホニル)−メチル−アミノ]−メチル}−安息香酸
方法Eを使用して化合物を合成して表題化合物23E(0.49g、97%)を得た。LC/MS:95% MH+、m/z 382、Rt=1.65分。
23G1. ビフェニル−4−スルホン酸メチル−[3−(モルホリン−4−カルボニル)−ベンジル]−アミド
方法Gを使用して化合物を合成して表題化合物23G1(16.9mg、14%)を得た。LC/MS:100% MH+、m/z 451、Rt=2.07分。
24O. 3−{[(3−クロロ−2−メチルベンゼンスルホニル)−メチル−アミノ]−メチル}−安息香酸メチルエステル
方法Oを使用して中間体2Dから化合物を合成して表題化合物24O(2.1g、>100%、エステルおよび酸の混合物)を得た。LC/MS:15%エステル:74%酸 MH+、m/z 368、Rt=1.65分。
24E. 3−{[(3−クロロ−2−メチルベンゼンスルホニル)−メチル−アミノ]−メチル}−安息香酸
方法Eを使用して化合物を合成して表題化合物24E(1.39g、93%)を得た。LC/MS:89% MH+、m/z 354、Rt=1.52分。
24G1. 3−{[(3−クロロ−2−メチルベンゼンスルホニル)−メチル−アミノ]−メチル}−N,N−ジエチルベンズアミド
方法Gを使用して化合物を合成して表題化合物24G1(12mg、10%)を得た。LC/MS:100% MH+、m/z 409、Rt=1.63分。
24G2. 3−クロロ−2,N−ジメチル−N−[3−(4−メチル−ピペラジン−1−カルボニル)−ベンジル]−ベンゼンスルホンアミド
方法Gを使用して化合物を合成して表題化合物24G2(41mg、33%)を得た。LC/MS:96% MH+、m/z 436、Rt=1.31分。
24G3. 3−{[(3−クロロ−2−メチルベンゼンスルホニル)−メチル−アミノ]−メチル}−N−シクロヘキシルメチル−ベンズアミド
方法Gを使用して化合物を合成して表題化合物24G3(26mg、41%)を得た。LC/MS:96% MH+、m/z 449、Rt=4.40分。
24G4. 4−[(3−{[(3−クロロ−2−メチルベンゼンスルホニル)−メチル−アミノ]−メチル}−ベンゾイルアミノ)−メチル]−安息香酸
方法Gを使用して化合物を合成して表題化合物24G4(40mg、58%)を得た。LC/MS:91% MH+、m/z 487、Rt=2.19分。
24G5. 3−{[(3−クロロ−2−メチルベンゼンスルホニル)−メチル−アミノ]−メチル}−N−シクロヘキシル−ベンズアミド
方法Gを使用して化合物を合成して表題化合物24G5(25mg、41%)を得た。LC/MS:90% MH+、m/z 435、Rt=4.25分。
24G6. 4−[(3−{[(3−クロロ−2−メチルベンゼンスルホニル)−メチル−アミノ]−メチル}−ベンゾイルアミノ)−メチル]−安息香酸メチルエステル
方法Gを使用して化合物を合成して表題化合物24G6(30mg、42%)を得た。LC/MS:96% MH+、m/z 501、Rt=3.45分。
【0136】
25O. 3−{[(ベンゾ[b]チオフェン−2−スルホニル)−メチル−アミノ]−メチル}−安息香酸メチルエステル
方法Oを使用して中間体4Dから化合物を合成して表題化合物25O(0.21g、100%)を得た。LC/MS:88% MH+、m/z 376、Rt=1.65分。
25E. 3−{[(ベンゾ[b]チオフェン−2−スルホニル)−メチル−アミノ]−メチル}−安息香酸
方法Eを使用して化合物を合成して表題化合物25E(0.2g、100%)を得た。LC/MS:97% MH+、m/z 362、Rt=1.47分。
25G1. 3−{[(ベンゾ[b]チオフェン−2−スルホニル)−メチル−アミノ]−メチル}−N,N−ジエチルベンズアミド
方法Gを使用して化合物を合成して表題化合物25G1(93.6mg、41%)を得た。LC/MS:95% MH+、m/z 417、Rt=2.15分。
25G2. 3−{[(ベンゾ[b]チオフェン−2−スルホニル)−メチル−アミノ]−メチル}−N−シクロヘキシル−ベンズアミド
方法Gを使用して化合物を合成して表題化合物25G2(24mg、39%)を得た。LC/MS:95% MH+、m/z 443、Rt=3.52分。
25G3. 3−{[(ベンゾ[b]チオフェン−2−スルホニル)−メチル−アミノ]−メチル}−N−シクロヘキシルメチル−ベンズアミド
方法Gを使用して化合物を合成して表題化合物25G3(25mg、40%)を得た。LC/MS:89% MH+、m/z 457、Rt=3.88分。
25G4. 3−{[(ベンゾ[b]チオフェン−2−スルホニル)−メチル−アミノ]−メチル}−N−(4−トリフルオロメチル−ベンジル)−ベンズアミド
方法Gを使用して化合物を合成して表題化合物25G4(24mg、33%)を得た。LC/MS:97% MH+、m/z 519、Rt=3.99分。
25G5. 4−[(3−{[(ベンゾ[b]チオフェン−2−スルホニル)−メチル−アミノ]−メチル}−ベンゾイルアミノ)−メチル]−安息香酸メチルエステル
方法Gを使用して化合物を合成して表題化合物25G5(26mg、37%)を得た。LC/MS:96% MH+、m/z 509、Rt=2.95分。
25G6. 4−[(3−{[(ベンゾ[b]チオフェン−2−スルホニル)−メチル−アミノ]−メチル}−ベンゾイルアミノ)−メチル]−安息香酸
方法Gを使用して化合物を合成して表題化合物25G6(43mg、63%)を得た。LC/MS:93% MH+、m/z 494、Rt=1.90分。
25G7. 3−{[(ベンゾ[b]チオフェン−2−スルホニル)−メチル−アミノ]−メチル}−N−p−トリル−ベンズアミド
方法Gを使用して化合物を合成して表題化合物25G7(28mg、45%)を得た。LC/MS:97% MH+、m/z 451、Rt=3.82分。
【0137】
26O. 3−{[メチル−(ナフタレン−2−スルホニル)−アミノ]−メチル}−安息香酸メチルエステル
方法Oを使用して中間体3Dから化合物を合成して表題化合物26O(1.99g、100%)を得た。LC/MS:46%エステル:46%酸 MH+、m/z 370、Rt=1.68分。
26E. 3−{[メチル−(ナフタレン−2−スルホニル)−アミノ]−メチル}−安息香酸
方法Eを使用して化合物を合成して表題化合物26E(1.75g、92%)を得た。LC/MS:90% MH+、m/z 356、Rt=1.48分。
26G1. N,N−ジエチル−3−{[メチル−(ナフタレン−2−スルホニル)−アミノ]−メチル}−ベンズアミド
方法Gを使用して化合物を合成して表題化合物26G1(28mg、49%)を得た。LC/MS:94% MH+、m/z 411、Rt=2.55分。
26G2. N−シクロヘキシル−3−{[メチル−(ナフタレン−2−スルホニル)−アミノ]−メチル}−ベンズアミド
方法Gを使用して化合物を合成して表題化合物26G2(27mg、44%)を得た。LC/MS:94% MH+、m/z 437、Rt=3.41分。
26G3. N−シクロヘキシルメチル−3−{[メチル−(ナフタレン−2−スルホニル)−アミノ]−メチル}−ベンズアミド
方法Gを使用して化合物を合成して表題化合物26G3(26mg、41%)を得た。LC/MS:95% MH+、m/z 451、Rt=4.14分。
26G4. 3−{[メチル−(ナフタレン−2−スルホニル)−アミノ]−メチル}−N−(4−トリフルオロメチル−ベンジル)−ベンズアミド
方法Gを使用して化合物を合成して表題化合物26G4(28mg、39%)を得た。LC/MS:98% MH+、m/z 513、Rt=3.85分。
26G5. 4−[(3−{[メチル−(ナフタレン−2−スルホニル)−アミノ]−メチル}−ベンゾイルアミノ)−メチル]−安息香酸メチルエステル
方法Gを使用して化合物を合成して表題化合物26G5(26mg、37%)を得た。LC/MS:95% MH+、m/z 503、Rt=2.87分。
26G6. 3−{[メチル−(ナフタレン−2−スルホニル)−アミノ]−メチル}−N−p−トリル−ベンズアミド
方法Gを使用して化合物を合成して表題化合物26G6(21mg、34%)を得た。LC/MS:97% MH+、m/z 445、Rt=2.49分。
【0138】
27O. 3−{[(5−クロロ−3−メチル−ベンゾ[b]チオフェン−2−スルホニル)−メチル−アミノ]−メチル}−安息香酸メチルエステル
方法Oを使用して中間体5Dから化合物を合成して表題化合物27O(0.28g、73%)を得た。MS:m/z 423.
27E. 3−{[(5−クロロ−3−メチル−ベンゾ[b]チオフェン−2−スルホニル)−メチル−アミノ]−メチル}−安息香酸
方法Eを使用して化合物を合成して表題化合物27E(0.2g、87%)を得た。MS:m/z 409。
27G1. 3−{[(5−クロロ−3−メチル−ベンゾ[b]チオフェン−2−スルホニル)−メチル−アミノ]−メチル}−N,N−ジエチルベンズアミド
方法Gを使用して化合物を合成して表題化合物27G1(17mg、30%)を得た。LC/MS:100% MH+、m/z 465、Rt=2.52分。
27G2. 3−{[(5−クロロ−3−メチル−ベンゾ[b]チオフェン−2−スルホニル)−メチル−アミノ]−メチル}−N−シクロヘキシル−ベンズアミド
方法Gを使用して化合物を合成して表題化合物27G2(19mg、32%)を得た。LC/MS:96% MH+、m/z 491、Rt=2.63分。
27G3. 3−{[(5−クロロ−3−メチル−ベンゾ[b]チオフェン−2−スルホニル)−メチル−アミノ]−メチル}−N−シクロヘキシルメチル−ベンズアミド
方法Gを使用して化合物を合成して表題化合物27G3(40mg、65%)を得た。LC/MS:99% MH+、m/z 505、Rt=2.71分。
27G4. 3−{[(5−クロロ−3−メチル−ベンゾ[b]チオフェン−2−スルホニル)−メチル−アミノ]−メチル}−N−(4−トリフルオロメチル−ベンジル)−ベンズアミド
方法Gを使用して化合物を合成して表題化合物27G4(30mg、43%)を得た。LC/MS:100% MH+、m/z 567、Rt=2.67分。
27G5. 4−[(3−{[(5−クロロ−3−メチル−ベンゾ[b]チオフェン−2−スルホニル)−メチル−アミノ]−メチル}−ベンゾイルアミノ)−メチル]−安息香酸メチルエステル
方法Gを使用して化合物を合成して表題化合物27G5(24mg、35%)を得た。LC/MS:94% MH+、m/z 557、Rt=2.55分。
27G6. 4−[(3−{[(5−クロロ−3−メチル−ベンゾ[b]チオフェン−2−スルホニル)−メチル−アミノ]−メチル}−ベンゾイルアミノ)−メチル]−安息香酸
方法Gを使用して化合物を合成して表題化合物27G6(25mg、38%)を得た。LC/MS:91% MH+、m/z 543、Rt=2.36分。
【0139】
合成経路5
【化22】

【0140】
方法P:3−ブロモ−5−フルオロ安息香酸メチルエステル
DCM/MeOH(20ml/5ml)中における3−ブロモ−5−フルオロ安息香酸(2g、9.13ミリモル)の溶液にトリメチルシリルジアゾメタン(2M溶液、エーテル中;1当量)を加え、混合物を1時間撹拌した。黄色が消えるまで酢酸を滴加した。溶媒を真空下で除去し、残留物をDCMに溶解し、K2CO3で洗浄した。有機相を乾燥(MgSO4)し、真空下で濃縮して表題化合物(1.5g、71%)を得た。LC/MS:91% MH+、m/z 非イオン化、Rt=1.55分。
【0141】
方法Q:3−シアノ−5−フルオロ安息香酸メチルエステル
シュレンク管中でガス抜きしたDMF(5ml)中における表題化合物P、3−ブロモ−5−フルオロ安息香酸メチルエステル(1g、3ミリモル)の溶液にシアン化銅(1.1当量)を加え、混合物を160℃で18時間加熱した。冷却した後、反応混合物を1M K2CO3および酢酸エチルに注いだ。分離を良くするためにNH4OH溶液(5ml)を加え、水相を酢酸エチルで再抽出した。合一した有機相を乾燥(MgSO4)し、真空下で濃縮した。粗生成物を溶離剤としてDCM/MeOH(99:1)を使用するカラムクロマトグラフィーにより精製して表題化合物(0.47g、60%)を得た。LC/MS:100% MH+、m/z 非イオン化、Rt=1.24分。
【0142】
方法R:3−(t−ブトキシカルボニルアミノメチル)−5−フルオロ−安息香酸メチルエステル
酢酸エチル(20ml)中における表題中間体Q、3−シアノ−5−フルオロ安息香酸メチルエステル(0.8g、4.47ミリモル)の溶液にジ−t−ブチル−ジカーボネート(1.2当量)および10%パラジウム/炭素(0.1当量)を加え、容器を水素で満たし、混合物を一晩撹拌した。容器を再び水素で満たし、さらに5時間撹拌した。セライトに通して混合物をろ過し、ろ液を真空下で濃縮した。粗生成物をヘプタン/酢酸エチル(85:15)を使用するカラムクロマトグラフィーにより精製して表題化合物(0.41g、32%)を得た。LC/MS:94% MH+、m/z 非イオン化、Rt=1.43分。
【0143】
方法S:3−アミノメチル−5−フルオロ−安息香酸メチルエステル
DCM(10ml)中における表題中間体R、3−(t−ブトキシカルボニルアミノメチル)−5−フルオロ−安息香酸メチルエステル(0.41g、1.45ミリモル)の溶液にジオキサン中の4M HCl
(4当量)を加え、混合物を室温で4.5時間撹拌した。溶媒を真空下で除去した。残留物をDCMに再溶解し、カーボネート樹脂を加え、混合物を室温で一晩撹拌した。混合物をろ過し、溶媒を真空下で除去して表題化合物(0.25g、94%)を得た。LC/MS:48% MH+、m/z 184、Rt=0.76分。
【0144】
方法T:スルホンアミド生成
DCM(10ml)中における表題中間体S、3−アミノメチル−5−フルオロ−安息香酸メチルエステル(1.37ミリモル)および塩化スルホニル(1.0当量)の溶液にDMAP(1.1当量、1.50ミリモル)を加えた。混合物を室温で16時間撹拌した。溶媒を真空下で除去して表題化合物を得た。
【0145】
方法U:ケン化
THF/H2O(2:1、5ml:2.5ml)中における表題中間体T(1.37ミリモル)の溶液に水酸化リチウム(2当量)を加え、混合物を室温で5時間撹拌した。溶媒を真空下で除去し、残留物をDCMおよび水に溶解した。水相をDCMで洗浄し、次に1M HClでpH=4まで酸性にし、DCMで再抽出した。DCM相から沈殿した固体をろ過により集めて表題化合物を得た。
【0146】
方法V:アミド生成
DCM(2ml)中における表題中間体U(0.19ミリモル)の溶液にEDC(1当量)およびHOBt(1当量)を加えた。アミン(1当量)を加え、混合物を室温で18時間撹拌した。溶媒を真空下で除去し、粗生成物を溶離剤としてDCM/MeOHを使用するカラムクロマトグラフィーにより精製して表題化合物を得た。
【0147】
経路5により合成した化合物を下記に列挙する:
28T. 3−フルオロ−5−[(4'−フルオロ−ビフェニル−4−スルホニルアミノ)−メチル]−安息香酸メチルエステル
方法Tを使用して化合物を合成して表題化合物28T(0.57g、100%)を得た。LC/MS:83% MH+、m/z 418、Rt=1.57分。
28U. 3−フルオロ−5−[(4'−フルオロ−ビフェニル−4−スルホニルアミノ)−メチル]−安息香酸
方法Uを使用して化合物を合成して表題化合物28U(50mg、9%)を得た。LC/MS:100% MH+、m/z 404、Rt=1.41分。
28V1. N,N−ジエチル−3−フルオロ−5−[(4'−フルオロ−ビフェニル−4−スルホニルアミノ)−メチル]−ベンズアミド
方法Vを使用して化合物を合成して表題化合物28V1(14.7mg、15%)を得た。LC/MS:100% MH+、m/z 459、Rt=1.52分。
28V2. 4'−フルオロ−ビフェニル−4−スルホン酸3−フルオロ−5−(モルホリン−4−カルボニル)−ベンジルアミド
方法Vを使用して化合物を合成して表題化合物28V2(10.7mg、12%)を得た。LC/MS:100% MH+、m/z 473、Rt=1.4分。
29T. 3−[(ビフェニル−4−スルホニルアミノ)−メチル]−5−フルオロ−安息香酸メチルエステル
方法Tを使用して化合物を合成して表題化合物29T(0.37g、35%)を得た。LC/MS:100% MH+、m/z 400、Rt=1.6分。
29U. 3−[(ビフェニル−4−スルホニルアミノ)−メチル]−5−フルオロ−安息香酸
方法Uを使用して化合物を合成して表題化合物29U(0.33g、99%)を得た。LC/MS:100% MH+、m/z 386、Rt=1.43分。
29V1. 3−[(ビフェニル−4−スルホニルアミノ)−メチル]−N,N−ジエチル−5−フルオロ−ベンズアミド
方法Vを使用して化合物を合成して表題化合物29V1(47.8mg、39%)を得た。LC/MS:100% MH+、m/z 441、Rt=1.52分。
29V2. ビフェニル−4−スルホン酸3−フルオロ−5−(モルホリン−4−カルボニル)−ベンジルアミド
方法Vを使用して化合物を合成して表題化合物29V2(7.8mg、6%)を得た。LC/MS:100% MH+、m/z 455、Rt=1.39分。
29V3. ビフェニル−4−スルホン酸3−フルオロ−5−(4−メチル−ピペラジン−1−カルボニル)−ベンジルアミド
方法Vを使用して化合物を合成して表題化合物29V3(31mg、23%)を得た。LC/MS:100% MH+、m/z 468、Rt=1.22分。
【0148】
合成経路6
【化23】

【0149】
方法W:2−シアノ−イソニコチン酸エチルエステル
35質量%の過酸化水素水溶液(3当量)を−10℃でピルビン酸エチル(4.5当量)に滴加した。得られた溶液を−5℃でDCM/H2O (1:1.6;100ml:160ml)中における2−シアノピリジン(20g、192.1ミリモル)、濃硫酸(3当量)および硫酸鉄(II)7水和物(3当量)の溶液に加え、混合物を1時間撹拌した。反応混合物を氷水(300ml)に注ぎ、2つの相を分離した。水相をDCMで抽出し、合一した有機相をブラインで洗浄し、乾燥(Na2SO4)し、真空下で濃縮した。粗製残留物を溶離剤としてシクロヘキサン/EtOAc(9:1)を使用するドライフラッシュクロマトグラフィーにより精製して表題化合物(3.46g、10%)を得た。LC/MS:100% MH+、m/z 177、Rt=1.17分。
【0150】
方法X:2−(t−ブトキシカルボニルアミノメチル)−イソニコチン酸エチルエステル
エタノール(500ml)中における表題中間体W、2−シアノ−イソニコチン酸エチルエステル(25ミリモル)の溶液にジ−t−ブチル−ジカーボネート(1.2当量)および10%パラジウム/炭素(900mg)を加え、容器を水素で満たし、室温で3時間撹拌した。セライトに通して混合物をろ過し、ろ液を真空下で濃縮した。粗製残留物を溶離剤としてシクロヘキサン/EtOAc(4:1)を使用するカラムクロマトグラフィーにより精製して表題化合物(3.85g、55%)を得た。LC/MS:95% MH+、m/z 281、Rt=1.18分。
【0151】
方法Y:2−アミノメチル−イソニコチン酸エチルエステル
DCM(35ml)中における表題中間体X、2−(t−ブトキシカルボニルアミノメチル)−イソニコチン酸エチルエステル(13.7ミリモル)の溶液にジオキサン中の4M HCl(5.6当量)を加え、混合物を室温で4時間撹拌した。溶媒を真空下で除去して表題化合物のHCl塩を得、それを精製することなく使用した(3.28g、>100%)。LC/MS:100% MH+、m/z 181、Rt=0.77分。
【0152】
方法Z:スルホンアミド生成
DCM(15ml)中における中間体Y、2−アミノメチル−イソニコチン酸エチルエステル(3.16ミリモル)および塩化スルホニル(1.05当量)の溶液にDIPEA(3.5当量)を加え、混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物を1M NaOH溶液で洗浄し、有機相を乾燥(Na2SO4)し、真空下で濃縮した。粗製残留物を溶離剤としてDCM/MeOHを使用するカラムクロマトグラフィーにより精製して表題化合物を得た。
【0153】
方法AA:ケン化
THF/H2O(3:2、50ml)中における中間体Z(3.28ミリモル)の溶液に水酸化リチウム(8当量)を加え、混合物を室温で2時間撹拌した。溶媒を真空下で除去し、残留物を酢酸エチル中で懸濁し、1M HClで洗浄した。水相を酢酸エチルで抽出し、合一した有機相を乾燥(MgSO4)し、真空下で濃縮して表題化合物を得た。
【0154】
方法BB:アミド生成
DMF(2ml)中における中間体AA(0.23ミリモル)およびTEA(3当量)の溶液にアミン(2当量)およびDPPA(4当量)を加え、混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物を15%NaOH(1ml)で塩基性にし、DCMで抽出した。合一した有機相をブラインで洗浄し、乾燥(Na2SO4)し、真空下で濃縮した。粗製混合物をDCMで摩砕し、固体不純物をろ過により除去し、ろ液を真空下で濃縮して表題化合物を得た。
【0155】
経路6により合成した化合物を下記に列挙する:
30Z. 2−[(ビフェニル−4−スルホニルアミノ)−メチル]−イソニコチン酸エチルエステル
方法Zを使用して化合物を合成して表題化合物30Z(1.3g、99%)を得た。LC/MS:95% MH+、m/z 397、Rt=1.47分。
30AA. 2−[(ビフェニル−4−スルホニルアミノ)−メチル]−イソニコチン酸
方法AAを使用して化合物を合成して表題化合物30AA(1.27g、88%)を得た。LC/MS:m/z 369、Rt=1.2分、純度は難溶性のため測定することができなかった;NMRにより確認した純度>90%。
30BB1. 2−[(ビフェニル−4−スルホニルアミノ)−メチル]−N,N−ジエチル−イソニコチンアミド
方法BBを使用して化合物を合成して表題化合物30BB1(24.1mg、25%)を得た。LC/MS:100% MH+、m/z 424、Rt=1.9分。
30BB2. ビフェニル−4−スルホン酸[4−(モルホリン−4−カルボニル)−ピリジン−2−イルメチル]−アミド
方法BBを使用して化合物を合成して表題化合物30BB2(50.9mg、51%)を得た。LC/MS:100% MH+、m/z 438、Rt=1.63分。
30BB3. ビフェニル−4−スルホン酸[4−(4−メチル−ピペラジン−1−カルボニル)−ピリジン−2−イルメチル]−アミド
方法BBを使用して化合物を合成して表題化合物30BB3(45.2mg、44%)を得た。LC/MS:100% MH+、m/z 451、Rt=1.68分。
【0156】
合成経路7
【化24】

【0157】
方法CC:オキサゾリジノン生成
クロロエタノール(1当量)を0℃でDCM(30ml)中のクロロスルホニルイソシアネート(1当量)に滴加し、混合物を1時間撹拌した。0〜5℃の温度を維持しながら、DCM(30ml)中における3−アミノメチル−安息香酸メチルエステル・HCl 1C(14.88ミリモル)およびトリエチルアミン(3当量)の溶液を滴加した。反応混合物を室温で3日間撹拌した。反応混合物を1M HClで急冷し、水相をDCMで抽出した。合一した有機相をブラインで洗浄し、乾燥(Na2SO4)し、濃縮した。粗製混合物を溶離剤としてDCM/MeOH(98:2)を使用するカラムクロマトグラフィーにより精製して表題化合物(2.59g、50%)を得た。LC/MS:90% MH+、m/z 315、Rt=1.14分。
【0158】
方法DD:スルファミド生成
アセトニトリル(2ml)中におけるオキサゾリジノン中間体CC(1.59ミリモル)およびトリエチルアミン(1当量)の溶液にアセトニトリル(1ml)中のアミン(1当量)の溶液を加え、混合物を80℃に4時間加熱した。冷却した後、反応混合物を真空下で濃縮した。粗製反応混合物をDCM/MeOHを溶離剤として使用するカラムクロマトグラフィーにより精製して表題化合物を得た。
【0159】
方法EE:ケン化
THF/MeOH(3:2、15ml)中における中間体DD(1.48ミリモル)の溶液に水酸化リチウム(8当量)を加え、混合物を室温で3.5日間撹拌した。溶媒を真空下で除去し、残留物をDCMに溶解した。有機相を1M HClで洗浄し、水相をDCMで抽出した。合一した有機相をブラインで洗浄し、乾燥(Na2SO4)し、真空下で濃縮して表題化合物を得た。
【0160】
方法FF:アミド生成
DMF(2ml)中における中間体EE(0.22ミリモル)およびトリエチルアミン(3当量)の溶液にアミン(2当量)およびDPPA(2.5当量)を加えた。反応混合物を室温で3時間撹拌した。反応混合物を15%NaOH(1ml)で塩基性にし、混合物をDCMで抽出した。合一した有機相をブラインで洗浄し、乾燥(Na2SO4)し、真空下で濃縮した。残留物をDCMに溶解し、ろ過し(白色の固体を除去した)、ろ液を真空下で濃縮した。粗製混合物を溶離剤としてDCM/EtOAcを使用するセミ分取用HPLCまたはカラムクロマトグラフィーにより精製して表題化合物を得た。
【0161】
アミド生成は合成経路1の方法G、HおよびVに記載のようにして行なうこともできる。
【0162】
経路7を使用して合成した化合物を下記に列挙する:
31DD. 3−[(ビフェニル−4−アミノスルホニル)アミノメチル]−安息香酸メチルエステル
方法DDを使用して化合物を合成して表題化合物31DD(0.18g、33%)を得た。LC/MS:100% MH+、m/z 397、Rt=1.53分。
31EE. 3−[(ビフェニル−4−アミノスルホニル)アミノメチル]−安息香酸
方法EEを使用して化合物を合成して表題化合物31EE(0.17g、98%)を得た。LC/MS:100% MH+、m/z 383、Rt=1.21分。
31V1. 3−[(ビフェニル−4−アミノスルホニル)アミノメチル]−N,N−ジエチルベンズアミド
方法Vを使用して化合物を合成して表題化合物31V1(4.7mg、8%)を得た。LC/MS:100% MH+、m/z 438、Rt=2.07分。
32DD. 3−[(ビフェニル−3−アミノスルホニル)アミノメチル]−安息香酸メチルエステル
方法DDを使用して化合物を合成して表題化合物32DD(0.59g、93%)を得た。LC/MS:100% MH+、m/z 397、Rt=1.51分。
32EE. 3−[(ビフェニル−3−アミノスルホニル)アミノメチル]−安息香酸
方法EEを使用して化合物を合成して表題化合物32EE(0.39g、69%)を得た。LC/MS:100% MH+、m/z 383、Rt=1.37分。
32FF1. 3−[(ビフェニル−3−アミノスルホニル)アミノメチル]−N,N−ジエチルベンズアミド
方法FFを使用して化合物を合成して表題化合物32FF1(50.7mg、53%)を得た。LC/MS:100% MH+、m/z 438、Rt=2.07分。
33DD. 3−[(アダマンタン−2−アミノスルホニル)アミノメチル]−安息香酸メチルエステル
方法DDを使用して化合物を合成して表題化合物33DD(0.43g、71%)を得た。LC/MS:100% MH+、m/z 379、Rt=1.57分。
33EE. 3−[(アダマンタン−2−アミノスルホニル)アミノメチル]−安息香酸
方法EEを使用して化合物を合成して表題化合物33EE(0.8g、100%)を得た。LC/MS:100% MH+、m/z 365、Rt=1.39分。
33FF1. 3−[(アダマンタン−2−アミノスルホニル)アミノメチル]−N,N−ジエチルベンズアミド
方法FFを使用して化合物を合成して表題化合物33FF1(28.1mg、24%)を得た。LC/MS:100% MH+、m/z 420、Rt=1.55分。
【0163】
34DD. 3−[(デカヒドロイソキノリン−2−スルホニル)アミノメチル]−安息香酸メチルエステル
方法DDを使用して化合物を合成して表題化合物34DD(0.47g、81%)を得た。LC/MS:100% MH+、m/z 367、Rt=1.64分。
34EE. 3−[(デカヒドロイソキノリン−2−スルホニル)アミノメチル]−安息香酸
方法EEを使用して化合物を合成して表題化合物34EE(0.24g、53%)を得た。LC/MS:100% MH+、m/z 353、Rt=1.44分。
34FF1. N,N−ジエチル−3−[(デカヒドロイソキノリン−2−スルホニル)アミノメチル]−ベンズアミド
方法FFを使用して化合物を合成して表題化合物34FF1(28mg、29%)を得た。LC/MS:100% MH+、m/z 408、Rt=2.16分。
34G2. N−シクロヘキシル−3−[(デカヒドロイソキノリン−2−スルホニル)アミノメチル]−ベンズアミド
方法Gを使用して化合物を合成して表題化合物34G2(65.6mg、84%)を得た。LC/MS:98% MH+、m/z 434、Rt=2.49分。
34H3. 4−{[3−((デカヒドロイソキノリン−2−スルホニル)アミノメチル)−ベンゾイルアミノ]−メチル}−安息香酸メチルエステル
方法Hを使用して化合物を合成して表題化合物34H3(42.4mg、6%)を得た。LC/MS:100% MH+、m/z 500、Rt=2.38分。
35DD. 3−[(1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2−スルホニル)アミノメチル]−安息香酸メチルエステル
方法DDを使用して化合物を合成して表題化合物35DD(1.28g、50%)を得た。LC/MS:90% MH+、m/z 361、Rt=2.13分。
35EE. 3−[(1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2−スルホニル)アミノメチル}−安息香酸
方法EEを使用して化合物を合成して表題化合物35EE(1.45g、100%)を得た。LC/MS:82% MH+、m/z 347、Rt=1.89分。
35G1. N,N−ジエチル−3−[(1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2−スルホニル)アミノメチル]−ベンズアミド
方法Gを使用して化合物を合成して表題化合物35G1(25mg、22%)を得た。LC/MS:100% MH+、m/z 402、Rt=2.18分。
35G2. N−シクロヘキシル−3−[(1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2−スルホニル)アミノメチル]−ベンズアミド
方法Gを使用して化合物を合成して表題化合物3652(21mg、17%)を得た。LC/MS:93% MH+、m/z 428、Rt=2.28分。
35G3. N−シクロヘキシルメチル−3−[(1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2−スルホニル)アミノメチル]−ベンズアミド
方法Gを使用して化合物を合成して表題化合物35G3(26mg、20%)を得た。LC/MS:97% MH+、m/z 442、Rt=2.37分。
35H4. 4−{[3−((1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2−スルホニル)アミノメチル)−ベンゾイルアミノ]−メチル}−安息香酸メチルエステル
方法Hを使用して化合物を合成して表題化合物35H4(0.45g、79%)を得た。LC/MS:92% MH+、m/z 494、Rt=2.23分。
【0164】
合成経路8
【化25】

【0165】
方法GG:ケン化
THF/H2O(2:1、1.5ml)中における中間体エステル(0.05ミリモル)の溶液に水酸化リチウム(5当量)を加え、混合物を室温で24時間撹拌した。溶媒を真空下で除去し、残留物を酢酸エチルおよび水に溶解した。水相を1M HClでpH=2まで酸性にし、酢酸エチルで抽出した。合一した有機相を乾燥(Na2SO4)し、真空下で濃縮して表題化合物を得た。
【0166】
経路8を使用して合成した化合物を下記に列挙する:
34GG. 4−{[3−((デカヒドロイソキノリン−2−スルホニル)アミノメチル)−ベンゾイルアミノ]−メチル}−安息香酸
方法GGを使用して中間体34H3から化合物を合成して表題化合物34GG(125mg、43%)を得た。LC/MS:100% MH+、m/z 486、Rt=2.16分。
35GG. 4−{[3−((1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2−スルホニル)アミノメチル)−ベンゾイルアミノ]−メチル}−安息香酸
方法GGを使用して中間体35H4から化合物を合成して表題化合物35GG(56mg、30%)を得た。LC/MS:100% MH+、m/z 480、Rt=2.02分。
【0167】
合成経路9
【化26】

【0168】
方法HH:カルボキサミド生成
水酸化アンモニウム(28%v/w、2ml)中における中間体エステル(0.01ミリモル)の溶液を密封管中で一晩80℃で加熱した。冷却した後、混合物を真空下で濃縮した。粗製物質を溶離剤としてDCM/MeOH(5%以下のMeOH)を使用するカラムクロマトグラフィーにより精製して表題化合物を得た。
【0169】
方法II:カルボキサミド生成
THF/H2O(1:1、2ml)中における中間体エステル(0.01ミリモル)の溶液に水酸化リチウム(2.5当量)を加え、混合物を80℃で3時間加熱した。冷却した後、混合物を1M HClでpH=4まで酸性にし、酢酸エチルで抽出した。合一した有機相を乾燥(MgSO4)し、真空下で濃縮してカルボン酸を得た。
【0170】
−15℃でTHF(2ml)中におけるカルボン酸(0.01ミリモル)の溶液にメチルクロロホルメート(1.2当量)およびTEA(1.5当量)を加え、混合物を室温まで15分間温まるにまかせた。反応混合物を0℃まで冷却し、アンモニア気体を溶液中で10分間泡立たせた。混合物を室温まで温まるにまかせ、真空下で濃縮した。粗生成物を溶離剤としてDCM/MeOHを使用するカラムクロマトグラフィーにより精製して表題化合物を得た。
【0171】
経路9を使用して合成した化合物を下記に列挙する:
2HH. 4−({3−[(3−クロロ−2−メチルベンゼンスルホニルアミノ)−メチル]−ベンゾイルアミノ}−メチル)−ベンズアミド
方法HHを使用して中間体2G3から化合物を合成して表題化合物2HH(4mg、4%)
を得た。LC/MS:96% MH+、m/z 472、Rt=1.90分。
24II. 4−[(3−{[(3−クロロ−2−メチルベンゼンスルホニル)−メチル−アミノ]−メチル}−ベンゾイルアミノ)−メチル]−ベンズアミド
方法HHを使用して中間体24G6から化合物を合成して表題化合物24II(25mg、52%)を得た。LC/MS:100% MH+、m/z 486、Rt=2.07分。
25II. 4−[(3−{[(ベンゾ[b]チオフェン−2−スルホニル)−メチル−アミノ]−メチル}−ベンゾイルアミノ)−メチル]−ベンズアミド
方法HHを使用して中間体25G5から化合物を合成して表題化合物25II(28mg、57%)を得た。LC/MS:98% MH+、m/z 494、Rt=2.10分。
26II. 4−[(3−{[メチル−(ナフタレン−2−スルホニル)−アミノ]−メチル}−ベンゾイルアミノ)−メチル]−安息香酸
方法HHを使用して中間体26G5から化合物を合成して表題化合物26II(33mg、68%)を得た。LC/MS:94% MH+、m/z 488、Rt=2.07分。
27II. 4−[(3−{[(5−クロロ−3−メチル−ベンゾ[b]チオフェン−2−スルホニル)−メチル−アミノ]−メチル}−ベンゾイルアミノ)−メチル]−ベンズアミド
方法HHを使用して中間体27G5から化合物を合成して表題化合物27II(20mg、41%)を得た。LC/MS:97% MH+、m/z 542、Rt=2.27分。
34HH. 4−{[3−((デカヒドロイソキノリン−2−スルホニル)アミノメチル)−ベンゾイルアミノ]−メチル}−ベンズアミド
方法HHを使用して中間体34H3から化合物を合成して表題化合物34HH(57mg、20%)を得た。LC/MS:100% MH+、m/z 485、Rt=2.04分。
35HH. 4−{[3−((1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2−スルホニル)アミノメチル)−ベンゾイルアミノ]−メチル}−ベンズアミド
方法HHを使用して中間体35H4から化合物を合成して表題化合物35HH(13mg、7%)を得た。LC/MS:100% MH+、m/z 479、Rt=1.90分。
【0172】
合成経路10
【化27】

【0173】
方法JJ:アシルスルホンアミド生成
DCM/DMF(3:1、16ml)中におけるモノ−メチルイソフタレート(0.8g、4.44ミリモル、1.2当量)の溶液にEDC(1.2当量)、DMAP(1.2当量)およびスルホンアミド(1当量)を加え、混合物を室温で16時間撹拌した。反応混合物を真空下で濃縮し、残留物をDCMに再溶解した。有機相を水および1M NaOHで洗浄し、乾燥(Na2SO4)し、真空下で濃縮した。粗製物質を溶離剤としてDCM/MeOH(+1%AcOH)を使用するカラムクロマトグラフィーにより精製して表題化合物を得た。
36JJ. 3−(3−クロロ−2−メチルベンゼンスルホニルアミノカルボニル)−安息香酸メチルエステル
方法JJを使用して化合物を合成して表題化合物36JJ(1.10g、76%)を得た。LC/MS:94% MH+、m/z 368、Rt=2.06分。
37JJ. 3−(2,4,6−トリクロロベンゼンスルホニルアミノカルボニル)−安息香酸メチルエステル
方法JJを使用して化合物を合成して表題化合物37JJ(0.89g、57%)を得た。LC/MS:100% MH+、m/z 422、Rt=2.12分。
【0174】
〔実施例4〕
11β−HSDアッセイ
マウス11β−HSD1型レダクターゼ、ヒト11β−HSD2型デヒドロゲナーゼ、ヒト11β−HSD1型レダクターゼおよびデヒドロゲナーゼ活性を測定する生化学アッセイ
それぞれの酵素源としてヒトおよびマウスの11β−HSD1とヒトの11β−HSD2について全長cDNAを標準法に従ってヒト胎児腎臓細胞系、HEK293にトランスフェクトし、その後安定に発現するクローンを選択した。
【0175】
11β−HSD細胞系の全細胞溶解液は細胞を15cmの皿で培地(DMEM、10%FCSおよび600μg/mlのG418)中、70%の細胞密度になるまで培養することにより調製した。11β−HSDを発現させるために、細胞を1.5mMの酪酸ナトリウム(Aldrich、カタログ番号30,341−0)、ヒストンデアセチラーゼ阻害剤と一緒に一晩インキュベートした。次に、2mlのPBSを15cm皿1個あたり2.5mMのEDTAと一緒に室温で5〜10分間加えることにより細胞を収穫した。細胞懸濁液を合一し、1000gでの5分間の遠心により得られた細胞ペレットを、20mMのリン酸カリウム緩衝液(pH7.4)、5mMのEDTA、250mMのスクロース(5個の15cm皿の細胞ペレットあたり1.5ml)中でUltra Turraxホモジナイザーを使用して均質化した。全細胞溶解液を液体窒素で冷凍し、単回使用に適した分割量にして−80℃で保存した。
【0176】
酵素反応は補酵素NAD+(デヒドロゲナーゼ活性)またはNADPH(レダクターゼ活性)およびそれぞれのステロイド基質の存在下で行なった。過剰の補酵素NADPHを維持するために、グルコース−6−ホスフェート(G6P)およびG6P−デヒドロゲナーゼを限定されない濃度で11β−HSD1レダクターゼ酵素反応に加えることによりNADPHを再生した。すべてのアッセイ成分および化合物を反応緩衝液(20mMのトリス−HCl(pH7.4)、250mMのスクロース、100mMのNaCl、1mMのMgCl2、1mMのEDTA、1mMのEGTA)で希釈し、使用するまで氷上で保存した。
【0177】
次の反応混合物および10pM〜300μMの濃度の化合物を全容量102μlとして調製し、37℃で15分間インキュベートした。
【0178】
ヒトおよびマウスの11β−HSD1型レダクターゼ活性:
マウスおよびヒト酵素について、それぞれ100μMのNADPH(AppliChem、カタログ番号A1395,0500)、10mMのグルコース−6−ホスフェート (Sigma、カタログ番号G−7879)、0.37U/mlのグルコース−6−ホスフェート−デヒドロゲナーゼ(Fluka、カタログ番号49275)および3μMの11−デヒドロコルチコステロン(Research Plus、カタログ番号3306−16)または3μMのコルチゾン(Sigma、カタログ番号C−2755)。
【0179】
本発明で例示された化合物は典型的に<100μMのIC50値を有する。
【0180】
ヒトの11β−HSD1型および2型デヒドロゲナーゼ活性:
500μMのNAD+(Applichem、カタログ番号A1124,0001)および3μMのコルチゾール(Sigma、カタログ番号H−0888)。
【0181】
酵素反応はそれぞれのHSDを過剰発現する細胞系の80.000細胞に相当する18μlの全細胞溶解液を加えることにより開始した。37℃で60分後、反応をカルベノキソロン(Sigma、カタログ番号C−4790)により停止し、すべてのHSD酵素阻害剤を最終濃度100μMで分析した。
【0182】
酵素反応の程度を確認するために、コルチゾールまたはコルチコステロンをELISA法によるアッセイで測定した。このコルチゾール/コルチコステロンELISAは特異的にコルチゾール/コルチコステロンと結合するモノクローナル抗体を利用する。試料中のコルチゾールまたはコルチコステロンはアルカリホスファターゼ(AP)と共有結合したコルチゾールと競合するため、検出は競合に基づいている。結合したアルカリホスファターゼの量をホスファターゼ基質としてpNPPを使用する測色測定により検出した。
【0183】
96ウェルのELISAプレート(Falcon、カタログ番号BD 353915)を4℃でPBS中、5μg/mlのウサギ抗マウスIgG抗体(Sigma、カタログ番号M−9637)により一晩被覆した。この溶液を吸引した後、各ウェルを200mMのアセテートシトレート緩衝液(pH6.0)、20%FCSおよび2%ゼラチンにより室温で1時間ブロックした。プレートを3回洗浄(50mMのトリス−HCl、pH7.8、0.1%ツィーン20)し、100μlの試料および基準、78nM〜10μMのコルチゾールまたはコルチコステロンを加えた。コルチゾール−AP抱合体(Fitzgerald、カタログ番号65−IC07)およびマウスモノクローナル抗−コルチゾール抗体(Biotrend、カタログ番号2330−4879)のストックを100mMのトリス−HCl(pH7.7)、10mMのMgCl2、0.1%BSAでそれぞれ1:1600または1:3600に希釈した。1ウェルあたり50μlの各希釈液を加えた。室温で2時間振騰させながらインキュベートした後、プレートを3回洗浄(50mMのトリス−HCl、pH7.8、0.1%ツィーン20)した。
【0184】
検出するために、200μlの25mMグリシン(pH10.3)、10mMのpNPP(Fluka、カタログ番号71768)、1mMのZnSO4および1mMのMgSO4を加え、そして室温で2時間振騰させながらインキュベートした。測色測定はマイクロプレートリーダー(Versamax、Molecular Devices)において405nmで行なった。コルチゾールまたはコルチコステロンの濃度はSoftmaxProソフトウエア(Molecular Devices)で標準値と比較して計算した。11β−HSD阻害剤の阻害能力はIC50をPrism4.0ソフトウエア(GraphPad)で計算して定量した。
本発明で例示された化合物は11β−HSD−2酵素に対して活性を示さない。
【0185】
ヒト11β−HSD1型を安定に発現するHEK293細胞を使用する細胞アッセイ
96ウェルあたり30.000個の11β−HSD1を安定に発現するHEK293細胞を100μlの培地(DMEM、10%FCSおよび600μg/mlのG418)に接種した。37℃および5%CO2で一晩インキュベートした後、最終濃度が10pM〜300μMの11β−HSD阻害剤、3μMのコルチゾンおよび20mMのHEPESを培地に加えた。すべての成分、すなわち阻害剤、ステロイド基質およびHEPESを使用前にDMEMで予備希釈した。37℃で4時間インキュベートした後、培地を100mMのトリス−HCl(pH7.7)、10mMのMgCl2および0.1%BSAで1:10に希釈した。コルチゾール濃度の定量は商業的に入手できるコルチゾールELISA(Assay Designs、カタログ番号901071)を使用して推奨プロトコルに従って行なった。コルチゾールの濃度はSoftmaxProソフトウエア(Molecular Devices)で計算し、11β−HSD阻害剤の阻害能力はIC50をPrism4.0ソフトウエア(GraphPad)で計算して定量した。
本発明で例示された化合物は典型的に<50μMのIC50値を有する。
【0186】
内因的に11β−HSD1を発現するヒト脂肪細胞系を使用する細胞アッセイ
ヒトSGBS前脂肪細胞をWabitschらの文献(Wabitsch M, Brenner RE, Melzner I, Braun M, Moller P, Heinze E, Debatin KM, Hauner H.:脂肪分化に関する大容量のヒト前脂肪細胞株の特性化(Characterization of a human preadipocyte cell strain with high capacity for adipose differentiation)。Int J Obes Relat Metab Disord. 2001年1月;25(1):8〜15)に記載のように分化誘導して脂肪細胞を成熟させた。96ウェルあたり3500個の細胞を接種し、200μlの培地(DMEM/栄養ミックスF12、100U/mlのペニシリン、100μg/mlのストレプトマイシン、17μMのビオチン、33μMのパントテン酸塩、10%非加熱不活性化ウシ胎児血清)中でコンフルエンスの状態になるまで3日間培養した(第0日)。分化誘導は培地を100μlの分化培地(DMEM/栄養ミックスF12、100U/mlのペニシリン、100μg/mlのストレプトマイシン、17μMのビオチン、33μMのパントテン酸塩、0.01mg/mlのトランスフェリン、100nMのヒドロコルチゾン、20nMのヒトインシュリン、0.2nMのT3、25nMのデキサメタゾン、250μMのIBMX、3μMのロシグリタゾン)に変えることにより開始した。 分化誘導の第4日に、培地を後分化培地(DMEM/栄養ミックスF12、100U/mlのペニシリン、100μg/mlのストレプトマイシン、17μMのビオチン、33μMのパントテン酸塩、0.01mg/mlのトランスフェリン、100nMのヒドロコルチゾン、20nMのヒトインシュリン、0.2nMのT3)に変えた。アッセイは第11日〜第15日におけるアッセイ培地(DMEM/栄養ミックスF12、17μMのビオチン、33μMのパントテン酸塩、0.01mg/mlのトランスフェリン、20nMのヒトインシュリン、0.2nMのT3、0.5μMのコルチゾン)中の分化誘導により分化した脂肪細胞で行なった。化合物のインキュベーション、コルチゾール濃度の定量およびデータ分析は上記のHEK293細胞を使用する細胞アッセイと同様にして行なった。
本発明で例示された化合物は典型的に<50μMのIC50値を有する。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I)
【化1】

の化合物、またはその薬学的に許容しうる塩、プロドラッグもしくは代謝物。
式中、X1、X2、X3、X4は独立してNおよびCR4からなる群より選択され、ここでR4は独立してH、ハロゲン、CN、C(O)OR4a、C(O)N(R4aR4b)、OR4a、N(R4aR4b)、フェニル、C1-6アルキルまたはC3-7シクロアルキルであり、ここでC1-6アルキルおよびC3-7シクロアルキルは場合により1個またはそれ以上の同一または異なるハロゲンで置換され;
R4a、R4bは独立してH、C1-6アルキルおよびC3-7シクロアルキルからなる群より選択され;
R1、R2は独立してH、C1-6アルキル、C3-7シクロアルキルおよびハロゲンからなる群より選択され、ここでC1-6アルキルおよびC3-7シクロアルキルは場合によりハロゲンで置換され;
場合によりR1、R2は一体化してオキソ(=O)を形成し;
Yは−N(R1a)S(O)2−、−S(O)2N(R1b)−または−N(R1a)S(O)2N(R1b)−であり;
AはTまたはC1-6アルキルであり、ここでC1-6アルキルは場合により1個またはそれ以上のR5で置換され、ここでR5は独立してハロゲン、CN、COOR6、OR6、C(O)N(R6R6a)、S(O)2N(R6R6a)、S(O)N(R6R6a)、S(O)2R6、N(R6)S(O)2N(R6aR6b)、SR6、N(R6R6a)、OC(O)R6、N(R6)C(O)R6a、N(R6)S(O)2R6a、N(R6)S(O)R6a、N(R6)C(O)N(R6aR6b)、N(R6)C(CO)OR6a、OC(O)N(R6R6a)またはTであり;
R1a、R1bは独立してH、アリル、ベンジル、CH2−C(O)NH2、CH2−COOH、CH2−C(O)O−C1-6アルキル、C1-6アルキルおよびC3-7シクロアルキルからなる群より選択され、ここでC1-6アルキルおよびC3-7シクロアルキルは場合により1個またはそれ以上のR1cで置換され、ここでR1cは独立してハロゲン、C1-6アルキル、−CH=CH2、フェニル、C(O)NH2、COOH、C(O)O−C1-6アルキルまたはC3-7シクロアルキルであり;
場合によりAおよびR1aはそれらが結合している窒素と一緒になって場合により1個またはそれ以上の同一または異なるR7で置換されるヘテロ環またはヘテロ二環を形成し;
R6、R6a、R6bは独立してH、C1-6アルキルおよびTからなる群より選択され、ここでC1-6アルキルは場合により1個またはそれ以上の同一または異なるハロゲンで置換され;
TはC3-7シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロビシクリル、フェニル、ナフチル、インデニル、インダニル、テトラリニル、デカリニルまたはアダマンチルであり、ここでTは場合により1個またはそれ以上の同一または異なるR7で置換され;
R7は独立してハロゲン、CN、COOR8、OR8、C(O)N(R8R8a)、S(O)2N(R8R8a)、S(O)N(R8R8a)、S(O)2R8、N(R8)S(O)2N(R8aR8b)、SR8、N(R8R8a)、OC(O)R8、N(R8)C(O)R8a、N(R8)S(O)2R8a、N(R8)S(O)R8a、N(R8)C(O)N(R8aR8b)、N(R8)C(O)OR8a、OC(O)N(R8R8a)、オキソ(=O)(ここで、環は少なくとも部分的に飽和である)、C(O)R8、T1またはC1-6アルキルであり、ここでC1-6アルキルは場合により1個またはそれ以上のR9で置換され;
R8、R8a、R8bは独立してH、T1およびC1-6アルキルからなる群より選択され、ここでC1-6アルキルは場合により1個またはそれ以上のR10で置換され;
R9、R10は独立してハロゲン、CN、COOR11、OR11、C(O)R11、C(O)N(R11R11a)、S(O)2N(R11R11a)、S(O)N(R11R11a)、S(O)2R11、N(R11)S(O)2N(R11aR11b)、SR11、N(R11R11a)、OC(O)R11、N(R11)C(O)R11a、N(R11)SO2R11a、N(R11)S(O)R11a、N(R11)C(O)N(R11aR11b)、N(R11)C(O)OR11a、OC(O)N(R11R11a)およびT1からなる群より選択され;
R11、R11a、R11bは独立してH、C1-6 アルキルおよびT1からなる群より選択され;
T1はC3-7シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロビシクリル、フェニル、ナフチル、インデニル、インダニル、テトラリニル、デカリニルまたはアダマンチルであり、ここでT1は場合により1個またはそれ以上のR12で置換され、ここでR12は独立してハロゲン、CN、COOR13、OR13、C(O)N(R13R13a)、S(O)2N(R13R13a)、S(O)N(R13R13a)、S(O)2R13、N(R13)S(O)2N(R13aR13b)、SR13、N(R13R13a)、OC(O)R13、N(R13)C(O)R13a、N(R13)S(O)2R13a、N(R13)S(O)R13a、N(R13)C(O)N(R13aR13b)、N(R13)C(O)OR13a、OC(O)N(R13R13a)、オキソ(=O)(ここで、環は少なくとも部分的に飽和である)、C(O)R13、C1-6 アルキル、フェニル、C3-7シクロアルキルまたはヘテロシクリルであり、ここでC1-6アルキル、フェニル、C3-7シクロアルキルおよびヘテロシクリルは場合により1個またはそれ以上の同一または異なるハロゲンで置換され;
R13、R13a、R13bは独立してH、C1-6アルキル、フェニル、C3-7シクロアルキルおよびヘテロシクリルからなる群より選択され、ここでC1-6アルキル、フェニル、C3-7シクロアルキルおよびヘテロシクリルは場合により1個またはそれ以上の同一または異なるハロゲンで置換され;
Z1は=Oまたは=Sであり;
場合によりZ1は=N−R15であり、またR15、R3はそれらが結合している原子と一緒になってヘテロ環またはヘテロ二環を形成し、ここでヘテロ環またはヘテロ二環は場合により1個またはそれ以上のR16で置換されるが、但しヘテロ環は
【化2】

以外であり;
Z2はO、SまたはN−R14であり;
R3、R14は独立してH、T2、C1-6アルキルからなる群より選択され、ここでC1-6アルキルは場合により1個またはそれ以上のR17で置換されるが、但しR3およびR14の一方がHであって他方がエチルである場合、R17は−COOH以外であり;
場合によりR3、R14はそれらが結合している窒素と一緒になってヘテロ環またはヘテロ二環を形成し、ここでヘテロ環またはヘテロ二環は場合により1個またはそれ以上のR18で置換されるが、但しヘテロ二環は、未置換であるかまたは3、6および/または7位が置換された1,2,3,4−テトラヒドロキノリンおよびその4−オキサ、−チア、−アザおよび/または8−アザ誘導体以外であり;
T2はC3-7シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロビシクリル、フェニル、ナフチル、インデニル、インダニル、テトラリニル、デカリニルまたはアダマンチルであり、ここでT2は場合により1個またはそれ以上の R19で置換されるが、但しAがフェニルであり、Yが−S(O)2NH−(ここで、硫黄はAに結合している)であり、R1、R2がHであり、X1、X3、X4がCHであり、X2がC−R4であり、ここでR4がOCH3であり、Z1が=Oであり、そしてZ2がNHである場合、T2は未置換フェニル以外であり;
R16、R18、R19は独立してハロゲン、CN、COOR20、OR20、C(O)N(R20R20a)、S(O)2N(R20R20a)、S(O)N(R20R20a)、S(O)2R20、N(R20)S(O)2N(R20aR20b)、SR20、N(R20R20a)、OC(O)R20、N(R20)C(O)R20a、N(R20)S(O)2R20a、N(R20)S(O)R20a、N(R20)C(O)N(R20aR20b)、N(R20)C(O)OR20a、OC(O)N(R20R20a)、オキソ(=O)(ここで、環は少なくとも部分的に飽和である)、C(O)R20、C1-6アルキル、フェニル、ヘテロシクリルおよびC3-7シクロアルキルからなる群より選択され、ここでC1-6アルキル、フェニル、ヘテロシクリルおよびC3-7シクロアルキルは場合により1個またはそれ以上のR21で置換され;
R20、R20a、R20bは独立してH、フェニル、ヘテロシクリル、C3-7シクロアルキルおよびC1-6アルキルからなる群より選択され、ここでフェニル、ヘテロシクリル、C3-7シクロアルキルおよびC1-6アルキルは場合により1個またはそれ以上の同一または異なるハロゲンで置換され;
R17、R21は独立してハロゲン、CN、COOR22、OR22、C(O)R22、C(O)N(R22R22a)、S(O)2N(R22R22a)、S(O)N(R22R22a)、S(O)2R22、N(R22)S(O)2N(R22aR22b)、SR22、N(R22R22a)、OC(O)R22、N(R22)C(O)R22a、N(R22)SO2R22a、N(R22)S(O)R22a、N(R22)C(O)N(R22aR22b)、N(R22)C(O)OR22a、OC(O)N(R22R22a)、C1-6アルキル、フェニル、ヘテロシクリルおよびC3-7シクロアルキルからなる群より選択され、ここでC1-6アルキル、フェニル、ヘテロシクリルおよびC3-7シクロアルキルは場合により1個またはそれ以上のR23で置換され;
R22、R22a、R22bは独立してH、フェニル、ヘテロシクリル、C3-7シクロアルキルおよびC1-6 アルキルからなる群より選択され、ここでフェニル、ヘテロシクリル、C3-7シクロアルキルおよびC1-6アルキルは場合により1個またはそれ以上のR23aで置換され;
R23、R23aは独立してハロゲン、CN、COOR24、OR24、C(O)R24、C(O)N(R24R24a)、S(O)2N(R24R24a)、S(O)N(R24R24a)、S(O)2R24、N(R24)S(O)2N(R24aR24b)、SR24、N(R24R24a)、OC(O)R24、N(R24)C(O)R24a、N(R24)SO2R24a、N(R24)S(O)R24a、N(R24)C(O)N(R24aR24b)、N(R24)C(O)OR24a、OC(O)N(R24R24a)およびC1-6アルキルからなる群より選択され、ここでC1-6アルキルは場合により1個またはそれ以上の同一または異なるハロゲンで置換され;
R24、R24a、R24bは独立してH、C1-6アルキルからなる群より選択され、ここでC1-6アルキルは場合により1個またはそれ以上の同一または異なるハロゲンで置換されるが、
但し式(I)の化合物はN−[1−(3−アミノカルボニル−4−ヒドロキシフェニル)−2,2,2−トリクロロエチル]−4−クロロベンゼンスルホンアミド以外である。
【請求項2】
X1、X2、X3およびX4のうち1個以下がNである請求項1記載の化合物。
【請求項3】
R1およびR2はHであるか、または一体化して=Oを形成する請求項1または2記載の化合物。
【請求項4】
R4はF、Cl、Br、CH3、OCH3、NH2またはフェニルである請求項1〜3の何れかの項記載の化合物。
【請求項5】
Yは−*S(O)2−NH−または−*S(O)2−N(CH3)−であり、星印の付いた原子はAに結合している請求項1〜4の何れかの項記載の化合物。
【請求項6】
Aはフェニル、アダマンチル、C3-7シクロアルキル、ヘテロシクリルまたはC1-6アルキルであり、ここでC1-6アルキルは場合によりTで置換される請求項1〜5の何れかの項記載の化合物。
【請求項7】
Aはフェニル、シクロヘキシル、チオフェニル、ベンゾチオフェニル、ナフチル、ジアゾリルまたはピリジルである請求項6記載の化合物。
【請求項8】
AはTであり、そしてTは場合により最大3個のR7で置換され、独立してF、Cl、CH3、OCH3、N(CH3)2、T1、OT1またはNHT1である請求項1〜7の何れかの項記載の化合物。
【請求項9】
T1はフェニルであり、それは場合により最大3個のハロゲンで置換され、このハロゲンは独立してFまたはClである請求項8記載の化合物。
【請求項10】
AはTであり、Tはヘテロビシクリルである請求項1〜9の何れかの項記載の化合物。
【請求項11】
ヘテロビシクリルはデカヒドロキノリンまたはテトラヒドロイソキノリンであり、そして、ここで環窒素はYを表すスルホンアミド基の硫黄に直接結合している請求項10記載の化合物。
【請求項12】
Z1は=Oであり、Z2は−NR14である請求項1〜11の何れかの項記載の化合物。
【請求項13】
R14はHである請求項1〜12の何れかの項記載の化合物。
【請求項14】
R3はフェニル、ベンジル、ヘテロシクリル、C3-7シクロアルキルまたはC1-6アルキルであり、ここでC1-6アルキルは場合によりO−C1-6アルキルまたはC3-7シクロアルキルで置換される請求項1〜13の何れかの項記載の化合物。
【請求項15】
R3はT2であり、そしてT2は最大3個のR19で置換され、このR19は独立してF、Cl、CH3、OCH3、N(CH3)2、C(O)OH、C(O)OCH3、CF3またはC(O)NH2である請求項1〜14の何れか
の項記載の化合物。
【請求項16】
T2はフェニル、シクロヘキシルまたはピリジルである請求項15記載の化合物。
【請求項17】
R3、R14は独立してHまたはC1-6アルキルであり、このC1-6アルキルは独立してエチル、イソプロピル、n−プロピル、n−ブチルであり、ここでC1-6アルキルは場合によりN(CH3)2またはN(C2H5)2で置換される請求項1〜16の何れかの項記載の化合物。
【請求項18】
Z1は=N−R15であり、そしてR15、R3は一緒になってヘテロ環を形成する請求項1〜17の何れかの項記載の化合物。
【請求項19】
ヘテロ環はオキサゾール、オキサジアゾール、ジアゾールまたはトリアゾールであり、ここでヘテロ環は場合により1個のR16で置換され、このR16は場合によりN(CH3)2またはN(CH2CH3)2で置換されるC1-6アルキル、C3-7シクロアルキル、フェニルまたはヘテロシクリルである請求項18記載の化合物。
【請求項20】
R16はメチル、エチル、イソプロピル、シクロヘキシル、フェニルまたはピペリジニルである請求項19記載の化合物。
【請求項21】
R3、R14は一緒になってヘテロ環を形成する請求項1〜20の何れかの項記載の化合物。
【請求項22】
ヘテロ環はピペラジン、モルホリン、ピペリジンまたはピロリジンであり、そして、ここでヘテロ環は場合によりメチルで置換される請求項21記載の化合物。
【請求項23】
薬剤として使用するための、式(I):
【化3】

の化合物、またはその薬学的に許容しうる塩、プロドラッグもしくは代謝物。
式中、X1、X2、X3、X4は独立してNおよびCR4からなる群より選択され、ここでR4は独立してH、ハロゲン、CN、C(O)OR4a、C(O)N(R4aR4b)、OR4a、N(R4aR4b)、フェニル、C1-6アルキルまたはC3-7シクロアルキルであり、ここでC1-6アルキルおよびC3-7シクロアルキルは場合により1個またはそれ以上の同一または異なるハロゲンで置換され;
R4a、R4bは独立してH、C1-6アルキルおよびC3-7シクロアルキルからなる群より選択され;
R1、R2は独立してH、C1-6アルキル、C3-7シクロアルキルおよびハロゲンからなる群より選択され、ここでC1-6アルキルおよびC3-7シクロアルキルは場合によりハロゲンで置換され;
場合によりR1、R2は一体化してオキソ(=O)を形成し;
Yは−N(R1a)S(O)2−、−S(O)2N(R1b)−または−N(R1a)S(O)2N(R1b)−であり;
AはTまたはC1-6アルキルであり、ここでC1-6アルキルは場合により1個またはそれ以上のR5で置換され、ここでR5は独立してハロゲン、CN、COOR6、OR6、C(O)N(R6R6a)、S(O)2N(R6R6a)、S(O)N(R6R6a)、S(O)2R6、N(R6)S(O)2N(R6aR6b)、SR6、N(R6R6a)、OC(O)R6、N(R6)C(O)R6a、N(R6)S(O)2R6a、N(R6)S(O)R6a、N(R6)C(O)N(R6aR6b)、N(R6)C(CO)OR6a、OC(O)N(R6R6a)またはTであり;
R1a、R1bは独立してH、アリル、ベンジル、CH2−C(O)NH2、CH2−COOH、CH2−C(O)O−C1-6アルキル、C1-6アルキルおよびC3-7シクロアルキルからなる群より選択され、ここでC1-6アルキルおよびC3-7シクロアルキルは場合により1個またはそれ以上のR1cで置換され、ここでR1cは独立してハロゲン、C1-6アルキル、−CH=CH2、フェニル、C(O)NH2、COOH、C(O)O−C1-6アルキルまたはC3-7シクロアルキルであり;
場合によりAおよびR1aはそれらが結合している窒素と一緒になって場合により1個またはそれ以上の同一または異なるR7で置換されるヘテロ環またはヘテロ二環を形成し;
R6、R6a、R6bは独立してH、C1-6アルキルおよびTからなる群より選択され、ここでC1-6アルキルは場合により1個またはそれ以上の同一または異なるハロゲンで置換され;
TはC3-7シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロビシクリル、フェニル、ナフチル、インデニル、インダニル、テトラリニル、デカリニルまたはアダマンチルであり、ここでTは場合により1個またはそれ以上の同一または異なるR7で置換され;
R7は独立してハロゲン、CN、COOR8、OR8、C(O)N(R8R8a)、S(O)2N(R8R8a)、S(O)N(R8R8a)、S(O)2R8、N(R8)S(O)2N(R8aR8b)、SR8、N(R8R8a)、OC(O)R8、N(R8)C(O)R8a、N(R8)S(O)2R8a、N(R8)S(O)R8a、N(R8)C(O)N(R8aR8b)、N(R8)C(O)OR8a、OC(O)N(R8R8a)、オキソ(=O)(ここで、環は少なくとも部分的に飽和である)、C(O)R8、T1またはC1-6アルキルであり、ここでC1-6アルキルは場合により1個またはそれ以上のR9で置換され;
R8、R8a、R8bは独立してH、T1およびC1-6アルキルからなる群より選択され、ここでC1-6アルキルは場合により1個またはそれ以上のR10で置換され;
R9、R10は独立してハロゲン、CN、COOR11、OR11、C(O)R11、C(O)N(R11R11a)、S(O)2N(R11R11a)、S(O)N(R11R11a)、S(O)2R11、N(R11)S(O)2N(R11aR11b)、SR11、N(R11R11a)、OC(O)R11、N(R11)C(O)R11a、N(R11)SO2R11a、N(R11)S(O)R11a、N(R11)C(O)N(R11aR11b)、N(R11)C(O)OR11a、OC(O)N(R11R11a)およびT1からなる群より選択され;
R11、R11a、R11bは独立してH、C1-6 アルキルおよびT1からなる群より選択され;
T1はC3-7シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロビシクリル、フェニル、ナフチル、インデニル、インダニル、テトラリニル、デカリニルまたはアダマンチルであり、ここでT1は場合により1個またはそれ以上のR12で置換され、ここでR12は独立してハロゲン、CN、COOR13、OR13、C(O)N(R13R13a)、S(O)2N(R13R13a)、S(O)N(R13R13a)、S(O)2R13、N(R13)S(O)2N(R13aR13b)、SR13、N(R13R13a)、OC(O)R13、N(R13)C(O)R13a、N(R13)S(O)2R13a、N(R13)S(O)R13a、N(R13)C(O)N(R13aR13b)、N(R13)C(O)OR13a、OC(O)N(R13R13a)、オキソ(=O)(ここで、環は少なくとも部分的に飽和である);C(O)R13、C1-6 アルキル、フェニル、C3-7シクロアルキルまたはヘテロシクリルであり、ここでC1-6アルキル、フェニル、C3-7シクロアルキルおよびヘテロシクリルは場合により1個またはそれ以上の同一または異なるハロゲンで置換され;
R13、R13a、R13bは独立してH、C1-6アルキル、フェニル、C3-7シクロアルキルおよび
ヘテロシクリルからなる群より選択され、ここでC1-6アルキル、フェニル、C3-7シクロアルキルおよびヘテロシクリルは場合により1個またはそれ以上の同一または異なるハロゲンで置換され;
Z1は=Oまたは=Sであり;
場合によりZ1は=N−R15であり、またR15、R3はそれらが結合している原子と一緒になってヘテロ環またはヘテロ二環を形成し、ここでヘテロ環またはヘテロ二環は場合により1個またはそれ以上のR16で置換され;
Z2はO、SまたはN−R14であり;
R3、R14は独立してH、T2、C1-6アルキルからなる群より選択され、ここでC1-6アルキルは場合により1個またはそれ以上のR17で置換されるが、但しR3およびR14の一方がHであって他方がエチルである場合、R17は−COOH以外であり;
場合によりR3、R14はそれらが結合している窒素と一緒になってヘテロ環またはヘテロ二環を形成し、ここでヘテロ環またはヘテロ二環は場合により1個またはそれ以上のR18で置換されるが、但し該ヘテロ二環は、未置換であるかまたは3、6および/または7位が置換された1,2,3,4−テトラヒドロキノリンおよびその4−オキサ、−チア、−アザおよび/または8−アザ誘導体以外であり;
T2はC3-7シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロビシクリル、フェニル、ナフチル、インデニル、インダニル、テトラリニル、デカリニルまたはアダマンチルであり、ここでT2は場合により1個またはそれ以上の R19で置換されるが、但しAがフェニルであり、Yが−S(O)2NH−(ここで、硫黄はAに結合している)であり、R1、R2がHであり、X1、X3、X4がCHであり、X2がC−R4であり、ここでR4がOCH3であり、Z1が=Oであり、そしてZ2がNHである場合、T2は未置換フェニル以外であり;
R16、R18、R19は独立してハロゲン、CN、COOR20、OR20、C(O)N(R20R20a)、S(O)2N(R20R20a)、S(O)N(R20R20a)、S(O)2R20、N(R20)S(O)2N(R20aR20b)、SR20、N(R20R20a)、OC(O)R20、N(R20)C(O)R20a、N(R20)S(O)2R20a、N(R20)S(O)R20a、N(R20)C(O)N(R20aR20b)、N(R20)C(O)OR20a、OC(O)N(R20R20a)、オキソ(=O)(ここで、環は少なくとも部分的に飽和である)、C(O)R20、C1-6アルキル、フェニル、ヘテロシクリルおよびC3-7シクロアルキルからなる群より選択され、ここでC1-6アルキル、フェニル、ヘテロシクリルおよびC3-7シクロアルキルは場合により1個またはそれ以上のR21で置換され;
R20、R20a、R20bは独立してH、フェニル、ヘテロシクリル、C3-7シクロアルキルおよびC1-6アルキルからなる群より選択され、ここでフェニル、ヘテロシクリル、C3-7シクロアルキルおよびC1-6アルキルは場合により1個またはそれ以上の同一または異なるハロゲンで置換され;
R17、R21は独立してハロゲン、CN、COOR22、OR22、C(O)R22、C(O)N(R22R22a)、S(O)2N(R22R22a)、S(O)N(R22R22a)、S(O)2R22、N(R22)S(O)2N(R22aR22b)、SR22、N(R22R22a)、OC(O)R22、N(R22)C(O)R22a、N(R22)SO2R22a、N(R22)S(O)R22a、N(R22)C(O)N(R22aR22b)、N(R22)C(O)OR22a、OC(O)N(R22R22a)、C1-6アルキル、フェニル、ヘテロシクリルおよびC3-7シクロアルキルからなる群より選択され、ここでC1-6アルキル、フェニル、ヘテロシクリルおよびC3-7シクロアルキルは場合により1個またはそれ以上のR23で置換され;
R22、R22a、R22bは独立してH、フェニル、ヘテロシクリル、C3-7シクロアルキルおよびC1-6アルキルからなる群より選択され、ここでフェニル、ヘテロシクリル、C3-7シクロアルキルおよびC1-6アルキルは場合により1個またはそれ以上のR23aで置換され;
R23、R23aは独立してハロゲン、CN、COOR24、OR24、C(O)R24、C(O)N(R24R24a)、S(O)2N(R24R24a)、S(O)N(R24R24a)、S(O)2R24、N(R24)S(O)2N(R24aR24b)、SR24、N(R24R24a)、OC(O)R24、N(R24)C(O)R24a、N(R24)SO2R24a、N(R24)S(O)R24a、N(R24)C(O)N(R24aR24b)、N(R24)C(O)OR24a、OC(O)N(R24R24a)およびC1-6アルキルからなる群より選択され、ここでC1-6アルキルは場合により1個またはそれ以上の同一または異なるハロゲンで置換され;
R24、R24a、R24bは独立してH、C1-6アルキルからなる群より選択され、ここでC1-6アルキルは場合により1個またはそれ以上の同一または異なるハロゲンで置換される。
【請求項24】
請求項23記載の化合物またはその薬学的に許容しうる塩を薬学的に許容しうる担体と一緒に、場合により1種またはそれ以上の他の医薬組成物と組合せて含有する医薬組成物。
【請求項25】
非インシュリン依存性糖尿病、高血糖、低耐糖能、インシュリン抵抗性、肥満症、脂質障害、異常脂質血症、高脂血症、高トリグリセリド血症、高コレステロール血症、低HDL濃度、高LDL濃度、アテローム性動脈硬化症およびその続発症、血管再狭窄、膵炎、腹部肥満症、神経変性疾患、網膜症、腎症、神経障害、X症候群、アルツハイマー病、骨粗鬆症、ガン、てんかん、鬱病、HAART関連リポジストロフィー、またはインシュリン抵抗性が関与するかもしくは11β−HSD1酵素の阻害により治療することができる他の疾患および障害を治療または予防するための薬剤の製造における、式(I):
【化4】

の化合物、またはその薬学的に許容しうる塩、プロドラッグもしくは代謝物の使用。
式中、X1、X2、X3、X4は独立してNおよびCR4からなる群より選択され、ここでR4は独立してH、ハロゲン、CN、C(O)OR4a、C(O)N(R4aR4b)、OR4a、N(R4aR4b)、フェニル、C1-6アルキルまたはC3-7シクロアルキルであり、ここでC1-6アルキルおよびC3-7シクロアルキルは場合により1個またはそれ以上の同一または異なるハロゲンで置換され;
R4a、R4bは独立してH、C1-6アルキルおよびC3-7シクロアルキルからなる群より選択され;
R1、R2は独立してH、C1-6アルキル、C3-7シクロアルキルおよびハロゲンからなる群より選択され、ここでC1-6アルキルおよびC3-7シクロアルキルは場合によりハロゲンで置換され;
場合によりR1、R2は一体化してオキソ(=O)を形成し;
Yは−N(R1a)S(O)2−、−S(O)2N(R1b)−または−N(R1a)S(O)2N(R1b)−であり;
AはTまたはC1-6アルキルであり、ここでC1-6アルキルは場合により1個またはそれ以上のR5で置換され、ここでR5は独立してハロゲン、CN、COOR6、OR6、C(O)N(R6R6a)、S(O)2N(R6R6a)、S(O)N(R6R6a)、S(O)2R6、N(R6)S(O)2N(R6aR6b)、SR6、N(R6R6a)、OC(O)R6、N(R6)C(O)R6a、N(R6)S(O)2R6a、N(R6)S(O)R6a、N(R6)C(O)N(R6aR6b)、N(R6)C(CO)OR6a、OC(O)N(R6R6a)またはTであり;
R1a、R1bは独立してH、アリル、ベンジル、CH2−C(O)NH2、CH2−COOH、CH2−C(O)O−C1-6アルキル、C1-6アルキルおよびC3-7シクロアルキルからなる群より選択され、ここでC1-6アルキルおよびC3-7シクロアルキルは場合により1個またはそれ以上のR1cで置換され、ここでR1cは独立してハロゲン、C1-6アルキル、−CH=CH2、フェニル、C(O)NH2、COOH、C(O)O−C1-6アルキルまたはC3-7シクロアルキルであり;
場合によりAおよびR1aはそれらが結合している窒素と一緒になって場合により1個またはそれ以上の同一または異なるR7で置換されるヘテロ環またはヘテロ二環を形成し;
R6、R6a、R6bは独立してH、C1-6アルキルおよびTからなる群より選択され、ここでC1-6アルキルは場合により1個またはそれ以上の同一または異なるハロゲンで置換され;
TはC3-7シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロビシクリル、フェニル、ナフチル、インデニル、インダニル、テトラリニル、デカリニルまたはアダマンチルであり、ここでTは場合により1個またはそれ以上の同一または異なるR7で置換され;
R7は独立してハロゲン、CN、COOR8、OR8、C(O)N(R8R8a)、S(O)2N(R8R8a)、S(O)N(R8R8a
)、S(O)2R8、N(R8)S(O)2N(R8aR8b)、SR8、N(R8R8a)、OC(O)R8、N(R8)C(O)R8a、N(R8)S(O)2R8a、N(R8)S(O)R8a、N(R8)C(O)N(R8aR8b)、N(R8)C(O)OR8a、OC(O)N(R8R8a)、オキソ(=O)(ここで、環は少なくとも部分的に飽和である)、C(O)R8、T1またはC1-6アルキルであり、ここでC1-6アルキルは場合により1個またはそれ以上のR9で置換され;
R8、R8a、R8bは独立してH、T1およびC1-6アルキルからなる群より選択され、ここでC1-6アルキルは場合により1個またはそれ以上のR10で置換され;
R9、R10は独立してハロゲン、CN、COOR11、OR11、C(O)R11、C(O)N(R11R11a)、S(O)2N(R11R11a)、S(O)N(R11R11a)、S(O)2R11、N(R11)S(O)2N(R11aR11b)、SR11、N(R11R11a)、OC(O)R11、N(R11)C(O)R11a、N(R11)SO2R11a、N(R11)S(O)R11a、N(R11)C(O)N(R11aR11b)、N(R11)C(O)OR11a、OC(O)N(R11R11a)およびT1からなる群より選択され;
R11、R11a、R11bは独立してH、C1-6アルキルおよびT1からなる群より選択され;
T1はC3-7シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロビシクリル、フェニル、ナフチル、インデニル、インダニル、テトラリニル、デカリニルまたはアダマンチルであり、ここでT1は場合により1個またはそれ以上のR12で置換され、ここでR12は独立してハロゲン、CN、COOR13、OR13、C(O)N(R13R13a)、S(O)2N(R13R13a)、S(O)N(R13R13a)、S(O)2R13、N(R13)S(O)2N(R13aR13b)、SR13、N(R13R13a)、OC(O)R13、N(R13)C(O)R13a、N(R13)S(O)2R13a、N(R13)S(O)R13a、N(R13)C(O)N(R13aR13b)、N(R13)C(O)OR13a、OC(O)N(R13R13a)、オキソ(=O)(ここで、環は少なくとも部分的に飽和である);C(O)R13、C1-6 アルキル、フェニル、C3-7シクロアルキルまたはヘテロシクリルであり、ここでC1-6アルキル、フェニル、C3-7シクロアルキルおよびヘテロシクリルは場合により1個またはそれ以上の同一または異なるハロゲンで置換され;
R13、R13a、R13bは独立してH、C1-6アルキル、フェニル、C3-7シクロアルキルおよびヘテロシクリルからなる群より選択され、ここでC1-6アルキル、フェニル、C3-7シクロアルキルおよびヘテロシクリルは場合により1個またはそれ以上の同一または異なるハロゲンで置換され;
Z1は=Oまたは=Sであり;
場合によりZ1は=N−R15であり、またR15、R3はそれらが結合している原子と一緒になってヘテロ環またはヘテロ二環を形成し、ここでヘテロ環またはヘテロ二環は場合により1個またはそれ以上のR16で置換され;
Z2はO、SまたはN−R14であり;
R3、R14は独立してH、T2、C1-6アルキルからなる群より選択され、ここでC1-6アルキルは場合により1個またはそれ以上のR17で置換されるが、但しR3およびR14の一方がHであって、他方がエチルである場合、R17は−COOH以外であり;
場合によりR3、R14はそれらが結合している窒素と一緒になってヘテロ環またはヘテロ二環を形成し、ここでヘテロ環またはヘテロ二環は場合により1個またはそれ以上のR18で置換され;
T2はC3-7シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロビシクリル、フェニル、ナフチル、インデニル、インダニル、テトラリニル、デカリニルまたはアダマンチルであり、ここでT2は場合により1個またはそれ以上の R19で置換されるが、但しAがフェニルであり、Yが−S(O)2NH−(ここで硫黄はAに結合している)であり、R1、R2がHであり、X1、X3、X4がCHであり、X2がC−R4であり、ここでR4がOCH3であり、Z1が=Oであり、そしてZ2がNHである場合、T2は未置換フェニル以外であり;
R16、R18、R19は独立してハロゲン、CN、COOR20、OR20、C(O)N(R20R20a)、S(O)2N(R20R20a)、S(O)N(R20R20a)、S(O)2R20、N(R20)S(O)2N(R20aR20b)、SR20、N(R20R20a)、OC(O)R20、N(R20)C(O)R20a、N(R20)S(O)2R20a、N(R20)S(O)R20a、N(R20)C(O)N(R20aR20b)、N(R20)C(O)OR20a、OC(O)N(R20R20a)、オキソ(=O)(ここで、環は少なくとも部分的に飽和である)、C(O)R20、C1-6アルキル、フェニル、ヘテロシクリルおよびC3-7シクロアルキルからなる群より選択され、ここでC1-6アルキル、フェニル、ヘテロシクリルおよびC3-7シクロアルキルは場合により1個またはそれ以上のR21で置換され;
R20、R20a、R20bは独立してH、フェニル、ヘテロシクリル、C3-7シクロアルキルおよびC1-6アルキルからなる群より選択され、ここでフェニル、ヘテロシクリル、C3-7シクロアルキルおよびC1-6アルキルは場合により1個またはそれ以上の同一または異なるハロゲンで置換され;
R17、R21は独立してハロゲン、CN、COOR22、OR22、C(O)R22、C(O)N(R22R22a)、S(O)2N(R22R22a)、S(O)N(R22R22a)、S(O)2R22、N(R22)S(O)2N(R22aR22b)、SR22、N(R22R22a)、OC(O)R22、N(R22)C(O)R22a、N(R22)SO2R22a、N(R22)S(O)R22a、N(R22)C(O)N(R22aR22b)、N(R22)C(O)OR22a、OC(O)N(R22R22a)、C1-6アルキル、フェニル、ヘテロシクリルおよびC3-7シクロアルキルからなる群より選択され、ここでC1-6アルキル、フェニル、ヘテロシクリルおよびC3-7シクロアルキルは場合により1個またはそれ以上のR23で置換され;
R22、R22a、R22bは独立してH、フェニル、ヘテロシクリル、C3-7シクロアルキルおよびC1-6 アルキルからなる群より選択され、ここでフェニル、ヘテロシクリル、C3-7シクロアルキルおよびC1-6アルキルは場合により1個またはそれ以上のR23aで置換され;
R23、R23aは独立してハロゲン、CN、COOR24、OR24、C(O)R24、C(O)N(R24R24a)、S(O)2N(R24R24a)、S(O)N(R24R24a)、S(O)2R24、N(R24)S(O)2N(R24aR24b)、SR24、N(R24R24a)、OC(O)R24、N(R24)C(O)R24a、N(R24)SO2R24a、N(R24)S(O)R24a、N(R24)C(O)N(R24aR24b)、N(R24)C(O)OR24a、OC(O)N(R24R24a)およびC1-6アルキルからなる群より選択され、ここでC1-6アルキルは場合により1個またはそれ以上の同一または異なるハロゲンで置換され;
R24、R24a、R24bは独立してH、C1-6アルキルからなる群より選択され、ここでC1-6アルキルは場合により1個またはそれ以上の同一または異なるハロゲンで置換される。
【請求項26】
請求項25記載の化合物またはその薬学的に許容しうる塩を薬学的に許容しうる担体と一緒に含有し、さらに第1化合物ではない請求項25記載の化合物;他の11β−HSD1阻害剤;DPP−IV阻害剤;インシュリン増感剤、例えばPPARアゴニストおよびビグアニド剤;インシュリンおよびインシュリン模倣剤;スルホニル尿素および他のインシュリン分泌促進剤;α−グルコシダーゼ阻害剤;グルカゴン受容体アンタゴニスト;GLP−1、GLP−1模倣剤およびGLP−1受容体アゴニスト;GIP、GIP模倣剤およびGIP受容体アゴニスト;PACAP、PACAP模倣剤およびPACAP受容体3アゴニスト;コレステロール低下剤、例えばHMG−CoAレダクターゼ阻害剤、金属イオン封鎮剤、ニコチニルアルコール、ニコチン酸またはその塩、PPARγアゴニスト、PPARα/γデュアルアゴニスト、コレステロール吸収阻害剤、アシルCoA:コレステロールアシルトランスフェラーゼ阻害剤および抗酸化剤;PPARアゴニスト;抗肥満症化合物;回腸胆汁酸トランスポーター阻害剤;抗炎症剤;プロテインチロシンホスファターゼ−1B(PTP−1B)阻害剤;抗高血圧化合物;および心臓血管疾患、特にアテローム性動脈硬化症を治療するための化合物からなる群より選択される1種またはそれ以上の追加化合物またはその薬学的に許容しうる塩を含有する医薬組成物。
【請求項27】
治療の必要な哺乳動物患者に治療的に有効な量の請求項25記載の化合物またはその薬学的に許容しうる塩を投与することからなる、該患者の非インシュリン依存性糖尿病の発病、高血糖、低耐糖能、インシュリン抵抗性、肥満症、脂質障害、異常脂質血症、高脂血症、高トリグリセリド血症、高コレステロール血症、低HDL濃度、高LDL濃度、アテローム性動脈硬化症およびその続発症、血管再狭窄、膵炎、腹部肥満症、神経変性疾患、網膜症、腎症、神経障害、X症候群、アルツハイマー病、骨粗鬆症、ガン、てんかん、鬱病、HAART関連リポジストロフィー、並びにインシュリン抵抗性が関与するかまたは11β−HSD1酵素の阻害により治療することができる他の疾患および障害からなる群より選択される1種またはそれ以上の疾患を治療、抑制、遅延または予防する方法。
【請求項28】
式(II)
【化5】

の化合物を還元し;そして得られるアミン(III)
【化6】

をA−Y−Cl(式中、AはTまたはC1-6アルキルである)、またはA−H(式中、AはT−N(R1c)−である)およびSO2Cl2と結合させる工程からなる請求項25記載の化合物の製造法。

【公表番号】特表2008−518999(P2008−518999A)
【公表日】平成20年6月5日(2008.6.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−539549(P2007−539549)
【出願日】平成17年11月8日(2005.11.8)
【国際出願番号】PCT/EP2005/011933
【国際公開番号】WO2006/048330
【国際公開日】平成18年5月11日(2006.5.11)
【出願人】(507147161)エヴォテック・アクチエンゲゼルシャフト (4)
【Fターム(参考)】