説明

3,4−ジ置換1H−ピラゾール化合物および、そのサイクリン依存性キナーゼ(CDK)およびグリコーゲン・シンセターゼ・キナーゼ−3(GSK−3)調節剤としての使用

本発明は、サイクリン依存性キナーゼおよびグリコーゲン・シンターゼ・キナーゼ−3によって介在される癌のような、疾患症状または状態の予防または治療に使用のための、式(0)の化合物またはその塩または互変異性体またはN−オキシドまたは溶媒和物を提供する。式(O)。式(0)において:Xは、R−A−NR−基または5員もしくは6員の炭素環またはヘテロ環であり;Aは、結合、SO、C=O、NR(C=O)またはO(C=O)であり、そこでは、Rは水素または、任意にヒドロキシまたはC1−4アルコキシによって置換されたC1−4ヒドロカルビルであり;Yは、結合または炭素原子長1、2または3のアルキレン鎖であり;Rは、水素;3〜12環員の炭素環またはヘテロ環基;またはハロゲン(例えば、フッ素)、ヒドロキシ、C1−4ヒドロカルビルオキシ、アミノ、モノ−またはジ−C1−4ヒドロカルビルアミノ、および3〜12環員の炭素環またはヘテロ環基から選択される1以上の置換基によって任意に置換されたC1−8ヒドロカルビル基であり、そしてそこでは、ヒドロカルビル基の1または2炭素原子は、O、S、NH、SO、SOから選択される原子または基によって任意に置換でき;Rは、水素;ハロゲン;C1−4アルコキシ(例えば、メトキシ);または、任意にハロゲン(例えば、フッ素)、ヒドロキシまたはC1−4アルコキシ(例えば、メトキシ)によって置換されたC1−4ヒドロカルビルであり;Rは、水素および3〜12環員の炭素環またはヘテロ環基から選択され;そして、Rは、水素または任意にハロゲン(例えば、フッ素)、ヒドロキシまたはC1−4アルコキシ(例えば、メトキシ)によって置換されたC1−4ヒドロカルビルである。
【化1】



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【特許請求の範囲】
【請求項1】
サイクリン依存性キナーゼによって介在される疾患症状または状態の予防または処置のための医薬の製造のための、式(0):
【化1】

〔式中、
Xは、R−A−NR−基または5員もしくは6員の炭素環またはヘテロ環であり;
Aは、結合、SO、C=O、NR(C=O)またはO(C=O)であり、そこでは、Rは水素または、任意にヒドロキシまたはC1−4アルコキシによって置換されたC1−4ヒドロカルビルであり;
Yは、結合または炭素原子長1、2または3のアルキレン鎖であり;
は、水素;3〜12環員の炭素環またはヘテロ環基;またはハロゲン(例えば、フッ素)、ヒドロキシ、C1−4ヒドロカルビルオキシ、アミノ、モノ−またはジ−C1−4ヒドロカルビルアミノ、および3〜12環員の炭素環またはヘテロ環基から選択される1以上の置換基によって任意に置換されたC1−8ヒドロカルビル基であり、そしてそこでは、ヒドロカルビル基の1または2炭素原子は、O、S、NH、SO、SOから選択される原子または基によって任意に置換でき;
は、水素;ハロゲン;C1−4アルコキシ(例えば、メトキシ);または、任意にハロゲン(例えば、フッ素)、ヒドロキシまたはC1−4アルコキシ(例えば、メトキシ)によって置換されたC1−4ヒドロカルビルであり;
は、水素および3〜12環員の炭素環またはヘテロ環基から選択され;
そして、Rは、水素または任意にハロゲン(例えば、フッ素)、ヒドロキシまたはC1−4アルコキシ(例えば、メトキシ)によって置換されたC1−4ヒドロカルビル基である〕
を有する化合物またはその塩または互変異性体またはN−オキシドまたは溶媒和物の使用。
【請求項2】
サイクリン依存性キナーゼによって介在される疾患状態または症状の予防または処置のための医薬の製造のための、式(I):
【化2】

〔式中、
Xは、R−A−NR−基または5員もしくは6員の炭素環またはヘテロ環であり;
Aは、結合、C=O、NR(C=O)またはO(C=O)であり、そこでは、Rは水素または、任意にヒドロキシまたはC1−4アルコキシによって置換されたC1−4ヒドロカルビルであり;
Yは、結合または炭素原子長1、2または3のアルキレン鎖であり;
は、水素;3〜12環員の炭素環またはヘテロ環基;またはハロゲン(例えば、フッ素)、ヒドロキシ、C1−4ヒドロカルビルオキシ、アミノ、モノ−またはジ−C1−4ヒドロカルビルアミノ、および3〜12環員の炭素環またはヘテロ環基から選択される1以上の置換基によって任意に置換されたC1−8ヒドロカルビル基であり、そしてそこでは、ヒドロカルビル基の1または2炭素原子は、O、S、NH、SO、SOから選択される原子または基によって任意に置換でき;
は、水素;ハロゲン;C1−4アルコキシ(例えば、メトキシ);または、任意にハロゲン(例えば、フッ素)、ヒドロキシまたはC1−4アルコキシ(例えば、メトキシ)によって置換されたC1−4ヒドロカルビルであり;
は、水素および3〜12環員の炭素環またはヘテロ環基から選択され;そして
は、水素または任意にハロゲン(例えば、フッ素)、ヒドロキシまたはC1−4アルコキシ(例えば、メトキシ)によって置換されたC1−4ヒドロカルビル基である〕
を有する化合物またはその塩または互変異性体またはN−オキシドまたは溶媒和物の使用。
【請求項3】
化合物が式:
【化3】

〔式中、
Xは、R−A−NR−基であり;
Aは、結合、C=O、NR(C=O)またはO(C=O)であり、そこでは、Rは水素または、任意にヒドロキシまたはC1−4アルコキシによって置換されたC1−4ヒドロカルビルであり;
Yは、結合または炭素原子長1、2または3のアルキレン鎖であり;
は、水素;3〜12環員の炭素環またはヘテロ環基;またはハロゲン、ヒドロキシ、C1−4ヒドロカルビルオキシ、アミノ、モノ−またはジ−C1−4ヒドロカルビルアミノ、および3〜12環員の炭素環またはヘテロ環基から選択される1以上の置換基によって任意に置換されたC1−8ヒドロカルビル基であり、そしてそこでは、ヒドロカルビル基の1または2炭素原子は、O、S、NH、SO、SOから選択される原子または基によって任意に置換でき;
は、水素;ハロゲン;C1−4アルコキシ;または、任意にハロゲン、ヒドロキシまたはC1−4アルコキシによって置換された1−4ヒドロカルビルであり;
は、水素および3〜12環員の炭素環またはヘテロ環基から選択され;そして
は、水素または任意にハロゲン、ヒドロキシまたはC1−4アルコキシによって置換されたC1−4ヒドロカルビル基である〕
を有し、あるいはその塩または互変異性体またはN−オキシドまたは溶媒和物である、請求項2に記載の使用。
【請求項4】
化合物が式(Ia):
【化4】

〔式中、
Xは、R−A−NR−基であり;
Aは、結合、C=O、NR(C=O)またはO(C=O)であり、そこでは、Rは水素または、任意にヒドロキシまたはC1−4アルコキシによって置換されたC1−4ヒドロカルビルであり;
Yは、結合または炭素原子長1、2または3のアルキレン鎖であり;
は、水素;3〜12環員の炭素環またはヘテロ環基;またはフッ素、ヒドロキシ、C1−4ヒドロカルビルオキシ、アミノ、モノ−またはジ−C1−4ヒドロカルビルアミノ、および3〜12環員の炭素環またはヘテロ環基から選択される1以上の置換基によって任意に置換されたC1−8ヒドロカルビル基であり、そしてそこでは、ヒドロカルビル基の1または2炭素原子は、O、S、NH、SO、SOから選択される原子または基によって任意に置換でき;
は、水素;ハロゲン;C1−4アルコキシ;または、任意にハロゲン、ヒドロキシまたはC1−4アルコキシによって置換されたC1−4ヒドロカルビルであり;
は、水素および3〜12環員の炭素環またはヘテロ環基から選択され;
そして、Rは、水素または任意にハロゲン、ヒドロキシまたはC1−4アルコキシによって置換されたC1−4ヒドロカルビルである〕
を有し、あるいはその塩または互変異性体またはN−オキシドまたは溶媒和物である、医薬に使用するための化合物。
【請求項5】
式(Ib):
【化5】

〔式中、
Xは、R−A−NR−基であり;
Aは、結合、C=O、NR(C=O)またはO(C=O)であり、そこでは、Rは水素または、任意にヒドロキシまたはC1−4アルコキシによって置換されたC1−4ヒドロカルビルであり;
Yは、結合または炭素原子長1、2または3のアルキレン鎖であり;
は、3〜12環員の炭素環またはヘテロ環基;またはフッ素、ヒドロキシ、C1−4ヒドロカルビルオキシ、アミノ、モノ−またはジ−C1−4ヒドロカルビルアミノ、および3〜12環員の炭素環またはヘテロ環基から選択される1以上の置換基によって任意に置換されたC1−8ヒドロカルビル基であり、そしてそこでは、ヒドロカルビル基の1または2炭素原子は、O、S、NH、SO、SOから選択される原子または基によって任意に置換でき;
は、水素;ハロゲン;C1−4アルコキシ;または、任意にハロゲンまたはC1−4アルコキシによって置換されたC1−4ヒドロカルビルであり;
は、3〜12環員の炭素環またはヘテロ環基から選択され;そして
は、水素または任意にハロゲン、ヒドロキシまたはC1−4アルコキシによって置換されたC1−4ヒドロカルビルである〕
の化合物、またはその塩または互変異性体またはN−オキシドまたは溶媒和物。
【請求項6】
AがC=Oである、請求項5に記載の化合物。
【請求項7】
が水素である、請求項5または請求項6に記載の化合物。
【請求項8】
が水素またはメチル、好ましくは水素である、請求項5〜7のいずれかに記載の化合物。
【請求項9】
Yが結合である、請求項5〜8のいずれかに記載の化合物。
【請求項10】
Yが1または2の炭素原子を含んでいるアルキレン鎖(例えば、−(CH)−)である、請求項5〜8のいずれかに記載の化合物。
【請求項11】
が3〜12環員(例えば、5〜10環員)の炭素環またはヘテロ環基である、請求項5〜10のいずれかに記載の化合物。
【請求項12】
がフッ素、ヒドロキシ、C1−4ヒドロカルビルオキシ、アミノ、モノ−またはジ−C1−4ヒドロカルビルアミノ、および3〜12環員の炭素環またはヘテロ環基から選択される1以上の置換基によって任意に置換されたC1−8ヒドロカルビル基(例えば、ヒドロキシ−置換C1−4ヒドロカルビル基など任意に置換されたC1−4ヒドロカルビル基)であり、そしてそこでは、ヒドロカルビル基の1または2炭素原子は、O、S、NH、SO、SOから選択される原子または基によって任意に置換できる、請求項5〜10のいずれかに記載の化合物。
【請求項13】
が3〜12環員(例えば、5〜10環員)の炭素環またはヘテロ環基によって置換されたC1−4ヒドロカルビル基(例えば、メチルまたはエチル、好ましくはメチル)である、請求項12に記載の化合物。
【請求項14】
炭素環基およびヘテロ環基が単環である、請求項11〜13のいずれかに記載の化合物。
【請求項15】
炭素環基およびヘテロ環基が二環である、請求項11〜13のいずれかに記載の化合物。
【請求項16】
単環基および二環基がアリール基である、請求項14または15に記載の化合物。
【請求項17】
アリール基が置換または非置換のフェニル基である、請求項16に記載の化合物。
【請求項18】
単環基および二環基がヘテロアリール基である、請求項14または15に記載の化合物。
【請求項19】
ヘテロアリール基が窒素、硫黄および酸素から選択される4以下のヘテロ原子(例えば、3以下のヘテロ原子)を含み、そして単環性5員環、単環性6員環、縮合した5員環および6員環によって形成される二環基および縮合した6員環によって形成される二環基から選択される、請求項18に記載の化合物。
【請求項20】
ヘテロアリール基がフラニル(例えば、2−フラニルまたは3−フラニル)、インドリル(例えば、3−インドリル、6−インドリル)、2,3−ジヒドロベンゾ[1,4]ジオキシニル(例えば、2,3−ジヒドロベンゾ[1,4]ジオキシン−5−イル)、ピラゾリル(例えば、ピラゾール−5−イル)、ピラゾロ[1,5−a]ピリジニル(例えば、ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル)、オキサゾリル(例えば)、イソオキサゾリル(例えば、イソオキサゾリル−4−イル)、ピリジル(例えば、2−ピリジル、3−ピリジル、4−ピリジル)、キノリニル(例えば、2−キノリニル)、ピロリル(例えば、3−ピロリル)、イミダゾリルおよびチエニル(例えば、2−チエニル、3−チエニル)から選択される、請求項19に記載の化合物。
【請求項21】
ヘテロアリール基がピリジル、ピロリル、フラニル、チエニル、イミダゾリル、オキサゾリル、オキサジアゾリル、オキサトリアゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、ピラゾリル、ピラジニル、ピリダジニル、ピリミジニル、トリアジニル、トリアゾリル、テトラゾリル、キノリニル、イソキノリニル、ベンゾフラニル、ベンズチエニル、クロマニル、チオクロマニル、ベンズイミダゾリル、ベンゾオキサゾリル、ベンズイソオキサゾール、ベンズチアゾリルおよびベンズイソチアゾール、イソベンゾフラニル、インドリル、イソインドリル、インドリジニル、インドリニル、イソインドリニル、プリニル(例えば、アデニン、グアニン)、インダゾリル、ベンゾジオキソリル、クロメニル、イソクロメニル、イソクロマニル、ベンゾジオキサニル、キノリジニル、ベンゾオキサジニル、ベンゾジアジニル、ピリドピリジニル、キノキサリニル、キナゾリニル、シンノリニル、フタリジニル、ナフチリジニルおよびプテリジニルから選択される、請求項19に記載の化合物。
【請求項22】
ヘテロアリール基がインドリル、テトラゾリル、ピリジル、トリアゾリル、オキサゾリル、イミダゾリル、フラニル、チエニル、キノリニル、ピロリルおよびピラジニルから選択される、請求項21に記載の化合物。
【請求項23】
単環基および二環基が非芳香族基である、請求項14または15に記載の化合物。
【請求項24】
非芳香族基が窒素、酸素および硫黄から選択される1、2、3または4(好ましく、1または2)のヘテロ原子環員を含んでいるヘテロ環基(例えば、単環基)である、請求項23に記載の化合物。
【請求項25】
非芳香族基が、
(i)非置換または置換の、単環性シクロアルキル基のような炭素環基、例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシルおよびシクロヘプチル(特にシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルおよびシクロヘキシル、例えば、シクロプロピルおよびシクロヘキシル);
(ii)5−、6−そして7−員の、単環性ヘテロ環基、例えば、モルホリン、ピペリジン(例えば、1−ピペリジニル、2−ピペリジニル、3−ピペリジニルおよび4−ピペリジニル)、ピロリジン(例えば、1−ピロリジニル、2−ピロリジニル、3−ピロリジニル)、ピロリドン、ピラン(2H−ピランまたは4H−ピラン)、ジヒドロチオフェン、ジヒドロピラン、ジヒドロフラン、ジヒドロチアゾール、テトラヒドロフラン、テトラヒドロチオフェン、ジオキサン、テトラヒドロピラン(例えば、4−テトラヒドロピラニル)、イミダゾリン、イミダゾリジノン、オキサゾリン、チアゾリン、2−ピラゾリン、ピラゾリジン、ピペラジンおよびN−アルキルピペラジン、例えば、N−メチルピペラジン;
(iii)チオモルホリンおよびそのS−酸化物およびS,S−ジオキシド(特にチオモルホリン);そして、
(iv)N−アルキルピペリジン、例えば、N−メチルピペリジン
から選択される、請求項23に記載の化合物。
【請求項26】
ヘテロ環基が、モルホリン、ピペリジン、ピロリジン、ピロリドン、ピラン、ジヒドロチオフェン、ジヒドロピラン、ジヒドロフラン、ジヒドロチアゾール、テトラヒドロフラン、テトラヒドロチオフェン、ジオキサン、テトラヒドロピラン、イミダゾリン、イミダゾリジノン、オキサゾリン、チアゾリン、ピラゾリン、ピラゾリジン、ピペラジンおよびN−アルキルピペラジン、例えばN−メチルピペラジンから選択され、そして、特に、ピペリジン、N−メチルピペラジン、モルホリンおよびイミダゾリジノンから選択される、請求項23に記載の化合物。
【請求項27】
炭素環基およびヘテロ環基が、ハロゲン、ヒドロキシ、トリフルオロメチル、シアノ、ニトロ、カルボキシ、アミノ、モノ−またはジ−C1−4ヒドロカルビルアミノ、3〜12環員の炭素環またはヘテロ環基;R−R基〔そこでは、Rは、結合、O、CO、XC(X)、C(X)X、XC(X)X、S、SO、SO、NR、SONRまたはNRSOであり;そしてRは水素、3〜12環員の炭素環またはヘテロ環基およびC1−8ヒドロカルビル基から選択され、そしてC1−8ヒドロカルビル基はヒドロキシ、オキソ、ハロゲン、シアノ、ニトロ、カルボキシ、アミノ、モノ−またはジ−C1−4ヒドロカルビルアミノ、3〜12環員の炭素環またはヘテロ環基から選択された1以上の置換基によって任意に置換され、そしてそこでは、C1−8ヒドロカルビル基の1以上の炭素原子は任意にO、S、SO、SO、NR、XC(X)、C(X)X、またはXC(X)Xによって置換でき;
は水素およびC1−4ヒドロカルビルから選択され;そして
はO、SまたはNRであり、そしてXは=O、=Sまたは=NRである〕
から選択される1以上(例えば、1または2または3または4)の置換基R10によって置換される、請求項11〜26のいずれかに記載の化合物。
【請求項28】
置換基R10が、ハロゲン、ヒドロキシ、トリフルオロメチル、シアノ、ニトロ、カルボキシ、R−R基〔そこでは、Rは、結合、O、CO、XC(X)、C(X)X、XC(X)X、S、SO、またはSOであり、そしてRは水素およびC1−8ヒドロカルビル基から選択され、ここでC1−8ヒドロカルビル基はヒドロキシ、オキソ、ハロゲン、シアノ、ニトロ、カルボキシ、および3〜6環員の単環性非芳香族炭素環またはヘテロ環基から選択される1以上の置換基によって任意に置換され;そこでは、C1−8ヒドロカルビル基の1以上の炭素原子は任意にO、S、SO、SO、XC(X)、C(X)X、またはXC(X)Xによって置換でき;XはOまたはSであり;そしてXは=O、または=Sである〕からなる基R10aから選択される、請求項27に記載の化合物。
【請求項29】
置換基が、ハロゲン、ヒドロキシ、トリフルオロメチル、R−R基〔そこでは、Rは結合またはOであり、そして、Rは水素およびC1−4ヒドロカルビル基から選択され、ここでC1−4ヒドロカルビル基はヒドロキシ、ハロゲン(好ましくはフッ素)および5および6環員の飽和炭素環またはヘテロ環基から選択される1以上の置換基によって任意に置換される〕から選択される、請求項28に記載の化合物。
【請求項30】
が、環上の2−、3−、4−、5−または6−位に存在する1、2または3置換基を有するフェニル基である、請求項27〜29のいずれかに記載の化合物。
【請求項31】
フェニル基が2−モノ置換、3−モノ置換、2,6−ジ置換、2,3−ジ置換、2,4−ジ置換、2,5−ジ置換、2,3,6−トリ置換または2,4,6−トリ置換である、請求項30に記載の化合物。
【請求項32】
フェニル基が:
(i)フッ素、塩素およびR−R基(そこではRはOであり、そしてRはC1−4アルキルである)から選択される置換基によって、2−位でモノ置換され、または2−および3−位で、または2−および6−位でジ置換されている;または
(ii)フッ素;塩素;1以上のフッ素原子で任意に置換されたC1−4アルキルから選択された置換基によって2−位でモノ置換され;またはフッ素、塩素およびメトキシから選択された置換基によって2−および5−位でジ置換される、請求項31に記載の化合物。
【請求項33】
AがCOであり、そしてR−CO−が、ここの表1にリストされる群、特にJ、AB、AH、AJ、AL、AS、AX、AY、AZ、BA、BB、BD、BH、BL、BQおよびBSの群、その上特に、AJ、AX、BQ、BSおよびBAIの群、そして、好ましくはAJおよびBQの群から選択される、請求項5〜32のいずれかに記載の化合物。
【請求項34】
式(II):
【化6】

〔式中、
、R、RおよびYは請求項5〜32のいずれかに記載のとおりである〕
を有する請求項5記載の化合物。
【請求項35】
が:
(i)フッ素;塩素;ヒドロキシ;O、NおよびSから選択された1または2のヘテロ原子を含有する5−および6−員の飽和ヘテロ環基から選択された1以上(例えば、1、2または3)の置換基によって任意に置換されたフェニル(そのヘテロ環基は、1以上の、C1−4アルキル基;C1−4ヒドロカルビルオキシ;およびC1−4ヒドロカルビル;によって任意に置換され;そこでは、C1−4ヒドロカルビルおよびC1−4ヒドロカルビルオキシ基はヒドロキシ、フッ素、C1−2アルコキシ、アミノ、モノ−およびジ−C1−4アルキルアミノ、フェニル、ハロフェニル、3〜7環員(さらに好ましくは、4、5または6環員、例えば、5または6環員)を有する飽和炭素環基またはO、NおよびSから選択された2以下のヘテロ原子を含む、5または6環員飽和ヘテロ環基;または2、3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシンから選択された1以上の置換基によって任意に置換されている);または
(ii)O、SおよびNから選択された1または2のヘテロ原子を含んでいる単環性ヘテロアリール基;またはO、SおよびNから選択された単一のヘテロ原子を含んでいる二環性ヘテロアリール基(その単環性および二環性ヘテロアリール基は各々フッ素;塩素;C1−3ヒドロカルビルオキシ;およびヒドロキシ、フッ素、メトキシまたは、O、SおよびNから選択された2以下のヘテロ原子を含む、5または6員の飽和炭素環またはヘテロ環基によって任意に置換された、C1−3ヒドロカルビルにより任意に置換されている);
(iii)3〜6環員を有する置換または非置換のシクロアルキル基;そして、
(iv)フッ素;ヒドロキシ;C1−4ヒドロカルビル;アミノ;モノ−およびジ−C1−4ヒドロカルビルアミノ;および3〜12環員の炭素環またはヘテロ環基から選択される1以上の置換基によって任意に置換されたC1−4ヒドロカルビル基(そして、そこではヒドロカルビル基の1炭素原子はO、NH、SOおよびSOから選択される原子または基によって任意に置換できる)
から選択される、請求項34に記載の化合物。
【請求項36】
が置換基(i)から選択され;ここで、(i)はフッ素;塩素;ヒドロキシ;C1−3ヒドロカルビルオキシ;およびC1−3ヒドロカルビルから選択される1以上の置換基によって任意に置換したフェニルからなり、そこではC1−3ヒドロカルビル基は、ヒドロキシ、フッ素、C1−2アルコキシ、アミノ、モノ−およびジ−C1−4アルキルアミノ、3〜7環員(さらに好ましくは、4、5または6環員、例えば、5または6環員)を有する飽和炭素環基またはO、SおよびNから選択された2以下のヘテロ原子を含む、5または6環員飽和ヘテロ環基から選択される1以上の置換基によって任意に置換される、請求項35に記載の化合物。
【請求項37】
が置換基(i)、(ii)および(iii)から選択される、請求項35または36に記載の化合物。
【請求項38】
が置換基(i)から選択される請求項35または36に記載の化合物。
【請求項39】
が、非置換フェニル基または2−モノ置換、3−モノ置換、2,3−ジ置換、2,5−ジ置換もしくは2,6−ジ置換フェニル基または2,5−ジヒドロベンゾ[1,4]ジオキシン(そこでは、置換基はハロゲン;ヒドロキシ;C1−3アルコシキ;およびC1−3アルキル基から選択され、ただしC1−3アルキル基はヒドロキシ、フッ素、C1−2アルコシキ、アミノ、モノおよびジ−C1−4アルキルアミノ、または3〜6環員の飽和炭素環基および/またはNおよびOから選択される1または2ヘテロ原子を含む5〜6環員の飽和ヘテロ環基によって任意に置換される)である、請求項38記載の化合物。
【請求項40】
が、非置換フェニル、2−フルオロフェニル、2−ヒドロキシフェニル、2−メトキシフェニル、2−メチルフェニル、2−(2−ピロリジン−1−イル)エトキシ)フェニル、3−フルオロフェニル、3−メトキシフェニル、2,6−ジフルオロフェニル、2−フルオロ−6−ヒドロキシフェニル、2−フルオロ−3−メトキシフェニル、2−フルオロ−5−メトキシフェニル、2−クロロ−6−メトキシフェニル、2−フルオロ−6−メトキシフェニル、2,6−ジクロロフェニルおよび2−クロロ−6−フルオロフェニルから選択され、そしてさらに任意に5−フルオロ−2−メトキシフェニルから選択される、請求項39に記載の化合物。
【請求項41】
が、2,6−ジフルオロフェニル、2−フルオロ−6−メトキシフェニル、2,6−ジクロロフェニルおよび2−クロロ−6−フルオロフェニルから選択される、請求項40に記載の化合物。
【請求項42】
式(III):
【化7】

〔式中、R、R、RおよびYは請求項5〜41のいずれかに記載のとおりである〕
請求項5に記載の化合物。
【請求項43】
が、3〜6環員の単環性炭素環およびヘテロ環基から選択される、請求項5〜42のいずれかに記載の化合物。
【請求項44】
が、アリールまたはヘテロアリール基である、請求項43に記載の化合物。
【請求項45】
が、非置換または置換フェニル基である、請求項44に記載の化合物。
【請求項46】
が、非置換または置換ピリジル基である、請求項44に記載の化合物。
【請求項47】
アリールまたはヘテロアリール基が、1以上の請求項27に記載の基R10によって置換される、請求項58または59に記載の化合物。
【請求項48】
アリールまたはヘテロアリール基が、ハロゲン、ヒドロキシ、トリフルオロメチル、シアノ、3〜7(通常は5または6)環員の単環性炭素環およびヘテロ環基、およびR−R基〔そこでは、Rは、結合、O、CO、XC(X)、C(X)X、XC(X)X、S、SO、SO、NR、SONRまたはNRSOであり;そしてRは水素、3〜7環員の炭素環またはヘテロ環基およびC1−8ヒドロカルビル基から選択され;ここで、C1−8ヒドロカルビル基は、ヒドロキシ、オキソ、ハロゲン、シアノ、ニトロ、カルボキシ、アミノ、モノ−またはジ−C1−4ヒドロカルビルアミノ、3〜7環員の炭素環またはヘテロ環基から選択される1以上の置換基によって任意に置換され、そしてそこでは、C1−8ヒドロカルビル基の1以上の炭素原子はO、S、SO、SO、NR、XC(X)、C(X)X、またはXC(X)Xによって任意に置換できる〕からなる基R10aから選択される1以上の置換基によって置換される、請求項47記載の化合物。
【請求項49】
1以上の置換基が、ハロゲン;ヒドロキシ;O、NおよびSから選択される2以下のヘテロ原子を含む、3〜6環員の単環性炭素環またはヘテロ環基;およびR−R基〔そこでは、Rは、結合、O、CO、CO、SO、NH、SONHまたはNHSOであり;そしてRは水素、O,NおよびSから選択される2以下のヘテロ原子環員を含む、3〜6環員の炭素環またはヘテロ環基;およびC1−6ヒドロカルビル基から選択され;ここで、C1−6ヒドロカルビル基は、ヒドロキシ、オキソ、ハロゲン、カルボキシ、アミノ、モノ−またはジ−C1−4ヒドロカルビルアミノ、O、NおよびSから選択される2以下のヘテロ原子環員を含む、3〜6環員の炭素環またはヘテロ環基から選択される1以上の置換基によって任意に置換され、そしてそこでは、C1−6ヒドロカルビル基の1または2炭素原子はO、S、SO、SO、またはNHによって任意に置換できる〕からなる基R10aから選択される1以上の置換基によって選択される、請求項48記載の化合物。
【請求項50】
置換基R10aが、ハロゲン、R−R基〔そこでは、Rは結合、O、CO、C(X)Xであり、そしてRは、水素、3〜7環員のヘテロ環基およびC1−4ヒドロカルビル基から選択され、ここでC1−4ヒドロカルビルはヒドロキシ、カルボキシ、アミノ、モノ−またはジ−C1−4ヒドロカルビルアミノ、3〜7環員のヘテロ環基によって任意に置換される〕から選択される、請求項49に記載の化合物。
【請求項51】
置換基R10aが、ハロゲン、特にフッ素、C1−3アルコキシ、例えば、メトキシ、およびC1−3ヒドロカルビル(ここで、C1−4ヒドロカルビルは、フッ素、ヒドロキシ(例えば、ヒドロキシメチル)、C1−2アルコキシまたは5−または6−員の飽和ヘテロ環、例えばピペリジノ、モルホリノ、ピペラジノおよびN−メチルピペラジノによって任意に置換される)から選択される、請求項50に記載の化合物。
【請求項52】
アリールまたはヘテロアリール基が、1または2置換基(例えば、1置換基)によって置換される、請求項47〜51のいずれかに記載の化合物。
【請求項53】
が非芳香族基から選択される、請求項43に記載の化合物。
【請求項54】
非芳香族基が、シクロアルキル、オキサ−シクロアルキル、アザ−シクロアルキル、ジアザ−シクロアルキル、ジオキサ−シクロアルキルおよびアザ−オキサ−シクロアルキル基から選択され、そしてC7−10アザビシクロアルキル基からもまた任意に選択される(そこでは、非芳香族基は、請求項1〜54のいずれかに記載の1以上の置換基R10またはR10aによって任意に置換される)、請求項53に記載の化合物。
【請求項55】
非芳香族基が、置換および非置換の、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、テトラヒドロピラン、モルホリン、テトラヒドロフラン、ピペリジンおよびピロリジン基から選択される、請求項54に記載の化合物。
【請求項56】
非芳香族基が、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、テトラヒドロピラン、テトラヒドロフラン、ピペリジンおよびピロリジン基から選択される、請求項55に記載の化合物。
【請求項57】
炭素環およびヘテロ環基が、下記:
・ハロゲン(例えば、フッ素および塩素)
・ハロゲン、ヒドロキシ、C1−2アルコキシおよび、O、NおよびSから選択される1または2のヘテロ原子を含む5および6員の飽和ヘテロ環から選択される1以上の置換基によって任意に置換されたC1−4アルコキシ(例えば、メトキシおよびエトキシ)(そこでは、ヘテロ環はさらに1以上のC1−4基(例えば、メチル)によって任意に置換されて、そして、Sが存在する場合、S、SOまたはSOとして存在できる);
・ハロゲン、ヒドロキシ、C1−4アルコキシ、アミノ、C1−4アルキルスルホニルアミノ、3〜6員シクロアルキル基(例えば、シクロプロピル)、フェニル(ハロゲン、メチル、メトキシおよびアミノから選択される1以上の置換基によって任意に置換された)、およびO、NおよびSから選択される1または2ヘテロ原子を含む5および6員の飽和ヘテロ環から選択される1以上の置換基によって任意に置換されたC1−4アルキル(そこでは、ヘテロ環はさらに1以上のC1−4基(例えば、メチル)によって任意に置換されて、そして、Sが存在する場合、S、SOまたはSOとして存在できる);
・ヒドロキシ;
・アミノ、モノ−C1−4アルキルアミノ、ジ−C1−4アルキルアミノ、ベンゾイルオキシカルボニルアミノ、およびC1−4アルコキシカルボニルアミノ;
・カルボキシおよびC1−4アルコキシカルボニル;
・C1−4アルキルアミノスルホニルおよびC1−4アルキルスルホニルアミノ;
・C1−4アルキルスルホニル;
・O−HetまたはNH−Het基(そこでは、HetはO、NおよびSから選択される1または2ヘテロ原子を含む5および6員の飽和ヘテロ環であり、そしてヘテロ環はさらに1以上のC1−4基(例えば、メチル)によって任意に置換されて、そして、Sが存在する場合、S、SOまたはSOとして存在できる);
・O、NおよびSから選択される1または2ヘテロ原子を含む5および6員の飽和ヘテロ環(そこではヘテロ環はさらに1以上のC1−4基(例えば、メチル)によって任意に置換されて、そして、Sが存在する場合、S、SOまたはSOとして存在できる);
・オキソおよび
・2以下の窒素環員を含み、そしてハロゲン、メチルおよびメトキシから選択される1以上の置換基によって任意に置換される、6員のアリールおよびヘテロアリール環
から選択される、1、2または3(通常、1または2、例えば1)置換基によって置換される、請求項43〜56のいずれかに記載の化合物。
【請求項58】
が、フェニル;C3−6シクロアルキル;N、O、SおよびSOから選択される2以下のヘテロ原子環員を含む5および6員の飽和非芳香族ヘテロ環;1、2または3窒素環員を含む6員ヘテロアリール環;およびN、OおよびSから選択される3以下のヘテロ原子環員の5員のヘテロアリール環から選択された炭素環またはヘテロ環基R3a〔そこでは、それぞれ炭素環またはヘテロ環基R3aは、アミノ;ヒドロキシ;オキソ;フッ素;塩素;C1−4アルキル−(O)q−;モノ−C1−4アルキルアミノ;ジ−C1−4アルキルアミノ;C1−4アルコキシカルボニル;カルボキシ;R−R16基から選択される4以下、好ましくは3以下、そしてさらに好ましくは2以下(例えば、1)の置換基によって任意に置換されてもよく、ここで、qは0または1であり、そしてC1−4アルキル部分は、フッ素、ヒドロキシまたはC1−2アルコキシによって任意に置換され;そこで、Rは結合またはC1−3アルキレン鎖であり、そしてR16は、C1−4アルキルスルホニル;C1−4アルキルアミノスルホニル;C1−4アルキルスルホニルアミノ;アミノ;モノ−C1−4アルキルアミノ;ジ−C1−4アルキルアミノ;C1−7ヒドロカルビルオキシカルボニルアミノ;3以下の窒素環員を含む6員の芳香族基;C3−6シクロアルキル;N、O、SおよびSOから選択される2以下のヘテロ原子環員を含む5および6員の飽和非芳香族ヘテロ環;1、2または3窒素環員を含む6員のヘテロアリール環;およびN、OおよびSから選択される1または2ヘテロ原子環員を含む、5または6員の飽和非芳香族ヘテロ環基から選択され、そこでは、R16の飽和非芳香族基は1以上のメチル基によって任意に置換され、そして
16の芳香族基はフッ素、塩素、ヒドロキシ、C1−2アルコキシおよびC1−2アルキル
から選択される1以上の基によって任意に置換される〕
である、請求項1〜57のいずれかに記載の化合物。
【請求項59】
が、下記:
・1〜4(例えば、1〜2、具体的に1)置換基R10またはR10aによって任意に置換された単環性アリール基;
・1〜4(例えば、1〜2、具体的に1)置換基R10またはR10aによって任意に置換されたC−Cシクロアルキル基;
・O、NおよびSから選択される1環ヘテロ原子を含み、そしてオキソ基および/または1〜4(例えば、1〜2、具体的に1)置換基R10またはR10aによって任意に置換された、飽和5員ヘテロ環;
・O、NおよびSから選択される1または2環ヘテロ原子を含み、そしてオキソ基および/または1〜4(例えば、1〜2、具体的に1)置換基R10またはR10aによって任意に置換された、飽和6員ヘテロ環;
・O、NおよびSから選択される1または2環ヘテロ原子を含み、そしてオキソ基および/または1〜4(例えば、1〜2、具体的に1)置換基R10またはR10aによって任意に置換された、5員ヘテロアリール環;
・1または2窒素環員(好ましくは、1窒素環員)を含み、そしてオキソ基および/または1〜4(例えば、1〜2、具体的に1)置換基R10またはR10aによって任意に置換された、6員ヘテロアリール環;
・それぞれ7〜9環員を有し、そして1〜4(例えば、1〜2、具体的に1)置換基R10またはR10aによって任意に置換された、モノ−アザビシクロアルキルおよびジアザビシクロアルキル基
から選択される、請求項1〜59のいずれかに記載の化合物。
【請求項60】
Y−Rが、ここで表2に記載の基から選択される、請求項5〜59のいずれかに記載の化合物。
【請求項61】
Y−Rがここで表2に記載のCL、CM、ES、ET、FC、FGおよびFH基から選択され、好ましくは、CL、CMおよびES、そして最も好ましくは、CLおよびCMである、請求項60に記載の化合物。
【請求項62】
がR1a−(V)n−基
〔そこでは、nは0または1であり;
VはCH、CHCHおよびSOCHから選択され;そして
1aが、フェニル;N、OおよびSから選択される4以下のヘテロ原子環員を有する5員のヘテロアリール環;1または2窒素を含んでいる6員のヘテロアリール環;N、O、SおよびSOから選択される1または2ヘテロ原子環員を含有する、5または6員の飽和非芳香族ヘテロ環;C3−6シクロアルキル基;インドール;およびキノリンから選択される炭素環またはヘテロ環基であり、
そこにおいて、各々の炭素環およびヘテロ環基R1aは、N、O、SおよびSOから選択される2以下のヘテロ原子環員を含有する、5または6員の飽和非芳香族ヘテロ環;ヒドロキシ;アミノ;オキソ;モノ−C1−4アルキルアミノ;ジ−C1−4アルキルアミノ;フッ素;塩素;ニトロ;C1−4アルキル−(O)q−から選択される、1以上の置換基によって任意に置換でき、ここでは、qは0または1であり、そしてC1−4アルキル部分は、フッ素、ヒドロキシ、C1−2アルコキシまたはN、O、SおよびSOから選択される2以下のヘテロ原子環員を含有する、5または6員の飽和非芳香族ヘテロ環;フェニルおよびC1−2アルキレンジオキシによって任意に置換される〕
である、請求項5〜61のいずれかに記載の化合物。
【請求項63】
Yが結合、CH、CHCHおよびCHCH(CH)である、請求項5〜62のいずれかに記載の化合物。
【請求項64】
Aが結合であり、そしてRが3〜7環員の炭素環またはヘテロ環基である、請求項5〜63のいずれかに記載の化合物。
【請求項65】
が水素、ハロゲン、メトキシまたはC1−3ヒドロカルビル基(例えば、C1−2ヒドロカルビル基)である(そこでは、C1−3ヒドロカルビル基はフッ素、ヒドロキシまたはメトキシによって任意に置換される)、請求項5〜64のいずれかに記載の化合物。
【請求項66】
(i)RもRも置換されたテトラゾール基を含まない;および/または
(ii)Y−Rは、置換または非置換のピリミジル基ではない;および/または
(iii)XおよびRは、それぞれビシクロベンゾ縮合基を含む部分ではない(そこでは、ベンゾ縮合基中のベンゼン環がそれに単結合によって結合したさらなる環状基を有する);および/または
(iv)Rはtert−ブチルではない;および/または
(v)Aが結合であり、そしてRがアルキル基であるとき、Rは、ピペリジノ環またはビシクロ基が結合するアルキレン鎖によって置換されたピペリジノ環ではない;および/または
(vi)Rは、置換または非置換の4−シアノフェニル基ではない;および/または
(vii)Rは、縮合した5および6員環からなり、そして2〜4窒素環員を含むビシクロ環基ではない、
請求項5〜65のいずれかに記載の化合物。
【請求項67】
式(IV):
【化8】

〔式中、
およびRは、請求項1〜66のいずれかに定義のとおりであり;
任意の第2結合が1位と2位の炭素原子間に存在でき;
UおよびTの中の一方は、CH、CHR13、CR1113、NR14、N(O)R15、OおよびS(O)から選択され;
そして、UおよびTの他方は、NR14、O、CH、CHR11、C(R11)およびC=Oから選択され;
rは0、1、2、3または4であり;
tは0、1または2であり;
11は、水素、ハロゲン(特にフッ素)、C1−3アルキル(例えば、メチル)およびC1−3アルコキシ基(例えば、メトキシ)から選択され;
13は、水素、NHR14、NOH、NOR14およびR−Rから選択され;
14は、水素およびR−Rから選択され;
は、結合、CO、C(X)X、SOおよびSONRから選択され;
、RおよびRは、前記と同様であり;そして、
15は、ヒドロキシ、C1−2アルコキシ、ハロゲンまたは単環性5−または6−員の炭素環またはヘテロ環基によって任意に置換されたC1−4飽和ヒドロカルビルから選択される、ただしUおよびTが同時にOではない〕
を有する、請求項5に記載の化合物またはその塩または互変異性体またはN−オキシドまたは溶媒和物。
【請求項68】
式(IVa):
【化9】

〔式中、
UおよびTの中の一方は、CH、CHR13、CR1113、NR14、N(O)R15、OおよびS(O)から選択され;
そして、UおよびTの他方は、CH、CHR11、C(R11)およびC=Oから選択され;
rは0、1または2であり;
tは0、1または2であり;
11は、水素およびC1−3アルキルから選択され;
13は、水素およびR−Rから選択され;
14は、水素およびR−Rから選択され;
は、結合、CO、C(X)X、SOおよびSONRから選択され;
15は、ヒドロキシ、C1−2アルコキシ、ハロゲンまたは単環性5−または6−員の炭素環またはヘテロ環基によって任意に置換されたC1−4飽和ヒドロカルビルから選択され;そして
、R、R、RおよびRは請求項1〜67のいずれかに記載のとおりである〕
を有する、請求項67に記載の化合物またはその塩または互変異性体またはN−オキシドまたは溶媒和物。
【請求項69】
Tが、CH、CHR13、CR1113、NR14、N(O)R15、OおよびS(O)から選択される、請求項68に記載の化合物。
【請求項70】
Uが、CH、CHR11、C(R11)、およびC=Oから選択される、請求項68または69に記載の化合物。
【請求項71】
11が、水素およびメチル(好ましくは、水素)から選択される、請求項68〜70のいずれかに記載の化合物。
【請求項72】
13、が水素およびR−R〔そこでは、Rは水素;3〜7環員の単環性炭素環およびヘテロ環基;そして、C1−4ヒドロカルビル(より好ましくは、非環状飽和C1−4基)から選択される、ここで、C1−4ヒドロカルビルはヒドロキシ、オキソ、ハロゲン、アミノ、モノ−またはジ−C1−4ヒドロカルビルアミノおよび3〜7環員(より好ましくは、3〜6環員)の単環性炭素環およびヘテロ環基から選択される1以上の置換基によって任意に置換され;そして、そこでは、C1−4ヒドロカルビル基の1以上の炭素原子はO、S、SO、SO、NR、XC(X)、C(X)Xによって任意に置換でき;Rは水素およびC1−4ヒドロカルビルから選択され;XはO、SまたはNRであり、そして、Xは=O、=Sまたは=NRである〕から選択される、請求項68〜71のいずれかに記載の化合物。
【請求項73】
13が、水素;ヒドロキシ;ハロゲン;シアン;アミノ;モノ−C1−4飽和ヒドロカルビルアミノ;ジ−C1−4飽和ヒドロカルビルアミノ;単環性5−または6−員の炭素環およびヘテロ環基;C1−4飽和ヒドロカルビルから選択される(ここで、C1−4飽和ヒドロカルビルはヒドロキシ、C1−2アルコシキ、ハロゲンまたは単環性5−または6−員の炭素環またはヘテロ環基によって任意に置換される)、請求項72に記載の化合物。
【請求項74】
13が、ヒドロキシ、アミノ、C1−2アルキルアミノ(例えば、メチルアミノ)、C1−4アルキル(例えば、メチル、エチル、プロピルおよびブチル)、C1−2アルコキシ(例えば、メトキシ)、C1−2アルキルスルホンアミド(例えば、メタンスルホンアミド)、ヒドロキシ−C1−2アルキル(例えば、ヒドロキシメチル)、C1−2アルコキシ−C1−2アルキル(例えば、メトキシメチルおよびメトキシエチル)、カルボキシ、C1−4アルコキシカルボニル(例えば、エトキシカルボニル)、およびアミノ−C1−2アルキル(例えば、アミノメチル)から選択される、請求項73に記載の化合物。
【請求項75】
14が、水素およびR−R〔そこでは、Rは水素;3〜7環員の単環性炭素環およびヘテロ環基;そして、C1−4ヒドロカルビル(より好ましくは、非環状飽和C1−4基)から選択され、ここで、C1−4ヒドロカルビルはヒドロキシ、オキソ、ハロゲン、アミノ、モノ−またはジ−C1−4ヒドロカルビルアミノおよび3〜7環員(より好ましくは、3〜6環員)の単環性炭素環およびヘテロ環基から選択される1以上の置換基によって任意に置換され;そして、そこでは、C1−4ヒドロカルビル基の1以上の炭素原子はO、S、SO、SO、NR、XC(X)、C(X)Xによって任意に置換でき;Rは水素およびC1−4ヒドロカルビルから選択され;XはO、SまたはNRであり、そして、Xは=O、=Sまたは=NRである〕から選択される、請求項68〜74のいずれかに記載の化合物。
【請求項76】
14が、水素、フッ素または5もしくは6員の飽和ヘテロ環基によって任意に置換されたC1−4アルキル(例えば、メチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、ブチル、2,2,2−トリフルオロエチルおよびテトラヒドロフラニルメチル)、シクロプロピルメチル、置換または非置換ピリジル−C1−2アルキル(例えば、2−ピリジルメチル)、置換または非置換フェニル−C1−2アルキル(例えば、ベンジル)、C1−4アルコキシカルボニル(例えば、エトキシカルボニルおよびt−ブチルオキシカルボニル)、置換および非置換フェニル−C1−2アルコキシカルボニル(例えば、ベンジルオキシカルボニル)、置換および非置換5−および6−員のヘテロアリール基、例えば、ピリジル(例えば、2−ピリジルおよび6−クロロ−2−ピリジル)およびピリミジニル(例えば、2−ピリミジニル)、C1−2アルコキシ−C1−2アルキル(例えば、メトキシメチルおよびメトキシエチル)、そしてC1−4アルキルスルホニル(例えば、メタンスルホニル)から選択される、請求項75に記載の化合物。
【請求項77】
式(Va):
【化10】

〔式中、
14aが、水素、フッ素によって任意に置換されたC1−4アルキル(例えば、メチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、ブチルおよび2,2,2−トリフルオロエチル)、シクロプロピルメチル、フェニル−C1−2アルキル(例えば、ベンジル)、C1−4アルコキシカルボニル(例えば、エトキシカルボニルおよびt−ブチルオキシカルボニル)、フェニル−C1−2アルコキシカルボニル(例えば、ベンジルオキシカルボニル)、C1−2アルコキシ−C1−2アルキル(例えば、メトキシメチルおよびメトキシエチル)、そしてC1−4アルキルスルホニル(例えば、メタンスルホニル)から選択され、ここで、フェニル部分は、存在するとき、フッ素、塩素、任意にフッ素またはC1−2アルコキシによって置換されたC1−4アルコキシ、および任意にフッ素またはC1−2アルコキシによって置換されたC1−4アルキルによって置換され;
wは、0、1、2または3であり;
は、水素またはメチル、最も好ましくは水素であり;
11およびrは、請求項82〜90のいずれかに記載のとおりであり;そして
19は、フッ素;塩素;フッ素またはC1−2アルコキシによって任意に置換されたC1−4アルコキシ;およびフッ素またはC1−2アルコキシによって任意に置換されたC1−4アルキルである〕
を有する請求項68〜76のいずれかに記載の化合物またはその塩または互変異性体またはN−オキシドまたは溶媒和物。
【請求項78】
式(Vb):
【化11】

〔式中、
14aが、水素、フッ素によって任意に置換されたC1−4アルキル(例えば、メチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、ブチルおよび2,2,2−トリフルオロエチル)、シクロプロピルメチル、フェニル−C1−2アルキル(例えば、ベンジル)、C1−4アルコキシカルボニル(例えば、エトキシカルボニルおよびt−ブチルオキシカルボニル)、フェニル−C1−2アルコキシカルボニル(例えば、ベンジルオキシカルボニル)、C1−2アルコキシ−C1−2アルキル(例えば、メトキシメチルおよびメトキシエチル)、そしてC1−4アルキルスルホニル(例えば、メタンスルホニル)から選択され、ここで、フェニル部分は、存在するとき、フッ素、塩素、任意にフッ素またはC1−2アルコキシによって置換された−C1−4アルコキシ、および任意にフッ素またはC1−2アルコキシによって置換された−C1−4アルキルによって置換され;
wは、0、1、2または3であり;
は、水素またはメチル、最も好ましくは水素であり;
11およびrは、前記記載のとおりであり;そして、
19は、フッ素;塩素;フッ素またはC1−2アルコキシによって任意に置換されたC1−4アルコキシ;およびフッ素またはC1−2アルコキシによって任意に置換されたC1−4アルキルである〕
を有する請求項68〜76のいずれかに記載の化合物またはその塩または互変異性体またはN−オキシドまたは溶媒和物。
【請求項79】
wが0であるか、またはwは1、2または3であり、そしてフェニル環は、2−モノ置換、3−モノ置換、2,6−ジ置換、2,3−ジ置換、2,4−ジ置換、2、5−ジ置換、2,3,6−トリ置換または2,4,6−トリ置換である、請求項77または78に記載の化合物。
【請求項80】
フェニル環が、フッ素、塩素およびメトキシから選択された置換基によって2−位および6−位でジ置換される、請求項79による化合物。
【請求項81】
11が水素である、請求項68〜80のいずれかに記載の化合物。
【請求項82】
14aが水素またはメチルである、請求項68〜81のいずれかに記載の化合物。
【請求項83】
式(VIa):
【化12】

〔式中、
20は、水素およびメチルから選択され;
21は、フッ素および塩素から選択され;そして、
22は、フッ素、塩素およびメトキシから選択され;または
21およびR22の一方は水素であって、他方は塩素、メトキシ、エトキシ、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、およびベンジルオキシから選択される〕
を有する化合物またはその塩または互変異性体またはN−オキシドまたは溶媒和物。
【請求項84】
式(VIb):
【化13】

〔式中、
20は、水素およびメチルから選択され;
21aは、フッ素および塩素から選択され;そして、
22aは、フッ素、塩素およびメトキシから選択される〕
を有する化合物またはその塩または互変異性体またはN−オキシドまたは溶媒和物。
【請求項85】
4−(2,6−ジフルオロ−ベンゾイルアミノ)−1H−ピラゾール−3−カルボン酸ピペリジン−4−イルアミド;
4−(2,6−ジフルオロ−ベンゾイルアミノ)−1H−ピラゾール−3−カルボン酸(1−メチルピペリジン−4−イル)アミド;
4−(2,6−ジクロロ−ベンゾイルアミノ)−1H−ピラゾール−3−カルボン酸ピペリジン−4−イルアミド;および
4−(2−フルオロ−6−メトキシ−ベンゾイルアミノ)−1H−ピラゾール−3−カルボン酸ピペリジン−4−イルアミドから選択される、請求項84に記載の化合物。
【請求項86】
化合物が:
(a−i)Aが結合であって、そして、Y−Rがアルキル、シクロアルキル、任意に置換されたフェニルまたは任意に置換されたフェニルアルキルである場合、Rは置換または非置換の、ジヒドロナフタレン、ジヒドロクロマン、ジヒドロチオクロマン、テトラヒドロキノリンまたはトラヒドロベンゾフラニル基以外である;および/または
(a−ii)XおよびRは、それぞれ、マレインイミド基がその3−および4−位に結合した窒素原子を有する、マレインイミド基を含んでいる部分以外である;および/または
(a−iii)Rは、プリンヌクレオシド基を含んでいる部分以外である;および/または
(a−iv)XおよびRは、それぞれ、シクロブテン−1,3−ジオン基が3−および4−位に結合した窒素原子を有する、シクロブテン−1,3−ジオン基を含んでいる部分以外である;および/または
(a−v)Rは、4−モノ置換または4,5−ジ置換2−ピリジルまたは2−ピリミジニル基または5−モノ置換または5,6−ジ置換1,2,4−トリアジン−3−イルまたは3−ピリダジニル基以外である;および/または
(a−vi)XおよびRは、それぞれ、置換または非置換ピリジン、ジアジンまたはトリアジン基に結合した置換または非置換ピラゾール−3−イルアミノ基を含む部分以外である;および/または
(a−vii)AがC=Oであり、そして、Y−Rがアルキル、シクロアルキル、任意に置換したフェニルまたは任意に置換したフェニルアルキルである場合、Rは置換または非置換の、テトラヒドロナフタレン、テトラヒドロキノリニル、テトラヒドロクロマニルまたはテトラヒドロチオクロマニル基以外である;および/または
(a−viii)RがHであり、そしてAが結合である場合、Rはビス−アリール、ビス−ヘテロアリールまたはアリールヘテロアリール基を含んでいる部分以外である;および/または
(a−ix)Rは、1,2,8,8a−テトラヒドロ−7−メチルシクロプロパ[c]ピロロ[3,2,e]インドール−4−(5H)−オン基を含む部分以外である;および/または
(a−x)Yが結合であり、Rが水素であって、AがCOであり、そしてRが置換フェニルである場合、フェニル基上のそれぞれの置換基は、RおよびRがそれぞれアルコキシおよびフェニル基から選択される、CH−P(O)R基以外である;および/または
(a−xi)Xは、4−(tert−ブチルオキシカルボニルアミノ)−3−メチルイミダゾール−2−イルカルボニルアミノ以外である;および/または
(b−i)Rは、架橋アザビシクロ基以外である;および/または
(b−ii)Aが結合である場合、Rは、そのオルト位に結合した置換または非置換フェニル基、置換または非置換カルバモイルまたはチオカルバモイル基を含む部分以外である;および/または
(b−iii)Aが結合である場合、Rは、置換または非置換ピペリジンまたはピペラジン環に結合したイソキノリンまたはキノキサリン基を含む部分以外である;および/または
(b−iv)Aが結合であり、そして、Rがアルキル基である場合、Rは、チアトリアジン基を含んでいる部分以外である;および/または
(b−v)RまたはRが、S(=O)環員を有するヘテロ環が炭素環に縮合する部分を含む場合、上述の炭素環は置換または非置換のベンゼン環以外である;および/または
(b−vi)Aが結合である場合、Rは、それに結合した、シアノ、および置換または非置換のアミノ、アミノアルキル、アミジン、グアニジンおよびカルバモイル基から選択される置換基をそれぞれ有する、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキルまたはピペリジニルアルキル基以外である;および/または
(b−vii)XがR−A−NR−基であって、Aが結合であり、そしてRが非芳香族基である場合、Rは、5,6−縮合ビシクロヘテロアリール基に直接連結した6員の単環性アリールまたはヘテロアリール基以外である;および/または
(c−i)Aが結合である場合、Rは、置換したアリールアルキル、ヘテロアリールアルキルまたはピペリジニルアルキル基以外であり、および/または
(c−ii)Xがアミノまたはアルキルアミノ基であり、そしてYが結合である場合、Rは、置換基の中の1がシアノおよびフルオロアルキルから選択される、ジ置換チアゾリル基以外である、
請求項5〜85のいずれかに記載されている、式(Ib)の化合物。
【請求項87】
式(Ib)が、全ての条件(a−i)〜(a−xi)、(b−i)〜(b−vii)、(c−i)および(c−ii)に従う、請求項86に記載の化合物。
【請求項88】
化合物が塩として存在する、請求項4〜86のいずれかに記載の化合物。
【請求項89】
式(I)の化合物が請求項3に定義した通りであるが、ただし:
(a−i)Aが結合であって、そして、Y−Rがアルキル、シクロアルキル、任意に置換されたフェニルまたは任意に置換されたフェニルアルキルである場合、Rは置換または非置換の、ジヒドロナフタレン、ジヒドロクロマン、ジヒドロチオクロマン、テトラヒドロキノリンまたはトラヒドロベンゾフラニル基以外である;および/または
(a−ii)XおよびRは、それぞれ、マレインイミド基がその3−および4−位に結合した窒素原子を有する、マレインイミド基を含んでいる部分以外である;および/または
(a−iii)Rは、プリンヌクレオシド基を含んでいる部分以外である;および/または
(a−iv)XおよびRは、それぞれ、シクロブテン−1,2−ジオン基が3−および4−位に結合した窒素原子を有する、シクロブテン−1,2−ジオン基を含んでいる部分以外である;および/または
(a−v)Rは、4−モノ置換または4,5−ジ置換2−ピリジルまたは2−ピリミジニル基あるいは5−モノ置換または5,6−ジ置換1,2,4−トリアジン−3−イルまたは3−ピリダジニル基以外である;および/または
(a−vi)XおよびRは、それぞれ、置換または非置換ピリジン、ジアジンまたはトリアジン基に結合した置換または非置換ピラゾール−3−イルアミノ基を含む部分以外である;および/または
(a−vii)AがC=Oであり、そして、Y−Rがアルキル、シクロアルキル、任意に置換したフェニルまたは任意に置換したフェニルアルキルである場合、Rは置換または非置換の、テトラヒドロナフタレン、テトラヒドロキノリニル、テトラヒドロクロマニルまたはテトラヒドロチオクロマニル基以外である;および/または
(a−viii)RがHであり、そしてAが結合である場合、Rはビス−アリール、ビス−ヘテロアリールまたはアリールヘテロアリール基を含んでいる部分以外である;および/または
(a−ix)Rは、1,2,8,8a−テトラヒドロ−7−メチルシクロプロパ[c]ピロロ[3,2,e]インドール−4−(5H)−オン基を含む部分以外である;および/または
(a−x)Yが結合であり、Rが水素であって、AがCOであり、そしてRが置換フェニルである場合、フェニル基上のそれぞれの置換基は、RおよびRがそれぞれアルコキシおよびフェニル基から選択される、CH−P(O)R基以外である;および/または
(a−xi)Xは、4−(tert−ブチルオキシカルボニルアミノ)−3−メチルイミダゾール−2−イルカルボニルアミノ以外である、
請求項3記載の使用。
【請求項90】
式(I)が(a−i)〜(a−xi)の全ての条件に従う、請求項89記載の使用。
【請求項91】
化合物が請求項4に記載のとおりであるが、ただし;
(a−i)Aが結合であって、そして、Y−Rがアルキル、シクロアルキル、任意に置換されたフェニルまたは任意に置換されたフェニルアルキルである場合、Rは置換または非置換の、ジヒドロナフタレン、ジヒドロクロマン、ジヒドロチオクロマン、テトラヒドロキノリンまたはトラヒドロベンゾフラニル基以外である;および/または
(a−ii)XおよびRは、それぞれ、マレインイミド基がその3−および4−位に結合した窒素原子を有する、マレインイミド基を含んでいる部分以外である;および/または
(a−iii)Rは、プリンヌクレオシド基を含んでいる部分以外である;および/または
(a−iv)XおよびRは、それぞれ、シクロブテン−1,3−ジオン基が3−および4−位に結合した窒素原子を有する、シクロブテン−1,3−ジオン基を含んでいる部分以外である;および/または
(a−v)Rは、4−モノ置換または4,5−ジ置換2−ピリジルまたは2−ピリミジニル基または5−モノ置換または5,6−ジ置換1,2,4−トリアジン−3−イルまたは3−ピリダジニル基以外である;および/または
(a−vi)XおよびRは、それぞれ、置換または非置換ピリジン、ジアジンまたはトリアジン基に結合した置換または非置換ピラゾール−3−イルアミノ基を含む部分以外である;および/または
(a−vii)AがC=Oであり、そして、Y−Rがアルキル、シクロアルキル、任意に置換したフェニルまたは任意に置換したフェニルアルキルである場合、Rは置換または非置換の、テトラヒドロナフタレン、テトラヒドロキノリニル、テトラヒドロクロマニルまたはテトラヒドロチオクロマニル基以外である;および/または
(a−viii)RがHであり、そしてAが結合である場合、Rはビス−アリール、ビス−ヘテロアリールまたはアリールヘテロアリール基を含んでいる部分以外である;および/または
(a−ix)Rは、1,2,8,8a−テトラヒドロ−7−メチルシクロプロパ[c]ピロロ[3,2,e]インドール−4−(5H)−オン基を含む部分以外である;および/または
(a−x)Yが結合であり、Rが水素であって、AがCOであり、そしてRが置換フェニルである場合、フェニル基上のそれぞれの置換基は、RおよびRがそれぞれアルコキシおよびフェニル基から選択される、CH−P(O)R基以外である;および/または
(a−xi)Xは、4−(tert−ブチルオキシカルボニルアミノ)−3−メチルイミダゾール−2−イルカルボニルアミノ以外である;および/または
(b−i)Rは、架橋アザビシクロ基以外である;および/または
(b−ii)Aが結合である場合、Rは、そのオルト位に結合した置換または非置換フェニル基、置換または非置換カルバモイルまたはチオカルバモイル基を含む部分以外である;および/または
(b−iii)Aが結合である場合、Rは、置換または非置換ピペリジンまたはピペラジン環に結合したイソキノリンまたはキノキサリン基を含む部分以外である;および/または
(b−iv)Aが結合であり、そして、Rがアルキル基である場合、Rは、チアトリアジン基を含んでいる部分以外である;および/または
(b−v)RまたはRが、S(=O)環員を有するヘテロ環が炭素環に縮合する部分を含む場合、上述の炭素環は置換または非置換のベンゼン環以外である;および/または
(b−vi)Aが結合である場合、Rが、それに結合した、シアノ、および置換または非置換のアミノ、アミノアルキル、アミジン、グアニジンおよびカルバモイル基から選択される置換基をそれぞれ有する、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキルまたはピペリジニルアルキル基以外である;および/または
(b−vii)XがR−A−NR−基であって、Aが結合であり、そしてRが非芳香族基である場合、Rは、5,6−縮合ビシクロヘテロアリール基に直接連結した6員の単環性アリールまたはヘテロアリール基以外である、
医薬として使用するための、式(Ia)の化合物。
【請求項92】
式(Ia)が(a−i)〜(a−xi)および(b−i)〜(b−vii)の全ての条件に従う、請求項91記載の使用のための化合物。
【請求項93】
化合物は請求項5〜92のいずれかにおける記載と同様である、請求項4に記載の使用のための化合物。
【請求項94】
化合物は請求項4〜92のいずれかにおける記載と同様である、請求項1〜3のいずれかに記載の化合物の使用。
【請求項95】
化合物が式(VII):
【化14】

〔式中、
、RおよびYは請求項1〜94のいずれかにおける記載と同様であり、そしてGは5−または6−員の炭素環またはヘテロ環である〕
によって示される、請求項1に記載の使用。
【請求項96】
例えば、医薬としての使用のための、請求項95に記載の式(VII)の化合物。
【請求項97】
請求項1〜96のいずれかに記載の化合物および薬学的に許容される担体を含有してなる医薬組成物。
【請求項98】
請求項1〜95のいずれかに記載の化合物をこれを必要とする患者に投与することを含む、サイクリン依存性キナーゼによって介在される疾患症状または状態の予防または処置のための方法。
【請求項99】
請求項1〜95のいずれかに記載のキナーゼ阻害化合物をキナーゼに接触させることを含む、サイクリン依存性キナーゼを阻害する方法。
【請求項100】
請求項1〜95のいずれかに記載の化合物を使用してサイクリン依存性キナーゼの活性を阻害することによって細胞プロセス(例えば、細胞分裂)を調節する方法。
【請求項101】
異常な細胞増殖を阻害することに有効な量の、請求項1〜95のいずれかに記載の化合物を哺乳類に投与することを含む、哺乳類の異常な細胞増殖を含むまたは起因する疾患または状態を処置する方法。
【請求項102】
CDK活性(例えばCDK1またはCDK2活性)を阻害することに有効な量の、請求項1〜95のいずれかに記載の化合物を哺乳類に投与することを含む、哺乳類の異常な細胞増殖を含むまたはこれに起因する疾患または状態を処置する方法。
【請求項103】
グリコーゲン・シンターゼ・キナーゼ−3によって介在される疾患症状または状態の予防または処置のための医薬の製造のために、請求項1〜95のいずれかに記載の化合物の使用。
【請求項104】
請求項1〜95のいずれかに記載の化合物を必要とする患者に投与することを含む、グリコーゲン・シンターゼ・キナーゼ−3によって介在される疾患症状または状態の予防または処置の方法。
【請求項105】
請求項1〜95のいずれかに記載のキナーゼ阻害化合物をキナーゼに接触させることを含む、グリコーゲン・シンターゼ・キナーゼ−3を阻害する方法。
【請求項106】
請求項1〜95のいずれかに記載の化合物を用いてグリコーゲン・シンターゼ・キナーゼ−3の活性を阻害することによって細胞プロセス(例えば、細胞分裂)を調節する方法。
【請求項107】
グリコーゲン・シンターゼ・キナーゼ−3の活性を阻害することに有効な量の、請求項1〜95のいずれかに記載の化合物を哺乳類に投与することを含む、哺乳類における異常な細胞増殖を含むまたはこれに起因する疾患または状態を処置する方法。
【請求項108】
疾患症状または状態が、癌のような増殖性障害ならびにウイルス感染症、自己免疫疾患および神経変性疾患のような状態から選択される、請求項1〜107のいずれかに記載の使用のための化合物、使用または方法。
【請求項109】
異常な細胞増殖を阻害することに効果な量の、請求項1〜108のいずれかに記載された式(0)、(I)、(I)、(Ia)または(Ib)の化合物を哺乳類に投与することを含む、哺乳類における異常な細胞増殖を含むまたはこれに起因する疾患または状態の発生を軽減または減少する方法。
【請求項110】
請求項1〜109のいずれかに記載された式(0)、(I)、(I)、(Ia)または(Ib)の化合物をこれを必要とする患者に投与することを含む、サイクリン依存性キナーゼまたはグリコーゲン・シンターゼ・キナーゼ−3によって介在される疾患症状または状態の発生を軽減または減少する方法。
【請求項111】
疾患症状または状態が乳癌、卵巣癌、大腸癌、前立腺癌、食道癌、扁平上皮癌および非小細胞性肺癌から選択される癌である、請求項1〜111のいずれかに記載の使用のための化合物、使用または方法。
【請求項112】
その方法が、
(i)式R−COHのカルボン酸またはその活性誘導体と、式(XII):
【化15】

〔式中、Y、R、RおよびRは請求項1〜111のいずれかの記載と同様である〕
を反応させること
または
(ii)式(XIII):
【化16】

の化合物と、式R−Y−NH
〔式中、X、RおよびRは先行する請求項のいずれかの記載と同様である〕
の化合物を反応させることを含む、請求項1〜111のいずれかに記載の化合物の製造方法。
【請求項113】
抗真菌薬としての使用のための請求項1〜95のいずれかに記載の化合物。
【請求項114】
(i)患者が罹患しているかまたは罹患するおそれがある疾患または状態が、サイクリン依存性キナーゼに対して活性を有する化合物による処置に感受性であるかどうかを決定するために、患者をスクリーニングし;そして(ii)これにより、患者がそれに感受性である疾患または状態であることが示されたとき、その後で、患者に、請求項1〜95のいずれかに記載の化合物を投与することを含む、サイクリン依存性キナーゼによって介在される疾患症状または状態の診断および処置の方法。
【請求項115】
スクリーニングされ、そしてサイクリン依存性キナーゼに対して活性を有する化合物による処置に感受性である疾患または状態に罹患しているか、または罹患するおそれがあると決定された患者の疾患症状または状態の処置または予防のための医薬の製造のための、請求項1〜95のいずれかに記載の化合物の使用。


【公表番号】特表2006−528163(P2006−528163A)
【公表日】平成18年12月14日(2006.12.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−520896(P2006−520896)
【出願日】平成16年7月22日(2004.7.22)
【国際出願番号】PCT/GB2004/003179
【国際公開番号】WO2005/012256
【国際公開日】平成17年2月10日(2005.2.10)
【出願人】(506025512)アステックス・セラピューティクス・リミテッド (42)
【氏名又は名称原語表記】ASTEX THERAPEUTICS LIMITED
【Fターム(参考)】