RFセンサのクランプアセンブリ
RFセンサをRF電流キャリアと電気的接触させるためのクランプアセンブリが、本明細書で提供される。クランプアセンブリ(101)は、第一のウェッジ状エレメント(103)と、第一のウェッジ状エレメントとスライドして係合する第二のウェッジ状エレメント(105)を備える。さらに、クランプアセンブリは、第一と第二のウェッジ状エレメントが配置される首部(113)を備えることが好ましい。クランプアセンブリは、さらに、第一と第二のエレメントを隣接させるネジのような締め付け具(111)を備えることが好ましい。この場合、ネジが第一の方向に回転するにつれ、第一と第二のエレメントの少なくとも一方が、首部および/またはRF電流キャリアに対して膨張するのに、クランプアセンブリは、適応するようになっている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は一般的にRFセンサに関する。より特定的には、これらセンサをRF電流キャリアと電気的接触させるための使用に適したクランピング機構に関する。
【背景技術】
【0002】
プラズマエッチングおよびプラズマ蒸着のプロセスは、過去20年間にわたって、半導体製造業で使われるパターン転写における有力な手段となってきた。プラズマをベースとするプロセスのほとんどは、高周波(RF)パワーを適用し、供給するガスの分離を基本原理として用いている。
【0003】
プラズマ負荷の全てについて言えるように、プラズマ負荷の主要な特性の一つは、その非線形性である。負荷の非線形性は、大きな高調波歪みを形成して、供給されるRFパワーの電圧と電流の正弦波に影響を与える。高調波歪みの正確な量は、高調波振動数の振幅と、対応する高調波電圧に対する高調波電流の関連位相角とによって表されるように、それらを形成するプラズマに独自のものである。より厳密には、プラズマパラメータ(イオン密度とイオンエネルギ、電子密度と電子エネルギ、衝突頻度、中性成分(neutral constituent)、および、これら成分のそれぞれの密度を含む)は、いずれも、独自な方法で、電源供給源によって印加された基本周波数の特定高調波成分の振幅に寄与し、所望の分離とそれに引き続くプロセス結果を得る。
【0004】
このように、供給されるRFパワーの基本周波数の高調波成分をモニタすることで、プラズマ蒸着やプラズマエッチングのプロセスにおけるプロセス制御の改善が成され得ることは、明らかである。その結果、様々なセンサが、この目的のために、この分野で開発されてきた。
【0005】
従来型RFセンサは、電流キャリアの物理的崩壊と、電流キャリアのセンサ端子での再結合を必要としている。これは、電流経路にセンサの内部コンダクタを追加することになるので、物理的長さおよび電気的長さを電流キャリアに加える結果となっている。さらに、システムに従来型RFセンサを追加すると、しばしば、システム構成を再構成可能とするために、更なる電流キャリアの追加が必要となる。これは、RFセンサと他のシステム構成要素との間での干渉を避け、かつ、構成要素全てが適切に接地可能にするためである。
【0006】
電流キャリアの追加は、低周波数でのアプリケーションにおいては許され得るが、今日のプラズマリアクタの多くはメガヘルツ領域の基本周波数で(また、しばしば300メガヘルツにもなる周波数の高調波で)動作するように設計されている。これらの周波数において、電流キャリアの追加が数センチメートルであっても、これに関連する電気的長さの延長もあり、追加された容量、および、それに誘発される位相角のシフトの観点から、重大である。確かに、これらRFセンサが設置された後、RF電流キャリアに追加容量を加えることも必要なことは多い。これは、位相角がスミスチャートの周りで回転され、こうして、この影響を補償するためである。このような調整が必要であるために、センサの設置が過度に複雑になり、また、システムパラメータの再キャリブレーションが要求される。なぜなら、製造時点でセンサに対し決定されたキャリブレーション係数は、もはや正確であり得ないからである。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0007】
このように、この技術分野において、プラズマリアクタとともに利用するのに適したRFセンサで、RF電流キャリアに電気的長さを加えないセンサに対するニーズがある。この技術分野で、電流キャリアを破壊することが不要で、電流キャリアに電気的長さを加える必要のないRFセンサを、RF電流キャリアの中に組み込む方法とデバイスに対し、さらなるニーズもある。また、この技術分野で、RF電流の属性に顕著な変化を与えずに、RF周波数を測定する方法に対するニーズもある。本明細書で開示するデバイスと方法論によって、これらのニーズや他のニーズが満たされる。
【0008】
本発明とその利点をより完全に理解するために、添付図面とともに、以下の簡潔な説明を参照する。添付図面において、同じ参照番号が、同様の機構を示す。
【0009】
プラズマリアクタに用いるのに適したRFセンサが、本明細書で提供される。センサには、新たなクランプアセンブリを用いる。これによって、RF電流キャリアの外側の表面に、センサは簡単に取り付けられる。センサは、RF電流キャリアの表面に取り付けられるだけであるので、RF電流キャリアの電気的長さを加えることもなく、センサに適合させるために電流キャリアを破壊することも必要としない。その結果、センサはRF電源の特性(例えば、位相角、DC電圧、RF電圧、および、RF電流)を許容し、電流キャリアは、これら属性のいずれをも大きく変更することなく、測定される。それゆえ、クランプアセンブリを使用すれば、センサが電流キャリアに取り付けられた後、再度キャリブレーションを行う必要もない。
【0010】
図1は、RFセンサの配置と一般的なレイアウトを示すブロック図であり、本明細書の教示に従って作られるRF制御システムの実施形態の一つであるが、これに限定されない。図示されたシステム10において、RF発生装置11(RF源)の形式である電源は、送電線14によって、マッチング回路12を介し、プロセッシングリアクタ13に結合されている。リアクタ13は、半導体用ウェハーを含む様々な材料の処理で使われる様々なリアクタのいずれでもよく、プラズマリアクタを含む。さらに、電気的エネルギ源やマイクロ波エネルギ(RF含む)源を用いる様々な処理システム、あるいは、これらシステムの組合せに、本明細書の教示が適用され得ることは、当業者なら理解される。さらに、マッチング回路12の使用が好ましいが、本明細書に述べるセンサのアプリケーション全てにおいて、この回路は必ずしも必要とされない。
【0011】
図1に示すように、トランスデューサパッケージ15は、リアクタ13に近い位置にある送電線14に取り付けられ、マッチング回路12後のいずれかの点に配置されていることが好ましい。トランスデューサパッケージ15は、リアクタ13のできるだけ近くにあることが好ましい。これは、トランスデューサパッケージ15から得られた測定が、リアクタ13に入ってくる実際のV値とI値を示すようにするためである。V値とI値の双方は、送電線14上の実質的に同じ位置で検知される。これは、リアクタ13に入る電力を決定するため、さらに、ときとして、VとIとの位相関係を決定するためである。
【0012】
適切な広域幅の電圧トランスデューサ16と電流トランスデューサ17が、トランスデューサパッケージ15に組み込まれている。これらのトランスデューサは、伝達されたRFパワーの電圧成分と電流成分をそれぞれサンプルするように設計されている。トランスデューサパッケージは、さらに、高速アナログデジタル変換器(ADC)63、デジタル信号プロセッサ(DSP)65、および、(好ましくは、不揮発性)メモリデバイス67を含む。トランスデューサパッケージ15は、RF送電線14にローカルである測定位置に維持される。
【0013】
図1に示す構成は、トランスデューサパッケージ15から遠く離れた分析・通信パッケージ69をさらに備える。トランスデューサパッケージ15と、遠くにある分析・通信パッケージ69は、典型的には、適切な動作に必要なDSPに送るセットアップコマンドを備える。
【0014】
トランスデューサパッケージに含まれるメモリデバイス67は、システムによってアクセスするためのトランスデューサパッケージに特有で必要なキャリブレーション情報を格納する。このデバイスは、トラッキングの目的に必要とされるシリアル番号とデータなどの他の相応な情報を格納するためにも、使われ得る。典型的には、メモリデバイスは、RFセンサで使われるPCBの一つで内蔵コンポーネントであるが、別のタイプのメモリデバイスも使われ得、その別のタイプのメモリデバイスには、PCBで提供されるポートにインサート可能で、取り外し可能なメモリチップも含まれる。PCBに直接取り付けられていないが、無線通信あるいは他の適切な手段で、適切な回路網と通信中のメモリデバイスも使われ得る。
【0015】
図2〜図7は、ロッド状の電流キャリアと組み合わさって使われるとき、本明細書で開示されるRFセンサに有効なクランプアセンブリの第一の実施形態である。このような電流キャリアの直径は、一般に、0.5”または0.625”である。しかしながら、本明細書に記載したデバイスは、ある特定の直径の電流キャリアに特に限定されないこと、および、これらデバイスの寸法は、他の直径や他の形状の電流キャリアに適合するように、適切に変更され得ることは、当業者には理解される。
【0016】
再び、図2〜図7について述べると、クランプアセンブリ101は、第一のウェッジインサート103と第二のウェッジインサート105を備え、これらは、第一の面107と第二の相対する面109(例えば、図4参照)に沿ってスライドするように、固定具で係合している。この特定な実施形態は、ソケット頭部の押さえネジ111である。押さえネジが締め付けられると(典型的には、それを時計回りに回すことで)、第一のウェッジインサート103と第二のウェッジインサート105のアセンブリは膨張する。逆に、押さえネジが緩められると(典型的には、それを反時計回りに回すことで)、第一のウェッジインサート103と第二のウェッジインサート105のアセンブリは収縮または弛緩する。特に図示はされていないが、押さえネジはそのシャフト123(図4参照)の表面にネジ山を有することが好ましい。このネジ山は、ウェッジインサート103と105にそれぞれ提供されるアパーチャ119と120(図5と図6参照)の表面に提供される相補的なネジ山に回転しながら係合する。押さえネジ111には、キャップ124も提供されている。このキャップがアパーチャ119で規定される出っ張り122に接したとき、このキャップが軸方向へのネジの進行を止める(例えば、図5参照)。図7に示すように、アパーチャ119は、ときどきアパーチャの中に蓄積し得る金属の切り屑などの残骸が出ていくことが可能となるように、ウェッジインサート103の底まで延びていてもよい。
【0017】
使用にあたって、第一のウェッジインサート103と第二のウェッジインサート105、および、押さえネジ111は、首部113(図9〜図13参照)の中に配置され、ロッド状の電流キャリア(図示せず)の一方の側に置かれている。バックインサート115(図2〜8参照)は、電流キャリアの相対する面上の首部の内部に置かれている(首部内にあるこれらエレメントの位置は、図8に最適に示す)。バックインサートの表面117(図2〜図3、および、図8に最適に示す)は湾曲しており、これは電流キャリアの外部表面の形状と相補的である。同様にして、第一のウェッジインサート103の表面121も湾曲しており(例えば、図3を参照)、また、これも電流キャリアの外部表面の形状と相補的である。押さえネジが締め付けられると、第一のウェッジインサート103と第二のウェッジインサート105のアセンブリは膨張する。このアセンブリとバックインサートは堅固な首部によって、保持されているので、アセンブリの膨張の結果、クランプアセンブリは電流キャリアの表面をしっかりと掴む。
【0018】
図8〜図11は、図2〜図7のクランプアセンブリを組み込んだ完全なRFセンサ123の一つの可能な実施形態の異なる見方を示す。RFセンサは、センサの内部回路網を電源供給ライン経由で電流源に接続するケーブル125を含む。ケーブルは、電源供給ラインの他にも、例えば、アースライン、センスライン(例えば、DC電源用)、通信ライン(例えば、RS−485ケーブルなど)、あるいは、電気、磁気または熱を絶縁またはシールドする(例えば、アルミ、ガラス繊維などの)層または部分などの様々な他の構成要素を含み得る。センサは、一連の(好ましくは、デジタル)回路基板126、127(図9〜図11参照)を含む。これらの回路基板は、例えば、RF電圧、RF電流またはDCバイアスの測定などに関与するセンサの論理機能を実行する。回路基板は、第一のセットの溝付き押さえネジ130および第二のセットの溝付き押さえネジ132によって、回路基板筺体129の中に、固定されている(回路基板筺体129は、図12〜図13に更なる詳細を示される)。この目的のために、様々な他の固定手段も使われ得ることは理解される。
【0019】
回路基板は、典型的には、所望の信号分析を実行するのに必要なコンポーネントを含む。記載の特定の実施形態において、RFセンサは、2枚の回路基板を備えたものが示されている。しかしながら、ある種の実施形態では、RFセンサの回路網を回路基板1枚に集約してもよいし、他の実施形態では、回路基板を3枚以上用いてもよい。ある実施形態で用いられる回路基板の枚数は、製造や修理の便宜、放熱、シールド、および、センサの提供する機能などを考慮して、決定されてもよい。
【0020】
第一のカバープレート131は、雰囲気環境からの回路基板を保護するために提供される。カバープレートには、通常は磁気シールド、製造の便宜、耐久性などを考慮した究極の選択によって、様々な材料が用いられ得る。図8〜図10に示すように、第一のカバープレート131は、第一のソケット皿頭押さえネジのセット133と第二のソケット皿頭押さえネジのセット135によって、回路基板筺体129に固定されている。しかし、これ以外の適切な締め付け手段が、この目的のために用いられてもよい。
【0021】
クランプアセンブリ101と首部113は、べスペル筺体137(図12〜図13に、さらに詳細に示す)の中に配置されている。このべスペル筺体137は、第一のソケット皿頭押さえネジのペア139と第二のソケット皿頭押さえネジのペア141(図9〜図10参照)で回路基板筺体129に取り付けられている。第二のカバープレート143(図12〜図13にさらに詳細に示す)は、ソケット皿頭押さえネジのペア145でベスペル筺体137に取り付けられた形で、提供される。ここで、再び、これ以外の適切な締め付け手段が、頭押さえネジ139、141および145の代替に、あるいは、追加に用いられてもよい。
【0022】
再び、回路基板126と127(図9〜図11参照)について述べると、所望の信号分析を実行することに加え、幾つかの実施形態では、回路基板は、1つ以上のメモリチップまたは内蔵メモリデバイスを含んでもよい。このチップまたはデバイスは、信号分析に用いられ得るキャリブレーション情報を格納する。このような分析は、典型的には、ファームウェアアルゴリズムとして実行され得る高速フーリエ変換(FFT)信号分析を含み得る。しかしながら、図示した特定の実施形態は、FFT実行用DSPチップ内のファームウェアアルゴリズムに依存しない。むしろ、この実施形態は、パラダイム回路網の形で、回路基板に常駐のFFTの擬似ハードウェア実行を用いている。その結果、本実施形態において、メモリ機能は、DSPデバイス自身に常駐している。ハードウェア、ソフトウェアおよびファームウェア実行を含む他のFFT実行または近似による様々な実施形態も可能であり、このような実行または近似を様々に組み合わせることも可能であることは、当然、当業者には理解される。
【0023】
上述のようなFFTの擬似ハードウェアによる実行は、ソフトウェアやファームウェアでなく、特にハードウェアによるFFTの実行は、例えば、300MHz以上の高周波数でのアプリケーションに、特に有利である。このような周波数では、FFTのソフトウェアによる実行は、サンプリング速度の要求から、困難あるいは非実用的となり得る。このように、例えば、FFT実行で要求されるように、300MHzの信号の波形をデジタル化するためには、最低600MHzでサンプリングする必要がある。このようなサンプリング速度は、現在利用な技術で実行するには、チャレンジングである。さらに、たとえ、このようなサンプリング速度が使われたとしても、一般に利用可能なアナログデジタル変換器(ADC)によって提供される分解能(すなわち、ビット深度)は、非常に不良で(約2〜3ビット)、要求されるコンピュータ規模も膨大なものとなる。
【0024】
この問題で可能な解決策の一つは、回路基板126、127にヘテロダイン回路網を組み込むことである。この回路網は、信号を低周波数に落とす周波数シフトのミキサ技術を用いている。ヘテロダイン回路網の出力周波数に、十分な分解能を提供するADCは、現在、利用できるものが多いので、FFT実行のために、この回路網を組み合わせて用いてもよい。しかしながら、好ましい実施形態において、FFTは、ヘテロダイン回路網と組み合わせて動作するハードウェアソリューションによって、実行される。このハードウェアソリューションは、各周波数の振幅と位相を別々にモニタし、こうして、FFT実行前のADCを不要とすることができる。
【0025】
図21は、上述の単一の信号分析ハードウェア251の基本的な機能の回路図である。ハードウェア251は、複数のトランスデューサ253を備え、各トランスデューサは、約300MHzの周波数fをそれぞれのミキサ255に提供する。トランスデューサは、回路基板に信号f1を生成する局部発振器257を共有する。各ミキサは2つの信号f±f1を出力する。信号f±f1は、信号f−f1を出力するローパスフィルタ259を通っていく。ここで、f−f1の差が小さく(例えば、40kHz)なるように、f1はfと十分近くなるように選択される。次いで、信号は、デジタル信号への変換のために、ADC261を通り抜ける。ハードウェアには、この分野で周知の他のエレメントで、例えば、信号増幅器やクロックなども含まれ得る。ハードウェアへ入力される信号は、ブロードバンド信号である。局部発振器を調整し、ローパスフィルタを用いることで、ハードウェアは、周波数空間を介し、任意の所定の周波数を走査できる。
【0026】
図9〜図11を再び参照する。この特定の実施形態の回路基板126は、トランスデューサ基板である。トランスデューサ基板は、典型的には、DCバイアストランスデューサ、電流トランスデューサ、電圧トランスデューサ、および、主プログラマブルゲイン増幅器(lead programmable gain amplifier)を含む。また、トランスデューサ基板は、典型的には、トランスデューサから適切なゲインで信号を入力するのに必要な回路網を含む。本実施形態の回路基板127は、アナログ基板であり、この基板は、典型的には、ミキシングデバイス(ミキサのみならず、図21に示すローパスフィルタとADCも含む)、DSPチップ、メモリチップまたはデバイス、局部発振器信号を設定する直接デジタル合成器(DDS)を含む。DSPチップは、外界(485インターフェースを介するのが好ましいが、他の適切なインターフェースも使われ得る)と通信するが、また、その間、プログラマブルゲイン増幅器とデジタル化を制御する。DSPチップは、さらに、DDSも制御する。そして、DDSは局部発振器を制御する。
【0027】
DSPチップは、典型的には、図21に描かれたハードウェアによって出力されたデジタル信号のキャリブレーションを扱う。特に、図示された特定の実施形態において、DSPチップは、ミキサに入力された周波数と、アナログ回路基板127上に位置するメモリチップから読み出された減衰ゲイン定数とを用い、ハードウェアADCによって出力されたデジタル信号をキャリブレーションする。このキャリブレーションされたデジタル信号は、次いで、(好ましくは、485)インターフェースにわたって送信される。485インターフェースが使われたら、変換器が、485からイーサネット(登録商標)にこの信号を変換するために、提供され得る。
【0028】
上述の議論より、本明細書で開示されたデバイスの幾つかの有効な属性の一つは、トランスデューサパッケージをメモリパッケージとペアにすることである。このメモリデバイスは、トランスデューサパッケージに対応するキャリブレーション係数を格納できる。このため、トランスデューサパッケージが置き換えられなくてはならない場合、再びキャリブレーションを行う必要がない。
【0029】
トランスデューサパッケージおよびメモリデバイスは、互いに近くに配置されることが好ましく、さらには、この2つのエレメントは、同じPCB上に配置されることが、一層好ましい。しかしながら、このようなケースにならない様々な実施形態も可能である。例えば、メモリデバイスが、トランスデューサパッケージから遠く離れて配置されることも可能である。このような実施形態では、メモリデバイスは、ハードウェアリンクによって、無線接続を介して、あるいは、他の適切な手段で、信号処理ハードウェアと典型的には通信中である。また、特定のメモリデバイスそれ自体がないような実施形態も可能である。しかし、キャリブレーション係数は、信号処理ハードウェアまたはソフトウェアに送信されるか、必要に応じ、別の方法で、信号処理ハードウェアまたはソフトウェアで利用可能となる。
【0030】
図14〜図17は、センサが棒状(bar−shaped)の電流キャリアと組み合わさって使われるとき、本明細書で開示されるRFセンサに有効なクランプアセンブリの第二の実施形態を示す。クランプアセンブリ201は、第一のウェッジインサート203と第二のウェッジインサート205を備え、これらは、第一の面207と第二の相対する面209(例えば、図15参照)に沿ってスライドするように、ソケット頭押さえネジ211のような適切な(好ましくは取り外し可能な)締め付け具で係合している。押さえネジが締め付けられると(典型的には、それを時計回りに回すことで)、第一のウェッジインサート203と第二のウェッジインサート205のアセンブリは膨張する。逆に、押さえネジが緩められると(典型的には、それを反時計回りに回すことで)、第一のウェッジインサート203と第二のウェッジインサート205のアセンブリは収縮または弛緩する。
【0031】
特に図示はされていないが、押さえネジはそのシャフト223(図15〜図17参照)の表面にネジ山を有することが好ましい。このネジ山は、ウェッジインサート203と205を介して延びるアパーチャ220の表面に提供される相補的なネジ山と回転しながら係合する。押さえネジには、キャップ224も提供されている。このキャップがアパーチャ220で規定される出っ張り222に接したとき、このキャップがネジの軸方向への進行を止める(図15参照)。図17に示すように、アパーチャ220は、ときどきアパーチャの中に蓄積し得る金属の切り屑などの残骸が出ていくことが可能となるように、ウェッジインサート203の底まで貫いて延び得る。
【0032】
使用にあたって、クランピングアセンブリ201は、首部213の中に配置され(図19〜図20参照)、棒状の電流キャリア(図示せず)の一方の側に置かれている。押さえネジが締め付けられると(典型的には、それを時計回りに回すことで)、クランピングアセンブリは膨張し、棒状の電流キャリアを首部213に押し付けることで、電流キャリアの表面をしっかりとつかみ、それをRFセンサに接続する。同様に、押さえネジが緩められると(典型的には、それを反時計回りに回すことで)、クランピングアセンブリは収縮または弛緩され、こうして、電流キャリアを解放する。
【0033】
図18〜図20は、図14〜図17のクランプアセンブリを組み込んだ完全なRFセンサ223の異なる見方を示す。RFセンサ223は、RFセンサを電流源に接続する電源コード225を含む。電源コード225は、図8に示した実施形態の電源コードと同じ特徴、属性および機能を有し得る。また、センサは、センサの論理機能を実行する一連の(好ましくはデジタルの)回路基板226、227を含む。上述の実施形態でも示したように、回路基板の枚数や機能性は、それぞれの実施形態によって異なり得る。
【0034】
回路基板は、キャリブレーション情報を格納するメモリチップを1つ以上備えることが好ましい。そして、メモリチップは、第一のセットのすりわき付き止めネジ230と第二232のセットのすりわり付き止めネジあるいは他の適切な締め付け手段で、回路基板筺体229内に固定されている。本実施形態の回路基板筺体229は、回路基板の筺体129と同じ設計であることが好ましい。その更なる詳細は、図12〜図13に示されている。第一のカバープレート231は、雰囲気環境から回路基板を保護するために提供される。カバープレート231は、第一のソケット皿頭押さえネジのセット233と第二のソケット皿頭押さえネジのセット235によって、回路基板筺体229に、固定されている。ネジ230、232、233および235のいずれかのネジの代わりに、あるいは、それと組み合わせて、他の締め付け手段も用いられ得ることは、当然、当業者には理解される。
【0035】
クランプアセンブリ201と首部213は、ベスペル筺体237の中に配置されている。このべスペル筺体237は、図12〜図13で更なる詳細を示されたべスペル筺体137と同じ設計であることが好ましい。この筐体は、第一のソケット皿頭押さえネジのペア239と第二のソケット皿頭押さえネジのペア241で、あるいは、他の適切な締め付け手段で回路基板筺体229に取り付けられている。第二のカバープレート243は、図15〜図16で更なる詳細を示されたカバープレート143と同じ設計であることが好ましく、ソケット皿頭押さえネジのペア245で、あるいは、他の適切な締め付け手段でベスペル筺体237に取り付けられた形で、提供される。
【0036】
図22〜図25は、センサが棒状の電流キャリアと組み合わさって使われるとき、本明細書で開示されるRFセンサに有効なクランプアセンブリの第三の実施形態を示す。クランプアセンブリ301は、第一のウェッジ状エレメント303と、これと相補的な形状の第二のウェッジ状エレメント305を含み、適切な締め付け手段で(この特定な実施形態では、ソケット頭押さえネジ311)係合している。押さえネジが締め付けられると(典型的には、それを時計回りに回すことで)、第一のエレメント303と第二のエレメント305は、コンダクタ314(例えば、図29参照)の周囲を収縮し、こうして、クランプアセンブリ(および関連RFセンサ)を電流キャリアに固定する。逆に、ネジが緩められると(典型的には、それを反時計回りに回すことで)、第一のエレメント303と第二のエレメント305のアセンブリはコンダクタの周囲を弛緩し、RFセンサは取り外し可能となる。
【0037】
使用にあたって、第一のエレメント303と第二のエレメント305からなるアセンブリと押さえネジ311は、首部313の中に配置される(図29と図30に最もよく示す)。棒状の電流キャリア314(図29参照)は、それらの間に置かれている。押さえネジが締め付けられると、棒状の電流キャリアは、クランプアセンブリの第一のエレメント303と第二のエレメント305の間で押され、こうして、電流キャリアを所定の場所でしっかりと掴む。本明細書に記載した首部を用いる様々な実施形態において、首部は様々な設計やインプリメンテーションもあり得ること、所望の効果は、アセンブリが電流キャリアにクランプするように、クランプアセンブリの少なくとも1つのエレメントの膨張を首部が拘束することは、当業者なら当然理解される。
【0038】
図26〜図30は、図22〜図25のクランプアセンブリを組み込んだ完全なRFセンサ323の異なった見方を示す。RFセンサ323は、センサの論理機能を実行する一連の(好ましくは、デジタル)回路基板327(図27〜図28、および、図30参照)を含む。回路基板の枚数や設計は異なっていてもよいが、以前の実施形態でも述べたような回路基板と等価な機能性を有することが好ましい。1枚以上の回路基板は、キャリブレーション情報を格納するメモリチップを少なくとも1つ備えることが好ましい。図示された特定の実施形態において、回路基板は、外部筺体330と内部支柱332(図28および図29参照)の同軸上の壁で規定された回路基板筺体329内に固定されている。図28と図30に示すように、内部支柱332は、一連の環状出っ張りを備えており、この上に、回路基板が座している。第一と第二の相対するエンドキャップ333、334は、回路基板を雰囲気環境から保護し、アセンブリの構造的一体性を与えるために提供される。この特定の実施形態において、エンドキャップ333、334は、それぞれ、ネジ山付きの縁335、336ともに提供される(図27に最もよく示される)。そのそれぞれは、回転しながら、外側筺体330の内部表面に規定されたネジ山の相補的なセット(図示せず)に係合する(図28参照)。
【0039】
クランプアセンブリ301と首部313(図29参照)は、外側筺体330の中に配置されている。外側筺体330は、図27のRFセンサから外されている。これは、本実施形態の内部支柱332の周りの回路基板327の配置を見せるためである。この図に見られるように、回路基板は、形状は環状であり、内部支柱332をほぼ中心としている。他の多くの点においても、回路基板は、本明細書において記載した他の実施形態に示した回路基板と機能的に同等である。
【0040】
図31〜図34は、センサが棒状の電流キャリアと組み合わさって使われるとき、本明細書で開示されるRFセンサに有効なクランプアセンブリの第四の実施形態を示す。クランプアセンブリ401は、第一のウェッジ状エレメント403を含む。この第一のエレメントは、スライドしながら、第二のこれと相補的な形状の容器エレメント405に、適切な締め付け手段(この特定な実施形態では、ソケット頭押さえネジ411)で係合している。このクランプアセンブリを用いるRFセンサにおいて、2つのこのようなクランプアセンブリは、電流キャリア414の向かい合う側に配置され、スリーブ(sleeve)413内に維持される(図36参照)。押さえネジが締め付けられると(典型的には、それを時計回りに回すことで)、クランプアセンブリは、スリーブに抗して膨張し、その結果、コンダクタを押さえつける。逆に、押さえネジが緩められると(典型的には、それを反時計回りに回すことで)、クランプアセンブリは弛緩し、こうして、コンダクタをその掴みから解放する。
【0041】
使用にあたって、2つのクランプアセンブリはスリーブ413の中に配置され、棒状の電流キャリア414は、それらの間に置かれている(図36参照)。クランプアセンブリの押さえネジが締め付けられると、棒状の電流キャリアは、向かい合うクランプアセンブリの間で押され、こうして、電流キャリアをしかるべき場所で、しっかりと掴む。
【0042】
図35〜図38は、図31〜図34のクランプアセンブリを組み込んだ完全なRFセンサ423の異なった見方を示す。センサ423は、センサの論理機能を実行する一連の(好ましくは、デジタル)回路基板427を含む。回路基板は、キャリブレーション情報を格納するメモリチップを1つ以上備えることが好ましい。回路基板は、外部筺体430と内部支柱432の同軸上の壁によって規定された回路基板筺体429内に固定されている。第一と第二の相対するエンドキャップ433、434は、回路基板を雰囲気環境から保護するために提供される。エンドキャップ433、434は、それぞれネジ山付き縁435、436ともに提供される(図35と図37に最もよく示される)。そのそれぞれは、回転しながら、外側筺体430の内側表面に規定されたネジ山の相補的なセット(図示せず)と係合する。
【0043】
クランプアセンブリ401とスリーブ413(図38参照)は、外部筺体430の中に配置されている。外部筺体430は、図35では外されている。これは、内部支柱432の周りの回路基板427の配置を見せるためである。
【0044】
上述したRFセンサは、正確なDC電圧と誘導電流の測定結果を得られるようにするため、RF電流キャリアと、強固な直接接触を提供する。この間、同時に、RF電圧を容量結合デバイスを介して測定することも可能である。このような強固な直接接触の提供は、高周波でのアプリケーション(すなわち、300MHz以上の高調波を有するメガヘルツ領域の周波数)において、特に重要である。なぜなら、これらアプリケーションでの電流の大部分は、電流キャリアの表面を、あるいは、表面近くを流れるからである。対照的に、低周波数(例えば、60Hz)では、電流は、キャリア容積にわたって、幾分か均等に流れる。その結果、緩く締め付けられたクランプアセンブリは、低周波数でのアプリケーションにおける使用には、適し得るが、このようなアセンブリは、高周波数でのアプリケーションには、典型的には、うまく適合しない。
【0045】
さらに、上述のように、本明細書で述べたクランプアセンブリは、電流キャリアに電気的長さを加えないので、その利用の際に、RFセンサのキャリブレーション係数を再調整する必要もない。本明細書で述べたクランプアセンブリの利用は、従来技術のデバイスの利用に比べ、寄生容量を著しく減らすことも分かった。上述の実施形態は、本明細書に開示した原則を、ロッド状または棒状のRF電流キャリアと一緒に用いるように設計されたRFセンサへの適用を示している。しかしながら、これら様々な実施形態は、他のタイプの電流キャリアと一緒に利用できるように、適切に変更され得ることは、当業者なら理解される。例えば、電流キャリアが同軸ケーブルであれば、RFセンサは、棒状またはロッド状のコンダクタと電気通信中である同軸端子を取り付けられ得る。同軸端子は、例えば、回路基板筺体またはセンサ基部の外部表面に配置され得る。コンダクタは、本明細書で示したように、RFセンサと電気通信するように導かれ得る。
【0046】
上述のクランプアセンブリは、様々なデバイスとともに用いられ得ること、および、RFセンサへの改善については、譲受人が同一の米国特許出願第10/668,398号(表題「Transducer Package for Process Control」)(2003年9月23日出願)に記載されている。これは、本明細書でも、その全体を援用している。このように、例えば、この出願において記載されたシールド機構は、RFセンサの回路基板を保護するために、用いられ得る。さらに、本明細書で開示されたRFセンサは、主に、プラズマエッチリアクタと一緒に使うことを参照して述べられてきたが、これらのデバイスは、RF電源の属性をモニタまたは決定することが重要な他の様々なアプリケーションでも、利用できることは、当業者には理解される。
【0047】
本明細書で引用された刊行物、特許出願および特許を含む参考文献の全ては、各参考文献が参考として援用されることが別々にかつ具体的に示され、かつその全容が本明細書に記載されているのと同程度まで、本明細書に参考として援用される。
【0048】
本開示において、「1つの(aおよびan)」、「該(the)」の用語および、これに類する表現の利用は、(とくに、添付の請求項のコンテキストの中では)、特記あるいは文脈から明らかに矛盾しない限り、単数と複数の双方をカバーするものと解釈される。「備える」、「有する」、「含む」および「備える」の用語は、特記のない限り、オープンエンド(「含むが、限定されない」の意味)に解釈される。本明細書における値の範囲の列挙は、本明細書で特記のない限り、各個別の値がその範囲内に入るように個々に述べる簡単な方法として機能することを意図するものに過ぎない。また、各個別の値は、本明細書で個々に記載されているかのように、本明細書の中に組み込まれる。本明細書で述べた方法の全ては、任意の順番で実行され得る。ただし、本明細書に明示されているか、文脈から明らかに矛盾する場合を除く。本明細書における例および例示的な表現(例えば、「のような」)の全ては、本明細書で開示した主題をより明確に示すことを意図したに過ぎず、本開示の範囲を限定するものではない。ただし、特に請求のある場合は除く。本明細書における表現はどれも、本願において請求しない要素が本明細書における教示の実施または実行にあたって不可欠であるということを示すものと解釈されるべきではない。
【0049】
本開示における好ましい実施形態が、本明細書に記載されている。これら実施形態の中には、本明細書の教示を実行するために、発明者が知っている最適な方法を含む。上の記述を読むと、これら好ましい実施形態のバリエーションも成され得ることは、当業者には明らかである。このようなバリエーションの当業者による適切な利用を、発明者らは予想している。また、本発明が本明細書に特に記載された以外にも実行されることも、発明者らは意図している。したがって、本開示は、ここに添付の請求項で述べた主題に関する改変および同等事項を、適用される法によって許される範囲で、全て含む。さらに、上述のエレメントの任意の組合せで、これらエレメントによるバリエーションで可能なもの全ては、本開示に含まれる。ただし、本明細書に特記あるいはコンテキストで明確に相反する記載のある場合を除く。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】図1は、本明細書の教示に従って作られたRF検出器の機能ブロック図である。
【図2】図2は、本明細書の教示に従って作られたRFセンサのクランプアセンブリの第一の実施形態の斜視図である。
【図3】図3は、本明細書の教示に従って作られたRFセンサのクランプアセンブリの第一の実施形態の斜視図である。
【図4】図4は、図2のRFセンサのクランプアセンブリの分解側面図である。
【図5】図5は、図2のRFセンサのクランプアセンブリの分解斜視図である。
【図6】図6は、図2のRFセンサのクランプアセンブリの分解斜視図である。
【図7】図7は、図2のRFセンサのクランプアセンブリの分解斜視図である。
【図8】図8は、本明細書の教示に従って作られたRFセンサの斜視図であり、図2のRFセンサのクランプアセンブリを組み込んだものである。
【図9】図9は、図8のRFセンサの分解斜視図である。
【図10】図10は、図8のRFセンサの分解斜視図である。
【図11】図11は、図8の線11−11に沿う断面である。
【図12】図12は、図8のRFセンサの幾つかのコンポーネントの斜視図である。
【図13】図13は、図8のRFセンサの幾つかのコンポーネントの斜視図である。
【図14】図14は、本明細書の教示に従って作られたRFセンサのクランプアセンブリの第二の実施形態の斜視図である。
【図15】図15は、図14のRFセンサのクランプアセンブリの分解斜視図である。
【図16】図16は、図14のRFセンサのクランプアセンブリの分解斜視図である。
【図17】図17は、図14のRFセンサのクランプアセンブリの分解斜視図である。
【図18】図18は、本明細書の教示に従って作られたRFセンサの斜視図であり、図14のRFセンサのクランプアセンブリを組み込んだものである。
【図19】図19は、図18のRFセンサの分解斜視図である。
【図20】図20は、図18のRFセンサの分解斜視図である。
【図21】図21は、本明細書に記載したセンサで使われ得る信号分析ハードウェアの一つの可能な実施形態の回路図である。
【図22】図22は、本明細書の教示に従って作られたRFセンサのクランプアセンブリの第二の実施形態の斜視図である。
【図23】図23は、本明細書の教示に従って作られたRFセンサのクランプアセンブリの第二の実施形態の斜視図である。
【図24】図24は、図22〜図23および図25に示したRFセンサのクランプアセンブリの分解斜視図である。
【図25】図25は、本明細書の教示に従って作られたRFセンサのクランプアセンブリの第二の実施形態の斜視図である。
【図26】図26は、本明細書の教示に従って作られたRFセンサの斜視図であり、図22〜図23および図25のRFセンサのクランプアセンブリを組み込んだものである。
【図27】図27は、デバイスの内部の詳細を示すために、外側の壁を外した図26のRFセンサの斜視図である。
【図28】図28は、図27の線28−28に沿う断面図である。
【図29】図29は、図26の線29−29に沿う断面図である。
【図30】図30は、図26のRFセンサの分解斜視図である。
【図31】図31は、本明細書の教示に従って作られたRFセンサのクランプアセンブリの第三の実施形態の斜視図である。
【図32】図32は、本明細書の教示に従って作られたRFセンサのクランプアセンブリの第三の実施形態の斜視図である。
【図33】図33は、図31〜図32のRFセンサのクランプアセンブリの分解斜視図である。
【図34】図34は、図31〜図32のRFセンサのクランプアセンブリの分解斜視図である。
【図35】図35は、本明細書の教示に従って作られたRFセンサの斜視図であり、図31〜図32のRFセンサのクランプアセンブリを組み込んだものである。なお、デバイスの内部の詳細を示すために、外側の壁を外してある。
【図36】図36は、図35の線36−36に沿う断面図である。
【図37】図37は、図35の線37−37に沿う断面図である。
【図38】図38は、図35のRFセンサの分解斜視図である。
【技術分野】
【0001】
本開示は一般的にRFセンサに関する。より特定的には、これらセンサをRF電流キャリアと電気的接触させるための使用に適したクランピング機構に関する。
【背景技術】
【0002】
プラズマエッチングおよびプラズマ蒸着のプロセスは、過去20年間にわたって、半導体製造業で使われるパターン転写における有力な手段となってきた。プラズマをベースとするプロセスのほとんどは、高周波(RF)パワーを適用し、供給するガスの分離を基本原理として用いている。
【0003】
プラズマ負荷の全てについて言えるように、プラズマ負荷の主要な特性の一つは、その非線形性である。負荷の非線形性は、大きな高調波歪みを形成して、供給されるRFパワーの電圧と電流の正弦波に影響を与える。高調波歪みの正確な量は、高調波振動数の振幅と、対応する高調波電圧に対する高調波電流の関連位相角とによって表されるように、それらを形成するプラズマに独自のものである。より厳密には、プラズマパラメータ(イオン密度とイオンエネルギ、電子密度と電子エネルギ、衝突頻度、中性成分(neutral constituent)、および、これら成分のそれぞれの密度を含む)は、いずれも、独自な方法で、電源供給源によって印加された基本周波数の特定高調波成分の振幅に寄与し、所望の分離とそれに引き続くプロセス結果を得る。
【0004】
このように、供給されるRFパワーの基本周波数の高調波成分をモニタすることで、プラズマ蒸着やプラズマエッチングのプロセスにおけるプロセス制御の改善が成され得ることは、明らかである。その結果、様々なセンサが、この目的のために、この分野で開発されてきた。
【0005】
従来型RFセンサは、電流キャリアの物理的崩壊と、電流キャリアのセンサ端子での再結合を必要としている。これは、電流経路にセンサの内部コンダクタを追加することになるので、物理的長さおよび電気的長さを電流キャリアに加える結果となっている。さらに、システムに従来型RFセンサを追加すると、しばしば、システム構成を再構成可能とするために、更なる電流キャリアの追加が必要となる。これは、RFセンサと他のシステム構成要素との間での干渉を避け、かつ、構成要素全てが適切に接地可能にするためである。
【0006】
電流キャリアの追加は、低周波数でのアプリケーションにおいては許され得るが、今日のプラズマリアクタの多くはメガヘルツ領域の基本周波数で(また、しばしば300メガヘルツにもなる周波数の高調波で)動作するように設計されている。これらの周波数において、電流キャリアの追加が数センチメートルであっても、これに関連する電気的長さの延長もあり、追加された容量、および、それに誘発される位相角のシフトの観点から、重大である。確かに、これらRFセンサが設置された後、RF電流キャリアに追加容量を加えることも必要なことは多い。これは、位相角がスミスチャートの周りで回転され、こうして、この影響を補償するためである。このような調整が必要であるために、センサの設置が過度に複雑になり、また、システムパラメータの再キャリブレーションが要求される。なぜなら、製造時点でセンサに対し決定されたキャリブレーション係数は、もはや正確であり得ないからである。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0007】
このように、この技術分野において、プラズマリアクタとともに利用するのに適したRFセンサで、RF電流キャリアに電気的長さを加えないセンサに対するニーズがある。この技術分野で、電流キャリアを破壊することが不要で、電流キャリアに電気的長さを加える必要のないRFセンサを、RF電流キャリアの中に組み込む方法とデバイスに対し、さらなるニーズもある。また、この技術分野で、RF電流の属性に顕著な変化を与えずに、RF周波数を測定する方法に対するニーズもある。本明細書で開示するデバイスと方法論によって、これらのニーズや他のニーズが満たされる。
【0008】
本発明とその利点をより完全に理解するために、添付図面とともに、以下の簡潔な説明を参照する。添付図面において、同じ参照番号が、同様の機構を示す。
【0009】
プラズマリアクタに用いるのに適したRFセンサが、本明細書で提供される。センサには、新たなクランプアセンブリを用いる。これによって、RF電流キャリアの外側の表面に、センサは簡単に取り付けられる。センサは、RF電流キャリアの表面に取り付けられるだけであるので、RF電流キャリアの電気的長さを加えることもなく、センサに適合させるために電流キャリアを破壊することも必要としない。その結果、センサはRF電源の特性(例えば、位相角、DC電圧、RF電圧、および、RF電流)を許容し、電流キャリアは、これら属性のいずれをも大きく変更することなく、測定される。それゆえ、クランプアセンブリを使用すれば、センサが電流キャリアに取り付けられた後、再度キャリブレーションを行う必要もない。
【0010】
図1は、RFセンサの配置と一般的なレイアウトを示すブロック図であり、本明細書の教示に従って作られるRF制御システムの実施形態の一つであるが、これに限定されない。図示されたシステム10において、RF発生装置11(RF源)の形式である電源は、送電線14によって、マッチング回路12を介し、プロセッシングリアクタ13に結合されている。リアクタ13は、半導体用ウェハーを含む様々な材料の処理で使われる様々なリアクタのいずれでもよく、プラズマリアクタを含む。さらに、電気的エネルギ源やマイクロ波エネルギ(RF含む)源を用いる様々な処理システム、あるいは、これらシステムの組合せに、本明細書の教示が適用され得ることは、当業者なら理解される。さらに、マッチング回路12の使用が好ましいが、本明細書に述べるセンサのアプリケーション全てにおいて、この回路は必ずしも必要とされない。
【0011】
図1に示すように、トランスデューサパッケージ15は、リアクタ13に近い位置にある送電線14に取り付けられ、マッチング回路12後のいずれかの点に配置されていることが好ましい。トランスデューサパッケージ15は、リアクタ13のできるだけ近くにあることが好ましい。これは、トランスデューサパッケージ15から得られた測定が、リアクタ13に入ってくる実際のV値とI値を示すようにするためである。V値とI値の双方は、送電線14上の実質的に同じ位置で検知される。これは、リアクタ13に入る電力を決定するため、さらに、ときとして、VとIとの位相関係を決定するためである。
【0012】
適切な広域幅の電圧トランスデューサ16と電流トランスデューサ17が、トランスデューサパッケージ15に組み込まれている。これらのトランスデューサは、伝達されたRFパワーの電圧成分と電流成分をそれぞれサンプルするように設計されている。トランスデューサパッケージは、さらに、高速アナログデジタル変換器(ADC)63、デジタル信号プロセッサ(DSP)65、および、(好ましくは、不揮発性)メモリデバイス67を含む。トランスデューサパッケージ15は、RF送電線14にローカルである測定位置に維持される。
【0013】
図1に示す構成は、トランスデューサパッケージ15から遠く離れた分析・通信パッケージ69をさらに備える。トランスデューサパッケージ15と、遠くにある分析・通信パッケージ69は、典型的には、適切な動作に必要なDSPに送るセットアップコマンドを備える。
【0014】
トランスデューサパッケージに含まれるメモリデバイス67は、システムによってアクセスするためのトランスデューサパッケージに特有で必要なキャリブレーション情報を格納する。このデバイスは、トラッキングの目的に必要とされるシリアル番号とデータなどの他の相応な情報を格納するためにも、使われ得る。典型的には、メモリデバイスは、RFセンサで使われるPCBの一つで内蔵コンポーネントであるが、別のタイプのメモリデバイスも使われ得、その別のタイプのメモリデバイスには、PCBで提供されるポートにインサート可能で、取り外し可能なメモリチップも含まれる。PCBに直接取り付けられていないが、無線通信あるいは他の適切な手段で、適切な回路網と通信中のメモリデバイスも使われ得る。
【0015】
図2〜図7は、ロッド状の電流キャリアと組み合わさって使われるとき、本明細書で開示されるRFセンサに有効なクランプアセンブリの第一の実施形態である。このような電流キャリアの直径は、一般に、0.5”または0.625”である。しかしながら、本明細書に記載したデバイスは、ある特定の直径の電流キャリアに特に限定されないこと、および、これらデバイスの寸法は、他の直径や他の形状の電流キャリアに適合するように、適切に変更され得ることは、当業者には理解される。
【0016】
再び、図2〜図7について述べると、クランプアセンブリ101は、第一のウェッジインサート103と第二のウェッジインサート105を備え、これらは、第一の面107と第二の相対する面109(例えば、図4参照)に沿ってスライドするように、固定具で係合している。この特定な実施形態は、ソケット頭部の押さえネジ111である。押さえネジが締め付けられると(典型的には、それを時計回りに回すことで)、第一のウェッジインサート103と第二のウェッジインサート105のアセンブリは膨張する。逆に、押さえネジが緩められると(典型的には、それを反時計回りに回すことで)、第一のウェッジインサート103と第二のウェッジインサート105のアセンブリは収縮または弛緩する。特に図示はされていないが、押さえネジはそのシャフト123(図4参照)の表面にネジ山を有することが好ましい。このネジ山は、ウェッジインサート103と105にそれぞれ提供されるアパーチャ119と120(図5と図6参照)の表面に提供される相補的なネジ山に回転しながら係合する。押さえネジ111には、キャップ124も提供されている。このキャップがアパーチャ119で規定される出っ張り122に接したとき、このキャップが軸方向へのネジの進行を止める(例えば、図5参照)。図7に示すように、アパーチャ119は、ときどきアパーチャの中に蓄積し得る金属の切り屑などの残骸が出ていくことが可能となるように、ウェッジインサート103の底まで延びていてもよい。
【0017】
使用にあたって、第一のウェッジインサート103と第二のウェッジインサート105、および、押さえネジ111は、首部113(図9〜図13参照)の中に配置され、ロッド状の電流キャリア(図示せず)の一方の側に置かれている。バックインサート115(図2〜8参照)は、電流キャリアの相対する面上の首部の内部に置かれている(首部内にあるこれらエレメントの位置は、図8に最適に示す)。バックインサートの表面117(図2〜図3、および、図8に最適に示す)は湾曲しており、これは電流キャリアの外部表面の形状と相補的である。同様にして、第一のウェッジインサート103の表面121も湾曲しており(例えば、図3を参照)、また、これも電流キャリアの外部表面の形状と相補的である。押さえネジが締め付けられると、第一のウェッジインサート103と第二のウェッジインサート105のアセンブリは膨張する。このアセンブリとバックインサートは堅固な首部によって、保持されているので、アセンブリの膨張の結果、クランプアセンブリは電流キャリアの表面をしっかりと掴む。
【0018】
図8〜図11は、図2〜図7のクランプアセンブリを組み込んだ完全なRFセンサ123の一つの可能な実施形態の異なる見方を示す。RFセンサは、センサの内部回路網を電源供給ライン経由で電流源に接続するケーブル125を含む。ケーブルは、電源供給ラインの他にも、例えば、アースライン、センスライン(例えば、DC電源用)、通信ライン(例えば、RS−485ケーブルなど)、あるいは、電気、磁気または熱を絶縁またはシールドする(例えば、アルミ、ガラス繊維などの)層または部分などの様々な他の構成要素を含み得る。センサは、一連の(好ましくは、デジタル)回路基板126、127(図9〜図11参照)を含む。これらの回路基板は、例えば、RF電圧、RF電流またはDCバイアスの測定などに関与するセンサの論理機能を実行する。回路基板は、第一のセットの溝付き押さえネジ130および第二のセットの溝付き押さえネジ132によって、回路基板筺体129の中に、固定されている(回路基板筺体129は、図12〜図13に更なる詳細を示される)。この目的のために、様々な他の固定手段も使われ得ることは理解される。
【0019】
回路基板は、典型的には、所望の信号分析を実行するのに必要なコンポーネントを含む。記載の特定の実施形態において、RFセンサは、2枚の回路基板を備えたものが示されている。しかしながら、ある種の実施形態では、RFセンサの回路網を回路基板1枚に集約してもよいし、他の実施形態では、回路基板を3枚以上用いてもよい。ある実施形態で用いられる回路基板の枚数は、製造や修理の便宜、放熱、シールド、および、センサの提供する機能などを考慮して、決定されてもよい。
【0020】
第一のカバープレート131は、雰囲気環境からの回路基板を保護するために提供される。カバープレートには、通常は磁気シールド、製造の便宜、耐久性などを考慮した究極の選択によって、様々な材料が用いられ得る。図8〜図10に示すように、第一のカバープレート131は、第一のソケット皿頭押さえネジのセット133と第二のソケット皿頭押さえネジのセット135によって、回路基板筺体129に固定されている。しかし、これ以外の適切な締め付け手段が、この目的のために用いられてもよい。
【0021】
クランプアセンブリ101と首部113は、べスペル筺体137(図12〜図13に、さらに詳細に示す)の中に配置されている。このべスペル筺体137は、第一のソケット皿頭押さえネジのペア139と第二のソケット皿頭押さえネジのペア141(図9〜図10参照)で回路基板筺体129に取り付けられている。第二のカバープレート143(図12〜図13にさらに詳細に示す)は、ソケット皿頭押さえネジのペア145でベスペル筺体137に取り付けられた形で、提供される。ここで、再び、これ以外の適切な締め付け手段が、頭押さえネジ139、141および145の代替に、あるいは、追加に用いられてもよい。
【0022】
再び、回路基板126と127(図9〜図11参照)について述べると、所望の信号分析を実行することに加え、幾つかの実施形態では、回路基板は、1つ以上のメモリチップまたは内蔵メモリデバイスを含んでもよい。このチップまたはデバイスは、信号分析に用いられ得るキャリブレーション情報を格納する。このような分析は、典型的には、ファームウェアアルゴリズムとして実行され得る高速フーリエ変換(FFT)信号分析を含み得る。しかしながら、図示した特定の実施形態は、FFT実行用DSPチップ内のファームウェアアルゴリズムに依存しない。むしろ、この実施形態は、パラダイム回路網の形で、回路基板に常駐のFFTの擬似ハードウェア実行を用いている。その結果、本実施形態において、メモリ機能は、DSPデバイス自身に常駐している。ハードウェア、ソフトウェアおよびファームウェア実行を含む他のFFT実行または近似による様々な実施形態も可能であり、このような実行または近似を様々に組み合わせることも可能であることは、当然、当業者には理解される。
【0023】
上述のようなFFTの擬似ハードウェアによる実行は、ソフトウェアやファームウェアでなく、特にハードウェアによるFFTの実行は、例えば、300MHz以上の高周波数でのアプリケーションに、特に有利である。このような周波数では、FFTのソフトウェアによる実行は、サンプリング速度の要求から、困難あるいは非実用的となり得る。このように、例えば、FFT実行で要求されるように、300MHzの信号の波形をデジタル化するためには、最低600MHzでサンプリングする必要がある。このようなサンプリング速度は、現在利用な技術で実行するには、チャレンジングである。さらに、たとえ、このようなサンプリング速度が使われたとしても、一般に利用可能なアナログデジタル変換器(ADC)によって提供される分解能(すなわち、ビット深度)は、非常に不良で(約2〜3ビット)、要求されるコンピュータ規模も膨大なものとなる。
【0024】
この問題で可能な解決策の一つは、回路基板126、127にヘテロダイン回路網を組み込むことである。この回路網は、信号を低周波数に落とす周波数シフトのミキサ技術を用いている。ヘテロダイン回路網の出力周波数に、十分な分解能を提供するADCは、現在、利用できるものが多いので、FFT実行のために、この回路網を組み合わせて用いてもよい。しかしながら、好ましい実施形態において、FFTは、ヘテロダイン回路網と組み合わせて動作するハードウェアソリューションによって、実行される。このハードウェアソリューションは、各周波数の振幅と位相を別々にモニタし、こうして、FFT実行前のADCを不要とすることができる。
【0025】
図21は、上述の単一の信号分析ハードウェア251の基本的な機能の回路図である。ハードウェア251は、複数のトランスデューサ253を備え、各トランスデューサは、約300MHzの周波数fをそれぞれのミキサ255に提供する。トランスデューサは、回路基板に信号f1を生成する局部発振器257を共有する。各ミキサは2つの信号f±f1を出力する。信号f±f1は、信号f−f1を出力するローパスフィルタ259を通っていく。ここで、f−f1の差が小さく(例えば、40kHz)なるように、f1はfと十分近くなるように選択される。次いで、信号は、デジタル信号への変換のために、ADC261を通り抜ける。ハードウェアには、この分野で周知の他のエレメントで、例えば、信号増幅器やクロックなども含まれ得る。ハードウェアへ入力される信号は、ブロードバンド信号である。局部発振器を調整し、ローパスフィルタを用いることで、ハードウェアは、周波数空間を介し、任意の所定の周波数を走査できる。
【0026】
図9〜図11を再び参照する。この特定の実施形態の回路基板126は、トランスデューサ基板である。トランスデューサ基板は、典型的には、DCバイアストランスデューサ、電流トランスデューサ、電圧トランスデューサ、および、主プログラマブルゲイン増幅器(lead programmable gain amplifier)を含む。また、トランスデューサ基板は、典型的には、トランスデューサから適切なゲインで信号を入力するのに必要な回路網を含む。本実施形態の回路基板127は、アナログ基板であり、この基板は、典型的には、ミキシングデバイス(ミキサのみならず、図21に示すローパスフィルタとADCも含む)、DSPチップ、メモリチップまたはデバイス、局部発振器信号を設定する直接デジタル合成器(DDS)を含む。DSPチップは、外界(485インターフェースを介するのが好ましいが、他の適切なインターフェースも使われ得る)と通信するが、また、その間、プログラマブルゲイン増幅器とデジタル化を制御する。DSPチップは、さらに、DDSも制御する。そして、DDSは局部発振器を制御する。
【0027】
DSPチップは、典型的には、図21に描かれたハードウェアによって出力されたデジタル信号のキャリブレーションを扱う。特に、図示された特定の実施形態において、DSPチップは、ミキサに入力された周波数と、アナログ回路基板127上に位置するメモリチップから読み出された減衰ゲイン定数とを用い、ハードウェアADCによって出力されたデジタル信号をキャリブレーションする。このキャリブレーションされたデジタル信号は、次いで、(好ましくは、485)インターフェースにわたって送信される。485インターフェースが使われたら、変換器が、485からイーサネット(登録商標)にこの信号を変換するために、提供され得る。
【0028】
上述の議論より、本明細書で開示されたデバイスの幾つかの有効な属性の一つは、トランスデューサパッケージをメモリパッケージとペアにすることである。このメモリデバイスは、トランスデューサパッケージに対応するキャリブレーション係数を格納できる。このため、トランスデューサパッケージが置き換えられなくてはならない場合、再びキャリブレーションを行う必要がない。
【0029】
トランスデューサパッケージおよびメモリデバイスは、互いに近くに配置されることが好ましく、さらには、この2つのエレメントは、同じPCB上に配置されることが、一層好ましい。しかしながら、このようなケースにならない様々な実施形態も可能である。例えば、メモリデバイスが、トランスデューサパッケージから遠く離れて配置されることも可能である。このような実施形態では、メモリデバイスは、ハードウェアリンクによって、無線接続を介して、あるいは、他の適切な手段で、信号処理ハードウェアと典型的には通信中である。また、特定のメモリデバイスそれ自体がないような実施形態も可能である。しかし、キャリブレーション係数は、信号処理ハードウェアまたはソフトウェアに送信されるか、必要に応じ、別の方法で、信号処理ハードウェアまたはソフトウェアで利用可能となる。
【0030】
図14〜図17は、センサが棒状(bar−shaped)の電流キャリアと組み合わさって使われるとき、本明細書で開示されるRFセンサに有効なクランプアセンブリの第二の実施形態を示す。クランプアセンブリ201は、第一のウェッジインサート203と第二のウェッジインサート205を備え、これらは、第一の面207と第二の相対する面209(例えば、図15参照)に沿ってスライドするように、ソケット頭押さえネジ211のような適切な(好ましくは取り外し可能な)締め付け具で係合している。押さえネジが締め付けられると(典型的には、それを時計回りに回すことで)、第一のウェッジインサート203と第二のウェッジインサート205のアセンブリは膨張する。逆に、押さえネジが緩められると(典型的には、それを反時計回りに回すことで)、第一のウェッジインサート203と第二のウェッジインサート205のアセンブリは収縮または弛緩する。
【0031】
特に図示はされていないが、押さえネジはそのシャフト223(図15〜図17参照)の表面にネジ山を有することが好ましい。このネジ山は、ウェッジインサート203と205を介して延びるアパーチャ220の表面に提供される相補的なネジ山と回転しながら係合する。押さえネジには、キャップ224も提供されている。このキャップがアパーチャ220で規定される出っ張り222に接したとき、このキャップがネジの軸方向への進行を止める(図15参照)。図17に示すように、アパーチャ220は、ときどきアパーチャの中に蓄積し得る金属の切り屑などの残骸が出ていくことが可能となるように、ウェッジインサート203の底まで貫いて延び得る。
【0032】
使用にあたって、クランピングアセンブリ201は、首部213の中に配置され(図19〜図20参照)、棒状の電流キャリア(図示せず)の一方の側に置かれている。押さえネジが締め付けられると(典型的には、それを時計回りに回すことで)、クランピングアセンブリは膨張し、棒状の電流キャリアを首部213に押し付けることで、電流キャリアの表面をしっかりとつかみ、それをRFセンサに接続する。同様に、押さえネジが緩められると(典型的には、それを反時計回りに回すことで)、クランピングアセンブリは収縮または弛緩され、こうして、電流キャリアを解放する。
【0033】
図18〜図20は、図14〜図17のクランプアセンブリを組み込んだ完全なRFセンサ223の異なる見方を示す。RFセンサ223は、RFセンサを電流源に接続する電源コード225を含む。電源コード225は、図8に示した実施形態の電源コードと同じ特徴、属性および機能を有し得る。また、センサは、センサの論理機能を実行する一連の(好ましくはデジタルの)回路基板226、227を含む。上述の実施形態でも示したように、回路基板の枚数や機能性は、それぞれの実施形態によって異なり得る。
【0034】
回路基板は、キャリブレーション情報を格納するメモリチップを1つ以上備えることが好ましい。そして、メモリチップは、第一のセットのすりわき付き止めネジ230と第二232のセットのすりわり付き止めネジあるいは他の適切な締め付け手段で、回路基板筺体229内に固定されている。本実施形態の回路基板筺体229は、回路基板の筺体129と同じ設計であることが好ましい。その更なる詳細は、図12〜図13に示されている。第一のカバープレート231は、雰囲気環境から回路基板を保護するために提供される。カバープレート231は、第一のソケット皿頭押さえネジのセット233と第二のソケット皿頭押さえネジのセット235によって、回路基板筺体229に、固定されている。ネジ230、232、233および235のいずれかのネジの代わりに、あるいは、それと組み合わせて、他の締め付け手段も用いられ得ることは、当然、当業者には理解される。
【0035】
クランプアセンブリ201と首部213は、ベスペル筺体237の中に配置されている。このべスペル筺体237は、図12〜図13で更なる詳細を示されたべスペル筺体137と同じ設計であることが好ましい。この筐体は、第一のソケット皿頭押さえネジのペア239と第二のソケット皿頭押さえネジのペア241で、あるいは、他の適切な締め付け手段で回路基板筺体229に取り付けられている。第二のカバープレート243は、図15〜図16で更なる詳細を示されたカバープレート143と同じ設計であることが好ましく、ソケット皿頭押さえネジのペア245で、あるいは、他の適切な締め付け手段でベスペル筺体237に取り付けられた形で、提供される。
【0036】
図22〜図25は、センサが棒状の電流キャリアと組み合わさって使われるとき、本明細書で開示されるRFセンサに有効なクランプアセンブリの第三の実施形態を示す。クランプアセンブリ301は、第一のウェッジ状エレメント303と、これと相補的な形状の第二のウェッジ状エレメント305を含み、適切な締め付け手段で(この特定な実施形態では、ソケット頭押さえネジ311)係合している。押さえネジが締め付けられると(典型的には、それを時計回りに回すことで)、第一のエレメント303と第二のエレメント305は、コンダクタ314(例えば、図29参照)の周囲を収縮し、こうして、クランプアセンブリ(および関連RFセンサ)を電流キャリアに固定する。逆に、ネジが緩められると(典型的には、それを反時計回りに回すことで)、第一のエレメント303と第二のエレメント305のアセンブリはコンダクタの周囲を弛緩し、RFセンサは取り外し可能となる。
【0037】
使用にあたって、第一のエレメント303と第二のエレメント305からなるアセンブリと押さえネジ311は、首部313の中に配置される(図29と図30に最もよく示す)。棒状の電流キャリア314(図29参照)は、それらの間に置かれている。押さえネジが締め付けられると、棒状の電流キャリアは、クランプアセンブリの第一のエレメント303と第二のエレメント305の間で押され、こうして、電流キャリアを所定の場所でしっかりと掴む。本明細書に記載した首部を用いる様々な実施形態において、首部は様々な設計やインプリメンテーションもあり得ること、所望の効果は、アセンブリが電流キャリアにクランプするように、クランプアセンブリの少なくとも1つのエレメントの膨張を首部が拘束することは、当業者なら当然理解される。
【0038】
図26〜図30は、図22〜図25のクランプアセンブリを組み込んだ完全なRFセンサ323の異なった見方を示す。RFセンサ323は、センサの論理機能を実行する一連の(好ましくは、デジタル)回路基板327(図27〜図28、および、図30参照)を含む。回路基板の枚数や設計は異なっていてもよいが、以前の実施形態でも述べたような回路基板と等価な機能性を有することが好ましい。1枚以上の回路基板は、キャリブレーション情報を格納するメモリチップを少なくとも1つ備えることが好ましい。図示された特定の実施形態において、回路基板は、外部筺体330と内部支柱332(図28および図29参照)の同軸上の壁で規定された回路基板筺体329内に固定されている。図28と図30に示すように、内部支柱332は、一連の環状出っ張りを備えており、この上に、回路基板が座している。第一と第二の相対するエンドキャップ333、334は、回路基板を雰囲気環境から保護し、アセンブリの構造的一体性を与えるために提供される。この特定の実施形態において、エンドキャップ333、334は、それぞれ、ネジ山付きの縁335、336ともに提供される(図27に最もよく示される)。そのそれぞれは、回転しながら、外側筺体330の内部表面に規定されたネジ山の相補的なセット(図示せず)に係合する(図28参照)。
【0039】
クランプアセンブリ301と首部313(図29参照)は、外側筺体330の中に配置されている。外側筺体330は、図27のRFセンサから外されている。これは、本実施形態の内部支柱332の周りの回路基板327の配置を見せるためである。この図に見られるように、回路基板は、形状は環状であり、内部支柱332をほぼ中心としている。他の多くの点においても、回路基板は、本明細書において記載した他の実施形態に示した回路基板と機能的に同等である。
【0040】
図31〜図34は、センサが棒状の電流キャリアと組み合わさって使われるとき、本明細書で開示されるRFセンサに有効なクランプアセンブリの第四の実施形態を示す。クランプアセンブリ401は、第一のウェッジ状エレメント403を含む。この第一のエレメントは、スライドしながら、第二のこれと相補的な形状の容器エレメント405に、適切な締め付け手段(この特定な実施形態では、ソケット頭押さえネジ411)で係合している。このクランプアセンブリを用いるRFセンサにおいて、2つのこのようなクランプアセンブリは、電流キャリア414の向かい合う側に配置され、スリーブ(sleeve)413内に維持される(図36参照)。押さえネジが締め付けられると(典型的には、それを時計回りに回すことで)、クランプアセンブリは、スリーブに抗して膨張し、その結果、コンダクタを押さえつける。逆に、押さえネジが緩められると(典型的には、それを反時計回りに回すことで)、クランプアセンブリは弛緩し、こうして、コンダクタをその掴みから解放する。
【0041】
使用にあたって、2つのクランプアセンブリはスリーブ413の中に配置され、棒状の電流キャリア414は、それらの間に置かれている(図36参照)。クランプアセンブリの押さえネジが締め付けられると、棒状の電流キャリアは、向かい合うクランプアセンブリの間で押され、こうして、電流キャリアをしかるべき場所で、しっかりと掴む。
【0042】
図35〜図38は、図31〜図34のクランプアセンブリを組み込んだ完全なRFセンサ423の異なった見方を示す。センサ423は、センサの論理機能を実行する一連の(好ましくは、デジタル)回路基板427を含む。回路基板は、キャリブレーション情報を格納するメモリチップを1つ以上備えることが好ましい。回路基板は、外部筺体430と内部支柱432の同軸上の壁によって規定された回路基板筺体429内に固定されている。第一と第二の相対するエンドキャップ433、434は、回路基板を雰囲気環境から保護するために提供される。エンドキャップ433、434は、それぞれネジ山付き縁435、436ともに提供される(図35と図37に最もよく示される)。そのそれぞれは、回転しながら、外側筺体430の内側表面に規定されたネジ山の相補的なセット(図示せず)と係合する。
【0043】
クランプアセンブリ401とスリーブ413(図38参照)は、外部筺体430の中に配置されている。外部筺体430は、図35では外されている。これは、内部支柱432の周りの回路基板427の配置を見せるためである。
【0044】
上述したRFセンサは、正確なDC電圧と誘導電流の測定結果を得られるようにするため、RF電流キャリアと、強固な直接接触を提供する。この間、同時に、RF電圧を容量結合デバイスを介して測定することも可能である。このような強固な直接接触の提供は、高周波でのアプリケーション(すなわち、300MHz以上の高調波を有するメガヘルツ領域の周波数)において、特に重要である。なぜなら、これらアプリケーションでの電流の大部分は、電流キャリアの表面を、あるいは、表面近くを流れるからである。対照的に、低周波数(例えば、60Hz)では、電流は、キャリア容積にわたって、幾分か均等に流れる。その結果、緩く締め付けられたクランプアセンブリは、低周波数でのアプリケーションにおける使用には、適し得るが、このようなアセンブリは、高周波数でのアプリケーションには、典型的には、うまく適合しない。
【0045】
さらに、上述のように、本明細書で述べたクランプアセンブリは、電流キャリアに電気的長さを加えないので、その利用の際に、RFセンサのキャリブレーション係数を再調整する必要もない。本明細書で述べたクランプアセンブリの利用は、従来技術のデバイスの利用に比べ、寄生容量を著しく減らすことも分かった。上述の実施形態は、本明細書に開示した原則を、ロッド状または棒状のRF電流キャリアと一緒に用いるように設計されたRFセンサへの適用を示している。しかしながら、これら様々な実施形態は、他のタイプの電流キャリアと一緒に利用できるように、適切に変更され得ることは、当業者なら理解される。例えば、電流キャリアが同軸ケーブルであれば、RFセンサは、棒状またはロッド状のコンダクタと電気通信中である同軸端子を取り付けられ得る。同軸端子は、例えば、回路基板筺体またはセンサ基部の外部表面に配置され得る。コンダクタは、本明細書で示したように、RFセンサと電気通信するように導かれ得る。
【0046】
上述のクランプアセンブリは、様々なデバイスとともに用いられ得ること、および、RFセンサへの改善については、譲受人が同一の米国特許出願第10/668,398号(表題「Transducer Package for Process Control」)(2003年9月23日出願)に記載されている。これは、本明細書でも、その全体を援用している。このように、例えば、この出願において記載されたシールド機構は、RFセンサの回路基板を保護するために、用いられ得る。さらに、本明細書で開示されたRFセンサは、主に、プラズマエッチリアクタと一緒に使うことを参照して述べられてきたが、これらのデバイスは、RF電源の属性をモニタまたは決定することが重要な他の様々なアプリケーションでも、利用できることは、当業者には理解される。
【0047】
本明細書で引用された刊行物、特許出願および特許を含む参考文献の全ては、各参考文献が参考として援用されることが別々にかつ具体的に示され、かつその全容が本明細書に記載されているのと同程度まで、本明細書に参考として援用される。
【0048】
本開示において、「1つの(aおよびan)」、「該(the)」の用語および、これに類する表現の利用は、(とくに、添付の請求項のコンテキストの中では)、特記あるいは文脈から明らかに矛盾しない限り、単数と複数の双方をカバーするものと解釈される。「備える」、「有する」、「含む」および「備える」の用語は、特記のない限り、オープンエンド(「含むが、限定されない」の意味)に解釈される。本明細書における値の範囲の列挙は、本明細書で特記のない限り、各個別の値がその範囲内に入るように個々に述べる簡単な方法として機能することを意図するものに過ぎない。また、各個別の値は、本明細書で個々に記載されているかのように、本明細書の中に組み込まれる。本明細書で述べた方法の全ては、任意の順番で実行され得る。ただし、本明細書に明示されているか、文脈から明らかに矛盾する場合を除く。本明細書における例および例示的な表現(例えば、「のような」)の全ては、本明細書で開示した主題をより明確に示すことを意図したに過ぎず、本開示の範囲を限定するものではない。ただし、特に請求のある場合は除く。本明細書における表現はどれも、本願において請求しない要素が本明細書における教示の実施または実行にあたって不可欠であるということを示すものと解釈されるべきではない。
【0049】
本開示における好ましい実施形態が、本明細書に記載されている。これら実施形態の中には、本明細書の教示を実行するために、発明者が知っている最適な方法を含む。上の記述を読むと、これら好ましい実施形態のバリエーションも成され得ることは、当業者には明らかである。このようなバリエーションの当業者による適切な利用を、発明者らは予想している。また、本発明が本明細書に特に記載された以外にも実行されることも、発明者らは意図している。したがって、本開示は、ここに添付の請求項で述べた主題に関する改変および同等事項を、適用される法によって許される範囲で、全て含む。さらに、上述のエレメントの任意の組合せで、これらエレメントによるバリエーションで可能なもの全ては、本開示に含まれる。ただし、本明細書に特記あるいはコンテキストで明確に相反する記載のある場合を除く。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】図1は、本明細書の教示に従って作られたRF検出器の機能ブロック図である。
【図2】図2は、本明細書の教示に従って作られたRFセンサのクランプアセンブリの第一の実施形態の斜視図である。
【図3】図3は、本明細書の教示に従って作られたRFセンサのクランプアセンブリの第一の実施形態の斜視図である。
【図4】図4は、図2のRFセンサのクランプアセンブリの分解側面図である。
【図5】図5は、図2のRFセンサのクランプアセンブリの分解斜視図である。
【図6】図6は、図2のRFセンサのクランプアセンブリの分解斜視図である。
【図7】図7は、図2のRFセンサのクランプアセンブリの分解斜視図である。
【図8】図8は、本明細書の教示に従って作られたRFセンサの斜視図であり、図2のRFセンサのクランプアセンブリを組み込んだものである。
【図9】図9は、図8のRFセンサの分解斜視図である。
【図10】図10は、図8のRFセンサの分解斜視図である。
【図11】図11は、図8の線11−11に沿う断面である。
【図12】図12は、図8のRFセンサの幾つかのコンポーネントの斜視図である。
【図13】図13は、図8のRFセンサの幾つかのコンポーネントの斜視図である。
【図14】図14は、本明細書の教示に従って作られたRFセンサのクランプアセンブリの第二の実施形態の斜視図である。
【図15】図15は、図14のRFセンサのクランプアセンブリの分解斜視図である。
【図16】図16は、図14のRFセンサのクランプアセンブリの分解斜視図である。
【図17】図17は、図14のRFセンサのクランプアセンブリの分解斜視図である。
【図18】図18は、本明細書の教示に従って作られたRFセンサの斜視図であり、図14のRFセンサのクランプアセンブリを組み込んだものである。
【図19】図19は、図18のRFセンサの分解斜視図である。
【図20】図20は、図18のRFセンサの分解斜視図である。
【図21】図21は、本明細書に記載したセンサで使われ得る信号分析ハードウェアの一つの可能な実施形態の回路図である。
【図22】図22は、本明細書の教示に従って作られたRFセンサのクランプアセンブリの第二の実施形態の斜視図である。
【図23】図23は、本明細書の教示に従って作られたRFセンサのクランプアセンブリの第二の実施形態の斜視図である。
【図24】図24は、図22〜図23および図25に示したRFセンサのクランプアセンブリの分解斜視図である。
【図25】図25は、本明細書の教示に従って作られたRFセンサのクランプアセンブリの第二の実施形態の斜視図である。
【図26】図26は、本明細書の教示に従って作られたRFセンサの斜視図であり、図22〜図23および図25のRFセンサのクランプアセンブリを組み込んだものである。
【図27】図27は、デバイスの内部の詳細を示すために、外側の壁を外した図26のRFセンサの斜視図である。
【図28】図28は、図27の線28−28に沿う断面図である。
【図29】図29は、図26の線29−29に沿う断面図である。
【図30】図30は、図26のRFセンサの分解斜視図である。
【図31】図31は、本明細書の教示に従って作られたRFセンサのクランプアセンブリの第三の実施形態の斜視図である。
【図32】図32は、本明細書の教示に従って作られたRFセンサのクランプアセンブリの第三の実施形態の斜視図である。
【図33】図33は、図31〜図32のRFセンサのクランプアセンブリの分解斜視図である。
【図34】図34は、図31〜図32のRFセンサのクランプアセンブリの分解斜視図である。
【図35】図35は、本明細書の教示に従って作られたRFセンサの斜視図であり、図31〜図32のRFセンサのクランプアセンブリを組み込んだものである。なお、デバイスの内部の詳細を示すために、外側の壁を外してある。
【図36】図36は、図35の線36−36に沿う断面図である。
【図37】図37は、図35の線37−37に沿う断面図である。
【図38】図38は、図35のRFセンサの分解斜視図である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
RF電流キャリアに接続されたRF電源の少なくとも1つの属性を分析するように適合されたRFセンサであって、該RFセンサを該RF電流キャリアの外部表面に取り付けるように適合されたクランプアセンブリを備える、センサ。
【請求項2】
前記クランプアセンブリは、前記RF電流キャリアを破壊することなく、前記RFセンサを前記RFキャリアの外部表面に取り付けるように適合されている、請求項1に記載のRFセンサ。
【請求項3】
前記クランプアセンブリは、前記RF電流キャリアの外部表面に、前記RFセンサを取り外せるように、取り付けるのように適合されている、請求項1に記載のRFセンサ。
【請求項4】
前記クランプアセンブリは、第一のエレメントを備え、該第一のエレメントがスライドするように第二のエレメントと係合することによって、前記電流キャリアに圧力を加える、請求項1に記載のRFセンサ。
【請求項5】
前記第一のエレメントがウェッジ状である、請求項4に記載のRFセンサ。
【請求項6】
前記第一と第二のエレメントが、第一と第二の向かい合う表面にわたって、それぞれ係合され、ここで、該第一の表面が、締め付け具によって、該第二の表面にわたって締め付けられる、請求項5に記載のRFセンサ。
【請求項7】
前記締め付け具が、ネジ山付き締め付け具である、請求項5に記載のRFセンサ。
【請求項8】
前記第一の表面が、前記締め付け具によって、前記第二の表面にわたって締め付けられたとき、前記第一と第二のエレメントの結合が膨張する、請求項6に記載のRFセンサ。
【請求項9】
前記第一と第二のエレメントは、堅固な首部の内部に配置されている、請求項8に記載のRFセンサ。
【請求項10】
前記第一と第二のエレメントがウェッジ状である、請求項4に記載のRFセンサ。
【請求項11】
前記第一と第二のエレメントの少なくとも一方が、凹面の表面を有する、請求項10に記載のRFセンサ。
【請求項12】
前記クランプアセンブリが、第三のエレメントをさらに備え、該第三のエレメントも凹面の表面を有する、請求項11に記載のRFセンサ。
【請求項13】
前記RF電源の少なくとも1つの属性を分析するように適合された回路網をさらに備え、該回路網は、前記クランプアセンブリと電気的接触している、請求項1に記載のRFセンサ。
【請求項14】
前記クランプアセンブリが、第一のエレメントを備え、
該第一のエレメントは、締め付け具の回転に応答して、スライドするように第二のエレメントと係合することによって、該第一と第二の締め付け具の少なくとも一方を前記電流キャリアに対して、押し付ける、請求項1に記載のRFセンサ。
【請求項15】
前記クランプアセンブリが、筺体の内部に配置され、前記コンダクタが、該筺体を介して延びている、請求項14に記載のRFセンサ。
【請求項16】
前記筺体が、環状の形状である、請求項15に記載のRFセンサ。
【請求項17】
RFセンサとRF電流キャリアとの間の電気的接触を達成するように適合されたクランプアセンブリであって、該クランプアセンブリは、
締め付け具と、
第一のエレメントと
を備え、該第一のエレメントは、締め付け具の回転に応答して、スライドするように第二のエレメントと係合することによって、該第一と第二の締め付け具の少なくとも一方が該電流キャリアを押し付ける、クランプアセンブリ。
【請求項18】
前記第一と第二のエレメントが、ウェッジ状であり、首部の内部に配置されている、請求項17に記載のクランプアセンブリ。
【請求項19】
前記締め付け具が、第一の方向に回転するにつれ、前記第一と第二のエレメントの少なくとも一方が前記首部を押し付ける、請求項18に記載のクランプアセンブリ。
【請求項20】
前記首部が、導電性材料を含む、請求項19に記載のクランプアセンブリ。
【請求項21】
前記首部が、RFセンサの内部に配置され、該センサの回路網と電気的接触をしている、請求項20に記載のクランプアセンブリ。
【請求項22】
前記首部が、長方形の形状である、請求項18に記載のクランプアセンブリ。
【請求項23】
RF電流キャリアと組み合わされ、
前記第一と第二のエレメントの少なくとも一方が、該電流キャリアの外部表面と相補的な形状の表面を有する、請求項17に記載のクランプアセンブリ。
【請求項24】
RFセンサにRF電流キャリアを取り付ける方法であって、
RF電流キャリアを提供するステップと、
締め付け具の回転に応答して、スライドするように第二のエレメントと係合する第一のエレメントを備える、クランプアセンブリを備えるRFセンサを提供するステップと、
該クランプアセンブリの内部に該RF電流キャリアを設置するステップと、
該第一と第二のエレメントのうちの少なくとも1つが、該電流キャリアをしっかりと押し付けるまで、該締め付け具を回転するステップと
を包含する、方法。
【請求項25】
RF電源をモニタする方法であって、
電流キャリアを取り外し可能なように、取り付けできるRFセンサを提供するステップと、
RF電源と電気通信している電流キャリアに、該RFセンサを、取り外し可能なように、取り付けるステップであって、該RFセンサは、該電流キャリアの電気的長さを追加せずに、該電流キャリアに取り付けられる、ステップと、
該RF電源の少なくとも1つの特性をモニタするステップと
を包含する、方法。
【請求項26】
前記RF電源は、プラズマリアクタと電気通信している、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
前記RFセンサは、クランプアセンブリを備え、該クランプアセンブリは、締め付け具の回転に応答して、スライドするように第二のエレメントと係合する第一のエレメントを備える、請求項25に記載の方法。
【請求項28】
前記RF電源の少なくとも1つの特性をモニタするステップは、該RF電源の電流と電圧を測定するステップを包含する、請求項25に記載の方法。
【請求項29】
プラズマリアクタと、
コンダクタによって、該プラズマリアクタと電気通信している電源と、
該コンダクタの外部表面に取り外し可能なように、取り付けられたRFセンサと
を備える、半導体デバイスの処理用デバイス。
【請求項30】
前記RFセンサが、クランピング機構によって、前記コンダクタの外部表面に、取り外し可能なように、取り付けられている、請求項29に記載のデバイス。
【請求項31】
前記コンダクタの断面は実質的に楕円であり、前記クランピング機構は、該コンダクタの外部表面の形状と相補的である少なくとも1つの内部表面を有する、請求項30に記載のデバイス。
【請求項32】
前記コンダクタの断面は実質的に円である、請求項31に記載のデバイス。
【請求項33】
前記コンダクタの断面は実質的に長方形であり、前記クランピング機構は該コンダクタの外部表面の形状と相補的である少なくとも1つの内部表面を有する、請求項30に記載のデバイス。
【請求項34】
前記コンダクタは実質的にリボン状であり、前記クランピング機構は該コンダクタの外部表面の形状と相補的である少なくとも1つの内部表面を有する、請求項30に記載のデバイス。
【請求項35】
前記コンダクタは同軸ケーブルであり、前記RFセンサは該RFセンサの内部回路網と電気通信している同軸端子を備える、請求項29に記載のデバイス。
【請求項36】
前記コンダクタは本質的にリボン状であり、前記クランピング機構は該コンダクタの外部表面の形状と相補的である少なくとも1つの内部表面を有する、請求項30に記載のデバイス。
【請求項37】
前記クランピング機構は、堅固な首部と、該首部の内部に配置された第一のクランピングエレメントとを備え、該第一のクランピングエレメントは、該首部の内部表面の形状と相補的である外部表面を有する、請求項30に記載のデバイス。
【請求項38】
前記クランピング機構は、前記首部の内部に配置された第二のクランピングエレメントをさらに備え、該第二のクランピングエレメントも、該首部の内部表面の形状と相補的である外部表面を有する、請求項37に記載のデバイス。
【請求項39】
前記第一と第二のクランピングエレメントは、前記コンダクタの外部表面の形状と相補的である表面をそれぞれ備える、請求項38に記載のデバイス。
【請求項40】
前記第一と第二のクランピングエレメントは、前記コンダクタの相対する側に配置されている、請求項39に記載のデバイス。
【請求項41】
前記首部の内部表面は実質的に長方形である、請求項38に記載のデバイス。
【請求項42】
前記クランピングエレメントは膨張可能である、請求項37に記載のデバイス。
【請求項43】
前記第一のクランピングエレメントは、ネジ山付き締め付け具を備え、該締め付け具の回転によって膨張可能である、請求項42に記載のデバイス。
【請求項44】
前記第一のクランピングエレメントは、前記締め付け具によって、相対する表面にわたって互いに結合される第一と第二の部分を備える、請求項43に記載のデバイス。
【請求項45】
前記第一と第二の部分の少なくとも一方はウェッジ状である、請求項44に記載のデバイス。
【請求項46】
前記第一の部分は、前記締め付け具の回転にともない、前記第二の部分にわたって締め付けられる、請求項45に記載のデバイス。
【請求項47】
前記締め付け具は、ネジである、請求項43に記載のデバイス。
【請求項48】
前記締め付け具は、回転しながら、少なくとも部分的に、前記第一と第二の部分を介して延びるネジ山付きアパーチャに係合する、請求項44に記載のデバイス。
【請求項49】
前記締め付け具は、回転しながら、前記第一と第二の部分を介して延びるネジ山付きアパーチャに係合する、請求項44に記載のデバイス。
【請求項50】
前記首部の内部表面は実質的に長方形であり、前記第一と第二の部分の外部表面は、ひとまとめにすると、断面が実質的に長方形であり、前記コンダクタの少なくとも1面は平坦である、請求項44に記載のデバイス。
【請求項51】
前記コンダクタは、断面が実質的に長方形である、請求項49に記載のデバイス。
【請求項52】
前記首部の内部表面は実質的に円形であり、前記第一と第二の部分の外部表面は、ひとまとめにすると、断面が実質的に円形である、請求項44に記載のデバイス。
【請求項53】
前記コンダクタの少なくとも1面は平坦であり、前記第一と第二のエレメントの少なくとも一方は、該コンダクタの外部表面と相補的な形状である内部表面を有する、請求項52に記載のデバイス。
【請求項54】
前記クランピング機構は、第一と第二のクランピングエレメントを備え、該第一のクランピングエレメントは、該第二のクランピングエレメント内のアパーチャの中にインサートされるウェッジ状エレメントである、請求項30に記載のデバイス。
【請求項55】
前記電源は、少なくとも150MHzのRF周波数で特徴付けられる前記コンダクタに、RF電流を供給する、請求項30に記載のデバイス。
【請求項56】
前記電源は、少なくとも250MHzのRF周波数で特徴付けられる前記コンダクタに、RF電流を供給する、請求項30に記載のデバイス。
【請求項57】
前記電源は、少なくとも300MHzのRF周波数で特徴付けられる前記コンダクタに、RF電流を供給する、請求項30に記載のデバイス。
【請求項58】
シャーシと、
該シャーシの内部に配置されたクランピング機構であって、RF電流キャリアを取り外し可能なように、取り付けできる、クランピング機能と、
該シャーシの内部に配置された少なくとも1枚の回路基板であって、該クランピング機構と電気通信している、回路基板と
を備える、RFセンサ。
【請求項59】
前記シャーシは、前記少なくとも1枚の回路基板を収納する第一の部分と、前記クランピング機構を収納する第二の部分とを備えるシャーシである、請求項58に記載のRFセンサ。
【請求項60】
前記第一の部分は、前記第二の部分に取り外し可能なように、取り付けられている、請求項59に記載のRFセンサ。
【請求項61】
前記クランピング機構は、前記シャーシの前記第二の部分の内部に配置された堅固な金属製首部を備える、請求項59に記載のRFセンサ。
【請求項62】
前記クランピング機構は、前記堅固な首部の内部に配置された少なくとも1つの膨張可能なクランピングエレメントを備える、請求項61に記載のRFセンサ。
【請求項63】
前記膨張可能なクランピングエレメントは、前記電流キャリアを前記堅固な首部に押し付けるように適合されている、請求項62に記載のRFセンサ。
【請求項64】
前記膨張可能なクランピングエレメントは、前記電流キャリアを、前記堅固な首部の内部に配置された第二のクランピングエレメントに押し付けるように適合されている、請求項62に記載のRFセンサ。
【請求項65】
前記第一と第二のクランピングエレメントは、導電性材料を備える、請求項64に記載のRFセンサ。
【請求項66】
前記少なくとも1つの回路基板は、信号処理回路網を含む、請求項58に記載のRFセンサ。
【請求項67】
前記信号処理回路網は、局部発振器、ローパスフィルタ、および、アナログデジタル変換器を含む、請求項66に記載のRFセンサ。
【請求項68】
RF電流キャリアに取り外し可能なように取り付けられた請求項58に記載のRFセンサであって、該RF電流キャリアは、少なくとも250MHzの周波数を有するRF電流源と、電気的接触をしている、RFセンサ。
【請求項69】
RF電流キャリアに取り外し可能なように取り付けられた請求項58に記載のRFセンサであって、該RF電流キャリアは、少なくとも約300MHzの周波数を有するRF電流源と、電気的接触をしている、RFセンサ。
【請求項1】
RF電流キャリアに接続されたRF電源の少なくとも1つの属性を分析するように適合されたRFセンサであって、該RFセンサを該RF電流キャリアの外部表面に取り付けるように適合されたクランプアセンブリを備える、センサ。
【請求項2】
前記クランプアセンブリは、前記RF電流キャリアを破壊することなく、前記RFセンサを前記RFキャリアの外部表面に取り付けるように適合されている、請求項1に記載のRFセンサ。
【請求項3】
前記クランプアセンブリは、前記RF電流キャリアの外部表面に、前記RFセンサを取り外せるように、取り付けるのように適合されている、請求項1に記載のRFセンサ。
【請求項4】
前記クランプアセンブリは、第一のエレメントを備え、該第一のエレメントがスライドするように第二のエレメントと係合することによって、前記電流キャリアに圧力を加える、請求項1に記載のRFセンサ。
【請求項5】
前記第一のエレメントがウェッジ状である、請求項4に記載のRFセンサ。
【請求項6】
前記第一と第二のエレメントが、第一と第二の向かい合う表面にわたって、それぞれ係合され、ここで、該第一の表面が、締め付け具によって、該第二の表面にわたって締め付けられる、請求項5に記載のRFセンサ。
【請求項7】
前記締め付け具が、ネジ山付き締め付け具である、請求項5に記載のRFセンサ。
【請求項8】
前記第一の表面が、前記締め付け具によって、前記第二の表面にわたって締め付けられたとき、前記第一と第二のエレメントの結合が膨張する、請求項6に記載のRFセンサ。
【請求項9】
前記第一と第二のエレメントは、堅固な首部の内部に配置されている、請求項8に記載のRFセンサ。
【請求項10】
前記第一と第二のエレメントがウェッジ状である、請求項4に記載のRFセンサ。
【請求項11】
前記第一と第二のエレメントの少なくとも一方が、凹面の表面を有する、請求項10に記載のRFセンサ。
【請求項12】
前記クランプアセンブリが、第三のエレメントをさらに備え、該第三のエレメントも凹面の表面を有する、請求項11に記載のRFセンサ。
【請求項13】
前記RF電源の少なくとも1つの属性を分析するように適合された回路網をさらに備え、該回路網は、前記クランプアセンブリと電気的接触している、請求項1に記載のRFセンサ。
【請求項14】
前記クランプアセンブリが、第一のエレメントを備え、
該第一のエレメントは、締め付け具の回転に応答して、スライドするように第二のエレメントと係合することによって、該第一と第二の締め付け具の少なくとも一方を前記電流キャリアに対して、押し付ける、請求項1に記載のRFセンサ。
【請求項15】
前記クランプアセンブリが、筺体の内部に配置され、前記コンダクタが、該筺体を介して延びている、請求項14に記載のRFセンサ。
【請求項16】
前記筺体が、環状の形状である、請求項15に記載のRFセンサ。
【請求項17】
RFセンサとRF電流キャリアとの間の電気的接触を達成するように適合されたクランプアセンブリであって、該クランプアセンブリは、
締め付け具と、
第一のエレメントと
を備え、該第一のエレメントは、締め付け具の回転に応答して、スライドするように第二のエレメントと係合することによって、該第一と第二の締め付け具の少なくとも一方が該電流キャリアを押し付ける、クランプアセンブリ。
【請求項18】
前記第一と第二のエレメントが、ウェッジ状であり、首部の内部に配置されている、請求項17に記載のクランプアセンブリ。
【請求項19】
前記締め付け具が、第一の方向に回転するにつれ、前記第一と第二のエレメントの少なくとも一方が前記首部を押し付ける、請求項18に記載のクランプアセンブリ。
【請求項20】
前記首部が、導電性材料を含む、請求項19に記載のクランプアセンブリ。
【請求項21】
前記首部が、RFセンサの内部に配置され、該センサの回路網と電気的接触をしている、請求項20に記載のクランプアセンブリ。
【請求項22】
前記首部が、長方形の形状である、請求項18に記載のクランプアセンブリ。
【請求項23】
RF電流キャリアと組み合わされ、
前記第一と第二のエレメントの少なくとも一方が、該電流キャリアの外部表面と相補的な形状の表面を有する、請求項17に記載のクランプアセンブリ。
【請求項24】
RFセンサにRF電流キャリアを取り付ける方法であって、
RF電流キャリアを提供するステップと、
締め付け具の回転に応答して、スライドするように第二のエレメントと係合する第一のエレメントを備える、クランプアセンブリを備えるRFセンサを提供するステップと、
該クランプアセンブリの内部に該RF電流キャリアを設置するステップと、
該第一と第二のエレメントのうちの少なくとも1つが、該電流キャリアをしっかりと押し付けるまで、該締め付け具を回転するステップと
を包含する、方法。
【請求項25】
RF電源をモニタする方法であって、
電流キャリアを取り外し可能なように、取り付けできるRFセンサを提供するステップと、
RF電源と電気通信している電流キャリアに、該RFセンサを、取り外し可能なように、取り付けるステップであって、該RFセンサは、該電流キャリアの電気的長さを追加せずに、該電流キャリアに取り付けられる、ステップと、
該RF電源の少なくとも1つの特性をモニタするステップと
を包含する、方法。
【請求項26】
前記RF電源は、プラズマリアクタと電気通信している、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
前記RFセンサは、クランプアセンブリを備え、該クランプアセンブリは、締め付け具の回転に応答して、スライドするように第二のエレメントと係合する第一のエレメントを備える、請求項25に記載の方法。
【請求項28】
前記RF電源の少なくとも1つの特性をモニタするステップは、該RF電源の電流と電圧を測定するステップを包含する、請求項25に記載の方法。
【請求項29】
プラズマリアクタと、
コンダクタによって、該プラズマリアクタと電気通信している電源と、
該コンダクタの外部表面に取り外し可能なように、取り付けられたRFセンサと
を備える、半導体デバイスの処理用デバイス。
【請求項30】
前記RFセンサが、クランピング機構によって、前記コンダクタの外部表面に、取り外し可能なように、取り付けられている、請求項29に記載のデバイス。
【請求項31】
前記コンダクタの断面は実質的に楕円であり、前記クランピング機構は、該コンダクタの外部表面の形状と相補的である少なくとも1つの内部表面を有する、請求項30に記載のデバイス。
【請求項32】
前記コンダクタの断面は実質的に円である、請求項31に記載のデバイス。
【請求項33】
前記コンダクタの断面は実質的に長方形であり、前記クランピング機構は該コンダクタの外部表面の形状と相補的である少なくとも1つの内部表面を有する、請求項30に記載のデバイス。
【請求項34】
前記コンダクタは実質的にリボン状であり、前記クランピング機構は該コンダクタの外部表面の形状と相補的である少なくとも1つの内部表面を有する、請求項30に記載のデバイス。
【請求項35】
前記コンダクタは同軸ケーブルであり、前記RFセンサは該RFセンサの内部回路網と電気通信している同軸端子を備える、請求項29に記載のデバイス。
【請求項36】
前記コンダクタは本質的にリボン状であり、前記クランピング機構は該コンダクタの外部表面の形状と相補的である少なくとも1つの内部表面を有する、請求項30に記載のデバイス。
【請求項37】
前記クランピング機構は、堅固な首部と、該首部の内部に配置された第一のクランピングエレメントとを備え、該第一のクランピングエレメントは、該首部の内部表面の形状と相補的である外部表面を有する、請求項30に記載のデバイス。
【請求項38】
前記クランピング機構は、前記首部の内部に配置された第二のクランピングエレメントをさらに備え、該第二のクランピングエレメントも、該首部の内部表面の形状と相補的である外部表面を有する、請求項37に記載のデバイス。
【請求項39】
前記第一と第二のクランピングエレメントは、前記コンダクタの外部表面の形状と相補的である表面をそれぞれ備える、請求項38に記載のデバイス。
【請求項40】
前記第一と第二のクランピングエレメントは、前記コンダクタの相対する側に配置されている、請求項39に記載のデバイス。
【請求項41】
前記首部の内部表面は実質的に長方形である、請求項38に記載のデバイス。
【請求項42】
前記クランピングエレメントは膨張可能である、請求項37に記載のデバイス。
【請求項43】
前記第一のクランピングエレメントは、ネジ山付き締め付け具を備え、該締め付け具の回転によって膨張可能である、請求項42に記載のデバイス。
【請求項44】
前記第一のクランピングエレメントは、前記締め付け具によって、相対する表面にわたって互いに結合される第一と第二の部分を備える、請求項43に記載のデバイス。
【請求項45】
前記第一と第二の部分の少なくとも一方はウェッジ状である、請求項44に記載のデバイス。
【請求項46】
前記第一の部分は、前記締め付け具の回転にともない、前記第二の部分にわたって締め付けられる、請求項45に記載のデバイス。
【請求項47】
前記締め付け具は、ネジである、請求項43に記載のデバイス。
【請求項48】
前記締め付け具は、回転しながら、少なくとも部分的に、前記第一と第二の部分を介して延びるネジ山付きアパーチャに係合する、請求項44に記載のデバイス。
【請求項49】
前記締め付け具は、回転しながら、前記第一と第二の部分を介して延びるネジ山付きアパーチャに係合する、請求項44に記載のデバイス。
【請求項50】
前記首部の内部表面は実質的に長方形であり、前記第一と第二の部分の外部表面は、ひとまとめにすると、断面が実質的に長方形であり、前記コンダクタの少なくとも1面は平坦である、請求項44に記載のデバイス。
【請求項51】
前記コンダクタは、断面が実質的に長方形である、請求項49に記載のデバイス。
【請求項52】
前記首部の内部表面は実質的に円形であり、前記第一と第二の部分の外部表面は、ひとまとめにすると、断面が実質的に円形である、請求項44に記載のデバイス。
【請求項53】
前記コンダクタの少なくとも1面は平坦であり、前記第一と第二のエレメントの少なくとも一方は、該コンダクタの外部表面と相補的な形状である内部表面を有する、請求項52に記載のデバイス。
【請求項54】
前記クランピング機構は、第一と第二のクランピングエレメントを備え、該第一のクランピングエレメントは、該第二のクランピングエレメント内のアパーチャの中にインサートされるウェッジ状エレメントである、請求項30に記載のデバイス。
【請求項55】
前記電源は、少なくとも150MHzのRF周波数で特徴付けられる前記コンダクタに、RF電流を供給する、請求項30に記載のデバイス。
【請求項56】
前記電源は、少なくとも250MHzのRF周波数で特徴付けられる前記コンダクタに、RF電流を供給する、請求項30に記載のデバイス。
【請求項57】
前記電源は、少なくとも300MHzのRF周波数で特徴付けられる前記コンダクタに、RF電流を供給する、請求項30に記載のデバイス。
【請求項58】
シャーシと、
該シャーシの内部に配置されたクランピング機構であって、RF電流キャリアを取り外し可能なように、取り付けできる、クランピング機能と、
該シャーシの内部に配置された少なくとも1枚の回路基板であって、該クランピング機構と電気通信している、回路基板と
を備える、RFセンサ。
【請求項59】
前記シャーシは、前記少なくとも1枚の回路基板を収納する第一の部分と、前記クランピング機構を収納する第二の部分とを備えるシャーシである、請求項58に記載のRFセンサ。
【請求項60】
前記第一の部分は、前記第二の部分に取り外し可能なように、取り付けられている、請求項59に記載のRFセンサ。
【請求項61】
前記クランピング機構は、前記シャーシの前記第二の部分の内部に配置された堅固な金属製首部を備える、請求項59に記載のRFセンサ。
【請求項62】
前記クランピング機構は、前記堅固な首部の内部に配置された少なくとも1つの膨張可能なクランピングエレメントを備える、請求項61に記載のRFセンサ。
【請求項63】
前記膨張可能なクランピングエレメントは、前記電流キャリアを前記堅固な首部に押し付けるように適合されている、請求項62に記載のRFセンサ。
【請求項64】
前記膨張可能なクランピングエレメントは、前記電流キャリアを、前記堅固な首部の内部に配置された第二のクランピングエレメントに押し付けるように適合されている、請求項62に記載のRFセンサ。
【請求項65】
前記第一と第二のクランピングエレメントは、導電性材料を備える、請求項64に記載のRFセンサ。
【請求項66】
前記少なくとも1つの回路基板は、信号処理回路網を含む、請求項58に記載のRFセンサ。
【請求項67】
前記信号処理回路網は、局部発振器、ローパスフィルタ、および、アナログデジタル変換器を含む、請求項66に記載のRFセンサ。
【請求項68】
RF電流キャリアに取り外し可能なように取り付けられた請求項58に記載のRFセンサであって、該RF電流キャリアは、少なくとも250MHzの周波数を有するRF電流源と、電気的接触をしている、RFセンサ。
【請求項69】
RF電流キャリアに取り外し可能なように取り付けられた請求項58に記載のRFセンサであって、該RF電流キャリアは、少なくとも約300MHzの周波数を有するRF電流源と、電気的接触をしている、RFセンサ。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33】
【図34】
【図35】
【図36】
【図37】
【図38】
【図2】
【図3】
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【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33】
【図34】
【図35】
【図36】
【図37】
【図38】
【公表番号】特表2007−524091(P2007−524091A)
【公表日】平成19年8月23日(2007.8.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−551648(P2006−551648)
【出願日】平成17年1月31日(2005.1.31)
【国際出願番号】PCT/US2005/004839
【国際公開番号】WO2005/074661
【国際公開日】平成17年8月18日(2005.8.18)
【出願人】(506232833)インフィコン, インコーポレイテッド (3)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成19年8月23日(2007.8.23)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年1月31日(2005.1.31)
【国際出願番号】PCT/US2005/004839
【国際公開番号】WO2005/074661
【国際公開日】平成17年8月18日(2005.8.18)
【出願人】(506232833)インフィコン, インコーポレイテッド (3)
【Fターム(参考)】
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