説明

SOIウェハの製造方法

【課題】SOIウェハの支持基板ウェハの帯電を除去することのできるSOIウェハの製造方法を提供する。
【解決手段】活性層基板10と支持基板20との貼り合わせ面に酸化膜22を形成する酸化膜形成工程と、活性層基板10と支持基板20とを貼り合わせる貼り合わせ工程と、支持基板20に向けて活性層基板10に酸化膜22に達するまでのトレンチを形成するトレンチ形成工程と、トレンチから酸化膜22に向けて予め定められたイオンを注入するイオン注入工程と、トレンチ内部をポリシリコン3で充填する充填工程とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、SOIウェハの製造方法に関し、より特定的には半導体集積回路装置等に用いられるSOIウェハの製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、半導体素子用のウェハの1つとして、絶縁膜であるシリコン酸化膜の上にシリコン層を形成したSOI(Silicon On Insulator)ウェハがある。このようなSOIウェハは、デバイス作製領域となる基板表層部のシリコン層が、酸化層により基板内部と電気的に分離されているため、寄生容量が小さく、耐放射性能力が高いなどの特徴を有する。そのため、高速・低消費電力動作、ソフトエラー防止などの効果が期待され、高性能半導体素子用の基板として、近年、有望視されている。
【0003】
一般的に、このようなSOIウェハの製造方法として、例えば貼り合わせ法を挙げることができる。この貼り合わせ法とは、例えば、Si(シリコン)単結晶からなる2枚のウェハ(一方を活性層ウェハやボンドウェハ、一方を支持基板ウェハやベースウェハと称すこともある)のうち、例えば、支持基板ウェハの表面に熱酸化処理を施し、当該熱酸化処理で形成された酸化膜を介して2枚のウェハを密着させる。そして、当該2枚のウェハに対して貼り合わせ熱処理を施し、その後、片方のウェハを研磨等し薄膜化することにより、SOIウェハは製造される。
【0004】
さらに、このように製造されたSOIウェハの場合、一般的には、貼り合わせた2枚のウェハの周辺部に結合されないか、結合力が弱くなっている、いわゆる未結合部位が残る。そのため、片方のウェハを研磨等することにより薄膜化した後、エッチングなどにより上記未結合部位を除去する(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
なお、上記特許文献1に開示されている技術を含む従来のSOIウェハの作製方法において、上記未結合部位が除去され支持基板ウェハの一部が露出した領域を一般的にはテラス部と称される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2004−235251号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、上記特許文献1に開示されているSOIウェハの作製方法において、以下のような問題が生じることがある。つまり、テラス部は酸化膜が薄くなっているため半導体素子を作製する際に行われるイオン注入工程において、当該テラス部の酸化膜が薄くなっている箇所から支持基板ウェハにイオンが意図せずに注入されることがある。
【0008】
なお、一般的に、注入されるイオンは+(プラス)に帯電しているため、酸化膜で囲まれている支持基板ウェハは+に帯電することとなる。その結果、例えば、SOIウェハを搬送するアームと当該SOIウェハとの貼り付きによる搬送不良が起こったり、酸化膜の寿命低下や、活性層ウェハ側の帯電が原因となる閾値電圧変動、耐圧低下等が起こったりする虞もある。
【0009】
本発明は、上記事情になされたものであり、その目的とするところは、SOIウェハの支持基板ウェハの帯電を除去することのできるSOIウェハの製造方法を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するために、本発明は以下の構成を採用した。すなわち第1の発明は、活性層基板と支持基板とが貼り合わさったSOI(Silicon On Insulator)ウェハの製造方法ある。当該製造方法は、活性層基板と支持基板との貼り合わせ面に酸化膜を形成する酸化膜形成工程と、活性層基板と支持基板とを貼り合わせる貼り合わせ工程と、支持基板に向けて酸化膜に達するまでのトレンチを活性層基板に形成するトレンチ形成工程と、トレンチから酸化膜に向けて予め定められたイオンを注入するイオン注入工程と、トレンチ内部をポリシリコンで充填する充填工程とを備える。
【0011】
第2の発明は、活性層基板と支持基板とが貼り合わさったSOI(Silicon On Insulator)ウェハの製造方法ある。当該製造方法は、活性層基板と支持基板との貼り合わせ面に酸化膜を形成する酸化膜形成工程と、活性層基板と支持基板とを貼り合わせる貼り合わせ工程と、支持基板に向けて酸化膜を貫通し当該支持基板に達するまでのトレンチを活性層基板に形成するトレンチ形成工程と、トレンチ内部をポリシリコンで充填する充填工程とを備える。
【0012】
第3の発明は、上記第2の発明に係る製造方法において、充填工程の後、ポリシリコン表面からB(ホウ素)、P(リン)、As(ヒ素)、C(炭素)から成る群から選ばれる少なくとも1つ以上の物質をドーピングするドーピング工程をさらに備える。
【発明の効果】
【0013】
上記第1および第2の発明によれば、SOIウェハの支持基板ウェハの帯電を除去することのできるSOIウェハの製造方法を提供することができる。すなわち、例えば、半導体装置製造工程において、支持基板ウェハに混入し当該支持基板ウェハにたまった電荷を放電することができ、結果として、SOIウェハを搬送するアームと当該SOIウェハとの貼り付きによる搬送不良等を防ぐことができる。
【0014】
上記第3の発明によれば、ポリシリコンにB(ホウ素)などがドーピングされおり、B(ホウ素)などがドーピングされる。つまり、B(ホウ素)などがドーピングされたポリシリコンには金属不純物をゲッタリングする効果があるため、活性層ウェハに取り込まれたFe(鉄)、Ni(ニッケル)、Cu(銅)、Au(金)などの金属をゲッタリングすることができ、酸化膜耐圧の向上や、ライフタイム向上といったデバイス特性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明に係るSOIウェハの製造方法の一例を説明するための図
【図2】テラスが形成された後を示した図およびトレンチがポリシリコンで埋まった状態を示した図
【図3】本発明の第1の実施形態に係るSOIウェハの製造工程の一例を示した図
【図4】図3の(d)の破線A3で示した箇所を示した図
【図5】図3の(f)の破線A4で示した箇所を示した図
【図6】本発明の第2の実施形態に係るSOIウェハの製造工程の一例を示した図
【図7】金属不純物をゲッタリングする様子を示した図
【発明を実施するための形態】
【0016】
まず、本発明に係るSOIウェハの製造方法の概要について、図面を参照しつつ簡単に説明する。
【0017】
図1は本発明に係るSOIウェハの製造方法の一例を説明するための図である。図1の(a)に示すように、まず、活性層シリコンウェハ10と、支持基板用シリコンウェハ20とを準備する。なお、支持基板ウェハ20の表面には熱酸化処理により(後に埋め込み酸化膜となる)絶縁性のシリコン酸化膜22が形成されている。また、活性層シリコンウェハ10および支持基板用シリコンウェハ20には、例えば、単結晶シリコン基板11、21を用いればよい。以下、図1の(a)に示したような、活性層シリコンウェハ10のことを単に活性層基板10と称し、支持基板用シリコンウェハ20のことを単に支持基板20と称す。
【0018】
そして、図1の(b)に示すように、活性層基板10の表面に絶縁膜12を形成し、当該活性層基板10と支持基板20とを、約1000℃、2時間程度の熱処理を行って貼り合わせる。なお、上記絶縁膜12には、例えば、酸化シリコン膜121、窒化シリコン膜122を用いる(後に示す図3参照)。
【0019】
なお、後述より明らかとなるが、本発明に係るSOIウェハの製造方法は、図1の(b)に示した工程の後、当該活性層基板10から支持基板20に向けて、当該活性層基板10にトレンチを形成する。そして、当該トレンチ底部の埋め込み酸化膜22中に欠損を形成させる。
【0020】
また、後述より明らかとなるが、本発明に係るSOIウェハの製造方法は、図1の(b)に示した工程の後、当該活性層基板10から支持基板20に向けて、当該支持基板20、より具体的には埋め込み酸化膜22を貫通して単結晶シリコン基板21に達するまで活性層基板10にトレンチを形成する。そして、当該トレンチをポリシリコンで埋め込む。
【0021】
これによって、トレンチ内部のポリシリコンと支持基板20との間で電子が移動することのできる領域が形成される。より具体的に、図2を参照して説明する。
【0022】
図2の(a)は図1の破線A1で囲んだ箇所においてテラスが形成された後を示した図であり、図2の(b)は破線A2で囲んだ箇所(トレンチは示さず)において、トレンチが形成され、当該トレンチがポリシリコンで埋まった状態を示した図である。
【0023】
例えば図2の(a)に示すように、酸化膜が薄くなっているテラス部Bからイオンが注入され、支持基板20が+(プラス)に帯電する。しかしながら、支持基板20が+(プラス)に帯電したとしても大気中の−(マイナス)イオンによって打ち消すことができ、結果として支持基板20にたまった電荷を放電することができるようにするものである(図2の(b)参照)。
【0024】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明するが、これら実施の形態で説明した態様は、単に具体例を示すものであり、本願発明の技術的範囲を何ら限定するものではない。よって、本願の効果を奏する範囲において、任意の構成を採用することが可能である。
【0025】
(第1の実施形態)
以下、図面を参照しつつ、本発明の第1の実施形態に係るSOIウェハの製造方法について説明する。
【0026】
図3は、本発明の第1の実施形態に係るSOIウェハ1の製造工程の一例を示した図である。なお、以下の説明において、上述した図1および図2も適宜参照することがある。
【0027】
まず、図3の(a)〜(b)に示すように、活性層基板10から支持基板20に向けて、埋め込み酸化膜22に達するまで活性層基板10に垂直にトレンチTLを形成する。具体的には、例えば、単結晶シリコン基板11上の絶縁膜12上にレジストを塗布し、当該レジスト上に予め定められたピッチで、露光、現像することによりレジストに開口部を形成し、その後、ドライエッチング等により活性層基板10から支持基板20に向けて、埋め込み酸化膜22に達するまで活性層基板10にトレンチTLを形成する。
【0028】
そして、上述のトレンチ形成工程が終了したら、単結晶シリコン基板11の側壁を熱酸化処理する。これによって、図3の(c)に示すように、単結晶シリコン基板11の側壁、すなわちトレンチTLの内面に酸化膜123が形成される。
【0029】
次いで、図3の(d)に示すように、トレンチTLの底部に向けてイオン注入を行う。具体的には、図3の(d)に示したイオン注入工程で使用するイオン原子はP(リン)、B(ホウ素)、He(ヘリウム)等の金属原子以外のものを用いる。これによって、トレンチTLの底部、すなわち、埋め込み酸化膜22内に欠陥が形成される。
【0030】
ここで、図3の(d)の破線A3で示した箇所を例に埋め込み酸化膜22内の欠陥について説明する。
【0031】
図4は、図3の(d)の破線A3で示した箇所を示した図である。なお、図4では、上記イオン注入工程においてエネルギーを調整し、支持基板20付近、具体的には単結晶シリコン基板21付近まで欠陥が形成された様子を示した。この欠陥とは、イオン原子が埋め込み酸化膜22中に侵入する過程で、埋め込み酸化膜22中、すなわちSiO2中の結合であるSi−O−Si−Oといった原子間の結合を一部切ったものである。この結合が切れた部分にて、欠損準位と言われる電子が存在できる準位ができる。
【0032】
図3の説明に戻って、図3の(e)に示すように、イオン注入工程が終了したら、例えば、CVD(Chemical Vapor Deposition)法等により、トレンチTL内をポリシリコンで満たす。これによって、トレンチTL内にポリシリコン層3が形成される。その後、素子形成のためのイオン注入を行う。
【0033】
なお、このとき注入されるイオン、すなわち素子形成のためのイオン注入工程で注入されるイオンは+(プラス)に帯電しているため、特に、テラス部(例えば、図2のBで示した箇所)の酸化膜が薄くなっている箇所から支持基板20、つまり単結晶シリコン基板21にイオンが意図せずにイオンが注入されることがある。その結果、例えば、図3の(e)に示したように、支持基板20、つまり単結晶シリコン基板21が+(プラス)に帯電することとなる。
【0034】
第1の実施形態に係るSOIウェハの製造方法では、図3の(f)に示すように、大気中の−(マイナス)イオンがポリシリコン層3内を拡散し、埋め込み酸化膜22中に形成された欠陥を介して支持基板20、つまり単結晶シリコン基板21内の+(プラス)イオンと打ち消しあう。
【0035】
ここで、図3の(f)の破線A4で示した箇所を例に単結晶シリコン基板21内の+イオンが大気中の−(マイナス)イオンによって打ち消しあう様子を図5を参照して説明する。
【0036】
図5は、図3の(f)の破線A4で示した箇所を示した図である。図5に示すように、埋め込み酸化膜22、具体的にはSiO2は、本来は絶縁体であるため、電子は当該埋め込み酸化膜22中を通過することはできない。しかしながら、上述したイオン注入工程によって、当該埋め込み酸化膜22中に欠陥準位が存在しているため、この欠陥準位を介して電子が支持基板20(単結晶シリコン基板21)まで到達することができる。これによって、単結晶シリコン基板21内の帯電が解消されることとなる。
【0037】
このように、第1の実施形態に係るSOIウェハの製造方法によれば、支持基板20の帯電を除去することができ、例えば、SOIウェハを搬送するアームと当該SOIウェハとの貼り付きによる搬送不良を防ぐことのできるSOIウェハを製造することができる。また、本実施形態に係るSOIウェハの製造方法によれば、支持基板20に−(マイナス)イオンの帯電の無いSOIウェハを製造することができ、活性層基板10に+(プラス)イオンが集中することも無くなり、デバイス特性への影響を低減することのできるSOIウェハを製造することができる。
【0038】
(第2の実施形態)
次に、図面を参照しつつ、本発明の第2の実施形態に係るSOIウェハの製造方法について説明する。
【0039】
図6は、本発明の第2の実施形態に係るSOIウェハの製造工程の一例を示した図である。なお、以下の第2の実施形態の説明では、上述した第1の実施形態と異なる点について、第1の実施形態に係るSOIウェハの製造工程の一例を示した図3を適宜参照しながら説明する。
【0040】
具体的には、第2の実施形態では、活性層基板10から支持基板20に向けて、当該支持基板20の表面、つまりは埋め込み酸化膜22を貫通して単結晶シリコン基板21に達するまで活性層基板10に垂直にトレンチTLを形成する。そして、当該トレンチTLをポリシリコンで埋め込むものである(図6の(a)〜(c)参照)。
【0041】
そして、上述した第1の実施形態ではトレンチTLを形成した後トレンチTLの内面に酸化膜123を形成したが(図3の(c)参照)、第2の実施形態では図6の(c)に示すように、トレンチTLを形成した後、ポリシリコンを成膜し、当該トレンチTLに埋め込む。
【0042】
その後、図6の(d)に示すように、例えば、B(ホウ素)、P(リン)、As(ヒ素)、C(炭素)などの不純物をポリシリコン層3にドーピングし、素子形成のためのイオン注入を行う(図示せず)。
【0043】
なお、このとき注入されるイオン、すなわち素子形成のためのイオン注入工程で注入されるイオンは+(プラス)に帯電しているため、特に、テラス部(例えば、図2のBで示した箇所)の酸化膜が薄くなっている箇所から支持基板20、つまり単結晶シリコン基板21にイオンが意図せずに注入されることがある。その結果、例えば、図6の(e)に示したように、支持基板20、つまり単結晶シリコン基板21が+(プラス)に帯電することとなる。
【0044】
しかしながら、第2の実施形態に係るSOIウェハの製造方法では、図6の(f)に示すように、大気中の−(マイナス)イオンがポリシリコン層3内を拡散し、支持基板20、つまり単結晶シリコン基板21内の+(プラス)イオンと打ち消しあう。
【0045】
このように、第2の実施形態に係るSOIウェハの製造方法によれば、支持基板20の帯電を除去することができ、例えば、SOIウェハを搬送するアームと当該SOIウェハとの貼り付きによる搬送不良を防ぐことのできるSOIウェハを製造することができる。また、本実施形態に係るSOIウェハの製造方法によれば、支持基板20に−(マイナス)イオンの帯電の無いSOIウェハを製造することができ、活性層基板10に+(プラス)イオンが集中することも無くなり、デバイス特性への影響を低減することのできるSOIウェハを製造することができる。
【0046】
さらに、第2の実施形態に係るSOIウェハの製造方法によれば、ポリシリコン層3にB(ホウ素)などがドーピングされおり、B(ホウ素)などがドーピングされたポリシリコンには金属不純物をゲッタリングする効果がある。そのため、例えば、図7に示すように、活性層基板10、具体的には単結晶シリコン基板11に取り込まれたFe(鉄)、Ni(ニッケル)、Cu(銅)、Au(金)などの金属をゲッタリングすることができ、酸化膜耐圧の向上や、ライフタイム向上といったデバイス特性が向上する。
【0047】
上述した第1の実施形態および第2の実施形態において、トレンチTLを形成したが、このトレンチTLの形成は、例えば、SOIウェハの外周部等、最終的に半導体チップを作ることのできない領域で行えばよいので、半導体素子の性能には影響することはない。
【産業上の利用可能性】
【0048】
本発明に係る、SOIウェハの製造方法は、SOIウェハの支持基板ウェハの帯電を除去することのできる半導体集積回路装置等に用いられるSOIウェハの製造方法等に有用である。
【符号の説明】
【0049】
10…活性層基板
11、21…単結晶シリコン基板
12…絶縁膜
121…酸化シリコン膜
122…窒化シリコン膜
123…酸化膜
20…支持基板
22…シリコン酸化膜(埋め込み酸化膜)
3…ポリシリコン層

【特許請求の範囲】
【請求項1】
活性層基板と支持基板とが貼り合わさったSOI(Silicon On Insulator)ウェハの製造方法であって、
前記活性層基板と前記支持基板との貼り合わせ面に酸化膜を形成する酸化膜形成工程と、
前記活性層基板と前記支持基板とを貼り合わせる貼り合わせ工程と、
前記支持基板に向けて前記酸化膜に達するまでのトレンチを前記活性層基板に形成するトレンチ形成工程と、
前記トレンチから前記酸化膜に向けて予め定められたイオンを注入するイオン注入工程と、
前記トレンチ内部をポリシリコンで充填する充填工程とを備える、SOIウェハの製造方法。
【請求項2】
活性層基板と支持基板とが貼り合わさったSOI(Silicon On Insulator)ウェハの製造方法であって、
前記活性層基板と前記支持基板との貼り合わせ面に酸化膜を形成する酸化膜形成工程と、
前記活性層基板と前記支持基板とを貼り合わせる貼り合わせ工程と、
前記支持基板に向けて前記酸化膜を貫通し当該支持基板に達するまでのトレンチを前記活性層基板に形成するトレンチ形成工程と、
前記トレンチ内部をポリシリコンで充填する充填工程とを備える、SOIウェハの製造方法。
【請求項3】
請求項2に記載の製造方法において、前記充填工程の後、前記ポリシリコン表面からB(ホウ素)、P(リン)、As(ヒ素)、C(炭素)から成る群から選ばれる少なくとも1つ以上の物質をドーピングするドーピング工程をさらに備える、SOIウェハの製造方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate


【公開番号】特開2012−142412(P2012−142412A)
【公開日】平成24年7月26日(2012.7.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−293758(P2010−293758)
【出願日】平成22年12月28日(2010.12.28)
【出願人】(000003207)トヨタ自動車株式会社 (59,920)
【Fターム(参考)】