説明

インドール誘導体化合物およびその化合物を有効成分とする薬剤

一般式(I)


(式中、すべての記号は明細書記載通り。)で示される化合物およびそれらの塩。
一般式(I)で示される化合物は、PGD受容体に結合し拮抗するため、アレルギー性疾患(アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎、アトピー性皮膚炎、気管支喘息、食物アレルギー等)、全身性肥満細胞症、全身性肥満細胞活性化障害、アナフィラキシーショック、気道収縮、蕁麻疹、湿疹等、痒みを伴う疾患(アトピー性皮膚炎、蕁麻疹等)、痒みに伴う行動(引っかき行動、殴打等)により二次的に発生する疾患(白内障、網膜剥離、炎症、感染、睡眠障害等)、炎症、慢性閉塞性肺疾患、虚血再灌流障害、脳血管障害、自己免疫疾患、慢性関節リウマチ、胸膜炎、潰瘍性大腸炎、過敏性腸症候群等の疾患の予防および/または治療に有用である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
本発明は、インドール誘導体化合物に関する。
さらに詳しく言えば、本発明は
(1)一般式(I)

(式中、すべての記号は後記と同じ意味を表わす。)で示されるインドール誘導体化合物、その塩、そのN−オキシド体、その溶媒和物、もしくはそれらのプロドラッグ、
(2)それらの製造方法、および
(3)それらを有効成分として含有する薬剤に関する。
【背景技術】
プロスタグランジンD(以下、PGDと略記する。)は、アラキドン酸カスケードの中の代謝産物として知られており、アレルギー疾患、例えばアレルギー性鼻炎、気管支喘息、アレルギー性結膜炎などに関与する化学伝達物質のひとつと考えられている。PGDは肥満細胞、マクロファージ、Th2細胞などから産生・遊離され、遊離されたPGDは気管支収縮、血管透過性亢進、血管拡張または収縮、粘液分泌促進、血小板凝集阻害作用、好酸球、好塩基球やリンパ球の走化作用、リンパ球からのサイトカイン産生増強作用を示す。PGDはインビボ(in vivo)においても気道収縮や鼻閉症状を誘起することが報告されており、全身性マストサイトーシス(肥満細胞症)患者、アレルギー性鼻炎患者、気管支喘息患者、アトピー性皮膚炎患者、蕁麻疹患者などの病態局所でPGD濃度の増加が認められている(N.Engl.J.Med.,303,1400−4(1980)、Am.Rev.Respir.Dis.,128,597−602(1983)、J.Allergy Clin.Immunol.,88,33−42(1991)、Arch Otolaryngol Head Neck Surg,113,179−83(1987)、J.Allergy Clin.Immunol.,82,869−77(1988)、J.Immunol.,146,671−6(1991)、J.Allergy Clin.Immunol.,83,905−12(1989)、N.Engl.J.Med.,315,800−4(1986)、Am.Rev.Respir.Dis.,142,126−32(1990)、J.Allergy Clin.Immunol.,87,540−8(1991)、J.Allergy Clin.Immunol.,78,458−61(1986))。また、PGDは神経活動、特に睡眠、体温調節、ホルモン分泌、疼痛に関与しているとされている。さらに、血小板凝集、グリコーゲン代謝、眼圧調整などにも関与しているとの報告もある。
PGDは、その受容体のひとつであるchemoattractant receptor−homologousmolecule expressed on Th2 cells(CRTH2)に結合し、その作用を発揮する。CRTH2受容体拮抗剤は、その受容体に結合し、PGDの作用を抑制する働きを有する。そのため、アレルギー性疾患(例えば、アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎、アトピー性皮膚炎、気管支喘息、食物アレルギーなど)、全身性肥満細胞症、全身性肥満細胞活性化障害、アナフィラキシーショック、気道収縮、蕁麻疹、湿疹、にきび、アレルギー性気管支肺アスペルギルス症、副鼻腔炎、偏頭痛、鼻茸、過敏性血管炎、好酸球増多症、接触性皮膚炎、痒みを伴う疾患(例えば、アトピー性皮膚炎、蕁麻疹、アレルギー性結膜炎、アレルギー性鼻炎、接触性皮膚炎など)、痒みに伴う行動(引っかき行動、殴打など)により二次的に発生する疾患(例えば、白内障、網膜剥離、炎症、感染、睡眠障害など)、炎症、慢性閉塞性肺疾患、虚血再灌流障害、脳血管障害、自己免疫疾患、脳外傷、肝傷害、移植片拒絶、慢性関節リウマチ、胸膜炎、変形性関節症、クローン病、潰瘍性大腸炎、過敏性腸症候群等の疾患の予防および/または治療に有用であると考えられている。また、睡眠、血小板凝集にも関わっており、これらの疾患にも有用であると考えられる。
PGDは、CRTH2受容体に加えてプロスタノイドDP受容体(DP受容体)にも結合し、種々の生物活性を示すことが知られている。PGDはDPおよびCRTH2の両受容体に対する生体内リガンドであることから、CRTH2受容体拮抗剤はDP受容体にも結合し、その作用に拮抗することでPGDにより媒介される種々のアレルギー性反応(疾患)や炎症性反応(疾患)の予防および/または治療に有用であることが期待される。前記の疾患として,例えばアレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎、アトピー性皮膚炎、気管支喘息、食物アレルギーなど、全身性肥満細胞症、全身性肥満細胞活性化障害、アナフィラキシーショック、気道収縮、蕁麻疹、湿疹、にきび、アレルギー性気管支肺アスペルギルス症、副鼻腔炎、偏頭痛、鼻茸、過敏性血管炎、好酸球増多症、接触性皮膚炎、痒みを伴う疾患(例えば、アトピー性皮膚炎、蕁麻疹、アレルギー性結膜炎、アレルギー性鼻炎、接触性皮膚炎など)、痒みに伴う行動(引っかき行動、殴打など)により二次的に発生する疾患(例えば、白内障、網膜剥離、炎症、感染、睡眠障害など)、炎症、慢性閉塞性肺疾患、虚血再灌流障害、脳血管障害、自己免疫疾患、脳外傷、肝傷害、移植片拒絶、慢性関節リウマチ、胸膜炎、変形性関節症、クローン病、潰瘍性大腸炎、過敏性腸症候群などが挙げられる。
CRTH2受容体拮抗活性を有する化合物としては、以下の式(A)で示される化合物が開示されているにすぎない(特開2002−98702号公報(第29頁、第45図)参照。)。

また、DP受容体拮抗活性を有する化合物として、例えば一般式(B)

(式中、R1Bはヒドロキシを表わし、R2Bは水素原子、C1〜6アルキルを表わし、R3Bは水素原子、C1〜6アルキルを表わし、R4BおよびR5Bは各々独立して、水素原子、C1〜6アルキル、C1〜6アルコキシ、ハロゲン原子、トリハロメチルを表わし、Dは単結合、C1〜6アルキレンを表わし、−G−R6Bは、1)Gが1〜2個の酸素原子および/または硫黄原子で置き換えられていてもよいC1〜6アルキレン、1〜2個の酸素原子および/または硫黄原子で置き換えられていてもよいC2〜6アルケニレンを表わし、R6BがC3〜15の飽和もしくは不飽和の炭素環、または1〜5個の窒素原子、硫黄原子および/または酸素原子を含有している4〜15員のヘテロ環を表わすか、または、2)GとR6Bが一緒になって、1〜5個の酸素原子および/または硫黄原子で置き換えられていてもよいC1〜15アルキルを表わす。)
で示されるインドール誘導体またはその非毒性塩が開示されている(基の説明は必要な部分を抜粋した。)(WO01/66520号(第3頁)参照。)。
さらに、例えば2−(1−(4−ベンジルオキシベンゾイル)−2−メチル−5−メトキシインドール−3−イル)酢酸・メチルエステル、2−(1−(4−フェニルベンゾイル)−2−メチル−5−メトキシインドール−3−イル)酢酸・メチルエステル等が抗炎症薬の合成中間体として開示されているが、CRTH2受容体に対する作用については全く記載されていない(例えば、GB997638号明細書(第15頁)参照。)。
プロスタグランジン受容体には、サブタイプを含め多くの受容体が存在しており、その薬理作用もそれぞれ異なっている。そこで、PGD受容体、すなわちCRTH2受容体および/またはDP受容体に対して特異的に結合し、PGD受容体以外のプロスタグランジン受容体に対し、結合が弱い新規な化合物を見出すことができれば、他の作用を発現しないため、副作用の少ない薬剤となる可能性があり、このような薬剤を見出すことが必要とされている。
【発明の開示】
本発明者らは、PGD受容体に特異的に結合し、拮抗する化合物を見出すべく、鋭意研究した結果、一般式(I)で示されるインドール誘導体がこの課題を達成することを見出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明は、
(1) 一般式(I)

(式中、
は(1)−COR基、または(2)−CHOR基を表わし、
は(1)水酸基、(2)C1〜6アルコキシ基、(3)−NR基、(4)フェニル基で置換されたC1〜6アルコキシ基、または(5)C2〜6アルケニルオキシ基を表わし、
は(1)水素原子、または(2)C2〜6アシル基を表わし、
およびRはそれぞれ独立して、(1)水素原子、(2)C1〜6アルキル基、または(3)−SO10基を表わし、
10は(1)C1〜6アルキル基、(2)炭素環−1、または(3)ヘテロ環−1を表わし、
Dは(1)単結合、(2)C1〜6アルキレン基、(3)C2〜6アルケニレン基、または(4)−O−(C1〜6アルキレン)−基を表わし、
は(1)C1〜6アルキル基、(2)C1〜6アルコキシ基、(3)ハロゲン原子、(4)トリハロメチル基、(5)シアノ基、(6)水酸基、または(7)水素原子を表わし、
およびRはそれぞれ独立して、(1)水素原子、(2)C1〜6アルキル基、(3)C1〜6アルコキシ基、(4)C1〜6アルコキシ基で置換されたC1〜6アルキル基、(5)ハロゲン原子、(6)ニトロ基、(7)−NR1112基、(8)トリハロメチル基、(9)シアノ基、(10)水酸基、または(11)トリハロメトキシ基を表わし、
11およびR12はそれぞれ独立して、水素原子、またはC1〜6アルキル基を表わし、
mは1〜3の整数または4であり、
nは1〜4の整数であり、
はR5−1、R5−2、R5−3、R5−4、R5−5またはR5−6を表わし、

5−2は(1)1〜5個の酸素原子および/または硫黄原子で置き換えられていてもよいC1〜15アルキル基(アルキル基はC1〜6アルコキシ基、ハロゲン原子、水酸基、シアノ基、オキソおよび−NR1314基(基中、R13およびR14はそれぞれ独立して水素原子、C1〜6アルキル基、C2〜6アルケニル基、フェニル基、ベンゾイル基、ナフチル基、C1〜6アルキル基によって置換されたフェニル基、またはフェニル基もしくはシアノ基によって置換されたC1〜6アルキル基を表わす。)から選択される1〜12個の基で置換されてもよい。)、(2)1〜5個の酸素原子および/または硫黄原子で置き換えられていてもよいC2〜15アルケニル基(アルケニル基はC1〜6アルコキシ基、ハロゲン原子、水酸基、シアノ基、オキソおよび−NR1314基(基中、R13およびR14は前記と同じ意味を表わす。)から選択される1〜12個の基で置換されてもよい。)、または(3)1〜5個の酸素原子および/または硫黄原子で置き換えられていてもよいC2〜15アルキニル基(アルキニル基はC1〜6アルコキシ基、ハロゲン原子、水酸基、シアノ基、オキソおよび−NR1314基(基中、R13およびR14は前記と同じ意味を表わす。)から選択される1〜12個の基で置換されてもよい。)を表わし(ただし、後記R5−3、およびR5−5が表わす基を除く。)、
5−3は(1)C1〜6アルコキシ基で置換されたC1〜6アルキル基、または(2)C1〜6アルコキシ基で置換されたC1〜6アルコキシ基を表わし、
5−4は(1)必ず1つの窒素原子で置き換えられ、さらに1〜4個の窒素原子、酸素原子および/または硫黄原子で置き換えられていてもよいC1〜15アルキル基(アルキル基はC1〜6アルコキシ基、ハロゲン原子、水酸基、シアノ基、オキソおよび−NR1516基(基中、R15およびR16はそれぞれ独立して水素原子、C1〜6アルキル基、C2〜6アルケニル基、フェニル基、ベンゾイル基、ナフチル基、C1〜6アルキル基によって置換されたフェニル基、またはフェニル基もしくはシアノ基によって置換されたC1〜6アルキル基を表わす。)から選択される1〜12個の基で置換されてもよく、置き換えられる窒素原子は(a)C1〜6アルキル基、(b)C1〜6アルコキシ基で置換されたC1〜6アルキル基、(c)炭素環−4、(d)ヘテロ環−4、(e)炭素環−4で置換されたC1〜6アルキル基、または(f)ヘテロ環−4で置換されたC1〜6アルキル基によって置換されてもよい。)、(2)必ず1つの窒素原子で置き換えられ、さらに1〜4個の窒素原子、酸素原子および/または硫黄原子で置き換えられていてもよいC2〜15アルケニル基(アルケニル基はC1〜6アルコキシ基、ハロゲン原子、水酸基、シアノ基、オキソおよび−NR1516基(基中、R15およびR16は前記と同じ意味を表わす。)から選択される1〜12個の基で置換されてもよく、置き換えられる窒素原子は(a)C1〜6アルキル基、(b)C1〜6アルコキシ基で置換されたC1〜6アルキル基、(c)炭素環−4、(d)ヘテロ環−4、(e)炭素環−4で置換されたC1〜6アルキル基、または(f)ヘテロ環−4で置換されたC1〜6アルキル基によって置換されてもよい。)、または(3)必ず1つの窒素原子で置き換えられ、さらに1〜4個の窒素原子、酸素原子および/または硫黄原子で置き換えられていてもよいC2〜15アルキニル基(アルキニル基はC1〜6アルコキシ基、ハロゲン原子、水酸基、シアノ基、オキソおよび−NR1516基(基中、R15およびR16は前記と同じ意味を表わす。)から選択される1〜12個の基で置換されてもよく、置き換えられる窒素原子は(a)C1〜6アルキル基、(b)C1〜6アルコキシ基で置換されたC1〜6アルキル基、(c)炭素環−4、(d)ヘテロ環−4、(e)炭素環−4で置換されたC1〜6アルキル基、または(f)ヘテロ環−4で置換されたC1〜6アルキル基によって置換されてもよい。)を表わし、
5−5は(1)C1〜15アルキル基、(2)C1〜15アルコキシ基、(3)カルボキシル基、(4)C1〜4アルコキシカルボニル基、(5)トリハロメチル基、または(6)C1〜4アルキルチオ基を表わし、
5−6は(1)ハロゲン原子、(2)アミノ基、(3)ニトロ基、(4)シアノ基、または(5)水酸基を表わし、
GはGまたはGを表わし、
は(1)単結合、(2)1〜2個の酸素原子および/または硫黄原子で置き換えられてもよいC1〜6アルキレン基(アルキレン基は水酸基、またはC1〜4アルコキシ基で置換されてもよい。)、(3)1〜2個の酸素原子および/または硫黄原子で置き換えられてもよいC2〜6アルケニレン基(アルケニレン基は水酸基、またはC1〜4アルコキシ基で置換されてもよい。)、(4)−CONR17−基、(5)−NR18CO−基、(6)−SONR19−基、(7)−NR20SO−基、または(8)−N=N−基を表わし、
は(1)必ず1つの窒素原子で置き換えられ、さらに1〜2個の窒素原子、酸素原子および/または硫黄原子で置き換えられてもよいC1〜6アルキレン基(アルキレン基は水酸基、またはC1〜4アルコキシ基で置換されてもよく、置き換えられる窒素原子は(a)C1〜6アルキル基、(b)C1〜6アルコキシ基で置換されたC1〜6アルキル基、(c)炭素環−5、(d)ヘテロ環−5、(e)炭素環−5で置換されたC1〜6アルキル基、または(f)ヘテロ環−5で置換されたC1〜6アルキル基によって置換されてもよい。)、または(2)必ず1つの窒素原子で置き換えられ、さらに1〜2個の窒素原子、酸素原子および/または硫黄原子で置き換えられてもよいC2〜6アルケニレン基(アルケニレン基は水酸基、またはC1〜4アルコキシ基で置換されてもよく、置き換えられる窒素原子は(a)C1〜6アルキル基、(b)C1〜6アルコキシ基で置換されたC1〜6アルキル基、(c)炭素環−5、(d)ヘテロ環−5、(e)炭素環−5で置換されたC1〜6アルキル基、または(f)ヘテロ環−5で置換されたC1〜6アルキル基によって置換されてもよい。)を表わし、
17、R18、R19およびR20はそれぞれ独立して、水素原子、またはC1〜6アルキル基を表わし、


炭素環−1、炭素環−2、炭素環−3、炭素環−4、および炭素環−5はそれぞれ独立して、一部または全部が飽和されていてもよいC3〜15の単環、二環または三環式炭素環アリールを表わし、
ヘテロ環−1、ヘテロ環−2、ヘテロ環−3、ヘテロ環−4、およびヘテロ環−5はそれぞれ独立して、酸素原子、窒素原子および硫黄原子から選択される1〜5個のヘテロ原子を含む、一部または全部が飽和されていてもよい3〜15員の単環、二環または三環式ヘテロ環アリールを表わし、
炭素環−1、炭素環−2、炭素環−3、炭素環−4、炭素環−5、ヘテロ環−1、ヘテロ環−2、ヘテロ環−3、ヘテロ環−4、およびヘテロ環−5はそれぞれ独立して、(1)C1〜6アルキル基、(2)C1〜10アルコキシ基、(3)C1〜6アルコキシ基で置換されたC1〜6アルキル基、(4)ハロゲン原子、(5)水酸基、(6)トリハロメチル基、(7)ニトロ基、(8)−NR2122基、(9)フェニル基、(10)フェノキシ基、(11)オキソ基、(12)C2〜6アシル基、(13)シアノ基、および(14)−SO23基から選択される1〜5個の基で置換されてもよく、R21およびR22はそれぞれ独立して、水素原子、またはC1〜6アルキル基を表わし、
23はC1〜6アルキル基を表わし、
Aは(1)カルボニル基、(2)−S(O)−基、(3)G、または(4)Gを表わし、
pは0または1〜2の整数であり、

ただし、以下の(1)および(2)の化合物を除く;
(1)2−(1−(4−ベンジルオキシベンゾイル)−2−メチル−5−メトキシインドール−3−イル)酢酸・メチルエステル、
(2)2−(1−(4−フェニルベンゾイル)−2−メチル−5−メトキシインドール−3−イル)酢酸・メチルエステル。)
で示されるインドール誘導体化合物、その塩、そのN−オキシド体、その溶媒和物、もしくはそれらのプロドラッグ、
(2)それらの製造方法、および
(3)それらを有効成分として含有する薬剤に関する。
本明細書中、C1〜4アルキル基としては、例えばメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル等の炭素数1〜4のアルキル基等が挙げられる。
本明細書中、C1〜6アルキル基としては、例えばメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、ヘキシル等の炭素数1〜6のアルキル基等が挙げられる。
本明細書中、C1〜15アルキル基としては、例えばメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシル、ウンデシル、ドデシル、トリデシル、テトラデシル、ペンタデシル等の炭素数1〜15のアルキル基等が挙げられる。
本明細書中、C2〜6アルケニル基としては、例えばビニル、アリル、イソプロペニル、2−メタリル、3−メタリル、3−ブテニル、ペンテニル、ヘキセニル等の炭素数2〜6の直鎖状または分枝状のアルケニル基等が挙げられる。
本明細書中、C2〜15アルケニル基としては、例えばビニル、アリル、イソプロペニル、2−メタリル、3−メタリル、3−ブテニル、ペンテニル、ヘキセニル、ヘプテニル、オクテニル、ノネニル、デセニル、ウンデセニル、ドデセニル、トリデセニル、テトラデセニル、ペンタデセニル等の炭素数2〜15の直鎖状または分枝状のアルケニル基等が挙げられる。
本明細書中、C2〜15アルキニル基としては、例えばエチニル、プロピニル、ブチニル、ペンチニル、ヘキシニル、ヘプチニル、オクチニル、ノニニル、デシニル、ウンデシニル、ドデシニル、トリデシニル、テトラデシニル、ペンタデシニル等の炭素数2〜15のアルキニル基等が挙げられる。
本明細書中、C2〜6アルケニルオキシ基としては、例えばビニルオキシ、アリルオキシ、イソプロペニルオキシ、2−メタリルオキシ、3−メタリルオキシ、3−ブテニルオキシ、ペンテニルオキシ、ヘキセニルオキシ等の炭素数2〜6の直鎖状または分枝状のアルケニルオキシ基等が挙げられる。
本明細書中、C1〜2アルコキシ基としては、メトキシ、エトキシが挙げられる。
本明細書中、C1〜4アルコキシ基としては、例えばメトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、イソブトキシ、sec−ブトキシ、tert−ブトキシ等のC1〜4の直鎖状または分枝状アルコキシ基等が挙げられる。
本明細書中、C1〜6アルコキシ基としては、例えばメトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、イソブトキシ、sec−ブトキシ、tert−ブトキシ、ペンチルオキシ、イソペンチルオキシ、ネオペンチルオキシ、ヘキシルオキシ、イソヘキシルオキシ等のC1〜6の直鎖状または分枝状アルコキシ基等が挙げられる。
本明細書中、C1〜10アルコキシ基としては、例えばメトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、イソブトキシ、sec−ブトキシ、tert−ブトキシ、ペンチルオキシ、イソペンチルオキシ、ネオペンチルオキシ、ヘキシルオキシ、イソヘキシルオキシ、ヘプチルオキシ、オクチルオキシ、ノニルオキシ、デシルオキシ等のC1〜10の直鎖状または分枝状アルコキシ基等が挙げられる。
本明細書中、C1〜15アルコキシ基としては、例えばメトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、イソブトキシ、sec−ブトキシ、tert−ブトキシ、ペンチルオキシ、イソペンチルオキシ、ネオペンチルオキシ、ヘキシルオキシ、イソヘキシルオキシ、ヘプチルオキシ、オクチルオキシ、ノニルオキシ、デシルオキシ、ウンデシルオキシ、ドデシルオキシ、トリデシルオキシ、テトラデシルオキシ、ペンタデシルオキシ基等のC1〜15の直鎖状または分枝状アルコキシ基等が挙げられる。
本明細書中、ハロゲン原子としては、例えばフッ素、塩素、臭素、ヨウ素が挙げられる。
本明細書中、トリハロメチル基としては、3個のハロゲン原子で置換されたメチル基が挙げられる。
本明細書中、トリハロメトキシ基としては、3個のハロゲン原子で置換されたメトキシ基が挙げられる。
本明細書中、C1〜4アルコキシカルボニル基としては、例えばメトキシカルボニル、エトキシカルボニル、プロポキシカルボニル、イソプロポキシカルボニル、ブトキシカルボニル、イソブトキシカルボニル、sec−ブトキシカルボニル、tert−ブトキシカルボニル等のC1〜4の直鎖状または分枝状アルコキシ基等が挙げられる。
本明細書中、C1〜2アルキルチオ基としては、例えばメチルチオ、エチルチオが挙げられる。
本明細書中、C1〜4アルキルチオ基としては、例えばメチルチオ、エチルチオ、プロピルチオ、イソプロピルチオ、ブチルチオ、イソブチルチオ、sec−ブチルチオ、tert−ブチルチオ、ペンチルチオ、イソペンチルチオ、ネオペンチルチオ、ヘキシルチオ等の炭素数1〜6のアルキルチオ基等が挙げられる。
本明細書中、C5〜14アルキルチオ基としては、例えばペンチルチオ、イソペンチルチオ、ネオペンチルチオ、ヘキシルチオ、ヘプチルチオ、オクチルチオ、ノニルチオ、デシルチオ、ウンデシルチオ、ドデシルチオ、トリデシルチオ、テトラデシルチオ、ペンタデシルチオ等の炭素数5〜14のアルキルチオ基等が挙げられる。
本明細書中、C1〜6アルキレン基としては、例えばメチレン、エチレン、プロピレン、イソプロピレン、ブチレン、イソブチレン、ペンチレン、ヘキシレン等の炭素数1〜6のアルキレン基等が挙げられる。
本明細書中、C2〜6アルケニレン基としては、例えばビニレン、プロペニレン、1−または2−ブテニレン、ブタジエニレン、ペンテニレン、ヘキセニレン等の炭素数2〜6のアルケニレン基等が挙げられる。
本明細書中、C2〜6アシル基としては、例えばエタノイル、プロパノイル、ブタノイル、2−メチルプロパノイル、ペンタノイル、2−メチルブタノイル、3−メチルブタノイル、ヘキサノイル、2−メチルペンタノイル、3−メチルペンタノイル、4−メチルペンタノイル、2−エチルブタノイル、2,3−ジメチルブタノイル基のC2〜6の直鎖状または分枝状アシル基等が挙げられる。
本明細書中、一部または全部が飽和されていてもよいC3〜15の単環、二環または三環式炭素環アリールとしては、スピロ結合した二環式炭素環および架橋した二環式炭素環が含まれる。例えば、シクロプロパン、シクロブタン、シクロペンタン、シクロヘキサン、シクロヘプタン、シクロオクタン、シクロノナン、シクロデカン、シクロウンデカン、シクロドデカン、シクロトリドデカン、シクロテトラデカン、シクロペンタデカン、シクロペンテン、シクロヘキセン、シクロヘプテン、シクロオクテン、シクロペンタジエン、シクロヘキサジエン、シクロヘプタジエン、シクロオクタジエン、ベンゼン、ペンタレン、パーヒドロペンタレン、アズレン、パーヒドロアズレン、インデン、パーヒドロインデン、インダン、ナフタレン、ジヒドロナフタレン、テトラヒドロナフタレン、パーヒドロナフタレン、ヘプタレン、パーヒドロヘプタレン、ビフェニレン、as−インダセン、s−インダセン、アセナフチレン、アセナフテン、フルオレン、フェナレン、フェナントレン、アントラセン、スピロ[4.4]ノナン、スピロ[4.5]デカン、スピロ[5.5]ウンデカン、ビシクロ[2.2.1]ヘプタン、ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−エン、ビシクロ[3.1.1]ヘプタン、ビシクロ[3.1.1]ヘプタ−2−エン、ビシクロ[2.2.2]オクタン、ビシクロ[2.2.2]オクタ−2−エン、アダマンタン、ノルアダマンタン等が挙げられる。
本明細書中、酸素原子、窒素原子および硫黄原子から選択される1〜5個のヘテロ原子を含む、一部または全部飽和されていてもよい3〜15員の単環、二環または三環式ヘテロ環アリールのうち、酸素原子、窒素原子および硫黄原子から選択される1〜5個のヘテロ原子を含む、3〜15員の単環、二環または三環式ヘテロ環アリールとしては、例えば、ピロール、イミダゾール、トリアゾール、テトラゾール、ピラゾール、ピリジン、ピラジン、ピリミジン、ピリダジン、アゼピン、ジアゼピン、フラン、ピラン、オキセピン、チオフェン、チオピラン、チエピン、オキサゾール、イソオキサゾール、チアゾール、イソチアゾール、フラザン、オキサジアゾール、オキサジン、オキサジアジン、オキサゼピン、オキサジアゼピン、チアジアゾール、チアジン、チアジアジン、チアゼピン、チアジアゼピン、インドール、イソインドール、インドリジン、ベンゾフラン、イソベンゾフラン、ベンゾチオフェン、イソベンゾチオフェン、ジチアナフタレン、インダゾール、キノリン、イソキノリン、キノリジン、プリン、フタラジン、プテリジン、ナフチリジン、キノキサリン、キナゾリン、シンノリン、ベンゾオキサゾール、ベンゾチアゾール、ベンゾイミダゾール、クロメン、ベンゾオキセピン、ベンゾオキサゼピン、ベンゾオキサジアゼピン、ベンゾチエピン、ベンゾチアゼピン、ベンゾチアジアゼピン、ベンゾアゼピン、ベンゾジアゼピン、ベンゾフラザン、ベンゾチアジアゾール、ベンゾトリアゾール、カルバゾール、β−カルボリン、アクリジン、フェナジン、ジベンゾフラン、キサンテン、ジベンゾチオフェン、フェノチアジン、フェノキサジン、フェノキサチイン、チアンスレン、フェナントリジン、フェナントロリン、ペリミジン等が挙げられる。
本明細書中、酸素原子、窒素原子および硫黄原子から選択される1〜5個のヘテロ原子を含む、一部または全部飽和されていてもよい3〜15員の単環、二環または三環式ヘテロ環アリールのうち、酸素原子、窒素原子および硫黄原子から選択される1〜5個のヘテロ原子を含む、一部または全部飽和された3〜15員の単環、二環または三環式ヘテロ環アリールとしては、例えば、アジリジン、アゼチジン、ピロリン、ピロリジン、イミダゾリン、イミダゾリジン、トリアゾリン、トリアゾリジン、テトラゾリン、テトラゾリジン、ピラゾリン、ピラゾリジン、ジヒドロピリジン、テトラヒドロピリジン、ピペリジン、ジヒドロピラジン、テトラヒドロピラジン、ピペラジン、ジヒドロピリミジン、テトラヒドロピリミジン、パーヒドロピリミジン、ジヒドロピリダジン、テトラヒドロピリダジン、パーヒドロピリダジン、ジヒドロアゼピン、テトラヒドロアゼピン、パーヒドロアゼピン、ジヒドロジアゼピン、テトラヒドロジアゼピン、パーヒドロジアゼピン、オキシラン、オキセタン、ジヒドロフラン、テトラヒドロフラン、ジヒドロピラン、テトラヒドロピラン、ジヒドロオキセピン、テトラヒドロオキセピン、パーヒドロオキセピン、チイラン、チエタン、ジヒドロチオフェン、テトラヒドロチオフェン、ジヒドロチオピラン、テトラヒドロチオピラン、ジヒドロチエピン、テトラヒドロチエピン、パーヒドロチエピン、ジヒドロオキサゾール、テトラヒドロオキサゾール(オキサゾリジン)、ジヒドロイソオキサゾール、テトラヒドロイソオキサゾール(イソオキサゾリジン)、ジヒドロチアゾール、テトラヒドロチアゾール(チアゾリジン)、ジヒドロイソチアゾール、テトラヒドロイソチアゾール(イソチアゾリジン)、ジヒドロフラザン、テトラヒドロフラザン、ジヒドロオキサジアゾール、テトラヒドロオキサジアゾール(オキサジアゾリジン)、ジヒドロオキサジン、テトラヒドロオキサジン、ジヒドロオキサジアジン、テトラヒドロオキサジアジン、ジヒドロオキサゼピン、テトラヒドロオキサゼピン、パーヒドロオキサゼピン、ジヒドロオキサジアゼピン、テトラヒドロオキサジアゼピン、パーヒドロオキサジアゼピン、ジヒドロチアジアゾール、テトラヒドロチアジアゾール(チアジアゾリジン)、ジヒドロチアジン、テトラヒドロチアジン、ジヒドロチアジアジン、テトラヒドロチアジアジン、ジヒドロチアゼピン、テトラヒドロチアゼピン、パーヒドロチアゼピン、ジヒドロチアジアゼピン、テトラヒドロチアジアゼピン、パーヒドロチアジアゼピン、モルホリン、チオモルホリン、オキサチアン、インドリン、イソインドリン、ジヒドロベンゾフラン、パーヒドロベンゾフラン、ジヒドロイソベンゾフラン、パーヒドロイソベンゾフラン、ジヒドロベンゾチオフェン、パーヒドロベンゾチオフェン、ジヒドロイソベンゾチオフェン、パーヒドロイソベンゾチオフェン、ジヒドロインダゾール、パーヒドロインダゾール、ジヒドロキノリン、テトラヒドロキノリン、パーヒドロキノリン、ジヒドロイソキノリン、テトラヒドロイソキノリン、パーヒドロイソキノリン、ジヒドロフタラジン、テトラヒドロフタラジン、パーヒドロフタラジン、ジヒドロナフチリジン、テトラヒドロナフチリジン、パーヒドロナフチリジン、ジヒドロキノキサリン、テトラヒドロキノキサリン、パーヒドロキノキサリン、ジヒドロキナゾリン、テトラヒドロキナゾリン、パーヒドロキナゾリン、ジヒドロシンノリン、テトラヒドロシンノリン、パーヒドロシンノリン、ベンゾオキサチアン、ジヒドロベンズオキサジン、ジヒドロベンゾチアジン、ピラジノモルホリン、ジヒドロベンゾオキサゾール、パーヒドロベンゾオキサゾール、ジヒドロベンゾチアゾール、パーヒドロベンゾチアゾール、ジヒドロベンゾイミダゾール、パーヒドロベンゾイミダゾール、ジヒドロベンゾアゼピン、テトラヒドロベンゾアゼピン、ジヒドロベンゾジアゼピン、テトラヒドロベンゾジアゼピン、ベンゾジオキセパン、ジヒドロベンゾオキサゼピン、テトラヒドロベンゾオキサゼピン、ジヒドロカルバゾール、テトラヒドロカルバゾール、パーヒドロカルバゾール、ジヒドロアクリジン、テトラヒドロアクリジン、パーヒドロアクリジン、ジヒドロジベンゾフラン、ジヒドロジベンゾチオフェン、テトラヒドロジベンゾフラン、テトラヒドロジベンゾチオフェン、パーヒドロジベンゾフラン、パーヒドロジベンゾチオフェン、ジオキソラン、ジオキサン、ジチオラン、ジチアン、ジオキサインダン、ベンゾジオキサン、クロマン、ベンゾジチオラン、ベンゾジチアン等が挙げられる。
本発明においては、特に指示しない限り異性体はこれをすべて包含する。例えば、アルキル基、アルコキシ基およびアルキレン基には直鎖のものおよび分枝鎖のものが含まれる。さらに、二重結合、環、縮合環における異性体(E、Z、シス、トランス体)、不斉炭素の存在等による異性体(R、S体、α、β体、エナンチオマー、ジアステレオマー)、旋光性を有する光学活性体(D、L、d、l体)、クロマトグラフ分離による極性体(高極性体、低極性体)、平衡化合物、回転異性体、これらの任意の割合の混合物、ラセミ混合物は、すべて本発明に含まれる。
本発明においては、特に断わらない限り、当業者にとって明らかなように

α−配置とβ−配置の混合物であることを表わす。
本発明化合物は、公知の方法で薬学的に許容される塩に変換される。薬学的に許容される塩は毒性のない、水溶性のものが好ましい。適当な塩として、例えば、アルカリ金属(カリウム、ナトリウム、リチウム等)の塩、アルカリ土類金属(カルシウム、マグネシウム等)の塩、アンモニウム塩(テトラメチルアンモニウム塩、テトラブチルアンモニウム塩等)、有機アミン(トリエチルアミン、メチルアミン、ジメチルアミン、シクロペンチルアミン、ベンジルアミン、フェネチルアミン、ピペリジン、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリス(ヒドロキシメチル)メチルアミン、リジン、アルギニン、N−メチル−D−グルカミン等)の塩、酸付加物塩(無機酸塩(塩酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、硫酸塩、リン酸塩、硝酸塩等)、有機酸塩(酢酸塩、トリフルオロ酢酸塩、乳酸塩、酒石酸塩、シュウ酸塩、フマル酸塩、マレイン酸塩、安息香酸塩、クエン酸塩、メタンスルホン酸塩、エタンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、トルエンスルホン酸塩、イセチオン酸塩、グルクロン酸塩、グルコン酸塩等)等)が挙げられる。
本発明化合物の塩には、溶媒和物、または上記本発明化合物のアルカリ(土類)金属塩、アンモニウム塩、有機アミン塩、酸付加物塩の溶媒和物も含まれる。
溶媒和物は非毒性かつ水溶性であることが好ましい。適当な溶媒和物としては、例えば水、アルコール系溶媒(エタノール等)等の溶媒和物が挙げられる。
一般式(I)中、Rとして好ましくは−COR基、または−CHOR基であり、より好ましくは−COR基である。
一般式(I)中、Rとして好ましくは水酸基、またはC1〜6アルコキシ基であり、より好ましくは水酸基である。
一般式(I)中、Rとして好ましくは水素原子、またはC2〜6アシル基であり、より好ましくは水素原子である。
一般式(I)中、Dとして好ましくは単結合、またはC1〜6アルキレン基であり、より好ましくはC1〜6アルキレン基であり、さらに好ましくはメチレン基、またはエチレン基である。
一般式(I)中、Rとして好ましくはC1〜6アルキル基または水素原子であり、より好ましくはC1〜6アルキル基であり、さらに好ましくはメチル基である。
一般式(I)中、Rとして好ましくは水素原子、C1〜6アルキル基、C1〜6アルコキシ基、ハロゲン原子、またはトリハロメチル基であり、より好ましくは水素原子、C1〜6アルキル基、C1〜6アルコキシ基、またはハロゲン原子であり、さらに好ましくは水素原子、C1〜6アルコキシ基、またはハロゲン原子である。
一般式(I)中、Rとして好ましくは水素原子、C1〜6アルキル基、C1〜6アルコキシ基、ハロゲン原子、またはトリハロメチル基であり、より好ましくは水素原子、C1〜6アルキル基、C1〜6アルコキシ基、またはハロゲン原子であり、さらに好ましくは水素原子、C1〜6アルキル基、またはハロゲン原子である。
一般式(I)中、mとして好ましくは1〜3の整数であり、より好ましくは1〜2の整数であり、さらに好ましくは1である。
一般式(I)中、nとして好ましくは1〜3の整数であり、より好ましくは1〜2の整数であり、さらに好ましくは1である。
一般式(I)中、Rとして好ましくはR5−1、R5−2、R5−3、R5−4、R5−5またはR5−6であり、より好ましくはR5−1、R5−2、R5−3またはR5−4であり、さらに好ましくはR5−1またはR5−3である。
一般式(I)中、R5−2として好ましくは1〜5個の酸素原子および/または硫黄原子で置き換えられていてもよいC1〜15アルキル基、または1〜5個の酸素原子および/または硫黄原子で置き換えられていてもよいC2〜15アルケニル基であり、より好ましくは1〜5個の酸素原子および/または硫黄原子で置き換えられていてもよいC1〜15アルキル基であり、さらに好ましくはC5〜14アルキルチオ基、C1〜4アルキルチオ基で置換されたC1〜6アルキル基、(C1〜4アルキルチオ)−C1〜4アルコキシ基、(C1〜4アルコキシ)−C1〜4アルキルチオ基、(C1〜4アルキルチオ)−C1〜4アルキルチオ基、(C1〜4アルコキシ)−(C1〜2アルコキシ)−C1〜4アルキル基、(C1〜4アルキルチオ)−(C1〜2アルコキシ)−C1〜4アルキル基、(C1〜4アルコキシ)−(C1〜2アルキルチオ)−C1〜4アルキル基、(C1〜4アルキルチオ)−(C1〜2アルキルチオ)−C1〜4アルキル基、(C1〜4アルコキシ)−(C1〜2アルコキシ)−C1〜4アルコキシ基、(C1〜4アルキルチオ)−(C1〜2アルコキシ)−C1〜4アルコキシ基、(C1〜4アルコキシ)−(C1〜2アルキルチオ)−C1〜4アルコキシ基、(C1〜4アルキルチオ)−(C1〜2アルキルチオ)−C1〜4アルコキシ基、(C1〜4アルコキシ)−(C1〜2アルコキシ)−C1〜4アルキルチオ基、(C1〜4アルキルチオ)−(C1〜2アルコキシ)−C1〜4アルキルチオ基、(C1〜4アルコキシ)−(C1〜2アルキルチオ)−C1〜4アルキルチオ基、(C1〜4アルキルチオ)−(C1〜2アルキルチオ)−C1〜4アルキルチオ基、(C1〜4アルコキシ)−(C1〜2アルコキシ)−(C1〜2アルコキシ)−C1〜4アルキル基、(C1〜4アルキルチオ)−(C1〜2アルコキシ)−(C1〜2アルコキシ)−C1〜4アルキル基、(C1〜4アルコキシ)−(C1〜2アルキルチオ)−(C1〜2アルコキシ)−C1〜4アルキル基、(C1〜4アルキルチオ)−(C1〜2アルキルチオ)−(C1〜2アルコキシ)−C1〜4アルキル基、(C1〜4アルコキシ)−(C1〜2アルコキシ)−(C1〜2アルキルチオ)−C1〜4アルキル基、(C1〜4アルキルチオ)−(C1〜2アルコキシ)−(C1〜2アルキルチオ)−C1〜4アルキル基、(C1〜4アルコキシ)−(C1〜2アルキルチオ)−(C1〜2アルキルチオ)−C1〜4アルキル基、または(C1〜4アルキルチオ)−(C1〜2アルキルチオ)−(C1〜2アルキルチオ)−C1〜4アルキル基である。
一般式(I)中、R5−3として好ましくはC1〜6アルコキシ基で置換されたC1〜6アルキル基、またはC1〜6アルコキシ基で置換されたC1〜6アルコキシ基である。
一般式(I)中、R5−4として好ましくは必ず1つの窒素原子で置き換えられ、さらに1〜4個の窒素原子、酸素原子および/または硫黄原子で置き換えられていてもよいC1〜15アルキル基、または必ず1つの窒素原子で置き換えられ、さらに1〜4個の窒素原子、酸素原子および/または硫黄原子で置き換えられていてもよいC2〜15アルケニル基であり、より好ましくは必ず1つの窒素原子で置き換えられ、さらに1〜4個の窒素原子、酸素原子および/または硫黄原子で置き換えられていてもよいC1〜15アルキル基である。
一般式(I)中、Gとして好ましくはGまたはGであり、より好ましくはGである。
一般式(I)中、Gとして好ましくは1〜2個の酸素原子および/または硫黄原子で置き換えられてもよいC1〜6アルキレン基または1〜2個の酸素原子および/または硫黄原子で置き換えられてもよいC2〜6アルケニレン基であり、より好ましくは1個の酸素原子で置き換えられてもよいC1〜6アルキレン基である。
一般式(I)中、Gとして好ましくは1つの窒素原子で置き換えられ、さらに1〜2個の窒素原子、酸素原子および/または硫黄原子で置き換えられてもよいC1〜6アルキレン基であり、より好ましくは1つの窒素原子で置き換えられているC1〜6アルキレン基である。
一般式(I)中、

しくはヘテロ環−2であり、さらに好ましくは酸素原子、窒素原子、および硫黄原子から選択される1〜3個のヘテロ原子を含む、一部または全部が飽和されていてもよい3〜10員の単環または二環式ヘテロ環アリールである。
一般式(I)中、

しくはヘテロ環−3であり、さらに好ましくは酸素原子、窒素原子、および硫黄原子から選択される1〜3個のヘテロ原子を含む、一部または全部が飽和されていてもよい3〜10員の単環または二環式ヘテロ環アリールである。
一般式(I)中、Aとして好ましくはカルボニル基、または−S(O)−基、であり、より好ましくはカルボニル基または−SO−基であり、さらに好ましくはカルボニル基である。
一般式(I)中、pとして好ましくは1または2であり、より好ましくは2である。

一般式(I)で示される化合物のうち、好ましい化合物としては、
一般式(I−A−1)

(式中、R6−1は水酸基、またはC1〜6アルコキシ基を表わし、その他の記号は前記と同じ意味を表わす。)で示される化合物、
一般式(I−A−2)

(式中、すべての記号は前記と同じ意味を表わす。)で示される化合物、
一般式(I−A−3)

(式中、すべての記号は前記と同じ意味を表わす。)で示される化合物、
一般式(I−A−4)

(式中、すべての記号は前記と同じ意味を表わす。)で示される化合物、
一般式(I−A−5)

(式中、すべての記号は前記と同じ意味を表わす。)で示される化合物、
一般式(I−A−6)

(式中、すべての記号は前記と同じ意味を表わす。)で示される化合物、
一般式(I−A−7)

(式中、すべての記号は前記と同じ意味を表わす。)で示される化合物、
一般式(I−A−8)

(式中、すべての記号は前記と同じ意味を表わす。)で示される化合物、
一般式(I−A−9)

(式中、すべての記号は前記と同じ意味を表わす。)で示される化合物、
一般式(I−A−10)

(式中、すべての記号は前記と同じ意味を表わす。)で示される化合物、
一般式(I−A−11)

(式中、すべての記号は前記と同じ意味を表わす。)で示される化合物、
一般式(I−A−12)

(式中、すべての記号は前記と同じ意味を表わす。)で示される化合物、
一般式(I−A−13)

(式中、すべての記号は前記と同じ意味を表わす。)で示される化合物、
一般式(I−B−1)

(式中、すべての記号は前記と同じ意味を表わす。)で示される化合物、
一般式(I−B−2)

(式中、すべての記号は前記と同じ意味を表わす。)で示される化合物、
一般式(I−B−3)

(式中、すべての記号は前記と同じ意味を表わす。)で示される化合物、
一般式(I−B−4)

(式中、すべての記号は前記と同じ意味を表わす。)で示される化合物、
一般式(I−B−5)

(式中、すべての記号は前記と同じ意味を表わす。)で示される化合物、
一般式(I−B−6)

(式中、すべての記号は前記と同じ意味を表わす。)で示される化合物、
一般式(I−B−7)

(式中、すべての記号は前記と同じ意味を表わす。)で示される化合物、
一般式(I−B−8)

(式中、すべての記号は前記と同じ意味を表わす。)で示される化合物、
一般式(I−B−9)

(式中、すべての記号は前記と同じ意味を表わす。)で示される化合物、
一般式(I−B−10)

(式中、すべての記号は前記と同じ意味を表わす。)で示される化合物、
一般式(I−B−11)

(式中、すべての記号は前記と同じ意味を表わす。)で示される化合物、
一般式(I−B−12)

(式中、すべての記号は前記と同じ意味を表わす。)で示される化合物、
一般式(I−B−13)

(式中、すべての記号は前記と同じ意味を表わす。)で示される化合物が挙げられる。
本発明の具体的な化合物としては、実施例の化合物、表1〜表60で示される化合物、(1−{2−[2−(2−エトキシエトキシ)エトキシ]ベンゾイル}−5−イソプロピル−2−メチル−1H−インドール−3−イル)酢酸、{1−[4−(1,3−ベンゾジオキソール−2−イルメトキシ)−2,6−ジメチルベンゾイル]−6−エチル−2−メチル−1H−インドール−5−イル}酢酸、3−[2−メチル−1−({2−[(1−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−3−イル)メトキシ]−1H−インドール−5−イル}カルボニル)−1H−インドール−4−イル]プロパン酸、(2,5,6−トリメチル−1−{[2−(ピラジン−2−イルメトキシ)−1H−インドール−5−イル]カルボニル}−1H−インドール−3−イル)酢酸、{4−フルオロ−2−メチル−1−[(5−{2−[2−(プロピルスルファニル)エトキシ]エトキシ}−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)カルボニル]−1H−インドール−6−イル}酢酸、[1−({3,5−ジメチル−4−[3−(1,3−チアゾール−2−イルスルファニル)プロポキシ]フェニル}スルフィニル)−2,7−ジメチル−1H−インドール−5−イル]酢酸、[1−({2−クロロ−4−[(2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−2−イルメチル)スルファニル]−5−フルオロフェニル}スルホニル)−3−メチル−1H−インドール−5−イル]酢酸、5−フルオロ−2−メチル−1−{[6−(キノリン−3−イルメトキシ)−5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−2−イル]カルボニル}−1H−インドール−3−カルボン酸、[1−({4−[2−(6−クロロピリジン−2−イル)エトキシ]シクロヘキシル}カルボニル)−2−メチル−1H−インドール−7−イル]酢酸、[1−({5−[(6−クロロ−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−2−イル)メトキシ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル}カルボニル)−4−フルオロ−2−メチル−1H−インドール−6−イル]酢酸、{1−[6−(1,3−ジヒドロ−2−ベンゾフラン−1−イルメトキシ)−2−ナフトイル]−2−メチル−1H−インドール−5−イル}酢酸、{1−[(5−{2−[(2−エトキシエチル)(メチル)アミノ]エトキシ}ピペラジン−2−イル)カルボニル]−5−フルオロ−2−メチル−1H−インドール−7−イル}酢酸、{2−メチル−1−[(5−フェニルピラジン−2−イル)カルボニル]−1H−インドール−6−イル}酢酸、{5−ブチル−1−[(5−ヒドロキシ−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)カルボニル]−2−メチル−1H−インドール−7−イル}酢酸、3−[1−({4−[2−(イソキサゾール−3−イルメトキシ)エトキシ]−1,3−チアゾール−2−イル}カルボニル)−6−メトキシ−2−メチル−1H−インドール−4−イル]プロパン酸、{2−エチル−7−メチル−1−[2,3,5,6−テトラメチル−4−(3−ピラジン−2−イルプロピル)ベンゾイル]−1H−インドール−5−イル}酢酸、(4−クロロ−1−{2,5−ジフルオロ−4−[(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルメチル)スルファニル]ベンゾイル}−1H−インドール−5−イル)酢酸、1−[(5−ヒドロキシピリジン−3−イル)カルボニル]−2−メチル−1H−インドール−3−カルボン酸、その塩、そのN−オキシド体、その溶媒和物、もしくはそれらのプロドラッグが挙げられる。
本発明の具体的な化合物として好ましくは、実施例の化合物または表1〜表60で示される化合物であり、さらに好ましくは、実施例の化合物である。
表中、すべての記号は前記と同じ意味を表わす。




























































本発明の化合物は、CRTH2受容体および/またはDP受容体に対して特異的に結合し、プロスタノイド受容体に対して選択性を有し、とりわけPGD受容体以外のプロスタグランジン受容体に対して結合が弱く、選択性に優れている。また本発明化合物は溶解性、吸収性などに優れている。これらは医薬品として開発するにあたり要求される重要な物理的、化学的、薬理学的性質であり、本発明化合物は大変優れた医薬品となる条件を持ち合わせている[The Merck Manual of Diagnosis and Therapy(17th Ed),Merck & Co.出版]。
[本発明化合物の製造方法]
一般式(I)で示される本発明化合物は、以下に示す方法または実施例に示す方法に従って製造することができる。
a)一般式(I)で示される化合物のうち、Rが−COR基を表わし、かつRが水酸基を表わす化合物、すなわち、一般式(IA)

(式中、すべての記号は前記と同じ意味を表わす。)で示される化合物は以下に示す方法によって製造することができる。
一般式(IA)で示される化合物は、一般式(II)

(式中、R100はカルボキシル基の保護基を表わし、R2−1、R3−1、R4−1、R5−1およびAはR、R、R、RおよびAと同じ意味を表わすが、R2−1、R3−1、R4−1、R5−10およびAによって表わされる基に含まれる水酸基、またはアミノ基は保護が必要な場合には保護されているものとする。その他の記号は前記と同じ意味を表わす。)で示される化合物をカルボキシル基の保護基の脱保護反応に付し、さらに必要に応じて保護基の脱保護反応に付すことにより製造することができる。
カルボキシル基、水酸基、またはアミノ基の保護基の脱保護反応は、よく知られており、例えば、
(1)アルカリ加水分解、
(2)酸性条件下における脱保護反応、
(3)加水素分解による脱保護反応、
(4)シリル基の脱保護反応、
(5)金属を用いた脱保護反応、
(6)金属錯体を用いた脱保護反応等が挙げられる。
これらの方法を具体的に説明すると、
(1)アルカリ加水分解による脱保護反応は、例えば、有機溶媒(メタノール、テトラヒドロフラン、ジオキサン等)中、アルカリ金属の水酸化物(水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム等)、アルカリ土類金属の水酸化物(水酸化バリウム、水酸化カルシウム等)または炭酸塩(炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等)あるいはその水溶液もしくはこれらの混合物を用いて、0〜40℃の温度で行なわれる。
(2)酸条件下での脱保護反応は、例えば、有機溶媒(ジクロロメタン、クロロホルム、ジオキサン、酢酸エチル、アニソール等)中、有機酸(酢酸、トリフルオロ酢酸、メタンスルホン酸、p−トシル酸等)、または無機酸(塩酸、硫酸等)もしくはこれらの混合物(臭化水素/酢酸等)中、2,2,2−トリフルオロエタノールの存在下または非存在下、0〜100℃の温度で行なわれる。
(3)加水素分解による脱保護反応は、例えば、溶媒(エーテル系(テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン、ジエチルエーテル等)、アルコール系(メタノール、エタノール等)、ベンゼン系(ベンゼン、トルエン等)、ケトン系(アセトン、メチルエチルケトン等)、ニトリル系(アセトニトリル等)、アミド系(ジメチルホルムアミド等)、水、酢酸エチル、酢酸またはそれらの2以上の混合溶媒等)中、触媒(パラジウム−炭素、パラジウム黒、水酸化パラジウム−炭素、酸化白金、ラネーニッケル等)の存在下、常圧または加圧下の水素雰囲気下またはギ酸アンモニウム存在下、0〜200℃の温度で行なわれる。
(4)シリル基の脱保護反応は、例えば、水と混和しうる有機溶媒(テトラヒドロフラン、アセトニトリル等)中、テトラブチルアンモニウムフルオライドを用いて、0〜40℃の温度で行なわれる。
(5)金属を用いた脱保護反応は、例えば、酸性溶媒(酢酸、pH4.2〜7.2の緩衝液またはそれらの溶液とテトラヒドロフラン等の有機溶媒との混合液)中、粉末亜鉛の存在下、必要であれば超音波をかけながら、0〜40℃の温度で行なわれる。
(6)金属錯体を用いる脱保護反応は、例えば、有機溶媒(ジクロロメタン、ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフラン、酢酸エチル、アセトニトリル、ジオキサン、エタノール等)、水またはそれらの混合溶媒中、トラップ試薬(水素化トリブチルスズ、トリエチルシラン、ジメドン、モルホリン、ジエチルアミン、ピロリジン等)、有機酸(酢酸、ギ酸、2−エチルヘキサン酸等)および/または有機酸塩(2−エチルヘキサン酸ナトリウム、2−エチルヘキサン酸カリウム等)の存在下、ホスフィン系試薬(トリフェニルホスフィン等)の存在下または非存在下、金属錯体(テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム(0)、二塩化ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)、酢酸パラジウム(II)、塩化トリス(トリフェニルホスフィン)ロジウム(I)等)を用いて、0〜40℃の温度で行なわれる。
また、上記以外にも、例えば、T.W.Greene,Protective Groups in Organic Synthesis,Wiley,New York,1999に記載された方法によって、脱保護反応を行なうことができる。
カルボキシル基の保護基としては、例えばメチル基、エチル基、アリル基、t−ブチル基、トリクロロエチル基、ベンジル(Bn)基、フェナシル基、p−メトキシベンジル基、トリチル基、2−クロロトリチル基またはそれらの構造が結合した固相担体等が挙げられる。
水酸基の保護基としては、例えば、メチル基、トリチル基、メトキシメチル(MOM)基、1−エトキシエチル(EE)基、メトキシエトキシメチル(MEM)基、2−テトラヒドロピラニル(THP)基、トリメチルシリル(TMS)基、トリエチルシリル(TES)基、t−ブチルジメチルシリル(TBDMS)基、t−ブチルジフェニルシリル(TBDPS)基、アセチル(Ac)基、ピバロイル基、ベンゾイル基、ベンジル(Bn)基、p−メトキシベンジル基、アリルオキシカルボニル(Alloc)基、2,2,2−トリクロロエトキシカルボニル(Troc)基等が挙げられる。
アミノ基の保護基としては、例えばベンジルオキシカルボニル基、t−ブトキシカルボニル基、アリルオキシカルボニル(Alloc)基、1−メチル−1−(4−ビフェニル)エトキシカルボニル(Bpoc)基、トリフルオロアセチル基、9−フルオレニルメトキシカルボニル基、ベンジル(Bn)基、p−メトキシベンジル基、ベンジルオキシメチル(BOM)基、2−(トリメチルシリル)エトキシメチル(SEM)基等が挙げられる。
カルボキシル基、水酸基、またはアミノ基の保護基としては、上記した以外にも容易にかつ選択的に脱離できる基であれば特に限定されない。例えば、T.W.Greene,Protective Groups in Organic Synthesis,Wiley,New York,1999に記載されたものが用いられる。
当業者には容易に理解できることではあるが、これらの脱保護反応を使い分けることにより、目的とする本発明化合物を容易に製造することができる。
b)一般式(I)で示される化合物のうち、Rが−COR基を表わし、かつRがC1〜6アルコキシ基、フェニル基で置換されたC1〜6アルコキシ基、またはC2〜6アルケニルオキシ基を表わす化合物、すなわち、一般式(IB)

(式中、R6−3はC1〜6アルコキシ基、フェニル基で置換されたC1〜6アルコキシ基、またはC2〜6アルケニルオキシ基を表わし、その他の記号は前記と同じ意味を表わす。)で示される化合物は、以下に示す方法によって製造することができる。
一般式(IB)で示される化合物は、一般式(III)

(式中、すべての記号は前記と同じ意味を表わす。)で示される化合物と、一般式(IV)

(式中、R200はC1〜6アルキル基、フェニル基で置換されたC1〜6アルキル基、またはC2〜6アルケニル基を表わす。)で示される化合物をエステル化反応に付し、さらに必要に応じて保護基の脱保護反応に付すことにより製造することができる。
エステル化反応は公知であり、例えば、
(1)酸ハライドを用いる方法、
(2)混合酸無水物を用いる方法、
(3)縮合剤を用いる方法等が挙げられる。
これらの方法を具体的に説明すると、
(1)酸ハライドを用いる方法は、例えば、カルボン酸を有機溶媒(クロロホルム、ジクロロメタン、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン等)中または無溶媒で、酸ハライド化剤(オキザリルクロライド、チオニルクロライド等)と−20℃〜還流温度で反応させ、得られた酸ハライドを塩基(ピリジン、トリエチルアミン、ジメチルアニリン、ジメチルアミノピリジン、ジイソプロピルエチルアミン等)の存在下、アルコールと有機溶媒(クロロホルム、ジクロロメタン、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン等)中、0〜40℃の温度で反応させることにより行なわれる。また、有機溶媒(ジオキサン、テトラヒドロフラン等)中、アルカリ水溶液(重曹水または水酸化ナトリウム溶液等)を用いて、酸ハライドと0〜40℃で反応させることにより行なうこともできる。
(2)混合酸無水物を用いる方法は、例えば、カルボン酸を有機溶媒(クロロホルム、ジクロロメタン、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン等)中または無溶媒で、塩基(ピリジン、トリエチルアミン、ジメチルアニリン、ジメチルアミノピリジン、ジイソプロピルエチルアミン等)の存在下、酸ハライド(ピバロイルクロライド、トシルクロライド、メシルクロライド等)、または酸誘導体(クロロギ酸エチル、クロロギ酸イソブチル等)と、0〜40℃で反応させ、得られた混合酸無水物を有機溶媒(クロロホルム、ジクロロメタン、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン等)中、アルコールと0〜40℃で反応させることにより行なわれる。
(3)縮合剤を用いる方法は、例えば、カルボン酸とアルコールを、有機溶媒(クロロホルム、ジクロロメタン、ジメチルホルムアミド、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン等)中、または無溶媒で、塩基(ピリジン、トリエチルアミン、ジメチルアニリン、ジメチルアミノピリジン等)の存在下または非存在下、縮合剤(1,3−ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)、1−エチル−3−[3−(ジメチルアミノ)プロピル]カルボジイミド(EDC)、1,1’−カルボニルジイミダゾール(CDI)、2−クロロ−1−メチルピリジニウムヨウ素、1−プロピルホスホン酸環状無水物(1−propanephosphonic acid cyclic anhydride、PPA)等)を用い、1−ヒドロキシベンズトリアゾール(HOBt)を用いるか用いないで、0〜40℃で反応させることにより行なわれる。
これら(1)、(2)および(3)の反応は、いずれも不活性ガス(アルゴン、窒素等)雰囲気下、無水条件で行なうことが望ましい。
保護基の脱保護反応は前記と同様の方法により行うことができる。
c)一般式(I)で示される化合物のうち、Rが−COR基を表わし、かつRが−NR基を表わす化合物、すなわち、一般式(IC)

(式中、すべての記号は前記と同じ意味を表わす。)で示される化合物は以下に示す方法によって製造することができる。
一般式(IC)で示される化合物は、一般式(III)で示される化合物と、一般式(V)

(式中、R8−1およびR9−1はRおよびRと同じ意味を表わすが、R8−1およびR9−1によって表わされる基に含まれる水酸基、またはアミノ基は保護が必要な場合には保護されているものとする。)で示される化合物をアミド化反応に付し、さらに必要に応じて保護基の脱保護反応に付すことにより製造することができる。
アミド化反応は公知であり、例えば、
(1)酸ハライドを用いる方法、
(2)混合酸無水物を用いる方法、
(3)縮合剤を用いる方法等が挙げられる。
これらの方法を具体的に説明すると、
(1)酸ハライドを用いる方法は、例えば、カルボン酸を有機溶媒(クロロホルム、ジクロロメタン、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン等)中または無溶媒で、酸ハライド化剤(オキザリルクロライド、チオニルクロライド等)と−20℃〜還流温度で反応させ、得られた酸ハライドを塩基(ピリジン、トリエチルアミン、ジメチルアニリン、ジメチルアミノピリジン、ジイソプロピルエチルアミン等)の存在下、アミンと有機溶媒(クロロホルム、ジクロロメタン、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、アセトニトリル、酢酸エチル等)中、0〜40℃の温度で反応させることにより行なわれる。また、得られた酸ハライドを有機溶媒(ジオキサン、テトラヒドロフラン、ジクロロメタン等)中、相間移動触媒(テトラブチルアンモニウムクロライド、トリエチルベンジルアンモニウムクロリド、トリn−オクチルメチルアンモニウムクロリド、トリメチルデシルアンモニウムクロリド、テトラメチルアンモニウムブロミド等の四級アンモニウム塩等)の存在下または非存在下、アルカリ水溶液(重曹水または水酸化ナトリウム溶液等)を用いて、アミンと0〜40℃で反応させることにより行なうこともできる。
(2)混合酸無水物を用いる方法は、例えば、カルボン酸を有機溶媒(クロロホルム、ジクロロメタン、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン等)中または無溶媒で、塩基(ピリジン、トリエチルアミン、ジメチルアニリン、ジメチルアミノピリジン、ジイソプロピルエチルアミン等)の存在下、酸ハライド(ピバロイルクロライド、トシルクロライド、メシルクロライド等)、または酸誘導体(クロロギ酸エチル、クロロギ酸イソブチル等)と、0〜40℃で反応させ、得られた混合酸無水物を有機溶媒(クロロホルム、ジクロロメタン、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン等)中、アミンと0〜40℃で反応させることにより行なわれる。
(3)縮合剤を用いる方法は、例えば、カルボン酸とアミンを、有機溶媒(クロロホルム、ジクロロメタン、ジメチルホルムアミド、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン等)中、または無溶媒で、塩基(ピリジン、トリエチルアミン、ジメチルアニリン、ジメチルアミノピリジン等)の存在下または非存在下、縮合剤(1,3−ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)、1−エチル−3−[3−(ジメチルアミノ)プロピル]カルボジイミド(EDC)、1,1’−カルボニルジイミダゾール(CDI)、2−クロロ−1−メチルピリジニウムヨウ素、1−プロピルホスホン酸環状無水物(1−propanephosphonic acid cyclic anhydride、PPA)等)を用い、1−ヒドロキシベンズトリアゾール(HOBt)を用いるか用いないで、0〜40℃で反応させることにより行なわれる。
これら(1)、(2)および(3)の反応は、いずれも不活性ガス(アルゴン、窒素等)雰囲気下、無水条件で行なうことが望ましい。
保護基の脱保護反応は前記と同様の方法により行うことができる。
d)一般式(I)で示される化合物のうち、Rが−CHOR基を表わし、かつRが水素原子を表わす化合物、すなわち、一般式(ID)

(式中、すべての記号は前記と同じ意味を表わす。)で示される化合物は、以下に示す方法によって製造することができる。
一般式(ID)で示される化合物は、一般式(III)で示される化合物を還元反応に付し、さらに必要に応じて保護基の脱保護反応に付すことにより製造することができる。
還元反応は公知であり、例えば、有機溶媒(テトラヒドロフラン等)中、ボラン錯体(ボラン・テトラヒドロフラン錯体、ボラン・ジメチルスルフィド錯体等)を用いて、0〜80℃で行なわれるか、カルボン酸を不活性有機溶媒(クロロホルム、塩化メチレン、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン等)中または無溶媒で、三級アミン(ピリジン、トリエチルアミン、ジメチルアニリン、ジメチルアミノピリジン等)の存在下、酸誘導体(クロロギ酸エチル、クロロギ酸イソブチル等)と、0〜40℃で反応させ、得られた混合酸無水物を不活性有機溶媒(クロロホルム、塩化メチレン、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン等)中、還元剤(水素化ホウ素ナトリウム等)を用いて、0〜40℃で反応させることにより行なわれる。
保護基の脱保護反応は前記と同様の方法により行うことができる。
e)一般式(I)で示される化合物のうち、Rが−CHOR基を表わし、かつRがC2〜6アシル基を表わす化合物、すなわち、一般式(IE)

(式中、R7−1はC2〜6アシル基を表わし、その他の記号は前記と同じ意味を表わす。)で示される化合物は以下に示す方法によって製造することができる。
一般式(IE)で示される化合物は、一般式(VI)

(式中、すべての記号は前記と同じ意味を表わす。)で示される化合物と、一般式(VII)

(式中、R202はC1〜5アルキル基を表わす。)で示される化合物をエステル化反応に付し、さらに必要に応じて保護基の脱保護反応に付すことにより製造することができる。
エステル化反応および保護基の脱保護反応は前記と同様の方法により行うことができる。
一般式(II)で示される化合物のうち、Aがカルボニル基、または−SO−基を表わす化合物、すなわち、一般式(II−1)

(式中、Aはカルボニル基、または−SO−基を表わし、その他の記号は前記と同じ意味を表わす。)で示される化合物は以下に示す方法によって製造することができる。
一般式(II−1)で示される化合物は、一般式(VIII)

(式中、すべての記号は前記と同じ意味を表わす。)で示される化合物と、一般式(IX)

(式中、すべての記号は前記と同じ意味を表わす。)で示される化合物をアミド化反応に付し、さらに必要に応じて保護基の脱保護反応に付すことにより製造することができる。
アミド化反応および保護基の脱保護反応は前記と同様の方法により行なうことができる。

わし、かつGが−O−(C1〜5アルキレン)−基を表わす化合物、すなわち、一般式(II−2)

(式中、G1−1は−O−(C1〜5アルキレン)−基を表わし、その他の記号は前記と同じ意味を表わす。)で示される化合物は、一般式(X)

(式中、すべての記号は前記と同じ意味を表わす。)で示される化合物と、一般式(XI)

(式中、G1−2はC1〜5アルキレン基を表わし、その他の記号は前記と同じ意味を表わす。)で示される化合物をエーテル化反応に付し、さらに必要に応じて保護基の脱保護反応に付すことにより製造することもできる。
このエーテル化反応は公知であり、例えば、有機溶媒(ジクロロメタン、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、アセトニトリル、ベンゼン、トルエン等)中、アゾ化合物(アゾジカルボン酸ジエチル(DEAD)、アゾジカルボン酸ジイソプロピル、1,1’−(アゾジカルボニル)ジピペリジン、1,1’−アゾビス(N,N−ジメチルホルムアミド)等)およびホスフィン化合物(トリフェニルホスフィン、トリブチルホスフィン、トリメチルホスフィン、ポリマーサポートトリフェニルホスフィン等)の存在下、相当するアルコール化合物と0〜60℃で反応させることにより行なわれる。
保護基の脱保護反応は前記と同様の方法により行なうことができる。
一般式(II)、(IV)、(V)、(VII)、(VIII)、(IX)、(X)および(XI)で示される化合物はそれ自体公知であるか、あるいは公知の方法により容易に製造することができる。
例えば、一般式(II)で示される化合物のうち、−D−COOR100基がインドール環の3位に置換し、R3−1がインドール環の4〜7位に置換し、かつAがカルボニル基である化合物、すなわち、一般式(II−3)

(式中、すべての記号は前記と同じ意味を表わす。)で示される化合物は、以下の反応工程式1および2で示される方法により製造することができる。反応工程式中、Dは単結合、またはC1〜6アルキレン基を表わし、DはC2〜6アルケニレン基を表わし、DはC1〜6アルキレン基を表わし、R203はハロゲン原子、または水酸基を表わし、R204は水酸基の保護基を表わし、その他の記号は前記と同じ意味を表わす。


反応工程式1および2中、出発原料として用いる一般式(VIII)、(IX)、(XIV−1)、(XV)、(XVIII)、(XIX)および(XXII)で示される化合物は公知であるか、あるいは公知の方法により容易に製造することができる。
例えば、(XIV−1)で示される化合物は、Tetrahedron.,30,1445−1455(1974)記載の方法に準じて製造することができる。
本明細書中の各反応において、反応生成物は通常の精製手段、例えば、常圧下または減圧下における蒸留、シリカゲルまたはケイ酸マグネシウムを用いた高速液体クロマトグラフィー、薄層クロマトグラフィー、あるいはカラムクロマトグラフィーまたは洗浄、再結晶等の方法により精製することができる。精製は各反応ごとに行なってもよいし、いくつかの反応終了後に行なってもよい。
[本発明化合物の薬理活性]
一般式(I)で示される本発明化合物は、ヒトCRTH2受容体に強く結合し、拮抗する。このことは、以下に示す受容体結合実験および受容体拮抗活性測定実験により確認された。
測定方法はWO01/14882号、特開2002−98702などに一般的な記載がある。本発明者らは、簡便で精度良くヒトCRTH2受容体に対する本発明化合物等の作用を測定するため種々の改良を加えた方法を用いて行なった。具体的に以下の実験例で示す。いずれもヒトCRTH2受容体遺伝子を安定的に発現させたチャイニーズハムスター卵巣細胞(以下、CRTH2−CHOと略記する。)を用いた。
実験例1:ヒトCRTH2受容体に対する[H]−PGD結合アッセイ
培養したCRTH2−CHOをトリプシン処理して集めた後、3×10cells/mLとなるよう培地(10%ウシ胎児血清(FCS)、100μg/mL ストレプトマイシン(Gibco BRL)および100U/mL ペニシリン(Gibco BRL)を含むHam’s F−12(Gibco BRL))に懸濁した。この細胞を96ウェル培養プレート(Packard)に1ウェル当たり100μLずつ播種し、5% CO存在下、37℃にて2日間培養した。各ウェル内の培地を除去し、150μLの10mmol/L HEPESを含むHank’s balanced salt solution(HBSS、Gibco BRL)(HEPES/HBSS、pH7.4)を添加した(細胞洗浄)。10mmol/L HEPES/HBSSによる細胞洗浄操作を計2回行なった。80μLの10mmol/L HEPES/HBSSを各ウェルに加えた後、媒体(1%ジメチルスルホキシド(DMSO)を含む10mmol/L HEPES/HBSS)または媒体に溶解した本発明化合物を10μL添加した。媒体または本発明化合物の代わりに非標識のPGD(終濃度:10μmol/L)を添加した群を非特異的結合群とした。反応は、30nM[H]−PGD(Amersham)を10μL添加([H]−PGDの終濃度:3nmol/L)後1分間撹拌することで開始した。室温で60分間インキュベーション後、反応液を除去して反応を停止させた。各ウェルに150μLの0.1%ウシ血清アルブミン(BSA、Sigma)を含む10mmol/L HEPES/HBSSを添加後、同緩衝液を除去して細胞を洗浄した。この洗浄操作を計2回行なった。液体シンチレーションカクテル(Microscinti 40、Packard)130μLを各ウェルに添加して15分間撹拌後、96ウェル用シンチレーションカウンター(TopCount、Packard)にて放射活性を測定した。[H]−PGDのヒトCRTH2受容体への特異的結合量は、非特異的結合群以外の群の放射活性から非特異的結合群の放射活性を差し引いて算出した。媒体群および本発明化合物群における[H]−PGDの特異的結合量から本発明化合物による阻害率を算出し、推定されたIC50値(媒体群における特異的結合量を50%阻害するのに要する本発明化合物の濃度)から下式に従いK値(本発明化合物の解離定数)を算出した。
=IC50/(1+([L]/Kd))
[L]:[H]−PGDの濃度(3nmol/L)、
:[H]−PGDの解離定数
なお、[H]−PGDのK値は、前記の方法に準じて、種々濃度の[H]−PGD添加時の特異的結合量を算出し、非線形回帰分析より推定した。
上記の測定結果から、本発明化合物は10μmol/L以下のK値で、ヒトCRTH2受容体に対して強く結合することがわかった。
実験例2:CRTH2−CHOを用いた細胞内カルシウムアッセイ
培養したCRTH2−CHOをトリプシン処理して集めた後、細胞内カルシウム指示薬を含む緩衝液[10μmol/L Fura2−AM(同仁化学)、0.05% pluronic(登録商標)F−127(Molecular Probe)、250μmol/L スルフィンピラゾン(Sigma)、0.1%BSAおよび10mmol/L HEPES(同仁化学)を含むCa2+,Mg2+が存在しないHBSS、pH7.4]に、細胞密度が約3×10cells/mLとなるように懸濁した。細胞懸濁液を5% CO存在下37℃にて1時間インキュベーション後、室温下800rpmで3分間遠心した。細胞ペレットにアッセイ緩衝液(1% BSA、250μmol/L スルフィンピラゾンおよび20mmol/L HEPESを含むHBSS(ニッスイ)、pH7.4)を添加して懸濁後、再度室温下800rpmで3分間遠心した(細胞の洗浄)。この細胞洗浄操作をもう一度繰り返した。遠心して得られた細胞ペレットにアッセイ緩衝液を添加して懸濁し、さらにアッセイ緩衝液を加えて希釈し細胞密度を2×10cells/mLに調整した。調整した細胞懸濁液の100μLを96ウェル培養プレート(コースター3614、Corning)の各ウェルに分注した。96ウェル培養プレートを蛍光分光光度計(FDSS−6000、浜松ホトニクス)にセットし、励起波長340および380nmで510nmでの蛍光強度を測定した。励起波長340および380nmにおける510nmでの蛍光強度比(340/380nm)を細胞内Ca濃度の指標とした。蛍光強度測定開始30秒後、媒体(アッセイ緩衝液で希釈した5% DMSO)または本発明化合物を25μL添加した。5分後、60nmol/L PGD(DMSOで溶解・希釈した6μmol/L PGDをアッセイ緩衝液で希釈して60nmol/Lに調製)を25μL添加し(PGDの終濃度:10nmol/L)、さらに蛍光強度を90秒間測定した。対照群(媒体添加群)のPGDによる蛍光強度比の上昇に対する本発明化合物群のそれより本発明化合物のヒトCRTH2受容体に対する拮抗作用をIC50値を指標に評価した。
上記の測定結果から、本発明化合物は10μmol/L以下のIC50値で、ヒトCRTH2受容体に対して強く拮抗することがわかった。
一般式(I)で示される本発明化合物は、ヒトDP受容体にも強く結合し、拮抗する。このことは、以下に示す受容体結合実験および受容体拮抗活性測定実験により確認された。
測定方法はWO96/23066号に一般的な記載がある。本発明者らは、簡便で精度良くヒトDP受容体に対する本発明化合物等の作用を測定するため種々の改良を加えた方法を用いて行なった。具体的には、以下に実施例で示すが、いずれもヒトDP受容体遺伝子を安定的に発現させたチャイニーズハムスター卵巣細胞(以下、DP−CHOと称す。)を用いた。
実験例3:ヒトDP受容体に対する[H]−PGD結合アッセイ
DP−CHO細胞を培養し、一般的な方法したがって膜画分を調製した。
ポリエチレン製チューブに調製した膜画分50μL(膜蛋白質量:30−200μg)、アッセイ緩衝液(1mmol/L EDTA、5mmol/L Mg2+および10mmol/L Mn2+を含む25mmol/L HEPES−NaOH、pH7.4)100μL、媒体(DMSO)または本発明化合物1μL(DMSOの終濃度:0.5%)および10nmol/L[H]−PGDを50μL(終濃度:2.5nmol/L)を入れ室温でインキュベーションした。非特異的結合群では媒体の代わりに2mmol/LのPGDを添加した(PGDの終濃度:10μmol/L)。20分後、チューブに1mLの氷冷した洗浄用緩衝液(0.01% BSAおよび100mmol/L NaClを含む10mmol/L Tris−HCl緩衝液、pH7.4)を添加して反応を停止させた。直ちに減圧下吸引ろ過して膜画分をガラス繊維ろ紙(GF/B)上にトラップした。ガラス繊維ろ紙上の膜画分を洗浄用緩衝液約2mLで1回洗浄後、ガラス繊維ろ紙を乾燥させた。乾燥させたガラス繊維ろ紙をガラスバイアルに入れ、液体シンチレーションカクテルを添加後、放射活性を液体シンチレーションカウンターで測定した。
H]−PGDのヒトDP受容体への特異的結合量は、非特異的結合群以外の群の放射活性から非特異的結合群の放射活性を差し引いて算出した。媒体群および本発明化合物群における[H]−PGDの特異的結合量から本発明化合物による阻害率を算出し、推定されたIC50値(媒体群における特異的結合量を50%阻害するのに要する本発明化合物の濃度)から下式に従いK値(本発明化合物の解離定数)を算出した。
=IC50/(1+([L]/Kd))
[L]:[H]−PGDの濃度(2.5nmol/L)、
:[H]−PGDの解離定数
なお、[H]−PGDのK値は、前記の方法に準じて、種々濃度の[H]−PGD添加時の特異的結合量を算出し、非線形回帰分析より推定した。
上記の測定結果から、本発明化合物は10μmol/L以下のK値で、ヒトDP受容体に対して強く結合することがわかった。
実験例4:DP−CHOを用いたcAMPアッセイ
培養したDP−CHO細胞を、10%FCS、100μg/mLストレプトマイシン、100U/mLペニシリンおよび287μg/mL L−グルタミンを含むminimum essential medium Eagle alpha modification(Sigma)に懸濁した。細胞懸濁液を24ウェル培養プレートに1×10cells/ウェルの細胞密度で播種し、5% CO、37℃で2日間培養した。各ウェルをminimum essential medium(MEM、Gibco BRL)500μLで洗浄後、2μmol/Lのジクロフェナックを含むMEMを500μL添加し37℃で10分間インキュベーションした。上清を吸引して除去した後、アッセイメディウム(1mmol/L 3−イソブチル−1−メチルキサンチン、2μmol/Lジクロフェナックおよび1%BSAを含むMEM)450μLを加え、37℃で10分間インキュベーションした。PGDと媒体(DMSO)を含むアッセイメディウム、またはPGDと本発明化合物を含むアッセイメディウム50μL(PGDの終濃度:10nmol/L)を添加して反応を開始し、37℃でインキュベーションした。10分後、氷冷したトリクロロ酢酸(TCA)(10%w/v)500μLを添加して反応を停止させた。この反応液を1回凍結(−80℃)、融解を行なった後、スクレイパーで細胞をはがし、13,000rpmで3分間遠心した。上清を採取し、上清中のcAMP濃度をcAMPアッセイ・キット(Amersham)を用いてenzyme immunoassay法にて測定した。すなわち、上記で得られる上清200μLを200μLの0.5mol/L トリ−n−オクチルアミン/クロロホルム溶液(53/239,v/v)を含むポリプロピレン製チューブに移し、クロロホルム層にTCAを抽出したのち、水層(上層)をサンプルとしてcAMPアッセイ・キットに記載されている方法に順じてサンプル中のcAMP量を定量した。
本発明化合物のヒトDP受容体拮抗作用の強度は、PGDがサブマキシマム(submaximum)なcAMP産生作用を示す10nmol/LにおけるcAMP産生量に対する抑制率からIC50値(本発明化合物非存在下におけるcAMP産生量を50%阻害するのに要する本発明化合物の濃度)として算出した。
上記の測定結果から、本発明化合物は10μmol/L以下のIC50値で、ヒトDP受容体に対して強く拮抗することがわかった。
[毒性]
一般式(I)で示される本発明化合物の毒性は十分に低いものであり、医薬品として使用するために十分安全であることが確認された。
[医薬品への適用]
一般式(I)で示される本発明化合物は、PGD受容体、すなわちCRTH2受容体および/またはDP受容体に結合し、拮抗する。
一般式(I)で示される本発明化合物は、CRTH2受容体に結合し、拮抗するため、アレルギー性疾患(例えば、アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎、アトピー性皮膚炎、気管支喘息、食物アレルギーなど)、全身性肥満細胞症、全身性肥満細胞活性化障害、アナフィラキシーショック、気道収縮、蕁麻疹、湿疹、にきび、アレルギー性気管支肺アスペルギルス症、副鼻腔炎、偏頭痛、鼻茸、過敏性血管炎、好酸球増多症、接触性皮膚炎、痒みを伴う疾患(例えば、アトピー性皮膚炎、蕁麻疹、アレルギー性結膜炎、アレルギー性鼻炎、接触性皮膚炎など)、痒みに伴う行動(引っかき行動、殴打など)により二次的に発生する疾患(例えば、白内障、網膜剥離、炎症、感染、睡眠障害など)、炎症、慢性閉塞性肺疾患、虚血再灌流障害、脳血管障害、自己免疫疾患、脳外傷、肝傷害、移植片拒絶、慢性関節リウマチ、胸膜炎、変形性関節症、クローン病、潰瘍性大腸炎、過敏性腸症候群等の疾患の予防および/または治療に有用であると考えられる。また、睡眠、血小板凝集にも関わっており、これらの疾患にも有用であると考えられる。
また、一般式(I)で示される化合物はDP受容体にも結合し、拮抗するため、アレルギー性疾患(例えばアレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎、アトピー性皮膚炎、気管支喘息、食物アレルギーなど)、全身性肥満細胞症、全身性肥満細胞活性化障害、アナフィラキシーショック、気道収縮、蕁麻疹、湿疹、にきび、アレルギー性気管支肺アスペルギルス症、副鼻腔炎、偏頭痛、鼻茸、過敏性血管炎、好酸球増多症、接触性皮膚炎、痒みを伴う疾患(例えば、アトピー性皮膚炎、蕁麻疹、アレルギー性結膜炎、アレルギー性鼻炎、接触性皮膚炎など)、痒みに伴う行動(引っかき行動、殴打など)により二次的に発生する疾患(例えば、白内障、網膜剥離、炎症、感染、睡眠障害など)、炎症、慢性閉塞性肺疾患、虚血再灌流障害、脳血管障害、自己免疫疾患、脳外傷、肝傷害、移植片拒絶、慢性関節リウマチ、胸膜炎、変形性関節症、クローン病、潰瘍性大腸炎、過敏性腸症候群等の疾患の予防および/または治療に有用であると考えられる。
一般式(I)で示される本発明化合物のうち、PGD受容体以外に対する結合が弱いものは、他の作用を発現しないため、副作用の少ない薬剤となる可能性がある。
一般式(I)で示される本発明化合物は、
1)その化合物の予防および/または治療効果の補完および/または増強、
2)その化合物の動態・吸収改善、投与量の低減、
および/または
3)その化合物の副作用の軽減のために他の薬剤と組み合わせて、併用剤として投与してもよい。
一般式(I)で示される本発明化合物と他の薬剤の併用剤は、1つの製剤中に両成分を配合した配合剤の形態で投与してもよく、また別々の製剤にして投与する形態をとってもよい。この別々の製剤にして投与する場合には、同時投与および時間差による投与が含まれる。また、時間差による投与は、一般式(I)で示される本発明化合物を先に投与し、他の薬剤を後に投与してもよいし、他の薬剤を先に投与し、一般式(I)で示される本発明化合物を後に投与してもよく、それぞれの投与方法は同じでも異なっていてもよい。それぞれの薬剤は、固体組成物であってもよいし、液体組成物であってもよい。
上記併用剤により、予防および/または治療効果を奏する疾患は特に限定されず、一般式(I)で示される本発明化合物の予防および/または治療効果を補完および/または増強する疾患であればよい。
例えば、一般式(I)で示される本発明化合物のアレルギー性鼻炎に対する予防および/または治療効果の補完および/または増強のための他の薬剤としては、例えば、抗ヒスタミン剤、メディエーター遊離抑制薬、トロンボキサン合成酵素阻害剤、トロンボキサンA2受容体拮抗剤、ロイコトリエン受容体拮抗剤、ステロイド剤、αアドレナリン受容体刺激薬、キサンチン誘導体、抗コリン薬、一酸化窒素合成酵素阻害剤等が挙げられる。
例えば、一般式(I)で示される本発明化合物のアレルギー性結膜炎に対する予防および/または治療効果の補完および/または増強のための他の薬剤としては、例えば、ロイコトリエン受容体拮抗剤、抗ヒスタミン剤、メディエーター遊離抑制薬、非ステロイド系抗炎症薬、プロスタグランジン類、ステロイド剤、一酸化窒素合成酵素阻害剤等が挙げられる。
抗ヒスタミン剤としては、例えば、フマル酸ケトチフェン、メキタジン、塩酸アゼラスチン、オキサトミド、テルフェナジン、フマル酸エメダスチン、塩酸エピナスチン、アステミゾール、エバスチン、塩酸セチリジン、ベポタスチン、フェキソフェナジン、ロラタジン、デスロラタジン、塩酸オロパタジン、TAK−427、ZCR−2060、NIP−530、モメタゾンフロエート、ミゾラスチン、BP−294、アンドラスト、オーラノフィン、アクリバスチン等が挙げられる。
メディエーター遊離抑制薬としては、例えば、トラニラスト、クロモグリク酸ナトリウム、アンレキサノクス、レピリナスト、イブジラスト、ダザノラスト、ペミロラストカリウム等が挙げられる。
トロンボキサン合成酵素阻害剤としては、例えば、塩酸オザグレル、イミトロダストナトリウム等が挙げられる。
トロンボキサンA受容体拮抗剤としては、例えば、セラトロダスト、ラマトロバン、ドミトロバンカルシウム水和物、KT−2−962等が挙げられる。
ロイコトリエン受容体拮抗剤としては、例えば、プランルカスト水和物、モンテルカスト、ザフィルルカスト、MCC−847、KCA−757、CS−615、YM−158、L−740515、CP−195494、LM−1484、RS−635、A−93178、S−36496、BIIL−284、ONO−4057等が挙げられる。
ステロイド剤としては、例えば、外用薬としては、プロピオン酸クロベタゾール、酢酸ジフロラゾン、フルオシノニド、フランカルボン酸モメタゾン、ジプロピオン酸ベタメタゾン、酪酸プロピオン酸ベタメタゾン、吉草酸ベタメタゾン、ジフルプレドナート、プデソニド、吉草酸ジフルコルトロン、アムシノニド、ハルシノニド、デキサメタゾン、プロピオン酸デキサメタゾン、吉草酸デキサメタゾン、酢酸デキサメタゾン、酢酸ヒドロコルチゾン、酪酸ヒドロコルチゾン、酪酸プロピオン酸ヒドロコルチゾン、プロピオン酸デプロドン、吉草酸酢酸プレドニゾロン、フルオシノロンアセトニド、プロピオン酸ベクロメタゾン、トリアムシノロンアセトニド、ピバル酸フルメタゾン、プロピオン酸アルクロメタゾン、酪酸クロベタゾン、プレドニゾロン、プロピオン酸ペクロメタゾン、フルドロキシコルチド等が挙げられる。
内服薬、注射剤としては、酢酸コルチゾン、ヒドロコルチゾン、リン酸ヒドロコルチゾンナトリウム、コハク酸ヒドロコルチゾンナトリウム、酢酸フルドロコルチゾン、プレドニゾロン、酢酸プレドニゾロン、コハク酸プレドニゾロンナトリウム、ブチル酢酸プレドニゾロン、リン酸プレドニゾロンナトリウム、酢酸ハロプレドン、メチルプレドニゾロン、酢酸メチルプレドニゾロン、コハク酸メチルプレドニゾロンナトリウム、トリアムシノロン、酢酸トリアムシノロン、トリアムシノロンアセトニド、デキサメサゾン、酢酸デキサメタゾン、リン酸デキサメタゾンナトリウム、パルミチン酸デキサメタゾン、酢酸パラメサゾン、ベタメタゾン等が挙げられる。
吸入剤としては、プロピオン酸ベクロメタゾン、プロピオン酸フルチカゾン、ブデソニド、フルニソリド、トリアムシノロン、ST−126P、シクレソニド、デキサメタゾンパロミチオネート、モメタゾンフランカルボネート、プラステロンスルホネート、デフラザコート、メチルプレドニゾロンスレプタネート、メチルプレドニゾロンナトリウムスクシネート等が挙げられる。
キサンチン誘導体としては、例えば、アミノフィリン、テオフィリン、ドキソフィリン、シパムフィリン、ジプロフィリン等が挙げられる。
抗コリン剤としては、例えば、臭化イプラトロピウム、臭化オキシトロピウム、臭化フルトロピウム、臭化シメトロピウム、テミベリン、臭化チオトロピウム、レバトロペート(UK−112166)等が挙げられる。
非ステロイド系抗炎症薬としては、例えば、サザピリン、サリチル酸ナトリウム、アスピリン、アスピリン・ダイアルミネート配合、ジフルニサル、インドメタシン、スプロフェン、ウフェナマート、ジメチルイソプロピルアズレン、ブフェキサマク、フェルビナク、ジクロフェナク、トルメチンナトリウム、クリノリル、フェンブフェン、ナプメトン、プログルメタシン、インドメタシンファルネシル、アセメタシン、マレイン酸プログルメタシン、アンフェナクナトリウム、モフェゾラク、エトドラク、イブプロフェン、イブプロフェンピコノール、ナプロキセン、フルルビプロフェン、フルルビプロフェンアキセチル、ケトプロフェン、フェノプロフェンカルシウム、チアプロフェン、オキサプロジン、プラノプロフェン、ロキソプロフェンナトリウム、アルミノプロフェン、ザルトプロフェン、メフェナム酸、メフェナム酸アルミニウム、トルフェナム酸、フロクタフェニン、ケトフェニルブタゾン、オキシフェンブタゾン、ピロキシカム、テノキシカム、アンピロキシカム、ナパゲルン軟膏、エピリゾール、塩酸チアラミド、塩酸チノリジン、エモルファゾン、スルピリン、ミグレニン、サリドン、セデスG、アミピロ−N、ソルボン、ピリン系感冒薬、アセトアミノフェン、フェナセチン、メシル酸ジメトチアジン、シメトリド配合剤、非ピリン系感冒薬等が挙げられる。
プロスタグランジン類(以下、PGと略記する。)としては、例えば、PG受容体としてPGE受容体(EP1、EP2、EP3、EP4)、PGF受容体(FP)、PGI受容体(IP)、TX受容体(TP)等のPG受容体に結合する化合物が挙げられる。それらは疾患の症状などに応じてアゴニスト、アンタゴニスト等が適宜選ばれる。
他のPGD受容体(DP、CRTH2)アンタゴニストとしては、例えば、S−5751(WO97/00853記載の化合物)、特開2002−98702号明細書図15記載の化合物等が挙げられる。
一般式(I)で示される化合物と他の薬剤の重量比は特に限定されない。
他の薬剤は、任意の2種以上を組み合わせて投与してもよい。
また、一般式(I)で示される化合物の予防および/または治療効果を補完および/または増強する他の薬剤には、上記したメカニズムに基づいて、現在までに見出されているものだけでなく今後見出されるものも含まれる。
一般式(I)で示される本発明化合物またはそれらの薬学的に許容される塩、または一般式(I)で示される本発明化合物と他の薬剤の併用剤を上記の目的で用いるには、通常、全身的または局所的に、経口または非経口の形で投与される。
投与量は、年齢、体重、症状、治療効果、投与方法、処理時間等により異なるが、通常、成人一人あたり、1回につき、1mgから1000mgの範囲で、1日1回から数回経口投与されるか、または成人一人あたり、1回につき、1mgから100mgの範囲で、1日1回から数回非経口投与(好ましいのは、点鼻剤、点眼剤または軟膏剤)されるか、または1日1時間から24時間の範囲で静脈内に持続投与される。
もちろん前記したように、投与量は、種々の条件によって変動するので、上記投与量より少ない量で十分な場合もあるし、また範囲を越えて必要な場合もある。
一般式(I)で示される化合物またはそれらの薬学的に許容される塩、または一般式(I)で示される化合物と他の薬剤の併用剤を投与する際には、経口投与のための固体組成物、液体組成物およびその他の組成物および非経口投与のための注射剤、外用剤、坐剤等として用いられる。
経口投与のための固体組成物には、錠剤、丸剤、カプセル剤、散剤、顆粒剤等が含まれる。
カプセル剤には、ハードカプセルおよびソフトカプセルが含まれる。
このような固体組成物においては、ひとつまたはそれ以上の活性物質が、少なくともひとつの不活性な希釈剤、例えばラクトース、マンニトール、グルコース、ヒドロキシプロピルセルロース、微結晶セルロース、デンプン、ポリビニルピロリドン、メタケイ酸アルミン酸マグネシウムと混合される。組成物は、常法に従って、不活性な希釈剤以外の添加剤、例えばステアリン酸マグネシウムのような潤滑剤、繊維素グリコール酸カルシウムのような崩壊剤、ラクトースのような安定化剤、グルタミン酸またはアスパラギン酸のような溶解補助剤を含有していてもよい。錠剤または丸剤は必要により白糖、ゼラチン、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレートなどの胃溶性あるいは腸溶性物質のフィルムで被覆していてもよいし、また2以上の層で被覆していてもよい。さらにゼラチンのような吸収されうる物質のカプセルも包含される。
経口投与のための液体組成物は、薬剤的に許容される乳濁剤、溶液剤、シロップ剤、エリキシル剤等を含む。このような液体組成物においては、ひとつまたはそれ以上の活性物質が、一般的に用いられる不活性な希釈剤(例えば、精製水、エタノール)に含有される。この組成物は、不活性な希釈剤以外に湿潤剤、懸濁剤のような補助剤、甘味剤、風味剤、芳香剤、防腐剤を含有していてもよい。
経口投与のためのその他の組成物としては、ひとつまたはそれ以上の活性物質を含み、それ自体公知の方法により処方されるスプレー剤が含まれる。この組成物は不活性な希釈剤以外に亜硫酸水素ナトリウムのような安定剤と等張性を与えるような緩衝剤、例えば塩化ナトリウム、クエン酸ナトリウムあるいはクエン酸のような等張剤を含有していてもよい。スプレー剤の製造方法は、例えば米国特許第2,868,691号および同第3,095,355号に詳しく記載されている。
本発明による非経口投与のための注射剤としては、無菌の水性および/または非水性の溶液剤、懸濁剤、乳濁剤を包含する。水性の溶液剤、懸濁剤としては、例えば注射用蒸留水および生理食塩水が含まれる。非水溶性の溶液剤、懸濁剤としては、例えばプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、オリーブ油のような植物油、エタノールのようなアルコール類、ポリソルベート80(登録商標)等がある。また、無菌の水性と非水性の溶液剤、懸濁剤および乳濁剤を混合して使用してもよい。このような組成物は、さらに防腐剤、湿潤剤、乳化剤、分散剤、安定化剤(例えば、ラクトース)、溶解補助剤(例えば、グルタミン酸、アスパラギン酸)のような補助剤を含んでいてもよい。これらはバクテリア保留フィルターを通すろ過、殺菌剤の配合または照射によって無菌化される。これらはまた無菌の固体組成物を製造し、例えば凍結乾燥品の使用前に、無菌化または無菌の注射用蒸留水または他の溶媒に溶解して使用することもできる。
非経口投与のための点眼剤の剤形としては、点眼液、懸濁型点眼液、乳濁型点眼液、用時溶解型点眼液および眼軟膏が含まれる。
これらの点眼剤は公知の方法に準じて製造される。例えば、点眼液の場合には、等張化剤(塩化ナトリウム、濃グリセリン等)、緩衝化剤(リン酸ナトリウム、酢酸ナトリウム等)、界面活性剤(ポリソルベート80(商品名)、ステアリン酸ポリオキシル40、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油等)、安定化剤(クエン酸ナトリウム、エデト酸ナトリウム等)、防腐剤(塩化ベンザルコニウム、パラベン等)などを必要に応じて適宜選択して調製される。これらは最終工程において滅菌するか無菌操作法によって調製される。
非経口投与のための吸入剤としては、エアロゾル剤、吸入用粉末剤又は吸入用液剤が含まれ、当該吸入用液剤は用時に水又は他の適当な媒体に溶解又は懸濁させて使用する形態であってもよい。
これらの吸入剤は公知の方法に準じて製造される。
例えば、吸入用液剤の場合には、防腐剤(塩化ベンザルコニウム、パラベン等)、着色剤、緩衝化剤(リン酸ナトリウム、酢酸ナトリウム等)、等張化剤(塩化ナトリウム、濃グリセリン等)、増粘剤(カリボキシビニルポリマー等)、吸収促進剤などを必要に応じて適宜選択して調製される。
吸入用粉末剤の場合には、滑沢剤(ステアリン酸およびその塩等)、結合剤(デンプン、デキストリン等)、賦形剤(乳糖、セルロース等)、着色剤、防腐剤(塩化ベンザルコニウム、パラベン等)、吸収促進剤などを必要に応じて適宜選択して調製される。
吸入用液剤を投与する際には通常噴霧器(アトマイザー、ネブライザー)が使用され、吸入用粉末剤を投与する際には通常粉末薬剤用吸入投与器が使用される。
非経口投与のためのその他の組成物としては、ひとつまたはそれ以上の活性物質を含み、常法により処方される外溶液剤、軟膏剤、塗布剤、直腸内投与のための坐剤および膣内投与のためのペッサリー等が含まれる。
【発明の効果】
一般式(I)で示される本発明化合物は、CRTH2受容体に結合し、拮抗するため、アレルギー性疾患(例えば、アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎、アトピー性皮膚炎、気管支喘息、食物アレルギーなど)、全身性肥満細胞症、全身性肥満細胞活性化障害、アナフィラキシーショック、気道収縮、蕁麻疹、湿疹、にきび、アレルギー性気管支肺アスペルギルス症、副鼻腔炎、偏頭痛、鼻茸、過敏性血管炎、好酸球増多症、接触性皮膚炎、痒みを伴う疾患(例えば、アトピー性皮膚炎、蕁麻疹、アレルギー性結膜炎、アレルギー性鼻炎、接触性皮膚炎など)、痒みに伴う行動(引っかき行動、殴打など)により二次的に発生する疾患(例えば、白内障、網膜剥離、炎症、感染、睡眠障害など)、炎症、慢性閉塞性肺疾患、虚血再灌流障害、脳血管障害、自己免疫疾患、脳外傷、肝傷害、移植片拒絶、慢性関節リウマチ、胸膜炎、変形性関節症、クローン病、潰瘍性大腸炎、過敏性腸症候群等の疾患の予防および/または治療に有用であると考えられる。また、睡眠、血小板凝集にも関わっており、これらの疾患にも有用である。
また、一般式(I)で示される化合物はDP受容体にも結合し、拮抗するため、アレルギー性疾患(例えばアレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎、アトピー性皮膚炎、気管支喘息、食物アレルギーなど)、全身性肥満細胞症、全身性肥満細胞活性化障害、アナフィラキシーショック、気道収縮、蕁麻疹、湿疹、にきび、アレルギー性気管支肺アスペルギルス症、副鼻腔炎、偏頭痛、鼻茸、過敏性血管炎、好酸球増多症、接触性皮膚炎、痒みを伴う疾患(例えば、アトピー性皮膚炎、蕁麻疹、アレルギー性結膜炎、アレルギー性鼻炎、接触性皮膚炎など)、痒みに伴う行動(引っかき行動、殴打など)により二次的に発生する疾患(例えば、白内障、網膜剥離、炎症、感染、睡眠障害など)、炎症、慢性閉塞性肺疾患、虚血再灌流障害、脳血管障害、自己免疫疾患、脳外傷、肝傷害、移植片拒絶、慢性関節リウマチ、胸膜炎、変形性関節症、クローン病、潰瘍性大腸炎、過敏性腸症候群等の疾患の予防および/または治療に有用である。
【発明を実施するための最良の形態】
以下、参考例および実施例によって本発明を詳述するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
クロマトグラフィーによる分離の箇所、TLCに示されているカッコ内の溶媒は、使用した溶出溶媒または展開溶媒を示し、割合は体積比を表わす。
H−NMRの箇所に示されているカッコ内の溶媒は、測定に使用した溶媒を示している。
なお、参考例および実施例に示される化合物名は、ACD/Name(バージョン5.05、Advanced Chemistry Development Inc.社製)によって命名した。
参考例1:2−フルオロフェニルホルムアミド

アルゴンガス雰囲気下、0℃で無水酢酸(15.5mL)にギ酸(6.1mL)を滴下し、50℃で2時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却後、テトラヒドロフラン(10mL)で希釈した。希釈液に2−フルオロアニリン(5.56g)のテトラヒドロフラン(20mL)溶液を室温で加え、室温で1時間撹拌した。反応混合物を濃縮することにより、下記物性値を有する標題化合物を得た。得られた標題化合物は、精製することなく次の反応に用いた。
TLC:Rf 0.70(ヘキサン:酢酸エチル=2:1)。
参考例2:N−(2−フルオロフェニル)−N−メチルアミン

アルゴンガス雰囲気下、参考例1で製造した化合物の無水テトラヒドロフラン(25mL)溶液に0℃でボラン・テトラヒドロフラン錯体(1Mテトラヒドロフラン溶液;125mL)を加え、50℃で2時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却後、氷浴中、メタノール(30mL)および4N塩化水素ジオキサン溶液(10mL)を加え、60℃で1時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、2N水酸化ナトリウム水溶液に加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶液をセライト(登録商標)でろ過し、ろ液を濃縮した。残渣に混合溶媒(ヘキサン:酢酸エチル=10:1)を加え、シリカゲル上ろ過した。溶出液を濃縮することにより、下記物性値を有する標題化合物(6.45g)を得た。
TLC:Rf 0.85(ヘキサン:酢酸エチル=5:1);
H−NMR(CDCl):δ 7.00−6.91,6.80−6.55,3.90,2.82。
参考例3:(2S)−3−((2−フルオロフェニル)(メチル)アミノ)−1,2−プロパンジオール

アルゴンガス雰囲気下、参考例2で製造した化合物(1.24g)、(R)−(+)−グリシドール(1.11g、アルドリッチ社製、98%ee)およびエタノール(1mL)の混合物を50℃で12時間撹拌した。反応混合物を濃縮することにより、下記物性値を有する標題化合物を得た。得られた標題化合物は、精製することなく次の反応に用いた。
TLC:Rf 0.40(ヘキサン:酢酸エチル=1:1)。
参考例4:((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンズオキサジン−2−イル)メタノール

参考例3で製造した化合物の無水ジメチルホルムアミド(10mL)溶液に、水浴中、カリウム t−ブトキシド(1.68g)を加え、80℃で3時間撹拌した。反応混合物を水に加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶液をセライト(登録商標)でろ過し、ろ液を濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=3:1)で精製し、下記物性値を有する標題化合物(1.55g、97.6%ee)を得た。
TLC:Rf 0.35(ヘキサン:酢酸エチル=2:1);
H−NMR(CDCl):δ 7.90−6.79,6.70−6.60,4.33,3.82,3.79,3.19,3.17,2.86。
本標題化合物の光学純度は、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)を用いて決定した。
使用したカラム:CHIRALCEL OD(ダイセル化学工業(株))
0.46cmφ×25cm、
使用した流速:1ml/分、
使用した溶媒:ヘキサン:2−プロパノール=93:7、
使用した検出波長:254nm、
保持時間:30.70分、
使用した温度:24℃。
参考例5:((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンズオキサジン−2−イル)メチル 4−メチルベンゼンスルホネート

アルゴン雰囲気下、参考例4で製造した化合物(3.06g)をテトラヒドロフラン(9ml)に溶解し、トリエチルアミン(5ml)を加えた。反応液にp−トルエンスルホン酸塩化物(3.42g)のテトラヒドロフラン(9ml)溶液とN,N−ジメチルアミノピリジン(209mg)を加え、室温で4時間撹拌した。反応液に水を加えた後、t−ブチルメチルエーテルで抽出した。有機層を濃縮し、得られた残渣にイソプロピルアルコールを加えて固化した。固体をろ取し、イソプロピルアルコールで洗浄後乾燥して、以下の物性値を有する標題化合物(5.12g)を得た。
TLC:Rf 0.81(ヘキサン:酢酸エチル=1:1);
H−NMR(CDCl):δ 7.80,7.34,7.25−7.15,6.83,6.67−6.61,4.45,4.19−4.15,3.24,3.08,2.82,2.45。
参考例6:メチル 6−(((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンズオキサジン−2−イル)メトキシ)ニコチネート

メチル 6−ヒドロキシニコチネート(1.0g)のジメチルホルムアミド(10mL)溶液に炭酸セシウム(4.7g)および参考例5で製造した化合物(2.2g)を加え、60℃で6時間撹拌した。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧下留去して、下記物性値を有する標題化合物を得た。
TLC:Rf 0.22(ヘキサン:酢酸エチル=1:1)。
参考例7:6−(((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンズオキサジン−2−イル)メトキシ)ニコチン酸

参考例6で製造した化合物のメタノール(30mL)−テトラヒドロフラン(10mL)溶液に、5N水酸化ナトリウム水溶液(20mL)を加え、室温にて一晩撹拌した。反応液に2N塩酸を加えて中性とし、酢酸エチルにて抽出した。有機層を水、飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。溶媒を留去し、得られた残渣を酢酸エチルとヘキサンの混合溶媒で洗浄して、以下の物性値を有する標題化合物(1.3g)を得た。
TLC:Rf 0.43(クロロホルム:メタノール=9:1);
H−NMR(CDCl):δ 8.20,7.91,6.94−6.86,6.85−6.79,6.75−6.67,6.59,4.68−4.58,4.47,4.07,3.40,3.07,2.89。
参考例8:6−(((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンズオキサジン−2−イル)メトキシ)ニコチノイル クロリド

参考例7で製造した化合物(195mg)をジメトキシエタン(5mL)に溶解し、オキサリルクロリド(0.13mL)およびジメチルホルムアミド(0.4μL)を加え、40℃にて1時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮し、標題化合物(207mg)を得た。
参考例9:ベンジル(2−メチル−1H−インドール−3−イル)アセテート

アルゴンガス雰囲気下、2−(2−メチルインドール−3−イル)酢酸(1.73g)のジメチルホルムアミド(20mL)溶液に炭酸カリウム(2.52g)およびベンジルブロマイド(1.2mL)を加え、室温で2時間撹拌した。反応混合物を放冷後、水を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を水および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=4:1)で精製し、下記物性値を有する標題化合物(2.63g)を得た。
TLC:Rf 0.52(ヘキサン:酢酸エチル=7:3);
H−NMR(CDCl):δ 7.83,7.55−7.48,7.37−7.25,7.16−7.04,5.11,3.74,2.40。
実施例1:ベンジル(2−メチル−1−((6−(((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンズオキサジン−2−イル)メトキシ)−3−ピリジニル)カルボニル)−1H−インドール−3−イル)アセテート

参考例8で製造した化合物(207mg)および参考例9で製造した化合物(140mg)の塩化メチレン(5mL)溶液に、20N水酸化ナトリウム水溶液(0.13mL)およびテトラブチルアンモニウムクロリド(14mg)を加え、室温にて3時間撹拌した。反応混合物に酢酸エチルおよび水を加え、酢酸エチルにて抽出した。有機層を水および飽和食塩水にて洗浄後、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=4:1→1:1)にて精製して、以下の物性値を有する本発明化合物(50mg)を得た。
TLC:Rf 0.35(酢酸エチル:ヘキサン=1:1);
H−NMR(CDCl):δ 7.98,7.64,7.56−7.48,7.43−7.08,6.90−6.79,6.74−6.62,5.14,4.67−4.57,4.49−4.38,4.08−3.94,3.76,3.38,3.07,2.85,2.44。
実施例2:(2−メチル−1−((6−(((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンズオキサジン−2−イル)メトキシ)−3−ピリジニル)カルボニル)−1H−インドール−3−イル)酢酸

アルゴン雰囲気下、実施例1で製造した化合物(50mg)の酢酸エチル(5mL)溶液に20%水酸化パラジウム−炭素(25mg)を加え、水素雰囲気下2時間撹拌した。溶液をセライト(登録商標)でろ過し、ろ液を酢酸エチルにて抽出した。有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、水、飽和塩化アンモニウム水溶液、水、飽和食塩水にて順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。溶媒を留去して、以下の物性値を有する本発明化合物(15mg)を得た。
TLC:Rf 0.52(クロロホルム:メタノール=9:1);
H−NMR(CDCl):δ 7.96,7.68,7.57−7.51,7.27−7.08,6.90−6.76,6.76−6.50,4.67−4.56,4.50−4.38,4.07−3.92,3.75,3.37,3.07,2.85,2.46。
実施例3(1)〜実施例3(46)
2−(2−メチルインドール−3−イル)酢酸または相当するカルボン酸誘導体、および参考例8で製造した化合物または相当する酸ハライド誘導体を用いて、参考例9→実施例1→実施例2と同様の操作に付すことにより、以下の本発明化合物を得た。
実施例3(1):(1−(4−(((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンズオキサジン−2−イル)メトキシ)ベンゾイル)−1H−インドール−3−イル)酢酸
TLC:Rf 0.45(メタノール:クロロホルム=1:10);
H−NMR(CDCl):δ 8.32,7.73,7.60,7.45−7.33,7.05,6.95−6.80,6.72,4.69,4.31,4.21,3.75,3.41,3.28,2.92。
実施例3(2):(1−(2−メチル−4−(((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンズオキサジン−2−イル)メトキシ)ベンゾイル)−1H−インドール−3−イル)酢酸
TLC:Rf 0.48(クロロホルム:メタノール=9:1);
H−NMR(CDCl):δ 8.28,7.58−7.53,7.42−7.29,7.12,6.92−6.82,6.76−6.66,4.72−4.62,4.29,4.18,3.71,3.41,3.27,2.92,2.34。
実施例3(3):(1−(3−メチル−4−(((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンズオキサジン−2−イル)メトキシ)ベンゾイル)−1H−インドール−3−イル)酢酸
TLC:Rf 0.44(クロロホルム:メタノール=9:1);
H−NMR(CDCl):δ 8.30,7.61−7.52,7.41−7.27,6.97−6.81,6.76−6.66,4.74−4.65,4.32,4.22,3.74,3.42,3.31,2.93,2.30。
実施例3(4):(1−((5−クロロ−6−(((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンズオキサジン−2−イル)メトキシ)−3−ピリジニル)カルボニル)−2−メチル−1H−インドール−3−イル)酢酸
TLC:Rf 0.40(クロロホルム:メタノール=9:1);
H−NMR(CDCl):δ 7.91,7.86,7.59−7.50,7.30−7.10,6.87−6.76,6.68−6.47,4.68−4.58,4.54−4.42,4.14−4.00,3.75,3.37,3.07,2.84,2.45。
実施例3(5):(2−メチル−1−((3−(((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンズオキサジン−2−イル)メトキシ)−5−イソキサゾリル)カルボニル)−1H−インドール−3−イル)酢酸
TLC:Rf 0.38(酢酸エチル:ヘキサン:酢酸=5:5:1);
H−NMR(CDCl):δ 2.36,2.91,3.23,3.35,3.69,4.55,4.68,6.64,6.70,6.88,7.23,7.34,7.49。
実施例3(6):(5−フルオロ−2−メチル−1−((5−(((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンズオキサジン−2−イル)メトキシ)−2−チエニル)カルボニル)−1H−インドール−3−イル)酢酸
TLC:Rf 0.49(酢酸エチル:ヘキサン:酢酸=5:5:1);
H−NMR(CDCl):δ 2.45,2.91,3.25,3.37,3.70,4.32,4.39,4.69,6.32,6.70,6.86,7.16,7.28。
実施例3(7):(1−((3−(2−エトキシエトキシ)−5−イソキサゾリル)カルボニル)−5−フルオロ−2−メチル−1H−インドール−3−イル)酢酸
TLC:Rf 0.37(酢酸エチル:ヘキサン:酢酸=5:5:1);
H−NMR(CDCl):δ 1.26,2.33,3.61,3.66,3.82,4.49,6.63,6.93,7.15,7.36。
実施例3(8):(1−((3−(2−(2−ブトキシエトキシ)エトキシ)−5−イソキサゾリル)カルボニル)−2−メチル−1H−インドール−3−イル)酢酸
TLC:Rf 0.48(クロロホルム:メタノール=9:1);
H−NMR(CDCl):δ 0.92,1.37,1.58,2.37,3.48,3.62,3.72,3.89,4.50,6.61,7.24,7.34,7.49。
実施例3(9):(1−((3−((2S)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−2−イルメトキシ)−5−イソキサゾリル)カルボニル)−2−メチル−1H−インドール−3−イル)酢酸
TLC:Rf 0.33(酢酸エチル:ヘキサン:酢酸=5:5:1);
H−NMR(CDCl):δ 2.36,3.09,3.40,3.70,4.54,5.20,6.63,6.88,7.23,7.49。
実施例3(10):(5−クロロ−1−((3−((2S)−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−2−イルメトキシ)−5−イソキサゾリル)カルボニル)−2−メチル−1H−インドール−3−イル)酢酸
TLC:Rf 0.55(塩化メチレン:メタノール=9:1);
H−NMR(CDCl):δ 2.35,3.68,4.20,4.38,4.61,6.67,6.91,7.18,7.31,7.47。
実施例3(11):(2−メチル−1−(4−(((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンズオキサジン−2−イル)メトキシ)−3−(トリフルオロメチル)ベンゾイル)−1H−インドール−3−イル)酢酸
TLC:Rf 0.53(酢酸エチル:ヘキサン:酢酸=5:5:1);
H−NMR(CDCl):δ 2.42,2.91,3.32,3.42,3.75,4.28,4.41,4.72,6.69,6.82,6.89,6.96,7.07,7.20,7.52,7.87,8.08。
実施例3(12):(5−クロロ−2−メチル−1−(4−(((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンズオキサジン−2−イル)メトキシ)−3−(トリフルオロメチル)ベンゾイル)−1H−インドール−3−イル)酢酸
TLC:Rf 0.40(酢酸エチル:ヘキサン:酢酸=5:5:1);
H−NMR(CDCl):δ 2.40,2.91,3.32,3.42,3.71,4.29,4.42,4.73,6.69,6.81,6.88,7.03,7.10,7.49,7.84,8.05。
実施例3(13):(2,5−ジメチル−1−(4−(((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンズオキサジン−2−イル)メトキシ)−3−(トリフルオロメチル)ベンゾイル)−1H−インドール−3−イル)酢酸
TLC:Rf 0.43(酢酸エチル:ヘキサン:酢酸=5:5:1);
H−NMR(CDCl):δ 2.41,2.91,3.32,3.42,3.72,4.28,4.41,4.72,6.69,6.81,6.89,7.08,7.29,7.85,8.06。
実施例3(14):(1−(2−クロロ−4−(((2S)−4,6−ジメチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンズオキサジン−2−イル)メトキシ)ベンゾイル)−5−フルオロ−2−メチル−1H−インドール−3−イル)酢酸
TLC:Rf 0.48(クロロホルム:メタノール=10:1);
H−NMR(CDCl):δ 2.26,2.28,2.90,3.25,3.38,3.65,4.18,4.27,4.64,6.51,6.73,6.84,6.95,7.04,7.13,7.21,7.43。
実施例3(15):(5−クロロ−1−(2−クロロ−4−(((2S)−4,6−ジメチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンズオキサジン−2−イル)メトキシ)ベンゾイル)−2−メチル−1H−インドール−3−イル)酢酸
TLC:Rf 0.47(クロロホルム:メタノール=10:1);
H−NMR(CDCl):δ 2.26,2.28,2.90,3.24,3.37,3.64,4.17,4.27,4.64,6.51,6.73,6.94,7.05,7.13,7.42。
実施例3(16):(1−(2−クロロ−4−(((2S)−4,6−ジメチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンズオキサジン−2−イル)メトキシ)ベンゾイル)−2,5−ジメチル−1H−インドール−3−イル)酢酸
TLC:Rf 0.47(クロロホルム:メタノール=10:1);
H−NMR(CDCl):δ 2.27,2.29,2.39,2.90,3.24,3.37,3.67,4.17,4.26,4.63,6.51,6.72,6.93,7.02,7.24,7.41。
実施例3(17):(1−(2−クロロ−4−(((2S)−4,6−ジメチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンズオキサジン−2−イル)メトキシ)ベンゾイル)−2−メチル−1H−インドール−3−イル)酢酸
TLC:Rf 0.46(クロロホルム:メタノール=10:1);
H−NMR(CDCl):δ 2.28,2.30,2.90,3.24,3.37,3.68,4.18,4.27,4.63,6.51,6.73,6.93,7.14,7.44。
実施例3(18):(1−(4−(((2S)−4,6−ジメチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンズオキサジン−2−イル)メトキシ)ベンゾイル)−5−フルオロ−2−メチル−1H−インドール−3−イル)酢酸
TLC:Rf 0.46(クロロホルム:メタノール=10:1);
H−NMR(CDCl):δ 2.27,2.32,2.89,3.24,3.37,3.59,4.17,4.27,4.63,6.50,6.72,6.89,6.97,7.10,7.66。
実施例3(19):(5−クロロ−1−(4−(((2S)−4,6−ジメチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンズオキサジン−2−イル)メトキシ)ベンゾイル)−2−メチル−1H−インドール−3−イル)酢酸
TLC:Rf 0.47(クロロホルム:メタノール=10:1);
H−NMR(CDCl):δ 2.27,2.32,2.89,3.24,3.37,3.60,4.17,4.27,4.63,6.51,6.72,6.85,6.94,7.42,7.66。
実施例3(20):(1−(4−(((2S)−4,6−ジメチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンズオキサジン−2−イル)メトキシ)ベンゾイル)−2,5−ジメチル−1H−インドール−3−イル)酢酸
TLC:Rf 0.47(クロロホルム:メタノール=10:1);
H−NMR(CDCl):δ 2.28,2.40,2.41,2.90,3.26,3.39,3.71,4.19,4.29,4.65,6.51,6.73,6.84,6.99,7.28,7.71。
実施例3(21):(1−(4−(((2S)−4,6−ジメチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンズオキサジン−2−イル)メトキシ)−3−メチルベンゾイル)−5−フルオロ−2−メチル−1H−インドール−3−イル)酢酸
TLC:Rf 0.48(クロロホルム:メタノール=10:1);
H−NMR(CDCl):δ 2.25,2.28,2.35,2.90,3.29,3.39,3.64,4.20,4.29,4.64,6.51,6.74,6.85,6.92,7.12,7.50,7.57。
実施例3(22):(1−(4−(((2S)−4,6−ジメチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンズオキサジン−2−イル)メトキシ)−3−メチルベンゾイル)−2−メチル−1H−インドール−3−イル)酢酸
TLC:Rf 0.48(クロロホルム:メタノール=10:1);
H−NMR(CDCl):δ 2.26,2.28,2.41,2.91,3.29,3.40,3.73,4.21,4.30,4.66,6.51,6.73,6.87,7.02,7.16,7.50,7.55,7.61。
実施例3(23):(1−(2−クロロ−4−(((2S)−6−フルオロ−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンズオキサジン−2−イル)メトキシ)ベンゾイル)−2−メチル−1H−インドール−3−イル)酢酸
TLC:Rf 0.59(クロロホルム:メタノール=9:1);
H−NMR(CDCl):δ 2.32,2.91,3.30,3.40,3.71,4.18,4.27,4.60,6.38,6.74,6.94,7.14,7.46。
実施例3(24):(5−クロロ−1−(2−クロロ−4−(((2S)−6−フルオロ−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンズオキサジン−2−イル)メトキシ)ベンゾイル)−2−メチル−1H−インドール−3−イル)酢酸
TLC:Rf 0.59(クロロホルム:メタノール=9:1);
H−NMR(CDCl):δ 2.28,2.91,3.30,3.40,3.66,4.18,4.27,4.61,6.38,6.74,6.95,7.06,7.14,7.44。
実施例3(25):(1−(2−クロロ−4−(((2S)−6−フルオロ−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンズオキサジン−2−イル)メトキシ)ベンゾイル)−2,5−ジメチル−1H−インドール−3−イル)酢酸
TLC:Rf 0.60(クロロホルム:メタノール=9:1);
H−NMR(CDCl):δ 2.30,2.39,2.91,3.29,3.40,3.67,4.17,4.27,4.60,6.38,6.74,6.93,7.02,7.24,7.42。
実施例3(26):(5−フルオロ−1−(4−(((2S)−6−フルオロ−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンズオキサジン−2−イル)メトキシ)−3−メチルベンゾイル)−2−メチル−1H−インドール−3−イル)酢酸
TLC:Rf 0.66(クロロホルム:メタノール=9:1);
H−NMR(CDCl):δ 2.27,2.39,2.91,3.34,3.43,3.70,4.20,4.31,4.63,6.38,6.76,6.88,6.95,7.16,7.56。
実施例3(27):(5−クロロ−1−(4−(((2S)−6−フルオロ−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンズオキサジン−2−イル)メトキシ)−3−メチルベンゾイル)−2−メチル−1H−インドール−3−イル)酢酸
TLC:Rf 0.69(クロロホルム:メタノール=9:1);
H−NMR(CDCl):δ 2.27,2.41,2.91,3.34,3.43,3.71,4.20,4.31,4.63,6.38,6.73,6.89,6.99,7.48,7.56。
実施例3(28):(1−(4−(((2S)−6−フルオロ−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンズオキサジン−2−イル)メトキシ)−2,5−ジメチルベンゾイル)−2−メチル−1H−インドール−3−イル)酢酸
TLC:Rf 0.38(酢酸エチル:ヘキサン:酢酸=5:5:1);
H−NMR(CDCl):δ 2.17,2.26,2.34,2.92,3.34,3.43,3.72,4.18,4.29,4.63,6.38,6.74,7.04,7.18,7.48。
実施例3(29):(5−フルオロ−1−(4−(((2S)−6−フルオロ−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンズオキサジン−2−イル)メトキシ)−2,5−ジメチルベンゾイル)−2−メチル−1H−インドール−3−イル)酢酸
TLC:Rf 0.37(酢酸エチル:ヘキサン:酢酸=5:5:1);
H−NMR(CDCl):δ 2.17,2.25,2.30,2.92,3.33,3.43,3.67,4.18,4.29,4.63,6.38,6.74,6.80,7.01,7.13,7.16。
実施例3(30):(1−(4−(((2S)−4,6−ジメチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンズオキサジン−2−イル)メトキシ)−3−メチルベンゾイル)−2,5−ジメチル−1H−インドール−3−イル)酢酸
TLC:Rf 0.57(クロロホルム:メタノール=9:1);
H−NMR(CDCl):δ 2.25,2.28,2.38,2.91,3.29,3.39,3.67,4.19,4.28,4.66,6.51,6.72,6.84,7.26,7.53,7.58。
実施例3(31):(5−クロロ−1−(4−(((2S)−4,6−ジメチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンズオキサジン−2−イル)メトキシ)−2−メチルベンゾイル)−2−メチル−1H−インドール−3−イル)酢酸
TLC:Rf 0.56(クロロホルム:メタノール=9:1);
H−NMR(CDCl):δ 2.27,2.89,3.23,3.37,3.59,4.14,4.25,4.62,6.52,6.74,6.90,7.26,7.39。
実施例3(32):(1−(4−(((2S)−4,6−ジメチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンズオキサジン−2−イル)メトキシ)−2−メチルベンゾイル)−5−フルオロ−2−メチル−1H−インドール−3−イル)酢酸
TLC:Rf 0.53(クロロホルム:メタノール=9:1);
H−NMR(CDCl):δ 2.23,2.27,2.89,3.23,3.37,3.56,4.14,4.25,4.61,6.50,6.73,6.85,6.96,7.07,7.26。
実施例3(33):(1−(4−(((2S)−4,6−ジメチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンズオキサジン−2−イル)メトキシ)−2−メチルベンゾイル)−2,5−ジメチル−1H−インドール−3−イル)酢酸
TLC:Rf 0.54(クロロホルム:メタノール=9:1);
H−NMR(CDCl):δ 2.27,2.28,2.35,2.90,3.24,3.37,3.62,4.14,4.25,4.62,6.51,6.79,7.21,7.28。
実施例3(34):(5−クロロ−1−(4−(((2S)−6−フルオロ−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンズオキサジン−2−イル)メトキシ)−2,5−ジメチルベンゾイル)−2−メチル−1H−インドール−3−イル)酢酸
TLC:Rf 0.54(クロロホルム:メタノール=9:1);
H−NMR(CDCl):δ 2.17,2.25,2.32,2.92,3.33,3.43,3.68,4.18,4.29,4.64,6.39,6.74,6.93,7.00,7.16,7.44。
実施例3(35):(1−(4−(((2S)−6−フルオロ−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンズオキサジン−2−イル)メトキシ)−2,5−ジメチルベンゾイル)−2,5−ジメチル−1H−インドール−3−イル)酢酸
TLC:Rf 0.55(クロロホルム:メタノール=9:1);
H−NMR(CDCl):δ 2.17,2.24,2.32,2.39,2.90,3.33,3.43,3.69,4.17,4.29,4.61,6.38,6.74,6.86,7.18,7.26。
実施例3(36):(1−(4−(((2S)−6−フルオロ−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンズオキサジン−2−イル)メトキシ)ベンゾイル)−2−メチル−1H−インドール−3−イル)酢酸
TLC:Rf 0.52(塩化メチレン:メタノール=9:1);
H−NMR(CDCl):δ 2.43,2.91,3.31,3.41,3.75,4.19,4.30,4.61,6.37,6.74,7.01,7.17,7.51,7.73。
実施例3(37):(5−フルオロ−1−(4−(((2S)−6−フルオロ−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンズオキサジン−2−イル)メトキシ)ベンゾイル)−2−メチル−1H−インドール−3−イル)酢酸
TLC:Rf 0.48(塩化メチレン:メタノール=9:1);
H−NMR(CDCl):δ 2.40,2.91,3.31,3.42,3.70,4.19,4.30,4.61,6.38,6.76,6.94,7.01,7.16,7.71。
実施例3(38):(5−クロロ−1−(4−(((2S)−6−フルオロ−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンズオキサジン−2−イル)メトキシ)ベンゾイル)−2−メチル−1H−インドール−3−イル)酢酸
TLC:Rf 0.52(塩化メチレン:メタノール=9:1);
H−NMR(CDCl):δ 2.41,2.91,3.31,3.41,3.71,4.19,4.30,4.61,6.38,6.74,6.91,7.01,7.48,7.71。
実施例3(39):(5−フルオロ−1−(4−(((2S)−6−フルオロ−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンズオキサジン−2−イル)メトキシ)−2−メチルベンゾイル)−2−メチル−1H−インドール−3−イル)酢酸
TLC:Rf 0.49(塩化メチレン:メタノール=9:1);
H−NMR(CDCl):δ 2.30,2.31,2.91,3.30,3.41,3.67,4.16,4.27,4.60,6.38,6.77,6.87,7.00,7.14,7.31。
実施例3(40):(5−クロロ−1−(4−(((2S)−6−フルオロ−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンズオキサジン−2−イル)メトキシ)−2−メチルベンゾイル)−2−メチル−1H−インドール−3−イル)酢酸
TLC:Rf 0.48(塩化メチレン:メタノール=9:1);
H−NMR(CDCl):δ 2.32,2.91,3.30,3.41,3.68,4.16,4.27,4.60,6.38,6.74,6.79,6.88,6.93,7.02,7.31,7.45.
実施例3(41):(1−(4−(((2S)−6−フルオロ−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンズオキサジン−2−イル)メトキシ)−2−メチルベンゾイル)−2,5−ジメチル−1H−インドール−3−イル)酢酸
TLC:Rf 0.48(塩化メチレン:メタノール=9:1);
H−NMR(CDCl):δ 2.30,2.33,2.39,2.91,3.30,3.41,3.69,4.15,4.27,4.59,6.37,6.80,7.25,7.32。
実施例3(42):(1−(4−(((2S)−6−フルオロ−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンズオキサジン−2−イル)メトキシ)−3−メチルベンゾイル)−2−メチル−1H−インドール−3−イル)酢酸
TLC:Rf 0.54(クロロホルム:メタノール=9:1);
H−NMR(CDCl):δ 2.27,2.42,2.91,3.34,3.43,3.75,4.20,4.31,4.63,6.38,6.73,6.87,7.03,7.16,7.57。
実施例3(43):(1−(4−(((2S)−6−フルオロ−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンズオキサジン−2−イル)メトキシ)−3−メチルベンゾイル)−2,5−ジメチル−1H−インドール−3−イル)酢酸
TLC:Rf 0.55(クロロホルム:メタノール=9:1);
H−NMR(CDCl):δ 2.26,2.40,2.41,2.91,3.33,3.43,3.72,4.19,4.30,4.63,,6.38,6.73,6.85,7.28,7.57。
実施例3(44):(1−(4−(((2S)−4,6−ジメチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンズオキサジン−2−イル)メトキシ)−2,5−ジメチルベンゾイル)−5−フルオロ−2−メチル−1H−インドール−3−イル)酢酸
TLC:Rf 0.56(クロロホルム:メタノール=9:1);
H−NMR(CDCl):δ 2.17,2.25,2.28,2.30,2.91,3.29,3.40,3.68,4.19,4.29,4.66,6.51,6.74,6.80,7.00,7.13。
実施例3(45):(5−クロロ−1−(4−(((2S)−4,6−ジメチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンズオキサジン−2−イル)メトキシ)−2,5−ジメチルベンゾイル)−2−メチル−1H−インドール−3−イル)酢酸
TLC:Rf 0.56(クロロホルム:メタノール=9:1);
H−NMR(CDCl):δ 2.17,2.25,2.28,2.32,2.91,3.29,3.40,3.69,4.19,4.29,4.66,6.53,6.74,6.93,7.01,7.15,7.45。
実施例3(46):(1−(4−(((2S)−4,6−ジメチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンズオキサジン−2−イル)メトキシ)−2,5−ジメチルベンゾイル)−2−メチル−1H−インドール−3−イル)酢酸
TLC:Rf 0.55(クロロホルム:メタノール=9:1);
H−NMR(CDCl):δ 2.17,2.26,2.28,2.34,2.91,3.29,3.40,3.72,4.19,4.29,4.66,6.52,6.74,7.05,7.19,7.48。
参考例10:ベンジル(1−(4−(アセチルオキシ)ベンゾイル)−2−メチル−1H−インドール−3−イル)アセテート

参考例9で製造した化合物(3.45g)の塩化メチレン(100mL)溶液にベンジルトリエチルアンモニウムクロライド(281mg)および4−アセチルオキシベンゾイルクロライド(3.68g)の塩化メチレン(24mL)溶液を加えた後、水酸化ナトリウム(2.47g)を加え、室温で40分間撹拌した。反応混合物をセライトでろ過し、ろ液をそのまま次の反応に用いた。
TLC:Rf 0.49(ヘキサン:酢酸エチル=7:3)。
参考例11:ベンジル(1−(4−ヒドロキシベンゾイル)−2−メチル−1H−インドール−3−イル)アセテート

参考例10で製造したろ液にピペリジン(3.46mL)を室温で加え、室温で1.5時間撹拌した。反応混合物に2N塩酸を加え、分液した。有機層を水および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=7:3)で精製し、下記物性値を有する標題化合物(3g)を得た。
TLC:Rf 0.24(ヘキサン:酢酸エチル=7:3);
H−NMR(CDCl):δ 7.66,7.49,7.38−7.26,7.15,7.10−6.97,6.88,5.15,3.76,2.40。
実施例4:ベンジル(1−(4−(2−(2−ブトキシエトキシ)エトキシ)ベンゾイル)−2−メチル−1H−インドール−3−イル)アセテート

参考例11で製造した化合物(52mg)および2−(2−ブトキシエトキシ)エタノール(57mg)のテトラヒドロフラン(4mL)溶液に、トリフェニルホスフィン(102mg)およびジエチル アゾジカルボキシレート(40%トルエン溶液、0.2mL)を加え、室温にて1時間撹拌した。反応混合物より溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=9:1→4:1)にて精製して、以下の物性値を有する本発明化合物(70mg)を得た。
TLC:Rf 0.50(ヘキサン:酢酸エチル=7:3)。
実施例5:(1−(4−(2−(2−ブトキシエトキシ)エトキシ)ベンゾイル)−2−メチル−1H−インドール−3−イル)酢酸

実施例1で製造した化合物の代わりに実施例4で製造した化合物を用いて、実施例2と同様の操作に付すことにより、下記物性値を有する本発明化合物を得た。
TLC:Rf 0.49(クロロホルム:メタノール=9:1);
H−NMR(CDCl):δ 7.71,7.51,7.17,7.04,7.01−6.40,4.30−4.10,3.91,3.78−3.40,2.43,1.70−1.20,0.91。
実施例6(1)〜実施例6(45)
参考例9で製造した化合物または相当するインドール誘導体、および2−(2−ブトキシエトキシ)エタノールの代わりに相当するアルコール誘導体を用いて、参考例10→参考例11→実施例4→実施例2と同様の操作に付すことにより、以下の本発明化合物を得た。
実施例6(1):(1−(4−(((2S)−2−メトキシ−3−(メチル(フェニル)アミノ)プロピル)オキシ)ベンゾイル)−2−メチル−1H−インドール−3−イル)酢酸
TLC:Rf 0.61(クロロホルム:メタノール=10:1);
H−NMR(CDCl):δ 7.71,7.25−7.23,7.10−6.90,6.77−6.70,6.48,4.15,4.07,3.85,3.85,3.66,3.55,3.51,3.01,2.44。
実施例6(2):(1−(4−(2−(2,6−ジメチルフェニル)エトキシ)−2−メチルベンゾイル)−2−メチル−1H−インドール−3−イル)酢酸
TLC:Rf 0.49(クロロホルム:メタノール=9:1);
H−NMR(CDCl):δ 7.47,7.30,7.17,7.10−6.95,6.81,6.72,4.10,3.71,3.21,2.41,2.34,2.31。
実施例6(3):(2−メチル−1−(2−メチル−4−(2−(4−メチル−2−ピリジニル)エトキシ)ベンゾイル)−1H−インドール−3−イル)酢酸
TLC:Rf 0.49(クロロホルム:メタノール=9:1);
H−NMR(CDCl):δ 8.44,7.71−6.94,6.75,6.62,4.30,3.71,3.23,2.37,2.32,2.25。
実施例6(4):(1−(4−(2−(2,4−ジメトキシフェノキシ)エトキシ)−2−メチルベンゾイル)−2−メチル−1H−インドール−3−イル)酢酸
TLC:Rf 0.49(クロロホルム:メタノール=9:1);
H−NMR(CDCl):δ 7.48,7.32,7.22−7.14,7.10−6.86,6.80,6.53,6.40,4.36,3.84,3.79,3.72,2.34,2.32。
実施例6(5):(1−(4−(2−(2−メトキシフェノキシ)エトキシ)−2−メチルベンゾイル)−2−メチル−1H−インドール−3−イル)酢酸
TLC:Rf 0.49(クロロホルム:メタノール=9:1);
H−NMR(CDCl):δ 7.48,7.32,7.22−7.14,7.10−6.85,6.80,4.42,3.87,3.72,2.34,2.32。
実施例6(6):(1−(4−(2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−3−イルメトキシ)−2−メチルベンゾイル)−2−メチル−1H−インドール−3−イル)酢酸
TLC:Rf 0.50(クロロホルム:メタノール=9:1);
H−NMR(CDCl):δ 7.48,7.37−7.29,7.25−7.24,7.10−6.70,4.73,4.55,4.21,4.18−3.90,3.72,2.34,2.32。
実施例6(7):(1−(4−(1,3−ベンゾジオキソール−2−イルメトキシ)−2−メチルベンゾイル)−2−メチル−1H−インドール−3−イル)酢酸
TLC:Rf 0.50(クロロホルム:メタノール=9:1);
H−NMR(CDCl):δ 7.48,7.34,7.24−6.94,6.92−6.84,6.79,6.48,4.33,3.72,2.34,2.32。
実施例6(8):(2−メチル−1−(2−メチル−4−((1−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−2−イル)メトキシ)ベンゾイル)−1H−インドール−3−イル)酢酸
TLC:Rf 0.50(クロロホルム:メタノール=9:1);
H−NMR(CDCl):δ 7.54−6.48,4.26,4.21−4.04,3.90−3.80,3.72,3.27,2.91,2.34,2.33。
実施例6(9):(2−メチル−1−(2−メチル−4−(2−(3−メチル−2−ピリジニル)エトキシ)ベンゾイル)−1H−インドール−3−イル)酢酸
TLC:Rf 0.44(クロロホルム:メタノール=9:1);
H−NMR(CDCl):δ 8.48−8.40,7.57−7.47,7.34−6.94,6.76,6.64,4.37,3.71,3.30,2.42,2.33,2.26。
実施例6(10):(2−メチル−1−(2−メチル−4−(2−(6−メチル−2−ピリジニル)エトキシ)ベンゾイル)−1H−インドール−3−イル)酢酸
TLC:Rf 0.44(クロロホルム:メタノール=9:1);
H−NMR(CDCl):δ 7.60−7.47,7.30−6.96,6.77,6.65,4.31,3.71,3.24,2.56,2.33,2.27。
実施例6(11):(1−(4−(2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−2−イルメトキシ)−2−メチルベンゾイル)−2−メチル−1H−インドール−3−イル)酢酸
TLC:Rf 0.44(クロロホルム:メタノール=9:1);
H−NMR(CDCl):δ 7.47,7.32,7.25−7.09,7.09−6.94,6.93−6.76,5.24−5.13,4.27,4.17,3.72,3.42,3.16,2.34,2.31。
実施例6(12):(1−(4−((2R)−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−2−イルメトキシ)−2−メチルベンゾイル)−2−メチル−1H−インドール−3−イル)酢酸
TLC:Rf 0.44(クロロホルム:メタノール=9:1);
H−NMR(CDCl):δ 7.48,7.33,7.18,7.10−6.84,6.79,4.64−4.56,4.42,4.35−4.18,3.71,2.34,2.32。
実施例6(13):(1−(4−(2−(3,4−ジヒドロ−1(2H)−キノリニル)エトキシ)−2−メチルベンゾイル)−2−メチル−1H−インドール−3−イル)酢酸
TLC:Rf 0.44(クロロホルム:メタノール=9:1);
H−NMR(CDCl):δ 7.47,7.30,7.22−6.94,6.81,6.73,6.68−6.56,4.21,3.73,3.71,3.46,2.77,2.33,2.30,2.02−1.92。
実施例6(14):(2−メチル−1−(2−メチル−4−(2−(メチル(3−メチルフェニル)アミノ)エトキシ)ベンゾイル)−1H−インドール−3−イル)酢酸
TLC:Rf 0.44(クロロホルム:メタノール=9:1);
H−NMR(CDCl):δ 7.47,7.30,7.22−7.10,7.05,6.97,6.80,6.72,6.63−6.54,4.19,3.78,3.71,3.06,2.33,2.32,2.30。
実施例6(15):(2−メチル−1−(2−メチル−4−(3−(メチル(フェニル)アミノ)プロポキシ)ベンゾイル)−1H−インドール−3−イル)酢酸
TLC:Rf 0.44(クロロホルム:メタノール=9:1);
H−NMR(CDCl):δ 7.48,7.31,7.28−7.14,7.09−6.97,6.84,6.80−6.66,4.07,3.72,3.57,2.95,2.34,2.32,2.15−2.04。
実施例6(16):(1−(2−クロロ−4−((1−エチル−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−2−イル)メトキシ)ベンゾイル)−5−フルオロ−2−メチル−1H−インドール−3−イル)酢酸
TLC:Rf 0.48(クロロホルム:メタノール=9:1);
H−NMR(CDCl):δ 7.44,7.28−6.80,6.72−6.62,6.48,4.24−4.06,3.66,3.47−3.23,2.89,2.27,1.17。
実施例6(17):(1−(2−クロロ−4−(((2S)−1−エチル−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−2−イル)メトキシ)ベンゾイル)−5−フルオロ−2−メチル−1H−インドール−3−イル)酢酸
TLC:Rf 0.48(クロロホルム:メタノール=9:1);
H−NMR(CDCl):δ 7.44,7.28−6.80,6.72−6.62,6.48,4.24−4.06,3.66,3.47−3.23,2.89,2.27,1.17。
実施例6(18):(1−(4−(3,4−ジヒドロ−2H−1,5−ベンゾジオキセピン−3−イルメトキシ)−2−メチルベンゾイル)−2−メチル−1H−インドール−3−イル)酢酸
TLC:Rf 0.50(クロロホルム:メタノール=9:1);
H−NMR(CDCl):δ 7.48,7.37−6.74,4.34,4.22,3.72,2.80−2.68,2.34,2.32。
実施例6(19):(1−(4−(2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾオキサチイン−2−イルメトキシ)−2−メチルベンゾイル)−2−メチル−1H−インドール−3−イル)酢酸
TLC:Rf 0.50(クロロホルム:メタノール=9:1);
H−NMR(CDCl):δ 7.48,7.38−6.97,6.94−6.70,4.72−4.62,4.35,4.23,3.72,3.28−3.15,2.35,2.33。
実施例6(20):(1−(4−(1−ベンゾチエン−2−イルメトキシ)−2−メチルベンゾイル)−2−メチル−1H−インドール−3−イル)酢酸
TLC:Rf 0.50(クロロホルム:メタノール=9:1);
H−NMR(CDCl):δ 7.87−7.73,7.48,7.42−6.84,5.38,3.72,2.34,2.33。
実施例6(21):(1−(2−クロロ−4−(2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−2−イルメトキシ)ベンゾイル)−5−フルオロ−2−メチル−1H−インドール−3−イル)酢酸
TLC:Rf 0.44(クロロホルム:メタノール=9:1);
H−NMR(CDCl):δ 7.43,7.25−7.10,7.03,7.00−6.80,5.25−5.13,4.27,4.19,3.66,3.43,3.16,2.26。
実施例6(22):(1−(2−クロロ−4−((2S)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−2−イルメトキシ)ベンゾイル)−5−フルオロ−2−メチル−1H−インドール−3−イル)酢酸
TLC:Rf 0.44(クロロホルム:メタノール=9:1);
H−NMR(CDCl):δ 7.43,7.25−7.10,7.03,7.00−6.80,5.25−5.13,4.27,4.19,3.66,3.43,3.16,2.26。
実施例6(23):(1−(4−(1,3−ベンズオキサゾール−2−イルメトキシ)−2−メチルベンゾイル)−2−メチル−1H−インドール−3−イル)酢酸
TLC:Rf 0.55(クロロホルム:メタノール=9:1);
H−NMR(CDCl):δ 7.81−7.74,7.62−7.55,7.48,7.44−7.30,7.18,7.07−6.90,5.39,3.71,2.33,2.32。
実施例6(24):(1−(4−((2S)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−2−イルメトキシ)−2−メチルベンゾイル)−2−メチル−1H−インドール−3−イル)酢酸
TLC:Rf 0.56(クロロホルム:メタノール=9:1);
H−NMR(CDCl):δ 7.47,7.32,7.24−7.10,7.10−6.94,6.92−6.75,5.24−5.12,4.27,4.17,3.71,3.41,3.16,2.34,2.31。
実施例6(25):(1−(4−(((2R)−1−エチル−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−2−イル)メトキシ)−2−メチルベンゾイル)−2−メチル−1H−インドール−3−イル)酢酸
TLC:Rf 0.55(クロロホルム:メタノール=9:1);
H−NMR(CDCl):δ 7.48,7.33,7.22−6.96,6.90−6.74,6.66,6.47,4.26−4.04,3.72,3.57−3.16,2.89,2.35,2.33,1.17。
実施例6(26):(2−メチル−1−(2−メチル−4−(((2R)−1−プロピル−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−2−イル)メトキシ)ベンゾイル)−1H−インドール−3−イル)酢酸
TLC:Rf 0.59(クロロホルム:メタノール=9:1);
H−NMR(CDCl):δ 7.48,7.33,7.22−6.96,6.84,6.76,6.64,6.45,4.25−4.02,3.71,3.35−3.12,2.90,2.34,2.32,1.74−4.54,0.95。
実施例6(27):(1−(4−(((2R)−1−イソプロピル−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−2−イル)メトキシ)−2−メチルベンゾイル)−2−メチル−1H−インドール−3−イル)酢酸
TLC:Rf 0.57(クロロホルム:メタノール=9:1);
H−NMR(CDCl):δ 7.48,7.31,7.22−6.96,6.85−6.80,6.74,6.67,6.58,4.22−4.04,3.94−3.75,3.72,3.34,2.94,2.34,2.32,1.30,1.24。
実施例6(28):(2−メチル−1−(2−メチル−4−((7−メチル−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−2−イル)メトキシ)ベンゾイル)−1H−インドール−3−イル)酢酸
TLC:Rf 0.50(クロロホルム:メタノール=9:1);
H−NMR(CDCl):δ 7.48,7.32,7.23−7.13,7.10−6.92,6.88,6.84−6.76,5.21−5.10,4.28,4.16,3.72,3.41,3.18,2.34,2.32,2.22。
実施例6(29):(2−メチル−1−(2−メチル−4−(2−(2−ピリジニルオキシ)エトキシ)ベンゾイル)−1H−インドール−3−イル)酢酸
TLC:Rf 0.50(クロロホルム:メタノール=9:1);
H−NMR(CDCl):δ 8.20−8.14,7.64−7.56,7.48,7.33,7.23−7.15,7.10−6.96,6.94−6.86,6.84−6.78,4.72,4.40,3.74,2.35,2.32。
実施例6(30):(2−メチル−1−(2−メチル−4−(2−((2−メチル−3−ピリジニル)オキシ)エトキシ)ベンゾイル)−1H−インドール−3−イル)酢酸
TLC:Rf 0.36(クロロホルム:メタノール=9:1);
H−NMR(CDCl):δ 8.14,7.51,7.35,7.24−7.04,6.88,6.81,4.48,4.34,3.73,2.48,2.33。
実施例6(31):(1−(4−(2−((2−クロロ−3−ピリジニル)オキシ)エトキシ)−2−メチルベンゾイル)−2−メチル−1H−インドール−3−イル)酢酸
TLC:Rf 0.39(クロロホルム:メタノール=9:1);
H−NMR(CDCl):δ 8.06,7.49,7.38−6.98,6.90,6.82,4.52−4.40,3.73,2.34,2.33。
実施例6(32):(1−(4−(2−((5−クロロ−3−ピリジニル)オキシ)エトキシ)−2−メチルベンゾイル)−2−メチル−1H−インドール−3−イル)酢酸
TLC:Rf 0.36(クロロホルム:メタノール=9:1);
H−NMR(CDCl):δ 8.29,8.24,7.49,7.40−6.98,6.88,6.79,4.46−4.38,3.73,2.35,2.33。
実施例6(33):(1−(4−(2−((6−クロロ−2−ピリジニル)オキシ)エトキシ)−2−メチルベンゾイル)−2−メチル−1H−インドール−3−イル)酢酸
TLC:Rf 0.42(クロロホルム:メタノール=9:1);
H−NMR(CDCl):δ 7.55,7.48,7.33,7.10−6.92,6.89,6.81,6.73,4.71,4.38,3.72,2.34,2.31。
実施例6(34):(1−(4−(2−((5−クロロ−2−ピリジニル)オキシ)エトキシ)−2−メチルベンゾイル)−2−メチル−1H−インドール−3−イル)酢酸
TLC:Rf 0.44(クロロホルム:メタノール=9:1);
H−NMR(CDCl):δ 8.11,7.55,7.48,7.33,7.25−6.96,6.88,6.84−6.75,4.68,4.37,3.72,2.35,2.32。
実施例6(35):(2−メチル−1−(2−メチル−4−(2−((6−メチル−2−ピリジニル)オキシ)エトキシ)ベンゾイル)−1H−インドール−3−イル)酢酸
TLC:Rf 0.40(クロロホルム:メタノール=9:1);
H−NMR(CDCl):δ 7.48,7.34−7.12,7.09−6.95,6.78,6.69,6.51,6.08,4.50−4.44,4.44−4.35,3.71,2.55,2.31,2.28。
実施例6(36):(1−(4−(2−(2−ブトキシエトキシ)エトキシ)ベンゾイル)−2,5−ジメチル−1H−インドール−3−イル)酢酸
TLC:Rf 0.49(クロロホルム:メタノール=9:1);
H−NMR(CDCl):δ 7.69,7.30−7.25,6.97,6.88−6.78,4.25−4.15,3.95−3.88,3.76−3.70,3.65−3.59,3.48,2.42,2.40,1.65−1.50,1.45−1.30,0.91。
実施例6(37):(1−(4−(((2R)−1−エチル−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−2−イル)メトキシ)ベンゾイル)−2,5−ジメチル−1H−インドール−3−イル)酢酸
TLC:Rf 0.60(クロロホルム:メタノール=9:1);
H−NMR(CDCl):δ 7.76−7.68,7.28,7.12−6.94,6.87−6.82,6.66,6.47,4.30−4.06,3.72,3.46−3.23,2.90,2.42,2.40,1.16。
実施例6(38):(1−(4−(((2R)−1−エチル−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−2−イル)メトキシ)ベンゾイル)−2−メチル−1H−インドール−3−イル)酢酸
TLC:Rf 0.58(クロロホルム:メタノール=9:1);
H−NMR(CDCl):δ 7.73,7.51,7.17,7.13−6.95,6.66,6.47,4.30−4.06,3.75,3.47−3.22,2.90,2.43,1.17。
実施例6(39):(1−(2−クロロ−4−(((2R)−1−エチル−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−2−イル)メトキシ)ベンゾイル)−5−フルオロ−2−メチル−1H−インドール−3−イル)酢酸
TLC:Rf 0.58(クロロホルム:メタノール=9:1);
H−NMR(CDCl):δ 7.44,7.22,7.17−7.00,6.93,6.84,6.67,6.48,4.25−4.06,3.67,3.47−3.22,2.89,2.27,1.17。
実施例6(40):(1−(2−クロロ−4−(((2R)−1−エチル−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−2−イル)メトキシ)ベンゾイル)−2−メチル−1H−インドール−3−イル)酢酸
TLC:Rf 0.60(クロロホルム:メタノール=9:1);
H−NMR(CDCl):δ 7.51−7.41,7.25−7.02,6.92,6.67,6.48,4.25−4.06,3.71,3.47−3.22,2.89,2.32,1.17。
実施例6(41):(1−(2−クロロ−4−(((2S)−6−フルオロ−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンズオキサジン−2−イル)メトキシ)ベンゾイル)−5−フルオロ−2−メチル−1H−インドール−3−イル)酢酸
TLC:Rf 0.60(クロロホルム:メタノール=9:1);
H−NMR(CDCl):δ 2.25,2.91,3.30,3.40,3.64,4.17,4.27,4.61,6.38,6.74,6.83,6.95,7.04,7.12,7.22,7.43。
実施例6(42):(1−(4−(((2S)−6−フルオロ−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンズオキサジン−2−イル)メトキシ)ベンゾイル)−2,5−ジメチル−1H−インドール−3−イル)酢酸
TLC:Rf 0.60(クロロホルム:メタノール=9:1);
H−NMR(CDCl):δ 2.40,2.41,2.91,3.30,3.41,3.71,4.18,4.29,4.61,6.37,6.74,6.83,6.98,7.27,7.71。
実施例6(43):(1−((4−(((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンズオキサジン−2−イル)メトキシ)フェニル)スルホニル)−1H−インドール−3−イル)酢酸
TLC:Rf 0.55(塩化メチレン:メタノール=9:1);
H−NMR(CDCl):δ 7.97,7.86−7.74,7.58,7.50,7.38−7.22,6.98−6.63,4.64−4.53,4.19,4.10,3.73,3.31,3.17,2.85。
実施例6(44):(2−メチル−1−((4−(((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンズオキサジン−2−イル)メトキシ)フェニル)スルホニル)−1H−インドール−3−イル)酢酸
TLC:Rf 0.55(塩化メチレン:メタノール=9:1);
H−NMR(CDCl):δ 8.17,7.69,7.42,7.32−7.19,6.92−6.75,6.72−6.64,4.62−4.34,4.19,4.09,3.62,3.31,3.17,2.86,2.56。
実施例6(45):(1−(4−(((2S)−4,6−ジメチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンズオキサジン−2−イル)メトキシ)ベンゾイル)−2−メチル−1H−インドール−3−イル)酢酸
TLC:Rf 0.27(ヘキサン:酢酸エチル=1:1);
H−NMR(CDCl):δ 7.73,7.51,7.17,7.10−6.92,6.73,6.55−6.45,4.70−4.60,4.30,4.20,3.75,3.39,3.26,2.90,2.43,2.28。
参考例12:(2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンズオキサジン−2−カルバルデヒド

参考例4で製造した化合物(500mg)の塩化メチレン(5mL)溶液に、トリエチルアミン(1.2mL)およびジメチルスルホキシド(5mL)を加えた。反応混合物に三酸化硫黄・ピリジン錯体(1.4g)を加え、室温にて2時間撹拌した。反応混合物に水を加え、酢酸エチルにて抽出した。有機層を水および飽和食塩水にて洗浄後、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=4:1→1:1)にて精製して、以下の物性値を有する標題化合物(220mg)を得た。
TLC:Rf 0.51(酢酸エチル:ヘキサン=1:1)。
参考例13:ベンジル(2−メチル−1−(4−ニトロベンゾイル)−1H−インドール−3−イル)アセテート

参考例9で製造した化合物(1.1g)のアセトニトリル(4mL)−酢酸エチル(4mL)溶液に、トリエチルアミン(3.4mL)、4−ジメチルアミノピリジン(147mg)および4−ニトロベンゾイルクロリド(1.1g)を加え、40℃にて3時間撹拌した。反応混合物に酢酸エチルおよび2N塩酸を加え、酢酸エチルにて抽出した。有機層を水および飽和食塩水にて順次洗浄後、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。溶媒を留去して、以下の物性値を有する標題化合物(1.7g)を得た。
TLC:Rf 0.53(酢酸エチル:ヘキサン=3:7)。
参考例14:ベンジル(1−(4−アミノベンゾイル)−2−メチル−1H−インドール−3−イル)アセテート

参考例13で製造した化合物(1.7g)の酢酸(20mL)溶液に、鉄粉(1.1g)を加え、60℃にて3時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルにて希釈した後、セライト(登録商標)でろ過し、ろ液を濃縮した。得られた残渣を酢酸エチルにて希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、水および飽和食塩水にて順次洗浄後、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=7:3)にて精製した後、酢酸エチル−ヘキサンにて洗浄して、以下の物性値を有する標題化合物(1.0g)を得た。
TLC:Rf 0.18(酢酸エチル:ヘキサン=3:7);
H−NMR(CDCl):δ 7.59,7.50,7.38−7.26,7.17−7.00,6.66,5.14,4.25−4.15,3.76,2.42。
実施例7:ベンジル(2−メチル−1−(4−((((2R)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンズオキサジン−2−イル)メチル)アミノ)ベンゾイル)−1H−インドール−3−イル)アセテート

参考例14で製造した化合物(494mg)および参考例12で製造した化合物(220mg)を塩化メチレン(6mL)−酢酸(1mL)に溶解し、室温にて20分間撹拌した。反応混合物にトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(509mg)を加え、室温にて30分間撹拌した。反応混合物に酢酸エチルおよび水を加え、酢酸エチルにて抽出した。有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、水および飽和食塩水にて順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=4:1→7:3)にて精製して、以下の物性値を有する本発明化合物(270mg)を得た。
TLC:Rf 0.63(酢酸エチル:ヘキサン=1:1);
H−NMR(CDCl):δ 7.62,7.50,7.38−7.26,7.17−7.00,6.93−6.81,6.71,6.63,5.14,4.78−4.66,4.56−4.46,3.77,3.60−3.44,3.30,3.18,2.90,2.42。
実施例8:(2−メチル−1−(4−((((2R)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンズオキサジン−2−イル)メチル)アミノ)ベンゾイル)−1H−インドール−3−イル)酢酸

実施例1で製造した化合物の代わりに、実施例7で製造した化合物を用いて、実施例2と同様の操作に付すことにより、以下の物性値を有する本発明化合物を得た。
TLC:Rf 0.50(クロロホルム:メタノール=9:1);
H−NMR(CDCl):δ 7.64,7.51,7.20−7.10,7.10−7.00,6.92−6.78,6.74−6.58,4.80−4.66,4.56−4.43,3.76,3.56−3.44,3.30,3.18,2.90,2.44。
実施例9:(1−(2−クロロ−4−((((2R)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンズオキサジン−2−イル)メチル)アミノ)ベンゾイル)−2−メチル−1H−インドール−3−イル)酢酸

4−ニトロベンゾイルクロリドの代わりに相当する酸クロリドを用いて、参考例13→参考例14→実施例7→実施例8と同様の操作に付すことにより、以下の物性値を有する本発明化合物を得た。
TLC:Rf 0.50(クロロホルム:メタノール=9:1);
H−NMR(CDCl):δ 7.48,7.34−7.04,6.93−6.79,6.75−6.66,6.56,4.70−4.56,4.56−4.45,3.72,3.55−3.36,3.30,3.17,2.90,2.36。
実施例10:ベンジル(2−メチル−1−(4−(メチル(((2R)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンズオキサジン−2−イル)メチル)アミノ)ベンゾイル)−1H−インドール−3−イル)アセテート

実施例7で製造した化合物(100mg)のジメチルホルムアミド(3mL)溶液に、氷冷下水素化ナトリウム(8mg)を加え、0℃にて20分間撹拌した。反応混合物にヨウ化メチル(0.012mL)を加え、室温にて1時間撹拌した。反応混合物に水および酢酸エチルを加え、酢酸エチルにて抽出した。有機層を水および飽和食塩水にて洗浄後、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=4:1→7:3)にて精製して、本発明化合物(10mg)を得た。
TLC:Rf 0.35(ヘキサン:酢酸エチル=3:2)。
実施例11:(2−メチル−1−(4−(メチル(((2R)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンズオキサジン−2−イル)メチル)アミノ)ベンゾイル)−1H−インドール−3−イル)酢酸

実施例1で製造した化合物の代わりに、実施例10で製造した化合物を用いて、実施例2と同様の操作に付すことにより、以下の物性値を有する本発明化合物を得た。
TLC:Rf 0.63(酢酸エチル:ヘキサン=1:1);
H−NMR(CDCl):δ 7.71−7.56,7.51,7.19−7.00,6.92−6.60,4.60−4.52,3.75,3.80−3.62,3.28,3.16,3.06,2.87,2.43。
実施例12:[(2S)−6−フルオロ−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾキサジン−2−イル]メチル 4−ニトロベンゼンスルホネート

アルゴン雰囲気下、[(2S)−6−フルオロ−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾキサジン−2−イル]メタノール(1g;2−フルオロアニリンの代わりに2,5−ジフルオロアニリンを用いて、参考例1→参考例2→参考例3→参考例4と同様の操作を行って製造した。)およびトリエチルアミン(1.8mL)を塩化メチレン(10mL)に溶解し、氷冷下4−ニトロベンゼンスルホニル クロリド(1.1g)を加え、室温で1時間撹拌した。反応混合物を水にあけ、酢酸エチルで抽出した。有機層を1N塩酸、水および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮した。得られた固体を酢酸エチルとヘキサンの混合溶媒で洗浄して、以下の物性値を有する標題化合物(1.5g)を得た。
TLC:Rf 0.46(酢酸エチル:ヘキサン=1:1);
H−NMR(CDCl):δ8.40,8.12,6.51,6.23−6.40,4.40−4.49,4.30,4.29,3.27,3.10−3.18,2.84。
実施例13:[(2R)−6−フルオロ−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾキサジン−2−イル]アセトニトリル

アルゴン雰囲気下、実施例12で製造した化合物(1.5g)およびシアン化カリウム(766mg)をジメチルスルホキシド(20mL)に溶解し、室温で2時間撹拌した。反応混合物を水にあけ、酢酸エチルで抽出した。有機層を水および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:2)で精製して、以下の物性値を有する標題化合物(357mg)を得た。
TLC:Rf 0.36(酢酸エチル:ヘキサン=1:1);
H−NMR(CDCl):δ6.72,6.29−6.46,4.45−4.58,3.37,3.20,2.90,2.66−2.86。
実施例14:[(2R)−6−フルオロ−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾキサジン−2−イル]アセトアルデヒド

アルゴン雰囲気下、実施例13で製造した化合物(350mg)をテトラヒドロフラン(5mL)に溶解し、−78℃でジイソブチルアルミニウムヒドリド(0.95Mヘキサン溶液、1.97mL)を滴下し、2時間撹拌した。反応混合物にメタノールおよび水を0℃で加え、室温で30分間撹拌した。反応混合物に1N塩酸を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水および飽和食塩水で洗浄後濃縮して、実施例13で製造した化合物と、以下の物性値を有する標題化合物の混合物(1:2、290mg)を得た。
TLC:Rf 0.36(酢酸エチル:ヘキサン=1:1);
H−NMR(CDCl):δ9.87,6.67,6.24−6.45,4.62−4.78,3.31,3.09,2.87,2.65−2.88。
実施例15:tert−ブチル 4−{2−[(2R)−6−フルオロ−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾキサジン−2−イル]エチル}ピペラジン−1−カルボキシレート

アルゴン雰囲気下、実施例13で製造した化合物と実施例14で製造した化合物の混合物(1:2、290mg)およびtert−ブチル ピペラジン−1−カルボキシレート(172mg)をN,N−ジメチルホルムアミド(3mL)に溶解し、ナトリウム トリアセトキシボロヒドリド(391mg)を室温で加え、反応混合物を室温で3時間撹拌した。反応混合物を水にあけ、酢酸エチルで抽出した。有機層を水および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:2→メタノール:クロロホルム=1:19)で精製して、以下の物性値を有する標題化合物(256mg)を得た。
TLC:Rf 0.31(メタノール:クロロホルム=1:19);
H−NMR(CDCl):δ6.66,6.24−6.40,4.14−4.25,3.31−3.57,3.22,3.05,2.86,2.47−2.66,2.41,1.66−1.94,1.46。
実施例16:(2R)−6−フルオロ−4−メチル−2−(2−ピペラジン−1−イルエチル)−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾキサジン

実施例15で製造した化合物(256mg)を酢酸エチル(2mL)に溶解し、4N塩化水素/酢酸エチル溶液(2ml)を加え、室温で6時間撹拌した。反応混合物を40℃で2時間撹拌した。反応混合物に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、クロロホルムで抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮して以下の物性値を有する標題化合物(144mg)を得た。
H−NMR(CDCl):δ6.66,6.24−6.40,4.14−4.24,3.22,3.16,3.05,2.93−3.01,2.86,2.44−2.68,1.66−1.95。
実施例17:ベンジル {1−[(4−{2−[(2R)−6−フルオロ−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾキサジン−2−イル]エチル}ピペラジン−1−イル)カルボニル]−2,5−ジメチル−1H−インドール−3−イル}アセテート

アルゴン雰囲気下、ベンジル(2,5−ジメチル−1H−インドール−3−イル)アセテート(167mg;2−(2−メチルインドール−3−イル)酢酸の代わりに2−(2,5−ジメチルインドール−3−イル)酢酸を用いて、参考例9と同様の操作を行って製造した。)およびN,N’−カルボニルジイミダゾール(97mg)をアセトニトリル(2mL)に溶解し、反応混合物を60℃で20時間撹拌した。反応混合物に、実施例16で製造した化合物(144mg)のアセトニトリル溶液(2mL)を室温で加え、100℃で10時間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却し、酢酸エチルで希釈後、水および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。有機層を濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル)で精製して、以下の物性値を有する標題化合物(87mg)を得た。
TLC:Rf 0.23(酢酸エチル);
H−NMR(CDCl):δ7.23−7.39,7.16,7.01,6.65,6.25−6.40,5.11,4.14−4.26,3.70,3.36−3.65,3.21,3.05,2.86,2.49−2.66,2.34−2.49,2.40,1.65−1.94。
実施例18:{1−[(4−{2−[(2R)−6−フルオロ−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾキサジン−2−イル]エチル}−1−ピペラジニル)カルボニル]−2,5−ジメチル−1H−インドール−3−イル}酢酸

実施例1で製造した化合物の代わりに、実施例17で製造した化合物を用いて、実施例2と同様の操作を行って、以下の物性値を有する標題化合物を得た。
TLC:Rf 0.40(メタノール:クロロホルム=1:9);
H−NMR(CDCl):δ 7.30,7.10,6.93,6.64,6.32,4.18,3.65,3.63,3.20,3.03,2.85,2.74,2.40,2.38,1.95。
参考例15:4−(クロロスルホニル)フェニル アセテート

4−ヒドロキシベンゼンスルホン酸(6g)のピリジン(20mL)溶液に、無水酢酸(20mL)を室温で加え、反応混合物を室温で終夜撹拌した。析出した固体をろ取し、ヘキサンで洗浄した。この固体のN,N−ジメチルホルムアミド(40mL)溶液に、塩化チオニル(5mL)を0℃で滴下し、反応混合物を0℃で1時間撹拌した。反応混合物に氷水と酢酸エチルを加え、酢酸エチルで2回抽出した。有機層を水および飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下濃縮して、以下の物性値を有する標題化合物(5.8g)を得た。
TLC:Rf 0.55(酢酸エチル:ヘキサン=3:7);
H−NMR(CDCl):δ 8.07,7.37,2.36。
参考例16:ベンジル {1−[(4−ヒドロキシフェニル)スルホニル]−1H−インドール−3−イル}アセテート

参考例15で製造した化合物(650mg)およびベンジル 1H−インドール−3−イルアセテート(478mg;2−(2−メチルインドール−3−イル)酢酸の代わりに2−(インドール−3−イル)酢酸を用いて、参考例9と同様の操作を行って製造した。)の塩化メチレン(4mL)溶液に、室温で20N水酸化ナトリウム水溶液(0.46mL)およびテトラブチルアンモニウムクロリド(51mg)を加え、反応混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物に、酢酸エチルおよび水を加え、酢酸エチルで2回抽出した。有機層を水および飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下濃縮した。得られた残渣を塩化メチレン(5mL)に溶解し、ピペリジン(1.5mL)を加え、室温で一晩撹拌した。反応混合物に2N塩酸を加え、酢酸エチルで2回抽出した。有機層を水および飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=9:1→4:1→7:3)で精製し、以下の物性値を有する標題化合物(300mg)を得た。
TLC:Rf 0.14(酢酸エチル:ヘキサン=3:7);
H−NMR(CDCl):δ 7.96,7.72,7.55,7.46,7.38−7.27,7.22,6.72,5.58,5.15,3.74。
実施例19:ベンジル {1−[(4−{[(2R)−1−エチル−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−2−イル]メトキシ}フェニル)スルホニル]−1H−インドール−3−イル}アセテート

参考例11で製造した化合物の代わりに参考例16で製造した化合物を用い、2−(2−ブトキシエトキシ)エタノールの代わりに[(2R)−1−エチル−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−2−イル]メタノールを用いて、実施例4と同様の操作を行って、以下の物性値を有する標題化合物を得た。
TLC:Rf 0.53(酢酸エチル:ヘキサン=3:7)。
実施例20:{1−[(4−{[(2R)−1−エチル−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−2−イル]メトキシ}フェニル)スルホニル]−1H−インドール−3−イル}酢酸

実施例1で製造した化合物の代わりに、実施例19で製造した化合物を用いて、実施例2と同様の操作を行って、以下の物性値を有する標題化合物を得た。
TLC:Rf 0.50(クロロホルム:メタノール=9:1);
H−NMR(CDCl):δ 7.97,7.82,7.59,7.50,7.37−7.21,7.10−7.00,6.89,6.63,6.43,4.26−3.96,3.74,3.40−3.10,2.79,1.10。
実施例21(1)〜実施例21(5)
2−(2−メチルインドール−3−イル)酢酸または相当するカルボン酸誘導体、および参考例8で製造した化合物に相当する酸ハライド誘導体を用いて、参考例9→実施例1→実施例2と同様の操作に付すことにより、以下の本発明化合物を得た。
実施例21(1):[2−メチル−1−(2,3,5,6−テトラフルオロ−4−{[(2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾキサジン−2−イル]メトキシ]ベンゾイル)−1H−インドール−3−イル]酢酸
TLC:Rf 0.81(クロロホルム:メタノール=9:1);
H−NMR(CDCl):δ 7.41,7.19,6.88,6.77,6.69,4.66,4.52,3.66,3.38,3.30,2.91,2.33。
実施例21(2):[1−(2−フルオロ−5−メチル−4−{[(2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾキサジン−2−イル]メトキシ}ベンゾイル)−2−メチル−1H−インドール−3−イル]酢酸
TLC:Rf 0.46(クロロホルム:メタノール:酢酸=9:1:0.1);
H−NMR(CDCl):δ 7.49,7.40,7.16,6.87,6.70,6.62,4.70,4.23,3.73,3.36,2.92,2.40,2.23。
実施例21(3):[5−フルオロ−1−(2−フルオロ−5−メチル−4−{[(2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾキサジン−2−イル]メトキシ}ベンゾイル)−2−メチル−1H−インドール−3−イル]酢酸
TLC:Rf 0.56(クロロホルム:メタノール:酢酸=9:1:0.1);
H−NMR(CDCl):δ 7.38,7.15,6.85,6.70,6.62,4.70,4.23,3.67,3.36,2.92,2.35,2.23。
実施例21(4):[1−(5−クロロ−2−フルオロ−4−{[(2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾキサジン−2−イル]メトキシ}ベンゾイル)−2−メチル−1H−インドール−3−イル]酢酸
TLC:Rf 0.61(クロロホルム:メタノール:酢酸=9:1:0.1);
H−NMR(CDCl):δ 7.66,7.50,7.17,6.81,4.75,4.30,3.73,3.39,2.93,2.40。
実施例21(5):[1−(5−クロロ−2−フルオロ−4−{[(2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾキサジン−2−イル]メトキシ}ベンゾイル)−5−フルオロ−2−メチル−1H−インドール−3−イル]酢酸
TLC:Rf 0.47(クロロホルム:メタノール:酢酸=9:1:0.1);
H−NMR(CDCl):δ 7.65,7.18,6.82,4.74,4.30,3.67,3.39,2.92,2.35。
実施例22(1)〜実施例22(6)
参考例9で製造した化合物または相当するインドール誘導体、および2−(2−ブトキシエトキシ)エタノールの代わりに相当するアルコール誘導体を用いて、参考例10→参考例11→実施例4→実施例2と同様の操作に付すことにより、以下の本発明化合物を得た。
実施例22(1):[1−(4−{[(2R)−1−エチル−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−2−イル]メトキシ}−2,5−ジメチルベンゾイル)−2−メチル−1H−インドール−3−イル]酢酸
TLC:Rf 0.50(酢酸エチル:ヘキサン:酢酸=5:5:1);
H−NMR(CDCl):δ 7.48,7.18,7.05,6.72,6.65,6.47,4.17,3.72,3.38,2.89,2.34,2.27,2.14,1.18。
実施例22(2):[1−(4−{[(2R)−1−エチル−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−2−イル]メトキシ]−2,5−ジメチルベンゾイル)−5−フルオロ−2−メチル−1H−インドール−3−イル]酢酸
TLC:Rf 0.50(酢酸エチル:ヘキサン:酢酸=5:5:1);
H−NMR(CDCl):δ 7.07,6.78,6.72,6.66,6.47,4.16,3.67,3.38,2.89,2.30,2.26,2.14,1.18。
実施例22(3):[1−(4−{[(2R)−1−エチル−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−2−イル]メトキシ}−3−メチルベンゾイル)−2−メチル−1H−インドール−3−イル]酢酸
TLC:Rf 0.41(クロロホルム:メタノール:酢酸=9:1:0.1);
H−NMR(CDCl):δ 7.56,7.06,6.65,4.92,4.20,3.75,3.40,2.96,2.42,2.23,1.16。
実施例22(4):[1−(4−{[(2R)−1−エチル−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−2−イル]メトキシ}−3−メチルベンゾイル)−5−フルオロ−2−メチル−1H−インドール−3−イル]酢酸
TLC:Rf 0.52(クロロホルム:メタノール:酢酸=9:1:0.1);
H−NMR(CDCl):δ 7.55,7.12,6.96,6.68,4.92,4.25,3.67,3.40,2.96,2.37,2.22,1.16。
実施例22(5):[1−(4−{[(2R)−1−エチル−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−2−イル]メトキシ}−2,3−ジメチルベンゾイル)−2−メチル−1H−インドール−3−イル]酢酸
TLC:Rf 0.56(クロロホルム:メタノール:酢酸=9:1:0.1);
H−NMR(CDCl):δ 7.47,7.10,6.66,4.15,3.70,3.35,2.90,2.31,2.24,2.19,1.16。
実施例22(6):[1−(4−{[(2R)−1−エチル−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−2−イル]メトキシ}−2,3−ジメチルベンゾイル)−5−フルオロ−2−メチル−1H−インドール−3−イル]酢酸
TLC:Rf 0.43(クロロホルム:メタノール:酢酸=9:1:0.1);
H−NMR(CDCl):δ 7.17,6.74,6.47,4.15,3.66,3.39,2.90,2.22,1.16。
製剤例1:
以下の各成分を常法により混合した後打錠して、一錠中に50mgの標記発明化合物を含有する直径6mm、厚さ2mm、重さ100mgの錠剤100錠を得た。
・(2−メチル−1−((6−(((2S)−4−メチル−3,4−ジヒド
ロ−2H−1,4−ベンズオキサジン−2−イル)メトキシ)−3−ピリジ
ニル)カルボニル)−1H−インドール−3−イル)酢酸 ‥‥‥5.0g
・カルボキシメチルセルロースカルシウム(崩壊剤) ‥‥‥0.2g
・ステアリン酸マグネシウム(潤滑剤) ‥‥‥0.1g
・微結晶セルロース ‥‥‥4.7g
製剤例2:
以下の各成分を常法により混合した後、溶液を常法により脱塵ろ過後、加熱滅菌あるいはろ過滅菌し、5mlずつアンプルに充填し、常法により凍結乾燥し、1アンプル中20mgの活性成分を含有するアンプル100本を得た。
・(2−メチル−1−((6−(((2S)−4−メチル−3,4−ジヒド
ロ−2H−1,4−ベンズオキサジン−2−イル)メトキシ)−3−ピリジ
ニル)カルボニル)−1H−インドール−3−イル)酢酸 ‥‥‥2.0g
・マンニトール ‥‥‥20g
・蒸留水 ‥‥‥1000ml
【産業上の利用可能性】
一般式(I)で示される本発明化合物は、CRTH2受容体に結合し、拮抗するため、アレルギー性疾患(例えば、アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎、アトピー性皮膚炎、気管支喘息、食物アレルギーなど)、全身性肥満細胞症、全身性肥満細胞活性化障害、アナフィラキシーショック、気道収縮、蕁麻疹、湿疹、にきび、アレルギー性気管支肺アスペルギルス症、副鼻腔炎、偏頭痛、鼻茸、過敏性血管炎、好酸球増多症、接触性皮膚炎、痒みを伴う疾患(例えば、アトピー性皮膚炎、蕁麻疹、アレルギー性結膜炎、アレルギー性鼻炎、接触性皮膚炎など)、痒みに伴う行動(引っかき行動、殴打など)により二次的に発生する疾患(例えば、白内障、網膜剥離、炎症、感染、睡眠障害など)、炎症、慢性閉塞性肺疾患、虚血再灌流障害、脳血管障害、自己免疫疾患、脳外傷、肝傷害、移植片拒絶、慢性関節リウマチ、胸膜炎、変形性関節症、クローン病、潰瘍性大腸炎、過敏性腸症候群等の疾患の予防および/または治療に有用であると考えられる。また、睡眠、血小板凝集にも関わっており、これらの疾患にも有用である。
また、一般式(I)で示される化合物はDP受容体にも結合し、拮抗するため、アレルギー性疾患(例えばアレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎、アトピー性皮膚炎、気管支喘息、食物アレルギーなど)、全身性肥満細胞症、全身性肥満細胞活性化障害、アナフィラキシーショック、気道収縮、蕁麻疹、湿疹、にきび、アレルギー性気管支肺アスペルギルス症、副鼻腔炎、偏頭痛、鼻茸、過敏性血管炎、好酸球増多症、接触性皮膚炎、痒みを伴う疾患(例えば、アトピー性皮膚炎、蕁麻疹、アレルギー性結膜炎、アレルギー性鼻炎、接触性皮膚炎など)、痒みに伴う行動(引っかき行動、殴打など)により二次的に発生する疾患(例えば、白内障、網膜剥離、炎症、感染、睡眠障害など)、炎症、慢性閉塞性肺疾患、虚血再灌流障害、脳血管障害、自己免疫疾患、脳外傷、肝傷害、移植片拒絶、慢性関節リウマチ、胸膜炎、変形性関節症、クローン病、潰瘍性大腸炎、過敏性腸症候群等の疾患の予防および/または治療に有用である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一般式(I)

(式中、
は(1)−COR基、または(2)−CHOR基を表わし、
は(1)水酸基、(2)C1〜6アルコキシ基、(3)−NR基、(4)フェニル基で置換されたC1〜6アルコキシ基、または(5)C2〜6アルケニルオキシ基を表わし、
は(1)水素原子、または(2)C2〜6アシル基を表わし、
およびRはそれぞれ独立して、(1)水素原子、(2)C1〜6アルキル基、または(3)−SO10基を表わし、
10は(1)C1〜6アルキル基、(2)炭素環−1、または(3)ヘテロ環−1を表わし、
Dは(1)単結合、(2)C1〜6アルキレン基、(3)C2〜6アルケニレン基、または(4)−O−(C1〜6アルキレン)−基を表わし、
は(1)C1〜6アルキル基、(2)C1〜6アルコキシ基、(3)ハロゲン原子、(4)トリハロメチル基、(5)シアノ基、(6)水酸基、または(7)水素原子を表わし、
およびRはそれぞれ独立して、(1)水素原子、(2)C1〜6アルキル基、(3)C1〜6アルコキシ基、(4)C1〜6アルコキシ基で置換されたC1〜6アルキル基、(5)ハロゲン原子、(6)ニトロ基、(7)−NR1112基、(8)トリハロメチル基、(9)シアノ基、(10)水酸基、または(11)トリハロメトキシ基を表わし、
11およびR12はそれぞれ独立して、水素原子、またはC1〜6アルキル基を表わし、
mは1〜3の整数または4であり、
nは1〜4の整数であり、
はR5−1、R5−2、R5−3、R5−4、R5−5またはR5−6を表わし、

5−2は(1)1〜5個の酸素原子および/または硫黄原子で置き換えられていてもよいC1〜15アルキル基(アルキル基はC1〜6アルコキシ基、ハロゲン原子、水酸基、シアノ基、オキソおよび−NR1314基(基中、R13およびR14はそれぞれ独立して水素原子、C1〜6アルキル基、C2〜6アルケニル基、フェニル基、ベンゾイル基、ナフチル基、C1〜6アルキル基によって置換されたフェニル基、またはフェニル基もしくはシアノ基によって置換されたC1〜6アルキル基を表わす。)から選択される1〜12個の基で置換されてもよい)、(2)1〜5個の酸素原子および/または硫黄原子で置き換えられていてもよいC2〜15アルケニル基(アルケニル基はC1〜6アルコキシ基、ハロゲン原子、水酸基、シアノ基、オキソおよび−NR1314基(基中、R13およびR14は前記と同じ意味を表わす。)から選択される1〜12個の基で置換されてもよい)、または(3)1〜5個の酸素原子および/または硫黄原子で置き換えられていてもよいC2〜15アルキニル基(アルキニル基はC1〜6アルコキシ基、ハロゲン原子、水酸基、シアノ基、オキソおよび−NR1314基(基中、R13およびR14は前記と同じ意味を表わす。)から選択される1〜12個の基で置換されてもよい)を表わし(ただし、後記R5−3、およびR5−5が表わす基を除く。)、
5−3は(1)C1〜6アルコキシ基で置換されたC1〜6アルキル基、または(2)C1〜6アルコキシ基で置換されたC1〜6アルコキシ基を表わし、
5−4は(1)必ず1つの窒素原子で置き換えられ、さらに1〜4個の窒素原子、酸素原子および/または硫黄原子で置き換えられていてもよいC1〜15アルキル基(アルキル基はC1〜6アルコキシ基、ハロゲン原子、水酸基、シアノ基、オキソおよび−NR1516基(基中、R15およびR16はそれぞれ独立して水素原子、C1〜6アルキル基、C2〜6アルケニル基、フェニル基、ベンゾイル基、ナフチル基、C1〜6アルキル基によって置換されたフェニル基、またはフェニル基もしくはシアノ基によって置換されたC1〜6アルキル基を表わす。)から選択される1〜12個の基で置換されてもよく、置き換えられる窒素原子は(a)C1〜6アルキル基、(b)C1〜6アルコキシ基で置換されたC1〜6アルキル基、(c)炭素環−4、(d)ヘテロ環−4、(e)炭素環−4で置換されたC1〜6アルキル基、または(f)ヘテロ環−4で置換されたC1〜6アルキル基によって置換されてもよい)、(2)必ず1つの窒素原子で置き換えられ、さらに1〜4個の窒素原子、酸素原子および/または硫黄原子で置き換えられていてもよいC2〜15アルケニル基(アルケニル基はC1〜6アルコキシ基、ハロゲン原子、水酸基、シアノ基、オキソおよび−NR1516基(基中、R15およびR16は前記と同じ意味を表わす。)から選択される1〜12個の基で置換されてもよく、置き換えられる窒素原子は(a)C1〜6アルキル基、(b)C1〜6アルコキシ基で置換されたC1〜6アルキル基、(c)炭素環−4、(d)ヘテロ環−4、(e)炭素環−4で置換されたC1〜6アルキル基、または(f)ヘテロ環−4で置換されたC1〜6アルキル基によって置換されてもよい)、または(3)必ず1つの窒素原子で置き換えられ、さらに1〜4個の窒素原子、酸素原子および/または硫黄原子で置き換えられていてもよいC2〜15アルキニル基(アルキニル基はC1〜6アルコキシ基、ハロゲン原子、水酸基、シアノ基、オキソおよび−NR1516基(基中、R15およびR16は前記と同じ意味を表わす。)から選択される1〜12個の基で置換されてもよく、置き換えられる窒素原子は(a)C1〜6アルキル基、(b)C1〜6アルコキシ基で置換されたC1〜6アルキル基、(c)炭素環−4、(d)ヘテロ環−4、(e)炭素環−4で置換されたC1〜6アルキル基、または(f)ヘテロ環−4で置換されたC1〜6アルキル基によって置換されてもよい)を表わし、
5−5は(1)C1〜15アルキル基、(2)C1〜15アルコキシ基、(3)カルボキシル基、(4)C1〜4アルコキシカルボニル基、(5)トリハロメチル基、または(6)C1〜4アルキルチオ基を表わし、
5−6は(1)ハロゲン原子、(2)アミノ基、(3)ニトロ基、(4)シアノ基、または(5)水酸基を表わし、
GはGまたはGを表わし、
は(1)単結合、(2)1〜2個の酸素原子および/または硫黄原子で置き換えられてもよいC1〜6アルキレン基(アルキレン基は水酸基、またはC1〜4アルコキシ基で置換されてもよい)、(3)1〜2個の酸素原子および/または硫黄原子で置き換えられてもよいC2〜6アルケニレン基(アルケニレン基は水酸基、またはC1〜4アルコキシ基で置換されてもよい)、(4)−CONR17−基、(5)−NR18CO−基、(6)−SONR19−基、(7)−NR20SO−基、または(8)−N=N−基を表わし、
は(1)必ず1つの窒素原子で置き換えられ、さらに1〜2個の窒素原子、酸素原子および/または硫黄原子で置き換えられてもよいC1〜6アルキレン基(アルキレン基は水酸基、またはC1〜4アルコキシ基で置換されてもよく、置き換えられる窒素原子は(a)C1〜6アルキル基、(b)C1〜6アルコキシ基で置換されたC1〜6アルキル基、(c)炭素環−5、(d)ヘテロ環−5、(e)炭素環−5で置換されたC1〜6アルキル基、または(f)ヘテロ環−5で置換されたC1〜6アルキル基によって置換されてもよい)、または(2)必ず1つの窒素原子で置き換えられ、さらに1〜2個の窒素原子、酸素原子および/または硫黄原子で置き換えられてもよいC2〜6アルケニレン基(アルケニレン基は水酸基、またはC1〜4アルコキシ基で置換されてもよく、置き換えられる窒素原子は(a)C1〜6アルキル基、(b)C1〜6アルコキシ基で置換されたC1〜6アルキル基、(c)炭素環−5、(d)ヘテロ環−5、(e)炭素環−5で置換されたC1〜6アルキル基、または(f)ヘテロ環−5で置換されたC1〜6アルキル基によって置換されてもよい)を表わし、
17、R18、R19およびR20はそれぞれ独立して、水素原子、またはC1〜6アルキル基を表わし、

炭素環−1、炭素環−2、炭素環−3、炭素環−4、および炭素環−5はそれぞれ独立して、一部または全部が飽和されていてもよいC3〜15の単環、二環または三環式炭素環アリールを表わし、
ヘテロ環−1、ヘテロ環−2、ヘテロ環−3、ヘテロ環−4、およびヘテロ環−5はそれぞれ独立して、酸素原子、窒素原子および硫黄原子から選択される1〜5個のヘテロ原子を含む、一部または全部が飽和されていてもよい3〜15員の単環、二環または三環式ヘテロ環アリールを表わし、
炭素環−1、炭素環−2、炭素環−3、炭素環−4、炭素環−5、ヘテロ環−1、ヘテロ環−2、ヘテロ環−3、ヘテロ環−4、およびヘテロ環−5はそれぞれ独立して、(1)C1〜6アルキル基、(2)C1〜10アルコキシ基、(3)C1〜6アルコキシ基で置換されたC1〜6アルキル基、(4)ハロゲン原子、(5)水酸基、(6)トリハロメチル基、(7)ニトロ基、(8)−NR2122基、(9)フェニル基、(10)フェノキシ基、(11)オキソ基、(12)C2〜6アシル基、(13)シアノ基、および(14)−SO23基から選択される1〜5個の基で置換されてもよく、R21およびR22はそれぞれ独立して、水素原子、またはC1〜6アルキル基を表わし、
23はC1〜6アルキル基を表わし、
Aは(1)カルボニル基、(2)−S(O)−基、(3)G、または(4)Gを表わし、
pは0または1〜2の整数であり、

ただし、以下の(1)および(2)の化合物を除く;
(1)2−(1−(4−ベンジルオキシベンゾイル)−2−メチル−5−メトキシインドール−3−イル)酢酸・メチルエステル、
(2)2−(1−(4−フェニルベンゾイル)−2−メチル−5−メトキシインドール−3−イル)酢酸・メチルエステル。)
で示されるインドール誘導体化合物、その塩、そのN−オキシド体、その溶媒和物、もしくはそれらのプロドラッグ。
【請求項2】
一般式(I−1)

(式中、すべての記号は請求の範囲1と同じ意味を表わす。)
で示される請求の範囲1記載のインドール誘導体化合物、その塩、そのN−オキシド体、その溶媒和物、もしくはそれらのプロドラッグ。
【請求項3】
一般式(I−2)

(式中、すべての記号は請求の範囲1と同じ意味を表わす。)
で示される請求の範囲1記載のインドール誘導体化合物、その塩、そのN−オキシド体、その溶媒和物、もしくはそれらのプロドラッグ。
【請求項4】
一般式(I−1−1)

(式中、すべての記号は請求の範囲1と同じ意味を表わす。)
で示される請求の範囲2記載のインドール誘導体化合物、その塩、そのN−オキシド体、その溶媒和物、もしくはそれらのプロドラッグ。
【請求項5】
一般式(I−1−2)

(式中、すべての記号は請求の範囲1と同じ意味を表わす。)
で示される請求の範囲2記載のインドール誘導体化合物、その塩、そのN−オキシド体、その溶媒和物、もしくはそれらのプロドラッグ。
【請求項6】
一般式(I−1−1)において、Rが(1)C1〜6アルキル基、(2)C1〜6アルコキシ基、(3)ハロゲン原子、(4)トリハロメチル基、(5)シアノ基、または(6)水酸基である請求の範囲4記載のインドール誘導体化合物、その塩、そのN−オキシド体、その溶媒和物、もしくはそれらのプロドラッグ。
【請求項7】
一般式(I−1−1)において、Rが水素原子である請求の範囲4記載のインドール誘導体化合物、その塩、そのN−オキシド体、その溶媒和物、もしくはそれらのプロドラッグ。
【請求項8】

物、その塩、そのN−オキシド体、その溶媒和物、もしくはそれらのプロドラッグ。
【請求項9】
がR5−1を表わし、かつGがGを表わす請求の範囲8記載のインドール誘導体化合物、その塩、そのN−オキシド体、その溶媒和物、もしくはそれらのプロドラッグ。
【請求項10】
がR5−2である請求の範囲8記載のインドール誘導体化合物、その塩、そのN−オキシド体、その溶媒和物、もしくはそれらのプロドラッグ。
【請求項11】
がR5−4である請求の範囲8記載のインドール誘導体化合物、その塩、そのN−オキシド体、その溶媒和物、もしくはそれらのプロドラッグ。
【請求項12】
(1)RがR5−1を表わし、かつGがGを表わすか、または(2)R5−3である請求の範囲8記載のインドール誘導体化合物、その塩、そのN−オキシド体、その溶媒和物、もしくはそれらのプロドラッグ。
【請求項13】
(1)(5−クロロ−1−(4−(((2S)−4,6−ジメチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンズオキサジン−2−イル)メトキシ)ベンゾイル)−2−メチル−1H−インドール−3−イル)酢酸、
(2)(1−(4−(((2S)−4,6−ジメチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンズオキサジン−2−イル)メトキシ)ベンゾイル)−2,5−ジメチル−1H−インドール−3−イル)酢酸、
(3)(1−(4−(((2S)−4,6−ジメチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンズオキサジン−2−イル)メトキシ)−3−メチルベンゾイル)−5−フルオロ−2−メチル−1H−インドール−3−イル)酢酸、
(4)(1−(2−クロロ−4−(((2S)−6−フルオロ−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンズオキサジン−2−イル)メトキシ)ベンゾイル)−2,5−ジメチル−1H−インドール−3−イル)酢酸、
(5)(5−クロロ−1−(4−(((2S)−6−フルオロ−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンズオキサジン−2−イル)メトキシ)−3−メチルベンゾイル)−2−メチル−1H−インドール−3−イル)酢酸、
(6)(1−(4−(((2S)−6−フルオロ−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンズオキサジン−2−イル)メトキシ)−2,5−ジメチルベンゾイル)−2−メチル−1H−インドール−3−イル)酢酸、
(7)(5−フルオロ−1−(4−(((2S)−6−フルオロ−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンズオキサジン−2−イル)メトキシ)−2,5−ジメチルベンゾイル)−2−メチル−1H−インドール−3−イル)酢酸、
(8)(1−(4−(((2S)−4,6−ジメチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンズオキサジン−2−イル)メトキシ)−3−メチルベンゾイル)−2,5−ジメチル−1H−インドール−3−イル)酢酸、
(9)(1−(4−(((2S)−4,6−ジメチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンズオキサジン−2−イル)メトキシ)−2−メチルベンゾイル)−5−フルオロ−2−メチル−1H−インドール−3−イル)酢酸、
(10)(5−クロロ−1−(4−(((2S)−6−フルオロ−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンズオキサジン−2−イル)メトキシ)−2,5−ジメチルベンゾイル)−2−メチル−1H−インドール−3−イル)酢酸、
(11)(1−(4−(((2S)−6−フルオロ−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンズオキサジン−2−イル)メトキシ)−2,5−ジメチルベンゾイル)−2,5−ジメチル−1H−インドール−3−イル)酢酸、
(12)(1−(4−(((2S)−4,6−ジメチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンズオキサジン−2−イル)メトキシ)−2,5−ジメチルベンゾイル)−5−フルオロ−2−メチル−1H−インドール−3−イル)酢酸、および
(13)(1−(4−(((2S)−4,6−ジメチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンズオキサジン−2−イル)メトキシ)−2,5−ジメチルベンゾイル)−2−メチル−1H−インドール−3−イル)酢酸
からなる群から選ばれる請求の範囲12記載のインドール誘導体化合物、その塩、そのN−オキシド体、その溶媒和物、もしくはそれらのプロドラッグ
【請求項14】

がR5−1、R5−2、R5−3、またはR5−4である請求の範囲6記載のインドール誘導体化合物、その塩、そのN−オキシド体、その溶媒和物、もしくはそれらのプロドラッグ。
【請求項15】

5−4である請求の範囲6記載のインドール誘導体化合物、その塩、そのN−オキシド体、その溶媒和物、もしくはそれらのプロドラッグ。
【請求項16】
請求の範囲1記載のインドール誘導体化合物、2−(1−(4−ベンジルオキシベンゾイル)−2−メチル−5−メトキシインドール−3−イル)酢酸・メチルエステル、または2−(1−(4−フェニルベンゾイル)−2−メチル−5−メトキシインドール−3−イル)酢酸・メチルエステル、その塩、そのN−オキシド体、その溶媒和物、もしくはそれらのプロドラッグを有効成分として含有するCRTH2受容体拮抗剤。
【請求項17】
請求の範囲4記載の化合物を有効成分として含有する請求の範囲16記載のCRTH2受容体拮抗剤。
【請求項18】
請求の範囲1記載の化合物、2−(1−(4−ベンジルオキシベンゾイル)−2−メチル−5−メトキシインドール−3−イル)酢酸・メチルエステル、または2−(1−(4−フェニルベンゾイル)−2−メチル−5−メトキシインドール−3−イル)酢酸・メチルエステル、またはそれらの薬学的に許容される塩を有効成分として含有するDP受容体拮抗剤。
【請求項19】
請求の範囲1記載の化合物を有効成分としてなる医薬組成物。
【請求項20】
アレルギー性疾患、全身性肥満細胞症、全身性肥満細胞活性化障害、アナフィラキシーショック、気道収縮、蕁麻疹、湿疹、にきび、アレルギー性気管支肺アスペルギルス症、副鼻腔炎、偏頭痛、鼻茸、過敏性血管炎、好酸球増多症、接触性皮膚炎、痒みを伴う疾患、痒みに伴う行動により二次的に発生する疾患、炎症、慢性閉塞性肺疾患、虚血再灌流障害、脳血管障害、自己免疫疾患、脳外傷、肝傷害、移植片拒絶、慢性関節リウマチ、胸膜炎、変形性関節症、クローン病、潰瘍性大腸炎、過敏性腸症候群、睡眠または血小板凝集に関する疾患の予防および/または治療剤である請求の範囲19記載の医薬組成物。
【請求項21】
請求の範囲1記載のインドール誘導体化合物、その塩、そのN−オキシド体、その溶媒和物、もしくはそれらのプロドラッグと、DP受容体拮抗薬、抗ヒスタミン薬、メディエーター遊離抑制薬、トロンボキサン合成酵素阻害薬、トロンボキサンA2受容体拮抗薬、ロイコトリエン受容体拮抗薬、ステロイド薬、αアドレナリン受容体刺激薬、キサンチン誘導体、抗コリン薬、および一酸化窒素合成酵素阻害薬から選ばれる少なくとも1種以上とを組み合わせてなる医薬。
【請求項22】
一般式(I)

(式中、すべての記号は請求の範囲1と同じ意味を表わす。)
で示されるインドール誘導体化合物、2−(1−(4−ベンジルオキシベンゾイル)−2−メチル−5−メトキシインドール−3−イル)酢酸・メチルエステル、2−(1−(4−フェニルベンゾイル)−2−メチル−5−メトキシインドール−3−イル)酢酸・メチルエステル、その塩、そのN−オキシド体、その溶媒和物、もしくはそれらのプロドラッグの有効量を哺乳動物に投与することを特徴とする該哺乳動物におけるCRTH2受容体を拮抗する方法。
【請求項23】
CRTH2受容体拮抗剤を製造するための一般式(I)

(式中、すべての記号は請求の範囲1と同じ意味を表わす。)
で示されるインドール誘導体化合物、2−(1−(4−ベンジルオキシベンゾイル)−2−メチル−5−メトキシインドール−3−イル)酢酸・メチルエステル、2−(1−(4−フェニルベンゾイル)−2−メチル−5−メトキシインドール−3−イル)酢酸・メチルエステル、その塩、そのN−オキシド体、その溶媒和物、もしくはそれらのプロドラッグの使用。

【国際公開番号】WO2004/078719
【国際公開日】平成16年9月16日(2004.9.16)
【発行日】平成18年6月8日(2006.6.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−503120(P2005−503120)
【国際出願番号】PCT/JP2004/002813
【国際出願日】平成16年3月5日(2004.3.5)
【出願人】(000185983)小野薬品工業株式会社 (180)
【Fターム(参考)】