説明

ウェーハ表面測定装置

【課題】大口径や厚みの薄いウェーハであってもウェーハの裏面を非接触状態で測定ステージに載置することが可能なウェーハ測定装置を提供する。
【解決手段】ウェーハの外周エッジを支持することでウェーハ裏面とステージ面22とを非接触にして該ウェーハが載置される測定ステージ20と、ウェーハを測定ステージ上方に移動させるとともに上方からウェーハを測定ステージに載置するウェーハ搬送手段30と、測定ステージの中央に形成されて上方に向かってガスを供給する噴出孔26とを備えたウェーハ測定装置100において、ウェーハ搬送手段に、圧力ガスが供給されることでウェーハ表面を非接触で吸着保持し、ウェーハを上に凸状に撓ませるベルヌーイチャック40を設ける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光散乱を用いて、半導体ウェーハの表面に存在するパーティクル等の異物や微細な欠陥を検出するウェーハ表面測定装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、半導体ウェーハ(以下、単にウェーハと称する。)の表面に存在するパーティクル等の異物や微細な欠陥を検出する装置として、レーザー散乱式のウェーハ表面測定装置が知られている。このウェーハ表面測定装置は、測定ステージ上に載置されて高速回転されるウェーハに対してレーザービームを照射し、その散乱光を検出することでパーティクル及び欠陥の検出を行うことができる。上記のような先行技術は、例えば特許文献1などに記載されている。
【0003】
このようなウェーハ表面測定装置においては、測定ステージ上へのウェーハの搬送を人手作業とすると作業効率が低く、人手作業が介在することでパーティクル付着等のウェーハの汚染の可能性が高くなる。そこで、このようなウェーハ表面測定装置は通常ボックス状のクリーンルーム内に配置される。該ウェーハ表面測定装置は、クリーンルームに搬送されたカセットからアームによってウェーハを取り出して測定ステージに搬送するように構成されている。
【0004】
一方、アームによるウェーハの搬送の際には、ウェーハの表裏面の仕上げが鏡面であることから、該裏面への傷の発生やパーティクルの付着を防止すべく、ウェーハはその外周エッジのみがアームによって支持される。ウェーハが測定ステージ上に載置された状態においても、その外周エッジのみが支持され、ウェーハの裏面とステージ面とが非接触状態となる。
【0005】
このようにウェーハを測定ステージに載置した場合、ウェーハの中央が自重により下方に向かって撓んでしまう。そこで、ウェーハを載置しているステージ面の中央部より上方のウェーハに向かってガスを噴出し、該ガスの圧力によってウェーハの撓みを補正している。(例えば、特許文献2を参照) これにより、ウェーハの裏面と測定ステージのステージ面との非接触状態が維持されるとともにウェーハ表面の平坦度が保たれて精度の高い測定を行うことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2008−267827号公報
【特許文献2】特開2003−303878号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上記のようなウェーハ表面測定装置は、現在では口径300mm以下のウェーハに対応可能とされているが、将来的には口径450mmのウェーハに対応させる必要がある。しかしながら、このような大口径ウェーハの場合、測定ステージに載置する際に自重によるウェーハ中央部の撓みが大きくなることから、ウェーハの外周エッジが支持される前にウェーハ中央部がステージ面に接触してしまうという問題が生ずる可能性がある。ウェーハ口径が従前と同じ300mmのものであっても、その厚みを薄くした場合、同様に撓み量が大きくなるため、ウェーハがステージに接触してしまう。
【0008】
ウェーハ裏面とステージ面との間隔を大きくすれば両者の接触を回避することができるとも考えられる。ところが、この場合、ステージ中央から噴出されるガスがウェーハ裏面とステージ面との隙間を通過する際に乱流を引き起こし、ウェーハの振動やパーティクルの発生を誘起させるという問題が生じる。
【0009】
この発明はこのような課題に鑑みてなされたものであって、大口径や厚さの薄いウェーハであっても、ウェーハの裏面側を非接触状態で測定ステージに支持することが可能なウェーハ表面測定装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題に鑑みて、本発明は以下の手段を提案している。
【0011】
即ち、本発明に係るウェーハ表面測定装置は、ウェーハの表面にレーザービームを照射してウェーハ表面の測定を行うウェーハ表面測定装置であって、前記ウェーハの外周エッジを支持することで前記ウェーハ裏面とステージ面とを非接触にして該ウェーハを載置する測定ステージと、前記ウェーハを前記測定ステージ上方に移動させるとともに該上方から前記ウェーハを前記測定ステージに載置させるウェーハ搬送手段と、前記測定ステージを回転させる回転駆動部と、前記ステージ面の中央に形成されて前記測定ステージに載置された前記ウェーハの裏面に向かってガスを供給する噴出孔とを備え、前記ウェーハ搬送手段が、前記ウェーハの表面を非接触で吸引保持して、該ウェーハを上方に凸状に撓ませるチャックを備え、該チャックは前記ウェーハを保持する際に該ウェーハを上方に凸状に撓ませた状態で支持できる。
【0012】
ここで、ウェーハ裏面とは、ウェーハの主面となる平坦面部分のうちデバイス製造領域となる面の反対面を意味し、ウェーハの外周エッジとは、ウェーハの主面の周りに位置する面取り部および厚さ方向の面を有する部分を意味している。ウェーハを上方に凸状に撓ませた状態で支持するとは、ウェーハの中央部分がウェーハの周縁部に比べて高さ位置が高くなる状態、あるいは、ウェーハの中央部分がウェーハの周縁部よりもチャック側に突出している状態でウェーハを支持することを意味する。特に、主面が水平方向に位置するウェーハ表面中央部を上側からチャックで吸引することで、自重によりウェーハの周縁部が撓んで下がった状態でウェーハを支持することを意味する。
【0013】
チャックは、ウェーハを上方に凸状に撓ませて支持可能な位置で、ウェーハを非接触で保持可能な状態に配置されていれば良く、たとえば、ウェーハの半径の3分の2となるウェーハの中央部分の領域内に配設されることができ、より好ましくは、ウェーハの半径の2分の1となるウェーハ中央領域内に配設されるか、またはウェーハの半径の3分の1となるウェーハ中央領域内に配設されることができる。
【0014】
このようなウェーハ表面測定装置によれば、ウェーハ搬送手段によってその表面が非接触で保持されたウェーハが上方に凸状に撓むため、該ウェーハの中央部分と測定ステージとの距離が、ウェーハの周縁部と測定ステージとの距離に比べて大きい状態を維持したままウェーハを測定ステージに接近させてステージに載置することができる。したがって、ウェーハを測定ステージに載置する際にウェーハの中央部がウェーハの周縁部よりも先にステージ面に接触することを防止できる。この際、ウェーハ表面はチャックによって非接触状態で保持されている。よって、ウェーハの表面及び裏面が非接触の状態を維持して該ウェーハの搬送、載置、測定を行うことできる。
【0015】
本発明に係るウェーハ表面測定装置は、前記ウェーハ搬送手段によって前記ウェーハが前記測定ステージに載置される際に、前記噴出孔よりガスが供給されていてもよい。
【0016】
ウェーハが測定ステージに載置される際、チャックによる保持を解除する時に、ウェーハの中央部を保持する状態に比べてウェーハの自重でウェーハ中央部が周縁部に対して高さが低くなるが、この際、噴出孔から供給されるガスの圧力によってウェーハの裏面中央部が上方に押圧されることにより、ウェーハ中央部の高さ位置が下がることを低減できる。よって、ウェーハ裏面がステージ面に接触するのを確実に防止できる。さらに、この際、噴出孔からのガス噴出量を、ウェーハの口径・重量・厚さ寸法に基づいて適切に制御することによって、ウェーハをより一層上方に向かって凸状に撓ませることが可能となり、ウェーハ裏面とステージとの接触を防止できる。
【0017】
チャックによるウェーハの吸引保持が解除されてウェーハが測定ステージに載置された状態においても、噴出孔より供給されるガスの圧力によってウェーハの裏面中央部が上方に押圧される。したがって、ウェーハ裏面が自重によって撓み、ステージに接触してしまうのを防止できる。
【0018】
さらに、本発明に係るウェーハ表面測定装置は、前記ウェーハが前記測定ステージに載置される際に前記噴出孔から供給されるガスの圧力が、前記ウェーハの測定時に前記噴出孔から供給されるガスの圧力に比べて大きく設定されている。前記ウェーハの測定時には、撓みがなくなり、ウェーハ表面が平面となるようにガス噴出量が設定される。
【0019】
チャックによる吸引保持が解除された際には、それまでチャックにより上方に凸状に撓まされていたウェーハが復元力及び自重によってその中央部が下方に変位するため、ステージ面に接触し易くなる。チャックによる吸引保持の解除時より前に噴出口からのガス噴出を開始するとともに、吸引保持の解除時に噴出孔から供給されるガスの圧力を大きくしてウェーハ裏面中央部を上方に向かって強く押圧することで、ウェーハ裏面がステージ面に接触するのを確実に防止することができる。チャックによる吸引保持の解除は、ウェーハ周縁部が測定ステージに接触した後であり、噴出口からのガス噴出開始は、ウェーハ周縁部が測定ステージに接触する前から開始し、ガス噴出状態を持続することもできる。ウェーハ表面の測定終了後は、チャックによる再保持が開始されウェーハ周縁部が測定ステージから離間するまでガス噴出を行うことが望ましい。さらに、測定終了後でチャックによる再保持を開始する前には、ガス噴出量を、前記吸引保持の解除時と同程度に大きくすることが好ましい。
【0020】
本発明に係るウェーハ表面測定装置においては、前記ウェーハ搬送手段は、前記ウェーハの回転位置を変位させる回転位置調整手段と、前記ウェーハのノッチの位置を検出するノッチセンサを有していてもよい。ここで、ウェーハの回転位置を変位させるとは、ウェーハ搬送手段で保持したウェーハを、ウェーハ主面の中心軸線を回転軸として、回転可能な状態にすることを意味する。
【0021】
これにより、ウェーハ搬送手段によるウェーハの搬送時でウェーハを載置する直前に、ウェーハのノッチの位置を合わせこの状態でウェーハを測定ステージに載置することができるため、別途ノッチの位置合わせ作業を行う必要がなく、作業の効率化を図ることが可能となる。
【0022】
前記チャックは、静電チャックあるいはベルヌーイチャックが採用できる。
【0023】
さらに、本発明に係るウェーハ表面測定装置においては、前記ベルヌーイチャックに供給される圧力ガスが、エアーフィルタを通った清浄度を有するクリーンガスであってもよい。これによって、ウェーハの表面の清浄度を高く維持することができる。
エアーフィルタを通ったクリーンガスの清浄度は測定装置による測定に影響を及ぼさない範囲の清浄度を有しており、例えば、測定ステージにおける雰囲気ガスの清浄度と同程度に設定される。測定ステージの中央付近から噴出されるガスと同じ供給源から供給されたガスを、ベルヌーイチャックの圧力ガスとして使用してもよい。
【0024】
本発明に係るウェーハ表面測定装置において、前記ウェーハ搬送手段は、ウェーハ主面が水平位置となるように上側から保持した際に、平面視して前記ウェーハの表面全域を覆うことができるようなウェーハよりも大きな径寸法を有し、ウェーハとほぼ平行に対向状態として設けられたカバーを有していてもよい。これによって、ウェーハ搬送中にウェーハ上方から落下してくるようなパーティクル・異物等がウェーハ表面に付着するのを防止することができ、ウェーハ表面の測定の前後でウェーハ表面の清浄度を高く維持することができる。
【0025】
さらに、本発明に係るウェーハ表面測定装置においては、前記ウェーハ搬送手段は、ガスを供給することで前記カバーと前記ウェーハの表面との間への外気の侵入を妨げるガス供給手段を有していてもよい。
【0026】
これによって、ウェーハ表面に異物等が付着するのをより確実に防止して、ウェーハ表面の清浄度を高く維持することができる。この際、保持されたウェーハとカバーとの間の空間にウェーハ中央部付近に向けてガスを噴出するガス噴出口を、カバーのウェーハ対向面に設ける構成とすることが可能である。この場合のガス噴出量は、パーティクル・異物等がウェーハ表面に付着するのを防止する程度のガス流がウェーハとカバーとの間の空間に発生する程度か、この空間内に外部から異物または異物を含んだ空気が進入しない程度に設定することができる。
【0027】
さらに、本発明に係るウェーハ表面測定装置においては、前記ウェーハが複数収納されたカセットから前記ウェーハを取り出すウェーハ取出手段をさらに有し、該ウェーハ取出手段が前記カセットから取り出した前記ウェーハを、前記ウェーハ搬送手段が吸引保持して搬送するものであってもよい。
【0028】
このような特徴のウェーハ表面測定装置によれば、ベルヌーイチャック等のチャックを備えたウェーハ搬送手段がカセット内で平行状態に複数収納されたウェーハの間に入り込むことのできない大きさの場合であっても、該ウェーハをカセットから測定ステージに容易に搬送することが可能となる。これは、別途ウェーハ取出手段を用いてウェーハを取り出すとともに、カセットから取り出したウェーハを取り出し手段からウェーハ搬送手段によって保持して測定ステージに搬送することによって可能となる。
【発明の効果】
【0029】
本発明のウェーハ表面測定装置によれば、ウェーハ搬送手段のチャックがウェーハを上に凸状に撓ませた状態で吸引保持することにより、大口径や厚さの薄いウェーハであっても該ウェーハの裏面がステージ面に接触することなく、該ウェーハを測定ステージに載置することができる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】図1は本発明のウェーハ表面測定装置の一例を示す概略構成図である。
【図2】図2は測定ステージの側断面図である。
【図3】図3はウェーハ搬送手段におけるベルヌーイチャックの側断面図である。
【図4】図4はウェーハ表面測定装置によるウェーハの測定が行われるまでの過程のフローチャートである。
【図5】図5はウェーハ表面測定装置に搬送されたカセットからウェーハ搬送手段がウェーハを搬出する状態を示す図である。
【図6】図6はウェーハ搬送手段によってウェーハが測定ステージ上方に移動した状態を示す図である。
【図7】図7はウェーハが測定ステージに載置される際の状態を示す図である。
【図8】図8はウェーハが測定ステージに載置された状態を示す図である。
【図9】図9はウェーハ搬送手段の第1変形例の平面図である。
【図10】図10はウェーハ搬送手段の第2変形例の平面図である。
【図11】図11はウェーハ搬送手段の第3変形例の側断面図である。
【図12】図12はウェーハ取出装置を備えたウェーハ表面測定装置の一例を示す概略構成図である。
【図13】図13は、静電チャックの側断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。図1は本発明のウェーハ表面測定装置の一例を示す概略構成図である。ウェーハ表面測定装置100は、半導体ウェーハWの表面に存在するパーティクル等の異物や微細な欠陥、傷等をレーザービームによって検出することができる。本実施形態では、LSIの製造プロセスが行われる前の口径300mm、あるいは口径450mmの大口径ウェーハWの測定を行うものとする。
【0032】
このウェーハ表面測定装置100は、クリーンルーム10と、該クリーンルーム10内に設置された測定ステージ20及びウェーハ搬送装置(ウェーハ搬送手段)30とを備えている。ウェーハ表面測定装置100にはレーザー光源、光検出器等からなる測定部が設けられているが、図1においては図示を省略している。
【0033】
クリーンルーム10は、矩形箱状をなしており、その内部には基台15が設置されている。基台15の内部には、ウェーハWを載置した状態で測定ステージ20を回転させる回転駆動部16が設置されている。クリーンルーム10の側壁には、該クリーンルーム10内外を連通させるウェーハ受取口11が開口されており、該ウェーハ受取口11はシャッター12によって開閉可能とされている。通常このシャッター12は閉じられてウェーハ受取口11が閉塞状態とされており、これによってクリーンルーム10内が密閉状態とされて高清浄に維持されている。クリーンルーム10内部の清浄度を高めるために、該クリーンルーム10内部をクリーンエアによって清浄雰囲気に維持するクリーンユニット(図示省略)が設けられていてもよい。
【0034】
このウェーハ受取口11のクリーンルーム10外部直下には、該クリーンルーム10の外壁に固定されたカセット載置ステージ13が設けられている。このカセット載置ステージ13には、測定対象となるウェーハWが複数枚積層収納されたカセット90が載置される(例えば図5を参照)。
【0035】
測定ステージ20は、測定が行われるウェーハWを載置するものであって、クリーンルーム10内の基台15上に設置され、詳しくは図2に示すように、略円盤状をなし、回転駆動部16によって鉛直方向に沿った軸線Oを中心に回転するステージ本体21を備えている。
ステージ本体21の上面には平坦状をなす円形のステージ面22が形成されており、該ステージ面22の外周部には、ステージ本体21の径方向外側に向かうに従って上方に傾斜するテーパ支持面23が形成されている。
【0036】
上記ステージ面22の面積はウェーハWの表面及び裏面よりも小さい。したがって、測定ステージ本体21にウェーハWを上方から載置するとウェーハWの外周エッジ(即ち、円盤状をなすウェーハWの縁部)の全域が上記テーパ支持面23に接触する。
これによって、ウェーハWの裏面とステージ面22とが非接触状態となるようにウェーハWがステージ本体21に載置される。
【0037】
このステージ本体21の上面外周部には、ウェーハWの位置決めをするための複数の突起24が等間隔に突設されている。ウェーハWはこの突起24によってステージ本体21上での水平方向の移動が規制される。
さらに、ステージ面22の中央には、軸線Oに沿った噴出孔26が形成されている。この噴出孔26は、ガス供給装置27から供給されるガスを上方に向かって供給するものである。ガスの圧力はガス供給装置27によって適宜調整可能である。
【0038】
ウェーハ搬送装置30は、ウェーハWを測定ステージ20に搬送、載置するものであって、図1に示すように、基台15上の測定ステージ20よりもウェーハ受取口11側に設置されており、可動支柱31と、アーム32と、ベルヌーイチャック40とを備えている。
【0039】
可動支柱31は、基台15上に鉛直方向に沿って立設されており、上下方向に伸縮可動に制御されている。
アーム32は、基端部が可動支柱31の上部先端に回動可能に取り付けられて水平方向に延びる第1アーム32aと、該第1アーム32aの先端に回動可能に接続されて同じく水平方向に延びる第2アーム32bとから構成されている。これら第1アーム32a及び第2アーム32bそれぞれの回動量が制御されることによって、アーム32は可動支柱31上方を自由に旋回できる。
【0040】
ベルヌーイチャック40は、ウェーハWの表面を吸引保持するものであって、詳しくは図3に示すように上記第2アーム32bの先端の下方を向く面に固定されている。
このベルヌーイチャック40は有底円筒状をなしており、下方を向く端面であるチャック面40aの中央には下方に向けて開口する凹部41が形成されている。該凹部41の内周壁面41aと外周円筒面42とを連通する流体導入路43が形成されており、該流体導入路43の外周円筒面42側には流体配管44が接続されている。さらに、この流体配管44は、圧力ガス供給源(図示省略)に接続されている。これによって、圧力ガス供給源から供給される圧力ガスは、流体配管44、流体導入路43内を流通して凹部41内に吹き込まれる。
【0041】
このように、ベルヌーイチャック40の凹部41内に圧力ガスが吹き込まれると、凹部41の内周壁面41aに沿った旋回流が発生する。この際、チャック面40aに対向する位置にウェーハWがあると、凹部41内への外部からの大気圧供給が制限され、旋回流の遠心力により次第に単位面積当たりの空気の密度が小さくなるため、旋回流中心部の圧力が低下して負圧が発生する。この負圧によって、ウェーハWは周囲の大気圧によって押圧されてチャック面40a側に吸引される一方、チャック面40aとウェーハWとの距離が近づくと凹部41からの空気の排出が制限され、流体導入路43から凹部41内に吹き込まれる空気の速度が遅くなるため、凹部41内の旋回流中心部の圧力は上昇し、ウェーハWはチャック面40aに接触せず、チャック面40aとウェーハWとの間の距離が保たれる。チャック面40aとウェーハWとの間に介在する空気によりウェーハWは安定して保持される。
【0042】
ベルヌーイチャック40に供給される圧力ガスは、エアーフィルタを通った清浄度を有するクリーンガスであることが望ましい。これによって、ウェーハWの表面に異物等が付着するのを防止することができ、ウェーハWの表面の清浄度を高く維持することができる。
【0043】
次に、図4のフローチャート及び図5から図8を参照して、上記構成のウェーハ表面測定装置100によるウェーハWの測定が行われるまでの過程について説明する。
【0044】
図4に示すウェーハ準備工程S1においては、CZ(チョクラルスキー)法により、シリコン融液からシリコン単結晶を引き上げ、このシリコン単結晶をスライス加工、および、面取り、研削、研磨、洗浄等の表面処理をした後、研磨工程によりウェーハを準備する工程である。このようなウェーハWが、図5に示すような、鉛直方向に間隔を空けて配置された複数の棚を備えるカセット90の各棚に収納される。
【0045】
カセット搬送工程S2は、カセット90をウェーハ表面測定装置100のカセット載置ステージ13に搬送・載置させることができる。その後、ウェーハ表面測定装置100のシャッター12が開放されて、ウェーハ受取口11を通してクリーンルーム10内部とカセット90内とが連通状態となる。
【0046】
その後、図5に示すように、クリーンルーム10内のウェーハ搬送装置30のアーム32がウェーハ受取口11を介してカセット90内に入り込み、ウェーハWの表面中央がベルヌーイチャック40によって非接触で吸引保持される(ステップS3)。ウェーハ搬送装置30は可動支柱31の伸縮によって、任意の棚のウェーハWを吸引保持することができる。ベルヌーイチャック40が固定されたアーム32の大きさは、カセット90内に入り込むことができる大きさである。
【0047】
アーム32が旋回、移動するとともに可動支柱31が伸縮することによって、ウェーハWが測定ステージ20の上方まで搬送される(ステップS4)。この際、ベルヌーイチャック40で吸引保持されているウェーハWは、図6に示すように、その表面中央が吸引されていることにより、中央から径方向に離れた縁側が自重によって下方に撓むことになる。即ち、本実施形態においては、ベルヌーイチャック40によってウェーハW中央が吸引保持されることで、ウェーハWが上に凸状となるように撓ませることができる。
【0048】
このように、ウェーハWが測定ステージ20上方に移動された際には、ステージ面22の中央に形成された噴出孔26より上方に向かってガスが供給される(ステップS5)。ウェーハWの測定時においても噴出孔26よりガスが噴出されるが、ガス供給装置は、ステップS5におけるガスの圧力がウェーハWの測定時のガスの圧力に比べて大きくなるように、供給するガスの圧力を制御している。
【0049】
図7に示すように、噴出孔26からガスが上方に向かって供給された状態でウェーハ搬送装置30の可動支柱31が下降して、ウェーハWが測定ステージ20に載置される(ステップS6)。これにより、ウェーハWの縁部である外周エッジがステージ本体21のテーパ支持面23に支持され、ウェーハWの裏面とステージ面22とが非接触状態となるように、ウェーハWが測定ステージ20に載置される。ウェーハWは突起24によってステージ本体21上での水平方向の移動が規制され、ウェーハWの位置決めがなされる。
【0050】
本実施形態のウェーハ表面測定装置100においては、ウェーハWが上方から測定ステージ20に載置される際に噴出孔26よりガスが供給されている。このため、ウェーハWは噴出孔26から供給されるガスの圧力によってウェーハWの裏面中央部が上方に押圧される。したがって、ウェーハWの自重および噴出孔26から供給されるガスの圧力により、ウェーハWをより一層上方に向かって凸状に撓ませることができる。
【0051】
ここで、ウェーハ搬送装置30が例えばウェーハWの外周部を保持する構成の場合、該ウェーハWはその中央部が下方に凸状となることから、ウェーハWの載置の際に、ウェーハWの外周エッジがテーパ支持面23に支持される前にウェーハWの裏面中央がステージ面22に接触する事態が生じ得る。
この点、本実施形態のウェーハ表面測定装置100においては、上記のようにウェーハWが上方に向かって凸状に撓むため、ウェーハWの載置動作の際には、必ずウェーハWの外周エッジが最初にテーパ支持面23に接触する。したがって、ウェーハWを載置する際にウェーハWの裏面がステージ面22に接触するのを防止することができる。
【0052】
上記のようにウェーハWがステージ本体21に載置されると、ウェーハ搬送装置30のベルヌーイチャック40への圧力ガスの供給が停止し、これにより該ベルヌーイチャック40によるウェーハWの吸引保持が解除される。
この際、それまでベルヌーイチャック40により上方に凸状に撓まされていたウェーハWが、復元力及び自重によってその中央部が下方に偏り、何ら対策を施さなければ、ウェーハWの中央部が下方に向かって変位してステージ面22に接触する事態を招く。この点、本実施形態においては、ウェーハWの測定時に比べてウェーハW載置時に噴出孔26から供給されるガスの圧力が大きくなるように制御されていることから、ウェーハWの裏面中央部を上方に向かって強く押圧することができる。これにより、ベルヌーイチャック40によるウェーハWの吸引保持が解除された際にウェーハWの裏面がステージ面に接触するのを確実に防止して、図8に示すようにウェーハWを水平に支持することができる。
【0053】
その後、ウェーハWは、ステージ本体21上にて例えばウェーハW表面の縁部がツメ(図示省略)により把持されることで固定される(ステップS7)。
噴出孔26からのガスの供給が維持された状態で、回転駆動部16によってステージ本体21が回転し(ステップS8)、該ステージ本体21上に載置されたウェーハWは表面にレーザービームを照射され、その散乱光を検出することでパーティクル及び欠陥の検出が行われる(ステップS9)。
【0054】
測定が終了したウェーハWは、ツメによる固定が解除された後、ベルヌーイチャック40により吸引保持されてカセット90内へと移送される。その後、新たなウェーハWが上記と同じ過程で測定ステージ20に載置され測定が行われる。
【0055】
このようにして、本実施形態のウェーハ表面測定装置100においては、ウェーハWの裏面とステージ面22との非接触状態を確実に維持しながら、該ウェーハを測定ステージに載置することができる。
【0056】
以上、本発明の実施の形態であるウェーハ表面測定装置100について説明したが、本発明はこれに限定されることなく、その発明の技術的思想を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
【0057】
例えば、ウェーハ搬送装置30の変形例として、図9又は図10に示すような構成であってもよい。これらの変形例は、ベルヌーイチャック40を複数有し、さらに、回転位置調整手段60及びノッチセンサ70を有する。
【0058】
図9に示すウェーハ搬送装置30Aは、正三角形の各角部に配置された3つのベルヌーイチャック40を備えており、これら3つのベルヌーイチャック40の中心がウェーハWの中央に位置するようにしてウェーハWを吸引保持するように構成されている。
図10に示すウェーハ搬送装置30Bは、正六角形の各角部に配置された6つのベルヌーイチャック40を備えており、上記同様、これらのベルヌーイチャック40の中心がウェーハWの中央付近に位置するようにウェーハWを吸引保持するように構成されている。
これらの複数のベルヌーイチャック40は例えば、ウェーハWの半径の2分の1の領域内に配設されており、これにより、複数のベルヌーイチャック40は、ウェーハWを吸引保持した際に、ウェーハWを上に凸状に撓ませることができる。
【0059】
このようなウェーハ搬送装置30A、30Bにおいては、ベルヌーイチャック40が1つである場合に比べて、容易かつ確実にウェーハWを吸引保持することができる。ベルヌーイチャック40の個数は、3つ又は6つに限られず、その他の数であってもよい。複数のベルヌーイチャック40は、正三角形又は正六角形の各角部に限られず、その他の位置に配置されていてもよく、また、ウェーハWの半径の2分の1の領域内に限られず、ウェーハWを支持可能な位置に配設されていればよい。
【0060】
図9、図10に示すウェーハ搬送装置30A、30Bにおいて、回転位置調整手段60は、ベルヌーイチャック40でウェーハWを吸引保持した際に、ウェーハWの外周エッジに当接する一対のローラ61を備えている。例えば図示しないサーボモータによってローラ61が回転させられることにより、該ローラ61に当接するウェーハWが回転させられるように構成されている。さらに、ノッチセンサ70は、ウェーハWのノッチNを検出するセンサであって、例えば図9及び図10に示すように、ローラ61の近傍に配設されている。
【0061】
このような構成のウェーハ搬送装置30A、30Bによれば、ベルヌーイチャック40がカセット90内のウェーハWを吸引保持して測定ステージ20に搬送する際に、ノッチセンサ70がノッチNを検出する状態まで回転位置調整手段60にてウェーハWを回転することで、容易にノッチNの位置合わせを行うことが可能となる。これにより、従来は別途必要だったノッチ合わせ工程を、ウェーハWの搬送工程と同時に行うことができ、作業の効率化を図ることが可能となる。
このような回転位置調整手段60及びノッチセンサ70は、単一のベルヌーイチャック40を備えたウェーハ搬送装置30に設けられていてもよい。
【0062】
さらに、例えば図11に示すような構成のウェーハ搬送装置30Cであってもよい。このウェーハ搬送装置30Cは、実施形態のウェーハ搬送装置30と同様に単一のベルヌーイチャック40を備え、ウェーハWを吸引保持した際に該ウェーハWの表面全域を覆うカバー36が設けられている。このカバー36によって、ウェーハWの表面に異物等が付着するのを防止することができ、ウェーハWの表面の清浄度を高く維持することができる。カバー36は、図9及び図10に示した複数のベルヌーイチャック40を備えたウェーハ搬送装置30A、30Bに設けられていてもよい。カバー36の形状は円錐台形であるものに限られず、その他の形状のものでもよい。
【0063】
このようなカバー36が設けられた場合には、図11に示すように、ウェーハWを吸引保持した際にガスを供給することで、カバー36とウェーハWの表面との間への外気の侵入を妨げるガス供給手段37が設けられていてもよい。これによって、ウェーハWの表面に異物等が付着するのをより確実に防止して、ウェーハWの表面の清浄度を高く維持することができる。ガス供給手段37は、カバー36の外側に設けられているものに限られず、内側に設けられていてもよい。
【0064】
ウェーハ表面測定装置100において、ウェーハ搬送装置30がカセット90内に入り込むことができない大きさの場合には、例えば図12に示すように、ウェーハ搬送装置30とは別のウェーハ取出装置(ウェーハ取出手段)80が設けられていてもよい。該ウェーハ取出装置80は、ウェーハ搬送装置30と同様に可動支柱81及びアーム82を備えており、該アーム82はカセット90内に積層されたウェーハWの間に入り込むことができる厚さに形成されている。
このウェーハ取出装置80のアーム82がカセット90内に入り込んでウェーハWを取り出した後、ウェーハ搬送装置30のベルヌーイチャック40がウェーハWを吸引保持する。これによって、ウェーハ搬送装置30のアーム32及びベルヌーイチャック40がカセット90内に入り込むことができない場合であっても、ウェーハWを測定ステージ20に搬送することが可能となる。
【0065】
また、本実施形態においては、ウェーハWを吸引保持するチャックとしてベルヌーイチャック40を採用したが、これ以外に、チャックとして、静電チャック140などウェーハWの表面とチャックとが非接触の状態を維持したままウェーハWを吸引保持することが可能な構成を採用することもできる。ここで、ウェーハWの表面とチャックとが非接触の状態とは、ウェーハWを支持する際に、デバイス領域となるウェーハW表面領域部分と接触しないことを意味し、ウェーハ側周面や、面取り部(ベベル部)などといったデバイス領域とはならない部分とチャックとが接触することを妨げないものとする。
【0066】
図13は、静電チャック140によって略水平状態のウェーハWを吸引保持する例を示す模式図である。
【0067】
図13においては、静電チャック140は、耐腐食性の金属酸化膜系の絶縁膜が表面にコーティングされた厚さ0.1mm程度の円板状の内側電極141、上記ウェーハWの外周部の輪郭と同形で、耐摩耗性と低発塵性を有するダイアモンド薄膜が表面にコーティングされた外側電極142、上記内側電極141に矯正変形を加えるためのバイモルフ型の圧電アクチュエータからなる電極矯正アクチュエータ146、上記内側電極141と外側電極142を互いに絶縁された状態で保持する電極保持リング145、および上記内側電極141と外側電極142に電圧を印加するための電気的手段147としての図示しない電源とスイッチ147a,147bおよび可変抵抗147c、147d、内側電極141を覆うカバー148を有している。外側電極142は、内側電極141と外側電極142に電圧を印加した際に、このウェーハWを支持できる程度にウェーハWが内側電極141に充分吸引可能な静電状態を形成できる形状であれば、ウェーハW全周に接触するあるいは部分的に接触する形状とすることができる。
【0068】
上記内側電極141と外側電極142は、上記ウェーハWの外周部に外側電極142を接触させた際に、内側電極141がウェーハWに対し0.2〜0.3mmの範囲の空隙を介して対向するように、電極保持リング145に保持されている。上記内側電極141と外側電極142の間に500Vの電圧を印加してウェーハWを静電吸着させる。つまり、ウェーハWの外周部に外側電極142を接触させた状態で、ウェーハWを内側電極141によって吸引保持する。この際、電極矯正アクチュエータ146を動作させ、シリコンウェーハWが吸引によって彎曲する形状と同一形状に内側電極141を矯正変形させる。この方法によって、ウェーハWを上方に凸状に撓ませた状態で、ウェーハWの表面と静電チャック140とが非接触の状態を維持したまま静電気的にウェーハWを吸引保持することが可能となる。
【0069】
以上、本発明の好ましい実施例を説明したが、本発明はこれら実施例に限定されることはない。本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、構成の付加、省略、置換、およびその他の変更が可能である。本発明は前述した説明によって限定されることはなく、添付のクレームの範囲によってのみ限定される。
【符号の説明】
【0070】
20 測定ステージ
21 ステージ本体
22 ステージ面
23 テーパ支持面
24 突起
26 噴出孔
27 ガス供給装置
30 ウェーハ搬送装置(ウェーハ搬送手段)
30A ウェーハ搬送装置(ウェーハ搬送手段)
30B ウェーハ搬送装置(ウェーハ搬送手段)
30C ウェーハ搬送装置(ウェーハ搬送手段)
36 カバー
37 ガス供給手段
40 ベルヌーイチャック
40a チャック面
41 凹部
41a 内周壁面
42 外周円筒面
43 流体導入路
44 流体配管
60 回転位置調整手段
61 ローラ
70 ノッチセンサ
80 ウェーハ取出装置(ウェーハ取出手段)
100 ウェーハ測定装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ウェーハの表面にレーザービームを照射してウェーハ表面の測定を行うウェーハ表面測定装置であって、
前記ウェーハの外周エッジを支持することで前記ウェーハの裏面とステージ面とを非接触にして該ウェーハを載置する測定ステージと、
前記ウェーハを前記測定ステージ上方に移動させるとともに該上方から前記ウェーハを前記測定ステージに載置させるウェーハ搬送手段と、
前記測定ステージを回転させる回転駆動部と、
前記ステージ面の中央に形成されて前記測定ステージに載置された前記ウェーハの裏面に向かってガスを供給する噴出孔とを備え、
前記ウェーハ搬送手段が、前記ウェーハの表面を非接触で吸引保持して、該ウェーハを上方に凸状に撓ませるチャックを備えているウェーハ表面測定装置。
【請求項2】
前記ウェーハ搬送手段によって前記ウェーハが前記測定ステージに載置される際に、前記噴出孔よりガスが供給される請求項1に記載のウェーハ表面測定装置。
【請求項3】
前記ウェーハが前記測定ステージに載置される際に前記噴出孔から供給されるガスの圧力が、前記ウェーハの測定時に前記噴出孔から供給されるガスの圧力に比べて大きく設定されている請求項2に記載のウェーハ表面測定装置。
【請求項4】
前記ウェーハ搬送手段が、
前記ウェーハの回転位置を変位させる回転位置調整手段と、
前記ウェーハのノッチの位置を検出するノッチセンサとを有する請求項1に記載のウェーハ表面測定装置。
【請求項5】
前記チャックが静電チャックである請求項1に記載のウェーハ表面測定装置。
【請求項6】
前記チャックがベルヌーイチャックである請求項1に記載のウェーハ表面測定装置。
【請求項7】
前記ベルヌーイチャックに供給される圧力ガスが、エアーフィルタを通った清浄度を有するクリーンガスである請求項6に記載のウェーハ表面測定装置。
【請求項8】
前記ウェーハ搬送手段が、ウェーハ主面が水平位置となるように上側から保持した際に、平面視して前記ウェーハの表面全域を覆うことができるようなウェーハよりも大きな径寸法を有し、ウェーハとほぼ平行に対向状態として設けられたカバーを有する請求項1に記載のウェーハ表面測定装置。
【請求項9】
前記ウェーハ搬送手段が、ガスを供給することで前記カバーと前記ウェーハ表面との間への外気の侵入を妨げるガス供給手段を有する請求項8に記載のウェーハ表面測定装置。
【請求項10】
前記ウェーハが複数収納されたカセットから前記ウェーハを取り出すウェーハ取出手段をさらに有し、
該ウェーハ取出手段が前記カセットから取り出した前記ウェーハを、前記ウェーハ搬送手段が吸引保持して搬送する請求項1に記載のウェーハ表面測定装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate


【公開番号】特開2010−212666(P2010−212666A)
【公開日】平成22年9月24日(2010.9.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−21360(P2010−21360)
【出願日】平成22年2月2日(2010.2.2)
【出願人】(302006854)株式会社SUMCO (1,197)
【Fターム(参考)】