説明

カーナビゲーション装置、留守番電話システム、留守番電話方法、プログラム、及び記録媒体

【課題】運転者に運転中の注意力を維持させるとともに、運転者及び電話発信者に不要な作業を強いることなく、電話発信者に運転者の通話可能タイミングを伝えることが可能なカーナビゲーション装置を提供する。
【解決手段】カーナビゲーション装置は、携帯電話機と接続する機能を備えるカーナビゲーション装置であって、目的地の位置情報を入力して到着予定時刻を取得する取得手段と、接続機能により携帯電話機と接続したときに、携帯電話機をマナーモードに設定する設定手段と、接続機能により携帯電話機と接続したときに、取得手段により取得された到着予定時刻をメッセージ内容に含む留守番電話応答メッセージを生成する生成手段と、取得手段により取得された到着予定時刻及び生成手段により生成された留守番電話応答メッセージを格納する格納手段と、格納手段により格納された留守番電話応答メッセージを携帯電話機に送信する送信手段と、を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カーナビゲーション装置、留守番電話システム、留守番電話方法、プログラム、及び記録媒体に関し、特に、カーナビゲーションシステムを利用した携帯電話の留守番電話機能に好ましく適用される技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
現在、携帯電話は人々の生活に欠かすことのできない機器となっているが、それに伴い携帯電話を使用する人のマナーが低下しているという問題がある。特に自動車の運転中における携帯電話の使用は交通事故にもつながるものであり、大きな問題となっている。このため、ドライブ中の携帯電話の使用は、平成16年11月1日から法令により禁止されている。そして、このような法令による禁止を受けて、携帯電話の留守番電話及びハンズフリーキット(携帯電話を手に持たないで通話することができるようにするもの)による方法を利用することで、事故自体は減少傾向にある。
【0003】
しかしながら、運転者への電話の発信者にとっては相手が運転中かどうか分からないため、運転者は常に電話を意識してしまうことになる。この問題の解決方法の1つとしては携帯電話における留守番電話の使用が考えられるが、通常の留守番電話では、発信者にとって再度連絡するタイミングが分からないのが現状である。また、発信者は相手がいつ電話可能になるか分からないため、何度も留守番電話に対して電話をすることになって大変手間になるしストレスにもなる。一方で、運転者がハンズフリーキットを用いて運転中に電話を受けることも考えられるが、これは運転中の注意力が電話により多少なりとも削がれるため必ずしも安全とは言えない。
【0004】
ところで、現在ではカーナビゲーションシステムが広く普及し、ほとんどの車に搭載されている。そして、カーナビゲーションシステムは自動車の運転には欠かせないものとなりつつある。また、カーナビゲーションシステムでは、ナビゲーション装置の起動後に目的地情報を入力あるいは選択すると、現在位置、目的地の位置、最適ルート、移動速度といった諸データを用いて計算された目的地到着予定時刻が外部サーバから取得される。そして、取得した目的地到着予定時刻が車内のナビゲーション装置の画面に表示される。
【0005】
例えば特許文献1では、運転者の注意が散漫になることを防止するとともに、電話着信情報を運転者に報知させることを狙った電話機能付きカーナビゲーション装置が開示されている。当がカーナビゲーション装置は、自動車走行中には自動的に電話部を通話不能に制御し、着信があったときに電話着信情報を表示部に表示あるいは記録等して運転者に報知させている。
【0006】
また例えば特許文献2では、ユーザ側の特着予測時刻を計算して目的地(利用施設)側に伝えることで、目的地側の予約管理業務の効率化を図るサービスシステムが開示されている。当該サービスシステムは、カーナビゲーションシステムと通信を用いるシステムである。そして、該サービスシステムでは、自動車から携帯電話でアプリケーション・サービス手段と通信されユーザ側で目的地が選択されると、アプリケーション・サービス手段は、カーナビゲーションで設定されたユーザ側の車位置情報及びユーザ側により選択された目的地の位置情報を入手し、これらにより目的地への到着予測時刻を計算して目的地側へ伝える。
【特許文献1】特開平11−306495号公報
【特許文献2】特開2002−257566号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1で開示された電話機能付カーナビゲーション装置は、自動車走行中の通話を禁止し、発信相手や発信日時等の電話着信情報を運転者に報知させるものではあるが、運転者の通話可能時刻の情報を発信者へ通知できず、発信者は電話するタイミングを知りえない。また、特許文献2で開示されたサービスシステムは、カーナビゲーションシステムを利用して計算された到着予測時刻を、インターネットを介して携帯電話で指定した利用施設に知らせるもので、運転者に電話をしてきた発信者に対して運転者が通話可能となるタイミングを通話上伝えるものではない。
【0008】
そこで、本発明は、上述した事情に鑑みて、運転者に運転中の注意力を維持させるとともに、運転者及び電話発信者に不要な作業を強いることなく、電話発信者に運転者の通話可能タイミングを伝えることが可能なカーナビゲーション装置、留守番電話システム等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
かかる目的を達成するために、本発明の第1のカーナビゲーション装置は、携帯電話機と接続する機能を備えるカーナビゲーション装置であって、目的地の位置情報を入力して到着予定時刻を取得する取得手段と、接続機能により携帯電話機と接続したときに、携帯電話機をマナーモードに設定する設定手段と、接続機能により携帯電話機と接続したときに、取得手段により取得された到着予定時刻をメッセージ内容に含む留守番電話応答メッセージを生成する生成手段と、取得手段により取得された到着予定時刻及び生成手段により生成された留守番電話応答メッセージを格納する格納手段と、格納手段により格納された留守番電話応答メッセージを携帯電話機に送信する送信手段と、を有する。
【0010】
また、本発明の第1の留守番電話システムは、携帯電話機と、携帯電話機と接続する機能を備えるカーナビゲーション装置とから構成される留守番電話システムであって、カーナビゲーション装置は、目的地の位置情報を入力して到着予定時刻を取得する取得手段と、接続機能により携帯電話機と接続したときに、携帯電話機をマナーモードに設定する設定手段と、接続機能により携帯電話機と接続したときに、取得手段により取得された到着予定時刻をメッセージ内容に含む留守番電話応答メッセージを生成する生成手段と、取得手段により取得された到着予定時刻及び生成手段により生成された留守番電話応答メッセージを格納する格納手段と、格納手段により格納された留守番電話応答メッセージを携帯電話機に送信する送信手段と、を有する。
【0011】
また、本発明の第1の留守番電話方法は、携帯電話機と、携帯電話機と接続する機能及び記憶手段を備えるカーナビゲーション装置とから構成される留守番電話システムにおける留守番電話方法であって、カーナビゲーション装置において、目的地の位置情報を入力して到着予定時刻を取得する取得ステップと、接続機能により携帯電話機と接続したときに、携帯電話機をマナーモードに設定する設定ステップと、接続機能により携帯電話機と接続したときに、取得ステップにより取得された到着予定時刻をメッセージ内容に含む留守番電話応答メッセージを生成する生成ステップと、取得ステップにより取得された到着予定時刻及び生成手段により生成された留守番電話応答メッセージを記憶手段に格納する格納ステップと、格納ステップにより格納された留守番電話応答メッセージを携帯電話機に送信する送信ステップと、を有する。
【0012】
また、本発明の第1のプログラムは、携帯電話機と、携帯電話機と接続する機能を備えるカーナビゲーション装置とから構成される留守番電話システムに用いられるプログラムであって、コンピュータを、目的地の位置情報を入力して到着予定時刻を取得する取得手段と、接続機能により携帯電話機と接続したときに、携帯電話機をマナーモードに設定する設定手段と、接続機能により携帯電話機と接続したときに、取得手段により取得された到着予定時刻をメッセージ内容に含む留守番電話応答メッセージを生成する生成手段と、取得手段により取得された到着予定時刻及び生成手段により生成された留守番電話応答メッセージを格納する格納手段と、格納手段により格納された留守番電話応答メッセージを携帯電話機に送信する送信手段と、して機能させる。
【0013】
また、本発明の第1の記録媒体は、上記プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、運転者に運転中の注意力を維持させるとともに、運転者及び電話発信者に不要な作業を強いることなく、電話発信者に運転者の通話可能タイミングを伝えることが可能なカーナビゲーション装置、留守番電話システム等が提供される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
本発明が適用されるカーナビゲーション装置は、図1に示すように、携帯電話機7と接続する機能を備え、取得手段2、設定手段3、生成手段4、格納手段5、送信手段6を有する。取得手段2は、目的地に位置情報を入力して現在位置から目的地への到着予定時刻を取得する。設定手段3は、携帯電話機7と接続したとき、携帯電話機7に対してマナーモードの設定を行う。生成手段4は、携帯電話機7と接続したとき、取得手段2が取得した到着予定時刻をメッセージ内容に含む留守番電話応答メッセージを生成する。格納手段5は、取得手段2が取得した到着予定時刻、生成手段4が生成した留守番電話応答メッセージを格納する。送信手段6は、携帯電話機7が他の電話機から着信したとき、格納手段5内の留守番電話応答メッセージを該電話機に送信する。
【0016】
カーナビゲーション1装置では、電源投入後の目的地入力により取得手段2で目的地への到着予定時刻が取得される。そして、携帯電話機7と接続されると、設定手段3で携帯電話機7へのマナーモード設定が行われ、到着予定時刻を盛り込んだ留守番電話応答メッセージの作成が生成手段4で行われる。また、到着予定時刻や留守番電話応答メッセージは格納手段5により格納される。そして、携帯電話機7に他の携帯電話や固定電話といった電話機からの着信があったとき、格納手段5に格納された留守番電話応答メッセージの携帯電話機7への送信が送信手段6で行われる。
【0017】
なお、到着予定時刻の取得や留守番電話応答メッセージの生成は、所定時間ごとに最新のデータを用いて行われるように構成してもよい。また、これらの格納手段への格納も、所定時間ごとに再取得、再生成したデータを更新するように構成してもよい。また、他の電話機から着信した携帯電話機7による要求に応じて留守番電話応答メッセージを送信するように構成してもよい。また、カーナビゲーション装置1の電源を切ったときあるいは形態電話機7との接続を切断したときに、携帯電話機7のマナーモード設定を解除するように構成してもよい。また、電源オフ時や接続切断時に到着予定時刻や留守番電話応答メッセージを格納手段5から削除するように構成してもよい。
【0018】
以下、図2及び図3を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
【0019】
図2は、本実施形態に係るカーナビゲーション装置の構成を示した図である。本実施形態のカーナビゲーション装置10は、携帯電話機と接続する機能を備え、到着予定時刻取得手段11、マナーモード設定手段12、応答メッセージ生成手段13、時刻・メッセージ格納手段14、応答メッセージ送信手段15を有する。また、カーナビゲーション装置10は、電話網50を介して発信携帯電話30や固定電話40と通話する受信携帯電話20と接続することで、カーナビゲーションシステムを利用した留守番電話システムを構成する。
【0020】
到着予定時刻取得手段11は、目的地の位置情報の入力を受け付けて目的地までの到着予定時刻を取得する。到着予定時刻は、外部サーバで目的地及び現在地の位置情報、移動速度、最適ルートに基づいて計算された時刻を取得してもよいし、自らが位置情報、速度情報、経路情報から到着時刻を計算して取得してもよい。また、到着予定時刻は、所定時間ごと(例えば30分ごと)に再計算されて更新される。マナーモード設定手段12は、受信携帯電話20との接続を検知したとき、受信携帯電話20についてマナーモードを設定する。
【0021】
応答メッセージ生成手段13は、受信携帯電話20との接続を検知したとき、マナーモード設定された受信携帯電話20が用いる留守番電話応答メッセージを生成する。時刻・メッセージ格納手段14は、到着予定時刻取得手段11が取得した到着予定時刻や応答メッセージ生成手段が生成した留守番電話応答メッセージをデータベースに格納する。なお、時刻・メッセージ格納手段14は、到着予定時刻の更新のたびに、更新された到着予定時刻や更新後時刻が反映された留守番電話応答メッセージを格納済みのデータに上書きして保持する。応答メッセージ送信手段15は、発信携帯電話30や固定電話40からの電話網50を介した着信が受信携帯電話20にあったとき、格納された留守番電話応答メッセージを受信携帯電話20に送信する。
【0022】
図3は、本実施形態におけるカーナビゲーションシステムを利用した留守番電話システム処理の流れを示したチャート図である。まず、運転者によってカーナビゲーション装置10が起動され、カーナビゲーション装置10は目的地の位置情報の入力を受けて目的地までの到着予定時刻を取得する。そして、取得した到着予定時刻をデータベースに格納する(ステップS1)。
【0023】
次に、受信携帯電話20とカーナビゲーション装置10が接続される(ステップS2)と、カーナビゲーション装置10は受信携帯電話20に対してマナーモード設定を行う(ステップS3)。また、受信携帯電話20との接続を検知すると、カーナビゲーション装置10は受信携帯電話20用の留守番電話応答メッセージを生成してデータベースに格納する(ステップS4)。なお、上記のマナーモード設定や応答メッセージ格納は、接続されたカーナビゲーション装置10が受信携帯電話20のソフトウェアと連動することで実行される。また、接続時点で既に受信携帯電話20がマナーモードとなっていたときは、新たにマナーモード設定をすることなくその状態を維持する。また、マナーモード設定は、カーナビゲーション装置10との接続が継続している間は解除されない。
【0024】
カーナビゲーション装置10では、所定時間ごと(ここでは30分ごと)に目的地到着予定時刻の更新を行い、更新後の到着予定時刻をデータベースに上書きして格納する。また、留守番電話応答メッセージについても、更新後の到着予定時刻を反映させた応答メッセージを再作成してデータベースに上書きして格納する(ステップS5、ステップS6、ステップS12)。このデータ更新は、カーナビゲーション装置10が電源オフ状態となるまで継続して行われる。あるいは、受信携帯電話20との接続が切断されるまで行われる。
【0025】
他方、発信携帯電話30や固定電話40から受信携帯電話20に発信がある(ステップS7)と、受信携帯電話20はカーナビゲーション装置10の留守番電話機能に接続する(ステップS8)。つまり、受信携帯電話20は発信先の電話に留守番メッセージを応答する。受信携帯電話20は、発信携帯電話30や固定電話40に応答するための留守番電話応答メッセージをカーナビゲーション装置10に要求する。
【0026】
要求を受けたカーナビゲーション装置10は、データベースに格納された留守番電話応答メッセージを受信携帯電話20に送信する(ステップS9)。そして、受信携帯電話20は、カーナビゲーション装置10からの留守番電話応答メッセージを発信先の発信携帯電話30や固定電話40に送信する(ステップS10)。そして、発信携帯電話30や固定電話40は、受信携帯電話20から留守番電話メッセージを受け取る(ステップS11)。
【0027】
なお、図3では目的地到着予定時刻の2回目の更新の後に、留守番電話機能への接続を行って応答メッセージを受信携帯電話機20に送信しているが、当然のことながら、応答メッセージの送信は、電源オン状態かつ受信携帯電話との接続中であればどのタイミングでも可能である。
【0028】
目的地到着後、受信携帯電話機20がカーナビゲーション装置10との接続を切断された(ステップS13)とき、あるいはカーナビゲーションの電源がオフになるとき、カーナビゲーション装置10は、受信携帯電話20のマナーモード設定を解除するとともに、データベースに保持しているデータ(目的地到着予定時刻や留守番電話応答メッセージ)を削除する(ステップS14)。
【0029】
本実施形態によれば、運転者である電話受信者に連絡の手間をかけることなく、電話発信者全てに電話受信者の通話可能時刻を知らせることが可能となる。その理由は、カーナビゲーションシステムにおいて表示される目的地到着予定時刻を利用するためである。
【0030】
また、本実施形態によれば、運転者である電話受信者が運転中に電話を受ける機会を減らすことが可能となり、運転への注意力が削がれず、交通事故減少が実現される。その理由は、カーナビゲーションシステムへの接続時に携帯電話機をマナーモードに設定することにある。マナーモードではない場合には着信音が鳴ることで電話に出てしまうことがあるため、強制的にマナーモードにすることで、着信に対する意識を減らすことができる。
【0031】
なお、上述する実施形態は、本発明の好適な実施形態であり、上記実施形態のみに本発明の範囲を限定するものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更を施した形態での実施が可能である。
【0032】
すなわち、上記した実施形態におけるカーナビゲーション装置10は、プログラムの命令によりコンピュータで実行される処理、手段、機能によって動作する。当該プログラムは、コンピュータの各構成要素に指令を送り、先に述べたような所定の処理を行う。当該処理は例えば、受信携帯電話20との接続を検知したとき、マナーモード設定手段12により受信携帯電話20をマナーモードに設定し、応答メッセージ生成手段13により目的地到着予定時刻を用いて留守番電話応答メッセージを生成する処理である。また例えば、受信携帯電話20から応答メッセージのリクエストがあると、応答メッセージ送信手段15によりデータベース内の留守番電話応答メッセージを受信携帯電話20に送信する処理である。このように、上記実施形態における各処理や手段は、プログラムとコンピュータとが協働した具体的手段によって実現されるものである。
【0033】
そして、上記実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体、すなわち記憶メディアを介して、例えばカーナビゲーション装置のコンピュータ(CPU)が記憶メディアに格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても、本発明の目的は達成される。また、プログラムは、記録メディアを介さず、通信回線を通じて直接にコンピュータにロードし実行することもでき、これによっても同様に本発明の目的は達成される。
【0034】
この場合、記憶メディアから読み出された又は通信回線を通じてロードし実行されたプログラムコード自体が前述の実施形態の機能を実現することになる。そして、そのプログラムコードを記憶した記憶メディアは本発明を構成する。
【0035】
また、プログラムコードを供給するための記憶メディアとしては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、不揮発性のメモリカード、ROM、磁気テープ等を用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】本発明が適用されるカーナビゲーション装置の構成を示した図である。
【図2】本発明の実施形態に係るカーナビゲーション装置の構成を示した図である。
【図3】本実施形態におけるカーナビゲーションシステムを利用した留守番電話システム処理の流れを示したチャート図である。
【符号の説明】
【0037】
1,10 カーナビゲーション装置
2 取得手段
3 設定手段
4 生成手段
5 格納手段
6 送信手段
7 携帯電話機
11 到着予定時刻取得手段
12 マナーモード設定手段
13 応答メッセージ生成手段
14 時刻・メッセージ格納手段
15 応答メッセージ送信手段
20 受信携帯電話
30 発信携帯電話
40 固定電話
50 電話網

【特許請求の範囲】
【請求項1】
携帯電話機と接続する機能を備えるカーナビゲーション装置であって、
目的地の位置情報を入力して到着予定時刻を取得する取得手段と、
前記接続機能により前記携帯電話機と接続したときに、前記携帯電話機をマナーモードに設定する設定手段と、
前記接続機能により前記携帯電話機と接続したときに、前記取得手段により取得された到着予定時刻をメッセージ内容に含む留守番電話応答メッセージを生成する生成手段と、
前記取得手段により取得された到着予定時刻及び前記生成手段により生成された留守番電話応答メッセージを格納する格納手段と、
前記格納手段により格納された留守番電話応答メッセージを前記携帯電話機に送信する送信手段と、
を有することを特徴とするカーナビゲーション装置。
【請求項2】
前記取得手段は、所定時間ごとに再計算された到着予定時刻を取得し、
前記生成手段は、所定時間ごとに前記取得手段により取得された前記到着予定時刻を反映した留守番電話応答メッセージを生成し、
前記格納手段は、所定時間ごとに取得された前記到着予定時刻及び所定時間ごとに生成された前記留守番電話応答メッセージを上書きして格納することを特徴とする請求項1に記載のカーナビゲーション装置。
【請求項3】
前記送信手段は、他の電話機から着信した前記携帯電話機による要求に応じて、前記生成手段により生成された留守番電話応答メッセージを前記携帯電話機に送信することを特徴とする請求項1又は2に記載のカーナビゲーション装置。
【請求項4】
前記設定手段は、電源がオフとなったとき又は前記携帯電話機との接続が切断されたときに、前記携帯電話機のマナーモード設定を解除することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のカーナビゲーション装置。
【請求項5】
前記格納手段は、電源がオフとなったとき又は前記携帯電話機との接続が切断されたときに、前記到着予定時刻及び前記留守番電話応答メッセージを削除することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のカーナビゲーション装置。
【請求項6】
携帯電話機と、前記携帯電話機と接続する機能を備えるカーナビゲーション装置とから構成される留守番電話システムであって、
前記カーナビゲーション装置は、
目的地の位置情報を入力して到着予定時刻を取得する取得手段と、
前記接続機能により前記携帯電話機と接続したときに、前記携帯電話機をマナーモードに設定する設定手段と、
前記接続機能により前記携帯電話機と接続したときに、前記取得手段により取得された到着予定時刻をメッセージ内容に含む留守番電話応答メッセージを生成する生成手段と、
前記取得手段により取得された到着予定時刻及び前記生成手段により生成された留守番電話応答メッセージを格納する格納手段と、
前記格納手段により格納された留守番電話応答メッセージを前記携帯電話機に送信する送信手段と、
を有することを特徴とする留守番電話システム。
【請求項7】
前記取得手段は、所定時間ごとに再計算された到着予定時刻を取得し、
前記生成手段は、所定時間ごとに前記取得手段により取得された前記到着予定時刻を反映した留守番電話応答メッセージを生成し、
前記格納手段は、所定時間ごとに取得された前記到着予定時刻及び所定時間ごとに生成された前記留守番電話応答メッセージを上書きして格納することを特徴とする請求項6に記載の留守番電話システム。
【請求項8】
携帯電話機と、前記携帯電話機と接続する機能及び記憶手段を備えるカーナビゲーション装置とから構成される留守番電話システムにおける留守番電話方法であって、
前記カーナビゲーション装置において、
目的地の位置情報を入力して到着予定時刻を取得する取得ステップと、
前記接続機能により前記携帯電話機と接続したときに、前記携帯電話機をマナーモードに設定する設定ステップと、
前記接続機能により前記携帯電話機と接続したときに、前記取得ステップにより取得された到着予定時刻をメッセージ内容に含む留守番電話応答メッセージを生成する生成ステップと、
前記取得ステップにより取得された到着予定時刻及び前記生成手段により生成された留守番電話応答メッセージを前記記憶手段に格納する格納ステップと、
前記格納ステップにより格納された留守番電話応答メッセージを前記携帯電話機に送信する送信ステップと、
を有することを特徴とする留守番電話方法。
【請求項9】
前記取得ステップは、所定時間ごとに再計算された到着予定時刻を取得し、
前記生成ステップは、所定時間ごとに前記取得ステップにより取得された前記到着予定時刻を反映した留守番電話応答メッセージを生成し、
前記格納ステップは、所定時間ごとに取得された前記到着予定時刻及び所定時間ごとに生成された前記留守番電話応答メッセージを上書きして格納することを特徴とする請求項8に記載の留守番電話方法。
【請求項10】
携帯電話機と、前記携帯電話機と接続する機能を備えるカーナビゲーション装置とから構成される留守番電話システムに用いられるプログラムであって、
コンピュータを、
目的地の位置情報を入力して到着予定時刻を取得する取得手段と、
前記接続機能により前記携帯電話機と接続したときに、前記携帯電話機をマナーモードに設定する設定手段と、
前記接続機能により前記携帯電話機と接続したときに、前記取得手段により取得された到着予定時刻をメッセージ内容に含む留守番電話応答メッセージを生成する生成手段と、
前記取得手段により取得された到着予定時刻及び前記生成手段により生成された留守番電話応答メッセージを格納する格納手段と、
前記格納手段により格納された留守番電話応答メッセージを前記携帯電話機に送信する送信手段と、
して機能させることを特徴とするプログラム。
【請求項11】
前記取得手段は、所定時間ごとに再計算された到着予定時刻を取得し、
前記生成手段は、所定時間ごとに前記取得手段により取得された前記到着予定時刻を反映した留守番電話応答メッセージを生成し、
前記格納手段は、所定時間ごとに取得された前記到着予定時刻及び所定時間ごとに生成された前記留守番電話応答メッセージを上書きして格納することを特徴とする請求項10に記載のプログラム。
【請求項12】
請求項10又は11に記載のプログラムを記録しコンピュータ読み取り可能なことを特徴とする記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2009−188725(P2009−188725A)
【公開日】平成21年8月20日(2009.8.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−26403(P2008−26403)
【出願日】平成20年2月6日(2008.2.6)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】