説明

カーナビゲーション装置

【課題】メモリ地点登録時に行う操作の煩雑さを解消すること。
【解決手段】車両が駐車を行ったか否かを判定し、車両が駐車を行ったと判定された場合には、車両が駐車を行った地点をメモリ地点として一時登録するとともに(S110)、一時登録したメモリ地点をメモリ地点登録するよう促す旨を報知し(S114)、さらに、一時登録したメモリ地点をメモリ地点登録する旨の入力を受け付けた場合には(S116:YES)、一時登録したメモリ地点をメモリ地点登録する(S118)。したがって、駐車を行った地点をメモリ地点として一時登録することにより、例えば運転者が自動車に乗り込んでからすぐ走り出してしまってメモリ地点の登録を忘れても、車両が駐車を行った地点をメモリ地点として一時登録をしておくことができ、その一時登録したメモリ地点をメモリ地点登録するよう促す旨の報知を受けて、あとでメモリ地点を登録することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、メモリ地点登録機能を備えるカーナビゲーション装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、DVD−ROMやハードディスク等の地図記憶媒体に記憶された地図データに基づいて移動体の現在位置周辺の地図を表示したり、指定された目的地までの最適な経路案内を行うカーナビゲーション装置が広く普及している。
【0003】
この種のカーナビゲーション装置の中には、地図上の任意の地点をメモリ地点として登録するとともに、その登録したメモリ地点に関する情報を登録するメモリ地点登録機能を備え、登録しておいたメモリ地点を参照することにより目的地を容易に入力できるように構成したものがある。
【0004】
このようなメモリ地点登録機能においては、メモリ地点登録時に住所や電話番号、マップコードなどを入力したり、過去目的地の履歴リストや周辺施設リストから選択したりしてメモリ地点登録を行うようになっている。
【特許文献1】特開2005−249465号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、よく訪れる場所はメモリ地点として登録しておきたいものであるが、カーナビゲーション装置をあまり使いこなせていないユーザにはメモリ地点登録の操作が煩雑である場合が多い。また、運転者が車両に乗り込んでからすぐ走り出す場合が多く、メモリ地点として登録しておきたい場所をメモリ登録し忘れることが多い。さらに、このように登録し忘れてしまった場合に、車両が走り出してからはメモリ地点登録をあきらめてしまう場合が多い。また、メモリ地点登録の操作に慣れているユーザでも、車両が走り出す前にメモリ地点として登録し忘れてしまった場合、車両の走行中には操作が制限されているため、あとでメモリ地点を登録するのが困難である場合もある。
【0006】
なお、特許文献1には、ユーザに登録を促すことで入力支援する技術が公開されているが、本技術では車両が走り出す前にメモリ地点登録のすべての操作を終わらせる必要があり、例えば次の目的地に到着するまでに時間が少ない場合などは、やはりメモリ地点の登録が困難であるという問題があった。
【0007】
また、登録されたメモリ地点を目的地設定時などにすべて画面表示すると、表示リスト選択するときに選択操作が煩雑でなかなか使いこなせない問題があった。
本発明は、このような課題に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、メモリ地点登録機能を備えるカーナビゲーション装置において、メモリ地点登録時に行う操作の煩雑さを解消することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するためになされた請求項1に係るナビゲーション装置によれば、車両が駐車を行ったか否かを判定し、車両が駐車を行ったと判定された場合には、車両が駐車を行った地点をメモリ地点として一時登録するとともに、一時登録したメモリ地点をメモリ地点登録するよう促す旨を報知し、さらに、一時登録したメモリ地点をメモリ地点登録する旨の入力を受け付けた場合には、一時登録したメモリ地点をメモリ地点登録する。
【0009】
一例を挙げると、運転者は目的地に到着すると車両を駐車場などに停めてキーオフしてエンジンを切るが、このときにカーナビゲーション装置は電源が切れるときの時刻と現在地座標をGPS受信機で演算させて記録しておき、運転者が所用を済ましてから車に乗り込んで、キーを差し込んでエンジンを始動させるが、カーナビゲーション装置は起動したときの時刻を確認して、前回電源が切れた時間から例えば30分経過していたら駐車していたと判定し、このときの地点を登録候補として一時登録するといった具合である。なお、上述の駐車する時間は運転者が任意に設定してもよいし、エンジン停止時間の平均を取るなど、自動で設定することも考えられる。
【0010】
なお、車両の駐車判定については、判定手段が、車両のアクセサリ電源が所定時間以上オフである場合に車両が駐車を行ったと判定することや(請求項2)、車両のイグニッションキーが所定時間以上オフ(エンジン停止)である場合に車両が駐車を行ったと判定すること(請求項3)、車両が所定時間以上停車した場合に駐車を行ったと判定すること(請求項4)、などが考えられる。
【0011】
このように構成された本発明のカーナビゲーション装置によれば、駐車を行った地点をメモリ地点として一時登録することにより、例えば運転者が自動車に乗り込んでからすぐ走り出してしまってメモリ地点の登録を忘れても、車両が駐車を行った地点をメモリ地点として一時登録をしておくことができ、その一時登録したメモリ地点をメモリ地点登録するよう促す旨の報知を受けて、あとでメモリ地点を登録することができる。
【0012】
また、上述の特許文献1に記載の技術においては、ユーザに登録を促すことで入力支援を行っているが、車両が走り出す前にメモリ地点登録のすべての操作を終わらせる必要があり、例えば次の目的地に到着するまでに時間が少ない場合などは、メモリ地点登録が困難であるという問題があった。これに対して本発明のカーナビゲーション装置によれば、駐車を行った地点をメモリ地点として一時登録するので、車両が走り出す前にすべての登録操作を終わらせる必要がなく、その一時登録したメモリ地点をメモリ地点登録するよう促す旨の報知を受けて、あとでメモリ地点を登録することができる。
【0013】
したがって、本発明のカーナビゲーション装置によれば、メモリ地点登録時に行う操作の煩雑さを解消することができる。
ところで、従来のカーナビゲーション装置では、メモリ地点を登録するときに主要な周辺施設や地名が自動的に入力されていたが、かならずしも立ち寄り先の施設名が入力されるわけではなかった。例えば近隣の別の施設名が入力されていて、後日目的地を設定するときにメモリ地点リストを表示しても、所望のメモリ地点がわからなくなることがよくある。この場合、1つ1つ内容を確認して、さらに登録情報を修正が必要で煩雑である問題がある。
【0014】
そこで、メモリ地点登録時に入力された運転者の音声を音声メモとして登録しておくことが考えられる。具体的には、請求項5のように、車両が駐車を行った地点をメモリ地点としてメモリ地点登録する際に、運転者の音声が入力された場合には、その入力された運転者の音声を音声メモとしてメモリ地点登録されたメモリ地点と関連付けて登録することが考えられる。
【0015】
つまり、本発明では、地点の説明や名称をマイクから取り込んだ音声データで登録し、テキスト情報の変わりにメモリ地点を整理する手段を加えたものであり、画面上でテキスト入力を修正操作する手間を省いて、操作性を改善するものである。例えば、図4(a)に例示するように、メモリ地点登録する際に、画面上に配置されたタッチスイッチで「はい」を選択し、さらに図4(b)に例示するような画面上に配置されたタッチスイッチで「はい」を選択し、音声メモを記録しておくことといった具合である。
【0016】
また、音声メモが有るメモリ地点を地図上に表示することが考えられる(請求項9)。一例を挙げると、図4(c)に例示するように、音声メモが録音されたメモリ地点には録音済みマークが表示され、運転者の音声情報が付加されていることを地図上に表示するといった具合である。
【0017】
また、図4(d)に例示するように、上述のように音声メモを記録したメモリ地点の登録情報を画面上に表示してもよい(請求項14)。このことにより、音声メモを記録した直後は、メモリ地点の登録名が未入力になっているが、その代替記録として音声メモで記録しておくことでタッチスイッチの入力操作などの煩雑な操作を伴わず、運転しながらでも短時間にメモリ地点の説明を記録することができる。
【0018】
また、こうすることで、後日登録されたメモリ地点がどこの地点であるか、音声メモを再生することで確認できる手段を加え、後でも整理がつくようにしたものである。
また走行中にメモしておきたい店舗を見つけ、メモリ地点を登録しておきたいときなどに、地点登録操作をした後に音声で店舗名や、例えばイタリアレストランなどのカテゴリー、目印になる項目を記録しておくことで、メモリ地点を後でわかりやすくすることも考えられる。
【0019】
ところで、上述のように音声メモとして取り込んだ音声データを、カーナビゲーション装置に予め実装されている音声認識ソフトで自動的にテキスト変換し、このテキストを地点メモリの登録名として入力することが考えられる(請求項10、図5(b)参照)。
【0020】
通常の音声認識ソフトは、リアルタイムに応答する必要があり単語や音節単位でパターン認識している。従って発声信号から単音単位のテキスト抽出する場合、処理時間がかかる問題がある。これに対して本発明によれば、メモリ地点の登録情報として取り込んでおいた音声メモのデータを単音単位でテキスト抽出することが実現できる。
【0021】
なおこの場合、例えばテキスト抽出をナビゲーションソフトのバックグランド処理にしておけばリアルタイムの制約がなくなる(請求項12)。また、音声メモが登録されたら、自動的にテキスト抽出されて、処理が完了したら図5(a)に例示するような画面を表示して運転者に登録を促すとよい。なお、録音状態が悪い場合などテキスト抽出に失敗する場合は、図5(c)に例示する画面のように50音字から登録可能とすればよい(請求項13)。
【0022】
さらに、テキスト抽出した情報から登録地点の周辺施設名称を探索して、合致するものをリスト表示することも考えられ(請求項11)、DVD-ROMディスクやHDDなどに格納されている地図データや無線通信を経由して情報センタから施設名称を取り込むことで入力支援することも考えられる。
【0023】
ところで、カーナビゲーション装置が駐車判定して地点登録が必要になるなど個人特定が必要になったら、カーナビゲーション装置が、運転者に対して個人を特定するために音声発声するように案内メッセージを出力する。これに対して運転者がマイクに向かって予め登録しておいた氏名などの特定の文言を発声すると、カーナビゲーション装置が音声認識ソフトを起動して文言の照合と、発生音声の周波数特性の照合を行い、予め登録されている音声データと合致していることを確認して個人を特定する(請求項6)。なお、個人が特定されたら駐車地点の属性に所有者情報を追加して管理することで、不特定多数に不用意に情報が表示されないようにできる(請求項18)。
【0024】
ところで、例えば、目的地設定時に、登録されたメモリ地点をリスト表示するようにしてもよい(請求項15)。
また、過去の目的地設定履歴を、出発地点を起点に目的地設定する地点の頻度を記録しておき、頻度が多い順に候補表示することが考えられる(請求項16)。このようにすれば、目的地設定するときに登録されたメモリ地点をすべて表示しなくても、目的地設定の操作を容易にすることができる。
【0025】
ところで、時間帯によって、例えば昼なら得意先や仕入先を向かう場合が多く、夕方になればオフィスに戻る場合が多いため、時間帯に応じて目的地設定される頻度の傾向が表れる。そこで、8:00〜12:00、12:00〜16:00、16:00〜21:00などのように時間帯を区切って頻度を管理するテーブルを分けて管理することが考えられる。また、経路計算して算出した到着予測時刻に応じて頻度管理テーブルを変更することで、時間帯に応じて最適な目的地を候補出力することも考えられる(請求項17)。なお、時間帯については運転者の勤務時間などによって管理する時間帯を任意に設定して、最適化することも考えられる。
【0026】
このように時間帯に応じてメモリ地点の表示順序を変更することにより、運転者にとって選択し易くすることができる。
ところで、音声メモが増えてくると、カーナビゲーション装置が内蔵するハードディスクドライブやフラッシュROMなど不揮発性記録装置の空き容量が不足し、ナビゲーションの機能の一部に支障が出るおそれがある。そこで、データの冗長部分を削除して使用効率を上げることが考えられる。具体的には、運転者は録音開始のスタート音(一般的にビープ音)を聞いてからやや間をおいて発声を開始するために音声データの先頭には必ず冗長な無音部分があることに着目し、これを削除する(請求項7)。
【0027】
このことにより、カーナビゲーション装置に取り込まれた音声メモデータに関して、先頭部分の設定振幅以下のノイズを削除して、必要最低限のデータ量に抑制することで実現する。なお、別の実施例として、データの後尾部分から設定振幅以下のノイズを検出して削除することも考えられる(請求項8)。
【発明を実施するための最良の形態】
【0028】
以下に本発明の実施形態を図面とともに説明する。
[第一実施形態]
図1は、カーナビゲーション装置1および情報センタ25の全体構成についての概略的な機能ブロック図である。
【0029】
[カーナビゲーション装置1の構成の説明]
カーナビゲーション装置1は、位置検出部2、表示部3、スイッチ情報入力部4、地図データ格納部5、音声出力部6、メモリ7、無線通信部8と、音声情報入力部9と、車両通信部10と、これら各部が接続された制御部11と、を有する。
【0030】
[位置検出部2の構成の説明]
位置検出部2は、いずれも周辺の地磁気センサ、ジャイロスコープ、距離センサ、及び衛星からの電波に基づいて車両の現在位置を検出するGPS(Global Positioning System)のためのGPS受信機を有している。これらのセンサ等は各々が性質の異なる誤差を持っているため、複数のセンサにより各々補完しながら使用するように構成されている。なお精度によっては上述した内の一部で構成してもよく、更にステアリングの回転センサ、各転動輪の車両センサ等を用いてもよい。
【0031】
[表示部3の構成の説明]
表示部3は、ナビゲーションとして地図や目的地選択画面等を表示するものであって、フルカラー表示が可能なものであり、液晶、有機EL等を用いて構成することができる。
【0032】
[スイッチ情報入力部4の構成の説明]
スイッチ情報入力部4は、例えば表示部3と一体になったタッチスイッチもしくはメカニカルなスイッチ等が用いられ、スイッチ操作により制御部11へ各種機能(例えば、地図縮尺変更、メニュー表示選択、目的地設定、経路探索、経路案内開始、現在位置修正、表示画面変更、音量調整等)の操作指示を行う。
【0033】
なお、スイッチ情報入力部4をリモートコントロール端末(以下リモコンと称する)によって構成し、制御部11との間を無線通信により情報の送受信を行うようにしてもよい。また、スイッチ情報入力部4の代わりに、音声情報入力部9として、マイクから入力される音声信号を制御部11の音声信号処理部17で周波数分析して、パターンマッチング処理からコマンドを抽出して、ナビゲーション機能が直接実行されることも考えられる。
【0034】
なお、スイッチ情報入力部4により目的地が設定されると、制御部11は、位置検出部2により検出された現在位置からその目的地までの最適な経路を自動的に探索して誘導経路を設定し表示する。このような自動的に最適な経路を設定する手法は、ダイクストラ法等の手法が知られている。また、設定された経路は、地図データ格納部5から取得した情報に基づき表示部3に表示される表示地図上に位置検出部2により検出された現在位置マークと共に重畳表示される。また、表示地図には、現在位置、経路のほかに、現在時刻、渋滞情報など他の情報表示も付加表示することもできる。
【0035】
[地図データ格納部5の構成の説明]
地図データ格納部5は、CD−ROMまたはDVD−ROM、メモリカード、HDD等から構成され、位置検出の精度向上のためのいわゆるマップマッチング用データ、地図データ及び目印データを含む各種データを格納する。
【0036】
[音声出力部6の構成の説明]
音声出力部6はスピーカーからなり、案内のための音声や画面操作の説明を発声する。
[メモリ7の構成の説明]
メモリ7は、例えばROMやRAMから構成されており、ROMにはナビゲーションのプログラムが格納され、RAMにはプログラムのワークメモリや地図データ格納部5から取得した地図データ等を一時格納されるようになっている。
【0037】
[無線通信部8の構成の説明]
無線通信部8は、相互通信機能を有しており、例えば携帯電話や自動車電話等の携帯端末から構成され、制御部11に容易に着脱可能なように接続されている。勿論、無線通信部8を制御部11に容易に着脱できないように組み込んでもよい。
【0038】
[音声情報入力部9の構成の説明]
音声情報入力部9は運転者の発声した操作コマンドなどをマイクで電気信号に変換し、制御部11の音声信号処理部17で周波数分析やパターンマッチング処理から、コマンドを抽出しナビゲーションの操作をしたり、目的地入力したりすることが実現できる。
【0039】
[車両通信部10の構成の説明]
車両通信部10は、相互通信機能を有しており、車両ネットワークに接続される機器との間でデータの送受信が可能である。
【0040】
[制御部11の構成の説明]
制御部11は、互いにバスラインで接続された地図データ取得部12、マップマッチング部13、経路計算部14、HMI部15、経路案内部16、音声信号処理部17、画面制御管理部18、通信制御部19を含んで構成されている。以下、順に説明する。
【0041】
地図データ取得部12は、上記各処理部13、14、15、16、17、18、19で必要となる地図データを地図データ格納部5より取得し、各処理部13、14、15、16、17、18、19に提供する。また、各処理は、メモリ7のROMやRAMを使って実行される。
【0042】
マップマッチング部13は、位置検出部2で検出した位置情報と地図データ格納部5から取得された地図データの道路形状データ等を使って、現在位置がどの道路上に存在するかを特定する。この際、地図データ取得部12が必要な地図データを地図データ格納部5より取得する。道路を特定した後、地図データを使用して後述の情報センタ25が認識できる値(インフラリンクID)に変換し、位置情報(平均車速など)、検出時刻と一緒に現在位置情報としてメモリ7に格納する。
【0043】
経路計算部14では、マップマッチング部13で算出された現在位置の情報や、運転者が指定した出発地と、スイッチ情報入力部4を使って所望の地図を表示させる等を行い、セットした目的地までの経路を計算する。
【0044】
HMI部15は、ナビゲーションの関連機能、例えばエアコンやオーディオ等の制御を行い、車両通信部10を経由して、車両ネットワークに接続される機器とデータ通信することで、エアコンやオーディオ等の動作設定や機能操作や状態表示を実現する。さらにHMI部15は、地図データ格納部5にCD−ROMまたはDVD−ROM、メモリカード、HDD等から構成される地図データとともに同梱されるデータを読み出すことで、テキストや画像や動画などのナビゲーションに関連しない情報を表示することが実現できる。
【0045】
経路案内部16では、上記経路計算の結果と地図データ内に格納されている道路の形状データや、交差点の位置情報や踏み切りの位置情報等から案内に必要なポイントを算出したり、どのような案内(右に曲がるのか左に曲がるのか等)が必要なのかを算出したりする。
【0046】
音声信号処理部17は、マイクから入力される音声信号を周波数分析して、パターンマッチング処理からコマンドを抽出する。
画面制御管理部18では、現在位置の地図や高速道路の略図や交差点付近では交差点付近の拡大図等を描画し、表示部3に表示する。
【0047】
通信制御部19は、スイッチ情報入力部4を使ったユーザ指示や、定期時間毎に無線通信部8に指示して相互通信が可能な状態にする。
また、無線通信部8が情報センタ25からの要求を受信した場合にも相互通信が可能な状態になる。このとき、マップマッチング部13でメモリ7に格納した現在位置情報を情報センタ25に通知する。
【0048】
また、制御部11は、無線通信部8を介して情報要求(渋滞情報、文字情報、気象情報、他車情報、施設情報、広告情報など)を要求することにより情報センタ25より情報を得る。
【0049】
[情報センタ25の構成の説明]
次に、情報センタ25の構成について説明する。
情報センタ25は、電話局21を介して通信する回線端末装置22と、渋滞情報、文字情報、気象情報、他車情報、施設情報、広告情報など必要な情報を加工するサーバ23と、渋滞情報、文字情報、気象情報、他車情報、施設情報、広告情報、個人情報など必要なデータを蓄積しておくデータベース24を備えており、電話局21を通じて無線基地局20に接続されており、無線基地局20からカーナビゲーション装置1とデータが送受信される。また、情報センタ25は、通信によって得た現在地情報をサーバ23によって加工し、データベース24に蓄積する。情報要求があった場合はサーバ23が必要な情報をデータベース24より検索し、回線端末装置22を使用してデータ送信する。
【0050】
[本発明との対応関係]
以下に、本発明との対応関係を示す。
表示部3が報知手段、地図表示手段、検索結果表示手段および登録情報表示手段に該当し、スイッチ情報入力部4が受付手段およびテキスト入力手段に該当し、地図データ格納部5および情報センタ25のデータベース24が記憶手段に該当し、音声情報入力部9が音声入力手段に該当し、制御部11が判定手段、一時登録手段、メモリ地点登録手段、認証手段、検索手段、時間帯特定手段および運転者特定手段に該当する。
【0051】
[メモリ地点登録処理の説明]
次に、制御部11が実行するメモリ地点登録処理を図2のフローチャートおよび図4,5を参照しながら説明する。なお、図4および図5はメモリ地点登録処理を説明する説明図である。
【0052】
本処理は、制御部11が実行する他の処理から独立して繰り返し実行される。また、本処理は、制御部11が実行する他の処理のバックグランド処理として実行される。
まず、S110では、駐車判定ロジックを実行する。具体的には、車両が駐車したと判定した地点の座標を一時的に地点登録するための駐車判定処理を実行する。なお、この駐車判定処理については後述する。
【0053】
S112では、S110の駐車判定ロジックにて一時的にメモリ地点登録されたか否かを判断する。S110の駐車判定ロジックにて一時的にメモリ地点登録されていない場合には(S112:NO)、本処理を終了する。
一方、S110の駐車判定ロジックにて一時的にメモリ地点登録された場合には(S112:YES)、S114に移行する。
【0054】
S114では、S110の駐車判定ロジックにて一時的にメモリ地点登録されたメモリ地点をメモリ地点登録するか否かを確認するためのメッセージを表示部3に表示させる。なお、図4(a)に、メッセージの表示例を示す。表示画面には、一時的にメモリ地点登録されたメモリ地点をメモリ地点登録する旨を示すためのボタンや、一時的にメモリ地点登録されたメモリ地点をメモリ地点登録しない旨を示すためにボタンが表示される。
【0055】
S116では、メモリ地点登録する旨を示すために登録ボタンが押下されたか否かを判断する。登録確認ウインドの“はい”ボタンが押下された場合には(S116:YES)、S118に移行する。一方、登録確認ウインドの“いいえ”ボタンが押下された場合には(S116:NO)、そのままS120に移行する。
【0056】
S118では、S110の駐車判定ロジックにて一時的にメモリ地点登録されたメモリ地点をメモリ地点登録する。
続くS120では、運転者による音声メモを登録するか否かを確認するためのメッセージを表示部3に表示させる。なお、図4(b)に、メッセージの表示例を示す。表示画面には、音声メモを登録する旨を示すためのボタンや、音声メモを登録しない旨を示すためにボタンが表示される。
【0057】
続くS130では、音声メモを登録する旨を示すために登録ボタンが押下されたか否かを判断する。登録確認ウインドの“はい”ボタンが押下された場合には(S130:YES)、S140に移行する。一方、登録確認ウインドの“いいえ”ボタンが押下された場合には(S130:NO)、そのままS150に移行する。
【0058】
S140では、音声メモの録音制御ロジックを実行する。具体的には、音声情報入力部9から入力された音声を音声メモとして登録する。なお、図4(c)に、音声メモの録音中の表示画面例を示す。この際、音声メモは、S110の駐車判定ロジックにて一時的にメモリ地点登録されたメモリ地点に関連付けて登録される。また、図4(c)に例示するように、音声メモが録音されたメモリ地点には録音済みマークが表示され、運転者の音声情報が付加されていることを地図上に表示する。なお、図4(d)に、音声メモが登録された直後に表示部3に表示されるメモリ地点情報の表示画面例を示す。メモリ地点情報には、登録名、種別、住所、日時が含まれる。なお、この時点では、登録名は未入力の状態であるために空欄となっている。また、表示画面には、音声メモを再生するためのボタンや音声メモをテキスト変換するためのボタンが表示される。なお、音声メモをテキスト変換するためのボタンが押下された場合には、後述する音声データテキスト抽出処理のS415に移行する。
【0059】
続くS145では、S140にて録音された音声メモを最適化するための音声メモ最適化処理を実行する。なお、この音声メモ最適化処理については後述する。そして、S150に移行する。
【0060】
S150では、音声メモが追加されたか否かを判断する。音声メモが追加された場合には(S150:YES)、S160に移行する。一方、S130にて登録ボタンが押下されなかった場合やS140にて音声メモの録音制御ロジックを実行したときにエラーが発生して音声メモが登録されなかった場合など、音声メモが追加されない場合には(S150:NO)、そのままS190に移行する。
【0061】
S160では、テキスト抽出ロジックを実行する。具体的には、S150で追加された音声メモデータを音声認識ソフトで分析して単音単位テキストに変換する音声データテキスト抽出処理を実行する。なお、この音声データテキスト抽出処理については後述する。そして、S170に移行する。
【0062】
S170では、S160にて抽出されたテキストをメモリ地点の登録名として設定する。具体的には、後述する音声データテキスト抽出処理のS450にてメモリ地点登録データに書き込まれたテキストを、メモリ地点の登録名として設定する。なお、図5(a)に、音声メモからテキスト抽出が行われた際に表示される表示画面例を示す。表示画面には、音声メモのテキスト抽出が完了した旨を示すメッセージや、抽出結果(抽出されたテキスト)、抽出されたテキストをメモリ地点の登録名として登録するか否かを確認するメッセージ、抽出されたテキストをメモリ地点の登録名として登録する旨を示すためにボタン、抽出されたテキストを修正する旨を示すためにボタン、抽出されたテキストをメモリ地点の登録名として登録しない旨を示すためにボタン、などが表示される。なお、抽出されたテキストをメモリ地点の登録名として登録する旨を示すためにボタンが押下されると、抽出されたテキストをメモリ地点の登録名として登録する。なお、図5(b)に、抽出されたテキストがメモリ地点の登録名として登録された直後に表示部3に表示されるメモリ地点情報の表示画面例を示す。メモリ地点情報には、登録名、種別、住所、日時が含まれる。なお、図4(d)では、登録名は空欄であったが、この表示画面では、入力された状態となっている。また、表示画面には、音声メモを再生するためのボタンや音声メモをテキスト変換するためのボタンが表示される。なお、音声メモをテキスト変換するためのボタンが押下された場合には、後述する音声データテキスト抽出処理のS415に移行する。このことにより、手入力での操作を省略することができる。また、抽出されたテキストを修正する旨を示すためにボタンが押下されると、図5(c)に例示するような表示画面を表示部3に表示させ、運転者の手入力での操作による登録名の入力を受け付ける。また、抽出されたテキストをメモリ地点の登録名として登録しない旨を示すためにボタンが押下されると、本ステップの処理を終了してS180に移行する。
【0063】
続くS180では、S160のテキスト抽出ロジックにおいてテキスト抽出に失敗したか否かを判断する。失敗した場合には(S180:YES)、メモリ地点の登録名を手動設定する(S190)。具体的には、図5(c)に例示するような表示画面を表示部3に表示させ、運転者の手入力での操作による登録名の入力を受け付ける。一方、失敗せずに成功した場合には(S180:NO)、そのまま本処理を終了する。
【0064】
[駐車判定処理の説明]
次に、制御部11が実行する駐車判定処理を図3のフローチャートを参照しながら説明する。本処理は上述のメモリ地点登録処理のサブルーチンであり、メモリ地点登録処理のS110に移行した際に実行される。
【0065】
まず、S210では、車両のアクセサリ電源がオフからオンになったか否かを判断する。アクセサリ電源がオフからオンになったと判断される場合には(S210:YES)、後述するS250に移行する。一方、アクセサリ電源がオフからオンになったとは判断されない場合には(S210:NO)、S220に移行する。
【0066】
S220では、アクセサリ電源がオンからオフになったか否かを判断する。アクセサリ電源がオンからオフになったと判断される場合には(S220:YES)、駐車開始と判断し、S230に移行する。一方、アクセサリ電源がオンからオフになったとは判断されない場合には(S220:NO)、そのまま本サブルーチンを終了する。
【0067】
S230では、位置検出部2のGPS受信部からの出力信号から、時刻データおよび現在地座標データを読み出す。
S240では、S230で読み出した時刻データが示すアクセサリ電源がオンからオフになった時刻を駐車開始時刻として保存する。そして、本サブルーチン終了する。
【0068】
S250では、位置検出部2のGPS受信部からの出力信号から、時刻データおよび現在地座標データを読み出す。
続くS260では、アクセサリ電源がオフになってからオンになるまでに30分経過したか否かを判断する。具体的には、S240で保存した駐車開始時刻から、S250で取得した時刻データが示すアクセサリ電源がオフからオンになった時刻までに30分以上経過している場合には、アクセサリ電源がオフになってからオンになるまでに30分経過したと判断する。なお、上述の30分という時間については実験等により予め設定してもよいし、ユーザが任意に設定するようにしてもよいし、エンジン停止時間の平均を取るなど、自動で設定するようにしてもよい。アクセサリ電源がオフになってからオンになるまでに30分経過したと判断される場合には(S260:YES)、駐車とみなし、S270に移行する。一方、アクセサリ電源がオフになってからオンになるまでに30分経過していないと判断される場合には(S260:NO)、駐車とはみなさず、そのまま本サブルーチンを終了する。
【0069】
S270では、アクセサリ電源がオフになってからオンになるまでに30分経過したと判断されたことから、車両が駐車されたと判定し、位置検出部2のGPS受信部からの出力信号から読み出した現在地座標データが示す地点をメモリ地点として一時的に登録し、本サブルーチンを終了する。
【0070】
[音声メモ最適化処理の説明]
次に、制御部11が実行する音声メモ最適化処理を図6のフローチャートを参照しながら説明する。本処理は上述のメモリ地点登録処理のサブルーチンであり、メモリ地点登録処理のS145に移行した際に実行される。
【0071】
まず、S310では、音声メモデータの信号振幅を分析する。
続くS320では、信号振幅が設定値を超えたか否かを判断する(S320)。なお、設定値については、実験等により予め設定される。信号振幅が設定値を超えていない場合には(S320:NO)、信号振幅が設定値を超えるまで本ステップを繰り返し実行し、信号振幅が設定値を超えた場合には(S320:YES)、S330に移行する。
【0072】
S330では、音声データから、信号振幅が設定値を超えない先頭部分のデータを冗長部分として削除する。そして、本サブルーチンを削除する。
[音声データテキスト抽出処理の説明]
次に、制御部11が実行する音声データテキスト抽出処理を図7のフローチャートを参照しながら説明する。本処理は上述のメモリ地点登録処理のサブルーチンであり、メモリ地点登録処理のS160に移行した際に実行される。
【0073】
まず、S405では、登録された音声メモがあるか否かを判断する。登録された音声メモがない場合には(S405:NO)、そのまま本サブルーチンを終了する。一方、登録された音声メモがある場合には(S405:YES)、S410に移行する。
【0074】
S410では、登録された音声メモからテキスト抽出を実行済みであるか否かを判断する。登録された音声メモからテキスト抽出を実行済みである場合には(S410:YES)、そのまま本サブルーチンを終了する。一方、音声メモからテキスト抽出が実行されていない場合には(S410:NO)、S415に移行する。
【0075】
なお、図4(d)または図5(b)に例示する表示画面で、音声メモをテキスト変換するためのボタンが押下された場合にもS415に移行する。
S415では、音声認識ソフトを起動して、周波数分析を実施して、登録済みの発声者と照合を行うことで発声者の照合を行う。つまり、入力された運転者の音声を分析し、その分析結果である識別情報が予め登録された識別情報であるか否かを判定することで認証を行う。
【0076】
続くS420では、登録リストの発音データを参照して、発声者が特定できたか否かを判断する。発声者が特定できた場合には(S420:YES)、音声メモデータのファイル管理テーブルに発声者を登録し(S425)、音声認識ソフトを起動して、単音認識を繰り返して、テキストを抽出し、S435に移行する。一方、発声者が特定できない場合には(S420:NO)、発声者が特定できない旨の警告メッセージを表示し、発声者を新規登録する場合には、パスワードの入力を要求する(S455)。そして、S460に移行する。
【0077】
S435では、テキスト抽出が正常に実行されたか否かを判断する(S435)。テキスト抽出が正常に実行された場合には(S435:YES)、音声メモから抽出したテキストを表示し、登録可否を確認する(S440)。そして、S445に移行する。一方、テキスト抽出が正常に実行されなかった場合には(S435:NO)、テキスト抽出が異常終了した旨を表示し(S465)、メニュー画面で手動入力することを促すメッセージを表示し(S470)、S475に移行する。
【0078】
S445では、先のS130にて登録ボタンが押下されたか否かを判断する。登録確認ウインドの“はい”ボタンが押下された場合には(S445:YES)、抽出したテキストをメモリ地点登録データに書き込み(S450)、本サブルーチンを終了する。一方、登録確認ウインドの“はい”以外のボタンが押下された場合には(S445:NO)、S480に移行する。
【0079】
S460では、パスワードが合致したか否かを判断する。パスワードが合致した場合には(S460:YES)、S440に移行する。一方、パスワードが合致しないと場合には(S460:NO)、S465に移行する。
【0080】
S475では、再処理を実行するか否かを判断する。再処理を実行する場合には(S475:YES)、S415に移行する。一方、再処理を実行しない場合には(S475:NO)、そのまま本処理を終了する。
【0081】
S480では、図5(a)に例示する表示画面から登録名の修正を行う旨のボタンが押下されたか否かを判断する。登録確認ウインドの“修正”ボタンが押下された場合には(S480:YES)、図5(c)に例示するようなテキスト修正画面を表示し(S485)、本サブルーチンを終了する。一方、登録確認ウインドの“いいえ”ボタンが押下されていない場合には(S480:NO)、そのまま本サブルーチンを終了する。
【0082】
[第一実施形態の効果]
このように第一実施形態のカーナビゲーション装置1によれば、車両が駐車を行ったか否かを判定し、車両が駐車を行ったと判定された場合には、車両が駐車を行った地点をメモリ地点として一時登録するとともに、一時登録したメモリ地点をメモリ地点登録するよう促す旨を報知し、さらに、一時登録したメモリ地点をメモリ地点登録する旨の入力を受け付けた場合には、一時登録したメモリ地点をメモリ地点登録する。したがって、駐車を行った地点をメモリ地点として一時登録することにより、例えば運転者が自動車に乗り込んでからすぐ走り出してしまってメモリ地点の登録を忘れても、車両が駐車を行った地点をメモリ地点として一時登録をしておくことができ、その一時登録したメモリ地点をメモリ地点登録するよう促す旨の報知を受けて、あとでメモリ地点を登録することができる。
【0083】
[他の実施形態]
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、以下のような様々な態様にて実施することが可能である。
【0084】
(1)上記実施形態では、車両のアクセサリ電源が所定時間以上オフである場合に車両が駐車を行ったと判定しているが、これには限られず、例えば、車両のイグニッションキーが所定時間以上オフ(エンジン停止)である場合に車両が駐車を行ったと判定してもよいし、車両が所定時間以上停車した(車速ゼロ)場合に駐車を行ったと判定してもよい。この所定時間についても運転者が任意に設定してもよいし、エンジン停止時間の平均を取るなど、自動で設定することも考えられる。このように構成しても上記実施形態と同様の作用効果を奏する。
【0085】
(2)上記実施形態では、音声データから、信号振幅が設定値を超えない先頭部分のデータ冗長部分として削除するが、これには限られず、音声メモを示すデータの後端部分から設定振幅以下のノイズを検出して削除するようにしてもよい。
【0086】
(3)また、目的地設定時などに、登録されたメモリ地点をリスト表示するようにしてもよい。この場合、メモリ地点を利用頻度が高い順にリスト表示するようにしてもよい。
(4)また、上述のようにメモリ地点をリスト表示する際には、現在時刻の時間帯に応じてメモリ地点の表示順序を決定するようにしてもよい。一例を挙げると、8:00〜12:00、12:00〜16:00、16:00〜21:00などのように時間帯を区切って頻度を管理するテーブルを分けて管理するといった具合である。また、経路計算して算出した到着予測時刻に応じて頻度管理テーブルを変更することで、時間帯に応じて最適な目的地を候補出力することも考えられる。なお、時間帯については運転者の勤務時間などによって管理する時間帯を任意に設定して、最適化することも考えられる。
【0087】
(5)また、目的地設定時などに、特定された運転者が登録したメモリ地点をリスト表示するようにしてもよい。具体的には、上述のように発声者を特定し、その特定された発声者が登録したメモリ地点を検索してリスト表示する。
【0088】
(6)また、目的地設定時などに、テキスト抽出した情報から登録地点の周辺施設名称を探索して、合致するものをリスト表示するようにしてもよい。つまり、DVD-ROMディスクやHDDなどに格納されている地図データや無線通信を経由して情報センタから施設名称を取り込むことで入力支援するといった具合である。
【図面の簡単な説明】
【0089】
【図1】カーナビゲーション装置1および情報センタ25の全体構成についての概略的な機能ブロック図である。
【図2】メモリ地点登録処理を示すフローチャートである。
【図3】駐車判定処理を示すフローチャートである。
【図4】(a)はメモリ地点登録処理を説明する説明図(1)であり、(b)はメモリ地点登録処理を説明する説明図(2)であり、(c)はメモリ地点登録処理を説明する説明図(3)であり、(d)はメモリ地点登録処理を説明する説明図(4)である。
【図5】(a)はメモリ地点登録処理を説明する説明図(5)であり、(b)はメモリ地点登録処理を説明する説明図(6)であり、(c)はメモリ地点登録処理を説明する説明図(7)である。
【図6】音声メモ最適化処理を示すフローチャート(2)である。
【図7】音声データテキスト抽出処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0090】
1…カーナビゲーション装置、2…位置検出部、3…表示部、4…スイッチ情報入力部、5…地図データ格納部、6…音声出力部、7…メモリ、8…無線通信部、9…音声情報入力部、10…車両通信部、11…制御部、12…地図データ取得部、13…マップマッチング部、14…経路計算部、15…HMI部、16…経路案内部、17…音声信号処理部、18…画面制御管理部、19…通信制御部、20…無線基地局、21…電話局、22…回線端末装置、23…サーバ、24…データベース、25…情報センタ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
メモリ地点登録機能を備え、登録しておいたメモリ地点を参照することにより目的地を容易に入力できるように構成したカーナビゲーション装置において、
車両が駐車を行ったか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段によって車両が駐車を行ったと判定された場合に、前記車両が駐車を行った地点をメモリ地点として一時登録する一時登録手段と、
前記一時登録手段によって一時登録されたメモリ地点をメモリ地点登録するよう促す旨を報知する報知手段と、
各種入力を受け付ける受付手段と、
前記一時登録手段によって一時登録されたメモリ地点をメモリ地点登録する旨を前記受付手段が受け付けた場合に、前記一時登録手段によって一時登録したメモリ地点をメモリ地点登録するメモリ地点登録手段と、
を備えることを特徴とするカーナビゲーション装置。
【請求項2】
請求項1に記載のカーナビゲーション装置において、
前記判定手段は、前記車両のアクセサリ電源が所定時間以上オフである場合に前記車両が駐車を行ったと判定することを特徴とするカーナビゲーション装置。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載のカーナビゲーション装置において、
前記判定手段は、前記車両のイグニッションキーが所定時間以上オフである場合に前記車両が駐車を行ったと判定することを特徴とするカーナビゲーション装置。
【請求項4】
請求項1〜請求項3の何れかに記載のカーナビゲーション装置において、
前記判定手段は、前記車両が所定時間以上停車した場合に駐車を行ったと判定することを特徴とするカーナビゲーション装置。
【請求項5】
請求項1〜請求項4の何れかに記載のカーナビゲーション装置において、
運転者の音声を入力する音声入力手段を備え、
前記メモリ地点登録手段は、前記車両が駐車を行った地点をメモリ地点としてメモリ地点登録する際に、前記音声入力手段から運転者の音声が入力された場合には、その入力された運転者の音声を音声メモとしてメモリ地点登録されたメモリ地点と関連付けて登録すること
を特徴とするカーナビゲーション装置。
【請求項6】
請求項5に記載のカーナビゲーション装置において、
前記音声入力手段から入力された運転者の音声を分析し、その分析結果である識別情報が予め登録された識別情報であるか否かを判定することで認証を行う認証手段と、
前記メモリ地点登録手段は、前記車両の現在地点をメモリ地点登録するときに前記音声入力手段から運転者の音声が入力された場合に前記認証手段による認証が成功すると、その入力された運転者の音声を音声メモとして登録すること
を特徴とするカーナビゲーション装置。
【請求項7】
請求項5または請求項6に記載のカーナビゲーション装置において、
前記メモリ地点登録手段は、前記音声メモから冗長部分を検出して削除することを特徴とするカーナビゲーション装置。
【請求項8】
請求項5〜請求項7の何れかに記載のカーナビゲーション装置において、
前記メモリ地点登録手段は、前記音声メモを示すデータの後端部分から設定振幅以下のノイズを検出して削除することを特徴とするカーナビゲーション装置。
【請求項9】
請求項5〜請求項8の何れかに記載のカーナビゲーション装置において、
前記メモリ地点登録手段に登録されたメモリ地点を現在地点の周辺の地図とともに表示可能な地図表示手段を備え、
前記地図表示手段は、前記メモリ地点登録手段に登録されたメモリ地点を現在地点の周辺の地図とともに表示する際には、前記音声メモが登録されたメモリ地点を前記音声メモが登録されていないメモリ地点とは異なる表示形態で表示することを特徴とするカーナビゲーション装置。
【請求項10】
請求項5〜請求項9の何れかに記載のカーナビゲーション装置において、
前記メモリ地点登録手段は、メモリ地点登録時に登録した音声メモからテキストを抽出し、その抽出したテキストの少なくとも一部をそのメモリ地点登録の登録名とすることを特徴とするカーナビゲーション装置。
【請求項11】
請求項10に記載のカーナビゲーション装置において、
施設に関する施設情報を記憶する記憶手段と、
前記メモリ地点登録手段によって登録されたメモリ地点の登録名を含む施設情報を前記記憶手段の記憶内容から検索する検索手段と、
前記検索手段による検索結果を表示する検索結果表示手段と、
を備えることを特徴とするカーナビゲーション装置。
【請求項12】
請求項5〜請求項11の何れかに記載のカーナビゲーション装置において、
前記メモリ地点登録手段によって実行される前記音声メモからテキストを抽出する処理を、他の処理のバックグランド処理として実行することを特徴とするカーナビゲーション装置。
【請求項13】
請求項5〜請求項12の何れかに記載のカーナビゲーション装置において、
運転者がテキストを入力するテキスト入力手段を備え、
前記メモリ地点登録手段は、メモリ地点登録時に登録した音声メモからテキストを抽出するのに失敗した場合には、前記テキスト入力手段から入力されたテキストをそのメモリ地点登録の登録名とすることを特徴とするカーナビゲーション装置。
【請求項14】
請求項1〜請求項13の何れかに記載のカーナビゲーション装置において、
前記メモリ地点登録手段に登録されたメモリ地点に関する登録情報を表示可能な登録情報表示手段を備えることを特徴とするカーナビゲーション装置。
【請求項15】
請求項14に記載のカーナビゲーション装置において、
前記登録情報表示手段は、前記メモリ地点登録手段に登録されたメモリ地点をリスト表示可能であることを特徴とするカーナビゲーション装置。
【請求項16】
請求項15に記載のカーナビゲーション装置において、
前記登録情報表示手段は、前記メモリ地点登録手段に登録されたメモリ地点を利用頻度が多い順にリスト表示することを特徴とするカーナビゲーション装置。
【請求項17】
請求項15に記載のカーナビゲーション装置において、
現在の時間帯を特定する時間帯特定手段を備え、
前記登録情報表示手段は、前記メモリ地点登録手段に登録されたメモリ地点をリスト表示する際に、前記時間帯特定手段によって特定された時間帯に応じて前記メモリ地点の表示順序を決定することを特徴とするカーナビゲーション装置。
【請求項18】
請求項14〜請求項17の何れかに記載のカーナビゲーション装置において、
運転者を特定する運転者特定手段を備え、
前記メモリ地点登録手段は、登録されたメモリ地点に関する登録情報としてそのメモリ地点を登録した運転者を特定するための情報を合わせて登録可能であり、
前記登録情報表示手段は、前記メモリ地点登録手段によって登録されたメモリ地点から前記運転者特定手段によって特定された運転者が登録したメモリ地点を特定し、その特定されたメモリ地点をリスト表示すること
を特徴とするカーナビゲーション装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図6】
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【図7】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2009−265019(P2009−265019A)
【公開日】平成21年11月12日(2009.11.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−117315(P2008−117315)
【出願日】平成20年4月28日(2008.4.28)
【出願人】(000004260)株式会社デンソー (27,639)
【Fターム(参考)】