説明

コードレス電話機

【課題】留守番電話機能と連動したセキュリティ機能を備える電話機において、簡単な構成により、電話回線を使用することなく、遠隔地にいるユーザに外部装置による検出結果を報知すること、イベント毎に規定された連絡先にその旨を報知すること等。
【解決手段】コードレス電話機100は親機100Aと子機とを有し、親機100Aは、子機100Bと無線通信を行う無線部104と、電話回線を介して通信を行う電話回線I/F110と、IP通信I/F106と、外部装置810,820等に設けられたセンサ816,826による検出結果に応じた信号が入力される外部I/F191と、外部装置の信号を検出する検出部190と、留守番電話機能が有効時に、検出部190の検出結果を基に予め規定されたメールアドレス宛に、前記検出結果に対応した電子メールをSMTPによりIP通信I/F106を介して送信する処理を行う制御部170とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コードレス電話機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、留守宅をねらった空き巣犯罪が非常に増加している。しかし、その対策となるセキュリティシステムは導入コストが高く、警備会社と契約するとなればランニングコストも非常に高くなるので、一般家庭への導入はコスト面で難しいのが現状である。また、導入したとしても、設定操作などが煩わしく、設定し忘れることも考えられる。
【0003】
このような観点から、留守番電話機を利用してセキュリティを実現するシステムが特許文献1に提案されている。このシステムでは、室内に人体センサを配置し、留守番電話モードの設定中に人体センサが信号を出力すると、自動的にページャの呼び出しが行われる。
【0004】
【特許文献1】特開平6−69996号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、上述した特許文献1に記載されたシステムなどでは、例えば、侵入者の存在が検出された場合に電話回線を介して予め規定したページャーや電話へ報知するので、そのような事態が生じるごとに、電話回線の利用料金が発生してしまうという問題点がある。
【0006】
また、例えば玄関にドアホンを設置しておき、来訪者が玄関に設置されたドアホンを操作した場合であっても、遠隔地にいるユーザは、来訪者があったことを知ることができない。
【0007】
また、例えば自宅でガス漏れや異常な温度上昇などが検出された場合であっても、遠隔地にいるユーザは、その事を知ることができない。
【0008】
また、例えば上述したような事態が生じた場合に、それぞれの事態毎に連絡先を設定したい場合がある。
【0009】
また、例えば家庭等に設置されるコードレス電話機の親機と子機は、離れた位置に設置されるケースが多く、具体的には親機をリビング等に設置して、子機を別室等に設置して使用されるケースが多いため、子機により親機の処理を簡単に確認すること、親機の留守番電話機能に係る処理を簡単に操作すること、等が望まれている。
【0010】
本発明は、このような問題に対処することを課題の一例とするものである。すなわち、留守番電話機能と連動したセキュリティ機能を備える電話機において、簡単な構成により、電話回線を使用することなく、遠隔地にいるユーザに外部装置による検出結果を報知すること、イベント毎に規定された連絡先にその旨を報知すること、コードレス電話機の子機により、親機の留守番電話機能に係る処理を簡単に確認や制御を行うえること、等が本発明の目的である。
【課題を解決するための手段】
【0011】
このような目的を達成するために、本発明は、以下の独立請求項に係る構成を少なくとも具備するものである。
【0012】
請求項1に記載の発明は、留守番電話機能を備える親機と、無線通信により前記親機を介して通話可能な子機とを有するコードレス電話機であって、前記親機は、前記子機と無線通信を行う親機側無線部と、電話回線を介して通信を行う電話回線インタフェースと、所定の伝送フォーマットでデータをネットワーク伝送可能なIP通信ネットワークインタフェースと、少なくとも外部装置に設けられたセンサによる検出結果に応じた信号が入力される外部インタフェースと、前記外部インタフェースを介して前記外部装置から入力された信号を検出する検出部と、前記留守番電話機能が有効時に、前記検出部の検出結果に基づいて、予め規定されたメールアドレス宛に、前記検出結果に対応した電子メールをSMTPにより前記IP通信ネットワークインタフェースを介して送信する処理を行う制御部とを有することを特徴とする。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
本発明の一実施形態に係るコードレス電話機は、留守番電話機能を備える親機と、無線通信により親機を介して通話可能な子機とを有するコードレス電話機であって、親機は、子機と無線通信を行う親機側無線部と、電話回線を介して通信を行う電話回線インタフェースと、所定の伝送フォーマットでデータをネットワーク伝送可能なIP(Internet Protocol)通信ネットワークインタフェースと、少なくとも外部装置に設けられたセンサによる検出結果に応じた信号が入力される外部インタフェースと、外部インタフェースを介して外部装置から入力された信号を検出する検出部と、留守番電話機能が有効時に、検出部の検出結果に基づいて、予め規定されたメールアドレス宛に、前記検出結果に対応した電子メールをSMTP(Simple Mail Transfer Protocol)によりIP通信ネットワークインタフェースを介して送信する処理を行う制御部とを有することを特徴とする。
【0014】
上記構成のコードレス電話機では、親機の制御部が、例えば留守番電話機能部が有効時に、検出部の検出結果に基づいて、予め規定されたメールアドレス宛に、前記検出結果に対応した電子メールをSMTPによりIP通信ネットワークインタフェースを介して送信する処理を行うので、電話回線を使用することなく、電子メール受信機能を備える通信端末装置等で簡単に確認させることができる。
【0015】
好適には、IP通信ネットワークインタフェースは、ハードウェア固有の物理アドレスを示す識別情報を有し、当該識別情報を基に搬送波感知多重アクセス/衝突検出方式により通信制御を行うことを特徴とする。詳細には、IP通信ネットワークインタフェースとしては、上記機能を備えたイーサネット(登録商標)インタフェースを備えることが好ましい。
【0016】
上記構成のコードレス電話機では、例えばインターネット等のIP通信ネットワークにISP(インターネットサービスプロバイダ)等を介して接続可能なルータやモデム等の通信装置に備えられたイーサネットインタフェースと、LAN(ローカルエリアネットワーク)ケーブル等の規定のデータ線により通信可能に接続することができ、簡単にSMTPにより電子メールを送信することができる。
【0017】
以下、図面を参照しながら、本発明の一実施形態に係るコードレス電話機を採用したセキュリティシステムを説明する。
【0018】
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態に係るコードレス電話機100を採用したセキュリティシステム1を説明するための構成図である。図2は、図1に示したセキュリティシステム1の詳細な構成図である。
【0019】
本実施形態に係るコードレス電話機100は、図1,図2に示すように、留守番電話機能を備える1つの親機100Aと、1つ又は複数個の子機100Bとを備える。親機100Aは本発明に係る親機の一実施形態に相当し、子機100Bは本発明に係る子機の一実施形態に相当する。
【0020】
親機100Aには外部装置が通信可能に接続されている。本実施形態に係る外部装置として、例えば図1,図2に示すように、ドアホン810を有する。このドアホン810には、例えば図1,図2に必要に応じてドアホンモニタ820や中継器(ターミナルボックス)830が接続される。ドアホン810は本発明に係る外部装置の一実施形態に相当する。
【0021】
例えば図1,図2に示すように、親機100Aは、家h1の1階リビング等に設置され、子機100Bは親機と離れた場所、例えば2階の別室等に設置され、ドアホン810は、家h1の玄関等に設置され、ドアホンモニタ820は2階の規定場所に設置され、中継器830は1階に設けられている。ドアホン810は、ドアホンモニタ820と通信可能に接続され、中継器830を介して親機100Aと通信可能に接続されている。またドアホンモニタ820は中継器830を介して親機100Aと通信可能に接続されている。また、中継器830は親機100Aに設けられた外部インタフェース(I/F)191にデータ線により接続されている。
【0022】
本実施形態に係るセキュリティシステム1において、例えば図1,図2に示すように、親機100Aは、加入電話回線ネットワークである公衆交換電話網(PSTN)などの外部の電話回線網(電話回線ともいう)300に電話線L3を介して接続されており、クライアント端末装置50(外部電話機50A)と通話可能である。
【0023】
また、親機100Aは、ルータやADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)モデム等の通信装置46を介して、IP(Internet Protocol)通信ネットワーク400に接続されている。IP通信ネットワーク400は、例えばインターネット等の通信プロトコルを用いてコンピュータを相互に接続した通信ネットワークである。
【0024】
詳細には、例えば、親機100Aに設けられたイーサネットインタフェース(I/F)106と、通信装置46に備えられたイーサネットインタフェース(I/F)461とが、LAN(ローカルエリアネットワーク)ケーブルなどの規定のデータ線L4により接続されている。通信装置46は、例えばISP(インターネットサービスプロバイダ)を介してIP通信ネットワーク400に接続されている。
【0025】
IP通信ネットワーク400には、例えばサーバ装置60(メールサーバ装置60A)が接続され、クライアント端末装置(端末装置)50がISP(インターネットサービスプロバイダ)401等を介して接続されている。また、携帯電話機50B等の端末装置50が、無線通信方式により基地局45を介してIP通信ネットワーク400や電話回線網300に通信可能に接続されている。詳細には、例えば携帯電話会社450は、メールサーバ装置60(60A)や、電話回線接続装置451などを備え、基地局45を介して携帯電話50Bに、電子メールサービスや電話サービス等の携帯電話機に係るサービスを提供している。
【0026】
子機100Bは、無線通信により親機100Aとデータ通信することができ、親機100Aと各種データを送受信することができる。また、子機100Bは、親機100Aとの通信により、親機100Aを介して電話回線網300を経由して端末装置50(外部電話機50A)と通話可能である。
【0027】
図面を参照しながら、コードレス電話機100の親機100A、子機100Bを順に説明する。
【0028】
[親機100A]
親機100Aは、図1,図2に示すように、電話回線インタフェース(I/F)110、通話回路102、スピーカ102A、マイクロフォン102B、DSP(Digital Signal Processor)103、無線部104、アンテナ105、IP通信ネットワークインタフェース(IP通信I/F)106、表示部107、操作入力部108、留守番電話機能設定スイッチ120、留守番電話機能部130、発信元電話番号検出部140、記憶部150、変換部160、制御部(CPU:Central Processing Unit)170、外部イベント検出部(検出部)190、外部インタフェース(I/F)191を有する。
【0029】
電話回線I/F110は本発明に係る電話回線インタフェースの一実施形態に相当し、無線部104は本発明に係る親機側無線部の一実施形態に相当する。IP通信I/F106は本発明に係るIP通信ネットワークインタフェースの一実施形態に相当し、留守番電話機能部130は本発明に係る留守番電話機能部の一実施形態に相当する。制御部170は本発明に係る制御部の一実施形態に相当する。検出部190は本発明に係る検出部の一実施形態に相当する。
【0030】
電話回線I/F110は、制御部170の制御により、電話回線網300を介して通信を行う。詳細には、電話回線I/F110は、アナログ信号によりPSTN等に通信を行う。本実施形態に係る電話回線I/F110は、例えば図2に示すように、検波回路111、回線制御回路112、着信検出部113を有する。
【0031】
検波回路111は、外部接続端子L1,L2に入力される外部着信信号や受信信号を検波する。回線制御回路112は、制御部170の制御により、コードレス電話機100の親機100Aと外線との回線接続を制御する。着信検出部113は、例えばリング回路であり、外線接続端子L1,L2を介して入力される外線着信信号を検出して、制御部170に出力し、検出時に呼出音をスピーカ102Aから発音させる。
【0032】
通話回路102は、制御部170の制御により、回線制御回路112を介して入力された受信信号をDSP103、スピーカ102Aや他の回路に送信し、外線への送話信号の送出を行う。また、通話回路102には、スピーカ102A、およびマイクロフォン102Bが接続されており、通話回路102はマイクロフォン102Bから入力された音声信号に所定の処理を施して電話回線I/F110やDSP103に出力し、電話回線I/F110から入力された音声信号やDSP103から入力された音声信号をスピーカ102Aに出力して、スピーカ102Aにより発音を行わせる。
【0033】
DSP103は、制御部170の制御により、通話回路102を介して入力された受信信号や、外線に送出する送話信号の音声処理を行うとともに、制御部170に対してモデムとして機能する。
【0034】
無線部104は、制御部170の制御により、子機100Bとの間で、所定の通信方式によりアンテナ105を介して無線通信を行う。無線部104は、例えば、デジタル無線方式により無線通信を行う。また無線部104は、通信周波数を規定周期で切り替える周波数ホッピング方式により無線通信を行ってもよい。また、無線部104は、MCA(Multi Channel Access)方式等の通信方式により無線通信を行ってもよい。
【0035】
IP通信ネットワークI/F(IP通信I/F)106は、制御部170の制御により、所定の伝送フォーマットでデータをネットワーク伝する。例えば、IP通信I/F106としては、例えばイーサネット(登録商標)等の通信方式によりデータ通信を行うイーサネットインタフェース106Aを採用することが好ましい。イーサネットは、パケット交換型のLAN(ローカルエリアネットワーク)であり、例えばバス型ネットワークや、ハブ(HUB)等を用いてスター型ネットワークを構築する際に用いられる。このイーサネットに接続可能なイーサネットインタフェースは、インターネット接続可能な通信装置(ルータやモデム等)に実装される場合が多い。イーサネットインタフェース間をつなぐデータ線L4としては、例えば2本以上の線が1対にクロス状に編みこまれた構成を有する、より対線や、同軸ケーブル、光ファイバ、等を採用することができる。
【0036】
このIP通信I/F106は、詳細には、ハードウェア固有の物理アドレスを示す識別情報(MAC(Media Access Control address))アドレスを有し、その識別情報を基に搬送波感知多重アクセス/衝突検出方式(CSMA/CD:Carrier Sense Multiple Access/Collision Detection )により通信制御を行う。搬送波感知多重アクセス/衝突検出方式(CSMA/CD)とは、例えばデータを送信したいノード(機器)が、通信路の通信状況を監視し、通信路が空くとデータ送信を開始し、複数のノードが同時に送信を開始した場合には、その複数のノードが送信を中止し、ランダムな時間経過後、送信を再開する通信方式である。
【0037】
図3は、図1,図2に示したコードレス電話機100が電話回線網300,IP通信ネットワーク400に接続する接続形態を説明するための図である。図3(A)は、親機100Aが通信装置46を介してIP通信ネットワーク400と接続される形態を説明するための図である。図3(A)に示すように、親機100Aは電話線L3により電話回線I/F110を介して電話回線網300と接続し、データ線L4によりIP通信I/F106を介してルータ46A(46)に形成されたイーサネットI/F461と接続している。ルータ46Aは、例えばISP401等を介してIP通信ネットワーク400と接続されている。
【0038】
図3(B)は、コードレス電話機100がxDSL(Digital Subscriber Line)方式により電話回線網300およびIP通信ネットワーク400に接続する接続形態を説明するための図である。親機100Aは、例えばADSL等のxDSL方式により電話回線網300,IP通信ネットワーク400と接続する場合、音声信号とデータ信号とを分離するスプリッタ46CとADSLモデム461Bを使用することが好ましい。詳細には、親機100Aの電話回線I/F110と、スプリッタ46Cの電話回線端子461Cとが電話線L3により接続され、スプリッタ46Cの端子462Cと、ADSLモデム46B(46)の端子部461Bとがデータ線により接続され、親機100AのIP通信I/F106と、ADSLモデム46B(46)のイーサネットインタフェース461とがデータ線L4により接続される。また、スプリッタ46Cは電話回線網300に接続されるとともに、ISP401等を介してIP通信ネットワーク400に接続されている。
【0039】
図3(C)は、コードレス電話機100がISDN(Integrated Services Digital Network)回線を利用した場合の接続形態を説明するための図である。ISDN回線を利用する場合には、例えば、ターミナルアダプタ(TA)46Dの電話回線端子462と親機100Aの電話回線I/F110が電話線L3により接続され、ターミナルアダプタ(TA)46Dのイーサネットインタフェース461と親機100AのIP通信I/F106がデータ線L4により接続される。ターミナルアダプタ(TA)46Dは、DSU(Digital Service Unit)46Eに接続されている。DSU46Eは、ISDN回線を介して電話回線網300に接続されているとともに、ISP401等を介してIP通信ネットワーク400に接続されている。
【0040】
図3(D)は、コードレス電話機100がFTTH(Fiber To The Home)を利用した場合の接続形態を説明するための図である。FTTHを利用する場合、親機100AのIP通信I/F106とFTTHモデム46Fに備えられたイーサネットインタフェース461とがデータ線L4により接続される。FTTHモデム46は光ファイバにより必要に応じ所定のISP401等を介してIP通信ネットワーク400に接続されている。
【0041】
図3(E)は、コードレス電話機100がCATV(Community Antenna TeleVision)を利用した場合の接続形態を説明するための図である。CATVを利用する場合、親機100AのIP通信I/F106とCATVモデム46Gに備えられたイーサネットインタフェース461とがデータ線L4により接続される。CATVモデム46GはCATV線によりCATV運営会社のISP401等を介してIP通信ネットワーク400に接続されている。
【0042】
コードレス電話機100とIP通信ネットワーク400との接続形態は、上述した形態に限られるものではない。例えばコードレス電話機100は、ブロードバンドルータ、ハブ(HUB)、等のイーサネットインタフェースを備える通信装置46を介して、IP通信ネットワーク400と接続してもよい。
【0043】
表示部107は、図1,図2に示すように、制御部170の制御により、本発明に係る表示等を行う。表示部107としては、例えば、液晶ディスプレイや有機EL(Electro Luminescence )ディスプレイ等の表示装置を採用することができる。
【0044】
操作入力部108は、例えば、ユーザの操作に応じた信号、例えば電話番号等のデータ入力を示す信号や、親機100Aの所定機能を指示する信号、等を制御部170に入力する。操作入力部108としては、例えばスイッチ、ボタン、タッチパネルセンサ等を採用することができる。
【0045】
留守番電話機能設定スイッチ120は、例えば留守番電話機能の有効、無効を切り替える際に操作される。制御部170は、留守番電話機能設定スイッチ120が操作されると、留守番電話機能の有効、無効を切り替える。
【0046】
留守番電話機能部130は、制御部170の制御により、例えば留守番電話機能が有効時に、電話回線網300を介して外部電話機50Aからの着信を検出すると、その時刻を示す時刻データとともに記憶し、予め設定された応答メッセージを再生し、外部電話機50Aから入力された外部音声信号を時刻データと関連付けて記憶する。また留守番電話機能部130は、制御部170の制御により、記憶された音声信号を再生することができる。つまり留守番電話機能部130は、伝言メッセージを録音/再生することができる。
【0047】
発信元電話番号検出部140は、例えば電話回線I/F110を介して、外部電話機50Aの発信元の電話番号を示す信号(発信元電話番号信号)を検出し、検出結果を示す信号を、制御部170に出力する。制御部170は、後述するように、発信元電話番号検出部140により検出された信号が示す電話番号を基に、該電話番号に関連付けられた発信元情報を、電子メールに付加して送信する処理を行う。発信元電話番号検出部140は、いわゆるナンバーディスプレイ機能に相当する。
【0048】
記憶部150は、例えばRAM(Random access memory)やROM(Read only memory)等の半導体メモリ、ハードディスク装置、磁気ディスク装置等により構成され、制御部170のワークエリアとして機能する。記憶部150は、例えば制御部170により実行されて、本発明に係る機能を実現させるプログラム151、本発明に係る電子メールの送信先のメールアドレス152、各種データ等を記憶する。また、記憶部150は、制御部170の制御により、記憶しているデータを読み出して出力する。
【0049】
図4は、図1,図2に示したコードレス電話機100に記憶されるデータの一実施形態を説明するための図である。詳細には図4(A)は図1,図2に示した親機100Aの記憶部150に記憶されるデータの一実施形態を説明するための図であり、図4(B)は電話帳データ153の一具体例を説明するための図である。
【0050】
記憶部150は、例えば図4(A)に示すように、電話帳データ153を記憶する電話帳メモリ150A、通話の送信履歴データを記憶する送信履歴メモリ150B、通話の受信履歴データを記憶する受信履歴メモリ150C、電子メール処理の履歴データ、例えば電子メールの送信時刻データ等を記憶するメール処理履歴メモリ150D等を有する。
【0051】
電話帳データ153は、例えば図4(B)に示すように、登録識別情報を示す登録データ1531、電話番号を示す電話番号データ1532、電話番号データに係る発信元情報1533とが関連付けられている。発信元情報1533としては、例えば図4(B)に示すように、名前データ1534、住所データ1535、メールアドレス1536等が関連付けられている。
【0052】
制御部170は、発信元電話番号検出部140により検出された信号が示す電話番号を基に、記憶部150記憶された、電話番号に関連付けられた発信元情報1533を、電子メールに付加して送信する処理を行う。
【0053】
図5は、図1,図2に示したコードレス電話機100の親機100Aの記憶部150に記憶されるデータの一実施形態を説明するための図である。詳細には、図5(A)は記憶部150に記憶されるテーブル152A(152)の一実施形態を説明するための図であり、図5(B)は記憶部150に記憶されるテーブル1510の一実施形態を説明するための図である。
【0054】
記憶部150は、例えば図5(A)に示すように、発信元電話番号検出部140により検出される電話番号と、送信先のメールアドレス152とを予め関連付けて記憶してもよい。
【0055】
詳細には、図5(A)に示すように、記憶部150は、グループ1521毎に、電話番号データ1522、送信先メールアドレス1523、送信メッセージデータ1524、メール通知/非通知設定データ1525等を関連付けるテーブル152A(152)を記憶する。
【0056】
制御部170は、例えば記憶部150に記憶されたテーブル152Aを読み出して、発信元電話番号検出部140により検出された信号が示す電話番号を基に、予め電話番号に関連付けられた送信先のメールアドレス宛に、電子メールを送信する処理を行う。
【0057】
上述したように、制御部170が、電話番号に関連付けられた送信先のメールアドレス宛に、電子メールを送信する処理を行うので、例えば着信した電話番号によって電子メールの送信先を指定することができる。
【0058】
また、上述したようにテーブル152Aにおいて、電話番号データ1522が各グループ1521に分けられており、グループ1521毎に送信先メールアドレス1523を設定することができるので、例えば家庭や会社等の複数のユーザによりコードレス電話機100が使用される場合に、ユーザそれぞれに関連する電話番号をグループ分けしておき、そのグループ毎に電子メールの送信先を指定することができる。つまり、制御部170は、発信元電話番号検出部140により検出された信号が示す電話番号を基に、予め電話番号に関連付けられたグループ1521毎に指定された送信先のメールアドレス宛に、電子メールを送信する処理を行う。
【0059】
また、上述したように、電話番号データ1522に送信メッセージデータ1524が関連付けられているテーブル152Aを用いることで、着信した電話番号毎に送信メッセージを指定することができる。つまり、制御部170は、発信元電話番号検出部140により検出された信号が示す電話番号を基に、電話番号に関連付けられた送信メッセージを、規定の送信先のメールアドレス宛に、電子メールを送信する処理を行う。
【0060】
また、上述したように、電話番号データ1522毎に電子メールの通知又は非通知を示すメール通知/非通知設定データ1525を関連付けるテーブル152Aを用いることで、着信した電話番号毎に電子メールの送信または送信を行わないことを指定することができる。つまり、制御部170は、発信元電話番号検出部140により検出された信号が示す電話番号が、予め規定された電話番号(非通知設定を示すデータ1525と関連付けられた電話番号)と一致する場合に、電子メールの送信処理を抑止し、通知設定を示すデータ1525が関連付けられた電話番号と一致する場合に、電子メールの送信処理を行う。
【0061】
また、記憶部150は、例えば図5(B)に示すように、検出部190により検出されるイベント1512、例えば外部装置等から入力された信号と、送信先のメールアドレス152とを予め関連付けて記憶してもよい。
【0062】
詳細には、図5(B)に示すように、記憶部150は、グループ1511毎に、イベント1512、送信先メールアドレス1513、送信メッセージデータ1514、メール通知/非通知設定データ1515等を関連付けるテーブル1510を記憶する。
【0063】
制御部170は、例えば記憶部150に記憶されたテーブル1501を読み出して、検出部190の検出結果に基づいて、その検出結果に相当するイベント1512に関連付けられた予め規定されたメールアドレス1513宛に、前記検出結果に対応した電子メールをSMTPによりIP通信I/F106を介して送信する処理を行う。
【0064】
上述したように、制御部170が、イベントに対応した送信先のメールアドレス宛に、電子メールを送信する処理を行うので、例えばドアホン810に設けられたスイッチが押下された場合に、そのイベントに関連付けられたメールアドレス宛に電子メールを送信することができ、ドアホンモニタ820に設けられたセンサから異常を示す信号が入力された場合等に、そのイベントに関連付けられた送信先に電子メールを指定することができる。
【0065】
変換部160は、制御部170の制御により、例えば必要に応じて画像や外部音声信号に所定の信号処理を施して画像データや音声データを生成する。
【0066】
外部I/F191は、制御部170の制御により、少なくとも外部装置とデータ通信を行い、少なくとも外部装置に設けられたセンサによる検出結果に応じた信号入力される。
【0067】
検出部190は、外部I/F191を介して外部装置から入力された信号を検出し、検出結果を示す信号を制御部170に出力する。
【0068】
制御部(CPU)170は、装置全体を統括的に制御する。制御部170は、例えば上述したようにプログラム150を実行することにより本発明に係る機能を実現する。以下、制御部170の機能の一実施形態を説明する。
【0069】
制御部170は、留守番電話機能部130の留守番電話機能が有効時に、着信検出部113により着信信号が検出された場合、予め規定されたメールアドレス宛に、前記検出結果に対応した電子メールをSMTPによりIP通信I/F106を介してメールサーバ装置60A(60)に送信する処理を行う。
【0070】
詳細には、制御部170は、例えば留守番電話機能が有効時に、検出部190の検出結果に基づいて、予め規定されたメールアドレス宛に、前記検出結果に対応した電子メールをSMTPによりIP通信I/F106を介して送信する処理を行う。
【0071】
また、制御部170は、外部装置(ドアホン810、ドアホンモニタ820等)から受信した画像を添付した電子メールを、SMTPによりIP通信I/F106を介して送信する処理を行う。
【0072】
また、制御部170は、無線部104を介して、子機100Bに設けられたセンサや撮像部等の検出結果に基づいて、予め規定されたメールアドレス宛に、前記検出結果に対応した電子メールをSMTPによりIP通信I/F106を介して送信する処理を行う。
【0073】
また、制御部170は、子機100Bから受信した画像を添付した電子メールを、SMTPによりIP通信I/F106を介して送信する処理を行う。
【0074】
また、制御部170は、本発明に関する上記処理に係る表示を行わせる制御信号を無線部104を介して子機100Bに送信する処理を行う。
【0075】
また、制御部170は、留守番電話機能部130の留守番電話機能が有効時に、電子メールの送信処理に係る表示を行わせる制御信号を無線部104を介して子機100Bに送信する処理を行う。
【0076】
また、制御部170は、記憶部150に外部音声信号が新たに記憶された場合に、外部音声信号に応じた音声データ及び時刻データを含む電子メールを、IP通信I/F106を介して送信する処理を行う。
【0077】
また、制御部170は、上述したように、発信元電話番号検出部140により検出された信号が示す電話番号を基に、その電話番号に関連付けられた発信元情報1533を、電子メールに付加して送信する処理を行う。
【0078】
また、制御部170は、電話回線I/F110を介して、電子メールの送信指示を示す信号を受信した場合に、留守番電話機能に係る内容、例えば、着信履歴データ、記憶された外部音声信号の件数、記憶部150の記憶容量のうち外部音声信号を記憶可能な量を示す情報、電子メールの送信履歴、等を示す電子メールを予め規定されたメールアドレス宛に、IP通信I/F106を介して送信する処理を行う。
【0079】
また、制御部170は、上述したように、発信元電話番号検出部140により検出された信号が示す電話番号を基に、予め電話番号に関連付けられた送信先のメールアドレス宛に、IP通信I/F106を介して、電子メールを送信する処理を行う。
【0080】
また、制御部170は、上述したように、発信元電話番号検出部140により検出された信号が示す電話番号が、予め規定された電話番号と一致する場合に、電子メールの送信処理を抑止する。
【0081】
また、制御部170は、子機から無線部104を介して、規定されたメールアドレス宛に電子メールの送信指示を示す制御信号を受信した場合、その制御信号に基づいてメールアドレス宛に電子メールを送信する処理を行う。こうすることで、ユーザは子機100Bを操作することにより、親機100Aに記憶された外部音声信号や、時刻データ等を規定されたメールアドレス宛に送信させることができる。
【0082】
図6は、図1,図2に示したコードレス電話機100の機能を説明するための機能ブロック図である。図6を参照しながら、コードレス電話機100の機能の一実施形態を説明する。
【0083】
本実施形態に係るコードレス電話機100は、例えば図6に示すように、メインブロック700A、およびイーサネットI/Fブロック700Bを有し、制御部170が、メインブロック700AとイーサネットI/Fブロック700Bとを協働させて、上記電子メールの送信に係る処理を行う。
【0084】
メインブロック700Aは本発明に係るコードレス電話メイン機能部の一実施形態に相当し、イーサネットI/Fブロック700Bは本発明に係る通信インタフェース機能部の一実施形態に相当する。
【0085】
メインブロック700Aは、例えば図6に示すように、電話回線I/F110、着信検出部113、留守番電話機能部130、発信元電話番号検出部140、制御部170、電話帳制御部171、検出部190、および外部I/F191等を有する。上述した機能については説明を省略する。留守番電話機能部130は、例えば図6に示すように、外部音声信号検出部131、および外部音声信号記憶部132を有する。
【0086】
外部音声信号検出部131は、留守番電話機能が有効時に、電話回線I/F110を介して外部音声信号を検出すると、その検出した旨を示す信号を制御部170に出力する。外部音声信号記憶部132は、電話回線I/F110を介して入力された外部音声信号を記憶し、必要に応じて外部音声信号を制御部170に出力する。外部音声信号記憶部132は、例えば半導体メモリや磁気ディスク、磁気テープ記録装置等により構成されてもよい。また、外部音声信号記憶部132は、図2に示した記憶部150により機能を実現してもよい。
【0087】
電話帳制御部171は、制御部170の制御により、記憶部150に記憶された各種データ、例えば電話番号や発信元情報等が関連付けられた電話帳データ153に関する読み出し処理等を行う。
【0088】
検出部190は、例えば図6に示すように、外部イベント信号検出部192、外部イベント信号記憶部193を有する。
【0089】
外部イベント信号検出部192は、外部I/F191を介してドアホン810等の外部装置から外部イベント信号を検出すると、その検出した旨を示す信号を制御部170に出力する。外部イベント信号記憶部193は、外部I/F191を介して入力された外部イベント信号、例えば画像データ等を記憶し、必要に応じて制御部170に出力する。外部イベント信号記憶部193は、例えば半導体メモリや磁気ディスク、磁気テープ記録装置等により構成されてもよい。また、外部イベント信号記憶部193は、図2に示した記憶部150により機能を実現してもよい。
【0090】
イーサネットI/Fブロック700Bは、例えば図6に示すように、IP通信I/F106(イーサネットI/F106A)、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)制御部701、SMTP制御部702、メールアプリケーション703、メールアドレス記憶部704、等を有する。上述した機能については説明を省略する。
【0091】
TCP/IP制御部701は、例えばトランスポート層およびネットワーク層の制御機能に相当し、TCP/IPに係る機能を実現するプログラム群であるTCP/IPプロトコルスタックを有する。
【0092】
SMTP制御部702は、例えばアプリケーション層の制御機能に相当し、SMTPに係る機能を実現するプログラム群である。
【0093】
メールアプリケーション703は、例えば制御部170の制御により、メールアドレス記憶部704に記憶された予め記憶されたメールアドレス宛に、SMTP制御部702、TCP/IP制御部701、イーサネットI/F106Aを介して送信する処理を行う。
【0094】
上述したように、本実施形態に係る親機100Aは、メインブロック700Aに、イーサネットI/Fブロック700Bを加えた構成を備え、制御部170が、メインブロック700Aと、イーサネットI/Fブロック700Bとを協働させて電子メールの送信に係る処理を行うので、例えば簡単な構成により、本発明に係る機能を実現することができる。
【0095】
図7は、図1,図2に示したコードレス電話機100がIP通信I/F106を介して送信するデータの一実施形態を説明するための図である。詳細には、図7(A)は図1,図2に示した親機100AがIP通信I/F106を介して送信するデータ401の一実施形態を説明するための図であり、図7(B)は図7(A)に示したデータ401のうちの送信データ407を詳細に説明するための図である。
【0096】
親機100AがIP通信I/F106を介して送信するデータ401は、例えば図7(A)に示すように、同期信号402、フレーム開始符号403、送信先MACアドレス404、送信元MACアドレス405、フレーム長/タイプデータ406、送信データ407、FCS(Frame Check Sequence)408等を有する。本実施形態に係る送信データ407は、例えば図7(B)に示すように、IPヘッダ4071、TCPヘッダ4072、送信先メールアドレス4073、送信元メールアドレス4074、送信日時データ4075、電話回線I/F110を介して着信した時刻を示す着信日時データ4076、電話回線I/F110を介して入力された外部音声信号やドアホン810やドアホンモニタ820から入力された音声データ4077A、画像データ4077B、イベント名データ4077C、発信元電話番号データ4078、発信元情報4079(例えば氏名、住所、メールアドレス等)、その他データ40710、等を有する。
【0097】
また、親機100AのIP通信I/F106から送信されるデータは、上述した形態に限られるものではなく、適宜設定することができる。
【0098】
[ドアホン810]
ドアホン810は、例えば図1,図2に示すように、インタフェース(I/F)811、撮像部812、スピーカ813A、マイクロフォン813B、スイッチ814、記憶部815、センサ816、および制御部(CPU)817等を有する。撮像部812やセンサ816は、本発明に係る外部装置に設けられたセンサの一実施形態に相当する。I/F811は本発明に係るインタフェースの一実施形態に相当する。
【0099】
例えば図1に示すように、ドアホン810の正面に、撮像部812、スピーカ813A、マイクロフォン813B、スイッチ814、センサ816等が設けられている。
【0100】
I/F811は、例えば制御部817の制御により、親機100Aやドアホンモニタ820との間で、必要に応じて中継器830を介して、所定の通信方式によりデータ通信を行う。撮像部812は、例えばCCD(Charge Coupled Devices)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサ等の撮像素子を備え、撮像結果を示す信号を制御部817に出力する。スピーカ813Aは、制御部817の制御により、必要に応じて音声回路(不図示)を介して発音する。マイクロフォン813Bは必要に応じては音声回路を介して外部の音声信号を制御部817に出力する。スイッチ814は、例えば来訪者などにより操作され、操作に応じた信号を制御部817に出力する。記憶部815は、例えばRAMやROM等の半導体メモリ等により構成され、制御部817のワークエリアとして機能する。センサ816は、例えば人感センサ、温度センサ等であり、検出結果を示す信号を制御部817に出力する。制御部817は、ドアホンの装置全体を統括的に制御する。例えば制御部817は、撮像部812の撮像結果により生成された画像をI/F811を介して出力する処理を行う。また、制御部817は、センサ817による検出信号をI/F811を介して出力する処理等を行う。
【0101】
[ドアホンモニタ820]
ドアホンモニタ820は、例えば図1,図2に示すように、インタフェース(I/F)821、表示部822、スピーカ823A、マイクロフォン823B、スイッチ824、記憶部825、センサ826、および制御部827等を有する。
【0102】
I/F821は、例えば制御部827の制御により、親機100Aやドアホン810との間で、必要に応じて中継器830を介して、所定の通信方式によりデータ通信を行う。表示部822は、例えば液晶表示装置や有機EL(エレクトロルミネッセンス)等の表示装置、LED(Light Emitting Diode)等の発光素子、等を有し、制御部827の制御により、本発明に係る表示等を行う。詳細には、表示部822は、例えばドアホン810から受信した画像等を表示する。スピーカ823Aは、制御部827の制御により、必要に応じて音声回路(不図示)を介して発音する。マイクロフォン823Bは必要に応じては音声回路を介して外部の音声信号を制御部827に出力する。スイッチ824は、例えばユーザなどにより操作され、操作に応じた信号を制御部827に出力する。記憶部825は、例えばRAMやROM等の半導体メモリ等により構成され、制御部827のワークエリアとして機能する。センサ826は、例えば人感センサ、温度センサ等であり、検出結果を示す信号を制御部827に出力する。制御部827は、ドアホンモニタの装置全体を統括的に制御する。
【0103】
[子機100B]
図1,図2に示すように、子機100Bは、無線部201、アンテナ202、DSP203、スピーカ204A、マイクロフォン204B、表示部205、操作入力部206、記憶部207、制御部(CPU)208、イベント検出部209、およびセンサ210を有する。
【0104】
無線部201は本発明に係る子機側無線部の一実施形態に相当し、表示部205は本発明に係る表示部の一実施形態に相当する。制御部208は本発明に係る子機の制御部の一実施形態に相当する。
【0105】
無線部201は、制御部208の制御により、親機100Aとの間で、所定の通信方式によりアンテナ202を介して無線通信を行う。無線部201は、例えば、デジタル無線方式により無線通信を行う。また、無線部201は、通信周波数を規定周期で切り替える周波数ホッピング方式により無線通信を行ってもよい。また、無線部201は、MCA方式等の通信方式により無線通信を行ってもよい。
【0106】
DSP203は、制御部208の制御により、例えば、無線部201を介して入力されてくる受信信号や、外線に送出する送話信号の音声処理を行うとともに、制御部208に対してモデムとして機能する。また、DSP203には、スピーカ204Aおよびマイクロフォン204Bが接続されており、DSP203は、マイクロフォン204Bから入力された音声信号に所定の処理を施して、無線部201や制御部208に出力し、無線部201から入力された音声信号をスピーカ204Aに出力して、スピーカ204Aにより発音を行わせる。
【0107】
表示部205は、図1,図2に示すように、制御部208の制御により、本発明に係る表示等を行う。詳細には、表示部205は、例えば無線部201を介して親機100Aから受信した制御信号に応じた表示等を行う。表示部205としては、例えば、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ等の表示装置、LED等の発光素子、等を採用することができる。
【0108】
操作入力部206は、例えば、ユーザの操作に応じた信号、例えば電話番号等のデータ入力を示す信号や、子機100Bの所定機能を指示する信号、等を制御部208に入力する。操作入力部206としては、例えばスイッチ、ボタン、タッチパネルセンサ等を採用することができる。
【0109】
記憶部207は、例えばRAMやROM等の半導体メモリ、ハードディスク装置、磁気ディスク装置等により構成され、制御部208のワークエリアとして機能する。記憶部207は、例えば制御部208により実行されて、本発明に係る機能を実現させるプログラム2071、各種データ等を記憶する。また、記憶部207は、制御部208の制御により、記憶しているデータを読み出して出力する。
【0110】
イベント検出部209は、周囲の撮像した結果に応じた画像を制御部208に出力する。詳細にはイベント検出部209は、図2に示すように、撮像部2091、撮像制御部2092、外部イベント信号検出部2093、および外部イベント記憶部2094を有する。撮像部2091、撮像制御部2092、外部イベント信号検出部2093、および外部イベント記憶部2094を有する。
【0111】
撮像部2091は、例えばCCDやCMOSイメージセンサ等の撮像素子を備え、撮像結果を示す信号を撮像制御部2092を介して制御部208に出力する。撮像制御部2092は、撮像部2091の駆動回路や画像処理回路等からなる。外部イベント信号検出部2093は、撮像部2091により撮像制御部2092を介して入力された外部イベント信号(画像)を検出すると、その検出した信号を制御部208に出力する。外部イベント信号記憶部2093は、撮像制御部2092を介して入力された外部イベント信号、例えば画像データ等を記憶し、必要に応じて制御部208に出力する。外部イベント信号記憶部2093は、例えば半導体メモリや磁気ディスク等により構成されてもよい。また外部イベント信号記憶部2093は、図2に示した記憶部207により機能を実現してもよい。
【0112】
センサ210は、人感センサ、温度センサ等であり、検出結果を示す信号を制御部208に出力する。
【0113】
制御部(CPU)208は、子機100Bの装置全体を統括的に制御する。制御部208は、例えば上述したようにプログラム2071を実行することにより本発明に係る機能を実現する。以下、制御部208の機能の一実施形態を説明する。
【0114】
制御部208は、例えば、センサ210による検出結果に応じた信号を無線部201を介して親機100Aに送信する処理を行う。
【0115】
また、制御部208は、撮影部2091により生成された画像を、無線部201を介して親機100Aに送信する処理を行う。
【0116】
また、制御部208は、無線部201を介して親機100Aから受信した制御信号を基に、その制御信号に応じた表示を表示部205に行わせる。
【0117】
また、制御部208は、例えば操作入力部206から、メールアドレス宛に電子メールを送信させる操作指示信号が入力されると、規定されたメールアドレス宛に電子メールを送信させる制御信号を無線部201を、無線部201を介して親機100Aに送信する処理を行う。
【0118】
[クライアント端末装置(端末装置)50]
端末装置50は、例えば外部電話機50A、携帯電話50B、パーソナルコンピュータ50C等の通信機能を備えたコンピュータであり、一般的なコンピュータと同じ構成である。詳細には、端末装置50は、無線通信方式や有線方式によりIP通信ネットワーク400や電話回線網300を介して通信を行う通信I/F51、スピーカ52A及びマイクロフォン52Bが接続された音声回路52、表示部53、操作入力部54、記憶部55、制御部56、等を有する。端末装置50の各構成要素については、一般的なコンピュータの構成と略同じであるので説明を省略する。
【0119】
[サーバ装置]
サーバ装置60は、メールサーバ装置60Aや、FTP(File Transfer Protocol)、SMTP(Simple Mail Transfer Protocol )、HTTP(HyperText Transfer Protocol)、等の所定の伝送フォーマットにて、所定のサービスを提供するサーバ装置60B等の所定のサービスを提供する通信機能を備えたコンピュータであり、一般的なコンピュータと同じ構成である。サーバ装置60は、詳細には通信I/F、操作入力部、表示部、記憶部、および制御部、等を有する。サーバ装置60の各構成要素については、一般的なコンピュータの構成と略同じであるので説明を省略する。
【0120】
図8は、図1,図2に示したコードレス電話機100の動作、特に親機100Aの動作を説明するためのフローチャートである。図9は図1,図2に示したコードレス電話機100、ドアホン810、メールサーバ装置60A、端末装置50等の動作の一実施形態を説明するための図である。図8,図9を参照しながら、本発明に係る装置の動作、特にコードレス電話機100の制御部170の動作を中心に説明する。また、ドアホン810やドアホンモニタ820にセンサ816として人感センサが設けられている場合を説明する。
【0121】
図8に示すように、ステップS201において、親機100Aの制御部170は、例えば留守番電話機能設定スイッチ120から入力される信号を基に、留守番電話機能の有効又は無効を設定し、留守番電話機能が無効時にはセンサ816,826をオフ状態に設定して通常処理を行い、一方、電話留守番電話機能が有効時にはステップS202の処理に進み、例えばドアホン810に設けられたセンサ816やドアホンモニタ820に設けられたセンサ826をオン状態に設定する。以下、例えば留守番電話機能が有効時の制御部170の動作を説明する。
【0122】
制御部170は、例えば規定時間を計時するタイマを備える。
このタイマは、主として侵入者と利用者自身とを判別するために使用される。センサ816が反応したときに、直ちに電子メールを利用者の携帯電話等や端末装置50へ送信することとすると、帰宅した利用者自身の動きがセンサ816,826により検出され、電子メールが送られてしまうこととなる。即ち、帰宅した利用者自身が電話機100Aを操作して留守番電話機能を解除し、それと連動してセンサ816,826が解除されるまでの間に、センサ816,826が利用者自身を検出し、侵入者と判断して音声メッセージを送ってしまう。よって、利用者が帰宅するたびに携帯電話等へ電子メールが送信されてしまうので、この不具合を防止するために、本実施例ではタイマを利用している。タイマの設定時間は、利用者が帰宅してセンサ816,826により検知されてから、留守番電話機能の設定を解除するまでに要する時間とほぼ等しく設定される。通常、留守番電話機能の設定及び解除は親機110a本体の操作ボタンにより行われるので、センサ826により検出された場合には、タイマの設定時間はかなり短くなるし、親機110a本体から離れたドアホン810のセンサ816により検出された場合には、タイマの設定時間は長くなり、例えば親機110a本体にセンサを設けた場合には、タイマの設定時間は比較的短くなる。
【0123】
制御部170は、センサ816,826による異常の検出がタイマの設定時間以上継続した場合に、ステップS204の処理に進み、それ以外の場合にはステップS202の処理に留まる。
【0124】
また、ステップS202において、親機100Aの制御部170は、例えばドアホン810のスイッチ814が操作された否かを判別し、操作されていないと判別した場合には、ステップS203の通常処理を行い、ドアホン810のスイッチ814が操作されたと判別した場合に、ステップS204の処理に進む(図9に示したステップS301)。
【0125】
ステップS204において、制御部170は、上述したように検出部190(外部イベント信号検出部192)により外部I/F191を介してドアホン810やドアホンモニタ820に規定のイベントを示す信号が検出された場合に、前記検出結果に対応した表示を表示部107に表示させる処理を行うとともに(ステップS205)、その旨を表示させる制御信号を無線部104を介して子機100Bに送信する処理を行う(図9に示したS302)。子機100Bの制御部208は、無線部201を介して受信した制御信号に応じて、表示部205にその旨を表示させる表示処理を行う。また、制御部170は、ドアホン810に画像送信指示信号を出力する(図9に示したS303)。
【0126】
ステップS206において、制御部170は、ドアホン810の撮像部812により生成された画像データや、マイクロフォン823Bにより生成された音声データ等を取得して、外部イベント信号記憶部193に記憶する(ステップS207)。また、制御部170は、必要に応じてこの画像データや音声データを子機100Bの表示部205や、ドアホンモニタ820の表示部822に表示させる(図9に示したS304)。
【0127】
また、ステップS209において、御部170は、必要に応じて変換部160により、外部イベント信号記憶部193に記憶された画像データや音声データを適切なフォーマットに変換する。
【0128】
ステップS210において、制御部170は、ドアホンが操作された旨を示すデータや、画像データや、音声データ、イベント名データ、時刻データ、等を、図6に示したイーサネットI/Fブロック700Bに転送(出力)するとともに、イーサネットI/Fブロック700Bにメール送信指示を行う。
【0129】
ステップS211において、制御部170の制御により、イーサネットI/Fブロック700Bでは、記憶部150に記憶されている予め規定されたメールアドレス152宛に、例えば図7(A),7(B)に示すように、必要に応じて、ドアホンが操作された旨を示すデータや、画像データや、音声データ、イベント名データ、時刻データ、テキストデータ等を、IP通信I/F106を介して電子メールの送信処理を行う(図9に示したステップS305)。
【0130】
ステップS212において、親機100Aの制御部170は、上記電子メールを送信した旨を表示部107に表示する処理を行うとともに、上記電子メールの送信処理に係る表示を行わせる制御信号を無線部104を介して、子機100Bに送信する処理を行う(図9に示したステップS306)。子機100Bの制御部208は、無線部201を介して受信した制御信号に応じて、表示部205にその旨を表示させる表示処理を行う。
【0131】
メールサーバ装置(例えばSMTPサーバ兼POPサーバ)60Aでは、親機100AからIP通信ネットワーク400を介して受信した電子メールを、メールアドレスにより指定されたユーザのメールボックスに記憶する。
【0132】
図9に示すように、ステップS307において、例えば、携帯電話50B宛に電子メールが送信された場合には、メールサーバ装置60A(60)は、基地局40を介して携帯電話50Bにメール着信を示す通知信号を送信し、メール受信設定に応じて例えば電子メールを携帯電話50Bに送信する。
【0133】
パーソナルコンピュータ等の端末装置50C(50)宛に電子メールが送信された場合には、メールサーバ装置60A(60)は、端末装置50からの要求に応じて、電子メールを端末装置50に送信する。
【0134】
端末装置50(50B,50C)の制御部56は、通信I/F51を介して受信した電子メールに基づいて、ドアホンが操作された旨を示すデータや、画像データや、音声データ、イベント名データ、時刻データ、等を表示部53に表示する処理を行い、スピーカ52Aから音声データに応じた発音を行わせる処理を行う。
【0135】
図10は、図1,図2に示した親機100Aと子機100Bの機能を説明するための機能ブロック図である。図11は、図1,図2,図10に示した親機100A、子機100B、メールサーバ装置60A、端末装置50等の動作の一実施形態を説明するための図である。図面を参照しながら、本発明に係る装置の動作、特に子機100Bによりイベント検出された場合の動作を説明するための図である。上述した各機能や動作については説明を省略する。
【0136】
図11に示すように、ステップS401において、子機100Bの制御部208は、異常がイベント検出部209やセンサ210により異常が検出された場合、詳細には、例えばイベント検出部209の撮像部2091により生成された画像信号を基に、外部イベント信号検出部2093が異常を検出した場合やセンサ210により異常が検出された場合に、前記検出結果に対応した信号や、外部イベント信号記憶部2094に記憶されている画像データ、音声データ等を無線部201を介して、親機100Aに出力する。
【0137】
親機100Aの制御部170では、無線部104を介して子機100Bから受信した信号に基づいて、そのイベント検出を判別し、例えば判別の結果、異常を示すイベントが発生したと判別した場合には、前記検出結果に対応した表示を表示部107に表示させる処理を行うとともに、その旨を表示させる制御信号を無線部104を介して子機100Bに送信する処理を行う(ステップS402)。子機100Bの制御部208は、無線部201を介して受信した制御信号に応じて、表示部205にその旨を表示させる表示処理を行う。
【0138】
ステップS403において、親機100Aの制御部170は、子機100Bから取得した画像データや音声データ等を、必要に応じて変換部160により適切なフォーマットに変換し、子機100Bにより異常が検出された旨を示すデータや、画像データや、音声データ、イベント名データ、時刻データ、等を、図6に示したイーサネットI/Fブロック700Bに転送(出力)するとともに、イーサネットI/Fブロック700Bにメール送信指示を行い、イーサネットI/Fブロック700Bでは、記憶部150に記憶されている予め規定されたメールアドレス152宛に、必要に応じてそれらデータを、IP通信I/F106を介して電子メールの送信処理を行う。
【0139】
ステップS404において、親機100Aの制御部170は、上記電子メールを送信した旨を表示部107に表示する処理を行うとともに、上記電子メールの送信処理に係る表示を行わせる制御信号を無線部104を介して、子機100Bに送信する処理を行う。子機100Bの制御部208は、無線部201を介して受信した制御信号に応じて、表示部205にその旨を表示させる表示処理を行う。
【0140】
ステップS405において、メールサーバ装置(例えばSMTPサーバ兼POPサーバ)60Aでは、親機100AからIP通信ネットワーク400を介して受信した電子メールを、メールアドレスにより指定されたユーザのメールボックスに記憶する。以下、上述したようにメールサーバ装置60Aから端末装置50に電子メールが送信されて、端末装置50ではその電子メールに基づいて、子機100Bにより異常が検出された旨を示すデータや、画像データや等を表示部53に表示する処理等を行う。
【0141】
図12は、図1,図2に示したコードレス電話機100の動作、特に親機100Aの動作を説明するためのフローチャートである。図13は図1,図2に示したコードレス電話機100、外部電話機50A、メールサーバ装置60A、端末装置50等の動作の一実施形態を説明するための図である。図12,図13を参照しながら、コードレス電話機100に外部電話機から着信があった場合の動作の一具体例を説明する。
【0142】
ステップS1において、親機100Aの制御部170は、留守番電話機能設定スイッチ120から入力される信号を基に、留守番電話機能の有効又は無効を設定する。
【0143】
ステップS2において、制御部170は、留守番電話機能が有効であるか否かを判別し、有効でないと判別した場合には通常処理を行い(ステップS3)、留守番電話機能が有効であると判別した場合に、留守電モード処理を行う(ステップS4)、詳細には後述するようにステップS5からステップS16の処理等を行う。
【0144】
ステップS5において、制御部170は、留守番電話機能が有効時に、着信待ち状態となり、その間に各種イベントが発生した場合には、後述するように、そのイベントに応じた処理を行う。
【0145】
ステップS6において、制御部170は、端末装置50から電話回線網300を介して着信検出部113により着信信号を検出したか否かを判別し、検出していないと判別した場合にステップS5の処理に戻り、着信信号を検出した場合(図13に示したS101)に、前記検出結果に対応した表示を表示部107に表示させる処理を行うとともに、その旨を表示させる制御信号を無線部104を介して子機100Bに送信する処理を行う(図13に示したS102)。子機100Bの制御部208は、無線部201を介して受信した制御信号に応じて、表示部205にその旨を表示させる表示処理を行う。
【0146】
ステップS8において、親機100Aの制御部170は、発信元電話番号検出部140により、電話回線I/F110を介して発信元(外部電話機50A)の電話番号を示す信号が検出されたか否かを判別し、検出されないと判別した場合にステップS11の処理に進み、検出されたと判別した場合に、発信元電話番号を記憶部150に記憶し(ステップS9)、発信元電話番号を表示部107に表示させる処理を行うとともに、発信元電話番号を表示させる制御信号を無線部104を介して子機100Bに送信する処理を行う。子機100Bの制御部208は、無線部201を介して受信した制御信号に応じて、表示部205に発信元電話番号を表示させる表示処理を行う(ステップS10)。
【0147】
ステップS11において、制御部170は、外部音声信号が録音されたか否かを判別し、詳細には、留守番電話機能部130の外部音声信号検出部131により、外部電話機50Aから電話回線I/F110を介して外部音声信号が入力されたか否かを判別し、入力されていないと判別した場合にステップS14の処理に進み、外部音声信号が入力されたと判別した場合には、外部音声信号記憶部132(記憶部150等)に外部音声信号と現在の着信時刻を示す時刻データとを関連付けて記憶する(ステップS12)。
【0148】
ステップS13において、制御部170は、変換部160により、外部音声信号を規定されたフォーマット形式、例えばWAVE形式、MP3(MPEG Audio Layer 3)形式、WMA形式、等に変換して音声データを生成する。
【0149】
ステップS14において、制御部170は、音声データ、着信時刻データ、発信元電話番号、発信元情報、等を、図6に示したイーサネットI/Fブロック700Bに転送(出力)するとともに、イーサネットI/Fブロック700Bにメール送信指示を行う。
【0150】
ステップS15において、制御部170の制御により、イーサネットI/Fブロック700Bでは、メールアドレス記憶部704(記憶部150)に記憶されている予め規定されたメールアドレス152宛に、例えば図7(A),7(B)に示すように、必要に応じて音声データ、着信時刻データ、発信元電話番号、発信元情報、等を含む電子メールを、IP通信I/F106を介して電子メールの送信処理を行う(図13に示したステップS103)。
【0151】
ステップS16において、親機100Aの制御部170は、上記電子メールを送信した旨を表示部107に表示する処理を行うとともに、上記電子メールの送信処理に係る表示を行わせる制御信号を無線部104を介して、子機100Bに送信する処理を行う(図13に示したステップS104)。子機100Bの制御部208は、無線部201を介して受信した制御信号に応じて、表示部205にその旨を表示させる表示処理を行う。
【0152】
メールサーバ装置(例えばSMTPサーバ兼POPサーバ)60Aでは、親機100AからIP通信ネットワーク400を介して受信した電子メールを、メールアドレスにより指定されたユーザのメールボックスに記憶する。
【0153】
図13に示すように、ステップS105において、例えば、携帯電話50B宛に電子メールが送信された場合には、メールサーバ装置60A(60)は、基地局40を介して携帯電話50Bにメール着信を示す通知信号を送信し、メール受信設定に応じて例えば電子メールを携帯電話50Bに送信する。パーソナルコンピュータ等の端末装置50C(50)宛に電子メールが送信された場合には、メールサーバ装置60A(60)は、端末装置50からの要求に応じて、電子メールを端末装置50に送信する。
【0154】
端末装置50(50B,50C)の制御部56は、通信I/F51を介して受信した電子メールに基づいて、着信時刻データ、発信元電話番号、発信元情報、等を表示部53に表示する処理を行い、スピーカ52Aから音声データに応じた発音を行わせる処理を行う。
【0155】
図14は、図1,図2に示したコードレス電話機100の動作、特に外部電話機50A(50)からメール送信を指示する制御信号が送信された場合の動作を説明するための図である。
【0156】
図14に示すように、ステップS111において、電話回線I/F110を介して、電子メールの送信指示を示す信号(リモコン信号)を受信した場合、詳細には、外部電話機50A(端末装置50)からメール送信を指示する、予め規定されたトーン信号(DTMF:Dual-Tone Multi-Frequency等)を含む音声信号などが電話回線網300を介して電話回線I/F110にて受信した場合に、制御部170は、表示部107にその旨を示す表示処理を行うとともに、その旨を示す表示を行わせる制御信号を無線部104を介して、子機100Bに送信する処理を行う(ステップS112)。子機100Bの制御部208は、無線部201を介して受信した制御信号に応じて、表示部205にその旨を表示させる表示処理を行う。
【0157】
ステップS113において、制御部170は、留守番電話機能に係る内容、例えば、留守番電話機能部130による外部音声信号や発信元電話番号、発信元情報等を含む電子メールをIP通信I/F106を介して、規定されたメールアドレス宛に送信する処理を行うとともに、その旨を示す表示を行わせる制御信号を無線部104を介して、子機100Bに送信する処理を行う(ステップS114)。子機100Bの制御部208は、無線部201を介して受信した制御信号に応じて、表示部205にその旨を表示させる表示処理を行う。
【0158】
ステップS115において、メールサーバ装置60(60A)は、親機100AからIP通信ネットワーク400を介して受信した電子メールを、必要に応じて端末装置50(50B,50C)に送信する。端末装置50では、表示部にメールに応じた表示を行い、音声データに応じた発音を行う。この際、メール送信指示を行う端末装置50と、親機100Aからメールを受信する端末装置50とが同一であってもよく、別の装置であってもよい。
【0159】
つまり、上記実施形態では、親機100Aは、端末装置50から電話回線I/F110を介してトーン信号(DTMF)等による制御信号を受けると、所定の内容の電子メールを規定されたメールアドレス宛に送信することができる。
【0160】
また、上記電子メールの送信処理は、上述した実施形態に限られるものではない。例えば、親機100Aの制御部170は、IP通信ネットワークインタフェース106を介して、携帯電話50BやPC50C等のクライアント端末装置50から電子メールの送信指示を示す信号を受信した場合に、留守番電話機能に係る内容を示す電子メールを送信する処理を行ってもよい。つまり親機100Aは、POPクライアント機能を有し、外部クライアント端末装置50から上記送信指示を電子メールにて受信した場合に、留守番電話機能に係る内容を示す電子メールを送信する処理を行ってもよい。
【0161】
図15は、図1,図2に示した親機100Aの動作、特に子機100Bからメール送信を指示する制御信号が送信された場合の動作を説明するための図である。
【0162】
図15に示すように、ステップS121において、例えば子機100Bの制御部208は、操作入力部206から所定の操作指示信号が入力されると、規定されたメールアドレス宛に電子メールを送信させる制御信号を、無線部201を介して親機100Aに送信する処理を行う。
【0163】
親機100Aの制御部170は、子機100Bから無線部104を介して電子メールの送信指示を示す制御信号を受信した場合、表示部107にその旨を示す表示処理を行うとともに、その旨を示す表示を行わせる制御信号を無線部104を介して、子機100Bに送信する処理を行う(ステップS122)。子機100Bの制御部208は、無線部201を介して受信した制御信号に応じて、表示部205にその旨を表示させる表示処理を行う。
【0164】
ステップS123において、制御部170は、例えば留守番電話機能に係る内容、詳細には留守番電話機能部130による外部音声信号や発信元電話番号、発信元情報等を含む電子メールをIP通信I/F106を介して、規定されたメールアドレス宛に送信する処理を行うとともに、その旨を示す表示を行わせる制御信号を無線部104を介して、子機100Bに送信する処理を行う(ステップS124)。子機100Bの制御部208は、無線部201を介して受信した制御信号に応じて、表示部205にその旨を表示させる表示処理を行う。
【0165】
ステップS125において、メールサーバ装置60(60A)は、親機100AからIP通信ネットワーク400を介して受信した電子メールを、必要に応じて端末装置50(50B,50C)に送信する。端末装置50では、表示部にメールに応じた表示を行い、音声データに応じた発音を行う。この際、メール送信指示を行う端末装置50と、親機100Aからメールを受信する端末装置50とが同一であってもよく、別の装置であってもよい。
【0166】
つまり、上記実施形態では、親機100Aは、子機100Bからメール送信指示を受けると、所定の内容の電子メールを規定されたメールアドレス宛に送信することができる。
【0167】
[第2実施形態]
図16は、本発明の第2実施形態に係るセキュリティシステム1Aのコードレス電話機100、ドアホン810A、中継器830Aを説明するための構成図である。親機100Aに設けられたIP通信I/F106等の第1実施形態と同じ構成や動作については説明を省略する。
【0168】
上述したドアホン810Aは、インタフェース811、撮像部812、スピーカ813A、マイクロフォン813B、スイッチ814、センサ816、および制御部(CPU)817、音声回路818、ミキシング回路819等を有する。
【0169】
音声回路818は、制御部817の制御により、ミキシング回路819を介して入力された音声信号をスピーカ813Aに出力して発音を行わせ、マイクロフォン813Bから入力された外部の音声信号を制御部817やミキシング回路819に出力する。
【0170】
ミキシング回路819は、制御部817の制御により、音声回路818および撮像部812に接続されて音声信号と画像、センサ816による信号等ののミキシングを行って、そのミキシング信号をI/F811を介して出力を行うとともに、後述するように中継器(ターミナルボックス)830Aを介して入力されてくる音声信号の受信を行う。
【0171】
中継器830Aは、フィルタ回路831、スイッチ回路832を有する。
フィルタ回路831は、例えば、ドアホン810のミキシング回路819にデータ線を介して接続され、ミキシング回路819から送信されてくるミキシング信号から音声信号と映像信号、センサ信号等を分離するとともにミキシング回路819への音声信号の出力を行う。
【0172】
スイッチ回路832は、フィルタ回路831、および電話回線網300、コードレス電話機の親機100Aとの電話回線I/F110(接続端子T1,T2)にそれぞれ接続され、電話回線I/F110に接続された固定端子をフィルタ回路831又は電話回線網300に切り替えて接続する。このスイッチ回路832の切り替えは、例えば不図示の制御回路により制御される。
【0173】
上記構成のドアホン810A、中継器830A、コードレス電話機100の動作を簡単に説明する。
【0174】
ドアホン810Aを動作時には、中継器830のスイッチ回路832が、フィルタ回路831と外部I/F191とを接続する。
【0175】
例えば、ドアホン810Aのスイッチ814が操作されると、制御部817の制御により、撮像部812により撮像された結果に応じた画像データが、ミキシング回路819に入力され、マイクロフォン813Bから入力された音声信号が音声回路818を介して、ミキシング回路819に入力される。ミキシング回路819では、必要に応じて音声信号や画像データ、センサ816からの信号をミキシングして、ミキシング信号を生成して、中継器830に出力する。
【0176】
中継器830Aでは、フィルタ回路831が、ドアホン810から入力されたミキシング信号に所定のフィルタ処理を施して、ミキシング信号に含まれる画像データやセンサ信号を親機100Aの外部I/F191に出力し、ミキシング信号に含まれる音声信号をスイッチ回路832を介して、子機100Bの電話回線I/F110に出力される。親機100Aでは入力されたセンサ信号や画像、音声信号に応じて、本発明に係る処理を行う。
【0177】
また、例えば、ドアホン810への応答のために、親機100Aの電話回線I/F110を介して音声信号が出力された場合、音声信号が、スイッチ回路832、フィルタ831を介して、ドアホン810Aに出力され、ミキシング回路819、音声回路818を介してスピーカ813Aから発音される。
【0178】
一方、通常の電話回線網300を介した通話電話時には、中継器830のスイッチ回路832では、電話回線網300と子機100Bの電話回線I/F110とが接続される。親機100Aの制御部170では、電話回線I/F110により、中継器830のスイッチ回路832を介して電話回線網300に接続された状態で、通常の通話処理を行う。
【0179】
本実施形態に係る親機100Aでは、ドアホン810Aに出力する音声信号、またはドアホン810Aに入力する音声信号に係る処理を、親機100Aの電話回線I/F110を介して行うことにより、より簡単な回路構成で本発明に係る処理を行うことができる。
【0180】
以上説明したように、本発明に係るコードレス電話機100は、留守番電話機能を備える親機100Aと、無線通信により親機100Aを介して通話可能な子機とを有し、親機100Aは、子機100Bと無線通信を行う無線部104と、電話回線を介して通信を行う電話回線I/F110と、所定の伝送フォーマットでデータをネットワーク伝送可能なIP通信I/F106と、少なくとも外部装置(ドアホン810やドアホンモニタ820等)に設けられたセンサ816,826による検出結果に応じた信号が入力される外部I/F191と、外部I/F191を介して外部装置から入力された信号を検出する検出部190と、留守番電話機能が有効時に、検出部190の検出結果に基づいて、予め規定されたメールアドレス宛に、前記検出結果に対応した電子メールをSMTPによりIP通信I/F106を介して送信する処理を行う制御部170とを設けたので、簡単な構成により、電話回線を使用することなく、外部装置による検出結果を、例えば遠隔地にいるユーザに、電子メール受信機能を備える端末装置50等で簡単に確認させることができる。
【0181】
また、IP通信I/F106としては、ハードウェア固有の物理アドレスを示す識別情報を有し、当該識別情報を基に搬送波感知多重アクセス/衝突検出方式により通信制御を行うイーサネットI/F106Aを採用することが好ましい。例えば、一般家庭におけるブロードバンド化が進み、家庭内や会社でのインターネット等の接続手段が従来のダイヤルアップモデムによるものからADSL、FTTHによるものに移行してきているので、電話機にイーサネットI/Fを設け、インターネット接続をすることに、大きな障害はなくなりつつあると考えられる。イーサネットI/Fを付加するコストについても、従来に比べると安くなっている。特にデジタル方式のコードレス電話機の場合には、チップセットに機能内蔵してもよい。また、従来のダイヤルアップ接続の場合、その都度課金されるが、常時接続の場合には基本料金のみでメール送信を行うことができる。
【0182】
また、制御部170は、イベント毎に規定されたメールアドレス宛に、検出されたイベントを報知する電子メールを送信することで、各イベント毎に規定された、ユーザ等に管理される端末装置50宛に電子メールを送信することができる。
【0183】
詳細には、例えば例えばドアホンにより不審者が検出された場合には、警備会社により管理される端末装置50宛に電子メールを送信したり、ドアホンモニタなどにガス検出センサを設けた場合に、そのセンサによりガス漏れなどが検出された場合に、ガス管理会社により管理される端末装置50宛に電子メールを送信したり、ドアホンモニタなどに温度センサを設けた場合に、そのセンサにより火災などの要因により規定温度より高い高温が検出された場合に、警備会社により管理される端末装置50宛に電子メールを送信したり、ドアホンにより来客が検出された場合に、ユーザにより管理される携帯電話50B(50)に電子メールを送信することができ、利便性が向上する。
【0184】
また、ドアホン810は撮像部812と、撮像部812により撮像された画像を親機100Aに送信するI/F811とを有し、親機100Aの制御部170は、ドアホン810から受信した画像を添付した電子メールを、SMTPによりIP通信I/F106を介して送信する処理を行うので、例えば遠隔地にいるユーザに、電子メール受信機能を備える端末装置50等で、ドアホン810の撮像部812により撮像された画像を簡単に確認させることができる。
【0185】
また、子機100B、親機100Aと無線通信を行う無線部201と、センサ210やイベント検出部209による検出結果に応じた信号を無線部201を介して親機100Aに送信する処理を行う制御部208とを有し、親機100Aの制御部170は、無線部104を介して子機100Bから受信したセンサ210やイベント検出部209の検出結果に基づいて、予め規定されたメールアドレス宛に、前記検出結果に対応した電子メールをSMTPによりIP通信I/F106を介して送信する処理を行うので、例えば遠隔地にいるユーザに、電子メール受信機能を備える端末装置50等で、子機100Bによるセンサによる異常検出信号やイベント検出部209により撮像された画像等を簡単に確認させることができる。
【0186】
また、子機100Bは、親機100Aと無線通信を行う無線部201と、無線部201を介して親機100Aから受信した制御信号に応じた表示を行う表示部205を有し、親機100Aの制御部170は、留守番電話機能が有効時に、上述した本発明に関わる処理に係る表示を行わせる制御信号を無線部104を介して子機100Bに送信する処理を行うので、子機100Bにより、親機100Aの留守番電話機能に係る処理を簡単に確認することができる。
【0187】
また、親機100Aの制御部170は、電話回線I/F110を介して、本発明に係る電子メールの送信指示を示す信号を受信した場合に、本発明に係る処理内容を示す電子メール、例えば留守番電話機能に係る内容を示す電子メールを送信する処理を行うので、いわゆるユーザは例えばトーン信号発信機能を備えた携帯電話50Bなどで、電話回線を介して、親機100Aに電子メールの送信指示を行うことができる。
【0188】
なお、本発明は上述した実施形態に限られるものではない。例えば上記実施形態を組み合わせて実施してもよい。
【0189】
また、制御部170は、電話回線I/F110を介して受信したデータに係る音声データ又は画像データを、IP通信I/F106を介して所定のプロトコル、例えばFTPプロトコルなどによりサーバ装置60に送信して、当該サーバ装置60に登録する処理を行ってもよい。サーバ装置60は、端末装置50からの要求に応じて、登録されたデータを要求元の端末装置50に送信してもよい。
【0190】
また、上述した実施形態では、ドアホン810やドアホンモニタ820等の外部装置、子機100Bに、撮像センサ、人感センサ、温度センサ、ガス検出センサ、スイッチ等のセンサを設けたが、この形態に限られるものではない。例えばその他の機能を備えるセンサを設けてもよい。
【0191】
また、外部装置や子機100Bに設けたセンサを、親機100Aに設けてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0192】
【図1】本発明の第1実施形態に係るコードレス電話機100を採用したセキュリティシステム1を説明するための構成図である。
【図2】図1に示したセキュリティシステム1の詳細な構成図である。
【図3】図1,図2に示したコードレス電話機100が電話回線網300,IP通信ネットワーク400に接続する接続形態を説明するための図である。(A)は親機100Aが通信装置46を介してIP通信ネットワーク400と接続される形態を説明するための図であり、(B)はコードレス電話機100がxDSL方式により電話回線網300およびIP通信ネットワーク400に接続する接続形態を説明するための図であり、(C)はコードレス電話機100がISDN回線を利用した場合の接続形態を説明するための図であり、(D)はコードレス電話機100がFTTHを利用した場合の接続形態を説明するための図であり、(E)はコードレス電話機100がCATVを利用した場合の接続形態を説明するための図である。
【図4】図1,図2に示したコードレス電話機100に記憶されるデータの一実施形態を説明するための図である。詳細には(A)は図1,図2に示した親機100Aの記憶部150に記憶されるデータの一実施形態を説明するための図であり、(B)は電話帳データ153の一具体例を説明するための図である。
【図5】図1,図2に示したコードレス電話機100の親機100Aの記憶部150に記憶されるデータの一実施形態を説明するための図である。詳細には(A)は記憶部150に記憶されるテーブル152A(152)の一実施形態を説明するための図であり、(B)は記憶部150に記憶されるテーブル1510の一実施形態を説明するための図である。
【図6】図1,図2に示したコードレス電話機100の機能を説明するための機能ブロック図である。
【図7】図1,図2に示したコードレス電話機100がIP通信I/F106を介して送信するデータの一実施形態を説明するための図である。詳細には(A)は図1,図2に示した親機100AがIP通信I/F106を介して送信するデータ401の一実施形態を説明するための図であり、(B)は(A)に示したデータ401のうちの送信データ407を詳細に説明するための図である。
【図8】図1,図2に示したコードレス電話機100の動作、特に親機100Aの動作を説明するためのフローチャートである。
【図9】図1,図2に示したコードレス電話機100、ドアホン810、メールサーバ装置60A、端末装置50等の動作の一実施形態を説明するための図である。
【図10】図1,図2に示した親機100Aと子機100Bの機能を説明するための機能ブロック図である。
【図11】図1,図2,図10に示した親機100A、子機100B、メールサーバ装置60A、端末装置50等の動作の一実施形態を説明するための図である。
【図12】図1,図2に示したコードレス電話機100の動作、特に親機100Aの動作を説明するためのフローチャートである。
【図13】図1,図2に示したコードレス電話機100、外部電話機50A、メールサーバ装置60A、端末装置50等の動作の一実施形態を説明するための図である。
【図14】図1,図2に示したコードレス電話機100の動作、特に外部電話機50A(50)からメール送信を指示する制御信号が送信された場合の動作を説明するための図である。
【図15】図1,図2に示した親機100Aの動作、特に子機100Bからメール送信を指示する制御信号が送信された場合の動作を説明するための図である。
【図16】本発明の第2実施形態に係るセキュリティシステム1Aのコードレス電話機100、ドアホン810A、中継器830Aを説明するための構成図である。
【符号の説明】
【0193】
1 セキュリティシステム
50 端末装置
60 サーバ装置
60A メールサーバ装置
100 コードレス電話機
100A 親機
100B 子機
110 電話回線I/F
102 通話回路
102A スピーカ
102B マイクロフォン
103 DSP
104 無線部
105 アンテナ
106 通信インタフェース
106A イーサネットI/F
107 表示部
108 操作入力部
111 検波回路
112 回線制御回路
113 着信検出部(リング回路)
120 留守番電話機能設定スイッチ
130 留守番電話機能部
131 外部音声信号検出部
132 外部音声信号記憶部
140 発信元電話番号検出部
150 記憶部(メモリ)
151 プログラム
160 変換部
170 制御部(CPU)
190 検出部
191 外部インタフェース(I/F)
192 外部イベント信号検出部
193 外部イベント信号記憶部
201 無線部
202 アンテナ
203 DSP
204A マイクロフォン
204B スピーカ
205 表示部
206 操作入力部
207 記憶部(メモリ)
208 制御部
209 イベント検出部(撮像部)
210 センサ
300 電話回線網
400 IP通信ネットワーク
700A コードレス電話メインブロック
700B 通信I/Fブロック
701 TCP/IP制御部
702 SMTP制御部
703 メール送信アプリケーション
704 メールアドレス記憶部
810 ドアホン(外部装置)
820 ドアホンモニタ
830 中継器(ターミナルボックス)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
留守番電話機能を備える親機と、無線通信により前記親機を介して通話可能な子機とを有するコードレス電話機であって、
前記親機は、
前記子機と無線通信を行う親機側無線部と、
電話回線を介して通信を行う電話回線インタフェースと、
所定の伝送フォーマットでデータをネットワーク伝送可能なIP通信ネットワークインタフェースと、
少なくとも外部装置に設けられたセンサによる検出結果に応じた信号が入力される外部インタフェースと、
前記外部インタフェースを介して前記外部装置から入力された信号を検出する検出部と、
前記留守番電話機能が有効時に、前記検出部の検出結果に基づいて、予め規定されたメールアドレス宛に、前記検出結果に対応した電子メールをSMTPにより前記IP通信ネットワークインタフェースを介して送信する処理を行う制御部と
を有することを特徴とするコードレス電話機。
【請求項2】
前記IP通信ネットワークインタフェースは、ハードウェア固有の物理アドレスを示す識別情報を有し、当該識別情報を基に搬送波感知多重アクセス/衝突検出方式により通信制御を行うことを特徴とする請求項1に記載のコードレス電話機。
【請求項3】
前記外部装置は、少なくとも撮像センサ、人感センサ、温度センサ、ガス検出センサ、スイッチのいずれかを前記センサとして備えることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のコードレス電話機。
【請求項4】
前記外部装置は、前記センサとしての撮影部と、前記撮像手段により撮像された画像を前記親機に送信するインタフェースとを有し、
前記親機の制御部は、前記外部装置から受信した画像を添付した電子メールを、SMTPにより前記IP通信ネットワークインタフェースを介して送信する処理を行うことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のコードレス電話機。
【請求項5】
前記子機は、前記親機と無線通信を行う子機側無線部と、センサと、前記センサによる検出結果に応じた信号を前記子機側無線部を介して前記親機に送信する処理を行う制御部とを有し、
前記親機の制御部は、前記親機側無線部を介して前記子機から受信した前記センサの検出結果に基づいて、予め規定されたメールアドレス宛に、前記検出結果に対応した電子メールをSMTPにより前記IP通信ネットワークインタフェースを介して送信する処理を行うことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のコードレス電話機。
【請求項6】
前記子機の制御部は、該子機に設けられた撮影部により生成された画像を前記子機側無線部を介して前記親機に送信する処理を行い、
前記親機の制御部は、前記子機から受信した画像を添付した電子メールを、SMTPにより前記IP通信ネットワークインタフェースを介して送信する処理を行うことを特徴とする請求項5に記載のコードレス電話機。
【請求項7】
前記子機は、前記親機と無線通信を行う子機側無線部と、
前記子機側無線部を介して前記親機から受信した制御信号に応じた表示を行う表示部とを有し、
前記親機の制御部は、前記処理に係る表示を行わせる制御信号を前記親機側無線部を介して前記子機に送信する処理を行うことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のコードレス電話機。
【請求項8】
前記制御部は、前記電話回線インタフェースを介して、前記電子メールの送信指示を示す信号を受信した場合に、前記留守番電話機能に係る内容を示す電子メールを送信する処理を行うことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のコードレス電話機。
【請求項9】
前記制御部は、前記電話回線インタフェースを介して、前記電子メールの送信指示を示す信号を受信した場合に、前記留守番電話機能に係る内容を示す電子メールを送信する処理を行うことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のコードレス電話機。
【請求項10】
前記電話回線インタフェースは、アナログ信号により公衆電話回線網を介して通信を行うことを特徴とする請求項1から請求項9のいずれかに記載のコードレス電話機。
【請求項11】
前記親機及び子機は、デジタル無線方式により無線通信を行うとともに、通信周波数を規定周期で切り替える周波数ホッピング方式により無線通信を行うことを特徴とする請求項1から請求項10のいずれかに記載のコードレス電話機。
【請求項12】
前記制御部は、前記外部装置又は子機から受信した画像データ又は音声データを、前記IP通信ネットワークインタフェースを介してサーバ装置に送信して、当該サーバ装置に登録する処理を行うことを特徴とする請求項1に記載のコードレス電話機。
【請求項13】
少なくとも前記検出部、前記制御部、および前記電話回線インタフェースを備えるコードレス電話メイン機能部と、
前記IP通信ネットワークインタフェース、およびSMTPにより電子メールを送信する処理を行う処理部を備えるIP通信インタフェース機能部と、を有し、
前記制御部が、前記コードレス電話メイン機能部と前記IP通信インタフェース機能部とを協働させて前記電子メールの送信に係る処理を行うことを特徴とする請求項1に記載のコードレス電話機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2008−42413(P2008−42413A)
【公開日】平成20年2月21日(2008.2.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−212470(P2006−212470)
【出願日】平成18年8月3日(2006.8.3)
【出願人】(000005016)パイオニア株式会社 (3,620)
【出願人】(000111878)パイオニアコミュニケーションズ株式会社 (44)
【Fターム(参考)】