説明

センサ端末アドレス情報管理システム、及び、センサ端末アドレス情報管理方法

【課題】移動先でネットワークに接続したセンサ端末とネットワーク上の情報収集装置とのデータ送受信を確実に安全に実現するシステム及び方法を提供すること。
【解決手段】アドレス情報管理装置110は、移動したセンサ端末130が接続する無線基地局100のIPアドレスと情報収集装置140のIPアドレス等のアドレス情報を記憶する。無線基地局100或いは情報収集装置140は、アドレス情報管理装置110から必要なアドレス情報を取得することで、センサ端末130と情報収集装置140間のデータ送受信が実現する。
また、アドレス情報管理装置110は情報収集装置140を認証する機能を有し、正規の情報収集装置140にのみアドレス情報が通知される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、移動するセンサ端末にデータの送受信サービスを提供するためのセンサ端末アドレス情報管理システム、及び、センサ端末アドレス情報管理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、通信ネットワークを介して、ネットワーク上のセンサ端末から様々な情報を収集するセンサネットワークが構築され、利用されている。
従来は、センサ端末を固定的に設置し、センサネットワークのゲートウェイが代表してIPアドレスを有し、データセンタ等のセンサ情報収集者と通信を行うという形式を採っている。前記センサネットワークは、固定的な設置であるため、前記ゲートウェイのIPアドレスが固定である場合が多く、前記センサ端末とデータセンタ等のセンサ情報収集者との通信は前記ゲートウェイに固定的に割り当てられたIPアドレスを用いて行われる。
また、最近では、非特許文献1に挙げられるように、人や車等に付随して移動するセンサ端末に自動的にIPアドレスを割り当てて通信を行い、センサ情報を収集する技術も提案されている。
【非特許文献1】中村義和、小川猛志、伊東匡、 「DHCP利用時のパーソナル系センサ情報収集方式の検討」、電子情報通信学会2006年総合大会講演論文集B−6−83、2006年3月
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、人や車に付随して移動するセンサ端末、或いは、ゲートウェイは移動先の通信ネットワークに対応したIPアドレスを取得する必要があり、自身に与えられた固定的なIPアドレスを利用できない場合がある。センサ情報収集者は、移動先のセンサ端末が接続する通信ネットワークのゲートウェイ装置のIPアドレスがわからず、移動先のセンサ端末にアクセスしてデータ送受信を行うことができないという問題があった。
また、センサ端末側でも、セキュリティ確保のため、正規の情報収集者以外からの不正アクセスを防止する必要がある。
本発明は、以上の点に鑑みてなされたものであり、移動先のセンサ端末と情報収集者とのデータ送受信を確実に安全に実現するシステム及び方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
前述した目的を達成するために本発明は、通信ネットワーク及び無線通信ネットワークに接続し、前記通信ネットワークのプロトコルと前記無線通信ネットワークのプロトコルとの変換を行う無線基地局と、前記無線通信ネットワークを介して、前記無線基地局と通信可能であるセンサ端末と、前記通信ネットワークを介して、前記無線基地局に通信可能である情報収集装置と、前記通信ネットワークを介して、前記無線基地局及び前記情報収集装置に通信可能であるアドレス情報管理装置とを具備し、前記無線基地局は、前記センサ端末からアクセスされた時に取得した、前記センサ端末のローカルIDと、無線IDと、センサIDとを記憶する第1のセンサ端末記憶手段と、前記情報収集装置から取得した、前記情報収集装置の情報収集装置IDと、情報収集装置IPアドレスと、当該情報収集装置がアクセスするセンサ端末のローカルIDとを対応させて記憶する第1の情報収集装置ID記憶手段と、前記アドレス情報管理装置に、前記センサ端末のローカルIDとセンサIDと前記無線基地局のIPアドレスとを送信する第1の送信手段と、を具備し、前記アドレス情報管理装置は、前記無線基地局から送信された無線基地局IPアドレスと、前記センサ端末のローカルIDと、センサIDとを対応させて記憶する第2のセンサ端末ID記憶手段と、前記情報収集装置の情報収集装置IDと情報収集装置IPアドレスを記憶する第2の情報収集装置ID記憶手段と、前記情報収集装置からセンサIDを受け付け、前記第2のセンサ端末ID記憶手段から、前記受け付けたセンサIDに対応して記憶された、センサ端末のローカルID及び無線基地局IPアドレスを取得し、前記情報収集装置に送信する第2の送信手段と、を具備することを特徴とする。
【0005】
ここで、前記アドレス情報管理装置は、更に認証手段を具備し、前記第2の情報収集装置ID記憶手段は、前記情報収集装置の情報収集装置IDと情報収集装置IPアドレスに、認証情報を対応させて記憶し、前記認証手段は、前記情報収集装置から認証情報を受け付け、当該受け付けた認証情報が、前記第2の情報収集装置ID記憶手段に記憶された認証情報を基に認証された場合に、前記第2の送信手段が、前記センサ端末のローカルID及び無線基地局IPアドレスを、前記情報収集装置に送信する。
【0006】
また、本発明は、通信ネットワーク及び無線通信ネットワークに接続し、前記通信ネットワークのプロトコルと前記無線通信ネットワークのプロトコルとの変換を行う無線基地局と、前記無線通信ネットワークを介して、前記無線基地局と通信可能であるセンサ端末と、前記通信ネットワークを介して、前記無線基地局に通信可能である報収集装置と、前記通信ネットワークを介して、前記無線基地局及び前記情報収集装置に通信可能であるアドレス情報管理装置とを具備するセンサ端末アドレス情報管理システムのアドレス情報管理方法であって、前記無線基地局が、前記センサ端末からアクセスされた時に取得した、前記センサ端末のローカルIDと、無線IDと、センサIDとを、第1のセンサ端末記憶手段に記憶するステップと、前記無線基地局が、前記情報収集装置から取得した、前記情報収集装置の情報収集装置IDと、情報収集装置IPアドレスと、当該情報収集装置がアクセスするセンサ端末のローカルIDとを対応させて、第1の情報収集装置ID記憶手段に記憶するステップと、前記アドレス情報管理装置に、前記センサ端末のローカルIDとセンサIDと前記無線基地局IPアドレスとを送信するステップと、前記アドレス情報管理装置が、前記無線基地局から送信された無線基地局IPアドレスと、前記センサ端末のローカルIDと、センサIDとを対応させて、第2のセンサ端末ID記憶手段に記憶するステップと、前記情報収集装置の情報収集装置IDと情報収集装置IPアドレスを、第2の情報収集装置ID手段に記憶するステップと、前記情報収集装置からセンサIDを受け付け、前記第2のセンサ端末ID記憶手段から、前記受け付けたセンサIDに対応して記憶された、センサ端末のローカルID及び無線基地局IPアドレスを取得し、前記情報収集装置に送信するステップと、を具備することを特徴とする。
【0007】
さらに本発明では、前記情報収集装置から受信する認証情報が認証された場合に、前記情報収集装置のIPアドレスである認証済IPアドレスおよび前記情報収集装置のIDである認証済収集装置IDを、前記第2の送信手段を介して無線基地局に送信するステップと、無線基地局は受信する認証済IPアドレスおよび認証済情報収集装置IDを情報収集装置のIPアドレスおよびIDとして前記第1の情報収集装置ID記憶手段に記憶させるステップと、前記無線基地局は、情報収集装置から情報を受信した場合に、送信された情報収集装置が有するIPアドレスおよび情報収集装置IDを前記第1の情報収集装置ID記憶手段から検索し、前記情報収集装置IPアドレスおよび情報収集装置IDが存在しない場合、認証失敗とするステップと、を具備することを特徴とする。
【0008】
本発明では、アドレス情報管理装置が、移動したセンサ端末が接続する無線基地局のIPアドレスと情報収集装置のIPアドレス等のアドレス情報を記憶し、無線基地局或いは情報収集装置がアドレス情報管理装置から必要なアドレス情報を取得することで、センサ端末と情報収集装置間のデータ送受信を実現する。
また、アドレス情報管理装置が情報収集装置を認証する機能を有し、正規の情報収集装置にのみアドレス情報が通知されるため、データ通信のセキュリティが確保される。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、移動先のセンサ端末と情報収集装置との間でのデータ送受信を確実に実現し、通信の安全性を確保することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下に、添付図面を参照しながら、本発明に係るセンサ端末アドレス情報管理システム及びセンサ端末アドレス情報管理方法の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、以下の説明および添付図面において、略同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略することにする。
【0011】
図1は、本発明の本実施の形態に係るセンサ端末アドレス情報管理システム1のブロック構成図である。
図1に示すように、センサ端末アドレス情報管理システム1は、無線基地局100、アドレス情報管理装置110、通信ネットワーク120、センサ端末130、情報収集装置140から構成される。
無線基地局100、アドレス情報管理装置110、情報収集装置140は、通信ネットワーク120を介して互いに通信可能である。
【0012】
センサ端末130は、センサデバイス等を有する端末であり、移動先のセンサ情報を取得し、記憶する端末であり、無線基地局100と無線通信可能である。
無線基地局100は、通信ネットワーク120に接続し、無線プロトコルと通信ネットワーク120のプロトコルとの相互互換を実施するプロトコル変換機能を有する。
【0013】
アドレス情報管理装置110は、無線基地局100、センサ端末130、情報収集装置140のアドレス情報等を受け付け、記憶する。
情報収集装置140は、センサ情報を取得し記憶する装置であり、アドレス情報管理装置110の記憶するアドレス情報を利用し、無線基地局100を介して、移動先のセンサ端末130に対して情報を送受信する。
【0014】
以下、センサ端末130について説明する。
センサ端末130は、無線基地局100に接続し、無線基地局100と通信ネットワーク120を介して以下の無線パケットの送受信を行う手段を有する。
図2は、センサ端末130から無線基地局100に送信するアドレス登録要求無線パケットを示す図である。図2に示すように、アドレス登録要求無線パケットは宛先無線ID、送信元無線ID、メッセージ内容からなるパケットであり、宛先無線IDとして無線基地局100の無線IDが、送信元無線IDとしてセンサ端末130の無線IDが、メッセージ内容として、宛先IDが無線基地局100のローカルID、送信元IDがセンサ端末130のローカルID、その他がセンサ端末130のセンサIDであることが書き込まれ、送信される。
【0015】
ここで、無線基地局100の無線ID、センサ端末130の無線IDとは、無線通信区間の中で無線基地局100及びセンサ端末130を識別するためのIDである。また、無線基地局100のローカルID、センサ端末130のローカルIDとは、無線基地局100の下でローカルに無線基地局100及びセンサ端末130を識別するためのローカルIDである。また、センサ端末130のセンサIDとは、センサ端末130をグローバルに識別するためのIDである。グローバルとはネットワーク全体を示し、例えば、情報収集装置140にも情報収集装置IDが付けられる。以下のパケットにおいても、同様の情報を示す。
【0016】
図3は、センサ端末130から情報収集装置140にセンサ情報が送信される場合の無線通信区間での無線パケットを示す図である。図3に示す無線パケットは宛先無線ID、送信元無線ID、メッセージ内容からなるパケットであり、宛先無線IDとして無線基地局100の無線IDが、送信元無線IDとしてセンサ端末130の無線IDが、メッセージ内容として、宛先IDが情報収集装置140のID、送信元IDがセンサ端末130のローカルID、その他がセンサ情報であることが書きこまれ、送信される。
【0017】
図4は、情報収集装置140からセンサ端末130にセンサ情報が送信される場合の無線通信区間での無線パケットを示す図である。図4に示す無線パケットは宛先無線ID、送信元無線ID、メッセージ内容からなるパケットであり、宛先無線IDとしてセンサ端末130の無線IDが、送信元無線IDとして無線基地局100の無線IDが、メッセージ内容として、宛先IDがセンサ端末130のローカルID、送信元IDが情報収集装置140のID、その他が、例えばセンサ情報取得の要求メッセージであることが書き込まれ、送信される。
【0018】
次に、情報収集装置140について説明する。
情報収集装置140は、通信ネットワーク120を介してアドレス情報管理装置110、無線基地局100に接続し、アドレス情報管理装置110との間でパケットを送受信する手段、無線基地局100を介してセンサ端末130との間でパケットを送受信する手段等を有する。
【0019】
図5は、情報収集装置140からアドレス情報管理装置110に送信される場合の通信ネットワーク内でのパケットを示す図である。図5に示すパケットは宛先IPアドレス、送信元IPアドレス、メッセージ内容からなり、宛先IPアドレスにはアドレス情報管理装置110のIPアドレスが、送信元IPアドレスには情報収集装置140のIPアドレスが、メッセージ内容として、要求するセンサ端末のセンサIDにはセンサ端末130のセンサIDが、その他のメッセージには、例えばアドレス情報要求などのメッセージ種別が書き込まれ、送信される。
【0020】
また、図6は、情報収集装置140から無線基地局100に送信される場合の通信ネットワーク内でのパケットを示す図である。図6に示すパケットは宛先IPアドレス、送信元IPアドレス、メッセージ内容からなり、宛先IPアドレスには無線基地局100のIPアドレスが、送信元IPアドレスには情報収集装置140のIPアドレスが、メッセージ内容として、宛先IDにはセンサ端末130のローカルIDが、送信元IDとして情報収集装置140のIDが、その他のメッセージには、例えばセンサ情報取得要求などが書き込まれ、無線基地局100に送信される。
【0021】
また、図7は、情報収集装置140が無線基地局100から受信する場合の通信ネットワーク内でのパケットを示す図である。図7に示すパケットは宛先IPアドレス、送信元IPアドレス、メッセージ内容からなり、宛先IPアドレスには情報収集装置140のIPアドレスが、送信元IPアドレスには無線基地局100のIPアドレスが、メッセージ内容として、宛先IDには情報収集装置140のIDが、送信元IDとしてセンサ端末130のローカルIDが、その他のメッセージには、例えばセンサ情報などが書き込まれる。
【0022】
後に動作の詳細は説明するが、情報収集装置140が、無線基地局100に対して、図6に示すセンサ端末130によるセンサ情報の要求メッセージを送信すると、センサ端末130は、図3に示すパケットを無線基地局100に送信する。情報収集装置140は、上記要求メッセージの応答として、図7に示すパケットを無線基地局100から受信し、センサ端末130が検出したセンサ情報を取得し、記憶する。
【0023】
次に、無線基地局100について説明する。無線基地局100は、無線を介してセンサ端末130と接続し、通信ネットワーク120を介してアドレス情報管理装置110及び情報収集装置140に接続する。
図8は、無線基地局100の概略ブロック構成図である。図8に示すように、無線基地局100は、無線パケット送受信部101、プロトコル変換部102、IPパケット送受信部103、記憶部106を有する。記憶部106は、センサ端末IDリスト104と情報収集装置IDリスト105を記憶する。
【0024】
無線パケット送受信部101は、センサ端末130との間で無線通信を行い、無線パケットを送受信する。IPパケット送受信部103は、通信ネットワーク120を介してアドレス情報管理装置110及び情報収集装置140との間で通信を行い、IPパケットの送受信を行う。プロトコル変換部102は、前述の無線通信のプロトコルと通信ネットワーク120のプロトコルとの相互互換を実現するプロトコル変換を行い、両者の通信により取得した情報をセンサ端末IDリスト104と情報収集装置IDリスト105として、記憶部106に記憶させる。
【0025】
図9は、センサ端末IDリスト104の一例を示す図である。プロトコル変換部102は、センサ端末130が始めて無線基地局100に接続したときに、無線パケット送受信部101がセンサ端末130から受信した図2に示す無線パケットを基に、センサ端末IDリスト104を作成する。センサ端末IDリスト104は、センサ端末130のローカルID、センサ端末130のセンサID、センサ端末130の無線IDの対応関係を記憶するものである。
【0026】
センサ端末130のローカルIDは、無線基地局100の下でセンサ端末130を区別するものである。センサ端末130のセンサIDは、センサ端末130に予め与えられたIDであり、センサ端末130をグローバルに識別するためのIDである。また、センサ端末130の無線IDは、無線通信区間で利用されるセンサ端末130の無線パケットを識別するためのIDである。
【0027】
図10は、情報収集装置IDリスト105の一例を示す図である。情報収集装置IDリスト105は、情報収集装置140の情報収集装置ID、情報収集装置140のIPアドレス、情報収集装置140がアクセスするセンサ端末130のローカルIDの対応関係を記憶するものである。
【0028】
後に詳細に述べるが、無線基地局100は、センサ端末130が始めて無線基地局100にアクセスした時に、プロトコル変換部102が、図9に示すセンサ端末IDリスト104にセンサ端末130のローカルID、センサID、無線IDを登録するとともに、センサ端末130のセンサID、センサ端末130が接続している無線基地局100のIPアドレス及びセンサ端末130のローカルIDをアドレス情報管理装置110に登録するための図17に示すようなIPパケットを作成し、作成したIPパケットをIPパケット送受信部103からアドレス情報管理装置110に送信する手段を有する。
【0029】
また、無線基地局100は、無線パケット送受信部101が図3に示す無線パケットを受信したとき、即ち、センサ端末130から情報収集装置140へのデータ送信を受け付けたときに、プロトコル変換部102が情報収集装置IDリスト105から対応する情報収集装置140のIPアドレス情報を取得し、取得した情報収集装置140のIPアドレスを図7に示すIPパケットの宛先IPアドレスに書き込み、送信元IPアドレスに無線基地局100のIPアドレスを書き込み、図3に示す無線パケットのメッセージ内容をそのまま、IPパケットのメッセージに書き込んで、図7に示すIPパケットを作成し、作成したIPパケットをIPパケット送受信部103から送信する手段を有する。
【0030】
また、無線基地局100は、IPパケット送受信部103がIPパケットを受信した時に、即ち、情報収集装置140からセンサ端末130へのデータ送信を受け付けた時に、プロトコル変換部102が、センサ端末IDリスト104から、IPパケットのペイロードに記載されているセンサ端末130のローカルIDに対応するセンサ端末130の無線IDを取得し、取得したセンサ端末130の無線IDを無線パケットのペイロードに書き込む処理を行い、無線パケット送受信部101から送信する手段を有する。
また、無線基地局100が情報収集装置140の認証を実施する場合、情報収集装置IDリスト105を用いてIPパケットの通信制御を行う手段を、無線基地局100は有する。
【0031】
次に、アドレス情報管理装置110について説明する。
アドレス情報管理装置110は、通信ネットワーク120を介して無線基地局100及び情報収集装置140と通信可能に接続する。
図11は、アドレス情報管理装置110の機能ブロック構成図である。図11に示すように、アドレス情報管理装置110は、IPパケット送受信部111、アドレス管理部112、記憶部115を有する。記憶部115は、センサ端末IDリスト113及び情報収集装置IDリスト114を記憶する。
【0032】
IPパケット送受信部111は、通信ネットワーク120を介して、無線基地局100及び情報収集装置140とIPパケットの送受信を行う。アドレス管理部112は、IPパケット送受信部111が受信したIPパケットを基に、センサ端末IDリスト113及び情報収集装置IDリスト114を作成し、記憶部115に記憶する。
【0033】
図12は、センサ端末IDリスト113の一例を示す図である。センサ端末IDリスト113は、センサ端末130のセンサID、センサ端末130が接続している無線基地局100のIPアドレス、センサ端末130のローカルIDから構成される。
【0034】
図13は、情報収集装置IDリスト114の一例を示す図である。情報収集装置IDリスト114は、情報収集装置140のID、IPアドレス、そしてパスワードなどの情報収集装置140が認証に必要な情報から構成される。例えば、情報収集装置140のアドレス情報管理装置110に対するアクセスを認証する際に、情報収集装置IDリスト114に記憶された認証情報を用いて認証動作が行われる。
【0035】
アドレス情報管理装置110は、センサ端末130が接続している無線基地局100から送信された、図17に示すようなアドレス登録を要求するIPパケットをIPパケット送受信部111が受信した時に、アドレス管理部112が受信したパケットのセンサIDに対応する項目に、センサ端末130のローカルID及びセンサ端末130が接続している無線基地局100のIPアドレスを、センサ端末IDリスト113に書き込む手段を有する。
【0036】
また、アドレス情報管理装置110は、IPパケット送受信部111が情報収集装置140から送信されたセンサ端末130のアドレス情報を要求するパケットを受信したときに、アドレス管理部112が受信した要求パケットに書き込まれた認証情報と情報収集装置IDリスト114を用いて認証する。ここで、情報収集装置140が認証されると、図12に示すセンサ端末IDリスト113から要求パケットに記録されているセンサIDに対応するセンサ端末130のローカルID及びセンサ端末130が接続している無線基地局100のIPアドレスを取得し、取得したセンサ端末130のローカルID及び無線基地局100のIPアドレスをIPパケット送受信部111を介して情報収集装置140に送信する手段を有する。
【0037】
次に、センサ端末アドレス情報管理システム1の動作について説明する。
まず、センサ端末130が移動後初めて無線基地局100にアクセスした場合のセンサ端末130のアドレス情報登録処理について説明する。図14は、アドレス情報管理装置110によるセンサ端末130のアドレス情報の登録処理のシーケンスを示す図である。
【0038】
センサ端末130は、移動後初めて無線基地局100にアクセスし、無線基地局100に対して、図2に示すアドレス登録要求無線パケットを送信する(ステップS301)。図2に示すように、アドレス登録要求無線パケットには、センサ端末130のセンサID、ローカルID及び無線IDが記載されている。
【0039】
無線基地局100の無線パケット送受信部101は、前記アドレス登録要求無線パケットを受信し、プロトコル変換部102は、前記アドレス要求無線パケットを基にセンサ端末IDリスト104に、センサ端末130のセンサID、ローカルID及び無線IDを書き込み、記憶部105に記憶する(ステップS302)。
【0040】
次に、無線基地局100のプロトコル変換部102は、アドレス登録要求のIPパケットを作成し、IPパケット送受信部103はアドレス情報管理装置110に送信する(ステップS303)。ここで、プロトコル変換部102は、アドレス登録要求のIPパケットの宛先IPアドレスにアドレス情報管理装置110のIPアドレスを、送信元IPアドレスに無線基地局100のIPアドレスを書き込み、IPパケットのメッセージ部に図2に示す無線パケットのメッセージ部に書き込まれた内容をそのまま書き込み、アドレス登録要求のIPパケットを作成する。
【0041】
アドレス情報管理装置110は前記アドレス登録要求IPパケットを受信し、IPパケットに記録された情報をセンサ端末IDリスト113に登録する(ステップS304)。アドレス管理部112は、IPパケットに記録されているセンサ端末130のセンサID、ローカルID、及びセンサ端末130が現在接続する無線基地局100のIPアドレスを、センサ端末IDリスト113に記憶する。
【0042】
次に、情報収集装置140がセンサ端末130にアクセスし、情報を送信する処理について説明する。図15は、情報収集装置140がセンサ端末130にIPパケットを送信する動作のシーケンスを示す図である。
情報収集装置140は、アドレス情報管理装置110に対して、センサ端末アドレス要求IPパケットを送信する(ステップS401)。センサ端末アドレス要求パケットには、情報収集装置140がアクセスしたいセンサ端末130のセンサIDが記憶されている。
【0043】
アドレス情報管理装置110のIPパケット送受信部111は、センサ端末アドレス要求IPパケットを受信し、アドレス管理部112は、受信したIPパケットに記録されたセンサ端末130のセンサIDに対応するローカルID及びセンサ端末130が接続する無線基地局100のIPアドレスを、センサ端末IDリスト113から取得し、IPパケット送受信部111は、端末130のセンサID、ローカルID及びセンサ端末130が接続する無線基地局100のIPアドレスを情報収集装置140に送信する(ステップS402)。
【0044】
情報収集装置140は、アドレス情報管理装置110から、端末130のセンサID、ローカルID及びセンサ端末130が接続する無線基地局100のIPアドレスを受信し、受信した情報を基に、図6に示すIPパケットを作成して無線基地局100に送信する(ステップS403)。ここで、情報収集装置140は、IPパケットの宛先IPアドレスに無線基地局100のIPアドレスを書き込み、メッセージ部分に記載される宛先ローカルIDに受信したローカルIDを書き込み、IPパケットを作成し、送信する。
【0045】
無線基地局100のIPパケット受信部103はIPパケットを受信し、プロトコル変換部102は、センサ端末IDリスト104から、IPパケットに記載されているローカルIDに対応する無線IDを取得する(ステップS404)。プロトコル変換部102は、図4に示す無線パケットの宛先無線IDに取得した無線IDを書き込み、受信したIPパケットのメッセージ部分をそのまま無線パケットのメッセージ部分に書き込み、図4に示す無線パケットを作成し、無線パケット送受信部101を介してセンサ端末130に送信する(ステップS405)。
【0046】
このように本実施の形態によれば、情報収集装置140は、移動先でネットワークに接続したセンサ端末130のアドレス情報を取得し、情報の送信することが可能となる。
なお、ここではローカルIDと無線IDが異なる場合について説明したが、無線IDがローカルIDの役割を果たす場合においても本実施の形態は適用可能である。また、センサIDがローカルIDの役割を果たす場合においても本実施の形態は適用可能である。
【0047】
次に、センサ端末130から、情報収集装置140に対してデータを送信する動作について説明する。図16は、センサ端末130から情報収集装置140に対するデータ送信処理のシーケンスを示す図である。
センサ端末130は、無線基地局100に対して、図3に示すような無線パケットを送信する(ステップS501)。この無線パケットには、センサ端末130のローカルID、無線ID、情報収集装置140のID等が記録されている。
【0048】
無線基地局100のプロトコル変換部102は、受信した無線パケットに記録された情報収集装置140のIDを基に、情報収集装置IDリスト105を検索し(ステップS502)、情報収集装置IDリスト105に、無線パケットに記録された情報収集装置140のIDに対応した項目(情報収集装置140のIPアドレス等)の有無を判定する(ステップS503)。ここで、情報収集装置140のIDに対応した項目がある場合、プロトコル変換部102は、情報収集装置140のIDに対応するIPアドレスを取得し、ステップS507に進む。
【0049】
ステップS503において、センサ端末IDリスト104に情報収集装置140のIDに対応した項目が存在しない場合、無線基地局100のプロトコル変換部102は、IPパケット送受信部103を介して、アドレス情報管理装置110に対して問い合わせIPパケットを送信し、情報収集装置140のアドレス取得を要求する(ステップS504)。
【0050】
アドレス情報管理装置110のIPパケット送受信部111は問い合わせIPパケットを受信し、アドレス管理部112は、情報収集装置IDリスト114から、問い合わせパケットに記録されている情報収集装置140のIDに対応する情報収集装置140のIPアドレスを取得し(ステップS505)、IPパケット送受信部111を介して、情報収集装置140のIPアドレスを記録したIPパケットを無線基地局100に送信する(ステップS506)。
【0051】
無線基地局100は、IPパケットを受信することにより、情報収集装置140のIPアドレスを取得し、取得した情報収集装置140のIDとIPアドレスの対応関係を情報収集装置IDリスト105に記憶するとともに、図7に示すIPパケットを作成して、無線基地局100から情報収集装置140にデータを送信する(ステップS507)。
【0052】
こうして、移動先のセンサ端末130から、情報収集装置140にセンサ情報等のデータが送信される。
次に、正規の情報収集装置140のみがセンサ端末130にアクセスできるようにするための認証処理について説明する。なお、図14に示すように、センサ端末130は、無線基地局100を介して、アドレス情報管理装置110に対して、ローカルID、センサID、センサ端末130が接続する無線基地局のIPアドレスを事前に登録していることとする。
【0053】
図18は、情報収集装置140がセンサ端末130にIPパケットを送信する動作のシーケンスを示す図である。なお、図18において、図15と同様の処理については同様の符号を付し、説明を省略する。
図18に示すステップS401の処理において、情報収集装置140が、アドレス情報管理装置110に対して、センサ端末130のローカルID及びセンサ端末130が接続する無線基地局100のIPアドレスを要求する際に、情報収集装置140は、センサ端末130のセンサIDの他に、情報収集装置140の認証情報を含んだセンサ端末アドレス要求パケットを送信する。ここで、認証情報とは、例えば、情報収集装置140のIDとパスワード等である。
【0054】
この要求パケットを受信したアドレス情報管理装置110は、情報収集装置140から送られた認証情報と、図13に示す情報収集装置IDリスト114に予め記憶された認証情報とを比較し、認証を実施する。ここで、認証された情報収集装置140に対しては、図18に示すステップS402以降の処理が許可され、実行可能となる。
【0055】
さらに、アドレス情報管理装置110は、認証された情報収集装置140のIPアドレスおよび情報収集装置IDを無線基地局100に送信する(ステップS402_2)。無線基地局100は、受信する情報収集装置140のIPアドレスおよび情報収集装置IDを、情報収集装置IDリスト105に記憶させる。そして、無線基地局100は、ステップS403にてIPパケットを受信した場合、そのIPパケットの送信元IPアドレスと同一のIPアドレスを情報収集装置IDリスト105から検出する(ステップS403_2)。ここで、無線基地局100は、IPパケットの送信元IPアドレスおよび情報収集装置IDと同一のIPアドレスおよび情報収集装置IDを検出できれば、ステップS404以降の処理を行い、検出できなければ、認証エラーとして処理を中止する。
【0056】
このように情報収集装置140に対する認証処理を行うことによって、移動先のセンサ端末130と情報収集装置140とのデータ通信の安全性が確保される。すなわち、アドレス情報管理装置140によって認証されたIPアドレスのみからのデータ送信を正常として仲介することで、悪意のある情報収集装置140からのアクセスを排除することができる。
【0057】
尚、認証方式はパスワード認証方式以外でも構わない。また、アドレス情報管理装置110から無線基地局100に送信される認証済みの情報収集装置140のIPアドレスおよび情報収集装置IDの送信タイミングは、情報収集装置140への応答後、或いは、応答前のどちらのタイミングで送信してもよい。
【0058】
以上、添付図面を参照しながら、本発明に係るセンサ端末アドレス情報管理システムおよびセンサ端末アドレス情報管理方法の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されない。当業者であれば、本願で開示した技術的思想の範疇内において、各種の変更例又は修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【図面の簡単な説明】
【0059】
【図1】本実施の形態に係るセンサ端末情報管理システム1のブロック構成図
【図2】センサ端末130から無線基地局100に送信するアドレス登録要求無線パケットを示す図
【図3】センサ端末130から無線基地局100に送信する無線パケットを示す図
【図4】無線基地局100からセンサ端末130に送信する無線パケットを示す図
【図5】情報収集装置140からアドレス情報管理装置110に送信するアドレス情報要求IPパケットを示す図
【図6】情報収集装置140からアドレス情報管理装置110に送信するIPパケットを示す図
【図7】無線基地局100から情報収集装置140に送信するIPパケットを示す図
【図8】無線基地局100の機能ブロック構成図
【図9】センサ端末IDリスト104の一例を示す図
【図10】情報収集装置IDリスト105の一例を示す図
【図11】アドレス情報管理装置110の機能ブロック構成図
【図12】センサ端末IDリスト113の一例を示す図
【図13】情報収集装置IDリスト114の一例を示す図
【図14】センサ端末のアドレス情報登録処理のシーケンスを示す図
【図15】情報収集装置140からセンサ端末130へのデータ送信処理のシーケンスを示す図
【図16】センサ端末130から情報収集装置140へのデータ送信処理のシーケンスを示す図
【図17】無線基地局100からアドレス情報管理装置110に送信する無線パケットを示す図
【図18】情報収集装置140からセンサ端末130へのデータ送信処理のシーケンスを示す図
【符号の説明】
【0060】
100………無線基地局
101………無線パケット送受信部
102………プロトコル変換部
103………IPパケット送受信部
104………センサ端末IDリスト
105………情報収集装置IDリスト
106………記憶部
110………アドレス情報管理装置
111………IPパケット送受信部
112………アドレス管理部
113………センサ端末IDリスト
114………情報収集装置IDリスト
115………記憶部
120………通信ネットワーク
130………センサ端末
140………情報収集装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信ネットワークと無線通信ネットワークとに接続され、前記通信ネットワークのプロトコルと前記無線通信ネットワークのプロトコルとの変換を行う無線基地局と、
前記無線通信ネットワークを介して、前記無線基地局と通信可能であるセンサ端末と、
前記通信ネットワークを介して、前記無線基地局に通信可能である情報収集装置と、
前記通信ネットワークを介して、前記無線基地局及び前記情報収集装置に通信可能であるアドレス情報管理装置と
を具備し、
前記無線基地局は、
前記センサ端末からアクセスされた時に取得した、自局内で該センサ端末を識別する情報であるローカルIDと、前記アドレス情報管理装置内で一意に該センサ端末を識別するためのセンサIDとを記憶する第1のセンサ端末記憶手段と、
前記情報収集装置から取得した、前記情報収集装置の情報収集装置IDと、前記通信ネットワーク内で該情報収集装置を識別する情報である情報収集装置IPアドレスと、当該情報収集装置がアクセスするセンサ端末のローカルIDとを対応させて記憶する第1の情報収集装置ID記憶手段と、
前記アドレス情報管理装置に、前記センサ端末のローカルIDとセンサIDと自局のIPアドレスである無線基地局IPアドレスとを送信する第1の送信手段と、
を具備し、
前記アドレス情報管理装置は、
前記無線基地局から送信される前記無線基地局IPアドレスを取得し、取得した無線基地局IPアドレスと、送信された前記センサ端末のローカルIDと、センサIDとを対応させて記憶する第2のセンサ端末ID記憶手段と、
前記情報収集装置の情報収集装置IDと情報収集装置IPアドレスを記憶する第2の情報収集装置ID記憶手段と、
前記情報収集装置からセンサIDを受け付け、前記第2のセンサ端末ID記憶手段から、前記受け付けたセンサIDに対応して記憶された、センサ端末のローカルID及び無線基地局IPアドレスを取得し、前記情報収集装置に送信する第2の送信手段と、
を具備することを特徴とするセンサ端末アドレス情報管理システム。
【請求項2】
前記アドレス情報管理装置は、更に認証手段を具備し、
前記第2の情報収集装置ID記憶手段は、前記情報収集装置の情報収集装置IDと情報収集装置IPアドレスに、認証情報を対応させて記憶し、
前記認証手段は、
前記情報収集装置から認証情報を受け付け、当該受け付けた認証情報が、前記第2の情報収集装置ID記憶手段に記憶された認証情報を基に認証された場合に、前記第2の送信手段が、前記センサ端末のローカルID及び無線基地局IPアドレスを、前記情報収集装置に送信することを特徴とする請求項1記載のセンサ端末アドレス情報管理システム。
【請求項3】
前記第1のセンサ端末記憶手段は、センサIDに対応付けて、予め定められた無線通信区域内でセンサ端末を特定する無線IDを伴わせて記憶し、
前記情報収集装置は、前記第2の送信手段から送信された無線基地局IPアドレスを有する無線基地局に対して、前記第2の送信手段から送信されたセンサ端末のローカルIDと、自身の情報収集装置ID及び情報収集装置IPアドレスと、送信する情報である送信データとを送信し、
前記無線基地局は、前記情報収集装置から送信されたセンサ端末のローカルIDに対応する無線IDを、前記第1のセンサ端末ID記憶手段から取得し、当該無線IDを有するセンサ端末に対して、前記情報収集装置から送信されたセンサ端末のローカルIDと、情報収集装置IDと、送信データとを送信することを特徴とする請求項1又は請求項2記載のセンサ端末アドレス情報管理システム。
【請求項4】
前記センサ端末は、前記無線基地局に対して、自身のローカルID、無線ID、送信データ及び前記送信データを送信する宛先となる情報収集装置の情報収集装置IDを送信し、
前記無線基地局は、前記第1の情報収集装置ID記憶手段から、送信された前記情報収集装置IDに対応して記憶された情報収集装置IPアドレスを検索し、
前記情報収集装置IPアドレスが存在しない場合、
前記無線基地局は、前記アドレス情報管理装置に対して、前記情報収集装置IDを送信し、
前記アドレス情報管理装置は、前記第2の情報収集装置ID記憶手段から、前記送信された情報収集装置IDに対応して記憶された情報収集装置IPアドレスを取得し、前記無線基地局に送信し、
前記無線基地局は、前記情報収集装置IDと、前記送信された情報収集装置IPアドレスと、前記センサ端末から送信されたセンサ端末のローカルIDとを対応させて第1の情報収集装置ID記憶手段に記憶し、
前記無線基地局は、前記送信された情報収集装置IPアドレスを有する情報収集装置に対して、前記センサ端末のローカルIDと前記情報収集装置IDと前記送信データとを送信することを特徴とする請求項1または2記載のセンサ端末アドレス情報管理システム。
【請求項5】
前記認証手段は、前記情報収集装置から受信する認証情報が認証された場合に、該情報収集装置のIPアドレスである認証済IPアドレスおよび該情報収集装置のIDである認証済情報収集装置IDを、前記第2の送信手段を介して無線基地局に送信し、
前記無線基地局は、受信する認証済IPアドレスおよび認証済情報収集装置IDを情報収集装置のIPアドレスおよびIDとして前記第1の情報収集装置ID記憶手段に記憶させ、
前記無線基地局は、情報収集装置から情報を受信した場合に、送信された情報収集装置が有するIPアドレスおよび情報収集装置IDを前記第1の情報収集装置ID記憶手段から検索し、前記情報収集装置IPアドレスおよび情報収集装置IDが存在しない場合、認証失敗とすることを特徴とする請求項2に記載のセンサ端末アドレス情報管理システム。
【請求項6】
通信ネットワーク及び無線通信ネットワークに接続し、前記通信ネットワークのプロトコルと前記無線通信ネットワークのプロトコルとの変換を行う無線基地局と、
前記無線通信ネットワークを介して、前記無線基地局と通信可能であるセンサ端末と、
前記通信ネットワークを介して、前記無線基地局に通信可能である情報収集装置と、
前記通信ネットワークを介して、前記無線基地局及び前記情報収集装置に通信可能であるアドレス情報管理装置と
を具備するセンサ端末アドレス情報管理システムのアドレス情報管理方法であって、
前記無線基地局が、前記センサ端末からアクセスされた時に取得した、自局内で該センサ端末を識別する情報であるローカルIDと、前記アドレス情報管理装置内で一意に該センサ端末を識別するためのセンサIDとを、第1のセンサ端末記憶手段に記憶するステップと、
前記無線基地局が、前記情報収集装置から取得した、前記情報収集装置の情報収集装置IDと、前記通信ネットワーク内で該情報収集装置を識別する情報である情報収集装置IPアドレスと、当該情報収集装置がアクセスするセンサ端末のローカルIDとを対応させて、第1の情報収集装置ID記憶手段に記憶するステップと、
前記アドレス情報管理装置に、前記センサ端末のローカルIDとセンサIDと自局のIPアドレスである無線基地局IPアドレスとを送信するステップと、
前記アドレス情報管理装置が、前記無線基地局から送信される前記無線基地局IPアドレスを取得し、取得した無線基地局IPアドレスと、送信された前記センサ端末のローカルIDと、センサIDとを対応させて、第2のセンサ端末ID記憶手段に記憶するステップと、
前記情報収集装置の情報収集装置IDと情報収集装置IPアドレスを、第2の情報収集装置ID手段に記憶するステップと、
前記情報収集装置からセンサIDを受け付け、前記第2のセンサ端末ID記憶手段から、前記受け付けたセンサIDに対応して記憶された、センサ端末のローカルID及び無線基地局IPアドレスを取得し、前記情報収集装置に送信するステップと、
を具備することを特徴とするセンサ端末アドレス情報管理方法。
【請求項7】
前記アドレス情報管理装置が、前記第2の情報収集装置ID記憶手段に、前記情報収集装置の情報収集装置IDと情報収集装置IPアドレスに、認証情報を対応させて記憶するステップと、
前記アドレス情報管理装置が、前記情報収集装置から認証情報を受け付け、当該受け付けた認証情報が、前記第2の情報収集装置ID記憶手段に記憶された認証情報を基に認証された場合に、前記センサ端末のローカルID及び無線基地局IPアドレスを、前記情報収集装置に送信するステップを
更に具備することを特徴とする請求項6記載のセンサ端末アドレス情報管理方法。
【請求項8】
前記第1のセンサ端末記憶手段は、センサIDに対応付けて、予め定められた無線通信区域内でセンサ端末を特定する無線IDを伴わせて記憶し、
前記情報収集装置が、前記アドレス情報管理装置から送信された無線基地局IPアドレスを有する無線基地局に対して、前記第2の送信手段から送信されたセンサ端末のローカルIDと、自身の情報収集装置ID及び情報収集装置IPアドレスと、送信する情報である送信データとを送信するステップと、
前記無線基地局が、前記情報収集装置から送信されたセンサ端末のローカルIDに対応する無線IDを、前記第1のセンサ端末ID記憶手段から取得し、当該無線IDを有するセンサ端末に対して、前記情報収集装置から送信されたセンサ端末のローカルIDと、情報収集装置IDと、送信データとを送信するステップと、
を更に具備することを特徴とする請求項6又は請求項7記載のセンサ端末アドレス情報管理方法。
【請求項9】
前記センサ端末は、前記無線基地局に対して、自身のローカルID、無線ID、送信データ及び前記送信データを送信する宛先となる情報収集装置の情報収集装置IDを送信するステップと、
前記無線基地局は、前記第1の情報収集装置ID記憶手段から、送信された前記情報収集装置IDに対応して記憶された情報収集装置IPアドレスを検索するステップと、
前記ステップにおいて、前記情報収集装置IPアドレスが存在しない場合、前記無線基地局は、前記アドレス情報管理装置に対して、前記情報収集装置IDを送信するステップと、
前記アドレス情報管理装置は、前記第2の情報収集装置ID記憶手段から、前記送信された情報収集装置IDに対応して記憶された情報収集装置IPアドレスを取得し、前記無線基地局に送信するステップと、
前記無線基地局は、前記情報収集装置IDと、前記送信された情報収集装置IPアドレスと、前記センサ端末から送信されたセンサ端末のローカルIDとを対応させて第1の情報収集装置ID記憶手段に記憶するステップと、
前記無線基地局は、前記送信された情報収集装置IPアドレスを有する情報収集装置に対して、前記センサ端末のローカルIDと前記情報収集装置IDと前記送信データとを送信するステップと、
を更に具備することを特徴とする請求項6又は請求項7記載のセンサ端末アドレス情報管理方法。
【請求項10】
前記アドレス情報管理装置が、前記情報収集装置から受信する認証情報を認証した場合に、該情報収集装置のIPアドレスである認証済IPアドレスおよび該情報収集装置のIDである認証済情報収集装置IDを、無線基地局に送信し、
前記無線基地局は、受信する認証済IPアドレスおよび認証済情報収集装置IDを情報収集装置のIPアドレスおよびIDとして前記第1の情報収集装置ID記憶手段に記憶させ、
前記無線基地局は、情報収集装置から情報を受信した場合に、送信された情報収集装置が有するIPアドレスおよび情報収集装置IDを前記第1の情報収集装置ID記憶手段から検索し、前記情報収集装置IPアドレスおよび情報収集装置IDが存在しない場合、認証失敗とすることを特徴とする請求項7に記載のセンサ端末アドレス情報管理方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【公開番号】特開2008−283370(P2008−283370A)
【公開日】平成20年11月20日(2008.11.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−124566(P2007−124566)
【出願日】平成19年5月9日(2007.5.9)
【出願人】(000004226)日本電信電話株式会社 (13,992)
【Fターム(参考)】