説明

デジタルカメラ

【課題】 高倍率の光学ズーム機構を備える場合においても小型化を図ることを可能とするデジタルカメラを提供する。
【解決手段】 デジタルカメラ2は、撮像装置を収容したほぼ円筒形状のカメラ本体3と、可撓性を有するシート状のモニタ部4が、回転ヒンジ5によって回動自在に連結されている。撮像装置は、レンズ光軸が回転対称軸Cにほぼ一致するように配置されている。非使用時には、モニタ部4は、回転対称軸Cを中心としてカメラ本体3の周囲にロール状に巻装される。カメラ本体3は、回転対称軸Cとほぼ垂直に交わる回転軸Pを中心として回動可能である。撮像装置は、入射する被写体光の向きを変え、レンズ光軸に沿って伝播させる偏向素子を備えている。カメラ本体3は、全長の長い高倍率の光学ズーム機構を有する撮像装置を内部に効率よく収容され、小型化を図ることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像表示モニタを備えたデジタルカメラに関するものである。
【背景技術】
【0002】
CCD型やCMOS型のイメージセンサを用いて、動画や静止画を撮影するデジタルカメラが一般に普及している。最近のデジタルカメラは、光学ズーム機能を備えたものが多く、携帯時のコンパクト性を高めるために、非使用時には光学ズームレンズを備えたレンズ鏡筒をデジタルカメラの本体内に沈胴させるようにしている。
【0003】
また、最近のデジタルカメラは、撮影された画像データの再生表示を行う液晶や有機EL(エレクトロルミネッセンス)等のパネルで構成された画像表示モニタを搭載しているものが多く、画面サイズが大きく、かつ薄型化されたモニタが用いられるようになりつつある。さらに、有機ELパネルで構成されたシート状のフレキシブルに変形自在なモニタを備えたデジタルカメラが知られており、非使用時に、モニタをデジタルカメラの本体内部で巻き取って格納するようにしている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2003−309744号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記沈胴式のデジタルカメラは、小型化には限界があり、特に全長の長い高倍率の光学ズーム機構を備える場合には小型化は困難であった。また、特許文献1記載のデジタルカメラは、非使用時にシート状のモニタを巻き取って格納するための格納部や巻取り機構が必要となり、デジタルカメラ全体としての小型化を図ることは困難であった。
【0005】
本発明は、上記の事情を考慮してなされたもので、画像表示モニタを備えるとともに、高倍率の光学ズーム機構を備える場合においても小型化を図ることを可能とするデジタルカメラを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のデジタルカメラは、撮像装置を収容したほぼ筒形状のカメラ本体と、可撓性を有するシート状のモニタ部とを備え、前記撮像装置は、レンズ光軸が前記カメラ本体の中心軸にほぼ一致するように配置され、前記モニタ部は、一端が前記カメラ本体の側部に連結され、前記カメラ本体の周囲に巻装可能であることを特徴とするものである。
【0007】
なお、前記カメラ本体は、ほぼ円筒形状であることが好ましい。また、前記カメラ本体は、前記中心軸にほぼ垂直に交わる軸を中心として回動するように前記モニタ部に連結されていることが好ましい。
【0008】
また、前記モニタ部は、シート型電池と可撓性表示パネルとが重装されて、可撓性を有する枠体に取り付けられてなることが好ましい。また、前記可撓性表示パネルに透明薄膜スピーカが貼り付けられていることが好ましい。
【0009】
また、前記撮像装置は、入射する被写体光の向きを変え、前記レンズ光軸に沿って伝播させる偏向素子を備えていることが好ましい。
【0010】
また、前記偏向素子は、複数の光学材料からなる色消しプリズムからなることが好ましい。また、前記偏向素子は、単一のプリズムからなることも好ましい。また、前記偏向素子は、鏡からなることも好ましい。また、前記偏向素子は、液体プリズムからなり、頂角を制御することで手ぶれ補正をおこなうように構成されていることも好ましい。
【0011】
また、前記カメラ本体の前記モニタ部に対する回動位置を検出する回動位置検出手段を備えることが好ましい。また、前記回動位置検出手段が検出した前記回動位置に応じて電源オンオフ、又はモード切換えのいずれかを行うことが好ましい。また、前記モード切換えは、撮影モードと再生モードとの間で行われることが好ましい。
【0012】
また、前記カメラ本体には操作手段が設けられ、前記再生モードでは、モニタ部の表示面と前記操作手段がともにほぼ同一方向を向くことが好ましい。また、前記カメラ本体は、前記モニタ部の表示面に向かって右側に取り付けられていることが好ましい。
【0013】
また、前記モニタ部を前記カメラ本体の周囲に巻装したとき、前記操作手段は前記モニタ部によって覆われることが好ましい。
【0014】
また、前記モニタ部は、前記カメラ本体の周囲に巻装する際に、表示面を外側、又は内側とすることが可能であり、前記表示面を外側とした場合には、前記表示面に画像表示が行われることが好ましい。
【0015】
また、前記カメラ本体は、前記モニタ部によって覆われることのない位置に、電源コネクタ、通信コネクタ、赤外線送受信部のうち少なくとも1つを備えることが好ましい。
【0016】
また、前記モニタ部を表示面を内側にして巻装した状態で前記カメラ本体に係止する係止手段を備えることが好ましい。また、前記モニタ部を表示面を外側にして巻装した状態で前記カメラ本体に係止する係止手段を備えることが好ましい。
【0017】
さらに、前記モニタ部を表示面を内側にして巻装した状態で前記カメラ本体に係止する第1の係止手段と、前記モニタ部を表示面を外側にして巻装した状態で前記カメラ本体に係止する第2の係止手段とを備えることが好ましい。
【発明の効果】
【0018】
本発明のデジタルカメラは、撮像装置を収容したほぼ筒形状のカメラ本体と、可撓性を有するシート状のモニタ部とを備え、前記撮像装置は、レンズ光軸が前記カメラ本体の中心軸にほぼ一致するように配置され、前記モニタ部は、一端が前記カメラ本体の側部に連結され、前記カメラ本体の周囲に巻装可能であるので、全長の長い高倍率の光学ズーム機構を有する撮像装置をカメラ本体の内部に効率よく収容することができ、小型化を図ることができる。また、カメラ本体をグリップ性のよいグリップ部として使用することができる。
【0019】
また、カメラ本体は、中心軸にほぼ垂直に交わる軸を中心として回動するようにモニタ部に連結されているので、カメラ本体及びモニタ部の角度を使用状態に応じて適切に設定することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
図1は、本発明が実施されたデジタルカメラ2の前面側の概観を示す。デジタルカメラ2は、撮像装置11(図3参照)が内部に収容された円筒形状のカメラ本体3と、薄型シート状のモニタ部4と、モニタ部4を回動自在にカメラ本体3の側部に連結する回転ヒンジ5とから構成されている。
【0021】
カメラ本体3は、上面にシャッタレリーズボタン6が設けられており、筒部の前面側にはスロット7、操作手段としての設定操作部8及び再生操作部9が設けられている。スロット7には、撮影された画像データなどを格納するためのメモリカード10(図3参照)が挿入される。設定操作部8は、方向キーを備え、ズーム操作などの各種設定操作に用いられる。再生操作部9は、画像再生モードにおいて、再生開始/停止、コマ送り、コマ戻しなどの再生操作に用いられる。
【0022】
シャッタレリーズボタン6は、2段階押しのスイッチとなっており、軽く押圧(半押し)すると、後述する自動露光調整(AE)、自動焦点調整(AF)などの各種撮影準備処理が施され、この状態でシャッタレリーズボタン6をもう1度強く押圧(全押し)すると、撮影が行われるようになっている。
【0023】
カメラ本体3は、円筒の中心を上下に貫く回転対称軸(中心軸)Cが回転軸Pと常にほぼ直交したまま、モニタ部4に対して回転軸Pの周りに双方向に回動可能となっている。図2に示すように、カメラ本体3を上面が手前となるように回動することでデジタルカメラ2は撮影可能な状態となり、光軸L1に沿った被写体光がカメラ本体3に入射する。後述するように、光軸L1が、円筒の回転対称軸Cに対して斜交するように構成されているので、被写体光が入射するカメラ本体3の下端部は、光軸L1の方向に曲げられている。なお、このようなカメラ本体3の回動に伴うデジタルカメラ2の動作状態の切り換えは、回転ヒンジ5に内設された回動検出スイッチ(回動位置検出手段)28(図6参照)によって行われる。
【0024】
図3に示すように、カメラ本体3の内部には、光学ズーム機能を有する撮像装置11と、各種回路が形成された回路基板12とが設けられている。回路基板12は、シャッタレリーズボタン6、設定操作部8、あるいは再生操作部9からの操作信号を受けて、撮像装置11、ストロットに挿入されたメモリカード10、モニタ部4などの各部の制御を行うとともに、撮像装置11によって得られた画像データの処理を行う。
【0025】
撮像装置11は、色消しプリズム13、絞り14を含むレンズ群からなるズームレンズ15、及び固体撮像素子16によって構成されている。色消しプリズム13は、例えば高分散ガラスと低分散ガラスとの2つのプリズムを組み合わせ、色分散がなくなるように設計された偏向素子であり、光軸L1に沿って入射した被写体光の向きを変え、光軸L1と角度θをなす光軸(レンズ光軸)L2に沿って伝播させる。すなわち、角度θは、色消しプリズム13による被写体光の偏向角度である。ここで、角度θは30°と設定されているが、これに限られるものではない。角度θはおよそ10°〜45°の範囲で適切に選択されることが好適である。
【0026】
ズームレンズ15は、不図示のガイド手段によって光軸L2方向に移動自在に保持されており、不図示のレンズモータによって駆動されることで変倍動作及びフォーカス動作を行う。ズームレンズ15は、例えば10倍の光学ズームを行うことができるものである。固体撮像素子16は、光軸L2上に配置されており、ズームレンズ15によって結像された被写体光を光電変換するものである。固体撮像素子16には、CCDイメージセンサやCMOSイメージセンサが用いられる。
【0027】
撮像装置11は、光軸L2が円筒の回転対称軸Cにほぼ一致するように配置されている。このため、カメラ本体3内部の空間が無駄なく使用される。カメラ本体3は、それ自体がレンズ鏡筒のような円筒形をしているため、全長の長い高倍率の光学ズーム機構を有する撮像装置11を内部に効率よく配置することができる。
【0028】
図4に示すように、モニタ部4は、シート型電池17、フレキシブル基板18、有機ELパネル19、及びこれらを保持するベゼル(枠体)21によって構成されており、有機ELパネル19の表示面19aには透明薄膜ステレオスピーカ20が貼り付けられている。シート型電池17は、ポリマー電解質をリチウム合金と炭素酸化物で挟んだ状態の薄いシート状の二次電池であり、可撓性を有し、形状を自由に変形することができる。
【0029】
有機ELパネル19は、可撓性を有する透明プラスティック基板上に形成された2つの電極層(アノード,カソード)の間に低分子又は高分子の有機分子からなる有機EL素子を介装することによって構成された可撓性表示パネルである。アノードとカソードとの2つの電極層に電圧が印加されると有機EL素子が発光する。1つの有機EL素子が1つの画素として使用され、マトリクス状に配置された有機EL素子が選択的に発光することで画像表示が行なわれる。
【0030】
透明薄膜ステレオスピーカ20は、高分子圧電フイルムと導電性高分子とを組み合わせた透明なシート状のステレオスピーカであり、可撓性を有し、形状を自由に変形することができる。Rch発音部20aは右チャンネルの音声を発し、Lch発音部20aは左チャンネルの音声を発する。透明薄膜ステレオスピーカ20は、有機ELパネル19の表示面19aに貼り付けられるが、画像表示の視認性を阻害することはない。
【0031】
フレキシブル基板18は、シート型電池17、有機ELパネル19、及び透明薄膜ステレオスピーカ20に形成された端子に電気的に接続されている。シート型電池17、フレキシブル基板18、有機ELパネル19、及び透明薄膜ステレオスピーカ20は、順に重装されてベゼル21に取り付けられる。
【0032】
ベゼル21は、矩形の枠体であり、その右側部には、回転ヒンジ5を介してカメラ本体3に連結される柱状の連結部22が設けられている。ベゼル21の上部、左側部、下部には、モニタ部4を平面状に保持するための形状記憶ワイヤ21aが内設されており、ベゼル21は、外部から力が加えられると弾性変形し、力が解除されると平面状に展延する。また、ベゼル21の左側部には、溝24aを有する被係止部24が設けられている。
【0033】
このように構成されたモニタ部4は、全体として可撓性を有し、連結部22を軸としてロール状に曲げることが可能である。また、連結部22には係止爪23が設けられており、係止爪23は、図5に示すようにモニタ部4がロール状に丸められた状態で、被係止部24の溝24aに掛着する。図5はデジタルカメラ2携帯時の非使用状態である。モニタ部4は、表示面19aが内側となるように、カメラ本体3の回転対称軸Cを中心(すなわち光軸L2を中心)としてカメラ本体3の周りに巻回され、巻装状態が維持されている。このとき、スロット7、設定操作部8、及び再生操作部9がモニタ部4に覆われ、誤操作が防止される。なお、係止爪23を設ける場所は連結部22には限られず、カメラ本体3又は回転ヒンジ5に設けるようにしてもよい。
【0034】
また、カメラ本体3の連結部22の近傍には、家庭用のコンセントから給電を受けるための、或いはシート型電池17の充電を行うためのプラグが差し込まれるDCジャック(電源コネクタ)48、撮影で得られた画像データをパソコン等に出力するためのUSBポート(通信コネクタ)49が設けられている。DCジャック48及びUSBポート49は、モニタ部4が巻装された状態において露呈される位置に設けられており、モニタ部4の非使用状態おいても給電やデータ通信が容易に行えるようになっている。
【0035】
図6に示すように、回転ヒンジ5は、カメラ側部材25、リング部材26、カム部材27、及び回動位置検出スイッチ28によって構成されている。カメラ側部材25は、カメラ本体3に固着される。リング部材26は、モニタ部4に固着され、カメラ側部材25の軸部25aに摺動自在に嵌合する。カム部材27は、リング部材26を介してカメラ側部材25の軸部25aに接続され、カメラ本体3の回動に応じて回転する。回動位置検出スイッチ28は、カム部材27の押圧片27aに押圧されることで互いに接触する一対の電気接片28aを備えている。カメラ本体3が回転ヒンジ5の回転軸Pを中心として回動することによって、回動位置検出スイッチ28はオン/オフされる。
【0036】
また、カメラ側部材25及びカム部材27は、各中心部に貫通孔が形成されている。カメラ本体3とモニタ部4とを電気的に接続する配線29は、カメラ側部材25、リング部材26、カム部材27の貫通孔を順に挿通している。なお、配線29が回転ヒンジ5の回転を阻害することはない。
【0037】
図7は、デジタルカメラ2の電気的構成を示す。撮像装置11には、図示は省略するが、ズームレンズ15を駆動するレンズモータ及び、絞りを駆動するアイリスモータが設けられている。レンズモータ及びアイリスモータは、ステッピングモータであり、CPU30に接続されたモータドライバ31から送信される駆動パルスによって動作制御されて、シャッタレリーズボタン6の半押しに伴う撮影準備処理を行う。
【0038】
レンズモータは、設定操作部8の所定の操作に連動して、ズームレンズ15をワイド側、あるいはテレ側に移動させる。また、レンズモータは、被写体距離やズームレンズ15の変倍に応じて不図示のフォーカスレンズを移動させ、撮影条件が最適となるように焦点調整を行う。アイリスモータは、絞り14を動作させ、露出調整を行う。
【0039】
撮像装置11が有する固体撮像素子16は電子シャッタ機能を備えている。固体撮像素子16には、CPU30によって制御されるタイミングジェネレータ(TG)32が接続され、このTG32から入力されるタイミング信号(クロックパルス)により、電子シャッタのシャッタ速度が決定される。
【0040】
固体撮像素子16から出力された撮像信号は、相関二重サンプリング回路(CDS)33に入力され、固体撮像素子16の各セルの蓄積電荷量に正確に対応したR、G、Bの画像データとして出力される。CDS33から出力された画像データは、増幅器(AMP)34で増幅され、A/D変換器(A/D)35でデジタルの画像データに変換される。
【0041】
A/D35から出力された画像データは、画像信号処理回路36に入力され、階調変換、ホワイトバランス補正、γ補正処理などの各種画像処理が施される。画像信号処理回路36から出力された画像データは、バス37を介して接続されたSDRAM38に一旦格納され、表示ドライバ39を介して有機ELパネル19にスルー画像として表示される。
【0042】
YC変換処理回路40は、画像信号処理回路36で各種画像処理が施された画像データをSDRAM38から読み出し、輝度信号Yと色差信号Cr,Cbとに変換する。圧縮伸長処理回路41は、この変換された画像データに対して、所定の圧縮形式(例えばJPEG形式)で画像圧縮を施す。圧縮された画像データは、メディアコントローラ42を経由して、前述のスロット7に装着されたメモリカード10に記録される。
【0043】
AE/AWB検出回路43は、露出量、すなわちシャッタ速度及び絞り値が撮影に適切か否かを検出するとともに、ホワイトバランスが撮影に適切か否かを検出する。AF検出回路44は、撮像装置11の焦点調整が撮影に適切か否かを検出する。また、音声再生処理回路45は、メモリカード10に記録された音声データの再生処理を行い、透明薄膜ステレオスピーカ20に音声出力を行わせる。また、通信インターフェース(I/F)46は、USBポート49の通信制御を行う。
【0044】
検出回路43,44は、シャッタレリーズボタン6の半押し時に、バス37を介してCPU30に検出結果を逐次送信する。CPU30は、検出回路43,44から送信される検出結果に基づいて、モータドライバ31及びTG32を制御し、撮像装置11の露出量を調整する。
【0045】
CPU30には、前述のシート型電池17、設定操作部8、再生操作部9、シャッタレリーズボタン6、回動位置検出スイッチ28の他、EEPROM47が接続されている。EEPROM47には、各種制御用のプログラムや設定情報などが記録されており、CPU30は、これらの情報をEEPROM47から作業用メモリであるSDRAM38に読み出して、各種処理を実行する。
【0046】
シート型電池17は、CPU30を介して各部に給電を行う。設定操作部8及び再生操作部9は、ユーザによる各種操作を電気信号に変換してCPU30に与える。シャッタレリーズボタン6は、ユーザによるシャッタレリーズ操作(半押し又は全押し)を電気信号に変換してCPU30に与える。また、回動位置検出スイッチ28は、カメラ本体3のモニタ部4に対する回動位置に対応したオン/オフ信号をCPU30に与え、CPU30はこのオン/オフ信号に応じて各部を制御し、デジタルカメラ2を再生モード/撮影モードに切り換える。なお、回動位置検出スイッチ28のオン/オフ信号に応じて電源のオン/オフを行うようにしてもよい。
【0047】
撮影モードでは、静止画または動画の撮影を可能とし、撮影された静止画データあるいは動画データがメモリカード10に記録される。再生モードでは、メモリカード10に記録された静止画データあるいは動画データが有機ELパネル19に再生表示される。なお、図示しないが、マイクロホンを設け、動画撮影時にマイクロホンを介して周囲の音声を収録して、この音声データを画像データとともにメモリカード10に記録するようにしてもよい。
【0048】
以上のデジタルカメラ2の構成部分のうち、2点鎖線で囲まれたものは前述の回路基板12上に形成される。なお、回路基板12に形成する回路はこれに限られず、適宜変更可能である。
【0049】
次に、デジタルカメラ2の作用を説明する。まず、デジタルカメラ2で被写体の撮影を行う際には、ユーザは、図8に示すように、図5に示した非使用状態から掛着部24と係止爪23との係合を解除してモニタ部4を平面状に展開し、カメラ本体3を回転軸Pの周りに回動して、光軸L1を被写体に向ける。
【0050】
ユーザは、円筒形状のカメラ本体3をグリップ部としてグリップ性よく右手で把持することができ、親指でシャッタレリーズボタン6を操作することができる。また、被写体光が入射する光軸L1がカメラ本体3の回転対称軸Cに対して斜交するようにカメラ本体3の下端部が曲げられているので、ユーザは手首に負担をかけることなく、無理なくカメラ本体3を把持することができる。このとき、回動位置検出スイッチ28はオフとなり、デジタルカメラ2は撮影モードとなる。
【0051】
ユーザが設定操作部8を操作して静止画撮影モード、あるいは動画撮影モードを選択すると、いずれの撮影モードにおいても、入射した被写体光は、デジタル画像データへと順次に変換され、有機ELパネル19にスルー画像として表示される。ユーザは、カメラ本体3を把持した状態で被写体のフレーミングを行い、親指でシャッタレリーズボタン6の操作を行う。
【0052】
静止画撮影モードの場合には、シャッタレリーズボタン6が半押しされると撮影準備処理が施され、続いて全押しされると、このときSDRAM38に格納されている1フレーム分の画像データが圧縮処理されてメモリカード10に記録される。
【0053】
一方、動画撮影モードの場合には、シャッタレリーズボタン6が全押しされると動画撮影が開始し、再度シャッタレリーズボタン6が全押しされるまで一定のフレームレート(例えば30フレーム/秒)で画像データがメモリカード10に記録される。また、マイクロホンを備える場合には、動画撮影時にマイクロホンを介して周囲の音声が収録され、収録された音声は画像データと関連付けられてメモリカード10に記録される。
【0054】
撮影後、図9に示すようにカメラ本体3を回動し、カメラ本体3がモニタ部4の連結部22と平行となるように戻し、設定操作部8及び再生操作部9とモニタ部4の表示面19aとをほぼ同一方向(ユーザ方向)に向ける。このとき、回動位置検出スイッチ28はオンとなり、デジタルカメラ2は再生モードとなる。ユーザは、設定操作部8及び再生操作部9を右手で適宜操作することで、メモリカード10に記録された画像データや音声データを再生し、これを鑑賞することができる。また、メモリカード10に映画などのデータを記録しておき、これを再生して鑑賞することもできる。
【0055】
上記実施形態において、偏向素子として2つのプリズムを組み合わせからなる色消しプリズムを用いたが、これに限られるものではなく、偏向素子として、図10に示すような単一のプリズム50を用いてもよい。また、偏向素子として鏡を用いてもよく、図11に示すように、2枚の鏡板51a,51bを用いることで入射光の偏向を行うことができる。さらに、図12に示すように、偏向素子として液体プリズム52を用いてもよい。
【0056】
液体プリズム52は、2枚のガラス板を蛇腹によって接続し、その内部に高屈折液体を注入したものであり、蛇腹を変形させることによって頂角が可変となっている。この頂角の変化によって偏向方向が変化する。また、カメラ本体3を保持したユーザの手ぶれを振動センサ53によって検出し、この検出信号に応じて電磁アクチュエータ54を作動させ、液体プリズム52の頂角を制御することで、光軸L1を一定方向に保ち、手ぶれを防止することができる。このような液体プリズム52は、バリアングルプリズムとして知られているものであり、特開平11−52445号公報に開示されている。
【0057】
また、図13に示すように、カメラ本体3の係止爪23の近傍に、押しボタン式の電源スイッチ60を設け、電源スイッチ60が押圧されるとシート型電池17の給電がオフし、電源スイッチ60の押圧が解除されるとシート型電池17の給電がオンするようにしてもよい。これにより、デジタルカメラ2は、非使用状態では、電源スイッチ60がベゼル21の被係止部24に押圧されて電源がオフとなり、係止爪23を溝24aから外して使用状態に切り換えると電源スイッチ60の押圧が解除されて電源がオンとなる。その結果、ユーザがデジタルカメラ2の電源をオン/オフする手間を省くことができるとともに、撮影時にデジタルカメラ2を素早く使用状態とすることができる。
【0058】
上記実施形態において、モニタ部4を表示面19aが内側となるようにカメラ本体3の周囲に巻装するようにしたが、本発明はこれに限られず、モニタ部4を表示面19aが外側となるように巻装してもよい。図14に示すように、連結部22に新たな係止爪61を設け、被係止部24に係止爪61が掛着する溝24bを形成することで、図15に示すように、モニタ部4を表示面19aが外側となるようにカメラ本体3の周囲に巻装することが可能となり、さらには、モニタ部4は、表示面19aを内側、外側のいずれとしても巻装可能となる。モニタ部4が巻装された非使用状態(待機状態)において、外側に露呈した表示面19aに適宜の静止画または動画の待機画像を表示させることで、デジタルカメラ2の概観のイメージを大きく変えることができる。
【0059】
また、図14に示すように、カメラ本体3の係止爪61の近傍に、押しボタン式の待機画像表示62を設け、待機画像表示スイッチ62が押圧されたとき表示面19aに待機画像が表示されるようにしてもよい。これにより、デジタルカメラ2は、モニタ部4を表示面19aが外側となるように巻装したとき、待機画像表示スイッチ62がベゼル21の被係止部24に押圧され、表示面19aに待機画像が自動的に表示される。
【0060】
上記実施形態において、モニタ部4に形成された被係止部24の溝24aに係止爪23を引っ掛けて係止することで、モニタ部4をカメラ本体3の周囲に巻装するようにしたが、本発明はこれに限られず、図16に示すように、連結部22に設けた挟持部材63によって、モニタ部4に形成された溝を有さない被係止部64をカメラ本体3との間に挟みこんで係止するようにしてもよい。なお、挟持部材63をカメラ本体3に形成することも可能である。
【0061】
また、上記実施形態において、カメラ本体3は、被写体光をその下端部から内部の撮像装置へ入射させるようにしているが、これに限られるものではなく、図17に示すように、被写体光を上端部から内部の撮像装置へ入射させるようにしたほぼ円筒形状のカメラ本体65を用いてもよい。また、カメラ本体3(65)は、端部を光軸L1に沿うように曲げているが、必ずしもこのように端部を光軸L1に沿うように曲げる必要はなく、カメラ本体3(65)を完全な円筒形状としてもよい。
【0062】
上記実施形態において、モニタ部4を図4に示すように構成したが、本発明はこれに限られず、モニタ部4の構成は、可撓性を有するシート状のものであれば適宜変更することが可能である。図18〜図20は、モニタ部4の変形例を示す。
【0063】
図18は、有機ELパネル19、有機ELパネル19を保持するベゼル70と、有機ELパネル19及びベゼル70の背面を覆う保護膜71とからなるモニタ部4を示す。ここで、上述のシート型電池17は設けられておらず、不図示の電池がカメラ本体3に内設されている。ベゼル70には、モニタ部4を平面状に保持するための形状記憶ワイヤ70aが内設されている。保護膜71は、遮光性を有する膜であるが、その一部は切り抜かれ、光透過部71aが形成されている。光透過部71aは、例えば「FPix」といった製品名を示す文字形状となっている。有機ELパネル19の有機EL素子が発光すると、その背面側へ向かう光が光透過部71aを透過し、「FPix」という文字が光って見える。図19は、保護膜71が排除されたモニタ部4を示す。
【0064】
図20は、有機ELパネル19、その背面側に配置されたシート状のステンレス平板72、シート型電池17、これらを重ねた状態で保持するベゼル73とからなるモニタ部4を示す。ステンレス平板72は、外力によって湾曲された場合に展延する性質をもった板バネ(弾性体)であり、ステンレスの代わりに、Ni−Ti合金の金属材料や、ポリマー系の樹脂材料等の超弾性体から形成することも可能である。ベゼル73は、エストラマー樹脂等から形成され、可撓性を有している。
【0065】
上記実施形態において、係止爪23、或いは挟持部材63によって、展延する性質を有するモニタ部4を巻装した状態に保持するようにしたが、係止爪23や挟持部材63を設ける代わりに、モニタ部4を巻装した状態のデジタルカメラ2を、不図示のキャップなどに収容するようにしてもよい。この場合、デジタルカメラ2をキャップから取り出したときに、モニタ部4は形状記憶ワイヤやステンレス平板の弾性により平面状に展延される。
【0066】
また、モニタ部4は、外力が解除されたとき、形状記憶ワイヤやステンレス平板の弾性により平面状に展延されるようにしたが、本発明はこれに限定されず、可塑性を有するワイヤをベゼルに内設するようにしてもよい。この場合、上記のような係止部材を設けることなく、外力の作用なしでモニタ部4を巻装した状態に保つことができる。モニタ部4の使用時には、巻装状態にあるモニタ部4をユーザが平面状に展延させればよい。
【0067】
上記実施形態において、モニタ部4の一方の面に画像の表示面19aを設けたが、本発明はこれに限られず、モニタ部4の両面を画像の表示面としてもよい。
【0068】
また、上記実施形態において、モニタ部4の表示パネルとして有機ELパネル19が用いられたが、本発明はこれに限られず、表示パネルとしてフレキシブルなフイルム液晶パネルや無機ELパネルを用いてもよい。このとき、白色発光の有機ELパネルをフイルム液晶パネルのバックライトとして使用することが好適である。
【0069】
上記実施形態において、カメラ本体3にUSBポート49を設け、パソコン等の外部機器との間でUSB接続されるようにしたが、デジタルカメラ2と外部電子機器との間の接続方法は、USB接続に限定されるものではなく、例えばIEEE1394接続などの各種接続方法を用いてもよい。また、USBポート49以外に、赤外線送受信部などの各種インターフェースを備えるようにしてもよい。デジタルカメラ2と接続される外部電子機器は、パソコンに限られず、PDAや携帯電話であってもよい。
【0070】
上記実施形態において、カメラ本体3を円筒形状としたが、本発明はこれに限られず、カメラ本体3は、四角柱や六角柱などの多角柱状の筒としてもよい。図21は、カメラ本体3を六角柱状とした例を示し、図22は、カメラ本体3を四角柱状とした例を示す。なお、この場合のモニタ部4の連結位置は、カメラ本体3の側部であればよく、特に限定されない。
【0071】
また、上記実施形態において、モニタ部4をカメラ本体3の周囲に巻装させたとき、モニタ部4によって設定操作部8や再生操作部9のスイッチ類やスロット7が保護されることを示したが、さらに、図23(A)及び図23(B)に示すように、モニタ部4の短辺の長さをカメラ本体3の回転対称軸方向(光軸方向)の長さより長くすることにより、シャッタレリーズボタン6が指などの接触から避けられ、誤操作を防止することができるとともに、被写体光の入射する色消しプリズム13などの光学系が指などの接触から避けられ、汚れや破損を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0072】
【図1】デジタルカメラの概観を示す斜視図である。
【図2】カメラ本体を回動した様子を示す斜視図である。
【図3】カメラ本体の内部構成を示す図である。
【図4】モニタ部の構成を示す分解斜視図である。
【図5】デジタルカメラの非使用状態を示す斜視図である。
【図6】回転ヒンジの構成を示す分解図である。
【図7】デジタルカメラの電気的構成を示すブロック図である。
【図8】撮影モード時のデジタルカメラを示す斜視図である。
【図9】再生モード時のデジタルカメラを示す斜視図である。
【図10】撮像装置の第1変形例を示す図である。
【図11】撮像装置の第2変形例を示す図である。
【図12】撮像装置の第3変形例を示す図である。
【図13】電源スイッチの設置箇所を示す図である。
【図14】待機画像表示スイッチの設置箇所を示す図である。
【図15】モニタ部が表示面を外側にして巻装された様子を示す斜視図である。
【図16】挟持部材によってモニタ部が係止された様子を示す斜視図である。
【図17】カメラ本体の変形例を示す斜視図である。
【図18】モニタ部の第1変形例を示す分解斜視図である。
【図19】モニタ部の第2変形例を示す分解斜視図である。
【図20】モニタ部の第3変形例を示す分解斜視図である。
【図21】カメラ本体の第1変形例を示す斜視図である。
【図22】カメラ本体の第2変形例を示す斜視図である。
【図23】モニタ部の短辺の長さをカメラ本体の回転対称軸方向の長さより長くした例を示す図であり、(A)は側面図、(B)は斜視図である。
【符号の説明】
【0073】
2 デジタルカメラ
3 カメラ本体
4 モニタ部
5 回転ヒンジ
11 撮像装置
12 回路基板
13 色消しプリズム
15 ズームレンズ
17 シート型電池
18 フレキシブル基板
19 有機ELパネル
20 透明薄膜ステレオスピーカ
21 ベゼル
28 回動位置検出スイッチ
30 CPU
50 プリズム
51a,51b 鏡板
52 液体プリズム


【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮像装置を収容したほぼ筒形状のカメラ本体と、可撓性を有するシート状のモニタ部とを備え、
前記撮像装置は、レンズ光軸が前記カメラ本体の中心軸にほぼ一致するように配置され、前記モニタ部は、一端が前記カメラ本体の側部に連結され、前記カメラ本体の周囲に巻装可能であることを特徴とするデジタルカメラ。
【請求項2】
前記カメラ本体は、ほぼ円筒形状であることを特徴とする請求項1記載のデジタルカメラ。
【請求項3】
前記カメラ本体は、前記中心軸にほぼ垂直に交わる軸を中心として回動するように前記モニタ部に連結されていることを特徴とする請求項1又は2記載のデジタルカメラ。
【請求項4】
前記モニタ部は、シート型電池と可撓性表示パネルとが重装されて、可撓性を有する枠体に取り付けられてなることを特徴とする請求項3記載のデジタルカメラ。
【請求項5】
前記可撓性表示パネルに透明薄膜スピーカが貼り付けられていることを特徴とする請求項4記載のデジタルカメラ。
【請求項6】
前記撮像装置は、入射する被写体光の向きを変え、前記レンズ光軸に沿って伝播させる偏向素子を備えていることを特徴とする請求項1ないし5いずれか記載のデジタルカメラ。
【請求項7】
前記偏向素子は、複数の光学材料からなる色消しプリズムからなることを特徴とする請求項6記載のデジタルカメラ。
【請求項8】
前記偏向素子は、単一のプリズムからなることを特徴とする請求項6記載のデジタルカメラ。
【請求項9】
前記偏向素子は、鏡からなることを特徴とする請求項6記載のデジタルカメラ。
【請求項10】
前記偏向素子は、液体プリズムからなり、頂角を制御することで手ぶれ補正をおこなうように構成されていることを特徴とする請求項6記載のデジタルカメラ。
【請求項11】
前記カメラ本体の前記モニタ部に対する回動位置を検出する回動位置検出手段を備えることを特徴とする請求項3ないし10いずれか記載のデジタルカメラ。
【請求項12】
前記回動位置検出手段が検出した前記回動位置に応じて電源オンオフ、又はモード切換えのいずれかを行うことを特徴とする請求項11記載のデジタルカメラ。
【請求項13】
前記モード切換えは、撮影モードと再生モードとの間で行われることを特徴とする請求項12記載のデジタルカメラ。
【請求項14】
前記カメラ本体には操作手段が設けられ、前記再生モードでは、モニタ部の表示面と前記操作手段がともにほぼ同一方向を向くことを特徴とする請求項13記載のデジタルカメラ。
【請求項15】
前記カメラ本体は、前記モニタ部の表示面に向かって右側に取り付けられていることを特徴とする請求項14記載のデジタルカメラ。
【請求項16】
前記モニタ部を前記カメラ本体の周囲に巻装したとき、前記操作手段は前記モニタ部によって覆われることを特徴とする請求項14又は15記載のデジタルカメラ。
【請求項17】
前記モニタ部は、前記カメラ本体の周囲に巻装する際に、表示面を外側、又は内側とすることが可能であり、前記表示面を外側とした場合には、前記表示面に画像表示が行われることを特徴とする請求項1ないし16いずれか記載のデジタルカメラ。
【請求項18】
前記カメラ本体は、前記モニタ部によって覆われることのない位置に、電源コネクタ、通信コネクタ、赤外線送受信部のうち少なくとも1つを備えることを特徴とする請求項1ないし17いずれか記載のデジタルカメラ。
【請求項19】
前記モニタ部を表示面を内側にして巻装した状態で前記カメラ本体に係止する係止手段を備えることを特徴とする請求項1ないし18いずれか記載のデジタルカメラ。
【請求項20】
前記モニタ部を表示面を外側にして巻装した状態で前記カメラ本体に係止する係止手段を備えることを特徴とする請求項1ないし18いずれか記載のデジタルカメラ。
【請求項21】
前記モニタ部を表示面を内側にして巻装した状態で前記カメラ本体に係止する第1の係止手段と、前記モニタ部を表示面を外側にして巻装した状態で前記カメラ本体に係止する第2の係止手段とを備えることを特徴とする請求項1ないし18いずれか記載のデジタルカメラ。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【公開番号】特開2006−25404(P2006−25404A)
【公開日】平成18年1月26日(2006.1.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−164524(P2005−164524)
【出願日】平成17年6月3日(2005.6.3)
【出願人】(000005201)富士写真フイルム株式会社 (7,609)
【Fターム(参考)】